JP2003190072A - 乾燥装置 - Google Patents

乾燥装置

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JP2003190072A JP2001401114A JP2001401114A JP2003190072A JP 2003190072 A JP2003190072 A JP 2003190072A JP 2001401114 A JP2001401114 A JP 2001401114A JP 2001401114 A JP2001401114 A JP 2001401114A JP 2003190072 A JP2003190072 A JP 2003190072A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納部内の空気を一方の乾燥室から吸気し送
気筒を介し、ヒータ部によって加熱した空気の放熱を防
止しながら乾燥室内に効率よく送給し、収納部内の空気
の循環を促進させて被乾燥物の乾燥を速やかに行うこと
ができる乾燥装置を提供する。 【解決手段】 長靴W等の被乾燥物を取出し可能に収容
する乾燥室を複数段に形成してなる収納部2と、該収納
部2内の空気を一側から他側に送風して循環させる送気
部3と、収納部2内で循環される空気を加熱するヒータ
部3bを備え、前記送気部3を中空状の送気室30に形
成すると共に、該送気室30内に一方の乾燥室側から吸
気した空気をヒータ部3bで加熱して他方の乾燥室に送
給する風路71を形成した送気筒7を設置してなる乾燥
装置にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長靴や衣服等の身
装品或いは調理用具等の所望の被乾燥物を、収納部内に
取出し可能に収容して乾燥させる乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、扉及び棚部を備えた乾燥室を複数
段に形成した収納部内で、被乾燥物としての多数の長靴
を取出し可能に収容して乾燥させる乾燥装置は、特開平
11−30479号公報で示される構成のものが既に知
られている。この乾燥装置は、各乾燥室に通ずる一側に
吸気ファン及び送気ファンを備えた中空状の送気部を設
置すると共に、他側に乾燥室に送風された空気を他方の
乾燥室側に送風する送気案内部を設け、収納部内で循環
する空気をヒータ部で加熱するように構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報で示されるよ
うな構成の乾燥装置は、一方の乾燥室から吸気した空気
を中空状の送気部内を直接的な風路送気室にして、他方
の乾燥室に送風するようにしているので、該風路送気室
を形成する周側壁からの放熱が大きいと共に、送気室内
で空気は乱流を生じ易く、複数の乾燥室に対し空気を整
流状態で均等に送風することが困難な課題がある。また
上記のような構成によって、収納部を多段で広巾なもの
に構成して多数の長靴を同時に乾燥しようとすると、各
長靴毎に乾燥時間が大きく異なり均一な適正乾燥が困難
であると共に、ランニングコストが大きくなる等の課題
がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明による乾燥装置は、第1に、長靴W等の被乾燥
物を取出し可能に収容する乾燥室を複数段に形成してな
る収納部2と、該収納部2内の空気を一側から他側に送
風して循環させる送気部3と、収納部2内で循環される
空気を加熱するヒータ部3bを備えた乾燥装置1におい
て、前記送気部3を中空状の送気室30に形成すると共
に、該送気室30内に一方の乾燥室側から吸気した空気
をヒータ部3bで加熱して他方の乾燥室に送風する風路
71を形成した送気筒7を設置してなることを特徴とし
ている。
【0005】第2に、複数段の乾燥室の内、上段側の乾
燥室に除湿機3aを対設し、該除湿機3aと下段側の乾
燥室に対設した送気筒7を連通せしめることを特徴とし
ている。
【0006】第3に、送気筒7の上部に除湿機3aで除
湿された空気を導入送風する送気ファン32を設けると
共に、送気筒7の中途部にヒータ部3bを設置し、ヒー
タ部3bの下手側に形成した分岐風路71,73に送気
ファン16を設け、加熱乾燥空気を乾燥室内に送風する
ことを特徴としている。
【0007】第4に、収納部2及び送気部3等を上部乾
燥本体1a側と下部乾燥本体1b側に分割形成し、上部
乾燥本体1a側の送気室30内に除湿機3aと送気ファ
ン32を設置すると共に、下部乾燥本体1b側の送気室
30内に送気筒7を設置し、下部乾燥本体1bと上部乾
燥本体1aを接合させて、送気筒7と送気ファン32を
連通せしめることを特徴としている。
【0008】第5に、収納部2の一側と他則に各乾燥室
に通ずる送気部3と送気案内部4を連接すると共に、該
送気案内部4内に雑菌処理部8或いは芳香処理部8a等
を設置することを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づ
いて説明する。符号1は本発明の一実施形態を示す身装
品等の乾燥装置であり、図1で示す乾燥装置1は、被乾
燥物としての作業用の長靴Wを一対づつ、多数収容せし
めて乾燥させる中空室状の収納部2と、該収納部2の一
側(右側)に設置されて収納部2内に乾燥空気を送風せ
しめる送気部3と、上記収納部2の他側(左側)で上下
方向に設置されて、収納部2内の空気を転向させて収納
部2内を通し送気部3側に循環せしめる送気案内部4と
から構成している。
【0010】そしてこの実施形態の乾燥装置1は、図2
で示すように上記の構成要素を上下に横一直線状に分割
することにより、上部乾燥本体1a側と下部乾燥本体1
b側とにアッシー状に分割形成しており、これにより収
納部2に後述するように多くの長靴Wを各収容載置可能
な棚部5の設置構造及びその製作等を、簡潔で廉価なも
のにするようにし、また大型になる乾燥装置1を上下に
分割したコンパクトな姿によって、その運搬及び据え付
け等の作業を能率よく簡単に行うようにしている。さら
に、上部乾燥本体1aの下部面と下部乾燥本体1bの上
部面はそれぞれ平坦面に形成し、両者を接合固定するこ
とで、前記送気部3と収納部2と送気案内部4とによる
空気循環路を一連に形成し、多数の長靴Wの乾燥等の処
理を能率よく簡単に行うことができるようにしている。
【0011】また上部乾燥本体1a及び下部乾燥本体1
bは、共に支柱となる複数の縦枠10を上下の横枠11
で連結することにより方形立方体状の箱枠を形成し、そ
の前面側の上下の横枠11を収納部2の巾内において、
1足分の長靴Wを出し入れ可能に収容する収容間隔を有
して縦枠10で連結することにより、長靴Wの出入口を
左右方向に区画形成すると共に、該縦枠10間には従来
のものと同様な扉装着手段によって、透明板からなる扉
20を蝶番部を支点に開閉回動可能に取付け、その周囲
にシール部材を施工し内部を気密構造を以て開閉可能に
閉塞し、圧風による内部空気の漏出を防止するようにし
ている。また他方の外側面即ち左右側面,背(後)側
面,上側面,下側面には、平鉄板等からなる壁板を貼設
することにより、各側壁13を形成した気密状の箱枠体
にしている。
【0012】そして、左右の側壁13の内側には複数の
通気口14a,15aを穿設した内側壁14,15を所
定の間隔を有して平行状に張設し、前記送気案内部4と
送気部3の各室を収納部2と区画形成している。尚、図
示例の上部乾燥本体1aは、収納部2内で最下部の横枠
11と略同位置に長靴Wを載置する棚部5と、その上方
で同構造の棚部5を縦枠10の中途部に設けることによ
り、上下2段の乾燥室(空気流通路)を形成し、下部乾
燥本体1bは収納部2内に3つの棚部5を設けることに
より、上中下段の3段の乾燥室を形成するようにしてい
る。
【0013】これにより図示例の乾燥装置1は、下部乾
燥本体1b上に上部乾燥本体1aを連結した状態におい
て、収納部2内に5段の流通路を形成し、以下に記す構
成によって最下段の流通路は最急速乾燥室21にしてい
ると共に、最上段の流通路は急速乾燥室22にし、その
間の3段の流通路は通常乾燥室23となるように形成す
ることにより、各種の乾燥状態を備えて長靴Wを適正に
乾燥することができる乾燥室を1台の乾燥装置1に対
し、簡潔で合理的な構造を以て廉価に設置せしめると共
に、被乾燥物としての長靴Wの状況及び使用者の要求に
適応した乾燥を、収納部2にまとめて設けた各乾燥室の
乾燥形態を自由に選択し得、利便性の高い長靴Wの乾燥
処理と装置の使用を可能にしている。
【0014】即ち、上部乾燥本体1a内の側壁14の各
通気口14aには送気ファン16を設け(図1)、他方
の内側壁15の通気に15aには吸気ファン17を設け
(図4)、これにより上部の乾燥本体1aの急速乾燥室
22と下部の通常乾燥室23には、図1の矢印で示すよ
うに、送気案内部4から送気部3に至る整流状の送気流
を収納部2内に整然と形成するようにしている。このと
き、上記各乾燥室の左右に対となるように対設される送
気ファン16と吸気ファン17は互いに離間している
が、棚部5が風路の上側或いは下側の隔壁ガイドを兼ね
て送気流形成作用をすると共に、一側から他側に向かう
棚部5は後述する構造による棚板間隙から、送気流の風
圧によりその一部を相隣る乾燥室側に向けて送出し上下
に混流せしめるので、一連の送気流を形成しながら各室
内の流通を促し、収納部2内の乾燥空気の均質化を図り
ながら長靴Wを効率よく乾燥させる等の特徴がある。
【0015】次に上記棚部5の構成について図1,図
3,図8〜図10を参照し説明する。図示例の棚部5
は、収納部2内で2足分の長靴Wを載置する間隔を有し
て立設している前後の縦枠10,10を、棚の設置位置
において横杆25で連結し、相対向する横杆25,25
に、丸パイプ状の複数の棚杆50(図示例では3本)を
前後方向に疎間隔に挿通して取付支持していると共に、
該複数の棚杆50上には1足分の長靴巾程度に形成した
棚板51を、着脱可能に位置決め載置した構成とし相隣
る棚板51間で前記棚板間隙を形成し、上下方向の通気
を可能にし乾燥室内通気混流を促進するようにしてい
る。
【0016】また、上記棚部5は長靴Wの収納空間を隔
てた上方に、例えばスリッパや他の任意な小物等の被乾
燥物を載置可能な補助棚部5aを設置している。図示例
の補助棚部5aは、前記のものと同様な手段を以て複数
(3本)の小径杆からなる棚杆50を横杆25に取付支
持しており、この際棚杆50は収納部2の奥側(後方
側)に偏寄させた位置に設置し、これにより、棚板51
上に靴底を接触させた通常の使用姿勢(以下通常姿勢と
言う)で載置される長靴Wを、その筒部と棚杆50との
接当を防止し収納を妨げないようにし、また乾燥室内に
スリッパ等の別の履物と共に効率よく収容することがで
きるようにしている。また上記のように構成した棚部5
及び補助棚部5aは、相隣る棚杆50を疎間隔に取付支
持することで形成される間隙(スリット)によっても、
上下方向の通気を自由にする。
【0017】そして棚部5の棚板51は、相隣る棚板5
1及び横杆25との間を離間させる大きさにしているか
ら、その間隙から送気流を吸気方向に部分的に逃しなが
ら長靴Wの棚板51毎に分岐流を合理的に形成すること
ができ、下方側から送風される温風を上方の乾燥室側に
送風し、当該乾燥室内を流れている送気流に混在せしめ
て収納部2内温度の均質化を図ることができ、通常乾燥
室23内の棚部5に載置収納される多数の長靴Wの均質
乾燥を、速やかに促進することができる等の特徴があ
る。
【0018】このような収納部2において、その最上段
に構成する前記急速乾燥室22は、棚部5を同方向に一
連に形成し、図3で示すように、その天井となる側壁
(天板)13に取付ブラケット13a介して送気ファン
18を下方の棚板51毎に対向させて設置し、急速乾燥
室22を横断する送気流の一部を天板13側から下方の
1足毎の長靴Wの筒部内に向けて強制的に送風するよう
にしている。これにより最上段の急速乾燥室22内で、
比較的高温状態にある送気流が横方に流動することに加
えて、その空気を長靴W内に強制的に吹き込ませるの
で、長靴Wの内外を速やかに乾燥することができ、通常
乾燥室23の長靴Wよりも短時間に急速乾燥せしめるこ
とができる。
【0019】一方、下部乾燥本体1bの収納部2の最下
段には最急速乾燥室21を構成し、該最急速乾燥室21
内には前記のものと同様な棚部5を一連に形成している
と共に、この乾燥室に後述する構成からなる長靴Wの反
転支持構造6を設け、長靴Wにその通常姿勢と反転支持
姿勢の両姿勢において、高温及び低湿度状態の空気(高
温乾燥空気)を送風することにより、収納部2内で最も
短時間に長靴Wを乾燥処理させることができる乾燥室に
している。
【0020】即ち、最急速乾燥室21は、図4,図5で
述べる送気部3の上下ストレート状の風路下部から、除
湿及び加熱された空気を送気ファン16を介して直接的
に送風されること、また必要によって棚板51の下部に
設置される加熱部55によっても加熱されることによ
り、収納部2の最下段を他のエリアよりも最も短時間で
最急速乾燥せしめる特定エリアとして、濡れた状態の長
靴Wでも能率よく適切に乾燥させることができるように
している。
【0021】図示例の加熱部55は、点線で示すように
パネル或いはブロック状のヒータを底板13上に設置し
ているが、棒状ヒータ等を用い棚杆50に一体的に設置
構成すると、ヒータスペースを大きく占めることなくま
た空気の流れを阻害することなく、室内の空気を効率よ
く加熱することができる等の利点がある。また上記の手
段に限ることなく、例えばパネルヒータ等を棚板51の
裏側に設置してもよい。さらに棚部5と底板13間に形
成される空間路内に、図4の点線で示すようにバイパス
路76を設け、送気部3から送風される除湿加熱空気を
選択的に導入送風するようにしてもよい。尚、この実施
形態では、各乾燥室に横設する棚杆50のパイプ内に
は、従来のものと同様にチューブヒータ或いはコードヒ
ータ等のヒータ3hを設置し、温風加熱に加えて局部的
な接触加熱を選択可能に加熱できるようにしている。
【0022】次に図8〜図10を参照し、最急速乾燥室
21内に設けた反転支持構造6について説明する。図示
例の反転支持構造6は、コ字状に屈曲形成した杆状部材
からなる支持杆60の両端を、下段の棚部5の上方に位
置する左右の横杆25に対し、補助棚部5aの前側で回
動可能に枢支し、支持杆60の支持部61を図9,図1
0の実線で示す最急速乾燥室21内に突出せしめた支持
姿勢と、点線で示すように上方に回動退避せしめ、横杆
25に沿わせて格納状態にする格納姿勢とに切換可能に
構成している。また反転支持構造6と対設させるこの部
の補助棚部5aは、支持杆60の切換作動時に棚杆50
を退避作動せしめる進退可能構造にすることにより、支
持部61と棚杆50との接当を防止し、支持杆60の姿
勢変更及び長靴Wの反転支持等を、簡単且つ速やかに行
うことができるようにしている。
【0023】即ち、図示例の補助棚部5aは通常使用姿
勢にある3本の棚杆50のうち、前側2本の棚杆50を
その両端を作動部材62で一体的に連結すると共に、該
作動部材62を横杆25に形成したガイド溝25aにス
ライド可能に嵌挿支持させた構成にしている。上記構成
した最急速乾燥室21内の反転支持構造6及び補助棚部
5aは、図8,図10の点線で示す通常姿勢において、
支持杆60は横杆25に沿う格納姿勢にされていると共
に、作動部材62で連結した棚杆50は前側に引き出さ
れて後方の棚杆50と共にスリッパ等を載置可能な補助
棚部5aの使用状態にあるので、長靴Wを棚部5上に靴
底を接触させて載置した通常姿勢において、長靴Wの筒
部を補助棚部5aに接当させることなく収納することが
できる。
【0024】また同図の実線で示す反転姿勢にするとき
は、補助棚部5aの前側の2本の棚杆50を押し込む
と、当該2本の棚杆50は作動部材62を介して奥側に
移動退避し、棚部5の前側上方に大きな空間部を形成し
ながら棚杆50を奥側に纏めて安定よく残置せしめるこ
とができ、この状態で支持杆60を切換部材65からそ
の弾性に抗して外しながら手前側に回動させると、支持
杆60を補助棚部5aに接当させることなく、支持姿勢
への切換作動を速やかに行うことができる。次いで、長
靴Wはその靴底を上向きに反転させ、つま先部を補助棚
部5a上に載せ掛けた状態で、長靴Wの後部に形成され
るかかと部の膨面に、支持杆60の支持部61を接合さ
せると、長靴Wはつま先部とかかと部とを棚杆50及び
支持杆60によって安定よく上向き姿勢に支持される。
【0025】従って、この構成によれば長靴Wの反転支
持を簡単且つ速やかに行うことができると共に、長靴W
の筒部を棚部5と離間せしめた下向きの自然垂下状態で
広く開口させることができる。また反転支持された長靴
Wは、従来のもののように長靴W内に支持具を挿入しな
いから、最急速乾燥室21の加熱部55で加熱された空
気を、中空の垂下姿勢にある筒部内に抵抗なく適切に入
流させると共に、靴内の水分は下方に下がりながら滴下
させることができるので、洗濯直後の長靴Wであっても
良好且つ短時間に乾燥させることができる。従って図1
0で示すように、長靴Wが内部に5ミリ程度の厚いフェ
ルト等の防寒部材W1を張設している防寒用長靴を洗濯
した場合や、他に使用直後の濡れたスキー靴や一般的な
靴或いは運動靴であるような場合でも、反転支持構造6
を備えた最急速乾燥室21によって簡単且つ速やかに乾
燥することができる。
【0026】尚、切換部材65は、横杆25に支持杆6
0を乾燥室に支持するバネ材又はゴム材等からなる弾性
変位可能なストッパ構造にしている。また図示例で補助
棚部5aの棚杆50は、前後方向にスライド移動させる
進退可能構造としたが、これに限ることなく棚杆50を
上下方向に回動させることにより、補助棚部5aの通常
使用姿勢と退避姿勢とに切換るようにしてもよい。また
反転支持される長靴Wの下方には排水構造5bを設置し
ており、この排水構造5bは、底板13を屈曲すること
により谷溝状の排水樋部57を形成し、長靴Wから滴下
する水を底板13で受けて排水樋部57に集水し、該排
水樋部57を介して機外に向けて速やかに排出するよう
にしている。この際長靴Wの反転支持乾燥を行うとき、
棚板51を取外して使用すると水滴を速やかに排出し乾
燥をより促進することができる。
【0027】次に、図11〜図13を参照し棚部5及び
反転支持構造6の別実施形態について説明する。この反
転支持構造6の切換部材65は補助棚部5aの棚杆50
に設けている。また棚板51には中途部から一側に偏寄
させて複数の通気孔51aを穿設し、該通気孔51aか
ら反転支持される長靴Wの筒部内に下方から上方に向け
て、棚板51を取り外すことなく空気を集中的に送風せ
しめ、長靴Wの乾燥を促進することができるようにして
いる。この際棚板51は、図12,図13で示すように
山折り状に屈曲させるとよく、この場合には上方から滴
下する水を集水しながら排水を速やかに行うと共に、通
常姿勢で載置される長靴Wの靴底と棚板51との間に通
気空間を確保することができ、靴底の乾燥を促進する等
の利点がある。
【0028】次に、収納部2に設置する送気部3及び送
気案内部4について説明する。先ず、収納部2の右側に
設置される送気部3は、下部乾燥本体1b側に前記内側
壁15,側壁13,底板13並びに正面側の開閉可能な
蓋部19等で密閉状の送気室30を形成し、その内部に
断面方形状の送気筒7を上記側壁13と所定の断熱間隔
を有して立設すると共に、上部乾燥本体1a側に形成し
た密閉状の除湿室31内には、低温除湿型の除湿機3a
を内装し、下部乾燥本体1bと上部乾燥本体1aを連結
した状態において、上部乾燥本体1aの急速乾燥室22
及び通常乾燥室23から吸気した、湿度の高い空気を除
湿機3aを介して除湿し、除湿された乾燥空気を送気筒
7から、下部乾燥本体1bの下段側の通常乾燥室23及
び最急速乾燥室21側に向けて送風するようにし、また
下部乾燥本体1bの上段側の通常乾燥室23は送気筒7
の上部に吸気可能に連通させている。尚、上記蓋部19
には、乾燥装置1の運転操作及び各機器の制御を機外か
ら自動及び手動操作可能に司る操作盤9を設けている。
また操作盤9は図示しないマイコン及び各種アクチェタ
並びに温度センサ,湿度センサ等の機器類と連結し、乾
燥装置1の運転を各種の設定パターンで自由に行うよう
にしている。
【0029】即ち、送気筒7は直通状の風路70の上端
に送気ファン32を設け、該送気ファン32を上記除湿
室31内に向けて臨設し、その下端に最急速乾燥室21
側に向けて屈曲指向させた径小巾lの最下段風路71を
形成し、該最下風路71の端部を内側壁15に取着して
いる送気ファン16と連結している。また風路70の中
途部は、前記通常乾燥室23,23の吸気ファン17,
送気ファン16と連結する中段風路72,73を、上下
に分岐形成していると共に、上記中段風路72と中段風
路73との間に、正面視において前記最下段風路71の
風路巾lより大きい風路巾Lを形成しながら、空気を加
熱するヒータ部(加熱部)3bを設置している。
【0030】これにより、ヒータ部3bをして風路構成
部材に兼用せしめながら、一連の通直状の風路70を簡
潔で廉価な構成を以てその製作及び組立作業等を行い易
くし、且つヒータ部3bを風路70内の送気方向上手側
の特定位置に設置することにより、ヒータ部3bの加熱
効率の向上及び送気筒7全体の機外への放熱を防止し、
断熱性能の向上を図ることを可能にし、また各送気ファ
ン16から各乾燥室に向けて送風(送気)を略均等にす
ることができるようにしている。
【0031】さらに、風路70から略直交状に分岐する
風路71,72,73の変曲路部分には、所定の形状と
枚数の導風板75を図4で示すように設置することによ
り、前記鉛直筒形状で巾を異ならせた風路70から、各
対応する乾燥室に対して送風を整流状態で略均等量に送
風することができるようにしている。即ち、導風板75
は、変曲路部分のコーナ中心から所定の間隔を有して湾
曲径と長さを異ならせて湾曲形成せしめたものをセット
として複数設置することにより、送気ファン32から風
路70内に送風される送気を、各対応する乾燥室側等の
送風方向下手側に向けて、整流状態で円滑に導風案内す
ることができるようにしている。
【0032】次に、上記構成からなる送気筒7に好適化
せしめたヒータ部3bの一実施形態を図4,図6,図7
を参照し説明すると、このヒータ部3bはヒータ線を内
装したブロック状のヒータ35と、該ヒータ35の側面
に接合可能で他側に多数のフィンを縦方向に形成したア
ルミ等高熱伝導率部材製の放熱部材36とからなり、ヒ
ータ35を左右の放熱部材36で一体的に挟持固定する
と共に、ヒータ部3bを断面方形状のヒータ筒33の中
央部に挿脱可能に取付支持し、ヒータ筒33の内周とフ
ィンとの間に通風間隙を形成している。これにより上方
の送気ファン32によって略35℃程度で送風される空
気は、ヒータ筒33内を通過するとき多数のフィンに接
触することになり、略45℃程度に効率よく加熱され
て、送気筒7の下方から通常乾燥室23及び最急速乾燥
室21に送風される。
【0033】このとき、空気は発熱部として高温になる
ヒータ35には直接的に接触せず、間接加熱される縦方
向のフィンに接触しながら通過するので、空気中に混在
する塵埃の付着や体積を防止すると共に、これを焼いた
り焦がしたりすることがない等の特徴がある。またヒー
タ筒33は、ヒータ部3bとその上下の長さを略同長さ
に形成し、その上下端に設けた鍔状の取付片を介し、上
下に分割した風路70a,70bを連結させるように
し、これにより送気筒7を一連に構成するようにしてい
る。
【0034】即ち、上記のように構成した送気筒7は、
上下の風路70aと70bを分割形成し、風路を兼ねて
ヒータ部3bを内装したヒータ筒33で両者を連結する
ので、長大で複雑な形状の送気筒7であっても、個々の
風路を簡単に製作することができると共に、その組付け
作業も簡単に行うことができる。また送気筒7に対し単
独で着脱可能に構成されるヒータ筒33は、ヒータ部3
bを予め部品付けして組付けることができる等の特徴が
ある。尚、図6で示すようにヒータ筒33は、その一側
に形成した開口孔からヒータ部3bの清掃や修理等のメ
ンテナンス作業を行うようにしており、送気筒7を分解
することなくメンテナンス作業を簡単に行うことができ
る。
【0035】また上記のように構成した送気筒7は、送
気ファン32を上部乾燥本体1a側に位置させると共
に、両者は接離可能に分割形成し、送気ファン32を上
部乾燥本体1a側に取付支持させた構成にしており、こ
れにより下部乾燥本体1b側での送気筒7を小型化させ
ると共に、風路を複雑にすることなく送風抵抗の少ない
シンプルな構成にしている。また上記送気ファン16
は、接手筒74を介して上部乾燥本体1aの下部枠35
に取付支持せしめることにより、該接手筒74の下端と
送気筒7の上端を上部乾燥本体1aと下部乾燥本体1b
の接合部に一致又は略一致せしめ、これにより上部乾燥
本体1a及び下部乾燥本体1bは互いの接合面から両者
の接合端を突出させないで、運搬時や組付け時において
これ等の変形や破損等を防止しながら、組付け作業を簡
単に行うことができる等の特徴を有している。
【0036】次に同図を参照し除湿機3aについて説明
する。この除湿機3aは周知の低温除湿方式の除湿構造
からなり、上部乾燥本体1aの送気部3内において、そ
の吸気口37を急速乾燥室22及び通常乾燥室23側に
対向させると共に、除湿空気の送出口38を送気ファン
32側に向けて設置し、該吸気口37側と送出口38側
とは適宜な隔壁部材39を介して区画している。また以
上のように構成した送気部3は機体の外壁を形成する側
壁13等の内面に断熱部材を張着又は吹着け施工するこ
とによって送気部3内を断熱構造にし、熱損を防止して
いる。また下部乾燥本体1b側の送気筒7の外周に断熱
部材を施工すると、この場合には側壁13等に対する断
熱施工は省略することもできる。
【0037】従って、前記送気部3を中空状の送気室3
0に形成すると共に、該送気室30内に一方の乾燥室か
ら吸気した空気を除湿する除湿機3aと、該除湿機3a
によって除湿された空気を加熱して他方の各乾燥室に送
風する、複数の分岐風路を一体的に形成した送気筒7を
設置した構成にすることにより、収納部2内の空気を一
方(上方)の乾燥室から吸気し除湿機3aによって除湿
した後、送気室30内で周囲に断熱空間を有して鉛直状
に設置された送気筒7とヒータ部3bによって、加熱し
た空気を他方(下方)の乾燥室に送風するので、除湿及
び加熱させた加熱乾燥空気は側壁13側から断熱空間を
有して離間されて、その放熱を可及的に防止しながら送
気方向の乾燥室側に効率よく送風し、複数段の乾燥室か
らなる収納部2内の空気の循環を促進させながら被乾燥
物の乾燥を速やかに行うと共に、乾燥装置1の円滑な省
エネ運転を可能とし、ランニングコストも低減させるこ
とができる等の利点がある。
【0038】次に、図1を参照し送気案内部4について
説明する。送気案内部4は前記送気部3と略同様な構成
によって開閉可能な蓋部を有する閉鎖状中空室に形成し
ており、この中空室内の下部乾燥本体1b側に第2除湿
機3cを設置すると共に、上部乾燥本体1a側の中空室
内で後壁側には、空気中の雑菌を殺菌又は抑制処理(雑
菌処理)する空気処理部(雑菌処理部)としての、例え
ば紫外線ランプ式オゾン発生器或いは放電式オゾン発生
器等からなるオゾン処理部(オゾン発生器)8と、芳香
発生器等で芳香作用を付与せしめることにより空気中の
異臭を除去又は防止する芳香処理部8aを設置している
と共に、また従来のものと同様な殺菌液を噴霧する殺菌
剤噴霧器等からなる殺菌剤噴霧処理部8b等を纏めて空
気浄化処理可能構造を設置している。
【0039】またオゾン処理部8は循環路となる送気案
内部4の中空室内上部に設置していることにより、送気
案内部4の上部の障害物の存在しない中空室内で、オゾ
ン発生器で発生されるオゾンを空気に効率よく照射せし
めることができ、空気中の雑菌処理並びに空気清浄処理
等を良好に行うと共に、オゾン発生器から生ずる紫外線
等は閉鎖されている送気案内部4から漏出しないので、
ユーザの目に触れさせず装置を安心して使用することが
できる等の利点がある。
【0040】また上記のような空気清浄処理を行った後
は、オゾン成分を減衰せしめる所定の経時後に芳香処理
部8aを作動せしめるようにしており、これによりこの
部において清浄化された空気に対し芳香剤を良好に付与
することができる。また雑菌処理部8と芳香処理部8a
並びに殺菌剤噴霧処理部8b等は、メンテナンス可能空
間として好適な送気案内部4内で、略同位置にコンパク
トに纏めて設置することができると共に、装置の点検及
び修理並びに殺菌剤の補給等のメンテナンス作業も、簡
単に行うことができる等の構造上の利点がある。
【0041】上記第2除湿機3cは、送気案内部4の下
方において送気部3の除湿機3aと対角線上に設置して
おり、最急速乾燥室21及び通常乾燥室23側から排送
される湿気を含む空気を吸い込み、これを除湿したのち
比較的に湿度の低い上段の通常乾燥室23からの空気と
合流せしめて、上部乾燥本体1a側の通常乾燥室23及
び急速乾燥室22側等に向けて送風するようにし、当該
上部乾燥本体1a側の収納部2内に乾燥状態にある空気
を循環送風して、この部の長靴Wの乾燥を下部乾燥本体
1bの収納部2と同様に行い、全体として均一な収納部
2内の乾燥を除湿機3aと第2除湿機3cによって、簡
潔で廉価な構成を以て効率よく行うようにしている。
【0042】また上記のように空気を乾燥装置1内を循
環させるようにしたことにより、空気に混在して浮遊す
る塵埃類は、除湿機3a及び第2除湿機3cが備えてい
るフィルターや除湿時に生ずる水滴中に付着又は混入せ
しめて除去され、収納部2内の空気の浄化を促し清浄状
態にすることができ、長靴Wの乾燥及び保管を高品質に
行うと共に、使用者が扉20を開いた際に塵埃による支
障を防止することができるものであるが、この実施形態
では、除湿機3a側にはフィルターを設けないで、上部
乾燥本体1a側の送気ファン16にフィルターを設ける
ことにより、除湿機3aの小型化と能力の向上を図りな
がら、空気の浄化能力を各段に向上させるようにしてい
る。尚、本実施形態において上記第2除湿機3cは、収
納部2が小容量である場合、或いはヒータ性能が十分で
あるような場合には、その設置を省略することができ、
また同様にヒータ部3bの容量を大きくしたり、被乾燥
物が空気中の除湿を大きく要しないものであるような場
合には、除湿機3aの設置をも省略してもよいものであ
る。
【0043】以上のように構成した乾燥装置1は、前記
送気部3を中空状の送気室30に形成すると共に、該送
気室30内に一方の乾燥室側から吸気した空気を除湿す
る除湿機3aと、該除湿機3aに連通し除湿された空気
を加熱して他方の乾燥室に送風する複数の風路71,7
3等を一体的に分岐形成した送気筒7を設置しているこ
と、及び収納部2内に形成する複数段の乾燥室の内、上
段側の乾燥室に除湿機3aを対設し、下段側の乾燥室に
送気筒7を連通せしめ、また送気筒7の上部に除湿機3
aで除湿された空気を導入送風する送気ファン32を設
け、送気筒7の中途部にヒータ部3bを設置し、ヒータ
部3bの下手側に形成した分岐風路71,73に送気フ
ァン16を設け、加熱乾燥空気を乾燥室内に送風するよ
うにしているので、操作盤9を操作した運転状態におい
て、扉20を開いて各棚部5に長靴Wを収容したのち扉
20を閉鎖すると、長靴Wは所定に加熱乾燥した状態に
ある空気によって乾燥処理される。
【0044】この際、通常乾燥室23内に収容された長
靴Wは通常時間程度を以て乾燥されるが、急速乾燥室2
2内に収容された長靴Wは、収納部2の最上段にあるこ
と及び送気ファン18によって長靴W内に強制送気され
ることにより、通常時間よりも短い時間で急速乾燥され
ることになる。また最急速乾燥室21内に収容された長
靴Wは、収納部2の最下段において送気筒7の下部か
ら、除湿機3a及びヒータ部3bを経た除湿乾燥空気が
直接的に送風されること、及び加熱部55によって当該
空気が再加熱されることにより、送気ファン18を停止
させた場合の急速乾燥室22よりも短時間で乾燥させる
ことができる。また上記のような長靴Wの乾燥におい
て、雑菌処理部8及び芳香処理部8a並びに殺菌剤噴霧
処理部8b等を選択的に作動させることにより、被乾燥
物としての長靴Wの状況に対応した各処理を簡単且つ所
望に行うことができる。
【0045】このような長靴Wの乾燥において、前記送
気部3を中空状の送気室30に形成すると共に、該送気
室30内に一方の乾燥室から吸気した空気を除湿する除
湿機3aと、該除湿機3aによって除湿された空気を加
熱して他方の乾燥室に送風する、複数の分岐風路を一体
的に形成した送気筒7を設置した構成の乾燥装置1は、
収納部2内の空気を一方の急速乾燥室22及び通常乾燥
装置23等の乾燥室から吸気して除湿機3aによって除
湿した後、送気室30内に断熱空間を有して単独的に形
成した送気筒7のヒータ部3bによって、加熱した空気
を他方の通常乾燥装置23及び最急速乾燥室21等の乾
燥室に送風するので、装置全体の断熱箱枠構造に併せ、
送気部3の送気筒7は送気室30内で断熱構造で設置さ
れ、加熱乾燥空気の放熱を防止しながら乾燥室内に効率
よく送風し、収納部2内の空気の循環を促進させて被乾
燥物の乾燥を速やかに行うことができる。
【0046】また収納部2内に形成する複数段の乾燥室
の内、上段側の乾燥室に除湿機3aを対設し、下段側の
乾燥室に送気筒7を連結したことにより、長靴Wを乾燥
せしめて上段側に移行する多湿状態の空気を除湿機3a
によって効率よく除湿することができると共に、除湿さ
れた空気を下方の送気筒7のヒータ部3bに移行せしめ
て加熱し、加熱乾燥空気を下段の乾燥室に送風するの
で、収納部2内の被乾燥物の乾燥を効率よく速やかに行
うことができる。
【0047】さらに、上記送気筒7の上部に除湿機3a
で除湿された空気を導入送風する送気ファン32を設け
ると共に、送気筒7の中途部にヒータ部3bを設置し、
ヒータ部3bの下手側に形成した分岐風路71,73に
送気ファン16を設け、加熱乾燥空気を乾燥室内に整流
状態で送風するようにした乾燥装置1は、除湿された空
気を送気筒7内に円滑に導入しヒータ部3bで効率よく
加熱すると共に、加熱乾燥空気を複数の乾燥室に的確に
送風することができ、また送気筒7内にヒータ部3bを
纏まりよく設置でき、送気部3内への送気筒7及びヒー
タ部3bの設置を簡潔な構成を以て簡単に行うことがで
きる。
【0048】また収納部2及び送気部3等を上部乾燥本
体1a側と下部乾燥本体1b側に分割形成し、上部乾燥
本体1a側の除湿室31に除湿機3aと送気ファン32
を設置すると共に、下部乾燥本体1b側の送気室30内
に送気筒7を設置し、下部乾燥本体1bに上部乾燥本体
1aを接合させることにより、送気ファン32を送気筒
7に連通接続するようにしことにより、下部乾燥本体1
b側に送気筒7を自由に設置形成することができると共
に、除湿機3a側から除湿された空気を円滑に送気筒7
内に円滑に送出することができ、また下部乾燥本体1b
に上部乾燥本体1aを載置することで、送気筒7と送気
ファン32を簡単に接続することができるから、大型の
乾燥装置1の構成及び組付け等を簡単にすることができ
る等の利点がある。
【0049】また上記実施形態による乾燥装置1は、収
納部2内を略38℃程度の設定温度で所定の運転をし、
一般的な長靴Wを洗濯し通常の載置姿勢で、急速乾燥室
22及び通常乾燥室23,最急速乾燥室21に収容した
場合に、急速乾燥室22では略1〜3時間、通常乾燥室
23では略2〜4時間,最急速乾燥室21では略1〜3
時間程度でそれぞれ所定の状態に乾燥させることがで
き、またこの乾燥運転仕様を以て、洗濯直後の厚いフェ
ルトを張設した既述の防寒用長靴Wを、急速乾燥室22
及び通常乾燥室23に通常姿勢で収容し、且つ最急速乾
燥室21では反転支持構造6を使用した反転姿勢で収容
した場合には、それぞれ所定の状態に乾燥させるに要し
た時間は、急速乾燥室22では2日〜4日程度であり、
通常乾燥室23では3日〜7日程度であり、また最急速
乾燥室21では半日〜1.5日程度であった。これによ
れば、最急速乾燥室21における高乾燥性能を確認で
き、また乾き難くて洗濯が敬遠される防寒用長靴Wの洗
濯使用を衛生的に促進することができる等の効果も顕著
であった。
【0050】尚、本発明係わる乾燥装置1は、被乾燥物
として長靴Wを乾燥させるに好適な実施形態について示
したが、被乾燥物は長靴Wに限ることなく乾燥させるこ
とができるものであると共に、他の身装品や物品を乾燥
させる場合には、これの形状や大きさ並びに乾燥仕様等
によって、収納部2及び棚部5の構成或いは除湿,乾燥
その他必要とされる各種の処理部の性能を設定するよう
にするとよい。また乾燥装置1は、図14で示すように
収納部2等の構成要素を左右の所定巾毎に縦方向にアッ
シー状に分割形成してもよく、これにより収納部2に多
くの長靴W等の被乾燥物を各収容載置可能な乾燥室の設
置構造及びその製作等を、簡潔で廉価な構成にすること
ができると共に、また大型になる乾燥装置1を縦方向に
分割したコンパクトな姿によって、その運搬及び据え付
け等の作業を能率よく簡単に行うことができる。
【0051】
【発明の効果】本発明は以上説明したように乾燥装置を
構成しているので、以下に記載するような効果を奏す
る。 (1)請求項1の発明により、収納部内の空気を一方の
乾燥室から吸気して、送気室内で単独的に形成設置され
た送気筒を介し、そのヒータ部によって加熱した空気を
他方の乾燥室に送風するので、加熱空気の放熱を防止し
ながら乾燥室内に効率よく送風し、収納部内の空気の循
環を促進させて被乾燥物の乾燥を速やかに行うことがで
きる。
【0052】(2)請求項2の発明により、被乾燥物を
乾燥せしめて上段側に移行する多湿状態の空気を除湿機
によって効率よく除湿でき、除湿空気を下方の送気筒の
ヒータ部に移行せしめて加熱し、加熱乾燥空気を下段の
乾燥室に送風するので、収納部内の被乾燥物の乾燥を効
率よく速やかに行うことができる。
【0053】(3)請求項3の発明により、除湿された
空気を送気筒内に円滑に導入しヒータ部で効率よく加熱
すると共に、加熱乾燥空気を乾燥室に的確に送風するこ
とができる。また送気筒内にヒータ部を纏まりよく設置
でき、送気部内で除湿乾燥された空気の断熱性を向上さ
せることができる。
【0054】(4)請求項4の発明により、送気筒と接
続せしめる送気ファンを上部乾燥本体側に設置したの
で、下部乾燥本体側に送気筒を自由に設置形成すること
ができると共に、除湿機側から除湿された空気を送気筒
内に円滑に送出することができ、また大型の乾燥装置の
構成及び組付けを簡単にすることができる。
【0055】(5)請求項5の発明により、収納部の循
環路となる送気案内部の中空室内に設置した雑菌処理部
或いは芳香処理部等は、障害物の存在しない中空室内で
空気中の雑菌処理並びに空気清浄処理等を効率よく行う
ことができ、また閉鎖されている送気案内部から処理時
の光等の漏出を簡単に防止することができると共に、メ
ンテナンス作業を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる乾燥装置の構成を一部破断をし
て示す正面図。
【図2】図1の乾燥装置の上部乾燥本体と下部乾燥本体
との構成を示す斜視図。
【図3】(A)は上部乾燥本体の収納部の構成を一部破
断をして示す正面図。(B)は(A)の側断面図。
【図4】収納部及び送気部の構成を示す正断面図。
【図5】図4の送気部の構成を示す側断面図。
【図6】ヒータ部の平断面図。
【図7】送気筒の分岐風路の構成を示す平断面図。
【図8】棚部及び反転支持構造等の構成を示す斜視図。
【図9】図8の棚部及び反転支持構造等の構成を示す正
面図。
【図10】図9の棚部及び反転支持構造等の構成を示す
側断面図。
【図11】図8の棚部及び反転支持構造等の別実施形態
の構成を示す側断面図。
【図12】棚板の別実施形態の構成を示す側断面図。
【図13】棚板の別実施形態の構成を示す側断面図。
【図14】乾燥装置を縦方向に分割した別実施形態の構
成を示す斜視図。
【符号の説明】
1 乾燥装置 1a 上部乾燥本体 1b 下部乾燥本体 2 収納部 3 送気部 3a 除湿機 3b ヒータ部 4 送気案内部 5 棚部 5a 補助棚部 6 反転支持構造 7 送気筒 8 雑菌処理部 8a 芳香処理部 8b 殺菌処理部 10 縦枠 16,18,32 送気ファン 17 吸気ファン 19 蓋部 20 扉 21 最急速乾燥室 22 急速乾燥室 23 通常乾燥室 25 横杆 30 送気室 33 ヒータ筒 50 棚杆 51 棚板 55 加熱部 57 排水樋部 60 支持杆 61 支持部 70 風路 71,72,73 風路(分岐風路) W 被乾燥物(長靴)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長靴(W)等の被乾燥物を取出し可能に
    収容する乾燥室を複数段に形成してなる収納部(2)
    と、該収納部(2)内の空気を一側から他側に送風して
    循環させる送気部(3)と、収納部(2)内で循環され
    る空気を加熱するヒータ部(3b)を備えた乾燥装置
    (1)において、前記送気部(3)を中空状の送気室
    (30)に形成すると共に、該送気室(30)内に一方
    の乾燥室側から吸気した空気をヒータ部(3b)で加熱
    して他方の乾燥室に送風する風路(71)を形成した送
    気筒(7)を設置してなる乾燥装置。
  2. 【請求項2】 複数段の乾燥室の内、上段側の乾燥室に
    除湿機(3a)を対設し、該除湿機(3a)と下段側の
    乾燥室に対設した送気筒(7)を連通せしめる請求項1
    の乾燥装置。
  3. 【請求項3】 送気筒(7)の上部に除湿機(3a)で
    除湿された空気を導入送風する送気ファン(32)を設
    けると共に、送気筒(7)の中途部にヒータ部(3b)
    を設置し、ヒータ部(3b)の下手側に形成した分岐風
    路(71),(73)に送気ファン(16)を設け、加
    熱乾燥空気を乾燥室内に送風する請求項1又は2の乾燥
    装置。
  4. 【請求項4】 収納部(2)及び送気部(3)等を上部
    乾燥本体(1a)側と下部乾燥本体(1b)側に分割形
    成し、上部乾燥本体(1a)側の送気室(30)内に除
    湿機(3a)と送気ファン(32)を設置すると共に、
    下部乾燥本体(1b)側の送気室(30)内に送気筒
    (7)を設置し、下部乾燥本体(1b)と上部乾燥本体
    (1a)を接合させて、送気筒(7)と送気ファン(3
    2)を連通せしめる請求項1又は2又は3の乾燥装置。
  5. 【請求項5】 収納部(2)の一側と他則に各乾燥室に
    通ずる送気部(3)と送気案内部(4)を連接すると共
    に、該送気案内部(4)内に雑菌処理部(8)或いは芳
    香処理部(8a)等を設置する請求項1又は2又は3又
    は4の乾燥装置。
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