JP2003199319A - 永久磁石形同期リニアモータ - Google Patents
永久磁石形同期リニアモータInfo
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Abstract
といった加工組立や、部材の材料特性のバラツキなどに
よるコギング推力の発生を極力低減できる高精度な永久
磁石形同期リニアモータを提供する。 【解決手段】界磁極(不図示)と、この界磁極と磁気的
空隙を介して対向配置した電機子とを備え、電機子コア
51の端部に補助ティース53を配置したリニアモータ
において、主ティース51bに対する補助ティース53
の位置を可変できる補助ティース位置調整手段7を補助
ティース53に設けた。補助ティース位置調整手段7
は、電機子取付板6の雌ねじ部61と螺合し、電機子取
付板6側から補助ティース53の上面を押し当てるよう
に設けられた固定ねじ71と、電機子取付板6のキリ穴
62に挿入され、補助ティース53の雌ねじ部53aと
螺合するように設けられた調整ねじ72より構成され
る。
Description
ステム、例えば工作機械のテーブル送りや半導体製造装
置のステッパ駆動機構などに利用される高精度な永久磁
石形同期リニアモータに関し、特にその電機子構造に関
する。
工作機械のテーブル送りや半導体製造装置のステッパ駆
動機構などに利用される永久磁石形同期リニアモータと
しては、図9、図11のようになっている。なお、リニ
アモータは何れも永久磁石の磁石列を水平面上に形成
し、この磁石列の上方に磁気的空隙を介して電機子を対
向させた構造(ギャップ対向形)のものを例示して説明
する。
を示す永久磁石形同期リニアモータの側断面図である。
このリニアモータは、8ポール9スロットでオープンス
ロット形の構成となっている。図において、1は界磁
極、11は平板状の界磁ヨーク、12は界磁ヨーク11
に交互に極性が異なるように直線状に並べて配置した複
数個の永久磁石、2は永久磁石12の磁石列(X方向)
と磁気的空隙を介してZ方向に対向配置された電機子で
あり、電機子2を相対移動する可動子に、界磁極1を固
定子とした構成である。21は電機子コアであって、電
磁鋼板を櫛歯状に打ち抜き、スロット21aを形成する
主ティース21bと、主ティース21bを連結する継鉄
部24とを有する鋼板を積層固定したものである。22
はスロット21aに巻回収納した電機子巻線である。2
3は電機子コア21の両端に設けた補助ティースであっ
て、電機子コア両端の端効果により発生するコギング推
力を低減する手段を施したものである(例えば、特願2
000−118022号、国際特許公開WO01/80
408、実公平7−53427号公報)。
推力波形を示した図である。図10に示すコギング推力
波形のように、主ティース21bに働くコギング推力F
1と、補助ティース23に働くコギング推力F2とがF
1+F2≒0となる条件に基づいて、主ティース21b
の長さHtと補助ティース23の長さHdが0<Hd<
Htの範囲で設定するとともに、併せて補助ティース2
3のティース幅Bdと主ティース21bのティース幅B
tがBd<Btの範囲で設定されている。上記の条件に
より、当該リニアモータはコギング推力を最小とするこ
とができるようになっている。
術を示す永久磁石形同期リニアモータの側断面図であ
る。第2の従来技術が第1の従来技術と異なる点は、電機
子2が電機子コア21を複数の分割されたコアブロック
29で構成すると共に、コアブロック29を構成する継
鉄部の一方側面に凸状の係合部29aを設け、また、他
方側面に凹状の係合部29bを設けて、夫々隣り合う係
合部を嵌合させて結合するようにした点である。このよ
うな構成のリニアモータは、スロット内に電機子巻線を
容易に、かつ、高密度に巻回することができると共に、
長ストローク化の要求に対して容易に設計の自由度を変
えられるようになっている。
従来技術ではコギング推力低減のため、電機子コア端部
の端効果をキャンセルする、あるいは端効果の影響を抑
制するなどの手段を施しているが、実機においては、必
ずしもコギング推力を低減させることができないという
課題がある。
ティースの形状寸法、界磁極と電機子との間の磁気的空
隙長(ギャップ長)などの設計値、界磁極に使用する永
久磁石の磁気特性の代表値を用いてコギング推力が最小
となる条件を求め、補助ティースの形状寸法を決定して
いる。これに対して、実際に製作したリニアモータは、
第1の従来技術および第2の従来技術に共通して、電
機子コアの打ち抜き時の寸法ばらつきや誤差、界磁極
と電機子を組み合わせる際のギャップ長の誤差、永久
磁石自体の形状誤差や、永久磁石を界磁ヨークに固定し
組み立てる際の寸法ばらつきや誤差、電機子コアや界
磁ヨーク、永久磁石などの磁性部材の磁気特性のばらつ
きや代表値との差違などにより、電機子の主ティース、
および補助ティースにおける界磁極の磁石列の方向(X
方向)のピッチ誤差あるいは磁石列と直交する方向(Z
方向)のギャップ長の誤差が生じ、コギングング推力が
ほぼゼロとなる寸法条件がずれ、コギング推力が大きく
なってしまう問題があった。
アはコアブロックの係合部を嵌合させて構成するため、
コアブロックの形状誤差などの加工上と、嵌合における
機械的な突き当たりの状態の相違といった組立上の影響
により、電機子の主ティースおよび補助ティースの界磁
極の磁石列の方向(X方向)のピッチ精度を阻害する。
したがって、電機子コアの抜き型をどのように高精度に
製作したとしても公差は存在し、型の磨耗などによる影
響も受けて、ティースのX方向のピッチ精度が悪くな
り、コギング推力が大きくなってしまう問題があった。
その結果、このような問題が、リニアモータを組み込ん
だ工作機械や半導体製造装置などのコンタリング性能、
あるいは位置決め性能を劣化させる原因となっていた。
れたものであり、電機子のティースや界磁極の磁石のピ
ッチ誤差といった加工組立や、部材の材料特性のバラツ
キなどによるコギング推力の発生を極力低減することが
可能な、高精度な永久磁石形同期リニアモータを提供す
ることを目的とする。
に、本発明の第1の発明は、交互に極性が異なるように
複数の永久磁石を直線状に並べて配置した界磁ヨークか
らなる界磁極と、前記界磁極の永久磁石の磁石列と磁気
的空隙を介して対向するように配置した電機子とを備
え、前記電機子は、主ティースとスロットを有する電機
子コアと、前記電機子コアのスロットにコイルを巻回し
た電機子巻線と、前記電機子コアにおける永久磁石の磁
石列方向に沿う方向の端部に配置した補助ティースより
構成してあり、前記界磁極と前記電機子との何れか一方
を相対移動する可動子に、他方を固定子とする永久磁石
形同期リニアモータにおいて、前記補助ティースは、前
記主ティースに対する前記補助ティースの位置を可変で
きるように、前記電機子コアの両端部の少なくとも何れ
か一方端に補助ティース位置調整手段を備えたものであ
る。
久磁石形同期リニアモータにおいて、前記電機子の両側
に磁気的空隙を介して前記永久磁石の磁石列を配置した
ものである。
記載の永久磁石形同期リニアモータにおいて、前記補助
ティース位置調整手段は、前記補助ティースを前記界磁
極の長手方向と直交する方向または界磁極の長手方向に
移動させるようにしたX―Zステージを用いたものであ
る。
記載の永久磁石形同期リニアモータにおいて、前記補助
ティース位置調整手段は、前記補助ティースに設けた案
内溝と、前記補助ティースの側面に設けられ、先端に偏
芯カム状頭部を有する操作部と、前記補助ティースを案
内支持する支持部材とから構成され、前記偏芯カム状頭
部の外周を前記案内溝の内周に接触させた状態で前記操
作部を回転させることにより、前記補助ティースを前記
偏芯カム状頭部の偏芯寸法分だけ界磁極の長手方向と直
交する方向に上下動させるようにしたものである。
記載の永久磁石形同期リニアモータにおいて、前記補助
ティース位置調整手段は、前記補助ティースの磁気的空
隙側と反対側に設けられ、先端に雌ねじ溝を有する凸部
と、前記凸部と嵌合する凹部を有して前記補助ティース
を案内支持する支持部材と、先端と後端に頭部を有し、
かつ、中間部に雌ねじ部を有して前記補助ティース内部
を軸方向に貫通するように挿設した操作部とから構成さ
れ、前記操作部を回転させることにより、前記補助ティ
ースを界磁極の長手方向に向かって移動させるようにし
たものである。
記載の永久磁石形同期リニアモータにおいて、前記電機
子の上面に当該電機子を固定するための電機子取付板を
設けてあり、前記補助ティース位置調整手段は、前記電
機子取付板の雌ねじ部と螺合し、電機子取付板側から補
助ティースの上面を押し当てるように設けられた固定ね
じと、電機子取付板のキリ穴に挿入され、補助ティース
の雌ねじ部と螺合するように設けられた調整ねじより構
成されたものである。
記載の永久磁石形同期リニアモータにおいて、前記補助
ティース位置調整手段は、前記補助ティースの雌ねじ部
と螺合し、前記補助ティース側から前記電機子コアの端
面を押し当てるように設けられた固定ねじと、前記補助
ティースのキリ穴に挿入され、前記電機子コアの雌ねじ
部と螺合するように設けられた調整ねじより構成された
ものである。
磁石形同期リニアモータにおいて、前記補助ティースを
前記永久磁石の磁石列と直交する方向で2分割し、前記
補助ティース位置調整手段を前記分割した補助ティース
に夫々設けたものである。
れか1項に記載の永久磁石形同期リニアモータにおい
て、前記電機子コアは、複数の分割されたコアブロック
で構成されると共に、前記コアブロックを構成する継鉄
部の一方側面に凸状の係合部を、他方側面に凹状の係合
部を設け、夫々隣り合う係合部を嵌合させて結合したも
のである。
明する。
施例を示す永久磁石形同期リニアモータの側断面図であ
る。本発明の構成要素が従来技術と同じものについては
同一符号を付してその説明を省略し、異なる点のみ説明
する。なお、第1の実施例から第4の実施例にかかるリ
ニアモータは、従来技術と同様に8ポール、9スロット
のギャップ対向形の例を示している。また、主ティース
の長さHtと補助ティースの長さHdの範囲の設定、主
ティースのティース幅Btと補助ティースのティース幅
の範囲の設定についても従来技術と同じである。図にお
いて、26は磁性体からなる補助ティース、3は補助テ
ィース位置調整手段である。本発明が従来技術と異なる
点は、以下のとおりである。すなわち、電機子コア21
と補助ティース26が分離して構成してあり、電機子コ
ア21と補助ティース26の間に主ティース21bに対
する補助ティース26の位置を可変できるようにした補
助ティース位置調整手段3を設けた点である。具体的に
は、補助ティース位置調整手段3は補助ティース26を
界磁極1の長手方向と直交する方向(Z方向)および界
磁極1の長手方向(X方向)に微小に移動させるよう
に、例えばスライダとガイドレールからなるリニアガイ
ドなどで構成される移動機構、いわゆるX−Zステージ
を用いている。このX−Zステージには補助ティース2
6を当該X方向に移動させるための第1手動操作部31
と、補助ティース26を当該Z方向に移動させるための
第2手動操作部32とが設けられている。なお、ここで
は補助ティースの位置調整の方法を説明したが、補助テ
ィースを固定する機構についてはその説明を省略する。
一方の第1手動操作部31を回転させると、補助ティー
ス26は界磁極の長手方向(X方向)に移動し、他方の
第2手動操作部32を回転させると、補助ティース26
は界磁極の長手方向と直交する方向(Z方向)に移動
し、補助ティース26の長さHd、電機子コアの両端に
位置する主ティース21bと補助ティース26の中心間
の距離が調整される。
ギング推力が設計値よりも大きくなった場合でも、補助
ティース26の相対位置を可変とするX−Zステージの
ような補助ティース位置調整手段3を用いて、補助ティ
ース26を界磁極1の長手方向と直交する方向(Z方
向)および界磁極1の長手方向(X方向)に移動するこ
とにより、電機子のティースや界磁極の磁石のピッチ誤
差といった加工組立や、部材の材料特性のバラツキなど
によるコギング推力の発生を極力低減し、コギング推力
を設計値である最小値に調整することができる。その結
果、リニアモータのコギング推力を評価する場合の設計
と製作による繰り返し評価作業が不要になり、実機の形
状寸法や磁性部材の実際の磁気特性が設計値からずれて
も容易にコギング推力を小さくすることが可能な高精度
な永久磁石形同期リニアモータを提供することができ
る。
例について説明する。図2は本発明の第2の実施例を示
す永久磁石形同期リニアモータであって、(a)はその
側断面図、(b)は(a)の調整手段3をリニアモータ
の進行方向から見た正面図である。図において、27は
磁性体からなる補助ティース、27aは案内溝、33は
手動操作部であって、先端に偏芯カム状頭部33aを有
し、後端に雄ねじ部33bを有している。34は磁性体か
らなる支持部材、34aは支持部材34の側面に補助テ
ィース27側に突出するように設けられたリニアガイド
であって、補助ティース27の上下移動を許容し、回転
や左右方向への移動を拘束するものである。34bは雌
ねじ部では手動操作部33の雄ねじ部33bと螺合する
ようになっている。第2の実施例の特徴は以下のとおり
である。 すなわち、本実施例に係る補助ティース位置調整手段3
は、補助ティース27の側面に設けた略四角形状の案内
溝27aと、補助ティース27の側面に設けられ、先端
に偏芯カム状頭部33aを有する手動操作部33と、補
助ティース27を案内支持する支持部材34とから構成
され、偏芯カム状頭部33aの外周を案内溝27aの内
周に接触させた状態で手動操作部33を回転させること
により、補助ティース27を偏芯カム状頭部33aの偏
芯寸法分だけ界磁極1の長手方向と直交する方向(Z方
向)に上下動させるようにしたものである。なお、ここ
では補助ティースの位置調整の方法を説明したが、補助
ティースを固定する機構についてはその説明を省略す
る。
回転させると、手動操作部33の先端に設けた偏芯カム
状頭部33aの外周が補助ティース27の案内溝27a
の内周の上下2つの位置で常に接触した状態で偏芯カム
状頭部33aが回転するため、補助ティース27が偏芯
カム状頭部33aの動きに応じて支持部材34に設けた
リニアガイド34aに沿って、偏芯カム状頭部33aの
偏芯寸法分だけ界磁極1の長手方向と直交する方向(Z
方向)に上下動し、補助ティース27の長さHdが調整
される。
ング推力が設計値よりも大きくなった場合でも、補助テ
ィース27の相対位置を可変とするような偏芯カム状頭
部33aを備えた補助ティース位置調整手段3を用い
て、補助ティース27を界磁極1の長手方向と直交する
方向(Z方向)に移動することにより、電機子のティー
スや界磁極の磁石のピッチ誤差といった加工組立や、部
材の材料特性のバラツキなどによるコギング推力の発生
を極力低減し、コギング推力を設計値である最小値に調
整することができる。
例について説明する。図3は本発明の第3の実施例を示
す永久磁石形同期リニアモータであって、(a)はその
側断面図、(b)は(a)の調整手段3をリニアモータ
の進行方向から見た正面図である。図において、28は
磁性体からなる補助ティース、28aは凸部、28bは
凸部35aの先端中央部に設けられ、手動操作部35を
半分収容する雌ねじ溝、35は手動操作部、36は磁性
体からなる支持部材、36aは支持部材36の凸部35
aと対向する位置に凸部35aと嵌合する凹部、36b
は雌ねじ溝28bと対向する凹部36aの位置に設けら
れ、手動操作部35を半分収容する半円溝である。半円
溝36bは凸部28aと凹部36aとが嵌合して抜けを
防止するようになっている。第3の実施例の特徴は以下
のとおりである。すなわち、本実施例に係る補助ティー
ス位置調整手段3は、補助ティース28の磁気的空隙側
と反対側に設けられ、先端に雌ねじ溝28bを有する凸
部28aと、該凸部28aと嵌合する凹部36aを有し
て補助ティース28を案内支持する支持部材36と、先
端と後端に頭部を有し、かつ、中間部に雄ねじ部を有し
て補助ティース28の内部を軸方向に貫通するように挿
設した手動操作部35とから構成され、手動操作部35
を回転させることにより、補助ティース28を界磁極1
の長手方向(X方向)に向かって移動させるようにし
た、いわゆる送りねじ機構を有した点である。なお、こ
こでは補助ティースの位置調整の方法を説明したが、補
助ティースを固定する機構についてはその説明を省略す
る。
ねじは補助ティース28のねじ溝35bと螺合してお
り、この状態で手動操作部35を回転させると、補助テ
ィース28はリニアモータの進行方向に移動し、電機子
コアの両端に位置する主ティースと補助ティース28の
中心間の距離が調整される。
ング推力が設計値よりも大きくなった場合でも、補助テ
ィース28の相対位置を可変とするよう、補助ティース
28および手動操作部34に設けた送りねじ機構のよう
な補助ティース位置調整手段3を用いて、補助ティース
28を界磁極1の長手方向(X方向)に移動することに
より、電機子のティースや界磁極の磁石のピッチ誤差と
いった加工組立や、部材の材料特性のバラツキなどによ
るコギング推力の発生を極力低減し、コギング推力を設
計値である最小値に調整することができる。
例について説明する。図4は本発明の第4の実施例を示
す永久磁石形同期リニアモータの側断面図である。図5
は図4の一点鎖線で囲まれたA部の拡大断面図である。
図4および図5において、5は電機子、51は電機子コ
ア、51aはスロット、51bは主ティース、52は電
機子巻線、53は補助ティース、53aは雌ねじ部、5
4aは係合部(凸状)、54bは係合部(凹状)、56
はコアブロック、6は電機子取付板、61は雌ねじ部、
62はキリ穴、7は補助ティース位置調整手段、71は
固定ねじ、72は調整ねじである。本発明の特徴は以下
のとおりである。第4の実施例が第1〜第3の実施例と
基本的に異なる点は、電機子コア51がセミオープンス
ロット形状を有するコアブロック56で構成された点で
ある。この補助ティース位置調整手段7は、電機子取付
板6の雌ねじ部61と螺合し、電機子取付板6側から補
助ティース53の上面を押し当てるように設けられた固
定ねじ71と、電機子取付板6のキリ穴62に挿入さ
れ、補助ティース53の雌ねじ部53aと螺合するよう
に設けられた調整ねじ72より構成される。
成において、調整ねじ72を補助ティース53の雌ねじ
部53aにねじ込むことにより、界磁極1の長手方向と
直交する方向(Z方向)に補助ティース53を移動さ
せ、界磁極1と補助ティース53のギャップ長が調整さ
れる。それから、界磁極1と補助ティース53のギャッ
プ長を調整した後に、固定ねじ71を電機子取付板6の
雌ねじ部61にねじ込み、補助ティース53の上面に固
定ねじ71の先端を押し当てるようにすると、補助ティ
ース53が電機子取付板6に固定され、電機子取付板
6、電機子コア51および補助ティース53が一体化さ
れる。
ティース位置調整手段7を用いて、補助ティース53を
界磁極1の長手方向と直交する方向(Z方向)に移動す
ることにより、電機子のティースや界磁極の磁石のピッ
チ誤差といった加工組立や、部材の材料特性のバラツキ
などによるコギング推力の発生を極力低減し、コギング
推力を設計値である最小値に調整することができる。ま
た、例えば機械加工装置などでよく使われるガントリ構
造採用のシステムなどでは、一対、または対をなした複
数のリニアモータにて移動対象物を駆動する。このよう
な場合には、永久磁石12や主ティース51bの磁石列
方向のピッチなど加工組立精度のよいリニアモータを一
対、または複数台製作することは困難なことであり、製
作できたとしてもその製造、品質管理上のコストは膨大
になる。その際、上記補助ティース位置調整手段7を用
いることで、個々のリニアモータのコギング推力を最小
の状態にチューニングできるため、システム全体として
のコギング推力を低減することが可能である。それか
ら、個々のリニアモータでは補助ティース位置調整手段
7のチューニングによりコギング推力の波形成分が変化
する作用がある。この作用を利用して、個々のリニアモ
ータではコギング推力を最小とせずに、コギング推力波
形に相互に位相を持たせることにより、加工組立誤差に
よる個々のリニアモータのコギング推力を全体として相
殺させて、極小に抑制することができる。
する。図6は第5の実施例を示す補助ティース周辺部の
拡大断面図であって、図4のA部の位置に相当するもの
である。なお、第5の実施例は第4の実施例と同様に電
機子コア51がセミオープンスロット形状を有するコア
ブロック56で構成される。図において、53bはキリ
穴、56aは雌ねじ部である。本発明の特徴は以下のと
おりである。すなわち、電機子コア51の端部に設けた
略L字形状の補助ティース53に補助ティース位置調整
手段9を備える点は第4の実施例と同じであるが、該補
助ティース53の位置調整方向が異なる。この補助ティ
ース位置調整手段7は、補助ティース53の雌ねじ部5
3aと螺合し、補助ティース53側から電機子コア51
の端面を押し当てるように設けられた固定ねじ71と、
補助ティース53のキリ穴53bに挿入され、電機子コ
ア51の雌ねじ部56aと螺合するように設けられた調
整ねじ72より構成される。
成において、調整ねじ72を電機子コア51の雌ねじ部
56aにねじ込むことにより、主ティース51bのピッ
チ方向に補助ティース53を移動させ、補助ティース5
3と主ティース51bのピッチ長が調整される。それか
ら、補助ティース53と主ティース51bのピッチ長を
調整した後に、固定ねじ71を補助ティース53の雌ね
じ部53aにねじ込み、電機子コア51の端面に固定ね
じ71の先端を押し当てるようにすると、補助ティース
53が電機子コア51に固定される。
ティース位置調整手段7を用いて、補助ティース53を
界磁極1の長手方向(X方向)にそのピッチ長を調整可
能なため、電機子のティースや界磁極の磁石のピッチ誤
差といった加工組立や、部材の材料特性のバラツキなど
によるコギング推力の発生を極力低減し、コギング推力
を設計値である最小値に調整することができる。その
他、一対または対をなした複数のリニアモータにて移動
対象物を駆動する場合のコギング推力に関し、補助ティ
ース位置調整手段7による作用、効果などは第4の実施
例と同様に得られる。
例について説明する。図7は本発明の第6の実施例を示
す永久磁石形同期リニアモータの側断面図である。図8
は図7の一点鎖線で囲まれたB部の拡大断面図である。
本発明の特徴は以下のとおりである。図7および図8に
おいて、リニアモータはギャップ対向形のものに替えて
電機子の両側に磁気的空隙を介して永久磁石の磁石列を
配置した構造(磁束貫通形)を適用したものであって、
電機子は紙面と垂直な方向に図示しない電機子取付板を
固定する構成となっている。また、電機子コア51の端
部に設けた補助ティース53には夫々2つの独立した補
助ティース位置調整手段7が設けられており、その基本
構成は第5の実施例で示したギャップ対向形のものと同
じであるため、その動作については説明を省略する。
独立した補助ティース位置調整手段7を用いることで、
電機子のティースや界磁極の磁石のピッチ誤差といった
加工組立や、部材の材料特性のバラツキなどによる、夫
々の磁気的空隙面で発生するコギング推力の発生を極力
低減し、コギング推力を設計値である最小値に調整する
ことができる。また、図7の磁束貫通形のリニアモータ
を上下に2つのリニアモータがあると考えると、第4の
実施例で述べた、一対、または対をなした複数のリニア
モータの場合と同等と見ることができ、同様のコギング
低減作用を得ることが可能なことが理解される。
置調整手段は補助ティースの片方の端部に設けても良い
し、両方の端部に設けても構わない。また、第4の実施
例乃至第6の実施例において、リニアモータの積厚(紙
面の奥行き方向の厚さ)が大きい場合は、固定ねじ、調
整ねじ、雌ねじ部およびキリ穴からなる補助ティース位
置調整手段を積厚方向に複数に配置しても構わない。ま
た、第1の実施例乃至第3の実施例は、一体型コアのも
ので説明したが、これに替えて、分割コアのもので構成
しても構わない。また、第4の実施例乃至第6の実施例
は、分割型コアのもので説明したが、一体型コアのもの
で構成しても構わない。また、第1の実施例乃至第3の
実施例は、オープンスロット形のもので説明したが、こ
れに替えてセミオープン形のもので構成しても構わな
い。 また、第4の実施例乃至第6の実施例は、セミオープン
形のもので説明したが、オープンスロット形のもので構
成しても構わない。
の効果がある。 (1)第1の実施例は上記構成にしたため、コギング推
力が設計値よりも大きくなった場合でも、補助ティース
の相対位置を可変とするX−Zステージのような補助テ
ィース位置調整手段を用いて、補助ティースを界磁極の
長手方向と直交する方向および界磁極の長手方向に移動
することにより、電機子のティースや界磁極の磁石のピ
ッチ誤差といった加工組立や、部材の材料特性のバラツ
キなどによるコギング推力の発生を極力低減し、コギン
グ推力を設計値である最小値に調整することができる。
その結果、リニアモータのコギング推力を評価する場合
の設計と製作による繰り返し評価作業が不要になり、実
機の形状寸法や磁性部材の実際の磁気特性が設計値から
ずれても容易にコギング推力を小さくすることが可能な
高精度な永久磁石形同期リニアモータを提供することが
できる。
め、コギング推力が設計値よりも大きくなった場合で
も、補助ティースの相対位置を可変とするような偏芯カ
ム状頭部を備えた補助ティース位置調整手段を用いて、
補助ティースを界磁極の長手方向と直交する方向に移動
することにより、電機子のティースや界磁極の磁石のピ
ッチ誤差といった加工組立や、部材の材料特性のバラツ
キなどによるコギング推力の発生を極力低減し、コギン
グ推力を設計値である最小値に調整することができる。
め、コギング推力が設計値よりも大きくなった場合で
も、補助ティースの相対位置を可変とするよう、補助テ
ィースおよび手動操作部に設けた送りねじ機構からなる
補助ティース位置調整手段を用いて、補助ティースを界
磁極の長手方向に移動することにより、電機子のティー
スや界磁極の磁石のピッチ誤差といった加工組立や、部
材の材料特性のバラツキなどによるコギング推力の発生
を極力低減し、コギング推力を設計値である最小値に調
整することができる。
で、補助ティース位置調整手段により補助ティースを界
磁極の長手方向と直交する方向に移動することにより、
電機子のティースや界磁極の磁石のピッチ誤差といった
加工組立や、部材の材料特性のバラツキなどによるコギ
ング推力の発生を極力低減し、コギング推力を設計値で
ある最小値に調整することができる。
で、補助ティース位置調整手段により補助ティースを界
磁極の長手方向にそのピッチ長を調整可能なため、電機
子のティースや界磁極の磁石のピッチ誤差といった加工
組立や、部材の材料特性のバラツキなどによるコギング
推力の発生を極力低減し、コギング推力を設計値である
最小値に調整することができる。
で、夫々独立した補助ティース位置調整手段を用いるこ
とで、電機子のティースや界磁極の磁石のピッチ誤差と
いった加工組立や、部材の材料特性のバラツキなどによ
る、夫々の磁気的空隙面で発生するコギング推力の発生
を極力低減し、コギング推力を設計値である最小値に調
整することができる。以上のようなことから、本リニア
モータは、コンタリング性能が高く、高精度加工ができ
る工作機械あるいは高速に微小位置決めを行なえる、高
スループットの半導体製造装置などに適用可能といった
大きな効果がある。
ニアモータの側断面図である。
ニアモータであって、(a)はその側断面図、(b)は
(a)の調整手段3をリニアモータの進行方向から見た
正面図である。
ニアモータであって、(a)はその側断面図、(b)は
(a)の調整手段3をリニアモータの進行方向から見た
正面図である。
ニアモータの側断面図である。
ある。
断面図であって、図4のA部の位置に相当するものであ
る。
ニアモータの側断面図である。
ある。
ータの側断面図である。
図である。
モータの側断面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】交互に極性が異なるように複数の永久磁石
を直線状に並べて配置した界磁ヨークからなる界磁極
と、前記界磁極の永久磁石の磁石列と磁気的空隙を介し
て対向するように配置した電機子とを備え、 前記電機子は、主ティースとスロットを有する電機子コ
アと、前記電機子コアのスロットにコイルを巻回した電
機子巻線と、前記電機子コアにおける永久磁石の磁石列
方向に沿う方向の端部に配置した補助ティースより構成
してあり、 前記界磁極と前記電機子との何れか一方を相対移動する
可動子に、他方を固定子とする永久磁石形同期リニアモ
ータにおいて、 前記補助ティースは、前記主ティースに対する前記補助
ティースの位置を可変できるように、前記電機子コアの
両端部の少なくとも何れか一方端に補助ティース位置調
整手段を備えていることを特徴とする永久磁石形同期リ
ニアモータ。 - 【請求項2】前記電機子の両側に磁気的空隙を介して前
記永久磁石の磁石列を配置したことを特徴とする請求項
1に記載の永久磁石形同期リニアモータ。 - 【請求項3】前記補助ティース位置調整手段は、前記補
助ティースを前記界磁極の長手方向と直交する方向また
は界磁極の長手方向に移動させるようにしたX―Zステ
ージを用いたものであることを特徴とする請求項1また
は2に記載の永久磁石形同期リニアモータ。 - 【請求項4】前記補助ティース位置調整手段は、前記補
助ティースに設けた案内溝と、前記補助ティースの側面
に設けられ、先端に偏芯カム状頭部を有する操作部と、
前記補助ティースを案内支持する支持部材とから構成さ
れ、前記偏芯カム状頭部の外周を前記案内溝の内周に接
触させた状態で前記操作部を回転させることにより、前
記補助ティースを前記偏芯カム状頭部の偏芯寸法分だけ
界磁極の長手方向と直交する方向に上下動させるように
した請求項1または2に記載の永久磁石形同期リニアモ
ータ。 - 【請求項5】前記補助ティース位置調整手段は、前記補
助ティースの磁気的空隙側と反対側に設けられ、先端に
雌ねじ溝を有する凸部と、前記凸部と嵌合する凹部を有
して前記補助ティースを案内支持する支持部材と、先端
と後端に頭部を有し、かつ、中間部に雌ねじ部を有して
前記補助ティース内部を軸方向に貫通するように挿設し
た操作部とから構成され、前記操作部を回転させること
により、前記補助ティースを界磁極の長手方向に向かっ
て移動させるようにした請求項1または2に記載の永久
磁石形同期リニアモータ。 - 【請求項6】 前記電機子の上面に当該電機子を固定す
るための電機子取付板を設けてあり、 前記補助ティース位置調整手段は、前記電機子取付板の
雌ねじ部と螺合し、電機子取付板側から補助ティースの
上面を押し当てるように設けられた固定ねじと、電機子
取付板のキリ穴に挿入され、補助ティースの雌ねじ部と
螺合するように設けられた調整ねじより構成されたこと
を特徴する請求項1または2に記載の永久磁石形同期リ
ニアモータ。 - 【請求項7】前記補助ティース位置調整手段は、前記補
助ティースの雌ねじ部と螺合し、前記補助ティース側か
ら前記電機子コアの端面を押し当てるように設けられた
固定ねじと、前記補助ティースのキリ穴に挿入され、前
記電機子コアの雌ねじ部と螺合するように設けられた調
整ねじより構成されたことを特徴とする請求項1または
2に記載の永久磁石形同期リニアモータ。 - 【請求項8】前記補助ティースを前記永久磁石の磁石列
と直交する方向で2分割し、前記補助ティース位置調整
手段を前記分割した補助ティースに夫々設けたことを特
徴とする請求項7記載の永久磁石形同期リニアモータ。 - 【請求項9】前記電機子コアは、複数の分割されたコア
ブロックで構成されると共に、前記コアブロックを構成
する継鉄部の一方側面に凸状の係合部を、他方側面に凹
状の係合部を設け、夫々隣り合う係合部を嵌合させて結
合したことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に
記載の永久磁石形同期リニアモータ。
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| JP2001-322170 | 2001-10-19 | ||
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