JP2003190995A - 移動式汚水処理方法及び装置並びにその管理システム - Google Patents

移動式汚水処理方法及び装置並びにその管理システム

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JP2003190995A JP2002024067A JP2002024067A JP2003190995A JP 2003190995 A JP2003190995 A JP 2003190995A JP 2002024067 A JP2002024067 A JP 2002024067A JP 2002024067 A JP2002024067 A JP 2002024067A JP 2003190995 A JP2003190995 A JP 2003190995A
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sewage
treatment
treatment apparatus
wastewater
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Akira Sakamoto
坂本  明
Hiroaki Hashiguchi
裕昭 橋口
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PURIO KK
NTT Auto Leasing Co Ltd
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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Activated Sludge Processes (AREA)
  • Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存の汚水処理設備の能力を向上、改善で
き、とくに最近開発された微生物処理の優れた処理性能
に着目し、それを効果的に移動適用可能で、大量処理に
対しても比較的小さな施設に対しても、容易にかつ安価
に適用できる、移動式汚泥処理方法及び装置並びにその
管理システムを提供する。 【解決手段】 既存の汚水処理装置(A)へ接続して汚
水を取込む吸引手段と、処理汚水を排出する排出手段と
を有する運搬可能な重量とサイズの小型汚水処理装置の
全体又は部分を搬送車に搭載し、任意の場所に運搬し
て、小型汚水処理装置により取り込んだ汚水を処理した
後、処理汚水を排出手段により既存の汚水処理装置
(A)に戻し入れる、あるいは自然水に放流する移動式
汚水処理方法、および、搬送車に、被処理汚水の吸引手
段と処理汚水の排出手段を備えた小型汚水処理装置を搭
載し、該小型汚水処理装置が、被処理汚水中の汚泥分を
減量処理する汚泥減量処理手段、特に微生物処理手段の
少なくとも一部を含んでいる移動式汚水処理装置と、そ
の管理システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動式汚水処理方
法及び装置並びにその管理システムに関し、とくに、各
種既存の汚水処理装置に対して、その処理能力や処理機
能の向上及び改善を目的に、付加して補助的に又は補完
的に行うのに好適な移動式汚水処理方法と、その汚水処
理方法を処理を要求する顧客毎に移動式にて好適に実施
できるようにした移動式汚水処理装置、及び、その移動
式汚水処理の実態や運転状況を管理センターで適切に把
握、制御、管理できるようにした管理システムに関す
る。なお、本願において、「汚水」とは汚泥状態のもの
まで含む概念である。
【0002】
【従来の技術】これまで、集合住宅の生活廃水や牧畜厩
舎からの畜産排水、ホテルやレストランなどの業務排水
などの汚水を処理して下水や河川へ放水できるようにす
るために、それらの汚水の発生場所において各種の汚水
処理装置が設置され使用されている。また、生活廃水、
屎尿、産業排水、農業排水等の集合処理を目的として下
水道施設、農業集落排水処理施設等の各種の汚水処理装
置が設置され、使用されている。
【0003】それらの装置は一旦設置されると、その後
の業務拡張などにより汚水発生量が増加したとしても、
その増加に応じた処理能力の増加については設備の改造
が必要となり、通常それらの設備がかなり大掛かりとな
るために、設備増築費用の捻出の困難性、設備拡張用地
の入手難、業務の継続維持などの事情から、拡張工事を
行うことは非常に困難であった。また、なんとか新設備
にすることができたとしても、さらにその後の汚水発生
量や汚泥分の質的変化などにより必要な処理能力がいつ
までも得られるとは限らない。
【0004】また、図9に示すような、流量調整槽5、
嫌気処理槽6、好気処理槽7、沈殿分離槽8、汚泥貯留
槽9などを組み合わせたこれまで一般的な汚水処理装置
では、季節で温度などの処理する環境条件が変動して、
それによって微生物の汚泥の分解処理能力が大きく変動
する。このため、冬場では充分と処理しきれたにもかか
わらず、夏場では処理しきれなくなるケースも多く見ら
れる。また、逆に夏場では充分と処理しきれたにもかか
わらず、冬場では処理しきれなくなるケースも時々見ら
れる。
【0005】例えば、水温の変化する四季の変わり目に
はフロックを膨化させる糸状菌等が多く発生する傾向が
あり、そのフロック形成がされずに処理不能に陥ること
が時々起こっている。
【0006】また、曝気方法による場合、一般的に、汚
水の温度が低温の場合には、水に溶ける溶存酸素の溶解
率が上がり酸素の供給が増加するが、微生物の活動が不
活発になり、処理能力は上がらなくなる。また逆に高温
の場合には、温度が低温の場合には、微生物の活動が活
発化するが、水に溶ける溶存酸素の溶解率が低下して酸
素の供給が少なくなるので、この場合にも処理能力は上
げることができなかった。即ち低温になっても高温にな
ってもどちらにしても処理能力が低下する問題があっ
た。
【0007】そのようなことから、設置されている汚水
処理装置が一時的或いは一時期的にパンク(処理不能状
態)となることもある。
【0008】このような事態に対する方策として、処理
槽での処理量の負担を軽減するために、処理槽に流入す
る前に、ゴミ受け籠での生ゴミなどの固形分の分離除去
やグリーストラップなどを設置して油脂分の事前分離除
去を行なうことがある。また凝集剤などの使用による負
担の軽減方法もあるが、通常使用されるカチオンなどの
凝集剤は環境には好ましくないので、さらにその凝集剤
の二次処理をしなければならないという難点がある。
【0009】また、槽内での微生物の処理能力を高める
ために、微生物の棲家となって微生物の繁殖を促進し汚
泥の分解能力を高めるための多孔性セラミックなどの微
生物担体を投入する汚水処理方法も実施されている。
【0010】このような担体を使用した場合には、フロ
ックの形成が汚水に含まれる物質により大きく影響を受
け、特に、油脂類が多く含まれる汚水や高濃度SS値の
汚水が流入すると微生物担体表面に通常の微生物では分
解できない油膜や分解しきれない汚染物質が貼り付いて
しまうことがある。そうなるといずれの担体でも、その
空隙部分や綱目部分に必ず目詰まりが起こり、その担体
が微生物の棲家とはならなくなって、フロックの形成が
なされなくなる。そして担体としての本来の機能が低下
し、最悪の場合には処理機能が得られなくなる問題があ
った。
【0011】そのように既存の処理装置を新規拡張せず
に、処理能力を改善するための対策を採っても、それは
一時的にパンクとなるのを防止できるようになるだけ
で、さらなる発生量の大幅な増加には対応することは到
底できなかった。
【0012】また、生物学的水処理過程からは必然的に
活性余剰汚泥が発生するが、それらの余剰汚泥はそれら
の処理系外に運搬し、焼却、埋立、堆肥化などの方法に
よって処理、処分しなければならず、これには多大な経
費負担が生じるとともに、処分先の確保が困難となって
いる問題があった。
【0013】さらに、微生物による汚水処理について従
来の技術を考察してみるに、レストランや工場等からの
有機物を主成分とする廃棄物などの汚泥を含む汚水は、
多量の微生物を含有しており、処理前の貯留時にもその
微生物量が増加する。このような汚水中の汚泥の処理
に、好気性微生物自身により嫌気性微生物等を分解処理
する微生物処理が有効であることが知られている。従来
の微生物処理は、この処理のみによっては完全な分解処
理が困難であることから、一般に他の処理と組み合わせ
て適用されることが多い。また、多かれ少なかれ含まれ
ているあるいは増殖する嫌気性微生物によって処理中に
悪臭が発生すること等により、市街地等で行われること
は少なく、特別な処理施設で採用されることが多かっ
た。
【0014】このような従来一般の微生物処理の問題に
対し、最近、実質的に悪臭の発生を伴わず、被処理汚泥
をほぼ完全に分解できる微生物処理方法が開発された
(たとえば、特開2000−288573)。この処理
方法は、曝気槽で被処理汚泥を微生物処理し、沈殿槽で
余剰汚泥を沈殿処理するに際し、余剰汚泥を引き抜いて
それにオゾンや高熱、高圧の付与、あるいは微生物溶膜
剤の添加などにより微生物の細胞膜を破壊する処理を加
え、細胞膜破壊処理後の汚泥を、直接あるいは流量調整
槽を介して曝気槽に戻し、曝気槽で好気性微生物によっ
て汚泥処理できるようにしたものである。基本的に循環
処理とすることにより、沈殿処理における余剰汚泥の量
を大幅に低減し、被処理汚泥をほぼ完全なレベルにまで
分解処理できるため、汚水を下水又は河川等の自然水に
放流可能なまでに処理することができる。また、嫌気性
微生物の発生や増殖を防止でき、曝気槽では専ら必要量
の好気性微生物により分解処理できるので、悪臭の発生
がなく、しかも、処理効率が高い。
【0015】上記のような最近開発された微生物処理で
は、低いランニングコストで優れた処理効果を発揮する
ことが可能であるが、初期的には比較的大がかりな処理
設備や高価な設備を設置する必要がある。工場や大量に
汚泥、汚水が発生する施設に対しては、固定装置として
設置することにより、十分に大きな効果を発揮できるも
のの、比較的小さな施設、たとえば、数日に1回程度汚
泥や汚水を処理すればよい施設や、処理設備を設置する
スペースを持たない施設では、優れた処理効果が分かっ
ていても現実には設置できないか、設置を躊躇すること
が多い。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、前述
のような汚水処理の実情に鑑み、まず、生活廃水や畜産
排水、ホテルやレストランなどの業務排水などの汚水を
処理するための各種既存の汚水処理装置に対して、別の
移動式の処理装置を補助的に付加使用することによっ
て、それらの既存の汚水処理設備をそのまま稼働させ
て、その既存の汚水処理設備の能力を超えて発生する汚
水を確実に処理でき、また既存の汚水処理設備の処理能
力の改善をも行うことができる方法を提供することにあ
る。
【0017】また、本発明の課題は、このような移動式
での汚水処理を行うに際し、被処理汚水中の汚泥分を効
率よく減量処理することができる移動式の装置、とくに
微生物処理の優れた処理性能、中でも前述したような最
近開発された微生物処理の優れた処理性能に着目し、そ
れを既存の汚水処理設備を備えた施設に対しても、か
つ、多量の被処理汚泥を排出しない比較的小さな施設や
既存の汚水処理設備が整っていない施設に対しても、容
易にかつ安価に適用可能な、移動式汚水処理装置を提供
することにある。
【0018】さらに、本発明の課題は、このような移動
式汚水処理を行うに際し、とくに移動式汚水処理装置が
遠隔地に配される場合や多数台が各地に配される場合に
おいても、被処理汚水の性状や処理依頼顧客の要求等に
応じた最適な処理や操作の管理が可能な、移動式汚水処
理管理システムを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る移動式汚水処理方法は、既存の汚水処
理装置(A)へ接続してその装置内の汚水を取込むため
の吸引手段と、処理した汚水を排出するための排出手段
とを有する運搬可能な重量とサイズの小型汚水処理装置
の全体又は部分を、運搬して前記既存の汚水処理装置
(A)に横付けし、前記吸引手段を既存の汚水処理装置
(A)に接続してその装置内の汚水を前記小型汚水処理
装置に取り込み、その小型汚水処理装置により取り込ん
だ汚水を処理した後、その処理汚水を前記排出手段によ
り前記既存の汚水処理装置(A)に戻し入れることを特
徴とする方法からなる。
【0020】また、本発明に係る移動式汚水処理方法
は、既存の汚水処理装置(A)へ接続してその装置内の
汚水を取込むための吸引手段と、処理した汚水を排出す
るための排出手段とを有する運搬可能な重量とサイズの
小型汚水処理装置の全体又は部分を、運搬して前記既存
の汚水処理装置(A)に横付けし、前記吸引手段を既存
の汚水処理装置(A)に接続してその装置内の汚水を前
記小型汚水処理装置に取り込み、その小型汚水処理装置
により取り込んだ汚水を処理した後、その処理汚水を前
記排出手段により別の既存の汚水処理装置(B)に注入
することを特徴とする方法からなる。
【0021】さらに、本発明に係る移動式汚水処理方法
は、既存の汚水処理装置(A)へ接続してその装置内の
汚水を取込むための吸引手段と、処理した汚水を排出す
るための排出手段とを有する運搬可能な重量とサイズの
小型汚水処理装置の全体又は部分を、運搬して前記既存
の汚水処理装置(A)に横付けし、前記吸引手段を既存
の汚水処理装置(A)に接続してその装置内の汚水を前
記小型汚水処理装置に取り込み、その小型汚水処理装置
により取り込んだ汚水中の汚泥分の濃度を河川放流規制
値まで減量処理した後、前記排出手段により直接その処
理汚水を下水又は河川等の自然水に放流することを特徴
とする方法からなる。
【0022】さらにまた、本発明に係る移動式汚水処理
方法は、既存の汚水処理装置(A)へ接続してその装置
内の汚水を取込むための吸引手段と、処理した汚水を排
出するための排出手段とを有する運搬可能な重量とサイ
ズの小型汚水処理装置の全体又は部分を、運搬して前記
既存の汚水処理装置(A)に横付けし、前記吸引手段を
既存の汚水処理装置(A)に接続してその装置内の汚水
を前記小型汚水処理装置に取り込み、その場から移動し
てその小型汚水処理装置により取り込んだ汚水中の汚泥
分の濃度を河川放流規制値まで減量処理した後、前記排
出手段により直接その処理汚水を下水又は河川等の自然
水に放流することを特徴とする方法からなる。
【0023】また、上記方法において、小型汚水処理装
置での汚水処理の方法が、汚泥分の機械的微細化、汚泥
分の化学的溶解、汚泥分の化学的分解、嫌気性細菌によ
る汚泥分の生物学的分解、好気性微生物による汚泥分の
生物学的分解、汚水へのオゾン注入、汚水への酸素注
入、汚水への塩素注入、磁界通過、電流付加、電圧付
加、加圧、減圧、加熱、冷却、振動付与、超音波付与、
膜面通過、中空糸膜透過、超臨界付与、攪拌、曝気、オ
ゾン又は薬剤による脱臭、汚泥分の濾過、汚泥分の沈殿
分離の各方法のうちの少なくとも一つを含む処理を行う
ことを特徴とするものである。
【0024】さらに、上記構成において、小型汚水処理
装置における既存の汚水処理装置(A)に対する汚水の
吸引及び/又は排出及び/又は処理を、前記小型汚水処
理装置を搬送車に載せたままで行うか又は搬送車から降
ろして行うことを特徴とするものである。
【0025】さらにまた、上記方法において、吸引手段
と排出手段とは時間差で兼用する構成とすることもでき
る。
【0026】またさらに、上記方法において、一方で吸
引手段による小型汚水処理装置への既存の汚水処理装置
(A)からの吸引を行い、他方で排出手段による小型汚
水処理装置(1)からの既存の汚水処理装置(A)への
排出を同時的に行うようにするすることもできる。
【0027】また、上記構成において、小型汚水処理装
置の接続稼働期間を、既存の汚水処理装置(A)の処理
機能改善が期待される程度まで継続処理することを特徴
とするものである。
【0028】さらに、上記構成において、小型汚水処理
装置への吸引先としては、既存の汚水処理装置(A)に
含まれる流量調整槽、嫌気処理槽、好気処理槽、沈殿分
離槽、汚泥貯留槽の少なくとも一つの槽とすることがで
きる。
【0029】さらにまた、上記構成において、小型汚水
処理装置からの排出先としては、既存の汚水処理装置
(A)又は別の既存の汚水処理装置(B)に含まれる流
量調整槽、嫌気処理槽、好気処理槽、沈殿分離槽、汚泥
貯留槽の少なくとも一つの槽とすることができる。
【0030】さらにまた、上記方法において、小型汚水
処理装置から排出された処理汚水を、既存の汚水処理装
置(A)又は別の既存の汚水処理装置(B)で減量化及
び/又は減容化処理をする構成とすることができる。
【0031】またさらに、上記方法において、小型汚水
処理装置が、汚水処理の各工程を行う処理機能別に複数
個に分割され、それらを分割搬送し、既存の汚水処理装
置(A)の処理状況に応じてそれらを適宜選択し組み合
わせ使用して処理を行う構成とすることもできる。
【0032】また、本発明に係る移動式汚水処理装置
は、搬送車に、被処理汚水の吸引手段と処理汚水の排出
手段を備えた小型汚水処理装置を搭載し、該小型汚水処
理装置が、被処理汚水中の汚泥分を減量処理する汚泥減
量処理手段の少なくとも一部を含むことを特徴とするも
のからなる。すなわち、汚泥減量処理手段の少なくとも
一部を含む小型汚水処理装置を車両(搬送車)に搭載す
ることにより、任意の所望の場所に移動して、そこで要
求される処理を行えるようにしたものである。搭載する
のは、汚泥減量処理手段の全部を含む小型汚水処理装置
とすることもできるが、多くの場合、既存の汚水処理設
備が設置されているので、その既存の汚水処理設備の処
理能力を補助的にあるいは補完的に高めることができる
よう、汚泥減量処理手段の少なくとも一部を含んでいれ
ばよい。
【0033】この汚泥減量処理手段としては、各種のも
のが使用可能であり、とくに前述したような、被処理汚
水中の汚泥分を微生物により分解処理する微生物処理手
段からなることが好ましい。このような手段を搭載した
特殊装備車を、汚水処理が要求される場所に適宜移動さ
せることにより、実質的に任意の場所にて任意の時間に
所定の微生物処理を行うことができるようになる。した
がって、汚水処理装置全体を固定式とした装置に比べ、
自由度が極めて高く、比較的小さな施設に対しても、大
きな初期投資をすることなく安価に、かつ、低いランニ
ングコストで、優れた微生物処理機能を有する処理設備
を容易に確率できるようになる。
【0034】この移動式汚水処理装置においては、搬送
車に搭載された上記小型汚水処理装置の少なくとも一つ
の運転状態を検知する手段を有することが好ましい。ま
た、検知した運転状態の信号を発信する手段を有するこ
とが好ましい。このように構成すれば、遠隔地でもこの
装置の移動先から運転状態を把握することが可能にな
り、たとえば管理センターとの間で必要な情報のやりと
りが可能になる。
【0035】上記微生物処理手段としては、少なくとも
被処理汚水の曝気手段、曝気処理された汚水の汚泥分を
沈殿させる沈殿処理手段、沈殿した汚泥中の微生物の細
胞膜の破壊する細胞膜破壊処理手段を有するものに構成
できる。そして、微生物処理手段におけるこれら手段
は、循環路を介して接続された構成とすることができ
る。また、必要に応じて、細胞膜破壊処理手段と曝気手
段との間に流量調整手段(流量調整槽)を介在させても
よい。このような微生物処理手段では、前述したよう
に、微生物の細胞膜の破壊処理を行うことにより、嫌気
性微生物の発生や増殖を抑えて、曝気手段(曝気槽)で
好気性微生物による処理を効率よく行うことができ、か
つ、循環処理により被処理汚水を汚泥分を、処理汚水を
下水や河川等の自然水に放流可能なレベルにまで分解し
て減量処理することが可能になる。したがって、移動式
汚水処理装置の移動先ごとに、悪臭を発生させることな
く、ほぼ完全な優れた分解処理を行うことが可能にな
る。
【0036】この微生物処理により、一般の汚泥の他、
工場からの廃棄物、とくに有機物を含有する廃棄物を効
率よく分解処理できる。また、驚くべきことに、ダイオ
キシンの分解処理にも極めて有効であることが判明し
た。さらに、農薬の分解処理にも有効に活用でき、農薬
で汚染された土壌の改質にも有効に利用できる可能性が
ある。
【0037】搬送車に搭載して移動させる手段は、既存
の汚水処理装置がどの手段を有しているかに応じて選択
できる。例えば、上記曝気手段、沈殿処理手段が既存の
汚水処理装置に設けられている場合には、搬送車には、
上記細胞膜破壊処理手段のみが搭載された構成とするこ
とができる。また、搬送車に、曝気手段、沈殿処理手
段、細胞膜破壊処理手段がすべて搭載された構成とする
こともできる。
【0038】このような優れた汚水処理を適切に行うた
めには、被処理汚水の供給量や処理中の曝気槽や沈殿
槽、細胞膜処理槽の運転条件が適切に管理される必要が
ある。また、複数の移動式汚水処理装置がそれぞれ異な
る場所に移動する場合等には、各移動先における処理状
況や被処理汚水の性状、最適な処理条件等の情報が管理
センターとやりとりされることが望ましい。それによっ
て、適切な処理がより確実に行われることになる。
【0039】そこで本発明に係る移動式汚水処理管理シ
ステムは、上記のような移動式汚水処理装置と管理セン
ターとの間で信号の送受信を行うことを特徴とするもの
からなる。
【0040】この移動式汚水処理管理システムにおいて
は、上記信号の送受信を通信衛星および/または無線通
信基地局を介して行うことができる。たとえば、移動式
汚水処理装置の移動先情報などについては、通信衛星を
使用したGPSの通信システムを利用でき、運転状況や
操作指令などの情報は、DOPA等の無線通信基地局を
介した通信システムを利用できる。
【0041】より具体的な情報としては、たとえば、移
動式汚水処理装置から管理センターへは、上記小型汚水
処理装置の少なくとも一つの運転状態に関する信号を送
信することができる。また、管理センターから移動式汚
水処理装置へは、処理操作指令信号および/または作動
指令信号を送信することができる。双方向に送受信が可
能であり、これによってより円滑な処理や管理が可能と
なる。
【0042】また、管理センターでは、複数の移動式汚
水処理装置の各装置毎の運転経歴を集約することもでき
る。さらに、管理センターでは、処理依頼顧客毎の処理
経歴を集約することもできる。このような管理形態が可
能となることにより、移動先での処理の信頼性を向上し
たり、各移動式汚水処理装置の定期点検を適切な周期で
行ったり、各移動式汚水処理装置における蓄積廃棄物の
量を推定したり適切に除去したり、顧客毎の被処理汚水
の性状を正確に把握、記録したりすることが可能にな
り、信頼性の高い優れた処理形態を継続することができ
る。またたとえば、フランチャイズ制として実際の現場
の処理業者と管理者を別会社組織としたりすること等に
より、新しいビジネスへの展開をはかることも可能にな
る。
【0043】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の望ましい実施の
形態を、図面を参照しながら説明する。まず、本発明に
係る移動式汚水処理方法の実施の形態について説明す
る。本発明に係る移動式汚水処理方法には、たとえば図
2に示すように、搬送車4に搭載して運搬可能な重量と
サイズの小型汚水処理装置1を用いる。その小型汚水処
理装置1は、既存の汚水処理装置Aへ接続してその装置
内の汚水を取込むための吸引手段2と、処理した汚水を
排出するための排出手段3とを備えている。
【0044】吸引手段2と排出手段3は、汚水処理装置
A本体内へ接続される吸引チューブ及び排出チューブを
有し、ポンプの稼動による吸引と排水とができるように
なっている。図2では、吸引手段2と排出手段3とを別
々に設けた場合の形態を示している。また、図1は、吸
引手段2が排出手段3を兼用した場合の形態を示してお
り、両者を時間差で兼用することができるようになって
いる。
【0045】小型汚水処理装置1は、汚水処理の各種処
理方法を実施できる機能を有している。その汚水処理の
方法としては、「汚泥分の機械的微細化」、「汚泥分の
化学的溶解」、「汚泥の化学的分解」、「嫌気性細菌に
よる汚泥の生物学的分解」、「好気性微生物による汚泥
の生物学的分解」、「汚水へのオゾン注入」、「汚水へ
の酸素注入」、「汚水入の塩素注入」、「磁界通過」、
「電流付加」、「電圧付加」、「加圧」、「減圧」、
「加熱」、「冷却」、「振動付与」、「超音波付与」、
「膜面通過」、「中空糸膜透過」、「超臨界付与」、
「攪拌」、「曝気」、「オゾン又は薬剤による脱臭」、
「汚泥分の濾過」、「汚泥分の沈殿分離」の各処理方法
の少なくとも一つが行える。
【0046】それらの処理方法は、これまで提案及び実
施されている処理方法であり、その処理を行うための各
種装置が提案及び実施がなされている。本発明では、小
型汚水処理装置1を、汚水処理の各工程を行う処理機能
別に複数個に分割し、それらを分割搬送できるようにす
ることもできる。そして、既存の汚水処理装置Aの処理
状況に応じて、各処理機能別の装置のうちの一つ又は複
数の機能を有する装置を組み込んだ小型汚水処理装置1
を適宜選択組み合わせ使用することができる。
【0047】例えば、既存の汚水処理装置Aを観察し
て、汚泥分の機械的微細化処理が最適であると状況判断
した場合には、小型汚水処理装置1は、汚泥分の機械的
微細化装置の単機能装置として使用することもできる
し、さらに多機能の汚泥分の機械的微細化装置と汚水へ
のオゾン注入装置とが組み合わされた複数機能の装置と
しても使用できる。
【0048】また、本発明における既存の汚水処理装置
Aは、これまでに各種形態のものが提案及び実施されて
いるが、いずれの形態にも上記各機能によって対応処理
することができる。通常の既存の汚水処理装置Aの一般
的な形態としては、流量調整槽5、嫌気処理槽6、好気
処理槽7、沈殿分離槽8、汚泥貯留槽9などを順に有
し、それらの各槽間は配管などで汚水が順次流れるよう
に接続されている。
【0049】したがって、前記小型汚水処理装置1への
吸引先は、既存の汚水処理装置Aに含まれる流量調整槽
5、嫌気処理槽6、好気処理槽7のうち少なくとも一つ
の槽とすることができ、また、小型汚水処理装置1から
の排出先は、既存の汚水処理装置A又は別の既存の汚水
処理装置Bに含まれる流量調整槽5、嫌気処理槽6、好
気処理槽7、沈殿分離槽8、汚泥貯留槽9のうち少なく
とも一つの槽とすることができる。それらの各槽のうち
少なくとも一つを選択するのは、各槽での処理機能を発
揮できる能力の限界を越えている場合に、その部分の汚
水を引き抜いて処理することが効率的となる。
【0050】また本発明に係る方法では、殆んどの処理
機能を誂えることができ、また各機能も複数を使用する
こともできるので、既存の汚水処理装置Aの実際の汚水
処理状況が最悪の場合、小型汚水処理装置1でその全て
を代替して処理することも可能である
【0051】例えば、小型汚水処理装置1から排出され
た処理汚水は、既存の汚水処理装置A又は別の既存の汚
水処理装置Bに入れて、そこで攪拌や曝気などの各種汚
水処理方法により減量化及び/又は減容化処理をするこ
とも可能である。
【0052】また、小型汚水処理装置1は、搬送車4に
搭載して運搬移動するものであるが、その搬送車4の荷
台に載せ降ろしできるタイプと搬送車4そのものを小型
汚水処理装置1と一体化させた載せ降ろししないタイプ
の専用車とすることも可能である。載せ降ろしできるタ
イプを使用する場合には、既存の汚水処理装置Aに対す
る汚水の吸引及び/又は排出及び/又は処理を、小型汚
水処理装置1を搬送車4に載せたままで行うか又は搬送
車4から降ろして行うことができる。
【0053】以上、小型汚水処理装置1及び既存の汚水
処理装置Aについて説明したが、次にそれらの各装置に
対して行われる本発明に係る方法の実施態様について以
下説明する。本発明に係る移動式汚水処理方法には、以
下の四つの基本形態がある。
【0054】第一の方法は、図1及び図2に示すよう
に、既存の汚水処理装置Aへ接続してその装置内の汚水
を取込むための吸引手段2と、処理した汚水を排出する
ための排出手段3とを有する運搬可能な重量とサイズの
小型汚水処理装置1の全体又は部分を、運搬して前記既
存の汚水処理装置Aに横付けし、吸引手段2を既存の汚
水処理装置Aに接続してその装置内の汚水を小型汚水処
理装置1に取り込み、その小型汚水処理装置1により取
り込んだ汚水を処理した後、その処理汚水を排出手段3
により既存の汚水処理装置Aに戻し入れる方法である。
【0055】第二の方法は、図4に示すように、既存の
汚水処理装置Aへ接続してその装置内の汚水を取込むた
めの吸引手段2と、処理した汚水を排出するための排出
手段3とを有する運搬可能な重量とサイズの小型汚水処
理装置1の全体又は部分を、運搬して前記既存の汚水処
理装置Aに横付けし、吸引手段2を既存の汚水処理装置
Aに接続してその装置内の汚水を小型汚水処理装置1に
取り込み、その小型汚水処理装置1により取り込んだ汚
水を処理した後、その処理汚水を排出手段3により別の
既存の汚水処理装置Bに注入する方法である。
【0056】第三の方法は、図3に示すように、既存の
汚水処理装置Aへ接続してその装置内の汚水を取込むた
めの吸引手段2と、処理した汚水を排出するための排出
手段3とを有する運搬可能な重量とサイズの小型汚水処
理装置1の全体又は部分を、運搬して前記既存の汚水処
理装置Aに横付けし、吸引手段2を既存の汚水処理装置
Aに接続してその装置内の汚水を小型汚水処理装置1に
取り込み、その小型汚水処理装置1により取り込んだ汚
水中の汚泥分の濃度を河川放流規制値まで減量処理した
後、排出手段3により直接その処理汚水を下水又は河川
等の自然水10に放流する方法である。
【0057】第四の方法は、図5に示すように、既存の
汚水処理装置Aへ接続してその装置内の汚水を取込むた
めの吸引手段2と、処理した汚水を排出するための排出
手段3とを有する運搬可能な重量とサイズの小型汚水処
理装置1の全体又は部分を、運搬して前記既存の汚水処
理装置Aに横付けし、吸引手段2を既存の汚水処理装置
Aに接続してその装置内の汚水を前記小型汚水処理装置
1に取り込み、その場から移動してその小型汚水処理装
置1により取り込んだ汚水中の汚泥分の濃度を河川放流
規制値まで減量処理した後、排出手段3により直接その
処理汚水を下水又は河川等の自然水10に放流する方法
である。
【0058】そして、上記各方法において、小型汚水処
理装置1の接続稼動を継続すると、既存の汚水処理装置
Aの処理機能が改善又は復活し、その後しばらく又は長
期にわたって、本発明に係る方法の補助を受けずに既存
の汚水処理装置A独自で処理できるようになる。
【0059】次に、本発明に係る移動式汚水処理装置の
実施態様について説明する。図6は、本発明の一実施態
様に係る移動式汚水処理装置を示しており、とくに、被
処理汚水中の汚泥分を減量処理する汚泥減量処理システ
ムの一部を、搬送車11に搭載した小型汚水処理装置1
2として構成した場合を示している。汚泥減量処理シス
テムの実質的に全体を搭載することも可能であるが、そ
の例については後述する。
【0060】小型汚水処理装置12は、被処理汚水の吸
引手段13と、小型汚水処理装置12で処理した後の汚
水を排出する排出手段14を備えている。工場やレスト
ラン等に設置された既存の汚水処理装置15から吸引手
段13によって小型汚水処理装置12に被処理汚水が取
り込まれ、処理汚水が排出手段14を介して既存の汚水
処理装置15に戻されるようになっている。
【0061】既存の汚水処理装置15は、本実施態様で
は、汚泥減量処理手段として、被処理汚水中の汚泥分を
微生物により分解処理する微生物処理手段を有するもの
からなる。
【0062】この微生物処理手段は、次のようなシステ
ムに構成されている。汚水発生場所から受入れ手段を介
して流量調整槽17に受け入れられた汚水は、流量制御
可能なポンプ16を介して曝気手段としての曝気槽18
に送られる。曝気槽18の上部には、折れ曲がって延び
るベント管19が設けられている。曝気槽18内の下部
には、エアレーション用の配管20が設けられており、
供給エアのバブリングにより曝気処理され、曝気槽18
内における被処理汚水中の溶存酸素量が増加されて、含
有されている微生物が好気性に保たれるようになってい
る。曝気槽18には、必要に応じて、微生物活性剤21
が適宜投入される。この曝気槽18内における好気性微
生物により、被処理汚水、とくにそれに含有されている
汚泥が悪臭を発生させることなく分解処理される。つま
り、汚泥の主成分となっている微生物群が、他の好気性
微生物により処理され、主として、放流可能な水と、分
解不能な物質(たとえば、少量の無機物質)とに分解さ
れる。曝気における排気はベント管19を通して行われ
るが、嫌気性微生物の発生、増殖が抑えられているの
で、悪臭を発生させることはない。
【0063】曝気槽18の上部から、曝気処理された汚
水が移送管22を介して沈殿槽23へ移送される。沈殿
槽23では、静置沈殿が行われ、上澄液24と沈降した
余剰活性汚泥25とに分離される。上澄液24の主成分
は通常の水であり、そのまま放流可能な水のレベルにま
で分解、分離されたものとなっている。この上澄液24
は、処理中にそのまま連続的に放流されてもよく、放流
に適さない場所での処理の場合には、一旦適当な槽(図
示略)に貯留しておき、放流に適した場所に移動した後
放流すればよい。
【0064】沈殿槽23における余剰汚泥25は、引抜
きポンプ26、移送管27を介して、汚泥濃縮槽28に
送られ、その槽28から濃縮汚泥が汚泥貯留槽29へと
送られるようになっている。本実施態様では、この汚泥
貯留槽29に貯留された汚泥に対して、上記搬送車11
に搭載した小型汚水処理装置12により汚泥が循環処理
される。つまり、搬送車11に搭載した小型汚水処理装
置12が本発明で言う移動式汚水処理装置を構成し、そ
れ以外の処理システムが、既存の汚水処理装置を構成し
ている。小型汚水処理装置12により循環処理された汚
泥は、汚泥貯留槽29から移送ポンプ30により流量調
整槽17に戻されるようになっている。汚泥貯留槽29
には、必要に応じて、汚泥の可溶化剤31が適宜投入さ
れる。
【0065】本実施態様では、小型汚水処理装置12
は、細胞膜処理槽32と細胞膜破壊手段33とを有して
おり、吸引手段13によって吸引されてきた汚泥が細胞
膜処理槽32に送られる。細胞膜処理槽32には、必要
に応じて、微生物活性剤34が適宜投入される。細胞膜
処理槽32では送られてきた汚泥を、細胞膜破壊手段3
3との間で循環処理することにより、汚泥中の微生物の
細胞膜を破壊する処理が行われる。細胞膜破壊手段33
では、たとえば、オゾン、高熱、または高圧を付与する
ことにより、あるいは各種微生物溶膜剤等の化学物質の
添加処理を行うことにより、微生物の細胞膜が破壊され
る。この微生物の細胞膜の破壊処理は、可溶化処理とも
呼ばれており、可溶化された汚泥が、順次汚泥貯留槽2
9に戻され、そこから流量調整槽17へと戻される。場
合によっては、汚泥貯留槽29から直接に曝気槽18に
戻してもよい。
【0066】曝気槽18に戻された汚泥中の微生物の大
半は、細胞膜が破壊されていることになるから、曝気槽
18中の好気性微生物により容易に汚水中の汚泥が分解
処理される。このように、被処理汚水中の汚泥が循環処
理されるため、適切な処理時間に設定することにより、
微生物を主成分とする余剰汚泥の大半は消滅し、ほぼ完
全な分解処理が行われる。また、有機物を主成分とする
汚泥や一般工場廃棄物等に対して、さらにはダイオキシ
ンや農薬の分解処理に対しても、極めて有効に微生物処
理を行うことができる。
【0067】上記汚水の循環処理においては、処理を促
進するために、とくに曝気槽18および/または細胞膜
処理槽32にて必要に応じて上記の如く微生物活性剤が
添加される。添加する微生物活性剤としては、各種の栄
養剤やミネラル成分を含む微生物活性剤を使用できる。
微生物活性剤の添加、とくに細胞膜処理槽32への微生
物活性剤の添加は、後述の指令等に基づいて自動的に行
うことが可能である。
【0068】また、上記処理においては、各種状態を検
知し、そのときの最適な条件に制御することが可能であ
る。たとえば、細胞膜処理槽32における溶存酸素の条
件あるいはそれに対応する値を検知し、細胞膜処理槽3
2での溶存酸素濃度が曝気槽18での微生物処理に好適
な濃度となるよう、循環流量や処理時間を制御したりす
ることが可能である。
【0069】このような運転条件制御、あるいは運転条
件監視のために、各種センサを設けておくことが好まし
い。例えば、曝気槽18や細胞膜処理槽32に、溶存酸
素濃度またはそれに対応する物理量を検知可能なセンサ
35を設けておくことができる。この検出値により、上
記システムの運転時の健全度を判断することが可能とな
る。
【0070】また、上記システムの運転状態を把握、管
理したり、制御するために、本実施態様では、吸引手段
13や排出手段14用の各ポンプの電流値を検出する電
流計36、配管外れなどを検出するために給排水圧力を
検知する圧力計37などが、適当な位置に設けられてい
る。さらに、処理条件を監視したり制御したりするため
に、たとえば処理温度を検知する温度センサ38が適当
な位置に設けられている。
【0071】本実施態様では、たとえば図7に示すよう
に、上記のような移動式汚水処理装置41に対して、管
理センター42との間で、各種信号の送受信を行うこと
ができる管理システムが構築されている。これら各種信
号の送受信は、移動式汚水処理装置41の運転状態の監
視(モニタリング)はもちろん、たとえば、管理センタ
ー42から適切な運転条件の指令を送ったり、管理セン
ター42で運転経歴を集約したり、緊急時の安全動作信
号を送ったり、さらには、処理を行っている現在位置や
時間を確認したりするために行われる。
【0072】図7に示す態様では、特殊装備車に仕立て
られた移動式汚水処理装置41が、たとえば顧客の要求
に応じて、工場やレストラン、自治体や民間の各種廃棄
物処理場等の所定の場所に移動され、移動先で被処理汚
水を受け入れて処理を開始する。移動先は、たとえば通
信衛星43を利用し、周知のGPSを利用して、管理セ
ンター42で正確に場所を把握、監視できる。また、そ
の他の各種信号の送受信は、無線通信基地局44を介し
て、たとえば携帯電話の信号の送受信と同様に行うこと
ができる。
【0073】送受信される信号としては、たとえば、移
動式汚水処理装置41における検知信号群45(たとえ
ば、溶存酸素濃度またはそれに対応する物理量の信号、
各系統内の圧力信号、ポンプ電流信号、処理温度信号な
ど)が移動式汚水処理装置41から管理センター42に
送信され、移動式汚水処理装置41自身でも管理センタ
ー42においても、運転状態を監視でき、処理システム
の作動の健全性等を容易に判断できるようになる。ま
た、そのときの被処理汚泥の性状等についても、送信す
ることが可能である。
【0074】管理センター42から移動式汚水処理装置
41へは、上記の送信されてきた信号を判断し、必要に
応じて、各種処理操作や作動の指令信号群46を送信す
ることができる。たとえば、検知された信号から所定の
運転条件を外れていると判断された場合にはアラームを
発したり、あるいは被処理汚泥の性状等に応じてより最
適な運転を行えるように、管理センター42側から条件
変更等のために処理操作指令信号を送信したり、あるい
は、直接的にまたは自動的に運転条件を変更したり制御
したりするために、管理センター42側から装置各部に
作動指令信号を送信することもできる。
【0075】さらに、管理センター42では、移動式汚
水処理装置41の運転状況や経歴を集約することもでき
る。このような管理は、とくに多数の移動式汚水処理装
置41を管理する場合に有効であり、個々の装置の運転
状況や運転経歴をコンピュータを用いて適切に管理する
ことができるようになる。
【0076】たとえば、各移動式汚水処理装置41毎の
処理場所や処理日時、処理時間等を集約して管理でき、
さらに、処理依頼顧客毎の処理経歴や被処理汚水の性状
の状況やその変化等についても、集約して記録しておく
ことができる。したがって、各移動式汚水処理装置41
毎に最も適切なタイミングで定期点検を行ったり、装置
内に集積している分解不能汚泥を除去したりすることが
できる。また、このようなコンピュータ管理により、顧
客毎にそれぞれ最適なサービスの提供をはかることもで
きる。
【0077】また、管理センター42で集約される種々
の蓄積データから、処理依頼顧客毎に対して、現在行っ
ている処理が最適なものとなっているか否かの判断も可
能となる。たとえば、処理時間が予定した時間よりも長
くかかった場合等には、その被処理汚水、被処理汚泥の
サンプルを持ち帰り、時間を要する分析等に供して、分
析の結果から、より最適な運転条件やより最適な添加剤
を助言したり実行したりすることができる。このような
システムにより、より優れたサービスを提供でき、ビジ
ネスチャンスも大きく広がることになる。
【0078】上記実施態様は、搬送車11に、被処理汚
水中の汚泥分を減量処理する汚泥減量処理システムの一
部を、小型汚水処理装置12として搭載した場合につい
て説明したが、本発明においては、汚泥減量処理システ
ムの実質的に全体を小型汚水処理装置として搭載するこ
とも可能である。
【0079】図8は、本発明の別の実施態様に係る移動
式汚水処理装置を示しており、とくに汚泥減量処理シス
テムの実質的に全体を小型汚水処理装置として搭載した
特殊装備車として構成した場合を示している。図8にお
いては、小型汚水処理装置51が搬送車52に搭載され
て移動式汚水処理装置が構成されている。小型汚水処理
装置51は、吸引ホース、吸引ポンプ等を備えた吸引手
段53と、放流可能な処理水を排出する排出手段54を
備えており、本実施態様では、被処理汚水を微生物によ
り分解処理する微生物処理手段を搭載したものに構成さ
れている。
【0080】微生物処理手段においては、本実施態様で
は、吸引手段53により受け入れられた被処理汚水55
は、一旦流量調整槽56に貯留され、そこから流量制御
可能なポンプ57により曝気槽58に供給される。曝気
槽58の上部にはベント管59が、曝気槽58内の下部
には、エアレーション用の配管60が設けられており、
供給エアのバブリングにより曝気処理され、曝気槽58
内における被処理汚水中の溶存酸素量が増加されて、含
有されている微生物が好気性に保たれるようになってい
る。この曝気槽58内における好気性微生物により、被
処理汚水中の汚泥が悪臭を発生させることなく分解処理
される。
【0081】曝気槽58の上部から、曝気処理された汚
水が移送管61を介して沈殿槽62へ移送される。沈殿
槽62では、静置沈殿が行われ、上澄液63と沈降した
余剰汚泥64とに分離される。上澄液63の主成分は通
常の水であり、そのまま放流可能な水のレベルにまで分
解、分離されたものとなっており、適宜排出手段54を
介して排出される。この上澄液63は、処理中にそのま
ま連続的に放流されてもよく、放流に適さない場所での
処理の場合には、一旦適当な搭載槽(図示略)に貯留し
ておき、放流に適した場所に移動した後放流すればよ
い。
【0082】沈殿槽62における余剰汚泥64は、引抜
きポンプ65、移送管66を介して、細胞膜処理槽67
に送られる。細胞膜処理槽67では送られてきた余剰汚
泥64を、細胞膜破壊手段68との間で循環処理するこ
とにより、余剰汚泥64中の微生物の細胞膜を破壊する
処理が行われる。細胞膜破壊手段68では、たとえば、
オゾン、高熱、または高圧を付与することにより、ある
いは各種微生物溶膜剤等の化学物質の添加処理を行うこ
とにより、微生物の細胞膜が破壊される。微生物の細胞
膜が破壊された汚泥が、移送ポンプ69、移送管70を
介して直接にあるいは流量調整槽56を介して(本実施
態様では流量調整槽56を介して)細胞膜処理槽67か
ら曝気槽58に戻される。
【0083】曝気槽58に戻された汚泥中の微生物の大
半は、細胞膜が破壊されているから、曝気槽58中の好
気性微生物により容易に分解処理される。このように、
被処理汚水、汚泥が循環処理されるため、適切な処理時
間に設定することにより、微生物を主成分とする余剰汚
泥の大半は消滅し、ほぼ完全な分解処理が行われる。ま
た、有機物を主成分とする汚泥や一般工場廃棄物等に対
して、さらにはダイオキシンや農薬の分解処理に対して
も、極めて有効に微生物処理を行うことができる。
【0084】上記循環汚泥の処理においては、処理を促
進するために、とくに曝気槽58および/または細胞膜
処理槽67にて必要に応じて微生物活性剤71を添加し
てもよい。添加する微生物活性剤としては、前述したの
と同様、各種の栄養剤やミネラル成分を含む微生物活性
剤を使用できる。微生物活性剤71の添加は、後述の指
令等に基づいて自動的に行うことが可能である。
【0085】また、上記処理においては、各種状態を検
知し、そのときの最適な条件に制御することが可能であ
る。たとえば、曝気槽58における溶存酸素の条件ある
いはそれに対応する値を検知し、曝気槽58での微生物
処理が適切に行われるよう、流量調整槽56からの投入
あるいは循環汚泥の量を制御したり、曝気時間を制御し
たりすることが可能である。
【0086】このような運転条件制御、あるいは運転条
件監視のために、曝気槽58には、溶存酸素濃度または
それに対応する物理量を検知可能なセンサ72が設けら
れている。この検出値により、本システムの運転時の健
全度を判断することが可能となる。また、本システムの
運転状態を把握、管理したり、制御するために、本実施
態様では、各ポンプの電流値を検出する電流計73、配
管外れなどを検出するために給排水圧力を検知する圧力
計74などが、適当な位置に設けられている。さらに、
処理条件を監視したり制御したりするために、たとえば
処理温度を検知する温度センサ75が適当な位置に設け
られている。
【0087】上記のような移動式汚水処理装置に対して
も、図7に示したのと同様に、管理センターとの間で、
各種信号の送受信を行うことができる管理システムを構
築することができる。各種信号の送受信は、前述したの
と同様の方法で行うことができる。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る移動
式汚水処理方法によれば、生活廃水や畜産排水、ホテル
やレストランなどの業務排水などの汚水を処理するため
の各種既存の汚水処理装置に対して、別の移動式の処理
装置を補助的に付加使用することによって、既存の汚水
処理設備をそのまま稼動させたまま又は一部の槽の稼動
を停止して、既存の汚水処理設備の能力を超えて発生す
る汚水を確実に処理できるようになった。
【0089】また、本発明における小型汚水処理装置は
既存の汚水処理装置に対して各種機能を必要に応じて、
選択し処理機能及び能力を代替できるが、特に搬送車に
搭載して素早く対応処理できることは、これまでの設備
の増改築による対応ではできなかったことであり、既存
の汚水処理装置がパンクしたときの緊急時には、その威
力が大きく発揮される。また、汚水処理装置を含めて建
物の増改築時には、その汚水処理装置の一時的な代替使
用によってレストランやホテルなどの営業を継続して行
うこともできるようになった。
【0090】また、業務拡張などにより、汚水の処理能
力を増加させるために新規に汚水処理装置を設置する場
合には多くの費用と広い敷地が必要となるが、本発明に
係る方法を用いれば、既存の汚水処理装置をそのままに
して対応することができることは大きな利点である。
【0091】また、本発明に係る移動式汚水処理方法に
よれば、大量の被処理汚水に対しても、比較的少量の被
処理汚水に対しても、それら処理場所に移動して直接処
理できるので、固定式の処理施設を設置できない場所で
の処理や、既存の設備の処理能力の向上が要求される場
合に、容易にかつ安価に所望の処理を実施できるように
なる。
【0092】また、微生物処理手段により、悪臭を発生
させることなく被処理汚泥をほぼ完全なレベルにまで分
解処理することが可能になり、しかも、排出物としては
放流可能な水だけとすることも可能となるので、実質的
にあらゆる場所での処理が可能になり、従来困難であっ
た場所や規模での処理も容易にかつ安価に行うことがで
きるようになる。
【0093】さらに、本発明に係る移動式汚水処理管理
システムによれば、個々の移動式汚水処理装置の運転状
態を的確に監視したり最適に管理、制御したりすること
が可能になるとともに、処理依頼顧客に対し最適なサー
ビスを提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係る移動式汚水処理方法
の実施の様子を示し、小型汚水処理装置を搬送車に載せ
たままで既存の汚水処理装置に横付け稼動をしている状
態を示す概略縦断面図である。
【図2】本発明の別の実施態様に係る移動式汚水処理方
法の実施の様子を示し、小型汚水処理装置を搬送車に載
せたままで既存の汚水処理装置に横付け稼動をしている
状態を示す概略縦断面図である。
【図3】本発明のさらに別の実施態様に係る移動式汚水
処理方法の実施の様子を示し、小型汚水処理装置を搬送
車に載せたままで既存の汚水処理装置に横付け稼動をし
て、処理した水を直接放流している状態を示す概略縦断
面図である。
【図4】本発明のさらに別の実施態様に係る移動式汚水
処理方法の実施の様子を示し、小型汚水処理装置を搬送
車に載せたままで既存の汚水処理装置に横付け稼動をし
ている状態と、その後に別の既存の汚水処理装置に移動
して横付け稼動をしている状態を示す概略縦断面図であ
る。
【図5】本発明のさらに別の実施態様に係る移動式汚水
処理方法の実施の様子を示し、小型汚水処理装置を搬送
車に載せたままで既存の汚水処理装置に横付け稼動をし
ている状態と、その後に別の場所に移動して稼動をして
いる状態を示す概略縦断面図である。
【図6】本発明の一実施態様に係る移動式汚水処理装置
を用いたシステムの概略構成図である。
【図7】図6の装置を用いた移動式汚水処理管理システ
ムの一例を示す概略構成図である。
【図8】本発明の別の実施態様に係る移動式汚水処理装
置の概略システム構成図である。
【図9】従来の既存の汚水処理装置を示す概略縦断面図
である。
【符号の説明】
A 既存の汚水処理装置 B 別の既存の汚水処理装置 1 小型汚水処理装置 2 吸引手段 3 排出手段 4 搬送車 5 流量調整槽 6 嫌気処理槽 7 好気処理槽 8 沈澱分離槽 9 汚泥貯留槽 10 自然水 11、52 搬送車 12、51 小型汚水処理装置 13、53 吸引手段 14、54 排出手段 15 既存の汚水処理装置 16、57 ポンプ 17、56 流量調整槽 18、58 曝気槽 19、59 ベント管 20、60 エアレーション用配管 21 微生物活性剤 22、61 移送管 23、62 沈殿槽 24、63 上澄液 25、64 余剰汚泥 26、65 引抜きポンプ 27、66、70 移送管 28 汚泥濃縮槽 29 汚泥貯留槽 30、69 移送ポンプ 31 可溶化剤 32、67 細胞膜処理槽 33、68 細胞膜破壊手段 34、71 微生物活性剤 35、72 溶存酸素濃度検知センサ 36、73 電流計 37、74 圧力計 38、75 温度センサ 41 移動式汚水処理装置 42 管理センター 43 通信衛星 44 無線通信基地局 45 検知信号群 46 指令信号群 55 被処理汚水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/02 C02F 1/02 Z 4D050 1/34 1/34 4D059 1/36 1/36 4D061 1/44 1/44 K 1/48 1/48 A B 1/72 1/72 Z 1/74 101 1/74 101 1/76 1/76 Z 1/78 1/78 3/12 3/12 B 3/28 3/28 Z 3/30 3/30 Z 9/00 501 9/00 501C 501D 501F 502 502A 502E 502L 502P 502Q 502R 502Z 503 503C 504 504A 504C 11/00 11/00 D 11/02 11/02 11/12 11/12 C (72)発明者 橋口 裕昭 栃木県宇都宮市さつき1丁目11番38号 株 式会社プリオ内 Fターム(参考) 4D006 GA02 HA01 JA01 JA02Z KA01 KA72 KB01 KB02 KB13 KB14 KB22 KB23 KD21 KD23 KD30 KE30P KE30Q MA01 MB02 PA05 PB08 PC62 4D028 AA03 AB00 AB03 BB07 BD06 BD10 BD16 CA00 CC00 4D034 AA11 CA01 4D037 AA11 AB03 BA26 CA02 CA03 CA04 CA05 CA06 CA07 CA11 CA12 4D040 AA01 AA12 AA23 AA27 BB01 BB12 BB22 BB23 BB24 4D050 AA12 AA14 AA15 AB04 AB06 BB01 BB02 BB04 CA01 CA09 CA10 CA11 CA15 CA16 CA17 4D059 AA30 BA01 BA11 BA31 BE01 BE31 BK11 BK12 BK13 4D061 DA08 DB01 DC04 EA01 EA17 FA01 FA09 FA13 FA14 FA15 FA16

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既存の汚水処理装置(A)へ接続してそ
    の装置内の汚水を取込むための吸引手段と、処理した汚
    水を排出するための排出手段とを有する運搬可能な重量
    とサイズの小型汚水処理装置の全体又は部分を、運搬し
    て前記既存の汚水処理装置(A)に横付けし、前記吸引
    手段を既存の汚水処理装置(A)に接続してその装置内
    の汚水を前記小型汚水処理装置に取り込み、その小型汚
    水処理装置により取り込んだ汚水を処理した後、その処
    理汚水を前記排出手段により前記既存の汚水処理装置
    (A)に戻し入れることを特徴とする移動式汚水処理方
    法。
  2. 【請求項2】 既存の汚水処理装置(A)へ接続してそ
    の装置内の汚水を取込むための吸引手段と、処理した汚
    水を排出するための排出手段とを有する運搬可能な重量
    とサイズの小型汚水処理装置の全体又は部分を、運搬し
    て前記既存の汚水処理装置(A)に横付けし、前記吸引
    手段を既存の汚水処理装置(A)に接続してその装置内
    の汚水を前記小型汚水処理装置に取り込み、その小型汚
    水処理装置により取り込んだ汚水を処理した後、その処
    理汚水を前記排出手段により別の既存の汚水処理装置
    (B)に注入することを特徴とする移動式汚水処理方
    法。
  3. 【請求項3】 既存の汚水処理装置(A)へ接続してそ
    の装置内の汚水を取込むための吸引手段と、処理した汚
    水を排出するための排出手段とを有する運搬可能な重量
    とサイズの小型汚水処理装置の全体又は部分を、運搬し
    て前記既存の汚水処理装置(A)に横付けし、前記吸引
    手段を既存の汚水処理装置(A)に接続してその装置内
    の汚水を前記小型汚水処理装置に取り込み、その小型汚
    水処理装置により取り込んだ汚水中の汚泥分の濃度を河
    川放流規制値まで減量処理した後、前記排出手段により
    直接その処理汚水を下水又は河川等の自然水に放流する
    ことを特徴とする移動式汚水処理方法。
  4. 【請求項4】 既存の汚水処理装置(A)へ接続してそ
    の装置内の汚水を取込むための吸引手段と、処理した汚
    水を排出するための排出手段とを有する運搬可能な重量
    とサイズの小型汚水処理装置の全体又は部分を、運搬し
    て前記既存の汚水処理装置(A)に横付けし、前記吸引
    手段を既存の汚水処理装置(A)に接続してその装置内
    の汚水を前記小型汚水処理装置に取り込み、その場から
    移動してその小型汚水処理装置により取り込んだ汚水中
    の汚泥分の濃度を河川放流規制値まで減量処理した後、
    前記排出手段により直接その処理汚水を下水又は河川等
    の自然水に放流することを特徴とする移動式汚水処理方
    法。
  5. 【請求項5】 小型汚水処理装置での汚水処理の方法
    が、汚泥分の機械的微細化、汚泥分の化学的溶解、汚泥
    分の化学的分解、嫌気性細菌による汚泥分の生物学的分
    解、好気性微生物による汚泥分の生物学的分解、汚水へ
    のオゾン注入、汚水への酸素注入、汚水への塩素注入、
    磁界通過、電流付加、電圧付加、加圧、減圧、加熱、冷
    却、振動付与、超音波付与、膜面通過、中空糸膜透過、
    超臨界付与、攪拌、曝気、オゾン又は薬剤による脱臭、
    汚泥分の濾過、汚泥分の沈殿分離の各方法のうちの少な
    くとも一つを含む処理を行うことを特徴とする、請求項
    1ないし4のいずれかに記載の移動式汚水処理方法。
  6. 【請求項6】 小型汚水処理装置における既存の汚水処
    理装置(A)に対する汚水の吸引及び/又は排出及び/
    又は処理を、前記小型汚水処理装置を搬送車に載せたま
    まで行うか又は搬送車から降ろして行うことを特徴とす
    る、請求項1ないし5のいずれかに記載の移動式汚水処
    理方法。
  7. 【請求項7】 吸引手段と排出手段とを時間差で兼用す
    ることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記
    載の移動式汚水処理方法。
  8. 【請求項8】 一方で吸引手段による小型汚水処理装置
    への既存の汚水処理装置(A)からの吸引を行い、他方
    で排出手段による小型汚水処理装置(1)からの既存の
    汚水処理装置(A)への排出を同時的に行うことを特徴
    とする、請求項1、2、3、5及び6のいずれかに記載
    の移動式汚水処理方法。
  9. 【請求項9】 小型汚水処理装置の接続稼働期間を、既
    存の汚水処理装置(A)の処理機能改善が期待される程
    度まで継続処理することを特徴とする、請求項1ないし
    8のいずれかに記載の移動式汚水処理方法。
  10. 【請求項10】 小型汚水処理装置への吸引先が、既存
    の汚水処理装置(A)に含まれる流量調整槽、嫌気処理
    槽、好気処理槽、沈殿分離槽、汚泥貯留槽の少なくとも
    一つの槽である、請求項1ないし9のいずれかに記載の
    移動式汚水処理方法。
  11. 【請求項11】 小型汚水処理装置からの排出先が、既
    存の汚水処理装置(A)又は別の既存の汚水処理装置
    (B)に含まれる流量調整槽、嫌気処理槽、好気処理
    槽、沈殿分離槽、汚泥貯留槽の少なくとも一つの槽であ
    る、請求項1、2、5、6、7、8、9及び10のいず
    れかに記載の移動式汚水処理方法。
  12. 【請求項12】 小型汚水処理装置から排出された処理
    汚水を、既存の汚水処理装置(A)又は別の既存の汚水
    処理装置(B)で減量化及び/又は減容化処理をするこ
    とを特徴とする、請求項1、2、5、6、7、8、9、
    10及び11のいずれかに記載の移動式汚水処理方法。
  13. 【請求項13】 小型汚水処理装置が、汚水処理の各工
    程を行う処理機能別に複数個に分割され、それらを分割
    搬送し、既存の汚水処理装置(A)の処理状況に応じて
    それらを適宜選択し組み合わせ使用して処理を行うこと
    を特徴とする、請求項1ないし12のいずれかに記載の
    移動式汚水処理方法。
  14. 【請求項14】 搬送車に、被処理汚水の吸引手段と処
    理汚水の排出手段を備えた小型汚水処理装置を搭載し、
    該小型汚水処理装置が、被処理汚水中の汚泥分を減量処
    理する汚泥減量処理手段の少なくとも一部を含むことを
    特徴とする移動式汚水処理装置。
  15. 【請求項15】 前記汚泥減量処理手段が、被処理汚水
    中の汚泥分を微生物により分解処理する微生物処理手段
    からなる、請求項14の移動式汚水処理装置。
  16. 【請求項16】 前記小型汚水処理装置の少なくとも一
    つの運転状態を検知する手段を有する、請求項14又は
    15の移動式汚水処理装置。
  17. 【請求項17】 検知した運転状態の信号を発信する手
    段を有する、請求項16の移動式汚水処理装置。
  18. 【請求項18】 前記微生物処理手段が、少なくとも被
    処理汚水の曝気手段、曝気処理された汚水の汚泥分を沈
    殿させる沈殿処理手段、沈殿した汚泥中の微生物の細胞
    膜の破壊する細胞膜破壊処理手段を有する、請求項15
    ないし17のいずれかに記載の移動式汚水処理装置。
  19. 【請求項19】 前記搬送車に、前記細胞膜破壊処理手
    段のみが搭載されており、前記曝気手段、沈殿処理手段
    が既存の汚水処理装置(A)に設けられている、請求項
    18の移動式汚水処理装置。
  20. 【請求項20】 前記搬送車に、前記曝気手段、沈殿処
    理手段、細胞膜破壊処理手段が搭載されている、請求項
    18の移動式汚水処理装置。
  21. 【請求項21】 請求項14ないし20のいずれかに記
    載の移動式汚水処理装置と管理センターとの間で信号の
    送受信を行うことを特徴とする、移動式汚水処理管理シ
    ステム。
  22. 【請求項22】 送受信を通信衛星及び/又は無線通信
    基地局を介して行う、請求項21の移動式汚水処理管理
    システム。
  23. 【請求項23】 移動式汚水処理装置から管理センター
    へ、前記小型汚水処理装置の少なくとも一つの運転状態
    に関する信号を送信する、請求項21又は22の移動式
    汚泥処理管理システム。
  24. 【請求項24】 管理センターから移動式汚水処理装置
    へ、処理操作指令信号及び/又は作動指令信号を送信す
    る、請求項21ないし23のいずれかに記載の移動式汚
    泥処理管理システム。
  25. 【請求項25】 管理センターで複数の移動式汚水処理
    装置の各装置毎の運転経歴を集約する、請求項21ない
    し24のいずれかに記載の移動式汚泥処理管理システ
    ム。
  26. 【請求項26】 管理センターで処理依頼顧客毎の処理
    経歴を集約する、請求項21ないし25のいずれかに記
    載の移動式汚水処理管理システム。
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