JP2003178902A - 抵抗器およびその製造方法 - Google Patents

抵抗器およびその製造方法

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章夫 福岡
Masato Hashimoto
正人 橋本
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博之 斉川
Tsutomu Nakanishi
努 中西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上面電極と側面電極との電気的接続信頼性を
高めることができる抵抗器を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 基板11の一主面に形成した一対の上面
電極12を、第1の上面電極層14と、この第1の上面
電極層14に少なくとも一部が重なるように設けられた
第2の上面電極層15と、前記第1の上面電極層14お
よび第2の上面電極層15に重なる密着層16の複層構
造により構成したものであり、上面電極と側面電極との
電気的接続信頼性を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は抵抗器およびその製
造方法に関するものであり、特に微細な抵抗器およびそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の抵抗器としては、特許文
献1に開示された「側面電極を4層構造とした抵抗器」
が知られている。
【0003】この抵抗器は、図26に示すように、基板
1の上面の両端部に位置して基板1の端面より内側に設
けた一対の上面電極膜2を跨ぐように抵抗層3を設ける
とともに、前記基板1の端面に一対の上面電極膜2と電
気的に接続される一対のコ字型の側面電極4を設けてい
る。そして前記側面電極4は、最下層に上面電極膜2と
電気的に接続されるNiCr薄膜、Ti薄膜またはCr
薄膜からなるコ字型の第1の金属薄膜5と、この第1の
金属薄膜5に重畳する低抵抗のCu薄膜からなる第2の
金属薄膜6と、この第2の金属薄膜6に重畳するNiめ
っき膜からなる第1の金属めっき膜7と、さらにこの第
1の金属めっき膜7に重畳するPb−Snめっき膜また
はSnめっき膜からなる第2の金属めっき膜8の4層構
造となっていた。
【0004】
【特許文献1】特開平3−80501号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の抵抗器においては、基板1の上面の両端部に位
置して基板1の端面より内側に、一対の上面電極膜2を
設けただけの構成であるため、4層構造からなる側面電
極4における第1の金属薄膜5と前記上面電極膜2との
接続面積が小さく、その結果、上面電極膜2と側面電極
4との電気的接続信頼性が低いという課題を有してい
た。
【0006】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、上面電極と側面電極との電気的接続信頼性を高める
ことができる抵抗器およびその製造方法を提供すること
を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、以下の構成を有するものである。
【0008】本発明の請求項1に記載の発明は、基板
と、この基板の一主面に形成した一対の上面電極と、こ
の一対の上面電極と電気的に接続されるように設けた抵
抗体と、少なくとも前記抵抗体を覆うように設けられた
保護層とを備え、前記一対の上面電極を、第1の上面電
極層と、この第1の上面電極層に少なくとも一部が重な
るように設けられた第2の上面電極層と、前記第1の上
面電極層および第2の上面電極層に重なる密着層の複層
構造により構成したもので、この構成によれば、基板の
一主面に形成した一対の上面電極を、第1の上面電極層
と、この第1の上面電極層に少なくとも一部が重なるよ
うに設けられた第2の上面電極層と、前記第1の上面電
極層および第2の上面電極層に重なる密着層の複層構造
により構成しているため、多数個取りのシート状の基板
で抵抗器を製造する際、一対の上面電極間の抵抗値を修
正するためのトリミング時の抵抗値測定においては、第
1の上面電極層の存在により、当該の第2の上面電極層
の他に、隣接する抵抗器の第2の上面電極層に検針を接
触させることができ、特に小形の抵抗器を製造する上で
有利になる。また基板の端縁に側面電極を形成する場
合、この側面電極を薄膜技術で形成する際には、第1の
上面電極層および第2の上面電極層に重なる密着層の存
在により、側面電極と上面電極との接続面積を大きくす
ることができ、これにより、上面電極と側面電極との電
気的接続信頼性を高めることができるという作用を有す
るものである。
【0009】請求項2に記載の発明は、特に、第2の上
面電極層を、基板の上面の端縁よりも内側に設けたもの
で、この構成によれば、第2の上面電極層を、基板の上
面の端縁よりも内側に設けているため、多数個取りのシ
ート状の基板を個片あるいは短冊状に分割する際には、
分割部に第2の上面電極層が存在せず、その結果、第2
の上面電極層の剥離やバリ等が発生しないという作用を
有するものである。
【0010】請求項3に記載の発明は、特に、上面電極
を構成する第1の上面電極層と密着層を、基板の端縁に
おいて面一となるように構成したもので、この構成によ
れば、上面電極を構成する第1の上面電極層と密着層
を、基板の端縁において面一となるように構成している
ため、基板の端縁に側面電極を薄膜技術により形成する
場合、基板の端縁と第1の上面電極層および密着層の基
板端縁側に薄膜からなる側面電極を連続して安定した状
態に形成することができるという作用を有するものであ
る。
【0011】請求項4に記載の発明は、特に、上面電極
を構成する第1の上面電極層、第2の上面電極層および
密着層のうち、第2の上面電極層のみが抵抗体と電気的
に接続される構成としたもので、この構成によれば、上
面電極を構成する第1の上面電極層、第2の上面電極層
および密着層のうち、第2の上面電極層のみが抵抗体と
電気的に接続される構成としているため、密着層を形成
しても抵抗値が変化することはなく、これにより、オー
ミックコンタクトを良好に保つことができるため、抵抗
値修正後の抵抗値変化がない信頼性の高い抵抗器が得ら
れるという作用を有するものである。
【0012】請求項5に記載の発明は、特に、上面電極
を構成する第1の上面電極層、第2の上面電極層および
密着層のうち、密着層の厚み方向における最大の高さを
第1の上面電極層の厚み方向における最大の高さよりも
高くなるように構成したもので、この構成によれば、上
面電極を構成する第1の上面電極層、第2の上面電極層
および密着層のうち、密着層の厚み方向における最大の
高さを第1の上面電極層の厚み方向における最大の高さ
よりも高くなるように構成しているため、基板の端縁に
側面電極を薄膜技術で形成する場合、密着層の存在によ
り、上面電極と薄膜からなる側面電極の接触面積を大き
くすることができ、これにより、上面電極と側面電極の
電気的接続信頼性を高めることができるという作用を有
するものである。
【0013】請求項6に記載の発明は、特に、基板の端
縁に、少なくとも第1の上面電極層および密着層と電気
的に接続される略コの字型の一対の側面電極を備えたも
ので、この構成によれば、基板の端縁に、少なくとも第
1の上面電極層および密着層と電気的に接続される略コ
の字型の一対の側面電極を備えているため、上面電極と
側面電極とは安定した状態で電気的接続が行われること
になり、これにより、信頼性の高い抵抗器が得られると
いう作用を有するものである。
【0014】請求項7に記載の発明は、特に、側面電極
を、基板の端縁側に位置し、かつ基板への付着性の良い
Cr薄膜、Ti薄膜、Cr系合金薄膜、Ti系合金薄膜
のいずれかからなる第1の薄膜と、この第1の薄膜と電
気的に接続されるCu系の合金薄膜からなる第2の薄膜
と、少なくとも前記第2の薄膜を覆うニッケルめっきか
らなる第1のめっき膜と、少なくとも前記第1のめっき
膜を覆う第2のめっき膜の複層構造により構成したもの
で、この構成によれば、第1の薄膜と電気的に接続され
る第2の薄膜をCu系の合金薄膜で構成しているため、
Cu系の合金薄膜を構成する添加金属と第1の薄膜の構
成金属とは第1の薄膜と第2の薄膜との界面において全
率固溶体を構成することになり、これにより、第1の薄
膜と第2の薄膜の密着力が向上するという作用を有する
ものである。
【0015】請求項8に記載の発明は、特に、側面電極
を構成する第2の薄膜を、CuにNiを1.6重量%以
上含有させたCu−Ni合金薄膜で構成したもので、こ
の構成によれば、側面電極を構成する第2の薄膜を、C
uにNiを1.6重量%以上含有させたCu−Ni合金
薄膜で構成しているため、Cu−Ni合金薄膜のNi成
分と第1の薄膜の構成金属とが全率固溶体を構成するこ
とになり、これにより、第1の薄膜と第2の薄膜の密着
力が向上するという作用を有するものである。
【0016】請求項9に記載の発明は、特に、側面電極
を構成する第1の薄膜および第2の薄膜を、基板の裏面
から側面にかけて略L字型に構成したもので、この構成
によれば、側面電極を構成する第1の薄膜および第2の
薄膜を、基板の裏面から側面にかけて略L字型に構成し
ているため、第1の薄膜と第2の薄膜を薄膜技術により
形成する場合、基板の裏面側のみから基板の上面側に向
けて容易に形成することができ、これにより、生産性が
向上するという作用を有するものである。
【0017】請求項10に記載の発明は、シート状の基
板の上面に複数対の第1の上面電極層を設ける工程と、
前記複数対の第1の上面電極層と電気的に接続される複
数対の第2の上面電極層を設ける工程と、前記複数対の
第2の上面電極層と電気的に接続される複数の抵抗体を
設ける工程と、少なくとも前記複数の抵抗体を覆うよう
に複数の保護層を設ける工程と、前記複数の抵抗体にお
ける前記複数対の第2の上面電極層間に抵抗値を修正す
るためにトリミングを行う工程と、前記複数対の第1の
上面電極層および第2の上面電極層に重なるように複数
対の密着層を設ける工程と、前記シート状の基板に、前
記複数対の第1の上面電極層、第2の上面電極層および
複数対の密着層を分離して複数の短冊状基板に分割する
ためのスリット状の第1の分割部を複数形成する工程
と、前記シート状の基板における複数の短冊状基板に、
前記複数の抵抗体が個々に分離されて個片状基板に分割
されるように前記スリット状の第1の分割部と直交する
方向に複数の第2の分割部を形成する工程とを備えたも
ので、この製造方法によれば、シート状の基板の上面に
複数対の第1の上面電極層を設ける工程と、前記複数対
の第1の上面電極層と電気的に接続される複数対の第2
の上面電極層を設ける工程と、前記複数対の第1の上面
電極層および第2の上面電極層に重なるように複数対の
密着層を設ける工程とを備えているため、多数個取りの
シート状の基板で抵抗器を製造する際、複数対の第2の
上面電極層間の抵抗値を修正するためにトリミング時の
抵抗値測定においては、第1の上面電極層の存在によ
り、当該の第2の上面電極層の他に、隣接する抵抗器の
第2の上面電極層に検針を接触させることができ、特に
小形の抵抗器を製造する上で有利になる。また基板の端
縁に側面電極を形成する場合、この側面電極を薄膜技術
で形成する際には、第1の上面電極層および第2の上面
電極層に重なる密着層の存在により、側面電極と、第1
の上面電極層、第2の上面電極層、密着層により構成さ
れる上面電極との接続面積を大きくすることができ、こ
れにより、上面電極と側面電極との電気的接続信頼性を
高めることができるという作用を有するものである。
【0018】請求項11に記載の発明は、特に、複数の
スリット状の第1の分割部をダイシングにより形成した
もので、この製造方法によれば、個片状基板の寸法分類
が不要であるため、工程の煩雑さをなくすることができ
るとともに、ダイシングも半導体等で一般的なダイシン
グ設備を用いて容易に行うことができるという作用を有
するものである。
【0019】請求項12に記載の発明は、特に、複数の
第2の分割部をダイシングにより形成したもので、この
製造方法によれば、個片状基板の寸法分類が不要である
ため、工程の煩雑さをなくすることができるとともに、
ダイシングも半導体等で一般的なダイシング設備を用い
て容易に行うことができるという作用を有するものであ
る。
【0020】請求項13に記載の発明は、特に、複数の
第2の分割部をレーザーにより形成し、その後、この第
2の分割部を分割して個片状基板に分割するようにした
もので、この製造方法によれば、第2の分割部を形成す
る毎に個片化されるのではなく、2段階で個片化される
という作用を有するとともに、個片状基板の分割はチッ
プ抵抗器で一般的な分割設備を用いて行うことができる
という作用を有するものである。
【0021】請求項14に記載の発明は、特に、シート
状の基板の端部に不要領域部を形成し、かつ複数のスリ
ット状の第1の分割部は複数の短冊状基板が前記不要領
域部につながった状態となるようにシート状の基板に形
成したもので、この製造方法によれば、複数のスリット
状の第1の分割部を形成した後も複数の短冊状基板は不
要領域部につながっているため、シート状の基板が複数
の短冊状基板に細かく分離されるということはなく、し
たがって、複数のスリット状の第1の分割部を形成した
後も、不要領域部を有するシート状の基板の状態で後工
程を行うことができるため、工法設計が簡略化できると
いう作用を有するものである。
【0022】請求項15に記載の発明は、シート状の基
板の上面に複数対の第1の上面電極層を設ける工程と、
前記複数対の第1の上面電極層と電気的に接続される複
数対の第2の上面電極層を設ける工程と、前記複数対の
第2の上面電極層と電気的に接続される複数の抵抗体を
設ける工程と、前記複数の抵抗体を覆うようにガラスを
主成分とする複数の第1の保護層を設ける工程と、前記
複数の抵抗体における前記複数対の第2の上面電極層間
の抵抗値を修正するためにトリミングを行う工程と、前
記複数対の第1の上面電極層および第2の上面電極層に
重なるように複数対の密着層を設ける工程と、少なくと
も前記ガラスを主成分とする複数の第1の保護層を覆う
ように樹脂層からなる複数の第2の保護層を設ける工程
と、前記シート状の基板に、前記複数対の第1の上面電
極層、第2の上面電極層および密着層を分離して複数の
短冊状基板に分割するためのスリット状の第1の分割部
を複数形成する工程と、前記シート状の基板における複
数の短冊状基板に、前記複数の抵抗体が個々に分離され
て個片状基板に分割されるように前記スリット状の第1
の分割部と直交する方向に複数の第2の分割部を形成す
る工程とを備えたもので、この製造方法によれば、シー
ト状の基板の上面に複数対の第1の上面電極層を設ける
工程と、前記複数対の第1の上面電極層と電気的に接続
される複数対の第2の上面電極層を設ける工程と、前記
複数対の第1の上面電極層および第2の上面電極層に重
なるように複数対の密着層を設ける工程とを備えている
ため、多数個取りのシート状の基板で抵抗器を製造する
際、複数対の第2の上面電極層間の抵抗値を修正するた
めのトリミング時の抵抗値測定においては、第1の上面
電極層の存在により、当該の第2の上面電極層の他に、
隣接する抵抗器の第2の上面電極層に検針を接触させる
ことができ、特に小形の抵抗器を製造する上で有利にな
る。また基板の端縁に側面電極を形成する場合、この側
面電極を薄膜技術で形成する際には、第1の上面電極層
および第2の上面電極層に重なる密着層の存在により、
側面電極と、第1の上面電極層、第2の上面電極層、密
着層により構成される上面電極との接続面積を大きくす
ることができ、これにより、上面電極と側面電極との電
気的接続信頼性を高めることができる。さらに複数の抵
抗体を覆うようにガラスを主成分とする複数の第1の保
護層を設ける工程と、少なくとも前記ガラスを主成分と
する複数の第1の保護層を覆うように樹脂層からなる複
数の第2の保護層を設ける工程とを備えているため、ガ
ラスを主成分とする第1の保護層でレーザートリミング
時のクラックの発生を防止することができ、これによ
り、電流雑音を小さくできるとともに、樹脂層からなる
第2の保護層で抵抗体全体が覆われることにより、耐湿
特性に優れた抵抗特性を確保できるという作用を有する
ものである。
【0023】請求項16に記載の発明は、特に、複数対
の第1の上面電極層および第2の上面電極層に重なるよ
うに導電性樹脂からなる複数対の密着層を設ける工程
を、複数の抵抗体を覆うようにガラスを主成分とする複
数の第1の保護層を設ける工程と、前記複数の抵抗体に
おける複数対の第2の上面電極層間の抵抗値を修正する
ためにトリミングを行う工程とを実施した後に実施する
ようにしたもので、この製造方法によれば、ガラスを主
成分とする第1の保護層の形成温度が600℃以上で、
かつ導電性樹脂からなる密着層の形成温度が200℃前
後となるため、トリミングを行って抵抗値修正を行った
後の抵抗値変化が発生することはないという作用を有す
るものである。
【0024】請求項17に記載の発明は、特に、複数対
の第1の上面電極層および第2の上面電極層に重なるよ
うに導電性樹脂からなる複数対の密着層を設ける工程
を、複数の抵抗体を覆うようにガラスを主成分とする複
数の第1の保護層を設ける工程と、前記複数の抵抗体に
おける複数対の第2の上面電極層間の抵抗値を修正する
ためにトリミングを行う工程と、少なくとも前記ガラス
を主成分とする複数の第1の保護層を覆うように樹脂層
からなる複数の第2の保護層を設ける工程とを実施した
後に実施するようにしたもので、この製造方法によれ
ば、ガラスを主成分とする第1の保護層の形成温度が6
00℃以上で、かつ樹脂層からなる第2の保護層と、導
電性樹脂からなる密着層の形成温度が200℃前後とな
るため、トリミングを行って抵抗値修正を行った後の抵
抗値変化が発生することはないという作用を有するもの
である。
【0025】請求項18に記載の発明は、特に、複数の
スリット状の第1の分割部をダイシングにより形成した
もので、この製造方法によれば、個片状基板の寸法分類
が不要であるため、工程の煩雑さをなくすることができ
るとともに、ダイシングも半導体等で一般的なダイシン
グ設備を用いて容易に行うことができるという作用を有
するものである。
【0026】請求項19に記載の発明は、特に、複数の
第2の分割部をダイシングにより形成したもので、この
製造方法によれば、個片状基板の寸法分類が不要である
ため、工程の煩雑さをなくすることができるとともに、
ダイシングも半導体等で一般的なダイシング設備を用い
て容易に行うことができるという作用を有するものであ
る。
【0027】請求項20に記載の発明は、特に、複数の
第2の分割部をレーザーにより形成し、その後、この第
2の分割部を分割して個片状基板に分割するようにした
もので、この製造方法によれば、第2の分割部を形成す
る毎に個片化されるのではなく、2段階で個片化される
という作用を有するとともに、個片状基板の分割はチッ
プ抵抗器で一般的な分割設備を用いて行うことができる
という作用を有するものである。
【0028】請求項21に記載の発明は、特に、シート
状の基板の端部に不要領域部を形成し、かつ複数のスリ
ット状の第1の分割部は複数の短冊状基板が前記不要領
域部につながった状態となるようにシート状の基板に形
成したもので、この製造方法によれば、複数のスリット
状の第1の分割部を形成した後も複数の短冊状基板は不
要領域部につながっているため、シート状の基板が複数
の短冊状基板に細かく分離されるということはなく、し
たがって、複数のスリット状の第1の分割部を形成した
後も、不要領域部を有するシート状の基板の状態で後工
程を行うことができるため、工法設計が簡略化できると
いう作用を有するものである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態にお
ける抵抗器について、図面を参照しながら説明する。
【0030】図1は本発明の一実施の形態における抵抗
器の断面図、図2は同抵抗器の側面電極を除いた上面図
である。
【0031】図1および図2に示すように本発明の一実
施の形態における抵抗器は、基板11の上面に一対の上
面電極12を有するとともに、この一対の上面電極12
間に抵抗体13を有することにより構成される。
【0032】アルミナ等からなる基板11の上面に設け
られる一対の上面電極12は、基板11側から順次形成
される第1の上面電極層14と、第2の上面電極層15
と、密着層16との複層構造により構成される。第1の
上面電極層14は、基板11の上面の長手方向の端縁一
杯から中央に向かって設けられているもので、これはA
u、樹脂等からなり、少なくとも抵抗値修正(レーザー
トリミング)時の検針接触領域を大きくするためのもの
である。第2の上面電極層15は、基板11の上面の長
手方向の端縁より中央側に離れた位置から中央に向か
い、その一部が第1の上面電極層14と重畳するように
形成されているもので、これはAg等からなる。さら
に、密着層16は、第1、第2の上面電極層14,15
に重畳し、そして基板11の端縁において第1の上面電
極層14と面一となるように構成されているもので、こ
れはAg、樹脂等からなり、少なくとも後述する側面電
極と上面電極12の電気的接続を良好にするために設け
られるものである。この場合、密着層16の厚み方向に
おける最大の高さは、第1の上面電極層14の厚み方向
における最大の高さより高くなるように構成されてお
り、これは側面電極と上面電極12の接触面積を大きく
するためである。
【0033】抵抗体13は、一対の上面電極12間に跨
るように設けられるもので、酸化ルテニウム等からな
る。この場合、オーミックコンタクトを良好に保ち、抵
抗値が安定した信頼性の高い抵抗器を得るため、上面電
極12における第2の上面電極層15のみが抵抗体13
と電気的に接続される構成とすることが好ましい。
【0034】次に上記抵抗体を所望とする抵抗値に修正
するために、抵抗体13の上面にガラス等からなる第1
の保護層17を設け、そしてこの第1の保護層17およ
び抵抗体13にレーザー等によりトリミング溝18を設
けて抵抗値を修正する。その後、少なくとも前記抵抗体
13を、好ましくは一対の上面電極12における第2の
上面電極層15間を重畳して跨ぐ抵抗体13と、第1の
保護層17およびトリミング溝18を覆うように樹脂ま
たはガラス等からなる第2の保護層19を備える。
【0035】また、基板11の端縁に、上面電極12と
電気的に接続されるように略コ字型に囲む一対の側面電
極20を備える。この側面電極20は、基板11の端縁
側から順次形成される第1の薄膜21と、第2の薄膜2
2と、第1のめっき膜23および第2のめっき膜24の
複層構造により構成される。第1の薄膜21は、基板1
1の裏面から側面にかけて略L字型に、基板11への付
着性の良いCr,Cr系合金薄膜、Ti,Ti系合金薄
膜またはNiCr合金薄膜のいずれかをスパッタ、真空
蒸着、イオンプレーティング、P−CVD等の薄膜技術
により形成する。第2の薄膜22は、基板11の裏面か
ら側面にかけて略L字型に、かつ、第1の薄膜21と重
畳して電気的に接続されるようにCu系の合金薄膜をス
パッタ、真空蒸着、イオンプレーティング、P−CVD
等の薄膜技術により形成する。
【0036】第1のめっき膜23は、露出する上面電極
12および第2の薄膜22を覆うようにはんだの拡散防
止または耐熱性に優れるNiめっき膜により形成する。
さらに、第2のめっき膜24は、第1のめっき膜23を
覆うようにはんだ付着性の良いPb−Snめっき膜また
はSnめっき膜により形成する。
【0037】以上のように構成された本発明の一実施の
形態における抵抗器について、次にその製造方法を図面
を参照しながら説明する。
【0038】図3は本発明の一実施の形態における抵抗
器を製造する場合に用いられるシート状の基板の全周囲
の端部に不要領域部を形成した状態を示す上面図、図4
(a)(b)、図6(a)(b)、図8(a)(b)、
図10(a)(b)、図12(a)(b)、図14、図
16(a)(b)および図18(a)(b)は本発明の
一実施の形態における抵抗器の製造工程を示す断面図、
図5(a)(b)、図7(a)(b)、図9(a)
(b)、図11(a)(b)、図13(a)(b)、図
15、図17(a)(b)および図19(a)(b)は
本発明の一実施の形態における抵抗器の製造工程を示す
上面図である。
【0039】まず、図3、図4(a)、図5(a)に示
すように、焼成済みの96%純度のアルミナからなる厚
み0.2mmの絶縁性を有するシート状の基板31を準
備する。この場合、シート状の基板31は、図3に示す
ように、全周囲の端部に最終的には製品とならない不要
領域部31aを有しているものである。そしてこの不要
領域部31aは略ロ字状に構成されているものである。
【0040】次に、図3、図4(b)、図5(b)に示
すように、シート状の基板31の上面にスクリーン印刷
工法によりAu系の導電性ペーストからなる複数対の第
1の上面電極層32を形成し、ピーク温度850℃の焼
成プロファイルで焼成することにより、第1の上面電極
層32を安定な膜とした。
【0041】次に、図3、図6(a)、図7(a)に示
すように、前記第1の上面電極層32に少なくとも一部
が重なるように、シート状の基板31の上面にスクリー
ン印刷工法により銀を主成分とする複数対の第2の上面
電極層33を形成し、ピーク温度850℃の焼成プロフ
ァイルで焼成することにより、第2の上面電極層33を
安定な膜とした。
【0042】次に、図3、図6(b)、図7(b)に示
すように、複数対の第2の上面電極層33を跨ぐよう
に、スクリーン印刷工法により酸化ルテニウム系の複数
の抵抗体34を形成し、ピーク温度850℃の焼成プロ
ファイルで焼成することにより、抵抗体34を安定な膜
とした。
【0043】次に、図8(a)、図9(a)に示すよう
に、複数の抵抗体34を覆うように、スクリーン印刷工
法によりガラスを主成分とする複数の第1の保護層35
を形成し、ピーク温度600℃の焼成プロファイルで焼
成することにより、ガラスを主成分とする第1の保護層
35を安定な膜とした。
【0044】次に、図8(b)、図9(b)に示すよう
に、複数対の第2の上面電極層33間の抵抗体34の抵
抗値を一定の値に修正するために、レーザートリミング
工法によりトリミングを行い、複数のトリミング溝36
を形成した。
【0045】次に、図10(a)、図11(a)に示す
ように、複数対の第1の上面電極層32の一部および第
2の上面電極層33の一部に重なるように、スクリーン
印刷工法により銀系の導電性樹脂からなる複数対の密着
層37を形成し、ピーク温度200℃の硬化プロファイ
ルで硬化することにより、密着層37を安定な膜とし
た。
【0046】次に、図10(b)、図11(b)に示す
ように、図面上の縦方向に並ぶガラスを主成分とする複
数の第1の保護層35を覆うとともに、抵抗体34の一
部および第2の上面電極層33の一部を覆うように、ス
クリーン印刷工法により樹脂を主成分とする複数の第2
の保護層38を形成し、ピーク温度200℃の硬化プロ
ファイルで硬化することにより、第2の保護層38を安
定な膜とした。
【0047】次に、図3、図12(a)、図13(a)
に示すように、第2の保護層38を形成したシート状の
基板31の全周囲の端部に形成された不要領域部31a
を除いて、複数対の第1の上面電極層32および密着層
37を分離して複数の短冊状基板31bを分割するため
のスリット状の第1の分割部39をダイシング工法によ
り複数形成する。この場合、複数のスリット状の第1の
分割部39は700μmピッチで形成されており、かつ
このスリット状の第1の分割部39の幅は120μm幅
となっている。また前記複数のスリット状の第1の分割
部39は、シート状の基板31を上下方向に貫通する貫
通孔で形成されているものである。そしてまた前記シー
ト状の基板31は、不要領域部31aを除いてダイシン
グ工法により複数のスリット状の第1の分割部39を形
成しているため、スリット状の第1の分割部39を形成
した後も複数の短冊状基板31bは不要領域部31aに
つながっているため、シート状態を呈しているものであ
る。
【0048】次に、図12(b)、図13(b)に示す
ように、マスク(図示せず)を用いてスパッタ工法によ
り、シート状の基板31の裏面側から、基板31の裏面
の一部と複数のスリット状の第1の分割部39の内面に
おける基板31の端面、第1の上面電極層32の端面お
よび密着層37の端面に、側面電極40の一部を構成す
る基板31への付着性が良いCr薄膜からなる複数対の
第1の薄膜41を略L字型に形成する。
【0049】次に、図14、図15に示すように、マス
ク(図示せず)を用いたスパッタ工法により、シート状
の基板31の裏面側から、複数対の第1の薄膜41に重
なるように、側面電極40の一部を構成するCu−Ni
合金薄膜からなる複数対の第2の薄膜42を略L字型に
形成する。
【0050】次に、図3、図16(a)(b)、図17
(a)(b)に示すように、シート状の基板31の全周
囲の端部に形成された不要領域部31aを除いて、シー
ト状の基板31における複数の短冊状基板31bに、複
数の抵抗体34が個々に分離されて個片状基板31cに
分割されるようにスリット状の第1の分割部39と直交
する方向に複数の第2の分割部43を形成する。この場
合、複数の第2の分割部43は400μmピッチで形成
されるため、第2の分割部43の幅は100μm幅とな
っている。またこの複数の第2の分割部43はレーザー
スクライブにより形成しているもので、まず、図16
(a)、図17(a)に示すようにレーザーにより分割
溝を形成し、その後、図16(b)、図17(b)に示
すように一般的な分割設備により分割溝の部分を分割し
て個片状基板31cに分割するようにしている。すなわ
ち、この分割方法は、第2の分割部43を形成する毎に
個片化されるのではなく、2段階で個片化されるという
作用を有するものである。そしてまたこの複数の第2の
分割部43は不要領域部31aを除いて複数の短冊状基
板31bにレーザースクライブにより形成するようにし
ているため、この複数の第2の分割部43を形成する毎
に個片状基板31cに分割され、そしてこの個片状基板
31cは不要領域部31aから分離されるものである。
【0051】次に、図18(a)、図19(a)に示す
ように、電気めっき工法を用いて、側面電極40の一部
を構成する第2の薄膜42を覆うとともに、露出してい
る密着層37の端面および第2の上面電極層33の上面
を覆うように、厚みが約2〜6μmで、かつはんだの拡
散防止または耐熱性に優れるニッケルめっきからなる第
1のめっき膜44を形成する。
【0052】最後に、図18(b)、図19(b)に示
すように、電気めっき工法を用いて、ニッケルめっきか
らなる第1のめっき膜44を覆うように、厚みが約3〜
8μmで、かつはんだ付着性の良いスズめっきからなる
第2のめっき膜45を形成する。
【0053】以上の製造工程により、本発明の一実施の
形態における抵抗器は製造されるものである。
【0054】なお、上記製造工程においては、第2のめ
っき膜45をスズめっきで構成しているが、これに限定
されるものではなく、スズ合金系の材料、例えば、はん
だ等からなるめっきでもよく、これらの材料で構成した
場合は、リフローはんだ付け時に安定したはんだ付けが
できるものである。
【0055】また上記製造工程においては、抵抗体34
等を覆う保護層を、抵抗体34を覆うガラスを主成分と
する第1の保護層35と、この第1の保護層35を覆う
とともにトリミング溝36を覆う樹脂を主成分とする第
2の保護層38の2層で構成しているため、前記第1の
保護層35でレーザートリミング時のクラックの発生を
防止して電流雑音を小さくできるとともに、前記樹脂を
主成分とする第2の保護層38で抵抗体34全体が覆わ
れるため、耐湿性に優れた抵抗特性を確保できるもので
ある。
【0056】そしてまた上記製造工程により製造した抵
抗器は、ダイシング工法により形成されたスリット状の
第1の分割部39およびレーザースクライブにより形成
された第2の分割部43の間隔が正確(±0.005m
m以内)であるとともに、側面電極40を構成する第1
の薄膜41、第2の薄膜42の厚みおよび第1のめっき
膜44、第2のめっき膜45の厚みも正確であるため、
製品である抵抗器の全長および全幅は、正確に長さ0.
6mm×幅0.3mmとなるものである。また第1の上
面電極層32および抵抗体34のパターン精度も個片状
基板の寸法ランク分類が不要であるとともに同一の個片
状基板の寸法ランク内での寸法バラツキを考慮する必要
がないため、抵抗体34の有効面積も従来品に比べて大
きくとることができるものである。すなわち、従来品に
おける抵抗体は長さ約0.20mm×幅0.19mmで
あったのに対し、本発明の一実施の形態における抵抗器
の抵抗体34は長さ約0.25mm×幅0.24mmと
なって面積では約1.6倍以上となるものである。
【0057】さらに上記製造工程においては、複数のス
リット状の第1の分割部39をダイシング工法を用いて
形成するとともに、個片状基板の寸法分類が不要なシー
ト状の基板31を用いているため、従来のような個片状
基板の寸法分類は不要となり、これにより工程の煩雑さ
をなくすることができるとともに、ダイシングも半導体
等で一般的なダイシング設備を用いて容易に行うことが
できるものである。
【0058】さらにまた上記製造工程においては、シー
ト状の基板31は全周囲の端部に最終的には製品となら
ない不要領域部31aを形成し、かつ複数のスリット状
の第1の分割部39は複数の短冊状基板31bが前記不
要領域部31aにつながった状態となるようにシート状
の基板31に形成しているため、複数のスリット状の第
1の分割部39を形成した後も複数の短冊状基板31b
は不要領域部31aにつながっており、そのため、シー
ト状の基板31が複数の短冊状基板31bに細かく分離
されるということはなく、したがって、複数のスリット
状の第1の分割部39を形成した後も、不要領域部31
aを有するシート状の基板31の状態で後工程を行うこ
とができるため、工法設計が簡略化できるものである。
【0059】また上記製造工程においては、側面電極4
0を構成する第1の薄膜41と第2の薄膜42をマスク
(図示せず)を用いたスパッタ工法により形成している
が、これに限定されるものではなく、上記マスク(図示
せず)を用いずに、シート状の基板の裏面全体にもスパ
ッタ工法により薄膜を形成し、その後、裏面全体に形成
された薄膜の不要部分、すなわち裏面の略中央部分をレ
ーザー照射により剥離除去して側面電極40における裏
面部分を形成するようにしてもよいものである。
【0060】次に、上記製造工程における側面電極40
の一部を構成する第2の薄膜42について詳述する。
【0061】第2の薄膜42の材料はCu系の合金薄膜
のうち、特にCu−Ni合金薄膜が好ましい。
【0062】Cu−Ni合金薄膜は、添加材料のNiが
合金薄膜主元素のCuおよび第1の薄膜41に対してC
uの全組成比率(範囲)においてNiが均一に溶け合う
という「全率固溶体」を構成する。そのため、Cu−N
i合金薄膜からなる第2の薄膜42と第1の薄膜41と
の界面にはNiが拡散することになって強固な密着層を
形成することになり、これにより、密着性の向上が図れ
る。また、第2の薄膜42の最表面に存在するNiは、
第1のめっき膜44に用いられるニッケルめっきを形成
するためのめっき浴で第2の薄膜42の表面に対して防
食性を高める効果があるため、第1のめっき膜44と第
2の薄膜42の界面における密着性についても向上が図
れる。
【0063】ここで、本発明の一実施の形態における
「全率固溶体」とは、図20に示す第2の薄膜を構成す
るCu−Ni合金薄膜の平衡状態図の通りである。図2
0において、横軸にNi金属の添加量を、縦軸に温度を
とると、実線で示す液相線より高い温度では液相状態で
あり、点線で示す固相線より低い温度では固相状態であ
り、これらの実線および点線で囲まれた領域は固相と液
相とが混じり合った状態、つまり「全率固溶体」であ
る。すなわち、本発明の一実施の形態におけるCu−N
i合金薄膜からなる第2の薄膜42は、母体金属である
面心立方格子のCu金属中に、同じ面心立方格子の結晶
構造を有するNi金属原子が溶け込んで一つの相である
面心立方格子構造の置換型固溶体を全組識範囲に亘って
形成するものである。
【0064】また、図21はCr薄膜からなる第1の薄
膜41とCu−Ni合金薄膜からなる第2の薄膜42の
SIMSによる組成分析結果を示したものである。この
時の第2の薄膜42のNi添加量は6.2wt%であ
る。図21は横軸にCu−Ni合金薄膜の表面からの膜
厚をスパッタリング時間で示し、かつ縦軸は各層でのC
u,Ni,Cr等の原子数を示したものである。この図
21から明らかなように、Cu−Ni合金薄膜層とCr
薄膜層との界面にはCu,NiおよびCrが各々存在す
る拡散層があるものの、Cu−Ni合金薄膜層の表面か
らCr薄膜層との界面までの間においては、Cu金属中
にNi金属が均一に存在しているものである。これは、
Cu−Ni合金薄膜からなる第2の薄膜42が、Cu金
属中にNi金属が完全に溶け込んで一つの相を形成する
「全固溶体」であることを示しているものである。また
この図21では、Ni添加量を6.2wt%としたが、
Ni添加量は全組成範囲において図21に示したものと
同一の結果が得られるものである。
【0065】次に、上記のように構成された本発明の一
実施の形態における抵抗器において、Cu−Ni合金薄
膜を第2の薄膜42として用いた特性について説明す
る。
【0066】特性を説明する試験方法としては、「めっ
きの密着性試験方法/JIS H8504C」に規定さ
れた方法により実施し、試験用テープには図22(a)
(b)に示すように、「セロハン粘着テープ/JIS
Z 1522」に規定された幅18mmの粘着テープ4
6を使用した。この時、粘着テープ46の引き剥がし方
向は、「JIS H 8504」に記載の図22(a)
(b)に示すように、アルミナ基板47に対して垂直方
向または傾斜する方向とした。
【0067】すなわち、この試験方法は、試験片として
アルミナ基板47を用い、このアルミナ基板47の側面
部分に第1の薄膜41としてCr薄膜をスパッタ工法で
形成し、次に、この第1の薄膜41の上に第2の薄膜4
2としてCu−Ni合金薄膜を第1の薄膜41と同様、
スパッタ工法で構成する。その後、レーザーを用いてパ
ターン幅0.3mmのパターンを形成する。
【0068】その後、温度65℃で湿度95%の条件に
おける加速試験を行い、次に、第2の薄膜42の表面に
粘着テープ46を密着させた後、この粘着テープ46を
一気に引き剥がし、全パターン数に対して第2の薄膜4
2が剥離したパターン数の比率を求め、密着性の評価を
行った。
【0069】また第1のめっき膜44と第2の薄膜42
の界面の密着性の評価用試験片については、第2の薄膜
42を形成した後、第1のめっき膜44としてニッケル
めっきを、さらに第2のめっき膜45としてはんだめっ
きを電解めっきで形成したものを用いた。
【0070】評価は、Cu−Ni合金薄膜中のNi添加
量が「1.6wt%」「6.2wt%」「12.6wt
%」であるものと、Ni添加量が「0wt%」であるも
のについて行った。
【0071】(表1)は、加速試験500時間後の第2
の薄膜42と第1の薄膜41の界面における剥離率の評
価結果を示したものである。
【0072】
【表1】
【0073】(表1)から明らかなように、Cu薄膜中
にNiを添加することにより、第2の薄膜42と第1の
薄膜41の界面における密着性が大幅に向上するもので
ある。
【0074】(表2)は、加速試験500時間後の第1
のめっき膜44と第2の薄膜42の界面における剥離率
の評価結果を示したものである。
【0075】
【表2】
【0076】(表2)から明らかなように、Cu薄膜中に
Niを添加することにより、第1のめっき膜44と第2
の薄膜42の界面における密着性が大幅に向上するもの
である。
【0077】なお、上記本発明の一実施の形態において
は、第1の薄膜41と第2の薄膜42をスパッタ工法を
用いて形成したものについて説明したが、このスパッタ
工法に限定されるものではなく、その他の工法である真
空蒸着法、イオンプレーティング法、P−CVD等の薄
膜技術により第1の薄膜41と第2の薄膜42を形成し
た場合においても、本発明の一実施の形態と同様の効果
が得られるものである。
【0078】また上記本発明の一実施の形態において
は、第1の薄膜41をCr薄膜で形成したものについて
説明したが、このCr薄膜に限定されるものではなく、
基板への付着性が良いその他のCr−Si合金薄膜、N
i−Cr合金薄膜、Ti薄膜、Ti系合金薄膜等の材料
で第1の薄膜41を形成した場合においても、本発明の
一実施の形態と同様の効果が得られるものである。
【0079】そしてまた上記本発明の一実施の形態にお
いては、最終的には製品とならない不要領域部31aを
シート状の基板31の全周囲の端部に形成して略ロ字状
に構成したものについて説明したが、この不要領域部3
1aはシート状の基板31の全周囲の端部に必ずしも形
成する必要はなく、例えば、図23に示すようにシート
状の基板31の一端部に不要領域部31dを形成した場
合、図24に示すようにシート状の基板31の両端部に
不要領域部31eを形成した場合、図25に示すように
シート状の基板31の3つの端部に不要領域部31fを
形成した場合においても、上記本発明の一実施の形態と
同様の効果が得られるものである。
【0080】さらに上記本発明の一実施の形態において
は、複数の第2の分割部43をレーザースクライブによ
り形成したものについて説明したが、この第2の分割部
43は、スリット状の第1の分割部39と同様にダイシ
ング工法を用いて形成するようにしてもよいものであ
る。この場合、ダイシングは半導体等で一般的なダイシ
ング設備を用いて容易に行うことができるものである。
【0081】さらにまた上記本発明の一実施の形態にお
ける抵抗器の製造工程においては、複数対の第1の上面
電極層32および第2の上面電極層33に重なるように
導電性樹脂からなる複数対の密着層37を設ける工程
を、複数の抵抗体34を覆うようにガラスを主成分とす
る複数の第1の保護層35を設ける工程と、前記複数の
抵抗体34における複数対の第2の上面電極層33間の
抵抗値を修正するためにトリミングを行う工程とを実施
した後に実施するようにしているが、順番を変えて、複
数の抵抗体34を覆うようにガラスを主成分とする複数
の第1の保護層35を設ける工程と、前記複数の抵抗体
34における複数対の第2の上面電極層33間の抵抗値
を修正するためにトリミングを行う工程と、少なくとも
前記ガラスを主成分とする複数の第1の保護層35を覆
うように樹脂層からなる第2の保護層38を設ける工程
とを実施した後に、複数対の第1の上面電極層32およ
び第2の上面電極層33に重なるように導電性樹脂から
なる複数対の密着層37を設ける工程を実施するように
してもよいもので、この製造方法においても、上記本発
明の一実施の形態と同様の作用効果を有するものであ
る。
【0082】すなわち、上記本発明の一実施の形態で示
した製造方法では、ガラスを主成分とする第1の保護層
35の形成温度が600℃以上で、かつ導電性樹脂から
なる密着層37の形成温度が200℃前後となるため、
トリミングを行って抵抗値修正を行った後の抵抗値変化
が発生することはないものである。一方、順番を変えた
場合でも、ガラスを主成分とする第1の保護層35の形
成温度が600℃以上で、かつ樹脂層からなる第2の保
護層38と、導電性樹脂からなる密着層37の形成温度
が200℃前後となるため、トリミングを行って抵抗値
修正を行った後の抵抗値変化が発生することはないもの
である。
【0083】上記したように本発明の一実施の形態にお
いては、図1に示すように、基板11の一主面(上面)
に形成した一対の上面電極12を、第1の上面電極層1
4と、この第1の上面電極層14に少なくとも一部が重
なるように設けられた第2の上面電極層15と、前記第
1の上面電極層14および第2の上面電極層15に重な
る密着層16の複層構造により構成しているため、多数
個取りのシート状の基板で抵抗器を製造する際、一対の
上面電極12間の抵抗値を修正するためのトリミング時
の抵抗値測定においては、第1の上面電極層14の存在
により、当該の第2の上面電極層15の他に、隣接する
抵抗器の第2の上面電極層15に検針を接触させること
ができ、特に小形の抵抗器を製造する上で有利になる。
また基板11の端縁に側面電極20を形成する場合、こ
の側面電極20を薄膜技術で形成する際には、第1の上
面電極層14および第2の上面電極層15に重なる密着
層16の存在により、側面電極20と上面電極12との
接続面積を大きくすることができ、これにより、上面電
極12と側面電極20との電気的接続信頼性を高めるこ
とができるという作用を有するものである。
【0084】また、第2の上面電極層15は、基板11
の上面の端縁よりも内側に設けているため、多数個取り
のシート状の基板を個片あるいは短冊状に分割する際に
は、分割部に第2の上面電極層15が存在せず、その結
果、第2の上面電極層15の剥離やバリ等が発生しない
という作用を有するものである。
【0085】そしてまた上面電極12を構成する第1の
上面電極層14と密着層16を、基板11の端縁におい
て面一となるように構成しているため、基板11の端縁
に側面電極20を薄膜技術で形成する場合、基板11の
端縁と第1の上面電極層14および密着層16の基板端
縁側に薄膜からなる側面電極20を連続して安定した状
態に形成することができるという作用を有するものであ
る。
【0086】さらに上面電極12を構成する第1の上面
電極層14、第2の上面電極層15および密着層16の
うち、第2の上面電極層15のみが抵抗体13と電気的
に接続される構成としているため、密着層16を形成し
ても抵抗値が変化することはなく、これにより、オーミ
ックコンタクトを良好に保つことができるため、抵抗値
修正後の抵抗値変化がない信頼性の高い抵抗器が得られ
るという作用を有するものである。
【0087】さらにまた上面電極12を構成する第1の
上面電極層14、第2の上面電極層15および密着層1
6のうち、密着層16の厚み方向における最大の高さを
第1の上面電極層14の厚み方向における最大の高さよ
りも高くなるように構成しているため、基板11の端縁
に側面電極20を薄膜技術で形成する場合、密着層16
の存在により、上面電極12と薄膜からなる側面電極2
0の接触面積を大きくすることができ、これにより、上
面電極12と側面電極20の電気的接続信頼性を高める
ことができるという作用を有するものである。
【0088】また、上面電極12を構成する第1の上面
電極層14は、導電性ペーストにより構成しているた
め、多数個取りのシート状の基板を個片あるいは短冊状
に分割する際、第1の上面電極層14の分割加工がしや
すくなり、これにより、第1の上面電極層14の剥離や
バリ等が発生しにくいという作用を有するものである。
【0089】そしてまた基板11の端縁に、少なくとも
第1の上面電極層14および密着層16と電気的に接続
される略コの字型の一対の側面電極20を備えているた
め、上面電極12と側面電極20とは安定した状態で電
気的接続が行われることになり、これにより、信頼性の
高い抵抗器が得られるという作用を有するものである。
【0090】さらに第1の薄膜21と電気的に接続され
る第2の薄膜22をCu系の合金薄膜で構成しているた
め、Cu系の合金薄膜を構成する添加金属と第1の薄膜
21の構成金属とは第1の薄膜21と第2の薄膜22と
の界面において全率固溶体を構成することになり、これ
により、第1の薄膜21と第2の薄膜22の密着力が向
上するという作用を有するものである。
【0091】さらにまた側面電極20を構成する第2の
薄膜22を、CuにNiを1.6重量%以上含有させた
Cu−Ni合金薄膜で構成しているため、Cu−Ni合
金薄膜のNi成分と第1の薄膜21の構成金属とが全率
固溶体を構成することになり、これにより、第1の薄膜
21と第2の薄膜22の密着力が向上するという効果を
有するものである。
【0092】また側面電極20を構成する第1の薄膜2
1および第2の薄膜22を、基板11の裏面から側面に
かけて略L字型に構成しているため、第1の薄膜21と
第2の薄膜22を薄膜技術により形成する場合、基板1
1の裏面側のみから基板11の上面側に向けて容易に形
成することができ、これにより、生産性が向上するとい
う効果を有するものである。
【0093】
【発明の効果】以上のように本発明の抵抗器は、基板の
一主面上に形成した一対の上面電極を、第1の上面電極
層と、この第1の上面電極層に少なくとも一部が重なる
ように設けられた第2の上面電極層と、前記第1の上面
電極層および第2の上面電極層に重なる密着層の複層構
造により構成しているため、多数個取りのシート状の基
板で抵抗器を製造する際、一対の上面電極間の抵抗値を
修正するためのトリミング時の抵抗値測定においては、
第1の上面電極層の存在により、当該の第2の上面電極
層の他に、隣接する抵抗器の第2の上面電極層に検針を
接触させることができ、特に小形の抵抗器を製造する上
で有利になる。また基板の端縁に側面電極を形成する場
合、この側面電極を薄膜技術で形成する際には、第1の
上面電極層および第2の上面電極層に重なる密着層の存
在により、側面電極と上面電極との接続面積を大きくす
ることができ、これにより、上面電極と側面電極との電
気的接続信頼性を高めることができるという効果を有す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における抵抗器の断面図
【図2】同抵抗器の側面電極を除いた上面図
【図3】同抵抗器を製造する場合に用いられるシート状
の基板の全周囲の端部に不要領域部を形成した状態を示
す上面図
【図4】(a)(b)同抵抗器の製造工程を示す断面図
【図5】(a)(b)同抵抗器の製造工程を示す平面図
【図6】(a)(b)同抵抗器の製造工程を示す断面図
【図7】(a)(b)同抵抗器の製造工程を示す平面図
【図8】(a)(b)同抵抗器の製造工程を示す断面図
【図9】(a)(b)同抵抗器の製造工程を示す平面図
【図10】(a)(b)同抵抗器の製造工程を示す断面
【図11】(a)(b)同抵抗器の製造工程を示す平面
【図12】(a)(b)同抵抗器の製造工程を示す断面
【図13】(a)(b)同抵抗器の製造工程を示す平面
【図14】同抵抗器の製造工程を示す断面図
【図15】同抵抗器の製造工程を示す平面図
【図16】(a)(b)同抵抗器の製造工程を示す断面
【図17】(a)(b)同抵抗器の製造工程を示す平面
【図18】(a)(b)同抵抗器の製造工程を示す断面
【図19】(a)(b)同抵抗器の製造工程を示す平面
【図20】同抵抗器の第2の薄膜を構成するCu−Ni
合金薄膜の平衡状態図
【図21】同抵抗器の第1の薄膜と第2の薄膜のSIM
Sによる組成分析結果の説明図
【図22】(a)(b)特性を説明する試験方法を示す
【図23】同抵抗器を製造する場合に用いられるシート
状の基板の一端部に不要領域部を形成した状態を示す上
面図
【図24】同抵抗器を製造する場合に用いられるシート
状の基板の両端部に不要領域部を形成した状態を示す上
面図
【図25】同抵抗器を製造する場合に用いられるシート
状の基板の3つの端部に不要領域部を形成した状態を示
す上面図
【図26】従来の抵抗器の断面図
【符号の説明】
11 基板 12 上面電極 13 抵抗体 14 第1の上面電極層 15 第2の上面電極層 16 密着層 17 第1の保護層 18 トリミング溝 19 第2の保護層 20 側面電極 21 第1の薄膜 22 第2の薄膜 23 第1のめっき膜 24 第2のめっき膜 31 シート状の基板 31a,31d〜31f 不要領域部 31b 短冊状基板 31c 個片状基板 32 第1の上面電極層 33 第2の上面電極層 34 抵抗体 35 第1の保護層 36 トリミング溝 37 密着層 38 第2の保護層 39 第1の分割部 40 側面電極 41 第1の薄膜 42 第2の薄膜 43 第2の分割部 44 第1のめっき膜 45 第2のめっき膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 正人 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 斉川 博之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中西 努 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E032 BA03 BB01 CA01 CB01 CC03 TA13 TB02 5E033 AA02 BA01 BB02 BC01 BD01 BE01 BE04 BH01

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、この基板の一主面に形成した一
    対の上面電極と、この一対の上面電極と電気的に接続さ
    れるように設けた抵抗体と、少なくとも前記抵抗体を覆
    うように設けられた保護層とを備え、前記一対の上面電
    極を、第1の上面電極層と、この第1の上面電極層に少
    なくとも一部が重なるように設けられた第2の上面電極
    層と、前記第1の上面電極層および第2の上面電極層に
    重なる密着層の複層構造により構成した抵抗器。
  2. 【請求項2】 第2の上面電極層を、基板の上面の端縁
    よりも内側に設けた請求項1記載の抵抗器。
  3. 【請求項3】 上面電極を構成する第1の上面電極層と
    密着層を、基板の端縁において面一となるように構成し
    た請求項1記載の抵抗器。
  4. 【請求項4】 上面電極を構成する第1の上面電極層、
    第2の上面電極層および密着層のうち、第2の上面電極
    層のみが抵抗体と電気的に接続される構成とした請求項
    1記載の抵抗器。
  5. 【請求項5】 上面電極を構成する第1の上面電極層、
    第2の上面電極層および密着層のうち、密着層の厚み方
    向における最大の高さを第1の上面電極層の厚み方向に
    おける最大の高さよりも高くなるように構成した請求項
    1記載の抵抗器。
  6. 【請求項6】 基板の端縁に、少なくとも第1の上面電
    極層および密着層と電気的に接続される略コ字型の一対
    の側面電極を備えた請求項1記載の抵抗器。
  7. 【請求項7】 側面電極を、基板の端縁側に位置し、か
    つ基板への付着性の良いCr薄膜、Ti薄膜、Cr系合
    金薄膜、Ti系合金薄膜のいずれかからなる第1の薄膜
    と、この第1の薄膜と電気的に接続されるCu系の合金
    薄膜からなる第2の薄膜と、少なくとも前記第2の薄膜
    を覆うニッケルめっきからなる第1のめっき膜と、少な
    くとも前記第1のめっき膜を覆う第2のめっき膜の複層
    構造により構成した請求項6記載の抵抗器。
  8. 【請求項8】 側面電極を構成する第2の薄膜を、Cu
    にNiを1.6重量%以上含有させたCu−Ni合金薄
    膜で構成した請求項7記載の抵抗器。
  9. 【請求項9】 側面電極を構成する第1の薄膜および第
    2の薄膜を、基板の裏面から側面にかけて略L字型に構
    成した請求項7記載の抵抗器。
  10. 【請求項10】 シート状の基板の上面に複数対の第1
    の上面電極層を設ける工程と、前記複数対の第1の上面
    電極層と電気的に接続される複数対の第2の上面電極層
    を設ける工程と、前記複数対の第2の上面電極層と電気
    的に接続される複数の抵抗体を設ける工程と、少なくと
    も前記複数の抵抗体を覆うように複数の保護層を設ける
    工程と、前記複数の抵抗体における前記複数対の第2の
    上面電極層間に抵抗値を修正するためにトリミングを行
    う工程と、前記複数対の第1の上面電極層および第2の
    上面電極層に重なるように複数対の密着層を設ける工程
    と、前記シート状の基板に、前記複数対の第1の上面電
    極層、第2の上面電極層および複数対の密着層を分離し
    て複数の短冊状基板に分割するためのスリット状の第1
    の分割部を複数形成する工程と、前記シート状の基板に
    おける複数の短冊状基板に、前記複数の抵抗体が個々に
    分離されて個片状基板に分割されるように前記スリット
    状の第1の分割部と直交する方向に複数の第2の分割部
    を形成する工程とを備えた抵抗器の製造方法。
  11. 【請求項11】 複数のスリット状の第1の分割部をダ
    イシングにより形成した請求項10記載の抵抗器の製造
    方法。
  12. 【請求項12】 複数の第2の分割部をダイシングによ
    り形成した請求項10記載の抵抗器の製造方法。
  13. 【請求項13】 複数の第2の分割部をレーザーにより
    形成し、その後、この第2の分割部を分割して個片状基
    板に分割するようにした請求項10記載の抵抗器の製造
    方法。
  14. 【請求項14】 シート状の基板の端部に不要領域部を
    形成し、かつ複数のスリット状の第1の分割部は複数の
    短冊状基板が前記不要領域部につながった状態となるよ
    うにシート状の基板に形成した請求項10記載の抵抗器
    の製造方法。
  15. 【請求項15】 シート状の基板の上面に複数対の第1
    の上面電極層を設ける工程と、前記複数対の第1の上面
    電極層と電気的に接続される複数対の第2の上面電極層
    を設ける工程と、前記複数対の第2の上面電極層と電気
    的に接続される複数の抵抗体を設ける工程と、前記複数
    の抵抗体を覆うようにガラスを主成分とする複数の第1
    の保護層を設ける工程と、前記複数の抵抗体における前
    記複数対の第2の上面電極層間の抵抗値を修正するため
    にトリミングを行う工程と、前記複数対の第1の上面電
    極層および第2の上面電極層に重なるように複数対の密
    着層を設ける工程と、少なくとも前記ガラスを主成分と
    する複数の第1の保護層を覆うように樹脂層からなる複
    数の第2の保護層を設ける工程と、前記シート状の基板
    に、前記複数対の第1の上面電極層、第2の上面電極層
    および密着層を分離して複数の短冊状基板に分割するた
    めのスリット状の第1の分割部を複数形成する工程と、
    前記シート状の基板における複数の短冊状基板に、前記
    複数の抵抗体が個々に分離されて個片状基板に分割され
    るように前記スリット状の第1の分割部と直交する方向
    に複数の第2の分割部を形成する工程とを備えた抵抗器
    の製造方法。
  16. 【請求項16】 複数対の第1の上面電極層および第2
    の上面電極層に重なるように導電性樹脂からなる複数対
    の密着層を設ける工程を、複数の抵抗体を覆うようにガ
    ラスを主成分とする複数の第1の保護層を設ける工程
    と、前記複数の抵抗体における複数対の第2の上面電極
    層間の抵抗値を修正するためにトリミングを行う工程と
    を実施した後に実施するようにした請求項15記載の抵
    抗器の製造方法。
  17. 【請求項17】 複数対の第1の上面電極層および第2
    の上面電極層に重なるように導電性樹脂からなる複数対
    の密着層を設ける工程を、複数の抵抗体を覆うようにガ
    ラスを主成分とする複数の第1の保護層を設ける工程
    と、前記複数の抵抗体における複数対の第2の上面電極
    層間の抵抗値を修正するためにトリミングを行う工程
    と、少なくとも前記ガラスを主成分とする複数の第1の
    保護層を覆うように樹脂層からなる複数の第2の保護層
    を設ける工程とを実施した後に実施するようにした請求
    項15記載の抵抗器の製造方法。
  18. 【請求項18】 複数のスリット状の第1の分割部をダ
    イシングにより形成した請求項15記載の抵抗器の製造
    方法。
  19. 【請求項19】 複数の第2の分割部をダイシングによ
    り形成した請求項15記載の抵抗器の製造方法。
  20. 【請求項20】 複数の第2の分割部をレーザーにより
    形成し、その後、この第2の分割部において個片状基板
    に分割するようにした請求項15記載の抵抗器の製造方
    法。
  21. 【請求項21】 シート状の基板の端部に不要領域部を
    形成し、かつ複数のスリット状の第1の分割部は複数の
    短冊状基板が前記不要領域部につながった状態となるよ
    うにシート状の基板に形成した請求項15記載の抵抗器
    の製造方法。
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JP2012231051A (ja) * 2011-04-27 2012-11-22 Panasonic Corp チップ抵抗器およびその製造方法

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