JP2003191801A - 樹脂成形品及びドアロアモール - Google Patents

樹脂成形品及びドアロアモール

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JP2003191801A
JP2003191801A JP2001398080A JP2001398080A JP2003191801A JP 2003191801 A JP2003191801 A JP 2003191801A JP 2001398080 A JP2001398080 A JP 2001398080A JP 2001398080 A JP2001398080 A JP 2001398080A JP 2003191801 A JP2003191801 A JP 2003191801A
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JP
Japan
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door
resin molded
exterior
molded product
lower molding
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Application number
JP2001398080A
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English (en)
Inventor
Masao Kobayashi
政男 小林
Koichi Ogiso
浩一 小木曽
Yoji Iwasaki
洋士 岩崎
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表面の意匠性を確保しつつ、ドアの閉じ操作時
における操作性を高めることのできる樹脂成形品及びド
アロアモールを提供する。 【解決手段】このドアロアモール20は、ドア11の下
端から垂下するように設けられ、ドア11が閉じられた
状態でドア11の下端からロッカーパネル16の外表部
18にまで延設される外装部26と、ドア11が閉じら
れた状態でロッカーパネル16に押し付けられる内装部
27とを有する。外装部26は、ドア11が閉じられた
ときにドア11とロッカーパネル16との隙間を覆い隠
す。内装部27は、ドア11が開かれた状態において、
外装部26と車室内側に離間した位置にほぼ平行に延設
される。内装部27は、上記隙間をシールする。外装部
26の車外側の表面に、その全体を覆うように着色樹脂
からなる表面層23を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両のドア
とボディとの隙間等といった開閉部における隙間を覆い
隠すように設けられるとともに、その隙間についてのシ
ール性能を発揮する樹脂成形品及びドアロアモールに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のドアロアモールは、車両のドア
の下端部から車両下方に向けて垂下するように設けられ
るものであり、より具体的には、例えば次のような構成
のものが知られている。
【0003】すなわち、このドアロアモールでは、柔軟
な材料からなる内層と、着色された材料からなり同内層
の車両外方側全体を被覆する外層とを有するひれが形成
されている。そして、上記ドアが閉じられたとき、上記
ひれの下端縁が、車両のボディに形成されたドア開口部
の周縁に押し付けられ、密着するようになっている。
【0004】これにより、ドアロアモールは、ドアとボ
ディとの隙間を覆い隠すように塞ぐとともに、同隙間と
車外との間をシールし、ドアとボディとの隙間、ひいて
は車室内への水やほこりなどの侵入を抑制するようにな
っている。また、このドアロアモールは、優れた意匠性
を発揮させるため、その外層がボディの少なくとも一部
と同様の色の着色材料で形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ドアロアモールは、そのひれが内層と外層とからなる二
層構造に形成されているために、肉厚が厚くなり剛性が
高くなり易い。また、このひれの外層は車両の外壁の一
部を構成するために、この外層を小石や砂粒等が当たっ
ても容易に傷つかない程度の硬さを有する材料で形成す
ることが望ましく、こうした点においてもひれの剛性は
高くなり易い。
【0006】ところで、ひれの内層は、上記ドア開口部
の周縁との密着性を確保するため軟質のゴム材料で形成
することが望ましい。このゴム材では、一般に強度向上
のために充填剤が使用され、その充填剤としてはカーボ
ンブラックが広く用いられている。このため、このひれ
の内層は、黒く着色された状態となる。一方、ひれの外
層は、上記着色材料で形成されている。この外層は、無
色透明〜半透明の素材と着色材とからなる着色材料を押
出成形により内層上に積層すること、あるいは、内層上
に塗装を施して着色材料を積層することにより形成する
のが一般的である。
【0007】ここで、内層上に着色材料を押出成形する
場合、ひれ全体の柔軟性を確保するために、外層を過度
に薄く形成すると、内層が透けて見えてしまうおそれが
ある。このため、外層を適度に厚く形成する必要があ
り、これもひれの高剛性化を招く一因となっている。
【0008】これに対して、内層上に塗装を施す場合に
は、薄い塗膜層で内層の隠蔽が可能になるものの、塗膜
自体の硬度が高く、依然としてひれ全体の剛性が高くな
りがちであった。また、ドアの開閉の繰り返しによっ
て、内層と上記塗膜からなる外層との間の剥離が生じや
すく、耐久性に問題を生じることもあった。
【0009】そして、上述のように、ドアロアモールの
ひれの剛性が高くなると、ドアの閉じ操作についての操
作性、いわゆるドア閉まり性が低下するおそれがある。
なお、こうした不都合は、上述したドアロアモールに限
定されるものではなく、車両のボディに形成された開口
部と同開口部を開閉可能に配設されたドアとの隙間を覆
い隠すように設けられ、同隙間についてのシール性能を
発揮する樹脂成形品にあっては同様に生じ得る。
【0010】本発明は、このような従来の技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とし
ては、表面の意匠性を確保しつつ、ドアの閉じ操作時に
おける操作性を高めることのできる樹脂成形品及びドア
ロアモールを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本願請求項1に記載の発明は、車両のボディに形成
された開口部を開閉可能に配設されたドアの周縁に設け
られ、同ドアが閉じられたときには、そのドアと前記開
口部の周縁との隙間を覆い隠すとともに該隙間をシール
する樹脂成形品において、前記ドアが閉じられたとき
に、前記隙間を覆い隠す外装部と、同外装部とは異なる
位置において同隙間をシールする内装部とを有すること
をその要旨とするものである。
【0012】この本願請求項1に記載の発明では、外装
部の機能をドアと開口部の周縁との隙間を覆い隠すとい
った機能に特化させる一方、内装部の機能を同隙間をシ
ールするといった機能に特化させることが可能になる。
このため、外装部については、その先端を開口部の周縁
に密着させる必要がなくなり、その外装部を高剛性化し
て意匠性を容易に確保することが可能になる。一方、内
装部については、十分に柔らかい材料で形成すること
で、上記隙間をより確実にシールするとともに、ドアの
閉じ操作時における操作性を高めることが可能になる。
【0013】また、本願請求項2に記載の発明は、前記
請求項1に記載の樹脂成形品において、前記ドアが開か
れたときには、前記内装部における前記隙間をシールす
る部分と前記外装部とが離間していることをその要旨と
するものである。
【0014】また、本願請求項3に記載の発明は、前記
請求項1に記載の樹脂成形品において、前記外装部は前
記ドアが閉じられた状態において同ドアの周縁から前記
開口部の周縁まで延設されるものであって、前記内装部
は、前記ドアが閉じられた状態では前記開口部の周縁に
押し付けられるとともに、同ドアが開かれた状態では前
記外装部と離間した状態で配設されるものであることを
その要旨とするものである。
【0015】これら本願請求項2及び請求項3に記載の
発明では、ドアが閉じられるときに、内装部を弾性変形
させる力が外装部に作用することが好適に抑制される。
従って、前記請求項1に記載の発明の作用が好適に実現
される。
【0016】また、本願請求項4に記載の発明は、前記
請求項3に記載の樹脂成形品において、前記内装部は、
前記ドアが開かれた状態で前記外装部とほぼ平行に延び
るように配設されるものであることをその要旨とするも
のである。
【0017】この本願請求項4に記載の発明では、前記
請求項3に記載の発明の作用に加えて、内装部をドアが
開かれた状態において外装部と離間されるように配設す
るといった構成が好適に実現される。
【0018】また、本願請求項5に記載の発明は、前記
請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の樹脂成
形品において、前記内装部は、前記外装部よりも柔軟に
形成されることをその要旨とするものである。
【0019】この本願請求項5に記載の発明では、前記
請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の発明の
作用に加えて、内装部については、十分に柔らかく形成
することで、好適なシール性能が発揮される。しかも、
外装部については、例えばその車外側全体を被覆するよ
うに塗装するなど、自身が比較的硬くなる処理を施すこ
とが可能になる。
【0020】また、本願請求項6に記載の発明は、前記
請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の樹脂成
形品において、前記外装部は、少なくとも一部が着色さ
れた材料からなることをその要旨とするものである。
【0021】前記請求項1〜請求項5のうちいずれか一
項に記載の発明では、外装部を比較的硬く形成すること
が可能になるために、その肉厚を厚く形成することがで
きる。特に、本願請求項6に記載の発明のように、外装
部を形成する材料として着色された材料を用いる場合に
は、同材料の肉厚を十分に厚く形成することができ、外
装部の表面から内部が透けて見えることを抑制可能にな
る。
【0022】また、本願請求項7に記載の発明は、前記
請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載の樹脂成
形品において、前記樹脂成形品は、共押出成形により一
体成形されることをその要旨とするものである。
【0023】この本願請求項7に記載の発明では、前記
請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載の発明の
作用に加えて、特に、外装部の表面を着色された材料で
覆うように形成する場合に、1つの工程で表面が着色さ
れた樹脂成形品が一体的に成形される。このため、意匠
性を発揮させるべく、予め形成された基材に塗装を施す
等といった後工程が省略され、製造コストの低減が図ら
れる。
【0024】また、本願請求項8に記載の発明は、前記
請求項1〜請求項7のうちいずれか一項に記載の樹脂成
形品において、前記外装部の少なくとも車外側の表面
は、その表面の塗装性を向上させる成分を含有する材料
からなることをその要旨とするものである。
【0025】この本願請求項8に記載の発明では、前記
請求項1〜請求項7のうちいずれか一項に記載の発明の
作用に加えて、外装部に塗装を施す場合に、その塗膜の
密着性が向上され、耐久性が向上される。
【0026】また、本願請求項9に記載の発明は、車両
のボディに形成されたドア開口部を開閉可能に配設され
たドアの下端から垂下するように設けられ、同ドアが閉
じられたときには、そのドアと前記ドア開口部の周縁と
の隙間を覆い隠すとともに該隙間をシールするドアロア
モールにおいて、前記ドアロアモールは、請求項1〜請
求項8のうちいずれか一項に記載の樹脂成形品からなる
ことをその要旨とするものである。
【0027】この本願請求項9に記載の発明では、ドア
ロアモールにおいて、前記請求項1〜請求項8のうちい
ずれか一項に記載の発明の作用が好適に発揮される。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明をドアロアモールに
具体化した一実施の形態を説明する。はじめに、本実施
の形態のドアロアモールの周辺構造を、図1に基づいて
説明する。
【0029】なお、図1は本実施の形態のドアロアモー
ルが取り付けられた車両の斜視構造を示している。図1
に示すように、車両10のドア11のドアパネル12の
下端部には、硬質の合成樹脂によりほぼ長四角形状に形
成されたクラッディングパネル13が車両前後方向に延
びるように装着されている。このクラッディングパネル
13により、小石や砂粒等が当たってドアパネル12下
部が傷付つくことが防止されるようになっている。そし
て、図1〜図3に示すように、このクラッディングパネ
ル13の下端縁には、断面L字状の係合突部14が、車
両前後方向に延びるように垂下されている。
【0030】また、クラッディングパネル13の下方に
は、車両10のボディの下端部を構成するものであっ
て、上記ドアパネル12の開閉対象であるドア開口部1
5の周縁を構成するロッカーパネル16が設けられてい
る。
【0031】そして、上記クラッディングパネル13の
下端部には、その係合突部14に係合して、同クラッデ
ィングパネル13の下端縁とロッカーパネル16の段部
17との隙間を覆い隠すように塞ぐドアロアモール20
が取着されている。そして、このドアロアモール20に
よって、上記隙間、ひいては車室内への水やほこり等の
侵入が防止されるようになっている。
【0032】次に、このドアロアモール20の具体的な
形状を、図2に基づいて詳細に説明する。なお、図2は
開かれた状態の車両のドアの図1の2−2線に沿った断
面構造を示している。
【0033】図2に示すように、このドアロアモール2
0は、大きくは、クラッディングパネル13への取付け
に用いられる取付部21と、車室内への水やほこり等の
侵入を防止すべく取付部21に設けられる機能部22
と、これら取付部21及び機能部22の車外側全面を覆
う表面層23とにより構成されている。そして、これら
取付部21、機能部22、及び表面層23は、一体的に
形成されている。なお、このドアロアモール20を形成
する手法としては、3つの押出機から、上記取付部21
を形成する材料と機能部22を形成する材料と表面層2
3を形成する材料とをそれぞれ同時に押出成形しながら
接着させる成形方法、いわゆる共押出成形法が用いられ
る。
【0034】以下、上記取付部21の具体構成を説明す
る。この取付部21には、車両前後方向に延びる断面略
L字状の係合溝24が形成されている。また、この取付
部21の内部には、車両前後方向に延びるアルミ箔等の
金属製のインサート25が埋設されている。このインサ
ート25により、温度変化に伴うドアロアモール20の
寸法の変化が抑制されるようになっている。
【0035】そして、この取付部21を、その係合溝2
4において上記クラッディングパネル13の下端縁に形
成された係合突部14に外嵌することで、ドアロアモー
ル20がクラッディングパネル13の下端縁に沿って装
着される。
【0036】なお、この取付部21は、上記クラッディ
ングパネル13への良好な組付作業性と保持性とを確保
すべく、比較的硬質な弾性材料により形成するのが好ま
しい。更に、詳しくは、400〜5000MPa、好ま
しくは500〜3000MPa、より好ましくは100
0〜2000MPaの曲げ弾性率を有する材料、具体的
には、例えば熱可塑性エストラマー(TPE)で構成す
るのが望ましい。これらの熱可塑性エストラマー(TP
E)の中でも、オレフィン系熱可塑性エストラマー(T
PO)やスチレン系熱可塑性エストラマー(TPS)を
用いることが好ましい。
【0037】次に、上記機能部22の具体構成を説明す
る。この機能部22は、共に上記取付部21の下端部か
ら垂下するように延設され、上記取付部21の車外側に
設けられる外装部26と、この外装部26とほぼ平行に
延びるとともに同外装部26よりも車室内側に離間した
位置に設けられる内装部27とにより構成されている。
換言すれば、機能部22は、それら外装部26と内装部
27とにより二股形状に形成されている。
【0038】そして、図3に示すように、外装部26
は、ドア11が閉じられた状態において同ドア11の下
端縁からロッカーパネル16の外表部18に達するよう
に設けられている。また、内装部27は、ドア11が閉
じられる際に、ロッカーパネル16の段部17に押し付
けられるように設けられる。この内装部27は、外装部
26と比べて柔軟に形成されている。なお、図3は閉じ
られた状態のドア11の図1の2−2線に沿った断面構
造を示している。
【0039】この機能部22は軟質な材料により形成さ
れている。この機能部22を形成する材料としては、熱
可塑性エストラマー(TPE)、中でも、オレフィン系
熱可塑性エストラマー(TPO)やスチレン系熱可塑性
エストラマー(TPS)を用いることが好ましい。ま
た、耐氷着性に優れた材料を用いることが望ましい。そ
の他、取付部21及び上記表面層23との好適な接着が
可能であれば、エチレン・プロピレンゴム(EPM,E
PDM)等のゴム材料を、上記機能部22を形成する材
料として採用することも可能である。低温でのシール性
や耐久性が高いエチレン・プロピレンゴムを採用するこ
とで、ドアロアモール20のシール性が向上される。
【0040】また、この機能部22と上記取付部21と
は、同じ種類の材料により形成されることが望ましい。
これは、ドアロアモール20を一体的に成形する際に、
上記機能部22と取付部21とを接着する必要がなくな
り、その製造を一層容易に行うことができるからであ
る。
【0041】次に、上記表面層23の具体構成を説明す
る。この表面層23は、樹脂と顔料等の着色材とを混練
して得られる着色された材料としての着色樹脂により形
成される。この表面層23は、小石や砂粒等が当たった
場合に、容易に傷付かないようにするために、適当な硬
度を有する材料により形成されることが望ましい。この
表面層23は、JIS K 7215に記載されるデュ
ロメータを用いた硬度測定法に従って測定した硬度が、
いわゆるショアA50°〜100°、好ましくは80°
〜95°、より好ましくは90°〜95°であるような
材料を選定することが望ましい。
【0042】また、こうした条件を満たす材料として
は、例えばアイオノマー樹脂が挙げられる。このアイオ
ノマー樹脂としては、例えば、三井・デュポンポリケミ
カル株式会社製の「ハイミラン」や、デュポン株式会社
製の「アイオノマー」,「べックスロイ」、あるいはA
・シュールマン株式会社製の「フォーミオン」等が挙げ
られる。なお、アイオノマー樹脂により表面層23を形
成することで、耐傷つき性及び意匠性に優れたドアロア
モール20を、共押出成形によって一体的に形成するこ
とが可能になる。
【0043】また、表面層23を形成する材料と、上記
機能部22を形成する材料とは、その硬度が近い材料を
用いることが望ましい。この硬度が近いほど、上記機能
部22が曲げられたときに、この曲げに対する表面層2
3の追従性が向上し、曲げによる生じる内部応力が小さ
くなって、その密着性が向上される。
【0044】以下、上記ドアロアモール20による作用
を図3に基づいて説明する。上記ドア11が閉じられる
と、その過程において内装部27が上記ロッカーパネル
16によって変形されつつ同ロッカーパネル16に押し
付けられる。その後、図3に示されるように、上記ドア
11が完全に閉じられると、内装部27がロッカーパネ
ル16に強く押し付けられる一方、外装部26によりド
ア11とロッカーパネル16の段部17との隙間が覆い
隠される。すなわち、外装部26は、ドア11とロッカ
ーパネル16との隙間を覆い隠すといった機能に特化さ
れる一方、内装部27は、上記隙間をシールするといっ
た機能に特化される。
【0045】このため、外装部26については、その先
端をロッカーパネル16に密着させる必要がなくなっ
て、自身が硬くなる処理を施すことが可能になる。これ
により、着色樹脂からなり外装部26の車外側全体を覆
う表面層23の肉厚を十分に厚く形成することが可能に
なり、外装部26の表面から内部が透けて見えることが
抑制される。従って、ドアロアモール20の表面の意匠
性が容易に確保される。
【0046】一方、内装部27については、上記外装部
26の構成要件に何ら規制されることなく、自身を十分
に柔らかく形成することが可能になる。これにより、こ
の内装部27の上記隙間に対するシール性能を向上させ
ることができる。また、内装部27を十分に柔らかい材
料で形成することで、上記ドア11の閉じ操作時に同内
装部27が上記ロッカーパネル16に押し付けられる際
に生じる反力を十分に小さく設定することが可能にな
る。このため、この反力が、ドア11の閉じ操作を妨げ
ることが好適に抑制され、同ドア11の操作性が好適に
高められる。
【0047】従って、本実施の形態によれば、以下のよ
うな効果を得ることができる。 (1)このドアロアモール20によれば、外装部26の
車外側全体を覆う表面層23の肉厚を十分に厚く形成す
ることができ、そのドアロアモール20における表面の
意匠性を容易に確保することができる。しかも、内装部
27を十分に柔らかく形成することで、ドア11とロッ
カーパネル16との隙間をより確実にシールすることが
でき、更にはドア11の閉じ操作時における操作性を高
めることができる。
【0048】(2)このドアロアモール20では、ドア
11が閉じられた状態において、外装部26が同ドア1
1の下端縁からロッカーパネル16の外表部18に達す
るように延設されている。また、内装部27が、ドア1
1が閉じられた状態においてロッカーパネル16に押し
付けられるように配設される。特に、この内装部27
を、ドア11が開かれた状態において上記外装部26と
離間するように配設した。このため、ドア11が閉じら
れる過程において、内装部27がロッカーパネル16に
よって弾性変形されるときに、内装部27と外装部26
とが離間された状態に保持することが可能になる。従っ
て、内装部27を弾性変形させる力が外装部26に作用
することを好適に抑制することができる。
【0049】(3)このドアロアモール20では、ドア
11が閉じられた状態において外装部26を同ドア11
からロッカーパネル16の外表部18に達するように延
設するとともに、内装部27を同外装部26とほぼ平行
に延設するようにした。これにより、ドア11が開かれ
た状態において、内装部27と外装部26とを離間させ
た状態で配設することができる。
【0050】(4)このドアロアモール20では、内装
部27を外装部26よりも柔軟に形成するようにした。
このため、内装部27を十分に柔らかく形成して好適な
シール性能を発揮させるとともに、外装部26に自身が
硬くなる処理、すなわちその表面に形成され、着色樹脂
からなる表面層23を十分に厚く形成するといった処理
を施して、その表面の意匠性を好適に発揮させることが
できる。
【0051】(5)また、このドアロアモール20で
は、着色樹脂によって形成される表面層23の肉厚を、
十分に厚く形成することができる。従って、表面層23
の表面から外装部26が透けて見えることを好適に抑制
することができる。
【0052】(6)上記実施の形態では、ドアロアモー
ル20を共押出成形によって一体成形するようにした。
これにより、表面に着色樹脂からなる表面層23が形成
されたドアロアモール20が、1つの工程で一体的に成
形される。従って、意匠性を発揮させるべく、予め形成
された基材に塗装を施す等といった後工程を省略するこ
とができ、製造コストの低減を図ることができる。
【0053】(変形例)なお、本実施の形態は、以下の
ように変更して実施してもよい。 ・上記実施の形態では、ロッカーパネル16の下端部に
係合突部14を形成する一方、ドアロアモール20の取
付部21に係合溝24を形成している。そして、係合突
部14に係合溝24を外嵌させることで、ドアロアモー
ル20をクラッディングパネル13の下端縁に沿うよう
に装着した。これに対して、ドアロアモール20をクラ
ッディングパネル13に接着、あるいは互いに密着した
状態でクリップ等により固定するようにしてもよい。要
は、ドア11の下端部にドアロアモール20を確実に固
定可能であれば、その取付構造は任意に変更可能であ
る。
【0054】・上記実施の形態では、ドアロアモール2
0をドアパネル12の下端部に取り付けられたクラッデ
ィングパネル13の下端部に取着するようにした。これ
に対して、このクラッディングパネル13を省略すると
ともに、ドアパネル12の下端部にドアロアモール20
を取着するようにしてもよい。要は、ドア11の下端部
にドアロアモール20を固定することができればよい。
【0055】・上記実施の形態では、ドアロアモール2
0をロッカーパネル16を有する車両10に適用するよ
うにしたが、このロッカーパネル16を有しない車両に
ドアロアモール20を適用することもできる。この場合
には、ドア11が閉じられた状態において、外装部26
を、車両のボディの下部にあってドア開口部15の周縁
にあたる部分にまで達するように延設すればよい。
【0056】・上記実施の形態において、温度変化に伴
うドアロアモール20の寸法の変化を好適に抑制するこ
とが可能であれば、インサート25を省略してもよい。
また、インサート25として、例えば針金や、金属板、
耐熱性に優れたアラミド繊維等の糸、織物を採用しても
よい。
【0057】・上記実施の形態において、表面層23
を、2つ以上の層からなる多層構造に形成してもよい。
この場合には、多層構造の表面層23のうちのいずれか
を透明、若しくは半透明の材料で形成することも可能で
ある。
【0058】・上記実施の形態では、ドアロアモール2
0を共押出成形によって一体的に形成するようにした。
これに対して、取付部21、機能部22、及び表面層2
3を各別に形成した後、それらを互いに接着あるいは熱
融着させてドアロアモール20を形成するようにしても
よい。また、取付部21及び機能部22を共押出成形、
若しくは各別に形成した後に互いに接着する等して一体
的に形成した後、それら取付部21及び機能部22の車
外側の表面全体に塗装を施すことで、表面層23を形成
するようにしてもよい。
【0059】・上記実施の形態では、表面層23をアイ
オノマー樹脂で形成するようにしたが、これに限定され
るものではない。表面層23を形成する材料として、例
えば表面の塗装性を向上させる成分を含有する材料を用
いることができる。こうした構成によれば、取付部21
及び外装部26に塗装を施す場合における塗膜の密着性
が向上され、同塗膜の耐久性が向上される。
【0060】なお、こうした材料としては、例えば三井
化学株式会社製の「ミラストマー」等、極性基や成形後
の表面を粗くする成分を含有するオレフィン系熱可塑系
エストラマーが挙げられる。こうした材料を用いること
で、極性基による効果と、表面が粗くなることによって
得られるアンカー効果との相乗効果により、塗膜の密着
化が図られるようになる。
【0061】・上記実施の形態では、取付部21及び外
装部26の車外側の表面全体を覆うように、着色樹脂か
らなる表面層23を形成するようにした。これに対し
て、取付部21及び外装部26全体を着色樹脂で形成す
るとともに、表面層23を省略するようにしてもよい。
【0062】・上記実施の形態では、ドア11が開かれ
た状態において内装部27を外装部26と平行に延設す
るようにしたが、これに限定されるものではない。ドア
11が閉じられた状態における内装部27とドア開口部
15の周縁との好適な密着が可能であれば、内装部27
は任意の形状に形成することができる。
【0063】例えば、図4に示すように、内装部27a
を、その先端が外装部26の車両上下方向における中間
部分と繋がれた形状として、中空シール部28を形成す
ることもできる。また、図5に示すように、内装部27
bを、車両前後方向に延びる中空のチューブ形状の中空
シール部28として形成することも可能である。要は、
ドア11が開かれた状態で、内装部27におけるドア1
1及びドア開口部15の周縁の隙間をシールする部分が
外装部26と離間されるような形状であればよい。
【0064】・上記実施の形態では、本発明を車両10
のドア11の下端縁に沿うように設けられるドアロアモ
ール20に適用するようにしたが、これに限定されるも
のではない。他に、例えばドア11の車両前後方向の端
部や、トランクリッド、あるいはサンルーフに設けら
れ、それらドア等と開口部の周縁との隙間を覆い隠すと
ともに同隙間をシールする樹脂成形品等にも、本発明は
適用可能である。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように、本願請求項1に記
載の発明によれば、表面の意匠性を確保しつつ、ドアの
閉じ操作時における操作性を高めることができる。
【0066】また、本願請求項2及び請求項3に記載の
発明によれば、ドアが閉じられるときに、内装部を弾性
変形させる力が外装部に作用することを好適に抑制する
ことができ、前記請求項1に記載の発明の効果を好適に
実現することができる。
【0067】また、本願請求項4に記載の発明によれ
ば、前記請求項3に記載の発明の効果に加えて、ドアが
開かれた状態において内装部を外装部とが離間されるよ
うに配設するといった構成を好適に実現することができ
る。
【0068】また、本願請求項5に記載の発明によれ
ば、前記請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載
の発明の効果に加えて、内装部に好適なシール性能を発
揮させるとともに、外装部に自身が比較的硬くなるよう
な処理を施すことができる。
【0069】また、本願請求項6に記載の発明によれ
ば、前記請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載
の発明の効果に加えて、外装部を形成する材料として着
色された材料を用いる場合に、同材料の肉厚を十分に厚
く形成することができ、外装部の表面から内部が透けて
見えることを好適に抑制することができる。
【0070】また、本願請求項7に記載の発明によれ
ば、前記請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載
の発明の効果に加えて、製造コストの低減を図ることが
できる。
【0071】また、本願請求項8に記載の発明によれ
ば、前記請求項1〜請求項7のうちいずれか一項に記載
の発明の効果に加えて、外装部に塗装を施す場合に、そ
の塗膜の耐久性を向上させることができる。
【0072】また、本願請求項9に記載の発明によれ
ば、ドアロアモールにおいて、前記請求項1〜請求項8
のうちいずれか一項に記載の発明の効果を好適に発揮さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態が適用される車両の斜視
図。
【図2】図1のドアの開かれた状態における2−2線断
面図。
【図3】図1のドアの閉じられた状態における2−2線
断面図。
【図4】変形例のドアロアモールの断面図。
【図5】他の変形例のドアロアモールの断面図。
【符号の説明】
10…車両、11…ドア、15…ドア開口部、16…開
口部の周縁を構成するロッカーパネル、20…ドアロア
モール、23…着色された材料からなる表面層、26…
外装部、27,27a,27b…内装部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 洋士 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成 株式会社内 Fターム(参考) 3D023 AA01 AB01 AC02 AD03 AD04 AD05 AD14 3D201 AA01 AA06 AA27 CA23 DA08 DA18 DA23 DA31 EA02B EA02Z EA03D EA11 FA04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両のボディに形成された開口部を開閉可
    能に配設されたドアの周縁に設けられ、同ドアが閉じら
    れたときには、そのドアと前記開口部の周縁との隙間を
    覆い隠すとともに該隙間をシールする樹脂成形品におい
    て、 前記ドアが閉じられたときに、前記隙間を覆い隠す外装
    部と、同外装部とは異なる位置において同隙間をシール
    する内装部とを有することを特徴とする樹脂成形品。
  2. 【請求項2】前記ドアが開かれたときには、前記内装部
    における前記隙間をシールする部分と前記外装部とが離
    間していることを特徴とする請求項1に記載の樹脂成形
    品。
  3. 【請求項3】前記外装部は前記ドアが閉じられた状態に
    おいて同ドアの周縁から前記開口部の周縁まで延設され
    るものであって、前記内装部は、前記ドアが閉じられた
    状態では前記開口部の周縁に押し付けられるとともに、
    同ドアが開かれた状態では前記外装部と離間した状態で
    配設されるものであることを特徴とする請求項1に記載
    の樹脂成形品。
  4. 【請求項4】前記内装部は、前記ドアが開かれた状態で
    前記外装部とほぼ平行に延びるように配設されるもので
    あることを特徴とする請求項3に記載の樹脂成形品。
  5. 【請求項5】前記内装部は、前記外装部よりも柔軟に形
    成されることを特徴とする請求項1〜請求項4のうちい
    ずれか一項に記載の樹脂成形品。
  6. 【請求項6】前記外装部は、少なくとも一部が着色され
    た材料からなることを特徴とする請求項1〜請求項5の
    うちいずれか一項に記載の樹脂成形品。
  7. 【請求項7】前記樹脂成形品は、共押出成形により一体
    成形されることを特徴とする請求項1〜請求項6のうち
    いずれか一項に記載の樹脂成形品。
  8. 【請求項8】前記外装部の少なくとも車外側の表面は、
    その表面の塗装性を向上させる成分を含有する材料から
    なることを特徴とする請求項1〜請求項7のうちいずれ
    か一項に記載の樹脂成形品。
  9. 【請求項9】車両のボディに形成されたドア開口部を開
    閉可能に配設されたドアの下端から垂下するように設け
    られ、同ドアが閉じられたときには、そのドアと前記ド
    ア開口部の周縁との隙間を覆い隠すとともに該隙間をシ
    ールするドアロアモールにおいて、 前記ドアロアモールは、請求項1〜請求項8のうちいず
    れか一項に記載の樹脂成形品からなることを特徴とする
    ドアロアモール。
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Cited By (6)

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