JP2003207483A - ガスセンサ - Google Patents

ガスセンサ

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JP2003207483A
JP2003207483A JP2002325573A JP2002325573A JP2003207483A JP 2003207483 A JP2003207483 A JP 2003207483A JP 2002325573 A JP2002325573 A JP 2002325573A JP 2002325573 A JP2002325573 A JP 2002325573A JP 2003207483 A JP2003207483 A JP 2003207483A
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electrode
gas
diffusion
gas sensor
measured
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Application number
JP2002325573A
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English (en)
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Norihiko Nadanami
紀彦 灘浪
Shoji Kitanoya
昇治 北野谷
Tomonori Kondo
智紀 近藤
Masaya Watanabe
昌哉 渡辺
Noboru Ishida
昇 石田
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Publication date
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    • Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30—Hydrogen technology
    • Y02E60/50—Fuel cells

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  • Fuel Cell (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間にわたって水素ガス濃度等のガス濃度
を正確に測定することができるガスセンサを提供するこ
と。 【解決手段】 第1支持体(7)には、周囲雰囲気と第
1凹部(10)とを連通する拡散律速部(19)が設け
られている。この拡散律速部(19)は、被測定ガスで
ある燃料ガス(従って含まれる水素ガス)を第1電極
(3)側に導入するとともに、その拡散を律速する小さ
い孔である。一方、第2支持体(8)には、周囲雰囲気
と第2凹部(11)に連通する空孔であるガス排出部
(21)が設けられている。特に、拡散律速部(19)
の拡散抵抗aとガス排出部(21)の拡散抵抗bとの比
a/bが、2以下となる様に、拡散律速部(19)の寸
法とガス排出部(21)との寸法が設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば燃料電池の
燃料ガス中の水素ガス濃度を測定する水素ガスセンサ等
のガスセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球規模の環境悪化が問題視され
るなかで、高効率でクリーンな動力源として、燃料電池
の研究が盛んに行われている。その中で、低温作動、高
出力密度等の利点により、自動車用や家庭用として固体
高分子型燃料電池(PEFC)が期待されている。
【0003】この燃料電池の場合、燃料ガスとして、改
質ガスの使用が有望であるが、より効率等を向上させる
為に、改質ガス中の水素を直接検知できるセンサが必要
になってくる。上記センサは、水素リッチの雰囲気での
測定になる為、作動温度が低いこと(約100℃以下)
が必要である。
【0004】このような低温作動型センサとして、図5
に示す様に、高分子電解質からなるプロトン伝導層10
1を用いるとともに、プロトン伝導層101の表面に、
第1電極102及び第2電極103を設置し、それらを
一対の支持体104、105で挟んで支持する構造のセ
ンサが提案されている(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2001−215214号公報
(第5頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したセンサでは、
一方の支持体104に、被測定ガス雰囲気と第1電極1
02とを連通して、そのガス拡散を律速する拡散律速部
106が設けられるとともに、他方の支持体105に、
被測定ガス雰囲気と第2電極103とを連通して、セン
サから水素を排出するガス排出部107が設けられる
が、特定の条件下で、好ましくない出力が発生すること
があった。
【0007】つまり、拡散律速部106の拡散抵抗とガ
ス排出部107の拡散抵抗が大きく異なる場合に、周囲
の水素ガス濃度が急激に大きく変化したときには、図2
に示す様に、一時的に第1電極102と第2電極103
の間に、(アンダーシュートを発生させる)異常な起電
力が発生し、その結果、過渡時において、正確な水素ガ
ス濃度の測定が困難になるという問題があった。
【0008】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたものであり、過渡時においても、正確にガス濃度を
測定できるガスセンサを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】(1)請
求項1の発明は、プロトン伝導層に接して一方の側に設
けられた第1電極及び他方の側に設けられた第2電極
と、被測定ガス雰囲気及び第1電極の間に設けられた
(ガス拡散を律速する)拡散律速部と、被測定ガス雰囲
気及び第2電極の間に設けられた(ガスの排出を行う)
ガス排出部とを有している。このガスセンサでは、被測
定ガス雰囲気側から拡散律速部を介して導入された被測
定ガス中の測定対象ガス(例えば水素ガス)を、第1電
極と第2電極との間に(限界電流を得るための十分な)
電圧を印加することにより、解離又は分解もしくは反応
させ、それによって発生したプロトンを、プロトン伝導
層を介して第1電極側から第2電極側へ汲み出すことに
より生じる限界電流に基づいて、測定対象ガスの濃度を
求める。
【0010】特に本発明では、拡散律速部の拡散抵抗a
とガス排出部の拡散抵抗bとの比a/bを、2以下とし
ている。そのため、被測定ガス雰囲気中において、測定
対象ガス濃度が急激に増加した場合でも、ガス排出部か
ら第2電極側に到達する測定対象ガスは、拡散律速部か
ら第1電極側に到達する測定対象ガスに比べて、それほ
ど多くはない。従って、上述した様な両電極間のガス濃
度の急変に起因する異常な起電力の発生を抑制できるの
で、過渡時においても、正確な測定対象ガスのガス濃度
を測定することができる。
【0011】(2)請求項2の発明では、拡散律速部の
拡散抵抗aとガス排出部の拡散抵抗bとの比a/bを、
1〜2の範囲としている。本発明は、拡散抵抗の比の範
囲を例示したものである。この範囲であれば、被測定ガ
ス雰囲気中において、測定対象ガス濃度が急激に増加し
た場合でも、ガス排出部から第2電極側に到達する測定
対象ガスを、拡散律速部から第1電極側に到達する測定
対象ガスと、より同じにできるため、異常な起電力の発
生をより抑制できるという利点がある。
【0012】(3)請求項3の発明では、拡散律速部及
びガス排出部が貫通孔であって、拡散律速部の断面積
(即ちガス流方向と垂直の断面積)をc、その通路の長
さ(即ち拡散律速部である貫通孔の長さ)をd、ガス排
出部の断面積(即ちガス流方向と垂直の断面積)をe、
その通路の長さ(即ちガス排出部である貫通孔の長さ)
をfとしたとき、(d・e)/(c・f)を、1〜2の
範囲としている。
【0013】本発明は、前記請求項2の発明の拡散抵抗
の比を、(貫通孔である場合の)拡散律速部及びガス排
出部の形状から規定したものである。拡散律速部の拡散
抵抗aは、拡散律速部の通路の長さdに比例し、その断
面積cに反比例すると考えられ、また、ガス排出部の拡
散抵抗bは、ガス排出部の通路の長さfに比例し、その
断面積eに反比例すると考えられる。
【0014】従って、前記請求項2の発明の拡散律速部
の拡散抵抗aとガス排出部の拡散抵抗bとの比a/b
は、(d/c)/(f/e)=(d・e)/(c・f)
と表せるので、この(d・e)/(c・f)が1〜2の
範囲の場合には、前記と同様に、異常な起電力の発生を
より抑制できるという利点がある。
【0015】(4)請求項4の発明では、更に、プロト
ン伝導層に接して、第1電極と対向するように参照電極
を設け、第1電極と参照電極との間の電位差が一定にな
るように、第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加
することにより、限界電流に基づいて、測定対象ガスの
濃度を求めることを特徴としている。
【0016】本発明は、参照電極を用いたガスセンサを
例示したものである。本発明では、第1電極と参照電極
との間の電位差が一定になるように、第1電極と第2電
極との間に(限界電流を得るための十分な)電圧を印加
することにより解離又は分解もしくは反応させ、それに
よって発生したプロトンをプロトン伝導層を介して第1
電極側から第2電極側へ汲み出すことにより生じる限界
電流に基づいて、測定対象ガスの濃度を求める。
【0017】本発明のガスセンサは、前記請求項1の発
明と同様に、過渡期の測定精度を向上できるという効果
を有するとともに、参照電極を備えているので、ガス濃
度の測定精度が高いという利点を有している。 (5)請求項5の発明は、ガスセンサは、水素ガス濃度
を測定する水素ガスセンサであることを特徴としてい
る。
【0018】本発明は、ガスセンサが、水素ガス濃度を
測定する水素ガスセンサであることを例示したものであ
る。 (6)請求項6の発明は、ガスセンサは、固体高分子型
燃料電池の燃料ガス中の水素ガス濃度測定に用いられる
ことを特徴としている。
【0019】本発明は、ガスセンサの用途を例示したも
のである。本発明により、固体高分子型燃料電池の燃料
ガス中の水素ガス濃度の測定を、精度良く行うことが可
能である。尚、前記ガスセンサの構成としては、前記プ
ロトン伝導層、第1電極、第2電極、参照電極、拡散律
速部、及びガス排出部は、支持体により支持される構成
を採用できる。
【0020】また、拡散律速部は、被測定ガス雰囲気か
らガスセンサ内(第1電極側)に導入される被測定ガス
(特に測定対象ガス)の拡散を律速する連通部分であ
り、例えば支持体に開けられた孔(貫通孔)、又はその
孔に充填されたガス透過性の多孔体などにより実現する
ことができる。
【0021】一方、ガス排出部は、ガスセンサ内(第2
電極側)から被測定ガス雰囲気側に測定対象ガスを排出
する連通部分であり、拡散律速部と同様に、例えば支持
体に開けられた孔(貫通孔)、又はその孔に充填された
ガス透過性の多孔体などにより実現することができる。
【0022】更に、前記拡散抵抗は、ガスの拡散のし難
さを示す値であり、拡散律速部やガス排出部が例えば貫
通孔の場合には、その通路長さに比例し、断面積に反比
例する性質がある。従って、貫通孔の寸法を調節するこ
とにより、拡散抵抗を調節することができる。また、貫
通孔を多孔質材料にて充填した場合には、その気孔率や
気孔径等を調節することにより、拡散抵抗を調節するこ
とができる。
【0023】また、所定の水素ガス濃度雰囲気中(例え
ば水素ガス濃度=50%)で、第1、第2電極間に所定
の電圧(例えば200mV)を印加した際に流れる限界
電流値は、被測定ガス雰囲気と電極との間の拡散抵抗に
依存するため、その限界電流値により拡散抵抗を確認す
ることができる。
【0024】つまり、第1電極を正として第1、第2電
極間に電圧を印加し、第1電極側からプロトン伝導層を
介して第2電極側にプロトンをくみ出すことにより生じ
る限界電流値は、被測定ガス雰囲気と第1電極との間に
設けられた拡散律速部の拡散抵抗に反比例し、また、第
2電極を正とした電圧を印加し、第2電極側からプロト
ン伝導層を介して第1電極側へプロトンをくみ入れるこ
とにより生じる限界電流値は、被測定ガス雰囲気と第2
電極との間に設けられたガス排出部の拡散抵抗に反比例
する。
【0025】従って、所定の水素ガス濃度雰囲気中(例
えば水素ガス濃度=50%)で、第1電極を正としたと
きに流れる限界電流値と、第2電極を正としたときに流
れる限界電流値とを、それぞれ測定し、それぞれの電流
値の逆数を求め、その比から拡散律速部及びガス排出部
の拡散抵抗比を確認することができる。
【0026】尚、本明細書及び図面において、水素ガス
濃度(水素濃度)やガス組成における%とは、体積%を
意味する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のガスセンサの実
施の形態の例(実施例)について説明する。 (実施例1)本実施例では、ガスセンサとして、固体高
分子型燃料電池の燃料ガス中の水素ガス濃度測定に用い
られる水素ガスセンサを例に挙げる。
【0028】a)まず、本実施例の水素ガスセンサの構
成について、図1に基づいて説明する。尚、図1は、水
素ガスセンサの長手方向の要部断面図である。図1に示
す様に、本実施例の水素ガスセンサは、プロトン伝導層
1の一方の面(同図の上面)に、第1電極3が設けら
れ、プロトン伝導層1の他方の面(同図の下面)に、第
1電極3と対向するように第2電極5が設けられ、それ
らは、第1支持体7及び第2支持体8からなる支持体9
中に支持されている。
【0029】つまり、プロトン伝導層1は、第1支持体
7及び第2支持体8に狭持され、第1電極3は、第1支
持体7に覆われるとともにその第1凹部10内に配置さ
れ、第2電極5は、第2支持体8に覆われるとともにそ
の第2凹部11内に配置されている。
【0030】尚、水素ガスセンサを一体に構成する方法
としては、プロトン伝導層1を第1支持体7及び第2支
持体8により狭持した状態で、図示しない固定部材等で
固定する構成や、樹脂等により一体に固定する方法を採
用できる。前記プロトン伝導層1は、高分子電解質から
なり、一方の面側から他方の面側に、例えば第1電極3
側から第2電極5側に、プロトン(H+)を移動させる
ことができるものである。そのプロトン伝導層1の材料
としては、比較的低温(例えば150℃以下)で作動す
るものが良く、例えばフッ素樹脂である「Nafio
n」(デュポン社の商標)等を採用できる。
【0031】前記第1電極3及び第2電極5は、例えば
カーボンを主成分とする弾性を有する多孔質電極であ
り、第1電極3及び第2電極5には、プロトン伝導層1
に接する側にPt等の触媒層(図示せず)が塗布により
形成されている。また、第1電極3及び第2電極5は、
それぞれリード部(図示せず)を介して回路に接続され
ており、電源(電池)13によって、第1電極3及び第
2電極5間に電圧を印加して、電流計17によって、第
1電極3及び第2電極5間に流れる電流を測定できるよ
うになっている。
【0032】前記支持体9は、例えばアルミナを主成分
とするセラミックスからなる絶縁体であり、セラミック
ス等の無機絶縁体以外に、樹脂等の有機絶縁体を採用で
きる。この支持体9のうち、第1支持体7には、周囲雰
囲気と第1凹部10(従って第1電極3)とを連通する
拡散律速部19が設けられている。この拡散律速部19
は、被測定ガスである燃料ガス(従って含まれる水素ガ
ス)を第1電極3側に導入するとともに、その拡散を律
速する小さい孔(例えば横断面が円形の円柱形の貫通
孔)である。
【0033】尚、拡散律速部19内の内径を設定した
り、拡散律速部19内にアルミナ等の多孔質材料を充填
することにより、拡散を律速する程度を調節することが
できる。一方、第2支持体8には、周囲雰囲気と第2凹
部11(従って第2電極5)に連通する空孔(例えば横
断面が円形の円柱形の貫通孔)であるガス排出部21が
設けられている。
【0034】特に、本実施例では、拡散律速部19の拡
散抵抗aとガス排出部21との拡散抵抗bとの比a/b
が、2以下(例えば1.7)となる様に、拡散律速部1
9の寸法(断面積0.003mm2×長さ1.6mm)
とガス排出部21の寸法(断面積0.005mm2×長
さ1.6mm)が設定されている。
【0035】b)次に、本実施例の水素ガスセンサの測
定原理及び測定手順について説明する。水素ガスセンサ
を燃料ガスにさらすと、周囲雰囲気から拡散律速部19
を通って第1電極3に到達した水素は、プロトン伝導層
1を介して、第1電極3と第2電極5との間に、水素ガ
スの濃度(詳しくは両電極3、5側における水素ガス濃
度の差)に応じた起電力を生じさせる。
【0036】そこで、電源13により、第1電極3と第
2電極5との間に電圧を印加する。その結果、第1電極
3上で水素はプロトンに解離され、プロトンは、プロト
ン伝導層1を介して第2電極5へ汲み出され、再び水素
となって(センサ外の)被測定ガス雰囲気に拡散する。
【0037】その時、第1電極3と第2電極5との間に
流れる電流値(前記電圧を印加した場合に、ある値まで
上昇して上限となる限界電流)は、水素ガス濃度に比例
するため、その電流値を測定することによりに、水素ガ
ス濃度の測定が可能になる。 c)次に、本実施例の水素ガスセンサの製造方法につい
て簡単に説明する。
【0038】例えば図1に示す様に、基台(図示せず)
上に、第2支持体8を、その第2凹部11側を上向きに
して配置する。次に、その上に、両側に第1電極3及び
第2電極5を配置したプロトン伝導層1を置く。つま
り、第2電極5が第2凹部11に収容されるように配置
する。
【0039】次に、第1電極3を第1凹部10で囲むよ
うにして、プロトン伝導層1上に第1支持体7を配置す
る。この状態で、即ち、第1支持体7及び第2支持体8
でプロトン伝導層1を挟んだ状態で、図示しない固定部
材等で水素ガスセンサの厚み方向(同図の上下方向)に
押圧して固定し、水素ガスセンサとする。
【0040】尚、水素ガスセンサの側面は、例えば樹脂
等により覆われ、拡散律速部19以外からの通気ができ
ないように気密されているが、拡散律速部19以外から
の(第1電極3側への)通気ができなければ良いので、
この方法に限定されるものではない。
【0041】d)次に、本実施例の水素ガスセンサの効
果について説明する。本実施例の水素ガスセンサは、拡
散律速部19の拡散抵抗aとガス排出部21の拡散抵抗
bとの比a/bを、2以下としている。そのため、固体
高分子型燃料電池の燃料ガス中の水素ガス濃度が急増す
る過渡時でも、ガス排出部21から第2電極5側に到達
する水素ガスは、拡散律速部19から第1電極3側に到
達する水素ガスに比べて、それほど多くはない。
【0042】従って、水素ガスセンサの出力の異常、具
体的には図2に示す様なアンダーシュートが発生するよ
うな異常な起電力の発生を抑制できるので、過渡時にお
いても、正確に水素ガス濃度を測定することができる。 e)次に、本実施例の効果を確認するために行った実験
例について説明する。
【0043】この実験は、拡散律速部とガス排出部の拡
散抵抗を変更して、その際の水素ガスセンサの出力(詳
しくは第1電極と第2電極との間に流れる電流値)を調
べたものである。 まず、アンダーシュートの発生する水素ガスセンサ
(本発明の範囲外の好ましくない例)について説明す
る。
【0044】ここでは、拡散律速部の拡散抵抗aとガス
排出部の拡散抵抗bとの比a/bを10とした水素ガス
センサを製造した。(他の部分は前記実施例1と同様) 具体的には、拡散律速部の断面積を0.003mm2、
ガス排出部の断面積を0.03mm2とした。つまり、
拡散抵抗は断面積に反比例するため、拡散抵抗比a/b
=(1/0.003)/(0.03)=10とした。
【0045】そして、上述した水素ガスセンサを用い
て、水素ガス濃度を測定した。具体的には、被測定ガス
中の水素ガス濃度を急増させて、その際に、第1電極と
第2電極との間に流れる電流値を測定した。測定条件
は、下記の通りである。
【0046】<測定条件> ・ガス組成:H2=0→50%、H2O=20%、N2=
bal. ・ガス温度:80℃ ・ガス流量:10L/min ・両電極間の印加電圧:200mV 前記測定結果を、図2に示すが、この図2は、縦軸に電
流値及び水素ガス濃度をとり、横軸に経過時間をとった
ものである。
【0047】図2から明らかな様に、この水素ガスセン
サは、水素ガス濃度が急増すると、大きなアンダーシュ
ートが発生しており、好ましくないことが分かる。 次に、拡散抵抗比a/bを、「1」、「1.7」、
「2」、「2.3」、「2.8」、「3.6」、「4」
と変更した以外は、前記実施例1と同様な7種類の水素
ガスセンサを製造した。
【0048】そして、前記実験例と同様に、水素ガス
濃度を急増させて、その際に、第1電極と第2電極との
間に流れる電流値を測定した。その結果を、図3に示す
が、この図3は、縦軸にピーク電流値(アンダーシュー
トの下限値:図2参照)をとり、横軸に拡散抵抗比a/
bをとったものである。
【0049】図3から、水素ガスセンサのうち、拡散抵
抗比a/bが2以下のものは、アンダーシュートが殆ど
なく、過渡時において、正確に水素ガス濃度を検出でき
ることが分かる。これに対して、拡散抵抗比a/bが2
を上回ると、アンダーシュートが急速に大きくなり、好
ましくないことが分かる。 (実施例2)次に、実施例2について説明するが、前記
実施例1と同様な箇所の説明は省略する。
【0050】本実施例の水素ガスセンサは、前記実施例
1の構成に、更に参照電極を備えたものである。 a)まず、本実施例の水素ガスセンサの構成について、
図4に基づいて説明する。尚、図4は、水素ガスセンサ
の長手方向の断面図である。
【0051】図4に示す様に、本実施例の水素ガスセン
サは、プロトン伝導層31の一方の面(同図の上面)
に、第1電極33が設けられ、プロトン伝導層31の他
方の面(同図の下面)に、第1電極33と対向するよう
に、第2電極35及び参照電極37が設けられ、それら
は、第1支持体38及び第2支持体39からなる支持体
40中に支持されている。
【0052】つまり、プロトン伝導層31は、第1支持
体38及び第2支持体39に狭持され、第1電極33
は、第1支持体38に覆われるとともにその第1凹部4
1内に配置され、第2電極35は、第2支持体39に覆
われるとともにその第2凹部42内に配置され、参照電
極37は、第2支持体39に覆われるとともにその第3
凹部43内に配置されている。
【0053】前記プロトン伝導層31は、一方の面側か
ら他方の面側に、例えば第1電極33側から第2電極3
5側に、プロトン(H+)を移動させることができる高
分子電解質である。前記第1電極33、第2電極35、
参照電極37は、例えばカーボンを主成分とする多孔質
電極であり、各電極33、35、37には、プロトン伝
導層31に接する側にPt等の触媒層(図示せず)が塗
布により形成されている。
【0054】また、第1電極33、第2電極35、参照
電極37は、それぞれリード部(図示せず)を介して回
路に接続されており、電源(電池)44によって、第1
電極33及び第2電極35間に電圧を印加したり、電圧
計45によって、第1電極33及び参照電極37間の電
圧を測定したり、電流計47によって、第1電極33及
び第2電極35間に流れる電流を測定できるようになっ
ている。
【0055】このうち、参照電極37は、第1電極33
及び参照電極37間の電圧を一定に保つことにより、被
測定ガス中の水素ガス濃度を測定する際に、温度や湿度
などの外乱の影響を小さくするために用いられるもので
ある。尚、好ましくは、参照電極37での水素濃度をよ
り安定化させるために、参照電極7を自己生成基準極と
するのが良い。(例えば、第1電極33から参照電極3
7に一定の微小な電流(例えば10μA)を流す。)前
記支持体40は、例えばアルミナを主成分とするセラミ
ックスからなる絶縁体であり、この支持体40のうち、
第1支持体38には、周囲雰囲気と第1凹部41とを連
通する細孔である拡散律速部49が設けられている。
【0056】一方、第2支持体39には、周囲雰囲気と
第2凹部11に連通する空孔であるガス排出部51が設
けられている。本実施例においても、拡散律速部49の
拡散抵抗aとガス排出部51との拡散抵抗bとの比a/
bが、2以下(例えば1.7)となる様に、拡散律速部
49の寸法とガス排出部51の寸法が設定されている。
【0057】b)次に、本実施例の水素ガスセンサの測
定原理及び測定手順について説明する。水素ガスセンサ
を燃料ガスにさらすと、周囲雰囲気から拡散律速部49
を通って第1電極33に到達した水素は、プロトン伝導
層31を介して、第1電極33と参照電極37との間
に、水素ガスの濃度(詳しくは両電極33、37側にお
ける水素ガス濃度の差)に応じた起電力を生じさせる。
【0058】そこで、第1電極33と参照電極37との
間の電位差が一定に成るように、電源44により、第1
電極33と第2電極35との間に適切な電圧を印加す
る。例えば、第1電極33と第2電極35との間に印加
する電圧を、被測定ガス中の水素ガス濃度が高い場合に
は高くし、水素ガス濃度が低い場合には低くするといっ
たように、それぞれの濃度において、最適な電圧に可変
しながら、第1電極33上の水素ガス濃度を一定に制御
する。また、被測定ガス中の温度等の変化により、第1
電極33と第2電極35との間の抵抗が上昇した場合
も、印加電圧を適宜変更することにより、同様に、第1
電極33上の水素ガス濃度を一定に制御する。
【0059】その結果、第1電極33上で水素はプロト
ンに解離され、プロトンは、プロトン伝導層31を介し
て第2電極35側へ汲み出され、再び水素となって被測
定ガス雰囲気に拡散する。その時、第1電極33と第2
電極35との間に流れる電流値(前記電圧を印加した場
合に、ある値まで上昇して上限となる限界電流)は、水
素ガス濃度に比例するため、その電流値を測定すること
によりに、水素ガス濃度の測定が可能になる。
【0060】特に、第1電極33と参照電極37との間
の電位差を最適な値に設定しておけば、温度等が大きく
変化する雰囲気に対しても、第1電極33上の水素ガス
濃度を常に最適値に調節できるので、(参照電極37が
ない場合に比べて)一層精度の高い水素ガス濃度の測定
が可能である。
【0061】c)次に、本実施例の効果について説明す
る。本実施例の水素ガスセンサにおいても、拡散律速部
49の拡散抵抗aとガス排出部51の拡散抵抗bとの比
a/bを、2以下としているので、前記実施例1と同様
に、水素ガス濃度の急増による過渡時においても、正確
に水素ガス濃度を測定することができる。
【0062】特に、本実施例の場合には、参照電極37
を備えているので、一層高い精度で水素ガス濃度を測定
できるという利点がある。尚、本発明は前記実施例にな
んら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲において種々の態様で実施しうることはいうまで
もない。
【0063】例えば前記実施例1、2では、水素ガスセ
ンサにより、燃料ガス中の水素ガス濃度を測定する場合
を例に挙げたが、本発明のガスセンサは、燃料ガス中の
COやメタノールのガス濃度を測定する場合にも適用で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の水素ガスセンサを破断して示す説
明図である。
【図2】 比較例の水素ガスセンサにおける出力の状態
を示すグラフである。
【図3】 拡散抵抗比a/bを変更した場合のアンダー
シュートの状態を示すグラフである。
【図4】 実施例2の水素ガスセンサを破断して示す説
明図である。
【図5】 従来の水素ガスセンサを破断して示す説明図
である。
【符号の説明】
1、31…プロトン伝導層 3、33…第1電極 5、35…第2電極 19、49…拡散律速部 21、51…ガス排出部 37…参照電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 智紀 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日 本特殊陶業株式会社内 (72)発明者 渡辺 昌哉 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日 本特殊陶業株式会社内 (72)発明者 石田 昇 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日 本特殊陶業株式会社内 Fターム(参考) 2G004 ZA01 5H026 AA06 5H027 AA06 KK31

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロトン伝導層に接して一方の側に設け
    られた第1電極及び他方の側に設けられた第2電極と、
    被測定ガス雰囲気及び前記第1電極の間に設けられた拡
    散律速部と、被測定ガス雰囲気及び前記第2電極の間に
    設けられたガス排出部と、を有し、 前記被測定ガス雰囲気側から前記拡散律速部を介して導
    入された被測定ガス中の測定対象ガスを、前記第1電極
    と前記第2電極との間に電圧を印加することにより、解
    離又は分解もしくは反応させ、それによって発生したプ
    ロトンを、前記プロトン伝導層を介して前記第1電極側
    から前記第2電極側へ汲み出すことにより生じる限界電
    流に基づいて、前記測定対象ガスの濃度を求めるガスセ
    ンサにおいて、 前記拡散律速部の拡散抵抗aと前記ガス排出部の拡散抵
    抗bとの比a/bを、2以下としたことを特徴とするガ
    スセンサ。
  2. 【請求項2】 前記拡散律速部の拡散抵抗aと前記ガス
    排出部の拡散抵抗bとの比a/bを、1〜2の範囲とし
    たことを特徴とする前記請求項1に記載のガスセンサ。
  3. 【請求項3】 前記拡散律速部及び前記ガス排出部が貫
    通孔であって、前記拡散律速部の断面積をc、その通路
    の長さをd、前記ガス排出部の断面積をe、その通路の
    長さをfとしたとき、(d・e)/(c・f)を、1〜
    2の範囲としたことを特徴とする前記請求項1又は2に
    記載のガスセンサ。
  4. 【請求項4】 更に、前記プロトン伝導層に接して、前
    記第1電極と対向するように参照電極を設け、 前記第1電極と前記参照電極との間の電位差が一定にな
    るように、前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を
    印加することにより、前記限界電流に基づいて、前記測
    定対象ガスの濃度を求めることを特徴とする前記請求項
    1〜3のいずれかに記載のガスセンサ。
  5. 【請求項5】 前記ガスセンサは、水素ガス濃度を測定
    する水素ガスセンサであることを特徴とする前記請求項
    1〜4のいずれかに記載のガスセンサ。
  6. 【請求項6】 前記ガスセンサは、固体高分子型燃料電
    池の燃料ガス中の水素ガス濃度測定に用いられるもので
    あることを特徴とする前記請求項5に記載のガスセン
    サ。
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