JP2003193732A - 扉の取付装置、並びに、扉装置 - Google Patents

扉の取付装置、並びに、扉装置

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JP2003193732A JP2001396800A JP2001396800A JP2003193732A JP 2003193732 A JP2003193732 A JP 2003193732A JP 2001396800 A JP2001396800 A JP 2001396800A JP 2001396800 A JP2001396800 A JP 2001396800A JP 2003193732 A JP2003193732 A JP 2003193732A
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栄弘 中間
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 扉の設置後でも容易に設置位置を微調整でき
る施工性に優れた扉の取付装置、並びに、該取付装置を
備えた扉装置の提供を目的とする。 【解決手段】 取付装置2は、底板25上にバネ板26
および摺動板27が積層され、その状部から天板28が
被覆され、上下に貫通する偏心軸48により一体化され
たものである。摺動板27のカム作動孔30には、位置
調整カム31が収納されている。位置調整カム31の軸
孔50には、偏心軸48の係止軸部60が嵌合してい
る。位置調整カム31は、偏心軸48に連動してカム作
動孔30内で偏心回動する。摺動板27は、位置調整カ
ム31の偏心回動に連動して、取付装置2の幅方向に摺
動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は扉を開口部に設置す
るための扉の取付装置、並びに、扉装置に関するもので
あり、特に設置位置を微調整可能な扉の取付装置、並び
に、扉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、押入やクローゼットなどの開
口部101を閉塞するために用いられる扉装置100に
は、図8に示すようなパネル体102,103を蝶番1
05により連結した折戸が採用されることが多い。扉装
置100は、蝶番105を中心として折り畳むことが可
能である。パネル体102は、上下両端にスライド軸1
06を有する。スライド軸106は、一部が開口部に設
けられたレール107,108に収納されている。その
ため、パネル体101は、扉装置100の開閉時にレー
ル107,108に沿って所定の軌道で移動する。
【0003】パネル体103は、図9に示すように天面
110および底面111の釣元側に、開口部101に設
けられた固定軸112と係合可能な取付装置113が取
り付けられている。取付装置113は、略中心に固定軸
112を挿通可能な貫通孔115を有する板材であり、
4隅に下方に突出した脚部116を有する。取付装置1
13は、脚部116がパネル体の天面110および底面
111側を向くように取り付けられている。パネル体1
03は、取付装置113の貫通孔115に固定軸112
を挿通することで、開口部101の釣元側を中心として
回動可能なように支持されている。
【0004】扉装置100は、パネル体101に取り付
けられた取っ手117を手前に引くと、パネル体102
が釣元側を中心として回動し、それに連動してパネル体
101がレール107,108に沿って釣元側に移動す
ることで開状態となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の扉装置100
は、あらかじめ所定の位置に取り付けられた取付装置1
12に、固定軸112を係合させることで所定の位置に
設置される。しかし、扉装置100の設置施工後に、扉
装置100と開口部101の側壁部118との間の隙間
(チリ寸法)に狂いが生じた場合、再度扉装置100を
取り外して取付装置113の取り付け位置を微調整せね
ばならず、作業効率が著しく低下する。また、扉装置1
00の取り付け時に、チリ寸法の微調整のために何度も
取付装置113を付け外しすると扉装置100あるいは
開口部101にネジ孔を多数設けることになる。ネジ孔
を多数設けると外観が損なわれるばかりか、ネジ孔近辺
の強度が低下してしまい、扉装置100の長期安定性も
損なわれてしまう懸念がある。
【0006】また、建て付けの悪い家屋等に扉装置10
0を取り付ける際は、開口部101や側壁部118が歪
んでいることが多い。そのため、古い家屋等に扉装置1
00を設置する場合は、側壁部118の上端側と下端側
とで、扉装置100と側壁部118とのチリ寸法が異な
る場合が多く、扉装置100の取り付け施工がますます
困難となる。
【0007】そこで、本発明は、扉の設置後でも容易に
設置位置を微調整できる施工性に優れた扉の取付装置、
並びに、該取付装置を備えた扉装置の提供を目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決すべ
く提供される請求項1に記載の発明は、扉側又は扉が取
り付けられる被固定側から突設した固定軸と係合し、扉
を回動可能なように支持する扉の取付装置において、固
定部材と、位置調整カムと、前記固定部材に対して一定
の方向に摺動可能な摺動板とを備え、前記位置調整カム
の回動に連動して前記摺動板が摺動することを特徴とす
る扉の取付装置である。
【0009】かかる構成によれば、位置調整カムを回動
させれば摺動板が固定部材に対して一定の方向に摺動
し、固定軸が挿通される軸孔も一定の方向に移動する。
そのため、本発明の取付装置により扉を固定すれば、扉
の取付施工後であっても扉や取付装置を取り外すことな
く扉の取り付け位置を微調整し、チリ寸法を変更するこ
とができる。従って、前記取付装置を用いれば扉の取付
施工が容易に行える。
【0010】請求項2に記載の発明は、位置調整カムの
偏心位置には、軸孔が設けられており、該軸孔には偏心
軸が挿通されており、該偏心軸の回転に連動して前記位
置調整カムが偏心回動することを特徴とする請求項1に
記載の扉の取付装置である。
【0011】かかる構成によれば、偏心軸が回転すると
位置調整カムが所定の軌道で偏心回動するため、位置調
整カムに連動する摺動板を容易かつ確実に摺動させるこ
とができる。よって、本発明の扉の取付装置によれば、
扉を取り付けたままの状態でも容易かつ精度よくチリ寸
法の調整ができる。
【0012】請求項3に記載の発明は、位置調整カムの
偏心位置には偏心軸が設けられており、前記位置調整カ
ムは前記偏心軸の回転に連動して偏心回動することを特
徴とする請求項1に記載の扉の取付装置である。
【0013】かかる構成によれば、偏心軸の回転に伴っ
て位置調整カムが所定の軌道で偏心回動する。そのた
め、位置調整カムに連動する摺動板は所定の軌道で確実
に摺動する。よって、本発明の扉の取付装置によれば、
扉を取り付けたままの状態でも容易かつ精度よくチリ寸
法の調整ができる。
【0014】請求項4に記載の発明は、偏心軸には、道
具と係合する道具係合部を有することを特徴とする請求
項2又は3に記載の扉の取付装置である。
【0015】かかる構成によれば、偏心軸の道具係合部
にレンチ等の道具を係合させれば、位置調整カムを容易
に回転させることができる。そのため、扉が設置される
場所が狭かったり、扉が重く偏心軸に大きな力が作用し
ているなどして偏心軸を回転させることが困難な場合で
も、道具を用いて扉の取り付け位置を調整できる。
【0016】請求項5に記載の発明は、固定部材には摺
動板の摺動方向を規制する摺動方向規制手段が設けられ
ていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記
載の扉の取付装置である。
【0017】かかる構成によれば、摺動板は、摺動方向
規制手段により規制される方向にのみ摺動するため、摺
動板に設けられた軸孔も所定の方向にのみ移動する。そ
のため、本発明の扉の取付装置を用いれば、扉の位置調
整を容易かつ精度よく行うことができる。
【0018】請求項6に記載の発明は、摺動板が位置調
整カムを収納可能なカム作動孔と、固定軸と係合可能な
固定軸挿通孔とを有することを特徴とする請求項1乃至
5のいずれかに記載の扉の取付装置である。
【0019】かかる構成によれば、カム作動孔内の位置
調整カムを回動させると、摺動板および固定軸挿通孔が
一定の方向に移動する。そのため、本発明の取付装置を
用いて扉を固定すれば、位置調整カムを回動させるだけ
で扉を所定の方向に移動でき、容易にチリ寸法の調整が
できる。
【0020】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6
のいずれかに記載の扉の取付装置を扉の天面及び/又は
底面に具備していることを特徴とする扉装置である。
【0021】本発明の扉装置は、上記した扉の取付装置
を具備しているため、扉装置の取り付け施工後であって
も容易に取り付け位置の調整を行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態である扉
装置を示す正面図である。また、図2は、図1のA部の
拡大斜視図である。図3は、図1および図2に示す取付
装置の分解斜視図である。図1において、1は扉装置で
ある。また、図2,3において2は扉装置1の取付装置
である。
【0023】扉装置1は、クローゼットの開口部3(被
固定側)に設置される折戸であり、取付装置2によって
開口部3の釣元側面4側に取り付けられている。扉装置
1は、2枚のパネル体5,6の天面7,8および底面1
0,11の突き合わせ側に蝶番12を取り付け、一体化
したものである。パネル体5,6は、共に主要部が木材
製であり、所定の大きさに成形されている。パネル体5
の天面7および底面10の略中央部には、スライド軸1
8が設けられている。スライド軸18は軸20とローラ
21とを有し、互いに相対回動可能である。また、スラ
イド軸18は、ローラ21が開口部3の上端面13およ
び下端面15に設けられたレール16,17内に収納さ
れており、レール16,17に沿って自由に移動でき
る。そのため、パネル体5は軸18を中心として姿勢を
自由に変化でき、扉装置1の開閉時に所定の軌道を描い
て移動する。
【0024】パネル体6の天面8および底面11の釣元
側には、図1,2に示すように取付装置2が固定されて
いる。取付装置2は、図3に示すように底板25(固定
部材)上にバネ板26を介して摺動板27が配置され、
さらにその上部から天板28が被覆され、一体化された
ものである。摺動板27に設けられたカム作動孔30に
は、偏心回動が可能なように位置調整カム31が収納さ
れている。
【0025】底板25は、両端が段状に折り曲げられて
固定部32および中央部34が形成されている。固定部
32の略中央には、ネジ挿通孔33が設けられている。
また、ネジ挿通孔33の周囲には、バーリング加工によ
りフランジ部35が設けられている。底板25の中央部
34には、長孔36と貫通孔37とが設けられている。
長孔36は、中央部34の長手方向に長い貫通孔であ
る。中央部34の端部には摺動板27の摺動方向を規制
するガイド壁38(摺動方向規制手段)が設けられてい
る。
【0026】底板25の中央部34上には、バネ板26
を介して摺動板27が積層されている。バネ板26は、
底板25の中央部40と略同一の大きさであり、湾曲部
41を有する。また、バネ板26には、底板25の中央
部40に設けられた長孔36と貫通孔37に相当する位
置に、長孔43と貫通孔45とが設けられている。ま
た、貫通孔45の近傍には、湾曲部41と逆向きに突出
した突起44が2つ設けられている。バネ板26は、湾
曲部41が底板25側に向くように中央部40上に積層
される。摺動板27は、カム作動孔30と固定軸挿通孔
46とを有する。カム作動孔30は摺動板27の短手方
向に長い長孔である。固定軸挿通孔46の周囲には、バ
ーリング加工によりフランジ部47が設けられている。
そのため、固定軸挿通孔46は、挿通された軸体を安定
して支持できる。摺動板27は、フランジ部47が上方
(天板28側)を向くようにバネ板26上に積層され
る。また、摺動板27は、バネ板26を介して積層され
ているため、底板25と天板28との間に適度な押圧力
で挟持されており、摺動板27の長手方向にスムーズに
摺動できる。
【0027】カム作動孔30には、位置調整カム31が
回動自在に収納されている。位置調整カム31の裏面に
は、バネ板26の突起44が当接している。そのため、
位置調整カム31は、突起44によって天板28側に押
圧されており、僅かな力では回動しないようになってい
る。位置調整カム31は円盤状の確動カムである。ま
た、位置調整カム31は、直径が摺動板27のカム作動
孔30の短径と略同一であり、摺動板27と同一の厚さ
を有する。位置調整カム31は、偏心した位置に後述す
る偏心軸48の係止軸部60を挿通可能な軸孔50を有
する。軸孔50は、位置調整カム31と偏心軸48とが
相対回転しないように偏心軸48の係止軸部60の断面
形状と略相似形となっている。
【0028】天板28は、底板25と同様に両端が段状
に折り曲げられて固定部51および覆蓋部52が形成さ
れている。固定部51の略中央には、底板25のフラン
ジ部35が挿通可能な大きさのネジ挿通孔53が設けら
れている。ネジ挿通孔53に挿通されたフランジ部35
は、天板28の上方からかしめられており、これにより
天板28と底板25とが一体化されている。覆蓋部52
には、底板25の長孔36と貫通孔37に相当する位置
に、長孔55と貫通孔56とが設けられている。長孔5
5は、覆蓋部52の長尺方向に長い貫通孔であり、摺動
板27のフランジ部47が内部を摺動可能な大きさを有
する。
【0029】偏心軸48は、軸頭部57(道具係合部)
と軸部58と係止軸部60と固定軸部61とを有する。
軸頭部57は平面視が六角形であり、レンチ等の道具が
係合可能な形状である。よって、偏心軸48は、軸頭部
57にレンチ等の道具を係合させれば容易に回転させる
ことができる。軸頭部57は、天板28の貫通孔56よ
りも大径であり、貫通孔56を通過できない。軸部58
は、天板28の貫通孔56に収まる大きさの軸体であ
る。係止軸部60は、円筒体の一部が面取りされた形状
をしており、断面形状が位置調整カム31の軸孔50と
略相似形である。そのため、偏心軸48は、位置調整カ
ム31に対して相対回転不能である。即ち、位置調整カ
ム31は、偏心軸48と連動して偏心回転する。固定軸
部61は、係止軸部60よりも小径の円筒体であり、底
板25の貫通孔37を通過可能な大きさである。
【0030】偏心軸48は、天板28の貫通孔56に上
方から挿通され、位置調整カム31の軸孔50および底
板25の貫通孔37を貫通している。偏心軸48の係止
軸部60は、位置調整カム31の軸孔50に嵌合してい
る。軸孔50は位置調整カム31の偏心位置に設けられ
た貫通孔であるため、偏心軸48が回転すると、位置調
整カム31が係止軸部60を中心として偏心回転する。
また、固定軸部61は、貫通孔37から底板25の裏面
側に突出している。底板25の裏面から突出した固定軸
部61は、固定座金62の孔63に挿通され、固定座金
62の裏面側でかしめられている。そのため、偏心軸4
8は取付装置2から抜け落ちない。
【0031】続いて、取付装置2を備えた扉装置1の取
り付け施工方法および取付装置2の動作について順次説
明する。先ず、図1,2に示すように、取付装置2をパ
ネル体6の天面8および底面11の釣元側に固定する。
さらに詳細には、取付装置2を、底板25の固定部32
が天面8あるいは底面11に面接するように配置し、ネ
ジ挿通孔53の上方から木ねじ65をねじ込むことでパ
ネル体6に固定する。
【0032】一方、クローゼットの開口部3の上端面1
3および下端面15には、あらかじめ固定軸66,67
を固定しておく。本実施形態で用いられる固定軸66
は、本体部68と軸部70を有し、内部に図示しないバ
ネが内蔵されている。よって固定軸66の軸部70は、
図3の上下方向に移動可能であり、常時はバネの弾性力
により下方に押し出され本体部68から突出している。
固定軸67は、本体部71と本体部71に対して垂直方
向に突出した軸部72とを有し、軸部72が上方に突出
するように下端面15に固定されている。
【0033】開口部3への固定軸66,67の取り付け
が完了すると、パネル体6を床面に対して少し傾斜させ
た状態で移動し、底面11側に取り付けた取付装置2の
固定軸挿通孔46に、固定軸67の軸部72を挿通す
る。この時、開口部3の上端面3に取り付けられた固定
軸66の軸部70は、本体部68側に押し戻しておく。
続いて、パネル体6の姿勢を床面に対してほぼ垂直に戻
す。この時、本体部68側に押し戻されていた軸部70
を開放し、下方に突出させると、本体部68から軸部7
0は、下方に突出し、やがてパネル体6の天面8に取り
付けられた取付装置2の固定軸挿通孔46に滑り込む。
固定軸挿通孔46に軸部70が滑り込むと、軸部70は
さらに下方に突出し固定軸挿通孔46と完全に係合す
る。これにより、パネル体6は、固定軸66,67を支
軸として回転可能に固定される。
【0034】続いて、上記した手順で開口部3に取り付
けられたパネル体6と開口部3の釣元側面4との間の隙
間(チリ寸法)の調整を行う。先ず、パネル体6の天面
8側からチリ寸法W1 の調整を行う。図2に示すよう
に、パネル体6の天面8側に取り付けられた取付装置2
と開口部3の上端面13との間に、レンチ75を挿入
し、偏心軸48の軸頭部57に係合させる。レンチ75
により偏心軸48を左右に回すと、それに連動して取付
装置2内の位置調整カム31が回動し、摺動板27が取
付装置2の幅方向に摺動する。さらに具体的には、レン
チ75をパネル体6に対して右方向(図2,4中矢印R
方向)に回転させると、図5に示すように位置調整カム
31が摺動板27のカム作動孔30に周方向の一部で当
接しながら偏心回動する。位置調整カム31が回動する
と、摺動板27はそれに連動してガイド壁38により摺
動方向が規制されながら右方向(図5中矢印A方向)に
距離W A だけ押し動かされる。
【0035】摺動板27が押し動かされると、固定軸挿
通孔46も矢印A方向に移動する。取付装置2は、パネ
ル体6に固定されており、固定軸挿通孔46に軸部70
が挿通されている固定軸66は、開口部3の上端面に固
定されている。そのため、摺動板27が摺動し、固定軸
挿通孔46が矢印A方向に移動すると、パネル体6は固
定軸66に対して矢印A方向、即ち開口部3の釣元側面
4側に移動する。即ち、レンチ75などを用いて偏心軸
48をパネル体6に向かって右方向(図2,4中矢印R
方向)に回転させると、パネル体6は釣元側面4側に移
動し、チリ寸法W1 が距離WA だけ小さくなる。
【0036】一方、レンチ75をパネル体6に対して左
方向(図2,5中矢印L方向)に回転させると、図6に
示すように位置調整カム31が摺動板27のカム作動孔
30に周方向の一部で当接しながら時計回りに偏心回動
する。位置調整カム31が回動すると、摺動板27はガ
イド壁38により摺動方向が規制されながら左方向(図
5中矢印B方向)に距離WB だけ押し動かされる。
【0037】摺動板27が押し動かされると、固定軸挿
通孔46も矢印B方向に移動し、パネル体6が開口部3
の釣元側面4から離反する方向に移動する。即ち、レン
チ75などを用いて偏心軸48をパネル体6に向かって
左方向(図4,5中矢印L方向)に回転させると、パネ
ル体6は釣元側面4から離れる方向に移動し、チリ寸法
1 が距離WB だけ大きくなる。
【0038】上記した手順でパネル体6の天面8側のチ
リ寸法W1 の調整が完了すると、続いて、底面11側の
チリ寸法W2 の調整を同様の手順で調整する。即ち、パ
ネル体6の底面11側の取付装置2と開口部3の下端面
15との間から、レンチ75を挿入し、偏心軸48を左
右に回す。レンチ75をパネル体6に対して右方向に回
転させると、パネル体6は釣元側面4側に移動し、チリ
寸法W2 が距離WA だけ小さくなる。また、レンチ75
をパネル体6に対して左方向に回転させると、パネル体
6は釣元側面4から遠ざかり、チリ寸法W2 が距離WB
だけ大きくなる。チリ寸法W1 ,W2 の調整が完了する
と、パネル体6の取り付けが完了する。
【0039】パネル体6の取り付けが完了すると、あら
かじめスライド軸18を天面7および底面10に取り付
けておいたパネル体5を、スライド軸18のローラ21
をレール16,17に嵌め込むことでレール16,17
の間に取り付ける。続いて、パネル体5とパネル体6と
を蝶番12により連結すると、扉装置1の取付施工が完
了する。
【0040】上記したように、連結装置2を備えた扉装
置1は、開口部3への取り付けが容易であり、さらに扉
装置1と釣元側面4との間のチリ寸法を容易かつ精度よ
く調整できる。本実施形態の連結装置2を用いれば、扉
装置1を取り付けたままの状態でもチリ寸法の調整がで
きるため、扉装置1の取り付け作業を効率よく行うこと
ができる。
【0041】本実施形態の取付装置2に内蔵されている
位置調整カム31と位置調整カム31の偏心軸48とは
別々の部材であるが、位置調整カム31は図6(a)に
示すように偏心軸48が一体化されたものであってもよ
い。また、位置調整カム31に設けられた軸孔50は、
偏心軸48の係止軸部60の断面形状と略相似形の貫通
孔であるが、偏心軸48が位置調整カム31に対して相
対回転不能な形状であればいかなる形状であってもよ
い。
【0042】また、本実施形態において、位置調整カム
31は、偏心軸48を中心として偏心回転し、位置調整
カム31が摺動板27を押し動かすものであった。しか
し、位置調整カムはこれに限定されるものではなく、図
6(b)に示すような中心軸77と偏心軸78とを有す
る位置調整カム79であってもよい。中心軸77の軸心
は、位置調整カム79の中心軸77と一致している。ま
た、偏心軸78の軸心は、位置調整カム79の中心軸7
7から偏心している。そのため、位置調整カム79は、
中心軸77を中心として回転すると、偏心軸78が位置
調整カム79に対して偏心回転する。位置調整カム79
を取付装置2に採用する場合、摺動板27と天板28と
の間あるいは摺動板27の下方に配置される。位置調整
カム79は、偏心軸78が摺動板27側に向くように配
置される。この場合、位置調整カム79を回転させる
と、偏心軸78が偏心回動し、上記した実施形態と同様
に摺動板27を押し動かすことができ、パネル体6と釣
元側面4とのチリ寸法を微調整できる。なお、上記した
位置調整カム79を採用する場合は、偏心軸78の偏心
回動時の軌道に合わせて貫通孔37,45,56および
カム作動孔30の形状を変更することが好ましい。さら
に詳細には、位置調整カム79を摺動板27の上方に配
置する場合には、カム作動孔30を、偏心軸78がちょ
うど摺動可能な大きさの長孔とし、貫通孔37,45を
さらに拡大することが望ましい。また、位置調整カム7
9を摺動板27の下方に配置する場合には、カム作動孔
30を偏心軸78がちょうど摺動可能な大きさの長孔と
し、貫通孔45,56をさらに拡大することが望まし
い。
【0043】また、本実施形態の扉装置1は、天面8お
よび底面11の双方に取付装置2が取り付けられている
が、取付装置2は天面8あるいは底面11のいずれか一
方のみに取り付けられていてもよい。かかる構成によれ
ば、扉装置1と釣元側面4とのチリ寸法を容易かつ精度
よく調整でき、さらに扉装置1をより一層安価に製造す
ることができる。
【0044】本実施形態の扉装置1は、天面8および底
面11の双方に取付装置2が設けられているため、天面
8側の隙間W1 と底面11側の隙間W2 の双方を調整可
能である。そのため、扉装置1は、取り付けが容易であ
り、チリ寸法を精度よく調整することができる。
【0045】上記した実施形態において、取付装置2
は、パネル体6の天面8および底面11に固定され、開
口部3に設けられた固定軸66,67と取付装置2の固
定軸挿通孔46とを係合させることで、パネル体6を取
り付けるものであった。しかし、図7に示すようにパネ
ル体6が天面8および底面11に固定軸80を有する場
合は、上記した取付装置2を開口部3の上端面3および
下端面15に固定し、この取付装置2の固定軸挿通孔4
6に固定軸80を挿通すれば、容易に扉装置1を開口部
3に取り付けることができ、チリ寸法を精度よく調整で
きる。
【0046】
【発明の効果】上記したように、本発明の扉の取付装置
および扉装置は、クローゼットなどの開口部への取り付
け施工を容易に行うことができる。また、前記取付装置
および扉装置によれば、扉装置の取り付け後であって
も、扉装置や取付装置を取り外すことなく取り付け位置
の微調整ができる。そのため、本発明の取付装置および
扉装置は、取り付け施工性に優れ、取り付け位置を精度
よく調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である扉装置を示す平面図
である。
【図2】図1のA部拡大斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態である取付装置の分解斜視
図である。
【図4】本発明の一実施形態である取付装置の動作を示
す模式図であり、(a)は動作の第1段階、(b)は動
作の第2段階、(c)は動作の第3段階を示す。
【図5】本発明の一実施形態である取付装置の動作を示
す模式図であり、(a)は動作の第1段階、(b)は動
作の第2段階、(c)は動作の第3段階を示す。
【図6】(a)は、本発明の取付装置が具備する位置調
整カムの変形実施例を示す斜視図であり、(b)は位置
調整カムのさらに別の変形実施例を示す斜視図である。
【図7】本発明の扉の取付装置および扉装置の変形実施
形態を示す斜視図である。
【図8】従来の扉装置を示す平面図である。
【図9】図8のA部拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 扉装置 2 取付装置 3 開口部(被固定側) 8 天面 11 底面 25 底板(固定部材) 27 摺動板 31,79 位置調整カム 48,78 偏心軸 50 軸孔 57 軸頭部(道具係合部) 66,67 固定軸

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉側又は扉が取り付けられる被固定側か
    ら突設した固定軸と係合し、扉を回動可能なように支持
    する扉の取付装置において、固定部材と、位置調整カム
    と、前記固定部材に対して一定の方向に摺動可能な摺動
    板とを備え、前記位置調整カムの回動に連動して前記摺
    動板が摺動することを特徴とする扉の取付装置。
  2. 【請求項2】 位置調整カムの偏心位置には、軸孔が設
    けられており、該軸孔には偏心軸が挿通されており、該
    偏心軸の回転に連動して前記位置調整カムが偏心回動す
    ることを特徴とする請求項1に記載の扉の取付装置。
  3. 【請求項3】 位置調整カムの偏心位置には偏心軸が設
    けられており、前記位置調整カムは前記偏心軸の回転に
    連動して偏心回動することを特徴とする請求項1に記載
    の扉の取付装置。
  4. 【請求項4】 偏心軸には、道具と係合する道具係合部
    を有することを特徴とする請求項2又は3に記載の扉の
    取付装置。
  5. 【請求項5】 固定部材には摺動板の摺動方向を規制す
    る摺動方向規制手段が設けられていることを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれかに記載の扉の取付装置。
  6. 【請求項6】 摺動板は、位置調整カムを収納可能なカ
    ム作動孔と、固定軸と係合する固定軸挿通孔とを有する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の扉
    の取付装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の扉の
    取付装置を扉の天面及び/又は底面に具備していること
    を特徴とする扉装置。
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