JP2003189603A - 高周波電力増幅回路用の電源装置 - Google Patents

高周波電力増幅回路用の電源装置

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JP2003189603A JP2001377484A JP2001377484A JP2003189603A JP 2003189603 A JP2003189603 A JP 2003189603A JP 2001377484 A JP2001377484 A JP 2001377484A JP 2001377484 A JP2001377484 A JP 2001377484A JP 2003189603 A JP2003189603 A JP 2003189603A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 GSM系とCDMA系のような複数の方式に
よる通信が可能な携帯電話機に使用できしかも低消費電
力化が可能な高周波電力増幅回路の電源回路を実現す
る。 【解決手段】 高周波電力増幅回路(210,220)
に電源電圧を供給する電源回路(230)を、DC−D
Cコンバータ(232)と電圧制御用トランジスタ(2
31)と該電圧制御用トランジスタを制御する制御回路
(233)とから構成し、CDMA系携帯電話機に使用
される場合には低出力時にDC−DCコンバータで生成
された電源電圧を高周波電力増幅回路に供給し、高出力
時には電圧制御用トランジスタをオンさせてバッテリー
電圧を直接高周波電力増幅回路に供給する一方、GSM
系の携帯電話機に使用される場合には低出力時にDC−
DCコンバータで生成された電源電圧を高周波電力増幅
回路に供給し、高出力時には電圧制御用トランジスタ
を、出力レベルを指定する信号に基づいてコントロール
回路で制御して高周波電力増幅回路に供給される電源電
圧を生成させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機等の無
線通信装置に使用される高周波電力増幅回路の電源回路
に適用して有効な技術に関し、特にGSM(Global Sys
tem for Mobile Communication)方式やCDMA(Code
Division Multiple Access)方式など複数の方式の携
帯電話機に利用可能な電源回路に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、携帯電話機の高周波電力増幅回路
用電源回路としては、CDMA系のシステムにおいては
DC−DCコンバータのような電圧変換回路とMOSF
ETなどからなる電源スイッチとを組み合わせて、出力
電力が低い時は電源スイッチをオフさせてDC−DCコ
ンバータで降圧した電圧を使用し、出力電力が高い時は
DC−DCコンバータをオフさせ電源スイッチをオンさ
せてバッテリー電圧をそのまま高周波電力増幅回路に電
源電圧として供給することでシステム全体としての電力
効率を向上させるようにした技術がある。
【0003】一方、GSM系のシステムにおいては、出
力電力がCDMAに比べて高いためDC−DCコンバー
タを使用する電源回路はなく、出力のDCレベルを検出
し通話に必要な出力電力となるように、出力パワー素子
のゲートバイアス電圧を生成するゲートバイアス回路に
フィードバックをかけるAPC(Automatic Power Cont
rol)回路が設けられている(例えば特開2000−1
51310号)。このような制御方式は一般にクローズ
ドループ方式と呼ばれている。
【0004】しかしながら、上記クローズドループ方式
による出力電力の制御方式は、APC回路を設ける必要
があるため、その分回路規模が大きくなり実装密度を低
下させるという問題点がある。そこで、出力レベルを指
示する信号に基づいて該信号に比例して出力レベルが変
化するように出力パワーFETの電源電圧を制御するこ
とによって出力パワーFETをリニア動作させ、高周波
電力増幅回路の出力のリニアリティを保証するようにし
た方式がある。この方式は、オープンループ方式と呼ば
れ、クローズドループ方式に比べて回路規模を小さくで
きるという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】現在、CDMA系の携
帯電話機では、複雑な制御が行なえない標準のDC−D
Cコンバータが用いられている。しかしながら、今後、
携帯電話機はより一層の多機能化が進むと考えられる
が、標準のDC−DCコンバータを用いて電源回路を構
成していたのではこのように多機能化に対応することが
困難になるとともに、標準の電子部品を利用して複雑な
制御が可能な電源回路を構成しようとすると、部品点数
が多くなり実装密度が低下して携帯電話機の小型化が困
難になる。また、携帯電話機はかなり低消費電力化が達
成されるようになって来ているが、さらなる低消費電力
化に対する要求も強い。従来、低消費電力化は高周波電
力増幅回路の効率を高めることに主眼が置かれていた
が、高周波電力増幅回路の効率の向上のみでは充分な低
消費電力化を達成することができない。
【0006】本発明の目的は、低消費電力化が可能であ
り、これによって携帯電話機の通話時間および電池寿命
を長くすることができる高周波電力増幅回路の電源回路
を提供することにある。本発明の他の目的は、GSM系
とCDMA系のような複数の方式による通信が可能な携
帯電話機に使用できしかも低消費電力化が可能な高周波
電力増幅回路の電源回路を提供することにある。本発明
のさらに他の目的は、携帯電話機の多機能化に伴ない複
雑な制御が可能な電源回路を構成する場合に、部品点数
を抑えコンパクトな電源回路を構成できる高周波電力増
幅回路の電源回路を提供することにある。本発明の前記
ならびにそのほかの目的と新規な特徴は、本明細書の記
述および添付図面からあきらかになるであろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。すなわち、高周波電力増幅回路に電
源電圧を供給する電源回路を、DC−DCコンバータの
ようなスイッチング電源方式の電圧変換回路とFETの
ような電圧制御用トランジスタと該電圧制御用トランジ
スタを制御する電源制御回路とから構成し、CDMA系
携帯電話機に使用される場合には低出力時にDC−DC
コンバータで生成された電源電圧を高周波電力増幅回路
に供給し、高出力時には電圧制御用トランジスタをオン
させてバッテリー電圧を直接高周波電力増幅回路に供給
する一方、GSM系の携帯電話機に使用される場合には
低出力時にDC−DCコンバータで生成された電源電圧
を高周波電力増幅回路に供給し、高出力時には電圧制御
用トランジスタを、出力レベルを指定する信号に基づい
てコントロール回路で制御して高周波電力増幅回路に供
給される電源電圧を生成させるようにしたものである。
【0008】上記した手段によれば、高周波電力増幅回
路の電源回路を、例えばCDMA系の携帯電話機とGS
M系の携帯電話機とで共用することができる。これによ
って、2以上の方式の通信が可能に構成された携帯電話
機の電源回路を構成する部品数を減らすことができ、電
話機を小型化することができるとともに、GSM方式の
通信では低出力時における効率が向上されるため、消費
電流が減少し、この電源回路を使用した携帯電話機にお
いては通話時間および電池寿命を長くすることができ
る。
【0009】また、高周波電力増幅回路の出力レベルを
検出して該高周波電力増幅回路のバイアス電圧を制御可
能に構成されたCDMA系携帯電話機に使用される高周
波電力増幅回路用の電源回路を、DC−DCコンバータ
と電圧制御用トランジスタと該電圧制御用トランジスタ
を制御する制御回路とから構成し、上記高周波電力増幅
回路の出力レベルを検出して該高周波電力増幅回路のバ
イアス電圧を制御する第1のモードもしくはシステム
(クローズドループ)では低出力時にDC−DCコンバ
ータで生成された電源電圧を高周波電力増幅回路に供給
し、高出力時には上記電圧制御用トランジスタをオンさ
せてバッテリー電圧を直接高周波電力増幅回路に供給す
る一方、上記高周波電力増幅回路の出力レベルの検出信
号によらず高周波電力増幅回路の電源電圧を制御する第
2のモードもしくはシステム(オープンループ)では、
出力レベルを指定する信号に基づいて上記電圧制御用ト
ランジスタを制御して、出力レベルを指定する信号に応
じた電源電圧を発生して高周波電力増幅回路に供給する
ようにする。
【0010】上記した手段によれば、高周波電力増幅回
路の電源回路を、例えばGSM系の携帯電話機であって
クローズドループ方式で送信するモードもしくはシステ
ムと、オープンドループ方式で送信するモードもしくは
システムとで共用することができる。これによって、2
以上の方式の通信が可能に構成された携帯電話機の電源
回路を構成する部品数を減らすことができ、電話機を小
型化することができる。また、望ましくは、上記DC−
DCコンバータの出力端子にフェライトビーズをインダ
クタとして使用したフィルタ回路を設ける。これによ
り、DC−DCコンバータのスイッチング動作によって
生じるノイズをカットすることができるようになる。
【0011】さらに、望ましくは、出力レベルを指定す
る信号に基づいて電圧制御用トランジスタを制御する電
源制御回路として、出力レベルを指定する信号に応じた
電圧を出力するアンプ(演算増幅回路)と、該アンプの
出力に基づいてゲートが制御されてドレインから出力パ
ワーFETの電源電圧を出力するMOSFETとからな
り、該MOSFETのドレイン電圧を上記アンプにフィ
ードバックさせることで所望の電源電圧を発生するよう
に構成された回路を使用する。そして、クローズドルー
プ方式で電圧制御用トランジスタをオン、オフ制御する
際に、上記アンプの出力をフル振幅させてオン、オフ制
御させるようにする。これによって、制御信号に対する
応答性が向上される。
【0012】さらに、上記DC−DCコンバータとし
て、電圧入力端子と基準電位端子との間に直列に接続さ
れた第1のスイッチ素子および第2のスイッチ素子を相
補的にオン、オフ制御して、前記第1のスイッチ素子と
第2のスイッチ素子との接続ノードと出力端子との間に
接続されるインダクタに対して電流を流して前記電圧入
力端子に印加されている電圧を降圧した電圧を出力させ
るように構成された同期整流型の回路を用いる場合にお
いて、前記出力レベルを指定する信号が所定のレベル以
下を指示しているときは、前記第2のスイッチ素子をオ
ンさせないように制御し前記第1のスイッチ素子のスイ
ッチング動作で所望の電圧を出力させるようにする。こ
れにより、DC−DCコンバータの出力が電源電圧(V
dd)と負電位(−0.7V)の間で変動するようにな
り、DC−DCコンバータの動作マージンを向上させる
ことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明の実施の形態
を説明するための全図において、同一機能を有するもの
には同一符号を付けて説明する。図1は、本発明を、G
SM系とCDMA系の2つの方式による送受信が可能な
携帯電話機に適用した場合のシステムの一実施例を示
す。なお、ここでGSM系とはデータ多重化方式として
TDMA(Time Division Multiple Access)方式を採
用し、変調方式としてGMSK(Gaussian filtered Mi
nimum Shift Keying)方式を採用する通信方式を意味す
る。また、CDMA系とは、データ多重化方式としてC
DMA(Code Division Multiple Access)方式を採用
する携帯電話のシステムを意味する。
【0014】図1において、ANTは信号電波の送受信
用アンテナ、100はアンテナANTに接続されたフロ
ントエンド部、200は送信信号を増幅して出力する高
周波電力増幅回路およびその電源回路を含む高周波増幅
部、300は音声信号をベースバンド信号に変換したり
受信信号を音声信号に変換したり送受信の切替え信号や
変調方式あるいはモードの切替え信号を生成したりする
ベースバンド回路と受信信号を復調しベースバンド信号
を生成したり送信信号を変調したりする変復調回路から
なるベースバンド&変復調部である。ベースバンド&変
復調部300は、DSP(Digital Signal Processor)
やマイクロプロセッサ、半導体メモリなど複数のLSI
やICで構成される。
【0015】フロントエンド部100は、高周波増幅部
200のGSM用送信出力端子に接続されて高調波を減
衰させるロウパスフィルタ110、送受信切替え用のス
イッチ回路120、GSM系の信号とCDMA系の信号
の分波を行なう分波器130、高周波増幅部200のC
DMA用送信出力端子と上記分波器130との間に接続
されたアイソレータ140などから構成され、これらの
回路および素子は1つのセラミック基板もしくはプリン
ト配線基板上に実装されてモジュールとして構成するこ
とができる。上記送受信切替え用のスイッチ回路120
の切替え信号CNTはベースバンド&変復調部300か
ら供給される。受信信号Rx(GSM),Rx(CDMA)は、ノイ
ズや妨害波を除去するフィルタFLT1,FLT2を介
してベースバンド&変復調部300へ供給される。
【0016】高周波増幅部200は、GSM用の高周波
電力増幅回路210と、CDMA用の高周波電力増幅回
路220と、これらの共通の電源回路230と、ベース
バンド&変復調部300から出力されるCDMA用の送
信信号を増幅する利得可変アンプ240と、所望の周波
数帯の信号のみ通過させるSAWフィルタ250と、C
DMA用の高周波電力増幅回路220の出力レベルを検
出するカップラ260と、該カップラ260により検出
された出力レベルとベースバンド&変復調部300から
供給される出力レベルを指定する信号とを比較して出力
レベルが指定レベルに一致するように利得可変アンプ2
40のゲインを制御する自動パワー制御回路270など
を含んでいる。
【0017】電源回路230は、バッテリー400と高
周波電力増幅回路210および220の電源端子との間
に接続された電圧制御用のPチャネルMOSFET23
1と、バッテリー400の電圧Vbを降圧するDC−D
Cコンバータ232と、上記MOSFET231および
DC−DCコンバータ232の制御信号を生成する電源
制御回路233と、DC−DCコンバータ232の出力
端子と高周波電力増幅回路210および220の電源端
子との間に接続されたインダクタ234と、発生された
電源電圧を安定化させる平滑コンデンサ235などから
構成される。
【0018】この実施例では、電圧制御用のPチャネル
MOSFET231とインダクタ234と平滑コンデン
サ235は各々ディスクリートの電子部品で構成され、
DC−DCコンバータ232と電源制御回路233は半
導体集積回路(IC)として構成されており、このIC
と上記FET231やインダクタ234、平滑コンデン
サ235などのディスクリートの電子部品は、1つのセ
ラミック基板に実装されて電源モジュールとして構成さ
れる。
【0019】なお、上記利得可変アンプ240と自動パ
ワー制御回路270も1つの半導体チップ上に半導体集
積回路として構成することができる。また、この半導体
集積回路と高周波電力増幅回路220とは別のモジュー
ル(いわゆるRFモジュール)として構成されているも
のを使用することができる。カップラ260は、フロン
トエンド部100がモジュールとして構成される場合、
当該フロントエンド・モジュールのセラミック基板上に
形成された信号伝達用のマイクロストリップ線路および
これと誘電体層を挟んで対向するように形成された導電
体層より構成することができる。
【0020】図2は、上記高周波電力増幅回路210
(220)の回路構成例を示す。この実施例の高周波電
力増幅回路210(220)は、能動素子として複数の
電界効果トランジスタ(以下、単にトランジスタとも呼
称する)を順次従属接続して回路的に多段構成にした構
造になっている。すなわち、初段トランジスタQ1のド
レイン端子に中段トランジスタQ2のゲート端子を接続
し、この中段トランジスタQ2のドレイン端子に終段ト
ランジスタQ3のゲート端子を接続した3段構成になっ
ている。
【0021】図2の高周波電力増幅回路210(22
0)は、初段トランジスタQ1のゲート端子に容量素子
C1を介して高周波信号Pinが入力され、終段トラン
ジスタQ3のドレイン端子が容量素子C4を介して出力
端子Poutに接続されており、高周波入力信号Pin
の直流成分をカットし交流成分を増幅して出力する。そ
して、このときの出力レベルがバイアス制御電圧Vab
cと電源回路230からの電源電圧Vddによって制御
される。バイアス制御電圧Vabcは、抵抗R1,R
2,R3を介してトランジスタQ1,Q2,Q3のゲー
トに供給され、バイアス電圧Vg1,Vg2,Vg3が
印加される。バイアス制御電圧Vabcは、出力レベル
に応じて例えばベースバンド&変復調部300から供給
される。
【0022】なお、図2において、符号MS1〜MS6
はそれぞれ各段間のインピーダンスの整合をとるための
インダクタとして働くマイクロストリップ線路、MS7
〜MS9は電源制御回路221との間のインピーダンス
を整合させるマイクロストリップ線路である。マイクロ
ストリップ線路MS1〜MS6と直列に接続されたコン
デンサC1,C2,C3,C4は、電源電圧Vddとゲ
ートバイアス電圧(Vg1,Vg2,Vg3)の直流電圧を遮
断する働きがある。
【0023】特に制限されるものでないが、高周波電力
増幅回路210(220)は、終段トランジスタQ3が
ディスクリートの部品(出力パワーMOSFET等)で
構成され、初段および中段のトランジスタQ1,Q2お
よび抵抗R1,R2は1つの半導体チップ上に半導体集
積回路として構成される。また、コンデンサC1,C
2,C3,C4は、外付け素子として接続される。上記
マイクロストリップ線路MS1〜MS9は、例えばトラ
ンジスタQ1,Q2やバイアス回路14を構成する抵抗
R1〜R3が形成された半導体チップが搭載されるセラ
ミック基板上に、所望のインダクタンス値となるように
形成された銅などの導電層パターンで構成される。
【0024】図3には、前記電源回路230のより詳細
な構成例が示されている。この実施例の電源回路は、G
SM系のクローズドループ・システム、GSM系のオー
プンループ・システムさらにはCDMAシステムのいず
れにも使用できかついずれのシステムに使用された場合
にも、高周波電力増幅回路の消費電力を低減させること
ができるように回路的に工夫されている。
【0025】図3において、RampはGSM系のシステ
ムでベースバンド&変復調部300から供給される出力
レベルを指定する制御信号である。電源制御回路233
は、Rampを入力とするオペアンプ(演算増幅回路)O
PAと、該オペアンプOPAの出力によって制御されド
レイン端子から出力電圧Vddが取り出されるようにさ
れたPチャネルMOSFET231のドレイン端子から
上記オペアンプOP1の非反転入力端子にフィードバッ
クをかけるCR回路からなる帰還回路FDCと、ベース
バンド&変復調部300から供給される制御信号SHD
N,CONT0、CONT1、CONT2に基づいて上記オペアンプ
OPAやDC−DCコンバータ232の活性化信号を生
成するコントロールロジックCTLとから構成されてい
る。特に制限されるものでないが、出力レベル制御信号
Rampはパルスとして入力され、そのパルスの振幅のレ
ベルが要求出力レベルの大きさを表わすように生成され
る。
【0026】DC−DCコンバータ232は、バンドギ
ャップリファランス回路のような基準電圧Vrefを発
生する基準発生回路VRGと、電源電圧端子Vbと接地
点GNDとの間に直列に接続されたMOSFETからな
るスイッチSW1,SW2と、該スイッチSW1,SW
2のゲートに印加されてこれらをオン、オフ制御する信
号(制御パルス)と該制御パルスの生成に必要なクロッ
ク信号を生成するクロック生成&PWM制御回路CPC
と、上記基準電圧Vrefと出力電圧をフィードバック
した電圧とを比較してクロック生成&PWM制御回路C
PCに対する制御信号を生成するコンパレータCMPな
どから構成されている。
【0027】この実施例の電源回路230は、出力電圧
VddがCR回路FDCを介してオペアンプOPAの非
反転入力端子にフィードバックされることにより、ベー
スバンド&変復調部300から供給される制御信号SH
DNがハイレベルにされてオペアンプOPAが動作され
るGSM系のオープンループ・モードで、PチャネルM
OSFET231のゲート電圧を制御することによって
入力電圧Rampに対してほぼリニアに変化する電圧Vd
dを出力することができる。
【0028】また、CDMA系の動作モードで、要求出
力レベルが低い時はコントロールロジックCTLからの
制御信号SHDNでPチャネルMOSFET231をオ
フさせてDC−DCコンバータ232をオンさせること
でDC−DCコンバータ232からの電圧を出力させる
一方、要求出力レベルが高い時はDC−DCコンバータ
232をオフさせPチャネルMOSFET231を完全
なオン状態にさせてバッテリー400の電圧Vbをスル
ー状態で出力させることができる。なお、上記出力MO
SFET231としてPチャネル型が使用されているの
は、Nチャネル型MOSFETに比べて出力電源電圧V
ddをバッテリー電圧Vbの近くまで上げることができ
るためである。これにより、電力ロスを小さくすること
ができる。
【0029】さらに、この実施例の電源回路230で
は、DC−DCコンバータ232を動作させて降圧され
た電圧を供給する場合、要求出力レベルに応じて出力電
圧Vddを複数段階(例えば2段階)に切り替えるよう
にされている。出力電圧Vddの切り替えは、DC−D
Cコンバータ232の出力電圧をコンパレータCMPに
フィードバックする経路の途中にブリーダ抵抗Rb1,
Rb2,Rb3を設けて出力電圧を抵抗比で分割し、ベ
ースバンド&変復調部300から供給される制御信号CO
NT0〜CONT2に基づいてコントロールロジックCTLで
生成される制御信号によってコンパレータCMPの反転
入力側のスイッチSWCを切り替えてブリーダ抵抗で分
割された電圧の何れかを選択してフィードバックさせる
ことで行なうようにされている。図3には、図示の都合
上、出力レベルを2段階に切り替えるブリーダ抵抗Rb
1,Rb2,Rb3とスイッチSWCを示したが、実施
例では3段階に切り替えられるように構成されている。
【0030】図4は図1の携帯電話機のCDMA系を動
作させる場合のシステム構成を、また、図5は図1の携
帯電話機のGSM系をオープンループ方式で動作させる
場合のシステム構成を、さらに、図6は上記電源回路2
30をGSM系クローズドループ方式の携帯電話機に適
用する場合のシステム構成例を示す。また、表1は、各
システムにおいてベースバンド&変復調部300から電
源回路230に供給される制御信号CONT0〜CONT2およ
びSHDNの組合せと出力状態と電源回路の動作状態と
の関係の一例を示す。CDMA系のシステムとGSM系
オープンループ方式のシステムにおける制御信号CONT0
〜CONT2およびSHDNの組合せと出力状態と電源回路
の動作状態との関係は同一である。ただし、それぞれの
システムにおける出力電圧Vddは、電源回路に外付け
されるブリーダ抵抗Rb1〜Rb3の抵抗比を変えるこ
とによって所望のレベルとなるように設定することがで
きる。
【0031】
【表1】
【0032】上記電源回路230をCDMA系の携帯電
話機に適用する場合のシステム構成例を示している図4
のシステムにおいては、GSM系の高周波電力増幅回路
210と送受信切替えスイッチ120、フィルタ11
0,FLT1が不用、もしくは非動作状態とされる。
【0033】電源回路230においては、コントロール
ロジックCTLがベースバンド&変復調部300から供
給される制御信号SHDNに従ってオペアンプOPAを
非動作状態にさせるとともに、要求出力レベルが低い時
はDC−DCコンバータ232を動作させて降圧された
電圧を高周波電力増幅回路220の電源電圧Vddとし
て供給する。また、要求出力レベルが高い時は、コント
ロールロジックCTLがDC−DCコンバータ232を
オフさせて代わりにPチャネルMOSFET231をオ
ンさせてバッテリー電圧Vbをそのまま高周波電力増幅
回路220の電源電圧Vddとして供給する。このと
き、PチャネルMOSFET231をオンさせる信号
は、コントロールロジックCTLで生成しそれを直接P
チャネルMOSFET231のゲート端子に供給しても
良いが、オペアンプOPAをバッファもしくはコンパレ
ータとして動作させて、オペアンプOPAの出力でPチ
ャネルMOSFET231を完全なオン状態(バッテリ
ー電圧スルー状態)にさせるようにしてもよい。
【0034】このような制御は、例えばオープンループ
で出力レベル制御信号Rampが入力されるオペアンプO
PAの反転入力端子をVddにプルアップしておいて、
PチャネルMOSFET231をオフさせたいときはコ
ントロールロジックCTLからオペアンプOPAの非反
転入力端子にVddを供給し、PチャネルMOSFET
231をオンさせたいときは非反転入力端子に接地電位
を供給することで行なうことができる。PチャネルMO
SFET231は比較的サイズの大きな素子であって、
ゲート容量も大きいので、MOSFETで構成されたコ
ントロールロジックCTLで直接PチャネルMOSFE
T231をオン、オフ制御するよりも、オペアンプOP
Aを介してPチャネルMOSFET231を制御する方
がオン、オフ動作を高速化することができる。
【0035】高周波電力増幅部では、要求出力レベルが
高い時も低い時も、自動パワー制御回路270がカップ
ラ260により検出された出力レベルとベースバンド&
変復調部300から供給される出力レベルを指定する信
号(Ramp’)とを比較して出力レベルが指定レベルに
一致するように利得可変アンプ240のゲインを制御し
て高周波送信信号Rf−inを高周波電力増幅回路22
0で増幅して出力する。
【0036】図1の携帯電話機のGSM系をオープンル
ープ方式で動作させる場合のシステム構成を示す図5に
おいては、CDMA系の高周波電力増幅回路220と、
アイソレータ140、分波器130、フィルタFLT2
が不用、もしくは非動作状態とされる。このシステムの
電源回路230においては、コントロールロジックCT
Lがベースバンド&変復調部300から供給される制御
信号SHDNに従ってオペアンプOPAを動作状態にさ
せ、オペアンプOPAはベースバンド&変復調部300
から供給される出力レベル制御信号Rampに従ってPチ
ャネルMOSFET231を駆動して、出力レベル制御
信号Rampに応じてリニアに変化する電圧Vddを生成
し、高周波電力増幅回路210に電源電圧Vddとして
供給するとともに、DC−DCコンバータ232は非動
作状態にさせる。
【0037】上記のように制御されるPチャネルMOS
FET231からの電源電圧Vddが高周波電力増幅回
路210に供給されることにより、高周波電力増幅回路
210の出力Voutは、入力電圧Rampの変化に対し
てほぼ直線的に変化されるようになる。
【0038】図3に示されている電源回路230をGS
M系クローズドループ方式の携帯電話機に適用する場合
のシステム構成例を示している図6においては、CDM
A系の高周波電力増幅回路220と、アイソレータ14
0、分波器130、フィルタFLT2が不用とされる。
その代わりに、高周波電力増幅回路210の出力レベル
を検出するカップラ260’とこのカップラ260’に
より検出された出力レベルとベースバンド&変復調部3
00から供給される出力レベルを指定する信号Rampと
を比較して出力レベルが指定レベルに一致するように高
周波電力増幅回路210のバイアス電圧Vabcを生成
する自動パワー制御回路270’が設けられている。
【0039】このクローズループのシステムの電源回路
230においては、コントロールロジックCTLがベー
スバンド&変復調部300から供給される制御信号SH
DNに従ってオペアンプOPAを非動作状態にさせると
ともに、要求出力レベルが低い時はDC−DCコンバー
タ232を動作させて降圧された電圧を高周波電力増幅
回路210の電源電圧Vddとして供給する。また、要
求出力レベルが高い時は、コントロールロジックCTL
がDC−DCコンバータ232をオフさせて代わりにP
チャネルMOSFET231をオンさせてバッテリー電
圧Vbをそのまま高周波電力増幅回路210の電源電圧
Vddとして供給する。
【0040】この場合にも、PチャネルMOSFET2
31をオンさせる信号は、コントロールロジックCTL
で生成しそれを直接PチャネルMOSFET231のゲ
ート端子に供給しても良いが、オペアンプOPAをバッ
ファもしくはコンパレータとして動作させて、オペアン
プOPAの出力でPチャネルMOSFET231を完全
なオン状態(バッテリー電圧スルー状態)にさせるよう
にしてもよい。
【0041】高周波電力増幅部では、要求出力レベルが
高い時も低い時も、自動パワー制御回路270’がカッ
プラ260’により検出された出力レベルとベースバン
ド&変復調部300から供給される出力レベルを指定す
る信号Rampとを比較して出力レベルが指定レベルに一
致するように高周波電力増幅回路210のバイアス電圧
Vabcを生成する。
【0042】DC−DCコンバータを使用せずに要求出
力レベルが非常に低い範囲まで上記のようなPチャネル
MOSFET231からの電源電圧Vddを高周波電力
増幅回路210に供給して動作させると、高周波電力増
幅回路210の効率は図7の曲線Aで示すようになる
が、上記実施例の電源回路を適用して要求出力レベルが
非常に低い領域ではDC−DCコンバータからの電圧を
供給することにより、GSM系のクローズドループ方式
のシステムにおける高周波電力増幅回路210の効率
は、周波数を880MHzとしDC−DCコンバータ2
32で例えば3.5Vの電源電圧Vddを1.5Vに降
圧して供給した場合には図7の符号Bの曲線のように、
また3.5Vの電源電圧Vddを1.0Vに降圧して供
給した場合には図7の符号Cの曲線のようになる。
【0043】このように本実施例を適用することによ
り、低出力の領域での効率を向上させることができる。
高出力の領域での効率は従来とそれほど変わらなくて
も、携帯電話機は、高出力で使用されることよりも低出
力で使用されることが多いので、実施例のように低出力
の領域での効率が向上されることで、トータルの消費電
力を抑える効果が期待できる。
【0044】さらに、この実施例のシステムでは、イン
ダクタ234と平滑コンデンサ235との間にフェライ
トビーズFBと容量C2とからなるフィルタが設けられ
ている。このフィルタによってDC−DCコンバータ2
32のスイッチング動作で発生するノイズを除去するこ
とができる。
【0045】さらに、前記実施例の電源回路230を利
用した図4または図5のようなシステムにおいて、DC
−DCコンバータ232として同期整流型のコンバータ
を使用し、出力レベルが低い場合に、以下に説明するよ
うな方法でDC−DCコンバータ232を制御するとよ
い。これによって動作マージンを向上させることができ
る。
【0046】図8は、DC−DCコンバータ232の出
力部の構成を示す。この実施例のDC−DCコンバータ
232は、いわゆる同期整流型と呼ばれるタイプのもの
であり、バッテリーなどから供給される直流電圧が入力
される電源端子Vccと接地点のような基準電位端子G
NDとの間に直列に接続されたMOSFETからなるス
イッチSW1,SW2と、DC−DCコンバータの出力
端子OUTとの間に接続されたインダクタLxと、イン
ダクタLxの他端に接続された平滑容量Cxとから構成
されている。
【0047】そして、スイッチSW1とSW2がクロッ
クCLK1,CLK2によって交互にオンされ、スイッ
チSW2がオフされSW1がオンされると電源端子Vd
dからインダクタLxへ電流が流され、SW1がオフさ
れSW2がオンされると接地点側からインダクタLxへ
電流が流されることで、クロックCLK1,CLK2の
周波数とパルス幅に応じた電圧が出力される。上記スイ
ッチSW1,SW2をオン、オフ制御するクロックCL
K1,CLK2は、SW1とSW2が同時にオン状態に
されて貫通電流が流れるのを防止するためのデットタイ
ムを有するように形成される。
【0048】この実施例においては、接地点側のスイッ
チSW2を制御するクロックCLK2の供給パス上に、
このクロックCLK2の供給を遮断するためのNORゲ
ートG1が設けられている。このNORゲートG1の他
方の入力端子には前記コントロールロジックCTLなど
から供給されるクロック制御信号CEが入力されてお
り、高周波電力増幅回路の要求出力レベルが小さくなる
と、クロック制御信号CEがハイレベルに変化される。
すると、NORゲートG1の出力はロウレベルに固定さ
れ、スイッチSW2は連続してオフ状態にされる。その
ため、スイッチSW1がオンからオフに切り替わると、
インダクタLxに流れ続けようとする電流は、オフ状態
のスイッチMOSFET SW2のソース領域と基板と
の間のPN接合ダイオードDs2を通して供給されるよう
になる。
【0049】その結果、出力端子OUTの電位Voは、
接地電位(0V)よりもダイオードの順方向電圧(約
0.7V)分だけ低い負電位にされる。これによって、
通常のスイッチング動作時には図9(A)のように電源
電圧Vddと接地電位GND間で振幅するDC−DCコ
ンバータの出力は、接地点側のスイッチSW2の制御ク
ロックCLK2がカットオフされることによって、図9
(B)のように電源電圧Vddと−0.7Vの間で変動
するようになる。そのため、DC−DCコンバータの動
作マージンが向上し、高周波電力増幅回路の要求出力レ
ベルが小さい範囲までDC−DCコンバータが動作可能
となり、最低出力レベルが下げられることによって高周
波電力増幅回路の消費電力を低減させることができる。
【0050】ところで、図5に示すGSM系のオープン
ループ方式のシステムにおいて、要求出力レベルが非常
に低い範囲まで上記のようなPチャネルMOSFET2
31からの電源電圧Vddを高周波電力増幅回路210
に供給して動作させると、高周波電力増幅回路210の
出力Voutは、入力電圧Rampの変化に対してほぼ直
線的に変化するが、高周波電力増幅回路210の効率は
低下してしまう。そこで次に、GSM系のオープンルー
プ方式のシステムに使用しても、要求出力レベルが低い
範囲での効率を向上させることができる電源回路の実施
例と、それを使用したGSM系オープンループ方式のシ
ステムの構成例を、図10を用いて説明する。
【0051】図10の実施例の電源回路は、GSM系の
オープンループ方式のシステムにおいても、要求出力レ
ベルが低い範囲では電源回路230のDC−DCコンバ
ータ232を動作させるようにしたものである。また、
この実施例の電源回路を使用した場合に、各システムに
おいてベースバンド&変復調部300から電源回路23
0に供給される制御信号CONT0〜CONT2およびSHDN
の組合せと出力状態と電源回路の動作状態との関係の一
例を表2に示す。
【0052】
【表2】
【0053】この実施例を適用することにより、GSM
系のオープンループ方式のシステムにおける要求出力レ
ベルが非常に低い領域では、DC−DCコンバータ23
2が動作されて電源電圧が高周波電力増幅回路210に
供給されるようになるため、電力効率を向上させること
ができるようになる。図10の実施例の電源回路は、図
3に示されている電源回路と類似の構成を有する。異な
る点は、図3の電源回路では、DC−DCコンバータ2
32と電源制御回路233とがそれぞれ別個の半導体集
積回路として構成されていたのに対し、この実施例では
DC−DCコンバータ232と電源制御回路233の帰
還回路FDCを除く部分が1つの半導体チップ上に形成
されて電源用半導体集積回路PSLとして構成されてい
る点にある。
【0054】また、この実施例では、外付けのMOSF
ET(図3のMOSFET231)のゲート端子を制御
する信号を出力する端子が2つ設けられ、チップ上には
この2つの端子P1,P2を選択的にオペアンプOPA
の出力端子に接続させるためのスイッチ236が設けら
れている。さらに、オペアンプOPAの帰還回路FDC
を構成する抵抗Rfdと容量Cfdを外付け部品として
接続するための端子P3が設けられている。切替えスイ
ッチ236は、ベースバンド&変復調部300から供給
される制御信号CONT0〜CONT2に基づいてコントロール
ロジックCTLから出力される信号によって制御され
る。なお、図面上は明らかでないが、スイッチ236が
接続されていない非選択側の端子には電源電圧Vbが印
加されPチャネルMOSFET231A,231Bのう
ち非選択のMOSFETはオフ状態にされる。
【0055】さらに、この実施例では、上記電源用半導
体集積回路と電源供給用のPチャネルMOSFET23
1A,231B(PMOS‐A,PMOS‐B)と、抵抗Rfdお
よび容量Cfdと、DC−DCコンバータ232の出力
フィードバック用のブリーダ抵抗Rb1〜Rb3とが、
1つのセラミック基板上に実装されて電源モジュール2
30’として構成されている。
【0056】表2に示されているように、GSMオープ
ンループの高出力レベル要求時には、PMOS切替え用
のスイッチ236がPチャネルMOSFET231A
(PMOS‐A)側に切り替えられることによりPチャネル
MOSFET231A(PMOS‐A)がオペアンプOPA
の出力によって制御されてバッテリー400からの電源
電圧Vbに基づいて、そのときベースバンド&変復調部
300から入力されている信号Rampに応じてリニアに変
化する電圧Vddを高周波増幅回路210に供給する。
このときDC−DCコンバータ232は、コントロール
ロジックCTLからの信号によって非動作状態にされ
る。
【0057】一方、中出力レベル要求時あるいは低出力
レベル要求時には、PMOS切替え用のスイッチ236
がPチャネルMOSFET231B(PMOS‐B)側に切
り替えられることによりPチャネルMOSFET231
B(PMOS‐B)がオペアンプOPAの出力によって制御
されるとともに、DC−DCコンバータ232はコント
ロールロジックCTLからの信号によって動作状態にさ
れて、DC−DCコンバータ232で生成された降圧電
圧に基づいて、そのときベースバンド&変復調部300
から入力されている信号Rampに応じてリニアに変化する
電圧Vddを高周波増幅回路210に供給する。
【0058】さらに、この実施例の電源モジュール23
0’は、図4に示されているようなCDMA系のシステ
ムを構成したり、図6に示されているようなGSM系ク
ローズドループ方式のシステムを構成する場合にも利用
できるように構成されている。具体的には、PMOS切
替え用のスイッチ236によって選択された側のPチャ
ネルMOSFET231Aまたは231B(PMOS‐A,P
MOS‐B)がオンされるときに、オペアンプOPAの出力
をフル振幅させることによって、選択側のMOSFET
が完全なオン状態にされてレベルをほとんど落とさずに
電圧を供給できるように構成されている。
【0059】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、図
4〜図6を用いた実施例の説明では、各々CDMA系専
用の携帯電話機と、GSM系オープンループ方式専用の
携帯電話機と、GSM系クローズドループ方式専用の携
帯電話機のシステム構成として説明したが、図1に示さ
れているシステムにおいて、図6に示されているような
GSM用高周波電力増幅回路210の出力レベルを検出
するカップラ260’と、このカップラ260’により
検出された出力レベルと要求出力レベルを比較して高周
波電力増幅回路210のバイアス電圧Vabcを生成す
る自動パワー制御回路270’とを付加して、この自動
パワー制御回路270’を動作させるクローズドループ
・モードと、前記オペアンプOPAとPチャネルMOS
FET231とからなるVdd発生回路を動作させるオ
ープンループ・モード、さらにCDMAのいずれのモー
ドでも動作可能な携帯電話機として構成することも可能
であり、その場合にも前記電源回路230を利用するこ
とができる。
【0060】また、上記実施例では、DC−DCコンバ
ータと電圧制御用トランジスタと該電圧制御用トランジ
スタを制御する電源制御用半導体集積回路とを、セラミ
ック基板のような1つの絶縁基板上に搭載して電源モジ
ュールとして構成した場合を説明したが、電源装置の出
力端子に接続されるインダクタやコンデンサを絶縁基板
内部に形成してこれらを含めて電源モジュールとして構
成するようにしても良い。
【0061】さらに、上記実施例では、GSM系とCD
MA系の2つの方式の通信が可能な高周波電力増幅回路
の電源回路について説明したが、上記2つの方式の他
に、例えば1710〜1785MHz帯のDCS(Digi
tal Cellular System)のような周波数帯の信号を扱え
るデュアルバンド方式とCDMA系や、さらに1850
〜1915MHz帯のPCS(Personal Communication
System)の信号を扱えるトリプルバンド方式とCDM
A系の通信が可能な携帯電話機の高周波電力増幅回路用
の電源回路に適用することができる。
【0062】尚、本実施例では、SHDN,CONT0,CONT1,CON
T2の各コントロール信号を、ベースバンドから得る方式
を用いているが、実用上、信号ラインを減らしてシリア
ル信号を受けるシステムにし、電源制御用集積回路に判
定回路を設け、同等の切替えを行なう方法も考えられ
る。
【0063】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以
下のとおりである。すなわち、本発明に従うと、低消費
電力化を実現することができ、その結果、本発明の電源
回路を使用した携帯電話機においては、通話時間および
電池寿命が長くなるという効果がある。また、GSM系
とCDMA系のような複数の方式による通信が可能な携
帯電話機に使用できしかも低消費電力化が可能な電源回
路を実現することができる。さらに、携帯電話機の多機
能化に伴ない複雑な制御が可能な電源回路を構成する場
合においても、部品点数を抑えコンパクトな電源回路を
構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高周波電力増幅回路用電源回路と
それを使用した携帯電話機のシステムの概略構成を示す
ブロック図である。
【図2】実施例の電源回路から電源電圧の供給を受ける
高周波電力増幅回路の具体例を示す回路構成図である。
【図3】本発明に係る高周波電力増幅回路用電源回路の
一実施例を示す回路構成図である。
【図4】実施例の電源回路を使用したCDMA系の携帯
電話機のシステムの概略構成を示すブロック図である。
【図5】実施例の電源回路を使用したGSM系クローズ
ドループ方式の携帯電話機のシステムの概略構成を示す
ブロック図である。
【図6】実施例の電源回路を使用したGSM系オープン
ループ方式の携帯電話機のシステムの概略構成を示すブ
ロック図である。
【図7】実施例の電源回路を使用したGSM系オープン
ループ方式の携帯電話機における高周波電力増幅回路の
入出力特性を示すグラフである。
【図8】実施例の電源回路を構成するDC−DCコンバ
ータの出力段の構成を示す回路図である。
【図9】図7のDC−DCコンバータの出力段の接地点
側の同期整流回路を動作させた場合とカットオフした場
合の出力波形を示す波形図である。
【図10】本発明に係る高周波電力増幅回路用電源回路
の第2の実施例とそれを使用したGSM系オープンルー
プ方式の携帯電話機のシステムの概略構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
100 フロントエンド・モジュール 200 高周波増幅部 210,220 高周波電力増幅回路 211〜213 出力パワーFET 214 バイアス回路 230 電源回路 231 電源電圧制御用MOSFET 232 電圧変換回路(DC−DCコンバータ) 233 電源制御回路 240 利得可変アンプ 260 カップラ 270 自動パワー制御回路 300 ベースバンド&変復調部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小泉 智道 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 Fターム(参考) 5H730 AA14 AS01 BB13 BB57 BB82 BB88 BB96 DD04 FD01 FG05 FG07 FV03 FV05 FV08 XC20

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インダクタに流れる電流をスイッチング
    制御して所望の電圧を生成する電圧変換回路と、電源か
    らの電圧を受けて制御電圧に応じた電圧を出力する電圧
    制御用トランジスタと、該電圧制御用トランジスタを制
    御する電源制御回路とを備え、1または2以上の半導体
    集積回路と1または2以上の電子部品とが1つの絶縁基
    板に実装されて構成された高周波電力増幅回路用の電源
    装置であって、 第1のモードでは、高出力時に前記電圧変換回路を非動
    作状態にして電圧制御用トランジスタを充分にオンさせ
    て電源からの電圧を電源出力端子へ出力し、低出力時に
    は前記電圧変換回路を動作させて上記電圧変換回路で変
    換された電圧を前記電源出力端子へ出力し、 第2のモードでは、前記電圧変換回路を非動作状態にし
    て出力レベルを指定する第1信号に基づいて前記電圧制
    御用トランジスタを制御して前記第1信号に応じた電圧
    を、前記電源出力端子へ出力するように構成されている
    ことを特徴とする高周波電力増幅回路用の電源装置。
  2. 【請求項2】 前記電圧制御用トランジスタはPチャネ
    ル型電界効果トランジスタであることを特徴とする請求
    項1に記載の高周波電力増幅回路用の電源装置。
  3. 【請求項3】 前記電源制御回路は、前記第1信号が第
    1入力端子に入力され第2入力端子には出力電圧に応じ
    た第2信号が帰還され前記第1信号に応じた電圧を出力
    する演算増幅回路により構成されていることを特徴とす
    る請求項2に記載の高周波電力増幅回路用の電源装置。
  4. 【請求項4】 前記電圧変換回路の出力端子にフェライ
    トビーズをインダクタとして使用したフィルタ回路が接
    続されてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載の高周波電力増幅回路用の電源装置。
  5. 【請求項5】 前記電圧変換回路は、電源電圧端子と基
    準電位端子との間に直列に接続された第1のスイッチ素
    子および第2のスイッチ素子を相補的にオン、オフ制御
    して、前記第1のスイッチ素子と第2のスイッチ素子と
    の接続ノードと出力端子との間に接続されたインダクタ
    に対して電流を流して前記電源電圧端子に印加されてい
    る電圧を降圧した電圧を出力させるように構成され、 前記第1信号が所定のレベル以下を指示しているときは
    前記第2のスイッチ素子をオンさせないように制御し前
    記第1のスイッチ素子のスイッチング動作で所望の電圧
    を出力することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載の高周波電力増幅回路用の電源装置。
  6. 【請求項6】 前記電圧変換回路の出力端子に接続され
    たインダクタと、該インダクタの他端に接続された平滑
    用の容量素子とが、前記絶縁基板上に実装されてなるこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の高周波
    電力増幅回路用の電源装置。
  7. 【請求項7】 前記第1のモードは、GSM系のクロー
    ズドループ方式に従った送信動作を行なうモードであ
    り、前記第2のモードは、GSM系のオープンループ方
    式に従った送信動作を行なうモードであることを特徴と
    する請求項1〜6のいずれかに記載の高周波電力増幅回
    路用の電源装置。
  8. 【請求項8】 前記第1のモードは、CDMA方式に従
    った送信動作であり、前記第2のモードは、GSM系の
    オープンループ方式に従った送信動作であることを特徴
    とする請求項1〜6のいずれかに記載の高周波電力増幅
    回路用の電源装置。
  9. 【請求項9】 インダクタに流れる電流をスイッチング
    制御して所望の電圧を生成する電圧変換回路と、各々ド
    レイン端子が共通の電源出力端子に接続され電源からの
    電圧を制御して前記電源出力端子へ出力する第1と第2
    の電源制御用トランジスタと、これらの電源制御用トラ
    ンジスタを制御する電源制御回路と、前記電源制御回路
    と前記第1と第2の電源制御用トランジスタの制御端子
    との間に設けられいずれか一方の電源制御用トランジス
    タを前記電源制御回路に接続させる切替え回路とを備
    え、1または2以上の半導体集積回路と1または2以上
    の電子部品とが1つの絶縁基板に実装されて構成された
    高周波電力増幅回路用の電源装置であって、 第1のモードでは、高出力時に前記電圧変換回路を非動
    作状態にして、出力レベルを指定する信号に基づいて前
    記第1の電圧制御用トランジスタを制御して電源からの
    電圧を制御して前記電源出力端子へ出力し、低出力時に
    は前記電圧変換回路を動作させるとともに出力レベルを
    指定する信号に基づいて前記第2の電圧制御用トランジ
    スタを制御して前記電圧変換回路からの電圧を制御して
    前記電源出力端子へ出力し、 第2のモードでは、高出力時に前記電圧変換回路を非動
    作状態にして前記第1の電圧制御用トランジスタを介し
    て電源からの電圧を前記電源出力端子へ出力し、低出力
    時には前記電圧変換回路を動作させて上記電圧変換回路
    で変換された電圧を前記第2の電圧制御用トランジスタ
    を介して前記電源出力端子へ出力するように構成されて
    いることを特徴とする高周波電力増幅回路用の電源装
    置。
  10. 【請求項10】 前記電圧変換回路と、前記第1と第2
    の電圧制御用トランジスタを制御する前記電源制御回路
    と、前記切替え回路とは、1つの半導体基板上に半導体
    集積回路として構成され、該半導体集積回路と前記第1
    の電圧制御用トランジスタおよび第2の電圧制御用トラ
    ンジスタとが、1つの絶縁基板に実装されてモジュール
    として構成されていることを特徴とする請求項9に記載
    の高周波電力増幅回路用の電源装置。
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