JP2003211040A - 塗装方法及び塗装ブース - Google Patents
塗装方法及び塗装ブースInfo
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- JP2003211040A JP2003211040A JP2002016693A JP2002016693A JP2003211040A JP 2003211040 A JP2003211040 A JP 2003211040A JP 2002016693 A JP2002016693 A JP 2002016693A JP 2002016693 A JP2002016693 A JP 2002016693A JP 2003211040 A JP2003211040 A JP 2003211040A
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- coating film
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Abstract
(57)【要約】
【課題】製造時間を短縮し、設備ランニングコストを低
減できる塗装方法及び塗装ブースを提供する。 【解決手段】コンベアにより搬送される自動車ボディに
中塗り塗料を塗布する中塗り塗装ゾーン21と、自動車
ボディの外板に塗布された中塗り塗膜に中赤外線又は近
赤外線を照射する赤外線照射ゾーン22と、自動車ボデ
ィに上塗り塗料を塗布する上塗り塗装ゾーン24と、を
有する。
減できる塗装方法及び塗装ブースを提供する。 【解決手段】コンベアにより搬送される自動車ボディに
中塗り塗料を塗布する中塗り塗装ゾーン21と、自動車
ボディの外板に塗布された中塗り塗膜に中赤外線又は近
赤外線を照射する赤外線照射ゾーン22と、自動車ボデ
ィに上塗り塗料を塗布する上塗り塗装ゾーン24と、を
有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車ボディや自
動車部品の塗装方法に関し、特に中塗り塗料と上塗り塗
料とをウェットオンウェットで塗装する塗装方法及び塗
装ブースに関する。
動車部品の塗装方法に関し、特に中塗り塗料と上塗り塗
料とをウェットオンウェットで塗装する塗装方法及び塗
装ブースに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車ボディの塗装系は、電着塗装(下
塗り塗装)を施したのちこれを焼き付け、この電着塗膜
の上に中塗り塗装を施したのちこれを焼き付け、さらに
この中塗り塗膜の上に上塗り塗装を施したのちこれを焼
き付ける、いわゆる3コート3ベーク系が広く採用され
ている。
塗り塗装)を施したのちこれを焼き付け、この電着塗膜
の上に中塗り塗装を施したのちこれを焼き付け、さらに
この中塗り塗膜の上に上塗り塗装を施したのちこれを焼
き付ける、いわゆる3コート3ベーク系が広く採用され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、中塗り
塗装→中塗り焼付→上塗り塗装→上塗り焼付といった、
3コート3ベークの塗装系を採用すると、中塗りブー
ス、中塗り乾燥炉、上塗りブース及び上塗り乾燥炉の諸
設備の総長さが非常に長くなり、塗装工場のスペース増
加の一因となる。また、設備の全長が長いので、中塗り
ブースから上塗り乾燥炉までのボディの通過時間も必然
的に長くなり、1台当たりの生産時間が長くなるといっ
た問題もある。
塗装→中塗り焼付→上塗り塗装→上塗り焼付といった、
3コート3ベークの塗装系を採用すると、中塗りブー
ス、中塗り乾燥炉、上塗りブース及び上塗り乾燥炉の諸
設備の総長さが非常に長くなり、塗装工場のスペース増
加の一因となる。また、設備の全長が長いので、中塗り
ブースから上塗り乾燥炉までのボディの通過時間も必然
的に長くなり、1台当たりの生産時間が長くなるといっ
た問題もある。
【0004】さらに、こうしたブースや乾燥炉で消費さ
れる電力やガスなどのエネルギー費用も莫大なものとな
り、自動車のコストアップの要因となっている。
れる電力やガスなどのエネルギー費用も莫大なものとな
り、自動車のコストアップの要因となっている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、製造時間を短
縮し、設備ランニングコストを低減できる塗装方法及び
塗装ブースを提供することを目的とする。
縮し、設備ランニングコストを低減できる塗装方法及び
塗装ブースを提供することを目的とする。
【0006】(1)本発明によれば、被塗物に中塗り塗
料を塗布する第1工程と、前記中塗り塗膜に中赤外線又
は近赤外線を照射する第2工程と、前記中塗り塗膜上に
上塗り塗料を塗布する第3工程と、前記中塗り塗膜及び
上塗り塗膜を同時に焼き付ける第4工程と、を有する塗
装方法が提供される。
料を塗布する第1工程と、前記中塗り塗膜に中赤外線又
は近赤外線を照射する第2工程と、前記中塗り塗膜上に
上塗り塗料を塗布する第3工程と、前記中塗り塗膜及び
上塗り塗膜を同時に焼き付ける第4工程と、を有する塗
装方法が提供される。
【0007】また、被塗物に中塗り塗料を塗布する第1
工程と、前記中塗り塗膜を175℃〜180℃で1分〜
2分加熱する第2工程と、前記中塗り塗膜上に上塗り塗
料を塗布する第3工程と、前記中塗り塗膜及び上塗り塗
膜を同時に焼き付ける第4工程と、を有する塗装方法が
提供される。
工程と、前記中塗り塗膜を175℃〜180℃で1分〜
2分加熱する第2工程と、前記中塗り塗膜上に上塗り塗
料を塗布する第3工程と、前記中塗り塗膜及び上塗り塗
膜を同時に焼き付ける第4工程と、を有する塗装方法が
提供される。
【0008】(2)被塗物を自動車ボディとしたとき
は、被塗物である自動車ボディの内外板に中塗り塗料を
塗布する第1工程と、前記自動車ボディの外板に塗布さ
れた中塗り塗膜に中赤外線又は近赤外線を照射する第2
工程と、前記自動車ボディの少なくとも外板に塗布され
た中塗り塗膜上に上塗り塗料を塗布する第3工程と、前
記中塗り塗膜及び上塗り塗膜を同時に焼き付ける第4工
程と、を有する塗装方法が好ましい。
は、被塗物である自動車ボディの内外板に中塗り塗料を
塗布する第1工程と、前記自動車ボディの外板に塗布さ
れた中塗り塗膜に中赤外線又は近赤外線を照射する第2
工程と、前記自動車ボディの少なくとも外板に塗布され
た中塗り塗膜上に上塗り塗料を塗布する第3工程と、前
記中塗り塗膜及び上塗り塗膜を同時に焼き付ける第4工
程と、を有する塗装方法が好ましい。
【0009】また、被塗物である自動車ボディの内外板
に中塗り塗料を塗布する第1工程と、前記自動車ボディ
の外板に塗布された中塗り塗膜を175℃〜180℃で
1分〜2分加熱する第2工程と、前記自動車ボディの少
なくとも外板に塗布された中塗り塗膜上に上塗り塗料を
塗布する第3工程と、前記中塗り塗膜及び上塗り塗膜を
同時に焼き付ける第4工程と、を有する塗装方法が好ま
しい。
に中塗り塗料を塗布する第1工程と、前記自動車ボディ
の外板に塗布された中塗り塗膜を175℃〜180℃で
1分〜2分加熱する第2工程と、前記自動車ボディの少
なくとも外板に塗布された中塗り塗膜上に上塗り塗料を
塗布する第3工程と、前記中塗り塗膜及び上塗り塗膜を
同時に焼き付ける第4工程と、を有する塗装方法が好ま
しい。
【0010】(3)さらに、本発明によれば、コンベア
により搬送される自動車ボディに中塗り塗料を塗布する
中塗り塗装ゾーンと、前記自動車ボディの外板に塗布さ
れた中塗り塗膜に中赤外線又は近赤外線を照射する赤外
線照射ゾーンと、前記自動車ボディに上塗り塗料を塗布
する上塗り塗装ゾーンと、を有する塗装ブースが提供さ
れる。
により搬送される自動車ボディに中塗り塗料を塗布する
中塗り塗装ゾーンと、前記自動車ボディの外板に塗布さ
れた中塗り塗膜に中赤外線又は近赤外線を照射する赤外
線照射ゾーンと、前記自動車ボディに上塗り塗料を塗布
する上塗り塗装ゾーンと、を有する塗装ブースが提供さ
れる。
【0011】また、コンベアにより搬送される自動車ボ
ディに中塗り塗料を塗布する中塗り塗装ゾーンと、前記
自動車ボディの外板に塗布された中塗り塗膜を175℃
〜180℃で1分〜2分加熱する加熱ゾーンと、前記自
動車ボディに上塗り塗料を塗布する上塗り塗装ゾーン
と、を有する塗装ブースが提供される。
ディに中塗り塗料を塗布する中塗り塗装ゾーンと、前記
自動車ボディの外板に塗布された中塗り塗膜を175℃
〜180℃で1分〜2分加熱する加熱ゾーンと、前記自
動車ボディに上塗り塗料を塗布する上塗り塗装ゾーン
と、を有する塗装ブースが提供される。
【0012】(4)上記発明において、被塗物に塗布さ
れたウェット状態の中塗り塗膜に中赤外線又は近赤外線
を照射すると、175℃〜180℃の高温であっても、
ワキや黄変などの塗装欠陥は生じない。短波長の赤外線
は、中塗り塗膜の下地塗膜である化成皮膜や電着塗膜に
対する吸収性が高いので、中塗り塗膜の表面からではな
く、被塗物の鋼板の表面部から加熱される。したがっ
て、中塗り塗膜に含まれる溶媒(溶剤系塗料の場合は有
機溶剤、水系塗料の場合は水)は塗膜中から均一に蒸発
でき、これによりワキ不具合の発生が防止される。
れたウェット状態の中塗り塗膜に中赤外線又は近赤外線
を照射すると、175℃〜180℃の高温であっても、
ワキや黄変などの塗装欠陥は生じない。短波長の赤外線
は、中塗り塗膜の下地塗膜である化成皮膜や電着塗膜に
対する吸収性が高いので、中塗り塗膜の表面からではな
く、被塗物の鋼板の表面部から加熱される。したがっ
て、中塗り塗膜に含まれる溶媒(溶剤系塗料の場合は有
機溶剤、水系塗料の場合は水)は塗膜中から均一に蒸発
でき、これによりワキ不具合の発生が防止される。
【0013】本発明では、ウェット状態の中塗り塗膜を
高温かつ短時間で仮乾燥できるので、中塗り工程と上塗
り工程とを一つの塗装ブースで実施できる。
高温かつ短時間で仮乾燥できるので、中塗り工程と上塗
り工程とを一つの塗装ブースで実施できる。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、中塗り工程と上塗り工
程とを一つの塗装ブースで実施できるので、従来の3コ
ート3ベーク塗装系に比べて、中塗り工程及び中塗り後
のサンディング工程の通過時間分の製造時間が短縮でき
る。
程とを一つの塗装ブースで実施できるので、従来の3コ
ート3ベーク塗装系に比べて、中塗り工程及び中塗り後
のサンディング工程の通過時間分の製造時間が短縮でき
る。
【0015】また、従来の設備に比べて、中塗り塗装ブ
ース、中塗り乾燥炉及びサンディング装置が省略できる
ので、これらに必要とされた消費エネルギのランニング
コストを低減することができる。
ース、中塗り乾燥炉及びサンディング装置が省略できる
ので、これらに必要とされた消費エネルギのランニング
コストを低減することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明の塗装ブースの実施形
態を示す平面図、図2は本発明の塗装方法の実施形態を
示す工程図及び塗膜断面図である。本実施形態の塗装方
法は、電着塗膜、中塗り塗膜及び上塗り塗膜の3コート
系であって、電着焼付及び中・上塗り焼付の2ベーク系
である。
基づいて説明する。図1は本発明の塗装ブースの実施形
態を示す平面図、図2は本発明の塗装方法の実施形態を
示す工程図及び塗膜断面図である。本実施形態の塗装方
法は、電着塗膜、中塗り塗膜及び上塗り塗膜の3コート
系であって、電着焼付及び中・上塗り焼付の2ベーク系
である。
【0017】まず最初に図2を参照しながら塗装工程を
説明すると、被塗物である自動車ボディの鋼板1に前処
理・電着塗装を施す(電着塗装工程11)。この電着塗
装は、自動車ボディを電着槽に浸漬しながら電着塗料と
車体との間に電圧を印加することにより行われる。そし
て、電着槽にて電着塗膜2が形成されたら、電着乾燥炉
にボディを搬送し、160℃〜170℃で20分〜30
分の間、電着塗膜を焼き付ける(電着焼付工程12)。
これにより、ボディの表面全体に硬化した電着塗膜2が
形成される。
説明すると、被塗物である自動車ボディの鋼板1に前処
理・電着塗装を施す(電着塗装工程11)。この電着塗
装は、自動車ボディを電着槽に浸漬しながら電着塗料と
車体との間に電圧を印加することにより行われる。そし
て、電着槽にて電着塗膜2が形成されたら、電着乾燥炉
にボディを搬送し、160℃〜170℃で20分〜30
分の間、電着塗膜を焼き付ける(電着焼付工程12)。
これにより、ボディの表面全体に硬化した電着塗膜2が
形成される。
【0018】次に、硬化した電着塗膜2上に中塗り塗料
を塗布し、中塗り塗膜3を形成する。この中塗り塗装工
程13では、ボディの外板及び内板に中塗り塗料を塗布
するが、上述したように本実施形態の塗装方法は中塗り
塗料と上塗り塗料をウェットオンウェットで塗装するこ
とから、上塗りブースの最初の工程で実施する。
を塗布し、中塗り塗膜3を形成する。この中塗り塗装工
程13では、ボディの外板及び内板に中塗り塗料を塗布
するが、上述したように本実施形態の塗装方法は中塗り
塗料と上塗り塗料をウェットオンウェットで塗装するこ
とから、上塗りブースの最初の工程で実施する。
【0019】中塗り塗装工程13にて中塗り塗料を塗布
したら、自動車ボディを近赤外線照射工程14に搬送
し、主としてボディの外板に近赤外線を照射する。この
近赤外線照射は、ボディの温度が175℃〜180℃に
昇温し、これを1分〜2分保持するように行う。これに
より、ウェット状態の中塗り塗膜3が半硬化状態とな
る。
したら、自動車ボディを近赤外線照射工程14に搬送
し、主としてボディの外板に近赤外線を照射する。この
近赤外線照射は、ボディの温度が175℃〜180℃に
昇温し、これを1分〜2分保持するように行う。これに
より、ウェット状態の中塗り塗膜3が半硬化状態とな
る。
【0020】なお、近赤外線(波長が2.5μm以下の
電磁波)以外にも、中赤外線(波長が2.5μm〜25
μm)を照射してもよいが、より好ましくは波長が5μ
m以下の中赤外線を照射する。
電磁波)以外にも、中赤外線(波長が2.5μm〜25
μm)を照射してもよいが、より好ましくは波長が5μ
m以下の中赤外線を照射する。
【0021】この近赤外線照射工程14で、ウェット状
態の中塗り塗膜3に短波長(好ましくは5μm以下)の
赤外線を照射する理由は、以下のとおりである。すなわ
ち、図3は短波長の赤外線の吸光率を塗膜別に測定した
グラフであり、この結果から、短波長の赤外線において
は、中塗り塗膜の下地塗膜である化成被膜や電着塗膜に
対する吸光率が50%〜80%であり、40%〜50%
である中塗り塗膜に比べて高いことが理解される。した
がって、ウェット状態の中塗り塗膜に短波長の赤外線を
照射すると、中塗り塗膜のみでなく、その下地塗膜であ
る化成被膜や電着塗膜から昇温することになり、その結
果、中塗り塗膜表面のみが硬化して、その後の焼付工程
で内部の溶剤が蒸発するといった、いわゆるワキなどの
塗膜欠陥が防止できる。これが第1の理由である。
態の中塗り塗膜3に短波長(好ましくは5μm以下)の
赤外線を照射する理由は、以下のとおりである。すなわ
ち、図3は短波長の赤外線の吸光率を塗膜別に測定した
グラフであり、この結果から、短波長の赤外線において
は、中塗り塗膜の下地塗膜である化成被膜や電着塗膜に
対する吸光率が50%〜80%であり、40%〜50%
である中塗り塗膜に比べて高いことが理解される。した
がって、ウェット状態の中塗り塗膜に短波長の赤外線を
照射すると、中塗り塗膜のみでなく、その下地塗膜であ
る化成被膜や電着塗膜から昇温することになり、その結
果、中塗り塗膜表面のみが硬化して、その後の焼付工程
で内部の溶剤が蒸発するといった、いわゆるワキなどの
塗膜欠陥が防止できる。これが第1の理由である。
【0022】また、図4は近赤外線ヒータ、中赤外線ヒ
ータ、遠赤外線ヒータ及び熱風対流型乾燥炉それぞれに
おける被塗物の昇温曲線を示すグラフであるが、波長が
短い赤外線ヒータほど、昇温時間が短く、かつ高温とな
る。したがって、短波長の赤外線を照射することで、ウ
ェット状態の中塗り塗膜3を短時間で仮乾燥することが
できる。これが第2の理由である。
ータ、遠赤外線ヒータ及び熱風対流型乾燥炉それぞれに
おける被塗物の昇温曲線を示すグラフであるが、波長が
短い赤外線ヒータほど、昇温時間が短く、かつ高温とな
る。したがって、短波長の赤外線を照射することで、ウ
ェット状態の中塗り塗膜3を短時間で仮乾燥することが
できる。これが第2の理由である。
【0023】本発明者らは、中塗り塗膜に近赤外線を照
射して仮乾燥したときの、ワキ及び黄変の発生を検証し
た。表1にワキの発生有無、表2に黄変の発生有無を示
す。この結果から明らかなように、焼付温度を180℃
まで高温にしても、ワキが生じることなく中塗り塗膜を
40μmまで厚く塗装することができる。また、黄変に
ついては何ら問題ない。
射して仮乾燥したときの、ワキ及び黄変の発生を検証し
た。表1にワキの発生有無、表2に黄変の発生有無を示
す。この結果から明らかなように、焼付温度を180℃
まで高温にしても、ワキが生じることなく中塗り塗膜を
40μmまで厚く塗装することができる。また、黄変に
ついては何ら問題ない。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
このように、180℃前後の高温でウェット状態の中塗
り塗膜を仮乾燥できるので、塗膜硬度を低下させること
なく焼付時間を短くすることもできる。図3は中塗り塗
膜に近赤外線を照射するときの被塗物温度及び保持時間
と、これを上塗り乾燥炉で焼き付けた後の塗膜の鉛筆硬
度との実験結果を示すグラフであるが、この結果から明
らかなように、180℃前後の高温にすれば1〜2分程
度の短時間であっても、塗膜の鉛筆硬度がH以上になる
ので問題ない。
り塗膜を仮乾燥できるので、塗膜硬度を低下させること
なく焼付時間を短くすることもできる。図3は中塗り塗
膜に近赤外線を照射するときの被塗物温度及び保持時間
と、これを上塗り乾燥炉で焼き付けた後の塗膜の鉛筆硬
度との実験結果を示すグラフであるが、この結果から明
らかなように、180℃前後の高温にすれば1〜2分程
度の短時間であっても、塗膜の鉛筆硬度がH以上になる
ので問題ない。
【0026】図2に戻り、近赤外線照射工程14にて中
塗り塗膜3を仮乾燥したら、自動車ボディを室温近傍ま
で冷却する(冷却工程15)。近赤外線を照射してボデ
ィを180℃前後の温度で1〜2分保持しても、その
後、2分程度放置すればボディの温度は60℃程度まで
降下するが、本実施形態では、さらにボディを冷却する
ことで上塗りベース塗料に対して適切な被塗物温度なる
ようにしている。ただし、本発明の塗装方法では、この
冷却工程15は必須のものではなく、塗装ブースの条件
などによってボディ温度が適切な温度まで降下すれば省
略することができる。
塗り塗膜3を仮乾燥したら、自動車ボディを室温近傍ま
で冷却する(冷却工程15)。近赤外線を照射してボデ
ィを180℃前後の温度で1〜2分保持しても、その
後、2分程度放置すればボディの温度は60℃程度まで
降下するが、本実施形態では、さらにボディを冷却する
ことで上塗りベース塗料に対して適切な被塗物温度なる
ようにしている。ただし、本発明の塗装方法では、この
冷却工程15は必須のものではなく、塗装ブースの条件
などによってボディ温度が適切な温度まで降下すれば省
略することができる。
【0027】次に、中塗り塗膜3が仮乾燥された状態
で、自動車ボディの外板及び内板に、上塗りベース塗料
を塗布し、ベース塗膜4を形成する(上塗りベース塗装
工程16)。そして、所定時間のフラッシュオフを経
て、上塗りベース塗膜4中の溶剤分を蒸発させたら、ウ
ェット状態でクリヤ塗料を自動車ボディの外板及び内板
に塗布しクリヤ塗膜5を形成する(クリヤ塗装工程1
7)。
で、自動車ボディの外板及び内板に、上塗りベース塗料
を塗布し、ベース塗膜4を形成する(上塗りベース塗装
工程16)。そして、所定時間のフラッシュオフを経
て、上塗りベース塗膜4中の溶剤分を蒸発させたら、ウ
ェット状態でクリヤ塗料を自動車ボディの外板及び内板
に塗布しクリヤ塗膜5を形成する(クリヤ塗装工程1
7)。
【0028】ちなみに、図2に示す上塗りベース塗装工
程16及びクリヤ塗装工程17は、自動車ボディの塗色
がメタリック塗色やマイカ塗色などの、いわゆる2コー
ト1ベーク系上塗り塗色の場合を示すが、これに対し
て、ソリッド塗色などの1コート1ベーク系塗色である
場合は、上塗りベース塗装工程16を省略し、クリヤ塗
装工程17に代えて上塗り塗装工程とする。
程16及びクリヤ塗装工程17は、自動車ボディの塗色
がメタリック塗色やマイカ塗色などの、いわゆる2コー
ト1ベーク系上塗り塗色の場合を示すが、これに対し
て、ソリッド塗色などの1コート1ベーク系塗色である
場合は、上塗りベース塗装工程16を省略し、クリヤ塗
装工程17に代えて上塗り塗装工程とする。
【0029】クリヤ塗装工程17を終えたら、所定時間
のセッティングを行ったのち、自動車ボディを上塗り乾
燥炉に搬送し、中塗り塗膜3及び上塗り塗膜(ベース塗
膜4及びクリヤ塗膜5)を焼き付ける(上塗り焼付工程
18)。以上の工程11〜18により、自動車ボディに
3コート2ベーク塗装が施される。
のセッティングを行ったのち、自動車ボディを上塗り乾
燥炉に搬送し、中塗り塗膜3及び上塗り塗膜(ベース塗
膜4及びクリヤ塗膜5)を焼き付ける(上塗り焼付工程
18)。以上の工程11〜18により、自動車ボディに
3コート2ベーク塗装が施される。
【0030】次に、図1を参照しながら、上述した塗装
方法を実現するための塗装ブースの一例を説明する。図
1は、図2の中塗り塗装工程13〜クリヤ塗装工程17
を実施する上塗りブース20と、図2の上塗り焼付工程
18を実施する上塗り乾燥炉30の入り口側の一部とを
平面的に示してものであり、被塗物である自動車ボディ
は図の左から右に向かって搬送される。
方法を実現するための塗装ブースの一例を説明する。図
1は、図2の中塗り塗装工程13〜クリヤ塗装工程17
を実施する上塗りブース20と、図2の上塗り焼付工程
18を実施する上塗り乾燥炉30の入り口側の一部とを
平面的に示してものであり、被塗物である自動車ボディ
は図の左から右に向かって搬送される。
【0031】なお、本実施形態では、上塗りブース20
にて上塗りのみならず中塗りも行い、また上塗り乾燥炉
30にて上塗り塗膜のみならず中塗り塗膜も焼き付ける
が、それぞれの名称を、便宜的に上塗りブース20,上
塗り乾燥炉30と称する。
にて上塗りのみならず中塗りも行い、また上塗り乾燥炉
30にて上塗り塗膜のみならず中塗り塗膜も焼き付ける
が、それぞれの名称を、便宜的に上塗りブース20,上
塗り乾燥炉30と称する。
【0032】本実施形態の上塗り塗装ブース20は、図
1の左側の入口側に、中塗り塗装ゾーン21が設けられ
ている。この中塗り塗装ゾーン21は、ブース21の入
口側に設けられ自動車ボディに対して手動吹きを行う中
塗り補正ゾーン211と、これに続いて設けられ、自動
車ボディに自動吹きを行う自動塗装機213が設置さら
れた中塗り自動ゾーン212とからなる。
1の左側の入口側に、中塗り塗装ゾーン21が設けられ
ている。この中塗り塗装ゾーン21は、ブース21の入
口側に設けられ自動車ボディに対して手動吹きを行う中
塗り補正ゾーン211と、これに続いて設けられ、自動
車ボディに自動吹きを行う自動塗装機213が設置さら
れた中塗り自動ゾーン212とからなる。
【0033】中塗り塗装ゾーン21の右側には、自動車
ボディの主として外板に近赤外線又は中赤外線を照射す
る赤外線ヒータ221が設置さられた赤外線照射ゾーン
22が設けられている。このゾーン22では、ブース2
0の左右の側壁及び天井面に赤外線ヒータを設け、自動
車ボディの外板に赤外線を照射し、中塗り塗膜を180
℃前後の高温で、かつ1〜2分の短時間で仮乾燥する。
ボディの主として外板に近赤外線又は中赤外線を照射す
る赤外線ヒータ221が設置さられた赤外線照射ゾーン
22が設けられている。このゾーン22では、ブース2
0の左右の側壁及び天井面に赤外線ヒータを設け、自動
車ボディの外板に赤外線を照射し、中塗り塗膜を180
℃前後の高温で、かつ1〜2分の短時間で仮乾燥する。
【0034】赤外線照射ゾーン22の右側には、当該赤
外線照射により昇温したボディに冷却風を吹き付ける冷
却風供給装置が設置され、ボディを室温程度まで冷却す
る冷却ゾーン23が設けられている。なお、上塗り塗装
ブース20には、天井面から温調空気を給気して、床面
からこれを吸い込む給気装置及び排気装置が設けられて
いるので、この給気装置及び排気装置による温調空気に
より自動車ボディが冷却される場合には、この冷却ゾー
ン23を省略してもよい。
外線照射により昇温したボディに冷却風を吹き付ける冷
却風供給装置が設置され、ボディを室温程度まで冷却す
る冷却ゾーン23が設けられている。なお、上塗り塗装
ブース20には、天井面から温調空気を給気して、床面
からこれを吸い込む給気装置及び排気装置が設けられて
いるので、この給気装置及び排気装置による温調空気に
より自動車ボディが冷却される場合には、この冷却ゾー
ン23を省略してもよい。
【0035】冷却ゾーン23の右側には上塗り塗装ゾー
ン24が設けられている。上塗り塗装ゾーン24は、自
動車ボディに対してベース塗料を手動吹きするベース補
正ゾーン241と、自動車ボディにベース塗料を自動吹
きする自動塗装機246が設置されたベース自動ゾーン
242と、自動車ボディに対してクリヤ塗料を手動吹き
するクリヤ補正ゾーン243と、自動車ボディにクリヤ
塗料を自動吹きする自動塗装機247が設置されたクリ
ヤ自動ゾーン244と、ウェットオンウェットで塗装さ
れたベース塗料及びクリヤ塗料を静置するためのセッテ
ィングゾーン245とからなる。
ン24が設けられている。上塗り塗装ゾーン24は、自
動車ボディに対してベース塗料を手動吹きするベース補
正ゾーン241と、自動車ボディにベース塗料を自動吹
きする自動塗装機246が設置されたベース自動ゾーン
242と、自動車ボディに対してクリヤ塗料を手動吹き
するクリヤ補正ゾーン243と、自動車ボディにクリヤ
塗料を自動吹きする自動塗装機247が設置されたクリ
ヤ自動ゾーン244と、ウェットオンウェットで塗装さ
れたベース塗料及びクリヤ塗料を静置するためのセッテ
ィングゾーン245とからなる。
【0036】最後に、セッティングゾーン245の右側
には、上塗り乾燥炉30である中・上塗り焼付ゾーン3
1が設けられ、中塗り塗装ゾーン21で塗布された中塗
り塗膜3、上塗り塗装ゾーン24で塗布されたベース塗
膜4及びクリヤ塗膜5を同時に焼き付ける。
には、上塗り乾燥炉30である中・上塗り焼付ゾーン3
1が設けられ、中塗り塗装ゾーン21で塗布された中塗
り塗膜3、上塗り塗装ゾーン24で塗布されたベース塗
膜4及びクリヤ塗膜5を同時に焼き付ける。
【0037】以上、図2に示す塗装方法及び図1に示す
上塗りブース20によれば、別途中塗りブースを設ける
ことなく、中塗り塗装と上塗り塗装とをウェットオンウ
ェットで形成することができるので、中塗りブース及び
中塗り乾燥炉の分だけ設備スペースを縮小することがで
きる。
上塗りブース20によれば、別途中塗りブースを設ける
ことなく、中塗り塗装と上塗り塗装とをウェットオンウ
ェットで形成することができるので、中塗りブース及び
中塗り乾燥炉の分だけ設備スペースを縮小することがで
きる。
【0038】また、中塗りブース及び中塗り乾燥炉の通
過時間だけ、自動車ボディの製造時間を短縮することが
できる。
過時間だけ、自動車ボディの製造時間を短縮することが
できる。
【0039】さらに、中塗りブース及び中塗り乾燥炉で
消費されるエネルギに相当するランニングコストを削減
することができる。
消費されるエネルギに相当するランニングコストを削減
することができる。
【0040】なお、以上説明した実施形態は、本発明の
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
【図1】本発明の塗装ブースの実施形態を示す平面図で
ある。
ある。
【図2】本発明の塗装方法の実施形態を示す工程図及び
塗膜断面図である。
塗膜断面図である。
【図3】塗装塗膜の赤外線吸光率を示すグラフである。
【図4】赤外線乾燥炉及び熱風対流乾燥炉の昇温曲線を
示すグラフである。
示すグラフである。
【図5】塗膜温度と加熱時間に対する塗膜硬度の関係を
示すグラフである。
示すグラフである。
1…鋼板
2…電着塗膜
3…中塗り塗膜
4…ベース塗膜
5…クリヤ塗膜
20…上塗りブース
21…中塗り塗装ゾーン
22…赤外線照射ゾーン
23…冷却ゾーン
24…上塗り塗装ゾーン
30…上塗り乾燥炉
31…中・上塗り焼付ゾーン
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 4D073 AA01 BB03 DD02
4D075 AA76 AE03 AE09 AE13 BB37Y
CA47 DC12
Claims (8)
- 【請求項1】被塗物に中塗り塗料を塗布する第1工程
と、前記中塗り塗膜に中赤外線又は近赤外線を照射する
第2工程と、前記中塗り塗膜上に上塗り塗料を塗布する
第3工程と、前記中塗り塗膜及び上塗り塗膜を同時に焼
き付ける第4工程と、を有する塗装方法。 - 【請求項2】被塗物に中塗り塗料を塗布する第1工程
と、前記中塗り塗膜を175℃〜180℃で1分〜2分
加熱する第2工程と、前記中塗り塗膜上に上塗り塗料を
塗布する第3工程と、前記中塗り塗膜及び上塗り塗膜を
同時に焼き付ける第4工程と、を有する塗装方法。 - 【請求項3】被塗物である自動車ボディの内外板に中塗
り塗料を塗布する第1工程と、前記自動車ボディの外板
に塗布された中塗り塗膜に中赤外線又は近赤外線を照射
する第2工程と、前記自動車ボディの少なくとも外板に
塗布された中塗り塗膜上に上塗り塗料を塗布する第3工
程と、前記中塗り塗膜及び上塗り塗膜を同時に焼き付け
る第4工程と、を有する塗装方法。 - 【請求項4】被塗物である自動車ボディの内外板に中塗
り塗料を塗布する第1工程と、前記自動車ボディの外板
に塗布された中塗り塗膜を175℃〜180℃で1分〜
2分加熱する第2工程と、前記自動車ボディの少なくと
も外板に塗布された中塗り塗膜上に上塗り塗料を塗布す
る第3工程と、前記中塗り塗膜及び上塗り塗膜を同時に
焼き付ける第4工程と、を有する塗装方法。 - 【請求項5】前記第2工程と第3工程との間に、前記被
塗物を冷却する工程をさらに有する請求項1〜4の何れ
かに記載の塗装方法。 - 【請求項6】コンベアにより搬送される自動車ボディに
中塗り塗料を塗布する中塗り塗装ゾーンと、前記自動車
ボディの外板に塗布された中塗り塗膜に中赤外線又は近
赤外線を照射する赤外線照射ゾーンと、前記自動車ボデ
ィに上塗り塗料を塗布する上塗り塗装ゾーンと、を有す
る塗装ブース。 - 【請求項7】コンベアにより搬送される自動車ボディに
中塗り塗料を塗布する中塗り塗装ゾーンと、前記自動車
ボディの外板に塗布された中塗り塗膜を175℃〜18
0℃で1分〜2分加熱する加熱ゾーンと、前記自動車ボ
ディに上塗り塗料を塗布する上塗り塗装ゾーンと、を有
する塗装ブース。 - 【請求項8】前記赤外線照射ゾーン又は前記加熱ゾーン
と前記上塗り塗装ゾーンとの間に、前記自動車ボディを
冷却する冷却ゾーンをさらに有する請求項6又は7記載
の塗装ブース。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002016693A JP2003211040A (ja) | 2002-01-25 | 2002-01-25 | 塗装方法及び塗装ブース |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002016693A JP2003211040A (ja) | 2002-01-25 | 2002-01-25 | 塗装方法及び塗装ブース |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003211040A true JP2003211040A (ja) | 2003-07-29 |
Family
ID=27652675
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002016693A Pending JP2003211040A (ja) | 2002-01-25 | 2002-01-25 | 塗装方法及び塗装ブース |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003211040A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006061798A (ja) * | 2004-08-25 | 2006-03-09 | Daihatsu Motor Co Ltd | 塗装方法 |
| KR101791551B1 (ko) * | 2017-04-04 | 2017-10-30 | 김한용 | 신속한 도장이 가능한 범퍼 도장 장치 |
-
2002
- 2002-01-25 JP JP2002016693A patent/JP2003211040A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006061798A (ja) * | 2004-08-25 | 2006-03-09 | Daihatsu Motor Co Ltd | 塗装方法 |
| KR101791551B1 (ko) * | 2017-04-04 | 2017-10-30 | 김한용 | 신속한 도장이 가능한 범퍼 도장 장치 |
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