JP2003204103A - 外部共振型レーザ - Google Patents

外部共振型レーザ

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JP2003204103A JP2002000450A JP2002000450A JP2003204103A JP 2003204103 A JP2003204103 A JP 2003204103A JP 2002000450 A JP2002000450 A JP 2002000450A JP 2002000450 A JP2002000450 A JP 2002000450A JP 2003204103 A JP2003204103 A JP 2003204103A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 外部共振型レーザに関し、小型でモード・ホ
ップを正確に回避できる外部共振型レーザを提供する。 【解決手段】 レーザ媒質と波長選択素子とミラーとに
よって共振器を構成する外部共振型レーザにおいて、該
共振器内に、直交する直線偏光の光の位相を互いにシフ
トさせる位相シフト手段7と、直線偏光の光を円偏光に
変換し、円偏光の光を偏光の回転方向に対応する直線偏
光に再変換する偏光変換手段8とを設け、該偏光変換手
段で直線偏光に再変換された光を該波長選択素子を介し
て該レーザ媒質にフィードバックし、該偏光変換手段を
透過した円偏光の光を偏光依存性のある受光手段にて検
出し、該受光手段の検出出力に応じて該共振器の光学的
長さを制御するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部共振型レーザ
に係り、特に、小型でモード・ホップを確実に回避でき
る外部共振型レーザに関する。光通信における波長多重
伝送システム(「Wavelength Division Multiplexing」
の頭文字による略語を用いて「WDM伝送システム」と
呼ばれることが多い。)では、約1,500nm(「n
m」は10-9メートルを表わす長さの単位である。)近
傍の波長においてそれぞれ異なる電気信号によって変調
された数十から百数十の光信号を多重化して伝送する。
従って、それぞれ異なる電気信号によって変調される数
十から百数十の光搬送波には高い波長安定度が要求され
る。
【0002】通常、光通信のための光源としては単体の
レーザ・ダイオードが用いられるが、レーザ・ダイオー
ドの発振レベルを一定に保つために自動パワー制御(通
常「Automatic Power Control 」の頭文字によって「A
PC」と略記される。)を行なう場合、レーザ・ダイオ
ードの発振部位の温度変化又はレーザ・ダイオード自体
の経年変化によって発振波長がドリフトするという問題
がある。
【0003】そこで、レーザ媒質とレーザ媒質の外部に
設けたミラーの間でファブリ・ペロー共振器を構成する
外部共振型レーザが開発されている。外部共振型レーザ
は、発振波長可変機構を構成しやすい上に波長可変範囲
が広いという利点を持っているが、発振波長が不連続に
変化するモード・ホップ又はモード・ホッピング(以
降、本明細書ではモード・ホップに統一して記載す
る。)を起こしやすいという欠点も持っている。
【0004】即ち、波長多重伝送システムにおいて波長
多重数を増加して、光通信システムの伝送容量を増加さ
せるためには、モード・ホップを回避できる外部共振型
レーザの実現が不可欠である。
【0005】
【従来の技術】図11は、従来の外部共振型レーザの基
本構成である。図11において、1はレーザ発振の種と
なる光を発生するレーザ媒質、2はレーザ媒質1の出力
光のうち所定の波長の光成分を選択する波長選択素子、
3は波長選択素子2が選択した波長の光を反射させて波
長選択素子2を介してレーザ媒質1にフィードバックす
るミラーである。
【0006】レーザ媒質の端面aから出力された光は波
長選択素子2で波長を選択されてミラー3で反射され、
レーザ媒質1にフィードバックされてレーザ媒質1の端
面bで反射されて再び波長選択素子2及びミラー3に向
かう。従って、レーザ媒質1の端面bとミラー3の反射
面の間が外部共振器となる。そして、波長選択素子2か
ら特定の波長の出力光が取り出される。
【0007】図12は、図11の構成の発振波長決定を
示す図である。先に記載したように、外部共振器はレー
ザ媒質の端面bとミラーの反射面の間の領域である。こ
の物理的な長さをLとし、該外部共振器の平均的な屈折
率をn(「n」と記載すると整数であるとのイメージが
湧くのが通常であるが、ここでは通例に従って、該外部
共振器の平均的な屈折率をnとおいているので、これは
一般的には整数ではないことに留意されたい。)とする
と、該外部共振器の光学的な長さはnLとなる。
【0008】さて、レーザ媒質の端面bで反射された光
がミラーの反射面で反射されてレーザ媒質の端面bに入
射されるので、この間に光は光学的長さ2nLを伝播し
たことになり、この2nLが外部共振器の共振器長とな
る。m次(mは正の整数で、次数と呼ばれる。)の発振
波長をλm とすると、波長λm で発振が生ずるためには
λm が外部共振器の共振波長でなければならないので、
2nLはλm の整数倍でなければならない。即ち、 2nL=mλm (1) という関係が成り立つ。
【0009】ここで、式(1)を満足する発振波長は1
つには限らず、異なる次数に対して異なる発振波長が存
在する。そして、隣合う発振波長の間隔をFSR(これ
は、「Free Spectrum Range 」の頭文字による略語であ
る。)というが、若干の近似を行なうことによって FSR=λm 2 /(2nL) (2) という関係が得られる。
【0010】例えば、L=75mm、n=1(空気の屈
折率である。)、λm =1,550nmの場合、FSR
は16pm(「pm」は10-12 メートルを表わす長さ
の単位である。)となる。今、波長選択素子の選択波長
の半値幅を160pmとすると、この中に共振モードが
10個存在することになり、このうち波長選択素子の選
択波長に最も近い共振波長で発振する。
【0011】上記のような状態で外部共振型レーザが発
振するので、波長選択素子の波長選択特性や共振器長が
例えば温度変化によって変化すると、モード・ホップが
生じて発振波長が不連続に変化することになる。図15
は、モード・ホップを説明する図である。図15におい
て、上に凸の曲線が波長選択素子の波長選択特性で、図
15では該波長選択特性の中に波長λm と波長λm+1
2つの共振モードを示しており、波長選択特性が変化す
る場合を想定して図示している。
【0012】外部共振器の選択波長に最も近い波長で発
振するというのは、図15の波長選択特性のピークに最
も近い共振モードの波長で発振するということである。
図15の左の状態が初期状態とすると、波長選択特性の
ピークに最も近い共振モードの波長はλm であるので、
初期状態では波長λm で発振する。上記の状態から、波
長選択素子の波長選択特性が短波長側にシフトして、波
長λm+1 の方が波長選択素子の波長選択特性のピークに
近くなると、発振波長はλ m+1 に不連続的に変化する。
これが、モード・ホップと呼ばれる現象である。先に記
載した例では、発振波長が16pm不連続的に変化する
ことになる。
【0013】波長1,500nm近傍で百数十の波長多
重数を有する波長多重伝送システムでは、発振波長を±
25pm程度の確度で制御する必要があり、モード・ホ
ップのために16pmの波長変化が生ずることは許容で
きない。又、波長λm から波長λm+1 にモード・ホップ
するということは、波長λm+1から波長λm にモード・
ホップしやすいということなので、発振波長が交互に変
化するという現象が生ずる。このために、電気信号によ
って変調される光搬送波の位相に不連続が生じたり、該
光搬送波のレベルに変化が生じて、好ましくない問題と
して変調された光信号への雑音の重畳という問題が発生
する。
【0014】上記雑音の重畳の原因はモード・ホップで
あるので、モード・ホップを回避することができる外部
共振型レーザが開発されている。図13は、従来の外部
共振型レーザの構成例で、図11に示した基本構成にの
っとったものである。但し、図の煩雑化を嫌い、モード
・ホップ回避のための構成の図示を省略している。
【0015】図13において、1はレーザ媒質、2は波
長選択素子、3はミラー、4はレーザ媒質から出射され
た光を平行光に変換するコリメート・レンズである。
尚、図13では波長選択素子2として回折格子を想定し
ている。図13の構成において、レーザ媒質の波長選択
素子2に近い方の端面を出射した光はコリメート・レン
ズ4を通して波長選択素子2に入射し、波長選択素子2
とミラー3とで特定の波長のみがレーザ媒質にフィード
バックされ、レーザ媒質の波長選択素子より遠い方の端
面にて反射されて再びレーザ媒質1から出射されるとい
う経過をたどり、レーザ媒質1、波長選択素子2及びミ
ラー3によって外部共振器が構成される。
【0016】図13の構成において、外部共振器によっ
て発振波長を可変にできるようにするために、ミラー3
と波長選択素子2の角度によって選択波長を変化させて
いる。この場合、できるだけモード・ホップを避けるた
めに、ミラー3の角度を変化させて波長選択素子におけ
る選択波長を変化させた時に外部共振器の共振器長もそ
れにつれて変化するように、図13の点Pを仮想支点と
してミラー3を回転させる構造を用いている。
【0017】しかし、特定の波長で発振が開始された後
に、なんらかの原因で共振器長に変化が生ずるとモード
・ホップが生ずる恐れがある。このために、共振器長の
変化を検出して該変化を抑圧する構成が用いられてい
る。図14は、従来のモード・ホップ検出のための構成
例で、図13の構成のミラーを除いた構成にモード・ホ
ップ検出のための構成を付加した図である。但し、図1
4ではモード・ホップを検出した後の制御系については
図示を省略している。
【0018】図14において、1はレーザ媒質、4はコ
リメート・レンズ、2は波長選択素子、5はカプラ、6
及び6aは独立な受光素子である。そして、カプラ5と
受光素子6及び受光素子6aがモード・ホップの検出の
ために付加された要素である。尚、図14においてAで
示した両方向の矢印は波長選択素子2からミラーに向か
い、ミラーから反射されてきた光を表わしている。
【0019】図14の構成において、波長選択素子2か
らレーザ媒質に戻る光をカプラ5で分岐して、並べて配
置した受光素子6及び受光素子6aに入射するようにな
っている。例えば、なんらかの理由で波長選択素子2の
反射角が変化すると、外部共振器の共振器長が変化す
る。該共振器長の変化に伴い、カプラ5で分岐された光
の受光素子6及び受光素子6aへの入射位置が変化す
る。
【0020】図14では極端なケースを図示している
が、当初受光素子6と受光素子6aの境界に分岐光が入
射されていた(破線の円)ものが、外部共振器の共振器
長が変化した後では受光素子6aのみに分岐光が入射さ
れて(実線の円)いることを示している。図示は省略し
ているが、受光素子6と受光素子6aには独立に受光量
を電気変換する回路が設けられており、更に、受光素子
6が電気変換した電気信号と受光素子6aが電気変換し
た電気信号とを比較する比較回路が設けられている。
【0021】従って、該比較回路の出力によって分岐光
の入射位置の変化を知ることができ、該入射位置の変化
をゼロにするように、図示を省略しているアクチュエー
タによって波長選択素子2の角度を調整することによっ
て共振器長を元に戻し、モード・ホップを避けることが
できる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかし、波長選択素子
2における反射角の変化は極めて微小であるために、受
光素子6及び受光素子6aの受光強度の変化を効果的に
検出するためには、カプラ5と受光素子6及び受光素子
6aの間隔を長くする必要がある。従って、カプラ5と
受光素子6及び受光素子6aの間隔を長くすることによ
ってモード・ホップを検出するための構成が大きくな
り、外部共振型レーザを大型化するという問題が生ず
る。
【0023】のみならず、モード・ホップを検出するた
めの構成が大きくなることによってモード・ホップを検
出するための構成自体の経年変化も大きくなり、モード
・ホップ検出の確度が低下するという問題も併せて生ず
る。本発明は、かかる問題に鑑み、小型でモード・ホッ
プを確実に回避できる外部共振型レーザを提供すること
を目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】第一の発明は、レーザ媒
質と波長選択素子とミラーとによって共振器を構成する
外部共振型レーザにおいて、該共振器内に、直交する直
線偏光の光の位相を互いにシフトさせる位相シフト手段
と、直線偏光の光を円偏光に変換し、円偏光の光を偏光
の回転方向に対応する直線偏光に再変換する偏光変換手
段とを設け、該偏光変換手段で直線偏光に再変換された
光を該波長選択素子を介して該レーザ媒質にフィードバ
ックし、該偏光変換手段を透過した円偏光の光を偏光依
存性のある受光手段にて検出し、該受光手段の検出出力
に応じて該共振器の光学的長さを制御することを特徴と
する外部共振型レーザである。
【0025】第一の発明によれば、レーザ媒質と波長選
択素子とミラーとによって共振器を構成する外部共振型
レーザにおいて、該共振器内に、直交する直線偏光の光
の位相を互いにシフトさせる位相シフト手段と、直線偏
光の光を円偏光に変換し、円偏光の光を偏光の回転方向
に対応する直線偏光に再変換する偏光変換手段とを設
け、該偏光変換手段で直線偏光に再変換された光を該波
長選択素子を介して該レーザ媒質にフィードバックする
ので、該波長選択素子の波長選択特性と該共振器の光学
的長さに対応する波長で発振が生ずる。この上、位相シ
フト手段によって互いに位相差を与えられた直交する直
線偏光の光が該偏光変換手段によって逆向きの円偏光に
変換されるので、該偏光変換手段を透過した光は該位相
差がない時とは偏光角が異なる直線偏光となって偏光依
存性のある受光手段に供給されるため、該偏光依存性の
ある受光手段の受光レベルは該位相差の変化に応じて変
化する。該位相差と該共振器と光学的長さは一義的な関
係にあるので、該受光レベルの変化を検出することによ
って該共振器の光学的長さを調整することができ、該共
振器の光学的長さに変化が生じてもモード・ホップが生
ずることがなくなる。
【0026】第二の発明は、レーザ媒質と波長選択素子
とミラーとによって共振器を構成する外部共振型レーザ
において、該共振器内に、直交する直線偏光の光の位相
を互いにシフトさせる位相シフト手段と、直線偏光の光
を円偏光に変換し、円偏光の光を偏光の回転方向に対応
する直線偏光に再変換する偏光変換手段とを設け、該偏
光変換手段で直線偏光に再変換された光を該波長選択素
子を介して該レーザ媒質にフィードバックし、該偏光変
換手段と該ミラーとの間にカプラを配置して該ミラーで
反射した円偏光の光を偏光依存性のある受光手段にて検
出し、該受光手段の検出出力に応じて該共振器の光学的
長さを制御することを特徴とする外部共振型レーザであ
る。
【0027】第二の発明によれば、レーザ媒質と波長選
択素子とミラーとによって共振器を構成する外部共振型
レーザにおいて、該共振器内に、直交する直線偏光の光
の位相を互いにシフトさせる位相シフト手段と、直線偏
光の光を円偏光に変換し、円偏光の光を偏光の回転方向
に対応する直線偏光に再変換する偏光変換手段とを設
け、該偏光変換手段で直線偏光に再変換された光を該波
長選択素子を介して該レーザ媒質にフィードバックする
ので、該波長選択素子の波長選択特性と該共振器の光学
的長さに対応する波長で発振が生ずる。この上、位相シ
フト手段によって互いに位相差を与えられた直交する直
線偏光の光が該偏光変換手段によって逆向きの円偏光に
変換されるので、該偏光変換手段を透過した光は該位相
差がない時とは偏光角が異なる直線偏光となって該カプ
ラを介して偏光依存性のある受光手段に供給されるた
め、該偏光依存性のある受光手段の受光レベルは該位相
差の変化に応じて変化する。該位相差と該共振器と光学
的長さは一義的な関係にあるので、該受光レベルの変化
を検出することによって該共振器の光学的長さを調整す
ることができ、該共振器の光学的長さに変化が生じても
モード・ホップが生ずることがなくなる。
【0028】第三の発明は、第一の発明又は第二の発明
のいずれかの外部共振型レーザにおいて、上記位相シフ
ト手段を複屈折板とし、上記偏光変換手段をλ/4板と
し、上記偏光依存性のある受光手段を偏光子と受光素子
とで構成することを特徴とする外部共振型レーザであ
る。第三の発明によれば、該複屈折板の結晶光学軸を直
線偏光に対して0度又は90度に設定すれば、直交する
直線偏光の光の位相を互いにシフトさせることができ
て、上記共振器内において直交する直線偏光の光に位相
差を付けることができる。このようにして位相差がつい
た直交する直線偏光の光を該λ/4板によって向きが異
なる円偏光に変換して該偏光子に供給するので、該偏光
子を透過する光の強度は該位相差によって変化する。該
位相差は該共振器の光学的長さとは一義的な関係にある
ので、該受光素子の検出レベルの変化を検出することに
よって該共振器の光学的長さを調整することができ、該
共振器の光学的長さに変化が生じてもモード・ホップが
生ずることがなくなる。
【0029】第四の発明は、第三の発明の外部共振型レ
ーザにおいて、上記λ/4板の一方の面にハーフ・ミラ
ーを形成することを特徴とする外部共振型レーザであ
る。第四の発明によれば、該λ/4板の一方の面にハー
フ・ミラーを形成して該λ/4板で円偏光に変換された
光の一部を反射して上記複屈折板を介してフィードバッ
クするので、上記共振器の構成を簡易にすることができ
る。
【0030】第五の発明は、第三の発明又は第四の発明
のいずれかの外部共振型レーザにおいて、上記受光素子
の出力によって上記複屈折板の屈折率を変化させて上記
共振器の光学的長さを制御する構成を備えるか、又は、
上記受光素子の出力によって上記ミラーを並進させて上
記共振器の光学的長さを制御する構成を備えることを特
徴とする外部共振型レーザである。
【0031】第五の発明によれば、該複屈折板の屈折率
を変化させるか、該ミラーを並進させるので該共振器の
光学的長さを制御することができ、該共振器の光学的長
さに変化が生じても該変化を補正することができるので
モード・ホップが生ずることがなくなる。
【0032】
【発明の実施の形態】以降、図面も用いて本発明の技術
を詳細に説明する。図1は、本発明の外部共振型レーザ
の基本構成(その1)である。図1において、1はレー
ザ発振の種となる光を発生するレーザ媒質、2はレーザ
媒質1の出力光のうち所定の波長の光成分を選択する波
長選択素子、3は波長選択素子2が選択した波長の光を
反射させてレーザ媒質1にフィードバックするミラー、
7は波長選択素子2とミラー3の間を往復する直交する
直線偏光の光に位相差を与える位相シフト手段、8は入
射される直交する直線偏光の光を円偏光の光に変換して
ミラー3に出力し、ミラー3から反射されてくる円偏光
の光を偏光の方向に対応する直線偏光の光に再変換する
偏光変換手段である。又、9は入射される直線偏光の偏
光角に対応する光量の光を透過させる偏光子、6は入射
される光の光量に対応する電気量を出力する受光素子
で、偏光子9及び受光素子6とによって偏光依存性のあ
る受光手段を構成する。
【0033】尚、図1の構成における座標軸は、図1の
右端に記載した如く、紙面に平行で図面の垂直方向の軸
をX軸、紙面に垂直方向の軸をY軸、紙面に平行で図面
の水平方向の軸をZ軸とする。レーザ媒質の端面aから
出射された光は波長選択素子2で波長を選択されて位相
シフト手段7と偏光変換手段8を通ってミラー3で一部
反射され、再び偏光変換手段8と位相シフト手段7を通
ってレーザ媒質1にフィードバックされてレーザ媒質1
の端面bで反射されて再び波長選択素子2、位相シフト
手段7、偏光変換手段及びミラー3に向かう。従って、
レーザ媒質1の端面bとミラー3の反射面の間が外部共
振器を構成する。そして、波長選択素子2から特定の波
長の出力光が取り出される。
【0034】一方、ミラー3を透過した光は偏光子9を
通って受光素子6に到達する。後で詳述するように、受
光素子6が電気変換して出力する電気信号の変化によっ
て該外部共振器の共振器長の変化を検出し、共振器長の
変化を補正する制御をかける。尚、共振器長の変化を補
正する構成は公知の技術を適用することを想定している
ので、図1では図示を省略している。
【0035】即ち、図1の構成と図11の構成の違い
は、図1の構成においては波長選択素子2とミラー3の
間に位相シフト手段7と偏光変換手段8とが挿入され、
ミラー3の後方に偏光子9と受光素子6とによる偏光依
存性のある受光手段が配置されている点である。図2
は、図1の構成における発振波長決定を示す図で、7は
位相シフト手段、8は偏光変換手段である。
【0036】先に記載したように、外部共振器はレーザ
媒質の端面bとミラーの反射面の間の領域であり、この
物理的な長さをLとし、このうち位相シフト手段7の厚
さをtとする。そして、外部共振器のうち位相シフト手
段7を除く部分の平均的な屈折率をnとする。ここで、
位相シフト手段7はλ/2板やλ/4板などの複屈折板
で形成する。直線偏光の光が複屈折板に入射すると偏光
角が直交する2つの光の成分に分割されて複屈折板内を
伝播する。その一方の成分が異常光であり、もう一方が
常光であり、複屈折板の中では異常光と常光に対する屈
折率が異なる。
【0037】そこで、異常光に対する複屈折板の屈折率
をne 、常光に対する複屈折板の屈折率をno とする。
そして、複屈折板の結晶光学軸はX軸方向(0度)又は
Y軸方向(90度)に設定しておく。又、偏光変換手段
8はλ/4板で形成し、結晶光学軸をX−Y平面上で4
5度に設定しておく。
【0038】さて、レーザ媒質の端面bで反射された光
がミラーの反射面で反射されてレーザ媒質の端面bに入
射されるということが繰り返され、この間に偏光変換手
段8において異常光と常光とが変換され、位相シフト手
段7を形成する複屈折板中では異常光と常光の屈折率が
異なるということから外部共振器の共振器長を求めてみ
る。
【0039】レーザ媒質の端面bで反射される光は必ず
しも複屈折板の異常光である必要はないが、説明を簡単
にするために異常光が反射さるものとする。異常光
が外部共振器を左から右に伝播し、(L−t)の間は屈
折率がnで、tの間は屈折率がne であるから、レーザ
媒質の端面bからミラーの反射面までの間の光学的長さ
はn(L−t)+ne tである。
【0040】偏光変換手段8であるλ/4板に入射され
た異常光はλ/4板の反対側の面に到達した時には円
偏光に変換されており、該円偏光がミラーの反射面で反
射されてλ/4板の元の面に到達した時には異常光と直
交する常光に変換されている。従って、ミラーの反射
面で反射されてλ/4板で常光に変換されて外部共振器
を右から左に向かう常光に対する外部共振器の光学的
長さはn(L−t)+no tである。
【0041】この場合、レーザ媒質の端面bで反射され
て右に伝播する光は常光であるので、外部共振器の光
学的長さはn(L−t)+no tである。この常光が
λ/4板で円偏光に変換された後異常光に変換されて
外部共振器を右から左に向かうので、この間の外部共振
器の光学的長さはn(L−t)+ne tである。
【0042】そして、異常光が左から右に伝播し、常
光が右から左に伝播し、常光が左から右に伝播し、
異常光が右から左に伝播してレーザ媒質の端面bで反
射される時に外部共振器の中の反射の1サイクルが終わ
る。即ち、図1の構成の外部共振器の共振器長は2{2
n(L−t)+(no +n e )t}となる。m次の発振
波長をλm とすると、波長λm で発振が生ずるためには
λm が外部共振器の共振波長でなければならないので、
2{2n(L−t)+(no +ne )t}はλm の整数
倍でなければならない。即ち、 2{2n(L−t)+(no +ne )t}=mλm (2) という関係が成り立つ。
【0043】従来の外部共振器の発振条件を示す式
(1)と本発明の外部共振器の発振条件を示す式(2)
を比較すると、本発明の外部共振器では共振器長がほぼ
2倍になることが判る。これは、とりもなおさず、外部
共振器の小型化が可能であることを意味する。上記のよ
うに、外部共振器の中を異常光と常光が交互に伝播する
ので、λ/4板を透過した右回りの円偏光と左回りの円
偏光のX軸成分の位相差φは、 φ=(2π/λm )2{n(L−t)+no t} (3) となる。
【0044】従って、該位相差φは外部共振器の物理長
Lと複屈折板以外の外部共振器の平均的屈折率nが変化
すると変化する。各々の変化量をΔφ、ΔL及びΔnと
すると、 Δφ=(∂φ/∂L)ΔL+(∂φ/∂n)Δn (4) を得る。
【0045】即ち、λ/4板の後方で2つの円偏光の干
渉で生じた直線偏光の光はΔφだけZ軸を中心に回転す
る。今、偏光子をΔL=0、Δn=0の時の直線偏光
(強度をIo とする。)に対して45度の角度に配置
し、共振器長が変化した場合即ちΔL≠0、Δn≠0の
時の直線偏光を偏光子を透過させて受光素子で検出する
と、受光強度Iは I/Io =cos2 (45°+Δφ) (5) となり、外部共振器の物理長Lと複屈折板以外の外部共
振器の平均的屈折率nの変化を受光強度の変化として検
出することができる。
【0046】従って、外部共振器の共振器長が変化して
も受光強度を元の値に戻すように制御することにより、
外部共振器の共振器長の変化を補正することができる。
即ち、外部共振型レーザの外部共振器の共振器長に変化
が生じてモード・ホップが生ずる恐れが生じた時に、共
振器長を補正するのでモード・ホップを回避することが
できる。
【0047】しかも、本発明の外部共振型レーザの共振
器長は従来の外部共振型レーザの共振器長に対して約2
倍になるので、同一波長で発振させることを条件に比較
すると、外部共振型レーザの物理的な大きさを約1/2
に縮減することができ、且つ、共振器長の変化を検出す
る構成についても寸法的な制約がない。ここで、no
e として式(3)に式(2)から求めたλm を代入す
れば容易に理解できるように、該位相差φは定数になる
ので、この場合には、∂φ/∂L=∂φ/∂n=0とな
って、物理長Lと複屈折板を除く部分の平均的屈折率n
が変化しても位相差φの変化を検出することができな
い。即ち、外部共振器中に挿入した複屈折板は本発明の
重要なエレメントであるといえる。
【0048】尚、偏光子の配置角度は検出感度を高める
意味で45度が好ましい。図3は、本発明の外部共振型
レーザの構成例で、図1に示した基本構成にのっとった
ものである。但し、図の煩雑化を嫌い、モード・ホップ
回避のための構成の図示を省略している。図3におい
て、1はレーザ媒質、2は波長選択素子、3はミラー、
4はレーザ媒質から出射された光を平行光に変換するコ
リメート・レンズ、7は位相シフト手段、8は偏光変換
手段、9は偏光子、6は受光素子である。
【0049】具体的には、位相シフト手段7としては結
晶光学軸を直線偏光の角度に対して0度又は90度に設
定したλ/4板やλ/2板などの複屈折板を適用し、偏
光変換手段8としては光学軸を45度に設定したλ/4
板を適用すればよく、波長選択素子2として表面に鋸歯
状の凹凸を形成した回折格子、電気信号によって屈折率
分布を形成した音響光学素子又は多重反射によって波長
を選別するVIPA(Virtually Imaged Phased Array)
を適用すればよい。
【0050】又、偏光変換手段8としてのλ/4板の一
方の面に一部の光を透過させ、一部の光を反射させるハ
ーフ・ミラーを形成した場合には、外部共振器の構成を
簡略化することができる。図3の構成において、受光素
子6で検出した電気信号の変化によって、ミラー3を搭
載するアクチュエータを並進させるか、位相シフト手段
7を構成する複屈折板の屈折率を変化させることによっ
て、外部共振器の共振器長を制御することができる。
【0051】後者の場合、電圧を印加して屈折率を変化
させる電気光学効果を使用する場合には、複屈折板には
リチウム・ナイオベート(LN)又は鉛ランタン・ジル
コニウム・チタン(PLZT)を適用すればよく、熱を
印加して屈折率を変化させる熱光学効果を使用する場合
には、複屈折板には上記の他に水晶、ルチルなどを適用
することができる。
【0052】図4は、本発明のモード・ホップ回避のた
めの処理(その1)で、偏光子を通った光の強度を受光
素子で検出するだけでモード・ホップ回避の処理を行な
うケースのフローチャートを示している。以降、図4の
符号に沿ってモード・ホップ回避のための処理を説明す
る。 S1.受光素子の受光レベルに変化があったか否か判定
する。
【0053】受光素子の受光レベルに変化がなかった場
合(No)には、一旦処理を終了する。 S2.ステップS1で、受光素子の受光レベルに変化が
あったと判定した場合(Yes)には、複屈折板の屈折
率の可変幅に余裕があるか否か判定する。これは、複屈
折板に印加している電圧や熱量が、それらの最大値又は
最小値の近傍にいるか否かを判定すればよい。
【0054】S3.ステップS2で、複屈折板の屈折率
の可変幅に余裕がないと判定した場合(No)には、ミ
ラーの移動幅に余裕があるか否か判定する。これは、ミ
ラーが移動幅の最大値又は最小値近傍にいるか否かを判
定すればよい。 S4.ステップS3で、ミラーの移動幅に余裕があると
判定した場合(Yes)には、カウンタpに0を設定す
る。
【0055】S5.ミラーを所定のステップだけ「順」
に移動する。ここで、「順」とは最初にミラーを移動し
た方向を指し、「逆」とは「順」とは逆方向にミラーを
移動した方向を指すものとする。 S6.カウンタpを歩進する。 S7.受光レベルの誤差は許容範囲内か否かを判定す
る。
【0056】これは、先に説明したように、受光レベル
の変化と共振器長の変化が対応することを根拠に行なう
判定である。受光レベルの誤差は許容範囲内であると判
定した場合(Yes)には、処理を終了する。 S8.ステップS7で、受光レベルの誤差は許容範囲内
ではないと判定した場合(No)には、受光レベルは共
振器長の回復傾向を示しているか否か判定する。
【0057】受光レベルは共振器長の回復傾向を示して
いると判定した場合(Yes)には、ステップS5にジ
ャンプして以降の処理を行なう。 S9.ステップS8で、受光レベルは共振器長の回復傾
向を示していないと判定した場合(No)には、カウン
タpの値が1であるか否か判定する。これは、最初にミ
ラーの位置を移動した方向が共振器長の回復傾向とは逆
方向であったか、又は、ミラーの位置を順に移動した後
に望ましい共振器長を越えて共振器長の回復傾向を示さ
なくなったのかを判定するためのものである。
【0058】S10.ステップS9で、カウンタpの値
が1でないと判定した場合(No)は、ミラーの位置を
順に移動した後に望ましい共振器長を越えて共振器長の
回復傾向を示さなくなった場合であるので、ミラー移動
のステップを小さく更新する。 S11.ステップS9で、カウンタpの値が1である場
合(Yes)と、ステップS10でミラー移動のステッ
プを小さく更新した後とでは、ミラーを逆に移動する。
【0059】即ち、カウンタpの値が1である場合は最
初に移動した方向が正しくなかったので最初のステップ
のままで逆に移動し、ステップS10でミラーの位置を
順に移動した後に望ましい共振器長を越えて共振器長の
回復傾向を示さなくなった場合であると判定した場合に
は、ミラー移動のステップを小さく更新してミラーを逆
に移動するのである。
【0060】S12.受光レベルは許容範囲内か否か判
定する。受光レベルの誤差は許容範囲内であると判定し
た場合(Yes)には、処理を終了する。 S13.ステップS12で、受光レベルの誤差は許容範
囲内ではないと判定した場合(No)には、受光レベル
は共振器長の回復傾向を示しているか否か判定する。
【0061】受光レベルは共振器長の回復傾向を示して
いると判定した場合(Yes)には、ステップS11に
ジャンプして以降の処理を行なう。 S14.ステップS13で、受光レベルは共振器長の回
復傾向を示していないと判定した場合(No)には、ス
テップを小さく更新してステップS5にジャンプして以
降の処理を行なう。
【0062】ここで、ステップS11以降でカウンタを
使用していないのは、ステップS11の段階で誤った方
向にミラーを移動する恐れがないからである。 S15.ステップS2で、屈折率の可変幅に余裕がある
と判定した場合(Yes)には、カウンタpに0を設定
する。 S16.屈折率を所定のステップだけ「順」に変化させ
る。
【0063】S17.カウンタpを歩進する。 S18.受光レベルの誤差は許容範囲内か否かを判定す
る。これは、先に説明したように、受光レベルの変化と
共振器長の変化が対応することを根拠に行なう判定であ
る。受光レベルの誤差は許容範囲内であると判定した場
合(Yes)には、処理を終了する。
【0064】S19.ステップS18で、受光レベルの
誤差は許容範囲内ではないと判定した場合(No)に
は、受光レベルは共振器長の回復傾向を示しているか否
か判定する。受光レベルは共振器長の回復傾向を示して
いると判定した場合(Yes)には、ステップS16に
ジャンプして以降の処理を行なう。
【0065】S20.ステップS19で、受光レベルは
共振器長の回復傾向を示していないと判定した場合(N
o)には、カウンタpの値が1であるか否か判定する。
これは、最初に屈折率を変化させた方向が共振器長の回
復傾向とは逆方向であったか、又は、屈折率を順に移動
した後に望ましい共振器長を越えて共振器長の回復傾向
を示さなくなったのかを判定するためのものである。
【0066】S21.ステップS20で、カウンタpの
値が1でないと判定した場合(No)は、屈折率を順に
移動した後に望ましい共振器長を越えて共振器長の回復
傾向を示さなくなった場合であるので、屈折率のステッ
プを小さく更新する。 S22.ステップS20で、カウンタpの値が1である
場合(Yes)と、ステップS21で屈折率変化のステ
ップを小さく更新した後とでは、屈折率を逆に変化させ
る。
【0067】即ち、カウンタpの値が1である場合は最
初に変化させた方向が正しくなかったので最初のステッ
プのままで逆に移動し、ステップS21で屈折率を順に
変化させた後に望ましい共振器長を越えて共振器長の回
復傾向を示さなくなった場合であると判定した場合に
は、屈折率変化のステップを小さく更新して屈折率を逆
に変化させるのである。
【0068】S23.受光レベルは許容範囲内か否か判
定する。受光レベルの誤差は許容範囲内であると判定し
た場合(Yes)には、処理を終了する。 S24.ステップS23で、受光レベルの誤差は許容範
囲内ではないと判定した場合(No)には、受光レベル
は共振器長の回復傾向を示しているか否か判定する。
【0069】受光レベルは共振器長の回復傾向を示して
いると判定した場合(Yes)には、ステップS22に
ジャンプして以降の処理を行なう。 S25.ステップS24で、受光レベルは共振器長の回
復傾向を示していないと判定した場合(No)には、ス
テップを小さく更新してステップS16にジャンプして
以降の処理を行なう。
【0070】ここで、ステップS22以降でカウンタを
使用していないのは、ステップS22の段階で誤った方
向にミラーを移動する恐れがないからである。 S26.ステップS2で、屈折率の可変幅に余裕がない
と判定した上で、ステップS3で、ミラー移動幅に余裕
がないと判定した場合(No)には、屈折率又はミラー
位置を初期値に設定しなおして、屈折率を初期値に設定
した場合にはステップS4にジャンプし、ミラー位置を
初期値に設定した場合にはステップS15にジャンプ
し、以降の処理を行なう。
【0071】さて、ステップS2で屈折率の可変幅に余
裕がないと判定した上で、ステップS3でミラー移動幅
に余裕がないと判定した場合には、屈折率が最小値で余
裕がない場合にはミラー位置は最大値で余裕がなく、屈
折率が最大値で余裕がない場合にはミラー位置は最小値
で余裕がないケースに限られるので、屈折率又はミラー
位置を初期値に設定しなおせば、必ず以降はモード・ホ
ップ回避のための処理を行なうことができる。
【0072】もう一言付加えれば、屈折率が最小値で余
裕がない場合にはミラー位置は最大値で余裕がなく、屈
折率が最大値で余裕がない場合にはミラー位置は最小値
で余裕がないケースに限られると考えることができるの
は、外部共振器の共振器長が屈折率と物理的な長さの積
で決まるので、屈折率とミラー位置が共に最大値又は最
小値になることはあり得ないという理由によっている。
従って、もし、屈折率とミラー位置が共に最大値又は最
小値になっているのであれば、外部共振型レーザの初期
設定が屈折率とミラー位置の制御範囲の端に設定されて
いたのが原因で、初期設定をやりなおす必要がある。
【0073】図5は、本発明のモード・ホップ回避のた
めの処理(その2)で、偏光子を通った光の強度を受光
素子で検出することと光の強度に変化があった場合に発
振波長を測定することによってモード・ホップ回避の処
理を行なうケースのフローチャートを示している。従っ
て、図5の処理を行なうには、図1の構成において偏光
変換手段を通過した光を分岐して波長計に供給する構成
を付加する必要がある。以降、図5の符号に沿ってモー
ド・ホップ回避のための処理を説明する。
【0074】S1.受光素子の受光レベルに変化があっ
たか否か判定する。受光素子の受光レベルに変化がなか
った場合(No)には、一旦処理を終了する。 S27.ステップS1で、受光素子の受光レベルに変化
があったと判定した場合(Yes)には、発振波長を測
定する。
【0075】S2.複屈折板の屈折率の可変幅に余裕が
あるか否か判定する。これは、複屈折板に印加している
電圧や熱量が、それらの最大値又は最小値の近傍にいる
か否かを判定すればよい。 S3.ステップS2で、複屈折板の屈折率の可変幅に余
裕がないと判定した場合(No)には、ミラーの移動幅
に余裕があるか否か判定する。
【0076】これは、ミラーが移動幅の最大値又は最小
値近傍にいるか否かを判定すればよい。 S5.ミラーを所定のステップだけ「順」に移動する。
ここで、「順」とは最初にミラーを移動した方向を指
し、「逆」とは「順」とは逆方向にミラーを移動した方
向を指すものとする。
【0077】尚、カウンタpを使用する必要がないの
は、発振波長を測定しているので、必ずミラーを正しい
方向に移動できるからである。 S7.受光レベルの誤差は許容範囲内か否かを判定す
る。これは、先に説明したように、受光レベルの変化と
共振器長の変化が対応することを根拠に行なう判定であ
る。
【0078】受光レベルの誤差は許容範囲内であると判
定した場合(Yes)には、処理を終了する。 S8.ステップS7で、受光レベルの誤差は許容範囲内
ではないと判定した場合(No)には、受光レベルは共
振器長の回復傾向を示しているか否か判定する。
【0079】受光レベルは共振器長の回復傾向を示して
いると判定した場合(Yes)には、ステップS5にジ
ャンプして以降の処理を行なう。 S10.ステップS8で、受光レベルは共振器長の回復
傾向を示していないと判定した場合(No)は、ミラー
の位置を順に移動した後に望ましい共振器長を越えて共
振器長の回復傾向を示さなくなった場合であるので、ミ
ラー移動のステップを小さく更新する。
【0080】S11.ミラーを逆に移動する。ここで
も、カウンタpの値が1であるか否かの判定を行なって
いないが、これは、ステップS27で発振波長を測定し
ているので、必ずミラーを正しい方向に移動できるから
である。 S12.受光レベルは許容範囲内か否か判定する。
【0081】受光レベルの誤差は許容範囲内であると判
定した場合(Yes)には、処理を終了する。 S13.ステップS12で、受光レベルの誤差は許容範
囲内ではないと判定した場合(No)には、受光レベル
は共振器長の回復傾向を示しているか否か判定する。
【0082】受光レベルは共振器長の回復傾向を示して
いると判定した場合(Yes)には、ステップS11に
ジャンプして以降の処理を行なう。 S14.ステップS13で、受光レベルは共振器長の回
復傾向を示していないと判定した場合(No)には、ス
テップを小さく更新してステップS5にジャンプして以
降の処理を行なう。
【0083】S16.ステップS2で、屈折率の可変幅
に余裕があると判定した場合(Yes)には、屈折率を
所定のステップだけ「順」に変化させる。 S18.受光レベルの誤差は許容範囲内か否かを判定す
る。これは、先に説明したように、受光レベルの変化と
共振器長の変化が対応することを根拠に行なう判定であ
る。
【0084】受光レベルの誤差は許容範囲内であると判
定した場合(Yes)には、処理を終了する。 S19.ステップS18で、受光レベルの誤差は許容範
囲内ではないと判定した場合(No)には、受光レベル
は共振器長の回復傾向を示しているか否か判定する。
【0085】受光レベルは共振器長の回復傾向を示して
いると判定した場合(Yes)には、ステップS16に
ジャンプして以降の処理を行なう。 S21.ステップS19で、受光レベルは回復方向では
ないと判定した場合(No)には、屈折率を順に変化さ
せた後に望ましい共振器長を越えて共振器長の回復傾向
を示さなくなった場合であるので、ミラー移動のステッ
プを小さく更新する。
【0086】S22.屈折率を逆に変化させる。 S23.受光レベルは許容範囲内か否か判定する。受光
レベルの誤差は許容範囲内であると判定した場合(Ye
s)には、処理を終了する。 S24.ステップS23で、受光レベルの誤差は許容範
囲内ではないと判定した場合(No)には、受光レベル
は共振器長の回復傾向を示しているか否か判定する。
【0087】受光レベルは共振器長の回復傾向を示して
いると判定した場合(Yes)には、ステップS22に
ジャンプして以降の処理を行なう。 S25.ステップS24で、受光レベルは共振器長の回
復傾向を示していないと判定した場合(No)には、ス
テップを小さく更新してステップS22にジャンプして
以降の処理を行なう。
【0088】S26.ステップS2で、屈折率の可変幅
に余裕がないと判定した上で、ステップS3で、ミラー
移動幅に余裕がないと判定した場合(No)には、屈折
率又はミラー位置を初期値に設定しなおして、屈折率を
初期値に設定した場合にはステップS5にジャンプし、
ミラー位置を初期値に設定した場合にはステップS16
にジャンプし、以降の処理を行なう。
【0089】ステップS2で、屈折率の可変幅に余裕が
ないと判定した上で、ステップS3で、ミラー移動幅に
余裕がないと判定した場合には、屈折率が最小値で余裕
がない場合にはミラー位置は最大値で余裕がなく、屈折
率が最大値で余裕がない場合にはミラー位置は最小値で
余裕がないケースに限られるので、屈折率又はミラー位
置を初期値に設定しなおせば、必ず以降はモード・ホッ
プ回避のための処理を行なうことができる。
【0090】もう一言付加えれば、屈折率が最小値で余
裕がない場合にはミラー位置は最大値で余裕がなく、屈
折率が最大値で余裕がない場合にはミラー位置は最小値
で余裕がないケースに限られると考えることができるの
は、外部共振器の共振器長が屈折率と物理的な長さの積
で決まるので、屈折率とミラー位置が共に最大値又は最
小値になることを考慮する必要がないという理由によっ
ている。従って、もし、屈折率とミラー位置が共に最大
値又は最小値になっているのであれば、外部共振型レー
ザの初期設定が屈折率とミラー位置の制御範囲の端に設
定されていたのが原因で、初期設定をやりなおす必要が
ある。
【0091】上記の如く、受光レベルに変化を検出した
後に発振波長を測定するので、図5の処理ではカウンタ
pを使用する必要がなくなる。図6は、本発明のモード
・ホップ回避処理(その3)で、受光レベルの変化の検
出、発振波長の測定及び発振波長と受光レベルの関係を
格納したテーブルの参照によってモード・ホップの回避
を行なうものである。従って、図6の処理を行なうため
には、図1の構成に発振波長を測定する構成及び発振波
長と受光レベルの関係を格納したテーブルを付加する必
要がある。以降、図6の符号に沿ってモード・ホップ回
避の処理を説明する。
【0092】S30.受光素子の受光レベルに変化があ
ったか否か判定する。受光素子の受光レベルに変化がな
かったと判定した場合(No)には、処理を一旦終了す
る。 S31.ステップS30で、受光素子の受光レベルに変
化があったと判定した場合(Yes)には、現状のミラ
ー位置と屈折率の制御量(印加熱量又は印加電圧)を測
定(確認)する。
【0093】S32.発振波長を測定する。 S33.テーブルから、所定発振波長を与えるミラー位
置及び屈折率の制御量を読み出す。 S34.ステップS31で測定(確認)したミラー位置
及び屈折率の制御量から所定発振波長を与えるミラー位
置及び屈折率の制御量に到達するまでの変化量を算出す
る。
【0094】S35.ミラー位置と屈折率の制御量をス
テップS34で算出した変化量だけ更新する。これで、
ミラー位置と屈折率の制御量は所定発振波長を与えるよ
うになったので、処理を終了する。尚、外部共振型レー
ザの経年変化があって、テーブルから読み出したミラー
位置と屈折率の制御量に誤差があると予想される場合に
は、図4又は図5の処理のようなミラー位置と屈折率を
試行錯誤的に変化させる処理を組み合わせれば、更に正
確な発振波長に収斂させることが可能になる。
【0095】これで、図1に示した基本構成によるモー
ド・ホップ回避機能、図1の基本構成に適用される具体
的な光学素子などの説明を終了し、図1の基本構成の変
形について説明する。図7は、本発明の外部共振型レー
ザの基本構成(その2)である。図7において、1はレ
ーザ発振の種となる光を発生するレーザ媒質、2はレー
ザ媒質1の出力光のうち所定の波長の光成分を選択する
波長選択素子、3は波長選択素子2が選択した波長の光
を反射させてレーザ媒質1にフィードバックするミラー
である。
【0096】7は波長選択素子2とミラー3の間を往復
する直交する直線偏光の光に位相差を与える位相シフト
手段で、屈折率が固定の位相シフト手段7−1と屈折率
が可変の位相シフト手段7−2の組み合わせによって構
成されている。8は入射される直交する直線偏光の光を
円偏光の光に変換してミラー3に出力し、ミラー3から
反射されてくる円偏光の光を偏光の方向に対応する直線
偏光の光に再変換する偏光変換手段である。又、9は入
射される直線偏光の偏光角に対応する光量の光を透過さ
せる偏光子、6は入射される光の光量に対応する電気量
を出力する受光素子で、偏光子9及び受光素子6とによ
って偏光依存性のある受光手段を構成する。
【0097】図7の構成は基本的には図1の構成と類似
の構成を有しており、図1の構成と同じ機能を有してい
る。一つ異なるのは、位相シフト手段7が屈折率が固定
の位相シフト手段7−1と屈折率が可変の位相シフト手
段7−2の組み合わせによって構成されていることであ
る。先にも説明した如く、位相シフト手段がなくて位相
差φが0の時には、受光素子6において外部共振器の共
振器長の変化を検出することができなくなるので、該位
相差φが微小な時には外部共振器の共振器長の変化の検
出感度が鈍くなるという問題が生ずる。
【0098】そこで、図7のように位相シフト手段7を
屈折率が固定の位相シフト手段7−1と屈折率が可変の
位相シフト手段7−2の組み合わせによって構成すれ
ば、屈折率固定の位相シフト手段7−1の存在によって
該位相差φが微小になる恐れがなくなって、外部共振器
の共振器長の変化の検出感度を必要な程度に保つことが
可能になる。
【0099】図8は、本発明の外部共振型レーザの基本
構成(その3)である。図8において、1はレーザ発振
の種となる光を発生するレーザ媒質、2はレーザ媒質1
の出力光のうち所定の波長の光成分を選択する波長選択
素子、3は波長選択素子2が選択した波長の光を反射さ
せてレーザ媒質1にフィードバックするミラーである。
【0100】7は波長選択素子2とミラー3の間を往復
する直交する直線偏光の光に位相差を与える位相シフト
手段で、図8の如く、位置によって厚さが異なる屈折率
が固定の位相シフト手段によって構成されている。8は
入射される直交する直線偏光の光を円偏光の光に変換し
てミラー3に出力し、ミラー3から反射されてくる円偏
光の光を偏光の方向に対応する直線偏光の光に再変換す
る偏光変換手段である。又、9は入射される直線偏光の
偏光角に対応する光量の光を透過させる偏光子、6は入
射される光の光量に対応する電気量を出力する受光素子
で、偏光子9及び受光素子6とによって偏光依存性のあ
る受光手段を構成する。
【0101】図8の構成は基本的には図1の構成と類似
の構成を有しており、図1の構成と同じ機能を有してい
る。一つ異なるのは、位相シフト手段7が位置によって
厚さが異なる屈折率が固定の位相シフト手段によって構
成されていることである。この位相シフト手段7を図8
の矢印の方向(X軸方向)に移動すれば、光に対する位
相シフト手段の厚さを可変にできるので、外部共振型レ
ーザの共振器長を可変に制御することができる。
【0102】図9は、本発明の外部共振型レーザの基本
構成(その4)である。図9において、1はレーザ発振
の種となる光を発生するレーザ媒質、2はレーザ媒質1
の出力光のうち所定の波長の光成分を選択する波長選択
素子、3は波長選択素子2が選択した波長の光を反射さ
せてレーザ媒質1にフィードバックするミラーである。
【0103】7は波長選択素子2とミラー3の間を往復
する直交する直線偏光の光に位相差を与える位相シフト
手段で、図9の如く、厚さが一定で屈折率固定の位相シ
フト手段7−1と、位置によって厚さが異なる屈折率が
固定の位相シフト手段7−3によって構成されている。
8は入射される直交する直線偏光の光を円偏光の光に変
換してミラー3に出力し、ミラー3から反射されてくる
円偏光の光を偏光の方向に対応する直線偏光の光に再変
換する偏光変換手段である。又、9は入射される直線偏
光の偏光角に対応する光量の光を透過させる偏光子、6
は入射される光の光量に対応する電気量を出力する受光
素子で、偏光子9及び受光素子6とによって偏光依存性
のある受光手段を構成する。
【0104】図9の構成は基本的には図1の構成と類似
の構成を有しており、図1の構成と同じ機能を有してい
る。一つ異なるのは、位相シフト手段7が厚さが一定で
屈折率固定の位相シフト手段7−1と、位置によって厚
さが異なる屈折率が固定の位相シフト手段7−3によっ
て構成されていることである。この位相シフト手段7を
図9の矢印の方向(X軸方向)に移動すれば、光に対す
る位相シフト手段の厚さを可変にできるので、外部共振
型レーザの共振器長を可変に制御することができる上、
図7の構成と同様に、屈折率固定の位相シフト手段7−
1の存在によって該位相差φが微小になる恐れがなくな
って、外部共振器の共振器長の変化の検出感度を必要な
程度に保つことが可能になる。
【0105】図10は、本発明の外部共振型レーザの基
本構成(その5)である。図10において、1はレーザ
発振の種となる光を発生するレーザ媒質、2はレーザ媒
質1の出力光のうち所定の波長の光成分を選択する波長
選択素子、3は波長選択素子2が選択した波長の光を反
射させてレーザ媒質1にフィードバックするミラーであ
る。
【0106】7は波長選択素子2とミラー3の間を往復
する直交する直線偏光の光に位相差を与える位相シフト
手段で、厚さが一定な位相シフト手段によって構成され
ている。8は入射される直交する直線偏光の光を円偏光
の光に変換してミラー3に出力し、ミラー3から反射さ
れてくる円偏光の光を偏光の方向に対応する直線偏光の
光に再変換する偏光変換手段である。又、10はミラー
3から反射されてくる光の一部を分岐するカプラ、9は
入射される直線偏光の偏光角に対応する光量の光を透過
させる偏光子、6は入射される光の光量に対応する電気
量を出力する受光素子で、偏光子9及び受光素子6とに
よって偏光依存性のある受光手段を構成する。
【0107】図10の構成は基本的には図1の構成と同
じ機能を有している。一つ異なるのは、ミラー3から反
射されてくる光をカプラ10によって一部分岐して取り
出し、偏光子9と受光素子6よりなる偏光依存性のある
受光手段に供給している点だけである。即ち、ミラー3
を並進することと、位相シフト手段7の屈折率を変化さ
せることで外部共振型レーザの共振器長を可変に制御す
ることができる。
【0108】尚、図10の構成において、位相シフト手
段7に図7乃至図9の構成の位相シフト手段を適用する
ことも当然可能である。 (付記1) レーザ媒質と波長選択素子とミラーとによ
って共振器を構成する外部共振型レーザにおいて、該共
振器内に、直交する直線偏光の光の位相を互いにシフト
させる位相シフト手段と、直線偏光の光を円偏光に変換
し、円偏光の光を偏光の回転方向に対応する直線偏光に
再変換する偏光変換手段とを設け、該偏光変換手段で直
線偏光に再変換された光を該波長選択素子を介して該レ
ーザ媒質にフィードバックし、該偏光変換手段を透過し
た円偏光の光を偏光依存性のある受光手段にて検出し、
該受光手段の検出出力に応じて該共振器の光学的長さを
制御することを特徴とする外部共振型レーザ。
【0109】(付記2) レーザ媒質と波長選択素子と
ミラーとによって共振器を構成する外部共振型レーザに
おいて、該共振器内に、直交する直線偏光の光の位相を
互いにシフトさせる位相シフト手段と、直線偏光の光を
円偏光に変換し、円偏光の光を偏光の回転方向に対応す
る直線偏光に再変換する偏光変換手段と、該偏光変換手
段と該ミラーとの間にカプラとを設け、該偏光変換手段
で直線偏光に再変換された光を該波長選択素子を介して
該レーザ媒質にフィードバックし、該ミラーで反射した
円偏光の光を該カプラを介して偏光依存性のある受光手
段にて検出し、該受光手段の検出出力に応じて該共振器
の光学的長さを制御することを特徴とする外部共振型レ
ーザ。
【0110】(付記3) 付記1又は付記2のいずれか
に記載の外部共振型レーザにおいて、上記位相シフト手
段を複屈折板とし、上記偏光変換手段をλ/4板とし、
上記偏光依存性のある受光手段を偏光子と受光素子とで
構成することを特徴とする外部共振型レーザ。 (付記4) 付記3記載の外部共振型レーザにおいて、
上記λ/4板の一方の面にハーフ・ミラーを形成するこ
とを特徴とする外部共振型レーザ。
【0111】(付記5) 付記3又は付記4のいずれか
に記載の外部共振型レーザにおいて、上記受光素子の出
力によって上記複屈折板の屈折率を変化させて上記共振
器の光学的長さを制御する構成を備えるか、又は、上記
受光素子の出力によって上記ミラーを並進させて上記共
振器の光学的長さを制御する構成を備えることを特徴と
する外部共振型レーザ。
【0112】(付記6) 付記3乃至付記5のいずれか
に記載の外部共振型レーザにおいて、上記複屈折板は、
電気光学効果によって屈折率を制御可能であるか、又
は、熱光学効果によって屈折率を制御可能であるかのい
ずれかであることを特徴とする外部共振型レーザ。
【0113】(付記7) 付記3記載の外部共振型レー
ザにおいて、上記偏光子の偏光角は、偏光変換手段を透
過した円偏光の光が干渉して生ずる直線偏光の偏光角が
0度及び90度である時に、45度であることを特徴と
する外部共振型レーザ。 (付記8) 付記5記載の外部共振型レーザにおいて、
上記複屈折板は、屈折率制御可能な単一の複屈折板によ
って構成されるか、又は、屈折率固定の複屈折板と、屈
折率制御可能な複屈折板とによって構成されるのいずれ
かであることを特徴とする外部共振型レーザ。
【0114】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明により、外部
共振型レーザに関し、小型でモード・ホップを正確に回
避できる外部共振型レーザを実現することが可能にな
る。即ち、第一の発明によれば、レーザ媒質と波長選択
素子とミラーとによって共振器を構成する外部共振型レ
ーザにおいて、該共振器内に、直交する直線偏光の光の
位相を互いにシフトさせる位相シフト手段と、直線偏光
の光を円偏光に変換し、円偏光の光を偏光の回転方向に
対応する直線偏光に再変換する偏光変換手段とを設け、
該偏光変換手段で直線偏光に再変換された光を該波長選
択素子を介して該レーザ媒質にフィードバックするの
で、該波長選択素子の波長選択特性と該共振器の光学的
長さに対応する波長で発振が生ずる。この上、位相シフ
ト手段によって互いに位相シフトされた直交する直線偏
光の光が該偏光変換手段によって逆向きの円偏光に変換
されるので、該偏光変換手段を透過した光は直線偏光と
なって偏光依存性のある受光手段に供給されるため、該
偏光依存性のある受光手段の受光レベルは共振器の光学
的長さの変化に応じて変化する。従って、該受光レベル
の変化を検出することによって該共振器の光学的長さを
調整することができ、該共振器の光学的長さに変化が生
じても該変化を補正することができるのでモード・ホッ
プが生ずることがなくなる。
【0115】又、第二の発明によれば、レーザ媒質と波
長選択素子とミラーとによって共振器を構成する外部共
振型レーザにおいて、該共振器内に、直交する直線偏光
の光の位相を互いにシフトさせる位相シフト手段と、直
線偏光の光を円偏光に変換し、円偏光の光を偏光の回転
方向に対応する直線偏光に再変換する偏光変換手段とを
設け、該偏光変換手段で直線偏光に再変換された光を該
波長選択素子を介して該レーザ媒質にフィードバックす
るので、該波長選択素子の波長選択特性と該共振器の光
学的長さに対応する波長で発振が生ずる。この上、位相
シフト手段によって互いに位相差を与えられた直交する
直線偏光の光が該偏光変換手段によって逆向きの円偏光
に変換されるので、該偏光変換手段を透過した光は該位
相差がない時とは偏光角が異なる直線偏光となって該カ
プラを介して偏光依存性のある受光手段に供給されるた
め、該偏光依存性のある受光手段の受光レベルは該位相
差の変化に応じて変化する。該位相差と該共振器と光学
的長さは一義的な関係にあるので、該受光レベルの変化
を検出することによって該共振器の光学的長さを調整す
ることができ、該共振器の光学的長さに変化が生じても
該変化を補正することができるのでモード・ホップが生
ずることがなくなる。
【0116】又、第三の発明によれば、該複屈折板の結
晶光学軸を直線偏光に対して0度又は90度に設定すれ
ば、直交する直線偏光の光の位相を互いにシフトさせる
ことができて、上記共振器内において直交する直線偏光
の光に位相差を付けることができる。このようにして位
相差がついた直交する直線偏光の光を該λ/4板によっ
て向きが異なる円偏光に変換して該偏光子に供給するの
で、該偏光子を透過する光の強度は該位相差によって変
化する。該位相差は該共振器の光学的長さとは一義的な
関係にあるので、該受光素子の検出レベルの変化を検出
することによって該共振器の光学的長さを調整すること
ができ、該共振器の光学的長さに変化が生じても該変化
を補正することができるのでモード・ホップが生ずるこ
とがなくなる。
【0117】又、第四の発明によれば、該λ/4板の一
方の面にハーフ・ミラーを形成して該λ/4板で円偏光
に変換された光の一部を反射して上記複屈折板を介して
フィードバックするので、上記共振器の構成を簡易にす
ることができる。更に、第五の発明によれば、該複屈折
板の屈折率を変化させるか、該ミラーを並進させるので
該共振器の光学的長さを制御することができ、該共振器
の光学的長さに変化が生じても該変化を補正することが
できるのでモード・ホップが生ずることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の外部共振型レーザの基本構成(その
1)。
【図2】 図1の構成における発振波長決定を示す図。
【図3】 本発明の外部共振型レーザの構成例。
【図4】 本発明のモード・ホップ回避処理(その
1)。
【図5】 本発明のモード・ホップ回避処理(その
2)。
【図6】 本発明のモード・ホップ回避処理(その
3)。
【図7】 本発明の外部共振型レーザの基本構成(その
2)。
【図8】 本発明の外部共振型レーザの基本構成(その
3)。
【図9】 本発明の外部共振型レーザの基本構成(その
4)。
【図10】 本発明の外部共振型レーザの基本構成(そ
の5)。
【図11】 従来の外部共振型レーザの基本構成。
【図12】 図11の構成における発振波長決定を示す
図。
【図13】 従来の外部共振型レーザの構成例。
【図14】 従来のモード・ホップ検出のための構成
例。
【図15】 モード・ホップを説明する図。
【符号の説明】
1 レーザ媒質 2 波長選択素子 3 ミラー 4 コリメート・レンズ 5 カプラ 6、6a 受光素子 7 位相シフト手段 7−1 屈折率固定の位相シフト手段 7−2 屈折率が可変の位相シフト手段 7−3 位置によって厚さが異なる屈折率が固定の位相
シフト手段 8 偏光変換手段 9 偏光子 10 カプラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ媒質と波長選択素子とミラーとに
    よって共振器を構成する外部共振型レーザにおいて、 該共振器内に、 直交する直線偏光の光の位相を互いにシフトさせる位相
    シフト手段と、 直線偏光の光を円偏光に変換し、円偏光の光を偏光の回
    転方向に対応する直線偏光に再変換する偏光変換手段と
    を設け、 該偏光変換手段で直線偏光に再変換された光を該波長選
    択素子を介して該レーザ媒質にフィードバックし、該偏
    光変換手段を透過した円偏光の光を偏光依存性のある受
    光手段にて検出し、該受光手段の検出出力に応じて該共
    振器の光学的長さを制御することを特徴とする外部共振
    型レーザ。
  2. 【請求項2】 レーザ媒質と波長選択素子とミラーとに
    よって共振器を構成する外部共振型レーザにおいて、 該共振器内に、 直交する直線偏光の光の位相を互いにシフトさせる位相
    シフト手段と、 直線偏光の光を円偏光に変換し、円偏光の光を偏光の回
    転方向に対応する直線偏光に再変換する偏光変換手段
    と、 該偏光変換手段と該ミラーとの間にカプラとを設け、 該偏光変換手段で直線偏光に再変換された光を該波長選
    択素子を介して該レーザ媒質にフィードバックし、該ミ
    ラーで反射した円偏光の光を該カプラを介して偏光依存
    性のある受光手段にて検出し、該受光手段の検出出力に
    応じて該共振器の光学的長さを制御することを特徴とす
    る外部共振型レーザ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2のいずれかに記載
    の外部共振型レーザにおいて、 上記位相シフト手段を複屈折板とし、 上記偏光変換手段をλ/4板とし、 上記偏光依存性のある受光手段を偏光子と受光素子とで
    構成することを特徴とする外部共振型レーザ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の外部共振型レーザにおい
    て、 上記λ/4板の一方の面にハーフ・ミラーを形成するこ
    とを特徴とする外部共振型レーザ。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4のいずれかに記載
    の外部共振型レーザにおいて、 上記受光素子の出力によって上記複屈折板の屈折率を変
    化させて上記共振器の光学的長さを制御する構成を備え
    るか、 又は、 上記受光素子の出力によって上記ミラーを並進させて上
    記共振器の光学的長さを制御する構成を備えることを特
    徴とする外部共振型レーザ。
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