JP2003201634A - 先染糸およびその製造方法 - Google Patents
先染糸およびその製造方法Info
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Abstract
と優れたストレッチ性を有し、風合いがソフトとなる先
染糸およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 少なくとも1成分がポリトリメチレンテ
レフタレ−トからなる潜在捲縮発現性ポリエステル繊維
で構成され、かつ、染色されている糸条であって、該糸
条は、10%伸長時の弾性回復率が60%以上、捲縮伸
長率が30%以上、捲縮顕在化率が60%以上である先
染糸である。この先染め糸は、複合ポリエステル繊維で
構成された糸条からなるチ−ズを染色して先染糸を製造
するに際し、撚糸、弛緩熱処理およびチ−ズワインドを
連続的に行って捲縮を顕在化させたチ−ズを作成するこ
とにより製造される。
Description
がポリトリメチレンテレフタレ−トからなる潜在捲縮発
現性複合ポリエステル繊維で構成された先染糸およびこ
の先染糸を製造する方法に関するものである。
は、ナイロン繊維の持つ柔軟性とポリエステル繊維の持
つ機械的物性を併せもち、ストレッチ性(伸び易さと伸
びた後の回復のし易さ)に優れた特徴を有する繊維であ
り、主に、衣料用途分野に用いられている。特に、仮撚
加工等によって捲縮を付与したポリトリメチレンテレフ
タレ−ト繊維を用いた織編物に染色を施すと、ストレッ
チ性に優れた織編物が得られる。特許文献1には、ポリ
トリメチレンテレフタレ−ト繊維の染色に関する技術が
開示されているが、先染に関する記載は全くされていな
い。一方、高級化や、複雑な配色というファッション性
の面から、糸条を染色した後に織編物にする、いわゆる
先染織編物においても、ポリトリメチレンテレフタレ−
ト繊維の捲縮糸が持つ、優れたストレッチ性および膨ら
み感を発揮させたいという要望が高まってきている。
捲縮を付与したポリトリメチレンテレフタレ−ト繊維の
チ−ズ先染糸は、捲縮伸長率が十分とはいえず、先染糸
を用いた織編物は、反染め織編物に比べるとストレッチ
性が劣るため、ストレッチ性に優れた織編物が得られる
先染糸は見出されていない。
縮で弾性回復率に優れ、織編物に用いると優れたストレ
ッチ性を付与し、風合いがソフトになる先染糸およびそ
の製造方法を提供することにある。
題を解決するために鋭意検討した結果、本発明を完成さ
せるに至った。すなわち、本発明は、以下の通りであ
る。 (1) 少なくとも1成分がポリトリメチレンテレフタ
レ−トからなる潜在捲縮発現性ポリエステル繊維で構成
され、かつ、染色されている糸条であって、該糸条は、
10%伸長時の弾性回復率が60%以上、捲縮伸長率が
30%以上、捲縮顕在化率が60%以上であることを特
徴とする先染糸。 (2) 染色前の潜在捲縮発現性複合ポリエステル繊維
が下記(a)〜(c)を満足することを特徴とする
(2)に記載の先染糸。 (a)初期引張抵抗度が10〜30cN/dtex (b)顕在捲縮の伸縮伸長率が10〜100%、かつ、
顕在捲縮の伸縮弾性率が80〜10 0% (c)100℃での熱収縮応力が0.1〜0.5cN/
dtex
レンテレフタレ−トからなる潜在捲縮発現性複合ポリエ
ステル繊維で構成された糸条からチ−ズを作成し、これ
を染色して先染糸を製造するに際し、撚糸、弛緩熱処理
およびチ−ズワインドを連続的に行って捲縮を顕在化さ
せたチ−ズを作成することを特徴とする(1)に記載の
先染糸の製造方法。 (4) 潜在捲縮発現性複合ポリエステル繊維が下記
(a)〜(c)を満足することを特徴とする(3)に記
載の先染糸の製造方法。 (a)初期引張抵抗度が10〜30cN/dtex (b)顕在捲縮の伸縮伸長率が10〜100%、かつ、
顕在捲縮の伸縮弾性率が80〜10 0% (c)100℃における熱収縮応力が0.1〜0.5c
N/dtex
は、潜在捲縮発現性複合ポリエステル繊維であって、少
なくとも一成分にポリトリメチレンテレフタレ−トを用
いる点に特徴がある。本発明の潜在捲縮発現性複合ポリ
エステル繊維は、熱処理によって捲縮を発現するもので
あり、このような繊維としては、二成分がサイドバイサ
イド型または偏芯鞘芯型に接合されたものが挙げられ
る。
に質量比で、70/30〜30/70の範囲内のものが
多い)、接合面形状(直線または曲線形状のものがあ
る)は限定されない。全繊度は20〜300dtex、
単糸繊度は0.5〜20dtexが好ましく用いられる
がこれに限定されるものではない。潜在捲縮発現性複合
ポリエステル繊維を用いることによって、仮撚加工糸と
同程度の高い捲縮を有する先染め糸条が得られるだけで
なく、仮撚加工糸特有の残留トルクが無く、染色後のチ
−ズからコ−ンアップが容易となる。さらに、捲縮付与
工程が省略化できるのでコストの合理化も可能となる。
01−40537号公報に開示されている、ポリトリメ
チレンテレフタレ−トを一成分とするものがある。すな
わち、少なくとも一成分をポリトリメチレンテレフタレ
−トとし、他のポリエステルとサイドバイサイド型また
は偏芯鞘芯型に接合して構成された複合繊維である。サ
イドバイサイド型の場合、二種のポリエステルポリマ−
の溶融粘度比は1.00〜2.00が好ましく、偏芯鞘
芯型の場合は、鞘ポリマ−と芯ポリマ−のアルカリ減量
速度比は、3倍以上、鞘ポリマ−が速いことが好まし
い。
ポリトリメチレンテレフタレ−ト(テレフタル酸を主た
るジカルボン酸とし、1.3−プロパンジオ−ルを主た
るグリコ−ル成分とするポリエステルであり、エチレン
グリコ−ル、ブタンジオ−ル等のグリコ−ル類やイソフ
タル酸、2.6−ナフタレンジカルボン酸等のジカルボ
ン酸等を共重合してもよい。他のポリマ−、艶消剤、難
燃剤、帯電防止剤、顔料等の添加剤を含有してもよ
い。)とポリエチレンテレフタレ−ト(テレフタル酸を
主たるジカルボン酸とし、エチレングリコ−ルを主たる
グリコ−ル成分とするポリエステルであり、ブタンジオ
−ル等のグリコ−ル類やイソフタル酸、2.6−ナフタ
レンジカルボン酸等のジカルボン酸等を共重合してもよ
い。他のポリマ−、艶消剤、難燃剤、帯電防止剤、顔料
等の添加剤を含有してもよい)との組み合わせ、および
ポリトリメチレンテレフタレ−トとポリブチレンテレフ
タレ−ト(テレフタル酸を主たるジカルボン酸とし、
1.4−ブタンジオ−ルを主たるグリコ−ル成分とする
ポリエステルであり、エチレングリコ−ル等のグリコ−
ル類やイソフタル酸、2.6−ナフタレンジカルボン酸
等のジカルボン酸等を共重合してもよい。この他、他の
ポリマ−、艶消剤、難燃剤、帯電防止剤、顔料等の添加
剤を含有してもよい)との組み合わせが好ましく、特
に、捲縮の内側にポリトリメチレンテレフタレ−トが配
置されていることが好ましい。
特開平11−189923号公報、特開2000−23
9927号公報、特開2000−256918号公報、
特開2000−328382号公報、特開2001−8
1640号公報等に開示された、第一成分がポリトリメ
チレンテレフタレ−ト、第二成分がポリトリメチレンテ
レフタレ−ト、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリブチ
レンテレフタレ−ト等のポリエステル、またはナイロン
が、並列的または偏芯的に配置された、サイドバイサイ
ド型または偏芯鞘芯型の複合繊維等が挙げられる。特
に、ポリトリメチレンテレフタレ−トと共重合ポリトリ
メチレンテレフタレ−トとの組み合わせ、および極限粘
度の異なる二種類のポリトリメチレンテレフタレ−トの
組み合わせが好ましい。
在捲縮発現性複合ポリエステル繊維は、下記の物性を有
することが好ましい。この繊維の初期引張抵抗度は10
〜30cN/dtexが好ましく、20〜30cN/d
texがより好ましく、20〜27cN/dtexが最
も好ましい。初期引張抵抗度が10cN/dtex未満
のものは製造が困難である。この繊維の顕在捲縮の伸縮
伸長率は10〜100%が好ましく、10〜80%がよ
り好ましく、10〜60%が最も好ましい。顕在捲縮の
伸縮弾性率は80〜100%が好ましく、85〜100
%がより好ましく、85〜97%が最も好ましい。
熱収縮応力は0.1〜0.5cN/dtexが好まし
く、0.1〜0.4cN/dtexがより好ましく、
0.1〜0.3cN/dtexが最も好ましい。100
℃における熱収縮応力は、弛緩熱処理工程において捲縮
を発現させるための重要な要件である。すなわち、加工
で加わる拘束力に打ち勝って捲縮が発現するためには、
100℃における熱収縮応力が0.1cN/dtex以
上であることが好ましい。本発明は、このような特性を
有する潜在捲縮発現性複合ポリエステル繊維を用いて構
成されるために、高捲縮で弾性回復率に優れ、織編物に
用いると優れたストレッチ性を付与し、風合いがソフト
な先染糸が得られる。
100〜250%が好ましく、より好ましくは150〜
250%、最も好ましくは180〜250%である。ま
た熱水処理後の伸縮弾性率は90〜100%であること
が好ましく、より好ましくは95〜100%である。こ
のような、好ましい特性を有する潜在捲縮発現性複合ポ
リエステル繊維としては、固有粘度の異なる2種類のポ
リトリメチレンテレフタレ−トが互いにサイドバイサイ
ド型に複合された単糸から構成された複合繊維があげら
れる。2種類のポリトリメチレンテレフタレ−トの固有
粘度差は0.05〜0.4(dl/g)であることが好
ましく、より好ましくは0.1〜0.35(dl/
g)、最も好ましくは0.15〜0.35(dl/g)
である。例えば、高粘度側の固有粘度を0.7〜1.3
(dl/g)から選択した場合には、低粘度側の固有粘
度を0.5〜1.1(dl/g)から選択するのが好ま
しい。低粘度側の固有粘度は0.8(dl/g)以上が
好ましく、より好ましくは0.85〜1.0(dl/
g)、最も好ましくは0.9〜1.0(dl/g)であ
る。
1.2(dl/g)が好ましく、0.8〜1.2(dl
/g)がより好ましく、0.85〜1.15(dl/
g)がさらに好ましく、0.9〜1.1(dl/g)が
最も好ましい。本発明で用いられる固有粘度の値は、使
用するポリマ−ではなく、糸の粘度をいう。この理由
は、ポリトリメチレンテレフタレ−ト特有の欠点とし
て、ポリエチレンテレフタレ−ト等と比較して熱分解が
生じ易く、高い固有粘度のポリマ−を使用しても熱分解
によって固有粘度が著しく低下し、複合マルチフィラメ
ントにおいては両者の固有粘度差を大きく維持すること
が困難であるためである。
メチレンテレフタレ−ト単位を主たる繰り返し単位とす
るポリエステルであり、トリメチレンテレフタレ−ト単
位を50モル%以上、好ましくは70モル%以上、より
好ましくは80モル%以上、最も好ましくは90モル%
以上含むものである。したがって、第三成分として、他
の酸成分および/またはグリコ−ル成分の合計量が、5
0モル%以下、好ましくは30モル%以下、より好まし
くは20モル%以下、最も好ましくは10モル%以下の
範囲で含有されたポリトリメチレンテレフタレ−トを包
含する。
フタル酸またはその機能的誘導体と、トリメチレングリ
コ−ルまたはその機能的誘導体とを、触媒の存在下で、
適当な反応条件下に結合せしめることにより合成され
る。この合成過程において、適当な一種または二種以上
の第三成分を添加して共重合ポリエステルとしてもよい
し、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリブチレンテレフ
タレ−ト等のポリトリメチレンテレフタレ−ト以外のポ
リエステルまたはナイロンと、ポリトリメチレンテレフ
タレ−トをそれぞれ別個に合成した後、ブレンドしても
よい。
ボン酸(シュウ酸、アジピン酸等)、脂環族ジカルボン
酸(シクロヘキサンジカルボン酸等)、芳香族ジカルボ
ン酸(イソフタル酸、ソジウムスルホイソフタル酸
等)、脂肪族グリコ−ル(エチレングリコ−ル、1,2
−プロピレングリコ−ル、テトラメチレングリコ−ル
等)、脂環族グリコ−ル(シクロヘキサンジメタノ−ル
等)、芳香族を含む脂肪族グリコ−ル(1,4−ビス
(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン等)、ポリエ−テ
ルグリコ−ル(ポリエチレングリコ−ル、ポリプロピレ
ングリコ−ル等)、脂肪族オキシカルボン酸(ω−オキ
シカプロン酸等)、芳香族オキシカルボン酸(p−オキ
シ安息香酸等)等がある。1個または3個以上のエステ
ル形成性官能基を有する化合物(安息香酸等またはグリ
セリン等)も重合体が実質的に線状である範囲内で使用
できる。
の安定剤、ヒドロキシベンゾフェノン誘導体等の紫外線
吸収剤、タルク等の結晶化核剤、アエロジル等の易滑
剤、ヒンダ−ドフェノ−ル誘導体等の抗酸化剤、難燃
剤、制電剤、顔料、蛍光増白剤、赤外線吸収剤、消泡剤
等が含有されていてもよい。本発明で用いられる潜在捲
縮発現性複合ポリエステル繊維の紡糸法は、上記の各種
特開に開示されており、例えば、3000m/分以下の
巻取り速度で未延伸糸を得た後、2〜3.5倍程度で延
撚する方法が好ましいが、紡糸−延撚工程を直結した直
延法(スピンドロ−法)、巻取り速度5000m/分以
上の高速紡糸法(スピンテイクアップ法)を採用しても
よい。
が、長繊維が好ましく、長さ方向に均一なものや太細の
あるものでもよい。繊維の断面形状は、丸型、三角、L
型、T型、Y型、W型、八葉型、偏平(扁平度1.3〜
4程度のもので、W型、I型、ブ−メラン型、波型、串団
子型、まゆ型、直方体型等がある)、ドッグボ−ン型等
の多角形型、多葉型、中空型や不定形なものでもよい。
プンエンド紡績糸等の紡績糸、単糸デシテックスが0.
1〜5dtex程度のマルチフィラメント原糸(仮撚り
加工などの加工が行われていない糸)、甘撚糸〜強撚
糸、仮撚加工糸(POYの延伸仮撚糸を含む)、空気噴
射加工糸、押し込み加工糸、ニットデニット加工糸等が
ある。本発明に用いられる潜在捲縮発現性複合ポリエス
テル繊維は、破断強度が1.8cN/dtex以上であ
ることが好ましく、2.0〜4.0cN/dtexの範
囲であることがより好ましい。強度が1.8cN/dt
ex未満の場合は、先染め糸条の強度が低くなり、織編
物に用いた場合、引裂強度や破裂強度が不足することが
ある。
ることが好ましく、30〜50%の範囲であることがよ
り好ましい。伸度が25%未満の場合はチ−ズワインド
時や染色後のリワインド時に糸切れ頻度が増す場合があ
る。本発明において、先染に用いられる潜在捲縮発現性
複合ポリエステル繊維で構成された糸条には、潜在捲縮
発現性複合ポリエステル繊維が含まれていればよく、糸
条中の潜在捲縮発現性複合ポリエステル繊維の割合は2
0質量%以上が好ましく、30質量%以上がより好まし
く、50質量%以上が最も好ましい。糸条中のこの繊維
の割合が減少するにつれて、ストレッチ性の良好な織編
物が得られにくくなる。
に用いることのできる繊維には制限がなく、例えば、
綿、羊毛、麻、絹等の天然繊維、キュプラレ−ヨン、ビ
スコ−スレ−ヨン、ポリノジックレ−ヨン、精製セルロ
−ス繊維、アセテ−ト繊維、ポリエチレンテレフタレ−
ト、ポリブチレンテレフタレ−ト、ポリトリメチレンテ
レフタレ−ト等のポリエステル系繊維、ナイロン繊維、
アクリル繊維等の各種人造繊維が挙げられる。さらには
上記の共重合体や、同種または異種ポリマ−を用いた複
合繊維(サイドバイサイド型、偏芯鞘芯型等)を混紡
(コアヤ−ン、サイロスパンやサイロフィル、ホロ−ス
ピンドル等)、カバリング(シングル、ダブル)、例え
ば、沸水収縮率3〜10%程度の低収縮糸、例えば、沸
水収縮率15〜30%程度高収縮糸との混繊や交撚、仮
撚(伸度差仮撚、POYの延伸仮撚における複合等)、
2フィ−ド空気噴射加工等の手段で混用してもよい。
繊維は、捲縮伸長率が50%以上であることが好まし
く、より好ましくは100%以上である。この範囲であ
る糸条を用いることにより、捲縮伸長率が50%以上の
先染糸を得ることができる。なお、捲縮伸長率とは、
2.6×10-4cN/dtexの荷重下で、90℃×1
5分間の乾熱処理を行い、一昼夜放置した後、JIS−
L−1090伸縮性試験方法(A法)に準じて測定した
ものである。
繊維に捲縮付与加工を行うと、捲縮伸長率が一層高めら
れるので好ましい。捲縮付与加工方法は限定されるもの
ではなく、仮撚加工、押し込み加工、ニットデニット等
が用いられ、仮撚加工により、一層捲縮伸長率が高めら
れるために好ましい。仮撚加工は、一般に用いられてい
るピンタイプ、フリクションタイプ、ニップベルトタイ
プ、エア−加撚タイプ等、いかなる方法によるものでも
よい。1ヒ−タ−仮撚および2ヒ−タ−仮撚のいずれで
あってもよい。さらにPOYの延伸仮撚であってもよ
い。
できる範囲で任意に設定することができ、一般的には、
第1ヒ−タ−の出口直後の糸条温度を100℃以上20
0℃以下とすることが好ましく、より好ましくは120
℃以上180℃以下、最も好ましくは130℃以上17
0℃以下である。必要に応じて、第2ヒ−タ−で熱セッ
トして、2ヒ−タ−仮撚糸としてもよい。第2ヒ−タ−
温度は100℃以上210℃以下が好ましく、より好ま
しくは第1ヒ−タ−の出口直後の糸条温度に対して−3
0℃以上、+50℃以下の範囲である。第2ヒ−タ−内
のオ−バ−フィ−ド率(第2オ−バ−フィ−ド率)は+
3%以上、+30%以下とするのが好ましい。
−ト系ポリエステル繊維の仮撚加工で通常に用いられる
範囲でよく、下記式で計算される。この場合、仮撚数の
係数Kの値が17600〜35000の範囲であること
が好ましく、仮撚加工糸によって好ましい仮撚数(T)
が決定される。 T(T/m)=K/{仮撚加工糸の繊度(dtex)}
0.5 仮撚加工した捲縮糸は残留トルクがあるので、このトル
クを軽減する為に仮撚方向の異なる捲縮糸を2本以上引
き揃えてもよい。さらに、収束性を高めるためにインタ
−レ−スノズルを用いて交絡させてもよい。
理およびチ−ズワインドを連続的に行って捲縮を顕在化
させたチ−ズを作成することが重要である。上記のよう
な方法を採用すれば、撚糸された捲縮糸の持つ潜在的な
捲縮を均一に発現することでき、チ−ズにソフトワイン
ドが可能となるため、チ−ズ染色後のコ−ンへの解舒性
も良好で、高い捲縮伸長率を持つ先染糸が得られる。こ
の方法に用いられる装置の代表例としては、(株)石川
製作所製のDDW(商標)が挙げられる。この装置は、
ダブルツイスタ−方式で撚糸し、次いで、エプロンニッ
プ方式のフィ−ド装置により積極的に糸を送り出し、パ
イプヒ−タ−で非接触加熱を行って捲縮を顕在化させ、
その後、フィ−ド調整用のニップロ−ラ−の後にクイッ
クトラバ−ス方式で低テンション、低接圧でワインド可
能なチ−ズワインダ−からなる工程を、連続的、かつ、
一体化させたものである。
プヒ−タ−長やパイプ径を変更してもよい。必要に応じ
て、撚糸方向を各錘毎に変更できる装置、センサ−カッ
タ−、突上げ装置等を付与した装置でもよい。本発明の
撚糸、弛緩熱処理およびチ−ズワインドを連続的に行っ
て捲縮を顕在化させたチ−ズに巻かれた糸条の物性は、
捲縮伸長率が15%以上(但し、この捲縮伸長率は、後
述の測定方法において、乾熱処理を行わずに測定した値
である)であることが好ましく、より好ましくは30〜
300%、最も好ましくは40〜200%であり、沸水
収縮率は、好ましくは3%以下、より好ましくは2%以
下である。
の巻密度は0.05〜0.5g/cm3 が好ましく、よ
り好ましくは0.08〜0.4g/cm3 、最も好まし
くは0.1〜0.20g/cm3 であり、糸の巻き量は
100〜2000gが好ましく、より好ましくは500
〜1100gである。捲縮を顕在化した糸の物性および
チ−ズ形態がこの範囲内にあれば、チ−ズ染色後のチ−
ズ内外層での色差がなく、糸長方向の捲縮斑のない、均
一で高捲縮な先染糸を得ることことができるので好まし
い。
連続的に行う場合の条件は、例えば、(株)石川製作所
製のDDW(商標)を用い、加工速度を好ましくは50
〜200m、より好ましくは80〜150m/分とし、
撚糸を好ましくは0〜1000T/m、より好ましくは
50〜350T/m、弛緩熱温度を好ましくは100〜
220℃、より好ましくは150〜210℃、弛緩率を
好ましくは30〜400%、より好ましくは100〜3
00%とする。弛緩率は、下式で算出した値である。 弛緩率=〔パイプヒ−タ−入口の糸速/チ−ズワインド
時の糸速〕×100(%) 撚糸の撚り方向は、限定されるものではなく、必要に応
じて適宜選定すればよいが、潜在捲縮発現性複合ポリエ
ステル繊維で仮撚方向が片方向のみの仮撚糸を用いる場
合には、撚糸の方向としては、仮撚方向と逆方向に撚糸
を行うと、先染糸の捲縮伸長率を高くすることができる
ので好ましい。
繊維は、撚糸回数を上げていくにつれて、先染め糸条の
捲縮弾性率が高くなる特徴を有しており、織編物に用い
るとストレッチバックを高めることができる。撚糸数を
200〜3000T/m、好ましくは500〜2000
T/mにすると、先染め糸条の捲縮弾性率が90%以上
となり、織編物に用いた場合、ストレッチの回復性が向
上するので好ましい。上記のように、撚糸回数を高くす
る場合には、必要に応じて、加工する前の捲縮糸にイタ
リ−撚糸機、リング撚糸機、ダブルツイスタ−等を使用
して撚糸を行ってもよい。
ルが発生し、加工が困難になる場合には、本発明の目的
が達成できる限りにおいて、トルクを軽減する為に撚り
止めセットを行ってもよい。その場合、潜在捲縮発現性
複合ポリエステル繊維は、緊張状態では撚り止めセット
が効きにくいことから、糸条を弛緩しながら撚り止めセ
ットを行うことが好ましい。例えば、アルミニウム製つ
ば付きのシリンダ−内層に段ボ−ル製のダミ−クッショ
ン材を巻いた上に巻き返しを行って、十分に糸条を弛緩
させながら撚り止めセットを行う方法等がある。巻量と
しては、糸管巻きにおいてはセットをすることによって
巻形態が崩れない程度にすればよい。セットを十分に効
かせるためには、0.1cN/dtex以下の巻張力で
巻くことが好ましい。
等の装置を用いることができる。充分なセット効果、捲
縮の発現およびエネルギ−的な効率の点から、処理温度
は60〜110℃が好ましく、処理時間は、通常、10
〜60分が好ましい チ−ズワインド条件としては、巻取り時のオ−バ−フィ
−ド率を−50〜20%、好ましくは−15〜10%に
設定して、糸量を100〜2000gにすることが好ま
しい。チ−ズ巻取時の接圧は0〜2000gが好まし
く、800〜1500gがより好ましい。チ−ズワイン
ド綾角は5〜25°が好ましい。
染色する。チ−ズ染色方法は、限定されるものではな
く、通常、ポリエチレンテレフタレ−ト繊維等で行われ
ている方法を採用すればよい。例えば、一般に使用され
ているチ−ズ染色機を使用し、通常行われている、原糸
油剤等が洗浄される条件で精練をおこなうことができ
る。例えば、ノニオン系界面活性剤、炭酸ソ−ダ等の存
在下、50℃〜90℃の温度で10〜30分間行う。染
料としては、一般に用いられているポリエチレンテレフ
タレ−ト繊維用の分散染料を用いて、通常の方法で染色
することができる。アルカリ耐性のある分散染料を用い
てpH8〜11のアルカリ染色を行ってもよい。例え
ば、染色温度は90℃〜130℃、時間は15分〜12
0分の範囲である。
粘度の異なるポリトリメチレンテレフタレ−トで構成さ
れている場合には、ガラス転移点が低いため、90〜1
20℃といった、従来のポリエチレンテレフタレ−ト繊
維の染色より低温で染色しても優れた発色性が得られ
る。染色堅牢度を向上させる目的で、還元洗浄やソ−ピ
ングを行ってもよい。染色された糸条の編立性および柔
軟性を向上させるために、一般に市販されているオイリ
ング油剤等をチ−ズ形態や糸条で付与してもよい。
染糸をリワインドしてパッケ−ジ状に仕上げることが好
ましい。パッケ−ジ状へのリワインドは一般的な巻取り
機(ワインダ−)を用いて行えばよいが、ワインダ−に
はクイックトラバ−ス方式のものを用いることが好まし
い。チ−ズからの解舒方向は、一般的に行われる方法を
採用することができるが、巻き密度0.25g/cm3
以下の場合、タテ方向では糸が解舒できない場合があ
り、マンドルリ−ル等を使用してチ−ズを回転させなが
らヨコ方向に糸を解舒しながらコ−ン巻を行う。
のではなく、芯材として、紙、プラスチック製等の平行
チ−ズ、コ−ン等が使用される。巻形状も限定されるも
のではなく、チ−ズ状、パイナップル状等に巻き取られ
る。先染糸のパッケ−ジは巻硬度30〜80度が好まし
く、より好ましくは40〜70度である。この範囲内で
あれば、織編物用に使用する際に、解舒性が良好とな
る。硬度は、JIS−K−6301加硫ゴム物理試験方
法に準拠したスプリング式硬さ試験機(高分子計器
(株)社製のアスカ−ゴム硬度計C型)を用いて測定す
る。巻取ったパッケ−ジの中央部2ヵ所、両端部各2ヵ
所の合計6ヵ所 の硬度を測定し平均値を求める。巻硬
度が30度未満であると、解舒性が不良となり、織編物
等の生産性が低下する場合がある。一方、巻硬度が80
度を越えると、巻取り時の張力を高く設定しなければな
らず、糸切れが多発し、巻取りが困難となったり、紙管
が巻張力に耐え切れず変形し、解舒性不良となる場合が
ある。また、捲縮が伸ばされるため捲縮顕在化率が低下
する場合もある。
を作成する方法としては、クイックトラバ−ス方式のワ
インダ−を使用して、コ−ンに平均巻き取り張力は0.
01cN/dtex〜0.22cN/dtex以下とす
る。本発明の先染糸は、捲縮伸長率が、好ましくは30
%以上、より好ましくは35〜300%、さらに好まし
くは50〜250%、最も好ましくは50〜200%で
ある。捲縮伸長率がこの範囲であると、ストレッチ性が
より一層優れた織編物を得ることができる。捲縮伸長率
は、2.6×10-4cN/dtexの荷重下で、乾熱9
0℃×15分処理を行い、一昼夜放置した後、JIS−
L−1090の伸縮性試験方法(A法)に準じて測定し
たものであり、捲縮糸が持つ潜在的な捲縮も熱処理によ
り顕在化させた状態で測定されるものである。
復率は、好ましくは60%以上であり、60%以上95
%以下がより好ましく、70%以上95%以下が最も好
ましい。10%伸長時の弾性回復率が60%以上である
と、ストレッチ性がより一層良好な織編物が得られる。
一般に、10%伸長時の弾性回復率が95%を越える糸
条を実用的に得ることは困難な場合がある。
しくは60%以上であり、より好ましくは70〜95%
である。捲縮顕在化率がこの範囲にあると、ストレッチ
性が一層優れた織編物を得ることができる。先染糸の捲
縮顕在化率は、後で詳しく述べるように、未捲縮顕在化
捲縮伸長率(後述の捲縮伸長率測定方法において、乾熱
処理を行わずに測定した値である)と捲縮伸長率(乾熱
処理を行って捲縮を顕在化した値)より下記式にて算出
したものである。 捲縮顕在化率(%)=未捲縮顕在化捲縮伸長率/捲縮伸
長率×100 本発明の先染糸は、横編(セ−タ−等)、丸編・織物
(アウタ−、インナ−)、レ−ス、口ゴムや襟部用の付
属品、製紐、モ−ル糸、細巾テ−プ(織物、経編、横
編)、靴下、サポ−タ−、パンスト、タイツ、パイル織
編物(アウタ−、カ−シ−ト等)、カ−ペット等に使用
することができる。
的に説明するが、本発明は実施例のみに限定されるもの
ではない。本発明に用いられる測定方法、評価方法は以
下の通りである。 (1)固有粘度 固有粘度[η](dl/g)は、次式の定義に基づいて
求められる値である。 定義中のηrは純度98%以上のo−クロロフェノ−ル
溶媒で溶解したポリトリメチレンテレフタレ−ト糸また
はポリエチレンテレフタレ−ト糸の稀釈溶液の35℃で
の粘度を、同一温度で測定した上記溶媒の粘度で除した
値であり、相対粘度と定義されているものである。Cは
g/100mlで表されるポリマ−濃度である。
複合マルチフィラメントは、マルチフィラメントを構成
するそれぞれの固有粘度を測定することは困難であるの
で、複合マルチフィラメントの紡糸条件と同じ条件で2
種類のポリマ−をそれぞれ単独で紡糸し、得られた糸を
用いて測定した固有粘度を、複合マルチフィラメントを
構成する固有粘度とした。
の初期引張抵抗度の試験方法に準じ、試料の単位繊度当
たり0.882mN/dtexの初荷重を掛けて引張試
験を行い、得られた荷重−伸長曲線から初期引張抵抗度
(cN/dtex)を算出し、10回の平均値を求め
る。
糸試験方法の伸縮性試験方法A法に準じて測定を行い、
伸縮伸長率(%)および伸縮弾性率(%)を算出し、1
0回の平均値を求める。顕在捲縮の伸縮伸長率および伸
縮弾性率は、巻取りパッケ−ジから解舒した試料を、温
度20±2℃、湿度65±2%の環境下で24時間放置
後に測定を行う。熱水処理後の伸縮伸長率および伸縮弾
性率は、無荷重で98℃の熱水中に30分間浸漬した
後、無荷重で24時間自然乾燥乾燥した試料を用いる。
−2)を用いる。試料を20cmの長さに切り取り、両
端を結んで輪を作り測定装置に装填し、初荷重0.04
4cN/dtex、昇温速度100℃/分の条件で収縮
応力を測定し、得られた温度に対する熱収縮応力の変化
曲線から100℃における熱収縮応力を読み取る。
0cm、引張速度20cm/分の条件で、引張強度(c
N/dtex)、伸度(%)、初期弾性率(cN/dt
ex)を測定する。 (6)捲縮伸長率 繊維に2.6×10-4cN/dtexの荷重を加えた状
態で、タバイ社製パ−フェクトオ−ブンにて乾熱90℃
×15分処理を行い、一昼夜放置した後、JIS−L−
1090の伸縮性試験方法(A法)に準じて測定する。
び先染糸の未顕在化捲縮伸長率は、乾熱処理を行わずに
捲縮伸長率を測定する。先染糸の捲縮顕在化率は下記式
により算出する。 捲縮顕在化率(%)=未捲縮顕在化捲縮伸長率/捲縮伸
長率×100
して測定を行う。熱水の温度は100℃とする。
dtexの初荷重をかけて引張試験機に取り付け、引張
速度20cm/分で伸長率20%まで伸長し、1分間放
置する。その後、再び同じ速度で収縮させ、応力−歪み
曲線を描く。収縮中、応力が0.0294cN/dte
xになった時の伸びを残留伸び(A)とする。20%伸
長時の弾性回復率は下記式にしたがって求める。 20%伸長時の弾性回復率(%)={(20−A)/2
0}×100 10%伸長時の弾性回復率は、初荷重および残留伸びを
読み取る応力を0.08826cN/dtexとし、伸
長率を10%までとして、上記と同様に行い、下記式に
したがって求める。 10%伸長時の弾性回復率(%)={(10−A)/1
0}×100
準じて行う。自記装置付の定速引張試験機を用い、10
cm幅×15cm長さの試験片を用い、初荷重2.94
2cNをかけた後、つかみ幅2.5cm、つかみ間距離
10cmで、速度10cm/分で伸長率100%になる
まで伸長し、1分間放置する。その後、再び同じ速度で
収縮させ、応力−歪み曲線を描き、収縮中、応力が初荷
重と同じ応力になった時の残留伸びをL(mm)とし
て、下記式にしたがって回復率を求める。 回復率(%)={(100−L)/100}×100 得られた横編地の回復率から、ストレッチ性を下記のラ
ンク付けを行う。 ◎:回復率が90%を越える ○:回復率が85%以上90%未満 △:回復率が80%以上85%未満 ×:回復率が70%未満
による官能検査を行い、下記のランク付けを行う。 ○:ソフトと感じる △:ややソフトと感じる ×:硬いと感じる
ンテレフタレ−トを、質量比率1:1でサイドバイサイ
ド型複合紡糸用紡口から押出し、紡糸温度265℃、紡
糸速度1500m/分で未延伸糸を得た。次いで、ホッ
トロ−ル温度55℃、ホットプレ−ト温度140℃、延
伸速度400m/分、延伸倍率は延伸後の繊度が56d
texとなるように設定して延撚し、56dtex/1
2fのサイドバイサイド型複合マルチフィラメント原糸
を得た。得られた原糸の固有粘度は高粘度側が[η]=
0.90、低粘度側が[η]=0.70であった。この
原糸の物性を表1に示す。
(株)石川製作所製のDDWを用いて撚糸、弛緩熱処
理、チ−ズワインドを一貫工程で行ってチ−ズを得た。
加工条件およびこの糸条の物性を表2に示す。得られた
チ−ズをチ−ズ染色機((株)日阪製作所製、小型チ−
ズ染色機)にセットし、1g/リットルのスコアロ−ル
(登録商標)FC−250(花王(株)製)を添加し
て、流量40リットル/分で常温から2℃/分の昇温速
度で90℃まで昇温し、90℃で10分間精練を行っ
た。
てDianix Blue(登録商標)AC−E(ダイ
スタ−ジャパン(株)製)1%omf、分散剤としてデ
ィスパ−(商標)TL (明成化学工業(株)製)0.
5g/リットルを加え、更に酢酸にてpH5に調整した
後、流量40リットル/分でイン−アウトで染液を循環
した。昇温速度2℃/分で110℃まで昇温し、110
℃で30分染色を行った。染色後、脱水、水洗を行い、
水酸化ナトリウムを1g/l、ハイドロサルファイトを
2g/l、サンモ−ル(登録商標)RC−700(日華
化学(株)製)を1g/l用いて、流量40リットル/
分に保ち、2℃/分の昇温速度で70℃まで昇温し、7
0℃で20分間還元洗浄を行った。還元洗浄後、脱液、
中和水洗を行い、シリコ−ン系柔軟剤としてロンサイズ
(登録商標)K−22(一方社(株)製)を5%omf
添加し、50℃で20分オイリング処理を行った。脱水
後、乾燥後、チ−ズをマンドルリ−ルにセットし、石川
製作所(株)社製のワインダ−を用いて、コ−ンに巻硬
度60度でワインドを行って先染糸を得た。
先染糸を横編機(コッポ(株)製、14ゲ−ジ)に9本
引き揃え、24コ−ス、20ウエルの天竺組織の横編地
を作成し、ホフマンプレス機(神戸電気工業(株)製、
神戸プレス)にてスチ−ム仕上げを行って横編地を得
た。横編地の特性を評価した結果を表3に示す。この編
地は、ストレッチ性に優れ、風合いもソフトであった。
ンテレフタレ−トを、質量比率1:1でサイドバイサイ
ド型複合紡糸用紡口から押出し、紡糸温度265℃、紡
糸速度1500m/分で未延伸糸を得た。次いで、ホッ
トロ−ル温度55℃、ホットプレ−ト温度140℃、延
伸速度400m/分、延伸倍率は延伸後の繊度が56d
texとなるように設定して延撚し、56dtex/1
2fのサイドバイサイド型複合マルチフィラメント原糸
を得た。得られた原糸の固有粘度は高粘度側が[η]=
0.86、低粘度側が[η]=0.69であった。この
原糸の物性を表1に示す。
に890T/mの加撚を施した後、つぶれ紙管に巻き上
げ、オ−トクレ−ブにて70℃で20分の撚り止め蒸気
セットを行った糸条(捲縮伸長率は95%)を用いて、
実施例1と同様にしてチ−ズを作成した。この糸条の物
性を表2に示す。得られたチ−ズを実施例1と同様にチ
−ズ染色、仕上げ、コ−ンワインドを行った。得られた
先染糸の物性を表3に示す。この先染糸を用いて実施例
1と同様にして横編地を得た。横編地の特性は、表3に
示すように、ストレッチ性に優れ、風合いもソフトであ
った。
ンテレフタレ−トを質量比率1:1でサイドバイサイド
型複合紡糸用紡口から押出しから押出し、紡糸温度26
5℃、紡糸速度1500m/分で未延伸糸を得た。次い
で、ホットロ−ル温度55℃、ホットプレ−ト温度14
0℃、延伸速度400m/分、延伸倍率は延伸後の繊度
が84dtexとなるように設定して延撚し、84dt
ex/12fのサイドバイサイド型複合マルチフィラメ
ントの原糸を得た。得られた原糸の固有粘度は高粘度側
が[η]=0.88、低粘度側が[η]=0.70であ
った。この原糸の物性を表1に示す。
メチレンテレフタレ−トマルチフィラメント原糸を、
(株)石川製作所製のピン仮撚機IVF338を用い
て、糸速190m/分、仮撚数3400T/m、仮撚加
工温度170℃、1stフィ−ド0.0%とし、仮撚方
向SとZ方向のそれぞれ1本づつを引き揃えて、TUフ
ィ−ド4.1%の条件で加工を施し仮撚加工糸を得た。
得られた仮撚糸の捲縮伸長率は205%であった。
してチ−ズを作成した。この糸条の物性を表2に示す。
得られたチ−ズを実施例1と同様にチ−ズ染色、仕上
げ、コ−ンワインドを行った。得られた先染糸の物性を
表3に示す。この先染糸を実施例1で引き揃え本数を3
本に変更した以外は実施例1と同様にして横編地を得
た。横編地の布帛特性は、表3に示すように、ストレッ
チ性に優れ、風合いもソフトであった。
理、チ−ズワインドの一貫工程の加工条件を表2に変更
した(糸条の物性を表2に示す)以外は実施例1と同様
にして先染糸と横編地を得た。得られた先染糸および横
編地の物性を表3に示す。実施例4〜6は、いずれも捲
縮伸長率が高く、10%伸長時の回復率も優れており、
横編地の布帛特性評価結果からも、ストレッチ性に優れ
ており、風合いもソフトなものであった。
レフタレ−トを用いて56dtex/12fのサイドバ
イサイド型複合マルチフィラメントの原糸を得た。得ら
れた原糸の固有粘度は高粘度側が[η]=0.66、低
粘度側が[η]=0.50であった。この原糸の物性を
表1に示す。得られた原糸を用いて、実施例1の染色温
度を130℃に変更した以外は、実施例1と同様にし
て、先染糸を得た。得られた先染糸の物性を表3に示
す。この先染糸を用いて実施例1と同様にして横編地を
得た。横編地の布帛特性は、表3に示すようにストレッ
チ性に劣り、風合いも硬いものであった。
のサイドバイサイド型複合マルチフィラメント原糸の代
わりに、84dtex/36fポリエチレンテレフタレ
−ト原糸(旭化成(株)製、強度3.9cN/dte
x、伸度35%、弾性率97cN/dtex、20%伸
長時の弾性回復率25%)を用い、仮撚条件を、仮撚数
3200T/m、仮撚加工温度220℃に変更した以外
は、実施例3と同様にして仮撚加工を行った。得られた
仮撚糸の捲縮伸長率は145%であった。
0℃に変更した以外は実施例3と同様にして、先染糸を
得た。得られた先染糸の物性を表2に示す。得られた先
染糸を用いて実施例3と同様にして横編地を得た。横編
地の特性は、表3に示すように、ストレッチ性に劣り、
風合いも硬いものであった。
エチレンテレフタレ−トを用いた56dtex/12f
のサイドバイサイド型複合マルチフィラメントの原糸を
用いて、実施例6の染色温度を130℃に変更した以外
は、実施例6と同様にして、先染糸を得た。得られた先
染糸の物性を表3に示す。この先染糸を用いて実施例6
と同様にして横編地を得た。横編地の布帛特性は、表3
に示すようにストレッチ性に劣り、風合いも硬いもので
あった。
れ、織編物に用いると優れたストレッチ性を付与し、風
合いがソフトになる先染糸およびその製造方法を提供す
ることができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 少なくとも1成分がポリトリメチレンテ
レフタレ−トからなる潜在捲縮発現性ポリエステル繊維
で構成され、かつ、染色されている糸条であって、該糸
条は、10%伸長時の弾性回復率が60%以上、捲縮伸
長率が30%以上、捲縮顕在化率が60%以上であるこ
とを特徴とする先染糸。 - 【請求項2】 染色前の潜在捲縮発現性複合ポリエステ
ル繊維が下記(a)〜(c)を満足することを特徴とす
る請求項2記載の先染糸。 (a)初期引張抵抗度が10〜30cN/dtex (b)顕在捲縮の伸縮伸長率が10〜100%、かつ、
顕在捲縮の伸縮弾性率が80〜10 0% (c)100℃での熱収縮応力が0.1〜0.5cN/
dtex - 【請求項3】 少なくとも1成分がポリトリメチレンテ
レフタレ−トからなる潜在捲縮発現性複合ポリエステル
繊維で構成された糸条からチ−ズを作成し、これを染色
して先染糸を製造するに際し、撚糸、弛緩熱処理および
チ−ズワインドを連続的に行って捲縮を顕在化させたチ
−ズを作成することを特徴とする請求項1記載の先染糸
の製造方法。 - 【請求項4】 潜在捲縮発現性複合ポリエステル繊維が
下記(a)〜(c)を満足することを特徴とする請求項
3記載の先染糸の製造方法。 (a)初期引張抵抗度が10〜30cN/dtex (b)顕在捲縮の伸縮伸長率が10〜100%、かつ、
顕在捲縮の伸縮弾性率が80〜10 0% (c)100℃における熱収縮応力が0.1〜0.5c
N/dtex
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|---|---|---|---|
| JP2002302046A JP2003201634A (ja) | 2001-10-29 | 2002-10-16 | 先染糸およびその製造方法 |
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| KR100895513B1 (ko) | 2007-03-29 | 2009-04-30 | 코오롱글로텍주식회사 | 고신율 사염사를 이용한 원단 및 이의 제조방법 |
| KR101011369B1 (ko) | 2008-07-07 | 2011-01-28 | (주)시마 | 고스트레치성 소모조 직물의 제조방법 |
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| CN113308780A (zh) * | 2021-07-07 | 2021-08-27 | 郑方梅 | 紫外线面料纺织定型方法 |
-
2002
- 2002-10-16 JP JP2002302046A patent/JP2003201634A/ja active Pending
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