JP2003190878A - アルミニウム材料並びにアルミニウム合金材料の塗装方法 - Google Patents

アルミニウム材料並びにアルミニウム合金材料の塗装方法

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JP2003190878A
JP2003190878A JP2001398867A JP2001398867A JP2003190878A JP 2003190878 A JP2003190878 A JP 2003190878A JP 2001398867 A JP2001398867 A JP 2001398867A JP 2001398867 A JP2001398867 A JP 2001398867A JP 2003190878 A JP2003190878 A JP 2003190878A
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Takeshi Nagura
剛 名倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3コート以上の塗膜に対して、焼付工程数を
削減していながら、従来の2ベーク以上の塗装による塗
膜と同等の外観仕上がりを実現し、尚且つ、耐衝撃性、
耐候性及び耐食性、等を保持することの出来る塗装方法
を提供すること。 【解決手段】 プライマ層、カラー層、クリア層を有す
る塗膜を、アルミニウム材料又はアルミニウム合金材料
からなるワークピースに形成する塗装方法であって、塗
膜の層毎に行われる塗装工程と、一回の焼付工程と、を
有し、20乃至120℃で、1乃至30分間乾燥させる
予熱工程が、焼付工程の前であって、各塗装工程終了毎
に、行われることを特徴とするアルミニウム材料並びに
アルミニウム合金材料の塗装方法の提供による。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、被塗装体がアル
ミニウム材料やアルミニウム合金材料からなる場合に用
いられる塗装方法に関するものである。より詳細には、
特に自動車塗装分野において好ましく用いられ、従来の
2〜3ベーク(焼付)の塗装方法で得られる塗膜に優る
とも劣らない仕上外観、塗膜性能を有し、且つ、コスト
削減及び環境負荷低減が図られた、焼付回数を減らした
1ベークの新たな塗装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 素材自体の光輝性が備わるアルミニウ
ム材料やアルミニウム合金材料は、軽量でもあることか
ら、種々の分野で需要が高まっている。例えば、車両用
ホイールは、従来、鉄製のものが主流であったが、自動
車の高級化、あるいは、地球温暖化問題から自動車に燃
費向上が求められていることから、アルミニウム合金材
料からなるアルミホイールが広く使用されるようになっ
ている。
【0003】 一般に、アルミニウム材料やアルミニウ
ム合金材料は、上記した優れた特性を備える一方で、耐
食性が不充分であるため、糸錆が発生したり、くすんだ
酸化膜が形成され易いという、活用に当たり考慮すべき
性質を有する。従って、アルミニウム材料やアルミニウ
ム合金材料からなる製品には、通常、塗装が施される。
そして、近年、塗料分野、特に自動車塗装分野において
は、被塗装体を、より優れた意匠とし得ることを要求し
つつ、より耐衝撃性を向上させ、二酸化炭素排出量を削
減する、といった目的を達成するため、塗装方法の見直
しが求められている。
【0004】 例えば、車両用アルミニウムホイール
(以下、アルミホイールとも記す)を塗装する場合に、
従来、脱脂を行いクロメート等で表面処理を施した後
に、プライマ、焼付、カラー、クリア、焼付、あるい
は、プライマ、カラー、焼付、クリア、焼付、という3
コート2ベーク(以下、3C2Bとも記す)の塗装工程
を経て、塗膜形成を行っている。又、鋳肌の平滑性を高
めるため、あるいは、弾力性を向上させ、より傷つき難
くしたり、肉持ち感を演出するために、中塗りを加え
て、プライマ、焼付、中塗り、焼付、カラー、クリア、
焼付、という4C3B、あるいは、プライマ、中塗り、
焼付、カラー、クリア、焼付、という4C2Bの塗装工
程が行われている。
【0005】 このような3C以上の塗膜形成を行う塗
装工程において、2B(2回焼付)以上を要する理由
は、所定の厚さ以上の、例えば概ね15μm以上の塗膜
を形成した後に乾燥程度で重ね塗りをすると、下層の塗
膜の溶剤が抜けきらず塗膜内で発泡(以下、この現象を
ワキともよぶ)してしまい、美観の低下及び塗膜性能の
低下を招くからである。
【0006】 一般に、アルミホイールの塗装において
は、プライマとして10〜30μm程度、カラー及びク
リアとして、ともに各15〜30μm程度の層厚を必要
とするため、上記したような2回の焼付を含む塗装工程
が採用されている。又、通常30〜60μm程度の層厚
の中塗りを加えて、厚い塗膜形成を行う場合において
は、中塗りの後に焼付を行う3B(3回焼付)になるこ
ともある。
【0007】 しかしながら、焼付は一般に150℃前
後の高温で行うため、より多くの熱量を必要とし、塗装
コスト増加を招き、塗装工程に関わる二酸化炭素発生量
を増加させる。又、焼付には昇温・降温が伴い、1サイ
クル当たりの所要時間が一般に1〜1.5時間と長く、
塗装工程全体のスループットを低下させる。更には、焼
付により加熱されるため塗膜を形成する塗料はむしろ劣
化し、加熱後の変質により塗膜層間の密着性は低下する
ことがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は、アルミニ
ウム材料やアルミニウム合金材料に塗膜を形成する塗装
方法において、上記した従来の課題を解決することを目
的とする。具体的には、3コート以上の塗膜に対して、
焼付工程数を削減していながら、従来の2ベーク以上の
塗装による塗膜と同等の外観仕上がりを実現し、尚且
つ、耐衝撃性、耐候性及び耐食性、等を保持することの
出来る塗装方法の提供を目的とする。アルミニウム材料
やアルミニウム合金材料の塗装方法について、検討を重
ね、研究を継続した結果、以下に示すアルミニウム材料
並びにアルミニウム合金材料の塗装方法により、目的が
達成されることが見出された。
【0009】
【課題を解決するための手段】 即ち、本発明によれ
ば、以下に記す2つのアルミニウム材料並びにアルミニ
ウム合金材料の塗装方法が提供される。第1の塗装方法
は、プライマ層、カラー層、クリア層を有する塗膜を、
アルミニウム材料又はアルミニウム合金材料からなるワ
ークピースに形成する塗装方法であって、塗膜の層毎に
行われる塗装工程と、一回の焼付工程と、を有し、20
乃至120℃で、1乃至30分間乾燥させる予熱工程
が、焼付工程の前であって、各塗装工程終了毎に、行わ
れることを特徴とするアルミニウム材料並びにアルミニ
ウム合金材料の塗装方法である。
【0010】 第1の塗装方法においては、プライマ層
を形成する塗料に、ワキ発生防止剤が含有されているこ
とが好ましい。そのプライマ層は、クロムフリーな複数
膜から形成し、厚くすることが可能である。又、プライ
マ層乃至カラー層を形成する塗料に、タレ発生防止剤が
含有されていることが好ましい。
【0011】 更に、第1の塗装方法においては、プラ
イマ層がエポキシ樹脂を15質量%以上含有することが
好ましく、カラー層がポリエステル樹脂を10質量%以
上含有することが好ましい。このような第1の塗装方法
は、80μm以上である厚い塗膜の形成に好適に用いる
ことが出来る。
【0012】 第2の塗装方法は、少なくとも、プライ
マ層、中塗り層、カラー層、クリア層を有する塗膜を、
アルミニウム材料又はアルミニウム合金材料からなるワ
ークピースに形成する塗装方法であって、少なくとも中
塗り層乃至カラー層を形成する塗料にワキ発生防止剤を
添加し、少なくとも中塗り層を形成する塗料にタレ発生
防止剤を添加し、塗膜の層毎に行われる塗装工程と、各
塗装工程終了毎に、20乃至120℃で、1乃至30分
間乾燥させる予熱工程と、全塗装工程終了の後の、一回
の焼付工程と、を有することを特徴とするアルミニウム
材料並びにアルミニウム合金材料の塗装方法である。こ
のような第2の塗装方法は、100μm以上である厚い
塗膜の形成に好適に用いることが出来る。
【0013】 本発明に係るアルミニウム材料並びにア
ルミニウム合金材料の第1及び第2の塗装方法におい
て、好ましく対象となるワークピースの一例は車両用ホ
イールである。
【0014】
【発明の実施の形態】 以下に、本発明のアルミニウム
材料並びにアルミニウム合金材料の塗装方法について、
実施の形態を具体的に説明する。本発明のアルミニウム
材料並びにアルミニウム合金材料の塗装方法は、複数の
層からなる塗膜を、ワークピースに形成する塗装方法で
ある。塗膜の層数は限定されないが、通常、被塗装体が
アルミホイールの場合に、3〜5層程度である。尚、本
発明において層とは、例えば、塗膜を構成し、プライ
マ、カラー、クリアといった、組成及び役割の異なる、
それぞれの膜を指す。プライマが例えば塗装、乾燥、塗
装という工程を経て、2以上の複数の連続して重ねられ
た膜で構成されていても、これを1層とよぶ。
【0015】 本発明にいう「ワキ」とは、重ね塗りを
したときに下層の塗膜の溶剤が抜けきらず塗膜内で発泡
し、外観不良を招く現象を指す。「ワキ発生防止剤」と
は、この現象を防止する物質をいい、ワキ発生防止剤の
成分は、特に限定されない。通常、ワキ発生防止剤は、
塗料に添加して、若しくは、予め含有させて使用する。
【0016】 本発明にいう「タレ」とは、塗装時に、
重力等で、表層の膜の厚さが偏り、艶不良を招く現象を
指す。特に厚い膜を形成している場合において、生じ易
い現象である。「タレ発生防止剤」とは、この現象を防
止する物質をいう。タレ発生防止剤の成分は限定されな
いが、混入させることにより塗料の粘性を制御すること
が可能なものを用いることが好ましい。通常、タレ発生
防止剤は、塗料に添加して、若しくは、予め含有させて
使用する。
【0017】 本発明のアルミニウム材料並びにアルミ
ニウム合金材料の塗装方法は、第1の塗装方法及び第2
の塗装方法の2つの塗装方法から構成される。尚、単に
塗装方法というときには、第1の塗装方法及び第2の塗
装方法の、両方法を指す。先ず、第1の塗装方法を説明
する。本発明の第1の塗装方法は、プライマ層、カラー
層、クリア層からなる3層の塗膜を形成する塗装方法で
ある。中塗り層がなくても、耐衝撃性に優れ、肉持ち感
を演出し好ましい外観とすることが出来る塗装方法であ
る。
【0018】 第1の塗装方法においては、全塗装工程
終了後の一回の焼付工程で焼付すること、及び、焼付工
程の前であって各塗装工程の後に、それぞれ予熱工程を
行うことに特徴がある。予熱工程とは、雰囲気の温度2
0〜120℃で、1〜30分間乾燥させる工程である。
雰囲気の温度は40〜90℃であることが好ましく、よ
り好ましくは概ね60℃である。
【0019】 予熱工程を経ることにより、20μm以
上の厚い層であっても、塗料に含まれる溶剤をぬき乾燥
させ易く、塗膜表面に発泡痕が残り難い、即ちワキが生
じ難い。従って、仕上外観及び塗膜性能の低下を招き難
い。
【0020】 予熱は、焼付に比べて低い温度で行われ
るため、塗装工程全体に必要な熱量は、より少なくて済
む。従って、塗装コストの低減、及び、塗装工程に関わ
る二酸化炭素発生量の低減が実現され得る。又、予熱
は、焼付に比べて1サイクル当たりの所要時間が短い。
従って、塗装工程全体のスループットを向上させ得る。
更には、予熱は低い温度で行われるため、焼付のように
塗膜を形成する塗料を硬化変質させることがなく、即
ち、より劣化させ難く、塗膜層間の密着性を、より向上
させることが可能となる。従って、耐候性及び耐食性
が、長期間保持され得る。
【0021】 第1の塗装方法においては、プライマ層
を形成する塗料に、ワキ発生防止剤が含有されているこ
とが好ましい。ワキ発生防止剤を含有した塗料は、20
μm以上の厚い層であっても、塗膜表面に発泡痕が残り
難く、尚更に、仕上外観及び塗膜性能の低下を招き難
い。
【0022】 プライマ層は、クロムフリーな膜である
ことが好ましい。即ち、クロムフリーな塗料を塗装して
得られるものであることが好ましい。クロムは有害であ
り環境破壊を引き起こし、使用すれば、その処理に高い
コストを要するからである。
【0023】 又、プライマ層は、複数膜で形成し、よ
り厚くすることが出来る。例えば20μm×2=40μ
mのプライマ層を得ることが可能である。プライマ層を
厚くすると、外部からの衝撃を吸収し易く、肉持ち感を
出すことが出来、好ましい外観仕上がりを得ることが可
能となるからである。
【0024】 更に、プライマ層乃至カラー層を形成す
る塗料には、タレ発生防止剤が含有されていることが好
ましい。両方の層に含まれていれば、尚好ましい。従
来、例えば20μm以上の厚い層であって、例えば被塗
装体を水平にしない状態で塗装したときに、重力で塗料
が流れ、層の厚さが均一にならずに、塗膜の艶不良を生
じることがあり得たが、タレ発生防止剤を含有した塗料
を用い、上記したような予熱工程を施せば、これらの問
題は解消し得、尚更に、仕上外観及び塗膜性能の低下を
招き難い。
【0025】 第1の塗装方法においては、プライマ層
はエポキシ樹脂を15質量%以上含有することが好まし
い。プライマ層を形成する塗料にエポキシ樹脂を15質
量%以上含有させて塗装すればよい。エポキシ樹脂を多
く含有することによって、プライマ層においては基材と
の付着力が向上し防錆性能が向上するからである。
【0026】 又、カラー層はポリエステル樹脂を10
質量%以上含有することが好ましい。カラー層を形成す
る塗料にポリエステル樹脂を10質量%以上含有するも
のを用いて塗装すればよい。ポリエステル樹脂は軟性の
ものを使用することが望ましい。軟性のポリエステル樹
脂を多く含有することによって、カラー層に伸び及び柔
軟性が付与され、カラー層における内部応力が減少さ
れ、衝撃吸収性能が向上し、剥がれ難くなるからであ
る。
【0027】 本発明に係る第1の塗装方法によれば、
ワキが発生し難く、タレの発生も抑えられ、例えばプラ
イマ層が40μm以上、カラー層が20μm以上、クリ
ア層が20μm以上、というように塗膜全層の厚さとし
て80μm以上である厚い塗膜の形成に好適に用いるこ
とが出来る。
【0028】 次に、第1の塗装方法における好ましい
他の条件を掲げる。プライマ層は顔料を含有することが
好ましい。特に着色顔料を12質量%以上含有すること
が好ましい。着色の他に、プライマ層の疎水化が図ら
れ、酸素が透過し難くなり、耐食性が向上するからであ
る。又、体質顔料を15質量%以上含有することが好ま
しい。鱗片効果により、内部応力を分散させ衝撃吸収性
能を向上させ得るからである。
【0029】 次いで、第2の塗装方法を説明する。本
発明の第2の塗装方法は、少なくとも、プライマ層、中
塗り層、カラー層、クリア層からなる4層以上の塗膜を
形成する塗装方法である。中塗り層を有し、耐衝撃性に
優れ、肉持ち感を演出された好ましい外観とすることが
出来る塗装方法である。
【0030】 第2の塗装方法においては、第1の塗装
方法と同様に、全塗装工程終了後の一回の焼付工程で焼
付すること、及び、焼付工程の前であって各塗装工程の
後に、それぞれ予熱工程を行うことに特徴がある。予熱
工程の条件は、第1の塗装方法に準じる。
【0031】 又、得られる効果も第1の塗装方法と同
様である。即ち、厚い層であっても、仕上外観及び塗膜
性能の低下を招き難く、又、塗装コストの低減、及び、
塗装工程に関わる二酸化炭素発生量の低減が実現され得
るとともに、塗装工程全体のスループットを向上させ得
る。更には、耐候性及び耐食性が、長期間保持される塗
膜となり得る。
【0032】 第2の塗装方法においては、中塗り層及
びカラー層を形成する塗料にワキ発生防止剤が添加され
ていることが必須である点において、且つ、中塗り層を
形成する塗料にタレ発生防止剤が添加されていることが
必須である点において、第1の塗装方法とは異なる。特
に、厚い中塗り層は、外部からの衝撃を吸収し易く、肉
持ち感を出すことが出来、好ましい外観仕上がりを得る
ことが可能であるが、同時にワキを発生させ易く、タレ
を起こし易いので、これらを抑えることが肝要である。
【0033】 ワキ発生防止剤が添加された塗料は、例
えば40μm以上の厚い層であっても、塗膜表面に発泡
痕が残り難く、尚更に、仕上外観及び塗膜性能の低下を
招き難い。又、タレ発生防止剤を添加された塗料は、例
えば40μm以上の厚い層であって、例えば被塗装体を
水平にしない状態で塗装したときにおいても、重力で塗
料が流れて層の厚さが均一にならずに、塗膜の艶不良を
生じることがない。
【0034】 本発明に係る第2の塗装方法によれば、
ワキが発生し難く、タレの発生も抑えられ、例えば、プ
ライマ層が15μm以上、中塗り層が40μm以上、カ
ラー層が15μm以上、クリア層が30μm以上、とい
うように塗膜全層の厚さとして100μm以上である厚
い塗膜の形成に好適に用いることが出来る。
【0035】 上記した本発明に係るアルミニウム材料
並びにアルミニウム合金材料の第1及び第2の塗装方法
は、種々の被塗装体に、良好な塗膜を形成することが出
来るが、特に、艶不良が生じ難く外観の仕上がりが良好
である点、クロムフリーながら耐食性に優れる点、耐衝
撃性に優れる点より、外観仕上がりに美しさが要求さ
れ、泥水に接して腐蝕し難く、石、砂利等が当たって傷
つき難いことが望まれるアルミホイールの塗装に好適で
ある。
【0036】
【実施例】 以下、本発明を、実施例を挙げて、より詳
細に説明するが、本発明は、これらの実施例により限定
されるものではない。 (実施例1)図1は、本発明の第1の塗装方法に係る塗
膜の一実施形態を示す断面図であり、3層の塗膜を表し
ている。基材1に前処理によって極薄い前処理層2が形
成され、その上にプライマ層3、カラー層4、クリア層
5からなる塗膜10が形成されている。基材1として、
アルミホイールを用いた。
【0037】 先ず、基材1に脱脂処理を施し、その
後、クロムフリーな前処理を施し前処理層2を形成し
た。次に、水洗して乾燥させた後に、関西ペイント製N
o.550プライマ塗料(エポキシ樹脂15.5質量%
含有)を用いて、塗装、予熱(60℃で10分間)、塗
装、予熱(60℃で15分間)を行い、2つの膜が重な
ってなる厚さ45μmのプライマ層3を形成した。
【0038】 次に、関西ペイント製マジクロンAL−
2000塗料(ポリエステル樹脂10.2質量%含有)
を用いて、塗装を行い、厚さ15μmのカラー層4を形
成した。その後、60℃で、15分間、予熱を実施し
た。
【0039】 次に、関西ペイント製マジクロンKP−
130塗料を用いて、塗装を行い、厚さ20μmのクリ
ア層5を形成した。その後、60℃で、10分間、予熱
を実施した。
【0040】 そして、乾燥させた塗膜10の焼付を行
った。焼付条件は、150℃で、30分間とした。尚、
塗装は、全て、アルミホイール(基材1)のスポーク面
を上にして行った。
【0041】 得られた塗膜10に対し、各種の試験を
行った。試験項目、試験方法、判定基準、試験結果を表
1に示す。試験結果は、後述する比較例1に対し、概ね
良好乃至同等であった。
【0042】(実施例2)図2は、本発明の第2の塗装
方法に係る塗膜の一実施形態を示す断面図であり、4層
の塗膜を表している。基材1に前処理によって極薄い前
処理層2が形成され、その上にプライマ層3、中塗り層
6、カラー層4、クリア層5からなる塗膜20が形成さ
れている。基材1はアルミホイールである。
【0043】 先ず、基材1に脱脂処理を施し、その
後、クロムフリーな前処理を施し前処理層2を形成し
た。次に、水洗して乾燥させた後に、朝日ソルベント製
カプロン800プライマ塗料を用いて、塗装、予熱(6
0℃で10分間)を行い、厚さ20μmのプライマ層3
を形成した。
【0044】 次に、日本ペイント製オルガO−100
0塗料にワキ発生防止剤及びタレ発生防止剤を添加した
ものを用いて、塗装を行い、厚さ40μmの中塗り層6
を形成した。その後、60℃で、15分間、予熱を実施
した。
【0045】 次に、日本ペイント製スーパーラックS
PM−26塗料にワキ発生防止剤を添加したものを用い
て、塗装を行い、厚さ15μmのカラー層4を形成し
た。その後、60℃で、15分間、予熱を実施した。
【0046】 次に、日本ペイント製スーパーラックO
−70塗料を用いて、塗装を行い、厚さ30μmのクリ
ア層5を形成した。その後、60℃で、10分間、予熱
を実施した。
【0047】 そして、塗膜20の焼付を行った。焼付
条件は、150℃で、30分間とした。尚、塗装は、全
て、アルミホイール(基材1)のスポーク面を上にして
行った。
【0048】 得られた塗膜20を観察したところ、ワ
キの発生、艶不良、等は見られず、良好な塗膜が形成さ
れていた。
【0049】(比較例1)図2に示されるような、前処
理層2の上に、プライマ層3、中塗り層6、カラー層
4、クリア層5からなる、実施例2と同様の構成の塗膜
20を、従来方法により形成した。基材1はアルミホイ
ールである。
【0050】 先ず、基材1に脱脂処理を施し、その
後、クロムフリーな前処理を施し前処理層2を形成し
た。次に、水洗して乾燥させた後に、朝日ソルベント製
カプロン800プライマ塗料を用いて、塗装し、焼付
(150℃で30分間)を行い、厚さ20μmのプライ
マ層3を形成した。
【0051】 次に、日本ペイント製オルガO−100
0塗料を用いて、塗装し、焼付(150℃で30分間)
を行い、厚さ20μmの中塗り層6を形成した。
【0052】 次に、日本ペイント製スーパーラックS
PM−26塗料を用いて、塗装を行い、厚さ15μmの
カラー層4を形成した。
【0053】 セッティング(常温で10分間放置)の
後、日本ペイント製スーパーラックO−70塗料を用い
て、塗装を行い、厚さ20μmのクリア層5を形成し
た。
【0054】 そして、セッティングの後、焼付を行っ
た。焼付条件は、150℃で、30分間である。尚、塗
装は、全て、アルミホイール(基材1)のスポーク面を
上にして行った。
【0055】 得られた塗膜に対し、各種の試験を行っ
た。試験項目、試験方法、判定基準、試験結果を表1に
示す。
【0056】
【表1】
【0057】
【発明の効果】 以上、説明したように、本発明のアル
ミニウム材料並びにアルミニウム合金材料の塗装方法に
よれば、焼付工程数を削減しても、従来の2ベーク以上
の塗装による塗膜と同等以上の外観仕上がり性、耐候性
及び耐食性を保持することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のアルミニウム材料並びにアルミニウ
ム合金材料の塗装方法に係る塗膜の一実施形態を示す断
面図である。
【図2】 本発明のアルミニウム材料並びにアルミニウ
ム合金材料の塗装方法に係る塗膜の他の実施形態を示す
断面図である。
【符号の説明】
1…基材、2…前処理層、3…プライマ層、4…カラー
層、5…クリア層、6…中塗り層、10,20…塗膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 AE03 AE08 AE09 AE16 AE17 BB24Z BB26Z BB92Z CA04 CA32 CA33 CA48 DA15 DA23 DB07 DC13 EA07 EA41 EA43 EB33 EB35 EB56 EC13 EC33 EC35

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プライマ層、カラー層、クリア層を有す
    る塗膜を、アルミニウム材料又はアルミニウム合金材料
    からなるワークピースに形成する塗装方法であって、 前記塗膜の層毎に行われる塗装工程と、一回の焼付工程
    と、を有し、 20乃至120℃で、1乃至30分間乾燥させる予熱工
    程が、前記焼付工程の前であって、各塗装工程終了毎
    に、行われることを特徴とするアルミニウム材料並びに
    アルミニウム合金材料の塗装方法。
  2. 【請求項2】 前記プライマ層を形成する塗料に、ワキ
    発生防止剤が含有されている請求項1に記載のアルミニ
    ウム材料並びにアルミニウム合金材料の塗装方法。
  3. 【請求項3】 前記プライマ層が、クロムフリーな複数
    膜からなる請求項1又は2に記載のアルミニウム材料並
    びにアルミニウム合金材料の塗装方法。
  4. 【請求項4】 前記プライマ層乃至カラー層を形成する
    塗料に、タレ発生防止剤が含有されている請求項1〜3
    の何れか一項に記載のアルミニウム材料並びにアルミニ
    ウム合金材料の塗装方法。
  5. 【請求項5】 前記プライマ層が、エポキシ樹脂を15
    質量%以上含有する請求項1〜4の何れか一項に記載の
    アルミニウム材料並びにアルミニウム合金材料の塗装方
    法。
  6. 【請求項6】 前記カラー層が、ポリエステル樹脂を1
    0質量%以上含有する請求項1〜5の何れか一項に記載
    のアルミニウム材料並びにアルミニウム合金材料の塗装
    方法。
  7. 【請求項7】 前記塗膜の厚さが、80μm以上である
    請求項1〜6の何れか一項に記載のアルミニウム材料並
    びにアルミニウム合金材料の塗装方法。
  8. 【請求項8】 少なくとも、プライマ層、中塗り層、カ
    ラー層、クリア層を有する塗膜を、アルミニウム材料又
    はアルミニウム合金材料からなるワークピースに形成す
    る塗装方法であって、 少なくとも前記中塗り層乃至カラー層を形成する塗料に
    ワキ発生防止剤を添加し、少なくとも前記中塗り層を形
    成する塗料にタレ発生防止剤を添加し、前記塗膜の層毎
    に行われる塗装工程と、 各塗装工程終了毎に、20乃至120℃で、1乃至30
    分間乾燥させる予熱工程と、 全塗装工程終了の後の、一回の焼付工程と、を有するこ
    とを特徴とするアルミニウム材料並びにアルミニウム合
    金材料の塗装方法。
  9. 【請求項9】 前記塗膜の厚さが、100μm以上であ
    る請求項1に記載のアルミニウム材料並びにアルミニウ
    ム合金材料の塗装方法。
  10. 【請求項10】 前記ワークピースが、車両用ホイール
    である請求項1〜9の何れか一項に記載のアルミニウム
    材料並びにアルミニウム合金材料の塗装方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007040284A1 (ja) * 2005-10-06 2007-04-12 Hitachi Metals, Ltd. 光輝性塗装軽合金ホイール及びその塗膜形成方法
CN101934265A (zh) * 2010-08-04 2011-01-05 六和轻合金(昆山)有限公司 铝合金车轮轮圈的涂装方法
CN103203306A (zh) * 2013-03-27 2013-07-17 成都阳光铝制品有限公司 铝合金型材的聚酯粉末喷涂工艺

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