JP2003200779A - 車両用前照灯 - Google Patents

車両用前照灯

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JP2003200779A
JP2003200779A JP2002001933A JP2002001933A JP2003200779A JP 2003200779 A JP2003200779 A JP 2003200779A JP 2002001933 A JP2002001933 A JP 2002001933A JP 2002001933 A JP2002001933 A JP 2002001933A JP 2003200779 A JP2003200779 A JP 2003200779A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上端縁に所定のカットオフラインを有するロ
ービーム配光パターンでビーム照射を行うように構成さ
れた車両用前照灯において、車両走行状況に即応した木
目の細かいビーム照射制御を行えるようにする。 【解決手段】 2つの灯具ユニットからのビーム照射に
より、上端縁に水平カットオフラインCLhを有する配
光パターンPhと、上端縁に斜めカットオフラインCL
dを有する配光パターンPdとを形成するとともに、車
両走行状況に応じて、配光パターンPhを上下方向に移
動させるとともに、配光パターンPdを左右方向に移動
させるようにする。例えば、左旋回走行時には、配光パ
ターンPdを左方向へ移動させ、ホットゾーンHZdお
よびエルボ点Eを左方向へ変位させる。これによりロー
ビーム配光パターンP(L)を、対向車ドライバに大き
なグレアに与えることなく旋回方向前方路面を十分に照
射できるものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、上端縁に所定の
カットオフラインを有するロービーム配光パターンでビ
ーム照射を行うように構成された車両用前照灯に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に車両用前照灯は、車両前方へ向け
てロービーム照射あるいはハイビーム照射を行うように
構成されている。そして、ロービーム照射時には、上端
縁に所定のカットオフラインを有するロービーム配光パ
ターンでビーム照射を行うことにより、対向車ドライバ
等にグレアを与えないようにしつつ、自車ドライバの前
方視認性をできるだけ確保するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、車両走
行状況によっては、通常のロービーム照射では十分な前
方視認性が得にくい場合がある。例えば、旋回走行時に
は旋回方向前方を十分に照射することが困難であり、ま
た高速走行時には遠方路面を十分に照射することが困難
である。
【0004】これに対し、車両走行状況に応じて灯具ユ
ニットを上下方向あるいは左右方向傾動させてビーム照
射方向を変化させるようにすれば、自車ドライバの前方
視認性を高めることが可能となる。しかしながら、この
ようなビーム照射制御を行うようにした場合において
も、ロービーム配光パターンの形状自体は一定形状のま
まであるので、車両走行状況に即応した木目の細かいビ
ーム照射制御を行うことは困難である。
【0005】本願発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、上端縁に所定のカットオフラインを
有するロービーム配光パターンでビーム照射を行うよう
に構成された車両用前照灯において、車両走行状況に即
応した木目の細かいビーム照射制御を行うことができる
車両用前照灯を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明は、傾動可能に
構成された2つの灯具ユニットを用いて、水平カットオ
フラインを有する配光パターンと斜めカットオフライン
を有する配光パターンとを別々に形成し、その合成配光
パターンとしてロービーム配光パターンを形成するとと
もにその形状を適宜変化させ得るようにすることによ
り、上記目的達成を図るようにしたものである。
【0007】すなわち、本願発明に係る車両用前照灯
は、上端縁に所定のカットオフラインを有するロービー
ム配光パターンでビーム照射を行うように構成された車
両用前照灯において、上端縁に水平カットオフラインを
有する第1配光パターンでビーム照射を行う第1灯具ユ
ニットと、この第1灯具ユニットを所定方向に傾動させ
る第1駆動手段と、上端縁に斜めカットオフラインを有
する第2配光パターンでビーム照射を行う第2灯具ユニ
ットと、この第2灯具ユニットを上記所定方向とは異な
る方向に傾動させる第2駆動手段と、上記第1および第
2駆動手段を車両走行状況に応じて駆動制御する駆動制
御手段と、を備えてなることを特徴とするするものであ
る。
【0008】上記各「灯具ユニット」の具体的構成は特
に限定されるものではなく、いわゆるパラボラ型の灯具
ユニットであってもよいし、いわゆるプロジェクタ型の
灯具ユニットであってもよい。また、上記各「灯具ユニ
ット」の光源についても、その具体的構成は特に限定さ
れるものではなく、放電バルブの放電発光部であっても
よいし、ハロゲンバルブ等の白熱バルブのフィラメント
等であってもよい。
【0009】上記「第1配光パターン」は、上端縁に水
平カットオフラインを有するものであれば、その形状、
大きさ等の具体的構成は特に限定されるものではない。
同様に、上記「第2配光パターン」は、上端縁に斜めカ
ットオフラインを有するものであれば、その形状、大き
さ等の具体的構成は特に限定されるものではない。
【0010】上記「第1駆動手段」は、第1灯具ユニッ
トを所定方向に傾動させるように構成されているが、そ
の際の傾動方向は、上下方向、左右方向、斜め方向いず
れであってもよく、また、第1灯具ユニットを一方向だ
けでなく二方向へ傾動させ得るように構成されたもので
あってもよい。
【0011】一方、上記「第2駆動手段」は、第2灯具
ユニットを上記所定方向とは異なる方向に傾動させるよ
うに構成されているが、その際の傾動方向は、第1灯具
ユニットの傾動方向と異なる方向であれば、上下方向、
左右方向、斜め方向のいずれであってもよく、また、第
2灯具ユニットを一方向だけでなく二方向へ傾動させ得
るように構成されたものであってもよい。
【0012】上記「第1駆動手段」および「第2駆動手
段」の具体的構成は特に限定されるものではなく、例え
ば、ステップモータを利用したもの、液圧シリンダを利
用したもの、あるいはソレノイドを利用したもの等が採
用可能である。
【0013】上記「車両走行状況」とは、車両走行に関
連する各種の状態量や外部情報を意味するものであっ
て、例えば、車速、舵角、ナビゲーション情報等がこれ
に該当する。
【0014】
【発明の作用効果】上記構成に示すように、本願発明に
係る車両用前照灯は、上端縁に所定のカットオフライン
を有するロービーム配光パターンでビーム照射を行うよ
うに構成されているが、上端縁に水平カットオフライン
を有する第1配光パターンでビーム照射を行う第1灯具
ユニットと、この第1灯具ユニットを所定方向に傾動さ
せる第1駆動手段と、上端縁に斜めカットオフラインを
有する第2配光パターンでビーム照射を行う第2灯具ユ
ニットと、この第2灯具ユニットを上記所定方向とは異
なる方向に傾動させる第2駆動手段と、第1および第2
駆動手段を車両走行状況に応じて駆動制御する駆動制御
手段とを備えているので、次のような作用効果を得るこ
とができる。
【0015】すなわち、通常のロービーム配光パターン
でのビーム照射では十分な前方視認性が得にくい車両走
行状況下にあるときには、第1駆動手段の駆動により第
1配光パターンを移動させたり第2駆動手段の駆動によ
り第2配光パターンを移動させることにより、ロービー
ム配光パターンの形状を適宜変化させるようにすれば、
そのときの車両走行状況に適したロービーム配光パター
ンでビーム照射を行うことができ、これにより前方視認
性を高めることができる。例えば、旋回走行時には旋回
方向前方を十分に照射することが可能となり、また高速
走行時には遠方路面を十分に照射することが可能とな
る。
【0016】その際、第1配光パターンは水平カットオ
フラインを有しており、第2配光パターンは斜めカット
オフラインを有しているので、車両走行状況に応じて各
配光パターンを移動させてロービーム配光パターンの形
状を変化させても、これを常に水平カットオフラインお
よび斜めカットオフラインを有するものとすることが可
能となり、これにより対向車ドライバ等にグレアを与え
ないようにした上で自車ドライバの前方視認性を高める
ことが可能となる。
【0017】このように本願発明によれば、上端縁に所
定のカットオフラインを有するロービーム配光パターン
でビーム照射を行うように構成された車両用前照灯にお
いて、車両走行状況に即応した木目の細かいビーム照射
制御を行うことができる。そしてこれによりロービーム
照射状態での前方視認性を高めることができる。
【0018】上記構成において、第1および第2駆動手
段として、第1および第2灯具ユニットを各々一方向に
のみ傾動させるように構成されたものとすれば、灯具の
構成簡素化を図ることができ、一方、第1および第2灯
具ユニットを各々二方向に傾動させ得るように構成され
たものとすれば、より木目の細かいビーム照射制御を行
うことが可能となる。
【0019】前者の構成を採用した場合において、第1
駆動手段により第1灯具ユニットを上下方向に傾動させ
るとともに、第2駆動手段により第2灯具ユニットを左
右方向に傾動させるようにすれば、次のような作用効果
を得ることができる。
【0020】すなわち、このように構成することによ
り、水平カットオフラインを上下方向に移動させるとと
もに斜めカットオフラインを左右方向に移動させること
ができるので、各灯具ユニットの傾動量をあまり大きく
することなく、ロービーム配光パターンの形状を大きく
変化させることが可能となる。
【0021】また、このような構成を採用することによ
り、第1駆動手段にレベリング装置としての機能を持た
せることが可能となる。すなわち、ピッチング等による
車体の姿勢変化が生じたとき、第1駆動手段を駆動させ
て第1灯具ユニットを上下方向に傾動させることによ
り、水平カットオフラインの上下方向の角度位置を車両
走行路面に対して常に一定に維持することが可能とな
る。
【0022】上記各「灯具ユニット」の具体的構成が特
に限定されないことは上述したとおりであるが、光源部
およびこれを180°未満の所定の中心角で囲む遮光体
を有する光源バルブと、光源部からの光を前方へ反射さ
せるリフレクタとを備えてなる構成とし、光源バルブ
を、そのバルブ中心軸をリフレクタの光軸に対して所定
角度偏軸させた状態でリフレクタに支持せしめるように
すれば、第1配光パターンをその水平カットオフライン
近傍に高光度領域を有するものとすることができ、ま
た、第2配光パターンをその斜めカットオフライン近傍
に高光度領域を有するものとすることができる。
【0023】本願発明に係る車両用前照灯は、ロービー
ム照射専用の灯具として構成してよいことはもちろんで
あるが、ハイビーム照射をも行い得る灯具として構成す
ることも可能である。これを実現するためには、ロービ
ームからハイビームへのビーム切換えが行われたとき、
駆動制御手段により第1および第2駆動手段のうちの少
なくとも一方を駆動させるようにすればよい。
【0024】ところで、一般に、車両前部には左右1対
の車両用前照灯が設けられるが、これら左右1対の車両
用前照灯の各々に対して本願発明の構成を採用するよう
にしてもよいし、いずれか一方の車両用前照灯に対して
のみ本願発明の構成を採用するようにしてもよい。さら
には、車両前部に設けられた左右1対の車両用前照灯の
うち、一方の車両用前照灯に第1灯具ユニットおよび第
1駆動手段を設けるとともに、他方の車両用前照灯に第
2灯具ユニットおよび第2駆動手段を設けるようにして
もよい。このようにした場合には、左右1対の車両用前
照灯の各々からのビーム照射により形成される第1およ
び第2配光パターンの合成により、ロービーム配光パタ
ーン(あるいはハイビーム配光パターン)を得ることが
できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本願発明の
実施の形態について説明する。
【0026】図1は、本願発明の一実施形態に係る車両
用前照灯を示す全体構成図である。
【0027】図示のように、本実施形態に係る車両用前
照灯は、車両前部に設けられる左右1対の車両用前照灯
10L、10Rの集合として構成されており、これら各
車両用前照灯10L、10Rからのビーム照射により形
成される配光パターンの合成配光パターンとして、ロー
ビーム配光パターンおよびハイビーム配光パターンを形
成するようになっている(これについては後述する)。
【0028】左側の車両用前照灯10Lは、素通し状の
透光カバー12Lとランプボディ14Lとで形成される
灯室内に灯具ユニット16L(第1灯具ユニット)が設
けられるとともに、この灯具ユニット16Lを上下方向
に傾動させるアクチュエータ18L(第1駆動手段)が
ランプボディ14Lの背面に設けられてなっている。
【0029】一方、右側の車両用前照灯10Rは、素通
し状の透光カバー12Rとランプボディ14Rとで形成
される灯室内に灯具ユニット16R(第2灯具ユニッ
ト)が設けられるとともに、この灯具ユニット16Rを
左右方向に傾動させるアクチュエータ18R(第2駆動
手段)がランプボディ14Rの背面に設けられてなって
いる。
【0030】各アクチュエータ18L、18Rは、駆動
回路22L、22Rを介してコントロールユニット20
(駆動制御手段)に接続されている。このコントロール
ユニット20には、ロービームとハイビームとのビーム
切換えを行うビーム切換えスイッチ24からのビーム切
換え信号と、舵角センサ26により検出された舵角信号
と、車速センサ28により検出された車速信号とが入力
されるようになっている。そして、コントロールユニッ
ト20は、これらビーム切換えスイッチ24、舵角セン
サ26および車速センサ28からの入力信号に基づいて
車両走行状況を認識し、その認識結果に応じて各アクチ
ュエータ18L、18Rを駆動制御するようになってい
る(これについては後述する)。
【0031】図2は、左側の車両用前照灯10Lを詳細
に示す正面図であり、図3および4は、図2のIII-III
線およびIV-IV 線断面図である。
【0032】これらの図に示すように、この車両用前照
灯10Lの灯具ユニット16Lは、車両前後方向に延び
る光軸AxLを有するパラボラ型のリフレクタ32L
と、放電発光部34a(光源部)を有する放電バルブ3
4(光源バルブ)と、この放電バルブ34を所定範囲に
わたって覆うシェード36Lとを備えてなっている。
【0033】放電バルブ34は、いわゆるD2Rタイプ
の放電バルブであって、そのバルブ中心軸Axb上に放
電発光部34aを配置するようにして該放電発光部34
aを収容する円筒状のシュラウドチューブ34bを有し
ており、このシュラウドチューブ34bの外周面には遮
光膜34c(遮光体)が形成されている。この遮光膜3
4cは、放電発光部34aの左右両側においてはバルブ
中心軸Axbと平行に延びるストライプ34c1、34
c2として形成されており、放電発光部34aの後方側
においては、両ストライプ34c1、34c2が両帯状
部分を上側で接続する半円筒状部分として形成されてい
る。両ストライプ34c1、34c2の上端縁相互の上
側中心角は195°(下側中心角は165°)に設定さ
れている。
【0034】この放電バルブ34は、バルブ支持部材3
8Lを介してリフレクタ32Lに支持されている。その
際、放電バルブ34は、その遮光膜34cの両ストライ
プ34c1、34c2が光軸AxLに関して左右対称に
配置された状態で、そのバルブ中心軸Axbが光軸Ax
Lに対して所定角度(約3°)上向きに偏軸するように
してバルブ支持部材38Lに固定されている。
【0035】リフレクタ32Lは、光軸AxLを中心軸
とする回転放物面上に複数の反射素子32Lsが縦長格
子状配置で形成されてなる反射面32Laを有してお
り、放電発光部34aからの光を前方へ向けて拡散偏向
反射させるようになっている。
【0036】図2において破線ハッチングで示す部分A
Lが、反射面32Laにおいて放電発光部34aからの
光が入射する領域である。この光入射領域ALは、光軸
AxLから水平に延びる左右1対のラインLh1、Lh
2によりも上方側の領域となるが、これは放電バルブ3
4の偏軸配置によるものであって、仮に放電バルブ34
のバルブ中心軸Axbが光軸AxLと同軸であるとした
場合には、同図において2点鎖線で示すように、光軸A
xLからラインLh1、Lh2に対して7.5°下向き
で延びる左右1対のラインLh1´、Lh2´よりも上
方側の領域となる。
【0037】図5は、車両用前照灯10Lからのビーム
照射により、灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛
直スクリーン上に形成される配光パターンを、その成立
過程と共に示す図である。
【0038】同図(a)において実線で示す配光パター
ンPhoは、仮に、リフレクタ32Lの反射面32La
に複数の反射素子32Lsが形成されておらず、該反射
面32Laが光軸AxLを中心軸とする回転放物面であ
るとした場合に形成される配光パターンである。なお、
同図(a)において2点鎖線で示す配光パターンPho
´は、放電バルブ34が偏軸配置されていないとした場
合に形成される配光パターンである。
【0039】同図(a)から明らかなように、配光パタ
ーンPho´では、扇形の配光パターンにおける左右上
端縁Ch1´、Ch2´が水平方向に対して7.5°上
向きで左右両側へ延びているが、配光パターンPhoで
は、放電バルブ34の偏軸により配光パターンPho´
がやや偏平に変形するため、その左右上端縁Ch1、C
h2は左右両側へ向けて略水平方向に延びている。ま
た、このように変形させることにより、配光パターンP
ho´のホットゾーン(高光度領域)HZho´に比し
て、配光パターンPhoのホットゾーンHZhoを左右
上端縁Ch1、Ch2寄りにやや偏平に形成するように
している。
【0040】同図(b)において実線で示す配光パター
ンPhが、リフレクタ32Lの反射面32Laからの反
射光によって実際に形成される配光パターン(第1配光
パターン)である。この配光パターンPhは、同図
(b)において2点鎖線で示す配光パターンPhoを複
数の反射素子32Lsにより主として左右方向に拡散さ
せることにより形成されるものである。この配光パター
ンPhは、その上端縁に配光パターンPhoの左右上端
縁Ch1、Ch2を左右方向に広げるようにして形成さ
れた水平カットオフラインCLhを有しており、また、
この水平カットオフラインCLhに沿って配光パターン
PhoのホットゾーンHZhoを左右方向に広げるよう
にして形成されたホットゾーンHZhを有している。
【0041】図2〜4に示すように、車両用前照灯10
Lにおいては、灯具ユニット16Lが、その左下部およ
び右下部においてエイミングスクリュウ42L、44L
を介してランプボディ14Lに支持されており、その左
上部においてアクチュエータ18Lのプランジャ18L
aに支持されている。このアクチュエータ18Lはステ
ップモータであって、これを中立位置から正逆各方向へ
回転駆動させてそのプランジャ18Laを前後方向に移
動させることにより、灯具ユニット16Lを上下方向に
所定角度範囲内で傾動させるようになっている。
【0042】なお、この車両用前照灯10Lにおいて
は、アクチュエータ18Lが中立位置にある状態で、エ
イミングスクリュウ42L、44Lを回転させて光軸A
xLの向きを調節することにより、配光パターンPhを
図5に示す基準位置に形成するようになっている。
【0043】図6は、右側の車両用前照灯10Rを詳細
に示す正面図であり、図7および8は、図6のVII-VII
線およびVIII-VIII 線断面図である。
【0044】これらの図に示すように、この車両用前照
灯10Rの灯具ユニット16Rは、車両前後方向に延び
る光軸AxRを有するパラボラ型のリフレクタ32R
と、車両用前照灯10Lの場合と同じ放電バルブ34
と、この放電バルブ34を所定範囲にわたって覆うシェ
ード36Rとを備えてなっている。
【0045】放電バルブ34は、バルブ支持部材38R
を介してリフレクタ32Rに支持されている。その際、
放電バルブ34は、その遮光膜34cの両ストライプ3
4c1、34c2が光軸AxRに関して左右対称に配置
された状態でかつそのバルブ中心軸Axbが光軸AxR
に対して所定角度(約3°)上向きに偏軸した状態か
ら、時計回り(前向き状態で)に15°回転した状態
で、バルブ支持部材38Rに固定されている。
【0046】リフレクタ32Rは、光軸AxRを中心軸
とする回転放物面上に複数の反射素子32Rsが、鉛直
方向に対して時計回り(前向き状態で)に15°回転し
た斜め縦長格子状配置で形成されてなる反射面32Ra
を有しており、放電発光部34aからの光を前方へ向け
て拡散偏向反射させるようになっている。
【0047】図6において破線ハッチングで示す部分A
Rが、反射面32Raにおいて放電発光部34aからの
光が入射する領域である。この光入射領域ARは、光軸
AxRから水平方向に対して15°傾斜した方向に延び
る左右1対のラインLd1、Ld2によりも上方側の領
域となるが、これは放電バルブ34の偏軸配置によるも
のであって、仮に放電バルブ34のバルブ中心軸Axb
が光軸AxRと同軸であるとした場合には、同図におい
て2点鎖線で示すように、光軸AxRからラインLd
1、Ld2に対して7.5°下向きで延びる左右1対の
ラインLd1´、Ld2´よりも上方側の領域となる。
【0048】図9は、車両用前照灯10Rからのビーム
照射により、灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛
直スクリーン上に形成される配光パターンを、その成立
過程と共に示す図である。
【0049】同図(a)において実線で示す配光パター
ンPdoは、仮に、リフレクタ32Rの反射面32Ra
に複数の反射素子32Rsが形成されておらず、該反射
面32Raが光軸AxRを中心軸とする回転放物面であ
るとした場合に形成される配光パターンである。なお、
同図(a)において2点鎖線で示す配光パターンPdo
´は、放電バルブ34が偏軸配置されていないとした場
合に形成される配光パターンである。
【0050】同図(a)から明らかなように、配光パタ
ーンPdo´では、扇形の配光パターンにおける右上端
縁Cd1´が右下へ向けて小さい角度で延びるとともに
左上端縁Cd2´が左上へ向けて大きい角度で延びてい
るが、配光パターンPdoでは、放電バルブ34の偏軸
により配光パターンPdo´がやや偏平に変形するた
め、その左右上端縁Cd1、Cd2は略対角線配置で1
5°傾斜方向に延びている。また、このように変形させ
ることにより、配光パターンPdo´のホットゾーンH
Zdo´に比して、配光パターンPdoのホットゾーン
HZdoを左右上端縁Cd1、Cd2寄りにやや偏平に
形成するようにしている。
【0051】同図(b)において実線で示す配光パター
ンPdが、リフレクタ32Rの反射面32Raからの反
射光によって実際に形成される配光パターン(第2配光
パターン)である。
【0052】この配光パターンPdは、同図(b)にお
いて2点鎖線で示す配光パターンPdoを、複数の反射
素子32Rsにより、水平方向に対して15°左上がり
で傾斜した方向(以下「15°傾斜方向」という)に沿
って、左上方向に偏向させながら15°傾斜方向に僅か
に拡散させることにより形成されるものである。この配
光パターンPdは、その上端縁に、配光パターンPdo
の左右上端縁Cd1、Cd2を15°傾斜方向に沿って
拡散偏向させるようにして形成された斜めカットオフラ
インCLdを有しており、また、この斜めカットオフラ
インCLdに沿って配光パターンPdoのホットゾーン
HZdoを左上方向に偏向させるとともに僅かに広げる
ようにして形成されたホットゾーンHZdを有してい
る。
【0053】図6〜8に示すように、車両用前照灯10
Rにおいては、灯具ユニット16Rが、その右上部およ
び右下部においてエイミングスクリュウ42R、44R
を介してランプボディ14Rに支持されており、その左
下部においてアクチュエータ18Rのプランジャ18R
aに支持されている。このアクチュエータ18Rはステ
ップモータであって、これを中立位置から正逆各方向へ
回転駆動させてそのプランジャ18Raを前後方向に移
動させることにより、灯具ユニット16Rを左右方向に
所定角度範囲内で傾動させるようになっている。
【0054】なお、この車両用前照灯10Rにおいて
は、アクチュエータ18Rが中立位置にある状態で、エ
イミングスクリュウ42R、44Rを回転させて光軸A
xRの向きを調節することにより、配光パターンPdを
図9に示す基準位置に形成するようになっている。
【0055】図10〜13は、左右1対の車両用前照灯
10L、10Rからのビーム照射により、灯具前方25
mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成され
る配光パターンを、透視的に示す図である。
【0056】図10は、車両が直進走行しているときの
様子を示す図であって、同図(a)がロービーム照射状
態、同図(b)がハイビーム照射状態を示している。
【0057】同図(a)に示すように、低中速(例えば
70km以下)での直進走行時におけるロービーム照射
状態では、配光パターンPhと配光パターンPdとが基
準位置に形成され、その合成配光パターンとしてロービ
ーム配光パターンP(L)が形成されるようになってい
る。
【0058】このロービーム配光パターンP(L)は、
その上端縁に水平カットオフラインCLhおよび斜めカ
ットオフラインCLdからなるカットオフラインを有し
ている。これら水平カットオフラインCLhと斜めカッ
トオフラインCLdとの交点(エルボ点)Eは、H−V
(灯具真正面方向)の0.5〜0.6°下方に位置設定
されている。そして、このロービーム配光パターンP
(L)においては、水平カットオフラインCLhに沿っ
てエルボ点Eの左右両側に跨るようにしてホットゾーン
HZhが形成されるとともに、斜めカットオフラインC
Ldに沿ってエルボ点E近傍から斜め左上方向に延びる
ようにしてホットゾーンHZdが形成されている。そし
てこれにより、車両前方路面をその近距離領域からある
程度遠方領域まで幅広く照射するようになっている。
【0059】このロービーム照射状態から、ハイビーム
へのビーム切換えが行われると、コントロールユニット
20は、ビーム切換え信号に基づいてアクチュエータ1
8Lを駆動させて灯具ユニット16Lを上向きに傾動さ
せるとともにアクチュエータ18Rを駆動させて灯具ユ
ニット16Rを右向きに傾動させるようになっている。
そしてこれにより、同図(b)に示すように、配光パタ
ーンPhを基準位置から上方向へ所定角度移動させると
ともに配光パターンPdを基準位置から右方向へ所定角
度移動させてハイビーム配光パターンP(H)を形成す
るようになっている。このハイビーム配光パターンP
(H)は、配光パターンPh、PdがH−Vを中心にし
て広がるように形成されるとともに、そのホットゾーン
HZh、HZdがH−V近傍に形成されたものとなって
いる。そしてこれにより、車両前方路面の遠方領域およ
びその上方空間を幅広く照射するようになっている。
【0060】図11は、車両が左方向へ旋回走行してい
るときの様子を示す図であって、同図(a)がロービー
ム照射状態、同図(b)がハイビーム照射状態を示して
いる。
【0061】同図(a)に示すように、ロービーム照射
状態での左旋回走行時には、配光パターンPhは基準位
置に保持したまま、配光パターンPdを基準位置から左
方向へ移動させ、これによりホットゾーンHZdおよび
エルボ点Eの位置を左方向へ移動させるようになってい
る。そしてこれにより、ロービーム配光パターンP
(L)を、対向車ドライバに大きなグレアに与えること
なく旋回方向前方路面を十分に照射することができるも
のとするようになっている。
【0062】配光パターンPdの左方向への移動は、舵
角信号の入力によりコントロールユニット20がアクチ
ュエータ18Rを駆動させて灯具ユニット16Rを左向
きに傾動させることにより行われるようになっている。
その際、配光パターンPdの左方向への移動量は、舵角
が大きくなるほど多くなるように設定されており、これ
により旋回走行路の曲率に応じて旋回方向前方路面をよ
り適切に照射することができるようにしている。
【0063】このロービーム照射状態から、ハイビーム
へのビーム切換えが行われると、同図(b)に示すよう
に、配光パターンPdはロービーム照射状態の位置に保
持したまま、配光パターンPhを基準位置から上方向へ
所定角度移動させるようになっている。そしてこれによ
り、旋回方向前方路面およびその上方空間を照射するの
に適したハイビーム配光パターンP(H)を形成するよ
うになっている。
【0064】図12は、車両が右方向へ旋回走行してい
るときの様子を示す図であって、同図(a)がロービー
ム照射状態、同図(b)がハイビーム照射状態を示して
いる。
【0065】同図(a)に示すように、ロービーム照射
状態での右旋回走行時には、配光パターンPhは基準位
置に保持したまま、配光パターンPdを基準位置から右
方向へ移動させ、これによりホットゾーンHZdおよび
エルボ点Eの位置を右方向へ移動させるようになってい
る。そしてこれにより、ロービーム配光パターンP
(L)を、対向車ドライバに大きなグレアに与えること
なく旋回方向前方路面を十分に照射することができるも
のとするようになっている。
【0066】配光パターンPdの右方向への移動は、舵
角信号の入力によりコントロールユニット20がアクチ
ュエータ18Rを駆動させて灯具ユニット16Rを右向
きに傾動させることにより行われるようになっている。
その際、配光パターンPdの右方向への移動量は、舵角
が大きくなるほど多くなるように設定されており、これ
により旋回走行路の曲率に応じて旋回方向前方路面をよ
り適切に照射することができるようにしている。
【0067】このロービーム照射状態から、ハイビーム
へのビーム切換えが行われると、同図(b)に示すよう
に、配光パターンPdはロービーム照射状態の位置に保
持したまま、配光パターンPhを基準位置から上方向へ
所定角度移動させるようになっている。そしてこれによ
り、旋回方向前方路面およびその上方空間を照射するの
に適したハイビーム配光パターンP(H)を形成するよ
うになっている。
【0068】図13は、車両が高速で直進走行している
ときの様子を示す図であって、同図(a)がロービーム
照射状態、同図(b)がハイビーム照射状態を示してい
る。
【0069】同図(a)に示すように、直進走行時であ
っても車速が高速(例えば70km以上)になった場合
には、ロービーム照射状態では、配光パターンPhを基
準位置から僅かに上方向に移動させるとともに配光パタ
ーンPdを基準位置から右方向へ僅かに右方向へ移動さ
せ、これによりエルボ点EをH−Vに移動させるととも
に、ホットゾーンHZh、HZdをH−Vに近接配置さ
せるようになっている。そしてこれにより、ロービーム
配光パターンP(L)を、車両前方路面の遠方領域を十
分に照射することができるものとするようになってい
る。
【0070】なお、このようにエルボ点EをH−Vに移
動させることにより、そのカットオフラインCLh、C
Ldは、低中速走行時よりも上方側に位置することとな
るが、高速走行時には前走車との車間距離は一般に長く
なるので、前走車ドライバに大きなグレアを与えてしま
うことはない。また、高速走行時には車両が大きくピッ
チングすることは少ないので、対向車ドライバにも大き
なグレアを与えてしまうことはない。
【0071】このロービーム照射状態から、ハイビーム
へのビーム切換えが行われると、同図(b)に示すよう
に、配光パターンPhをさらに上方向に移動させるとと
もに配光パターンPdをさらに右方向へ移動させ、これ
によりハイビーム配光パターンP(H)を形成するよう
になっている。このハイビーム配光パターンP(H)
は、低中速での直進走行時と同様のものである。
【0072】以上詳述したように、本実施形態に係る車
両用前照灯は、車両前部に設けられる左右1対の車両用
前照灯10L、10Rの集合として構成されており、こ
れら各車両用前照灯10L、10Rからのビーム照射に
より、上端縁に所定のカットオフラインを有するロービ
ーム配光パターンP(L)を形成するように構成されて
いるが、車両用前照灯10Lは、上端縁に水平カットオ
フラインCLhを有する配光パターンPhでビーム照射
を行う灯具ユニット16Lと、この灯具ユニット16L
を上下方向に傾動させるアクチュエータ18Lとを備え
ており、また車両用前照灯10Rは、上端縁に斜めカッ
トオフラインCLdを有する配光パターンPdでビーム
照射を行う灯具ユニット16Rと、この灯具ユニット1
6Rを左右方向に傾動させるアクチュエータ18Rとを
備えており、そして各アクチュエータ18L、18Rは
コントロールユニット20により車両走行状況に応じて
駆動制御されるようになっているので、次のような作用
効果を得ることができる。
【0073】すなわち、通常のロービーム配光パターン
P(L)でのビーム照射では十分な前方視認性が得にく
い車両走行状況下にあるときには、アクチュエータ18
Lの駆動により配光パターンPhを上下方向に移動させ
たりアクチュエータ18Rの駆動により配光パターンP
dを左右方向に移動させることにより、ロービーム配光
パターンP(L)の形状を適宜変化させるようにすれ
ば、そのときの車両走行状況に適したロービーム配光パ
ターンP(L)でビーム照射を行うことができ、これに
より前方視認性を高めることができる。例えば、旋回走
行時には旋回方向前方を十分に照射することが可能とな
り、また高速走行時には遠方路面を十分に照射すること
が可能となる。
【0074】その際、配光パターンPhは水平カットオ
フラインCLhを有しており、配光パターンPdは斜め
カットオフラインCLdを有しているので、車両走行状
況に応じて各配光パターンPh、Pdを移動させてロー
ビーム配光パターンP(L)の形状を変化させても、こ
れを常に水平カットオフラインCLhおよび斜めカット
オフラインCLdを有するものとすることができ、これ
により対向車ドライバ等にグレアを与えないようにした
上で自車ドライバの前方視認性を高めることが可能とな
る。
【0075】このように本実施形態によれば、車両走行
状況に即応した木目の細かいビーム照射制御を行うこと
ができ、これによりロービーム照射状態での前方視認性
を高めることができる。
【0076】しかも、本実施形態に係る車両用前照灯1
0L、10Rは、ロービームからハイビームへのビーム
切換えが行われたとき、アクチュエータ18L、18R
を駆動させてハイビーム配光パターンP(H)でビーム
照射を行うように構成されているので、車両用前照灯を
極めて簡素な構成とすることができる。
【0077】もっとも、このようにする代わりに、車両
用前照灯10L、10Rをロービーム照射専用の灯具と
して構成し、ハイビーム照射時には、別の灯具からのビ
ーム照射により、あるいは該灯具からビーム照射を車両
用前照灯10L、10Rからのビーム照射に付加してハ
イビーム配光パターンを形成するようにすることも、も
ちろん可能である。
【0078】また本実施形態においては、車両用前照灯
10Lが、その灯具ユニット16Lをアクチュエータ1
8Lにより上下方向にのみ傾動させるように構成される
とともに、車両用前照灯10Rが、その灯具ユニット1
6Rをアクチュエータ18Rにより左右方向にのみ傾動
させるように構成されているので、2つのアクチュエー
タを駆動制御するだけで上記作用効果を得ることができ
る。
【0079】しかも、このような構成を採用することに
より、水平カットオフラインCLhを上下方向に移動さ
せるとともに斜めカットオフラインCLdを左右方向に
移動させることができるので、各灯具ユニット16L、
16Rの傾動量をあまり大きくすることなく、ロービー
ム配光パターンP(L)の形状を大きく変化させること
が可能となる。
【0080】また、このような構成を採用することによ
り、アクチュエータ18Lにレベリング装置としての機
能を持たせることも可能となる。すなわち、ピッチング
等による車体の姿勢変化が生じたとき、この姿勢変化に
応じてアクチュエータ18Lを駆動させて灯具ユニット
16Lを上下方向に傾動させるようにすれば、水平カッ
トオフラインCLhの上下方向の角度位置を車両走行路
面に対して常に一定に維持することが可能となる。
【0081】なお、このようにする代わりに、各灯具ユ
ニット16L、16Rを2つのアクチュエータにより二
方向(例えば上下方向および左右方向)に傾動させるよ
うに構成すれば、各配光パターンPh、Pdを任意の位
置に移動させることが可能となるので、より木目の細か
いビーム照射制御を行うことが可能となる。
【0082】さらに本実施形態においては、各灯具ユニ
ット16L、16Rが、放電発光部34aおよびこれを
180°未満の所定の中心角で囲む遮光膜34cを有す
る放電バルブ34と、放電発光部34aからの光を前方
へ反射させるリフレクタ32L、32Rとを備えてお
り、放電バルブ34が、そのバルブ中心軸Axbをリフ
レクタ32L、32Rの光軸AxL、AxRに対して所
定角度偏軸させた状態でリフレクタ32L、32Rに支
持されているので、配光パターンPhをその水平カット
オフラインCLh近傍にホットゾーンHZhを有するも
のとすることができ、また、配光パターンPdをその斜
めカットオフラインCLd近傍にホットゾーンHZdを
有するものとすることができる。
【0083】なお、本実施形態のようにD2Rタイプの
放電バルブ34を用いる代わりに、インナシェードを有
するH4タイプのハロゲンバルブ等を用いた場合におい
ても、本実施形態と同様の作用効果を得ることができ
る。
【0084】また、本実施形態とは逆に、左側の車両用
前照灯10Lからのビーム照射により配光パターンPd
を形成するとともに、右側の車両用前照灯10Rからの
ビーム照射により配光パターンPhを形成するように構
成することも可能である。
【0085】ところで、本実施形態に係る車両用前照灯
は、車両前部に設けられる左右1対の車両用前照灯10
L、10Rの集合として構成されており、これら各車両
用前照灯10L、10Rからのビーム照射により、1つ
のロービーム配光パターンP(L)またはハイビーム配
光パターンP(H)を形成するように構成されている
が、1つの車両用前照灯に、灯具ユニット16L、16
Rと同様の灯具ユニットを2つ設けるとともに、アクチ
ュエータ18L、18Rと同様のアクチュエータを2つ
設けるようにすることも可能である。
【0086】図14は、このように構成された車両用前
照灯の具体例としての車両用前照灯50を示す全体構成
図である。
【0087】図示のように、この車両用前照灯50は、
素通し状の透光カバー52とランプボディ54とで形成
される灯室内に2つの灯具ユニット56A、56Bが設
けられるとともに、灯具ユニット56Aを上下方向に傾
動させるアクチュエータ58Aおよび灯具ユニット56
Bを左右方向に傾動させるアクチュエータ58Bがラン
プボディ54の背面に設けられてなり、コントロールユ
ニット20によりアクチュエータ58A、58B駆動制
御が行われるようになっている。
【0088】灯具ユニット56Aおよびアクチュエータ
58Aは、上記車両用前照灯10Lの灯具ユニット16
Lおよびアクチュエータ18Lと同様の構成を有してお
り、灯具ユニット56Bおよびアクチュエータ58B
は、上記車両用前照灯10Rの灯具ユニット16Rおよ
びアクチュエータ18Rと同様の構成を有している。
【0089】このような構成をした場合には、1つの車
両用前照灯50の灯具ユニット56A、56Bからのビ
ーム照射により形成される配光パターンPh、Pdの合
成配光パターンとして、ロービーム配光パターンP
(L)またはハイビーム配光パターンP(H)を形成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態に係る車両用前照灯を示
す全体構成図
【図2】上記車両用前照灯を構成する左側の車両用前照
灯を詳細に示す正面図
【図3】図2のIII-III 線断面図
【図4】図3のIV-IV 線断面図
【図5】上記左側の車両用前照灯からのビーム照射によ
り、灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリ
ーン上に形成される配光パターンを、その成立過程と共
に示す図
【図6】上記車両用前照灯を構成する右側の車両用前照
灯を詳細に示す正面図
【図7】図6のVII-VII 線断面図
【図8】図7のVIII-VIII 線断面図
【図9】上記右側の車両用前照灯からのビーム照射によ
り、灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリ
ーン上に形成される配光パターンを、その成立過程と共
に示す図
【図10】車両が低中速で直進走行しているとき、左右
1対の車両用前照灯からのビーム照射により、灯具前方
25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成
される配光パターンを、透視的に示す図
【図11】車両が左方向へ旋回走行しているとき、左右
1対の車両用前照灯からのビーム照射により、灯具前方
25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成
される配光パターンを、透視的に示す図
【図12】車両が右方向へ旋回走行しているとき、左右
1対の車両用前照灯からのビーム照射により、灯具前方
25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成
される配光パターンを、透視的に示す図
【図13】車両が高速で直進走行しているとき、左右1
対の車両用前照灯からのビーム照射により、灯具前方2
5mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成さ
れる配光パターンを、透視的に示す図
【図14】上記実施形態に係る車両用前照灯の変形例を
示す全体構成図
【符号の説明】
10L、10R、50 車両用前照灯 12L、12R、52 透光カバー 14L、14R、54 ランプボディ 16L、56A 灯具ユニット(第1灯具ユニット) 16R、56B 灯具ユニット(第2灯具ユニット) 18L、58A アクチュエータ(第1駆動手段) 18R、58B アクチュエータ(第2駆動手段) 18La、18Ra プランジャ 20 コントロールユニット(駆動制御手段) 22L、22R 駆動回路 24 ビーム切換えスイッチ 26 舵角センサ 28 車速センサ 32L、32R リフレクタ 32La、32Ra 反射面 32Ls、32Rs 反射素子 34 放電バルブ(光源バルブ) 34a 放電発光部(光源部) 34b シュラウドチューブ 34c 遮光膜(遮光体) 34c1、34c2 ストライプ 36L、36R シェード 38L、38R バルブ支持部材 42L、42R、44L、44R エイミングスクリュ
ウ AL、AR 光入射領域 AxL、AxR 光軸 Axb バルブ中心軸 CLd 斜めカットオフライン CLh 水平カットオフライン E エルボ点 HZd、HZh ホットゾーン(高光度領域) P(H) ハイビーム用配光パターン P(L) ロービーム用配光パターン Pd 配光パターン(第2配光パターン) Ph 配光パターン(第1配光パターン)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端縁に所定のカットオフラインを有す
    るロービーム配光パターンでビーム照射を行うように構
    成された車両用前照灯において、 上端縁に水平カットオフラインを有する第1配光パター
    ンでビーム照射を行う第1灯具ユニットと、この第1灯
    具ユニットを所定方向に傾動させる第1駆動手段と、上
    端縁に斜めカットオフラインを有する第2配光パターン
    でビーム照射を行う第2灯具ユニットと、この第2灯具
    ユニットを上記所定方向とは異なる方向に傾動させる第
    2駆動手段と、上記第1および第2駆動手段を車両走行
    状況に応じて駆動制御する駆動制御手段と、を備えてな
    ることを特徴とする車両用前照灯。
  2. 【請求項2】 上記第1駆動手段が、上記第1灯具ユニ
    ットを上下方向に傾動させるように構成されており、 上記第2駆動手段が、上記第2灯具ユニットを左右方向
    に傾動させるように構成されている、ことを特徴とする
    請求項1記載の車両用前照灯。
  3. 【請求項3】 上記各灯具ユニットが、光源部および該
    光源部を180°未満の所定の中心角で囲む遮光体を有
    する光源バルブと、上記光源部からの光を前方へ反射さ
    せるリフレクタとを備えてなり、 上記光源バルブが、該光源バルブのバルブ中心軸を上記
    リフレクタの光軸に対して所定角度偏軸させた状態で上
    記リフレクタに支持されている、ことを特徴とする請求
    項1または2記載の車両用前照灯。
  4. 【請求項4】 上記駆動制御手段が、ロービームからハ
    イビームへのビーム切換えが行われたとき、上記第1お
    よび第2駆動手段のうちの少なくとも一方を駆動させる
    ように構成されている、ことを特徴とする請求項1〜3
    いずれか記載の車両用前照灯。
  5. 【請求項5】 車両前部に設けられた左右1対の車両用
    前照灯のうち、一方の車両用前照灯に上記第1灯具ユニ
    ットおよび上記第1駆動手段が設けられており、他方の
    車両用前照灯に上記第2灯具ユニットおよび上記第2駆
    動手段が設けられている、ことを特徴とする請求項1〜
    4いずれか記載の車両用前照灯。
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