JP2003211205A - 熱延鋼帯の製造設備及び熱延鋼帯の製造方法 - Google Patents
熱延鋼帯の製造設備及び熱延鋼帯の製造方法Info
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Abstract
ら、かつ鋼帯先端から急速冷却し、極短時間で巻き取る
ことを可能とするコンパクトな熱延鋼帯の製造装置を提
供する。 【解決手段】 ランナウトテーブル4の最終仕上圧延機
3xから5m〜13mの間に通板冷却装置6が設けられ
ている。第1のコイラー5aは、コイラーの入側ピンチ
ロールが最終仕上圧延機3xから22m、第2のコイラ
ー5bは、コイラーの入側ピンチロールが最終仕上圧延
機3xから28mの位置に配置されている。冷却装置6
は、50mmピッチで配置された円管ラミナーノズル1
1からなり、鋼帯のパスラインの上方および下方から鋼
帯を挟みこむように設置されている。この上下の円管ラ
ミナーノズル11からは水量密度が上面及び下面を、そ
れぞれに対して3000L/(min・m2)の冷却水が噴射され
ている。
Description
延鋼帯の製造設備及び熱延鋼帯の製造方法に関するもの
である。
ブを所定温度に加熱し、加熱されたスラブを粗圧延機で
所定厚みに圧延して粗バーとなし、ついで粗バーを複数
基のスタンドからなる連続熱間仕上げ圧延機において仕
上げ圧延して所定の厚みの鋼帯とし、この熱延鋼帯をラ
ンナウトテーブル上の冷却装置において冷却した後、コ
イラーで巻き取ることにより製造される。
上圧延機からコイラーまでのランナウトテーブルにおけ
る冷却工程での熱延鋼帯の通板性を第一に考えて行うた
めに、ランナウトテーブルは、回転する搬送ロールを密
に配置した構成とし、その上を熱延鋼帯が通板するよう
にしている。
冷却においては、円管状のラミナー冷却ノズルからの冷
却水の注水で行われているが、鋼帯が上から落下する冷
却水の水圧で押されても鋼帯のパスラインが搬送ロール
の上接点を結んだ線から下へ押し込まれないようにする
ために、搬送ロール直上に、幅方向に直線状に複数の円
管ラミナーノズルを配置して行っている。搬送ロール直
上位置でしか冷却できないため、鋼帯上面側の冷却装置
の冷却能力には自ずと限界がある。
搬送ロール間に設けたスプレーノズルから冷却水を噴射
して鋼帯の冷却を行う冷却方法が一般的で、搬送ロール
間でしか冷却できないため、鋼帯下面側の冷却装置の冷
却能力にも自ずと限界がある。
却は、熱延鋼帯の安定通板を第一に考えているため、冷
却には制約があり、結果として100mといった非常に
長い冷却設備が用いられるのが一般的であった。
下の薄物熱延鋼帯を製造する場合には、板厚が薄い分、
能率を上げるために(生産量t/hrを維持するために)、
圧延速度を上げるのが通常である。ところが、現実に
は、熱延鋼帯の先端が搬送テーブル上を走行する際に先
端がフリーなので上下に踊って通板が不安定になって、
鋼帯の先端が跳ね上がってフライングと呼ばれる不安定
現象が発生したり、先端のつっかかりにより鋼帯途中に
中弛みが生じループと呼ばれる不安定現象が発生した
り、テーブルロール上で折れ込みアコーディオン状の詰
まりが発生する等、安定通板が妨げられていた。特に、
仕上圧延最終スタンドからの距離が30mを超えると安
定通板が困難となった。
を行う方法が、種々開示されている。例えば、特開平5
−7917号公報には、仕上圧延前に先行する圧延材の
後端と後行する圧延材の先端とを溶接して、連続材と
し、連続的に張力を張った状態で圧延、搬送、冷却する
方法が開示されている。
鋼帯の先端における冷却水の上下水量比を下面が多くな
るようにして冷却する方法が開示されている。
は、熱間仕上圧延機とコイラーの間に設置されたホット
ランテーブルの上方に回転駆動するロールを設けて、鋼
帯に走行駆動力を与えるようにしたホットランテーブル
が開示されている。
ンナウトテーブル上に多数個のピンチロールを設置し
て、最終仕上圧延機から出る鋼帯先端を追跡し、鋼帯先
端がピンチロール直下を通過する時に押さえを開始し、
さらに下流側にあるピンチロールに鋼帯先端が到達した
時にこの下流側のピンチロールで押さえかつ前記上流側
にあるピンチロールを開放することにより、ランナウト
テーブル上を案内される鋼帯先端を常に一点で押さえる
方法が開示されている。
熱間仕上圧延機から30m以内にコイラーと巻き戻し機
を配置し、圧延直後、鋼帯を高温で巻き取り、コイル状
態で温度保持した後、巻き戻して冷却し、再度巻き取る
鋼帯の熱処理方法として、近接コイラーの考え方が開示
されている。また、特開昭59−47001号公報に
は、熱間仕上圧延機の出側に近接コイラー、冷却装置、
遠方コイラーをその順に配置した鋼帯の製造設備として
近接コイラーの考え方が開示されている。
5−7917号公報に開示された発明によれば、薄物熱
延鋼帯の通板安定性は改善できるものの、設備費が膨大
となったり、圧延材の温度や圧延のスケジュールを厳格
に管理しなければならない等の問題点がある。特に、既
設の圧延設備列を改造して連続化することは難しく、既
存の設備を極力応用して簡便な方法で、薄い鋼板の安定
圧延通板冷却が行える設備が求められている。
た発明によれば、通常の冷却速度の冷却においては良好
な通板性を実現できるが、冷却水量比を変えると上下の
冷却がアンバランスとなって、急速な冷却が必要な場合
には鋼帯の上下面で材質が不均一となることが避けられ
ない。また、鋼帯の先端部とそれ以外の部分で冷却が不
均一となって材質が不均一となることが避けられない。
書や特開昭61−103614号公報に開示される発明
には、板厚2.5mmを超える一般的な板厚の熱延鋼帯に対
しては有効で、高速搬送時にも適用可能である。しかし
ながら、鋼帯の板厚が薄くかつ高速に進行してくる鋼帯
先端の走行を制御することは、鋼帯先端が圧延機から離
れれば離れるほど難しくなる。すなわち、鋼帯先端のフ
リーな部分も長さが長くなるほど、先端の振動、転接、
回転体との接触によって鋼帯にループが発生し、このル
ープが成長すると、アコーディオン状になって詰まりが
発生したり、折れ込んで通板ができなくなることがあ
る。
発明においては、仕上圧延後に冷却を行なわずに高温で
巻き取ると、鋼では自己焼鈍効果によりFe3Cやパー
ライトの凝集が生じて靭性が劣化する。したがってこの
方法では一般鋼の製造ができないという問題点がある。
る発明は、圧延後冷却しないで巻き取れるステンレス鋼
帯の高温巻き取りには効果があるが、一般鋼では冷却し
ないで高温で巻き取ると、自己焼鈍効果によりFe3C
やパーライトの凝集が生じて靭性が劣化する。したがっ
て、この公報にあるように40m以内にコイラーを設け
る方法は、850℃程度の仕上温度から650℃程度以下まで
冷却しないと所要の鋼帯の品質を得ることができない一
般炭素鋼の製造には適用できない。
もので、従来では100m以上の長いランナウトテーブ
ルとその後方にコイラーを配置する非常に大きなスペー
スを必要としていた熱延鋼帯の製造設備に代えて、コイ
ラーまで含めても、従来の半分以下の長さに納めること
ができるコンパクトな、全く新しい熱延鋼帯の製造設備
を提供することを課題とする。すなわち、熱間仕上圧延
機を出てからコイラーに至るまでの張力がかからない板
厚2mm以下の熱延鋼帯の先端部を安定に通板させなが
ら、かつ鋼帯先端から急速冷却し、極短時間で巻き取る
ことを可能とするコンパクトな熱延鋼帯の製造装置及び
熱延鋼帯の製造方法を提供することを課題とする。
の第1の手段は、熱間仕上圧延機の出側に設けられた、
仕上圧延した熱延鋼帯を冷却する冷却装置と、その下流
側に設けられた冷却した熱延鋼帯を巻き取るコイラーを
有する熱延鋼帯の製造設備であって、前記熱間仕上圧延
機の最終仕上圧延機から30m以内のところに前記コイ
ラーを配置したことを特徴とする熱延鋼帯の製造設備
(請求項1)である。
前記第1の手段であって、最終仕上圧延機からの距離が
10m以内のところに、ピンチロールを配置したことを
特徴とするもの(請求項2)である。
前記第1の手段であって、最終仕上圧延機からの距離が
10m以内のところに、冷却開始点が位置するように冷
却装置を配置したことを特徴とするもの(請求項3)で
ある。
前記第1の手段から第3の手段のいずれかであって、冷
却装置の冷却能力が板厚2mmの熱延鋼帯を200℃/
秒以上で冷却できる能力であることを特徴とするもの
(請求項4)である。
熱間仕上圧延機で仕上圧延した熱延鋼帯を冷却し、冷却
された熱延鋼帯を巻き取ってコイルとする熱延鋼帯の製
造方法であって、前記熱間仕上圧延機の最終スタンドか
ら30m以内のところに配置したコイラーで、冷却され
た熱延鋼帯を巻き取ることを特徴とする熱延鋼帯の製造
方法(請求項5)である。
イラーに巻き取られるまでの張力がかからない状態で先
端がある速度(通常700mpm)程度以上で進行する
場合、最終仕上げ圧延機からある長さ以上離れた位置
で、フライングによる先端のまくれ上がりや先端のつっ
かかりにより鋼帯途中に中弛みが生じ、テーブルロール
上で折れ込みやアコーディオン状の詰まりが発生する
等、安定通板が困難となる。そこで、安定して鋼帯先端
が安定して走行する限界速度と板厚の関係を鋭意探索し
た結果、図1のような関係を見い出した。図1は、板厚
が1.2mm,2.0mm,2.5mmのそれぞれの場合の、最終仕上
圧延機からの距離に対する走行安定臨界速度の関係を示
したものである。走行安定臨界速度とは、この速度を越
えて鋼帯が搬送テーブル上を走行すると、その先端の走
行が不安定となる臨界速度のことで、この速度を超える
と鋼帯先端部に図2(1)に示すようなループが発生
し、鋼帯が座屈し、やがてこのループは大きく成長し、
折れ込みや、アコーディオン状の詰まりが発生したり、
あるいは図2(2)に示すようにフライングと呼ばれる
鋼帯先端が浮き上がる現象が発生する。
は、最終仕上圧延機から100m以上離れた位置でも安
定走行臨界速度が大きく走行不安定は発生しないが、板
厚が薄い場合、例えば2mm以下では、鋼帯先端が圧延
機から比較的近い領域でも安定走行臨界速度が小さくな
るので安定した走行が難しい。この傾向は、板が薄くな
るほど顕著になる。この場合は、スレッディング速度を
遅くしないと離れたコイラーまで安定して搬送すること
ができなくなる。したがって、板厚2mm以下でスレッ
ディング速度700mpmを確保するためには、最終仕
上圧延機から30m以内にコイラーを配置することが必
要で、更に、最終仕上圧延機から10m以内にピンチロ
ールなどの、鋼帯を点接して上流側の鋼帯に張力を付与
すると同時に後流側に鋼帯先端を送り出す装置を設けこ
とが好ましい。また、別の方法として、上記ピンチロー
ルに替えて冷却装置を最終仕上圧延機から10m以内に
その先端が来るように配置するのが好ましい。
コイラーを設けて鋼帯を点接して上流側の鋼帯に張力を
付与することも考えられるが、この場合は鋼帯が所定の
巻き取り温度まで冷却できない。
速な冷却が可能となるため、鋼帯の安定した製造が可能
となり、製品の歩留まりが高くなる。特に、鋼帯の先端
が最終仕上圧延機を出てからコイラーに巻き取られるま
での張力がかからない状態においても、張力がかかった
鋼帯中央部と、同じ冷却条件で冷却することが可能とな
る。その結果、鋼帯の最先端部から上面と下面の冷却条
件を全く同じとして、曲がりや冷却後の残留応力の発生
を少なくでき、鋼帯の長手方向、幅方向、厚み方向に結
晶粒径が揃った均質な熱延鋼帯の安定した製造が可能と
なる。また、巻取り後の鋼帯の表面スケールも薄く、後
の酸洗工程での酸洗が容易になるといった効果がある。
る。従って、最高速度1300mpm時にコイラーまで
に冷却するには、温度や板厚計測のためにセンサーを設
ける空冷域(約8m)を除いて(30m−8m)÷13
00mpm=約1秒で、仕上がり温度850℃から所定巻
き取り温度650℃へ冷却するする必要がある。このため
には200℃/s以上で冷却しないと冷却しきれない。従っ
て、200℃/秒以上の冷却能力を有する冷却装置が必
要となる。
未然に感知し、下流側に配置した冷却装置やコイラー等
に円滑に搬送できるよう、反り計、板厚計、温度計等の
センサー類を配置できる3〜10mの空冷域を設けるの
が好ましい。3m未満では熱間仕上圧延機のロール冷却
水や冷却装置の冷却水の影響を受け上手く計測できな
い。一方、10m以上になると、所定能力の冷却装置の
配置が困難になる。
配置を図3に、冷却装置を図4にそれぞれ示す。粗圧延
機1で圧延された粗バー2はテーブル上を搬送されて、
連続的に7つの熱間仕上圧延機群3で所定の厚みまで圧
延後、ランナウトテーブル4を送られて後方のコイラー
5で巻き取られて熱延鋼帯(熱延コイルとも言う)とな
る。
mの回転ロールがピッチは350mmで配列されたもの
であり、熱間仕上圧延機群3とコイラー5の間に配置さ
れている。このランナウトテーブル4の最終仕上圧延機
3xから5m〜13mの間に冷却装置6が設けられてい
る。コイラー5は2つ並んで配置され、第1のコイラー
5aは、コイラーの入側ピンチロールが最終仕上圧延機
3xから22m、第2のコイラー5bは、コイラーの入
側ピンチロールが最終仕上圧延機3xから28mの位置
に配置されている。最終仕上圧延機3xから5mまでの
間の空冷帯には、板厚計7、仕上温度計8、板プロフィ
ル計9が設置されている。
た円管ラミナーノズル11からなり、鋼帯のパスライン
の上方および下方から鋼帯を挟みこむように設置されて
いる。この上下の円管ラミナーノズル11からは水量密
度が上面及び下面を、それぞれに対して3000L/(min・m
2)の冷却水が噴射されている。この円管ラミナーノズ
ル11の先端は、鋼帯のパスラインから200mm離れ
ており、ノズルが破損しないように、鋼帯と上方の円管
ラミナーノズル11の先端との間に簀状ガイド13を設
置している。このとき、鋼帯に作用する冷却水の流体力
が鋼帯の上下でバランスするよう冷却水を噴射すること
が好ましい。なお、このとき、冷却水の鋼帯走行方向に
冷却水の流動抵抗が加味されるので、冷却水が衝突しな
い場合に比べて安定走行臨界速度はやや小さくなる。
は、垂直に冷却水を噴射させた場合を示し、この場合
は、前述のように、冷却水が衝突しない場合に比べて安
定走行臨界速度はやや小さくなる。同図(b)は垂直から
10°傾けて噴射させた場合である。(b)においては、
鋼帯に衝突した冷却水の流体力が、鋼帯の走行方向に働
くように上下のラミナーノズルはコイラーの方向へ10
°傾けて設置されているので、冷却水が衝突しない場合
と安定走行臨界速度は変わらなくなってくる。より安定
な走行性を得るためには、ノズルの傾け角度は5°〜3
0°に設定するのが望ましい。5°未満では走行安定効
果が少ない。一方、30°超えでは、上下ノズルからの
冷却水噴射圧力による拘束力が弱まり逆効果である。
1の先端と鋼帯パスラインとの距離は、200mm(ノ
ズル先端と鋼帯の距離は(200mm‐板厚))離れて
いるが、この距離は冷却能力と密接な関係がある。この
距離が200mm以上離れると冷却が弱くなり、200
℃/秒以上の強冷却が難しくなる。また、上面側のノズ
ルと鋼帯間距離と下面側のノズルと鋼帯間距離はほぼ同
じにしておく方が、鋼帯の安定走行性を確保する点から
望ましい。
は、鋼帯上下面が冷却水から受ける流体力を上下対称に
することであるから、上面側のノズルと鋼帯間距離と下
面側のノズルと鋼帯間距離は違っていても冷却水の噴射
圧力を上下で変更して、鋼帯上下面が冷却水から受ける
流体力を上下対称にすることも可能であるが、実際の操
業を考えると、冷却水の噴射圧力、ノズル鋼帯間距離
は、できるだけ上下で同じにしておくことが望ましい。
xから5mまでの間の空冷帯に冷却水が流れ込まないよ
うに、また、冷却装置から冷却水が鋼帯に載って流出し
ないように、冷却装置6の入側および出側には冷却水を
鋼帯上から排除するためにパージノズル14を設けてい
る。
る圧力の10〜20%上下で異なっていても、通板を安
定させる効果は変わらない。また、本実施例の冷却方式
の場合は、板にかかる流体圧は、ノズルとの距離が近い
ほど強く、遠いほど弱い。従って、上下から対称に冷却
水を噴射させると、鋼帯にはその中心に寄ろうとするセ
ンタリング力が働いて、鋼帯の軌道をノズル間中心に戻
そうとする力が生じる。
るために、図4(b)、(c)に示すように、冷却装置
の前後にピンチロール18を設けてもよい。また、上部
ランナウトテーブル(搬送される鋼帯に対し下側に配置
された搬送ロール群と対向するように配置された駆動ロ
ール)を適宜設けてもかまわない。鋼帯と転接して鋼帯
を送り出すピンチロールはそのおのおのの距離が10m
以内であれば通板性に支障はない。基本的には、冷却装
置内では鋼帯先端の動きは、冷却水の流体圧で上下ノズ
ル間の中央を通過するように通板安定化する。
から圧延された鋼帯の先端を冷却する方法を説明する。
まず、遅くとも鋼帯先端が最終仕上圧延機3xから搬出
される前に、ノズルから冷却水を規定の流量で噴射して
おく。この時、上面と下面の噴射条件をなるべく同じに
するように噴射圧、流量を調整しておく。これは、通板
する鋼帯の上面と下面に働く流体圧が同じになり、鋼帯
が上下に振動したり、片寄ったりしないように通板させ
るためである。
の鋼帯を、スレッディング速度が750mpmでその先
端から通過させた。鋼帯の圧延仕上がり温度は890℃
であった。冷却装置出側の鋼帯温度は500℃と十分な
冷却能力を有している。冷却装置を抜けて、鋼帯先端
は、第1のコイラーのピンチロールに噛みこまれその後
安定して巻き取られた。その間、鋼帯先端の通板異常や
折れ込みは発生しなかった。鋼帯先端が巻き取られた後
も、通板は安定していた。その後ズーミングによって最
高速度1300mpmまで増速し、それに合わせて冷却
水噴射圧力を上げて、冷却装置出側の鋼帯温度を500
℃に保った。また、同じ厚みの鋼帯を同圧延条件で圧延
し、圧延機から29mの位置にある第2のコイラーで巻
き取った場合も通板は安定していた。
と同じ冷却条件で冷却することが可能となり、鋼帯の中
央部以降と同じ熱履歴を実現できたので、コイル全体の
材質バラツキが小さく、強度、伸び、がコイル全体で一
様であった。1.2mmでスレッディング速度が750
mpmであったので能率が上がった。
ノズルの場合について説明したが、冷却ノズルは円管ラ
ミナー方式以外に、スプレー方式や噴流方式等でもよ
い。なお、上面と下面の鋼帯に作用する流体圧を調整し
て鋼帯のセンタリング効果を働かせるための条件は、冷
却方式によって異なるので各冷却方式に応じて決定すれ
ばよい。
施例と比較した。比較例1の設備配置を図6に示す。比
較例1は、実施例と同じ冷却装置6を設けて、冷却は実
施例と同じ上下対称な冷却を行ない、コイラーが135
m離れた位置の通常の遠方コイラー15で巻き取った。
比較例2の設備配置を図7に、その冷却装置の詳細図を
図8に示す。
パスラインから1.5mの高さからヘアピン型円管ラミ
ナーノズル16で搬送の駆動ロール12上縁を狙って冷
却水を落下させる円管ラミナー方式、下面は、搬送の駆
動ロール12間にスプレー冷却ノズル17を配置して冷
却するスプレー冷却方式で上下非対称に間欠的な冷却を
行うものである。コイラーは実施例と同じ位置、すなわ
ち最終仕上圧延機3xから22mおよび29mにある第
1のコイラー5a、及び第2のコイラー5bで巻き取っ
た。
1.2mm鋼帯を、スレッディング速度が750mpm
でその先端から通過させ冷却と巻き取りを行なった。鋼
帯の圧延仕上がり温度は890℃であった。
可能であるので鋼帯の冷却は所定の冷却が得られるが、
冷却装置を抜けた後の鋼帯先端が750mpmの高速で
回転する搬送ロール上を通過し遠方のコイラーに到達す
るまでにフライング現象が発生して安定通板できなかっ
た。
非対称に行われているので、冷却能力が十分ではなく、
第1のコイラーに到達するまでに790℃までしか冷却し
きれなかった。従来の冷却である円管ラミナー方式は、
落下した冷却水が、鋼帯を下に押し下げるのでその落下
位置は搬送ロール上縁を狙う制約がある。また下面につ
いても、冷却水ノズルを設置するスペースが搬送ロール
間に限定されることから、鋼帯側から見ると冷却水の衝
突するパターンは上下で千鳥となって上下非対称冷却に
なり、冷却の弱い部分が存在する。
を増やすことができない。仮に冷却水量を増やすと鋼帯
に上下非対称な力が交互にかかり振動し、不安定通板に
つながる。このように従来方式の冷却は、上下非対称で
十分な強冷却が可能でない。以上の結果をまとめて表1
に示す。 (表1)
によれば次のような効果を得ることができる。 (1)鋼帯の先端の張力が働かない部分も、先端から安
定した通板・冷却を施すことが可能であるので鋼帯の中
央部と同様の定常的な冷却を施すことが可能となる。 (2)鋼帯の先端から所定の冷却が通板安定性を損ねる
ことなく可能となる。 (3)冷却装置を通板中に板の形状不良による通板トラ
ブルが減って、設備の稼働率がアップする。 (4)薄物特に2mm以下の鋼帯の安定通板と高速通板
・高速圧延が可能となる。 (5)巻取り後の鋼帯の表面スケールも薄く、後の酸洗
工程での酸洗が容易になるといった効果が得られる。 (6)熱延鋼帯の製造設備は、従来では100m以上の
ランナウトテーブルとその後方にコイラーを配置する非
常に広大なスペースを必要としていたが、本発明によれ
ば、コイラーまで含めても、従来の半分以下の長さに納
めることできるコンパクトな設備にすることが可能で、
大幅なスペースと設備費の削減になる。
からの距離の関係を示す図である。
に示した模式図である。
要図である。
置の詳細を示す模式図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 熱間仕上圧延機の出側に設けられた、仕
上圧延した熱延鋼帯を冷却する冷却装置と、その下流側
に設けられた冷却した熱延鋼帯を巻き取るコイラーを有
する熱延鋼帯の製造設備であって、前記熱間仕上圧延機
の最終仕上圧延機から30m以内のところに前記コイラ
ーを配置したことを特徴とする熱延鋼帯の製造設備。 - 【請求項2】 最終仕上圧延機からの距離が10m以内
のところに、ピンチロールを配置したことを特徴とする
請求項1に記載の熱延鋼帯の製造設備。 - 【請求項3】 最終仕上圧延機からの距離が10m以内
のところに、冷却開始点が位置するように冷却装置を配
置したことを特徴とする請求項1に記載の熱延鋼帯の製
造設備。 - 【請求項4】 冷却装置の冷却能力が板厚2mmの熱延
鋼帯を200℃/秒以上で冷却できる能力であることを
特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項に
記載の熱延鋼帯の製造設備。 - 【請求項5】 熱間仕上圧延機で仕上圧延した熱延鋼帯
を冷却し、冷却された熱延鋼帯を巻き取ってコイルとす
る熱延鋼帯の製造方法であって、前記熱間仕上圧延機の
最終スタンドから30m以内のところに配置したコイラ
ーで、冷却された熱延鋼帯を巻き取ることを特徴とする
熱延鋼帯の製造方法。
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|---|---|
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