JP2003189652A - サーボモータ制御装置 - Google Patents
サーボモータ制御装置Info
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- JP2003189652A JP2003189652A JP2001377438A JP2001377438A JP2003189652A JP 2003189652 A JP2003189652 A JP 2003189652A JP 2001377438 A JP2001377438 A JP 2001377438A JP 2001377438 A JP2001377438 A JP 2001377438A JP 2003189652 A JP2003189652 A JP 2003189652A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 磁気飽和が現われる全ての領域で安定した動
作が行え、充分に小型化が図れるようにしたサーボモー
タ制御装置を提供すること。 【解決手段】 モータ1の検出速度ωが入力されている
御ゲイン低減部13を設け、電流制御部9における電流
制積分演算部の比例ゲインKp が、モータ1の回転速度
の低下に応じて低減されるようにし、モータ1がサーボ
ロックしたときも含めて、低速状態でのモータ1の磁気
飽和による制御不安定の発生が抑えられるようにしたも
の。
作が行え、充分に小型化が図れるようにしたサーボモー
タ制御装置を提供すること。 【解決手段】 モータ1の検出速度ωが入力されている
御ゲイン低減部13を設け、電流制御部9における電流
制積分演算部の比例ゲインKp が、モータ1の回転速度
の低下に応じて低減されるようにし、モータ1がサーボ
ロックしたときも含めて、低速状態でのモータ1の磁気
飽和による制御不安定の発生が抑えられるようにしたも
の。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィードバック制
御方式のサーボモータ制御装置に係り、特にモータ巻線
のインダクタンス変化に応じてループゲインを制御する
方式のサーボモータ制御装置に関する。
御方式のサーボモータ制御装置に係り、特にモータ巻線
のインダクタンス変化に応じてループゲインを制御する
方式のサーボモータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】サーボモータは、数値制御方式の工作機
械やロボットなどに使用されるが、このとき高精度で応
答性の良い回転速度制御が要求されるため、電流制御ル
ープによるフィードバック制御が一般的に採用されてい
る。
械やロボットなどに使用されるが、このとき高精度で応
答性の良い回転速度制御が要求されるため、電流制御ル
ープによるフィードバック制御が一般的に採用されてい
る。
【0003】ここで、図11は、永久磁石形同期モータ
を用いた従来技術によるサーボモータ制御装置の一例を
示す概略ブロック図で、この従来技術例では、まず速度
検出系として位置検出器2と速度演算部3を備えてい
る。
を用いた従来技術によるサーボモータ制御装置の一例を
示す概略ブロック図で、この従来技術例では、まず速度
検出系として位置検出器2と速度演算部3を備えてい
る。
【0004】ロータリーエンコーダなどの位置検出器2
はサーボ用のモータ1に取付られ、これによりモータ1
の回転速度情報が検出される。そして、速度演算部3で
は、この回転速度情報に基づいて検出速度ωが計算さ
れ、比較器4の一方の入力に供給されている。
はサーボ用のモータ1に取付られ、これによりモータ1
の回転速度情報が検出される。そして、速度演算部3で
は、この回転速度情報に基づいて検出速度ωが計算さ
れ、比較器4の一方の入力に供給されている。
【0005】比較器4の他方の入力には、外部から速度
指令値ωrefが入力されていて、ここで検出速度ωと速
度指令値ωref の差が速度偏差としてが取出され、速度
制御部5に供給される。そして、この速度制御部5で、
例えば比例積分演算されて電流指令iref が出力され、
第2の比較器8の一方の入力に供給されている。
指令値ωrefが入力されていて、ここで検出速度ωと速
度指令値ωref の差が速度偏差としてが取出され、速度
制御部5に供給される。そして、この速度制御部5で、
例えば比例積分演算されて電流指令iref が出力され、
第2の比較器8の一方の入力に供給されている。
【0006】一方、電流検出系としては、電流検出器6
と電流検出装置7が設けてある。そして、まずCT(電
流変成器)などの電流検出器6によりモータ1の電流が
検出され、これに基づいて電流検出装置7から検出電流
iが出力され、第2比較器8の他方の入力に供給されて
いる。
と電流検出装置7が設けてある。そして、まずCT(電
流変成器)などの電流検出器6によりモータ1の電流が
検出され、これに基づいて電流検出装置7から検出電流
iが出力され、第2比較器8の他方の入力に供給されて
いる。
【0007】この結果、電流指令iref と検出電流iの
偏差が計算されて電流制御部9に入力され、ここで比例
積分制御により電圧指令が求められ、PWM制御部10
に供給される。
偏差が計算されて電流制御部9に入力され、ここで比例
積分制御により電圧指令が求められ、PWM制御部10
に供給される。
【0008】PWM制御部10では、入力された電圧指
令に基づいて相変換を行ない、三角波比較PWM方式な
どを用いてPWM信号を作成し、これをインバータ装置
など電力変換装置のパワー素子11に供給する。
令に基づいて相変換を行ない、三角波比較PWM方式な
どを用いてPWM信号を作成し、これをインバータ装置
など電力変換装置のパワー素子11に供給する。
【0009】この結果、モータ1には三相交流電力が供
給され、モータ1がトルクを発生するが、このとき、そ
の回転速度ωについて、それが外部から入力された速度
指令値ωref に収斂するようにフィードバック制御さ
れ、数値制御方式の工作機械やロボットなどを動作させ
ることができる。
給され、モータ1がトルクを発生するが、このとき、そ
の回転速度ωについて、それが外部から入力された速度
指令値ωref に収斂するようにフィードバック制御さ
れ、数値制御方式の工作機械やロボットなどを動作させ
ることができる。
【0010】このとき、例えば特開平6−335279
号公報では、モータに現われる磁気飽和を考慮して、電
流指令値に応じて電流制御系のフィードバックゲインを
制御し、制御系での発振が抑えられるようにした同期電
動機の電流制御方法について開示しており、これが従来
の技術である。
号公報では、モータに現われる磁気飽和を考慮して、電
流指令値に応じて電流制御系のフィードバックゲインを
制御し、制御系での発振が抑えられるようにした同期電
動機の電流制御方法について開示しており、これが従来
の技術である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、サー
ボモータにおける磁気飽和について充分な配慮がされて
いるとは言えず、サーボモータ制御装置の小型化に問題
があった。
ボモータにおける磁気飽和について充分な配慮がされて
いるとは言えず、サーボモータ制御装置の小型化に問題
があった。
【0012】サーボモータを制御するとき、負荷トルク
に比例したトルク電流を与える必要があるが、このと
き、トルク電流と、トルクの比例係数であるトルク定数
については、通常は一定で固定されているものとして制
御系を構成している。
に比例したトルク電流を与える必要があるが、このと
き、トルク電流と、トルクの比例係数であるトルク定数
については、通常は一定で固定されているものとして制
御系を構成している。
【0013】しかし、モータに供給される電流が大きく
なって、モータの磁気回路に磁気飽和が発生する領域に
なってしまうとトルク定数が低下し、トルク指令通りの
トルクが発生されなくなってしまう。そうすると、指令
通りのトルクが得られるように、電流が更に増加される
方向にフィードバック制御されてしまい、更に飽和が進
んでしまう。
なって、モータの磁気回路に磁気飽和が発生する領域に
なってしまうとトルク定数が低下し、トルク指令通りの
トルクが発生されなくなってしまう。そうすると、指令
通りのトルクが得られるように、電流が更に増加される
方向にフィードバック制御されてしまい、更に飽和が進
んでしまう。
【0014】ここで、通常は、磁気飽和が現われない領
域でモータが動作されるようにサーボモータ制御装置を
設計するのが一般的であるが、このとき電流を多くし
て、飽和領域まで使用できるようにしてやれば、更に大
きなトルクが発生でき、モータの小形化が図れる。
域でモータが動作されるようにサーボモータ制御装置を
設計するのが一般的であるが、このとき電流を多くし
て、飽和領域まで使用できるようにしてやれば、更に大
きなトルクが発生でき、モータの小形化が図れる。
【0015】しかし、このとき、電流が多くなって、磁
気飽和が現われてしまう領域では、電流制御系の動作が
不安定になり、極端な場合は発振してしまうので、この
ままではサーボモータの性能が充分に活かせず、サーボ
モータ制御装置の小型化に問題が生じてしまう。
気飽和が現われてしまう領域では、電流制御系の動作が
不安定になり、極端な場合は発振してしまうので、この
ままではサーボモータの性能が充分に活かせず、サーボ
モータ制御装置の小型化に問題が生じてしまう。
【0016】ここで、上記従来技術では、電流指令値に
応じて電流制御系のフィードバックループゲインを下
げ、制御系の発振が抑えられるようにしているが、この
とき、従来技術では、モータの磁気飽和がモータの回転
速度にも依存する点について配慮がされておらず、従っ
て、従来技術では、上記した問題が生じてしまうのであ
る。
応じて電流制御系のフィードバックループゲインを下
げ、制御系の発振が抑えられるようにしているが、この
とき、従来技術では、モータの磁気飽和がモータの回転
速度にも依存する点について配慮がされておらず、従っ
て、従来技術では、上記した問題が生じてしまうのであ
る。
【0017】本発明の目的は、磁気飽和が現われる全て
の領域で安定した動作が行え、充分に小型化が図れるよ
うにしたサーボモータ制御装置を提供することにある。
の領域で安定した動作が行え、充分に小型化が図れるよ
うにしたサーボモータ制御装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的は、モータ巻線
のインダクタンス変化に応じて電流制御系のフィードバ
ックゲインを制御する方式のサーボモータ制御装置にお
いて、モータの回転速度を検出する手段を設け、少なく
とも前記モータの回転速度が0を含む低速領域にあると
き、前記フィードバックゲインが低減されるようにして
達成される。
のインダクタンス変化に応じて電流制御系のフィードバ
ックゲインを制御する方式のサーボモータ制御装置にお
いて、モータの回転速度を検出する手段を設け、少なく
とも前記モータの回転速度が0を含む低速領域にあると
き、前記フィードバックゲインが低減されるようにして
達成される。
【0019】同じく上記目的は、モータ巻線のインダク
タンス変化に応じて電流制御系のフィードバックゲイン
を制御する方式のサーボモータ制御装置において、モー
タの回転速度を検出する手段と、前記モータの電流を検
出する手段とを設け、前記モータの回転速度が0を含む
低速領域にあるときと、前記モータの電流が当該モータ
の定格値以上の領域にあるときの少なくとも一方の領域
において、前記フィードバックゲインが低減されるよう
にしても達成される。
タンス変化に応じて電流制御系のフィードバックゲイン
を制御する方式のサーボモータ制御装置において、モー
タの回転速度を検出する手段と、前記モータの電流を検
出する手段とを設け、前記モータの回転速度が0を含む
低速領域にあるときと、前記モータの電流が当該モータ
の定格値以上の領域にあるときの少なくとも一方の領域
において、前記フィードバックゲインが低減されるよう
にしても達成される。
【0020】このとき、前記フィードバックゲインの低
減が、予め設定してある低減パターンにより与えられる
ようにしてもよく、前記フィードバックゲインの低減
が、高トルク時にインダクタンスが低下するモータに対
して与える電流が過大とならないように、当該インダク
タンスの変動に合わせて行われるようにしてもよい。
減が、予め設定してある低減パターンにより与えられる
ようにしてもよく、前記フィードバックゲインの低減
が、高トルク時にインダクタンスが低下するモータに対
して与える電流が過大とならないように、当該インダク
タンスの変動に合わせて行われるようにしてもよい。
【0021】また、このとき、前記フィードバックゲイ
ンの低減が、少なくとも前記モータの定格トルクを超え
最大トルクになるまでの領域において実行され、前記モ
ータの定格運転時における応答性の確保と、当該モータ
の高トルク時における発振の抑制が得られるようにして
もよい。
ンの低減が、少なくとも前記モータの定格トルクを超え
最大トルクになるまでの領域において実行され、前記モ
ータの定格運転時における応答性の確保と、当該モータ
の高トルク時における発振の抑制が得られるようにして
もよい。
【0022】更に、このとき、前記フィードバックゲイ
ンの低減が、少なくとも前記モータの電流検出値を基に
した制御ゲイン低減率と速度検出値を基にした制御ゲイ
ン低減率の組合わせにより制御され、前記モータの高ト
ルク時における巻線インダクタンスの低下による発振の
防止と、当該モータの停止時における発振の抑制の双方
が得られるようにしてもよい。
ンの低減が、少なくとも前記モータの電流検出値を基に
した制御ゲイン低減率と速度検出値を基にした制御ゲイ
ン低減率の組合わせにより制御され、前記モータの高ト
ルク時における巻線インダクタンスの低下による発振の
防止と、当該モータの停止時における発振の抑制の双方
が得られるようにしてもよい。
【0023】実施形態に則していえば、本発明は、電流
制御系の制御ゲインを実機のインダクタンスの変化に一
致するように変化させ、制御ゲインが過大となることを
防止し、電流制御系を安定に動作させるようにしたもの
で、制御ゲインの低減は、比例積分制御演算部を有する
電流制御系に、電流制御ゲイン低減部を追加することに
より行なう。
制御系の制御ゲインを実機のインダクタンスの変化に一
致するように変化させ、制御ゲインが過大となることを
防止し、電流制御系を安定に動作させるようにしたもの
で、制御ゲインの低減は、比例積分制御演算部を有する
電流制御系に、電流制御ゲイン低減部を追加することに
より行なう。
【0024】このゲイン低減部は、電流検出値を参照し
てトルクの変化に合わせてゲイン低減率する部分と、速
度検出値を参照してゲイン低減を行なうことで停止時の
発振が起こらないようにする部分から構成し、これらの
低減はサーボモータの特性に合わせて全ての動作領域で
安定するように組合わせてゲイン低減をおこなう。
てトルクの変化に合わせてゲイン低減率する部分と、速
度検出値を参照してゲイン低減を行なうことで停止時の
発振が起こらないようにする部分から構成し、これらの
低減はサーボモータの特性に合わせて全ての動作領域で
安定するように組合わせてゲイン低減をおこなう。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるサーボモータ
制御装置について、図示の実施の形態により詳細に説明
する。図1は、本発明の一実施形態で、この図におい
て、13は電流制御ゲイン低減部であり、その他の構成
は、図11で説明した従来技術と同じである。従って、
モータ1の制御についての基本的な構成と動作も図11
の従来技術と同じであるが、一応、ここでも詳しく説明
する。
制御装置について、図示の実施の形態により詳細に説明
する。図1は、本発明の一実施形態で、この図におい
て、13は電流制御ゲイン低減部であり、その他の構成
は、図11で説明した従来技術と同じである。従って、
モータ1の制御についての基本的な構成と動作も図11
の従来技術と同じであるが、一応、ここでも詳しく説明
する。
【0026】モータ1には位置検出器2が取付けられて
いて、これにより検出された情報に基づいて速度演算部
3で検出速度ωが計算され、比較器4で上位の制御系か
ら入力されている速度指令値ωref と検出速度ωの偏差
が計算される。そして、この偏差が速度制御部5に入力
され、例えば比例積分演算されることにより、トルク電
流指令iref が出力される。
いて、これにより検出された情報に基づいて速度演算部
3で検出速度ωが計算され、比較器4で上位の制御系か
ら入力されている速度指令値ωref と検出速度ωの偏差
が計算される。そして、この偏差が速度制御部5に入力
され、例えば比例積分演算されることにより、トルク電
流指令iref が出力される。
【0027】このとき、まず電流検出器6では、モータ
1のu相とw相の電流だけを検出する。そして、v相電
流については、3相電流の総和が零となることを利用
し、u相とw相の電流から検出するのである。
1のu相とw相の電流だけを検出する。そして、v相電
流については、3相電流の総和が零となることを利用
し、u相とw相の電流から検出するのである。
【0028】こうして検出したu相とw相、それにv相
の各相電流は、まず、u相の電流方向と、これと直交す
る電流方向を基準として3相−2相変換され、次いで、
位置検出器2から得られるモータ1の電気角情報に基づ
いて、回転座標系におけるモータ軸方向のd軸電流とπ
/2進み方向のq軸電流に座標変換される。
の各相電流は、まず、u相の電流方向と、これと直交す
る電流方向を基準として3相−2相変換され、次いで、
位置検出器2から得られるモータ1の電気角情報に基づ
いて、回転座標系におけるモータ軸方向のd軸電流とπ
/2進み方向のq軸電流に座標変換される。
【0029】そこで、この回転座標系において、d軸電
流を零にした上で、q軸電流が速度制御部で演算された
トルク電流指令iref になるように、夫々制御すること
によより、モータ1の電流がフィードバック制御される
ことになる。
流を零にした上で、q軸電流が速度制御部で演算された
トルク電流指令iref になるように、夫々制御すること
によより、モータ1の電流がフィードバック制御される
ことになる。
【0030】このため、電流制御部9では、比例積分制
御によりd軸電圧指令とq軸電圧指令をそれぞれ求め、
2相−3相変換を行ない、3相の電圧指令値を求め、P
WM制御部10に供給する。
御によりd軸電圧指令とq軸電圧指令をそれぞれ求め、
2相−3相変換を行ない、3相の電圧指令値を求め、P
WM制御部10に供給する。
【0031】PWM制御部10は、三角波比較PWM方
式などによりPWM信号を作成し、これが指令電圧とし
てパワー素子11に与えられることにより、モータ1に
三相電流が供給され、サーボモータとしての制御が得ら
れることになる。
式などによりPWM信号を作成し、これが指令電圧とし
てパワー素子11に与えられることにより、モータ1に
三相電流が供給され、サーボモータとしての制御が得ら
れることになる。
【0032】ここで、回転座標系を用いた電流制御系に
よる永久磁石形同期モータの電圧方程式は、次の(1)式
と(2)式で与えられる。 vd=(R+sL)・id+ω・L・iq …… ……(1) vq=(R+sL)・iq+ω・(MIf−L・id) …………(2) R:モータの巻線抵抗 L:モータ巻線のインダクタンス MIf:誘起電圧係数 ω:検出速度 id:d軸電機子電流 iq:q軸電機子電流 vd:d軸電機子電圧 vq:q軸電機子電圧
よる永久磁石形同期モータの電圧方程式は、次の(1)式
と(2)式で与えられる。 vd=(R+sL)・id+ω・L・iq …… ……(1) vq=(R+sL)・iq+ω・(MIf−L・id) …………(2) R:モータの巻線抵抗 L:モータ巻線のインダクタンス MIf:誘起電圧係数 ω:検出速度 id:d軸電機子電流 iq:q軸電機子電流 vd:d軸電機子電圧 vq:q軸電機子電圧
【0033】ここで、図2は、比例積分演算による電流
制御部9のq軸側の制御ブロック図で、この場合、速度
制御系から入力された電流指令とq軸電流の偏差を入力
し、電流制御部14で比例積分演算を行なって電圧指令
を求め、この電圧指令をモータ巻線部15に入力するこ
とにより、モータの巻線抵抗RとインダクタンスLによ
り決定される時定数L/Rを持つq軸電流が出力される
ようになっている。
制御部9のq軸側の制御ブロック図で、この場合、速度
制御系から入力された電流指令とq軸電流の偏差を入力
し、電流制御部14で比例積分演算を行なって電圧指令
を求め、この電圧指令をモータ巻線部15に入力するこ
とにより、モータの巻線抵抗RとインダクタンスLによ
り決定される時定数L/Rを持つq軸電流が出力される
ようになっている。
【0034】このときの開ループ伝達関数G0(s)は、次
の(3)式で与えられる。 G0(s)=Ki/sR・(1+sKp/Ki)/(1+sL/R) …………(3) ここで、Kp とKi は、それぞれフィードバック制御に
おける比例積分演算の比例ゲインと積分ゲインを表わ
す。
の(3)式で与えられる。 G0(s)=Ki/sR・(1+sKp/Ki)/(1+sL/R) …………(3) ここで、Kp とKi は、それぞれフィードバック制御に
おける比例積分演算の比例ゲインと積分ゲインを表わ
す。
【0035】ここで、電流制御系のカットオフ周波数を
2πfC とし、伝達関数G0(s)が積分要素となるよう
に、Kp/Ki=L/Rを設定したとすると、これらの制
御ゲインKp、Ki は、次の(4)式で与えられる。 Kp=2πfC L、Ki=2πfC R …………(4) 従って、比例ゲインKp は、制御系のカットオフ周波数
とインダクタンスによって決定されることになる。
2πfC とし、伝達関数G0(s)が積分要素となるよう
に、Kp/Ki=L/Rを設定したとすると、これらの制
御ゲインKp、Ki は、次の(4)式で与えられる。 Kp=2πfC L、Ki=2πfC R …………(4) 従って、比例ゲインKp は、制御系のカットオフ周波数
とインダクタンスによって決定されることになる。
【0036】ところで、図3は、モータの出力トルクに
対する巻線のインダクタンス変化を示したもので、これ
はトルク指令と出力トルクの間の比例関係を保つように
電流を流した場合の実測値をプロットしたもので、図示
のように、モータ巻線のインダクタンスは一定ではな
く、トルク(∝電流)に応じて変化している。
対する巻線のインダクタンス変化を示したもので、これ
はトルク指令と出力トルクの間の比例関係を保つように
電流を流した場合の実測値をプロットしたもので、図示
のように、モータ巻線のインダクタンスは一定ではな
く、トルク(∝電流)に応じて変化している。
【0037】すなわち、このようなモータでは、そのト
ルクが或る値になるまでは、出力トルクの増加に伴って
インダクタンスLが減少してしまう。これは、定格トル
クを越えた領域で磁気飽和が現われてしまうのは当然と
して、それ以前の領域でもモータの磁気回路に部分的に
飽和が現われてしまうためである。
ルクが或る値になるまでは、出力トルクの増加に伴って
インダクタンスLが減少してしまう。これは、定格トル
クを越えた領域で磁気飽和が現われてしまうのは当然と
して、それ以前の領域でもモータの磁気回路に部分的に
飽和が現われてしまうためである。
【0038】そして、このように、トルク電流の増加と
共にモータのインダクタンスLが小さくなったとする
と、モータの時定数L/Rも設定値から変化し、トルク
の上昇に伴って時定数L/Rが減少してしまう。
共にモータのインダクタンスLが小さくなったとする
と、モータの時定数L/Rも設定値から変化し、トルク
の上昇に伴って時定数L/Rが減少してしまう。
【0039】ここで、電流制御系の比例ゲインは、(4)
式で表わしたように、カットオフ周波数(応答周波数)2
πfC とインダクタンスLの値により決定されるが、こ
のとき、トルクの上昇に伴って時定数L/Rが減少して
しまったとすると、制御ゲインは一定で変わらないの
で、実際のモータに与えるべき設定値よりもゲインが相
対的に大きくなり、従って、この場合は制御系が不安定
となり、従来技術で説明したように、発振が生じてしま
うことになる。
式で表わしたように、カットオフ周波数(応答周波数)2
πfC とインダクタンスLの値により決定されるが、こ
のとき、トルクの上昇に伴って時定数L/Rが減少して
しまったとすると、制御ゲインは一定で変わらないの
で、実際のモータに与えるべき設定値よりもゲインが相
対的に大きくなり、従って、この場合は制御系が不安定
となり、従来技術で説明したように、発振が生じてしま
うことになる。
【0040】ところで、このとき特に永久磁石形同期モ
ータを用いたサーボモータの場合、その回転速度が極め
て低速状態のときや、位置決めされロックされた状態
(サーボロック状態)になると、磁束が一部分に集中する
ので、モータ電流がそれほど大きくなっていなくても磁
気飽和が生じる。
ータを用いたサーボモータの場合、その回転速度が極め
て低速状態のときや、位置決めされロックされた状態
(サーボロック状態)になると、磁束が一部分に集中する
ので、モータ電流がそれほど大きくなっていなくても磁
気飽和が生じる。
【0041】つまり、モータの巻線インダクタンスは回
転速度によっても変化し、このため検出速度ωが低下し
たときも、図4に示すように、インダクタンスLが減少
し、このためゲインが相対的に大きくなって制御系が不
安定になり、発振が生じてしまう。ここで、この図4
も、実測値をプロットしたものである。
転速度によっても変化し、このため検出速度ωが低下し
たときも、図4に示すように、インダクタンスLが減少
し、このためゲインが相対的に大きくなって制御系が不
安定になり、発振が生じてしまう。ここで、この図4
も、実測値をプロットしたものである。
【0042】そこで、この実施形態では、ゲイン低減部
13を設け、これにより、電流制御系の比例制御ゲイン
が回転速度に応じて低減されるようにしたものであり、
具体的には、このゲイン低減部13により、電流制御部
9の比例積分演算部における比例ゲインKp が制御され
るように構成してある。
13を設け、これにより、電流制御系の比例制御ゲイン
が回転速度に応じて低減されるようにしたものであり、
具体的には、このゲイン低減部13により、電流制御部
9の比例積分演算部における比例ゲインKp が制御され
るように構成してある。
【0043】なお、上記した従来技術では、このモータ
の巻線インダクタンスが回転速度に依存する点に特に配
慮がされていないことは、上記した通りである。
の巻線インダクタンスが回転速度に依存する点に特に配
慮がされていないことは、上記した通りである。
【0044】このため、ゲイン低減部13には、検出電
流iだけではなく、検出速度ωが入力されていて、少な
くとも検出速度ωにより、又はこの検出速度ωと検出電
流iの双方の組合せにより調整ゲインが出力され、電流
制御部9の比例ゲイン低減率が決められるようになって
いる。
流iだけではなく、検出速度ωが入力されていて、少な
くとも検出速度ωにより、又はこの検出速度ωと検出電
流iの双方の組合せにより調整ゲインが出力され、電流
制御部9の比例ゲイン低減率が決められるようになって
いる。
【0045】この場合、まず、図3と図4に示した実機
モータにおけるインダクタンスLの変化を予めデータテ
ーブルとしてメモリに記憶しておき、このデータテーブ
ルを検出電流iと検出速度ωで参照してゲイン低減率を
決定する方法が考えられる。しかし、この場合には、デ
ータテーブルを持つため多くのメモリも必要となり、ま
た、永久磁石形同期モータの特性が変わる毎にデータテ
ーブルを用意する必要がある。
モータにおけるインダクタンスLの変化を予めデータテ
ーブルとしてメモリに記憶しておき、このデータテーブ
ルを検出電流iと検出速度ωで参照してゲイン低減率を
決定する方法が考えられる。しかし、この場合には、デ
ータテーブルを持つため多くのメモリも必要となり、ま
た、永久磁石形同期モータの特性が変わる毎にデータテ
ーブルを用意する必要がある。
【0046】そこで、この実施形態では、予めゲイン低
減率に対する低減パターンを与えておき、検出速度ωに
基づいて、或いは、これと出力トルク又は検出電流iに
基づいて電流制御ゲインを低減するようにしてあり、以
下、この実施形態によるゲイン低減部13について、具
体的に説明する。
減率に対する低減パターンを与えておき、検出速度ωに
基づいて、或いは、これと出力トルク又は検出電流iに
基づいて電流制御ゲインを低減するようにしてあり、以
下、この実施形態によるゲイン低減部13について、具
体的に説明する。
【0047】なお、上記したように、この実施形態で
は、予め与えてあるパターンからゲイン低減率が与えら
れるようになっているが、このとき、異なったパターン
による幾つかの方式が適用できるようになっている。
は、予め与えてあるパターンからゲイン低減率が与えら
れるようになっているが、このとき、異なったパターン
による幾つかの方式が適用できるようになっている。
【0048】まず、図5(a)は、電流制御ゲインをモー
タの回転速度に基づいて比例ゲインを変えた場合の例
で、ここでは、検出速度ωが0近傍、つまり停止付近で
電流制御ゲインに低減をかけた場合である。上記したサ
ーボロック状態では、電流は直流であり、従って、設定
した制御ゲインに約60〜70%の低減をかけることに
より発振が防止できる。
タの回転速度に基づいて比例ゲインを変えた場合の例
で、ここでは、検出速度ωが0近傍、つまり停止付近で
電流制御ゲインに低減をかけた場合である。上記したサ
ーボロック状態では、電流は直流であり、従って、設定
した制御ゲインに約60〜70%の低減をかけることに
より発振が防止できる。
【0049】ここで、この図5(a)の場合、低減開始と
終了の2点を、例えば回転速度0と定格回転数の約15
%に設定し、回転速度に基づくゲイン低減率を、例えば
停止時では設定ゲインの約60%にし、これから定格回
転速度の約15%まで徐々にゲインを上げて行き、ここ
で例えば設定ゲインの100%になるように設定してあ
る。
終了の2点を、例えば回転速度0と定格回転数の約15
%に設定し、回転速度に基づくゲイン低減率を、例えば
停止時では設定ゲインの約60%にし、これから定格回
転速度の約15%まで徐々にゲインを上げて行き、ここ
で例えば設定ゲインの100%になるように設定してあ
る。
【0050】一方、図5(b)は、電流制御ゲインを回転
速度の増加に反して低減させ、電流制御系全体を安定化
するようにした場合の一例で、ここでは、停止時の制御
ゲインは例えば100%に設定し、検出速度ωが定格回
転数以上になったら、例えば70%になるように低減さ
せ、図4に示したインダクタンス特性に直線近似させた
ものである。
速度の増加に反して低減させ、電流制御系全体を安定化
するようにした場合の一例で、ここでは、停止時の制御
ゲインは例えば100%に設定し、検出速度ωが定格回
転数以上になったら、例えば70%になるように低減さ
せ、図4に示したインダクタンス特性に直線近似させた
ものである。
【0051】従って、これら図5(a)、(b)の実施形態に
よれば、モータ1の回転速度が低下したときでも、制御
系が不安定になる虞れがなく、サーボロック状態でも安
定して位置決めすることができる。
よれば、モータ1の回転速度が低下したときでも、制御
系が不安定になる虞れがなく、サーボロック状態でも安
定して位置決めすることができる。
【0052】次に、図6(a)は、検出電流iから比例ゲ
イン低減率を算出する場合のパターンで、ここで、検出
電流iに代えてq軸電流になっているのは、このような
回転座標系を用いた電流制御系の場合、モータのトルク
に関してはq軸電流が支配的で、検出電流i=q軸電流
とすることができるからである。
イン低減率を算出する場合のパターンで、ここで、検出
電流iに代えてq軸電流になっているのは、このような
回転座標系を用いた電流制御系の場合、モータのトルク
に関してはq軸電流が支配的で、検出電流i=q軸電流
とすることができるからである。
【0053】この図6(a)は、トルク指令値又はトルク
電流に基づいて比例ゲインを低減した場合のもので、例
えば図3に示す実機モータのインダクタンス変化に合わ
せ、例えば出力トルクが定格値の125%になるまで
は、出力トルクの増加に直線近似してゲイン低減率を徐
々に減少させ、125%を越えたら制御ゲインが初期値
の約60%の一定値となるような低減をかけた場合であ
る。
電流に基づいて比例ゲインを低減した場合のもので、例
えば図3に示す実機モータのインダクタンス変化に合わ
せ、例えば出力トルクが定格値の125%になるまで
は、出力トルクの増加に直線近似してゲイン低減率を徐
々に減少させ、125%を越えたら制御ゲインが初期値
の約60%の一定値となるような低減をかけた場合であ
る。
【0054】このゲイン低減により、高トルク時でのイ
ンダクタンスの低下による発振が抑えられ、電流制御系
の動作を安定化するすることができる。そして、この方
法の場合、ゲイン低減値の設定と、低減開始点及び終了
点を設定して直線近似するだけでよいので、比較的簡単
に実現できる。
ンダクタンスの低下による発振が抑えられ、電流制御系
の動作を安定化するすることができる。そして、この方
法の場合、ゲイン低減値の設定と、低減開始点及び終了
点を設定して直線近似するだけでよいので、比較的簡単
に実現できる。
【0055】次に、図6(b)もトルク指令値又はトルク
電流に基づいて比例ゲインを低減した場合であるが、こ
れは、特に定格トルク時の電流を確保した上で、高トル
ク時の電流を抑えることにより、ゲインを低減するよう
にした場合の一例で、例えばトルク電流125%までは
電流制御ゲインの低減は行なわず、出力トルクの大きく
なる約125%から直線的に電流制御系の比例ゲインに
低減をかけ、最大出力トルク時に約60%の制御ゲイン
となるように低減したものである。
電流に基づいて比例ゲインを低減した場合であるが、こ
れは、特に定格トルク時の電流を確保した上で、高トル
ク時の電流を抑えることにより、ゲインを低減するよう
にした場合の一例で、例えばトルク電流125%までは
電流制御ゲインの低減は行なわず、出力トルクの大きく
なる約125%から直線的に電流制御系の比例ゲインに
低減をかけ、最大出力トルク時に約60%の制御ゲイン
となるように低減したものである。
【0056】この図6(b)による電流制御系の比例ゲイ
ン低減によれば、高トルク時の発振現象は抑えられ、安
定した動作が得られる一方、定格トルク付近での低減は
行なわないため、電流制御系の応答性が低下する虞れが
なく、モータを連続的に使用する領域における応答性が
充分に確保できる。
ン低減によれば、高トルク時の発振現象は抑えられ、安
定した動作が得られる一方、定格トルク付近での低減は
行なわないため、電流制御系の応答性が低下する虞れが
なく、モータを連続的に使用する領域における応答性が
充分に確保できる。
【0057】ところで、上記した図3と図4は、モータ
の回転速度とトルク電流に対するインダクタンスの変化
分を測定したものであるが、これらの変動率はモータの
機種によっても変わり、トルク電流が大きいときは回転
速度に対する変動が小さくなるなど、トルク電流と回転
速度が関連して変動する場合が多い。
の回転速度とトルク電流に対するインダクタンスの変化
分を測定したものであるが、これらの変動率はモータの
機種によっても変わり、トルク電流が大きいときは回転
速度に対する変動が小さくなるなど、トルク電流と回転
速度が関連して変動する場合が多い。
【0058】そこで、この実施形態では、上記したよう
に、電流制御ゲイン低減部13に検出電流iと検出速度
ωの双方が入力してあり、これにより、上記の図5
(a)、(b)に示したトルク電流に基づく電流制御ゲインの
低減と、図6(a)、(b)に示した速度に基づく電流制御ゲ
インの低減を組合わせ、それぞれのモータの特性に合わ
せた調整が容易にできるようにしてあり、更に、このと
き、これら2種のゲイン低減の組合わせについても、加
算による場合と乗算による場合が選択できるようになっ
ている。
に、電流制御ゲイン低減部13に検出電流iと検出速度
ωの双方が入力してあり、これにより、上記の図5
(a)、(b)に示したトルク電流に基づく電流制御ゲインの
低減と、図6(a)、(b)に示した速度に基づく電流制御ゲ
インの低減を組合わせ、それぞれのモータの特性に合わ
せた調整が容易にできるようにしてあり、更に、このと
き、これら2種のゲイン低減の組合わせについても、加
算による場合と乗算による場合が選択できるようになっ
ている。
【0059】まず、図7は、図5(a)のトルク電流に基
づくゲイン低減と、図6(b)の回転速度に基づくゲイン
低減を組合わせた場合の実施形態で、図7の(a)は両者
のゲインを加算した場合の実施形態で、図7の(b)はゲ
インを乗算した場合の実施形態である。
づくゲイン低減と、図6(b)の回転速度に基づくゲイン
低減を組合わせた場合の実施形態で、図7の(a)は両者
のゲインを加算した場合の実施形態で、図7の(b)はゲ
インを乗算した場合の実施形態である。
【0060】この図7の場合、図3に示した実機のイン
ダクタンス変動に基づくトルク電流の増加と共にトルク
電流が例えば定格値の125%となる領域にかけてゲイ
ンを最大から約60%まで低減し、これと同時に図4の
速度変化に対するインダクタンスの変動を基づいて、例
えば停止時から定格回転数にかけて速度増加と共にゲイ
ン低減を行なったものである。
ダクタンス変動に基づくトルク電流の増加と共にトルク
電流が例えば定格値の125%となる領域にかけてゲイ
ンを最大から約60%まで低減し、これと同時に図4の
速度変化に対するインダクタンスの変動を基づいて、例
えば停止時から定格回転数にかけて速度増加と共にゲイ
ン低減を行なったものである。
【0061】ここでは設定ゲインに対して最小で約70
%まで低減している。従って、これらを組合せたとき、
高速高トルク時ではゲイン低減が強まり、例えば図7
(b)のように両者のゲイン低減率を掛け合わせた場合に
は、最小で設定値の約42%まで制御ゲインが下がるた
め、応答性が悪化しないように、実機の特性に合わせて
低減率を決定する必要がある。
%まで低減している。従って、これらを組合せたとき、
高速高トルク時ではゲイン低減が強まり、例えば図7
(b)のように両者のゲイン低減率を掛け合わせた場合に
は、最小で設定値の約42%まで制御ゲインが下がるた
め、応答性が悪化しないように、実機の特性に合わせて
低減率を決定する必要がある。
【0062】次に、図8は、図5(a)のトルク電流に基
づく低減と、図6(a)の速度に基づく低減を組合わせた
場合の実施形態で、ここで、図8(a)は両者を加算した
場合、同図(b)は両者を乗算した場合で、これらの場
合、高トルク時のゲイン低減率とロック状態でのゲイン
低減率が、ほぼ個別に調整できる。
づく低減と、図6(a)の速度に基づく低減を組合わせた
場合の実施形態で、ここで、図8(a)は両者を加算した
場合、同図(b)は両者を乗算した場合で、これらの場
合、高トルク時のゲイン低減率とロック状態でのゲイン
低減率が、ほぼ個別に調整できる。
【0063】例えば、図8(b)の掛け合わせの場合で
は、高速高トルク時での制御ゲインは図5(a)で設定し
た60%までの低減率となり、一方、停止時の制御ゲイ
ンは例えば図5の(b)により速度を参照して約60%に
設定され、ロック状態でさらにトルクが掛かると電流の
増加と共に、図5(a)によりゲインを低減し、これによ
り制御系を発振させずに動作できる。
は、高速高トルク時での制御ゲインは図5(a)で設定し
た60%までの低減率となり、一方、停止時の制御ゲイ
ンは例えば図5の(b)により速度を参照して約60%に
設定され、ロック状態でさらにトルクが掛かると電流の
増加と共に、図5(a)によりゲインを低減し、これによ
り制御系を発振させずに動作できる。
【0064】次に、図9は、図5(b)に示したトルク電
流に基づく低減と、図6(a)の速度に基づく低減を組み
合わせた場合で、ここで、両者のゲインを加算した場合
の実施形態が図9(a)で、乗算した場合の実施形態が図
9(b)であり、この組み合わせでは、高トルク時の発振
を抑制し、停止時における発振を抑えて安定化すること
ができ、このとき、定格時でゲイン低減がされないた
め、定格領域での応答性も確保することができる。
流に基づく低減と、図6(a)の速度に基づく低減を組み
合わせた場合で、ここで、両者のゲインを加算した場合
の実施形態が図9(a)で、乗算した場合の実施形態が図
9(b)であり、この組み合わせでは、高トルク時の発振
を抑制し、停止時における発振を抑えて安定化すること
ができ、このとき、定格時でゲイン低減がされないた
め、定格領域での応答性も確保することができる。
【0065】例えば、図9(b)の掛け合わせの場合で
は、高トルク時の低減率は、図5(b)より最小で約60
%、停止時ロック状態での低減率は図6の(a)で設定し
た低減率約60〜70%となる。
は、高トルク時の低減率は、図5(b)より最小で約60
%、停止時ロック状態での低減率は図6の(a)で設定し
た低減率約60〜70%となる。
【0066】更に、図10は、図5(b)のトルク電流に
基づく低減と、図6(b)の速度に基づく低減の低減を組
み合わせた場合で、両者のゲインを加算した場合の実施
形態が図10(a)で、乗算した場合の実施形態が図10
(b)であり、この組み合わせでは高トルク時に低減率が
強くなり、速度変化に対する低減は速度の増加と共に下
がり、高速時には約50%まで低減される。
基づく低減と、図6(b)の速度に基づく低減の低減を組
み合わせた場合で、両者のゲインを加算した場合の実施
形態が図10(a)で、乗算した場合の実施形態が図10
(b)であり、この組み合わせでは高トルク時に低減率が
強くなり、速度変化に対する低減は速度の増加と共に下
がり、高速時には約50%まで低減される。
【0067】このとき組み合わせた制御ゲインは、これ
ら図10(a)、(b)から明らかなように、小さくなるた
め、応答が悪くなることに注意が必要である。特に図1
0(b)の掛け合わせた実施形態の場合、ゲイン低減の変
化が強くなる。
ら図10(a)、(b)から明らかなように、小さくなるた
め、応答が悪くなることに注意が必要である。特に図1
0(b)の掛け合わせた実施形態の場合、ゲイン低減の変
化が強くなる。
【0068】ところで、以上の実施形態は、トルク電流
に基づくゲイン低減と回転速度に基づくゲイン低減を各
1系統づつ選択し、2系統を組合せた場合であるが、本
発明は、停止時の低減と高速域の低減、高トルク時の低
減のように、3系統以上の方式を組合せてゲイン低減を
得るようにして実施してもよい。
に基づくゲイン低減と回転速度に基づくゲイン低減を各
1系統づつ選択し、2系統を組合せた場合であるが、本
発明は、停止時の低減と高速域の低減、高トルク時の低
減のように、3系統以上の方式を組合せてゲイン低減を
得るようにして実施してもよい。
【0069】但し、いずれの制御ゲインの低減を用いる
際にも、実際のモータの特性や使用する用途に合わせて
適切な低減の組み合わせを選択し、ゲイン低減率を設定
することが重要である。
際にも、実際のモータの特性や使用する用途に合わせて
適切な低減の組み合わせを選択し、ゲイン低減率を設定
することが重要である。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、回転速度と電流に応じ
た低減率を予め夫々設定しておき、これらを組み合わせ
て電流制御系のゲインを低減するようにしたので、高速
回転で且つ高トルクで急加減速を繰り返す領域と、サー
ボロック時に高トルクがかかる場合においても、充分に
発振が防止でき、安定に動作させることができる。
た低減率を予め夫々設定しておき、これらを組み合わせ
て電流制御系のゲインを低減するようにしたので、高速
回転で且つ高トルクで急加減速を繰り返す領域と、サー
ボロック時に高トルクがかかる場合においても、充分に
発振が防止でき、安定に動作させることができる。
【図1】本発明によるサーボモータ制御装置の一実施形
態を概略的に示した制御ブロック図である。
態を概略的に示した制御ブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態におけるq軸電流制御系の
一例を概略的に示した制御ブロック図である。
一例を概略的に示した制御ブロック図である。
【図3】モータの出力トルクと巻線インダクタンスの関
係を示す特性図である。
係を示す特性図である。
【図4】モータの回転速度と巻線インダクタンスの関係
を示す特性図である。
を示す特性図である。
【図5】本発明におけるトルク電流と電流制御系のゲイ
ン低減率の関係を示す特性図である。
ン低減率の関係を示す特性図である。
【図6】本発明における速度検出値と電流制御系のゲイ
ン低減率の関係を示す特性図である。
ン低減率の関係を示す特性図である。
【図7】本発明の一実施形態における電流制御ゲイン低
減特性の一例を示す特性図である。
減特性の一例を示す特性図である。
【図8】本発明の一実施形態における電流制御ゲイン低
減特性の他の一例を示す特性図である。
減特性の他の一例を示す特性図である。
【図9】本発明の一実施形態における電流制御ゲイン低
減特性の別の一例を示す特性図である。
減特性の別の一例を示す特性図である。
【図10】本発明の一実施形態における電流制御ゲイン
低減特性の更に別の一例を示す特性図である。
低減特性の更に別の一例を示す特性図である。
【図11】従来技術によるサーボモータ制御装置の一例
を概略的に示した制御ブロック図である。
を概略的に示した制御ブロック図である。
1 モータ
2 位置検出装置
3 速度検出器
4 比較器
5 速度制御部
6 CT
7 電流検出装置
8 比較器
9 電流制御部
10 PWM制御部
11 パワー素子
12 サーボモータ制御装置
13 電流制御ゲイン低減部
14 電流制御比例積分演算部
15 モータ巻線部
フロントページの続き
Fターム(参考) 5H303 AA01 AA10 BB06 CC03 DD01
EE03 EE09 FF10 HH05 JJ02
KK02 KK03 KK20 LL03 LL09
MM05 QQ09
5H550 AA18 BB04 DD04 FF07 GG03
GG05 GG10 HA06 HB08 HB16
JJ24 LL07 LL22 LL34
5H576 AA17 BB03 DD02 DD07 EE01
EE11 FF07 GG02 GG04 GG08
HA01 HB01 JJ24 LL07 LL22
LL41
Claims (6)
- 【請求項1】 モータ巻線のインダクタンス変化に応じ
て電流制御系のフィードバックゲインを制御する方式の
サーボモータ制御装置において、 モータの回転速度を検出する手段を設け、 少なくとも前記モータの回転速度が0を含む低速領域に
あるとき、前記フィードバックゲインが低減されるよう
に構成したことを特徴とするサーボモータ制御装置。 - 【請求項2】 モータ巻線のインダクタンス変化に応じ
て電流制御系のフィードバックゲインを制御する方式の
サーボモータ制御装置において、 モータの回転速度を検出する手段と、前記モータの電流
を検出する手段とを設け、 前記モータの回転速度が0を含む低速領域にあるとき
と、前記モータの電流が当該モータの定格値以上の領域
にあるときの少なくとも一方の領域において、前記フィ
ードバックゲインが低減されるように構成したことを特
徴とするサーボモータ制御装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載の発明において、 前記フィードバックゲインの低減が、予め設定してある
低減パターンにより与えられることを特徴とするサーボ
モータ制御装置。 - 【請求項4】 請求項2に記載の発明において、 前記フィードバックゲインの低減が、 高トルク時にインダクタンスが低下するモータに対して
与える電流が過大とならないように、当該インダクタン
スの変動に合わせて行われるように構成されていること
を特徴とするサーボモータ制御装置。 - 【請求項5】 請求項2に記載の発明において、 前記フィードバックゲインの低減が、少なくとも前記モ
ータの定格トルクを超え最大トルクになるまでの領域に
おいて実行され、 前記モータの定格運転時における応答性の確保と、当該
モータの高トルク時における発振の抑制が得られるよう
に構成したことを特徴とするサーボモータ制御装置。 - 【請求項6】 請求項2に記載の発明において、 前記フィードバックゲインの低減が、少なくとも前記モ
ータの電流検出値を基にした制御ゲイン低減率と速度検
出値を基にした制御ゲイン低減率の組合わせにより制御
され、 前記モータの高トルク時における巻線インダクタンスの
低下による発振の防止と、当該モータの停止時における
発振の抑制の双方が得られるように構成したことを特徴
とするサーボモータ制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001377438A JP2003189652A (ja) | 2001-12-11 | 2001-12-11 | サーボモータ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001377438A JP2003189652A (ja) | 2001-12-11 | 2001-12-11 | サーボモータ制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003189652A true JP2003189652A (ja) | 2003-07-04 |
Family
ID=27590799
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001377438A Pending JP2003189652A (ja) | 2001-12-11 | 2001-12-11 | サーボモータ制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003189652A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2010013268A (ja) * | 2008-07-07 | 2010-01-21 | Mitsubishi Electric Corp | エレベータの制御装置 |
| JP2013017328A (ja) * | 2011-07-05 | 2013-01-24 | Toyota Motor Corp | 交流電動機の制御装置および制御方法 |
| WO2014132731A1 (ja) * | 2013-02-28 | 2014-09-04 | 株式会社日立産機システム | インバータ装置、建設機械、電動機制御方法 |
| CN106113039A (zh) * | 2016-07-08 | 2016-11-16 | 深圳市优必选科技有限公司 | 舵机锁位控制方法及舵机 |
| CN106272400A (zh) * | 2016-08-30 | 2017-01-04 | 青岛大学 | 一种六自由度机械手臂专用舵机驱动装置 |
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