JP2003189751A - 乳牛の歩行距離管理装置及び乳牛の繁殖管理方法,乳牛の繁殖管理システム並びにプログラム - Google Patents

乳牛の歩行距離管理装置及び乳牛の繁殖管理方法,乳牛の繁殖管理システム並びにプログラム

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JP2003189751A JP2001398696A JP2001398696A JP2003189751A JP 2003189751 A JP2003189751 A JP 2003189751A JP 2001398696 A JP2001398696 A JP 2001398696A JP 2001398696 A JP2001398696 A JP 2001398696A JP 2003189751 A JP2003189751 A JP 2003189751A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、的確に発情時期を特定する
ことにより乳牛の繁殖管理を円滑,簡単,安価に行うこ
とが可能な、乳牛の歩行距離管理装置及びそれを用いた
乳牛の繁殖管理方法,乳牛の繁殖管理システム並びにプ
ログラムを提供する。 【解決手段】 乳牛の歩行距離管理装置は、牛舎2内に
単独ないしは複数設置され、アンテナから連続的または
間歇的に信号を発信する第1の手段20と、乳牛1に装
着され、信号を受信すると同時に牛舎2内における乳牛
1の識別情報と位置情報を発信する第2の手段20と、
識別情報と位置情報に基づいて乳牛1の歩行距離を積算
し、単位時間当たりの歩行距離について過去の所定日数
間の平均値と比較し、単位時間当たりの歩行距離が平均
値に照らして所定量増加したことを検知した際に警報信
号を出力する第3の手段とを備えて構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は乳牛の歩行距離管理
装置及びそれを用いた乳牛の繁殖管理方法,乳牛の繁殖
管理システム並びにプログラムに係り、特に、乳牛の牛
舎内での歩行距離の増加を感知することにより、乳牛の
発情時期を特定し、適期に乳牛に精液を授精できるよう
に支援する、乳牛の歩行距離管理装置及びそれを用いた
乳牛の繁殖管理方法,乳牛の繁殖管理システム並びにプ
ログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】牛乳は滋養溢れる食品素材であり、直
接、飲料として供される他にも、バター,ヨーグルト等
さまざまに加工されて消費者に提供されており、食生活
が洋風化した現在では、日々の食卓に欠かせないものと
なっている。
【0003】牛乳は、酪農家が経営する牧場で乳牛から
搾乳されているが、乳牛は基本的には分娩をしなければ
牛乳が出ないため、酪農家は自己が飼育する乳牛につい
て、正確に発情を発見し、授精させることが重要な課題
となっている。
【0004】乳牛は発情時期を迎えると、情緒不安定に
よるイライラから頻繁に動き回るようになり、通常より
も歩行数が増えることが知られている。そのため、従来
より、この歩行数の増加を感知することにより、乳牛の
発情時期を特定しようとする方法が開発されている。
【0005】例えば、歩行積算計を乳牛に装着させる方
法が提案されている。歩行積算計は、一定以上の歩行数
を感知すると発光するように設計されており、発光によ
り酪農家は発情時期をタイミング良く知ることが可能に
なるものである(特開2001−120097号公報参
照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記歩行積算
計を用いる方法では、歩行積算計の発光を人間が目視で
確認せねばならず、目視に手間と労力がかかり、また、
他の作業を行っているうちに見逃してしまうという欠点
がある。
【0007】或いは、他の方法として、乳牛に歩行計を
装着させ、餌場に来たときにその歩行数を確認する方法
も実施されている。しかし、この方法では、歩行数を確
認するのが一日に数度であるため、一回に十数時間しか
ない牛の発情時期に照らして、手遅れとなる場合が多か
った。
【0008】さらには、特開平11−128210公報
に開示されているように、乳牛に歩行積算計を装着し、
歩行積算計が一定以上の歩行数を計測すると、警告信号
を発するシステムも提案されている。このシステムによ
れば、酪農家は発情時期を即座に把握できる。しかし、
牛一頭ごとに積算計を装着させねばならず、手間がかか
るとともに、高価になるという問題があった。
【0009】本発明の目的は、乳牛の発情時期の特定に
関する上述の問題点を克服し、的確に発情時期を特定す
ることにより乳牛の繁殖管理を円滑,簡単,安価に行う
ことが可能な、乳牛の歩行距離管理装置及びそれを用い
た乳牛の繁殖管理方法,乳牛の繁殖管理システム並びに
プログラムを提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、酪農家,獣医師,人
工授精師等の関係者が乳牛やサーバの近くにいない場合
であっても、乳牛の発情を即座に知ることが可能な乳牛
の歩行距離管理装置及びそれを用いた乳牛の繁殖管理方
法,乳牛の繁殖管理システム並びにプログラムを提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明の乳
牛の歩行距離管理装置によれば、牛舎内に単独ないしは
複数設置されアンテナから連続的または間歇的に信号を
発信する第1の手段と、乳牛に装着され前記信号を受信
すると同時に前記牛舎内における前記乳牛の識別情報と
位置情報を発信する第2の手段と、前記識別情報と位置
情報に基づいて前記乳牛の歩行距離を積算し、単位時間
当たりの歩行距離について過去の所定日数間の平均値と
比較し、前記単位時間当たりの歩行距離が平均値に照ら
して所定量増加したことを検知した際に警報信号を出力
する第3の手段と、を備えたことにより解決される。
【0012】本発明の乳牛の歩行距離管理装置は、より
具体的には、牛舎内に単独ないしは複数設置されアンテ
ナから連続的または間歇的に質問電波を発信するリーダ
と、乳牛に装着され前記質問電波を受信すると同時に前
記牛舎内における前記乳牛の識別データが付された応答
電波を発信するICタグと、前記識別データから所定の
乳牛と該乳牛の現在位置を特定し、前記乳牛の位置の変
化に基づいて前記乳牛の歩行距離を算出する演算手段
と、各乳牛に関して単位時間内の歩行距離と過去の平均
値を比較する比較手段と、前記単位時間内の歩行距離が
前記平均値を所定量上回っていた場合に発情報知情報を
送出する報知手段を有するサーバと、を備えたことを特
徴とする。
【0013】このように、本発明の乳牛の歩行距離管理
装置によれば、安価且つ軽量で汚損しても簡単に交換可
能なICタグを乳牛に取着し、このICタグとリーダと
の間で電波の送受信を行うことにより、乳牛の歩行数の
増加を把握し、歩行距離の増加から乳牛の発情を特定す
るものであり、簡便且つ安価に乳牛の発情を発見するこ
とが可能となる。
【0014】そして、発情があった場合は、サーバまた
は個別コンピュータを介して、酪農家,獣医師,人工授
精師等の関係者にタイムリーに通知するように構成され
ている。乳牛の発情に関する情報を受けた関係者は、直
ちに乳牛のいる現場へ向かい、タイミングを外すことな
く授精を行うことが可能となる。
【0015】上記装置を用いた乳牛の繁殖管理方法は、
牛舎内に単独ないしは複数設置された第1の手段のアン
テナから連続的または間歇的に信号を発信するステップ
と、乳牛に装着された第2の手段で前記信号を受信し、
同時に前記牛舎内における前記乳牛の識別情報と位置情
報を発信するステップと、該乳牛の識別情報と位置情報
に基づいて前記乳牛の歩行距離を積算するステップと、
単位時間当たりの歩行距離について過去の所定日数間の
平均値と比較するステップと、前記単位時間当たりの歩
行距離が平均値に照らして所定量増加したことを検知し
た際に警報信号を出力するステップと、を備えたことを
特徴とする。
【0016】すなわち、より具体的には、本発明の乳牛
の繁殖管理方法は、牛舎内に設置されたリーダと、乳牛
に取着され前記リーダとの間で電波の送受信を行うIC
タグと、前記リーダとの間でデータの送受信を行うサー
バとを備えた乳牛の歩行距離管理装置を使用した乳牛の
繁殖管理方法であって、前記リーダから連続的または間
歇的に前記ICタグに質問電波を送出するステップと、
前記質問電波に対応して前記ICタグから前記リーダへ
前記乳牛の識別データを付した応答電波を送出するステ
ップと、該応答電波に付された識別データを前記リーダ
から前記サーバに送出するステップと、前記サーバが前
記識別データに対応する乳牛を特定するとともに、該乳
牛の位置情報から歩行距離を算出するステップと、前記
サーバが各乳牛に関して単位時間内に移動した距離を算
出し、該算出結果と過去の平均値との対比を行うステッ
プと、該単位時間内の歩行距離が前記平均値を所定量上
回っていた場合に報知手段より発情報知情報を出力する
ステップと、を備えたことを特徴とする。
【0017】本発明の乳牛の繁殖管理システムは、牛舎
内に設置され単独ないしは複数のアンテナから連続的ま
たは間歇的に質問電波を発信するリーダと、乳牛に装着
され前記質問電波を受信すると同時に前記牛舎内におけ
る前記乳牛の識別データが付された応答電波を発信する
ICタグと、前記識別データから所定の乳牛と該乳牛の
現在位置を特定し、前記乳牛の位置の変化に基づいて前
記乳牛の歩行距離を算出する演算手段と、各乳牛に関し
て単位時間内の歩行距離と過去の平均値を比較する比較
手段と、前記単位時間内の歩行距離が前記平均値を所定
量上回っていた場合に発情報知情報を送出する報知手段
を有するサーバと、該サーバから通信回線網を介して前
記発情報知情報を受信する個別コンピュータとを備えた
ことを特徴とする。
【0018】なお、前記サーバについて、前記個別コン
ピュータより読み込み可能な乳牛の個別情報または履歴
情報を含む詳細情報を備えた構成とすることにより、酪
農家,獣医師,人工授精師等の関係者が、発情を迎えた
乳牛についてより詳しく知ることができ、授精に際して
さらに適切な対応を取ることが可能になる。
【0019】本発明の乳牛の歩行距離管理装置,乳牛の
繁殖管理方法,乳牛の繁殖管理システムを構成するサー
バは、以下のプログラムにしたがって処理を行う。すな
わち、本発明に係るプログラムは、乳牛に取着されたI
Cタグへ質問電波を送信するとともに前記ICタグから
の応答電波を受信するリーダとの間でデータの送受信を
行うサーバに、前記リーダから識別データを受信する処
理、前記識別データから所定の乳牛を特定する処理、該
特定された乳牛について前回識別データが送出された地
点と今回識別データが送出された地点の間の距離を算出
する処理、前記特定された乳牛の総歩行距離に前記距離
を新たな歩行距離として加算する処理、を実行させるも
のである。
【0020】さらに、前記加算処理を行った後に、単位
時間内に乳牛が移動した距離情報と、該乳牛の単位時間
内の平均歩行距離情報を取得する情報取得処理、前記単
位時間内に移動した距離が前記単位時間内の平均歩行距
離を上回っている乳牛を選定する選定処理、前記単位時
間内に移動した距離が前記単位時間内の平均歩行距離を
上回っている乳牛がいた場合に発情情報の報知を行う報
知処理、を前記サーバに実行させることにより、発情期
間にある乳牛を選別し、それを報知することが可能とな
る。
【0021】さらに、前記サーバに、酪農家,獣医師,
人工授精師を含む関係者の個別コンピュータに対して、
発情情報の報知を行う処理を実行させるようにすると好
適である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。なお、以下に説明する処理ステ
ップ、装置等は本発明を限定するものでなく、本発明の
趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
【0023】図1乃至図15は本発明の一実施の形態例
を示すものであり、図1は乳牛の歩行距離管理装置及び
牛舎を示す説明図、図2はリーダの構成および乳牛の繁
殖管理システムを示すブロック図、図3はICタグが取
着された乳牛を示す説明図、図4はICタグ内の電気的
構成のブロック図、図5はサーバの構成を示すブロック
図、図6乃至図9はサーバでの処理の流れを示すフロー
チャート図、図10は乳牛の個別情報の入力フォームを
示す説明図、図11乃至図15は表示画面の一例を示す
説明図である。
【0024】本例に係る乳牛の歩行距離管理装置、およ
び該歩行距離管理装置を用いた乳牛の繁殖管理方法,乳
牛の繁殖管理システムは、無線周波による非接触自動識
別システム(RFID=Radio Frequenc
y IDentification)に基づくものであ
る。
【0025】乳牛の歩行距離管理装置は、牛舎2内に一
つ乃至複数個配設される第1の手段としてのリーダ10
と、牛舎2内にいる乳牛1の首或いは足に装着され、リ
ーダ10との間で電波の送受信を行う第2の手段として
のICタグ20と、リーダ10から乳牛1の識別データ
を取得し、識別データに基づいて乳牛1を特定するとと
もに、その乳牛1の歩行距離を積算し、この歩行距離か
ら発情を特定して報知を行う第3の手段としてのサーバ
30と、から構成されている。
【0026】図1は、本発明の乳牛の歩行距離管理装置
が設置された牛舎2を示すものである。図1に示される
ように、乳牛1は牛舎2内において、乾草ラック4,飼
槽5,水場6,ストール7などの間を行き来し、通路3
を徘徊する。
【0027】本例の乳牛の歩行距離管理装置は、牛舎2
の所定箇所に配設されたリーダ10と、乳牛1に取り付
けられたICタグ20との間で電波を送受信して、上記
のように通路3を徘徊する乳牛1の位置を把握し、乳牛
1の位置の変化から乳牛1の歩行距離を算出し、歩行距
離が過去の平均より多くなったことにより、乳牛1が発
情したことを発見するものである。乳牛1の発情が発見
された場合は、6時間後から24時間以内に授精が行わ
れる。
【0028】リーダ10は、牛舎内の各所に複数個設け
られており、各所を乳牛1が通過したときに、乳牛1に
取着されたICタグ20との間で、電波の送受信を行
う。これにより、乳牛1の歩行距離が把握できるもので
ある。すなわち、電波の送受信が行われたリーダと、そ
れより前に電波の送受信が行われたリーダの間の距離を
求めることにより、乳牛1が移動した距離を得ることが
できる。
【0029】なお、通路3が単純な構成であり、乳牛1
が複雑な経路を通って徘徊しない場合は、リーダ10は
一つ設置されているだけであっても良い。この場合は、
リーダ10から複数の異なる交信距離の電波を間歇的に
送出できるようにしておく。そして、ICタグ20が、
時間をおいて異なる電波を受信したとき、乳牛1が移動
したことと、その距離が確認される。この他、乳牛1の
位置を特定可能であれば、リーダ10の数や配置は自由
に変更して良いものとする。
【0030】以下、乳牛の歩行距離管理装置の各構成要
素についてより詳細に説明する。リーダ10は、ICタ
グ20との間で非接触データ通信を行い、ICタグ20
の位置を検知するものである。リーダ10は、図1に示
すように、牛舎2の複数箇所に配設される
【0031】リーダ10は、図2に示すように、CPU
11,記憶部12,通信制御部13,アンテナ14,を
主要部として構成される。なお、図示されているよう
に、リーダ10に入力部、出力部、表示部を設けた構成
としても良い。
【0032】CPU11は、記憶部12に格納されたプ
ログラムに従って、ICタグ20との質問電波,応答電
波の送受信、サーバ30への識別データ送信等の処理を
行う。この識別データは、後述するように、リーダ10
の通信制御部13からサーバ30へ送出される。また、
リーダ10のCPU11内には、高周波発振器,送受切
替器,受信回路等が設けられている。
【0033】アンテナ14は、1枚または複数枚で構成
される。アンテナ14の寸法は、1素子マイクロストリ
ップパッチアンテナの場合、縦80mm、横80mm、
厚さ25mm、重量70g程度である。アンテナ14
は、CPU11と電気回線で結ばれる。
【0034】リーダ10とICタグ20とのデータ交信
の伝送方式は、電波通信方式(マイクロ波)、電磁誘導
式、電磁結合方式、光通信方式等の周知の通信技術方式
により行われる。
【0035】ICタグ20は、主にICチップとアンテ
ナで構成されている。ICタグ20は、図3に示すよう
に、乳牛1の足1a,首1b,耳1c等に取着される。
首1bに取着する場合は、既に装着されている首輪1d
を利用すると良い。
【0036】ICタグ20は軽量であるため、装着によ
り乳牛1にストレスを与えることがない。また、ICタ
グ20は水だけでなく油や埃或いは汚れにも強く、また
安価であるため、汚損しても容易に交換可能であり、多
くのコストを要することなく好適である。
【0037】ICタグ20のタイプとしては、データを
読み取ることだけが可能なリード・オンリー型と、デー
タの読み取り及び書き込みが可能なリード・ライト型が
あるが、本例では、少なくとも乳牛1の個体識別を行う
ことができれば良いため、通常はリード・オンリー型を
使用する。
【0038】ICタグ20の読取距離は最大で1.5メ
ートル程度である。読み出し処理速度は、10ms程度
(単位WORD当り)で高速な処理が可能である。IC
タグ20は、カード形状やその他の形状などから選択す
ることができる。
【0039】図4にICタグ20内の電気的構成のブロ
ック図を示す。ICタグ20は、ワンチップ化されたC
PU21,記憶部22,電源23,アンテナ24を主要
部として構成される。アンテナ24は、例えば、折り返
しダイポールアンテナであり、このアンテナ24を介し
て、リーダ10との間で電波の送受信が行われる。
【0040】CPU21は、記憶部22に格納されたシ
ステムプログラムに基づいて各種制御を行う。CPU2
1には、電源23からの電力により動作する応答波発生
手段と、この応答波発生手段から出力される応答波に、
内部に蓄積した識別データを乗せる変調手段等が設けら
れている。
【0041】記憶部22には、システムプログラムの
他、ICタグ20の識別データ等が格納されている。識
別データは、他のICタグ20と区別できる固有の識別
番号を含むものである。この識別番号は各乳牛1に対応
しており、その対応関係はサーバ30に記憶されてい
る。
【0042】電源23は、CPU21等へ駆動電力を供
給するものである。電源23は、リーダ10からの電波
によって、アンテナ24を介して誘起される高周波電流
を検波整流してICの動作電力を生成する電源回路を有
している。
【0043】したがって、固体電池と違い、電源の消耗
によってICタグ20を使用できなくなることがなく永
続的に使用することができる。なお、電源23は、固体
電池であってもよい。
【0044】ここで、リーダ10とICタグ20との間
でなされる電波の送受信の流れについて説明する。リー
ダ10は、制御部21内の高周波発信器から質問電波の
発信を行い、アンテナ14から励振波が照射される。こ
の励振波をICタグ20が受けると、ICタグ20のア
ンテナ24に誘起される高周波電流が電源23で整流平
滑され、直流電力が生成される。
【0045】ICタグ20内に直流電力が発生すること
によって、応答電波が生成され、アンテナ24からリー
ダ10へ向けて応答電波が発信される。この応答電波
は、内部に保有している識別データにより変調されてリ
ーダ10に送信される。
【0046】リーダ10のCPU11では、送受信切替
器が受信側に切替えられ、受信回路にICタグ20の識
別データが送られる。そして、受信回路により識別デー
タが解読される。読み取られた識別データは、リーダ1
0の記憶部12に保有される他、通信制御部13へ送信
される。
【0047】そして、識別データは、通信制御部13か
らサーバ30へ送信される。リーダ10とサーバ30と
は、通常は電気回線で結ばれるが、専用の電気回線であ
ってもよいし、インターネット回線等を利用する形態で
あってもよい。
【0048】サーバ30は、例えばワークステーション
やパーソナルコンピュータ(パソコン)をはじめとする
コンピュータ装置により構成される。サーバ30は、図
5に示すように、CPU31,記憶部32,通信制御部
33,出力部34を備えており、必要であれば、入力部
を備えた構成とされる。
【0049】CPU31は、乳牛の歩行距離算出プログ
ラム、歩行距離と平均値との比較プログラム、発情を知
らせる報知情報を送出する報知プログラムにしたがっ
て、乳牛の発情判定及び報知を行うものであり、サーバ
30の演算手段、比較手段、報知手段を構成する。
【0050】記憶部32は、HDD,ROM,RAMか
ら構成されている。ROMには、コンピュータシステム
のハードウェア制御のための基本的な各種プログラムが
格納されている。RAMは、コンピュータ制御のための
ワークエリアとして機能するように構成されている。
【0051】HDDには、オペレーティングプログラム
や、上記した発情判定及び報知を行うための各プログラ
ムが格納されている他、乳牛に関する情報が格納されて
いる。乳牛に関する情報としては、ICタグ20の識別
番号と乳牛との対応関係を示す情報や、乳牛番号や名号
など乳牛を特定する個別情報がある。
【0052】ICタグ20の識別番号は、それぞれにつ
いて各乳牛が対応して関連付けられている。そして、各
乳牛について、上記個別情報や、次述する履歴情報など
の詳細情報が格納されている。
【0053】また、乳牛に関する情報として、産次数,
分娩年月日,前回までの授精年月日など、授精,分娩に
関する履歴情報がある。これらの履歴情報を参照するこ
とにより、授精に際してさらに適切な対応を取ることが
可能になるものである。
【0054】通信制御部33では、リーダ10から送出
された識別データが受信される。また、通信制御部33
を介して、他のコンピュータとの間でデータのやり取り
がなされる。
【0055】他のコンピュータとは、酪農家,獣医師,
人工授精師等の関係者が有する個別コンピュータ40で
あり、この個別コンピュータ40は、CPU,記憶部,
通信制御部,出力部を備えており、必要であれば、入力
部を備えた構成とされる。
【0056】個別コンピュータ40は、デスクトップ型
のパソコンの他、モバイル端末を使用した構成としても
良い。モバイル端末としては、ノートパソコン、電子手
帳型携帯情報ツールの他、携帯型ゲーム機、携帯電話を
含み、さらに乳牛の発情報知情報を取得するための専用
の携帯用端末を含むものである。
【0057】個別コンピュータ40をモバイル端末とす
ることにより、酪農家,獣医師,人工授精師等の関係者
がどこにいても、モバイル端末を介して、乳牛の発情報
知を受けることが可能となり、迅速な対応が可能とな
る。
【0058】サーバ30では、乳牛の歩行距離算出プロ
グラム、歩行距離と平均値との比較プログラム、発情を
知らせる報知情報を送出する報知プログラムにしたがっ
て、乳牛の発情判定及び報知が行われる。
【0059】以下、図6乃至図8のフローチャートに基
づき、サーバ30での処理の流れについて説明する。先
ず、乳牛の歩行距離の算出について説明する。サーバ3
0にリーダ10からの識別データが入力されると(ステ
ップS1)、識別データと、記憶部32に記憶されてい
る乳牛の情報が参照される(ステップS2)。そして、
識別データがどの乳牛のものであるのかが特定される
(ステップS3)。
【0060】また、識別データを送ったリーダ10を確
認することにより、乳牛の現在位置が特定される(ステ
ップS4)。乳牛の現在位置が特定されると、前回の識
別データから特定される位置と、今回の識別データから
特定される現在位置から、乳牛の歩行距離が算出される
(ステップS5)。
【0061】すなわち、歩行距離は、前回識別データを
送出したリーダ10の置かれた地点(地点Aとする)
と、今回識別データを送出したリーダ10の置かれた地
点(地点Bとする)との間の距離から決定される。乳牛
の歩行距離が得られたら、その乳牛の現在までの総歩行
距離に、今回算出された歩行距離が加算される(ステッ
プS6)。
【0062】次いで、図7のフローチャートに基づき、
乳牛の歩行距離と平均値とを比較することにより、発情
を迎えた乳牛を特定する処理について説明する。この処
理は、発情期間を逃さないためにも、頻繁に行われるこ
とが必要である。
【0063】先ず、各乳牛の単位時間当たりの総歩行距
離が読み出される(ステップS11)。単位時間は、例
えば30分とされ、30分間に乳牛が移動した総距離が
読み出される。
【0064】次に、各乳牛について、過去の単位時間内
の歩行距離の平均値が取得される(ステップS12)。
なお、この段階で平均値を算出しても良いが、予め単位
時間毎に歩行距離の平均値を算出しておき、その結果を
読み込むようにしても良い。
【0065】ここで、各乳牛の総歩行距離と、過去の平
均値とが比較され、総歩行距離が平均値を一定以上の距
離で上回っているものがあるかどうかが判定される(ス
テップS13)。本例では、単位時間当たりの総歩行距
離が平均値よりも50%以上である乳牛について、発情
時期が来ているものとして選別する。
【0066】総歩行距離が平均値を一定以上の距離で上
回っている乳牛がいた場合(ステップS13;Ye
s)、酪農家,獣医師,人工授精師等の関係者に発情を
知らせる報知処理へ進む。一定以上の距離になった乳牛
がいない場合は(ステップS13;No)、処理を終了
する。
【0067】次に、乳牛が発情したことを知らせる報知
処理について、図8のフローチャートに基づいて説明す
る。報知は、サーバ30または個別コンピュータ40に
報知情報を出力することにより行われる。具体的には、
モニター等の表示部に報知画面を表示させる方法、スピ
ーカ等から音声を発生させる方法、酪農家,獣医師,人
工授精師等の関係者の携帯端末または個別コンピュータ
へメールを送信する方法、等がある。
【0068】先ず、報知情報として、発情した乳牛の個
別情報と、発情が確認された日時情報が取得される(ス
テップS21)。次いで、発情報知をサーバ30側で行
うのか、個別コンピュータ40側で行うのかが判定され
る(ステップS22)。
【0069】サーバ30側で報知を行う場合(ステップ
S22;Yes)、サーバ30の出力部34からの出力
が行われる(ステップS23)。サーバ30側で報知を
行わない場合(ステップS22;No)、個別コンピュ
ータ40へ報知情報が送出される(ステップS24)。
個別コンピュータ40へ送出される報知情報は、メール
により行われる。
【0070】このようにして、酪農家,獣医師,人工授
精師などの関係者に、所定の乳牛に発情があったことが
報知される。なお、サーバ30側でモニターに報知画面
を表示させたり、スピーカから音声を発生して報知する
方法は、サーバが関係者に所有されている場合に有効で
ある。また、個別コンピュータ40側にメールにより報
知がなされる方法は、サーバが別の場所にある場合に有
効である。
【0071】なお、個別コンピュータ40を介して発情
の報知を行う場合、メールではなく、ホームページを介
して報知を行うようにしても良い。すなわち、個別コン
ピュータ40からサーバ30の有するホームページにア
クセスすることにより、発情があったことを知らせる画
面や音声が発せられるものである。
【0072】このように、ホームページを介して報知情
報が提供される場合は、個別コンピュータ40をインタ
ーネット等の通信回線網へ接続し、所定時間毎にサーバ
30からの情報を得ることが必要である。
【0073】このとき、通信回線網へのアクセスを容易
にするために、個別コンピュータ40を常時接続状態に
しておき、画面に表示されたボタンをクリックするだけ
で更新情報を得られるようにすると好適である。
【0074】さらにまた、関係者の携帯端末において、
メール受信時の音声または振動を調整することにより、
発情の報知を行うようにしても良い。この場合は、サー
バ30からのメールである場合のみ、特定の音声や振動
が発生されるように、携帯端末を調整しておく。
【0075】これにより、サーバ30からのメールがあ
った場合は、携帯端末の音声や振動だけで、所定の乳牛
に発情があったことを知ることができる。
【0076】こうして、関係者に発情を迎えた乳牛がい
ることだけを先に報知しておくことにより、関係者は迅
速に現場へ向かうことが可能となる。なお、どの乳牛が
発情したかなどの情報については、後で改めて確認する
ようにすれば良い。
【0077】このようにして、発情を迎えた乳牛につい
て、酪農家,獣医師,人工授精師等の関係者は、タイム
リーに情報を得ることが可能となる。なお、さらにここ
で、発情を迎えた乳牛について、履歴情報などの詳細情
報を提供する構成について説明する。酪農家,獣医師,
人工授精師等の関係者が、発情を迎えた乳牛について詳
細情報を得ることにより、授精に際してさらに適切な対
応を取ることが可能になるものである。
【0078】詳細情報としては、次の項目に関する情報
が提供される。 1)乳牛番号、2)名号、3)乳牛牛群検定番号、4)
家畜共済番号、5)生年月日、6)父牛名号、7)母牛
名号、8)産次数、9)分娩年月日、10)分娩後初回
発情年月日、11)授精年月日、12)授精精液略号、
13)乾乳年月日、14)妊娠鑑定結果(受胎/未受
胎)、15)淘汰予定(淘汰/非淘汰)、16)VWP
(Voluntary Waiting Perio
d:分娩後意図的に授精しない日数)。
【0079】1)乳牛番号は、個々の乳牛を識別するた
めの番号であり、2)名号は、個々の乳牛を識別するた
めの名称であり、3)乳牛牛群検定番号は、牛群検定を
受けたときに付された番号であり、4)家畜共済番号
は、乳牛が共済に加入している場合その加入番号であ
る。
【0080】5)生年月日は、乳牛が生誕した年月日で
あり、6)父牛名号は、乳牛の父牛の名号であり、7)
母牛名号は、乳牛の母牛の名号である。
【0081】8)産次数は、乳牛がこれまで行った出産
の回数であり、9)分娩年月日は各分娩が行われた年月
日である。10)分娩後初回発情年月日としては、最後
に行った分娩後に初回の発情があった年月日が示され
る。
【0082】11)授精年月日は、過去に授精が行われ
た年月日であり、例えば過去10回分が入力される。ま
た、12)授精精液略号は、そのときに使用された精液
を識別するための符号であり、それぞれの授精年月日に
対応して各回別に入力される。
【0083】13)乾乳年月日は、過去に乾乳が行われ
た期間を示すものであり、14)妊娠鑑定結果(受胎/
未受胎)は、現在受胎しているか否かを示すものであ
り、15)淘汰予定(淘汰/非淘汰)は、泌乳成績によ
り今後淘汰の予定があるか否かを示すものであり、1
6)VWP(Voluntary Waiting P
eriod:分娩後意図的に授精しない日数)は、子宮
の回復と乾乳期間とに鑑み、通常、60日が設定されて
いる。
【0084】上記情報は、サーバ30に記録されてい
る。そして、酪農家,獣医師,人工授精師等の関係者か
ら照会要請があった場合に、これらの情報に基づいて情
報提供を行う。
【0085】ここで、前記したような乳牛に関する詳細
情報の収集と、この情報の提供処理について説明する。
乳牛の個別情報の入力は、例えば図10に示すフォーム
に、所定事項を入力することにより行う。
【0086】乳牛に関する情報は、分娩や人工授精など
が発生する毎に、酪農家または獣医師,人工授精師等の
関係者により入力される。
【0087】なお、個別コンピュータ40から乳牛情報
を入力する場合は、個別コンピュータ40からサーバ3
0へアクセスし、サーバ30から提供される入力フォー
ムに所定の情報を入力する。
【0088】上記乳牛の詳細情報は、酪農家,獣医師,
人工授精師からの要請があった際に提供される。以下、
乳牛の詳細情報の提供処理について、図9のフローチャ
ートに基づいて説明する。
【0089】先ず、ステップS31で、乳牛を特定する
ための情報確認が行われる。乳牛を特定するための情報
としては、例えば、乳牛番号,名号,乳牛牛群検定番
号,共済番号が入力される。
【0090】乳牛を特定するための情報の入力が確認さ
れたら、ステップS32で、その乳牛に関する情報の読
み込みが行われる。情報としては、乳牛番号、名号、乳
牛牛群検定番号、家畜共済番号、生年月日、父牛名号、
母牛名号、産次数、分娩年月日、分娩後初回発情年月
日、授精年月日(各1〜10回)、授精精液略号(各1
〜10回)、乾乳年月日、妊娠鑑定結果、淘汰予定など
の情報が読み込まれる。
【0091】次に、ステップS33で、上記情報につい
て、個別コンピュータ40への送出及び表示がなされ
る。なお、全てのデータを表示するようにしても良い
が、どのデータを表示するのか選択できるようにし、選
択されたデータのみを表示するようにしても良い。
【0092】次に、図11乃至図15において、本例の
乳牛の繁殖管理システムを利用しているときに、酪農
家,獣医師,人工授精師等の関係者側の個別コンピュー
タ40に表示される画面の一例について説明する。
【0093】図11は、関係者側のコンピュータ40か
ら、サーバ30へアクセスしたときに表示される画面で
ある。この画面は、認証画面であり、この画面において
入力されたユーザーID及びパスワードと、予めサーバ
30側に登録されたユーザーID及びパスワードとを比
較することにより、正しいログインがなされたか否かが
検証されるように構成されている。
【0094】図12は、サーバ30から、関係者側の個
別コンピュータ40に、所定の乳牛に発情があったこと
が電子メールによって通知されたときの表示画面を示す
ものである。
【0095】図13は、サーバ30から、関係者側の個
別コンピュータ40に、所定の乳牛に発情があったこと
がホームページを介して報知されたときの表示画面を示
すものである。
【0096】図14は、表示画面の一例として、携帯電
話において発情が報知される構成を示したものである。
報知画面では、所定の乳牛に発情があったこと、その乳
牛の歩行距離が所定距離以上になった時間帯、乳牛番号
等、その乳牛を特定する情報が表示される。
【0097】なお、表示画面が小さい場合では、画面を
スクロールすることにより、次々に情報が表示されるも
のであるが、例えば、大きめの画面を有する携帯電話
や、コンピュータのディスプレイなどゆとりのある画面
に表示する場合は、全ての情報を一度に表示するように
しても良い。このとき、所定項目に対応して情報を表示
する方法、所定項目をクリックすることにより情報が表
示される方法など、様々な表示方法により表示がなされ
るものである。
【0098】図15は、所定の乳牛に関する履歴情報を
表示する画面の一例である。このようにして、事前に乳
牛に関する情報を把握しておくことにより、効果的に授
精を行うことが可能となる。
【0099】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、安価且
つ軽量で汚損しても簡単に交換可能なICタグを乳牛に
取着し、このICタグとリーダとの間で電波の送受信を
行うことにより、乳牛の歩行数の増加を把握し、歩行距
離の増加から乳牛の発情を特定するものであり、簡便且
つ安価に乳牛の発情を発見することが可能となる。
【0100】そして、発情があった場合は、サーバまた
は個別コンピュータを介して、酪農家,獣医師,人工授
精師等の関係者にタイムリーに通知するように構成され
ている。乳牛の発情に関する情報を受けた関係者は、直
ちに乳牛のいる現場へ向かい、タイミングを外すことな
く授精を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乳牛の歩行距離管理装置及び牛舎を示す説明図
である。
【図2】リーダの構成および乳牛の繁殖管理システムを
示すブロック図である。
【図3】ICタグが取着された乳牛を示す説明図であ
る。
【図4】ICタグ内の電気的構成のブロック図である。
【図5】サーバの構成を示すブロック図である。
【図6】サーバでの処理の流れを示すフローチャート図
である。
【図7】サーバでの処理の流れを示すフローチャート図
である。
【図8】サーバでの処理の流れを示すフローチャート図
である。
【図9】サーバでの処理の流れを示すフローチャート図
である。
【図10】乳牛の個別情報の入力フォームを示す説明図
である。
【図11】表示画面の一例を示す説明図である。
【図12】表示画面の一例を示す説明図である。
【図13】表示画面の一例を示す説明図である。
【図14】表示画面の一例を示す説明図である。
【図15】表示画面の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 乳牛 2 牛舎 3 通路 4 乾草ラック 5 飼槽 6 水場 7 ストール 10 リーダ 11 CPU 12 記憶部 13 通信制御部 14 アンテナ 20 ICタグ 21 CPU 22 記憶部 23 電源 24 アンテナ 30 サーバ 31 CPU 32 記憶部 33 通信制御部 34 出力部 40 個別コンピュータ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 牛舎内に単独ないしは複数設置されアン
    テナから連続的または間歇的に信号を発信する第1の手
    段と、 乳牛に装着され前記信号を受信すると同時に前記牛舎内
    における前記乳牛の識別情報と位置情報を発信する第2
    の手段と、 前記識別情報と位置情報に基づいて前記乳牛の歩行距離
    を積算し、単位時間当たりの歩行距離について過去の所
    定日数間の平均値と比較し、前記単位時間当たりの歩行
    距離が平均値に照らして所定量増加したことを検知した
    際に警報信号を出力する第3の手段と、を備えたことを
    特徴とする乳牛の歩行距離管理装置。
  2. 【請求項2】 牛舎内に単独ないしは複数設置されアン
    テナから連続的または間歇的に質問電波を発信するリー
    ダと、 乳牛に装着され前記質問電波を受信すると同時に前記牛
    舎内における前記乳牛の識別データが付された応答電波
    を発信するICタグと、 前記識別データから所定の乳牛と該乳牛の現在位置を特
    定し、前記乳牛の位置の変化に基づいて前記乳牛の歩行
    距離を算出する演算手段と、各乳牛に関して単位時間内
    の歩行距離と過去の平均値を比較する比較手段と、前記
    単位時間内の歩行距離が前記平均値を所定量上回ってい
    た場合に発情報知情報を送出する報知手段を有するサー
    バと、を備えたことを特徴とする乳牛の歩行距離管理装
    置。
  3. 【請求項3】 牛舎内に単独ないしは複数設置された第
    1の手段のアンテナから連続的または間歇的に信号を発
    信するステップと、 乳牛に装着された第2の手段で前記信号を受信し、同時
    に前記牛舎内における前記乳牛の識別情報と位置情報を
    発信するステップと、 該乳牛の識別情報と位置情報に基づいて前記乳牛の歩行
    距離を積算するステップと、 単位時間当たりの歩行距離について過去の所定日数間の
    平均値と比較するステップと、 前記単位時間当たりの歩行距離が平均値に照らして所定
    量増加したことを検知した際に警報信号を出力するステ
    ップと、を備えたことを特徴とする乳牛の繁殖管理方
    法。
  4. 【請求項4】 牛舎内に設置されたリーダと、乳牛に取
    着され前記リーダとの間で電波の送受信を行うICタグ
    と、前記リーダとの間でデータの送受信を行うサーバと
    を備えた乳牛の歩行距離管理装置を使用した乳牛の繁殖
    管理方法であって、 前記リーダから連続的または間歇的に前記ICタグに質
    問電波を送出するステップと、 前記質問電波に対応して前記ICタグから前記リーダへ
    前記乳牛の識別データを付した応答電波を送出するステ
    ップと、 該応答電波に付された識別データを前記リーダから前記
    サーバに送出するステップと、 前記サーバが前記識別データに対応する乳牛を特定する
    とともに、該乳牛の位置情報から歩行距離を算出するス
    テップと、 前記サーバが各乳牛に関して単位時間内に移動した距離
    を算出し、該算出結果と過去の平均値との対比を行うス
    テップと、 該単位時間内の歩行距離が前記平均値を所定量上回って
    いた場合に報知手段より発情報知情報を出力するステッ
    プと、を備えたことを特徴とする乳牛の繁殖管理方法。
  5. 【請求項5】 牛舎内に設置され単独ないしは複数のア
    ンテナから連続的または間歇的に質問電波を発信するリ
    ーダと、 乳牛に装着され前記質問電波を受信すると同時に前記牛
    舎内における前記乳牛の識別データが付された応答電波
    を発信するICタグと、 前記識別データから所定の乳牛と該乳牛の現在位置を特
    定し、前記乳牛の位置の変化に基づいて前記乳牛の歩行
    距離を算出する演算手段と、各乳牛に関して単位時間内
    の歩行距離と過去の平均値を比較する比較手段と、前記
    単位時間内の歩行距離が前記平均値を所定量上回ってい
    た場合に発情報知情報を送出する報知手段を有するサー
    バと、 該サーバから通信回線網を介して前記発情報知情報を受
    信する個別コンピュータとを備えたことを特徴とする乳
    牛の繁殖管理システム。
  6. 【請求項6】 前記サーバは前記個別コンピュータより
    読み込み可能な乳牛の個別情報または履歴情報を含む詳
    細情報を備えたことを特徴とする請求項5記載の乳牛の
    繁殖管理システム。
  7. 【請求項7】 乳牛に取着されたICタグへ質問電波を
    送信するとともに、前記ICタグからの応答電波を受信
    するリーダとの間でデータの送受信を行うサーバに、 前記リーダから前記応答電波に含まれる識別データを受
    信する受信処理、前記識別データから所定の乳牛を特定
    する特定処理、該特定された乳牛について前回識別デー
    タが送出された地点と今回識別データが送出された地点
    の間の距離を算出する算出処理、前記特定された乳牛の
    総歩行距離に前記距離を新たな歩行距離として加算する
    加算処理、を前記サーバに実行させるためのプログラ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記加算処理を行った後に、単位時間内
    に乳牛が移動した距離情報と、該乳牛の単位時間内の平
    均歩行距離情報を取得する情報取得処理、 前記単位時間内に移動した距離が前記単位時間内の平均
    歩行距離を上回っている乳牛を選定する選定処理、 前記単位時間内に移動した距離が前記単位時間内の平均
    歩行距離を上回っている乳牛がいた場合に発情情報の報
    知を行う報知処理、を実行させる請求項7記載のプログ
    ラム。
  9. 【請求項9】 前記サーバに、酪農家,獣医師,人工授
    精師を含む関係者の個別コンピュータに対して発情情報
    の報知を行う処理を実行させる請求項8記載のプログラ
    ム。
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