JP2003195565A - トナーとその製造方法、及び該トナーを用いた画像形成方法 - Google Patents

トナーとその製造方法、及び該トナーを用いた画像形成方法

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JP2003195565A JP2001399692A JP2001399692A JP2003195565A JP 2003195565 A JP2003195565 A JP 2003195565A JP 2001399692 A JP2001399692 A JP 2001399692A JP 2001399692 A JP2001399692 A JP 2001399692A JP 2003195565 A JP2003195565 A JP 2003195565A
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Tatsuhiko Chiba
建彦 千葉
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高解像度、高精細の画像を維持出来る、低温
定着性、耐久/保存安定性に優れた小粒径トナーを提
供。 【解決手段】 少なくともトナー組成物がSP値が3以
上10未満のワックス、ピーク分子量が5000〜25
000の結着樹脂、給油量30〜1000ml/100
mgのカーボンで有り、これらトナー組成物を混合分
散、混練、粉砕又は水系媒体中に分散させて重合させ、
粒径が0.2μm以上のワックス粒子の周囲に着色剤が
存在するトナーを製造する。また、重合前の単量体系中
に、下記一般式で示されるアルミニウムカップリング剤
を含む。 〔上記式中、RはC2n−1で示される飽和炭化水
素基(nは15〜25で示される整数)〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
記録法、磁気記録法、トナージェット法などを利用した
記録方法に用いられる乾式トナー(以下トナーと称
す)、及び、該トナーの製造方法に関するものである。
詳しくは、複写機、プリンター、ファクシミリ、プロッ
ター等に利用し得る画像記録装置に用いられるトナーと
その製造方法、及び該トナーを用いた画像形成方法に関
する。
【0002】さらに詳しくは、保存安定性や高速定着性
に優れ、画像濃度が高く、カブリや転写残が少ないなど
高速/高画質対応の品質に優れるトナーとその製造方
法、及び該トナーを用いた画像形成方法に関する。
【0003】
【従来の技術】電子写真技術としては米国特許第2,2
97,691号明細書、特公昭42−23910号公報
及び特公昭43−24748号公報に記載されているよ
うな多数の方法が知られている。一般には光導電性物質
を利用し、種々の手段により感光体上に静電潜像を形成
し、次いで該静電潜像をトナーを用いて現像し、必要に
応じて紙やフィルムなどの転写材にトナー画像を転写し
た後、加熱、圧力、加熱加圧或いは溶剤蒸気により定着
し、トナー画像を得るものである。
【0004】静電潜像を可視化する方法としては、カス
ケード現像法、磁気ブラシ現像法、加圧現像方法等が知
られている。さらには、磁性トナーを用い、中心に磁極
を配した回転スリーブを用い感光体上とスリーブ上の間
を電界にて飛翔させる方法も用いられている。
【0005】一成分現像方式は二成分現像方式のように
ガラスビーズや鉄粉等のキャリア粒子が不要なため、現
像装置自体を小型化・軽量化できる。さらには、二成分
現像方式はキャリアと混合して現像剤としたトナーの現
像剤中の濃度を一定に保つ必要があるため、トナー濃度
を検知して、必要量のトナーを補給する装置が必要であ
る。よって、ここでも現像装置が大きく重くなる。一成
分現像方式ではこのような装置は必要とならないため、
やはり小さく軽くできるため好ましい。
【0006】また、プリンター装置はLED、LBPプ
リンターが最近の市場の主流になっており、技術の方向
としてより高解像度、即ち、従来300、600dpi
であったものが1200、2400dpiとなって来て
いる。従って現像方式もこれに伴ってより高精細が要求
されてきている。また、複写機においても高機能化が進
んでおり、そのためデジタル化の方向に進みつつある。
この方向は、静電潜像をレーザーで形成する方法が主で
あるため、やはり高解像度の方向に進んでおり、ここで
もプリンターと同様に高解像・高精細の現像方式が要求
されてきている。
【0007】高解像度・高精細の現像を達成するには、
トナーを小粒径化することが要求される。しかし、トナ
ーを小粒径化するとトナー粒子の帯電性のバラツキが大
きくなり、前記目的を達成するためには、そのコントロ
ールが重要になってくる。
【0008】また、従来、電子写真プロセスを用いるト
ナーは、ポリエステル・スチレン−アクリル・エポキシ
樹脂等に着色剤や荷電制御剤さらには離型剤を加え溶融
混練し、均一に分散せしめた後、所定の粒度に粉砕しさ
らに過剰の微/粗粉トナーを分級器を用いて除去する粉
砕法による製造方法が一般的である。
【0009】しかしながら、最近のさらなる高画質化に
伴い現像剤をさらに小粒径化することが必要になってき
た。
【0010】こうしたトナーの小粒径化の要望に応える
べく、検討が行われているが、コールターカウンターに
より測定した粒度が8μm以下になるに従い、従来では
問題にならなかった使用原材料の均一分散性や効率の高
い粉砕性、さらにはシャープな粒度分布に現像剤を分級
することが極めて難しくなる傾向にある。
【0011】これら粉砕法によるトナーの問題点を克服
するため、特公昭36−10231号、特公昭43−1
0799号及び特公昭51−14895号各公報等に、
懸濁重合法によるトナーの製造方法が提案されている。
懸濁重合法においては重合性単量体、着色剤、重合開始
剤、さらに必要に応じて架橋剤、荷電制御剤、その他添
加剤を、均一に溶解または分散せしめて単量体組成物と
した後、この単量体組成物を分散安定剤を含有する連続
相、たとえば水相中に適当な撹拌機を用いて分散して重
合反応を行わせ、所望の粒径を有するトナーを得る方法
である。
【0012】この製造方法は、粉砕工程を経ないためト
ナーに脆性を付与せしめる必要がなく、さらに従来の粉
砕法では使用することができなかった離型剤を多量に使
用することができる等の材料の選択幅が広がり、結果と
して低温/高速定着性に優れたトナーを得やすい。
【0013】またトナー粒子表面に疎水性の材料である
離型剤や着色剤等が露出しづらく、このためトナー担持
体、感光体、転写ローラ、定着器等への汚染が少ない等
の特徴を有し最近注目されている。
【0014】しかしさらなる低温定着性を求めて、より
低融点の離型剤を使用する場合や、より樹脂成分と相溶
化せしめる材料を使用する場合には、重合法の場合にお
いてもいくつかの課題があることが分かった。
【0015】第1に、粉砕法と同様に、相溶化した離型
成分がトナー表面に析出し、トナーの転写性が、耐久に
よって劣化しやすくなることが分かった。また、同様の
理由によりトナーの保存安定性に課題が生じてきた。
【0016】さらに離型剤が結着樹脂を可塑化し、場合
によっては重合阻害してしまうため、架橋剤等の多量の
添加が必要となり、結果として低温定着性に劣るという
課題が生じてきた。
【0017】第2に、重合法の場合には、重合当初が液
体であるために、着色剤の再凝集性を抑えることが課題
だが、樹脂との相溶性が高い場合には、単量体系が低粘
度で存在する時間が相対的に長くなるため、着色剤の分
散性が悪化しやすくなるという課題が生じてきた。
【0018】特に着色剤としてカーボンブラックを使用
した場合、他の顔料と比較して一次粒径が小さく、比表
面積が大きく、ストラクチャー構造で存在しやすいとい
う分散しがたい性質を有しているため、画像濃度の低下
の他に、トナー表面の電荷のリークによるカブリやトナ
ー飛散の如き問題を生じやすい。
【0019】着色剤の課題に関しては、従来より特開昭
56−116044号公報の様に、表面をグラフト化し
たカーボンブラックを用いる方法、特開昭63−210
849号公報のようにアルミニウム系カップリング剤で
表面処理したカーボンブラックを用いる方法、特開昭6
4−35457号公報及び特開平1−145664号公
報等特定の分散剤を用いる方法等で、単量体系における
分散性を向上させる方法が提案されているが、十分に解
決されたとはいえない状況である。
【0020】以上のように低温定着性、保存安定性及び
高画質を満足するトナーはないのが実状である。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の如き問題を解決したトナー、その製造方法及び画像形
成方法を提供することである。
【0022】即ち本発明の目的は、低温定着性と耐久/
保存安定性に優れたトナー、その製造方法及び画像形成
方法を提供することである。
【0023】本発明のさらなる目的は、着色剤の分散性
に優れ、特にカーボンブラックにおける画質が良好なト
ナー、その製造方法及び画像形成方法を提供することで
ある。
【0024】本発明の更なる目的は、中間転写体のよう
な多段の転写工程を経てもドットの飛び散りが少なく、
また定着工程においても加熱部材等への付着が低減され
るトナー、その製造方法及び画像形成方法を提供するこ
とである。
【0025】
【課題を解決するための手段および作用】本発明者らは
鋭意検討を重ねた結果、以下の構成のトナーにより前述
の課題を解決することができることを見出し、本発明を
完成するに至った。
【0026】即ち、本発明の第1は、少なくとも結着樹
脂、着色剤、ワックスよりなるトナーにおいて、上記結
着樹脂中のトルエン可溶分のピークトップ分子量(M
p)が5000〜25000であり、当該トナーの透過
電子顕微鏡(TEM)を用いたトナー粒子の断層面観察
において、 該ワックス成分が、球形化近似された個数分布として
粒径が0.3μm未満であるような粒状分散構造を主体
として有しており、且つ 粒径が0.2μm以上の該ワックス粒状構造の外周に
沿って着色剤が存在し、 該着色剤の平均一次粒径(Rc:μm)と該0.2μ
m以上のワックス粒状構造の平均粒径(Rw:μm)と
の間に下記式(A)、(B)、(C)が成り立つこと (A) 0.013≦Rc≦0.070 (B) 0.20≦Rw≦1.50 (C) 5.0≦Rw/Rc≦60 を特徴とするトナーである。
【0027】また、本発明の第2は、少なくとも重合性
単量体、着色剤、ワックスを有する単量体系を直接重合
して得られるトナーの製造方法において、上記単量体系
中に、下記一般式(1)で示されるアルミニウムカップ
リング剤を含有し、
【0028】
【化4】 〔上記式中、RはCn2n-1で示される飽和炭化水素基
(nは15〜25で示される整数)〕 上記ワックスの溶解性パラメータ(SP値)が3以上1
0未満であることを特徴とするトナーの製造方法であ
る。
【0029】さらに、本発明の第3は、少なくとも、外
部より帯電部材に電圧を印加し、静電潜像担持体に帯電
を行う帯電工程と、帯電された静電潜像担持体に静電潜
像を形成する潜像形成工程と、該静電潜像をトナー担持
体に担持されたトナーにより現像してトナー像を静電潜
像担持体上に形成する現像工程と、静電潜像担持体上の
トナー像を中間転写体を介して/または介さずに転写材
に転写する転写工程と、転写材上のトナー像を加熱定着
する定着工程とを有する画像形成方法において、上記ト
ナーが、少なくとも結着樹脂、着色剤、ワックスよりな
り、上記結着樹脂中のトルエン可溶分のピークトップ分
子量(Mp)が5000〜25000であり、上記トナ
ーの透過電子顕微鏡(TEM)を用いたトナー粒子の断
層面観察において、 該ワックス成分が、球形化近似された個数分布として
粒径が0.3μm未満であるような粒状分散構造を主体
として有しており、且つ 粒径が0.2μm以上の該ワックス粒状構造の外周に
沿って着色剤が存在し、 該着色剤の平均一次粒径(Rc:μm)と該0.2μ
m以上のワックス粒状構造の平均粒径(Rw:μm)と
の間に下記式(A)、(B)、(C)が成り立つこと (A) 0.013≦Rc≦0.070 (B) 0.20≦Rw≦1.50 (C) 5.0≦Rw/Rc≦60 を特徴とする画像形成方法である。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明のトナーは、少なくとも結
着樹脂、着色剤、ワックスよりなるが、かかるトナーに
おいて、離型剤成分であるワックスは結着樹脂と完全に
相溶するのではなく、トナー粒子中において着色剤で包
まれたいくつかのワックス泡を有するように設計するこ
とで、トナー表面へのワックスの析出が低減され、特に
保存安定性において効果を発揮する。
【0031】また、上記ワックス泡は極めて微小であ
り、本発明のトナーを重合法で製造する際には、単量体
系の重合中に該ワックス泡が着色剤と共に微分散状態で
疑似固定化されるため、得られるトナーは実質的に再凝
集したトナーよりも着色力が向上する。
【0032】これに対して、従来よりトナー中の分散状
態として、例えば特公平7−109521号公報や特開
平5−088409号公報に、中心部に離型剤が相分離
している構造や、粉砕法トナーやいわゆる乳化重合後凝
集させる重合方法のように、ある程度の大きさを保ちつ
つ均一に分散している構造等が開示されている。
【0033】しかしながら、本発明のトナーのように低
温定着性を達成するために結着樹脂成分を低分子量にす
る場合に、上記公報に記載されているような構造で離型
剤が相分離していると、保存性には優れるものの該離型
剤が析出するためには樹脂がある程度溶融する必要があ
り、本発明のトナーの構造と比較して低温定着性が不充
分となる。また、離型剤成分と結着樹脂成分が均一分散
している場合、トナー表層に離型剤の汚染が生じるた
め、本発明の構造と比較して耐久安定性や保存性に劣
る。
【0034】本発明のトナーは、透過電子顕微鏡(TE
M)を用いたトナー粒子の断層面観察において、 該ワックス成分が、球形化近似された個数分布として
粒径が0.3μm未満であるような粒状分散構造を主体
として有しており、且つ 粒径が0.2μm以上の該ワックス粒状構造の外周に
沿って着色剤が存在し、 該着色剤の平均一次粒径(Rc:μm)と該0.2μ
m以上のワックス粒状構造の平均粒径(Rw:μm)と
の間に下記式(A)、(B)、(C)が成り立つこと (A) 0.013≦Rc≦0.070 (B) 0.20≦Rw≦1.50 (C) 5.0≦Rw/Rc≦60 を特徴とする。
【0035】尚、本発明において、透過電子顕微鏡(T
EM)を用いたトナー粒子の断層面観察は、日立製作所
製「H−7100FA型」(加速電圧100kV)を用
いてトナーの30000倍の写真を得、その中からトナ
ー重量平均径(D4)に対し、0.9≦R/D4≦1.
1の関係を満足する長径Rを呈するトナー粒子の断層面
を20箇所選び出して評価した。尚、上記の断層面写真
上の着色剤及びワックスの各粒径は、写真をインターフ
ェースを介してニレコ社製画像解析装置(Luzex
3)に導入し解析を行い、一次粒子に分割した各粒子を
球形化近似することによって算出した。
【0036】本発明における上記トナー構成を得る手段
については、基本的に製造方法に依らずトナー中の結着
樹脂、ワックス、着色剤それぞれの相溶性/親和性を調
整することによって得られるが、低温定着性を主に鑑み
た場合、結着樹脂の分子量は低分子量であることが必須
である。
【0037】そこで本発明者は鋭意検討の結果、該トナ
ーの結着樹脂中におけるトルエン可溶分のピークトップ
分子量(Mp)が5000〜25000であり、着色剤
の1次粒径が一定の範囲となる場合に、最も上記各成分
の相溶性/親和性を調整することが容易であり、トナー
中の分散形態としてワックス泡の周りに着色剤が存在す
るという本発明の形態が得られることを見いだした。
【0038】尚、上記ワックス泡の周りに着色剤が存在
するという本発明の形態においては、トナーとしての導
電性と剛性の両立が容易であり、特に帯電における影
響、即ち、中間転写体の2次転写や定着時における飛び
散り等を軽減するための分散構造として、本発明では該
着色剤の平均一次粒径(Rc:μm)と0.2μm以上
のワックス粒状構造の平均粒径(Rw:μm)との間に
下記式(A)、(B)、(C)が成り立つことが必要で
ある。 (A) 0.013≦Rc≦0.070 (B) 0.20≦Rw≦1.50 (C) 5.0≦Rw/Rc≦60
【0039】また、着色剤のさらに好ましい平均一次粒
径(Rc)は、0.025μm以上0.050μm未満
である。
【0040】Rcが0.013μm未満、好ましくは
0.025μm未満であると、トナーの透明性には優れ
るものの、着色剤によるワックス包み込み効果が低下す
るため、特に耐久時において転写性の低下が発生しやす
い。このため、耐久濃度や画質の低下が生じやすくな
る。
【0041】Rcが0.070μm、好ましくは0.0
50μmを超えると、着色剤によるワックス包み込み効
果が発揮されるために耐久性には優れるものの、着色力
が低下する傾向となり、特にカーボンブラックを用いる
場合にはトナー抵抗が低下し、かぶりが発生する。
【0042】Rwが0.20μm未満であると樹脂との
相溶性が大きくなるため、トナー溶融時にワックスの染
み出しが生じ難くなり、結果として定着器に画像が巻き
つきやすくなる。Rwが1.50μmを超えると本発明
のワックス包み込みに要する着色剤量が相対的に増えて
硬い殻状の形態になりやすいため、分散不良により着色
力が低下し、さらにワックス染み出し不良により低温定
着性が特に悪化する傾向となる。
【0043】そして本発明者の検討の結果、着色剤粒径
とワックス粒径との粒径比によりワックス泡の剛性が決
定されるため、粒径比Rw/Rcは5.0〜60である
ことも必要な様態となる。
【0044】着色剤の具体例としては下記のものが挙げ
られる。
【0045】ブラック着色剤としてはカーボンブラック
が好適に挙げられる。
【0046】イエロー着色剤としては、縮合アゾ化合
物、イソインドリノン化合物、アンスラキノン化合物、
アゾ金属錯体、メチン化合物、アリルアミド化合物に代
表される化合物が用いられる。具体的には、C.I.ピ
グメントイエロー12、13、14、15、17、6
2、74、83、93、94、95、109、110、
111、128、129、147、168、180等が
好適に挙げられる。
【0047】マゼンタ着色剤としては、縮合アゾ化合
物、ジケトピロロピロール化合物、アンスラキノン、キ
ナクリドン化合物、塩基染料レーキ化合物、ナフトール
化合物、ベンズイミダソロン化合物、チオインジゴ化合
物、ペリレン化合物が用いられる、具体的には、C.
I.ピグメントレッド2、3、5、6、7、26、4
8;2、48;3、48;4、57;1、81;1、1
44、146、166、169、177、184、18
5、202、206、220、221、254等が好適
に挙げられる。
【0048】シアン着色剤としては、銅フタロシアニン
化合物及びその誘導体、アンスラキノン化合物、塩基染
料レーキ化合物等が利用できる。具体的には、C.I.
ピグメントブルー1、7、15、15;1、15;2、
15;3、15;4、60、62、66等が特に好適に
挙げられる。
【0049】これらの着色剤は、単独または混合し、さ
らには固溶体の状態で用いることができる。着色剤は、
色相、彩度、明度、耐候性、OHP透明性、トナー粒子
への分散性の点から選択される。該着色剤の添加量は、
結着樹脂100質量部に対し1〜20質量部使用するの
が好ましい。
【0050】尚、本発明にかかる着色剤の、ワックスの
周りに凝集する等の効果は、特に着色剤としてカーボン
ブラックを用いたときに顕著であり、鋭意検討の結果、
吸油量30〜100ml/100gであるカーボンブラ
ックであることが好ましく、より好ましくは30〜80
ml/100gの範囲であることが良い。
【0051】吸油量が100ml/100gを超える
と、元々高ストラクチャーの性質を有していることに加
え、単量体系中における分散安定性が向上し過ぎるため
に、前記アルミニウムカップリング剤を分散剤として用
いた場合には、むしろカーボンブラックはワックスより
もトナー表層に凝集しやすくなり、結果として電荷のリ
ークが起こり、カブリの発生や転写性の低下が生じやす
くなる。
【0052】また、カーボンブラックの吸油量が30m
l/100g未満であると、トナー粒子中のカーボンブ
ラックの分散性が充分でなく、着色力の低下等が生じて
しまいやすくなる。
【0053】特に本発明においては、特定の分散剤と特
定の相溶性を有するワックスを配合することで、本発明
のトナー構造が得られやすい。
【0054】上記分散剤として具体的には、下記一般式
(1)で示されるアルミニウムカップリング剤が挙げら
れる。
【0055】
【化5】 上記式中、RはCn2n-1で示される飽和炭化水素基
(nは15〜25で示される整数)である。
【0056】上記カップリング剤は、例えば特公平7−
107608号公報、特許登録第2660074号公
報、特許登録第2588886号公報等ですでに着色剤
分散に効果があることは開示されているが、着色剤粒径
を限定しない開示された方法では離型剤の微小分散物周
辺に凝集する性質が得られず、離型剤同士の凝集が生じ
やすくなるため、結果として本発明の構造は得られな
い。即ち、カップリング剤が過小な場合には本発明のワ
ックス構造が得られず、また過剰な場合には、トナー表
層中に(微小な)ワックスが露出する部分が生じ、トナ
ー担持体等の汚染や、転写性の悪化等が生じ、特に耐久
時における画像濃度が低下しやすい傾向となる。
【0057】本発明においては、上記カップリング剤を
用いると同時に、後述する特定の溶解性パラメータを有
するワックスを用いることで、本発明のトナー構造を容
易に得ることができるのである。
【0058】加えて、重合性単量体より直接トナーを得
る重合法においては、上記のカップリング剤とワックス
の組み合わせにより製造される粒度分布がシャープにな
る効果も有する。
【0059】上記カップリング剤の具体例としては以下
の化合物が例示される。 化合物(1)−1:R=C1835 化合物(1)−2:R=C1631 化合物(1)−3:R=C2243
【0060】上記カップリング剤は、多量に添加すると
トナーの帯電性が悪化する傾向となるため、添加量とし
ては着色剤100質量部に対して、1〜200質量部の
添加が好ましく、より好ましくは10〜80質量部の添
加が良い。
【0061】着色剤100質量部に対して、200質量
部、好ましくは80質量部を超えて添加すると、トナー
の帯電性が低下しやすくなり、画像上にカブリ等が発生
する。また着色剤100質量部に対して、1質量部未
満、好ましくは10質量部未満の添加であると、本発明
のトナー分散構造を得られ難くなり、着色剤の分散その
ものも悪化する傾向となり、具体的には保存/耐久に伴
うトナー融着や着色力の低下として現れる。
【0062】本発明に用いられるワックスは、トナー中
に微分散し、重合性単量体との相溶性をある程度確保す
る必要性より、特定の溶解性パラメータ(溶解度係数;
SP値)を有したワックスを用いることが望ましい。具
体的には溶解性パラメータ(SP値)が3以上10未満
であるワックスを用いることが好ましく、より好ましく
は4〜9である。
【0063】上記SP値が10以上のワックスを用いる
と、単量体との相溶性が極めて高いために、製造された
トナー中においてもワックスが完全に相溶化され、結果
としてトナー表層にワックスの汚染が生じるため、耐久
安定性や保存性に劣る。
【0064】また、SP値が3未満であるワックスを用
いると、トナー中心部へ析出され易くなり、結果として
カプセル様のトナー粒子が形成されるために本発明にか
かるトナー構造が保ち難く、定着性等がやや不充分とな
る。
【0065】上記SP値の範囲に該当するワックスとし
ては、従来公知のものが用いられるが、具体的にはアル
コール、脂肪酸、酸アミド、エステル、ケトン、硬化ヒ
マシ油及びその誘導体、植物系ワックス、動物性ワック
ス、高級脂肪酸及びこれらのグラフト/ブロック化合物
等が利用できる。中でも、帯電阻害等の面より、エステ
ルワックスが好ましく、上記した着色剤や分散剤とほぼ
同様の鎖長を有する炭素数10〜30の基を有するエス
テルワックスであることがより好ましい。
【0066】これらワックスは、混合物として本発明の
範囲であれば、単独で、或いは2種以上を併用しても何
ら差し支えない。
【0067】なお、SP値の測定法としてはPoly
m.Eng.Sci.,14(2),147(197
4)に示されるfadorsの式を用いた。
【0068】本発明に用いられるワックスとしてはAS
TM D3418−8に準拠し測定された吸熱極大ピー
ク値(Tw)が50〜180℃を示す化合物が好まし
い。
【0069】吸熱極大ピーク値が50℃未満であるとワ
ックスの自己凝集力が弱くなり、結果として高温オフセ
ット性が弱くなり本発明の画像形成方法に用いるには好
ましくない。また、吸熱極大ピーク値が180℃を超え
ると、現状のところワックスそのものの結晶性が劣るた
め透明性の面から好ましくない。
【0070】上記ワックスの吸熱極大ピーク値の測定に
は、例えばパーキンエルマー社製「DSC−7」を用い
る。装置検出部の温度補正はインジウムと亜鉛の融点を
用い、熱量の補正についてはインジウムの融解熱を用い
る。サンプルはアルミニウム製パンを用い対照用に空パ
ンをセットし、昇温速度10℃/minで測定を行う。
【0071】本発明において、上記ワックスの使用量と
しては、定着性の維持及び本発明の分散構造を得る必要
から結着樹脂100質量部に対して3〜50質量部が好
ましく、より好ましくは5〜20質量部である。
【0072】ワックス量が結着樹脂100質量部に対し
て50質量部、好ましくは20質量部を超えるとワック
スの微細な分散構造が得られずにRwが大きくなるた
め、本発明の効果が得られない。3質量部、好ましくは
5質量部未満であると定着性が低下する傾向となる。
【0073】本発明のトナーにおける他の成分について
述べる。
【0074】本発明のトナーを構成する結着樹脂として
は、かかるトナーを重合法により製造する場合には、公
知の単量体が好ましく用いられる。具体的には、スチレ
ン、o−(m−、p−)メチルスチレン、m−(p−)
エチルスチレン等のスチレン系単量体;(メタ)アクリ
ル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アク
リル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)
アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ドデシル、
(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸ベ
ヘニル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メ
タ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリ
ル酸ジエチルアミノエチル等の(メタ)アクリル酸エス
テル系単量体;ブタジエン、イソプレン、シクロヘキセ
ン、(メタ)アクリロニトリル、アクリル酸アミド等の
エン系単量体が好ましく用いられる。
【0075】本発明に係わるトナーを粉砕法により製造
する場合の結着樹脂としては、ポリスチレン、ポリビニ
ルトルエンなどのスチレン及びその置換体の単重合体;
スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトル
エン共重合体、スチレン−ビニルナフタリン共重合体、
スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アク
リル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共
重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチ
レン−アクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体、スチ
レン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタク
リル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル
共重合体、スチレン−メタクリル酸ジメチルアミノエチ
ル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合
体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合体、スチレ
ン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエ
ン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン
−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル
共重合体などのスチレン系共重合体;ポリメチルメタク
リレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルブチラ
ール、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド
樹脂、エポキシ樹脂、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変
性ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族また
は脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、などが単独
或いは混合して使用できる。特に、スチレン系共重合体
及びポリエステル樹脂が現像特性、定着性等の点で好ま
しい。
【0076】これらは、単独または、一般的には出版物
ポリマーハンドブック第2版III−P139〜192
(JohnWiley&Sons社製)に記載の理論ガ
ラス転移温度(Tg)が40〜85℃を示す結着樹脂が
得られるように単量体を適宜混合し用いられる。結着樹
脂の理論ガラス転移温度が40℃未満の場合には、トナ
ーの保存安定性や現像剤の耐久安定性の面から問題が生
じ、一方85℃を超える場合は結晶性部分の残存による
粒子が画像上に生じ、特にフルカラートナーの場合にお
いてはOHP画像の透明性を著しく低下させ高画質の面
から好ましくない。
【0077】さらに、重合法トナーを製造する際に用い
られる重合開始剤としては、例えば、2,2’−アゾビ
ス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−
アゾビスイソブチロニトリル、1,1’−アゾビス(シ
クロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾ
ビス−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリ
ル、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系またはジア
ゾ系重合開始剤;ベンゾイルパーオキサイド、メチルエ
チルケトンパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシ
カーボネート、クメンヒドロパーオキサイド、2,4−
ジクロロベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオ
キサイド等の過酸化物系重合開始剤が用いられる。該重
合開始剤の使用量は目的とする重合度により変化する
が、一般的には重合性単量体100質量部に対し0.5
〜20質量部用いられる。重合開始剤の種類は、重合法
により若干異なるが、十時間半減期温度を参考に、単独
または混合して使用される。
【0078】本発明において、トナーを重合法で製造す
る場合には、重合度を制御するため架橋剤、連鎖移動
剤、重合禁止剤等をさらに添加し用いても良い。
【0079】特に、本発明の場合には耐久におけるトナ
ー融着等の影響を防ぐために、公知の架橋成分を添加し
てトナーに剛性を有させることが好ましい。
【0080】具体的には、トナーの結着樹脂中のトルエ
ン不溶分が5〜50質量%であることが好ましい。
【0081】該トルエン不溶分が50質量%を超える
と、トナー耐久性には優れるものの、低温定着性を著し
く阻害してしまう。また、トルエン不溶分が5質量%未
満であると、定着において高温オフセットが生じやすく
なり、転写性のわずかな低下など、内包したワックスの
影響が生じやすくなる。
【0082】重合した結着樹脂の分子量及びトルエン不
溶分の測定法について述べる。
【0083】分子量はGPC(ゲルパーミエーションク
ロマトグラフィ)により測定される。具体的なGPCの
測定方法としては、予めトナーをソックスレー抽出器を
用いトルエン溶剤で20時間抽出を行った後、ロータリ
ーエバポレーターでトルエンを留去せしめ、THF(テ
トラヒドロフラン)に可溶した溶液をポア径が0.3μ
mの耐溶剤性メンブランフィルターでろ過したサンプル
と、ウォーターズ社製150Cを用い、カラム構成は昭
和電工製A−801、802、803、804、80
5、806、807を連結し、標準ポリスチレン樹脂の
検量線を用いて分子量分布を測定する。
【0084】本発明の場合、得られた樹脂成分(トルエ
ン可溶分)のピークトップ分子量(Mp)は5000〜
25000であることが好ましく、この時、数平均分子
量(Mn)は、5000〜1000000であり、重量
平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw
/Mn)は、2〜100であることが好ましい。
【0085】また、本発明において樹脂のトルエン不溶
分とは、結着樹脂中またはトナー中のトルエン溶媒に対
して不溶になったポリマー成分(巨大分子ポリマーまた
は架橋ポリマー)の重量割合を示したものである。トル
エン不溶分は以下のように測定される。
【0086】結着樹脂またはトナーサンプル0.5〜
1.0gを秤量(W1g)し、円筒ろ紙(例えば東洋ろ
紙製No.86R)に入れて、ソックスレー抽出器にか
け、溶媒としてトルエン100〜200mlを用いて2
0時間抽出し、抽出された可溶分をエバポレートした
後、100℃で数時間真空乾燥し、THF可溶樹脂成分
量を秤量(W2g)する。トナーのトルエン不溶分を測
定する場合には、顔料の如き樹脂成分以外の不溶成分の
重量を測定(W3g)する。THF不溶分は、下記式か
ら求められる。
【0087】トルエン不溶分(%)=100×{W1
(W3+W2)}/(W1−W3
【0088】本発明においては、結着樹脂中にワックス
といった低軟化点物質を内包化せしめるため、単量体成
分の他にさらに極性樹脂を添加せしめてもよい。本発明
に用いられる極性樹脂としては、スチレンと(メタ)ア
クリル酸の共重合体、マレイン酸共重合体、ポリエステ
ル樹脂、エポキシ樹脂が好ましく用いられる。
【0089】また、本発明のトナーには必要に応じて荷
電制御剤を添加することも可能である。
【0090】かかる荷電制御剤としては、公知のものが
利用でき、特に帯電スピードが速く、且つ、一定の帯電
量を安定して維持できる荷電制御剤が好ましい。さら
に、トナー粒子を直接重合法を用いて製造する場合に
は、重合阻害性が低く、水系分散媒体への可溶化物が実
質的にない荷電制御剤が特に好ましい。具体的な化合物
としては、ネガ系荷電制御剤としてサリチル酸、ナフト
エ酸、ダイカルボン酸の如き芳香族カルボン酸の金属化
合物、スルホン酸またはカルボン酸基を側鎖に持つ高分
子型化合物、ホウ素化合物、尿素化合物、ケイ素化合
物、カリックスアレーン等が挙げられる。ポジ系荷電制
御剤として四級アンモニウム塩、該四級アンモニウム塩
を側鎖に有する高分子型化合物、グアニジン化合物、イ
ミダゾール化合物等が挙げられる。該荷電制御剤は結着
樹脂100質量部に対し0.5〜10質量部使用するこ
とが好ましい。しかしながら、本発明において荷電制御
剤の添加は必須ではなく、二成分現像方法を用いた場合
においては、キャリアとの摩擦帯電を利用し、非磁性一
成分ブレードコーティング現像方法を用いた場合におい
ては、ブレード部材との摩擦帯電を積極的に利用するこ
とでトナー粒子中に必ず荷電制御剤を含む必要はない。
【0091】本発明においては、上記の荷電制御剤のう
ち下記一般式(2a)、(2b)に示される化合物がよ
り好ましい。
【0092】
【化6】
【0093】上記式中、 X1、X2:それぞれ独立に、H、低級アルキル基、低級
アルコキシ基、ニトロ基、ハロゲン基、 m、m’:1〜3の整数、 R1、R3:それぞれ独立に、H、炭素数1〜18のアル
キル基、アルケニル基、スルホンアミド、メシル基、ス
ルホン酸基、ヒドロキシ基、炭素数1〜18のアルコキ
シ基、アセチルアミノ基、ベンゾイルアミノ基、ハロゲ
ン原子、−CO−O−R5(R5はアルキル基、アリール
基)、 n、n’:1〜3の整数、 R2、R4:Hまたはニトロ基、 A+:水素イオン、ナトリウムイオン、カリウムイオ
ン、アンモニウムイオン、を表す。
【0094】さらに、上記荷電制御剤の代表的な具体例
としては、下記の化合物が挙げられる。
【0095】
【化7】
【0096】本発明のトナーの製造方法としては様々な
方法が挙げられるが、例えば粉砕法により製造する場合
には、結着樹脂、ワックス、着色剤、必要に応じて磁性
体、荷電制御剤またはその他の添加剤等をヘンシェルミ
キサー、ボールミルの如き混合機より充分混合し、加圧
ニーダーやエクストルーダーの如き熱混練機を用いて溶
融混練し、冷却固化後に固形物を機械的またはジェット
気流下でターゲットに衝突させ、所望のトナー粒径に微
粉砕化する。その後、ワックスの含まれない樹脂を外部
添加し、トナー粒子の平滑化または球形化処理を行う。
【0097】次いで、分級工程を経て粒度分布をシャー
プにする。さらに、分級粉を微粒子シリカ等の流動化剤
とヘンシェルミキサーの如き混合機により充分混合する
ことで本発明のトナーを得ることができる。
【0098】さらに、重合法により本発明のトナーを製
造する場合には、単量体系に分散剤を溶解し、特公昭3
6−10231号公報、特開昭59−61842号公報
に述べられているような懸濁重合方法を用いて直接トナ
ーを製造する方法、単量体には可溶で得られる重合体が
不溶な水系有機溶剤を用い直接トナー製造する分散重合
方法、または水溶性重合開始剤存在下で直接重合しトナ
ーを製造するソープフリー重合法に代表される乳化重合
方法等を用いることができる。また、重合法により重合
体粒子を製造し、その後、重合体粒子の表面に微粒子状
の離型剤を含有しない樹脂を付着させ、必要に応じて粒
子の平滑化または球形化処理を行う方法や、単量体また
は樹脂等を含有する単量体組成物をシード重合する方法
も採用することができる。
【0099】前記したトナーの製造方法のうち、トナー
粒子の平滑化または球形化処理による製造方法、及び重
合法による製造方法は、トナーの円形度や円形度標準偏
差を希望する範囲に収めることが容易であり、好ましい
製造方法であるといえる。特に重合法は、重合中トナー
表面が水系媒体に均一に接触していることから、基本的
に疎水性であるワックスが内包化され易いという点と、
トナー形状として基本的に球形となり、画質が向上する
等の点で本発明においては好ましい製造方法である。
【0100】本発明のトナーの製造方法として重合法を
利用する場合においては、トナー粒子の粒度分布制御や
粒径の制御は、難水溶性の無機塩や保護コロイド作用を
する分散剤の種類や添加量を変える方法や機械的装置条
件(例えばローターの周速、パス回数、撹拌羽根形状等
の撹拌条件や容器形状)または、水溶液中での固形分濃
度等を制御することにより所定のトナー粒子を得ること
ができる。
【0101】トナーの製法として分散安定剤を用いた懸
濁重合法を利用する場合、用いる分散安定剤としては、
無機化合物として、リン酸三カルシウム、リン酸マグネ
シウム、リン酸アルミニウム、リン酸亜鉛、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化マ
グネシウム、水酸化アルミニウム、メタケイ酸カルシウ
ム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、ベントナイト、シ
リカ、アルミナ等が挙げられる。有機化合物としては、
ポリビニルアルコール、ゼラチン、メチルセルロース、
メチルヒドロキシプロピルセルロース、エチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロースのナトリウム塩、ポリアクリル酸及びその塩、
デンプン等が挙げられる。これら水相に分散させて使用
できる。これら分散安定剤は、重合性単量体100質量
部に対して0.2〜20質量部を使用することが好まし
い。
【0102】分散安定剤として、無機化合物を用いる場
合、市販のものをそのまま用いても良いが、細かい粒子
を得るために分散媒体中にて該無機化合物の微粒子を生
成しても良い。例えば、リン酸三カルシウムの場合、高
速撹拌下において、リン酸ナトリウム水溶液と塩化カル
シウム水溶液を混合すると良い。
【0103】これら分散安定剤の微細な分散のために、
単量体100質量部に対して0.001〜0.1質量部
の界面活性剤を併用しても良い。これは上記分散安定剤
の初期の作用を促進するためのものであり、例えば、ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシル硫酸ナ
トリウム、テトラデシル硫酸ナトリウム、ペンタデシル
硫酸ナトリウム、オクチル硫酸ナトリウム、オレイン酸
ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリ
ウム、オレイン酸カリウム等のアニオン性界面活性剤、
アルキルフェノールのエチレンオキサイドおよび/また
はプロピレンオキサイド付加物などのノニオン性界面活
性剤、アルキルオニウム塩型のカチオン性界面活性剤、
ベタイン型やアミノ酸型の両性界面活性剤などが挙げら
れる。
【0104】本発明のトナー製造方法として直接重合法
を用いる場合においては、以下のような製造方法が好適
である。
【0105】重合性単量体中に、ワックス、着色剤、及
び必要に応じて荷電制御剤、重合開始剤その他の添加剤
を加え、ホモジナイザー、超音波分散機等によって均一
に溶解または分散せしめた単量体系を、分散安定剤を含
有する水系媒体中に通常の撹拌機またはホモミキサー、
ホモジナイザー等より分散せしめる。好ましくは単量体
系の液滴が所望のトナー粒子のサイズを有するように撹
拌速度、撹拌時間を調整し、造粒する。その後は分散安
定剤の作用により、粒子状態が維持され、且つ粒子の沈
降が防止される程度の撹拌を行えば良い。重合温度は4
0℃以上、一般的には50〜90℃の温度に設定して重
合を行えばよい。重合反応後半に昇温しても良く、さら
に、未反応の重合性単量体、副生成物等を除去するため
に反応後半、または、反応終了後に一部水系媒体を反応
系から留去しても良い。反応終了後、生成したトナー粒
子を洗浄、ろ過により回収し、乾燥する。懸濁重合法に
おいては、通常単量体系100質量部に対して水300
〜3000質量部を分散媒体として使用するのが好まし
い。
【0106】また、反応時間は2時間未満だと重合性単
量体の所望の転化率とならず未反応の重合性単量体が多
くその除去工程が煩雑なものとなり、24時間を超える
と反応時間が長すぎて生産性が低くなるため、2〜24
時間が好ましい。
【0107】本発明の第2発明である、トナーの製造方
法は、第1発明である前記トナーを良好に製造しうる製
造方法であり、具体的には、少なくとも重合性単量体、
着色剤、前記SP値が3以上10未満のワックス、及
び、前記した一般式(1)で示されるアルミニウムカッ
プリング剤を含有する単量体系を直接重合させる方法で
ある。
【0108】本発明のトナーの製造方法においては、特
定のトナー構造をより安定に得るために、結着樹脂がほ
ぼ重合形成される段階までの重合時の温度(T)と前記
したワックスの吸熱極大ピーク値(Tw)との間に次の
ような関係があることが好ましい。
【0109】(D) Tw−20℃≦T≦Tw+10℃
【0110】上記条件により好ましいトナー構造になる
詳細な理由については不明であるが、実質的に重合温度
がワックスの溶融開始温度と同等もしくはわずかに上の
値を示していることより、ワックスが半ば液体状である
状態で重合することが好ましい影響を及ぼしていると考
えられる。
【0111】尚、検討の結果、重合転化率が80%以下
の状態である時に上記式(D)が成立するよう重合を進
めることが好ましい。
【0112】〔重合転化率の測定方法〕重合転化率は、
懸濁液1gに重合禁止剤を添加し、これをTHF4ml
に溶解したものを用いて、及び残留重合性単量体及び残
留有機溶媒量の定量は、トナー0.2gをTHF4ml
に溶解したものを用いて、それぞれガスクロマトグラフ
ィ(GPC)にて以下の条件で内部標準法により測定す
る。
【0113】
【0114】〔トナー粒度分布の測定方法〕また、本発
明にかかるトナーの粒度分布については、種々の方法に
よって測定できるが、本発明においてコールターカウン
ターのマルチサイザーを用いて行うことも可能である。
【0115】即ち、測定装置としてはコールターカウン
ターの「マルチサイザーII型」(コールター社製)を
用い、個数分布、体積分布を出力するインターフェイス
(日科機製)及びパーソナルコンピューターを接続し、
電解液は特級または1級塩化ナトリウムを用いて1%N
aCl水溶液を調製する。測定法としては前記電解水溶
液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤、好
ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を0.1〜5m
l加え、さらに測定試料を2〜20mg加える。試料を
懸濁した電解液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理
を行い、前記コールターカウンターのマルチサイザーI
I型により、アパーチャーとして、トナー粒径を測定す
るときは、100μmアパーチャーを用いて測定する。
トナーの体積、個数を測定して、体積分布と、個数分布
とを算出する。次いで、該体積分布から重量基準の重量
平均径が求められ、個数分布の平均径及び標準偏差から
変動係数を求める。
【0116】本発明のトナーにおいては、帯電安定性、
現像性、流動性、耐久性向上のため、無機微粉体を添加
剤としてトナー粒子と混合して用いることが好ましい。
【0117】本発明に用いられる無機微粉体としては、
シリカ微粉体、酸化チタン、アルミナ微粉体等が挙げら
れる。この中でもBET法で測定した窒素吸着による比
表面積が30m2/g以上(特に50〜400m2/g)
の範囲内のものが良好な結果を与える。該無機微粉体の
使用量としては、トナー粒子100質量部に対して無機
微粉体0.01〜8質量部、好ましくは0.1〜5質量
部使用するのが良い。
【0118】上記比表面積はBET法に従って、比表面
積測定装置オートソーブ1(湯浅アイオニクス社製)を
用いて試料表面に窒素ガスを吸着させ、BET多点法を
用いて比表面積を算出する。
【0119】本発明に用いられる無機微粉体は、必要に
応じ、疎水化、帯電性コントロールの目的でシリコーン
ワニス、各種変性シリコーンワニス、シリコーンオイ
ル、各種変性シリコーンオイル、シランカップリング
剤、官能基を有するシランカップリング剤、その他の有
機ケイ素化合物の如き処理剤で処理されていることも好
ましい。
【0120】他の添加剤としては、テフロン(登録商
標)、ステアリン酸亜鉛、ポリフッ化ビニリデンの如き
滑剤(中でもポリフッ化ビニリデンが好ましい);酸化
セリウム、炭化ケイ素、チタン酸ストロンチウムの如き
研磨剤(中でもチタン酸ストロンチウムが好ましい);
ケーキング防止剤;カーボンブラック、酸化亜鉛、酸化
アンチモン、酸化スズの如き導電性付与剤;トナー粒子
と逆極性の白色微粒子及び黒色微粒子の如き現像性向上
剤が挙げられる。
【0121】本発明において、無機微粒子や他の添加剤
をトナー粒子に撹拌、混合して製造されたトナーの場合
には、トナー粒子の有する各種物性値の測定は、これら
の無機微粒子や他の添加剤を除去した後のトナー粒子を
用いて行うことができる。これらの無機微粒子や他の添
加剤を除去する方法は特に制限されないが、例えば以下
のようにしてトナーを水洗することにより行うことがで
きる。
【0122】先ずドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム等の界面活性剤を添加した水の中に、トナーを加えて
充分に撹拌、混合する。この操作で、比較的粒径の大き
な無機微粒子や他の添加剤がトナーから遊離し、水中に
トナー粒子と無機微粒子や他の添加剤が別々に分散され
る。次いでこの混合分散液からトナー粒子を単離する。
単離方法としては、例えば、適度な目開きを持つろ紙を
用いてろ過操作を行うことにより、ろ紙上にトナー粒
子、ろ液に無機微粒子や他の添加剤を含む水溶液として
分離することができる。また、他の単離方法として、混
合分散液を湿式分級することにより、トナー粒子を単離
する方法も採用することができる。
【0123】次に本発明のトナーが適用される画像形成
方法について説明する。
【0124】本発明のトナーは現像方法、転写方法、定
着方法に特に左右されるものではなく、トナージェット
法、(非)接触1成分現像方法、2成分現像方法、中間
転写体を介した/または介さない転写方法、ローラ/ベ
ルト定着方法等の公知の画像形成方法は全て使用でき
る。
【0125】中でも、本発明の第3発明である画像形成
方法が好ましく、具体的には、少なくとも、外部より帯
電部材に電圧を印加し、静電潜像担持体に帯電を行う帯
電工程と、帯電された静電潜像担持体に静電潜像を形成
する潜像形成工程と、該静電潜像をトナー担持体に担持
されたトナーにより現像してトナー像を静電潜像担持体
上に形成する現像工程と、静電潜像担持体上のトナー像
を中間転写体を介して/または介さずに転写材に転写す
る転写工程と、転写材上のトナー像を加熱定着する定着
工程とを有する。
【0126】以下、上記本発明の画像形成方法を、該方
法を実施した画像形成装置の一例を挙げて説明する。図
1は、電子写真プロセスを利用したカラー画像形成装置
(複写機或いはレーザービームプリンター)の一例であ
り、中間転写体として転写ベルトを用いた装置の概略図
である。
【0127】図中、1は静電潜像担持体としてのドラム
状の電子写真感光体(以下感光ドラムと記す)であり、
矢印の方向に所定の周速度(プロセススピード)で回転
駆動される。
【0128】感光ドラム1は回転過程で、帯電部材とし
ての一次帯電器2を接触させることにより所定の極性、
電位に一様に帯電処理され、次いで不図示の像露光手段
による露光3を受ける。このようにして目的のカラー画
像の第1の色成分像(例えばイエロー色成分像)に対応
した静電潜像が形成される。
【0129】次いで、その静電潜像が第1の現像器(イ
エロー色現像器4a)により第1色であるイエロートナ
ー像に現像される。この時、第2〜第4の現像器、即ち
マゼンタ現像器4b、シアン色現像器4c、及びブラッ
ク色現像器4dは作動しておらず、感光ドラム1には作
用していないので、上記第1色のイエロートナー像は上
記第2〜第4の現像器による影響を受けない。
【0130】また、上記静電潜像の現像工程において、
現像器4a〜4dがそれぞれ備えているトナー担持体面
の移動速度は、本発明の着色剤/ワックス分散状態に由
来するトナー抵抗値や剛性により適応できる範囲が変化
する。具体的には本発明の場合、静電潜像担持体である
感光ドラム1の移動速度の1.05〜3倍が好ましく、
また、該トナー担持体の表面粗度Ra(μm)は、1.
5以下であることが好ましい。
【0131】トナー担持体面の移動速度や表面粗度Ra
が上記範囲を外れた場合、トナーのり量が過剰又は過少
となり、結果として本発明のトナーでは感光体との押圧
や摺擦の影響を受けてワックスが染み出しやすくなり、
転写性の低下やスリーブ融着、ドラム融着等が発生しや
すくなる。
【0132】上記トナー担持体は、感光体ドラム1と所
定の間隔を有して配置されており、交互電界を印加しな
がら現像することが好ましい。
【0133】さらに、各現像器4a〜4dは、トナー担
持体と対向して、トナー担持体上に形成されるトナー層
の厚さを規制するブレードを備えている。具体的には、
強磁性金属ブレードをトナー担持体と微小間隔をもって
配置させる構成、或いは、ゴム等の弾性体からなるブレ
ードをトナー担持体に当接させて配置させる構成が好ま
しく挙げられる。
【0134】中間転写ベルト5は矢印の方向に感光ドラ
ム1と同じ周速度で回転駆動される。
【0135】感光ドラム1上に形成された上記第1色の
イエロートナー像が、感光ドラム1と中間転写ベルト5
とのニップ部を通過する過程で、一次転写ローラ6を介
してバイアス電源から中間転写ベルト5に印加される一
次転写バイアスによって形成される電界により、中間転
写ベルト5の外周面に順次転写(一次転写)されてゆ
く。トナー像を感光ドラム1から中間転写ベルト5へ転
写するための一次転写バイアスは、トナーとは逆極性で
バイアス電源から印加される。その印加電圧は例えば+
100V〜+2kVの範囲である。
【0136】中間転写ベルト5に対応する第1色のイエ
ロートナー画像の転写を終えた感光ドラム1の表面は、
ブレード8を備えたクリーニング装置9により清掃され
る。
【0137】以下、同様に第2色のマゼンタトナー像、
第3色のシアントナー像、第4色のブラックトナー像が
順次中間転写ベルト5上に重ね合わせて転写され、目的
のカラー画像に対応した合成カラートナー像が形成され
る。
【0138】7は二次転写ローラで、二次転写対向ロー
ラ10に対応し平行に軸受させて中間転写ベルト5の下
面部に離間可能な状態に配設してある。
【0139】感光ドラム1から中間転写ベルト5への第
1〜第3色のトナー像の一次転写工程において、二次転
写ローラ7及び転写残トナー帯電部材(不図示)は中間
転写ベルト5から離間することも可能である。
【0140】中間転写ベルト5上に転写されたフルカラ
ートナー像は、二次転写ローラ7が中間転写ベルト5に
当接され、給紙ローラ11から中間転写ベルト5と二次
転写ローラ7との当接部分に所定のタイミングで転写材
Pが給送され、二次転写バイアスがバイアス電源から二
次転写ローラ7に印加されることにより転写材Pに二次
転写される。
【0141】転写材Pへのトナー像転写終了後、中間転
写ベルト5には転写残トナークリーニング装置9のブレ
ード8が当接され、中間転写ベルト5の表面が清掃され
る。
【0142】次いで転写材Pは定着器15へ送られ、該
転写材P上のトナー像は加熱定着手段によって定着さ
れ、画像が形成される。加熱定着手段としては、ハロゲ
ンヒーター等の発熱体を内蔵した加熱ローラ11とこれ
と押圧力をもって圧接された弾性体の加圧ローラ12を
基本構成とする熱ローラ方式や、フィルムを介してヒー
ターにより加熱定着する方式等公知の方法が挙げられる
が、本発明のトナーは上記の如き、加熱ローラ11と加
圧ローラ12を備えた加熱加圧定着手段と良好なマッチ
ングを示す。
【0143】また、本発明の画像形成方法においては、
着色剤/ワックスの分散形態によりトナーの抵抗値が適
度に抑えられているため、感光体から中間転写体や転写
材/加熱ローラーやフィルムへの転写性に優れ、画像の
忠実性を維持したまま定着可能となるため、画質に優れ
た画像が得られる。
【0144】加えて、トナー像の定着性が良く、加熱定
着手段のトナーによる汚染が防止が図られていることか
ら、加熱定着手段として、オフセット防止用液体の供給
がない定着加熱装置や、定着器クリーナーを持たない加
熱定着装置を用いても問題なく実施することができる。
【0145】さらに転写性に優れ、トナーの剛性も維持
されているという同様の理由により、転写残トナーと現
像前トナーとの物性的な差が小さく、本発明の画像形成
方法においては、転写後の静電潜像担持体上の未転写の
残留トナーをクリーニング装置9で回収した後、該回収
トナーを再度現像に用いるトナーリユース機構を装置に
付設した構成や、クリーニング装置そのものがない構成
等により、トナー消費の無駄を削減することができる。
【0146】
【実施例】先ず、本発明の画像評価方法について述べ
る。
【0147】本発明では、定着開始/オフセット温度、
耐久/高温放置における転写効率の推移と、耐久後の画
像濃度/カブリについて評価を行った。
【0148】〔摩擦帯電量の測定方法〕図2はトナーの
トリボ電荷量を測定する装置の説明図である。
【0149】摩擦帯電量を測定しようとするトナーとキ
ャリアの混合物を50〜100ml容量のポリエチレン
製のビンに入れ、約5分手で振とうして帯電現像剤とす
る。
【0150】ここで該キャリアはシリコンコートされた
フェライトキャリア(400メッシュパス品)とし、外
添剤とキャリアの重量比は2:98とする。
【0151】次に底に500メッシュのスクリーン23
のある金属製の測定容器22に、上記現像剤W0(g:
約0.5〜1.5g)を入れ金属製のふた24をする。
この時の測定容器22全体の重量を秤りW1(g)とす
る。次に吸引機21(測定容器22と接する部分は少な
くとも絶縁性)において、吸引口27から吸引し、風量
調節弁26を調整して真空計25の圧力を2450hP
aとする。この状態で充分、好ましくは2分間吸引を行
いトナーを吸引除去する。
【0152】この時のトナーの摩擦帯電量Q(μC/
g)は100%補正をすると下記のように定義される。
【0153】
【数1】 V[ボルト]:電位計29の電位 C[μF]:コンデンサ28の容量 W2[g]:吸引後の測定容器22の重量 T:(トナー/キャリア)比
【0154】〔定着性評価方法〕図1に示す中間転写ベ
ルトを有する画像形成装置のイエローの現像器位置か
ら、それぞれ単色モードにおいてベタ画像をイメージン
グシート(A4 75g/m2)上にトナーのり量=
0.8mg/cm2となるようにコントラスト電位を印
加し、定着装置をはずした状態で単色モードでベタ画像
を得た。
【0155】そして図1の15に示される外部定着器
(定着ローラの表面がフッ素系樹脂オイル塗布機能な
し;ローラ直径40mm:プロセススピード200mm
/Sec)を用い、温度を5℃ずつ変化させながら、画
像が定着されるかどうか目視で判断し、良好な定着が行
われる最低温度を定着開始温度、オフセットが発生し始
める最低温度をオフセット温度として評価した。
【0156】〔転写効率評価方法〕図1に示す中間転写
ベルトを有する画像形成装置のイエローの現像器位置か
ら、それぞれ単色モードにおいてベタ画像を感光ドラム
上にトナーのり量=0.8mg/cm2となるようにコ
ントラスト電位を印加し、定着装置をはずした状態で単
色モードでベタ画像を得た。
【0157】そして、中間転写ドラムに移行したトナー
のり量から、その転写効率(%)を求める。
【0158】本発明では、以下に示す基準で評価を行っ
た。
【0159】(一次転写効率) A:96%以上 B:92%以上96%未満 C:82%以上92%未満 D:82%未満 尚、実用レベルはB以上である。
【0160】〔耐久/高温放置、画像濃度、カブリ、ド
ット再現性の評価方法〕本発明においては、図1に示さ
れる画像形成装置を用い、24℃/65%の環境下でイ
エロー現像器位置から、先ず単色モードにおいてベタ画
像をイメージングシート(A4 75g/m2)上にト
ナーのり量=0.5mg/cm2となるようにコントラ
スト電位を印加し、その後イメージングシート(A4
75g/m 2)上に単色モードで4%画像濃度の画像耐
久を行って評価した。
【0161】尚、耐久初期(5枚目)と4000枚後に
はベタ画像と白ベタ画像(非画像部のみ)、図3に示す
80μm×50μmのチェッカー模様を出し濃度とカブ
リの評価に用いた。
【0162】画像濃度はベタ画像を反射濃度計RD91
8(マクベス社製)で測定した。
【0163】カブリに関しては、非画像部の反射率よ
り、白紙を測定したときの反射率を差し引いたものをカ
ブリ反射率とした。
【0164】上記反射率の測定にはTC−6DS(東京
電色製)を用いた。
【0165】ドット再現性は、図3に示す80μm×5
0μmのチェッカー模様を用い、定着画像を顕微鏡によ
り画像部の欠損の有無を観察し、評価した。 A:100個中欠損が2個以下 B:100個中欠損が3〜5個 C:100個中欠損が6〜10個 D:100個中欠損が11個以上
【0166】[トナーの製造例1]高速撹拌装置TK−
ホモミキサーを備えた2リットル用四つ口フラスコ中に
イオン交換水880質量部と0.1M−Na3PO4水溶
液450質量部を添加し、回転数を12000rpmに
調整し、60℃に加温せしめた。ここに1.0M−Ca
Cl2水溶液68質量部を徐々に添加し微小な難水溶性
分散剤Ca3(PO42を含む分散媒系を調製した。一
方単量体系は、 スチレン単量体 170質量部 n−ブチルアクリレート単量体 30質量部 カーボンブラック 10質量部 (平均一次粒径(Rc):0.031μm、吸油量:45ml/100g) 飽和ポリエステル 8質量部 テレフタル酸−プロピレンオキサイド変性ビスフェノールA (酸価:15、ピーク分子量;6000) 前記化合物(2)−1 1質量部 エステルワックス 11質量部 (CH3(−CH2−)20COO(−CH2−)21CH3 吸熱極大ピーク値(Tw):69.4℃、SP値:8.6) 前記化合物(1)−1 5質量部 ジビニルベンゼン 0.6質量部
【0167】上記混合物をアトライターを用い3時間分
散させた後、重合開始剤である2,2’−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)10質量部を添加
して単量体系とし、該単量体系を上記分散媒中に投入
し、回転数を維持しつつ12分間造粒した。その後、高
速撹拌器からプロペラ撹拌羽根に撹拌器を変え、内温を
60℃で6時間、その後80℃に昇温させ50rpmで
重合を5時間継続させた。重合終了後スラリーを冷却
し、希塩酸を添加し分散剤を除去せしめた。重合6時間
後の転化率は83%であった。
【0168】さらに、洗浄し、乾燥を行った後、コール
ターカウンターで測定したブラックトナー粒子の重量平
均径は、6.4μmで個数変動係数が28%であった。
【0169】得られたトナー粒子100質量部に対して
疎水化処理シリカを2質量部外添し流動性に優れたトナ
ー1を得た。
【0170】得られたトナー1の断層面透過写真をTE
Mにて観察したところ、ワックスが0.25μm程度の
粒子である程度均一に分散されており、カーボンブラッ
クに覆われたワックスの泡(粒径0.2μm以上の粒子
の平均粒径(Rw):0.41μm)がトナー粒子中に
7個程度存在していることが確認された。
【0171】[トナーの製造例2]トナーの製造例1の
処方の中で、カーボンブラックの処方を、 Rc:0.039μm、吸油量:137ml/100g に変更した他は全てトナーの製造例1と同様の操作を行
い、ブラックトナー(トナー2)を得た。
【0172】[トナーの製造例3]トナーの製造例1の
処方の中で、カーボンブラックの処方を、 Rc:0.058μm、吸油量:65ml/100g に変更した他は全てトナーの製造例1と同様の操作を行
い、ブラックトナー(トナー3)を得た。
【0173】[トナーの製造例4]トナーの製造例1の
処方の中で、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバ
レロニトリル)の処方量を10質量部から4質量部に変
更した他は全てトナーの製造例1と同様の操作を行い、
ブラックトナー(トナー4)を得た。
【0174】[トナーの製造例5]トナーの製造例1の
処方の中で、重合条件を60℃で6時間〜80℃で5時
間から、60℃で2時間〜85℃で9時間に変更した他
は全てトナーの製造例1と同様の操作を行い、ブラック
トナー(トナー5)を得た。
【0175】[トナーの製造例6]粉砕法を利用し、以
下の処方でトナーを作成した。
【0176】 スチレン−ジビニルベンゼン−nブチルアクレート共重合体 200質量部 (Mp:9000、トルエン不溶分:23質量%) カーボンブラック 10質量部 (Rc:0.031μm、吸油量:45ml/100g) t−ブチルサリチル酸金属化合物 4質量部 エステルワックス 11質量部 (CH3(−CH2−)20COO(−CH2−)21CH3 Tw:69.4℃、SP値:8.3) 前記化合物(1)−3 15質量部
【0177】上記混合物をエクストルーダーを用いて十
分混練後、冷却・粗粉砕し、ジェット流を用いて衝突板
に衝突微粉砕し、気流式分級機で分級し、重量平均径が
6.3μmで個数変動係数が41%であるブラックトナ
ー粒子を得た。
【0178】その後ブラックトナー粒子100gに対
し、スチレン−メタクルート乳化粒子(0.5μm)1
0gを奈良機械製ハイブリダイザー1型を用いて固着平
滑化し、表面にワックスが存在しない粉砕トナー粒子を
得た。
【0179】得られた粒子を分級し、トナーの製造例1
と同様の処方で外添し、ブラックトナー(トナー6)を
得た。
【0180】[トナーの製造例7]トナーの製造例1の
処方の中で、カーボンブラックの処方を イエロー顔料(C.I.ピグメントイエロー 17) 10質量部 に変更した他はすべてトナーの製造例1と同様の操作を
行い、イエロートナー(トナー7)を得た。
【0181】[トナーの比較製造例1]トナーの製造例
1の処方の中で、ワックスの処方をパラフィンワック
ス、Tw:74.4℃、SP値:1.7に変更した他は
全てトナーの製造例1と同様の操作を行い、トナー(ト
ナー8)を得た。
【0182】[トナーの比較製造例2]トナーの製造例
1の処方の中で、前記化合物(1)−1を添加せず、加
えてワックスの処方を グリセライド型エステルワックス CH3(−CH2−)20COOCH22−CH(COO
(−CH2−)21CH3 Tw:67.6℃、SP値:8.9に変更した他はすべ
てトナーの製造例1と同様の操作を行い、トナー(トナ
ー9)を得た。
【0183】[トナーの比較製造例3]トナーの製造例
1の処方の中で、カーボンブラックの処方を、 Rc:0.076μm、吸油量:38ml/100g に変更した他は全てトナーの製造例1と同様の操作を行
い、ブラックトナー(トナー10)を得た。
【0184】以上、得られたトナーの物性を表1に示
す。尚、表1中、ワックスの添加量は結着樹脂100質
量部に対する質量部を示し、カップリング剤(化合物
(1)−1)の添加量は着色剤100質量部に対する質
量部を示し、着色剤種類のCBはカーボンブラックを、
C.I.Pig.17はC.I.ピグメントイエロー1
7を示し、転化率は60℃での反応終了後の重合転化率
(%)を示す。
【0185】[実施例1〜7 比較例1〜3]トナーの
製造例1〜10で得られた(トナー1〜10)をイエロ
ー現像器に充填し、前記した評価方法により評価を行っ
た。結果を表2に示す。
【0186】
【表1】
【0187】
【表2】
【0188】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のトナーは
低温定着性及び保存安定性に優れ、定着器の汚染も抑制
されているため、該トナーを用いて加熱定着により画像
形成を行うことにより、長期に亘って高画像濃度でカブ
リのない良好な画像形成が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成方法を実施する装置の一例の
概略図である。
【図2】本発明のトナーの帯電量を測定する装置の説明
図である。
【図3】トナーのドット再現性を試験するためのチェッ
カー模様の説明図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 一次帯電器 3 露光 4a〜4d 現像器 5 中間転写ベルト 6 一次転写ローラ 7 二次転写ローラ 8 クリーニングブレード 9 クリーニング装置 10 二次転写対向ローラ 11 加熱ローラ 12 加圧ローラ 15 定着器 21 吸引機 22 測定容器 23 スクリーン 24 ふた 25 真空計 26 風量調節弁 27 吸引口 28 コンデンサ 29 電位計

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも結着樹脂、着色剤、ワックス
    よりなるトナーにおいて、上記結着樹脂中のトルエン可
    溶分のピークトップ分子量(Mp)が5000〜250
    00であり、当該トナーの透過電子顕微鏡(TEM)を
    用いたトナー粒子の断層面観察において、 該ワックス成分が、球形化近似された個数分布として
    粒径が0.3μm未満であるような粒状分散構造を主体
    として有しており、且つ 粒径が0.2μm以上の該ワックス粒状構造の外周に
    沿って着色剤が存在し、 該着色剤の平均一次粒径(Rc:μm)と該0.2μ
    m以上のワックス粒状構造の平均粒径(Rw:μm)と
    の間に下記式(A)、(B)、(C)が成り立つこと (A) 0.013≦Rc≦0.070 (B) 0.20≦Rw≦1.50 (C) 5.0≦Rw/Rc≦60 を特徴とするトナー。
  2. 【請求項2】 上記トナーが、下記一般式(1)で示さ
    れるアルミニウムカップリング剤を含有し、 【化1】 〔上記式中、RはCn2n-1で示される飽和炭化水素基
    (nは15〜25で示される整数)〕上記ワックスの溶
    解性パラメータ(SP値)が3以上10未満であること
    を特徴とする請求項1に記載のトナー。
  3. 【請求項3】 上記着色剤が30〜100ml/100
    gの吸油量を有するカーボンブラックであることを特徴
    とする請求項1または2に記載のトナー。
  4. 【請求項4】 上記結着樹脂中のトルエン不溶分が5〜
    50質量%であることを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれかに記載のトナー。
  5. 【請求項5】 上記ワックスが炭素数10〜30の基を
    有するエステルワックスであることを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれかに記載のトナー。
  6. 【請求項6】 上記着色剤の平均一次粒径(Rc)が
    0.025μm以上0.055μm未満であることを特
    徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のトナー。
  7. 【請求項7】 上記トナーが、重合性単量体、ワック
    ス、着色剤を有する単量体系を水系媒体中で直接重合し
    て得られたトナー粒子を母体とすることを特徴とする請
    求項1乃至6のいずれかに記載のトナー。
  8. 【請求項8】 少なくとも重合性単量体、着色剤、ワッ
    クスを有する単量体系を直接重合して得られるトナーの
    製造方法において、上記単量体系中に、下記一般式
    (1)で示されるアルミニウムカップリング剤を含有
    し、 【化2】 〔上記式中、RはCn2n-1で示される飽和炭化水素基
    (nは15〜25で示される整数)〕 上記ワックスの溶解性パラメータ(SP値)が3以上1
    0未満であることを特徴とするトナーの製造方法。
  9. 【請求項9】 少なくとも転化率が80%を超えるまで
    下記式(D)を満足するように重合温度を設定し、その
    後昇温することを特徴とする請求項8に記載のトナーの
    製造方法。 (D) Tw−20℃≦T≦Tw+10℃ 〔Tw:ワックスの吸熱極大ピーク値(℃)、T:重合
    温度(℃)〕
  10. 【請求項10】 少なくとも、外部より帯電部材に電圧
    を印加し、静電潜像担持体に帯電を行う帯電工程と、帯
    電された静電潜像担持体に静電潜像を形成する潜像形成
    工程と、該静電潜像をトナー担持体に担持されたトナー
    により現像してトナー像を静電潜像担持体上に形成する
    現像工程と、静電潜像担持体上のトナー像を中間転写体
    を介して/または介さずに転写材に転写する転写工程
    と、転写材上のトナー像を加熱定着する定着工程とを有
    する画像形成方法において、上記トナーが、少なくとも
    結着樹脂、着色剤、ワックスよりなり、上記結着樹脂中
    のトルエン可溶分のピークトップ分子量(Mp)が50
    00〜25000であり、上記トナーの透過電子顕微鏡
    (TEM)を用いたトナー粒子の断層面観察において、 該ワックス成分が、球形化近似された個数分布として
    粒径が0.3μm未満であるような粒状分散構造を主体
    として有しており、且つ 粒径が0.2μm以上の該ワックス粒状構造の外周に
    沿って着色剤が存在し、 該着色剤の平均一次粒径(Rc:μm)と該0.2μ
    m以上のワックス粒状構造の平均粒径(Rw:μm)と
    の間に下記式(A)、(B)、(C)が成り立つこと (A) 0.013≦Rc≦0.070 (B) 0.20≦Rw≦1.50 (C) 5.0≦Rw/Rc≦60 を特徴とする画像形成方法。
  11. 【請求項11】 上記トナーが、下記一般式(1)で示
    されるアルミニウムカップリング剤を含有し、 【化3】 〔上記式中、RはCn2n-1で示される飽和炭化水素基
    (nは15〜25で示される整数)〕 上記ワックス成分の溶解性パラメータ(SP値)が3以
    上10未満であること特徴とする請求項10に記載の画
    像形成方法。
  12. 【請求項12】 上記着色剤が30〜100ml/10
    0gの吸油量を有するカーボンブラックであることを特
    徴とする請求項10または11に記載の画像形成方法。
  13. 【請求項13】 上記トナーの結着樹脂中のトルエン不
    溶分が5〜50質量%であることを特徴とする請求項1
    0乃至12のいずれかに記載の画像形成方法。
  14. 【請求項14】 上記ワックスが炭素数10〜30の基
    を有するエステルワックスであることを特徴とする請求
    項10乃至13のいずれかに記載の画像形成方法。
  15. 【請求項15】 上記着色剤の平均一次粒径(Rc)が
    0.025μm以上0.055mμm未満であることを
    特徴とする請求項10乃至14のいずれかに記載の画像
    形成方法。
  16. 【請求項16】 上記トナーが、重合性単量体、ワック
    ス、着色剤を有する単量体系を水系媒体中で直接重合し
    て得られたトナー粒子を母体とすることを特徴とする請
    求項10乃至15のいずれかに記載の画像形成方法。
  17. 【請求項17】 上記現像工程において、現像領域にお
    けるトナー担持体面の移動速度が、静電潜像担持体の移
    動速度に対し、1.05〜3.0倍の速度であり、上記
    トナー担持体の表面粗度Ra(μm)が1.5以下であ
    ることを特徴とする請求項10乃至16のいずれかに記
    載の画像形成方法。
  18. 【請求項18】 上記トナー担持体と対向して強磁性金
    属ブレードを微小間隔をもって配することを特徴とする
    請求項10乃至17のいずれかに記載の画像形成方法。
  19. 【請求項19】 上記トナー担持体と対向して弾性体か
    らなるブレードを当接することを特徴とする請求項10
    乃至17のいずれかに記載の画像形成方法。
  20. 【請求項20】 静電潜像担持体上のトナー像を転写装
    置を用い中間転写体或いは転写材に静電転写する転写工
    程の際に、該静電潜像担持体と転写装置とが該転写材を
    介して当接することを特徴とする請求項10乃至19の
    いずれかに記載の画像形成方法。
  21. 【請求項21】 上記加熱定着工程が、オフセット防止
    用液体の供給がない、或いは、定着器クリーナーを有し
    ない加熱定着装置により、トナー像を転写材に加熱定着
    することを特徴とする請求項10乃至20のいずれかに
    記載の画像形成方法。
  22. 【請求項22】 上記加熱定着工程が、固定支持された
    加熱体と、該加熱体に対向圧接し、且つ、フィルムを介
    して該加熱体に密着させる加圧部材により、トナー像を
    転写材に加熱定着することを特徴とする請求項10乃至
    21のいずれかに記載の画像形成方法。
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