JP2003184196A - 外壁構造、建物ユニット及びユニット建物 - Google Patents

外壁構造、建物ユニット及びユニット建物

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JP2003184196A
JP2003184196A JP2001383129A JP2001383129A JP2003184196A JP 2003184196 A JP2003184196 A JP 2003184196A JP 2001383129 A JP2001383129 A JP 2001383129A JP 2001383129 A JP2001383129 A JP 2001383129A JP 2003184196 A JP2003184196 A JP 2003184196A
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Japan
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wall
moisture
building
permeable
ventilation layer
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JP2001383129A
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English (en)
Inventor
Haruyuki Irikita
晴之 入来
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通気層が狭くならず、防水施工が容易で、防
水性の悪くならない外壁構造と、この外壁構造を有する
建物ユニット及びユニット建物を提供する。 【解決手段】 塗料によって形成された透湿防水膜又は
接着された透湿防水膜82を表面に有する透湿性面材8
1を屋外側に設けた外壁下地(外壁下地パネル)4と、
この外壁下地4から屋外方向に若干離れた位置に設けた
外壁面材6と、前記外壁下地4と外壁面材6との間にあ
る通気層Sとからなる外壁構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は外壁構造と、この外
壁構造を備えた建物ユニットと、この建物ユニットを建
物に組み立てたユニット建物に関する。
【0002】
【従来の技術】外壁面材を建物躯体に取り付けた外壁構
造としては、種々あるが、その中の1つに、特公平6−
89570号公報に記載されている外壁パネルを建物躯
体に取り付けた外壁構造が知られている。この外壁構造
は、内装下地材と、断熱材と、透湿防水シートとが屋内
側から順に設けられた外壁下地と、この外壁下地の屋外
側に取り付けられた上下方向に長い複数の外壁支持桟
と、この外壁支持桟の屋外側に取り付けられた外壁面材
とからなるものである。
【0003】そして、上記外壁構造における透湿防水シ
ートは、実施例に示されているように、外壁支持桟の上
から透湿防水シートを貫通し断熱材の間に設けられてい
る枠材に打ち込まれた釘等で固定されている。この外壁
構造は、外壁下地パネルと外壁面材との間に、屋内外方
向の長さが外壁支持桟の厚みで、壁に沿った方向の長さ
が隣合う外壁支持桟の距離に等しい断面を有する上下方
向に長い筒状の通気層が形成され、この通気層を空気が
流れることによって外壁内の湿気が屋外に出るので、外
壁内が乾燥し、外壁内に結露が発生しない好ましい外壁
構造である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記外
壁構造では、透湿防水シートが外壁支持桟の上から透湿
防水シートを貫通し断熱材の間に設けられている枠材に
打ち込まれた釘やタッカー釘等で固定されているが、こ
の透湿防水シートは柔軟であるために、固定されていな
い場所では、変形し易い。そして、この透湿防水シート
が通気層の方向に膨れた状態に変形すると、通気層が狭
くなり、その結果、通気層を流れる空気量が少なくな
り、外壁内部の湿気が十分に屋外側に出なくなって、外
壁内に結露が発生する。
【0005】かかる問題を防ぐために、通気層の厚みを
大きくすることが考えられるが、通気層の厚みを大きく
するためには、それだけ外壁支持桟の高さを大きくする
必要があり、高価になるという問題があるし、外壁支持
桟を倒れなくするために納まりが複雑になったり、取付
工数が増加するという問題がある。
【0006】又、外壁には、換気扇や電線や冷媒管、水
道管等の部材が外壁構造の内部を貫通している。従っ
て、この部材と透湿防水シートとの間から水が屋内に浸
入することを防止する防水施工を必要とする。しかし、
透湿防水シートが柔軟であるために、貫通した部材と透
湿防水シートとの間の防水施工が困難である。
【0007】更に、この外壁構造をユニット建物に適用
すると次に示す問題が発生する。即ち、ユニット建物
は、ユニット建物を構成する建物ユニットを工場で製造
し、この建物ユニットを施工現場に運搬して建物に組み
立てるものであるが、この建物ユニットを施工現場に運
搬するためにトラックに載せる必要がある。しかし、こ
のトラックに載せるために建物ユニットの幅に制限があ
る。従って、通気層の厚みを大きくすると、それだけ、
建物ユニットの居住面積が小さくなる。
【0008】そこで、本発明の目的は、通気層が狭くな
らず、防水施工が容易で防水性の悪くならない外壁構造
と、この外壁構造を有する建物ユニット及び複数個の建
物ユニットを組み立てたユニット建物を提供することで
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたものであって、請求項1記載の発明
は、塗料によって形成された透湿防水膜又は接着された
透湿防水膜を表面に有する透湿性面材が屋外側に設けら
れた外壁下地と、この外壁下地から屋外方向に若干離れ
た位置に設けられた外壁面材と、前記外壁下地と外壁面
材との間に形成された通気層とからなる外壁構造を特徴
とするものである。
【0010】外壁下地とは、外壁面材を取り付けるため
の下地をいい、通常、石膏ボード等の内壁下地材と、ガ
ラスウール等の断熱材とからなるが、この請求項1記載
の外壁下地では、この断熱材の屋外側に表面に透湿防水
膜を有する透湿性面材が設けられていることが通常の外
壁構造と異なる。尚、本発明においては、この内壁下地
材と断熱材と透湿性面材の他に、必要に応じてその他の
部材を設けてもよい。例えば、内壁下地材と断熱材の間
に防水シートを設けてもよいし、断熱材の間に通気層を
形成させるためのスペーサーや外壁支持桟を設けてもよ
い。
【0011】本発明における透湿性面材とは、湿気を透
過させることのできる面材のことであって、木製の板、
合板、パーチクルボード等の木質系板材や、硬質木片セ
メント板等が好適である。又、透湿防水膜とは、湿気を
通すが水を通さない膜のことであって、透湿抵抗が9.
1×105 2 ・s・Pa/g以上で、透水性が0.5
ml(JIS−A−5901の5.4に規定されてい
る)以上の膜が好ましい。
【0012】透湿性面材に透湿防水膜を設ける手段とし
ては、透湿性面材に高密度ポリエチレンの極細繊維シー
ト等の透湿防水性シートを接着して透湿防水膜を設けて
もよいし、透湿性面材に弾性アクリルシリコーン塗料等
の塗料を塗布して透湿防水性膜を設けてもよいが、後者
の透湿性面材に塗料を塗布して透湿防水膜を設ける方法
が簡単に透湿防水膜を設けることができるので好まし
い。この透湿防水膜は透湿性面材の屋内側の表面に設け
てもよいし、屋外側の表面に設けてもよい。しかし、こ
の透湿防水膜は、通常、屋外側からの水の浸入を防ぐこ
とを目的にするので、この透湿防水膜を透湿性面材の屋
外側の表面に設けることが好ましい。
【0013】更に、透湿性面材を釘やタッカー釘で取り
付けた後に、この透湿性面材の屋外面に塗料を塗布して
透湿防水膜を設けるようにすると、透湿性面材を釘やタ
ッカー釘で取り付ける時に形成される貫通した通孔が透
湿防水膜で塞がれ、防水性がよくなるので好ましい。
又、この請求項1記載の発明では、外壁面材がこの外壁
下地から屋外方向に若干離れた位置に設けられている
が、このように外壁面材を外壁下地から屋外方向に若干
離れた位置に設ける手段としては、外壁下地から離れた
位置になるようにして、外壁面材を建物躯体に直接取り
付けてもよいし、外壁下地にスペーサーを取り付け、こ
のスペーサーの屋外側に外壁面材を取り付けてもよい。
【0014】そして、外壁構造になす施工を施工現場で
行ってもよいし、工場等で行ってもよい。詳細に説明す
ると、施工現場で、建物躯体に内壁下地材、断熱材、透
湿防水材等の外壁下地を設け、この外壁下地に外壁面材
を取り付けてもよいし、工場で外壁下地をパネルに組み
立てて外壁下地パネルを製造し、この外壁下地パネルを
施工現場で建物躯体に取り付け、この外壁下地パネルか
ら若干離れた位置に外壁面材を取り付けてもよいし、工
場で外壁下地と外壁面材とを組み立てた外壁パネルと
し、施工現場でこの外壁パネルを建物躯体に取り付けて
もよい。
【0015】又、工場で外壁下地パネル又は外壁パネル
を製造し、この外壁下地パネル又は外壁パネルを建物ユ
ニット躯体に取り付けて建物ユニットとし、この建物ユ
ニットを施工現場に運搬し、複数個の建物ユニットを施
工現場で組み立ててもよい。
【0016】請求項2記載の発明は、内装下地材と、断
熱材と、塗料によって形成された透湿防水膜又は接着さ
れた透湿防水膜を表面に有する透湿性面材とが屋内側か
ら順に設けられた外壁下地パネルと、この外壁下地パネ
ルから屋外方向に若干離れた位置に設けられた外壁面材
と、前記外壁下地パネルと外壁材との間に形成された通
気層とからなる外壁構造を備えている建物ユニットを特
徴とするものである。
【0017】この請求項2記載の発明における建物ユニ
ット躯体とは、外壁を設けることのできる建物ユニット
本体のことであって、木質系の建物ユニット躯体であっ
てもよいし、鉄骨系の建物ユニット躯体であってもよ
い。
【0018】この請求項2記載の発明では、外壁面材が
外壁下地パネルから屋外方向に若干離れた位置に設けら
れているが、このように外壁下地パネルから屋外方向に
若干離れた位置に外壁面材を設ける手段としては、外壁
下地パネルと外壁面材とを離した状態にして、建物ユニ
ット躯体に直接取り付けてもよいし、外壁下地パネルに
スペーサーを取り付け、このスペーサーの屋外側に外壁
面材を取り付け、このスペーサーの屋外側に外壁面材を
取り付けて、外壁下地からスペーサーの高さだけ離れた
位置に外壁面材を設けてもよい。
【0019】又、建物ユニットは、通常、工場で完成さ
せて、この建物ユニットを施工現場に運搬し、施工現場
では、この建物ユニットを建物に組み立てるだけである
が、本発明においては、工場で、外壁構造を完成した建
物ユニットを製造してもよいし、工場で外壁構造の未完
成な建物ユニットを製造し、施工現場で完成さてもよ
い。
【0020】この工場で外壁構造の未完成な建物ユニッ
トを製造し、施工現場で完成さる方法としては、透湿防
水膜と外壁面材とを設けない外壁構造の未完成な建物ユ
ニットを工場で製造し、これを施工現場に運搬し、施工
現場で、塗装等して透湿防水膜を設け、この外側に外壁
面材を設けて外壁構造を完成させてもよいし、外壁面材
を取り付けない外壁構造の未完成な建物ユニットを工場
で製造し、これを施工現場に運搬し、施工現場で外壁面
材を取り付けて外壁構造を完成させてもよい。
【0021】請求項3記載の発明は、複数個の請求項2
記載の建物ユニットが建物に組み立てられているユニッ
ト建物を特徴とするものである。
【0022】(作用)請求項1記載の発明では、塗料に
よって形成された透湿防水膜又は接着された透湿防水膜
を表面に有する透湿性面材が屋外側に設けられた外壁下
地と、この外壁下地から屋外方向に若干離れた位置に設
けられた外壁面材と、前記外壁下地と外壁面材との間に
形成された通気層とからなる外壁構造であるので、外壁
内の湿気は、透湿性面材と透湿防水膜を通過して通気層
の内部に入った後に、この通気層を通って屋外に出る
し、外壁面材の隙間から通気層に入った水は透湿防水膜
で遮断されて、外壁下地方向に浸入せず、通気層の内部
で蒸発して通気層を通って屋外に出る。この結果、外壁
内は絶えず乾燥していて、外壁内に結露が発生しない。
【0023】又、表面に透湿防水膜を有する透湿性面材
は、従来の透湿防水シートのように、簡単に変形しない
ので、通気層が狭くならず、従って、必要以上に通気層
の厚みを大きくする必要がなく、高価になったり納まり
が複雑になったり取付工数が増加することがない。又、
換気扇等の壁内を貫通する部材が取付けられていても、
この貫通する部材と透湿防水膜を表面に有する透湿性面
材との間の防水施工は、透湿防水膜が変形しないので簡
単である。
【0024】尚、透湿性面材を取り付けた後に塗料を塗
布して透湿防水性膜を設けると、この透湿性面材を釘や
タッカー釘等で取り付けるときに発生する貫通孔が透湿
防水膜で塞がれ、防水施工する必要がなくなるし、透湿
性面材に透湿防水膜を設けた後に、この透湿性面材を釘
やタッカー釘等で取り付けたときには、透湿性面材が変
形し難いので、釘やタッカー釘が通過した貫通孔近傍に
防水テープ等を貼り付ける等の防水施工を行い易い。
又、この外壁構造を建物ユニットに適用したときには、
通気層の厚みを必要以上に大きくする必要がなく、従っ
て、居住面積が小さくならない。
【0025】請求項2記載の発明では、内装下地材と、
断熱材と、塗料によって形成された透湿防水膜又は接着
された透湿防水膜を表面に有する透湿性面材とが屋内側
から順に設けられた外壁下地パネルと、この外壁下地パ
ネルから屋外方向に若干離れた位置に設けられた外壁面
材と、前記外壁下地パネルと外壁材との間に形成された
通気層とからなる外壁構造を備えている建物ユニットで
あるので、この外壁構造は、請求項1記載の発明と同じ
ように、外壁下地の屋外側には透湿防水膜を有する透湿
性面材があり、この外壁下地から屋外方向に若干離れた
位置に外壁面材があり、外壁下地と外壁面材との間には
通気層が形成されている。
【0026】従って、請求項1記載の発明と同様に、外
壁内の湿気は、透湿性面材と透湿防水膜を通過して通気
層の内部に入った後に、この通気層を通って屋外に出る
し、外壁面材の隙間から通気層に入った水は蒸発して通
気層を通って屋外に出て、外壁内は絶えず乾燥し、外壁
内に結露が発生しない。又、透湿防水膜が設けられた透
湿性面材は、従来の透湿防水シートのように、変形せ
ず、必要以上に通気層の厚みを大きくする必要がなく、
高価になったり納まりが複雑になったり取付工数が増加
することがない。
【0027】又、換気扇等の壁内を貫通する部材が取付
けられていても、透湿性面材が変形しないので、この貫
通する部材と表面に透湿防水膜を有する透湿性面材との
間の防水施工が簡単である。又、この請求項2記載の建
物ユニットでは、上記のように通気層の厚みを必要以上
に大きくする必要がないので、外壁構造の完成した建物
ユニットを工場で製造し、これを施工現場に運搬するよ
うにしても、居住面積が小さくならない。
【0028】尚、請求項1記載の発明と同じように、透
湿性面材を取り付けた後に塗料を塗布して透湿防水性膜
を設けると、この透湿性面材を釘やタッカー等で取り付
けるときに発生する貫通孔が透湿防水膜で塞がれ、防水
施工する必要がなくなるし、透湿性面材に透湿防水膜を
設けた後に、この透湿性面材を釘やタッカー釘等で取り
付けたときには、透湿性面材が変形し難いので、釘やタ
ッカーが通過した貫通孔の近傍に防水テープ等を貼り付
ける等の防水施工を行い易い。
【0029】又、請求項2記載の発明では、外壁下地パ
ネルが、内装下地材と、断熱材と、透湿防水膜を表面に
有する透湿性面材とが屋内側から順に設けたものである
ので、工場等で、内装下地材と、断熱材と、表面に透湿
防水膜を設けた透湿性面材とを屋内側から順に並べてパ
ネル状に組み立てて外壁下地パネルとし、この外壁下地
パネルを建物ユニット躯体に取り付けることができ、建
物ユニットを製造し易い。尚、透湿防水膜は後から、例
えば、施工現場で設けるようにしてもよい。
【0030】請求項3記載の発明では、複数個の請求項
2記載の建物ユニットが建物に組み立てられているの
で、このユニット建物は、外壁内の湿気が、透湿性面材
と透湿防水膜を通過して通気層の内部に入っ後に、この
通気層を通過して外気に出るし、通気層に入った水は透
湿防水膜で遮断され、外壁内に結露が発生しない極めて
好適な建物である。
【0031】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例で説明する。図1〜図5は本発明の一実施例を示すも
ので、図1はユニット建物を示す斜視図、図2は壁部分
には間仕切り壁パネルのみで外壁面材のない外壁構造を
備えない建物ユニットを示す一部切欠斜視図、図3は壁
部分の一部に外壁面材を設けた外壁構造を備えた建物ユ
ニットを示す一部切欠斜視図、図4は図3のA部分の外
壁構造を示す一部切欠斜視図、図5は外壁下地パネルの
一部切欠斜視図である。
【0032】図1〜図5において、Uはユニット建物で
あり、このユニット建物Uは、図1に示すように、基礎
9の上に9個の1階の建物ユニット1を据え付け、この
1階の建物ユニット1の上に9個の2階の建物ユニット
1を据え付け、この2階の建物ユニット1の上に複数の
屋根ユニット2(境界を省略)を据え付け、この屋根ユ
ニット2の上に屋根材25を葺いたものである。
【0033】建物ユニット1には、外側に面しない中央
部分にあって、壁部分には間仕切り壁パネル3のみが立
設されていて、外壁面材のない外壁構造を備えない建物
ユニット1−1と、壁の一部が外側に面していて、この
面に外壁面材を設けた外壁構造を備えた建物ユニット1
−2の2種類ある。外壁構造を備えない建物ユニット1
−1は、図2に示すように、床パネル5の上に間仕切り
壁パネル3を立設したものである。
【0034】床パネル5は木材を組み立てた枠51の上
にパーチクルボードの床面材52を取り付けたものであ
るが、2階に使用する建物ユニット1−1には、床パネ
ル5の下面に天井パネルを取り付けている。間仕切り壁
パネル3は木材を組み立てた枠31の両側面又は片面に
石膏ボードの内壁面材32を取り付けたものである。
【0035】外壁構造を備えた建物ユニット1−2は、
図3に示すように、建物ユニット1−1における間仕切
り壁パネル3の1個又は2個を外壁下地パネル4に代替
し、この外壁下地パネル4の外側に硬質木片セメント板
である外壁面材6を取り付けたものである。ここに使用
する外壁下地パネル4は、図5に示すように、外壁下地
部分7と透湿防水部分8とからなる。
【0036】外壁下地部分7は、上枠71、下枠72、
複数の縦枠73を枠74に組み立て、この枠74の屋内
側にポリエチレン繊維を紙状に梳いた合成紙である透湿
層75(この透湿層75は水を通さないが湿気を通すも
のであり、このときの透湿抵抗は1.3×107 2
s・Pa/g以上である)を取り付け、この透湿層75
の屋内側に石膏ボードの内装面材76を取り付け、複数
の縦枠73の間にガラスウールの断熱材77を取り付け
たものである。
【0037】又、透湿防水部分8は、厚み12mmの硬
質木片セメント板である透湿性面材81と、この透湿性
面材81の屋外面に設けられた弾性アクリルシリコーン
塗料(透湿抵抗が9.1×105 2 ・s・Pa/g以
上、透水性が0.5ml以上)を塗装した透湿防水膜8
2とからなる。そして、外壁下地パネル4の製造方法
は、外壁下地部分7を製造し、この外壁下地部分7の屋
外側に、透湿性面材81を押し付けて取り付け、図示し
ないタッカー釘を透湿性面材81から枠74に打ち込
み、この透湿性面材81の屋外面に弾性アクリルシリコ
ーン塗料を塗装して透湿防水膜82を設けて透湿防水部
分8とする。
【0038】そして、外壁構造を備えた建物ユニット1
−2は、図3及び図4に示すように、床パネル5に間仕
切り壁パネル3や外壁下地パネル4を立設し、この外壁
下地パネル4の透湿防水膜82の表面に縦方向に長い木
材であるスペーサー83を接着し、このスペーサー83
の屋外側に外壁面材6を取り付けたものであり、この外
壁下地パネル4の透湿防水部分8と外壁面材6との間に
は、スペーサー83の高さと略等しい通気層Sが形成さ
れる。
【0039】すると、透湿性面材81が変形し難いか
ら、通気層Sが狭くならず、通気層Sの中を所定通りの
空気が流れる。従って、かかる外壁構造では、通気層S
の厚みを特別に大きくする必要がなく、その結果、居住
面積がそれ程狭くならない。又、このように、通気層S
が狭くならないので、通気層Sの厚みを大きくする必要
がなく、従来の防水シートのように、高価になったり、
納まりが複雑になったり取付工数が増加することがな
い。
【0040】尚、この外壁構造を備えた建物ユニット1
−2に壁内を貫通する換気扇等の部材を取り付ける場合
には、外壁面材6から内装面材76まで貫通した通孔を
設け、この通孔に換気扇等の部材を取り付け、換気扇等
の部材と透湿性面材81との間に、防水テープを貼り付
けたり、シーリング材を設けて、この部分を水密にす
る。この水密にする施工方法は、透湿性面材81と換気
扇とが変形し難いから、防水テープ等を押し付ける等し
て簡単に防水施工できる。屋根ユニット2と屋根材25
は従来と略同じであるので、説明を省略する。
【0041】次に、このユニット建物Uの施工方法およ
び外壁構造の作用について説明する。工場で床パネル5
や間仕切り壁パネル3を製造し、これを組み立てて外壁
構造を備えない建物ユニット1−1を製造する。又、床
パネル5や間仕切り壁パネル3や外壁下地パネル4を製
造し、これを組み立て、外壁面材6を取り付けて、外壁
構造を備えた建物ユニット1−2を製造する。又、屋根
ユニット2を製造する。
【0042】このようにして製造した外壁構造を備えな
い建物ユニット1−1、外壁構造を備えた建物ユニット
1−2、屋根ユニット2等をトラックに載せて施工現場
に運搬する。
【0043】そして、施工現場では、予め設けている基
礎9の上に9個の1階の建物ユニット1を据え付け、こ
の建物ユニット1の上に9個の2階の建物ユニット1を
据え付け、この上に複数個の屋根ユニット2を据え付
け、この屋根ユニットの上に屋根材25を葺いたり、そ
の他の仕上げを行うと、ユニット建物Uが完成する。
【0044】このようして完成したユニット建物Uに
は、外壁下地パネル4と外壁面材6との間に通気層Sが
形成されているので、外壁内の湿気は、透湿性面材81
と透湿防水膜82を通過して通気層Sの内部に入った後
に、この通気層Sを通って屋外に出るし、外壁面材6の
隙間から通気層Sに入った水は透湿防水膜82で遮断さ
れ、外壁下地部分7方向に浸入せず、通気層S内で蒸発
して通気層Sを通って屋外に出る。この結果、外壁内は
絶えず乾燥していて、外壁内に結露が発生しない極めて
好ましい建物である。
【0045】以上、この発明の実施例を図面を参照しな
がら詳述したが、具体的な構成はこの実施例に限られる
ものでなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の
変更等があってもこの発明に含まれる。
【0046】例えば、この実施例では木製の建物ユニッ
トを組み立てたユニット建物について説明したが、現場
で施工する建物であってもよいし、鉄骨系の建物ユニッ
トを組み立てたユニット建物であってもよい。
【0047】又、この実施例では、外壁面材を取り付け
て外壁構造が完成した建物ユニットを工場で製造し、施
工現場で、この建物ユニットを組み立ててユニット建物
としたが、透湿防水膜と外壁面材とを設けない外壁構造
が未完成な建物ユニットを工場で製造し、これを施工現
場に運搬し、施工現場で、塗装等して透湿防水膜を設
け、この外側に外壁面材を設けて外壁構造を完成させて
もよいし、外壁面材を取り付けない外壁構造の未完成な
建物ユニットを工場で製造し、これを施工現場に運搬
し、施工現場で外壁面材を取り付けて外壁構造を完成さ
せてもよい。
【0048】又、この実施例では、スペーサーを建物ユ
ニットに取り付けてなく、外壁面材を取り付けるときに
スペーサーを取り付けたが、建物ユニットにスペーサー
を取り付けていてもよい。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、塗料によって形
成された透湿防水膜又は接着された透湿防水膜を表面に
有する透湿性面材が屋外側に設けられた外壁下地と、こ
の外壁下地から屋外方向に若干離れた位置に設けられた
外壁面材と、前記外壁下地と外壁面材との間に形成され
た通気層とからなる外壁構造であるから、外壁内の湿気
は、透湿性面材と透湿防水膜を通過して通気層の内部に
入った後に、この通気層を通って屋外に出るし、外壁面
材の隙間から通気層に入った水は蒸発して通気層を通っ
て屋外に出て、外壁内は絶えず乾燥する。従って、外壁
内に結露が発生しない。
【0050】又、表面に透湿防水膜を有する透湿性面材
は、従来の透湿防水シートのように、簡単に変形せず、
通気層が狭くならない。従って、必要以上に通気層の厚
みを大きくする必要がなく、高価になったり納まりが複
雑になったり取付工数が増加することがない。
【0051】請求項2記載の発明は、内装下地材と、断
熱材と、塗料によって形成された透湿防水膜又は接着さ
れた透湿防水膜を表面に有する透湿性面材とが屋内側か
ら順に設けられた外壁下地パネルと、この外壁下地パネ
ルから屋外方向に若干離れた位置に設けられた外壁面材
と、前記外壁下地パネルと外壁材との間に形成された通
気層とからなる外壁構造を備えている建物ユニットであ
るから、請求項1記載の発明と同様に、外壁内の湿気
は、透湿性面材と透湿防水膜を通過して通気層の内部に
入った後に、この通気層を通って屋外に出るし、外壁面
材の隙間から通気層に入った水は蒸発して通気層を通っ
て屋外に出て、外壁内は絶えず乾燥している。従って、
外壁内に結露が発生しない。
【0052】又、透湿防水膜が設けられた透湿性面材
は、従来の透湿防水シートのように、変形しせず、必要
以上に通気層の厚みを大きくする必要がない。従って、
高価になったり納まりが複雑になったり取付工数が増加
することがない。又、工場等で、内装下地材と、断熱材
と、透湿性面材とを屋内側から順に並べてパネル状に組
み立てて外壁下地パネルとし、この外壁パネルを建物ユ
ニット躯体に取り付ければよく、建物ユニットを製造し
易い。
【0053】請求項3記載の発明は、複数個の請求項2
記載の建物ユニットが建物に組み立てられているから、
このユニット建物は、外壁内の湿気が、透湿性面材と透
湿防水膜を通過して通気層の内部に入っ後に、この通気
層を通過して外気に出るし、通気層に入った水は透湿防
水膜で遮断され、外壁内に結露が発生しない建物であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、ユニット建物
を示す斜視図である。
【図2】壁が間仕切り壁パネルのみの建物ユニットを示
す一部切欠斜視図である。
【図3】壁の一部に外壁を取り付けた外壁構造を備えた
建物ユニットを示す一部切欠斜視図である。
【図4】図3のA部分の外壁構造を示す一部切欠斜視図
である。
【図5】外壁下地パネルの一部切欠斜視図である。
【符号の説明】
U ユニット建物 1 建物ユニット 1−1 外壁構造を備えない建物ユニット 1−2 外壁構造を備えた建物ユニット 2 屋根ユニット 3 間仕切り壁パネル 4 外壁下地パネル 5 床パネル 6 外壁面材 7 外壁下地部分 75 透湿層 76 内装面材 77 断熱材 8 透湿防水部分 81 透湿性面材 82 透湿防水膜 S 通気層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗料によって形成された透湿防水膜又は
    接着された透湿防水膜を表面に有する透湿性面材が屋外
    側に設けられた外壁下地と、この外壁下地から屋外方向
    に若干離れた位置に設けられた外壁面材と、前記外壁下
    地と外壁面材との間に形成された通気層とからなること
    を特徴とする外壁構造。
  2. 【請求項2】 内装下地材と、断熱材と、塗料によって
    形成された透湿防水膜又は接着された透湿防水膜を表面
    に有する透湿性面材とが屋内側から順に設けられた外壁
    下地パネルと、この外壁下地パネルから屋外方向に若干
    離れた位置に設けられた外壁面材と、前記外壁下地パネ
    ルと外壁材との間に形成された通気層とからなる外壁構
    造を備えていることを特徴とする建物ユニット。
  3. 【請求項3】 複数個の請求項2記載の建物ユニットが
    建物に組み立てられていることを特徴とするユニット建
    物。
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