JP2003232749A - 半導体デバイス故障解析装置 - Google Patents

半導体デバイス故障解析装置

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JP2003232749A
JP2003232749A JP2002030036A JP2002030036A JP2003232749A JP 2003232749 A JP2003232749 A JP 2003232749A JP 2002030036 A JP2002030036 A JP 2002030036A JP 2002030036 A JP2002030036 A JP 2002030036A JP 2003232749 A JP2003232749 A JP 2003232749A
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semiconductor device
illumination
light
reflected light
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Shinjiro Matsui
信二郎 松井
Hirotoshi Terada
浩敏 寺田
Shigehisa Oguri
茂久 小栗
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Hamamatsu Photonics KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 様々な不純物濃度の半導体デバイスについて
鮮明なパターン像を効率良く取得する。 【解決手段】 本発明の半導体デバイス故障解析装置1
aは、波長可変の光を用いて半導体デバイス7を裏面側
から落射照明し、反射光像を撮像する。異なる波長の照
明光を用いて反射光像のコントラストを繰り返し測定
し、反射光像のコントラストを最大にする波長を求め
る。この波長選択はコンピュータ4aが自動的に行う。
コンピュータ4aは、この波長の照明光を用いて撮像装
置3aに反射光像を撮像させ、撮像データを用いてパタ
ーン像データを生成する。反射光像のコントラストに基
づいて最適な照明光波長を決定するので、鮮明なパター
ン像を取得できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイスの
異常発生解析や信頼性評価に使用される半導体デバイス
故障解析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイス故障解析装置としては、
エミッション顕微鏡やIR−OBIRCH装置が知られ
ている。しかし、近年では、これらの装置を用いて半導
体デバイスの表面側から故障解析を行うことが困難にな
った。これは、半導体デバイスのLOC構造化やCSP
化、メタル配線の多層化が進んだためである。例えば、
エミッション顕微鏡では、半導体デバイスの異常箇所か
ら発生する極微弱光(以下では、「異常光」と記述す
る)を検出して異常箇所を特定する。しかし、半導体デ
バイスの表面に多層配線があると、異常光が配線によっ
て遮られてしまう。このため、半導体デバイスの表面側
からの故障解析は難しい。
【0003】そこで、半導体デバイスの裏面側から解析
を行う技術が提案されている。その例としては、特開平
7−190946号公報の故障解析装置が挙げられる。
【0004】この装置は、半導体デバイスの裏面を落射
照明するエミッション顕微鏡である。照明光は、半導体
デバイスの裏面を透過し、デバイス内部で反射される。
この反射光の像は、CCDカメラで撮像される。この反
射光像は、半導体デバイスの裏面側から観察されるデバ
イスパターンを表す。つまり、反射光像は、表面側から
観察されるデバイスパターンを左右反転したものに当た
る。また、この装置は、半導体デバイスの異常箇所から
発する異常光の像を無照明下で撮像する。この異常光像
も、表面側から観察される異常光像を左右反転したもの
に当たる。したがって、撮像された反射光像と異常光像
をそれぞれ左右反転して重ね合わせると、半導体デバイ
スの表面側から撮像したときと等価な画像が得られる。
この画像中の異常光の位置から半導体デバイスの異常箇
所を特定できる。
【0005】特開平7−190946号公報の装置は、
ハロゲンランプからの光を光学フィルタに通して照明光
を形成する。この光学フィルタは、解析すべき半導体デ
バイスと同材質からできている。このため、半導体デバ
イスに対して透過効率の高い照明光が得られる。半導体
デバイスの表面で反射されやすい短波長の光は、光学フ
ィルタによって遮断される。これらの点により、雑音成
分やオフセット成分の少ない鮮明なパターン像を撮像で
きる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】最近では、半導体デバ
イスの性能向上に伴い、半導体デバイスの不純物濃度が
高くなっている。しかし、従来の装置では、半導体デバ
イスの不純物濃度が高いと、故障解析が難しくなる。特
に、従来の装置では、不純物濃度の異なる半導体デバイ
スの各々について鮮明なパターン像を効率良く取得する
ことは容易ではない。
【0007】そこで、本発明は、様々な不純物濃度の半
導体デバイスについて鮮明なパターン像を効率良く取得
することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の半導体デバイス故障解析装置は、(a)波
長可変光源を有する落射照明手段と、(b)落射照明手
段による照明下で半導体デバイスの反射光像を撮像する
とともに、半導体デバイスの異常箇所から発する異常光
の像を無照明下で撮像する撮像手段と、(c)撮像手段
により撮像された反射光像のコントラストを測定する画
像解析手段と、(d)照明光の波長を変えながら反射光
像のコントラストを自動的に繰り返し測定するように落
射照明手段、撮像手段および画像解析手段を制御する制
御手段と、(e)様々な波長の照明光に対する反射光像
のコントラストから、反射光像のコントラストを最大に
する最適波長を求める波長決定手段と、(f)最適波長
の照明光を用いて撮像された反射光像を左右反転させた
反転反射光像と、異常光像を左右反転させた反転異常光
像とを重ね合わせた画像のデータを生成する画像生成手
段と、を備えている。
【0009】この故障解析装置を用いて半導体デバイス
の裏面を落射照明すれば、半導体デバイスの裏面(基板
背面)を透過し、半導体デバイスの内部で反射された照
明光の像を撮像できる。この反射光像は、デバイスパタ
ーンを左右反転した像である。画像生成手段は、反射光
像を左右反転させた像と異常光像を左右反転させた像と
の重畳画像のデータを生成する。こうして生成された画
像データは、半導体デバイスを表面側から撮像したとき
に得られるパターン像を示す。半導体デバイスに異常箇
所が含まれている場合、この画像データを用いて再生さ
れるパターン像には異常光が表示される。したがって、
観察者は、半導体デバイスの異常の有無を知ることがで
きる。また、パターン像中の異常光の位置から異常箇所
を特定できる。
【0010】この故障解析装置では、半導体デバイスの
不純物濃度に応じた最適な照明光波長が自動的に選択さ
れる。これにより、様々な不純物濃度の半導体デバイス
が効率良く解析される。波長選択の基準は、反射光像の
コントラストである。したがって、照明光の最適波長
は、半導体デバイスの透過効率だけでなく、撮像手段の
分光感度も考慮して決定される。このため、鮮明なパタ
ーン像が得られる。
【0011】画像解析手段、制御手段、波長決定手段、
および画像生成手段は、コンピュータとそこにインスト
ールされるソフトウェアとの組み合わせで実現してもよ
い。これらの手段は互いに別個の装置であってもよい
し、一つの装置が複数の手段を兼ねてもよい。
【0012】本発明の半導体デバイス故障解析装置の別
の態様は、波長可変光源を有する落射照明装置と、半導
体デバイス撮像装置と、落射照明装置および半導体デバ
イス撮像装置の双方に接続されたコンピュータとを備え
ている。コンピュータには、制御プログラムがインスト
ールされている。コンピュータは、操作者によって命令
が入力されると、制御プログラムにしたがって、(a)
照明光の波長を変えながら半導体デバイスの反射光像を
繰り返し撮像するように落射照明装置および前記半導体
デバイス撮像装置を制御し、(b)様々な波長の照明光
に対する反射光像のコントラストを測定し、(c)コン
トラストを最大にする最適波長を求め、(d)最適波長
の照明光を用いて半導体デバイスの反射光像を撮像する
とともに、半導体デバイスの異常箇所から発する異常光
の像を無照明下で撮像するように落射照明装置および撮
像装置を制御し、(e)最適波長の照明光を用いて撮像
された反射光像を左右反転させた反転反射光像と、異常
光像を左右反転させた反転異常光像とを重ね合わせた画
像のデータを生成する。
【0013】この故障解析装置では、コンピュータが、
半導体デバイスの不純物濃度に応じた最適な照明光波長
を自動的に選択する。したがって、様々な不純物濃度の
半導体デバイスが効率良く解析される。波長選択の基準
は、反射光像のコントラストである。したがって、照明
光の最適波長は、半導体デバイスの透過効率だけでな
く、撮像手段の分光感度も考慮して決定される。このた
め、鮮明なパターン像が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態の具体的な構成
を説明する前に、従来技術に関する本発明者らの考察と
本発明の原理を説明する。
【0015】最近では、半導体デバイスの性能向上に伴
い、半導体デバイスの不純物濃度が高くなっている。し
かし、半導体デバイスの不純物濃度が高いと、半導体デ
バイスの裏面を落射照明する従来の故障解析装置では、
効率の良い故障解析が難しい。
【0016】半導体の透過特性は不純物注入量に応じて
変化する。図9は、様々な濃度のp型ドーパントを含む
厚さ625μmのシリコンについて透過特性を示すグラ
フである。(a)のドーパント濃度は1.5×1016
−3であり、(b)は33×1016cm−3、(c)は
120×1016cm−3、(d)は730×1016cm
−3である。
【0017】図9に示されるように、半導体は、不純物
濃度が高くなると透過波長帯域が狭くなるという性質を
有している。また、不純物濃度が高くなると透過効率は
全体的に低下する。さらに、透過効率が最大となる波長
は、不純物濃度に応じて変化する。このため、様々な高
不純物濃度の半導体デバイスの各々について鮮明なパタ
ーン像を得るためには、不純物濃度に応じた適切な波長
の照明光を使用する必要がある。
【0018】しかし、特開平7−190946号公報の
装置では、照明光の波長帯域が光学フィルタの透過特性
によって固定されてしまう。このため、半導体デバイス
の不純物濃度に応じて照射光の波長帯域を調整すること
は容易ではない。例えば、解析する半導体デバイスが変
わるごとに光学フィルタをその半導体デバイスと同材質
のものに交換することは、効率が悪い。
【0019】対策としては、広い波長帯域の照明光を高
い強度で照射する方法が考えられる。照明光の波長帯域
が広ければ、半導体デバイスの不純物濃度が変化して
も、照明光に最大透過効率の波長が含まれる可能性は高
い。また、照明光の強度が高ければ、不純物濃度が高く
透過効率の低い半導体デバイスでも、充分な光量の照明
光を透過させられる。
【0020】しかし、広波長帯域の照明光を使用する
と、半導体デバイスの裏面で反射される照明光も増えて
しまう。不純物濃度の高い半導体デバイスは、透過波長
帯域が狭いからである。不純物濃度の高い半導体デバイ
スは、透過効率も比較的低いので、裏面で反射される光
の増加と相まって、SN比が低下する。これでは鮮明な
パターン像を得ることは難しい。
【0021】そこで、本発明者らは、波長可変の落射照
明装置を備える半導体デバイス故障解析装置を発明し
た。この装置は、半導体デバイスのパターン撮像に先だ
って予備撮像を行い、パターン像のコントラストが最大
となるように照明光の波長を調節する。この波長調節は
自動的に行われるので、効率の良い故障解析が可能であ
る。また、パターン像のコントラストに基づいて照明光
波長を決定するので、半導体デバイスの透過波長だけで
なく撮像装置の分光感度も考慮されている。したがっ
て、鮮明なパターン像を得ることができる。
【0022】以下、添付図面を参照しながら本発明の実
施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同
一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略す
る。 (第1実施形態)本発明の第1の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態の半導体デバイス故障解析装置1a
の構成を示す部分断面図である。
【0023】故障解析装置1aは、エミッション顕微鏡
である。故障解析装置1aは、落射照明装置2a、撮像
装置3a、コンピュータ4a、および表示装置5を備え
ている。落射照明装置2aの一部と撮像装置3aの一部
は、暗箱6に収容されている。暗箱6には、解析すべき
試料(半導体デバイス)7も収容される。故障解析装置
1aは、XYZステージ8、ステージコントローラ9、
テストフィクスチャ50および外部電源52も備えてい
る。半導体デバイス7は、テストフィクスチャ50上に
設置され、テストフィクスチャ50は、XYZステージ
8上に設置されている。
【0024】故障解析装置1aは、半導体デバイス7の
裏面側(基板側)からの撮像により半導体デバイス7を
解析する。したがって、半導体デバイス7は、その裏面
(基板背面)を上方に露出させて配置される。落射照明
装置2aは、半導体デバイス7の裏面を落射照明する。
撮像装置3aは、落射照明下では半導体デバイス7から
の反射光像を撮像する。また、撮像装置3aは、半導体
デバイス7の異常箇所から発する異常光の像を無照明下
で撮像する。XYZステージ8は、半導体デバイス7の
撮像距離を調整できる。ステージコントローラ9は、X
YZステージ8に動作電力を供給するとともに、XYZ
ステージ8に駆動指令を与える。テストフィクスチャ5
0は、半導体デバイス7に動作電圧を供給する。外部電
源52は、テストフィクスチャ50に動作電圧の供給を
指令する。コンピュータ4aは、落射照明装置2a、撮
像装置3a、XYZステージ8、およびテストフィクス
チャ50の動作を制御する。コンピュータ4aは、半導
体デバイス7のパターン像のデータを生成する。異常箇
所がある場合には、異常光がパターン像中に示される。
表示装置5は、この画像データを用いてパターン像を表
示する。
【0025】落射照明装置2aの構成を詳細に説明す
る。落射照明装置2aは、波長可変光源装置20、光源
コントローラ21、波長選択器ドライバ22、光ファイ
バ23、および顕微鏡落射照明ユニット24から構成さ
れている。波長可変光源装置20は、光源部25と波長
選択器26を有する。光源部25には、光源コントロー
ラ21が接続されている。波長選択器26には、波長選
択器ドライバ22が接続されている。光源コントローラ
21および波長選択器ドライバ22は、双方とも信号線
を介してコンピュータ4aに接続されている。光源装置
20、光源コントローラ21、および波長選択器ドライ
バ22は、暗箱6の外部に設置されている。一方、落射
照明ユニット24は、暗箱6の内部に設置されている。
光源装置20と落射照明ユニット24とは、光ファイバ
23によって光学的に接続されている。
【0026】波長可変光源装置20は、波長可変の照明
光を出射する。照明光の出射は、光源コントローラ21
によって制御される。照明光の波長は、波長選択器ドラ
イバ22によって制御される。光源装置20を出射した
照明光は、光ファイバ23によって落射照明ユニット2
4まで伝送される。落射照明ユニット24は、半導体デ
バイス7が落射照明されるように照明光の光路を設定す
る。
【0027】図2は、波長可変光源装置20の構成を示
す部分断面図である。光源部25は、ハロゲンランプ1
2と凹面反射鏡14から構成されている。また、波長選
択器26は、波長可変フィルタ16である。ハロゲンラ
ンプ12は、凹面反射鏡14の鏡面と波長可変フィルタ
16との間に配置されている。
【0028】ハロゲンランプ12には、光源コントロー
ラ21が接続されている。光源コントローラ21は、コ
ンピュータ4aからの制御信号にしたがって、ハロゲン
ランプ12に駆動電圧を供給する。これにより、ハロゲ
ンランプ12はパルス点灯する。光源コントローラ21
は、コンピュータ4aからの制御信号にしたがって、ハ
ロゲンランプ12の光量も調節する。光量の調節は、パ
ルス点灯のデューティーを変えることにより行われる。
これは、光源の色温度の変化を抑えるためである。これ
により、発光波長特性の変化が最小限に抑えられる。
【0029】凹面反射鏡14は、ハロゲンランプ12か
らの光を高い反射率で反射する。ハロゲンランプ12か
ら発した光は、反射鏡14の凹面で反射されると、収束
しながら進行する。反射鏡14の曲率は、ハロゲンラン
プ12からの光を光ファイバ23の端面に集光するよう
に設定されている。
【0030】波長可変フィルタ16は、入射した光のな
かから特定の波長の光を選択的に透過させ、他の波長の
光は減衰させる。波長可変フィルタ16を透過した光
は、光ファイバ23の端面に集光される。波長可変フィ
ルタ16には、波長選択器ドライバ22が接続されてい
る。波長選択器ドライバ22は、コンピュータ4aから
の制御信号にしたがって、波長可変フィルタ16の選択
波長を制御する。これにより、照明光の波長が調節され
る。波長可変フィルタ16としては、公知の波長可変フ
ィルタを任意に使用できる。例えば、波長可変フィルタ
16は、フィルタ材料を機械的に移動させて波長を変更
する機械式フィルタであってもよい。また、構成要素の
電気的特性を利用して波長を変更する電気式フィルタで
あってもよい。電気式フィルタの一例としては、液晶波
長可変フィルタがある。
【0031】図3は、波長可変光源装置の他の構成例2
0a1を示す部分断面図である。この波長可変光源装置
20a1は、二つの点で図2の波長可変光源装置20a
と異なる。第1に、波長選択器26が可動凹面グレーテ
ィング18から構成されている。第2に、光源部25と
波長選択器26との間にスリット19が設けられてい
る。
【0032】光源装置20a1も、波長可変の照明光を
生成できる。ハロゲンランプ12が発光すると、ハロゲ
ンランプ12からの白色光は凹面反射鏡14で反射さ
れ、収束しながらスリット19に向かう。スリット19
を通過した光は、発散しながら可動凹面グレーティング
18に入射する。可動凹面グレーティング18は、反射
型のグレーティングであり、凹面に入射した光をその波
長に応じた方向に回折する。これにより、特定の波長の
光のみが光ファイバ23の端面に集光される。可動凹面
グレーティング18には、波長選択器ドライバ22が接
続されている。波長選択器ドライバ22は、コンピュー
タ4aからの制御信号にしたがって、可動凹面グレーテ
ィング18を回転させる。可動凹面グレーティング18
を回転させて凹面の向きを変えれば、光ファイバ23に
集光される光の波長を調節できる。
【0033】落射照明ユニット24は、コンデンサレン
ズ27およびハーフミラー28を有している。光ファイ
バ23から出射した照明光は、コンデンサレンズ27に
よって集光された後、ハーフミラー28に入射する。ハ
ーフミラー28で反射された照明光は、鉛直方向に沿っ
て半導体デバイス7の裏面に照射される。このようにし
て落射照明が行われる。
【0034】次に、撮像装置3aについて詳細に説明す
る。撮像装置3aの構成は、一般的なエミッション顕微
鏡で採用されているものである。撮像装置3aは、対物
レンズ30、結像レンズ31、撮像カメラ32、および
カメラコントローラ33から構成されている。対物レン
ズ30と結像レンズ31は、ハーフミラー28を挟んで
配置されている。撮像カメラ32とカメラコントローラ
33は、信号線で接続されている。対物レンズ30、結
像レンズ31、および撮像カメラ32は、暗箱6の内部
に配置されている。カメラコントローラ33は、暗箱6
の外部に設置されている。
【0035】対物レンズ30は、結像レンズ31と組み
合わせて使用され、試料の像を撮像カメラ32上に拡大
結像する。ハーフミラー28は、対物レンズ30によっ
て集光された光束を透過させ、結像レンズ31に送る。
結像レンズ31は、この光束を撮像カメラ32の受光面
に結像させる。撮像カメラ32は、高感度のCCDカメ
ラである。カメラコントローラ33は、撮像カメラ32
およびコンピュータ4aの双方に信号線を介して接続さ
れている。カメラコントローラ33は、コンピュータ4
aからの制御信号にしたがって、撮像カメラ32の動作
を制御する。カメラコントローラ33が撮像命令信号を
撮像カメラに送ると、撮像カメラ32は撮像を行う。こ
れにより、撮像カメラ32の受光面上に結像された光像
が電気信号に変換される。こうして生成された画像信号
は、カメラコントローラ33に送られる。カメラコント
ローラ33は、画像信号に対してCCD信号処理(A/
D変換など)を行う。CCD信号処理された画像信号
は、コンピュータ4aに送信される。
【0036】以下では、コンピュータ4aについて詳細
に説明する。コンピュータ4aは、六つの機能を有して
いる。これらの機能は、コンピュータ4aの構成ハード
ウェア(プロセッサ、記憶装置など)とコンピュータ4
aにインストールされたソフトウェアによって実現され
る。
【0037】第1に、コンピュータ4aは、画像解析装
置として機能する。すなわち、コンピュータ4aは、撮
像装置3aによって取得された画像データのコントラス
トを求める。画像解析装置としての機能は、主に、コン
ピュータ4bが内蔵する画像取込ボード48を用いて実
現される。
【0038】第2に、コンピュータ4aは、コントラス
トの測定を制御する制御装置として機能する。すなわ
ち、コンピュータ4aは、様々な撮像距離や照明光波長
でコントラストを測定するように、落射照明装置2a、
撮像装置3a、およびステージコントローラ9を制御す
る。
【0039】第3に、コンピュータ4aは、最適な撮像
距離を決定する撮像距離決定装置として機能する。すな
わち、コンピュータ4aは、画像のコントラストが最大
になる撮像距離の値を求める。
【0040】第4に、コンピュータ4aは、最適な照明
光波長を決定する波長決定装置として機能する。すなわ
ち、コンピュータ4aは、画像のコントラストが最大に
なる照明光波長の値を求める。
【0041】第5に、コンピュータ4aは、半導体デバ
イス7のパターン像データを生成する画像生成装置とし
て機能する。表示装置5は、このデータを用いてパター
ン像を表示する。このパターン像は、デバイス異常の有
無の確認や異常箇所の特定に用いられる。
【0042】第6に、コンピュータ4aは、照明光を適
切な光量に調整する光量調整装置として機能する。すな
わち、コンピュータ4aは、照明光の強度が大きすぎる
ときに、照明光の光量を絞る。
【0043】コンピュータ4aには、入力装置46が接
続されている。故障解析装置1aの操作者は、入力装置
46を用いてコンピュータ4aに命令を与えることによ
り、半導体デバイス7の故障解析を実行できる。
【0044】表示装置5は、コンピュータ4aで生成さ
れた画像データを用いて、半導体デバイス7のパターン
像を表示する。操作者は、このパターン像を観察するこ
とにより、半導体デバイス7の異常箇所の有無や異常箇
所の位置を知ることができる。
【0045】テストフィクスチャ50は、半導体デバイ
ス7の異常光像を撮像するときに半導体デバイス7に動
作電圧を供給するためのものである。外部電源52は、
コンピュータ4aからの制御信号にしたがって、テスト
フィクスチャ50による半導体デバイス7への動作電圧
供給を制御する。テストフィクスチャ50上に設置され
た半導体デバイス7は、その裏面(基板背面)を撮像装
置3aの対物レンズ30に対向させている。
【0046】XYZステージ8は、半導体デバイス7を
3次元方向に移動させられる三軸移動ステージである。
ステージコントローラ9は、コンピュータ4aからの制
御信号にしたがって、XYZステージ8の動作を制御す
る。XYZステージ8を用いて半導体デバイス7を鉛直
方向(Z方向)に移動させると、半導体デバイス7の撮
像距離を変更できる。したがって、XYZステージ8
は、本発明の撮像距離変更装置として機能する。
【0047】以下では、故障解析装置1aによる故障解
析の手順を説明する。
【0048】図4は、故障解析の全体的な流れを示すフ
ローチャートである。故障解析装置1aは、まず、半導
体デバイス7の裏面を落射照明し、半導体デバイスの反
射光像を撮像する(ステップS102)。半導体デバイ
ス7の裏面が落射照明されると、照明光は、半導体デバ
イス7の裏面を透過し、半導体デバイス7の内部で反射
される。反射光の像は、撮像カメラ32で撮像される。
反射光像のデータは、カメラコントローラ33を介し
て、コンピュータ4aの画像取込ボード48に送られ
る。この反射光像は、半導体デバイスの裏面側から観察
されるデバイスパターンを表す。つまり、反射光像は、
半導体デバイスの表面側から観察されるデバイスパター
ンを左右反転したものに当たる。ステップS102の詳
細については後述する。
【0049】次に、故障解析装置1aは、半導体デバイ
ス7の異常箇所から発する異常光の像を無照明下で撮像
する(ステップS104)。この異常光像も、表面側か
ら観察される異常光像を左右反転したものに当たる。異
常光像のデータも、撮像カメラ32からカメラコントロ
ーラ33を介してコンピュータ4aの画像取込ボード4
8に送られる。
【0050】この後、故障解析装置1aは、ステップS
102で撮像された反射光像とステップS104で撮像
された異常光像をそれぞれ左右反転して重畳した画像を
生成する(ステップS106)。具体的には、コンピュ
ータ4aが、画像取込ボード48に送られた画像データ
(一連の画素データ)の画素配列を左右反転させる。こ
の処理は、反射光像と異常光像の各々について実行され
る。次に、コンピュータ4aは、反射光像の左右反転画
像データと異常光像の左右反転画像データとを画素配列
を一致させて重畳する。これにより、反射光像と異常光
像を左右反転して重畳した画像のデータが生成される。
コンピュータ4aは、この重畳画像のデータを表示装置
5に送る。ステップS106の処理は、コンピュータ4
aの画像生成装置としての動作に当たる。
【0051】表示装置5は、コンピュータ4aから送ら
れる画像データを用いて重畳画像を表示する(ステップ
S108)。これにより、反射光像の左右反転画像デー
タと異常光像の左右反転画像データとが画素配列を一致
させてオーバレイ表示される。表示される重畳画像は、
半導体デバイスの表面側から撮像したときと等価なパタ
ーン像である。したがって、操作者は、このパターン像
を観察することにより半導体デバイス7の故障解析を行
える。
【0052】以下では、ステップS102の反射光像撮
像処理を詳細に説明する。図5は、この処理の流れを示
すフローチャートである。
【0053】故障解析装置1aは、まず、オートフォー
カス(自動焦点調節)を行う(ステップS200)。こ
の処理では、コンピュータ4aが最適な撮像距離を自動
的に決定する。オートフォーカスの詳細については後述
する。
【0054】次に、故障解析装置1aは、自動波長調節
を行う(ステップS300)。この処理では、コンピュ
ータ4aが最適な照明光波長を自動的に決定する。自動
波長調節の詳細についても後述する。
【0055】故障解析装置1aは、ステップS300で
決定された波長の照明光を用いて半導体デバイス7を落
射照明し、ステップS200で決定された撮像距離で半
導体デバイス7を裏面側から撮像する(ステップS40
0)。反射光像のデータは画像取込ボード48に送ら
れ、そこからコンピュータ4aの記憶装置に格納される
(ステップS500)。
【0056】以下では、オートフォーカス処理(図5の
ステップS200)の詳細を説明する。図6は、オート
フォーカス処理の流れを示すフローチャートである。こ
の処理では、反射光像のコントラストが最大となるよう
に撮像距離を調節する。このために、コンピュータ4a
は、撮像距離を変えながら半導体デバイス7の反射光像
を繰り返し撮像する。
【0057】コンピュータ4aは、まず、撮像距離を所
定の初期値に設定する(ステップS202)。コンピュ
ータ4aは、ステージコントローラ9に命令を出して、
XYZステージ8をZ方向に駆動させ、撮像距離を初期
値にする。
【0058】次に、コンピュータ4aは、落射照明装置
2aに半導体デバイス7を落射照明させ、撮像装置3a
に半導体デバイス7の反射光像を撮像させる(ステップ
S204)。反射光像のデータは、撮像装置3aからコ
ンピュータ4aに送られる。
【0059】コンピュータ4aは、反射光像データを調
べて照明光の光量を調整する(ステップS206)。こ
の処理は、コンピュータ4aの光量調整装置としての動
作に当たる。コンピュータ4aは、輝度レベルが所定の
許容最大値を超える画素の有無を検査する。コンピュー
タ4aは、許容最大値を超える輝度レベルの画素を発見
すると、光源コントローラ21に命令を出して照明光の
光量を低下させる。例えば、最大輝度の画素が許容最大
値の90%の輝度を有するように光量を低下させてもよ
い。
【0060】次に、コンピュータ4aは、反射光像のコ
ントラストを測定する(ステップS208)。この処理
は、コンピュータ4aの画像解析装置としての動作に当
たる。コンピュータ4aは、画素の輝度レベルのヒスト
グラムを作成し、その広がりを評価する。ヒストグラム
の広がりは、ヒストグラムのFWHM(半値幅)に基づ
いて評価する。なお、半値幅以外の基準を用いてヒスト
グラムの広がりを評価してもよい。コンピュータ4a
は、反射光像の全体にわたるヒストグラムを作成しても
よいし、反射光像の特定部位におけるヒストグラムを作
成してもよい。こうして求められたヒストグラムの広が
りが、反射光像のコントラストの値である。このコント
ラスト値は、撮像距離の値とともにコンピュータ4aの
記憶装置に格納される。
【0061】なお、コントラストを評価する指標は、ヒ
ストグラムに限られない。例えば、反射光像中の隣接す
る画素間の輝度差の総和を評価の指標として用いること
ができる。この場合、隣り合う画素の輝度差の絶対値を
水平方向および垂直方向で積分し、得られる輝度差の総
和をコントラスト値として扱う。輝度差の総和は、反射
光像の全体にわたって求めてもよいし、反射光像の特定
部位だけで求めてもよい。
【0062】コントラストの測定を終えると、コンピュ
ータ4aは、所定の撮像距離範囲の全体にわたってコン
トラストの測定が終了したかどうかを判断する(ステッ
プS210)。撮像距離範囲の全体で測定が終了してい
ないと判断されると(ステップS210:NOルー
ト)、撮像距離が所定の刻み値だけ変更される(ステッ
プS212)。この処理では、コンピュータ4aがステ
ージコントローラ9に命令を出し、XYZステージ8を
Z方向に沿って所定の刻み距離だけ駆動させる。この
後、ステップS204からステップS210に至るまで
の処理が繰り返される。このような撮像を繰り返す処理
は、コンピュータ4aの制御装置としての動作に当た
る。
【0063】撮像距離範囲の全体で測定が終了したと判
断されると(ステップS210:YESルート)、コン
ピュータ4aは、最大のコントラストを与える撮像距離
を求める(ステップS214)。この処理は、コンピュ
ータ4aの撮像距離決定装置としての動作に当たる。コ
ンピュータ4aは、記憶装置に格納された一連のコント
ラスト値から最大のものを判定し、その最大値に対応す
る撮像距離を求める。これが、コントラストを最大にす
る撮像距離の値である。以下では、この値を撮像距離の
「最適値」と呼ぶ。
【0064】この後、ステップS214で求められた最
適値に撮像距離が設定される(ステップS216)。コ
ンピュータ4aは、ステージコントローラ9に命令を出
し、XYZステージ8をZ方向に沿って駆動させて、撮
像距離を最適値に調節する。こうして、オートフォーカ
ス処理(図5のステップS200)が完了する。
【0065】次に、自動波長調節処理(図5のステップ
S300)の詳細を説明する。図7は、自動波長調節処
理の流れを示すフローチャートである。この処理では、
反射光像のコントラストが最大となるように照明光の波
長を調節する。このために、コンピュータ4aは、照明
光の波長を変えながら半導体デバイス7の反射光像を繰
り返し撮像する。
【0066】コンピュータ4aは、まず、照明光の波長
を所定の初期値に設定する(ステップS302)。コン
ピュータ4aは、波長選択器ドライバ22に命令を出し
て、波長選択器26の選択波長を初期値にする。シリコ
ン基板上に設けられた半導体デバイスを解析する場合
は、1.1μmを初期値としてもよい。これは、シリコ
ンに不純物がドープされている場合でも比較的高い透過
率を示す波長である。
【0067】次に、コンピュータ4aは、落射照明装置
2aに半導体デバイス7を落射照明させ、撮像装置3a
に半導体デバイス7の反射光像を撮像させる(ステップ
S304)。反射光像のデータは、撮像装置3aからコ
ンピュータ4aに送られる。
【0068】コンピュータ4aは、反射光像データを調
べて照明光の光量を調整する(ステップS306)。こ
れは、上述したステップS206と同様に行われる。こ
の後、コンピュータ4aは、反射光像のコントラストを
測定する(ステップS308)。これは、上述したステ
ップS208と同様に行われる。測定されたコントラス
ト値は、照明光波長の値とともにコンピュータ4aの記
憶装置に格納される。
【0069】コントラストの測定を終えると、コンピュ
ータ4aは、所定の波長範囲の全体にわたってコントラ
ストの測定が終了したかどうかを判断する(ステップS
310)。波長範囲の全体で測定が終了していないと判
断されると(ステップS310:NOルート)、照明光
の波長が所定の刻み値だけ変更される(ステップS31
2)。この処理では、コンピュータ4aが波長選択器ド
ライバ22に命令を出し、波長選択器26を駆動させて
照明光波長を変える。この後、ステップS304からス
テップS310に至るまでの処理が繰り返される。この
ような撮像を繰り返す処理は、コンピュータ4aの制御
装置としての動作に当たる。
【0070】波長範囲の全体で測定が終了したと判断さ
れると(ステップS310:YESルート)、コンピュ
ータ4aは、最大のコントラストを与える照明光波長を
求める(ステップS314)。この処理は、コンピュー
タ4aの波長決定装置としての動作に当たる。コンピュ
ータ4aは、記憶装置に格納された一連のコントラスト
値から最大のものを判定し、その最大値に対応する波長
を求める。これが、コントラストを最大にする照明光波
長の値である。以下では、この値を照明光波長の「最適
値」と呼ぶ。
【0071】この後、ステップS314で求められた最
適値に照明光波長が設定される(ステップS316)。
コンピュータ4aは、波長選択器ドライバ22に命令を
出し、波長選択器26を駆動させて、照明光波長を最適
値に調節する。こうして、自動波長調節処理(図5のス
テップS300)が完了する。
【0072】半導体デバイス故障解析装置1aは、以下
の利点を有する。
【0073】第1に、様々な不純物濃度の半導体デバイ
スを効率良く解析できる。これは、上記のオートフォー
カス(ステップS200)および自動波長調節(ステッ
プS300)により、半導体デバイスの不純物濃度に応
じた最適な撮像距離と照明光波長が自動的に選択される
からである。
【0074】第2に、半導体デバイスの不純物濃度にか
かわらず、鮮明なパターン像を取得できる。これは、反
射光像のコントラストに基づいて撮像条件を決定するか
らである。鮮明なパターン像を得るためには、半導体デ
バイスに対して透過効率の高い波長の照明光を用いるだ
けでは充分ではない。撮像カメラの分光感度も重要であ
る。半導体デバイスでの反射光がカメラによって充分な
感度で撮像されなければ、鮮明なパターン像は得られな
い。特に、シリコンを材料とする冷却型CCDカメラを
用いてシリコン半導体デバイスを解析する場合には注意
が必要である。解析すべき半導体デバイスと撮像用のC
CDとが同じ材料でできているため、半導体デバイスを
高効率で透過する照明光は、CCDで吸収されにくい。
このため、半導体デバイスの反射光像を鮮明に撮像する
ことは難しい。このように、鮮明な反射光像を得るため
には、半導体デバイスの透過効率とCCDの分光感度と
の間でバランスを取る必要がある。本実施形態では、反
射光像のコントラストが最大となるように撮像条件を決
定する。したがって、半導体デバイスの透過効率だけで
なく、撮像装置の分光感度も考慮したうえで、撮像が行
われる。これにより、鮮明な反射光像およびパターン像
(反射光像の左右反転画像)を得ることができる。 (第2実施形態)本発明の第2の実施形態を説明する。
図8は、本実施形態の半導体デバイス故障解析装置1b
の構成を示す部分断面図である。
【0075】故障解析装置1bは、走査型コンフォーカ
ルレーザ顕微鏡である。故障解析装置1bは、レーザ照
射光学系2b、光検出光学系3b、コンピュータ4b、
および表示装置5を備えている。レーザ照射光学系2b
は、落射照明手段として機能する。光検出光学系3b
は、撮像手段として機能する。レーザ照射光学系2bと
光検出光学系3bは共焦点(コンフォーカル)光学系を
形成している。レーザ照射光学系2bの一部と光検出光
学系3bの一部は、暗箱6に収容されている。暗箱6に
は、半導体デバイス7も収容される。故障解析装置1b
は、XYZステージ8、ステージコントローラ9、テス
トフィクスチャ50および外部電源52も備えている。
半導体デバイス7は、その裏面を上方に露出させてテス
トフィクスチャ50上に設置される。テストフィクスチ
ャ50は、XYZステージ8上に設置される。
【0076】以下では、レーザ照射光学系2bについて
詳細に説明する。レーザ照射光学系2bは、波長可変レ
ーザ装置60、カップリング光学系62、光ファイバ2
3、コリメータ64、ビームスプリッタ66、XYスキ
ャナ68およびスキャナコントローラ69から構成され
ている。波長可変レーザ装置60としては、例えば、T
iSa(チタンサファイア)OPOレーザ装置を使用で
きる。波長可変レーザ装置60には、コンピュータ4b
が信号線を介して接続されている。これにより、コンピ
ュータ4bは、レーザ装置60の出力波長を指定でき
る。コリメータ64、ビームスプリッタ66、およびX
Yスキャナ68は、コンフォーカルユニット71内に収
容されている。XYスキャナ68には、スキャナコント
ローラ69が信号線を介して接続されている。スキャナ
コントローラ69には、コンピュータ4bが信号線を介
して接続されている。波長可変レーザ装置60とカップ
リング光学系62は、暗箱6の外部に設置されている。
コリメータ64、ビームスプリッタ66およびXYスキ
ャナ68は、暗箱6の内部に設置されている。カップリ
ング光学系62とコリメータ64は、光ファイバ23に
よって光学的に接続されている。
【0077】波長可変レーザ装置60は、波長可変のレ
ーザ照明光を出射する。照明光の出射と波長は、コンピ
ュータ4bによって制御される。レーザ装置60を出射
した照明光は、カップリング光学系62によって光ファ
イバ23に結合される。照明光は、光ファイバ23によ
ってコリメータ64まで伝送される。コリメータ64
は、光ファイバ23から出射する照明光を平行光束にし
てビームスプリッタ66に送る。ビームスプリッタ66
は、照明光の一部をXYスキャナ68に入射させる。X
Yスキャナ68は、X方向およびY方向に沿って2次元
的に照明光を掃引できる。スキャナコントローラ69
は、コンピュータ4bからの命令にしたがって、XYス
キャナ68の動作を制御する。XYスキャナ68から出
射した照明光は、半導体デバイス7の上方から照射され
る。このようにして落射照明が行われる。
【0078】次に、光検出光学系3bについて詳細に説
明する。光検出光学系3bの構成は、一般的なコンフォ
ーカル顕微鏡で採用されているものである。光検出光学
系3bは、対物レンズ30、結像レンズ31、瞳投影レ
ンズ70、コンデンサレンズ73、ピンホール74、光
検出器75、およびシグナルプロセッサ76から構成さ
れている。テストフィクスチャ50上に半導体デバイス
7が設置されると、対物レンズ30は半導体デバイス7
に対向する。対物レンズ30の像側には結像レンズ31
および瞳投影レンズ70が順次配置されている。瞳投影
レンズ70の像側には、XYスキャナ68、ビームスプ
リッタ66、およびコンデンサレンズ73が順次に配置
される。これら三つの光学要素は、コンフォーカルスキ
ャンユニット71に収容されている。コンデンサレンズ
73の像側には、ピンホール74、光検出器75が順次
に配置される。ピンホール74は、合焦時の半導体デバ
イス7上の照明光スポットと共役な位置に配置される。
光検出器75には、シグナルプロセッサ76が信号線を
介して接続されている。対物レンズ30、結像レンズ3
1、瞳投影レンズ70、コンフォーカルスキャンユニッ
ト71、および光検出器75は、暗箱6の内部に配置さ
れている。シグナルプロセッサ76およびスキャナコン
トローラ77は、暗箱6の外部に設置されている。
【0079】半導体デバイス7がレーザ照射光学系2b
によって落射照明されると、半導体デバイス7で反射さ
れた光は、対物レンズ30、結像レンズ31、瞳投影レ
ンズ70を順次に透過して、コンフォーカルユニット7
1に入射する。反射光は、XYスキャナ68、ビームス
プリッタ66を順次に透過した後、コンデンサレンズ7
3によって集光される。この後、ピンホール74を通過
した反射光が光検出器75に入射する。光検出器75
は、入射した光の強度を示す電気信号を生成し、シグナ
ルプロセッサ76に送る。シグナルプロセッサ76は、
光検出器75の出力信号に必要な信号処理(A/D変換
など)を施してコンピュータ4bに送信する。XYスキ
ャナ68を用いて半導体デバイス7を走査しながら光検
出を繰り返すことにより、半導体デバイス7の反射光像
のデータを取得できる。
【0080】次に、コンピュータ4bについて説明す
る。第1実施形態のコンピュータ4aと同様に、コンピ
ュータ4bは、画像解析装置、制御装置、撮像距離決定
装置、波長決定装置、画像生成装置、および光量調整装
置としての機能を有している。これらの機能は、コンピ
ュータ4bの構成ハードウェアとコンピュータ4bにイ
ンストールされたソフトウェアとによって実現される。
【0081】コンピュータ4bには、入力装置46が接
続されている。操作者は、入力装置46を用いてコンピ
ュータ4bに命令を与えることにより、半導体デバイス
7の故障解析を実行できる。
【0082】本実施形態の故障解析装置1bも、第1実
施形態の装置1aと同様に、図4〜図7に示される手順
で半導体デバイス7を解析する。すなわち、コンピュー
タ4bは、反射光像のコントラストが最大になるように
撮像距離および照明光波長を設定する(図5のステップ
S200、S300)。コンピュータ4bは、この撮像
距離と照明光波長のもとで半導体デバイス7を裏面側か
ら撮像する(図5のステップS400)。この後、コン
ピュータ4bは、半導体デバイス7の反射光像のデータ
を用いてパターン像のデータ(図4のステップS10
6)を生成する。故障解析装置1bの操作者は、このデ
ータを用いて表示装置5に表示されるパターン像を観察
すれば、半導体デバイス7の異常箇所を調べることがで
きる。
【0083】故障解析装置1bは、半導体デバイスの不
純物濃度に応じた最適な照明光波長と撮像距離を自動的
に選択する。このため、様々な不純物濃度の半導体デバ
イスを効率良く解析できる。また、故障解析装置1b
は、反射光像のコントラストに基づいて照明光波長と撮
像距離を決定する。このため、半導体デバイスの不純物
濃度にかかわらず、デバイスパターンを鮮明に取得でき
る。
【0084】なお、本実施形態では、半導体デバイスの
裏面とパターン面との間で干渉が発生し、反射光像中に
干渉縞が現れる可能性がある。これは、コヒレンス長が
長いというレーザ光の性質に起因する。干渉縞が発生す
ると、反射光像のコントラストを正確に測定できない。
このような場合は、反射光像をハイパスフィルタに通す
ことが好ましい。干渉縞は反射光像中で低周波の成分と
なるので、ハイパスフィルタを用いることで干渉縞の影
響を抑えられる。具体的には、光学ハイパスフィルタ素
子を半導体デバイス7と光検出器75との間のフーリエ
面に配置してもよい。あるいは、反射光像のデータにハ
イパスフィルタ処理を施してもよい。
【0085】ここまで、本発明をその実施形態に基づい
て具体的に説明してきた。しかし、本発明は上記の実施
形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を
逸脱しない範囲で様々な変形を加えることができる。
【0086】
【発明の効果】本発明の半導体デバイス故障解析装置
は、半導体デバイスの不純物濃度に応じた最適な照明光
波長を自動的に選択する。この波長は、反射光像のコン
トラストに基づいて選択される。したがって、様々な不
純物濃度の半導体デバイスについて鮮明なパターン像を
効率良く取得できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の半導体デバイス故障解析装置1
aの構成を示す部分断面図である。
【図2】波長可変光源装置20の一例の構成を示す概略
図である。
【図3】波長可変光源装置20の他の例の構成を示す概
略図である。
【図4】故障解析の全体的な流れを示すフローチャート
である。
【図5】反射光像撮像処理の流れを示すフローチャート
である。
【図6】オートフォーカス処理の流れを示すフローチャ
ートである。
【図7】自動波長調節の流れを示すフローチャートであ
る。
【図8】第2実施形態の半導体デバイス故障解析装置1
bの構成を示す部分断面図である。
【図9】半導体の透過特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1…半導体デバイス故障解析装置、2a…落射照明装
置、2b…レーザ照射光学系、3a…撮像装置、3b…
光検出光学系、4a、4b…コンピュータ、5…表示装
置、6…暗箱、7…半導体デバイス、8…XYZステー
ジ、9…ステージコントローラ、12…光源としてのハ
ロゲンランプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小栗 茂久 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松ホ トニクス株式会社内 Fターム(参考) 2G051 AA51 AB02 AB06 BA04 BA08 BB07 BB15 BB17 BC01 CA03 CA04 CB01 DA07 EA12 EA14 EA25 EB01 EB02 EC02 FA10 4M106 AA01 BA04 DB04 DB19 DB20 DJ04 DJ23

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長可変光源を有する落射照明手段と、 前記落射照明手段による照明下で半導体デバイスの反射
    光像を撮像するとともに、半導体デバイスの異常箇所か
    ら発する異常光の像を無照明下で撮像する撮像手段と、 前記撮像手段により撮像された反射光像のコントラスト
    を測定する画像解析手段と、 照明光の波長を変えながら前記反射光像のコントラスト
    を自動的に繰り返し測定するように前記落射照明手段、
    前記撮像手段、および前記画像解析手段を制御する制御
    手段と、 様々な波長の照明光に対する前記反射光像のコントラス
    トから、前記反射光像のコントラストを最大にする最適
    波長を求める波長決定手段と、 前記最適波長の照明光を用いて撮像された反射光像と前
    記異常光の像とをそれぞれ左右反転させて重ね合わせた
    画像のデータを生成する画像生成手段と、を備える半導
    体デバイス故障解析装置。
  2. 【請求項2】 前記半導体デバイスの撮像距離を定める
    撮像距離変更手段と、 様々な撮像距離に対する前記反射光像のコントラストか
    ら、前記反射光像のコントラストを最大にする最適撮像
    距離を求める撮像距離決定手段と、を更に備える請求項
    1記載の半導体デバイス故障解析手段であって、 前記制御手段は、撮像距離を変えながら前記反射光像の
    コントラストを自動的に繰り返し測定するように前記落
    射照明手段、前記撮像手段、前記画像解析手段および前
    記撮像距離変更手段を更に制御し、 前記画像生成手段は、前記最適波長の照明光を用いて前
    記最適撮像距離で撮像された前記反射光像を用いて前記
    画像データを生成する、請求項1記載の半導体デバイス
    故障解析装置。
  3. 【請求項3】 前記落射照明手段は、可変光量の落射照
    明手段であり、 照明光の光量を自動的に調整する光量調整手段を更に備
    える請求項1記載の半導体デバイス故障解析装置であっ
    て、 前記光量調整手段は、 前記反射光像の画素の輝度値を検査し、 所定の許容最大値を超える輝度値を有する画素が発見さ
    れると、照明光の光量を低減する、請求項1または2記
    載の半導体デバイス故障解析装置。
  4. 【請求項4】 前記コントラストを評価する指標は、ヒ
    ストグラムのスペクトラム半値幅である、請求項1また
    は2記載の半導体デバイス故障解析装置。
  5. 【請求項5】 前記コントラストを評価する指標は、前
    記反射光像中の隣接する画素間の輝度差の総和である、
    請求項1または2記載の半導体デバイス故障解析装置。
  6. 【請求項6】 波長可変光源を有する落射照明装置と、 半導体デバイス撮像装置と、 前記落射照明装置および前記半導体デバイス撮像装置の
    双方に接続されたコンピュータと、を備える半導体デバ
    イス故障解析装置であって、 前記コンピュータには、制御プログラムがインストール
    されており、 前記コンピュータは、操作者によって命令が入力される
    と、前記制御プログラムにしたがって、 照明光の波長を変えながら半導体デバイスの反射光像を
    繰り返し撮像するように前記落射照明装置および前記半
    導体デバイス撮像装置を制御し、 様々な波長の照明光に対する前記反射光像のコントラス
    トを測定し、 前記コントラストを最大にする最適波長を求め、 前記最適波長の照明光を用いて半導体デバイスの反射光
    像を撮像するとともに、半導体デバイスの異常箇所から
    発する異常光の像を無照明下で撮像するように前記落射
    照明装置および前記撮像装置を制御し、 前記最適波長の照明光を用いて撮像された反射光像と前
    記異常光の像とをそれぞれ左右反転させて重ね合わせた
    画像のデータを生成する、 半導体デバイス故障解析装置。
  7. 【請求項7】 半導体デバイスを載せて撮像距離を変更
    できる可動ステージを更に備える請求項6記載の半導体
    デバイス故障解析装置であって、 前記コンピュータは、操作者によって命令が入力される
    と、前記制御プログラムにしたがって、 撮像距離を変えながら半導体デバイスの反射光像を繰り
    返し撮像するように前記落射照明装置、前記撮像装置、
    および前記可動ステージを更に制御し、 様々な撮像距離に対する前記反射光像のコントラストを
    更に測定し、 前記コントラストを最大にする最適撮像距離を更に求
    め、 前記最適波長の照明光を用いた前記反射光像の撮像を、
    前記最適撮像距離で行うように前記落射照明装置、前記
    撮像装置および前記可動ステージを制御し、 前記画像データの生成を、前記最適波長の照明光を用い
    て前記最適撮像距離で撮像された反射光像を用いて行
    う、請求項6記載の半導体デバイス故障解析装置。
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