JP2003196630A - Icメディア - Google Patents

Icメディア

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JP2003196630A
JP2003196630A JP2001396892A JP2001396892A JP2003196630A JP 2003196630 A JP2003196630 A JP 2003196630A JP 2001396892 A JP2001396892 A JP 2001396892A JP 2001396892 A JP2001396892 A JP 2001396892A JP 2003196630 A JP2003196630 A JP 2003196630A
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medium
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JP2001396892A
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Toru Maruyama
徹 丸山
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Toppan Forms Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリマー部材によるICチップの強力な封止
ができるICチップ封止部およびICチップ封止部を有
するICチップ実装メディアの提供。 【解決手段】 ICチップを囲うようにポリマー部材か
らなる凸部が形成されおり、前記凸部の高さが前記IC
チップの高さの0.7〜2倍であるICメディアにより
課題を解決できる。ICチップを実装したアンテナ部が
設けられておりかつ、前記ICチップを囲うようにポリ
マー部材からなる凸部が形成されてなる基材の上にさら
に少なくとも1枚のシートがラミネートされていること
が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規の形態にて保
護されたICチップを有するICメディア、例えば、接
触型・非接触あるいはハイブリッド型のICカード・ラ
ベル・タグ・フォームなどの情報記録媒体やインターポ
ーザ、インレットシートなどの情報記録部材、さらには
機器類に組み込まれるIC基板などを含めた全般的なI
Cメディアに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ICチップを保護する形態として
は、ポリマー部材(封止剤)をもってICチップ全体を
内包させるものであり、したがって、このように保護さ
れたICチップを有した構成のICメディアが一般的で
あった。例えば、ここで、ICメディアが非接触型IC
カード、タグ、ラベルなどのように非接触状態でデータ
の送受信を行ってデータの記録、消去などが行える情報
記録媒体の用途に用いられる非接触型ICメディアの構
成について述べる。このICメディアは、基材上に導電
材よりなるアンテナ部を配置し、そのアンテナ部にIC
チップを実装した構成を有している。この非接触型デー
タ送受信体のアンテナ部にあっては、例えば、導電ペー
ストにより印刷形成し、ICチップにあっては、例え
ば、基材のチップ実装部位に位置しているアンテナ部の
端子部に突き刺さって導通を図る接続端子を備えたもの
が採用されている。
【0003】図6を用いて非接触型ICメディアを製造
する工程を説明する。図7は、図6で製造された非接触
型ICメディアの断面を模式的に説明する説明図であ
る。(A)工程で、基材1を用意する。(B)工程で、
基材1面の所定部に、導電ペーストを用いてスクリーン
印刷して硬化乾燥するなどの方法により図に示すパター
ンを有するアンテナ部2を形成する。(C)工程で、ア
ンテナ部2の所定部に絶縁ペーストを用いて印刷後、硬
化乾燥するなどの方法により図に示す絶縁部3を形成す
る。(D)工程で、絶縁部3を形成後、この絶縁部3の
上に導電ペーストを用いてスクリーン印刷して硬化乾燥
するなどの方法によりジャンパ部4を形成して、図中の
2つのアンテナ部2間を導通して接続する。(E)工程
で、基材1の図に示すチップ実装部位に位置しているア
ンテナ部2間にICチップ5の接続端子7を突き刺さし
て導通するなどの方法によりICチップ5を実装する。
(F)工程で、実装したICチップ5にフェノール樹
脂、ポリエステル樹脂などのポリマー部材6からなる熱
硬化型絶縁ペーストを、ポッティング方式にて被覆した
後、硬化させてICチップ5を封止して非接触ICメデ
ィアを形成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようにして形成さ
れたICメディアでは、ポッティング方式にてICチッ
プ5がポリマー部材(封止剤)6によりICチップ全体
が内包されるように保護されているため、曲げ耐性があ
り信頼性に優れているが、図7に断面を模式的に示すよ
うにICチップ全体を内包するため、ポリマー部材の盛
り上がりがICチップの高さに比べて非常に大きく、そ
の結果、この盛り上がり部が他のものと接触し易くな
り、これに伴うICチップの剥離の危険性もあった。ま
た、このICメディア上にシートをラミネートする場
合、例えば、非接触型ICカードを製造する場合、無理
にラミネートしたシートが、盛り上がったポリマー部材
6により部分破壊されてしまう問題などもあった。な
お、仮にポリマー部材6を使用しないと、カード化する
際にラミネートしたシートがポリマー部材6により破壊
されてしまうことはなくなるが、曲げ耐性に劣る上、上
方からの押圧に対する耐性にも劣る問題がある。
【0005】本発明の目的は、ICチップを保護するポ
リマー部材を盛り上げず、他のものと接触し難くし、こ
れに伴うICチップの剥離もなく、また、シートがラミ
ネートされた場合でも、シートの部分破壊などが生じて
おらず、さらに、曲げ耐性および上方からの押圧に対す
る耐性にも優れるなど、信頼性の高いICメディアを提
供することであり、そして、さらに本発明の最も好適な
ICメディアとして、基材面にアンテナ部が設けられて
なる非接触データ送受信機能を有するインレットシート
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1のICメディアは、基材面にIC
チップが実装されてなり、前記ICチップの周囲にポリ
マー部材からなる凸部が形成され、かつ前記凸部の高さ
が前記ICチップの高さの0.7〜2倍であることを特
徴とする。
【0007】本発明の請求項2のICメディアは、前記
ICチップの周囲にポリマー部材からなる凸部が形成さ
れてなる基材面に、さらに少なくとも1枚のシートがラ
ミネートされていることを特徴とする。
【0008】本発明の請求項3のICメディアは、請求
項1あるいは請求項2記載のICメディアにおいて、前
記基材面にさらにアンテナ部が、その反対面に接着剤層
が設けられてなり、非接触データ送受信機能を有するイ
ンレットシートであることを特徴とする。
【0009】このように、本発明のICメディアは、I
Cチップの周囲に、その高さを前記ICチップの高さの
0.7〜2倍としたポリマー部材からなる凸部を設けた
ことにより、ICチップを十分保護できるのと同時に、
従来のICチップ全体を内包するものと比べてポリマー
部材の高さを低く設定でき、その結果、ポリマー部材が
他のものと接触し難くなり、これに伴うICチップの剥
離もなく、また、シートがラミネートされた場合でも、
シートの部分破壊などが生じておらず、さらに、曲げ耐
性および上方からの押圧に対する耐性にも優れるもので
ある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明ICメディアの実施
形態を、インレットシートを例示して詳細に説明する。
図1を用いて本発明の実施形態である非接触型ICメデ
ィア(インレットシート)の製造工程を説明する。図2
(a)は、図1で製造された非接触型ICメディア(イ
ンレットシート)の断面を模式的に説明する説明図であ
り、(b)は、その平面説明図である。(A)工程で、
基材1を用意する。(B)工程で、基材1面の所定部
に、導電ペーストを用いてスクリーン印刷して硬化乾燥
するなどの方法により図に示すパターンを有するアンテ
ナ部2を形成する。(C)工程で、アンテナ部2の所定
部にフェノール樹脂、ポリエステル樹脂などのポリマー
部材6からなる熱硬化型絶縁ペーストを用いて図に示す
絶縁部3を印刷するとともに下記の(E)工程で実装さ
れるICチップ5の周囲に凸部6Aを印刷形成後、硬化
乾燥するなどの方法により図に示す絶縁部3および凸部
6Aを形成する。(D)工程で、絶縁部3および凸部6
Aを形成後、この絶縁部3の上に導電ペーストを用いて
スクリーン印刷して硬化乾燥するなどの方法によりジャ
ンパ部4を形成して、図中の2つのアンテナ部2間を導
通して接続する。(E)工程で、基材1の凸部6Aで囲
まれたチップ実装部位に位置しているアンテナ部2間に
ICチップ5の接続端子7を突き刺さして導通するなど
の方法によりICチップ5を実装して非接触ICメディ
アaを形成する。(F)工程で、このようにして形成し
た非接触ICメディアの基材1の裏面に接着剤を塗布し
て接着剤層8を設け、インレットシートb(すなわち基
材1面にさらにアンテナ部2が、その反対面に接着剤層
8が設けられている非接触ICメディア)を形成する。
【0011】このようにして形成された非接触ICメデ
ィア(インレットシート)は、ICチップ5の周囲にポ
リマー部材からなる凸部6Aが形成されおり、図2
(a)に示すように、凸部6Aの高さhはICチップ5
の高さtの1.5倍程度である。その程度では、その上
にさらに少なくとも1枚のシートをラミネートする際
に、そのシートが凸部6Aにより部分破壊されてしまう
ことがなく、ICチップ5が凸部6Aにより保護される
ので、曲げ耐性および上方からの押圧に対する耐性に優
れ、ICチップ5が破壊されたりなどせず、信頼性に優
れる。
【0012】本発明では、凸部6Aの高さhをICチッ
プ5の高さtの0.7〜2倍とするものであるが、これ
は、凸部6Aの高さhがICチップ5の高さtの0.7
倍未満であると、ICチップ5が凸部6Aにより充分に
保護されないため、曲げ耐性および上方からの押圧に対
する耐性に劣り、信頼性が低下する。逆に、凸部6Aの
高さhがICチップ5の高さtの2倍を超えて高くする
と、ラミネートしない場合は、ポリマー部材が他のもの
と接触し易くなり、これに伴うICチップの剥離の危険
性が高まり、シートをさらにラミネートする場合は、シ
ートが凸部6Aにより部分破壊される虞がある。好まし
くは、凸部6Aの高さhは、ICチップ5の高さtより
20〜60%高くするの程度が良い。
【0013】上記の例では、図2(b)に示すように凸
部6AはICチップ5の周囲に四角状に連続して形成し
た例を示したが、形状は四角状に限定されず、丸形状、
三角形状、多角形状、あるいは形状不定の点の集合体な
どであってもよい。
【0014】また凸部6AはICチップ5の周囲に形成
されていれば連続して形成されていなくてもよく、等間
隔あるいは不等間隔あるいはこれらの組み合わせで形成
するなど不連続で形成してもよい。不連続で形成すれば
凸部6Aを形成するポリマー部材は絶縁ペーストなど絶
縁性のものを用いることが好ましいが、導電ペーストな
ど導電性のものを用いることもできる。
【0015】図3は、凸部の形状などを説明する説明図
である。(a)はICチップ5の周囲に丸形状に連続し
て形成した例を示し、(b)はICチップ5の周囲に四
角状に不連続して形成した例を示し、(c)はICチッ
プ5の周囲に丸形状に不連続して形成した例を示す。
【0016】上記の例では、凸部6Aは(C)工程で、
絶縁ペーストなどを用いて絶縁部3とともに形成する例
を示したが、凸部6Aを形成する工程はこれに限定され
ず、ICチップ5を実装する前の(B)工程、(D)工
程、あるいは(E)工程で形成してもよく、またICチ
ップ5を実装した後の(E)工程や、(F)工程で形成
してもよい。
【0017】凸部6Aの形成方法も特に限定されるもの
ではなく、印刷法(例えば、スクリーン印刷法、メタル
マスク法など)、デイスペンス法、スプレー法など既知
の方法を用いることができる。ICチップ5の封止は通
常はICチップ実装後に行われるが、本発明においては
ICチップ実装後に凸部6Aを形成することもできる
が、上記のようにICチップ実装前に凸部6Aを形成す
ることもできる。また、凸部6Aの形成後、その上部
に、さらにトッピングフォイルを積載したり、シールな
どを貼付しても構わない。
【0018】図4はインレットシートbを用いて形成さ
れた非接触型ICカードの断面を説明する説明図であ
り、図5は非接触型ICカードの平面説明図である。図
4に示すように、非接触式ICカード20は、インレッ
トシートbの下面に接着剤層8を介してオーバーシート
材(塩化ビニル樹脂)9がラミネートされており、イン
レットシートbの上面に接着剤層10を介してオーバー
シート材(塩化ビニル樹脂)11がラミネートされてお
り、図5に示すように、オーバーシート材(塩化ビニル
樹脂)11の上面の所定箇所に社章25、必要な印字2
6が形成されている。
【0019】凸部6Aを形成するポリマー部材は絶縁ペ
ーストなど絶縁性のものを用いても導電ペーストなど導
電性のものを用いることもできる。しかし絶縁ペースト
など絶縁性のものを用いることが好ましい。具体的なポ
リマー部材としては、例えば、アクリレート化合物、メ
タクリレート化合物、プロペニル化合物、アリル化合
物、ビニル化合物、アセチレン化合物、不飽和ポリエス
テル類、エポキシポリ(メタ)アクリレート類、ポリ
(メタ)アクリレートポリウレタン類、ポリエステルポ
リオールポリ(メタ)アクリレート類、ポリエーテルポ
リオールポリ(メタ)アクリレート類、フェノキシエチ
ル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メ
タ)アクリレート、スチレン、α−アルキルスチレン、
その他のエポキシ化合物などの熱硬化性あるいは放射線
硬化性の硬化性樹脂を挙げることができる。これらは2
種以上を混合して用いてもよい。
【0020】必要に応じて、液状ポリブテン、鉱油、液
状ポリイソブチレン、液状ポリアクリル酸エステル、粘
着付与剤、ロジンおよびロジン誘導体、ポリテルペン樹
脂、テルペンフェノール樹脂、石油樹脂などを添加する
ことができる。また必要に応じて有機溶剤で希釈するこ
ともできる。
【0021】また必要に応じて充填剤を配合することが
できる。充填剤としては、例えば、シリカ、アルミナ、
炭酸カルシウム、酸化チタン、カーボンブラックなどを
挙げることができる。これらは2種以上を混合して用い
てもよい。充填剤の配合量は特に限定されないが、樹脂
組成物全体に対して30〜85質量%に設定することが
好ましい。
【0022】本発明で用いるエポキシ化合物は1分子中
に2個以上のエポキシ基を有し、硬化して樹脂状になる
エポキシ化合物であればよく特に限定されず、公知のエ
ポキシ化合物を用いることができる。本発明で用いるエ
ポキシ化合物の具体例としては、例えば、ビスフェノー
ルA型エポキシ化合物、ビスフェノールF型エポキシ化
合物、テトラブロモビスフェノールA型エポキシ化合
物、フェノールノボラック型エポキシ化合物、クレゾー
ルノボラック型エポキシ化合物、グリシジルエステル型
エポキシ化合物、脂環式エポキシ化合物、ヒダントイン
型エポキシ化合物など、これらの2種以上の混合物など
を挙げることができる。
【0023】本発明においては、エポキシ化合物に反応
性希釈剤を添加してもよい。反応性希釈剤としては1分
子中に1個または2個以上のエポキシ基を有する常温で
比較的低粘度のエポキシ化合物が好ましく使用でき、目
的に応じて、エポキシ基以外に、他の重合性官能基、例
えばビニル基、アリル基などのアルケニル基、(メタ)
クリロイル基などの不飽和カルボン酸基などを有してい
てもよい。
【0024】本発明で用いる硬化剤としては、フェノー
ル樹脂、酸無水物、アミン系化合物などを用いることが
できる。フェノール樹脂としては、フェノールノボラッ
ク樹脂、クレゾーロノボラック樹脂、ナフトール変性フ
ェノール樹脂、ジシクロペンタジエン変性フェノール樹
脂、パラキシレン変性フェノール樹脂などが例示される
が、これらに限定されるものではない。
【0025】エポキシ化合物と硬化剤のフェノール樹脂
の配合割合は、エポキシ化合物中のエポキシ基1当量あ
たり、フェノール樹脂中のOH当量が0.3〜1.5当
量となることが好ましく、0.5〜1.2当量がさらに
好ましい。
【0026】酸無水物としては、メチルテトラヒドロフ
タル酸無水物、メチルヘキサヒドロフタル酸無水物、ア
ルキル化テトラヒドロフタル酸無水物、ヘキサヒドロフ
タル酸無水物、無水メチルハイミック酸、無水ドデセニ
ルコハク酸などが例示される。
【0027】エポキシ化合物と酸無水物の配合割合は、
エポキシ化合物中のエポキシ基1当量あたり、酸無水物
当量が0.6〜1.0となることが好ましい。
【0028】アミン化合物としては、脂肪族ポリアミ
ン、芳香族アミン、ポリアミノアミド、ポリアミノイミ
ド、ポリアミノエステル、ポリアミノ尿素などの変性ポ
リアミンが例示されるが、これらに限定されるものでは
ない。第三級アミン系、イミダゾール系、ヒドラジド
系、ジシアンジアミド系、メラミン系の化合物も用いる
ことができる。
【0029】エポキシ化合物とアミン化合物の配合割合
は、エポキシ化合物中のエポキシ基1当量あたり、アミ
ン当量が0.6〜1.0となる量が好ましい。
【0030】本発明で用いるポリマー部材に必要に応じ
て可撓性付与剤を配合することができる。可撓性付与剤
としては、具体的には、例えば、ポリエステル系可撓性
付与剤、アクリル系可撓性付与剤、ウレタン系可撓性付
与剤、ポリ酢酸ビニル系可撓性付与剤、熱可塑性エラス
トマー系可撓性付与剤、天然ゴム系可撓性付与剤、合成
ゴム系可撓性付与剤およびこれらの2種以上の混合物を
挙げることができる。これらはいずれも使用できるが、
これらの中でもポリエステルポリオール、ポリビニルア
ルキルエーテルおよびこれらの2種以上の混合物は効果
が大きいので好ましく使用できる。
【0031】可撓性付与剤のポリマー部材中への配合量
は、可撓性付与剤の種類にもよるが、接着強度を向上し
たり、可撓性、柔軟性を付与できる範囲であれば、特に
限定されるものではないが、ポリマー部材全体に対して
30〜70質量%の範囲に設定することが好ましい。3
0質量%未満では可撓性、柔軟性を付与できない恐れが
あり、70質量%を越えると接着強度が低下する恐れが
ある。
【0032】本発明においては硬化を促進するために、
さらに硬化促進剤を配合することができる。硬化促進剤
としては、特に限定されないが具体的には、例えばイミ
ダゾール系、第三級アミン系、リン化合物など、エポキ
シ化合物の硬化促進剤として用いられているものを例示
でき、使用目的や必要とする硬化条件によって選択して
使用できる。これらは単独で用いることも、2種以上を
併用することもできる。硬化促進剤の配合量はポリマー
部材全体に対して0.5〜2.0質量%に設定すること
が好ましい。
【0033】本発明においてはポリマー部材にさらに充
填剤を配合することができる。充填剤としては無機系微
粒子でも、有機系微粒子でも、あるいは両者の混合物を
挙げることができる。
【0034】無機系微粒子の具体例としては、例えば、
シリカ微粒子では、ミズカシルP−526、P−80
1、P−527、P−603、P832、P−73、P
−78A、P−78F、P−87、P−705、P−7
07、P−707D(水沢化学社製)、Nipsil
E200、E220、SS−10F、SS−15、SS
−50(日本シリカ工業社製)、SYLYSIA73
0、310(富士シリシア化学社製)など、炭酸カルシ
ウム微粒子では、Brilliant−15、Bril
liant−S15、Unibur−70、PZ、P
X、ツネックスE、Vigot−10、Vigoto−
15、Unifant−15FR、Brilliant
−1500、ホモカルD、ゲルトン50(白石工業社
製)などを、スルホ・アルミン酸カルシウム微粒子で
は、サチンホワイトSW、SW−B、SW−BL((白
石工業社製)などを、アルミナ微粒子では、AL−41
G、AL−41、AL−42、AL−43、AL−4
4、AL−41E、AL−42E、AL−M41、AL
−M42、AL−M43、AL−M44、AL−S4
3、AM−21、AM−22、AM−25、AM−27
(住友化学社製)、酸化アルミニウムC(日本アエロジ
ル社製)などを、二酸化チタン微粒子では二酸化チタン
T805、P25(日本アエロジル社製)などを挙げる
ことができる。
【0035】有機系微粒子の具体例としては、例えば、
四フッ化エチレン樹脂(三井デュポンフルオロケミカル
社 テフロン(登録商標)30J)、六フッ化ビニリデ
ン樹脂(ダイキン工業 ネオフロンCTFE)、三フッ
化塩化エチレン樹脂(ダイキン工業 ネオフロンVD
F)、六フッ化プロピレン樹脂(ダイキン工業 ネオフ
ロンFEP)、フッ化エチレン−プロピレン共重合体樹
脂(三井デュポンフルオロケミカル社 テフロン(登録
商標)120J)、各種デンプン系微粒子、微粒状アク
リル樹脂、微粒状メタクリル樹脂などが挙げられる。こ
れらの微粒子は単独で用いてもよいし、2種以上組み合
わせて用いてもよい。
【0036】充填剤の配合量は特に限定されるものでは
ないが、好ましくはポリマー部材全体に対して30〜8
5質量%の範囲が望ましい。
【0037】本発明においてはポリマー部材にさらに必
要に応じて、溶媒、臭素化合物やリン化合物などの難燃
剤、シリコーン系ポリマーやそれを含む消泡剤、カーボ
ンブラック、有機顔料などの着色剤、カップリング剤、
増粘剤、チキソトロピー剤、沈殿防止剤、酸化防止剤、
分散剤などを加えてもよい。これらの添加量はポリマー
部材全体の35質量%以下が好ましい。
【0038】本発明で用いるポリマー部材は、例えば、
上記の成分をホモジナイザーなどの攪拌機で均一に混合
した後、3本ロールあるいはニーダーなどの混練機でさ
らに均一に分散することにより製造されるが、製法はこ
の方法に限定されるものではない。
【0039】本発明で用いる基材としては、セラミック
ス、ガラスをはじめガラス繊維、アルミナ繊維、などの
無機繊維あるいはポリエステル繊維、ポリアミド繊維な
どの有機繊維の織物あるいは不織布、マット、紙、それ
らと熱硬化性樹脂あるいは熱可塑性樹脂との複合材、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリイミド、アクリロニトリル−ブタジエン−ス
チレン共重合体、ポリ塩化ビニル、シリコーンなどに代
表されるプラスチックスなどの基材の他、ポリアミド系
樹脂基材、エチレン・ビニルアルコール共重合体基材、
ポリビニルアルコール系樹脂基材、ポリ塩化ビニリデン
系樹脂基材、ポリスチレン系樹脂基材、ポリカーボネー
ト系樹脂基材、ポリエーテルスルホン系樹脂基材などの
プラスチック基材、あるいはこれらにマット処理、コロ
ナ放電処理、プラズマ処理、紫外線照射処理、電子線照
射処理、フレームプラズマ処理およびオゾン処理、ある
いは各種易接着処理などの表面処理を施したもの、など
の公知のものから選択して用いることができる。
【0040】本発明に使用するICチップ5は公知の任
意のものを用いることができる。
【0041】また、本発明が非接触ICメディアの場合
は、それに対応してアンテナ部2のパターンを任意に設
計することができる。ICチップ5とアンテナ部2を確
実に接続、固定するに当たってはワイヤーボンデイング
や公知の熱硬化性接着剤が用いられ、熱硬化性接着剤と
しては具体的には、ACF(Anisotropic
ConductiveFilm(異方導電性フィル
ム))、ACP(AnisotropicConduc
tivePaste(異方導電性ペースト))などの異
方導電性接着物質を用いたり、NCF(Non−Con
ductive Film(絶縁性フィルム))、近年
にあってはNCP(Non−Conductive P
aste(絶縁性ペースト))などの絶縁接着物質(導
電物質を含まない接着物質)や両面テープなどを用いる
ことができ、塗布するにはデイスペンス法、印刷法、ス
プレー法などを用いることができる。これらの中でもA
CPあるいはNCPを用いてデイスペンス法あるいは印
刷法で行うことが好ましい。
【0042】本発明に使用するICチップ5の接続端子
には、必要に応じて、金属電解メッキ、スタッド、無電
解金属メッキ、導電性樹脂の固定化などによるバンプ7
を形成しておいてもよい。
【0043】ICチップ5の実装の際、必要に応じて圧
力、および接着剤に応じて熱、光、高周波などの電磁
波、超音波などのエネルギーを与えてもよい。
【0044】さらにICチップ5の実装の後、固定化を
十分にするために、後硬化を行ってもよい。
【0045】なお、上記実施形態の説明は、本発明を説
明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発
明を限定し、或は範囲を減縮するものではない。又、本
発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範
囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
【0046】
【実施例】以下実施例および比較例により本発明を更に
詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約さ
れるものではない。
【0047】(実施例1)ポリマー部材としてオームコ
ートXR1012−168B(ナミックス(株)社製)
を用いて(加熱条件:150℃、30分硬化)図1
(A)〜(F)に示した工程に従ってインレットシート
bを作成し、次いで、このインレットシートbを用いて
図2(a)に示した断面構造を有する非接触型ICカー
ド20を作成した。ICチップ5の高さt=200μ
m、凸部6Aの高さh=350μmであった。インレッ
トシートbの上面に容易にオーバーシート材(塩化ビニ
ル樹脂)11をラミネートすることができた。 耐曲折性の試験:インレットシートbを各種直径のステ
ンレス棒に巻き付けた後、リード/ライト試験により耐
曲折性を評価した。通信が途切れなかった一番小さなス
テンレス棒の直径を測定し、この直径で耐曲折性を表し
た。 耐圧試験:非接触型ICカードを水平なテーブル上に置
き、上方からICチップ、凸部よりやや大きな直径を有
する加圧棒で圧力を加え、通信が途切れるまでの力
(N:ニュートン)を測定した。試験の結果、耐曲折性
20mm、耐圧性50N以上であり、耐曲折性および耐
圧性に優れている。
【0048】(実施例2)凸部6Aの形状を丸形状と
し、凸部6Aの高さh=200μmとした以外は実施例
1と同様にしてインレットシートbおよび非接触型IC
カード20を作成し、耐曲折性試験および耐圧試験を行
った。インレットシートbの上面に容易にオーバーシー
ト材(塩化ビニル樹脂)11をラミネートすることがで
きた。試験の結果、耐曲折性25mm、耐圧性45Nで
あり、耐曲折性および耐圧性に優れていた。
【0049】(実施例3)凸部6Aの形状を丸形状とし
た以外は実施例1と同様にしてインレットシートbおよ
び非接触型ICカード20を作成し、耐曲折性試験およ
び耐圧試験を行った。インレットシートbの上面に容易
にオーバーシート材(塩化ビニル樹脂)11をラミネー
トすることができた。試験の結果、耐曲折性20mm、
耐圧性75Nであり、耐曲折性および耐圧性に優れてい
た。
【0050】(実施例4)ポリマー部材としてCRP−
X432(住友ベークライト(株)社製)を用い、凸部
6Aの形状を丸形状とし、凸部6Aの高さh=200μ
mとした以外は実施例1と同様にしてインレットシート
bおよび非接触型ICカード20を作成し、耐曲折性試
験および耐圧試験を行った。インレットシートbの上面
に容易にオーバーシート材(塩化ビニル樹脂)11をラ
ミネートすることができた。試験の結果、耐曲折性25
mm、耐圧性50Nであり、耐曲折性および耐圧性に優
れていた。
【0051】(実施例5)ポリマー部材としてCRP−
X432(住友ベークライト(株)社製)を用い、凸部
6Aの形状を丸形状とし、凸部6Aの高さh=350μ
mとした以外は実施例1と同様にしてインレットシート
bおよび非接触型ICカード20を作成し、耐曲折性試
験および耐圧試験を行った。インレットシートbの上面
に容易にオーバーシート材(塩化ビニル樹脂)11をラ
ミネートすることができた。試験の結果、耐曲折性20
mm、耐圧性80Nであり、耐曲折性および耐圧性に優
れていた。
【0052】(比較例1)凸部6Aを作成しなかった以
外は実施例1と同様にして比較のためのインレットシー
トbおよび非接触型ICカードを作成し、耐曲折性試験
および耐圧試験を行った。インレットシートbの上面に
容易にオーバーシート材(塩化ビニル樹脂)11をラミ
ネートすることができた。試験の結果、耐曲折性30m
m、耐圧性25Nであり、耐曲折性および耐圧性に劣
る。
【0053】(比較例2)実施例1と同じポリマー部材
を用いて図6、7に示すポリマー部材6(ポリマー部材
6の高さ=500μm)を作成した以外は実施例1と同
様にして比較のためのインレットシートbを作成して、
耐曲折性試験を行った。インレットシートbの上面にオ
ーバーシート材(塩化ビニル樹脂)11をラミネートし
ようとするとポリマー部材6によりオーバーシート材
(塩化ビニル樹脂)11が破壊されラミネートできなか
ったので比較のための非接触型ICカードを作成でき
ず、したがって耐圧試験は行えなかった。試験の結果、
耐曲折性15mmであり、耐曲折性には優れる。
【0054】
【発明の効果】本発明の請求項1のICメディアは、I
Cチップの周囲にポリマー部材からなる凸部が形成さ
れ、かつ前記凸部の高さが前記ICチップの高さの0.
7〜2倍であるので、ICチップを十分保護できるのと
同時に、従来のICチップ全体を内包するものと比べて
ポリマー部材の高さを低く設定でき、その結果、ポリマ
ー部材が他のものと接触し難くなり、これに伴うICチ
ップの剥離もなく、さらに、曲げ耐性および上方からの
押圧に対する耐性にも優れるという顕著な効果を奏す
る。
【0055】本発明の請求項2のICメディアは、請求
項1記載のICメディアにおいて、前記ICチップの周
囲にポリマー部材からなる凸部が形成されてなる基材面
に、さらに少なくとも1枚のシートがラミネートされて
いるため、請求項1記載のICメディアと同じ効果を奏
する上、シートの部分破壊などが生じておらず、特に、
接触型・非接触あるいはハイブリッド型のICカードや
ICラベルなどとして有用であるというさらなる効果を
奏する。
【0056】本発明の請求項3のICメディアは、請求
項1あるいは請求項2記載のICメディアにおいて、前
記基材面にさらにアンテナ部が、その反対面に接着剤層
が設けられてなり、非接触データ送受信機能を有するイ
ンレットシートであるため、請求項1記載のICメディ
アと同じ効果を奏する上、接着剤層を介して他の物品に
積層、接着、貼着などして容易に非接触データ送受信に
利用できるというさらなる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(F)は本発明の実施形態である非接
触型ICメディア(インレットシート)の製造工程の説
明図である。
【図2】(a)は図1で製造した非接触型ICメディア
(インレットシート)の断面を説明する説明図であり、
(b)はその平面説明図である。
【図3】(a)〜(c)は凸部の形状などを説明する説
明図である。
【図4】非接触型ICカードの断面を説明する説明図で
ある。
【図5】図4に示した非接触型ICカードの平面説明図
である。
【図6】(A)〜(F)は従来の非接触型ICメディア
の製造工程の説明図である。
【図7】図6で製造した非接触型ICメディアの断面を
説明する説明図である。
【符号の説明】
1 基材 2 アンテナ部 3 絶縁部 4 ジャンパ部 5 ICチップ 6 ポリマー部材 6A 凸部 8 接着剤層 a 非接触型ICメディア b インレットシート h 凸部の高さ t ICチップの高さ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材面にICチップが実装されてなり、
    前記ICチップの周囲にポリマー部材からなる凸部が形
    成され、かつ前記凸部の高さが前記ICチップの高さの
    0.7〜2倍であることを特徴とするICメディア。
  2. 【請求項2】 前記ICチップの周囲にポリマー部材か
    らなる凸部が形成されてなる基材面に、さらに少なくと
    も1枚のシートがラミネートされていることを特徴とす
    る請求項1記載のICメディア。
  3. 【請求項3】 前記基材面にさらにアンテナ部が、その
    反対面に接着剤層が設けられてなり、非接触データ送受
    信機能を有するインレットシートであることを特徴とす
    る請求項1あるいは請求項2記載のICメディア。
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