JP2003227624A - ドレンパン - Google Patents

ドレンパン

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JP2003227624A
JP2003227624A JP2002027927A JP2002027927A JP2003227624A JP 2003227624 A JP2003227624 A JP 2003227624A JP 2002027927 A JP2002027927 A JP 2002027927A JP 2002027927 A JP2002027927 A JP 2002027927A JP 2003227624 A JP2003227624 A JP 2003227624A
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styrene
drain
resin
steam
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JP2002027927A
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English (en)
Inventor
Ichiro Horiyama
一郎 堀山
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Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期にわたって寸法が非常に安定しており、
反り量の少ないドレンパン50を得る。 【解決手段】 特定条件で作ったスチレン系樹脂予備発
泡粒子を型内発泡成形して得られる発泡成形体を用いる
ことにより、ドレン受け用の凹部51とドレン抜き孔5
2を備えた発泡成形体53の表面に耐油性樹脂シート5
4が積層一体化されてなるドレンパン50において、5
0℃で30日間加熱したときに底面に生じる反りhを底
面の単位長さに対して0.2%以内とのものとすること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空調機のドレン受け
等として用いられるドレンパンに関する。
【0002】
【従来の技術】業務用の空調機、家庭用の空調機、冷蔵
庫、冷蔵ショーケース、自動車エアコン等の装置には、
熱交換時に生じる結露水(ドレン)を受けるためのドレ
ンパンが備えられる。ドレンには機器周辺の油成分が含
まれることが多いことから、ドレンパンの少なくともド
レンに接する表面部分は、耐油性の材料で作られるのが
普通である。ドレンパンの基材としてドレン受けとして
の凹部とドレン抜き孔を備えた発泡樹脂成形体が用いら
れることもあるが、上記のことを考慮して、その表面の
少なくともドレンに接する表面部分には、通常、耐油性
樹脂シートが積層一体化される。
【0003】図2、図3はドレンパンの一例であり、こ
のドレンパン50は、ドレン受け用の凹部51とドレン
抜き孔52とを備えた基材としての発泡成形体53の表
面に、耐油性樹脂シート54が積層一体化されている。
基材としての発泡成形体53としては、当該ドレンパン
が使用される環境において必要とされる強度、断熱性、
遮音性等を考慮して最適のものが選定されるのが望まし
いが、実際は合成樹脂発泡体の製造技術や製造コストの
兼ね合いから、10〜30mm程度の厚みのスチレン系
樹脂発泡成形体が用いられることが多い。
【0004】耐油性樹脂シート54としては、ABS樹
脂、PET樹脂,HIPS樹脂等が用いられ、0.5〜
2mm厚程度のこれら樹脂シートを所要形状に真空成形
したものが、成形後の発泡成形体の表面に接着積層され
てドレンパンとされるか、あるいは、予備発泡粒子を用
いて発泡成形体を型内成形する際に、当該真空成形品を
発泡型内に装着し、ドレンパンとして同時成形すること
も行われる。
【0005】このようにして作られたドレンパンを例え
ば業務用空調機に装着するに当たっては、ドレンパンを
外殻となる金属製の箱底部に設置し、ドレンパン内側と
なる凹部内の所定位置に熱交換器、送風機などを設置し
た後、外殻となる金属製の蓋を取り付けて、空調機本体
が製造される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般的に使用されてい
るスチレン系樹脂発泡成形体は、ブタンやペンタン等の
有機化合物を発泡剤として含む発泡性スチレン系樹脂粒
子を蒸気等により加熱して得た予備発泡粒子を型内発泡
成形用型のキャビティ内に充填し、蒸気等で加熱して該
予備発泡粒子を型内発泡成形することによって製造され
る。このようにして製造された発泡成形体は、発泡剤に
ブタンやペンタン等を用いているため、経時的に寸法変
化を起こし、縮小する傾向がある。例えば、上記のよう
に表面に耐油性樹脂シート54を積層一体化した形態の
ドレンパン50の場合、50℃のオーブン中で30日間
加熱状態で放置(常温でほぼ1年間放置したものに相
当)したとき、基材である発泡成形体53の寸法収縮に
起因して、図3に示すように、底面側に、単位長さに対
して1%程度の上に凸の反りが発生することがある。
【0007】反りが生じると、凹部内に収容されたドレ
ンがドレン抜き孔から排出されずに部分的に滞留する箇
所が生じ、それが、雑菌の繁殖や悪臭の発生要因とな
る。また成形してから1年以上経過したドレンパンを用
いて空調機本体を組み立てるようなときに、上記したド
レンパンの反りにより、空調機の組み立て作業時に、熱
交換器や送風機が天面の蓋に干渉するという問題も発生
する。さらに、箱底部とドレンパン裏面との間に隙間が
形成されることから、不要な騒音発生の一因ともなりか
ねない。
【0008】これら問題を解決するため、ドレンパンの
使用現場では、長期間放置したときに発生する上に凸の
反り量を、単位長さに対して0.2%以内に押さえるこ
とが望まれているが、現時点では達成されていない。ド
レンパン自体を耐油性樹脂でインジェクション成形した
ものを用いることも可能であるが、重量増加の問題等か
ら、現実的な解決策ではなく、製造コストも高くなる。
【0009】一方、ブタンやペンタン等の有機化合物に
替えて、発泡剤に炭酸ガスを用いた発泡性スチレン系樹
脂粒子が提案されている(特開平4−351646号公
報参照)。これを加熱して得た予備発泡粒子を型内発泡
させた成形品は、発泡剤に炭酸ガスを用いていることか
ら残留ガス量は少なく、長時間経過後の寸法変化を抑え
ることができる。しかし、この種の発泡成形品でも、そ
れを表面に0.5〜2mm程度の耐油性樹脂シートを積
層一体化したドレンパンの基材として用いた場合に、長
期間放置したときに発生する上に凸の反り量を、底面の
単位長さに対して0.2%以内のものとすることはでき
ない。
【0010】さらに、室内に設置されることも多い空調
機においては、ドレンパンとして、最近問題とされてい
るシックハウス(室内空気汚染)に係わるとされる揮発
性有機化合物の含有量の少ないものが求められている。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであ
り、ドレン受け用の凹部とドレン抜き孔を備えた発泡成
形体の表面の一部又は全部に耐油性樹脂シートが積層一
体化されてなるドレンパンにおいて、長期間放置したと
きに底面に生じる反り量を少なくして、ドレンの残留に
よる雑菌の繁殖や悪臭の発生を抑制できると共に、環境
にも優しいドレンパンを提供することを目的とする。ま
た、そのようなドレンパンに用いる基材としてのドレン
パン用発泡成形体を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手殿】本発明によるドレンパン
は、ドレン受け用の凹部とドレン抜き孔を備えた発泡成
形体の表面の一部又は全部に耐油性樹脂シートが積層一
体化されてなるドレンパンであって、発泡成形体はスチ
レン系樹脂粒子に炭酸ガスを含浸させて得たスチレン系
樹脂予備発泡粒子を型内発泡成形して得た発泡成形体で
あり、かつ、当該ドレンパンを50℃で30日間加熱し
たときに底面に生じる反りが底面の単位長さに対して
0.2%以内であることを特徴とする。
【0012】本発明において、条件を「50℃で30日
間加熱」としたのは、空調機などの使用時に、ドレンパ
ンが置かれる環境は、通常、室温であること、また、5
0℃で30日間加熱する条件は、長期間(一年程度)室
温に放置したときの条件とほぼ等価であるからによる。
その条件下で、反り量が「底面の単位長さに対して0.
2%以内」のものであれば、ドレンパンにおいて生じて
いた上述したような問題を有効に解決することができ
る。
【0013】なお、耐油性樹脂シートとしては、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂、A
BS系樹脂、PET系樹脂,HIPS樹脂、ポリアミド
系樹脂、ポリアセタール系樹脂等のシートを用いること
ができ、その厚みは0.2〜5mm、望ましくは0.5
〜2mm程度が好ましい。
【0014】上記の条件を満足するためのスチレン系樹
脂発泡成形体(すなわち、ドレンパン用発泡成形体)
は、以下のようにして製造されるスチレン系樹脂予備発
泡粒子を型内発泡することにより得ることができる。す
なわち、最初に、スチレン系樹脂粒子に炭酸ガスを含浸
させて発泡性スチレン系樹脂粒子とし、次工程で蒸気投
入ラインと排気ラインを備えた予備発泡機内に前記発泡
性スチレン系樹脂粒子を投入し、蒸気投入ラインから蒸
気を0.5〜5.0kg/cm2Gの投入圧力で供給す
ると共に、排気ラインから蒸気を含む雰囲気ガスを排気
し、かつその間、発泡機内圧力を蒸気の投入圧力より
0.05〜1.0kg/cm2G低く維持しながら予備
発泡させて得られるスチレン系樹脂予備発泡粒子であ
る。
【0015】上記の発泡性スチレン系樹脂粒子(以下、
「発泡性粒子」という)を構成するスチレン系樹脂粒子
(以下、「樹脂粒子」という)としては、一般に知られ
ているスチレン系樹脂の粒状物を使用することができ
る。具体的には、このような樹脂粒子としては、スチレ
ン、α−メチルスチレン、パラメチルスチレン、t−ブ
チルスチレン、クロルスチレン、ジビニルベンゼン(2
官能性単量体)などのスチレン系単量体の単独重合粒子
又はこれら単量体を2種以上組み合わせた共重合体粒
子、メチルアクリレート、ブチルアクリレート、メチル
メタクリレート、エチルメタクリレート、セチルメタク
リレートなどのアクリル酸及びメタクリル酸のエステ
ル、あるいはアクリロニトリル、ジメチルフマレート、
エチルフマレート、アルキレングリコールジメタクリレ
ート(2官能性単量体)などのスチレン系単量体以外の
単量体との共重合体粒子などが挙げられる。更に、これ
らスチレン系樹脂粒子中のスチレン成分が50重量%を
超える範囲内でスチレン系樹脂以外の樹脂と押し出しブ
レンドして得られた樹脂粒子であってもよい。スチレン
系樹脂以外の樹脂としては、ポリフェニルエーテル系樹
脂、ポリオレフィン系樹脂、ゴム成分などが挙げられ
る。特にスチレン系樹脂粒子としてはポリスチレン樹脂
粒子が好ましい。樹脂粒子の粒径は、適宜選択でき、例
えば、0.2〜5mmの粒径のものを使用することがで
きる。
【0016】更に、最近特に問題となっているシックハ
ウス(室内空気汚染)は揮発性有機化合物が係わってい
る可能性があるとの指摘もあり、その含有量をできるだ
け小さくすることが望まれている。この観点から、樹脂
粒子は、残留スチレン系単量体の量ができるだけ少ない
ことが好ましく、樹脂粒子中に含まれるスチレン系単量
体の量は0〜500ppmであることが好ましい。この
ような樹脂粒子を用いることにより、発泡成形体に含ま
れる揮発性有機化合物の量を1000ppm以下とする
ことがしたものを得ることができる。
【0017】樹脂粒子中の残留スチレン系単量体を低減
するには、例えば懸濁重合においては、スチレン系単量
体に対して0.05重量%以上の高温開始型の重合触媒
を用い、最終の重合温度を115℃以上とするのが好ま
しい。高温開始型の重合触媒としては、t−ブチルパー
オキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシピバレー
ト、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、
t−ブチルパーオキシアセテート、2、2−t−ブチル
パーオキシブタンなどの半減期10時間を得るための温
度が100〜115℃のものが特に好ましい。ただし、
これらを必要以上に用いるとt−ブタノールなど分解副
生成物を含有することになるため、重合触媒の種類によ
って異なるが、使用量の上限は、0.5重量%であるこ
とが好ましい。樹脂粒子の分子量は、GPC法による重
量平均分子量で20万〜40万であるのが好ましい。2
0万を下回ると、発泡成形体の強度が低下する場合があ
り、40万を上回ると、十分な発泡性を得ることが難し
いので好ましくない。
【0018】上記の樹脂粒子に発泡剤としての炭酸ガス
を含浸させて発泡性粒子を得る。発泡剤としての炭酸ガ
スは、炭酸ガス100%でもよいが、本発明の効果を阻
害しない範囲で、他の発泡剤を加えてもよい。他の発泡
剤としては、空気、窒素などの無機発泡剤、プロパン、
ブタン、ペンタン、ヘキサンなどの脂肪族炭化水素、シ
クロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサンなどの脂
環族炭化水素、フッ化炭化水素などの有機発泡剤を混合
することもできる。フッ化炭化水素としては、オゾン破
壊係数がゼロであるジフルオロエタン、テトラフルオロ
エタンなどを使用することが好ましい。ここで、有機発
泡剤は、発泡剤の全体量の20重量%を超えない範囲で
使用することが好ましい。発泡性粒子中の炭酸ガスの含
有割合は、1〜15重量%が好ましい。
【0019】樹脂粒子中に炭酸ガスを含浸させるには、
例えば、耐圧密閉容器に樹脂粒子を入れた後、炭酸ガス
を圧入して、樹脂粒子を加圧された炭酸ガスと接触させ
ることによって行うことができる。含浸温度は、樹脂粒
子どうしが互いに合着して団塊化しない温度まで高くし
てもよいが、通常0〜40℃である。樹脂粒子に炭酸ガ
スを含浸させるときの圧力は、10kg/cm2G以上
であることが好ましく、より好ましくは15〜40kg
/cm2Gである。含浸時間は、樹脂粒子が前記の炭酸
ガス含有量となるように適宜調整することができ、1〜
20時間が好ましく、2〜8時間がより好ましい。
【0020】樹脂粒子に炭酸ガスを含浸させるに際し、
樹脂粒子の表面には各種の表面処理剤を塗布しておくこ
とが好ましい。そのような表面処理剤としては、例えば
加熱発泡時の予備発泡粒子の結合を防止する結合防止
剤、成形時の融着促進剤、帯電防止剤、展着剤などが挙
げられる。結合防止剤としては、例えばタルク、炭酸カ
ルシウム、シリカ、ステアリン酸亜鉛、水酸化アルミニ
ウム、エチレンビスステアリン酸アミド、第三リン酸カ
ルシウム、ジメチルシリコンなどが挙げられる。
【0021】融着促進剤としては、例えばステアリン
酸、ステアリン酸トリグリセリド、ヒドロキシステアリ
ン酸トリグリセリド、ステアリン酸ソルビタンエステ
ル、ポリエチレンワックスなどが挙げられる。帯電防止
剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルフェノ
ールエーテル、ステアリン酸モノグリセリドなどが挙げ
られる。展着剤としては、ポリブテン、ポリエチレング
リコール、シリコンオイルなどが挙げられる。
【0022】また、他の添加剤として、樹脂粒子中には
所望によりヘキサブロモシクロドデカン、テトラブロモ
シクロオクタンなどの難燃剤、メタクリル酸エステル系
共重合ポリマー、エチレンビスステアリン酸アミド、ポ
リエチレンワックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体な
どの気泡調整剤などを予め含有させておいてもよい。上
記結合防止剤、成形時の融着促進剤、帯電防止剤、展着
剤及び他の添加剤は、単独もしくは2種以上を混合して
用いることができる。
【0023】また、上記した樹脂粒子には、難燃剤を含
有していることが好ましい。難燃剤を含有した樹脂粒子
を得る方法としては、例えば、樹脂粒子と水との懸濁液
中、水中に溶解又は懸濁した難燃剤の融点以上の温度雰
囲気下で樹脂粒子中に難燃剤を含有させる方法、あるい
は押し出しブレンドにより樹脂粒子中に難燃剤を含有さ
せる方法等が挙げられる。この時に使用できる難燃剤と
しては、ヘキサブロモシクロドデカン、テトラブロモシ
クロオクタンなどが挙げられる。難燃剤含有量としては
樹脂粒子全体に対して0.1〜4重量%であることが好
ましく、0.5〜3.0重量%であるのが特に好まし
い。難燃剤含有量が0.1重量%を下回ると、充分な難
燃効果を得ることが困難となるので好ましくない。ま
た、難燃剤含有量が4重量%を上回ると予備発泡粒子同
士が合着する傾向が強くなるので好ましくない。
【0024】予備発泡粒子は、以下のようにして製造さ
れる。上記したように、スチレン系樹脂粒子に炭酸ガス
を含浸させて発泡性スチレン系樹脂粒子とし、次工程
で、蒸気投入ラインと排気ラインを備えた予備発泡機内
に、前記発泡性スチレン系樹脂粒子を投入し、蒸気投入
ラインから蒸気を0.5〜5.0kg/cm2Gの投入
圧力で供給すると共に、排気ラインから蒸気を含む雰囲
気ガスを排気し、かつその間、発泡機内圧力を蒸気の投
入圧力より0.05〜1.0kg/cm2G低く維持し
ながら予備発泡させてスチレン系樹脂予備発泡粒子を得
る方法である。この方法において、炭酸ガスを含浸させ
る工程に次いで、直ちに予備発泡を行うことが好まし
い。
【0025】この方法、すなわち本発明によるスチレン
系樹脂予備発泡粒子を製造するのに使用できる予備発泡
機の一例を図1により説明する。図中、1は予備発泡
機、2は撹拌モーター、3は撹拌翼、4は邪魔棒、5は
発泡槽上面検出器、6は発泡性粒子輸送器、7は発泡性
粒子計量槽、8は発泡性粒子投入器、9は蒸気吹込制御
弁、10は蒸気チャンバー、11は凝縮水排出弁、12
は排気制御弁、13は予備発泡粒子排出口、14は予備
発泡粒子一時受器、15は空気輸送設備、16は内圧検
出・制御装置、17は蒸気吹込孔、18は蒸気投入圧力
計、19は減圧弁、20は蒸気元圧力計を意味する。
【0026】詳細には、一定量の蒸気が常に予備発泡機
1内に供給されるように、排気制御弁12などで予備発
泡機1内の圧力(内圧検出・制御装置16で圧力検出)
が常に供給圧力を下回るように制御を行う。例えば、蒸
気の投入圧力を1.2kg/cm2G(蒸気投入圧力計
18で検出)、予備発泡機内の圧力を0.8kg/cm
2Gに設定した場合、予備発泡機1内の圧力を内圧検出
・制御装置16にて検出し、制御信号が排気制御弁12
へ送られ、排気ラインから0.4kg/cm2G圧分の
圧力を抜きながら圧力の制御を行うこととなる。このよ
うに、予備発泡機1内圧力と排気制御弁12とをリンク
させて制御することにより、予備発泡機1内圧力の調整
することができる。投入圧力と予備発泡機内圧力との差
が、0.05kg/cm2G未満であると低密度の予備
発泡粒子が得られ難いばかりか、発泡成形体の外観、内
部融着が悪く、非常に商品価値の低いものになってしま
う。また、1.0kg/cm2Gを超えると予備発泡時
の結合が増加するばかりか、表面光沢度が低く、発泡体
表面の凹凸も大きくなり好ましくない。より好ましい圧
力差は、0.2〜0.8kg/cm2Gである。
【0027】予備発泡粒子の粒径は、0.3〜10mm
程度が好ましく、また、予備発泡粒子の嵩密度は、0.
015〜0.5g/cm3G程度が好ましい。そして、
予備発泡機内の発泡性樹脂粒子は、通常110〜160
℃程度に加熱されることが好ましく、より好ましい加熱
温度は110〜130℃である。加熱温度が110℃を
下回ると、嵩密度0.5g/cm3以下の予備発泡粒子
は得られ難いので好ましくない。また、加熱温度が16
0℃を上回ると予備発泡粒子同士が合着する傾向が強く
なるので好ましくない。
【0028】上記の予備発泡粒子を発泡成形することで
得られるスチレン系樹脂発泡成形体(すなわち、本発明
におけるドレンパン用発泡成形体)に耐油性樹脂シート
を積層一体化した場合、50℃で30日間加熱したとき
のドレンパンの底面に生じる反りを底面の単位長さに対
して0.2%以内とすることができる。樹脂シートと発
泡成形体の積層一体化は、所要形状に成形したものを、
成形後の発泡成形体の表面に接着積層することによって
もよく、予備発泡粒子を用いて発泡成形体を型内成形す
る際に、当該真空成形品を発泡型内に装着し、ドレンパ
ンとして同時成形するようにしてもよい。また、上記に
説明したように発泡成形体の揮発性有機化合物の含有量
を1000ppm以下のものとすることができ、本発明
による発泡成形体はシックハウス対策としても有望であ
る。
【0029】ドレンパンの全体形状は、基本的には、ド
レン受け用の凹部とドレン抜き孔とを少なくとも備えた
箱形形状であるが、これに限らない。凹部内に区画用あ
るいは補強用のリブを有していてもよい。耐油性樹脂シ
ートは表面の全面に積層一体化されていてもよく、ドレ
ンが溜まる場所が限られような場合には、その領域にの
み積層一体化してもよい。
【0030】発泡成形法としては、特に限定されず、公
知の方法をいずれも使用することができる。例えば、予
備発泡粒子を成形用型内に充填し、蒸気により加熱す
る。蒸気との接触によって予備発泡粒子が加熱される
と、予備発泡粒子は膨張するが、成形用型によって発泡
できる空間が限定されているので、互いに密着すると共
に融着一体化して所望の発泡成形体を得ることができ
る。発泡成形体(すなわち、本発明におけるドレンパン
用発泡成形体)の密度は、強度、断熱性、遮音性の点か
ら、0.015〜0.5g/cm3程度が好ましく、特
に、0.02〜0.2g/cm3程度が好ましい。
【0031】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例に基づき更
に詳しく説明するが、本発明はこれらにより限定される
ことはない。実施例によるドレンパンは、予備発泡粒子
を用いて発泡成形体を型内成形する際に、真空成形した
耐油性樹脂シートを発泡型内に装着し、発泡成形複合体
として同時成形した。以下に示す実施例等において、反
り率及び揮発性有機化合物の含有量の評価は以下のよう
にして行った。
【0032】<反り率>発泡成形用型から取り出した発
泡成形複合体(実際には、図2に示す形状のドレンパ
ン)を、温度23℃、相対湿度50%の恒温恒湿室(J
IS−K7100の標準温湿度状態)に24時間放置し
た後、JIS−K6767に従う試験サンプルとした。
この試験サンプルを50℃の雰囲気温度中に30日間放
置した後、図2に示すように、最も長い対角線III−
III線に沿って試験サンプルを切断し、図3に示すよ
うに、それを定盤40の上に置き、サンプル中央部とな
る部分の定盤表面からの距離hを測定した。反り率Kは
次式で求めた。なお、測定結果は10個のサンプルの最
大値とした。
【0033】反り率K(%)=(h/L)×100
(ただし、Lは対角線の長さ) <揮発性有機化合物の含有量>試験サンプルを50℃の
恒温室で7日間乾燥させた後、以下に示す三種類の測定
法によって得られた値を合計して求めた。
【0034】a.(炭素数5以下の炭化水素の測定) 乾燥後の試験サンプルを150℃の熱分解炉に入れ、揮
発した炭化水素をガスクロマトグラフィーにて測定し
た。 ガスクロマトグラフィー(GC):島津製作所社製 G
C−14B 熱分解炉:島津製作所社製 PYR−1A カラム:ポラパックQ 80/100(3mmφ×1.
5m) カラム温度:100℃ 検出器(FID)温度:120℃
【0035】b.(炭素数6以上の炭化水素であって、
ガスクロマトグラムに現われるスチレンのピークまでの
炭化水素の測定) 乾燥後の試験サンプルをジメチルホルムアミドに溶解
し、内部標準液(シクロペンタノール)を加えてGCに
より測定した。ただし、特定できないピークについては
トルエンの検出量に換算して定量した。 GC:島津製作所社製 GC−14A カラム:PEG−20M PT25% 60/80
(2.5m) カラム温度:105℃ 検出器(FID)温度:220℃
【0036】c.(ガスクロマトグラムに現われるスチ
レンの次のピークから炭素数16(n−ヘキサデカン)
までの炭化水素の測定) 乾燥後の試験サンプルをクロロホルムに溶解し、ガスク
ロマトグラフ質量分析計(GCMS)にて測定した。た
だし、試験サンプルを溶解しない溶剤のみの空試験を行
い、空試験の検出物質量を差し引いた。更に、特定でき
ないピークについてはトルエンの検出量に換算して定量
した。
【0037】GCMS:島津製作所社製 QP5000 カラム:J&W Scientific社製 DB−1
(1μm×60m 0.25mmφ) 測定条件:カラム温度(60℃で1分保持した後、10
℃/分で300℃まで昇温) スプリット比:10 キャリヤガス:He(1ml/min) インターフェイス温度:260℃
【0038】[実施例1]100リットルの反応器に、純
水40kg、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ2.3
g、ピロリン酸マグネシウム60gを入れ水性媒体とし
た。次にベンゾイルパーオキサイド(純度75%)17
8g、t−ブチルパーオキシベンゾエート30g及びポ
リエチレンワックス(分子量1000)22gを溶解し
たスチレン44kgを撹拌しながら加えて懸濁させ、9
0℃に昇温して重合を開始した。比重法で測定した重合
転化率が95重量%まで重合が進行した時点で、反応器
を123℃に昇温して2時間保持した後、常温まで冷却
して、スチレン樹脂粒子を取り出した。ここで得られた
スチレン樹脂粒子中の残留スチレンをガスクロマトグラ
フで測定したところ、459pmであり、また、GPC
法で測定した重量平均分子量は234000であった。
【0039】スチレン樹脂粒子のうち、粒径0.7〜
1.0mmのもの15kgを、内容量が30リットルの
回転式耐圧容器に入れた後、展着剤としてポリエチレン
グリコール300を7.5g、グリセリンモノステアリ
ン酸エステルを7.5g、結合防止剤として炭酸カルシ
ウム30gを添加して容器を回転させ、樹脂粒子の表面
に付着させた。次いで回転を停止してから容器内に炭酸
ガスを圧入して、25℃、30kg/cm2Gに6時間
保って樹脂粒子内に炭酸ガスを含浸させ、発泡性スチレ
ン樹脂粒子を得た。
【0040】こうして得られた発泡性スチレン樹脂粒子
を耐圧容器から取り出し、次工程で攪拌機付き発泡機内
に投入した後、投入圧力が1.2kg/cm2Gの蒸気
を発泡機缶内に導入した。この時の発泡機内の圧力は
0.8kg/cm2Gになるように、排気制御弁の開度
を電気信号でコントロールしながら、排気ラインを使っ
て余分な圧力を外部に逃がした(投入圧力と発泡機内圧
力との差は0.4kg/cm2G)。このように、蒸気
を発泡機内に連続して導入しながら予備発泡させてスチ
レン樹脂予備発泡粒子とした。この予備発泡粒子の粒径
は2.3〜4.0mmであった。
【0041】予備発泡してから6時間後、型締め後のキ
ャビティ形状が図2で示すドレンパンの形状に設計され
た発泡成形用型内に、ドレンパンの凹部の形状に予め真
空成形された0.5mmのPET成形品を固定させ、そ
の後、成形用型内に予備発泡粒子を充填し蒸気で加熱し
て、図2に示す形状の発泡成形複合体(ドレンパン)を
得た(但し、この時点でドレン抜き孔52は設けられて
いない)。発泡成形体部分の密度は0.020g/cm
3であった。得られた発泡成形複合体について、上記の
評価方法により反り率を評価した。得られた結果を表1
に示す。
【0042】[実施例2]発泡性スチレン樹脂粒子を耐圧
容器から取り出して直ちに、投入圧力が0.85kg/
cm2Gの蒸気を発泡機内に導入し、発泡機内の圧力が
0.8kg/cm2Gになるように(投入圧力と発泡機
内圧力との差は0.05g/cm2G)調整したこと以
外は実施例1と同様にして予備発泡粒子及び発泡成形複
合体を得た。得られた発泡成形複合体の反り率を上記の
評価方法により評価した。得られた結果を表1に示す。
なお、予備発泡粒子の粒径は2.2〜3.6mmで、発
泡成形体部分の密度は0.025g/cm3であった。
【0043】[比較例1]発泡性スチレン樹脂粒子を耐圧
容器から取り出して直ちに、投入圧力が2.0kg/c
2Gの蒸気を発泡機内に導入し、発泡機内の圧力は
0.8kg/cm2Gになるように(投入圧力と発泡機
内圧力との差は1.2kg/cm2G)調整したこと以
外は実施例1と同様にして予備発泡粒子及び発泡成形複
合体を得た。得られた発泡成形複合体の反り率の評価を
表1に示す。なお、予備発泡粒子の粒径は2.2〜3.
6mmで、発泡成形複合体の密度は0.025g/cm
3であった。
【0044】[比較例2]発泡性スチレン樹脂粒子を耐圧
容器から取り出して直ちに、投入圧力が1.0kg/c
2Gの蒸気を発泡機内に導入し、発泡機内の圧力が
0.99g/cm2Gになるように(投入圧力と発泡機
内圧力との差は0.01g/cm2G)調整したこと以
外は、実施例1と同様にして予備発泡粒子及び発泡成形
複合体を得た。この予備発泡粒子の粒径は1.5〜2.
1mmであった。得られた発泡成形複合体の反り率の評
価結果を表1に示す。なお、発泡成形体部分の密度は
0.025g/cm3であった。
【0045】[比較例3]内容積5リットルの攪拌機付き
耐圧容器に、実施例1で得られたスチレン樹脂粒子のう
ち、粒径0.7〜1.0mmのもの2.0kg、イオン
交換水2.2リットル、第三りん酸カルシウム6.0
g、及びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.2
gを入れて攪拌を開始した。次に90℃に昇温した後、
ブタン140gを圧入して5時間保持した。次いで、3
0℃まで冷却し、発泡性スチレン樹脂粒子を得た。取り
出した粒子を乾燥後、15℃の恒温室で5日間熟成させ
た。そして、予備発泡時の結合防止剤としてジンクステ
アレート、融着促進剤としてヒドロキシステアリン酸ト
リグリセライドを粒子表面に被膜処理した後、攪拌機付
き発泡機内に投入した後、投入圧力が0.8kg/cm
2Gの蒸気を発泡機内に導入した。この時の発泡機内の
圧力は0.4kg/cm2Gになるように、排気制御弁
の開度を電気信号でコントロールしながら、排気ライン
を使って余分な圧力を外部に逃がした(投入圧力と発泡
機内圧力との差は0.4kg/cm2G)。このよう
に、蒸気を発泡機内に連続して導入しながら予備発泡さ
せてブタン含有のスチレン樹脂予備発泡粒子とした。こ
の予備発泡粒子の粒径は2.2〜3.8mmであった。
【0046】予備発泡してから6時間後、実施例1で用
いたと同じ成形用型を使用し、かつ同じPET成形品を
固定させて発泡成形し、実施例1と同じ形状の発泡成形
複合体を得た。得られた発泡成形複合体の反り率の評価
結果を表1に示す。なお、発泡成形体部分の密度0.0
20g/cm3である。
【0047】
【表1】
【0048】以上の結果、スチレン系樹脂粒子に炭酸ガ
スを含浸させて得たスチレン系樹脂予備発泡粒子の型内
発泡成形品において、スチレン系樹脂予備発泡粒子とし
て、炭酸ガスを有する発泡性スチレン系樹脂粒子を投入
圧力と発泡機内圧力との差を調整して予備発泡粒子とし
たものを用いて発泡成形したスチレン系樹脂発泡成形体
を基材として用い、その表面に樹脂シートを積層一体化
した製品(ドレンパン)は反り量がきわめて小さく、ド
レンの滞留などによる不都合を回避できることがわか
る。また、揮発性有機化合物の含有量も極めて少なくす
ることができる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、ドレン受け用の凹部と
ドレン抜き孔を備えた発泡成形体の表面の一部又は全部
に耐油性樹脂シートが積層一体化されてなる形態のドレ
ンパンにおいて、長期間放置したときに底面に生じる上
に凸の反り量を小さくすることができ、ドレンの残留に
よる雑菌の繁殖や悪臭の発生等、反りに起因する不都合
が生じるのを効果的に回避することができる。環境にも
優しいドレンパンが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用できるスチレン系樹脂予備発泡粒
子を製造するのに用いられる予備発泡機の概略説明図で
ある。
【図2】ドレンパンの一例を示す図。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図であり、
図2に示したドレンパンにおける反り率の測定方法を説
明している。
【符号の説明】
2 撹拌モーター 3 撹拌翼 4 邪魔棒 5 発泡槽上面検出器 6 発泡性粒子輸送器 7 発泡性粒子計量槽 8 発泡性粒子投入器 9 蒸気吹込制御弁 10 蒸気チャンバー 11 凝縮水排出弁 12 排気制御弁 13 予備発泡粒子排出口 14 予備発泡粒子一時受器 15 空気輸送設備 16 内圧検出・制御装置 17 蒸気吹込孔 18 蒸気投入圧力計 19 減圧弁 20 蒸気元圧力計 50 ドレンパン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドレン受け用の凹部とドレン抜き孔を備
    えた発泡成形体の表面の一部又は全部に耐油性樹脂シー
    トが積層一体化されてなるドレンパンであって、発泡成
    形体はスチレン系樹脂粒子に炭酸ガスを含浸させて得た
    スチレン系樹脂予備発泡粒子を型内発泡成形して得た発
    泡成形体であり、かつ、当該ドレンパンを50℃で30
    日間加熱したときに底面に生じる反りが底面の単位長さ
    に対して0.2%以内であることを特徴とするドレンパ
    ン。
  2. 【請求項2】 発泡成形体の成形に用いるスチレン系樹
    脂予備発泡粒子が、スチレン系樹脂粒子に炭酸ガスを含
    浸させて発泡性スチレン系樹脂粒子とし、次工程で蒸気
    投入ラインと排気ラインを備えた予備発泡機内に前記発
    泡性スチレン系樹脂粒子を投入し、蒸気投入ラインから
    蒸気を0.5〜5.0kg/cm2Gの投入圧力で供給
    すると共に、排気ラインから蒸気を含む雰囲気ガスを排
    気し、かつその間、発泡機内圧力を蒸気の投入圧力より
    0.05〜1.0kg/cm2G低く維持しながら予備
    発泡させて得たスチレン系樹脂予備発泡粒子であること
    を特徴とする請求項1記載のドレンパン。
  3. 【請求項3】 揮発性有機化合物の含有量が1000p
    pm以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の
    スチレン系樹脂発泡成形体からなるドレンパン。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1813877A3 (en) * 2006-01-26 2009-03-18 Lg Electronics Inc. Indoor unit of air conditioner

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