JP2003200672A - レーザー熱転写用インクシート及び、その製造方法 - Google Patents

レーザー熱転写用インクシート及び、その製造方法

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JP2003200672A
JP2003200672A JP2002136800A JP2002136800A JP2003200672A JP 2003200672 A JP2003200672 A JP 2003200672A JP 2002136800 A JP2002136800 A JP 2002136800A JP 2002136800 A JP2002136800 A JP 2002136800A JP 2003200672 A JP2003200672 A JP 2003200672A
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laser thermal
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Tomohisa Ota
智久 太田
Taro Konuma
太朗 小沼
Tatsuichi Maehashi
達一 前橋
Katsumi Maejima
勝己 前島
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高感度で色濁りがなく、色再現性に優れ、画
像記録環境変動による画像品質の変動が少ないレーザー
熱転写用インクシートを提供する。 【解決手段】 光熱変換層、中間層、インク層を有する
レーザー熱転写用インクシートにおいて、中間層がゼラ
チンを主成分とすることを特徴とするレーザー熱転写用
インクシート。尚、中間層に架橋剤を含有することは好
ましく、該架橋剤が、アルデヒド系、ムコハロゲン酸
系、エポキシ系、トリアジン系、ビニルスルホン系、ア
ジリジン系、アクリロイル系、マレイミド系、イソシア
ナート系の何れかの化合物であることは更に好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザー熱転写用イ
ンクシート及び該インクシートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱転写記録方式として、熱溶融性
又は熱昇華性色素を含有するインク層を基材上に設けた
熱転写記録材料(インクシート)と受像材料(受像シー
ト)とを対向させ、サーマルヘッド、通電ヘッド等の電
気信号により制御される熱源をインクシート側から圧着
して、画像を受像材料に転写記録する方法が知られてい
る。熱転写記録は、無騒音、メンテナンスフリー、低コ
スト、フルカラー化が容易な上、デジタル記録が可能な
どの特徴を有しており、各種プリンター、レコーダー、
ファクシミリ、コンピュータ端末等、多くの分野で利用
されている。
【0003】近年、医療、印刷分野等で、解像度が高
く、高速記録が可能で、画像処理の可能な、所謂デジタ
ル記録のできる記録方法が求められている。しかし、従
来のサーマルヘッド、通電ヘッドを熱源として使用する
熱転写記録方法では、ヘッド発熱素子の寿命の点から高
密度化することが難しい。
【0004】これを解決するために、レーザーを熱源と
する熱転写記録が、特開昭49−15437号、同49
−17743号、同57−87399号、同59−14
3659号等で提案されている。この方式では、レーザ
ー光を数μm程度まで集光することが可能なため、飛躍
的な解像力のアップが可能となる。しかし、レーザーで
記録する場合、走査型記録を行うことが一般的であり、
走査型記録は記録速度の面でマスク材を使用した一括露
光や、ラインヘッドを使用した記録方法に比べ、記録速
度が遅くなるという欠点がある。加えて、転写に必要な
エネルギーをレーザー露光により供給するためには、高
出力のレーザー光源が必要であり、実用的な記録速度を
得ることが困難であった。しかし、光通信や光ディスク
用の光源として、半導体レーザーの高出力化や小型のY
AGレーザーの開発が進み、実用化に耐える記録速度を
提供できる装置が開発されるようになり、レーザー熱転
写記録は、その記録特性から印刷製版関連のカラープル
ーフ等に実用化されている。
【0005】この分野において、網点再現可能な高品質
DDCP(ダイレクトディジタルカラープルーフ)が実
用化されている。特に、レーザー熱転写記録を利用した
各種システムは、色調、画像の繰返し出力の安定性、高
解像度などの点で優れているが、より低コスト、高感
度、色再現の良好なものが要望されている。レーザー熱
転写記録材料においては、インク層が光熱変換物質を含
有する場合と、インク層が光熱変換物質を含まずにイン
ク層とは別に光熱変換層を設ける場合とがあるが、光熱
変換層をインク層とは別に設ける方が、可視域に吸収を
有する光熱変換剤を使用することができ、カラー画像を
作製する場合には色再現上有利である。特に、カラープ
ルーフ等の色再現に厳しい用途では、インク層に印刷用
顔料を使用し、光熱変換層とインク層を別層にすること
が好ましい。
【0006】光熱変換層に用いられる光熱変換剤の中
で、カーボンブラックは安価で露光波長の選択性が広い
という利点がある反面、露光時に発生するアブレーショ
ンによりインク層と共に転写してしまい、画像汚れとな
る問題があった。又、レーザー光の吸収効率が高い赤外
線吸収物質などを使用し、光熱変換層を薄膜かつ高吸収
とする方法があるが、光熱変換剤がインク層と共に転写
することによる色濁りが発生し易く、色再現が不安定な
ことが問題となっていた。
【0007】米国特許5,156,938号には、イン
ク層に光熱変換剤及び増感剤などを導入することによ
り、アブレーション転写するインク層を有する記録材料
を用いた画像形成方法についての技術が開示されてい
る。又、米国特許5,171,650号、同5,25
6,506号、同5,501,938号、特開平6−5
10490号等には、アルミ蒸着層などの動的剥離層
(DRL)をアブレーション転写するインク層の下層に
導入する技術が開示されている。これ等の記録材料にお
いても、インク層に添加する光熱変換剤及び増感剤によ
る色再現性の劣化が課題である。光熱変換層とインク層
の間に、色濁りを防止するための飛散防止層を導入する
ことが知られているが、この方法では、高感度と色濁り
防止の両方を満足することは困難であった。
【0008】一方、記録時間の短縮が要望されており、
使用するレーザー熱転写記録材料の高感度化が必要とな
っている。特開平5−169861号、同6−1222
80号等には、レーザー露光によりインク層を層毎に転
写する画像形成方法において、高感度な画像形成のため
にクッション層を導入する技術が開示されているが、ク
ッション層が粘着性を有するために、特殊な生産設備が
必要となる等の理由で製造コストが高くなるという問題
がある。
【0009】更に、従来は、画像記録を行う環境(温湿
度)の変化によって転写性が僅かに異なるため、画像品
質が変動する場合があったが、カラープルーフのような
色再現に厳しい用途では、環境が変動しても画像品質が
変動しないことが望まれていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みて為されたもので、その目的とするところは、高感度
で色濁りがなく、色再現性に優れ、画像記録環境変動に
よる画像品質の変動が少ないレーザー熱転写用インクシ
ートを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は以下
の構成によって達成された。
【0012】1)光熱変換層、中間層、インク層を有す
るレーザー熱転写用インクシートにおいて、中間層がゼ
ラチンを主成分とするレーザー熱転写用インクシート。
【0013】尚、2)中間層に架橋剤を含有すること、
3)中間層の架橋剤が、アルデヒド系、ムコハロゲン酸
系、エポキシ系、トリアジン系、ビニルスルフォン系、
アジリジン系、アクリロイル系、マレイミド系、イソシ
アナート系の何れかの化合物であること、4)中間層
に、400nm以上に吸収を持たず、熱により分解して
熱を増幅する熱発生剤を含有すること、5)中間層の付
量が0.01〜0.3g/m2であること、6)光熱変
換層に含有される光熱変換剤が、赤外線吸収物質単独も
しくはカーボンブラックと赤外線吸収物質からなるこ
と、7)光熱変換層に含有される光熱変換剤が、金属酸
化物と赤外線吸収物質からなること、8)赤外線吸収物
質がスクアリリウム系、シアニン系、フタロシアニン
系、メロシアニン系化合物から選ばれる構造を有するこ
と、9)光熱変換層が、その単位構造当たりに、水酸
基、カルボキシル基、アミノ基の何れかを含有する樹脂
と、それらと反応可能な架橋剤を含有すること、10)
水酸基、カルボキシル基、アミノ基の何れかを含有する
樹脂が、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルホルマ
ール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチ
ラール樹脂、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリ
エステル系樹脂であること、11)インク層が滑り剤を
含有すること、12)インクシートの静摩擦係数が0.
01〜0.3であること、は何れも好ましい態様であ
る。
【0014】13)光熱変換層及び中間層を塗布・乾燥
して形成した後に加熱による硬化処理を行い、更にイン
ク層を塗布するレーザー熱転写用インクシートの製造方
法、14)光熱変換層、中間層及びインク層を順次塗布
・乾燥して形成した後、加熱による硬化処理を行うレー
ザー熱転写用インクシートの製造方法、15)光熱変換
層を塗布・乾燥後、巻き取らずに連続して中間層を塗布
・乾燥するレーザー熱転写用インクシートの製造方法、
16)上記レーザー熱転写用インクシートと受像シート
を用いる画像形成方法、も本発明の構成に含まれる。
【0015】以下、本発明をより詳細に説明する。本発
明のレーザー熱転写用インクシート(以下、インクシー
トとも略記する)は、支持体上に光熱変換層、中間層、
インク層をこの順に有するが、中間層のバインダーが主
としてゼラチンであることを特徴とする。
【0016】このゼラチンとしては、オセインゼラチ
ン、ピッグスキンゼラチン、それらのアルカリ処理ゼラ
チン、酸処理ゼラチン、石灰処理ゼラチンや低分子量ゼ
ラチン(分子量が2〜10万)、フタル化ゼラチン等の
修飾ゼラチンに加えて、ゼラチン加水分解物、ゼラチン
酵素分解物も用いることができる。
【0017】中間層のバインダーとしてゼラチンを中間
層全体の50質量%以上含有することが望ましいが、そ
の他のバインダーとしては、水分散した樹脂や水溶性樹
脂を使用することが出来る。水分散した樹脂としては、
アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂など
を使用できる。又、水溶性樹脂としては、ポリビニルア
ルコール、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース系
樹脂、水溶性ポリアミド、ポリアクリル酸誘導体、ポリ
ビニルピロリドン等の一般的な水溶性樹脂を使用でき
る。
【0018】上記バインダーを架橋する目的で中間層に
含有される架橋剤としては、クロム塩(クロム明礬、酢
酸クロム等)、アルデヒド類(ホルムアルデヒド、グリ
オキザール、グルタルアルデヒド等)、N−メチロール
化合物(ジメチロール尿素、メチロールジメチルヒダン
トイン等)、ジオキサン誘導体(2,3−ジヒドロキシ
ジオキサン等)、活性ビニル化合物(1,3,5−トリ
アクリロイル−ヘキサヒドロ−s−トリアジン、ビス
(ビニルスルホニル)メチルエーテル、N,N′−メチ
レンビス−〔β−(ビニルスルホニル)プロピオンアミ
ド〕等)、活性ハロゲン化合物(2,4−ジクロロ−6
−ヒドロキシ−s−トリアジン等)、ムコハロゲン酸類
(ムコクロル酸、フェノキシムコクロル酸等)イソオキ
サゾール類、ジアルデヒド澱粉、2−クロロ−6−ヒド
ロキシトリアジニル化ゼラチン等の変性ゼラチン、カル
ボキシル基活性化型架橋剤等が挙げられる。
【0019】これらの架橋剤は、リサーチ・ディスクロ
ージャ(Research Disclosure)1
76巻17643(1978年12月発行)26頁のA
〜C項に記載されている。又、エポキシ系架橋剤として
はエピクロルヒドリン誘導体が挙げられ、イソシアナー
ト類としては、コロネート(日本ポリウレタン工業社
製)等の市販品が入手できる。これらの架橋剤は単独で
用いてもよいし、上記の中から選ばれるものを組み合わ
せて用いてもよい。
【0020】本発明のインクシートの中間層に好ましく
含有される熱発生剤とは、レーザー光照射時に発熱的に
分解することにより発熱を持続させ高感度化に寄与する
化合物である。このような熱発生剤として公知のもので
は、特開昭58−212625号に記載のアゾ化合物、
過酸化物、歪みを有する原子化異性体(クアドリシクラ
ン等)、特開昭60−178082号等に記載のヒドラ
ゾン類、ヒドラジド類、特開昭60−145892号等
に記載のアジド化合物、特開平7−164739号記載
のニトロソ化合物等が知られており、本発明ではこれら
を何れも利用できる。これら以外にも、危険物ハンドブ
ック:丸善社編に有用な化合物が種々記載されており、
例えば含窒素複素環類(テトラゾール、トリアゾール
等)、トリアジン類(1,3−ジフェニルトリアジン
等)、ニトロ化合物(ピクリン酸、トリニトロトルエン
等)又は過塩素酸塩類(以下に説明する化合物)等を挙
げることができる。
【0021】又、熱発生剤は、レーザー照射に誘起され
て発熱的に反応するような2種類以上の化合物によって
構成されてもよい。この様なものとして、酸又は塩基、
及びこれらを触媒として発熱的に反応する化合物の組合
せが好ましい例として挙げられ、具体的には酸触媒ある
いは熱によって酸触媒を発生する化合物と酸触媒下に発
熱的にベックマン転位が進行するシクロヘキサノンオキ
シムや特開平8−187948号記載のN,N′−ジニ
トロソペンタメチレンテトラミン等の組合せを挙げるこ
とができる。具体的に好ましい化合物としてはスルホニ
ルヒドラジド類(トルエンスルホニルヒドラジド、ベン
ゼンスルホニルヒドラジド、メタンスルホニルヒドラジ
ド等)及び過塩素酸塩類が挙げられ、特に好ましくは下
記一般式(1)で表される過塩素酸アンモニウム塩であ
る。
【0022】一般式(1) (R1)(R2)(R3)R4
+ClO4 - 式中、 R1、R2、R3及びR4は各々、水素原子、アル
キル基(置換基を有するものを含み、炭素数1〜40が
好ましい。メチル、エチル、t−ブチル、トリフルオロ
メチル、クロロメチル、ジメチルアミノメチル等)、ア
リール基(置換基を有するものを含み、炭素数6〜40
が好ましい。フェニル、ナフチル、4−ジメチルアミノ
フェニル、2−メトキシフェニル、4−ニトロフェニ
ル、3−スルホフェニル等)、アルケニル基(置換基を
有するものを含み、炭素数2〜40が好ましい。ビニ
ル、2−クロロビニル、2−ジメチルアミノビニル、2
−フェニルビニル、1−メチルビニル、アリル等)、ア
ルキニル基(置換基を有するものを含み、炭素数2〜4
0が好ましい。エチニル、1−プロピニル等)、アラル
キル基(置換基を有するものを含み、炭素数7〜40が
好ましい。ベンジル等)又は複素環基(置換基を有する
ものを含み、炭素数1〜40が好ましい。2−ピリジ
ル、1−イミダゾリル、ベンゾチアゾール−2−イル、
モルホリノ、ベンゾオキサゾール−2−イル、6−ヘキ
サデシルスルホニルアミノベンゾチアゾール−2−イル
等)を表し、それぞれ同じでも異なってもよく、互いに
結合して環を形成してもよい。環を形成する場合の例と
しては、(R1)(R2)(R3)R4 +がピリジニウ
ム、キノリニウム、キナゾリニウム、ピコリニウム、キ
ノキサリニウムイオンを表す場合が挙げられる。これら
の中でも好ましい形態は、R1〜R4が水素原子以外の置
換基を表す場合であり、特に好ましくはアルキル基を表
す場合である。
【0023】熱発生剤の最適添加量は、自身が分解時に
発生する熱量、照射するレーザーエネルギー密度、画像
形成に関わる素材、バインダーの種類等によって異なる
が、通常、中間層の0.1〜50質量%であり、好まし
くは0.5〜30質量%である。
【0024】光熱変換層は、主に光熱変換剤とバインダ
ーで形成されるが、光熱変換剤としては赤外線吸収物質
単独か、カーボンブラックと赤外線吸収物質の併用ある
いは金属酸化物と赤外線吸収物質の併用が好ましい。こ
れらについて詳述する。
【0025】金属酸化物としては、チタンブラックや黒
色酸化鉄(Fe34)等の単独金属酸化物の他に、金属
酸化物が2種以上の金属の酸化物からなる複合金属酸化
物も用いることができる。
【0026】具体的には、Al、Ti、Cr、Mn、F
e、Co、Ni、Cu、Zn、Sb、Baから選ばれる
2種以上の金属からなる複合金属酸化物である。これら
は、特開平8−27393号、同9−25126号、同
9−237570号、同9−241529号、同10−
231441号等に開示される方法により製造すること
ができる。
【0027】本発明に用いる複合金属酸化物としては、
Cu−Cr系、Cu−Cr−Mn系、Cu−Fe−Mn
系、Cu−Fe−Cr系の複合金属酸化物が好ましい。
Cu−Cr−Mn系の場合には、6価クロムの溶出を低
減させるために特開平8−27393号に開示される処
理を施すことが好ましい。
【0028】これらの金属酸化物は平均1次粒子径が1
μm以下であることが好ましく、平均1次粒子径が0.
01〜0.5μmの範囲にあることが、より好ましい。
平均1次粒子径を1μm以下とすることで、添加量に対
する光熱変換能がより良好となり、平均1次粒子径を
0.01〜0.5μmの範囲とすることで、添加量に対
する光熱変換能がより良好となる。
【0029】赤外線吸収物質としては、一般に、赤外域
に吸収極大を有する色素類が用いられるが、スクアリリ
ウム系、シアニン系色素が好ましい。
【0030】スクアリリウム、シアニン、フタロシアニ
ン、メロシアニンの中から選ばれる構造を有する色素と
しては、例えば米国特許4,973,572号、同4,
948,777号、同4,950,640号、同4,9
50,639号、同4,948,776号、同4,94
8,778号、同4,942,141号、同4,95
2,552号、同5,036,040号及び同4,91
2,083号、特開平5−241269号、特願200
1−192691等に記載される物質が挙げられる。カ
ーボンブラックは公知のものが使用できるが、光熱変換
層に用いられるバインダー自身もしくは後記バインダー
と相溶性の良好な樹脂により分散されたものを用いるこ
とが好ましい。この分散には公知の方法が用いられ、カ
ーボンブラックと分散樹脂との混合比率は、カーボンブ
ラックの粒径や分散樹脂の種類によって適宜変更するこ
とができる。
【0031】光熱変換層に用いるバインダーとしては、
例えばポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルア
セタール、ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリド
ン(PVP)、ナイロン、ポリアクリルアミド、ポリア
ルキレンオキサイド、ゼラチン、カゼイン、メチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチル澱粉、アラビアゴム、
サクローズオクタアセテート、アルギン酸アンモニウ
ム、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルアミン、ポリエ
チレンオキシド、ポリアクリル酸等が挙げられる。又、
アクリル酸等のアクリル系モノマーの単独重合体又は共
重合体、セルロースアセテート等のセルロース系ポリマ
ー、ポリスチレン、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、
ポリエステル、ポリアミド等の縮合系ポリマー、ブタジ
エン/スチレン共重合体のようなゴム系の熱可塑性ポリ
マー、ポリウレタン、ポリイミド、エポキシ樹脂、尿素
/メラミン樹脂、ポリエステル系樹脂等も挙げられる。
【0032】光熱変換層には、光熱変換層を構成する単
位構造当たりに、水酸基、カルボキシル基、アミノ基の
何れかを含有する樹脂と反応する架橋剤を含有させるこ
とが好ましい。この架橋剤は、自身が反応しても、光熱
熱変換層のバインダーと反応してもよい。
【0033】架橋剤の具体例としては、イソシナート系
化合物、分子内にエポキシ基を含有する化合物、メラミ
ン、オキサゾリン、アミン等の一般的硬化剤を挙げるこ
とができる。イソシアナート系化合物としては、ヘキサ
メチレンジイソシアナート、トリレンジイソシアナー
ト、キシリレンジイソシアナート、1,3−ビス(イソ
シアナトメチル)シクロヘキサン、4,4−ジフェニル
メタンジイソシアナート、テトラメチルキシリレンジイ
ソシアナート、イソホロンジイソシアナート、ナフチレ
ンジイソシアナート、4,4′−メチレンビス(シクロ
ヘキシルイソシアナート)等が挙げられ、更にそれら自
身の重合体や多価アルコールとの付加体等も適宜選択し
て用いることができる。尚、これらのイソシアナート系
化合物は、1種単独でも2種以上を組み合わせて用いて
もよい。
【0034】分子内にエポキシ基を有する化合物として
は、架橋可能な公知のエポキシ基を含有する化合物を特
に制限なく使用することができる。具体的化合物として
は、ビスフェノールAとエピクロルヒドリンとの重縮合
物、水添ビスフェノールAとエピクロルヒドリンとの重
縮合物、臭素化ビスフェノールAとエピクロルヒドリン
との重縮合物、ビスフェノールFとエピクロルヒドリン
との重縮合物、グリシジル変性フェノールノボラック、
グリシジル変性o−クレゾールノボラック、脂肪族ポリ
グリシジルエーテル、ポリグリコールグリシジルエーテ
ル、モノグリシジルエーテル、3級カルボン酸モノグリ
シジルエーテル等が挙げられ、これらを1種単独あるい
は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0035】光熱変換層もしくは中間層へ離型剤を含有
させることで、光熱変換層と中間層、中間層とインク層
との剥離性を良くし、感度を向上させることもできる。
この様な離型剤としては、シリコーン系の離型剤(ポリ
オキシアルキレン変性シリコーンオイル、アルコール変
性シリコーンオイル等)、弗素系界面活性剤(パーフル
オロ燐酸エステル系界面活性剤等)等の各種界面活性剤
が有効である。
【0036】インク層は、主として着色剤とバインダー
から成る。感熱転写法において、インク層は、加熱時に
溶融又は軟化して着色剤とバインダー等を含有する層ご
と転写可能である層であり、完全な溶融状態で転写しな
くてもよい。
【0037】上記着色剤としては、例えば無機顔料(二
酸化チタン、カーボンブラック、グラファイト、酸化亜
鉛、プルシアンブルー、硫化カドミウム、酸化鉄ならび
に鉛、亜鉛、バリウム及びカルシウムのクロム酸塩等)
及び有機顔料(アゾ系、チオインジゴ系、アントラキノ
ン系、アントアンスロン系、トリフェンジオキサジン系
の顔料、バット染料顔料、フタロシアニン顔料及びその
誘導体、キナクリドン顔料等)等の顔料ならびに染料
(酸性染料、直接染料、分散染料、油溶性染料、含金属
油溶性染料又は昇華性色素等)を挙げることができる。
例えばカラープルーフ材料とする場合、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)がそれぞれ、
C.I.21095又はC.I.21090,C.I.
15850:1,C.I.74160の顔料が好ましく
用いられる。尚、深みのある黒色を再現するため、ブラ
ック(K)も用いられる。
【0038】インク層のバインダーとしては、熱可塑性
樹脂(特に、融点又は軟化点が70〜150℃の樹脂)
等を挙げることができる。具体的には、スチレン系樹
脂、エチレン系共重合体、ポリアミド系樹脂、ポリエス
テル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹
脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、セルロース系
樹脂、ロジン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポ
リビニルアセタール系樹脂、アイオノマー樹脂、石油系
樹脂、及び特開平6−312583号に記載のインク層
バインダー用樹脂等が挙げられ、特に、融点又は軟化点
が70〜150℃の樹脂が好ましく用いられる。又、本
発明では、上記の熱可塑性樹脂以外に天然ゴム、スチレ
ンブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴ
ム、ジエン系コポリマー等のエラストマー類;エステル
ガム、ロジンマレイン酸樹脂、ロジンフェノール樹脂、
水添ロジン等のロジン誘導体;並びにフェノール樹脂、
テルペン樹脂、シクロペンタジエン樹脂、芳香族系炭化
水素樹脂等の高分子化合物などを用いることもできる。
【0039】好ましいインク層の厚さは0.2〜2μ
m、更に好ましくは0.3〜1.5μmである。特に、
1.0μm以下とすることで高感度が得られることが確
認されているが、使用するバインダーや着色剤の種類、
その混合比などによりインク層の薄膜転写性が異なるの
で、最適な膜厚範囲は感度と解像度のバランス、その他
所望の画像再現性能により選択する。
【0040】インク層には滑り剤を含有することが好ま
しい。これによって、インクシートの搬送に伴う擦り傷
や帯電を改良できる。この滑り剤としては、例えばカル
ナバ蝋、木蝋、オウリキュリー蝋及びエスパル蝋等の植
物蝋;蜜蝋、昆虫蝋、セラック蝋及び鯨蝋等の動物蝋;
パラフィンワックス、マイクロクリスタルワックス、ポ
リエチレンワックス、エステルワックス及び酸ワックス
等の石油蝋;ならびに、モンタン蝋、オゾケライト及び
セレシン等の鉱物蝋等のワックス類を挙げることがで
き、さらにこれらのワックス類などの他に、パルミチン
酸、ステアリン酸、マルガリン酸及びベヘン酸等の高級
脂肪酸;パルミチルアルコール、ステアリルアルコー
ル、ベヘニルアルコール、マルガニルアルコール、ミリ
シルアルコール及びエイコサノール等の高級アルコー
ル;パルミチン酸セチル、パルミチン酸ミリシル、ステ
アリン酸セチル及びステアリン酸ミリシル等の高級脂肪
酸エステル;アセトアミド、プロピオン酸アミド、パル
ミチン酸アミド、ステアリン酸アミド及びアミドワック
ス等のアミド類;ならびにステアリルアミン、ベヘニル
アミン及びパルミチルアミン等の高級アミン類などが挙
げられる。好ましくはグリセリン脂肪酸モノエステル、
ポリグリセリン(N=2〜6)脂肪酸エステル、エリス
リトール脂肪酸エステルが挙げられる。
【0041】インクシートの支持体としては、剛性を有
し、寸法安定性が良く、平滑性に優れ、画像形成の際の
熱に耐えるものならば何でもよく、具体的には、紙、コ
ート紙、合成紙(ポリプロピレン、ポリスチレン、もし
くは、それらを紙と貼り合せた複合材料)等の各種紙
類、塩化ビニル系樹脂シート、ABS樹脂シート、ポリ
エチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリブチ
レンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレー
ト(PEN)フィルム、ポリアクリレートフィルム、ポ
リカーボネート(PC)フィルム、ポリエーテルケトン
フィルム、ポリサルホンフィルム、ポリエーテルサルホ
ンフィルム、ポリエーテルイミドフィルム、ポリイミド
フィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィ
ルム、ポリスチレンフィルム、シンジオタクチックポリ
スチレン(SPS)、延伸ナイロンフィルム、ポリアセ
テートフィルム、ポリメチルメタクリレートフィルム等
の単層あるいは、それらを2層以上積層した各種プラス
チックフィルム又はシート、各種の金属で形成されたフ
ィルム又はシート、各種のセラミックス類で形成された
フィルム又はシート、更には、アルミニウム、ステンレ
ス、クロム、ニッケル等の金属板、樹脂コーティングし
た紙に金属の薄膜をラミネート又は蒸着したものが挙げ
られるが、透明であることが望ましい。又、公知の易接
着層を有する支持体を使用することも可能である。
【0042】支持体の厚みは中間転写媒体のそれよりも
薄いことが好ましく、一般的には30〜150μm程度
が好ましく、50〜100μmがより好ましい。
【0043】本発明では、光熱変換層及び中間層を順次
塗布・乾燥して形成した後、もしくは光熱変換層、中間
層及びインク層を順次塗布・乾燥して形成した後に、加
熱による硬化処理を行う。これは、光熱変換層、中間層
の架橋を促進させるためであり、加熱温度としては30
〜100℃が好ましい。100℃を超える加熱は、支持
体の熱収縮や塗布層の劣化を起こし易くなる。加熱時間
は、架橋が完遂する迄とすることが好ましく、1〜7日
間程度が好ましい。
【0044】本発明の感熱転写記録方法では、インク層
の転写は溶融型転写、アブレーションによる転写、昇華
型転写の何れでもよく、レーザービームを熱に変換し、
その熱エネルギーを利用してインク層を被記録媒体上に
転写することにより画像を形成する方法である。中でも
溶融・アブレーション型は印刷に類似した色相の画像を
作成するという点で好ましい。更に詳述すると、本発明
のレーザー熱転写記録は、ロール巻きされたインクシー
ト及び被記録媒体の受像シートを繰出部から順次繰り出
し、繰り出された受像シート及びインクシートを順に露
光ドラムに巻設して減圧・密着により保持し、インクシ
ートの裏面から画像データーに応じてレーザービームを
照射し、同材料中にてレーザービームを吸収し熱に変換
し、変換した熱によりインクシートから受像シートへ画
像を転写形成する方法である。
【0045】本発明のインクシートと共に用いられる受
像シートとしては、熱転写記録に用いられる如何なるタ
イプのものでもよいが、中でも、受像層上に形成した画
像を更に最終記録媒体(印刷用紙、フィルム基材など)
上に再転写する中間転写受像シートが好ましい。支持体
上に、熱軟化層、中間層、受像層を有する中間転写受像
シートに関しては、特願2001−261380(平成
13年8月30日)に詳細に記載される。
【0046】レーザー光源としては、半導体レーザー、
YAGレーザー、炭酸ガスレーザー、ヘリウムネオンレ
ーザー等が挙げられるが、特に半導体レーザーが好まし
い。半導体レーザーの中では、光学効率を大幅に低下さ
せることなく焦点において1/e2直径が数〜数十μm
に絞り込み易いものとして、所謂シングルモードレーザ
ーダイオードを用いることが好ましい。レーザーの走査
方法としては、円筒外面走査、円筒内面走査、平面走査
などがある。円筒外面走査では、記録材料を外面に巻き
付けたドラムを回転させながらレーザー露光を行い、ド
ラムの回転を主走査とし、レーザー光の移動を副走査と
する。円筒内面走査では、ドラムの内面に記録材料を固
定し、レーザービームを内側から照射し、光学系の一部
又は全部を回転させることにより円周方向に主走査を行
い、光学系の一部又は全部をドラムの軸に平行に直線移
動させることにより軸方向に副走査を行う。平面走査で
は、ポリゴンミラーやガルバノミラーとfθレンズ等を
組み合わせてレーザー光の主走査を行い、記録媒体の移
動により副走査を行う。円筒外面走査及び円筒内面走査
の方が光学系の精度を高め易く、高密度記録には適して
いる。複数の発光素子を同時に使用する、所謂マルチチ
ャンネル露光の場合、円筒外面走査が最も適している。
【0047】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明の実施態様がこれに限定されるものではない。尚、
特に断りない限り、実施例中の「部」は「質量部」を表
し、「%」は「質量%」を表す。
【0048】実施例1 〈インクシートの作製〉以下のようにして、インクシー
トM1、Y1、C1、K1を作製した。
【0049】インクシートM1 厚さ75μmのPETフィルム(三菱化学ポリエステル
社製:T100)に、下記組成のバックコート層をワイ
ヤーバーによって塗布・乾燥した。バックコート層は
0.7g/m2の付量であった。次いで、バックコート
層と反対の面に、下記組成の光熱変換層塗布液1を塗布
・乾燥し、808nmの吸光度が約1.2の光熱変換層
を形成した。この光熱変換層の乾燥後の厚みは約0.3
μmであった。次いでこの光熱変換層の上に、下記組成
の中間層塗布液1をワイヤーバーにより塗布・乾燥し
て、厚みが約0.1μmの中間層を形成し、この塗布物
を巻き取った。 (バックコート層塗布液) ポリビニルアルコール(ゴーセノールEG−30:日本合成化学工業社製) 79部 弗素化合物(ユニダインTG810:ダイキン工業社製,樹脂分18%) 5部 帯電防止剤(エフコール214:松本油脂社製) 10部 PMMA樹脂粒子(体積平均粒径5.6μm) 6部 水 90部 (光熱変換層塗布液1) ポリビニルブチラール(デンカブチラール#3000−4:電気化学工業社 製) 8部 赤外線吸収色素(IR−1) 2部 イソシアナート化合物(スミジュールN3300:住化バイエルウレタン社 製) 0.8部 メチルエチルケトン(MEK) 60部 シクロヘキサノン 30部
【0050】
【化1】
【0051】 (中間層塗布液1) ゼラチン 3.96部 界面活性剤(FT−251:ネオス社製) 0.04部 水 86.4部 i−プロピルアルコール 9.6部 前記の巻取り品を60℃で3日間保存した後、中間層の
上に下記組成のマゼンタインク層塗布液をワイヤーバー
により塗布・乾燥し、乾燥後の厚みが0.6μmのイン
ク層を形成し、インクシートM1を作製した。このイン
ク層は、マクベスTD−904のグリーンフィルター濃
度が0.69であった。 (マゼンタインク層塗布液) マゼンタ顔料分散物(MHIマゼンタ#8100M:御国色素社製) 20.8部 アクリル樹脂(ダイヤナールBR−105:三菱レイヨン社製) 6.7部 滑り剤(ケミスタット1100:三洋化成工業社製) 1.2部 弗素系界面活性剤(メガファックF−178K:大日本インキ化学工業社製) 0.03部 メチルエチルケトン 9.67部 シクロヘキサノン 61.6部 インクシートY1 インクシートM1のマゼンタインク層塗布液を下記組成
のイエローインク層塗布液に変えた以外は、インクシー
トM1と同様にしてインクシートY1を作製した。イン
ク層の厚みは約0.6μm、マクベスTD−904のブ
ルーフィルター濃度が0.45であった。 (イエローインク層塗布液) イエロー顔料分散物(MHIイエロー#8099M:御国色素社製) 27.7部 アクリル樹脂(ダイヤナールBR−105:前出) 7.44部 滑り剤(ケミスタット1100:前出) 1.2部 弗素系界面活性剤(メガファックF−178K:前出) 0.03部 メチルエチルケトン 2.03部 シクロヘキサノン 61.6部 インクシートC1 インクシートM1のマゼンタインク層塗布液を下記組成
のシアンインク層塗布液に変えた以外は、インクシート
M1と同様にしてインクシートC1を作製した。インク
層の厚みは約0.6μm、マクベスTD−904のレッ
ドフィルター濃度が0.66であった。 (シアンインク層塗布液) シアン顔料分散物(MHIシアン#8101M:御国色素社製)8.75部 アクリル樹脂(ダイヤナールBR−105:前出) 7.71部 滑り剤(ケミスタット1100:前出) 1.2部 弗素系界面活性剤(メガファックF−178K:前出) 0.03部 メチルエチルケトン 20.71部 シクロヘキサノン 61.6部 インクシートK1 インクシートM1のマゼンタインク層塗布液を下記組成
のブラックインク層塗布液に変えた以外は、インクシー
トM1と同様にしてインクシートK1を作製した。イン
ク層の厚みは約0.6μm、マクベスTD−904の可
視光フィルター濃度が0.95であった。 (ブラックインク層塗布液) ブラック顔料分散物(MHIブラック#8102M:御国色素社製) 9.1部 シアン顔料分散物(MHIシアン#8101M:前出) 1.2部 バイオレット顔料分散物(MHIバイオレット#8110M:御国色素社製) 1.7部 アクリル樹脂(ダイヤナールBR−85:前出) 7.37部 滑り剤(ケミスタット1100:前出) 1.2部 弗素系界面活性(メガファックF−178K:前出) 0.03部 メチルエチルケトン 17.8部 シクロヘキサノン 61.6部 〈受像シート1の作製〉厚さ100μmのPETフィル
ム(帝人デュポンフィルム社製:UL9)に、下記組成
のバックコート層塗布液をワイヤーバーにて2.5g/
2の付量になるように塗布・乾燥した後、バックコー
ト層と反対の面に、下記組成の熱軟化層塗布液を乾燥後
の膜厚が約15μmの厚みになるようにアプリケーター
にて塗布し、熱軟化層を形成した。次いで、熱軟化層の
上に、下記組成の中間層塗布液aをワイヤーバーにて
2.0g/m2の付量になるように塗布・乾燥し、更に
中間層上に、下記組成の受像層塗布液aをワイヤーバー
にて1.5g/m2の付量になるよう塗布・乾燥して受
像シート1を得た。 (バックコート層塗布液) ポリエステル樹脂(バイロン200:東洋紡績社製) 8.7部 PMMA樹脂粒子(MX−1000:綜研化学社製) 0.3部 カーボンブラックMEK分散物(固形分18%、MHIブラック#273: 御国色素社製) 5.0部 シクロヘキサノン 40部 トルエン 20部 メチルエチルケトン 26部 (熱軟化層塗布液) ポリエチレンラテックス(ハイテックS−3127:東邦化学工業社製, 樹脂分35%) 100部 (中間層塗布液a) メチルセルロース(SM−15:信越化学工業社製) 10部 i−プロピルアルコール 18部 水 72部 (受像層塗布液a) アクリル樹脂(ダイヤナールBR−105:前出) 25部 シリコーン粒子(トスパールT−130:ジーイー東芝シリコーン社製) 0.7部 メチルエチルケトン 39.3部 シクロヘキサノン 19.3部 比較例1 中間層を塗布しない以外は実施例1のインクシートM
1、Y1、C1、K1と同様にして、インクシートM
2、Y2、C2、K2を作製した。
【0052】比較例2 インク層の滑り剤を添加しない以外は比較例1のインク
シートM2、Y2、C2、K2と同様にして、インクシ
ートM3、Y3、C3、K3を作製した。
【0053】〈画像形成〉コニカ社製カラーデシジョン
システムのEV−laser ProoferIIの記録
ドラムに、受像シート1と各インクシートを受像層とイ
ンク層が対向するようにして減圧・密着させた状態で、
インクシート側からレーザー(32ch)露光を行っ
た。出力画像はベタ、網点、細線を含んでおり、解像度
は2400dpi(dot/2.54cm)、ドラム回
転量400〜800rpmまで可変させて出力した。
【0054】画像を出力した後、インクシートを剥離
し、画像転写された受像シートの画像面と印刷用紙(特
菱アート127g/m2:三菱製紙社製)とを重ね合わ
せ、以下の条件に調整したラミネーターを用いてラミネ
ートした後、受像シートを剥離することにより画像を前
記印刷用紙に転写した。
【0055】ラミロールのニップ圧:19.6N/cm ロール温度:130℃ ロール周速:20mm/sec 〈評価〉以下の各項目について評価した。
【0056】感度…得られた画像転写物のベタ濃度(Y
≧1.34,M≧1.46,C≧1.53,K≧1.8
8)が安定して得られるドラム回転量(rpm)の中で
最も高回転(低エネルギー)側のものを感度とした。
【0057】ΔE…予め実施例及び比較例のインクシー
トのインク層のみの色相1(L*,a*,b*)を、測色
機(GRETAG SPM)で測定しておく。次に、各
インクシートの画像転写物のベタ部(感度と同じ露光
量)についても、同様に色相2(L*,a*,b*)を測
定し、両者の色差をΔEとする。ΔEの値が小さいほど
色変動が少なく、ΔEが3より大きい場合はDDCPと
しては不適当であることを示す。
【0058】インクシートの静摩擦係数…特開2001
−47753号記載の方法と同様にして測定した。
【0059】画像欠陥…ロール状の各インクシートを出
力サイズ(B2)分だけ巻き出してカッティングし、受
像シート1との組合せで全面ベタ画像出力を10版行
い、1mm以上のインク層の欠落(白抜け)について1
版当たりの平均個数により4段階評価した。尚、露光エ
ネルギー(ドラム回転量)は感度と同じ値とした。
【0060】 ◎:2個未満 ○:2個以上4個未満 △:4個以上6個未満 ×:6個以上 結果を表1及び表2に示す。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】本発明のインクシートを用いると、何れの
評価項目でも優れていることが判る。
【0064】実施例2 〈インクシートの作製〉以下のようにして、インクシー
トM4、Y4、C4、K4を作製した。
【0065】支持体としてロール巻きの厚さ75μmの
メリネックス705(帝人デュポンフィルム社製)を用
い、実施例1の光熱変換層塗布液1、中間層塗布液1
を、それぞれ下記組成の光熱変換層塗布液2、中間層塗
布液2に変えた以外は、インクシートM1、Y1、C
1、K1と同様にして、それぞれインクシートM4、Y
4、C4、K4を作製した。ただし、中間層は、光熱変
換層を塗布・乾燥後に巻き取ることなく連続して塗布し
た。 (光熱変換層塗布液2) ポリビニルブチラール(エスレックBH−3:積水化学工業社製)1.4部 カーボンブラック(1次粒径:30nm)のブチラール樹脂(平均重合度: 800)分散物(固形分濃度20%、内カーボンブラック15%)9.0部 赤外線吸収色素(IR−2) 0.6部 イソシアナート化合物(スミジュールN3300:前出) 0.2部 メチルエチルケトン 48.0部 シクロヘキサノン 40.8部
【0066】
【化2】
【0067】 (中間層塗布液2) ゼラチン 3.6部 ムコクロル酸 0.25部 弗素化合物(ユニダインTG810:前出,樹脂分18%) 1.5部 界面活性剤(FT−251:前出) 0.05部 水 76.0部 i−プロピルアルコール 18.6部 〈受像シート2の作製〉受像シート1の中間層塗布液及
び受像層塗布液を、それぞれ下記組成のものに変えた以
外は、受像シート1と同様にして受像シート2を作製し
た。 (中間層塗布液b) メチルセルロース(メトローズSM−15:前出) 9.75部 PMMA粒子(MX−300:綜研化学社製) 2.6部 添加剤(ユニダインTG991:ダイキン工業社製,固形分18.5%) 3.5部 活性剤(FT−251:前出) 0.13部 i−プロピルアルコール 17部 水 70部 (受像層塗布液b) アクリル樹脂(ダイヤナールBR−105:前出) 20部 弗素系活性剤(F−178K:前出) 0.05部 添加剤(スミライザーGS:住友化学工業社製) 0.05部 メチルエチルケトン 40部 ジアセトンアルコール 40部 実施例3 〈インクシートの作製〉中間層の膜厚を0.5g/m2
とした以外はインクシートM4、Y4、C4、K4と同
様にして、それぞれインクシートM5、Y5、C5、K
5を作製した。
【0068】比較例3 中間層の代わりに下記組成の感熱剥離層塗布液をワイヤ
ーバーにより塗布・乾燥して、厚みが約0.1μmの感
熱剥離層を形成した以外は、インクシートM4、Y4、
C4、K4と同様にして、それぞれインクシートM6、
Y6、C6、K6を作製した。 (感熱剥離層塗布液) ニトロセルロース(タイプHIG120:旭化成社製) 1.0部 メチルエチルケトン 20部 プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 30部 トルエン 70部 界面活性剤(メガファックF−177PF:大日本インキ化学工業社製) 0.02部 〈評価〉以下の各項目について評価した。
【0069】小点・細線の環境変動…各インクシート及
び受像シート2を23℃・50%RHの環境下で3日保
存した後、同条件下で実施例1と同様にして画像を形成
し、10μm幅のライン(露光部)及びスペース(未露
光部)並びに2%網点が再現する最小の露光エネルギー
M(mJ/cm2)を求めた。同様にして、19℃・3
0%RH及び27℃・70%RHの環境下で、露光エネ
ルギーSL及びSHを求め、下式より変動率を算出し、環
境変動を4段階で評価した。
【0070】 変動率=|SL−SH|/SM×100(%) ◎:変動率≦10% ○:10%<変動率≦20% △:20%<変動率≦30% ×:30%<変動率 結果を表3に示す。
【0071】
【表3】
【0072】本発明に係る好ましい厚みの中間層を有す
るインクシートを用いることで、環境変動が著しく抑え
られる。
【0073】実施例4 〈インクシートの作製〉前記中間層塗布液2を下記組成
の中間層塗布液3に変え、加熱処理をインク層形成後に
行った以外は、実施例2と同様にしてインクシートM
7、Y7、C7、K7を作製した。 (中間層塗布液3) ゼラチン 3.6部 過塩素酸アンモニウム 0.25部 ホルマリン 6.0部 弗素化合物(ユニダインTG810:前出,樹脂分18%) 1.5部 界面活性剤(FT−251:前出) 0.05部 水 70.0部 i−プロピルアルコール 18.6部 実施例5 〈インクシートの作製〉加熱による硬化処理を光熱変換
層の塗布・乾燥後に行った以外は、実施例4と同様にし
てインクシートM8、Y8、C8、K8を作製した。
【0074】(評価) 感度…実施例1と同様にして評価した。
【0075】画像汚れ…実施例1と同様にして得られた
画像転写物上に、インク層以外の層起因の付着物がある
上限のドラム回転量を評価した。このドラム回転量が大
きいほど画像汚れが起こり易いことを示す。
【0076】
【表4】
【0077】本発明のインクシート間でも、加熱による
硬化処理の違いで優位差のあることが判る。
【0078】実施例6 〈インクシートの作製〉支持体として実施例2と同じロ
ール巻きの厚さ75μmのメリネックス705を用い、
光熱変換層塗布液2を下記組成の光熱変換層塗布液3に
変えた以外は実施例2と同様にして、インクシートM
9、Y9、C9、K9を作製した。尚、この光熱変換層
の乾燥後の厚みは約0.3μmで、中間層は実施例2と
同様、光熱変換層を塗布・乾燥後に巻き取ることなく連
続して塗布した。 (光熱変換層塗布液3) ポリビニルブチラール(デンカブチラール#4000−2:電気化学工業社 製) 1.5部 Cu−Fe−Mn系金属酸化物のMEK分散物(TMブラック#3550: 大日精化工業社製) 4.2部 赤外線吸収色素(IR−2) 0.5部 イソシアナート化合物(スミジュールN3300:前出) 0.2部 メチルエチルケトン 26.0部 シクロヘキサノン 67.6部 比較例4 〈インクシートの作製〉光熱変換層塗布液3を下記組成
の光熱変換層塗布液4に変え、中間層を設けない以外は
実施例6と同様にして、インクシートM10、Y10、
C10、K10を作製した。尚、この光熱変換層の乾燥
後の厚みは約0.6μmであった。 (光熱変換層塗布液4) ポリビニルブチラール(エスレックBH−3:積水化学工業社製)1.2部 Cu−Fe−Mn系金属酸化物のMEK分散物(実施例4と同じ)7.0部 イソシアナート化合物(スミジュールN3300:前出) 0.2部 メチルエチルケトン 24.0部 シクロヘキサノン 67.6部 比較例5 〈インクシートの作製〉光熱変換層塗布液4を下記組成
の光熱変換層塗布液5に変えた以外は比較例4と同様に
して、インクシートM11、Y11、C11、K11を
作製した。尚、この光熱変換層の乾燥後の厚みは約0.
6μmであった。 (光熱変換層塗布液5) ポリビニルブチラール(デンカブチラール#3000−4:電気化学工業社 製) 1.9部 カーボンブラック(1次粒径:30nm)のブチラール樹脂分散物(固形分 濃度20%,うちカーボンブラック15%) 7.0部 イソシアナート化合物(スミジュールN3300:前出) 0.2部 メチルエチルケトン 23.3部 シクロヘキサノン 67.6部 比較例6 〈インクシートの作製〉光熱変換層塗布液5を下記組成
の光熱変換層塗布液6に変えた以外は比較例5と同様に
して、インクシートM12、Y12、C12、K12を
作製した。尚、この光熱変換層の乾燥後の厚みは約0.
2μmであった。 (光熱変換層塗布液6) ポリイミド樹脂(リカコートSN−20:新日本理化社製) 13.5部 赤外線吸収色素(NK−2014:林原生物化学研究所社製) 0.7部 弗素系界面活性剤(メガファックF−177:大日本インキ化学工業社製) 0.1部 N−メチルピロリドン 67.6部 メチルエチルケトン 18.1部 〈受像シート3の作製〉受像シート2の受像層塗布液を
下記組成の受像層塗布液cに変えた以外は、受像シート
2と同様にして受像シート3を作製した。 (受像層塗布液c) アクリル樹脂(BR−105:前出) 20部 シリコーン粒子(トスパールT−130:ジーイー東芝シリコーン社製) 0.7部 弗素系界面活性剤(F−178K:前出) 0.05部 添加剤(スミライザーGS:住友化学工業社製) 0.05部 メチルエチルケトン 40部 ジアセトンアルコール 40部 〈画像形成〉実施例1と全く同様に、コニカ社製カラー
デシジョンシステムのEV−laser Proofe
r IIにより、上記受像シート3と各インクシートを用
いて画像を形成した後、印刷用紙(特菱アート127g
/m2:前出)に再転写し、最終画像を得た。
【0079】〈評価〉実施例1と同じ評価基準で感度及
びΔEを、実施例4と同じ評価基準で画像汚れを評価し
た。結果を表5に示す。
【0080】
【表5】
【0081】本発明のインクシートは何れの評価も優れ
ている。
【0082】
【発明の効果】本発明のレーザー熱転写用インクシート
によれば、高感度で画像欠陥がなく、画像記録環境によ
る画質変動も少ない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前島 勝己 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 Fターム(参考) 2C065 AB03 AF02 CA03 CA08 2H111 AA26 AA35 BA03 BA04 BA09 BA33 BA34 BA53 BA55 BA76 DA01

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光熱変換層、中間層、インク層を有する
    レーザー熱転写用インクシートにおいて、中間層がゼラ
    チンを主成分とすることを特徴とするレーザー熱転写用
    インクシート。
  2. 【請求項2】 中間層に架橋剤を含有することを特徴と
    する請求項1記載のレーザー熱転写用インクシート。
  3. 【請求項3】 中間層の架橋剤が、アルデヒド系、ムコ
    ハロゲン酸系、エポキシ系、トリアジン系、ビニルスル
    ホン系、アジリジン系、アクリロイル系、マレイミド
    系、イソシアナート系の何れかの化合物であることを特
    徴とする請求項2記載のレーザー熱転写用インクシー
    ト。
  4. 【請求項4】 中間層に、400nm以上に吸収を持た
    ず、熱により分解して熱を増幅する熱発生剤を含有する
    ことを特徴とする請求項1記載のレーザー熱転写用イン
    クシート。
  5. 【請求項5】 中間層の付量が0.01〜0.3g/m
    2であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項記
    載のレーザー熱転写用インクシート。
  6. 【請求項6】 光熱変換層に含有される光熱変換剤が、
    赤外線吸収物質単独もしくはカーボンブラックと赤外線
    吸収物質からなることを特徴とする請求項1〜5の何れ
    か1項記載のレーザー熱転写用インクシート。
  7. 【請求項7】 光熱変換層に含有される光熱変換剤が、
    金属酸化物と赤外線吸収物質からなることを特徴とする
    請求項1〜5の何れか1項記載のレーザー熱転写用イン
    クシート。
  8. 【請求項8】 赤外線吸収物質がスクアリリウム系、シ
    アニン系、フタロシアニン系、メロシアニン系色素から
    選ばれる化合物であることを特徴とする請求項6又は7
    記載のレーザー熱転写用インクシート。
  9. 【請求項9】 光熱変換層が、その単位構造当たりに、
    水酸基、カルボキシル基、アミノ基の何れかを含有する
    樹脂と、それらと反応可能な架橋剤を含有することを特
    徴とする請求項1〜8の何れか1項記載のレーザー熱転
    写用インクシート。
  10. 【請求項10】 水酸基、カルボキシル基、アミノ基の
    何れかを含有する樹脂が、ポリビニルアルコール樹脂、
    ポリビニルホルマール樹脂、ポリビニルアセタール樹
    脂、ポリビニルブチラール樹脂、アクリル系樹脂、セル
    ロース系樹脂、ポリエステル系樹脂であることを特徴と
    する請求項9記載のレーザー熱転写用インクシート。
  11. 【請求項11】 インク層が滑り剤を含有することを特
    徴とする請求項1〜10の何れか1項記載のレーザー熱
    転写用インクシート。
  12. 【請求項12】 インクシートの静摩擦係数が0.01
    〜0.3であることを特徴とする請求項11記載のレー
    ザー熱転写用インクシート。
  13. 【請求項13】 光熱変換層及び中間層を塗布・乾燥し
    て形成した後に加熱による硬化処理を行い、更にインク
    層を塗布することを特徴とする請求項1〜12の何れか
    1項記載のレーザー熱転写用インクシートの製造方法。
  14. 【請求項14】 光熱変換層、中間層及びインク層を順
    次塗布・乾燥して形成した後、加熱による硬化処理を行
    うことを特徴とする請求項1〜12の何れか1項記載の
    レーザー熱転写用インクシートの製造方法。
  15. 【請求項15】 光熱変換層を塗布・乾燥後、巻き取ら
    ずに連続して中間層を塗布・乾燥することを特徴とする
    請求項13又は14記載のレーザー熱転写用インクシー
    トの製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項1〜12の何れか1項記載のレ
    ーザー熱転写用インクシートと受像シートを用いること
    を特徴とする画像形成方法。
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