JP2003222170A - 湿式多板ブレーキ装置、湿式多板クラッチ装置、およびこのブレーキ装置、クラッチ装置を備えたクレーンの巻上装置 - Google Patents
湿式多板ブレーキ装置、湿式多板クラッチ装置、およびこのブレーキ装置、クラッチ装置を備えたクレーンの巻上装置Info
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Landscapes
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 湿式多板ブレーキのディスク間に介装される
ばねの位置ずれを防止する。 【解決手段】 キャリア軸54に軸方向移動可能にイン
ナディスク12を係合し、このインナディスク12間に
コイルばね18を介装するとともに、ブレーキケース1
1に軸方向移動可能にアウタディスク13を係合し、こ
のアウタディスク13間にコイルばね19を介装する。
各ディスク12,13にそれぞれロッド41,42を貫通
させる。ロッド41,42はコイルばね18,19の内部
を貫通し、ロッド41,42によってコイルばね18,1
9の位置が固定される。
ばねの位置ずれを防止する。 【解決手段】 キャリア軸54に軸方向移動可能にイン
ナディスク12を係合し、このインナディスク12間に
コイルばね18を介装するとともに、ブレーキケース1
1に軸方向移動可能にアウタディスク13を係合し、こ
のアウタディスク13間にコイルばね19を介装する。
各ディスク12,13にそれぞれロッド41,42を貫通
させる。ロッド41,42はコイルばね18,19の内部
を貫通し、ロッド41,42によってコイルばね18,1
9の位置が固定される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転体に係合され
た複数の摩擦板とケースに係合された複数の摩擦板を圧
接させてブレーキ力を及ぼす湿式多板ブレーキ装置、ク
ラッチ力を及ぼす湿式多板クラッチ装置、およびこのブ
レーキ装置、クラッチ装置を備えたクレーンの巻上装置
に関する。
た複数の摩擦板とケースに係合された複数の摩擦板を圧
接させてブレーキ力を及ぼす湿式多板ブレーキ装置、ク
ラッチ力を及ぼす湿式多板クラッチ装置、およびこのブ
レーキ装置、クラッチ装置を備えたクレーンの巻上装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のブレーキ装置は、例えば特開2
000−16771号公報に開示されている。これによ
れば、キャリア軸に係合された多板ディスク(インナデ
ィスク)とブレーキケースに係合された多板ディスク
(アウタディスク)をブレーキケース内に交互に配置
し、各インナディスク間およびアウタディスク間にそれ
ぞればね(ウェーブスプリング)を介装する。そして、
これらディスクの側方にブレーキディスクを配置する。
ブレーキディスクを押動すると、各インナディスク、ア
ウタディスクがばね力に抗して互いに密着され、これに
よってキャリア軸の回転が禁止され、ブレーキ作動状態
となる。一方、ブレーキディスクの押動を解除すると、
各インナディスク、アウタディスクはばね力によって互
いに引き離され、これによってキャリア軸の回転が許容
され、ブレーキ解除状態となる。
000−16771号公報に開示されている。これによ
れば、キャリア軸に係合された多板ディスク(インナデ
ィスク)とブレーキケースに係合された多板ディスク
(アウタディスク)をブレーキケース内に交互に配置
し、各インナディスク間およびアウタディスク間にそれ
ぞればね(ウェーブスプリング)を介装する。そして、
これらディスクの側方にブレーキディスクを配置する。
ブレーキディスクを押動すると、各インナディスク、ア
ウタディスクがばね力に抗して互いに密着され、これに
よってキャリア軸の回転が禁止され、ブレーキ作動状態
となる。一方、ブレーキディスクの押動を解除すると、
各インナディスク、アウタディスクはばね力によって互
いに引き離され、これによってキャリア軸の回転が許容
され、ブレーキ解除状態となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した公報記載の装
置において、各ディスク間に介装したばねの位置がずれ
てしまうと、ディスク間に作用するばね力がばらついて
ブレーキ装置を適正に作動、解除できないおそれがあ
る。とくに、ばねはブレーキケース内に組み込まれてい
るため、外部からばね位置を目視することは困難であ
り、ブレーキ装置の組立時にばねの位置ずれを確実に防
止する必要がある。
置において、各ディスク間に介装したばねの位置がずれ
てしまうと、ディスク間に作用するばね力がばらついて
ブレーキ装置を適正に作動、解除できないおそれがあ
る。とくに、ばねはブレーキケース内に組み込まれてい
るため、外部からばね位置を目視することは困難であ
り、ブレーキ装置の組立時にばねの位置ずれを確実に防
止する必要がある。
【0004】本発明の目的は、ばねの位置ずれを確実に
防止することができる湿式多板ブレーキ装置、湿式多板
クラッチ装置、およびこのブレーキ装置、クラッチ装置
を備えたクレーンの巻上装置に関する。
防止することができる湿式多板ブレーキ装置、湿式多板
クラッチ装置、およびこのブレーキ装置、クラッチ装置
を備えたクレーンの巻上装置に関する。
【0005】
【課題を解決するための手段】(1)請求項1の発明に
よる湿式多板ブレーキ装置は、回転体の外周面に軸方向
に移動可能に係合される複数の第1の摩擦板と、回転体
を収容するケースの内周面に軸方向に移動可能に係合さ
れ、かつ、第1の摩擦板と軸方向に交互に配置される複
数の第2の摩擦板と、第1の摩擦板と第2の摩擦板を軸
方向に押動して第1の摩擦板と第2の摩擦板に圧接力を
及ぼす押動部材と、押動部材を駆動して圧接力を調整す
る圧接力調整手段と、第1の摩擦板間および第2の摩擦
板間にそれぞれ介装され、第1の摩擦板同士および第2
の摩擦板同士にそれぞれ離間力を作用するコイルばね
と、第1の摩擦板および第2の摩擦板に対して所定位置
に、コイルばねを固定するばね固定手段とを備えること
により上述した目的を達成する。 (2)請求項2の発明は、請求項1に記載の湿式多板ブ
レーキ装置において、ばね固定手段が、第1の摩擦板お
よび第2の摩擦板をそれぞれ軸方向に貫通するととも
に、コイルばねの内部を貫通するロッド部材を有するも
のである。 (3)請求項3の発明は、請求項1に記載の湿式多板ブ
レーキ装置において、ばね固定手段が、第1の摩擦板お
よび第2の摩擦板の表面にそれぞれコイルばねの外周形
状に対応して形成された凹部を有し、コイルばねはこの
凹部に設けられるものである。 (4)請求項4の発明は、請求項1に記載の湿式多板ブ
レーキ装置において、ばね固定手段が、第1の摩擦板お
よび第2の摩擦板の表面にそれぞれコイルばねの内周形
状に対応して形成された凸部を有し、コイルばねはこの
凸部に設けられるものである。 (5)請求項5の発明は、請求項1に記載の湿式多板ブ
レーキ装置において、ばね固定手段が、第1の摩擦板間
にそれぞれ介装され、回転体の外周面に軸方向に移動可
能に係合される第1のリング部材と、第2の摩擦板間に
それぞれ介装され、ケースの内周面に軸方向に移動可能
に係合される第2のリング部材とを有し、第1の摩擦板
間に介装されるコイルばねは第1のリング部材を貫通し
て設けられ、第2の摩擦板間に介装されるコイルばねは
第2のリング部材を貫通して設けられるものである。 (6)請求項6の発明による湿式多板クラッチ装置は、
請求項1〜5のいずれか1項記載の第1の摩擦板と、第
2の摩擦板と、押動部材と、圧力調整手段と、コイルば
ねと、ばね固定手段とを備え、第1の摩擦板および第2
の摩擦板を介して回転体の動力をケースに伝達/非伝達
するようにしたことにより上述した目的を達成する。 (7)請求項7の発明によるクレーンの巻下装置は、請
求項1〜5のいずれか1項記載の湿式多板ブレーキ装置
を備えたことにより上述した目的を達成する。 (8)請求項8の発明によるクレーンの巻上装置は、請
求項6に記載の湿式多板クラッチ装置を備えたことによ
り上述した目的を達成する。
よる湿式多板ブレーキ装置は、回転体の外周面に軸方向
に移動可能に係合される複数の第1の摩擦板と、回転体
を収容するケースの内周面に軸方向に移動可能に係合さ
れ、かつ、第1の摩擦板と軸方向に交互に配置される複
数の第2の摩擦板と、第1の摩擦板と第2の摩擦板を軸
方向に押動して第1の摩擦板と第2の摩擦板に圧接力を
及ぼす押動部材と、押動部材を駆動して圧接力を調整す
る圧接力調整手段と、第1の摩擦板間および第2の摩擦
板間にそれぞれ介装され、第1の摩擦板同士および第2
の摩擦板同士にそれぞれ離間力を作用するコイルばね
と、第1の摩擦板および第2の摩擦板に対して所定位置
に、コイルばねを固定するばね固定手段とを備えること
により上述した目的を達成する。 (2)請求項2の発明は、請求項1に記載の湿式多板ブ
レーキ装置において、ばね固定手段が、第1の摩擦板お
よび第2の摩擦板をそれぞれ軸方向に貫通するととも
に、コイルばねの内部を貫通するロッド部材を有するも
のである。 (3)請求項3の発明は、請求項1に記載の湿式多板ブ
レーキ装置において、ばね固定手段が、第1の摩擦板お
よび第2の摩擦板の表面にそれぞれコイルばねの外周形
状に対応して形成された凹部を有し、コイルばねはこの
凹部に設けられるものである。 (4)請求項4の発明は、請求項1に記載の湿式多板ブ
レーキ装置において、ばね固定手段が、第1の摩擦板お
よび第2の摩擦板の表面にそれぞれコイルばねの内周形
状に対応して形成された凸部を有し、コイルばねはこの
凸部に設けられるものである。 (5)請求項5の発明は、請求項1に記載の湿式多板ブ
レーキ装置において、ばね固定手段が、第1の摩擦板間
にそれぞれ介装され、回転体の外周面に軸方向に移動可
能に係合される第1のリング部材と、第2の摩擦板間に
それぞれ介装され、ケースの内周面に軸方向に移動可能
に係合される第2のリング部材とを有し、第1の摩擦板
間に介装されるコイルばねは第1のリング部材を貫通し
て設けられ、第2の摩擦板間に介装されるコイルばねは
第2のリング部材を貫通して設けられるものである。 (6)請求項6の発明による湿式多板クラッチ装置は、
請求項1〜5のいずれか1項記載の第1の摩擦板と、第
2の摩擦板と、押動部材と、圧力調整手段と、コイルば
ねと、ばね固定手段とを備え、第1の摩擦板および第2
の摩擦板を介して回転体の動力をケースに伝達/非伝達
するようにしたことにより上述した目的を達成する。 (7)請求項7の発明によるクレーンの巻下装置は、請
求項1〜5のいずれか1項記載の湿式多板ブレーキ装置
を備えたことにより上述した目的を達成する。 (8)請求項8の発明によるクレーンの巻上装置は、請
求項6に記載の湿式多板クラッチ装置を備えたことによ
り上述した目的を達成する。
【0006】
【発明の実施の形態】−第1の実施の形態−
以下、図1〜図5および図12を参照して本発明による
湿式多板ブレーキ装置の第1の実施の形態について説明
する。図1は、本発明の実施の形態に係る湿式多板ブレ
ーキ装置を有するウインチの油圧回路図であり、図12
はこのブレーキ装置を搭載したクレーンの側面図であ
る。図12に示すように、クレーンは、走行体101
と、走行体101上に搭載された旋回可能な旋回体10
2と、旋回体102に起伏可能に支持されたブーム10
3とを有する。旋回体102にはウインチドラム1が搭
載され、ウインチドラム1の駆動によりワイヤロープ1
04が巻上げまたは巻下げられ、ワイヤロープ104に
接続されたフック105により吊り荷106が吊り上げ
られる。また、旋回体102には起伏ドラム107が搭
載され、起伏ドラム107の駆動により起伏ロープ10
8が巻上げまたは巻下げられ、ブーム103が起伏され
る。
湿式多板ブレーキ装置の第1の実施の形態について説明
する。図1は、本発明の実施の形態に係る湿式多板ブレ
ーキ装置を有するウインチの油圧回路図であり、図12
はこのブレーキ装置を搭載したクレーンの側面図であ
る。図12に示すように、クレーンは、走行体101
と、走行体101上に搭載された旋回可能な旋回体10
2と、旋回体102に起伏可能に支持されたブーム10
3とを有する。旋回体102にはウインチドラム1が搭
載され、ウインチドラム1の駆動によりワイヤロープ1
04が巻上げまたは巻下げられ、ワイヤロープ104に
接続されたフック105により吊り荷106が吊り上げ
られる。また、旋回体102には起伏ドラム107が搭
載され、起伏ドラム107の駆動により起伏ロープ10
8が巻上げまたは巻下げられ、ブーム103が起伏され
る。
【0007】図1に示すように、ウインチは、ウインチ
ドラム1と、ウインチドラム1を駆動する油圧モータ2
と、油圧モータ2に駆動圧油を供給する油圧ポンプ3
と、油圧ポンプ3から油圧モータ2への圧油の流れを制
御する方向制御弁4と、油圧モータ2の駆動力をウイン
チドラム1に伝達または非伝達する遊星減速機構5と、
ウインチドラム1の駆動を制御する湿式多板式のブレー
キ装置10とを有する。
ドラム1と、ウインチドラム1を駆動する油圧モータ2
と、油圧モータ2に駆動圧油を供給する油圧ポンプ3
と、油圧ポンプ3から油圧モータ2への圧油の流れを制
御する方向制御弁4と、油圧モータ2の駆動力をウイン
チドラム1に伝達または非伝達する遊星減速機構5と、
ウインチドラム1の駆動を制御する湿式多板式のブレー
キ装置10とを有する。
【0008】油圧モータ2の出力軸2aは遊星減速機構
5のサンギア51に連結されている。サンギア51には
プラネタリギア52が噛合され、プラネタリギア52に
はウインチドラム1の内側に設けられたリングギア53
が噛合されている。プラネタリギア52はキャリア軸5
4により支持され、キャリア軸54はブレーキケース1
1の側壁を貫通してケース11内に達している。
5のサンギア51に連結されている。サンギア51には
プラネタリギア52が噛合され、プラネタリギア52に
はウインチドラム1の内側に設けられたリングギア53
が噛合されている。プラネタリギア52はキャリア軸5
4により支持され、キャリア軸54はブレーキケース1
1の側壁を貫通してケース11内に達している。
【0009】図2は、ブレーキ装置10の構成を示す断
面図であり、図3は図2の要部拡大図である。なお、図
2,3はブレーキ装置10の解除状態を示す。図2,3
に示すように、キャリア軸54には複数枚のインナディ
スク12がスプライン結合により軸方向に移動可能に係
合され、インナディスク12はキャリア軸54と一体に
回転可能となっている。ブレーキケース11の内周面に
は複数枚のアウタディスク13がスプライン結合により
軸方向に移動可能に係合されている。アウタディスク1
3とインナディスク12は軸方向に交互に配置されてい
る。軸方向の最も外側にはアウタディスク13が配置さ
れ、その最外部のアウタディスク13はブレーキケース
内壁面11dとブレーキディスク14の端面14aにそ
れぞれ当接している。
面図であり、図3は図2の要部拡大図である。なお、図
2,3はブレーキ装置10の解除状態を示す。図2,3
に示すように、キャリア軸54には複数枚のインナディ
スク12がスプライン結合により軸方向に移動可能に係
合され、インナディスク12はキャリア軸54と一体に
回転可能となっている。ブレーキケース11の内周面に
は複数枚のアウタディスク13がスプライン結合により
軸方向に移動可能に係合されている。アウタディスク1
3とインナディスク12は軸方向に交互に配置されてい
る。軸方向の最も外側にはアウタディスク13が配置さ
れ、その最外部のアウタディスク13はブレーキケース
内壁面11dとブレーキディスク14の端面14aにそ
れぞれ当接している。
【0010】ディスク12,13の側方にはブレーキデ
ィスク14が配置され、ブレーキディスク14はブレー
キケース11内を軸方向に摺動可能となっている。ブレ
ーキディスク14とブレーキケース側壁11aの間には
油室15aが設けられ、油室15aは開口部15bを介
して管路31(図1参照)と連通している。ブレーキケ
ース11の内周面にはばね座16が固定され、ばね座1
6とブレーキディスク14の間にばね17が介装されて
いる。ブレーキディスク14には主に油室15a内の油
圧力とばね17の付勢力とが作用し、両者の力の差に応
じてブレーキディスク14は移動する。なお、ブレーキ
ケース11には給油孔11bおよび排油孔11cが設け
られ、この給油孔11b,排油孔11cを介してケース
11内を冷却油が流れる。
ィスク14が配置され、ブレーキディスク14はブレー
キケース11内を軸方向に摺動可能となっている。ブレ
ーキディスク14とブレーキケース側壁11aの間には
油室15aが設けられ、油室15aは開口部15bを介
して管路31(図1参照)と連通している。ブレーキケ
ース11の内周面にはばね座16が固定され、ばね座1
6とブレーキディスク14の間にばね17が介装されて
いる。ブレーキディスク14には主に油室15a内の油
圧力とばね17の付勢力とが作用し、両者の力の差に応
じてブレーキディスク14は移動する。なお、ブレーキ
ケース11には給油孔11bおよび排油孔11cが設け
られ、この給油孔11b,排油孔11cを介してケース
11内を冷却油が流れる。
【0011】各アウタディスク13間には、インナディ
スク12の外周面よりも外径側にそれぞれコイルばね1
8が介装されている。各インナディスク12間には、ア
ウタディスク13の内周面よりも内径側にそれぞれコイ
ルばね19が介装されている。キャリア軸54の外周面
には、インナディスク12の軸方向外側に着脱自在にば
ね座21が固定され、このばね座21と軸方向最外部の
インナディスク12の間にもばね19が介装されてい
る。
スク12の外周面よりも外径側にそれぞれコイルばね1
8が介装されている。各インナディスク12間には、ア
ウタディスク13の内周面よりも内径側にそれぞれコイ
ルばね19が介装されている。キャリア軸54の外周面
には、インナディスク12の軸方向外側に着脱自在にば
ね座21が固定され、このばね座21と軸方向最外部の
インナディスク12の間にもばね19が介装されてい
る。
【0012】コイルばね18,19は全て同形状であ
り、円周状に等間隔に配置されている(図5参照)。こ
のコイルばね18,19によってディスク12,13間に
互いに離間力が作用し、ディスク12と13は引き離さ
れる。このとき、図示のようにのようにインナディスク
12とアウタディスク13の隙間が全て等しくなるよう
に、ブレーキケース11の側端面11d、ブレーキディ
スク14の側端面14a、およびばね座21の位置等が
調整されている。なお、コイルばね18,19のばね力
は密着状態のディスク12,13を引き離すのに十分な
値に設定される。コイルばね18,19の取付構造につ
いては後述する。
り、円周状に等間隔に配置されている(図5参照)。こ
のコイルばね18,19によってディスク12,13間に
互いに離間力が作用し、ディスク12と13は引き離さ
れる。このとき、図示のようにのようにインナディスク
12とアウタディスク13の隙間が全て等しくなるよう
に、ブレーキケース11の側端面11d、ブレーキディ
スク14の側端面14a、およびばね座21の位置等が
調整されている。なお、コイルばね18,19のばね力
は密着状態のディスク12,13を引き離すのに十分な
値に設定される。コイルばね18,19の取付構造につ
いては後述する。
【0013】図1に示すように、油圧シリンダ15の油
室15aは、管路31、減圧弁32、電磁切換弁33を
介し、または管路31、電磁切換弁33を介して油圧源
(例えば油圧ポンプ)34に接続されている。電磁切換
弁33のソレノイドはフリーフォールスイッチ36に接
続されている。フリーフォールスイッチ36は運転室で
の操作によって切り換えられ、フリーフォールスイッチ
36のオンにより、電磁弁33は位置ロに切り換えられ
る。これにより油圧源34からの圧油は減圧弁32に供
給される。フリーフォールスイッチ36がオフのとき、
電磁切換弁33は位置イに切り換えられ、油圧源34か
らの圧油は油室15aにそのまま供給される。
室15aは、管路31、減圧弁32、電磁切換弁33を
介し、または管路31、電磁切換弁33を介して油圧源
(例えば油圧ポンプ)34に接続されている。電磁切換
弁33のソレノイドはフリーフォールスイッチ36に接
続されている。フリーフォールスイッチ36は運転室で
の操作によって切り換えられ、フリーフォールスイッチ
36のオンにより、電磁弁33は位置ロに切り換えられ
る。これにより油圧源34からの圧油は減圧弁32に供
給される。フリーフォールスイッチ36がオフのとき、
電磁切換弁33は位置イに切り換えられ、油圧源34か
らの圧油は油室15aにそのまま供給される。
【0014】減圧弁32は可変減圧弁であり、その減圧
度はブレーキペダル35の踏み込み量に応じて変更され
る。すなわち、ペダル非操作時に減圧度は最大(2次圧
はタンク圧)であり、ペダルストロークの増加に伴い減
圧度は減少(2次圧は増加)し、ペダル35を最大に踏
み込み操作すると減圧度は最小(2次圧は最大)にな
る。なお、図はペダル非操作状態を示している。
度はブレーキペダル35の踏み込み量に応じて変更され
る。すなわち、ペダル非操作時に減圧度は最大(2次圧
はタンク圧)であり、ペダルストロークの増加に伴い減
圧度は減少(2次圧は増加)し、ペダル35を最大に踏
み込み操作すると減圧度は最小(2次圧は最大)にな
る。なお、図はペダル非操作状態を示している。
【0015】油室15a内に最大2次圧が作用すると、
油圧シリンダ15はばね17の付勢力に抗して伸長し、
ブレーキディスク14がディスク12,13側に押動さ
れる。これによって、インナディスク12とアウタディ
スク13がコイルばね18,19の離間力に抗して押圧
され、インナディスク12とアウタディスク13は密着
してブレーキ作動状態となる。一方、油室15aがタン
ク圧のとき、油圧シリンダ15はばね17の付勢力によ
って縮退し、ブレーキディスク14からの圧接力が解放
される。これによりインナディスク12とアウタディス
ク13はコイルばね18,19の離間力によって引き離
され、ブレーキ解除状態となる。
油圧シリンダ15はばね17の付勢力に抗して伸長し、
ブレーキディスク14がディスク12,13側に押動さ
れる。これによって、インナディスク12とアウタディ
スク13がコイルばね18,19の離間力に抗して押圧
され、インナディスク12とアウタディスク13は密着
してブレーキ作動状態となる。一方、油室15aがタン
ク圧のとき、油圧シリンダ15はばね17の付勢力によ
って縮退し、ブレーキディスク14からの圧接力が解放
される。これによりインナディスク12とアウタディス
ク13はコイルばね18,19の離間力によって引き離
され、ブレーキ解除状態となる。
【0016】ここで、コイルばね18,19の取付構造
について説明する。図5は、ディスク12,13の斜視
図である。ディスク12,13にはそれぞれ貫通孔12
a,13aが設けられ、この貫通孔12a,13aを介し
て全てのインナディスク12またはアウタディスク13
をそれぞれロッド41,42が貫通している。各ロッド
41,42はそれぞれコイルばね18,19の内部を貫通
し、これによってディスク12,13に対するばね18,
19の位置が固定される。図3に示すように、ロッド4
1の一端面はブレーキケース11の側端面11aに当接
され、他端面はばね座16に当接している。ロッド42
はその両端面がそれぞればね座21に当接されている。
について説明する。図5は、ディスク12,13の斜視
図である。ディスク12,13にはそれぞれ貫通孔12
a,13aが設けられ、この貫通孔12a,13aを介し
て全てのインナディスク12またはアウタディスク13
をそれぞれロッド41,42が貫通している。各ロッド
41,42はそれぞれコイルばね18,19の内部を貫通
し、これによってディスク12,13に対するばね18,
19の位置が固定される。図3に示すように、ロッド4
1の一端面はブレーキケース11の側端面11aに当接
され、他端面はばね座16に当接している。ロッド42
はその両端面がそれぞればね座21に当接されている。
【0017】ブレーキ装置10の組立は次のように行
う。まず、例えばキャリア軸54が上下下方になるよう
に、ブレーキケース11を立てた状態に設ける。その状
態でアウタディスク13をブレーキケース内周のスプラ
インに係合し、インナディスク12をキャリア軸外周の
スプラインに係合して、これらディスク12,13を交
互に積み重ねる。このとき、各ディスク12,13間に
それぞれコイルばね18,19を介装し、ディスク12,
13を貫通して各コイルばね18,19の内部にロッド
41,42を挿入する。これによってばね位置が固定さ
れる。次いで、ブレーキケース11、キャリア軸54に
それぞればね座16,21を固定し、ロッド41,42の
軸方向位置を拘束する。なお、ロッド41,42はディ
スク12,13に設けた貫通孔12a,13aを貫通し、
これによってディスク12,13に対するロッド41,4
2の位置が規定される。続いて、ばね17とブレーキデ
ィスク14をケース11内にセットし、ブレーキケース
11にケース側壁11aを取り付ける。
う。まず、例えばキャリア軸54が上下下方になるよう
に、ブレーキケース11を立てた状態に設ける。その状
態でアウタディスク13をブレーキケース内周のスプラ
インに係合し、インナディスク12をキャリア軸外周の
スプラインに係合して、これらディスク12,13を交
互に積み重ねる。このとき、各ディスク12,13間に
それぞれコイルばね18,19を介装し、ディスク12,
13を貫通して各コイルばね18,19の内部にロッド
41,42を挿入する。これによってばね位置が固定さ
れる。次いで、ブレーキケース11、キャリア軸54に
それぞればね座16,21を固定し、ロッド41,42の
軸方向位置を拘束する。なお、ロッド41,42はディ
スク12,13に設けた貫通孔12a,13aを貫通し、
これによってディスク12,13に対するロッド41,4
2の位置が規定される。続いて、ばね17とブレーキデ
ィスク14をケース11内にセットし、ブレーキケース
11にケース側壁11aを取り付ける。
【0018】以上のように構成された第1の実施の形態
に係わる湿式多板ブレーキ装置の主要な動作を説明す
る。 (1)フリーフォールスイッチオフ フリースイッチ36がオフのときは、電磁切換弁33は
位置イに切り換えられる。この切換により油圧源34か
らの圧油は電磁切換弁33、管路31を介して油室15
aに作用し、ブレーキディスク14はばね17の付勢力
に抗してディスク12,13側に押動される。これによ
って、図4に示すように、アウタディスク13とインナ
ディスク12はコイルばね18,19の離間力に抗して
互いに圧接され、インナディスク12に摩擦力が作用し
て、インナディスク12の回転が阻止される(ブレーキ
作動)。
に係わる湿式多板ブレーキ装置の主要な動作を説明す
る。 (1)フリーフォールスイッチオフ フリースイッチ36がオフのときは、電磁切換弁33は
位置イに切り換えられる。この切換により油圧源34か
らの圧油は電磁切換弁33、管路31を介して油室15
aに作用し、ブレーキディスク14はばね17の付勢力
に抗してディスク12,13側に押動される。これによ
って、図4に示すように、アウタディスク13とインナ
ディスク12はコイルばね18,19の離間力に抗して
互いに圧接され、インナディスク12に摩擦力が作用し
て、インナディスク12の回転が阻止される(ブレーキ
作動)。
【0019】ブレーキ装置10が作動すると、キャリア
軸54の回転が阻止され、油圧モータ2の回転はサンギ
ア51、プラネタリギア52、リングギア53を介して
ウインチドラム1に伝達可能となる。ここで、操作レバ
ー6を巻上または巻下操作して方向切換弁4のパイロッ
トポートにパイロット圧油を作用させると、方向切換弁
4が中立位置から切り換えられ、油圧モータ2が巻上ま
たは巻下方向に回転する。これにより、ウインチドラム
1が巻上または巻下駆動され、吊り荷の巻上作業などを
行うことができる。操作レバー6を中立位置に戻し操作
すると、方向切換弁4が中立位置に戻され、油圧ポンプ
3から油圧モータ2への圧油の供給が停止する。これに
より、油圧モータ2の回転が停止し、ウインチドラム1
の回転が停止する。なお、油圧モータ2には図1に示す
ようにブレーキ装置7が設けられ、このブレーキ装置7
によっても油圧モータ2の回転を停止することができ
る。
軸54の回転が阻止され、油圧モータ2の回転はサンギ
ア51、プラネタリギア52、リングギア53を介して
ウインチドラム1に伝達可能となる。ここで、操作レバ
ー6を巻上または巻下操作して方向切換弁4のパイロッ
トポートにパイロット圧油を作用させると、方向切換弁
4が中立位置から切り換えられ、油圧モータ2が巻上ま
たは巻下方向に回転する。これにより、ウインチドラム
1が巻上または巻下駆動され、吊り荷の巻上作業などを
行うことができる。操作レバー6を中立位置に戻し操作
すると、方向切換弁4が中立位置に戻され、油圧ポンプ
3から油圧モータ2への圧油の供給が停止する。これに
より、油圧モータ2の回転が停止し、ウインチドラム1
の回転が停止する。なお、油圧モータ2には図1に示す
ようにブレーキ装置7が設けられ、このブレーキ装置7
によっても油圧モータ2の回転を停止することができ
る。
【0020】(2)フリーフォールスイッチオン
操作レバー6を中立位置に戻し操作して油圧モータ2を
停止し、あるいはブレーキ装置7を作動して油圧モータ
2を停止した状態で、フリーフォールスイッチ36をオ
ンすると、電磁切換弁33が位置ロに切り換えられる。
これにより油圧源34からの圧油が電磁切換弁33を介
して減圧弁32に供給され、油室15aにはブレーキペ
ダル35の操作量に応じた2次圧が作用する。ブレーキ
ペダル35が非操作では2次圧はタンク圧となり、ばね
17の付勢力によってブレーキディスク14がケース側
壁11aに押し当てられる。これによって、ディスク1
2,13に作用する圧接力が除去され、インナディスク
12は回転可能となる(ブレーキ解除)。
停止し、あるいはブレーキ装置7を作動して油圧モータ
2を停止した状態で、フリーフォールスイッチ36をオ
ンすると、電磁切換弁33が位置ロに切り換えられる。
これにより油圧源34からの圧油が電磁切換弁33を介
して減圧弁32に供給され、油室15aにはブレーキペ
ダル35の操作量に応じた2次圧が作用する。ブレーキ
ペダル35が非操作では2次圧はタンク圧となり、ばね
17の付勢力によってブレーキディスク14がケース側
壁11aに押し当てられる。これによって、ディスク1
2,13に作用する圧接力が除去され、インナディスク
12は回転可能となる(ブレーキ解除)。
【0021】このブレーキ装置10の解除により、キャ
リア軸54の回転が許容され、ウインチドラム1は吊り
荷の負荷によって自由回転状態となり、吊り荷をフリー
フォールすることができる。このとき、図3に示すよう
に、コイルばね18,19の離間力によってディスク1
2,13は互いに引き離される。この場合、コイルばね
18,19はロッド41,42によって保持されるため、
ディスク12,13間の隙間が拡大してディスク12,1
3とコイルばね18,19との接触力が低下した状態と
なっても(仮に接触力が0となっても)、ばね18,1
9の位置ずれを確実に防止することができる。その結
果、ディスク12,13間に均等な離間力が作用し、デ
ィスク12,13同士を等間隔に引き離すことができ
る。これにより、引きずり抵抗を最大限に低減し、空フ
ック等の軽負荷の場合でも良好にフリーフォールするこ
とができる。
リア軸54の回転が許容され、ウインチドラム1は吊り
荷の負荷によって自由回転状態となり、吊り荷をフリー
フォールすることができる。このとき、図3に示すよう
に、コイルばね18,19の離間力によってディスク1
2,13は互いに引き離される。この場合、コイルばね
18,19はロッド41,42によって保持されるため、
ディスク12,13間の隙間が拡大してディスク12,1
3とコイルばね18,19との接触力が低下した状態と
なっても(仮に接触力が0となっても)、ばね18,1
9の位置ずれを確実に防止することができる。その結
果、ディスク12,13間に均等な離間力が作用し、デ
ィスク12,13同士を等間隔に引き離すことができ
る。これにより、引きずり抵抗を最大限に低減し、空フ
ック等の軽負荷の場合でも良好にフリーフォールするこ
とができる。
【0022】フリーフォール中にブレーキペダル35を
踏み込み操作すると、ペダル操作量に応じて2次圧が増
加し、最大踏み込み操作時に2次圧は最大となる。これ
により、ばね17の付勢力に抗してブレーキディスク1
4が押動され、ディスク12,13同士が圧接される。
その結果、ウインチドラム1に制動力が作用し、ウイン
チドラム1の回転を停止させることができる。
踏み込み操作すると、ペダル操作量に応じて2次圧が増
加し、最大踏み込み操作時に2次圧は最大となる。これ
により、ばね17の付勢力に抗してブレーキディスク1
4が押動され、ディスク12,13同士が圧接される。
その結果、ウインチドラム1に制動力が作用し、ウイン
チドラム1の回転を停止させることができる。
【0023】なお、上述したように本実施の形態に係わ
る油圧ブレーキ装置は、フリーフォール時のドラム1の
回転を停止するブレーキ装置として機能するとともに、
油圧モータ2の回転をウインチドラム1に伝達/非伝達
する油圧クラッチ装置としても機能する。
る油圧ブレーキ装置は、フリーフォール時のドラム1の
回転を停止するブレーキ装置として機能するとともに、
油圧モータ2の回転をウインチドラム1に伝達/非伝達
する油圧クラッチ装置としても機能する。
【0024】このように第1の実施の形態によると、デ
ィスク12,13間にそれぞれコイルばね18,19を介
装するようにしたので、フリーフォール時にディスク1
2,13間に離間力を作用させることができる。また、
ディスク12,13にロッド41,42を貫通し、コイル
ばね18,19の内部にロッド41,42を挿入するの
で、ディスク12,13に対するコイルばね18,19の
位置が固定され、ディスク12,13間に均等なばね力
を作用させることができる。その結果、ディスク12,
13に作用するひきずり抵抗を可及的に低減することが
でき、フリーフォール時の吊り荷の降下性を向上するこ
とができる。
ィスク12,13間にそれぞれコイルばね18,19を介
装するようにしたので、フリーフォール時にディスク1
2,13間に離間力を作用させることができる。また、
ディスク12,13にロッド41,42を貫通し、コイル
ばね18,19の内部にロッド41,42を挿入するの
で、ディスク12,13に対するコイルばね18,19の
位置が固定され、ディスク12,13間に均等なばね力
を作用させることができる。その結果、ディスク12,
13に作用するひきずり抵抗を可及的に低減することが
でき、フリーフォール時の吊り荷の降下性を向上するこ
とができる。
【0025】また、ディスク12,13間にコイルばね
18,19を介装したので、ウェブスプリングや皿ばね
と比較して、ディスク間隔を大きく設定することができ
るとともに、設計の自由度も向上する。コイルばね1
8,19は繰り返し荷重に対する疲労強度も強いので、
装置の耐久性および信頼性も確保できる。ディスク1
2,13に貫通孔12a,13aを開けてロッド41,4
2を挿入するだけでよいので、他の湿式多板ブレーキに
も適用可能である。
18,19を介装したので、ウェブスプリングや皿ばね
と比較して、ディスク間隔を大きく設定することができ
るとともに、設計の自由度も向上する。コイルばね1
8,19は繰り返し荷重に対する疲労強度も強いので、
装置の耐久性および信頼性も確保できる。ディスク1
2,13に貫通孔12a,13aを開けてロッド41,4
2を挿入するだけでよいので、他の湿式多板ブレーキに
も適用可能である。
【0026】−第2の実施の形態−
図6、7を参照して本発明による湿式多板ブレーキ装置
の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形
態が第1の実施の形態と異なるのは、コイルばね18,
19の取付構造である。図6は第2の実施の形態に係わ
るブレーキ装置10の構成を示す断面図であり、図7は
図6の要部拡大図である。なお、図6,7はブレーキ装
置10の解除状態を示している。図3と同一の箇所には
同一の符号を付し、以下ではその相違点を主に説明す
る。インナディスク12側のばね取付構造はとアウタデ
ィスク13側のばね取付構造と同様であり、図7ではそ
の一方(アウタディスク側)のみを示す。
の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形
態が第1の実施の形態と異なるのは、コイルばね18,
19の取付構造である。図6は第2の実施の形態に係わ
るブレーキ装置10の構成を示す断面図であり、図7は
図6の要部拡大図である。なお、図6,7はブレーキ装
置10の解除状態を示している。図3と同一の箇所には
同一の符号を付し、以下ではその相違点を主に説明す
る。インナディスク12側のばね取付構造はとアウタデ
ィスク13側のばね取付構造と同様であり、図7ではそ
の一方(アウタディスク側)のみを示す。
【0027】図6,7に示すように、第2の実施の形態
においては、ディスク12,13の表面にコイルばね1
8,19の取付位置に対応して複数の円形状の座グリ1
2b,13bが形成されている。この座グリ12b,13
bにそれぞれコイルばね18,19の外周面が緩挿さ
れ、これによってコイルばね18,19が固定される。
このように第2の実施の形態では、ディスク12,13
の表面に形成した座グリ12b,13bにコイルばね1
8,19を固定するのでロッド41,42を設ける必要が
なく、部品点数を増加させずにコイルばね18,19の
位置ずれを防止することができる。
においては、ディスク12,13の表面にコイルばね1
8,19の取付位置に対応して複数の円形状の座グリ1
2b,13bが形成されている。この座グリ12b,13
bにそれぞれコイルばね18,19の外周面が緩挿さ
れ、これによってコイルばね18,19が固定される。
このように第2の実施の形態では、ディスク12,13
の表面に形成した座グリ12b,13bにコイルばね1
8,19を固定するのでロッド41,42を設ける必要が
なく、部品点数を増加させずにコイルばね18,19の
位置ずれを防止することができる。
【0028】−第3の実施の形態−
図8、9を参照して本発明による湿式多板ブレーキ装置
の第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形
態が第2の実施の形態と異なるのは、コイルばね18,
19の取付構造である。図8は第3の実施の形態に係わ
るブレーキ装置10の構成を示す断面図であり、図9は
図8の要部拡大図である。なお、図8,9はブレーキ装
置10の解除状態を示している。図6、7と同一の箇所
には同一の符号を付し、以下ではその相違点を主に説明
する。インナディスク12側のばね取付構造はとアウタ
ディスク13側のばね取付構造と同様であり、図9では
その一方(アウタディスク側)のみを示す。
の第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形
態が第2の実施の形態と異なるのは、コイルばね18,
19の取付構造である。図8は第3の実施の形態に係わ
るブレーキ装置10の構成を示す断面図であり、図9は
図8の要部拡大図である。なお、図8,9はブレーキ装
置10の解除状態を示している。図6、7と同一の箇所
には同一の符号を付し、以下ではその相違点を主に説明
する。インナディスク12側のばね取付構造はとアウタ
ディスク13側のばね取付構造と同様であり、図9では
その一方(アウタディスク側)のみを示す。
【0029】図8,9に示すように、第3の実施の形態
においては、ディスク12,13の表面にはコイルばね
18,19の取付位置に対応して複数の円柱状の凸部1
2c,13cが突設されている。この凸部12c,13c
にコイルばね18,19の内周面が緩挿され、これによ
ってコイルばね18,19が固定される。このように第
3の実施の形態では、ディスク12,13の表面に形成
した凸部12c,13cにコイルばね18,19を固定す
るので、ディスク12,13の厚さが薄い場合にもコイ
ルばね18,19を容易に固定することができる。
においては、ディスク12,13の表面にはコイルばね
18,19の取付位置に対応して複数の円柱状の凸部1
2c,13cが突設されている。この凸部12c,13c
にコイルばね18,19の内周面が緩挿され、これによ
ってコイルばね18,19が固定される。このように第
3の実施の形態では、ディスク12,13の表面に形成
した凸部12c,13cにコイルばね18,19を固定す
るので、ディスク12,13の厚さが薄い場合にもコイ
ルばね18,19を容易に固定することができる。
【0030】−第4の実施の形態−
図10、11を参照して本発明による湿式多板ブレーキ
装置の第4の実施の形態について説明する。第4の実施
の形態が第2の実施の形態と異なるのは、ばね18,1
9の取付構造である。図10は第4の実施の形態に係わ
るブレーキ装置10の構成を示す断面図であり、図11
は図10の要部拡大図である。なお、図10,11はブ
レーキ装置10の解除状態を示している。図6,7と同
一の箇所には同一の符号を付し、以下ではその相違点を
主に説明する。インナディスク12側のばね取付構造は
とアウタディスク13側のばね取付構造と同様であり、
図11ではその一方(アウタディスク側)のみを示す。
装置の第4の実施の形態について説明する。第4の実施
の形態が第2の実施の形態と異なるのは、ばね18,1
9の取付構造である。図10は第4の実施の形態に係わ
るブレーキ装置10の構成を示す断面図であり、図11
は図10の要部拡大図である。なお、図10,11はブ
レーキ装置10の解除状態を示している。図6,7と同
一の箇所には同一の符号を付し、以下ではその相違点を
主に説明する。インナディスク12側のばね取付構造は
とアウタディスク13側のばね取付構造と同様であり、
図11ではその一方(アウタディスク側)のみを示す。
【0031】図10,11に示すように、第3の実施の
形態においては、ディスク12,13間にそれぞれリン
グ部材43,44が配置されている。リング部材43は
キャリア軸54にスプライン結合により軸方向移動可能
に係合され、リング部材44はブレーキケース11にス
プライン結合により軸方向移動可能に係合されている。
各リング部材43,44にはコイルばね18,19の取付
位置に対応して複数の貫通孔43a,44aが開口さ
れ、各貫通孔43a,44aにそれぞれコイルばね18,
19が挿入されている。これによって、コイルばね1
8,19が固定される。このように第4の実施の形態で
は、ディスク12,13間に介装したリング部材43,4
4によってコイルばね18,19を固定するので、ディ
スク12,13に何ら追加工を施すことなく既存のブレ
ーキ装置10にも容易に適用することができる。
形態においては、ディスク12,13間にそれぞれリン
グ部材43,44が配置されている。リング部材43は
キャリア軸54にスプライン結合により軸方向移動可能
に係合され、リング部材44はブレーキケース11にス
プライン結合により軸方向移動可能に係合されている。
各リング部材43,44にはコイルばね18,19の取付
位置に対応して複数の貫通孔43a,44aが開口さ
れ、各貫通孔43a,44aにそれぞれコイルばね18,
19が挿入されている。これによって、コイルばね1
8,19が固定される。このように第4の実施の形態で
は、ディスク12,13間に介装したリング部材43,4
4によってコイルばね18,19を固定するので、ディ
スク12,13に何ら追加工を施すことなく既存のブレ
ーキ装置10にも容易に適用することができる。
【0032】なお、上記実施の形態では、クレーンに適
用したが、他の作業機に用いてもよく、ウインチ以外の
他の駆動装置を制動するブレーキ装置として用いてもよ
い。油圧源34からの油圧力をブレーキ作動圧とした
が、ばね17の付勢力によってブレーキ作動させ、油圧
源34からの油圧力をブレーキ解除圧としてもよい。上
記実施の形態では、遊星減速機構5を用いてブレーキ装
置とクラッチ装置を兼用するようにしたが、遊星減速機
構5を有しないブレーキ専用装置またはクラッチ専用装
置にも同様に適用することができる。
用したが、他の作業機に用いてもよく、ウインチ以外の
他の駆動装置を制動するブレーキ装置として用いてもよ
い。油圧源34からの油圧力をブレーキ作動圧とした
が、ばね17の付勢力によってブレーキ作動させ、油圧
源34からの油圧力をブレーキ解除圧としてもよい。上
記実施の形態では、遊星減速機構5を用いてブレーキ装
置とクラッチ装置を兼用するようにしたが、遊星減速機
構5を有しないブレーキ専用装置またはクラッチ専用装
置にも同様に適用することができる。
【0033】以上の実施の形態と請求項との対応におい
て、インナディスク12が第1の摩擦板を、アウタディ
スク13が第2の摩擦板を、キャリア軸54が回転体
を、ブレーキディスク14が押動部材を、油圧源34と
減圧弁32と油圧シリンダ15が圧接力調整手段を、そ
れぞれ構成する。また、ロッド41,42と座グリ12
b,13bと凸部12c,13cとリング部材43,44
がそれぞればね固定手段を構成する。
て、インナディスク12が第1の摩擦板を、アウタディ
スク13が第2の摩擦板を、キャリア軸54が回転体
を、ブレーキディスク14が押動部材を、油圧源34と
減圧弁32と油圧シリンダ15が圧接力調整手段を、そ
れぞれ構成する。また、ロッド41,42と座グリ12
b,13bと凸部12c,13cとリング部材43,44
がそれぞればね固定手段を構成する。
【0034】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、第1の摩擦板間および第2の摩擦板間に離間力を作
用させるコイルばねをそれぞれ介装し、このコイルばね
を第1の摩擦板,第2の摩擦板に対して所定位置に固定
するようにしたので、ばねの位置ずれを防止することが
できる。これにより、摩擦板間の隙間を均等にすること
ができ、摩擦板に作用する引きずり抵抗を可及的に低減
することができる。
ば、第1の摩擦板間および第2の摩擦板間に離間力を作
用させるコイルばねをそれぞれ介装し、このコイルばね
を第1の摩擦板,第2の摩擦板に対して所定位置に固定
するようにしたので、ばねの位置ずれを防止することが
できる。これにより、摩擦板間の隙間を均等にすること
ができ、摩擦板に作用する引きずり抵抗を可及的に低減
することができる。
【図1】本発明の実施の形態に係る湿式多板ブレーキ装
置を有するウインチの油圧回路図。
置を有するウインチの油圧回路図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るブレーキ装置
の構成を示す断面図。
の構成を示す断面図。
【図3】図2の要部拡大図であり、ブレーキ解除状態を
示す図。
示す図。
【図4】図2の要部拡大図であり、ブレーキ作動状態を
示す図。
示す図。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るブレーキ装置
を構成するインナディスクおよびアウタディスクの斜視
図。
を構成するインナディスクおよびアウタディスクの斜視
図。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るブレーキ装置
の構成を示す断面図。
の構成を示す断面図。
【図7】図6の要部拡大図
【図8】本発明の第3の実施の形態に係るブレーキ装置
の構成を示す断面図。
の構成を示す断面図。
【図9】図8の要部拡大図。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係るブレーキ装
置の構成を示す断面図。
置の構成を示す断面図。
【図11】図10の要部拡大図。
【図12】本発明が適用されるクレーンの側面図。
11 ブレーキケース 12 インナ
ディスク 13 アウタディスク 14 ブレー
キディスク 15 油圧シリンダ 18,19 コイル
ばね 32 減圧弁 33 電磁切
換弁 34 油圧源 36 フリー
フォールスイッチ 54 キャリア軸 41,42 ロッド 12b,13b 座グリ 12c,13c 凸部 43,44 リング部材
ディスク 13 アウタディスク 14 ブレー
キディスク 15 油圧シリンダ 18,19 コイル
ばね 32 減圧弁 33 電磁切
換弁 34 油圧源 36 フリー
フォールスイッチ 54 キャリア軸 41,42 ロッド 12b,13b 座グリ 12c,13c 凸部 43,44 リング部材
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Fターム(参考) 3J057 AA04 BB04 CA09 DC05 GA49
GA80 HH10 JJ01
3J058 AA44 AA48 AA53 AA59 AA77
AA83 AA87 BA16 CC03 CC76
FA39
Claims (8)
- 【請求項1】 回転体の外周面に軸方向に移動可能に係
合される複数の第1の摩擦板と、 前記回転体を収容するケースの内周面に軸方向に移動可
能に係合され、かつ、前記第1の摩擦板と軸方向に交互
に配置される複数の第2の摩擦板と、 前記第1の摩擦板と第2の摩擦板を軸方向に押動して前
記第1の摩擦板と第2の摩擦板に圧接力を及ぼす押動部
材と、 前記押動部材を駆動して前記圧接力を調整する圧接力調
整手段と、 前記第1の摩擦板間および前記第2の摩擦板間にそれぞ
れ介装され、前記第1の摩擦板同士および第2の摩擦板
同士にそれぞれ離間力を作用するコイルばねと、 前記第1の摩擦板および第2の摩擦板に対して所定位置
に、前記コイルばねを固定するばね固定手段とを備える
ことを特徴とする湿式多板ブレーキ装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の湿式多板ブレーキ装置
において、 前記ばね固定手段は、前記第1の摩擦板および第2の摩
擦板をそれぞれ軸方向に貫通するとともに、前記コイル
ばねの内部を貫通するロッド部材を有することを特徴と
する湿式多板ブレーキ装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の湿式多板ブレーキ装置
において、 前記ばね固定手段は、前記第1の摩擦板および第2の摩
擦板の表面にそれぞれ前記コイルばねの外周形状に対応
して形成された凹部を有し、前記コイルばねはこの凹部
に設けられることを特徴とする湿式多板式ブレーキ装
置。 - 【請求項4】 請求項1に記載の湿式多板ブレーキ装置
において、 前記ばね固定手段は、前記第1の摩擦板および第2の摩
擦板の表面にそれぞれ前記コイルばねの内周形状に対応
して形成された凸部を有し、前記コイルばねはこの凸部
に設けられることを特徴とする湿式多板式ブレーキ装
置。 - 【請求項5】 請求項1に記載の湿式多板ブレーキ装置
において、 前記ばね固定手段は、前記第1の摩擦板間にそれぞれ介
装され、前記回転体の外周面に軸方向に移動可能に係合
される第1のリング部材と、前記第2の摩擦板間にそれ
ぞれ介装され、前記ケースの内周面に軸方向に移動可能
に係合される第2のリング部材とを有し、 前記第1の摩擦板間に介装されるコイルばねは前記第1
のリング部材を貫通して設けられ、前記第2の摩擦板間
に介装されるコイルばねは前記第2のリング部材を貫通
して設けられることを特徴とする湿式多板ブレーキ装
置。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項記載の第1
の摩擦板と、第2の摩擦板と、押動部材と、圧力調整手
段と、コイルばねと、ばね固定手段とを備え、前記第1
の摩擦板および第2の摩擦板を介して前記回転体の動力
を前記ケースに伝達/非伝達するようにしたことを特徴
とする湿式多板クラッチ装置。 - 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか1項記載の湿式
多板ブレーキ装置を備えたクレーンの巻上装置。 - 【請求項8】 請求項6に記載の湿式多板クラッチ装置
を備えたクレーンの巻上装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002016867A JP2003222170A (ja) | 2002-01-25 | 2002-01-25 | 湿式多板ブレーキ装置、湿式多板クラッチ装置、およびこのブレーキ装置、クラッチ装置を備えたクレーンの巻上装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002016867A JP2003222170A (ja) | 2002-01-25 | 2002-01-25 | 湿式多板ブレーキ装置、湿式多板クラッチ装置、およびこのブレーキ装置、クラッチ装置を備えたクレーンの巻上装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003222170A true JP2003222170A (ja) | 2003-08-08 |
Family
ID=27742785
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002016867A Pending JP2003222170A (ja) | 2002-01-25 | 2002-01-25 | 湿式多板ブレーキ装置、湿式多板クラッチ装置、およびこのブレーキ装置、クラッチ装置を備えたクレーンの巻上装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003222170A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015190274A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | 住友重機械工業株式会社 | ショベル |
| CN111550508A (zh) * | 2020-04-29 | 2020-08-18 | 意宁液压股份有限公司 | 用于制动器或离合器中摩擦片脱开运转时降低摩擦的结构 |
| KR20210062996A (ko) * | 2019-11-22 | 2021-06-01 | 현대트랜시스 주식회사 | 자동변속기용 클러치장치 |
| KR20240085031A (ko) * | 2022-12-07 | 2024-06-14 | 현대위아 주식회사 | 클러치 어셈블리 |
-
2002
- 2002-01-25 JP JP2002016867A patent/JP2003222170A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015190274A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | 住友重機械工業株式会社 | ショベル |
| KR20210062996A (ko) * | 2019-11-22 | 2021-06-01 | 현대트랜시스 주식회사 | 자동변속기용 클러치장치 |
| KR102262105B1 (ko) * | 2019-11-22 | 2021-06-08 | 현대트랜시스 주식회사 | 자동변속기용 클러치장치 |
| CN111550508A (zh) * | 2020-04-29 | 2020-08-18 | 意宁液压股份有限公司 | 用于制动器或离合器中摩擦片脱开运转时降低摩擦的结构 |
| WO2021217837A1 (zh) * | 2020-04-29 | 2021-11-04 | 意宁液压股份有限公司 | 用于制动器或离合器中摩擦片脱开运转时降低摩擦的结构 |
| KR20240085031A (ko) * | 2022-12-07 | 2024-06-14 | 현대위아 주식회사 | 클러치 어셈블리 |
| KR102831999B1 (ko) * | 2022-12-07 | 2025-07-10 | 현대위아 주식회사 | 클러치 어셈블리 |
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