JP2003192908A - 乾燥剤練り込み型樹脂組成物、その樹脂成形品およびその成形方法 - Google Patents
乾燥剤練り込み型樹脂組成物、その樹脂成形品およびその成形方法Info
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Abstract
材料や包装容器等の内容物側に乾燥性能を付与すること
ができる乾燥剤練り込み型樹脂組成物、その樹脂成形
品、及びその成形方法を提供することを目的とするもの
である。 【解決手段】 ベース樹脂と、モレキュラーシーブと、
モレキュラーシーブと該ベース樹脂との親和性を高める
極性基を有する添加剤とを混合した乾燥剤練り込み型樹
脂組成物による成型品であり、このような組成とするこ
とで、成形温度が300℃以下で高速に成形することが
できる成形方法である。
Description
器等に用いられる吸湿性を有する乾燥剤練り込み型樹脂
組成物、その成形品およびその成形方法に関するもので
ある。
品は、シリカゲル等の乾燥剤を小袋に封入して乾燥商品
とともに混在させて包装されている。乾燥商品を包装す
る際に、乾燥商品を袋状包装材に投入して、さらに必要
な量の乾燥剤入りの小袋を投入して袋状包装材を密封包
装する必要がある。この包装の際に乾燥剤入りの小袋を
包装袋に投入する包装作業工程は、通常自動化されてい
るものの乾燥商品によっては、手作業となることがあり
面倒であった。さらに、菓子類では、乾燥剤は食品に同
封されることになるので、誤って食品に混入されたり、
誤飲するおそれもあった。
特開平11−59743号公報に開示された包装材料が
提案されている。この従来例は、図3に示すように、基
材フィルム1の一面に水分吸着層2を形成し、さらに接
着剤3でシーラント層4を積層した包装材料である。水
分吸着層2は、シリカゲルやモレキュラーシーブ等の乾
燥剤5が分散したビヒクルを溶剤で希釈して、この乾燥
剤分散液を、基材フィルム1面に塗布した後に、溶剤を
飛散させて、基材フィルム1面に塗膜状の水分吸着層2
を形成し、かつ接着剤3でシーラント層4を積層してい
る。シーラント層4は、密封剤や防水剤を兼ねる熱接着
性樹脂フィルムが使用されている。
ビヒクルに乾燥剤5を分散させ、溶剤で希釈した乾燥剤
分散液を基材フィルム1に塗布して、塗膜状の水分吸着
層2を形成し、シーラント層4を接着したものであり、
しかもこの乾燥剤分散液の塗布工程は、乾燥剤自体の初
期性能を著しく劣化させる要因となる。しかも、水分吸
着層2の上には、密封剤や防水剤を兼ねるシーラント層
4が積層されており、透湿度が低い熱接着性樹脂フィル
ムは使用できない欠点があった。
して、樹脂に乾燥剤を混合した乾燥剤練り込み型樹脂を
成形し、乾燥剤が混合された樹脂成形品を内容物側に露
呈させて、包装材料自体に乾燥機能を付与した樹脂成形
品が開発されているが、例えば、オレフィン類樹脂で
は、極性を有する乾燥剤の分散や乾燥剤を保持させるの
が困難であり、オレフィン類樹脂に混合する乾燥剤の混
合比を高めることが困難であった。さらに、包装材料や
容器等では、意匠性を高めるために、乾燥剤練り込み型
樹脂に顔料等を分散させて成形することが多く、成形時
の乾燥剤練り込み型樹脂の溶融流れ性を高める必要があ
った。
れたものであり、包装材料や包装容器等のそれ自体、又
は包装材料や包装容器等の内容物側に乾燥性能を付与す
ることができる乾燥剤練り込み型樹脂組成物、その樹脂
成形品、及びその成形方法を提供することを目的とする
ものである。
成したものであり、請求項1の発明は、ベース樹脂と、
モレキュラーシーブと、該モレキュラーシーブと該ベー
ス樹脂との親和性を高める極性基を有する添加剤とを含
有することを特徴とする乾燥剤練り込み型樹脂組成物で
ある。また、請求項2の発明は、前記添加剤がエチレン
・アクリル酸エステル・無水マレイン酸共重合体であっ
て、該添加剤の混合比を1〜20重量%の範囲としたこ
とを特徴とする請求項1に記載の乾燥剤練り込み型樹脂
組成物である。また、請求項3の発明は、前記モレキュ
ラーシーブの混合比を5〜80重量%の範囲としたこと
を特徴とする請求項1又は2に記載の乾燥剤練り込み型
樹脂組成物である。
脂組成物として、ベース樹脂と、モレキュラーシーブ
と、モレキュラーシーブとベース樹脂との親和性を高め
るために極性基を有する添加剤とを混合した組成からな
り、ベース樹脂は例えばオレフィン類樹脂であり、極性
を有するモレキュラーシーブに対して、極性基を有する
添加剤を混合した組成とすることで、モレキュラーシー
ブとベース樹脂との親和性を高めるとともに、この乾燥
剤練り込み型樹脂組成物による押出成形又は射出成形に
よる成形品の成形性が改善され、成形品の品質を高める
ことができる作用を有する。添加剤の極性基としてはカ
ルボキシル基である。また、モレキュラーシーブは、乾
燥剤としての機能に加えて顔料としての機能を有する。
の添加剤がエチレン・アクリル酸エステル・無水マレイ
ン酸共重合体からなる樹脂であって、ベース樹脂との親
和性が高く、かつモレキュラーシーブと樹脂(ポリオレ
フィン類樹脂)との親和性を良好なものとして、乾燥剤
練り込み型樹脂組成物の溶融流れ性を高めて、成形性と
成形品表面の平滑性を良好なものとする作用を有する。
その混合比は、全重量の1〜20重量%とし、好ましく
は全重量の5〜10重量%とする。また、請求項3の発
明では、モレキュラーシーブの重量比をベース樹脂に対
して、5重量%〜80重量%の範囲で、押出成形又は射
出成形が可能な乾燥剤練り込み型樹脂組成物とすること
ができる作用を有する。
モレキュラーシーブと、該モレキュラーシーブと該ベー
ス樹脂との親和性を高める極性基を有する添加剤とを混
合した押出成形又は射出成形による成形品であり、前記
モレキュラーシーブの混合比を、5〜80重量%の範囲
に設定したことを特徴とする乾燥剤練り込み型樹脂成形
品である。また、請求項5の発明は、前記添加剤がエチ
レン・アクリル酸エステル・無水マレイン酸共重合体で
あって、該添加剤の混合比を1〜20重量%としたこと
を特徴とする請求項4に記載の乾燥剤練り込み型樹脂成
形品である。
キュラーシーブと、モレキュラーシーブとベース樹脂と
の親和性を高める極性基を有する添加剤とを混合して押
出成形又は射出成形した成形品であり、添加剤を加える
ことで、樹脂とモレキュラーシーブとの親和性を高め
て、乾燥剤練り込み型樹脂成形品の表面平滑性を高める
ことができる。その成形品の形態は、フィルム状、シー
ト状、プレート状、タブレット状、袋状、ペレット状、
容器状等に成形することができる。また、乾燥剤練り込
み型樹脂成形品のラミネーションが良好となる作用を有
する。
型樹脂組成物による成形品であり、例えば包装材料をこ
の組成物で成形した場合、包装内に乾燥剤を投入する必
要がなく、しかも包装内の内容物の全面を覆うことがで
きるので、一カ所に乾燥剤を封入した小袋を投入するよ
りも乾燥性能が良好である作用を有する。また、この成
形品がタブレット状、若しくはペレット状等の形態であ
れば、それ自体を乾燥剤として利用することができる。
量の5重量%以下とすると、乾燥性能を得ることが困難
であり、80重量%以上とすると、成形性が困難であ
り、成型品の形状や乾燥商品が要求する乾燥性能に応じ
て、5〜80重量%の範囲で選択することができる。こ
の範囲の重量比とすれば、成形性と平滑性が良好であ
り、乾燥製品に応じた適切な乾燥性能を有する包装材料
を提供できる。なお、成形品の乾燥性能を考慮すると、
モレキュラーシーブの重量比を40重量%以上とするの
がより好ましい。
として、エチレン・アクリル酸エステル・無水マレイン
酸共重合体からなる樹脂を混合することで、モレキュラ
ーシーブとベース樹脂との親和性が良好なものとなる作
用を有し、成形品の表面平滑性が良好なものとなり、さ
らに顔料の分散に効果的な作用を有する。添加剤は、全
重量の1〜20重量%の割合で混合されており、添加剤
の混合比が1重量%を下回る場合と20重量%を越える
場合は、成形性が好ましくない。
モレキュラーシーブと、該モレキュラーシーブと該ベー
ス樹脂との親和性を高める極性基を有する添加剤とを配
合して所定の成形温度で、押出成形又は射出成形するこ
とを特徴とする乾燥剤練り込み型樹脂成形品の成形方法
である。また、請求項7の発明は、ベース樹脂にモレキ
ュラーシーブを混合してペレット状樹脂又は樹脂混合物
とし、その後該ペレット状樹脂又は樹脂混合物に、該モ
レキュラーシーブと該ベース樹脂との親和性を高める極
性基を有する添加剤を混合して、押出成形又は射出成形
することを特徴とする乾燥剤練り込み型樹脂成形品の成
形方法である。
成形であって、押出成形する際の成形温度を250℃以
上300℃以下とすることを特徴とする請求項6又は7
に記載の乾燥剤練り込み型樹脂成形品の成形方法であ
る。また、請求項9の発明は、前記添加剤がエチレン・
アクリル酸エステル・無水マレイン酸共重合体であっ
て、該添加剤の混合比を1〜20重量%の範囲としたこ
とを特徴とする請求項6,7又は8に記載の乾燥剤練り
込み型樹脂成形品の成形方法である。また、請求項10
の発明は、前記モレキュラシーブの混合比が5〜80重
量%であることを特徴とする請求項6〜9の何れかに記
載の乾燥剤練り込み型樹脂成形品の成形方法である。ま
た、請求項11の発明は、前記乾燥剤練り込み型樹脂成
形品に含まれる樹脂の少なくとも1つのMFRが10以
上である樹脂を含有することを特徴とする請求項6〜1
0の何れかに記載の乾燥剤練り込み型樹脂成形品の成形
方法である。
キュラーシーブと、ベース樹脂との親和性を高める極性
基を有する添加剤とを混合して、押出成形又は射出成形
可能な溶融流れ性を有する乾燥剤練り込み型樹脂とし
て、押出成形又は射出成形する成形方法であり、添加剤
の混合比を調整することで、フィルム状、シート状、プ
レート状、タブレット状、袋状、ペレット状、容器状等
の種々の形態であっても成形することができた。
モレキュラーシーブとを混合して、ペレット状樹脂又は
樹脂混合物とし、その後、モレキュラーシーブを混合し
たペレット状樹脂に、成形品の乾燥性能に応じた所定の
割合で添加剤を混合して成形することが可能である。
を混合したベース樹脂を、250℃以上300℃以下の
成形温度で押出成形することが可能あり、高温にしたと
しても、ベース樹脂が発泡することなく成形することが
できた。また、成形温度を高温に設定することができる
ので、成形速度を高速にできる作用を有する。
アクリル酸エステル・無水マレイン酸共重合体からなる
樹脂とすることで、樹脂溶融流れ性が良好となり、成形
性とモレキュラーシーブの分散性や保持性とが良好とな
り、成型品の平滑性が良好なものとすることができる作
用を有する。添加剤は、さらに顔料の分散に効果的な作
用を有する。添加剤は、全重量の1〜20重量%以下の
割合で混合されており、添加剤の混合比を1重量%以下
又は20重量%以上とすると成形性が悪くなる。添加剤
の混合比は、5〜10重量%の範囲に設定すると成形性
に最も好ましい作用を有する。
ブの混合比を全重量の5重量%以下とすると、成形品が
乾燥性能を得ることは困難であり、80重量%以上とす
ると、成形性が困難となる。この範囲内の混合比とすれ
ば、成形性と平滑性が良好であり、さらに乾燥性能とし
ては、その成形品にも依存するが、好ましくはモレキュ
ラーシーブの混合比を全重量の40重量%以上とすると
よい。モレキュラーシーブの重量比を選択することで、
乾燥製品に応じた適切な乾燥性能を有する包装材料等を
提供することができる。
ブを混合する樹脂に少なくとも1つが10以上のMFR
である樹脂を含有することにより、モレキュラーシーブ
を混合する樹脂であっても、押出成形又は射出成形が容
易なものとすることができ、成形品の表面の平滑性が良
好なものとなる作用を有する。
み型樹脂組成物、その樹脂成形品およびその成形方法の
実施の形態について説明する。なお、本発明に係る乾燥
剤練り込み型樹脂成形品は、成形品が吸湿性能(乾燥性
能)を有し、しかも吸湿による型崩れが発生せず、積層
形成(ラミネーション)或いは乾燥剤練り込み型樹脂の
コーティング加工が可能であり、以下、乾燥剤練り込み
型樹脂組成物、その樹脂成形品、その成形方法について
説明する。
み型樹脂組成物は、ベース樹脂と、モレキュラーシーブ
と、モレキュラーシーブとこのベース樹脂との親和性を
高める極性基を有する添加剤とを混合した組成物であ
る。この組成物の乾燥剤練り込み型樹脂は、押出機や射
出機で成形可能な溶融流れ性を有する。
ス樹脂としては、例えばLDPE(低密度ポリエチレ
ン)、LLDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)、PP
(ポリプロピレン)、各種共重合体(コポリマー)とし
て、アイオノマー、EAA、EMAA、EVA、EE
A、EMA、EMMA等から1種又は複数種を混合して
用いられ、このような樹脂の中から高MFR(メルトフ
ローレート)、好ましくは温度190℃、荷重21.1
8Nの条件下で測定したMFR(g/10分)が10以
上のものを含むように適宜選んで使用する。
エステル・無水マレイン酸共重合体からなる樹脂が用い
られる。添加剤は、全重量の1〜20重量%で成形性や
成形品の表面平滑性が良好となる効果を発揮し、好まし
くは、5〜10重量%の範囲が顔料分散性、成膜性、成
形性に好ましい。この顔料はモレキュラーシーブを含
む。この共重合体からなる樹脂の成分比は、エチレン6
0〜96重量%、アクリル酸エステル、3〜40重量
%、無水アレイン酸エステルとしては、1〜4重量%が
好ましく、さらに、アクリル酸エステルとしては、アク
リル酸エチルが好ましい。
細孔径を有する粉末状の無機多孔性物質であり、すなわ
ち、モレキュラーシーブ3Aまたはモレキュラーシーブ
4Aが好適な乾燥剤として用いられる。その平均粒子径
は、例えば10μm前後のものが用いられる。モレキュ
ラーシーブの重量比は、5〜80重量%とし、好ましく
は、モレキュラーシーブの重量比を40重量%とする。
の大きさの違いによって物質を分離するのに用いられる
多孔質の粒状物質であり、均一な細孔をもつ構造であ
り、細孔の空洞に入る小さな分子を吸収して一種のふる
いの作用をする。なお、その細孔径としては、上記以外
に、5Å,10Åのものが知られ、通常、細孔径が3
Å,4Å,5Å,10Åのモレキュラーシーブを、それ
ぞれモレキュラーシーブ3A,モレキュラーシーブ4
A,モレキュラーシーブ5A,モレキュラーシーブ13
Xと称する。無論、本実施形態では、モレキュラーシー
ブ3A,4Aに限定するものではない。
は、ベース樹脂と、モレキュラーシーブと、添加剤とを
混合して、押出成形や射出成形することが可能な組成物
であり、さらには、コーティング加工をも可能にした乾
燥剤練り込み型樹脂組成物である。
樹脂成形品の実施形態は、上記実施形態の組成の乾燥剤
練り込み型樹脂を使用し、押出成形又は射出成形による
乾燥剤練り込み型樹脂成形品である。
ース樹脂と、モレキュラーシーブと、モレキュラーシー
ブとベース樹脂との親和性を高める極性基を有する添加
剤とが混合されている。モレキュラーシーブの重量比
は、ベース樹脂に対して、5〜80重量%とし、成形対
象の必要な乾燥性能に応じてモレキュラーシーブの混合
比を設定することができる。添加剤としては、例えば、
エチレン・アクリル酸エステル・無水マレイン酸共重合
体からなる樹脂が用いられ、実施形態1の添加剤と同じ
ものが使用できる。この成形品の形態は、フィルム状、
シート状、プレート状、タブレット状、袋状、ペレット
状、容器状等である。袋状や容器状の成形品では、内容
物側の内面を乾燥剤練り込み型樹脂とし、この成形品の
外面は、その包装材や容器等の用途に応じてガスバリヤ
ー性フィルムを積層したものであってもよい。ベース樹
脂は、実施形態1のものと同じものが用いられる。
ブレット状、或いはペレット状の形態とすることによっ
て、梱包容器内に内容物を衝撃から保護するための緩衝
材と乾燥剤とを兼ねる成形品として利用することもでき
る。
み型樹脂成形品の成形方法の実施形態について説明す
る。上記実施形態の成型品の成形方法には、大別して二
種類の成形方法がある。第1の成形方法は、ベース樹脂
と、モレキュラーシーブと、モレキュラーシーブとベー
ス樹脂との親和性を高める極性基を有する添加剤とを配
合して所定の成形温度で押出成形又は射出成形する乾燥
剤練り込み型樹脂成形品の成形方法である。
モレキュラーシーブを混合してペレット状樹脂又は樹脂
混合物とし、その後該ペレット状樹脂又は樹脂混合物
に、モレキュラーシーブとベース樹脂との親和性を高め
る極性基を有する添加剤を混合して、押出機又は射出機
に投入して、押出成形又は射出成形する。
型樹脂成形品であり、ベース樹脂とモレキュラーシーブ
とをペレタイザに投入してスクリューで混練しながらダ
イから押し出してカットしたものであり、予めペレット
状樹脂を成形する。なお、ペレット状樹脂は、ペレタイ
ザで200℃程度の成形温度で溶融して成形することが
できる。なお、ペレット状樹脂は、それ自体を乾燥剤と
して利用することができる。
成物は、モレキュラシーブがその混合比を5〜80重量
%の範囲で混合する。押出成形又は射出成形する際の成
形温度を、200〜300℃の範囲の成形温度で押出或
いは射出成形する。特に、押出成形の場合には、250
℃以上300℃以下の成形温度とすることができ、製造
時のラインスピードを速くすることができる。添加剤に
は、エチレン・アクリル酸エステル・無水マレイン酸共
重合樹脂等の機能性ポリオレフィン樹脂が用いられる。
添加剤は、全重量の1〜20重量%を混合する。好まし
くは、5〜10重量%の範囲がより好ましく、これによ
り、発泡することなく、かつ押出機または射出機にかか
る負担を軽減して流動性が増し、顔料分散性、成膜性、
成形性に優れたものとなる。
のを使用でき、一種類又は複数の樹脂を混合してもよい
が、少なくとも1つが試験温度190℃、荷重21.1
8Nの下で測定したMFR(g/10分)が10以上で
ある樹脂を含有することによって、押出成形又は射出成
形における溶融流れ性を良好なものとすることができ
る。
は、例えば、LDPEではペトロセン204(東ソー社
製)、LLDPEではNUCポリエチレンLL(日本ユ
ニカー社製)等が用いられる。また、共重合体であるア
イオノマー(例えば、エチレンアクリル酸共重合体の
塩)ではハイミラン(三井デュポンポリケミカル社
製)、EAA(エチレンアクリル酸共重合体)ではプリ
マコール(ダウケミカル社製)、EMAA(エチレンメ
タクリル酸共重合体)ではニュクレルAD42115C
(三井デュポン社製)、EVA(エチレン酢酸ビニル共
重合体)ではエバフレックス(三井デュポン社製)、E
EA(エチレンエチレンアクリレート共重合体)ではN
UC−6220(日本ユニカー社製)、EMA(エチレ
ンメチルアクリレート共重合体)ではTC−120(エ
クソン社製)、EMMA(エチレンメチルメタクリレー
ト共重合体)ではアクリフト(住友化学工業社製)等が
挙げられる。
よる成形品(ラミネートフィルム)の実施例と比較例と
を対比して、本実施例の成形性、表面平滑性、及び吸湿
性能について説明する。
は、例えば、図1に示したように、PETフィルム9上
にフィルム状の乾燥剤練り込み型樹脂成形品7を積層し
たものであり、乾燥剤練り込み型樹脂成形品7にはモレ
キュラーシーブ8が分散している。乾燥剤練り込み型樹
脂成形品7は、ベース樹脂と、モレキュラーシーブと、
モレキュラーシーブとベース樹脂との親和性を高める極
性基を有する添加剤とを混合した組成の乾燥剤練り込み
型樹脂を押出成形したものである。以下、実施例1〜5
を参照して、その混合比を説明する。
MFRが32であるEMAA(ニュクレル42115C
三井・デュポンケミカル社製)、添加剤がエチレン・
アクリル酸エステル・無水マレイン酸共重合体(ボンダ
インLX4110 住友化学工業社製)、及び乾燥剤と
して、モレキュラーシーブ3Aが用いられた。それらの
混合比(重量%)は、ベース樹脂:添加剤:モレキュラ
ーシーブ3A=45:5:50とした。
MFRが32であるEMAA(ニュクレル42115C
三井・デュポンケミカル社製)、添加剤がエチレン・
アクリル酸エステル・無水マレイン酸共重合体(ボンダ
インLX4110 住友化学工業社製)、及び乾燥剤と
して、モレキュラーシーブ3Aが用いられた。それらの
混合比(重量%)は、ベース樹脂:添加剤:モレキュラ
ーシーブ3A=40:10:50とした。
MFRが32であるEMAA(ニュクレル42115C
三井・デュポンケミカル社製)、添加剤がエチレン・
アクリル酸エステル・無水マレイン酸共重合体(ボンダ
インLX4110 住友化学工業社製)、及び乾燥剤と
して、モレキュラーシーブ3Aが用いられた。それらの
混合比(重量%)は、ベース樹脂:添加剤:モレキュラ
ーシーブ3A=15:5:80とした。
MFRが32であるEMAA(ニュクレル42115C
三井・デュポンケミカル社製)、添加剤がエチレン・
アクリル酸エステル・無水マレイン酸共重合体(ボンダ
インLX4110 住友化学工業社製)、及び乾燥剤と
してモレキュラーシーブ3Aが用いられた。それらの混
合比(重量%)は、ベース樹脂:添加剤:モレキュラー
シーブ3A=10:10:80とした。
MFRが32であるEMAA(ニュクレル42115C
三井・デュポンケミカル社製)、及びモレキュラーシ
ーブ3Aが用いられ、ベース樹脂とモレキュラーシーブ
3Aの混合比は、ベース樹脂:モレキュラーシーブ3A
=50:50とし、ペレタイザでペレット状樹脂が形成
した。このペレット状樹脂に、添加剤としてはエチレン
・アクリル酸エステル・無水マレイン酸共重合体(ボン
ダインLX4110 住友化学工業社製)が添加され
た。それらの混合比(重量%)は、ペレット状樹脂:添
加剤=95:5とした。
に説明する。
MFRが32であるEMAA(ニュクレル42115C
三井・デュポンケミカル社製)、及び乾燥剤として、
モレキュラーシーブ3Aが用いられ、それぞれ50重量
%を混合した。
MFRが32であるEMAA(ニュクレル42115C
三井・デュポンケミカル社製)、及び乾燥剤として、
モレキュラーシーブ3Aが用いられ、ベース樹脂とモレ
キュラーシーブ3Aの混合比(重量%)は、ベース樹
脂:モレキュラーシーブ3A=20:80とした。
MFRが32であるEMAA(ニュクレル42115C
三井・デュポンケミカル社製)、添加剤がエチレン・
アクリル酸エステル・無水マレイン酸共重合体(ボンダ
インLX4110 住友化学工業社製)、及び乾燥剤と
して、モレキュラーシーブ3Aが用いられた。それらの
混合比(重量%)は、ベース樹脂:添加剤:モレキュラ
ーシーブ3A=48:2:50とした。
MFRが32であるEMAA(ニュクレル42115C
三井・デュポンケミカル社製)、添加剤がエチレン・
アクリル酸エステル・無水マレイン酸共重合体(ボンダ
インLX4110 住友化学工業社製)、及び乾燥剤と
して、モレキュラーシーブ3Aが用いられた。その混合
比(重量%)は、樹脂:添加剤:モレキュラーシーブ3
A=30:20:50とした。
例1〜4の各試料に対して、それぞれ押出機によって、
ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に、
膜厚100μmの成膜が形成可能であるか否かを試み
た。押出機のダイ部の温度は、下記のように、200〜
280℃の範囲で設定した。ラインスピードは、5m/
min,10m/min,20m/minに設定してそ
れぞれ押出成形を行った。その結果、下記の表1のよう
な結果が得られた。
に、成形温度が280℃であっても樹脂が発泡すること
なく、20m/mimの高速で概ね成膜することができ
ることが確認できた。しかも、実施例1,2,5では、
成形温度が280℃でラインスピードが20m/mim
の高速で成形しても目視による表面の荒れが見られなか
った。すなわち、添加剤を混合することで、押出機のス
クリューモータの負荷を少なくすることが可能であっ
て、ラインスピードを高めることができ、生産性が向上
することが確認された。さらに、実施例4のモレキュラ
ーシーブが80重量%であっても成形温度280℃,5
m/minで成膜が可能であることが確認された。
が250℃で成膜は可能であったが表面荒れを生じた。
しかし、成形温度が280℃では成膜することができな
かった。本発明の有効性がこの試験から確認された。
に対して、添加剤を加えることによる吸湿性への影響を
調べた。図2は、その吸湿率の測定結果を示し、図2の
横軸は暴露時間であり、その縦軸は吸湿率を示してい
る。同図(イ)は、比較例1の添加剤が0重量%のフィ
ルムであり、同図(ロ)は、実施例1の添加剤が5重量
%のフィルムであり、同図(ハ)は、実施例2の添加剤
が10重量%のフィルムである。
2と比較例1の試料(膜厚100μmのフィルム)を同
一面積に切断して用意して、予め乾燥状態の各試料の重
さを測定した後、各試料を室温40℃で90%RHの雰
囲気中に暴露して、それぞれその重量の変化を測定して
吸湿率を測定した。その結果、図2に示したように、添
加剤による吸湿率に与える影響が無いことが確認され
た。なお、実施例3は、実施例1と比較して相対的にモ
レキュラーシーブの含有量が多いために、吸湿量率が大
きくなり、また吸湿率が飽和に達するまでの時間、すな
わち吸湿速度が早くなった。
で容器を成形したが、上記と同様に成形速度を高めるこ
とができ、生産性の向上に効果的であった。
樹脂とモレキュラーシーブとに、添加剤を混合した乾燥
剤練り込み型樹脂組成物であり、モレキュラーシーブの
混合比を全重量の80重量%含有したとしても押出或い
は射出成形が可能であり、その極性物質の分散性、成形
性が良好であり、その成形品の表面平滑性を改善するこ
とができる利点がある。
練り込み型樹脂組成物を押出機により、250℃以上3
00℃以下の成形温度でフィルムを成膜することが可能
であり、しかもラインスピードを高速にできる利点があ
り、乾燥剤練り込み型樹脂製品の生産性が向上する効果
を有する。
同様に乾燥剤練り込み型樹脂組成物が200℃以上30
0℃以下の成形温度で発泡することなく、成形すること
ができる利点がある。
Claims (11)
- 【請求項1】 ベース樹脂と、モレキュラーシーブと、
該モレキュラーシーブと該ベース樹脂との親和性を高め
る極性基を有する添加剤とを含有することを特徴とする
乾燥剤練り込み型樹脂組成物。 - 【請求項2】 前記添加剤がエチレン・アクリル酸エス
テル・無水マレイン酸共重合体であって、該添加剤の混
合比を1〜20重量%の範囲としたことを特徴とする請
求項1に記載の乾燥剤練り込み型樹脂組成物。 - 【請求項3】 前記モレキュラーシーブの混合比を5〜
80重量%の範囲としたことを特徴とする請求項1又は
2に記載の乾燥剤練り込み型樹脂組成物。 - 【請求項4】 ベース樹脂と、モレキュラーシーブと、
該モレキュラーシーブと該ベース樹脂との親和性を高め
る極性基を有する添加剤とを混合した押出成形又は射出
成形による成形品であり、前記モレキュラーシーブの混
合比を、5〜80重量%の範囲に設定したことを特徴と
する乾燥剤練り込み型樹脂成形品。 - 【請求項5】 前記添加剤がエチレン・アクリル酸エス
テル・無水マレイン酸共重合体であって、該添加剤の混
合比を1〜20重量%の範囲としたことを特徴とする請
求項4に記載の乾燥剤練り込み型樹脂成形品。 - 【請求項6】 ベース樹脂と、モレキュラーシーブと、
該モレキュラーシーブと該ベース樹脂との親和性を高め
る極性基を有する添加剤とを配合して、押出成形又は射
出成形することを特徴とする乾燥剤練り込み型樹脂成形
品の成形方法。 - 【請求項7】 ベース樹脂にモレキュラーシーブを混合
してペレット状樹脂又は樹脂混合物とし、その後該ペレ
ット状樹脂又は樹脂混合物に、該モレキュラーシーブと
該ベース樹脂との親和性を高める極性基を有する添加剤
を混合して、押出成形又は射出成形することを特徴とす
る乾燥剤練り込み型樹脂成形品の成形方法。 - 【請求項8】 成形方法は押出成形方法であって、押出
成形する際の成形温度を250以上300℃以下とする
ことを特徴とする請求項6又は7に記載の乾燥剤練り込
み型樹脂成形品の成形方法。 - 【請求項9】 前記添加剤がエチレン・アクリル酸エス
テル・無水マレイン酸共重合体であって、該添加剤の混
合比を1〜20重量%の範囲としたことを特徴とする請
求項6,7又は8に記載の乾燥剤練り込み型樹脂成形品
の成形方法。 - 【請求項10】 前記モレキュラシーブの混合比が5〜
80重量%であることを特徴とする請求項7〜9の何れ
かに記載の乾燥剤練り込み型樹脂成形品の成形方法。 - 【請求項11】 前記乾燥剤練り込み型樹脂成形品に含
まれる樹脂の少なくとも1つのMFRが10以上である
樹脂を含有することを特徴とする請求項7〜10の何れ
かに記載の乾燥剤練り込み型樹脂成形品の成形方法。
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