JP2003200719A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

空気入りラジアルタイヤ

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JP2003200719A
JP2003200719A JP2001342047A JP2001342047A JP2003200719A JP 2003200719 A JP2003200719 A JP 2003200719A JP 2001342047 A JP2001342047 A JP 2001342047A JP 2001342047 A JP2001342047 A JP 2001342047A JP 2003200719 A JP2003200719 A JP 2003200719A
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JP
Japan
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compound
mass
rubber
pneumatic radial
radial tire
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Akira Suzuki
鈴木  朗
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Bridgestone Corp
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビードコアに隣接するスティフナー部材の破
断強度を低下させずに硬さを高めることにより、タイヤ
性能が向上する空気入りラジアルタイヤを提供するこ
と。 【解決手段】 本発明の空気入りラジアルタイヤは、ビ
ードコアとカーカスの巻き返し部と間に配せられるステ
ィフナー部材に、(A)天然ゴム及び合成ゴムの中から
選ばれる少なくとも1種以上のゴム成分と、(B)ビス
フェノール化合物及びポリフェノール化合物の中から選
ばれる少なくとも1種の融点が140℃以上の化合物
と、(C)メチレンドナーとを配合してなるゴム組成物
を用いることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気入りラジアル
タイヤに関するものであり、より詳細にはタイヤのビー
ド部の耐久性を高めてタイヤ性能を向上させることがで
きる空気入りラジアルタイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、空気入りラジアルタイヤのビー
ド部は図1のビード部断面が示すように、ビードコア4
とカーカス6とが配せられている。カーカス6はビード
コア4の周囲をタイヤの内側から外側に巻き返してお
り、その折返し部6aとビードコア4との間にはスティ
フナー部材8が設けられている。ところで、上記ビード
部2の耐久性を向上させる手法として、またタイヤ性能
を向上させる手法として、スティフナー部材8、中でも
ビードコア4に隣接する低歪領域を中心に、高い弾性率
を有するゴム組成物(硬質スティフナー)8bを配する
ことが有効であることが知られている(特開平1−12
207号公報、及び特開平2−133208号公報)。
従来、このようなスティフナー部材8に高弾性率を持た
せるためには、そのゴム組成物にカーボンブラックなど
の充填剤を増量したり、特定のカーボンブラック及び樹
脂等を配合したりしている(特開平9−272307号
公報)。また構造的に強度を高める手法としては、ステ
ィフナー8部材の軟質スティフナー8aと硬質スティフ
ナー8bとの間に特定の構造関係を持たせ、ビードコア
4とカーカス6との折返し構造に条件を加えて、かかる
ビード部2の耐久性を向上させることなどが提案されて
いる(特開平6−64412号公報)。また、スティフ
ナー8に軟質、硬質の他に中硬度スティフナーを配し
て、構造的にビード部の耐久性を高めることも提案され
ている(特開平5−96915号公報)。
【0003】しかしながら、従来のようにスティフナー
部材8、特にビードコア近傍の硬質スティフナー8bに
使用するゴム組成物に配合する充填剤を単純に増量する
と、高弾性化は見られるものの、工場作業性等の低下を
招いたり、また、加硫ゴム組成物の破断時の伸び
(EB)の低下によるタイヤの耐久性低下の虞がある。
このため、このような不具合が無い状態で高弾性化を発
揮するゴム組成物をスティフナー部材として用いること
が空気入りラジアルタイヤに望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の課題
及び要望に鑑みてなされたもので、ビードコアに隣接す
るスティフナー部材の破断強度を低下させずに硬さを高
めることにより、タイヤ性能が向上する空気入りラジア
ルタイヤを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記実情
に鑑み鋭意研究を重ねた結果、融点が140℃以上のビ
ス、或いはポリフェノール化合物をゴム組成物に配合す
ると、かかるゴム組成物が高弾性化と破断伸びがバラン
ス良く向上し、これを空気入りラジアルタイヤのビード
部におけるスティフナー部材或いは部分に適用すると、
タイヤ性能が向上することを見出し、本発明を完成し
た。
【0006】すなわち、本発明は以下の(1)乃至
(4)の構成或いは手段によって上記課題を解決するも
のである。 (1) スティフナーを配してなるビード部を具備する
空気入りラジアルタイヤにおいて、上記スティフナー部
材に、(A)天然ゴム及び合成ゴムの中から選ばれる少
なくとも1種以上のゴム成分と、(B)ビスフェノール
化合物及びポリフェノール化合物の中から選ばれる少な
くとも1種の融点が140℃以上の化合物と、(C)メ
チレンドナーとを配合してなるゴム組成物を用いること
を特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
【0007】(2) 上記(B)化合物が下記一般式
(1)で表されるビスフェノール化合物の少なくとも1
種であることを特徴とする上記(1)記載の空気入りラ
ジアルタイヤ。
【化2】
【0008】(3) 上記(B)化合物を(A)ゴム成
分ゴム100質量部当たり0.5質量部以上で、10.
0質量部以下で配合してなることを特徴とする上記
(2)記載の空気入りラジアルタイヤ。 (4) 上記(C)メチレンドナーが上記(B)化合物
100質量部に対して20質量部以上400質量部以下
の範囲で配合されることを特徴とする上記(1)乃至
(3)に記載の空気入りラジアルタイヤ。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る空気入りラジアルタ
イヤは、ビードコアと該ビードコアの周囲をタイヤの内
側から外側に折返してなる折返し部を有するトロイド状
のカーカスとからなるビード部を具備するものである。
そして、上記ビードコアとカーカスの折返し部と間に配
せられるスティフナー部材には、以下の(A)天然ゴム
及び合成ゴムの中から選ばれる少なくとも1種以上のゴ
ム成分と、(B)ビスフェノール化合物及びポリフェノ
ール化合物の中から選ばれる少なくとも1種以上の融点
が140℃以上の化合物と、(C)メチレンドナーとを
配合してなるゴム組成物が用いられている。
【0010】本発明の(A)ゴム成分は、天然ゴム及び
合成ゴムから選ばれた少なくとも1種からなるゴム成分
である。上記ゴム成分は、天然ゴムのみを含んでいても
よいし、合成ゴムのみを含んでいてもよいし、両者を含
んだブレンド物であってもよい。上記合成ゴムとしては
特に制限はなく、公知のものの中から目的に応じて適宜
選択することができるが、ジェン系合成ゴムが好まし
く、例えば、シス−1,4−ポリイソプレン、スチレン
−ブタジエン共重合体(SBR)、低シス−1,4−ポ
リブタジエン、高シス−1,4−ポリブタジエン、など
が挙げられる。これらの中でも、本発明に係るゴム成分
としては、天然ゴム、シス−1,4−ポリイソプレン、
スチレン−ブタジエン共重合体(SBR)、ポリブタジ
エン等が好ましい。特に、天然ゴム、シス−1,4−ポ
リイソプレンゴムを主体とすることが好ましく、ポリブ
タジエン等の他のジェン系ゴムを適宜ブレンドすること
ができる。
【0011】本発明の(B)化合物は、ビスフェノール
化合物及びポリフェノール化合物の中から選ばれる少な
くとも1種の融点が140℃以上の化合物である。ま
た、下記一般式(1)で表されるビスフェノール化合物
の少なくとも1種が上記(B)化合物であることが好ま
しい。
【0012】
【化3】
【0013】上記ビスフェノール化合物の具体的なもの
としては、4,4’−イソプロピリデンビスフェノー
ル、4,4’−メチリデンビスフェノール、4,4’−
シクロヘキシリデンビスフェノール、4,4’−(1−
フェニルエチリデン)ビスフェノール、4,4’−
(1,4−フェニレンジイソプロピリデン)ビスフェノ
ール、4,4’−ジヒドロキシジフェニルシクロヘキサ
ン、4,4’−ジヒドロキシフェニルスルフォン、4,
4’−チオ−ビス(6−tert−ブチル−3−メチルフェ
ノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6
−tert−ブチルフェノール)等が挙げられる。中でも
4,4’−ジヒドロキシジフェニルシクロヘキサン、
4,4’−ジヒドロキシフェニルスルフォン、4,4’
−チオ−ビス(6−tert−ブチル−3−メチルフェノー
ル)が本発明の目的である高い低歪み域での弾性率が得
られる点で望ましい。
【0014】上記ゴム組成物は、上記(B)化合物を
(A)ゴム成分ゴム100質量部当たり0.5質量部以
上で、10.0質量部以下で配合することが好ましく、
更には、0.5質量部以上、5.0質量部以下で含有す
ることが好ましい。上記(B)ビスフェノール化合物或
いはポリフェノール化合物の使用量が0.5質量部未満
では、その化合物による上記効果の発現が十分でなく、
また10.0質量部を超える場合は、コスト及び生産性
を悪くする。
【0015】上記ゴム組成物中には、上記(C)メチレ
ンドナーが配合される。上記(C)メチレンドナーとし
ては、へキサメチレンテトラミン及びメチロール化メラ
ミン誘導体を使用することができる。例えば、ヘキサメ
チロールメラミン、ヘキサメトキシメチルメラミン、ヘ
キサエトキシメチルメラミン、ヘキサキス(メトキシメ
チル)メラミン、N,N’,N”−トリメチル−N,
N’,N”−トリメチロールメラミン、N,N’,N”
−トリメチロールメラミン、N−メチロールメラミン、
N,N−ジ(メトキシメチル)メラミン、N,N’,
N”−トリブチル−N,N’,N”−トリメチロールメ
ラミン等が挙げられる。上記(C)メチレンドナーは、
上記(B)化合物100質量部に対して20質量部以上
400質量部以下の範囲で配合されることが好ましく、
更に好ましくは、上記(B)化合物100質量部に対し
て50質量部以上300質量部以下の範囲で配合される
ことである。上記メチレンドナーの配合量が20質量未
満では上記(B)化合物の硬化剤としての性能を十分に
発揮しない。
【0016】更に、上記ゴム組成物には、充填剤として
カーボンブラックを配合することが好ましい。本発明に
おいて配合するカーボンブラックの種類等に特に制限は
ないが、窒素吸着比表面積(N2SA:ASTM D3
037−84B法)は、80乃至130m2/gの範囲
が好ましく、80乃至110m2/gの範囲であれば更
に好ましい。カーボンブラックの窒素吸着比表面積を高
くすると、高弾性及び高い破断伸び(Eb)は得られる
が、耐クリープ性を悪くする。またジブチルフタレート
吸油量(DBP:JIS K6221(1982)「ゴ
ム用カーボンブラック試験方法」の6.1.2(1)A
法による。)は、60乃至130cm3/100gの範
囲であることが好ましい。
【0017】具体的にはHAF(N330、N37
5)、HAF−HS(N339)、HAF−LS(NN
326)等が用いられる。カーボンブラックの配合量
は、ゴム成分100質量部に対し、例えば60質量部か
ら90質量部程度とすることが好ましく、特に70質量
部から80質量部程度が好ましい。
【0018】更に、上記ゴム組成物には、上記以外に硫
黄等の加硫剤、アロマオイル等のプロセスオイル、ステ
アリン酸、亜鉛華等の加硫活性剤、加硫促進剤、老化防
止剤、カーボンブラック以外のシリカ、水酸化アルミニ
ウム、タルク等の充填剤を添加することができる。
【0019】このようにして得られる上記ゴム組成物は
本発明に係る空気入りラジアルタイヤのビード部に適用
される。即ち、空気入りラジアルタイヤはビードコアと
そのビードコアの周囲をタイヤの内側から外側に折返し
てなるカーカスとから構成されるビード部を具備してお
り、上記ゴム組成物は上記ビードコアとカーカスの折返
し部と間に配せられるスティフナー部材として使用さ
れ、特に、ビードコアに隣接する部位の硬質スティフナ
ーに使用することが好ましい。
【0020】このように構成される本発明の空気入りラ
ジアルタイヤにあっては、ビードコアとカーカス折返し
部との間のスティフナー部材、特にビードコアに隣接す
る部位の硬質スティフナーに上記ゴム組成物を用いて、
その部分の硬さを高めることにより、タイヤの走行初期
から通常走行中においても、タイヤビードの倒れ込みを
抑制する効果がもたらされる。その結果、ビード部の所
謂プライ端の歪みが低減され耐久性が向上する一方、本
発明のタイヤは、リム脱着時や更生加硫時などのビード
部の変形が大きい場合、所謂最大変形時より大きなEB
(破断時の伸び)を確保しうるため、他部材等より強引
に変形が加わっても割れを起こすことはない。
【0021】
【実施例】次に、実施例、試験例により、本発明を更に
詳細に説明するが、本発明はこれらに制約されるもので
はない。
【0022】実施例1乃至5、比較例1乃至3 表1に示す組成のゴム組成物を調製した。尚、表中の
(*)印の化合物又は組成成分には以下のものを使用し
た。 (*1)カーボンブラック HAF(N339)、窒素吸着比表面積92m2/g、
DBP120cm3/100g (*2)4,4’−DHDPcH 4,4’−ジヒドロキシジフェニルシクロヘキサン (*3)4,4’−DHDPS 4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフォン (*4)老化防止剤 N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p
−フェニレンジアミン(*5)加硫促進剤(NS) N−t−ブチルベンゾチオゾリルスルフェンアミド
【0023】
【表1】
【0024】上記組成物を用いて、その加硫後の物性を
試験すると共に、タイヤのビード部のスティフナー部材
に使用してタイヤ性能を試験した。その結果を併せて表
2に示す。なお、各試験の方法は以下のとおりである。
【0025】(1)加硫ゴム引張試験:温度145℃に
て、加硫反応によるトルクの上昇が全体の90%に達す
る時間T90の1.5倍にあたる加硫時間で加硫後、J
IS K6301−1995に準拠して引張試験を行い
(3号試験片を使用:温度25℃、500mm/min、
形状JIS#3号)、伸び(EB)、50%伸長時弾性率
(M50)、300%伸長時弾性率(M300)を測定し
た。各データは、比較例1を100として指数で表す。
【0026】(2)動的粘弾性試験:東洋精機(株)
製、粘弾性スペクトロメータ(動的粘弾性測定試験機)
を用い、周波数50Hz、測定温度30℃、歪み1%で
E’(動的貯蔵弾性率)、tanδ(損失係数)を測定し
た。各データは、比較例1を100として指数で表す。
【0027】(3)ビード耐久ドラム試験 TBR 11R22.5 サイズのタイヤを用い、荷重
6000kgfで走行させたときの故障までの走行時間の
指数を示したものである。
【0028】
【表2】
【0029】表2から明らかなように、比較例2、3の
ような配合変更では、ビード耐久性が向上するものの、
破断時の伸び(EB)が低下し、加硫時、リム脱着時の
割れが懸念される。実施例5ではビスフェノール系化合
物の配合量が少ないため他の実施例に比べて耐久性の改
善度合いが小さくなっている。実施例1乃至4にあって
は、破断時の伸びを確保しつつ、ビード耐久性も十分に
向上できる。
【0030】
【発明の効果】本発明に係る空気入りタイヤによれば、
ビードコアに隣接するスティフナー部材の破断強度を低
下させずに、その硬さを高めることができ、それによ
り、タイヤ性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は一般的な空気入りタイヤのビード部の拡
大断面図である。
【符号の説明】
2 ビード部 4 ビードコア 6 カーカス 6a カーカスの巻き返し部 8 スティフナー部材 8b 硬質スティフナー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スティフナーを配してなるビード部を具
    備する空気入りラジアルタイヤにおいて、上記スティフ
    ナー部材に、(A)天然ゴム及び合成ゴムの中から選ば
    れる少なくとも1種以上のゴム成分と、(B)ビスフェ
    ノール化合物及びポリフェノール化合物の中から選ばれ
    る少なくとも1種の融点が140℃以上の化合物と、
    (C)メチレンドナーとを配合してなるゴム組成物を用
    いることを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
  2. 【請求項2】 上記(B)化合物が下記一般式(1)で
    表されるビスフェノール化合物の少なくとも1種である
    ことを特徴とする請求項1記載の空気入りラジアルタイ
    ヤ。 【化1】
  3. 【請求項3】 上記(B)化合物を(A)ゴム成分ゴム
    100質量部当たり0.5質量部以上で、10.0質量
    部以下で配合してなることを特徴とする請求項2記載の
    空気入りラジアルタイヤ。
  4. 【請求項4】 上記(C)メチレンドナーが上記(B)
    化合物100質量部に対して20質量部以上400質量
    部以下の範囲で配合されることを特徴とする請求項1乃
    至3の何れかの項に記載の空気入りラジアルタイヤ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007083823A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
CN111183049A (zh) * 2017-10-06 2020-05-19 株式会社普利司通 轮胎用胎圈构件、轮胎以及轮胎用胎圈构件的制造方法

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