JP2003201993A - 流体圧縮機 - Google Patents

流体圧縮機

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JP2003201993A
JP2003201993A JP2002094737A JP2002094737A JP2003201993A JP 2003201993 A JP2003201993 A JP 2003201993A JP 2002094737 A JP2002094737 A JP 2002094737A JP 2002094737 A JP2002094737 A JP 2002094737A JP 2003201993 A JP2003201993 A JP 2003201993A
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JP2002094737A
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Eiji Hiraishi
英司 平石
Tsunenori Sato
恒徳 佐藤
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、セクション間の流体の混入を許さ
ない用途でも、支障なく複数のセクションを1つのケー
シング内に格納し、コンパクトな機械配置とすることが
でき、かつコントロールバルブや圧カスイツチ等の制御
計装品を使用しなくても、信頼性が高く、かつ安価なシ
ステムを備えた流体圧縮機を提供することにある。 【解決手段】 本発明は、第1の流体を圧縮する低圧側
セクション6と、第2の流体を圧縮する高圧側セクショ
ン7とを備え、これらセクション6,7を同一ケーシン
グ5内で同一のインペラ回転軸2にて連結すると共に、
低圧側セクション6と高圧側セクション7との間にラビ
リンスシール8を設けた流体圧縮機1において、ラビリ
ンスシール8に高圧側セクション7の吐出路14の流体
を供給する供給通路16を配設している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種類や成分などが
異なる天然ガス等の流体の圧縮に適用される流体圧縮機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の流体圧縮機の中には、コンパクト
化およびコストダウンを図るために、複数のセクション
を1つのケーシング(車室)内に格納し、1つの機械で
2種以上の流体の圧縮を行えるようしたものがある。こ
のような流体圧縮機では、2つのセクション間にラビリ
ンスシール等が設けられているが、該ラビリンスシール
等を通過する内部漏洩によって、一方のセクション内の
流体が他のセクション内の流体中に流入してしまうこと
が起こる。例えば、肥料・アンモニアプラントに用いら
れる合成ガス圧縮機は、メークアップセクション(低圧
側)およびリサイクルセクション(高圧側)の2つのセ
クションから構成されており、メークアップガスはいわ
ゆる原料ガスで水分を含むことを特徴としており、リサ
イクルガスは合成プロセスをリサイクルさせている製品
用ガスで水分を含まないが、アンモニアを含むことを特
徴としている。そのため、ユーザなどからは、リサイク
ルガス中にメークアップガスが混入しないように要求さ
れることが多い。また反対に、別の合成ガス圧縮機で
は、高圧側セクションの流体が低圧側セクションの流体
と混入しないように要求されることがある。
【0003】一方、上記流体圧縮機には、図6に示すコ
ンパウンドタイプの圧縮機51と、図7に示すバックツ
ーバックタイプ(対抗型)の圧縮機61とがある。コン
パウンドタイプの流体圧縮機51では、図6に示す如
く、同じ向きに配置した複数のインペラ(羽根車)5
2,53が同一のインペラ回転軸(主軸)54に間隔を
置いて取付けられており、ケーシング55内には、第1
の流体を圧縮する第1セクション56と、第2の流体を
圧縮する第2セクション57とが隣接して配置され、こ
れらセクション56,57間には、ラビリンスシール5
8およびバランスピストン59が設けられている。この
タイプの圧縮機51では、圧縮する流体が図6中左から
右に流れている。
【0004】また、バックツーバックタイプの流体圧縮
機61では、図7に示す如く、背中合わせの向きに配置
した複数のインペラ(羽根車)62,63が同一のイン
ペラ回転軸(主軸)64に間隔を置いて取付けられてお
り、ケーシング65内には、第1の流体を圧縮する第1
セクション66と、第2の流体を圧縮する第2セクショ
ン67とが隣接して配置され、これらセクション66,
67間には、ラビリンスシール68が設けられている。
このタイプの圧縮機61では、両端部が吸込口となり、
圧縮流体が両端から中央に向かって流れることになり、
圧縮流体に基づくスラストカをバランスさせやすく、シ
ール圧力を低くできるため、高圧流体の用途に用いられ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のコンパウンドタイプの圧縮機51では、第1セ
クション56側のインペラ52の吐出路52aが中圧と
なり、第2セクション57側のインペラ53の流入路5
3aが低圧になっていると共に、インペラ53の吐出路
53bが高圧となっており、リサイクルガス吸込圧力よ
りもメークアップガス吐出圧力の方が高圧となるので、
メークアップガスがリサイクルガス中に混入してしま
い、ユーザの要求に応えることができないという不具合
を有していた。また、従来のバックツーバックタイプの
流体圧縮機61では、第2セクション67側のインペラ
63の吐出路63aの方が第1セクション66側のイン
ペラ62の吐出路62aよりも高圧となっているので、
第2セクション67側の高圧流体が第1セクション66
側に流入してしまうという問題があった。
【0006】したがって、第1セクション56,66と
第2セクション57,67の流体の混入を許さない用途
では、各タイプの流体圧縮機51,61を各セクション
に対応した別々のケーシングとして構成するか、あるい
は外部からセパレーション高圧流体をケーシング55,
65内に注入する必要があるので、機械の大型化、付属
設備の追加およびコスト高を招くという不具合を有して
いた。しかも、従来の流体圧縮機51,61では、ノズ
ル配置などの型式が制限されていた。
【0007】本発明はこのような実状に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、セクション間の流体の混入
を許さない用途でも、支障なく複数のセクションを1つ
のケーシング内に格納し、コンパクトな機械配置とする
ことができ、かつコントロールバルブや圧カスイッチ等
の制御計装品を使用しなくても、信頼性が高く、かつ安
価なシステムを備えた流体圧縮機を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の有する課
題を解決するために、本発明は、第1の流体を圧縮する
低圧圧縮部と、第2の流体を圧縮する高圧圧縮部とを備
え、これら圧縮部を同一ケーシング内で同一回転軸にて
連結すると共に、前記低圧圧縮部と前記高圧圧縮部との
間にシール部を設けた流体圧縮機において、前記シール
部に前記高圧圧縮部の吐出流体を供給する供給通路を配
設している。そして、本発明において、前記高圧圧縮部
の流入路には、前記第2の流体を案内する案内部が設け
られ、該案内部には、前記供給通路の一部が貫通して設
けられている。
【0009】また、他の本発明は、第1の流体を圧縮す
る低圧圧縮部と、第2の流体を圧縮する高圧圧縮部とを
備え、これら圧縮部を同一ケーシング内で同一回転軸に
て連結すると共に、前記低圧圧縮部と前記高圧圧縮部と
の間にシール部を設けた流体圧縮機において、前記シー
ル部を通過する流体を吸引する吸引通路を配設してい
る。そして、本発明において、前記吸引通路が、前記シ
ール部から前記高圧圧縮部の流入路に設けられている。
【0010】さらに、別の本発明は、第1の流体を圧縮
する低圧圧縮部と、第2の流体を圧縮する複数の羽根車
からなる高圧圧縮部とを備え、これら圧縮部を同一ケー
シング内で同一回転軸にて連結すると共に、前記低圧圧
縮部と前記高圧圧縮部との間にシール部を設けた流体圧
縮機において、前記シール部を通過する流体を吸引する
吸引通路を配設している。そして、本発明において、前
記吸引通路が、前記シール部から前記高圧圧縮部を構成
する複数の羽根車のうち途中段に位置する羽根車の入口
側流路に設けられている。また、本発明において、前記
吸引通路が、前記シール部から前記高圧圧縮部の流入路
に設けられていればさらに好適である。さらに、本発明
において、前記高圧圧縮部の最終段に位置する羽根車の
吐出路と前記シール部とを連通するスワールキャンセラ
ーが設けられていれば有利である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。ここで、図1は本発明の第
1実施形態に係る流体圧縮機の一部断面図である。
【0012】本発明の第1実施形態の流体圧縮機1は、
コンパウンドタイプの合成ガス圧縮機であり、供給され
た天然ガスなどの原料流体を圧縮して反応塔などに送
り、そこで化学反応を起こさせてアンモニアを生成する
肥料・アンモニアプラントなどに用いられる流体機械で
ある。このため、本実施形態の流体圧縮機1は、図1に
示す如く、水平方向に沿って回転可能に配設されるイン
ペラ回転軸2と、このインペラ回転軸2に軸方向へ間隔
を置いてそれぞれ同軸上に取付けられるインペラ(羽根
車)3,4と、インペラ回転軸2およびインペラ3,4
から成るロータ(回転体)を収容するケーシング5と、
このケーシング5に形成される吸込部および吐出部(図
示せず)とをそれぞれ備えており、これらインペラ3,
4は、背面が同じ方向に向けられた状態で配置されてい
る。
【0013】上記流体圧縮機1のケーシング5内には、
第1の流体(例えば、メークアップガス)を圧縮する低
圧側セクション(低圧圧縮部)6と、第2の流体(例え
ば、リサイクルガス)を圧縮する高圧側セクション(高
圧圧縮部)7とが隣接して配置されており、これら低圧
側セクション6と高圧側セクション7とは、同一ケーシ
ング5内で同一のインペラ回転軸2にて連結されてい
る。そして、低圧側セクション6と高圧側セクション7
との間には、圧力流体の通過を抑制するラビリンスシー
ル8およびバランスピストン9から成るシール部が設け
られており、当該ラビリンスシール8およびバランスピ
ストン9によって、2つのセクション6,7に仕切られ
ている。
【0014】また、上記ケーシング5内には、インペラ
回転軸2に沿って互いに隣接するインペラ3,4間の領
域にダイヤフラム(仕切り壁)10が配設されており、
低圧側セクション6および高圧側セクション7のダイヤ
フラム10中には、第1および第2の流体を流入出させ
る各インペラ3,4の流入路11,12および吐出路1
3,14が形成されている。しかも、高圧側セクション
7のインペラ4の流入路12の途中には、第2の流体を
整流しながらインペラ4へ案内する入口ガイド羽根(案
内部)15が設けられている。
【0015】本発明の第1実施形態の流体圧縮機1で
は、低圧側セクション6のインペラ3の吐出路13が中
圧(例えば、137kg/cm2)となり、高圧側セク
ション7のインペラ4の流入路12が低圧(例えば、1
33kg/cm2)になっていると共に、吐出路14が
高圧(例えば、142kg/cm2)となっている。そ
のため、本実施形態の流体圧縮機1においては、セクシ
ョン6,7間の圧力流体の流入方向を制限する構造を設
けないと、低圧側セクション6の吐出路13に吐出され
た第1の流体が高圧側セクション7の流入路12におけ
る第2の流体中に混入してしまうことになる。
【0016】そこで、本実施形態の流体圧縮機1では、
ラビリンスシール8およびバランスピストン9から成る
シール部に対して、高圧側セクション7の吐出路14へ
吐出された圧縮後の第2の流体を供給する供給通路16
が配設されている。この供給通路16は、インペラ4の
出口付近からシール部のバランスピストン9に向かっ
て、ダイヤフラム10および入口ガイド羽根15を貫通
して軸方向へ延びる横連通部16aと、ダイヤフラム1
0およびラビリンスシール8を貫通して軸方向と交差す
る方向へ延びる縦連通部16bとによって、横向きの断
面略L字状に構成されている。したがって、本実施形態
の流体圧縮機1においては、高圧側セクション7の圧力
流体が低圧側セクシヨン6の圧力流体に混入することを
許可し、その逆の圧力流体の混入を許可しない構造とな
っている。
【0017】次に、本発明の第1実施形態に係る流体圧
縮機1の作用について説明する。流体圧縮機1が起動さ
れ、図外の吸込部から低圧側セクション6の第1の流体
と高圧側セクション7の第2の流体がケーシング5内に
吸い込まれ、それぞれの流入路11,12に導かれる
と、当該流体はインペラ回転軸2にて回転駆動するイン
ペラ3,4によって圧縮される。そして、圧縮された各
流体は、それぞれの吐出路13,14に吐出され、図示
しない反応塔などへ送られることになる。この間、低圧
側セクション6のインペラ3で圧縮された第1の流体の
一部が高圧側セクション7の流入路12へ向かってラビ
リンスシール8を通過しようとする。ところが、高圧側
セクション7の吐出路14における高圧流体の一部が、
供給通路16を通ってラビリンスシール8に供給され、
図1の矢印に示す如く、低圧側セクション6の吐出路1
3および高圧側セクション7の流入路12へ向かって流
出されることになる。したがって、低圧側セクション6
の吐出路13に吐出された第1の流体は、高圧側セクシ
ョン7の第2の流体によって押し戻され、ラビリンスシ
ール8を通過するということはなくなる。
【0018】本発明の第1実施形態の流体圧縮機1で
は、1つのケーシング5内に低圧側セクション6および
高圧側セクション7から成る2つのセクションが配置さ
れ、各セクション6,7で異なる流体を別々に圧縮する
場合でも、ラビリンスシール8およびバランスピストン
9のシール部に高圧側セクション7の吐出路14の高圧
流体を供給する供給通路16が配設されているため、供
給通路16を通ってラビリンスシール8から流出される
高圧流体によって、低圧側セクション6の吐出路13の
中圧流体がラビリンスシール8を通過して高圧側セクシ
ョン7の流入路12に入ることなく押し戻されることに
なり、低圧側セクション6の第1の流体が高圧側セクシ
ョン7の第2の流体への混入を防止できる。しかも、本
実施形態の流体圧縮機1では、供給通路16がダイヤフ
ラム10、入口ガイド羽根15およびラビリンスシール
8を貫通し、高圧側セクション7の流入路12に設けら
れた入口ガイド羽根15を利用して形成されているた
め、供給通路16を最短距離で加工成形することが可能
となり、簡単な構造で2つのセクション6,7間の流体
の混入を確実に防止できる。
【0019】図2は、本発明に係る流体圧縮機の第2実
施形態を示している。この第2実施形態の流体圧縮機2
1における供給通路26は、上記第1実施形態の供給通
路16と異なり、入口ガイド羽根15を利用して設けら
れていない。すなわち、本実施形態の供給通路26は、
図2に示す如く、高圧側セクション7の流入路12を間
に置いて引き回され、高圧側セクション7の吐出路14
からシール部のバランスピストン9に向かって、ダイヤ
フラム10およびラビリンスシール8を貫通する第1連
通路26aと、ケーシング5を貫通する第2連通路26
bとによって構成され、第1および第2連通路26a,
26bは互いに連通している。その他の構成および作用
効果は、上記第1実施形態と同様である。
【0020】図3は、他の本発明に係る流体圧縮機の実
施形態を示している。本発明の実施形態の流体圧縮機3
1は、バックツーバックタイプの合成ガス圧縮機であ
り、インペラ3,4は、インペラ回転軸2に軸方向へ間
隔を置いてそれぞれ同軸上に取付けられ、背面が向き合
った状態でそれぞれ配置されている。また、本実施形態
の流体圧縮機31のケーシング5内には、第1の流体を
圧縮する低圧側セクション(低圧圧縮部)6と、第2の
流体を圧縮する高圧側セクション(高圧圧縮部)7とが
隣接して配置されており、これら低圧側セクション6と
高圧側セクション7とは、同一ケーシング5内で同一の
インペラ回転軸2にて連結されている。低圧側セクショ
ン6と高圧側セクション7との間には、圧力流体の通過
を抑制するラビリンスシール8のシール部が設けられて
おり、当該ラビリンスシール8によって2つのセクショ
ン6,7に仕切られている。さらに、ケーシング5内に
は、インペラ回転軸2に沿って互いに隣接するインペラ
3,4間の領域にダイヤフラム(仕切り壁)10が配設
されており、低圧側セクション6および高圧側セクショ
ン7のダイヤフラム10中には、第1および第2の流体
を流入出させる各インペラ3,4の流入路11,12お
よび吐出路13,14が形成されている。
【0021】しかも、本発明の実施形態の流体圧縮機3
1では、ラビリンスシール8を通過する第1および第2
の流体を吸引する吸引通路36が配設されている。この
ため、吸引通路36は、ラビリンスシール8およびダイ
ヤフラム10を貫通して軸方向と交差する方向へ延びる
上流側吸引部36aと、該上流側吸引部36aに連通
し、ケーシング5を貫通して断面略横向きの断面略L字
状に延び、かつ高圧側セクション7の流入路12に開口
する下流側吸引部36bとによって構成されている。し
たがって、本実施形態の流体圧縮機31においては、低
圧側セクション6の圧力流体が高圧側セクション7の圧
力流体に混入することを許可し、その逆の圧力流体の混
入を許可しない構造となっている。その他の構成は、上
記発明の実施形態と同様である。
【0022】次に、本発明の実施形態に係る流体圧縮機
31の作用について説明する。流体圧縮機31が起動さ
れ、図外の吸込部から低圧側セクション6の第1の流体
と高圧側セクション7の第2の流体がケーシング5内に
吸い込まれ、それぞれの流入路11,12に導かれる
と、当該流体はインペラ回転軸2にて回転駆動するイン
ペラ3,4によって圧縮される。そして、圧縮された各
流体は、それぞれ中圧吐出路13および高圧吐出路14
に吐出され、図示しない反応塔などへ送られることにな
る。この間、低圧側セクション6および高圧側セクショ
ン7のインペラ3,4で圧縮された第1および第2の流
体の一部がラビリンスシール8へ向かって流れる。そし
て、ラビリンスシール8を通過する圧力流体は、図3の
矢印に示す如く、吸引通路36を通って高圧側セクショ
ン7の低圧流入路12へ向かって吸引されることにな
る。したがって、高圧側セクション7の吐出路14に吐
出された第2の流体は、ラビリンスシール8を通過する
途中で吸引通路36に導かれ、ラビリンスシール8を通
過して低圧側セクション6の吐出路13に直接流入する
ということはなくなる。すなわち、本発明の実施形態に
係る流体圧縮機31では、1つのケーシング5内に低圧
側セクション6および高圧側セクション7から成る2つ
のセクションが配置され、各セクション6,7で異なる
流体を別々に圧縮する場合でも、ラビリンスシール8の
シール部を通過する低圧側セクション6および高圧側セ
クション7の吐出路13,14の圧力流体を吸引する吸
引通路36が配設されているため、高圧側セクション7
の吐出路14の高圧流体がラビリンスシール8を通過し
て低圧側セクション6の吐出路13に入ることなく高圧
側セクション7の流入路12に入ることになり、高圧側
セクション7の第2の流体が低圧側セクション6の第1
の流体への直接混入を防止できる。
【0023】図4は、別の本発明に係る流体圧縮機の実
施形態を示している。本発明の実施形態の流体圧縮機4
1は、バックツーバックタイプの圧縮機であり、インペ
ラ(羽根車)43,44,45,46,47,48は、
インペラ回転軸2に軸方向へ間隔を置いてそれぞれ同軸
上に取付けられ、符号43,44,45のインペラの背
面と符号46,47,48のインペラの背面とが向き合
った状態でそれぞれ配置されている。また、本実施形態
の流体圧縮機41のケーシング5内には、第1の流体を
圧縮する低圧側セクション(低圧圧縮部)6と、第2の
流体を圧縮する高圧側セクション(高圧圧縮部)7とが
隣接して配置されており、これら低圧側セクション6と
高圧側セクション7とは、同一ケーシング5内で同一の
インペラ回転軸2にて連結されている。低圧側セクショ
ン6と高圧側セクション7との間には、圧力流体の通過
を抑制するラビリンスシール8のシール部が設けられて
おり、当該ラビリンスシール8によって2つのセクショ
ン6,7に仕切られている。さらに、ケーシング5内に
は、インペラ回転軸2に沿って互いに隣接するインペラ
45,48間の領域にダイヤフラム(仕切り壁)10が
配設されている。さらにまた、低圧側セクション6およ
び高圧側セクション7の初段に位置するインペラ43,
46の上流側にはそれぞれ、流入路11,12が形成さ
れている。一方、低圧側セクション6および高圧側セク
ション7の最終段に位置するインペラ45,48の下流
側にはそれぞれ、吐出路13,14が形成されている。
【0024】しかも、本発明の実施形態の流体圧縮機4
1では、ラビリンスシール8を通過する第1および第2
の流体を吸引する吸引通路49が配設されている。この
ため、吸引通路49は、ラビリンスシール8およびダイ
ヤフラム10を貫通して軸方向と交差する方向へ延びる
上流側吸引部49aと、該上流側吸引部49aに連通
し、ケーシング5を貫通して断面略横向きの断面略コ字
状に延び、かつ高圧側セクション7の、たとえば第2段
(途中段)に位置するインペラ47の入口側流路47a
に開口する下流側吸引部49bとによって構成されてい
る。したがって、本実施形態の流体圧縮機41において
は、低圧側セクション6の圧力流体が高圧側セクション
7の圧力流体に混入することを許可し、その逆の圧力流
体の混入を許可しない構造となっている。
【0025】次に、本発明の実施形態に係る流体圧縮機
41の作用について説明する。流体圧縮機41が起動さ
れ、図外の吸込部から低圧側セクション6の第1の流体
と高圧側セクション7の第2の流体がケーシング5内に
吸い込まれ、それぞれの流入路11,12に導かれる
と、当該流体はインペラ回転軸2にて回転駆動するイン
ペラ43,44,45,46,47,48によって圧縮
される。そして、圧縮された各流体は、それぞれ中圧吐
出路13および高圧吐出路14に吐出され、図示しない
反応塔などへ送られることになる。この間、低圧側セク
ション6および高圧側セクション7のインペラ45,4
8で圧縮された第1および第2の流体の一部がラビリン
スシール8へ向かって流れる。そして、ラビリンスシー
ル8を通過する圧力流体は、図4の矢印に示す如く、吸
引通路49を通って高圧側セクション7の途中段に位置
するインペラ47の入口側流路47aに向かって吸引さ
れることになる。したがって、高圧側セクション7の吐
出路14に吐出された第2の流体は、ラビリンスシール
8を通過する途中で吸引通路49に導かれ、ラビリンス
シール8を通過して低圧側セクション6の吐出路13に
直接流入するということはなくなる。すなわち、本発明
の実施形態に係る流体圧縮機41では、1つのケーシン
グ5内に低圧側セクション6および高圧側セクション7
から成る2つのセクションが配置され、各セクション
6,7で異なる流体を別々に圧縮する場合でも、ラビリ
ンスシール8のシール部を通過する低圧側セクション6
および高圧側セクション7の吐出路13,14の圧力流
体を吸引する吸引通路49が配設されているため、高圧
側セクション7の吐出路14の高圧流体がラビリンスシ
ール8を通過して低圧側セクション6の吐出路13に入
ることなく高圧側セクション7の流入路12に入ること
になり、高圧側セクション7の第2の流体が低圧側セク
ション6の第1の流体への直接混入を防止できる。
【0026】また図5に示すように、吸引通路50が、
ラビリンスシール8およびダイヤフラム10を貫通して
軸方向と交差する方向へ延びる上流側吸引部50aと、
該上流側吸引部50aに連通し、ケーシング5を貫通し
て断面略横向きの断面略L字状に延び、かつ高圧側セク
ション7の流入路12に開口する下流側吸引部50bと
によって構成されていればさらに有利である。このよう
に構成することにより、吸引通路50内の圧力と低圧側
セクション6のインペラ45で圧縮され、ラビリンスシ
ール8へ向かって流れてきた第1の流体の圧力との圧力
差が極小とされるため、高圧側セクション7の吐出路1
4の高圧流体がラビリンスシール8を通過して低圧側セ
クション6の吐出路13に入ることなく高圧側セクショ
ン7の流入路12に入ることになり、高圧側セクション
7の第2の流体が低圧側セクション6の第1の流体への
直接混入を最大限防止できる。
【0027】また、以上述べてきた各実施形態におい
て、図5に示すようなスワールキャンセラー51が設け
られていればさらに有利である。このスワールキャンセ
ラー51は高圧側セクション7の最終段に位置するイン
ペラ48の吐出路14とラビリンスシール8とを連通す
るためにダイヤフラム10に設けられたものである。こ
れにより、最終段に位置するインペラ48の背面の圧力
が、このインペラ48の吐出圧力と略同じとされるの
で、インペラ48の背面を通ってラビリンスシール8の
側に第2の流体が流れるのを防止することができる。す
なわち、インペラ48の背面からのスワール流れを防止
することができる。
【0028】以上、本発明の実施の形態につき述べた
が、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更
が可能である。
【0029】
【発明の効果】上述の如く、本発明に係る流体圧縮機
は、第1の流体を圧縮する低圧圧縮部と、第2の流体を
圧縮する高圧圧縮部とを備え、これら圧縮部を同一ケー
シング内で同一回転軸にて連結すると共に、前記低圧圧
縮部と前記高圧圧縮部との間にシール部を設けたもので
あって、前記シール部に前記高圧圧縮部の吐出流体を供
給する供給通路を配設しているので、コンパウンドタイ
プにおいて、セクション間の流体の混入を許さない用途
でも、型式が制限されず、支障なく複数のセクションを
1つのケーシング内に格納し、コンパクトな機械配置と
することができる。しかも、本発明の流体圧縮機では、
コントロールバルブや圧カスイッチ等の制御計装品を使
用しなくても、信頼性が高いシステムを備えているの
で、コストダウンを図ることができる。
【0030】また、上述の如く、他の本発明に係る流体
圧縮機は、第1の流体を圧縮する低圧圧縮部と、第2の
流体を圧縮する高圧圧縮部とを備え、これら圧縮部を同
一ケーシング内で同一回転軸にて連結すると共に、前記
低圧圧縮部と前記高圧圧縮部との間にシール部を設けた
ものであって、前記シール部を通過する流体を吸引する
吸引通路を配設しているので、バックツーバックタイプ
において、上記発明と同様の効果が得られる。
【0031】さらに、上述の如く、別の本発明に係る流
体圧縮機は、第1の流体を圧縮する低圧圧縮部と、第2
の流体を圧縮する複数の羽根車からなる高圧圧縮部とを
備え、これら圧縮部を同一ケーシング内で同一回転軸に
て連結すると共に、前記低圧圧縮部と前記高圧圧縮部と
の間にシール部を設けたものであって、前記シール部を
通過する流体を吸引する吸引通路を配設しているので、
高圧圧縮部が複数の羽根車からなるバックツーバックタ
イプにおいて、上記発明と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係るコンパウンドタ
イプの流体圧縮機の一部を示す断面図である。
【図2】 本発明の第2実施形態に係るコンパウンドタ
イプの流体圧縮機の一部を示す断面図である。
【図3】 他の本発明の実施形態に係るバックツーバッ
クタイプの流体圧縮機の一部を示す断面図である。
【図4】 別の本発明の実施形態に係るバックツーバッ
クタイプの流体圧縮機の一部を示す断面図である。
【図5】 さらに別の本発明の実施形態に係るバックツ
ーバックタイプの流体圧縮機の一部を示す断面図であ
る。
【図6】 従来のコンパウンドタイプの流体圧縮機の一
部を示す断面図である。
【図7】 従来のバックツーバックタイプの流体圧縮機
の一部を示す断面図である。
【符号の説明】
1,21,31,41 流体圧縮機 2 インペラ回転軸 3,4 インペラ 5 ケーシング 6 低圧側セクション(低圧圧縮部) 7 高圧側セクション(高圧圧縮部) 8 ラビリンスシール 9 バランスピストン 10 ダイヤフラム 11,12 流入路 13,14 吐出路 15 入ロガイド羽根(案内部) 16,26 供給通路 36 吸引通路 43,44,45,46,47,48 インペラ 49 吸引通路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の流体を圧縮する低圧圧縮部と、第
    2の流体を圧縮する高圧圧縮部とを備え、これら圧縮部
    を同一ケーシング内で同一回転軸にて連結すると共に、
    前記低圧圧縮部と前記高圧圧縮部との間にシール部を設
    けた流体圧縮機において、前記シール部に前記高圧圧縮
    部の吐出流体を供給する供給通路を配設したことを特徴
    とする流体圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記高圧圧縮部の流入路には、前記第2
    の流体を案内する案内部が設けられ、該案内部には、前
    記供給通路の一部が貫通して設けられていることを特徴
    とする請求項1に記載の流体圧縮機。
  3. 【請求項3】 第1の流体を圧縮する低圧圧縮部と、第
    2の流体を圧縮する高圧圧縮部とを備え、これら圧縮部
    を同一ケーシング内で同一回転軸にて連結すると共に、
    前記低圧圧縮部と前記高圧圧縮部との間にシール部を設
    けた流体圧縮機において、前記シール部を通過する流体
    を吸引する吸引通路を配設したことを特徴とする流体圧
    縮機。
  4. 【請求項4】 前記吸引通路が、前記シール部から前記
    高圧圧縮部の流入路に設けられていることを特徴とする
    請求項3に記載の流体圧縮機。
  5. 【請求項5】 第1の流体を圧縮する低圧圧縮部と、第
    2の流体を圧縮する複数の羽根車からなる高圧圧縮部と
    を備え、これら圧縮部を同一ケーシング内で同一回転軸
    にて連結すると共に、前記低圧圧縮部と前記高圧圧縮部
    との間にシール部を設けた流体圧縮機において、前記シ
    ール部を通過する流体を吸引する吸引通路を配設したこ
    とを特徴とする流体圧縮機。
  6. 【請求項6】 前記吸引通路が、前記シール部から前記
    高圧圧縮部を構成する複数の羽根車のうち途中段に位置
    する羽根車の入口側流路に設けられていることを特徴と
    する請求項5に記載の流体圧縮機。
  7. 【請求項7】 前記吸引通路が、前記シール部から前記
    高圧圧縮部の流入路に設けられていることを特徴とする
    請求項5に記載の流体圧縮機。
  8. 【請求項8】 前記高圧圧縮部の最終段に位置する羽根
    車の吐出路と前記シール部とを連通するスワールキャン
    セラーが設けられていることを特徴とする請求項5から
    7のいずれか一項に記載の流体圧縮機。
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