JP2003199344A - スイッチ回路 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 トランジスタのターンオン直前に発生する回
生電流を流すために必要とされていた高耐圧ダンパーダ
イオードを省略すること。 【解決手段】 バイポーラトランジスタとFETとがカ
スケード接続されたスイッチ回路において、上記トラン
ジスタのベース−エミッタ間に対し、逆方向電流経路が
形成されるよう、ベース側にカソード、エミッタ側にア
ノードとなるようにダイオードを接続する。また、上記
FETに対しても、逆方向電流経路が形成されるように
ダイオードを並列に接続する。これにより、回生電流を
これらのダイオードを介して流すことが可能となり、こ
のダイオードとしては低耐圧品を選定することが可能と
なる。
生電流を流すために必要とされていた高耐圧ダンパーダ
イオードを省略すること。 【解決手段】 バイポーラトランジスタとFETとがカ
スケード接続されたスイッチ回路において、上記トラン
ジスタのベース−エミッタ間に対し、逆方向電流経路が
形成されるよう、ベース側にカソード、エミッタ側にア
ノードとなるようにダイオードを接続する。また、上記
FETに対しても、逆方向電流経路が形成されるように
ダイオードを並列に接続する。これにより、回生電流を
これらのダイオードを介して流すことが可能となり、こ
のダイオードとしては低耐圧品を選定することが可能と
なる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電源回路と
してのスイッチングコンバータ等にスイッチング回路と
して備えられるスイッチ回路に関するものである。
してのスイッチングコンバータ等にスイッチング回路と
して備えられるスイッチ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、低耐圧MOS−FETと高耐圧バ
イポーラトランジスタを直列に接続することで、低オン
電圧と高速スイッチング特性を兼ね備えることが出来
る、カスケード接続の電力用スイッチの構成が知られて
いる。このカスケード接続の電力用スイッチは、例えば
電圧共振形コンバータに採用して電源回路を構成するこ
とができる。
イポーラトランジスタを直列に接続することで、低オン
電圧と高速スイッチング特性を兼ね備えることが出来
る、カスケード接続の電力用スイッチの構成が知られて
いる。このカスケード接続の電力用スイッチは、例えば
電圧共振形コンバータに採用して電源回路を構成するこ
とができる。
【0003】図5は、カスケード接続の電力用スイッチ
構成を採る電圧共振形コンバータを備えた、従来におけ
る電源回路の構成例を示す図である。先ず、この図5に
おいて、入力電源Vinは、例えば、商用交流電源として
の交流入力電圧を整流平滑する等により、直流入力電圧
が生成されていることを表している。そして、このよう
に生成される直流入力電圧(Vin)を入力して断続する
電圧共振形コンバータにおいて、図示するようにスイッ
チング素子Q1とスイッチング素子Q2がカスケード接続
されたスイッチ回路が設けられている。スイッチング素
子Q1としては、例えば高耐圧のバイポーラトランジス
タ(BJT:接合型トランジスタ)が選定され、また、
スイッチング素子Q2としては、例えばスイッチング素
子Q1よりも低耐圧のMOS−FETが選定される。こ
のようにカスケード接続されたスイッチ回路のスイッチ
ング素子Q2のゲートには、後述する制御・ドライブ回
路1から出力されるドライブ電圧が印加される。
構成を採る電圧共振形コンバータを備えた、従来におけ
る電源回路の構成例を示す図である。先ず、この図5に
おいて、入力電源Vinは、例えば、商用交流電源として
の交流入力電圧を整流平滑する等により、直流入力電圧
が生成されていることを表している。そして、このよう
に生成される直流入力電圧(Vin)を入力して断続する
電圧共振形コンバータにおいて、図示するようにスイッ
チング素子Q1とスイッチング素子Q2がカスケード接続
されたスイッチ回路が設けられている。スイッチング素
子Q1としては、例えば高耐圧のバイポーラトランジス
タ(BJT:接合型トランジスタ)が選定され、また、
スイッチング素子Q2としては、例えばスイッチング素
子Q1よりも低耐圧のMOS−FETが選定される。こ
のようにカスケード接続されたスイッチ回路のスイッチ
ング素子Q2のゲートには、後述する制御・ドライブ回
路1から出力されるドライブ電圧が印加される。
【0004】上記スイッチ回路には、図示するように一
次側並列共振コンデンサCrが並列に接続される。ま
た、入力電源Vinの正極端子と、コンバータトランス
PITの一次側巻線Npとの間には、共振インダクタL
rが接続されている。そして、これら一次側並列共振コ
ンデンサCrと共振インダクタLr(及び一次側巻線Np
の漏洩インダクタンス)とによっては、一次側並列共振
回路を形成しており、この図に示す電源回路の一次側に
おいては、電圧共振形コンバータとしての動作が得られ
るようにされる。
次側並列共振コンデンサCrが並列に接続される。ま
た、入力電源Vinの正極端子と、コンバータトランス
PITの一次側巻線Npとの間には、共振インダクタL
rが接続されている。そして、これら一次側並列共振コ
ンデンサCrと共振インダクタLr(及び一次側巻線Np
の漏洩インダクタンス)とによっては、一次側並列共振
回路を形成しており、この図に示す電源回路の一次側に
おいては、電圧共振形コンバータとしての動作が得られ
るようにされる。
【0005】上記スイッチ回路のスイッチング素子Q1
のベースには、図示するようにベース抵抗Rbとスイッ
チ回路駆動のための駆動(ドライブ)電源Vddの直列接
続回路が直列に接続され、この駆動電源Vddの負極側は
一次側アースに接地される。駆動電源Vddは、スイッチ
ング素子Q1のベースに対しバイアス電圧としての直流
電圧が供給されていることを表している。そして、この
駆動電源Vddには、バイパスコンデンサCddが並列に接
続され、これによりスイッチング素子Q1のストレージ
期間に対応して電流を流すための経路が形成される。
のベースには、図示するようにベース抵抗Rbとスイッ
チ回路駆動のための駆動(ドライブ)電源Vddの直列接
続回路が直列に接続され、この駆動電源Vddの負極側は
一次側アースに接地される。駆動電源Vddは、スイッチ
ング素子Q1のベースに対しバイアス電圧としての直流
電圧が供給されていることを表している。そして、この
駆動電源Vddには、バイパスコンデンサCddが並列に接
続され、これによりスイッチング素子Q1のストレージ
期間に対応して電流を流すための経路が形成される。
【0006】上記スイッチ回路(Q1−Q2)に対して
は、逆方向電流経路を形成するためのダンパーダイオー
ドDpが並列に設けられる。このダンパーダイオードDp
は、図示するように一次側並列共振コンデンサCrに対
しても並列に接続されることとなる。
は、逆方向電流経路を形成するためのダンパーダイオー
ドDpが並列に設けられる。このダンパーダイオードDp
は、図示するように一次側並列共振コンデンサCrに対
しても並列に接続されることとなる。
【0007】コンバータトランスPITの一次側巻線N
pには、スイッチング素子Q1のスイッチング出力が供給
されることで、スイッチング素子Q1のスイッチング周
波数に対応する周期の交番電圧が発生する。そして、こ
のようにして得られた交番電圧は一次側巻線Npから二
次側巻線Nsに励起される。
pには、スイッチング素子Q1のスイッチング出力が供給
されることで、スイッチング素子Q1のスイッチング周
波数に対応する周期の交番電圧が発生する。そして、こ
のようにして得られた交番電圧は一次側巻線Npから二
次側巻線Nsに励起される。
【0008】コンバータトランスPITの二次側におい
ては、二次側巻線Nsの一方の端部に対して二次側整流
ダイオードDoのアノードが接続され、この二次側整流
ダイオードDoのカソードには平滑コンデンサCoの正極
端子に接続される。これによりこのコンバータトランス
PITの二次側においては半波整流回路が形成され、平
滑コンデンサCoの両端には二次側直流出力電圧Eo1が
得られることとなる。この二次側直流出力電圧Eo1は、
図示しない負荷に供給される。
ては、二次側巻線Nsの一方の端部に対して二次側整流
ダイオードDoのアノードが接続され、この二次側整流
ダイオードDoのカソードには平滑コンデンサCoの正極
端子に接続される。これによりこのコンバータトランス
PITの二次側においては半波整流回路が形成され、平
滑コンデンサCoの両端には二次側直流出力電圧Eo1が
得られることとなる。この二次側直流出力電圧Eo1は、
図示しない負荷に供給される。
【0009】制御・ドライブ回路1は、上記のようにし
て得られる二次側直流出力電圧Eo1を入力し、この電圧
Eo1のレベルに応じて可変させた周波数により、スイッ
チング素子Q2のゲートに対してドライブ信号としての
ゲート電圧を印加するようにして、スイッチング素子Q
2を駆動する。これにより、例えば二次側直流出力電圧
Eo1のレベルに応じてスイッチング素子Q1のスイッチ
ング周波数も可変されるように駆動制御されることにな
る。そして、このようにしてスイッチング素子Q1のス
イッチング周波数を制御することによって、共振インピ
ーダンスを変化させ、二次側直流出力電圧の安定化を図
るようにされる。
て得られる二次側直流出力電圧Eo1を入力し、この電圧
Eo1のレベルに応じて可変させた周波数により、スイッ
チング素子Q2のゲートに対してドライブ信号としての
ゲート電圧を印加するようにして、スイッチング素子Q
2を駆動する。これにより、例えば二次側直流出力電圧
Eo1のレベルに応じてスイッチング素子Q1のスイッチ
ング周波数も可変されるように駆動制御されることにな
る。そして、このようにしてスイッチング素子Q1のス
イッチング周波数を制御することによって、共振インピ
ーダンスを変化させ、二次側直流出力電圧の安定化を図
るようにされる。
【0010】上記したような構成を採る従来の電源回路
における要部の動作波形を図6に示す。まず、図示する
期間t1は、Q2がオンする期間を示している。この期
間t1においては、制御・ドライブ回路1からスイッチ
ング素子Q2のゲートに対して、(スイッチング素子Q
2を)オンとするためのドライブ信号が印加される。こ
れにより、期間t1においてスイッチング素子Q2に流
れる電流IQ2は、図6(c)に示すように正極性の領域
にて増加するような波形が得られる。そして、ドライブ
電源Vddがベースに供給されているスイッチング素子Q
1は、このようにスイッチング素子Q2がオンすることに
よって導通し、図6(b)に示すようにして、コレクタ
電流IQ1が流れるようになる。
における要部の動作波形を図6に示す。まず、図示する
期間t1は、Q2がオンする期間を示している。この期
間t1においては、制御・ドライブ回路1からスイッチ
ング素子Q2のゲートに対して、(スイッチング素子Q
2を)オンとするためのドライブ信号が印加される。こ
れにより、期間t1においてスイッチング素子Q2に流
れる電流IQ2は、図6(c)に示すように正極性の領域
にて増加するような波形が得られる。そして、ドライブ
電源Vddがベースに供給されているスイッチング素子Q
1は、このようにスイッチング素子Q2がオンすることに
よって導通し、図6(b)に示すようにして、コレクタ
電流IQ1が流れるようになる。
【0011】また、この期間t1において、このように
スイッチング素子Q1が導通してオンとなり、コレクタ
電流IQ1が流れることによっては、入力電源Vinから、
共振インダクタLrとコンバータトランスPITの一次
側巻線Npとを介し、励磁電流が流れるようになり、コ
ンバータトランスPITの一次側巻線Npに励磁エネル
ギーが蓄積される。このようにして蓄積されたエネルギ
ーが、交番電圧として二次側に励起される。
スイッチング素子Q1が導通してオンとなり、コレクタ
電流IQ1が流れることによっては、入力電源Vinから、
共振インダクタLrとコンバータトランスPITの一次
側巻線Npとを介し、励磁電流が流れるようになり、コ
ンバータトランスPITの一次側巻線Npに励磁エネル
ギーが蓄積される。このようにして蓄積されたエネルギ
ーが、交番電圧として二次側に励起される。
【0012】次に、期間t2に至ると、制御・ドライブ
回路1からスイッチング素子Q2のゲートに対して、ス
イッチング素子Q2をオフとするためのドライブ信号が
出力される。なお、スイッチング素子Q2をオフとする
ためのドライブ信号は期間t2から期間t4まで継続し
て出力される。このようにして、期間t2が開始される
と、スイッチング素子Q2がオフとなるのに伴い、スイ
ッチング素子Q1のベースには正極性の電流は流れなく
なる。しかしながら、このスイッチング素子Q1には、
オン期間に流れた電流により蓄積キャリアが生じている
ので、蓄積時間が消滅する期間t3開始時点まではオン
状態を持続する。つまり、この期間t2はスイッチング
素子Q1のストレージ期間となる。このため、この期間
t2のストレージ期間には、一次側巻線Npに流れる励
磁電流は、スイッチング素子Q1のコレクタ→ベース→
バイパスコンデンサCddを介して入力電源Vinのマイナ
ス端子へ流入するようになる。このようにスイッチング
素子Q1のコレクタ→ベース→バイパスコンデンサCdd
を介して電流が流れることにより、オン期間にQ1に発
生した蓄積キャリアがすべて消滅すると、スイッチング
素子Q1はオフとなる。
回路1からスイッチング素子Q2のゲートに対して、ス
イッチング素子Q2をオフとするためのドライブ信号が
出力される。なお、スイッチング素子Q2をオフとする
ためのドライブ信号は期間t2から期間t4まで継続し
て出力される。このようにして、期間t2が開始される
と、スイッチング素子Q2がオフとなるのに伴い、スイ
ッチング素子Q1のベースには正極性の電流は流れなく
なる。しかしながら、このスイッチング素子Q1には、
オン期間に流れた電流により蓄積キャリアが生じている
ので、蓄積時間が消滅する期間t3開始時点まではオン
状態を持続する。つまり、この期間t2はスイッチング
素子Q1のストレージ期間となる。このため、この期間
t2のストレージ期間には、一次側巻線Npに流れる励
磁電流は、スイッチング素子Q1のコレクタ→ベース→
バイパスコンデンサCddを介して入力電源Vinのマイナ
ス端子へ流入するようになる。このようにスイッチング
素子Q1のコレクタ→ベース→バイパスコンデンサCdd
を介して電流が流れることにより、オン期間にQ1に発
生した蓄積キャリアがすべて消滅すると、スイッチング
素子Q1はオフとなる。
【0013】次に、スイッチング素子Q1がオフとなっ
て以降の期間t3における動作は次のようになる。先
ず、この期間t3の前半の期間においては、共振インダ
クタLrを介して流れる電流は、引き続き一次側並列共
振コンデンサCrを充電するようにされ、このとき一次
側並列共振コンデンサCrに流れる電流ICrは、図6
(e)に示すような波形が得られる。
て以降の期間t3における動作は次のようになる。先
ず、この期間t3の前半の期間においては、共振インダ
クタLrを介して流れる電流は、引き続き一次側並列共
振コンデンサCrを充電するようにされ、このとき一次
側並列共振コンデンサCrに流れる電流ICrは、図6
(e)に示すような波形が得られる。
【0014】また、コンバータトランスPITの二次側
巻線Nsには誘起電圧が発生し、この期間t3において
は、ほぼ半周期分に対応する誘起電圧が得られる。これ
により整流ダイオードDoが導通し、図6(f)に示す
ようにして整流電流Ioが流れるようにされる。そし
て、この整流電流Ioにより平滑コンデンサCoが充電さ
れることで、二次側直流出力電圧EO1を得る。
巻線Nsには誘起電圧が発生し、この期間t3において
は、ほぼ半周期分に対応する誘起電圧が得られる。これ
により整流ダイオードDoが導通し、図6(f)に示す
ようにして整流電流Ioが流れるようにされる。そし
て、この整流電流Ioにより平滑コンデンサCoが充電さ
れることで、二次側直流出力電圧EO1を得る。
【0015】ここで、図5においても説明したように、
一次側並列共振コンデンサCrは共振インダクタLrとと
もに共振回路を構成する。このため、この期間t3の後
半において、一次側並列共振コンデンサCrの充電電流
は、放電に転じることとなる。このようにして、期間t
3において一次側並列共振コンデンサCrに対する充放
電が行われることで、一次側並列共振コンデンサCrの
両端電圧である一次側共振電圧V1としては、図6
(a)に示すようにして、期間t3において、正弦波状
の共振パルスとなる波形が得られる。そして、一次側並
列共振コンデンサCrに対しては、並列にダンパーダイ
オードDpが接続されていることから、期間t3に発生
する共振パルスとしての一次側共振電圧V1が、ダンパ
ーダイオードDpの両端に印加されることとなる。
一次側並列共振コンデンサCrは共振インダクタLrとと
もに共振回路を構成する。このため、この期間t3の後
半において、一次側並列共振コンデンサCrの充電電流
は、放電に転じることとなる。このようにして、期間t
3において一次側並列共振コンデンサCrに対する充放
電が行われることで、一次側並列共振コンデンサCrの
両端電圧である一次側共振電圧V1としては、図6
(a)に示すようにして、期間t3において、正弦波状
の共振パルスとなる波形が得られる。そして、一次側並
列共振コンデンサCrに対しては、並列にダンパーダイ
オードDpが接続されていることから、期間t3に発生
する共振パルスとしての一次側共振電圧V1が、ダンパ
ーダイオードDpの両端に印加されることとなる。
【0016】そして、図6(a)に示すこの共振電圧V
1がゼロレベルに達した以降の期間t4においては、ダ
ンパーダイオードDpは順バイアスされることにより導
通する。このようにダンパーダイオードDpが導通する
ことによっては、このダンパーダイオードDpには、図
6(d)に示すようにしてダンパー電流IDpが流れるこ
とになる。そして、ダンパーダイオードDpに流れる電
流IDpは、一次側巻線Np→インダクタLrを介して電源
Vinに対して回生電流として流れる。
1がゼロレベルに達した以降の期間t4においては、ダ
ンパーダイオードDpは順バイアスされることにより導
通する。このようにダンパーダイオードDpが導通する
ことによっては、このダンパーダイオードDpには、図
6(d)に示すようにしてダンパー電流IDpが流れるこ
とになる。そして、ダンパーダイオードDpに流れる電
流IDpは、一次側巻線Np→インダクタLrを介して電源
Vinに対して回生電流として流れる。
【0017】この期間t4終了時においては、制御・ド
ライブ回路1により再びスイッチング素子Q2のゲート
にオンとするためのドライブ信号が印加するようにさ
れ、再びスイッチング素子Q1がオンとなるようにされ
る。このようにして、図5で説明した回路においては、
上記期間t1〜t4の動作が繰り返されるようになり、
ゼロ電圧スイッチングが実現される。
ライブ回路1により再びスイッチング素子Q2のゲート
にオンとするためのドライブ信号が印加するようにさ
れ、再びスイッチング素子Q1がオンとなるようにされ
る。このようにして、図5で説明した回路においては、
上記期間t1〜t4の動作が繰り返されるようになり、
ゼロ電圧スイッチングが実現される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記図6の
説明からもわかるように、図5に示したようなカスケー
ド接続の電力用スイッチ構成を採る従来の電源回路にお
いては、回生電流を流すために、カスケード接続された
スイッチング素子Q2とスイッチング素子Q1とから成る
スイッチ回路に対し、逆並列にダンパーダイオードDp
を接続している。そして、このダンパーダイオードDp
としては、上述もしたように共振電圧が印加されること
になるために高耐圧品が必要となる。
説明からもわかるように、図5に示したようなカスケー
ド接続の電力用スイッチ構成を採る従来の電源回路にお
いては、回生電流を流すために、カスケード接続された
スイッチング素子Q2とスイッチング素子Q1とから成る
スイッチ回路に対し、逆並列にダンパーダイオードDp
を接続している。そして、このダンパーダイオードDp
としては、上述もしたように共振電圧が印加されること
になるために高耐圧品が必要となる。
【0019】しかしながら、このようにダンパーダイオ
ードDpとして高耐圧品が選定されることによっては、
このような高耐圧品は一般的に高価であることにより、
例えば図5に示した従来の電源回路を製造する際は、回
路製造コストの削減が図られないという問題があった。
ードDpとして高耐圧品が選定されることによっては、
このような高耐圧品は一般的に高価であることにより、
例えば図5に示した従来の電源回路を製造する際は、回
路製造コストの削減が図られないという問題があった。
【0020】また、このようにダンパーダイオードDp
が高耐圧品とされることによっては、沿面距離を取るた
めのスペースも必要となり、回路面積の縮小化が図られ
ないという問題もあった。
が高耐圧品とされることによっては、沿面距離を取るた
めのスペースも必要となり、回路面積の縮小化が図られ
ないという問題もあった。
【0021】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明としては
以上のような問題点に鑑み、スイッチ回路として以下の
ように構成することとした。すなわち、バイポーラトラ
ンジスタである第1のスイッチング素子と、ボディダイ
オードがソース−ドレイン間に並列に接続された電界効
果トランジスタである第2のスイッチング素子とを、カ
スケード接続して形成され、直流電圧を入力してスイッ
チングを行うスイッチ回路部と、上記第1のスイッチン
グ素子のエミッタに対してアノードが接続され、上記第
1のスイッチング素子のベースに対してカソードが接続
されるようにして設けられるダイオード素子とを備える
ようにした。
以上のような問題点に鑑み、スイッチ回路として以下の
ように構成することとした。すなわち、バイポーラトラ
ンジスタである第1のスイッチング素子と、ボディダイ
オードがソース−ドレイン間に並列に接続された電界効
果トランジスタである第2のスイッチング素子とを、カ
スケード接続して形成され、直流電圧を入力してスイッ
チングを行うスイッチ回路部と、上記第1のスイッチン
グ素子のエミッタに対してアノードが接続され、上記第
1のスイッチング素子のベースに対してカソードが接続
されるようにして設けられるダイオード素子とを備える
ようにした。
【0022】上記構成によるスイッチ回路においては、
第2のスイッチング素子のボディダイオードと、第1の
スイッチング素子のベース−エミッタ間に設けられるダ
イオード素子とによって、逆方向電流経路が形成され
る。そして、上記構成によるスイッチ回路を、例えば電
圧共振形スイッチングコンバータに用いた場合には、第
1のスイッチング素子のターンオン直前に生じる回生電
流を、上記逆方向電流経路を介し、さらに第1のスイッ
チング素子のベース−コレクタを介して流すようにする
ことが可能となる。
第2のスイッチング素子のボディダイオードと、第1の
スイッチング素子のベース−エミッタ間に設けられるダ
イオード素子とによって、逆方向電流経路が形成され
る。そして、上記構成によるスイッチ回路を、例えば電
圧共振形スイッチングコンバータに用いた場合には、第
1のスイッチング素子のターンオン直前に生じる回生電
流を、上記逆方向電流経路を介し、さらに第1のスイッ
チング素子のベース−コレクタを介して流すようにする
ことが可能となる。
【0023】また、このようにスイッチング素子のベー
ス−エミッタ間に設けられるダイオード素子の逆耐圧
は、トランジスタのベース−エミッタ間電圧のみとなる
ことにより、上記構成によるスイッチ回路においては、
上記ダイオード素子として、低耐圧品のダイオードを選
定することが可能となる。
ス−エミッタ間に設けられるダイオード素子の逆耐圧
は、トランジスタのベース−エミッタ間電圧のみとなる
ことにより、上記構成によるスイッチ回路においては、
上記ダイオード素子として、低耐圧品のダイオードを選
定することが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態として
のスイッチ回路について説明する。本実施の形態では、
このスイッチ回路が、電源回路における電圧共振形スイ
ッチングコンバータに用いられる場合を例として挙げ
る。
のスイッチ回路について説明する。本実施の形態では、
このスイッチ回路が、電源回路における電圧共振形スイ
ッチングコンバータに用いられる場合を例として挙げ
る。
【0025】図1は、本実施の形態としてのスイッチ回
路を備える電源回路の構成を示す回路図である。先ず、
図1において、入力電源Vinは、例えば、商用交流電源
としての交流入力電圧を整流平滑する等により、直流入
力電圧が生成されていることを表している。そして、こ
のように生成される直流入力電圧(Vin)を入力して断
続する電圧共振形コンバータとして、図示するようにス
イッチング素子Q1とスイッチング素子Q2がカスケード
接続されたスイッチ回路が設けられている。スイッチン
グ素子Q1としては、例えば高耐圧のバイポーラトラン
ジスタ(BJT:接合型トランジスタ)が選定され、ま
た、スイッチング素子Q2としては、例えばスイッチン
グ素子Q1よりも低耐圧のMOS−FETが選定され
る。
路を備える電源回路の構成を示す回路図である。先ず、
図1において、入力電源Vinは、例えば、商用交流電源
としての交流入力電圧を整流平滑する等により、直流入
力電圧が生成されていることを表している。そして、こ
のように生成される直流入力電圧(Vin)を入力して断
続する電圧共振形コンバータとして、図示するようにス
イッチング素子Q1とスイッチング素子Q2がカスケード
接続されたスイッチ回路が設けられている。スイッチン
グ素子Q1としては、例えば高耐圧のバイポーラトラン
ジスタ(BJT:接合型トランジスタ)が選定され、ま
た、スイッチング素子Q2としては、例えばスイッチン
グ素子Q1よりも低耐圧のMOS−FETが選定され
る。
【0026】上記スイッチング素子Q2のソース−ドレ
イン間には、ダンパーダイオードD1が並列に接続され
る。このダンパーダイオードD1は、スイッチング素子
Q2に内蔵されるボディダイオードとされる。また、こ
のようにカスケード接続されたスイッチ回路のスイッチ
ング素子Q2のゲートには、後述する制御・ドライブ回
路1から出力されるドライブ電圧が印加される。
イン間には、ダンパーダイオードD1が並列に接続され
る。このダンパーダイオードD1は、スイッチング素子
Q2に内蔵されるボディダイオードとされる。また、こ
のようにカスケード接続されたスイッチ回路のスイッチ
ング素子Q2のゲートには、後述する制御・ドライブ回
路1から出力されるドライブ電圧が印加される。
【0027】上記スイッチング素子Q1のベース−エミ
ッタ間にはダイオードDbeが接続される。図示するよう
に、このダイオードDbeのアノードはスイッチング素子
Q1のエミッタ側と接続され、カソードがベース側に接
続される。
ッタ間にはダイオードDbeが接続される。図示するよう
に、このダイオードDbeのアノードはスイッチング素子
Q1のエミッタ側と接続され、カソードがベース側に接
続される。
【0028】この図1に示すスイッチ回路において、上
記したようにしてスイッチング素子Q2、スイッチング
素子Q1のそれぞれに対してダンパーダイオードD1、ダ
イオードDbeが接続されることで、逆方向電流経路が形
成されることとなる。そして、この逆方向電流経路に
は、スイッチング素子Q1のターンオン直前の期間にお
いて発生する回生電流が流れるようにされるのでるが、
これについては後述する。
記したようにしてスイッチング素子Q2、スイッチング
素子Q1のそれぞれに対してダンパーダイオードD1、ダ
イオードDbeが接続されることで、逆方向電流経路が形
成されることとなる。そして、この逆方向電流経路に
は、スイッチング素子Q1のターンオン直前の期間にお
いて発生する回生電流が流れるようにされるのでるが、
これについては後述する。
【0029】上記スイッチ回路に対しては、図示するよ
うに一次側並列共振コンデンサCrが並列に接続され
る。そして、この一次側並列共振コンデンサCrに対し
ては、図示するように共振インダクタLrが並列に接続
されている。これら一次側並列共振コンデンサCrと共
振インダクタLrによっては、一次側並列共振コンデン
サCrのキャパシタンスと共振インダクタLrのインダク
タンス(及び一次側巻線Npの漏洩インダクタンス)と
によって一次側並列共振回路が形成され、この図に示す
電源回路の一次側においては、電圧共振形コンバータと
しての動作が得られるようになる。
うに一次側並列共振コンデンサCrが並列に接続され
る。そして、この一次側並列共振コンデンサCrに対し
ては、図示するように共振インダクタLrが並列に接続
されている。これら一次側並列共振コンデンサCrと共
振インダクタLrによっては、一次側並列共振コンデン
サCrのキャパシタンスと共振インダクタLrのインダク
タンス(及び一次側巻線Npの漏洩インダクタンス)と
によって一次側並列共振回路が形成され、この図に示す
電源回路の一次側においては、電圧共振形コンバータと
しての動作が得られるようになる。
【0030】上記スイッチ回路のスイッチング素子Q1
のベースには、図示するようにベース抵抗Rbとドライ
ブ電源Vddの直列接続回路が直列に接続され、このドラ
イブ電源Vddの負極側は一次側アースに接地される。ド
ライブ電源Vddは、スイッチ回路のドライブ電源であ
り、バイアス電圧としての直流入力電圧が生成されてい
ることを表している。そして、スイッチング素子Q1の
ベースに対して、このバイアス電圧がベース抵抗Rbを
介して供給されることにより、スイッチング素子Q1に
ベース電流が流入するようにされる。
のベースには、図示するようにベース抵抗Rbとドライ
ブ電源Vddの直列接続回路が直列に接続され、このドラ
イブ電源Vddの負極側は一次側アースに接地される。ド
ライブ電源Vddは、スイッチ回路のドライブ電源であ
り、バイアス電圧としての直流入力電圧が生成されてい
ることを表している。そして、スイッチング素子Q1の
ベースに対して、このバイアス電圧がベース抵抗Rbを
介して供給されることにより、スイッチング素子Q1に
ベース電流が流入するようにされる。
【0031】バイパスコンデンサCddは、このドライブ
電源Vddに対して並列に接続され、これによりスイッチ
ング素子Q1のストレージ期間に流れる負極性の電流を
入力電源Vinに流すための経路が形成されることとな
る。
電源Vddに対して並列に接続され、これによりスイッチ
ング素子Q1のストレージ期間に流れる負極性の電流を
入力電源Vinに流すための経路が形成されることとな
る。
【0032】コンバータトランスPITの一次側巻線N
pには、スイッチング素子Q1のスイッチング出力が供給
され、この一次側巻線Npには、スイッチング素子Q1の
スイッチング周波数に対応する周期の交番電圧が発生す
る。そして、このようにして得られた交番電圧は一次側
巻線Npから二次側巻線Nsに励起される。
pには、スイッチング素子Q1のスイッチング出力が供給
され、この一次側巻線Npには、スイッチング素子Q1の
スイッチング周波数に対応する周期の交番電圧が発生す
る。そして、このようにして得られた交番電圧は一次側
巻線Npから二次側巻線Nsに励起される。
【0033】コンバータトランスPITの二次側におい
ては、二次側巻線Nsの一方の端部に対して二次側整流
ダイオードDoのアノードが接続され、この二次側整流
ダイオードDoのカソードには平滑コンデンサCoの正極
端子に接続される。これにより、このコンバータトラン
スPITの二次側においては半波整流回路が形成され、
平滑コンデンサCoの両端には二次側直流出力電圧Eo1
が得られることとなる。この二次側直流出力電圧Eo1
は、図示しない負荷側に供給される。
ては、二次側巻線Nsの一方の端部に対して二次側整流
ダイオードDoのアノードが接続され、この二次側整流
ダイオードDoのカソードには平滑コンデンサCoの正極
端子に接続される。これにより、このコンバータトラン
スPITの二次側においては半波整流回路が形成され、
平滑コンデンサCoの両端には二次側直流出力電圧Eo1
が得られることとなる。この二次側直流出力電圧Eo1
は、図示しない負荷側に供給される。
【0034】制御・ドライブ回路1は、スイッチ回路
(Q1−Q2)をスイッチング駆動すると共に、スイッ
チ回路のスイッチング周波数を可変制御して定電圧化を
図るために設けられる。つまり、制御・ドライブ回路1
では、スイッチング素子Q2を所要のスイッチング周波
数によりオン/オフ制御するためのドライブ信号をゲー
ト電圧として印加する。これにより、スイッチング素子
Q2はドライブ信号に応じた周波数によりオン/オフす
るスイッチング動作を行うことになる。このようにして
スイッチング素子Q2がスイッチング動作を行うこと
で、このスイッチング素子Q2に対してカスケード接続
されたスイッチング素子Q1も同じスイッチング周波数
によってオンオフするスイッチング動作を行う。また、
制御・ドライブ回路1は、二次側直流出力電圧Eo1を入
力し、この二次側直流出力電圧Eo1のレベル変化に応じ
てドライブ信号の周波数を可変するようにされる。この
ようにしてドライブ信号の周波数が可変されると、スイ
ッチ回路(Q1−Q2)のスイッチング周波数も可変さ
れることになる。このようにしてスイッチ回路のスイッ
チング周波数が可変されることで、共振インピーダンス
が変化し、二次側直流出力電圧Eo1のレベルが可変制御
されることになる。このようにして、スイッチング素子
Q1のスイッチング周波数を制御することによって、二
次側直流出力電圧の安定化が図られる。
(Q1−Q2)をスイッチング駆動すると共に、スイッ
チ回路のスイッチング周波数を可変制御して定電圧化を
図るために設けられる。つまり、制御・ドライブ回路1
では、スイッチング素子Q2を所要のスイッチング周波
数によりオン/オフ制御するためのドライブ信号をゲー
ト電圧として印加する。これにより、スイッチング素子
Q2はドライブ信号に応じた周波数によりオン/オフす
るスイッチング動作を行うことになる。このようにして
スイッチング素子Q2がスイッチング動作を行うこと
で、このスイッチング素子Q2に対してカスケード接続
されたスイッチング素子Q1も同じスイッチング周波数
によってオンオフするスイッチング動作を行う。また、
制御・ドライブ回路1は、二次側直流出力電圧Eo1を入
力し、この二次側直流出力電圧Eo1のレベル変化に応じ
てドライブ信号の周波数を可変するようにされる。この
ようにしてドライブ信号の周波数が可変されると、スイ
ッチ回路(Q1−Q2)のスイッチング周波数も可変さ
れることになる。このようにしてスイッチ回路のスイッ
チング周波数が可変されることで、共振インピーダンス
が変化し、二次側直流出力電圧Eo1のレベルが可変制御
されることになる。このようにして、スイッチング素子
Q1のスイッチング周波数を制御することによって、二
次側直流出力電圧の安定化が図られる。
【0035】以上のように構成される電源回路における
各部の動作波形を図2に示す。まず、図示する期間t1
は、Q2がオンする期間を示している。この期間t1に
おいては、制御・ドライブ回路1からスイッチング素子
Q2のゲートに対して、オンとするためのドライブ信号
が印加される。従って、このときのスイッチング素子Q
2に流れる電流IQ2は、図2(c)に示すように正極性
の領域にて増加するような波形が得られる。そして、ド
ライブ電源Vddがベースに供給されているスイッチング
素子Q1は、このようにスイッチング素子Q2がオンする
ことによって導通し、図2(b)に示すようにしてコレ
クタ電流IQ1が流れるようになる。
各部の動作波形を図2に示す。まず、図示する期間t1
は、Q2がオンする期間を示している。この期間t1に
おいては、制御・ドライブ回路1からスイッチング素子
Q2のゲートに対して、オンとするためのドライブ信号
が印加される。従って、このときのスイッチング素子Q
2に流れる電流IQ2は、図2(c)に示すように正極性
の領域にて増加するような波形が得られる。そして、ド
ライブ電源Vddがベースに供給されているスイッチング
素子Q1は、このようにスイッチング素子Q2がオンする
ことによって導通し、図2(b)に示すようにしてコレ
クタ電流IQ1が流れるようになる。
【0036】また、期間t1において、このようにスイ
ッチング素子Q1が導通してオンとなり、コレクタ電流
IQ1が流れることによっては、入力電源Vinから、共振
インダクタLrとコンバータトランスPITの一次側巻
線Npとを介し、励磁電流が流れるようになり、コンバ
ータトランスPITの一次側巻線Npに励磁エネルギー
が蓄積される。このようにして蓄積されたエネルギー
が、交番電圧として二次側に励起される。
ッチング素子Q1が導通してオンとなり、コレクタ電流
IQ1が流れることによっては、入力電源Vinから、共振
インダクタLrとコンバータトランスPITの一次側巻
線Npとを介し、励磁電流が流れるようになり、コンバ
ータトランスPITの一次側巻線Npに励磁エネルギー
が蓄積される。このようにして蓄積されたエネルギー
が、交番電圧として二次側に励起される。
【0037】次に、期間t2に至ると、制御・ドライブ
回路1からスイッチング素子Q2のゲートに対して、ス
イッチング素子Q2をオフとするためのドライブ信号が
出力される。なお、スイッチング素子Q2をオフとする
ためのドライブ信号は期間t2から期間t4まで継続し
て出力される。このようにして、期間t2が開始される
と、スイッチング素子Q2がオフとなるのに伴い、スイ
ッチング素子Q1のベースには正極性の電流は流れなく
なる。しかしながら、このスイッチング素子Q1には、
オン期間に流れた電流により蓄積キャリアが生じている
ので、蓄積時間が消滅する期間t3開始時点まではオン
状態を持続する。つまり、この期間t2はスイッチング
素子Q1のストレージ期間となる。このため、このスト
レージ期間としての期間t2においては、一次側巻線N
pに流れる励磁電流は、スイッチング素子Q1のコレクタ
→ベース→バイパスコンデンサCddを介して入力電源V
inのマイナス端子へ流入するようになる。このようにス
イッチング素子Q1のコレクタ→ベース→バイパスコン
デンサCddを介して電流が流れることにより、オン期間
にQ1に発生した蓄積キャリアが消滅し、スイッチング
素子Q1はオフとなる。
回路1からスイッチング素子Q2のゲートに対して、ス
イッチング素子Q2をオフとするためのドライブ信号が
出力される。なお、スイッチング素子Q2をオフとする
ためのドライブ信号は期間t2から期間t4まで継続し
て出力される。このようにして、期間t2が開始される
と、スイッチング素子Q2がオフとなるのに伴い、スイ
ッチング素子Q1のベースには正極性の電流は流れなく
なる。しかしながら、このスイッチング素子Q1には、
オン期間に流れた電流により蓄積キャリアが生じている
ので、蓄積時間が消滅する期間t3開始時点まではオン
状態を持続する。つまり、この期間t2はスイッチング
素子Q1のストレージ期間となる。このため、このスト
レージ期間としての期間t2においては、一次側巻線N
pに流れる励磁電流は、スイッチング素子Q1のコレクタ
→ベース→バイパスコンデンサCddを介して入力電源V
inのマイナス端子へ流入するようになる。このようにス
イッチング素子Q1のコレクタ→ベース→バイパスコン
デンサCddを介して電流が流れることにより、オン期間
にQ1に発生した蓄積キャリアが消滅し、スイッチング
素子Q1はオフとなる。
【0038】次に、スイッチング素子Q1がオフとなっ
てから以降の期間t3においては、コンバータトランス
PITの二次側巻線Nsには誘起電圧が発生し、この期
間t3においては、ほぼ半周期分に対応する誘起電圧が
得られる。これにより整流ダイオードDoが導通し、図
2(f)に示すようにして整流電流Ioが流れるように
される。そして、この整流電流Ioにより平滑コンデン
サCoが充電されることで、二次側直流出力電圧EO1を
得る。
てから以降の期間t3においては、コンバータトランス
PITの二次側巻線Nsには誘起電圧が発生し、この期
間t3においては、ほぼ半周期分に対応する誘起電圧が
得られる。これにより整流ダイオードDoが導通し、図
2(f)に示すようにして整流電流Ioが流れるように
される。そして、この整流電流Ioにより平滑コンデン
サCoが充電されることで、二次側直流出力電圧EO1を
得る。
【0039】また、この期間t3においては、共振イン
ダクタLrを介して流れる電流は、引き続き一次側並列
共振コンデンサCrを充電するようにされ、このとき一
次側並列共振コンデンサCrに流れる電流ICrは、図2
(e)に示すような波形が得られる。また、これに伴
い、一次側並列共振コンデンサCrの両端には、図2
(a)に示すようにして一次側共振電圧V1が発生す
る。そして、このようにして発生した共振電圧V1は、
一次側並列共振コンデンサCrと並列接続されているス
イッチ回路に対して印加されることとなる。
ダクタLrを介して流れる電流は、引き続き一次側並列
共振コンデンサCrを充電するようにされ、このとき一
次側並列共振コンデンサCrに流れる電流ICrは、図2
(e)に示すような波形が得られる。また、これに伴
い、一次側並列共振コンデンサCrの両端には、図2
(a)に示すようにして一次側共振電圧V1が発生す
る。そして、このようにして発生した共振電圧V1は、
一次側並列共振コンデンサCrと並列接続されているス
イッチ回路に対して印加されることとなる。
【0040】上記期間t3において、期間t3開始後あ
る期間を経過すると、一次側並列共振コンデンサCrの
充電電流が放電に転じることとなり、これに伴って、図
2(a)に示すように一次側並列共振コンデンサCrの
両端電圧である共振電圧V1としては正極性の領域にお
いて減少する波形が得られるようになる。そして、この
共振電圧V1がゼロレベルに達した以降の期間t4にお
いては、これまで共振電圧V1が印加されていたスイッ
チ回路において、逆方向電流経路を形成するダンパーダ
イオードD1−ダイオードDbeの直列回路が順バイアス
されることとなる。これに伴い、ダイオードDbeには図
2(d)に示すような電流Ibeが流れることになる。こ
のダイオードDbeに流れる電流Ibeは、スイッチング素
子Q1のベース−コレクタ間のPN接合→一次側巻線Np
→インダクタLrを介して流れるようになり、この電流
は回生電流として電源Vinに流入する。
る期間を経過すると、一次側並列共振コンデンサCrの
充電電流が放電に転じることとなり、これに伴って、図
2(a)に示すように一次側並列共振コンデンサCrの
両端電圧である共振電圧V1としては正極性の領域にお
いて減少する波形が得られるようになる。そして、この
共振電圧V1がゼロレベルに達した以降の期間t4にお
いては、これまで共振電圧V1が印加されていたスイッ
チ回路において、逆方向電流経路を形成するダンパーダ
イオードD1−ダイオードDbeの直列回路が順バイアス
されることとなる。これに伴い、ダイオードDbeには図
2(d)に示すような電流Ibeが流れることになる。こ
のダイオードDbeに流れる電流Ibeは、スイッチング素
子Q1のベース−コレクタ間のPN接合→一次側巻線Np
→インダクタLrを介して流れるようになり、この電流
は回生電流として電源Vinに流入する。
【0041】期間t4終了時においては、図1で説明し
た制御・ドライブ回路1により再びスイッチング素子Q
2のゲートにオンドライブ信号が印加するようにされ、
スイッチング素子Q1がオンとなるようにされる。この
ようにして、図1で説明した回路においては、上記期間
t1〜t4の動作が繰り返されるようになり、ゼロ電圧
スイッチングが実現されるようになる。
た制御・ドライブ回路1により再びスイッチング素子Q
2のゲートにオンドライブ信号が印加するようにされ、
スイッチング素子Q1がオンとなるようにされる。この
ようにして、図1で説明した回路においては、上記期間
t1〜t4の動作が繰り返されるようになり、ゼロ電圧
スイッチングが実現されるようになる。
【0042】上述もしたように、本実施の形態のスイッ
チ回路においては、スイッチング素子Q2と並列にダン
パーダイオードD1を接続し、さらに、スイッチング素
子Q1のベース−エミッタ間にダイオードDbeを接続す
ることで、逆方向電流経路を形成するようにしている。
そして、このようにして逆方向電流経路を形成すること
により、この経路にスイッチング素子Q1のターンオン
直前の期間(図2における期間t4)に発生する回生電
流を流すことが可能となるようにしている。これによ
り、例えば本実施の形態のスイッチ回路を用いる電源回
路には、従来必要とされていた高耐圧のダンパーダイオ
ードDpを不要とした構成を採ることが可能となる。
チ回路においては、スイッチング素子Q2と並列にダン
パーダイオードD1を接続し、さらに、スイッチング素
子Q1のベース−エミッタ間にダイオードDbeを接続す
ることで、逆方向電流経路を形成するようにしている。
そして、このようにして逆方向電流経路を形成すること
により、この経路にスイッチング素子Q1のターンオン
直前の期間(図2における期間t4)に発生する回生電
流を流すことが可能となるようにしている。これによ
り、例えば本実施の形態のスイッチ回路を用いる電源回
路には、従来必要とされていた高耐圧のダンパーダイオ
ードDpを不要とした構成を採ることが可能となる。
【0043】また、図2の動作説明からも理解されるよ
うに、本実施の形態のスイッチ回路においては、共振電
圧V1に対するスイッチング素子Q1の耐圧は、ベース−
コレクタ間のPN接合で確保することができるようにな
る。そして、このように逆方向電流経路を形成するダイ
オードDbeの逆耐圧は、図1に示した構成からも理解さ
れるように、スイッチング素子Q1のベース−エミッタ
間電圧のみとなる。すなわち、このダイオードDbeとし
ては、低耐圧品のものを選定できることとなる。
うに、本実施の形態のスイッチ回路においては、共振電
圧V1に対するスイッチング素子Q1の耐圧は、ベース−
コレクタ間のPN接合で確保することができるようにな
る。そして、このように逆方向電流経路を形成するダイ
オードDbeの逆耐圧は、図1に示した構成からも理解さ
れるように、スイッチング素子Q1のベース−エミッタ
間電圧のみとなる。すなわち、このダイオードDbeとし
ては、低耐圧品のものを選定できることとなる。
【0044】また、上記のようにスイッチング素子Q1
のベース−エミッタ間にダイオードDbeが設けられ、回
生電流がスイッチング素子Q1のベース−コレクタ間の
PN接合を介して流れるようにされることによっては、
スイッチング素子Q1に蓄積キャリアが発生するように
なる。このため、図2で説明した期間t4が終了し、再
びスイッチング素子Q2がオンとなる期間t1におい
て、スイッチング素子Q1のコレクタ−エミッタ間に順
方向電流が流れようとする際は、従来よりも少ないベー
ス電流でコレクタ電流を流すことが可能となる。このた
め、本実施の形態のスイッチ回路によっては、スイッチ
ング素子Q1のベース電源Vddを、従来に比してより低
電力に抑えることが可能となる。また、これにより、ド
ライブ損失削減による高効率化、及びドライブ回路の実
際の構成の簡素化が図られる結果となる。なお、この効
果について、図1に示した構成による実験を行ったとこ
ろ、スイッチング素子Q1のベース電流は約2割削減さ
れる結果となった。
のベース−エミッタ間にダイオードDbeが設けられ、回
生電流がスイッチング素子Q1のベース−コレクタ間の
PN接合を介して流れるようにされることによっては、
スイッチング素子Q1に蓄積キャリアが発生するように
なる。このため、図2で説明した期間t4が終了し、再
びスイッチング素子Q2がオンとなる期間t1におい
て、スイッチング素子Q1のコレクタ−エミッタ間に順
方向電流が流れようとする際は、従来よりも少ないベー
ス電流でコレクタ電流を流すことが可能となる。このた
め、本実施の形態のスイッチ回路によっては、スイッチ
ング素子Q1のベース電源Vddを、従来に比してより低
電力に抑えることが可能となる。また、これにより、ド
ライブ損失削減による高効率化、及びドライブ回路の実
際の構成の簡素化が図られる結果となる。なお、この効
果について、図1に示した構成による実験を行ったとこ
ろ、スイッチング素子Q1のベース電流は約2割削減さ
れる結果となった。
【0045】さらに、図1で説明したように、本実施の
形態のスイッチ回路は、スイッチング素子Q2に逆並列
に接続されるダンパーダイオードD1として、スイッチ
ング素子Q2が内蔵するボディダイオードを選定するも
のである。すなわち、本実施の形態としてのスイッチ回
路の実際の構成としては、このダンパーダイオードD1
として、特に構成部品は不要になることとなる。従っ
て、この場合、例えば従来の電源回路の構成に対し、高
耐圧品のダンパーダイオードDpに代えて、低耐圧品の
ダイオードDbeをスイッチング素子Q1のベース−エミ
ッタ間に設けるという変更を行うことのみで、以上で説
明したような効果を得ることが可能となる。
形態のスイッチ回路は、スイッチング素子Q2に逆並列
に接続されるダンパーダイオードD1として、スイッチ
ング素子Q2が内蔵するボディダイオードを選定するも
のである。すなわち、本実施の形態としてのスイッチ回
路の実際の構成としては、このダンパーダイオードD1
として、特に構成部品は不要になることとなる。従っ
て、この場合、例えば従来の電源回路の構成に対し、高
耐圧品のダンパーダイオードDpに代えて、低耐圧品の
ダイオードDbeをスイッチング素子Q1のベース−エミ
ッタ間に設けるという変更を行うことのみで、以上で説
明したような効果を得ることが可能となる。
【0046】また、本実施の形態のスイッチ回路として
は、変形例として、図3に示すような構成とされる電源
回路に用いられ得る。なお、この図3において、既に図
1で説明した部分については同一の符号を付して説明を
省略する。
は、変形例として、図3に示すような構成とされる電源
回路に用いられ得る。なお、この図3において、既に図
1で説明した部分については同一の符号を付して説明を
省略する。
【0047】まず、この図3において示す電源回路は、
図1で説明した回路の二次側において、コンバータトラ
ンスPITの二次側巻線Nsに対して二次側並列共振コ
ンデンサC2を並列に接続するものである。すなわち、
この図3に示す電源回路においては、このコンデンサC
2のキャパシタンスと、二次側巻線Nsのインダクタンス
とによって、二次側においても並列共振回路が形成され
るようにするものである。つまり、この図3に示す回路
は、一次側及び二次側において並列共振回路が形成され
ることで、一次側と二次側とで共振動作が得られること
になる。つまり、いわゆる複合共振形スイッチングコン
バータとしての動作が得られるものである。なお、本出
願人は、先に複合共振形スイッチングコンバータを各種
提案し、出願している。そして、このようにして先に出
願された複合共振形スイッチングコンバータとしては、
二次側に直列共振回路を備えた構成も提案している。本
実施の形態のスイッチ回路を備える複合共振形スイッチ
ングコンバータとしても、二次側に直列共振回路を備え
た構成が採用されて構わないものとされる。そして、こ
の図に示す電源回路におけるスイッチ回路としては、図
1で説明したスイッチ回路と同様の動作が得られるもの
である。
図1で説明した回路の二次側において、コンバータトラ
ンスPITの二次側巻線Nsに対して二次側並列共振コ
ンデンサC2を並列に接続するものである。すなわち、
この図3に示す電源回路においては、このコンデンサC
2のキャパシタンスと、二次側巻線Nsのインダクタンス
とによって、二次側においても並列共振回路が形成され
るようにするものである。つまり、この図3に示す回路
は、一次側及び二次側において並列共振回路が形成され
ることで、一次側と二次側とで共振動作が得られること
になる。つまり、いわゆる複合共振形スイッチングコン
バータとしての動作が得られるものである。なお、本出
願人は、先に複合共振形スイッチングコンバータを各種
提案し、出願している。そして、このようにして先に出
願された複合共振形スイッチングコンバータとしては、
二次側に直列共振回路を備えた構成も提案している。本
実施の形態のスイッチ回路を備える複合共振形スイッチ
ングコンバータとしても、二次側に直列共振回路を備え
た構成が採用されて構わないものとされる。そして、こ
の図に示す電源回路におけるスイッチ回路としては、図
1で説明したスイッチ回路と同様の動作が得られるもの
である。
【0048】また、本実施の形態のスイッチ回路として
は、他の変形例として、水平偏向回路に応用することも
可能である。この変形例について図4を参照して説明す
る。まず、図4(a)には、従来としてのスイッチ回路
を備えた場合の水平偏向回路の構成が示されている。ド
ライブ回路2は、スイッチ回路にドライブ電源を供給す
るとともに、スイッチ回路を駆動制御する。このスイッ
チ回路は、図5に示したスイッチ回路と同様に、バイポ
ーラトランジスタであるスイッチング素子Q1と、MO
S−FETであるスイッチング素子Q2とをカスケード
接続し、またスイッチ素子Q2に対してボディダイオー
ドを逆並列接続して形成される。そして、このスイッチ
回路に対して、偏向ヨーク(偏向コイル)としてのイン
ダクタLy、共振コンデンサCr、及びダンパーダイオー
ドDpが並列に接続される。そして、インダクタLy、
共振コンデンサCrによって並列共振回路を形成してい
る。このような構成では、スイッチ回路がオフとなる期
間内において生じる並列共振電圧パルスがダンパーダイ
オードDpに印加されることとなって、ダンパーダイオ
ードDpとしては高耐圧品が必要とされていた。つま
り、図5に示す回路と同様の問題を有していることにな
る。
は、他の変形例として、水平偏向回路に応用することも
可能である。この変形例について図4を参照して説明す
る。まず、図4(a)には、従来としてのスイッチ回路
を備えた場合の水平偏向回路の構成が示されている。ド
ライブ回路2は、スイッチ回路にドライブ電源を供給す
るとともに、スイッチ回路を駆動制御する。このスイッ
チ回路は、図5に示したスイッチ回路と同様に、バイポ
ーラトランジスタであるスイッチング素子Q1と、MO
S−FETであるスイッチング素子Q2とをカスケード
接続し、またスイッチ素子Q2に対してボディダイオー
ドを逆並列接続して形成される。そして、このスイッチ
回路に対して、偏向ヨーク(偏向コイル)としてのイン
ダクタLy、共振コンデンサCr、及びダンパーダイオー
ドDpが並列に接続される。そして、インダクタLy、
共振コンデンサCrによって並列共振回路を形成してい
る。このような構成では、スイッチ回路がオフとなる期
間内において生じる並列共振電圧パルスがダンパーダイ
オードDpに印加されることとなって、ダンパーダイオ
ードDpとしては高耐圧品が必要とされていた。つま
り、図5に示す回路と同様の問題を有していることにな
る。
【0049】そこで、図4(b)に示すようにして、こ
の水平偏向回路に本実施の形態のスイッチ回路を用いた
構成とする。これにより、水平偏向回路においても、ス
イッチング素子Q1がターンオンする直前の期間に発生
する回生電流が、ダンパーダイオードD1→ダイオード
Dbe→スイッチング素子Q1のベース−コレクタPN接
合を介して流れるようにする。このような構成とすれ
ば、先の各実施の形態と同様にして、水平偏向回路にお
いて従来必要とされていたダンパーダイオードDpが省
略されることになる。また、この場合にも、ダイオード
Dbeにかかる逆方向電圧は、スイッチング素子Q1のベ
ース−エミッタ間電圧となるので、低耐圧品を選定でき
る。即ち、これまでの実施の形態と同様の効果が得られ
るものである。
の水平偏向回路に本実施の形態のスイッチ回路を用いた
構成とする。これにより、水平偏向回路においても、ス
イッチング素子Q1がターンオンする直前の期間に発生
する回生電流が、ダンパーダイオードD1→ダイオード
Dbe→スイッチング素子Q1のベース−コレクタPN接
合を介して流れるようにする。このような構成とすれ
ば、先の各実施の形態と同様にして、水平偏向回路にお
いて従来必要とされていたダンパーダイオードDpが省
略されることになる。また、この場合にも、ダイオード
Dbeにかかる逆方向電圧は、スイッチング素子Q1のベ
ース−エミッタ間電圧となるので、低耐圧品を選定でき
る。即ち、これまでの実施の形態と同様の効果が得られ
るものである。
【0050】なお、本実施の形態では、スイッチ回路が
用いられる電源回路の構成として、電圧共振形コンバー
タの構成を例に挙げて説明したが、本実施の形態として
は、電圧共振形コンバータ以外の構成が採られても構わ
ないものである。また、本実施の形態のスイッチ回路と
しては、例えば偏向回路に代表されるように、スイッチ
ングコンバータ以外であってもスイッチング動作を行う
回路に対しても適用できるものである。
用いられる電源回路の構成として、電圧共振形コンバー
タの構成を例に挙げて説明したが、本実施の形態として
は、電圧共振形コンバータ以外の構成が採られても構わ
ないものである。また、本実施の形態のスイッチ回路と
しては、例えば偏向回路に代表されるように、スイッチ
ングコンバータ以外であってもスイッチング動作を行う
回路に対しても適用できるものである。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明のスイッチ回路は、
直流電圧を入力してスイッチングを行うスイッチ回路部
として、バイポーラトランジスタ(第1のスイッチング
素子)と、ボディダイオードがソース−ドレイン間に並
列に接続されたMOS−FET(第2のスイッチング素
子)とをカスケード接続している。そのうえで、上記バ
イポーラトランジスタのベース−エミッタ間にダイオー
ド素子を接続するようにしている。これにより、バイポ
ーラトランジスタのターンオン直前に発生する回生電流
は、ボディダイオード→ベース−エミッタ間ダイオード
→バイポーラトランジスタのベース→コレクタという逆
方向電流経路によって流れるようにされる。
直流電圧を入力してスイッチングを行うスイッチ回路部
として、バイポーラトランジスタ(第1のスイッチング
素子)と、ボディダイオードがソース−ドレイン間に並
列に接続されたMOS−FET(第2のスイッチング素
子)とをカスケード接続している。そのうえで、上記バ
イポーラトランジスタのベース−エミッタ間にダイオー
ド素子を接続するようにしている。これにより、バイポ
ーラトランジスタのターンオン直前に発生する回生電流
は、ボディダイオード→ベース−エミッタ間ダイオード
→バイポーラトランジスタのベース→コレクタという逆
方向電流経路によって流れるようにされる。
【0052】このような構成とすることで、例えば従来
において上記回生電流を流す逆方向電流経路経路を形成
するために共振コンデンサに対して並列に接続されてい
た高耐圧のダンパーダイオードは、省略することができ
る。そのうえで本発明では、上記逆方向電流経路を形成
するために、第1のスイッチング素子のベース−エミッ
タ間に接続されるダイオード素子の逆耐圧は、トランジ
スタのベース−エミッタ間電圧のみとなる。このため、
本発明によるスイッチ回路においては、このダイオード
素子として低耐圧品のダイオードを選定することができ
るようになる。このように低耐圧品のダイオードが選定
可能となることによって、本発明のスイッチ回路を用い
た、例えば電源回路等を製造するにあたっては、製造コ
ストの削減、及び沿面距離の省略による回路面積の縮小
化が図られるようになる。
において上記回生電流を流す逆方向電流経路経路を形成
するために共振コンデンサに対して並列に接続されてい
た高耐圧のダンパーダイオードは、省略することができ
る。そのうえで本発明では、上記逆方向電流経路を形成
するために、第1のスイッチング素子のベース−エミッ
タ間に接続されるダイオード素子の逆耐圧は、トランジ
スタのベース−エミッタ間電圧のみとなる。このため、
本発明によるスイッチ回路においては、このダイオード
素子として低耐圧品のダイオードを選定することができ
るようになる。このように低耐圧品のダイオードが選定
可能となることによって、本発明のスイッチ回路を用い
た、例えば電源回路等を製造するにあたっては、製造コ
ストの削減、及び沿面距離の省略による回路面積の縮小
化が図られるようになる。
【0053】また、このようにバイポーラトランジスタ
のベース−エミッタ間にダイオード素子が設けられるこ
とにより、回生電流はベース−コレクタ間のPN接合を
介して流れるようにされる。そして、このように回生電
流が流れるようにされることによっては、バイポーラト
ランジスタのベース−コレクタ間側のPN接合に蓄積キ
ャリアが発生するようになる。このため、このバイポー
ラトランジスタがターンオンし、コレクタ−エミッタ間
に順方向電流が流れようとする際は、従来よりも少ない
ベース電流でコレクタ電流を流すことが可能となる。こ
のため、本発明のスイッチ回路によっては、トランジス
タのドライブ電源を従来に比してより低電力化すること
が可能となる。また、これにより、ドライブ損失削減に
よる高効率化、及びドライブ回路の実際の構成を簡素化
することが可能となる。
のベース−エミッタ間にダイオード素子が設けられるこ
とにより、回生電流はベース−コレクタ間のPN接合を
介して流れるようにされる。そして、このように回生電
流が流れるようにされることによっては、バイポーラト
ランジスタのベース−コレクタ間側のPN接合に蓄積キ
ャリアが発生するようになる。このため、このバイポー
ラトランジスタがターンオンし、コレクタ−エミッタ間
に順方向電流が流れようとする際は、従来よりも少ない
ベース電流でコレクタ電流を流すことが可能となる。こ
のため、本発明のスイッチ回路によっては、トランジス
タのドライブ電源を従来に比してより低電力化すること
が可能となる。また、これにより、ドライブ損失削減に
よる高効率化、及びドライブ回路の実際の構成を簡素化
することが可能となる。
【図1】本発明の実施の形態としてのスイッチ回路が用
いられる電源回路の構成を示す図である。
いられる電源回路の構成を示す図である。
【図2】図1に示した回路の各部の動作波形を示した図
である。
である。
【図3】本実施の形態の変形例を示す図である。
【図4】本実施の形態の他の変形例を示す図である。
【図5】従来におけるスイッチ回路を用いた電源回路の
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図6】図5に示した回路の各部の動作波形を示す図で
ある。
ある。
Q1 スイッチング素子、Q2 スイッチング素子、Vin
入力電源、Vdd 駆動(ドライブ)電源、Cr 一次
側並列共振コンデンサ、Cdd バイパスコンデンサ、C
o 平滑コンデンサ、C2 二次側並列共振コンデンサ、
Dbe ダイオード、D1 ダンパーダイオード、Do 整
流ダイオード、Lr 共振インダクタンス、PIT コ
ンバータトランス、Np 一次側巻線、Ns 二次側巻
線、Rbベース抵抗、1 制御・ドライブ回路、2 ド
ライブ回路
入力電源、Vdd 駆動(ドライブ)電源、Cr 一次
側並列共振コンデンサ、Cdd バイパスコンデンサ、C
o 平滑コンデンサ、C2 二次側並列共振コンデンサ、
Dbe ダイオード、D1 ダンパーダイオード、Do 整
流ダイオード、Lr 共振インダクタンス、PIT コ
ンバータトランス、Np 一次側巻線、Ns 二次側巻
線、Rbベース抵抗、1 制御・ドライブ回路、2 ド
ライブ回路
Claims (4)
- 【請求項1】 バイポーラトランジスタである第1のス
イッチング素子と、ボディダイオードがソース−ドレイ
ン間に並列に接続された電界効果トランジスタである第
2のスイッチング素子とを、カスケード接続して形成さ
れ、直流電圧を入力してスイッチングを行うスイッチ回
路部と、 上記第1のスイッチング素子のエミッタに対してアノー
ドが接続され、上記第1のスイッチング素子のベースに
対してカソードが接続されるようにして設けられるダイ
オード素子と、 を備えることを特徴とするスイッチ回路。 - 【請求項2】 上記スイッチ回路部は、 電圧共振形スイッチングコンバータにおけるスイッチン
グ回路として備えられる、 ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチ回路。 - 【請求項3】 上記スイッチ回路部は、 複合共振形スイッチングコンバータにおけるスイッチン
グ回路として備えられる、 ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチ回路。 - 【請求項4】 上記スイッチ回路部は、 水平偏向回路におけるスイッチング回路として備えられ
る、 ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチ回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001400990A JP2003199344A (ja) | 2001-12-28 | 2001-12-28 | スイッチ回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001400990A JP2003199344A (ja) | 2001-12-28 | 2001-12-28 | スイッチ回路 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003199344A true JP2003199344A (ja) | 2003-07-11 |
Family
ID=27605241
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001400990A Pending JP2003199344A (ja) | 2001-12-28 | 2001-12-28 | スイッチ回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003199344A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006288032A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Nec Corp | マルチ入力電源回路およびその電源切換方法 |
| GB2448761A (en) * | 2007-04-27 | 2008-10-29 | Cambridge Semiconductor Ltd | Protecting a power converter switch |
| JP2012115039A (ja) * | 2010-11-24 | 2012-06-14 | Rohm Co Ltd | スイッチング電源の制御回路ならびにそれを用いたスイッチング電源および電子機器 |
| CN102594123A (zh) * | 2010-11-24 | 2012-07-18 | 罗姆股份有限公司 | 开关电源的控制电路、控制方法及开关电源、电子设备 |
| WO2017212739A1 (ja) | 2016-06-10 | 2017-12-14 | Ntn株式会社 | 力率改善装置 |
| US10778095B2 (en) | 2016-06-10 | 2020-09-15 | Ntn Corporation | Switching DC/DC converter having power output during on and off periods |
-
2001
- 2001-12-28 JP JP2001400990A patent/JP2003199344A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006288032A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Nec Corp | マルチ入力電源回路およびその電源切換方法 |
| GB2448761A (en) * | 2007-04-27 | 2008-10-29 | Cambridge Semiconductor Ltd | Protecting a power converter switch |
| US8411468B2 (en) | 2007-04-27 | 2013-04-02 | Cambridge Semiconductor Limited | Power converters |
| JP2012115039A (ja) * | 2010-11-24 | 2012-06-14 | Rohm Co Ltd | スイッチング電源の制御回路ならびにそれを用いたスイッチング電源および電子機器 |
| CN102594123A (zh) * | 2010-11-24 | 2012-07-18 | 罗姆股份有限公司 | 开关电源的控制电路、控制方法及开关电源、电子设备 |
| WO2017212739A1 (ja) | 2016-06-10 | 2017-12-14 | Ntn株式会社 | 力率改善装置 |
| US10541600B2 (en) | 2016-06-10 | 2020-01-21 | Ntn Corporation | Power factor improvement device |
| US10778095B2 (en) | 2016-06-10 | 2020-09-15 | Ntn Corporation | Switching DC/DC converter having power output during on and off periods |
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