JP2003233218A - トナーの製造方法 - Google Patents

トナーの製造方法

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JP2003233218A
JP2003233218A JP2002033545A JP2002033545A JP2003233218A JP 2003233218 A JP2003233218 A JP 2003233218A JP 2002033545 A JP2002033545 A JP 2002033545A JP 2002033545 A JP2002033545 A JP 2002033545A JP 2003233218 A JP2003233218 A JP 2003233218A
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crushing
particles
particle size
rotor
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JP2002033545A
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Masakichi Kato
政吉 加藤
Takeshi Naka
毅 中
Tetsuya Ida
哲也 井田
Kazuhiko Hayami
一彦 速見
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高温高湿環境下でも良好な現像性、転写性、
並びに安定した帯電性を有する小粒径のトナーが得られ
るトナーの製造方法を提供する。 【解決手段】 少なくとも、結着樹脂及び着色剤を含有
する組成物を溶融混練し、混練物を冷却固化し、固化物
を粉砕・分級手段により粉砕分級してトナーを得るトナ
ーの製造方法において、粉砕手段が、回転軸に支持され
外側表面に実質的に全周に設けられている複数の凹凸よ
り成る粉砕刃を有するリング状の粉砕ローター2と、該
粉砕ローターとの間に間隙をおいて固定配置されるとと
もに前記粉砕ローターとの対向面に複数の凹凸を有する
ライナー3と、前記粉砕ローターとライナーとの間で粉
砕され上方にもたらされた原料の所定粒径以下のものを
出口側へ排出する回転羽根型の分級ローター4を内蔵
し、前記出口側へ排出されない原料を前記間隙の下方へ
もたらすための循環通路を前記粉砕刃の下方に設けたこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
写真法及び電子印刷の如き画像形成方法において、静電
荷像を現像するためのトナー、または、トナージェット
方式の画像形成方法におけるトナー定着画像を形成する
ためのトナーの製造方法に関し、特に、粉砕及び分級を
効率良く行って、シャープな粒度分布を有する小粒径の
トナーを効率的に得るためのトナーの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真法、静電写真法及び静電印刷法
の如き画像形成方法では、静電荷像を現像するためのト
ナーが使用される。
【0003】一般にトナーの製造方法としては、被転写
材に定着させるための結着樹脂、トナーとしての色味を
出させる各種着色剤、粒子に電荷を付与させるための荷
電制御剤を原料とし、あるいは特開昭54−42141
号公報及び特開昭55−18656号公報に示されるよ
うな所謂一成分現像法においては、これらに加えてトナ
ー自身に搬送性等を付与するための各種磁性材料が用い
られ、さらに必要に応じて、例えば、離型剤及び流動性
付与剤等の他の添加剤を加えて乾式混合し、しかる後、
ロールミル、エクストルーダ−等の汎用混練装置にて溶
融混練し、冷却固化した後粗砕し、粗砕物をジェット気
流式粉砕機や機械式粉砕機等の各種粉砕手段により微細
化し、得られた微粉砕物を各種分級手段に導入して、分
級を行うことにより、トナーとして必要な粒度分布に揃
えられた分級品を得、さらに必要に応じて流動化剤や滑
剤等を外添混合して、画像形成に供するトナーを得てい
る。
【0004】粉砕手段としては、各種粉砕装置が用いら
れるが、結着樹脂を主とするトナー粗砕物の粉砕には、
図3に示す如きジェット気流を用いたジェット気流式粉
砕機、特に衝突式気流粉砕機が用いられている。
【0005】ジェット気流の如き高圧気体を用いた衝突
式粉砕機は、ジェット気流で粉体原料を搬送し、加速管
60の出口59より噴射し、粉体原料を加速管の出口の
開口面に対向して設けた衝突部材57の衝突面55に衝
突させて、その衝撃力により粉体原料を粉砕している。
【0006】近年、複写機やプリンター等の高画質化・
高精細化に伴い、現像剤としてのトナーに要求される性
能は一段と厳しくなり、トナーの粒子径は小さくなり、
トナーの粒度分布としては、粗大な粒子を含有せずかつ
超微粉体の少ないシャープなものが要求されるようにな
ってきている。
【0007】しかしながら、上記の衝突式気流粉砕機
は、粉体原料を高圧気体とともに噴出して衝突部材の衝
突面に衝突させ、その衝撃によって粉砕するという構成
のため、小粒径のトナーを生産するためには、多量の高
圧エアーを必要とする。そのためエネルギー消費が極め
て多い。
【0008】近年、環境問題への対応から、製造上の省
エネルギー化が求められており、従来の衝突式気流粉砕
機に代わり、多量の高圧エアーを必要とせず、電力消費
の少ない機械式粉砕機が着目されている。
【0009】また、機械式粉砕機により粉砕されたトナ
ーは、機械的衝撃力によりその形状は、丸みを帯びるの
で、クリーナーレスや廃トナーの削減に寄与できる。
【0010】一方、トナーとしての所定粒径以外の粒子
を取り除く分級手段としては、種々の気流式分級装置が
用いられているが、従来は、粉砕手段と閉回路を構成す
る第1の分級手段で所定粒径より大きな粗粒子を除去
し、粗粒子は粉砕手段へ戻した後、第2の分級手段で、
所定粒径より小さな微粒子の除去を行っている。
【0011】近年、トナーの粒子の小径化が望まれてお
り、所定粒径より大きな粒子の混入をなくし、かつ、所
定粒径より小さな微粒子の少ないシャープな粒度分布が
望まれており、従来の上記の方法では、第1の分級手段
で所定粒径より大きな粗粒子を完全に除去するために
は、閉回路を構成する粉砕手段への戻しが多くなり、粉
砕手段への負荷が大きくなり、さらに、過粉砕になりや
すくなる。従って、第2の分級手段では、所定粒径より
小さな微粒子の除去量が増え、収率の低下を招いてい
る。
【0012】また、第2の分級手段においては、トナー
の粒子の小径化に伴い、粒子同士の凝集性が大きくな
り、所望粒径の粒子の中へ微粒子の凝集物が混入し易
く、それを防ぐために収率が低下するなどの分級精度の
悪化を招いている。
【0013】さらに近年、例えば、複写機の省エネルギ
ー対策として、圧力により転写材の如き記録材に定着さ
せるために、結着樹脂としてワックスのような軟質のも
のを使用したり、加熱式定着の場合であっても定着スピ
ードを速くしたり、定着に要する消費電力を少なくかつ
低温でトナーを定着させるために、低ガラス転移点の、
または、低軟化点の結着樹脂を使用するようになってき
ている。また、トナー粒子の表面形状においても、高い
レベルでの環境安定性の要求に伴い、トナー粒子の表面
形状のコントロールが求められている。
【0014】このように、トナーには数多くの異なった
性質が要求されるために、トナーの特性は使用する原材
料に加えて、トナーの製造方法によって影響されること
も多い。トナー粒子の粉砕分級工程においては、低コス
トで効率良く安定的に品質の良いトナー粒子を作り出す
ことが要求される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
のような従来技術の問題点を解決して、小粒径のトナー
を効率よく製造する製造方法を提供することにある。
【0016】また、本発明の目的は、機械式粉砕機を用
いトナーの表面形状をコントロールすることにより、高
温高湿環境下でも良好な現像性、転写性、並びに安定し
た帯電性を有するトナーが得られるトナーの製造方法を
提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、少な
くとも、結着樹脂及び着色剤を含有する組成物を溶融混
練し、混練物を冷却固化し、固化物を粉砕・分級手段に
より粉砕分級してトナーを得るトナーの製造方法におい
て、粉砕手段が、回転軸に支持され外側表面に実質的に
全周に設けられている複数の凹凸より成る粉砕刃を有す
るリング状の粉砕ローターと、該粉砕ローターとの間に
間隙をおいて固定配置されるとともに前記粉砕ローター
との対向面に複数の凹凸を有するライナーと、前記粉砕
ローターとライナーとの間で粉砕され上方にもたらされ
た原料の所定粒径以下のものを出口側へ排出する回転羽
根型の分級ローターを内蔵し、前記出口側へ排出されな
い原料を前記間隙の下方へもたらすための循環通路を前
記粉砕刃の下方に設けてあり、該粉砕ローター粉砕部の
長さLと該粉砕ローターの外径Dの関係が、L/D≦
0.20を満足する機械式微粉砕装置で固化物を微粉砕
し、得られた微粉砕物を分級手段である少なくとも3つ
に分画されてなる、交差気流とコアンダ効果を利用して
粉体を分級する多分割気流式分級機に導入し、該多分割
気流式分級機において少なくとも所定粒径以下の粒子群
を主成分とする微粉体と、所定粒径以上の粒子群を主成
分とする粗粉体と、所定粒径範囲の粒子群の中粉体とに
分級し、分級された前記粗粉体を前記粉砕手段に循環
し、分級された中粉体からトナー粒子を生成することを
特徴とするトナーの製造方法に関する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明のトナーの製造方法は、ま
ず、トナー組成固化物を、図1に示したような微粉砕装
置で微粉砕し、図2に示したような多分割気流式分級機
で、所定粒径範囲外の粒子を除去し、トナー粒子を得る
ことを特徴としている。
【0019】本発明に係る微粉砕装置について図を用い
て詳述する。図1は、本発明に使用する微粉砕装置の概
略的断面図を示す。
【0020】図1に示す微粉砕装置では、ケーシング
1、冷却水あるいは不凍液を通水できるジャケット(図
示しない)、ケーシング1内にあって中心回転軸に取り
付けられた回転体からなる高速回転する表面に複数の凹
凸が設けられている粉砕ローター2、粉砕ローター2の
外周に一定間隔を保持して配置されている表面に複数の
凹凸が設けられているライナー3、粉砕された原料を所
定粒径に分級する分級ローター4、さらに、冷風を導入
するための冷風導入口5、被処理原料を導入するための
原料供給口6、処理後の粉体を排出するための粉体排出
口9とから構成されている。粉砕ローター2とライナー
3との間隙部分が粉砕領域であり、分級ローター4及び
ローター周辺部分が分級領域である。
【0021】以上のように構成してなる粉砕装置では、
原料供給口6から粉砕室に投入された原料は、粉砕ロー
ターにより発生する循環流8にのり粉砕部へ導かれ、粉
砕ローター2とライナー3間で衝撃作用を受け、粉砕さ
れる。粉砕された原料は、機内を通過する冷風にのって
分級ゾーンに導かれ、分級ローターにより、微粉は粉砕
製品として機外へ排出される。粗粉は、循環流にのり、
再度粉砕領域に戻され、繰り返し粉砕作用を受ける。
【0022】尚、分級ローター4の設置方向は図1に示
したように縦型でもかまわないし、横型でもかまわな
い。また、分級ローター4の個数は図1に示したように
単体でもかまわないし、複数でもかまわない。
【0023】このようなタイプの機械式粉砕機として
は、ホソカワミクロン社製イノマイザーが挙げられる。
【0024】本発明のトナーの製造方法の特徴の一つ
は、図1に示す機械式粉砕機を使用してトナーを粉砕
し、且つ、該粉砕ローター粉砕部の長さL(mm)と、
該粉砕ローターの外径D(mm)の関係を、L/D≦
0.20とすることである。
【0025】本発明者が検討した結果、粉砕工程で使用
する機械式粉砕機は、図1に示す様な、粉砕された原料
を所定粒径に分級する分級ローターを内蔵する機械式粉
砕機とすることが好ましい。さらにトナーを粉砕する
際、該機械式粉砕機の該粉砕ローター粉砕部の長さL
(mm)と、該粉砕ローターの外径D(mm)の関係
を、L/D≦0.20とすることが好ましく、さらに
は、0.08≦L/D≦0.18とすることが好まし
い。
【0026】即ち、本発明者が検討した結果、機械式粉
砕機を図1に示す様な、粉砕された原料を所定粒径に分
級する分級ローターを内蔵するタイプとし、さらにトナ
ーを粉砕する際、該機械式粉砕機の該粉砕ローター粉砕
部の長さL(mm)と、該粉砕ローターの外径D(m
m)の関係を、L/D≦0.20(さらに好ましくは、
0.08≦L/D≦0.18)とすることにより、トナ
ーの過度な粉砕を防止し、トナーの粒度分布をシャープ
化し、粗粉発生量を少なくでき、また、トナーの表面形
状を任意にコントロールでき、高温高湿環境下でも初期
から良好な現像性、転写性、並びに安定した帯電性を有
する、長寿命なトナーが得られ、さらには、初期から、
また放置後においても高画像濃度の得られるトナーが得
られ、さらには、多数枚耐久性に優れているトナーを得
ることができる。
【0027】上記の理由として、トナーの粒度分布は、
機械式粉砕機内でのトナーの粉砕効率に依存している。
つまり、トナーの粒度分布をシャープ化するには、過粉
砕による微粉の増加を防止し、且つ、粗粉を発生させな
いことが重要である。元来、機械式粉砕機では、トナー
を粉砕する際、衝突式気流粉砕機に比べ過粉砕されにく
いため、微粉の発生量は少ない。しかし、本発明者が検
討した結果、該粉砕ローターの粉砕部の長さが長くなる
にしたがい、つまり、該粉砕ローター粉砕部の長さL/
該粉砕ローターの外径Dの値が大きくなるほど、機械式
粉砕機で粉砕したトナーであっても微粉の発生量が多く
なることが分かった。また、粗粉の発生量を少なくする
ことにより、トナーの粒度分布はよりシャープにするこ
とができる。さらに、トナーの表面形状は、機械式粉砕
機内でのトナーの滞留時間に依存していると考えられ
る。つまり、トナーの表面形状をコントロールするため
には、機械式粉砕機内のトナーの滞留時間をコントロー
ルすることが重要である。本発明において、粉砕工程で
使用する機械式粉砕機を、図1に示す様な、粉砕された
原料を所定粒径に分級する分級ローターを内蔵するタイ
プとすることで、粉砕ローター回転周速及び分級ロータ
ー回転周速を適時調整することにより、トナーの機械式
粉砕機内での滞留時間をコントロールでき、トナーの表
面形状を任意にコントロールすることができる。また、
粉砕された原料を所定粒径に分級する分級ローターを内
蔵し、該粉砕ローター粉砕部の長さLと、該粉砕ロータ
ーの外径Dの関係を適切な状態に制御することにより、
機械式粉砕機内での過粉砕を防止し、粗粉を再粉砕でき
るため、トナーの粒度分布がシャープ化できる。
【0028】尚、該トナーの円形度(平均円形度)とし
ては、0.940乃至1.000の範囲で任意に得るこ
とができる。これは、上述した通り、該機械式粉砕機に
よりトナーの表面形状を任意にコントロールすることが
できるためである。
【0029】本発明における平均円形度は、粒子の形状
を定量的に表現する簡便な方法として用いたものであ
り、本発明では東亜医用電子製フロー式粒子像分析装置
FPIA−1000を用いて測定を行い、測定された粒
子の円形度を下式により求め、測定された全粒子の円形
度の総和を全粒子数で除した値を平均円形度と定義す
る。
【0030】
【数1】
【0031】測定方法としては、ノニオン型界面活性剤
約0.1mgを溶解している水10mlにトナー約5m
gを分散させ分散液を調製し、超音波(20kHz、5
0W)を分散液に5分間照射し、分散液濃度を5000
〜20000個/μlとして、前記装置によりトナーの
円形度を測定する。
【0032】本発明における「平均円形度」とは、トナ
ー粒子の凹凸の度合いの指標であり、トナーが完全な球
形の場合1.000を示し、トナー形状が複雑になるほ
ど平均円形度は小さな値となる。
【0033】さらに、本発明のトナーの製造方法におい
ては、該粉砕ローター外径Dと、該粉砕ローターの外側
表面に設けられた粉砕刃数nとの間の関係が、n/D≧
0.8であることが好ましく、さらには、0.8≦n/
D≦1.3であることが好ましい。n/Dが0.8未満
の場合、所定粒径を得るためには処理能力を落とさなけ
ればならず、トナー生産性上好ましくない。また、トナ
ーの循環量が多くなりすぎるため、粉砕時に過粉砕され
熱によるトナーの表面変質や機内融着を起こしやすいの
でトナー生産性という点から好ましくない。逆にn/D
が1.4以上の場合、粉砕時に過粉砕され熱によるトナ
ーの表面変質や機内融着を起こしやすいので、こちらも
トナー生産性という点から好ましくない。
【0034】さらに、本発明のトナーの製造方法におい
ては、該ライナー内径D’と、該ライナーの内側表面に
設けられた粉砕刃数n’との間の関係が、n’/D’≧
0.8であることが好ましく、さらには、0.8≦n’
/D’≦1.3であることが好ましい。n’/D’が
0.8未満の場合、所定粒径を得るためには処理能力を
落とさなければならず、トナー生産性上好ましくない。
また、トナーの循環量が多くなりすぎるため、粉砕時に
過粉砕され熱によるトナーの表面変質や機内融着を起こ
しやすいのでトナー生産性という点から好ましくない。
逆にn’/D’が1.4以上の場合、粉砕時に過粉砕さ
れ熱によるトナーの表面変質や機内融着を起こしやすい
ので、こちらもトナー生産性という点から好ましくな
い。
【0035】さらに、本発明のトナーの製造方法におい
ては、該機械式粉砕機内に導入する冷風温度T1を5℃
以下とすることが好ましい。該機械式粉砕機内に導入す
る冷風温度T1を5℃以下(より好ましくは0℃以下、
さらに好ましくは−5℃以下)とすることにより、トナ
ーの粒度分布をシャープ化でき、また、トナーの表面形
状を任意にコントロールできる。該機械式粉砕機内に導
入する冷風温度T1を6℃以上とすると、粉砕時に発生
する熱によるトナーの表面変質や、機内融着を起こしや
すいので、トナー生産性という点から好ましくない。
【0036】以上のような構成からなるために、従来の
機械式の粉砕装置に比べ粉砕領域が小さく、被粉砕物が
低融点でシャープメルトな結着樹脂やワックスを含む場
合でも、粉砕領域のライナーおよびローターにおける局
所的な熱発生を抑制でき、被粉砕物の溶融およびワック
スの遊離の発生を防止できる。従って、低融点の低温定
着トナーやカラートナーの製造も容易に行うことができ
る。
【0037】また、粉砕機構の内部に分級機構を有して
いるため、微粉砕品粒度の上限の制御が容易であり、次
工程の分級においても、粗粒側の除去の負荷が小さくな
り、粗粒側は混入した粗大粒子を取り除くことで、所望
の粒度分布のトナー粒子を得ることができる。
【0038】次いで、図2に示すような多分割気流式分
級機を用い、所定粒径範囲外の粒子を分級除去する。
【0039】本発明に係る微粒子群及び粗大粒子を分級
除去する多分割気流式分級機について、図2を用いて詳
述する。
【0040】図2において、側壁22及びGブロック2
3は分級室の一部を形成し、分級エッジブロック24及
び25は分級エッジ17及び18を具備している。Gブ
ロック23は左右に設置位置をスライドさせることが可
能である。また、分級エッジ17及び18は、軸17a
及び18aを中心にして、回動可能であり、分級エッジ
を回動して分級エッジ先端位置を変えることができる。
各分級エッジブロック24及び25は左右に設置位置を
スライドさせることが可能であり、それにともなってそ
れぞれのナイフエッジ型の分級エッジ17及び18も左
右にスライドする。この分級エッジ17及び18によ
り、分級室32の分級域30は3分画されている。
【0041】原料粉体を導入するための原料供給口40
を原料供給ノズル16の最後端部に有し、該原料供給ノ
ズル16の後端部に高圧エアー供給ノズル41と原料粉
体導入ノズル42とを有し且つ分級室32に開口部を有
する原料供給ノズル16を側壁22の右側に設け、該原
料供給ノズル16の下部接線の延長方向に対して長楕円
弧を描く様にコアンダブロック26が設置されている。
分級室32の左部ブロック27は、分級室32の右側方
向にナイフエッジ型の入気エッジ19を具備し、さらに
分級室32の左側には分級室32に開口する入気管14
及び15を設けてある。
【0042】分級エッジ17,18、Gブロック23及
び入気エッジ19の位置は、被分級処理原料であるトナ
ーの種類及び所望の粒径により調整される。
【0043】また、分級室32の上面にはそれぞれの分
画域に対応させて、分級室内に開口する排出口11,1
2及び13を有し、排出口11,12及び13にはパイ
プの如き連通手段が接続されており、それぞれにバルブ
手段のごとき開閉手段を設けてよい。
【0044】原料供給ノズル16は直角筒部と角錘筒部
とからなり、直角筒部の内径と角錘筒部の最も狭い箇所
の内径の比を20:1から1:1、好ましくは10:1
から2:1に設定すると、良好な導入速度が得られる。
【0045】以上のように構成してなる多分割分級域で
の分級操作は、例えば次のようにして行う。即ち、排出
口11,12及び13の少なくとも一つを介して分級室
内を減圧し、分級室内に開口部を有する原料供給ノズル
16中を該減圧によって流動する気流と高圧エアー供給
ノズル41から噴射される圧縮エアーのエゼクター効果
により、好ましくは流速10〜350m/秒の速度で粉
体を原料供給ノズル16を介して分級室に噴出し、分散
する。
【0046】分級室に導入された粉体中の粒子は、コア
ンダブロック26のコアンダ効果による作用と、その際
流入する空気のごとき気体の作用とにより湾曲線を描い
て移動し、それぞれの粒子の粒径及び慣性力の大小に応
じて、大きい粒子(粗粒子)は気流の外側、すなわち分
級エッジ18の外側の第1分画、中間の粒子は分級エッ
ジ18と17の間の第2分画、小さい粒子は分級エッジ
17の内側の第3分画に分級され、分級された大きい粒
子は排出口11より排出され、分級された中間の粒子は
排出口12より排出され、分級された小さい粒子は排出
口13よりそれぞれ排出される。
【0047】上記の粉体の分級において、分級点は、粉
体が分級室32内へ飛び出す位置であるコアンダブロッ
ク26の下端部分に対する分級エッジ17及び18のエ
ッジ先端位置によって主に決定される。さらに、分級点
は分級気流の吸引流量あるいは原料供給ノズル16から
の粉体の噴出速度等の影響を受ける。
【0048】さらに、図2に示す形式の多分割気流式分
級機では、原料供給ノズル,原料粉体導入ノズル,高圧
エアー供給ノズルを多分割気流式分級機の上面部に具備
し、該分級エッジを具備する分級エッジブロックが、分
級域の形状を変更できるようにその位置を変更し得るよ
うにしたため、従来の気流式分級装置よりも分級精度を
飛躍的に向上させることができる。
【0049】尚、分級工程で分級されて発生したトナー
粗粉は、再度粉砕工程に戻して粉砕する。また分級工程
で発生した微粉は、トナー原料の配合工程に戻して再利
用してもよい。
【0050】また、真比重が1.2g/cm3を超える
トナー粒子、所謂磁性トナー粒子を製造する場合におい
ては、粒子の大きさに対応する質量差が大きくなるた
め、分級精度が良くなり、さらに磁性トナー粒子におい
ては、その自己研磨性により、装置への付着が少ないた
め、本発明の方法が好ましく用いられる。
【0051】本発明に係るトナー粒子の構成素材につい
て説明する。
【0052】トナー粒子を構成する結着樹脂としては、
通常トナーに用いられているあらゆる樹脂を使用するこ
とができるが、例としては、以下のようなものが挙げら
れる。
【0053】本発明係るトナーに使用される結着樹脂の
種類としては、例えば、ポリスチレン、ポリ−p−クロ
ルスチレン、ポリビニルトルエンの如きスチレン及びそ
の置換体の単重合体;スチレン−p−クロルスチレン共
重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン
−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸エ
ステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重
合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合
体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−
ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチ
ルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共
重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イ
ソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−イン
デン共重合体の如きスチレン系共重合体;ポリ塩化ビニ
ル、フェノール樹脂、天然変性フェノール樹脂、天然樹
脂変性マレイン酸樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹
脂、ポリ酢酸ビニル、シリコーン樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリウレタン、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エポ
キシ樹脂、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール、テル
ペン樹脂、クマロンインデン樹脂及び石油系樹脂が使用
できる。架橋されたスチレン系樹脂も好ましい結着樹脂
である。
【0054】スチレン系共重合体のスチレンモノマーに
対するコモノマーとしては、例えば、アクリル酸、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸
−2−エチルヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリ
ル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル、アクリルアミドのような二
重結合を有するモノカルボン酸もしくはその置換体;例
えば、マレイン酸、マレイン酸ブチル、マレイン酸メチ
ル、マレイン酸ジメチルのような二重結合を有するジカ
ルボン酸及びその置換体;例えば、塩化ビニル、酢酸ビ
ニル、安息香酸ビニルのようなビニルエステル類;例え
ば、エチレン、プロピレン、ブチレンのようなエチレン
系オレフィン類;例えば、ビニルメチルケトン、ビニル
ヘキシルケトンのようなビニルケトン類;例えば、ビニ
ルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソ
ブチルエーテルのようなビニルエーテル類;が挙げられ
る。これらのビニル単量体は、単独もしくは組み合わせ
て用いられる。
【0055】ここで架橋剤としては、主として2個以上
の重合可能な二重結合を有する化合物が用いられ、例え
ば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレンのような芳
香族ジビニル化合物;例えば、エチレングリコールジア
クリレート、エチレングリコールジメタクリレート及び
1,3−ブタンジオールジメタクリレートのような二重
結合を2個有するカルボン酸エステル;ジビニルアニリ
ン、ジビニルエーテル、ジビニルスルフィド及びジビニ
ルスルホンのジビニル化合物;及び3個以上のビニル基
を有する化合物;が単独もしくは混合物として使用でき
る。
【0056】本発明に係るトナーおいては、定着時の定
着部材からの離型性の向上、定着性の向上の点から次の
ようなワックス類をトナー中に含有させる。パラフィン
ワックス及びその誘導体、マイクロクリスタリンワック
ス及びその誘導体、フィッシャートロプシュワックス及
びその誘導体、ポリオレフィンワックス及びその誘導
体、カルナバワックス及びその誘導体などで、誘導体に
は酸化物や、ビニル系モノマーとのブロック共重合物、
グラフト変性物を含む。その他、アルコール、脂肪酸、
酸アミド、エステル、ケトン、硬化ヒマシ油及びその誘
導体、植物系ワックス、動物性ワックス、鉱物系ワック
ス、ペトロラクタム等も利用できる。
【0057】本発明に係るトナーには荷電制御剤をトナ
ー粒子に配合(内添)、またはトナー粒子と混合(外
添)して用いることが好ましい。荷電制御剤によって、
現像システムに応じた最適の荷電量コントロールが可能
となり、特に本発明のトナーにおいては、粒度分布と荷
電量とのバランスをさらに安定したものとすることが可
能である。トナーを負荷電性に制御するための負荷電制
御剤としては、下記物質がある。
【0058】例えば有機金属錯体、キレート化合物が有
効であり、モノアゾ金属錯体、アセチルアセトン金属錯
体、芳香族ハイドロキシカルボン酸金属錯体、芳香族ジ
カルボン酸金属錯体がある。他には、芳香族ハイドロキ
シカルボン酸、芳香族モノカルボン酸及び芳香族ポリカ
ルボン酸及びその金属塩、無水物、エステル類、ビスフ
ェノールの如きフェノール誘導体類がある。
【0059】トナーを正荷電性に制御するための正荷電
制御剤として下記物質がある。
【0060】例えば、ニグロシン及び脂肪酸金属塩等に
よる変性物;トリブチルベンジルアンモニウム−1−ヒ
ドロキシ−4−ナフトスルフォン酸塩、テトラブチルア
ンモニウムテトラフルオロボレートの如き四級アンモニ
ウム塩、及びこれらの類似体であるホスホニウム塩の如
きオニウム塩及びこれらのレーキ顔料;トリフェニルメ
タン染料及びこれらのレーキ顔料(レーキ化剤として
は、燐タングステン酸、燐モリブデン酸、燐タングステ
ンモリブデン酸、タンニン酸、ラウリン酸、没食子酸、
フェリシアン化物、フェロシアン化物等);高級脂肪酸
の金属塩;ジブチルスズオキサイド、ジオクチルスズオ
キサイド、ジシクロヘキシルスズオキサイドの如きジオ
ルガノスズオキサイド;ジブチルスズボレート、ジオク
チルスズボレート、ジシクロヘキシルスズボレートの如
きジオルガノスズボレート類;がある。
【0061】これらの荷電制御剤は、単独あるいは2種
類以上組み合わせて用いることができる。
【0062】上述した荷電制御剤は微粒子状として用い
ることが好ましく、この場合これらの荷電制御剤の個数
平均粒径は4μm以下さらには3μm以下が特に好まし
い。これらの荷電制御剤をトナーに内添する場合は、結
着樹脂100質量部に対して0.1〜20質量部、特に
0.2〜10質量部トナーに含有されることが好まし
い。
【0063】本発明に用いられる着色剤は、黒色着色剤
としてカーボンブラック,磁性体,以下に示すイエロー
着色剤、マゼンタ着色剤及びシアン着色剤の如き有彩色
着色剤によって黒色に調色されるように組み合わせたも
のが利用される。
【0064】イエロー着色剤としては、縮合アゾ化合
物,イソインドリノン化合物,アンスラキノン化合物,
アゾ金属錯体,メチン化合物,アリルアミド化合物に代
表される化合物が用いられる。具体的には、C.I.ピ
グメントイエロー12、13、14、15、17、6
2、74、83、93、94、95、97、109、1
10、111、120、127、128、129、14
7、168、174、176、180、181、191
が好適に用いられる。
【0065】マゼンタ着色剤としては、縮合アゾ化合
物,ジケトピロロピロール化合物,アンスラキノン,キ
ナクリドン化合物,塩基染料レーキ化合物,ナフトール
化合物,ベンズイミダゾロン化合物,チオインジゴ化合
物,ペリレン化合物が用いられる。具体的には、C.
I.ピグメントレッド2、3、5、6、7、23、4
8:2、48:3、48:4、57:1、81:1、1
44、146、166、169、177、184、18
5、202、206、220、221、254が特に好
ましい。
【0066】シアン着色剤としては、銅フタロシアニン
化合物及びその誘導体,アンスラキノン化合物,塩基染
料レーキ化合物が利用できる。具体的には、C.I.ピ
グメントブルー1、7、15、15:1、15:2、1
5:3、15:4、60、62、66等が特に好適に利
用できる。
【0067】これらの着色剤は、単独又は混合しさらに
は固溶体の状態で用いることができる。本発明におい
て、着色剤は、色相角,彩度,明度,耐候性,OHP透
明性,トナー中への分散性を考慮して選択される。これ
らの有彩色着色剤は、結着樹脂100質量部に対し1〜
20質量部トナー中に含有される。
【0068】本発明のトナーの製造方法は、結着樹脂1
00質量部に対し30〜200質量部の磁性体を添加し
た磁性トナーにおいて特に効果を発揮する。
【0069】磁性体としては、鉄,コバルト,ニッケ
ル,銅,マグネシウム,マンガン,アルミニウム又は珪
素の元素を含む金属酸化物などがある。中でも四三酸化
鉄,γ−酸化鉄の如き酸化鉄を主成分とするものが好ま
しい。トナー帯電性コントロールの観点から硅素元素ま
たはアルミニウム元素の如き他の元素を含有していても
よい。これら磁性粒子は、窒素吸着法によるBET比表
面積が好ましく2〜30m2/g、特に3〜28m2/
g、さらにモース硬度が5〜7の磁性粉が好ましい。
【0070】磁性体の形状としては、8面体,6面体,
球体,針状,鱗片状などがあるが、8面体,6面体,球
体及び不定型の如き異方性の少ない形状のものが画像濃
度を高める上で好ましい。磁性体の平均粒径としては、
好ましくは0.05〜1.0μm、より好ましくは0.
1〜0.6μm、さらに好ましくは、0.1〜0.4μ
mであることが良い。
【0071】磁性体量は結着樹脂100質量部に対し3
0〜200質量部、好ましくは40〜200質量部、さ
らには50〜150質量部が好ましい。30質量部未満
では、トナー搬送に磁気力を用いる現像器においては、
搬送性が不十分で現像剤担持体上の現像剤層にムラが生
じ画像ムラとなる傾向であり、さらに現像剤トリボの上
昇に起因する画像濃度の低下が生じ易い傾向がある。
【0072】本発明に係るトナーに含有される無機微粉
体としては公知のものを用いることができるが、帯電安
定性,現像性,流動性及び保存性向上のため、シリカ,
アルミナ,チタニアあるいはその複酸化物の中から選ば
れることが好ましい。さらには、シリカであることがよ
り好ましい。例えば、シリカは硅素ハロゲン化物やアル
コキシドの蒸気相酸化により生成されたいわゆる乾式シ
リカ又はヒュームドシリカと称される乾式シリカ、及
び、アルコキシド,水ガラス等から製造されるいわゆる
湿式シリカの両者が使用可能であるが、表面及びシリカ
微粉体の内部にあるシラノール基が少なく、またNa2
O,SO3 2-の如き製造残滓の少ない乾式シリカの方が
好ましい。また乾式シリカにおいては、製造工程におい
て例えば、塩化アルミニウム,塩化チタンの如き他の金
属ハロゲン化合物を硅素ハロゲン化合物と共に用いるこ
とによって、シリカと他の金属酸化物の複合微粉体を得
ることも可能でありそれらも包含する。
【0073】本発明に係るトナーに用いられる無機微粉
末は、BET法で測定した窒素吸着による比表面積が3
0m2/g以上、特に50〜400m2/gの範囲のもの
が良好な結果を与え、トナー100質量部に対してシリ
カ微粉末0.1〜8質量部、好ましくは0.5〜5質量
部、さらに好ましくは1.0を超えて3.0質量部まで
使用するのが特に良い。
【0074】また、本発明に係るトナーに用いられる無
機微粉末は、必要に応じ、疎水化、帯電性制御等の目的
でシリコーンワニス、各種変性シリコーンワニス、シリ
コーンオイル、各種変性シリコーンオイル、シランカッ
プリング剤、官能基を有するシランカップリング剤、そ
の他有機硅素化合物、有機チタン化合物等の処理剤で、
あるいは、種々の処理剤で併用して処理されていること
も可能であり好ましい。
【0075】また、転写性および/またはクリーニング
性向上のために前記無機微粉体に加えて、一次粒径30
nmを超える(好ましくは比表面積が50m2/g未
満)、より好ましくは一次粒径50nm以上(好ましく
は比表面積が30m2/g未満)の無機又は有機の球状
に近い微粒子をさらに添加することも好ましい形態のひ
とつである。例えば球状シリカ粒子、球状ポリメチルシ
ルセスキオキサン粒子、球状樹脂粒子等が好ましく用い
られる。
【0076】本発明に係るトナーにおいては、実質的な
悪影響を与えない範囲内でさらに他の添加剤、例えばポ
リフッ化エチレン粉末、ステアリン酸亜鉛粉末、ポリフ
ッ化ビニリデン粉末の如き滑剤粉末;酸化セリウム粉
末、炭化硅素粉末、チタン酸ストロンチウム粉末の如き
研磨剤;例えば酸化チタン粉末、酸化アルミニウム粉末
の如き流動性付与剤;ケーキング防止剤;例えばカーボ
ンブラック粉末、酸化亜鉛粉末、酸化スズ粉末の如き導
電性付与剤;逆極性の有機微粒子及び逆極性の無機微粒
子の如き現像性向上剤を用いることもできる。
【0077】次に、上記に挙げたようなトナー粒子の形
成材料及び外添剤等を用いて、本発明のトナーの製造方
法でトナーを製造する手順について説明する。
【0078】まず、原料混合工程では、トナー内添剤と
して、少なくとも樹脂、着色剤を所定量秤量して配合
し、混合する。混合装置の一例としては、ダブルコン・
ミキサー、V型ミキサー、ドラム型ミキサー、スーパー
ミキサー、ヘンシェルミキサー、ナウターミキサー等が
ある。
【0079】次に、上記で配合し、混合したトナー原料
を溶融混練して、樹脂類を溶融し、その中に着色剤等を
分散させる。その溶融混練工程では、例えば、加圧ニー
ダー、バンバリィミキサー等のバッチ式練り機や、連続
式の練り機を用いることができる。近年では、連続生産
できる等の優位性から、1軸または2軸押出機が主流と
なっており、例えば、神戸製鋼所社製KTK型2軸押出
機、東芝機械社製TEM型2軸押出機、ケイ・シー・ケ
イ社製2軸押出機、池貝鉄工社製PCM2軸押出機、ブ
ス社製コ・ニーダー等が一般的に使用される。さらに、
トナー原料を溶融混練することによって得られる着色樹
脂組成物は、溶融混練後、2本ロール等で圧延され、水
冷等で冷却する冷却工程を経て冷却固化される。
【0080】上記で得られた着色樹脂組成物の冷却固化
物は、次いで、粉砕工程で所望の粒径にまで粉砕され
る。粉砕工程では、まず、クラッシャー、ハンマーミ
ル、フェザーミル等で粗粉砕され、本発明の粉砕・分級
方法によってトナー粒子が得られる。
【0081】さらに、上記のようにして得られたトナー
に外添剤を外添処理する方法としては、分級されたトナ
ーと公知の各種外添剤を所定量配合し、ヘンシェルミキ
サー、スーパーミキサー等の粉体にせん断力を与える高
速撹拌機を外添機として用いて、撹拌・混合することが
好ましい。
【0082】トナーの粒度分布は、種々の方法によって
測定できるが、本発明においては、次の測定装置を用い
て行った。
【0083】即ち、測定装置としては、コールターカウ
ンターTA−II型あるいはコールターマルチサイザー
II(コールター社製)を用いた。電解液は1級塩化ナ
トリウムを用いて約1%NaCl水溶液を調製する。例
えば、ISOTON R−II(コールターサイエンテ
ィフィックジャパン社製)が使用できる。測定法として
は前記電解液水溶液100〜150ml中に分散剤とし
て界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸
塩を、0.1〜5ml加え、さらに測定試料を2〜20
mg加える。試料を懸濁した電解液は超音波分散機で約
1〜3分間分散処理を行ない、前記測定装置により、ア
パチャーとして100μmアパチャーを用い、トナーの
体積,個数を測定して体積分布と個数分布とを算出し
た。それから、本発明に係る体積分布から求める重量基
準の重量平均粒径を求めた。
【0084】ここで、トナーの粒度分布は、個数分布か
ら求めた4.00μm以下のトナーの累積個数値が小さ
いほど、粒度分布がシャープなことを示し、大きいとブ
ロードな粒度分布であることを示す。また、体積分布か
ら求めた10.08μm以上、もしくは、16.0μm
以上のトナーの累積個数値が小さいほど、粒度分布がシ
ャープなことを示し、大きいとブロードな粒度分布であ
ることを示す。
【0085】さらに、体積分布から求めた、16.0μ
m以上のトナーの累積個数値は、粗大粒子の存在量を示
す。
【0086】
【実施例】以下、トナーの具体的な製造方法、実施例及
び比較例をもって本発明を具体的に説明する。
【0087】 <実施例1> ・スチレン−nブチルアクリレート−マレイン酸モノブチルアクリレート 共重合体 100質量部 ・磁性酸化鉄(平均粒径0.22μm) 100質量部 ・低分子量エチレン−プロピレン共重合体 3質量部 ・モノアゾ染料の鉄錯体 2質量部 上記の処方の材料をヘンシェルミキサー(FM−75
型、三井三池化工機(株)製)でよく混合した後、温度
110℃に設定した二軸混練機(PCM−30型、池貝
鉄工(株)製)にて混練した。得られた混練物を冷却
し、ハンマーミルにて1mm以下に粗粉砕し、トナー製
造用の粗砕物を得た。
【0088】得られたトナー粗砕物を、図1に示す機械
式粉砕機(イノマイザーINM−30型、ホソカワミク
ロン(株)製を以下の通り改造した改造機)を用い、粉
砕ローター回転数7600rpm(周速を159m/s
ec)、分級ローター 回転数4000rpm、風量2
5Nm3/minで粉砕した。その際、本実施例におい
ては、粉砕ローター2の粉砕部の長さLと粉砕ローター
2の外径Dの関係L/Dを0.13とし、冷風温度T1
を−15℃とした。また、粉砕ローター2とライナー3
の間隔を1.0mm、粉砕ローター刃数n/粉砕ロータ
ー外径Dを1.0、ライナー刃数n'/ライナー内径D'
を0.8とした。尚、原料粗砕物の機械式粉砕機への供
給量は、排気温度T2が45℃以下になるように調整し
た。
【0089】得られた微粉砕物は、重量平均径6.3μ
m(粒径4.00μm以下の粒子を49個数%含有し、
粒径10.08μm以上の粒子を1.4体積%含有)で
あった。
【0090】次に、得られた微粉砕物を図2に示したよ
うな多分割気流分級機を用い、微粒子と粗粒子を除去し
た。重量平均径6.8μm(粒径4.00μm以下の粒
子を19個数%含有し、粒径10.08μm以上の粒子
を1.2体積%、粒径16.0μm以上の粒子を0.1
体積%未満含有する)のトナー粒子を分級収率85%で
得た。得られたトナー粒子の平均円形度を測定した結
果、0.959であった。真比重は、1.8g/cm3
であった。また、分級エッジを確認したところトナー原
材料の融着物は見られなかった。
【0091】このトナー粒子100質量部に対して、B
ET法による比表面積が110m2/gである疎水性シ
リカを1.2質量部添加し、ヘンシェルミキサーにて外
添混合しトナーとした。
【0092】このトナーを用いて、キヤノン製のレーザ
ージェットプリンターLBP−950改造機(A4横送
りで32枚/分から50枚/分に改造)に搭載して画出
し試験を行い、トナーの画像特性を評価した。
【0093】[評価−1] (放置後濃度差)トナーを現像器中に入れ、常温常湿室
(23℃,60%RH)に一晩(12時間以上)放置す
る。印字比率6%のプリントパターンで1000枚画出
し後、画像濃度を測定する。現像器を取り出して、高温
高湿室(32.5℃,85%RH)に一晩(12時間)
放置する。現像器を常温常湿室へ戻した後、速やかに5
0枚画出しを行い前日と同様にして画像濃度を測定す
る。前日の最後の画像濃度と1枚目画像濃度を比較す
る。評価レベルは1000枚目濃度(前日の最後)と放
置後濃度の差で確認する。(値が小さいほど良い)本実
施例においては、表1に示したように、濃度差0.05
未満であった。 ◎:濃度差0.05未満 ○:濃度差0.05以上〜0.10未満 △:濃度差0.10以上〜0.30未満 ×:濃度差0.30以上
【0094】[評価−2] (放置後立ち上がり)前記の放置後濃度差の評価におい
て、現像器を常温常湿室へ戻した後、速やかに50枚画
出しを行った結果の画像濃度が、1000枚目(前日の
最後)の濃度との差が0.02以下となった枚数。本実
施例においては、表1に示したように、5枚未満で回復
した。 ◎:5枚未満 ○:5枚以上〜10枚未満 △:10枚以上〜30枚未満 ×:30枚以上
【0095】[評価−3] (転写率)トナーを現像器中に入れ、高温高湿室(3
2.5℃,85%RH)に一晩(12時間)放置する。
現像器の質量を測定後、現像器を設置し、現像スリーブ
を3分間から回転させた。この時、本体内のクリーナー
部及び廃トナー回収部は事前に一旦取外し、質量を測定
しておく。印字比率6%のプリントパターンで500枚
画出しを行い、転写率を評価した。本実施例において
は、表1に示したように、転写効率は93%となった。
尚、転写率は以下の計算式で算出した。 転写率[%]={現像器減少量−(クリーナー部増量+
廃トナー回収部増量)}/現像器減少量×100
【0096】[評価−4] (全面黒画像の欠陥)高温高湿室(32.5℃,85%
RH)において、印字比率6%のプリントパターンで1
0000枚画出し後、全面黒画像を画出しした時の画像
状況。粗大粒子の混入があると、白抜けが発生する。本
実施例においては、表1に示したように、画像欠陥は無
く良好な黒画像が得られた。 ◎:画像欠陥は無し ○:わずかに白抜けが見られるが実用上問題のない程度 △:白抜けが見られる ×:白抜けが目立つ
【0097】<実施例2>実施例1と同様のトナー原料
粗砕物を、粉砕ローター2の粉砕部の長さLと粉砕ロー
ター2の外径Dの関係L/Dを0.06にし、粉砕ロー
ター回転数6600rpm(周速を138m/se
c)、分級ローター回転数4300rpmにする以外
は、実施例1と同様に図1に示す機械式粉砕機を用い微
粉砕した。尚、原料粗砕物の供給量は、L/Dが小さい
ため、実施例1の0.5倍であった。
【0098】得られた微粉砕物は、重量平均径6.3μ
m(粒径4.00μm以下の粒子を45個数%含有し、
粒径10.08μm以上の粒子を1.0体積%含有)で
あった。
【0099】次に、得られた微粉砕物を図2に示したよ
うな多分割気流分級機を用い、微粒子と粗粒子を除去し
た。重量平均径6.8μm(粒径4.00μm以下の粒
子を19個数%含有し、粒径10.08μm以上の粒子
を0.9体積%、粒径16.0μm以上の粒子を0.1
体積%未満含有する)のトナー粒子を分級収率87%で
得た。得られたトナー粒子の平均円形度を測定した結
果、0.949であった。また、分級エッジを確認した
ところトナー原材料の融着物は見られなかった。
【0100】実施例1と同様に、得られたトナー粒子に
疎水性シリカを外添混合しトナーを得た。
【0101】このトナーを用いて、実施例1と同様にレ
ーザージェットプリンターLBP−950改造機で画像
評価を行った。表1に示すように実施例1と同様に良好
な結果が得られた。
【0102】<実施例3>実施例1と同様のトナー原料
粗砕物を、粉砕ローター2の粉砕部の長さLと粉砕ロー
ター2の外径Dの関係L/Dを0.19にし、粉砕ロー
ター回転数7900rpm(周速を165m/se
c)、分級ローター回転数4000rpmにする以外
は、実施例1と同様に図1に示す機械式粉砕機を用い微
粉砕した。尚、原料粗砕物の供給量は実施例1の1.3
倍であった。
【0103】得られた微粉砕物は、重量平均径6.3μ
m(粒径4.00μm以下の粒子を53個数%含有し、
粒径10.08μm以上の粒子を1.8体積%含有)で
あった。実施例1に比べ、粒径4.00μm以下の粒子
が多くなっているが、L/Dが大きいため、過粉砕気味
になったためである。
【0104】次に、得られた微粉砕物を図2に示したよ
うな多分割気流分級機を用い、微粒子と粗粒子を除去し
た。重量平均径6.8μm(粒径4.00μm以下の粒
子を20個数%含有し、粒径10.08μm以上の粒子
を1.6体積%、粒径16.0μm以上の粒子を0.1
体積%未満含有する)のトナー粒子を分級収率82%で
得た。得られたトナー粒子の平均円形度を測定した結
果、0.956であった。また、分級エッジを確認した
ところトナー原材料の融着物は見られなかった。
【0105】実施例1と同様に、得られたトナー粒子に
疎水性シリカを外添混合しトナーを得た。
【0106】このトナーを用いて、実施例1と同様にレ
ーザージェットプリンターLBP−950改造機で画像
評価を行った。表1に示すように実施例1と同様に良好
な結果が得られた。
【0107】<実施例4>実施例1と同様のトナー原料
粗砕物を、風量を15Nm3/minにし、粉砕ロータ
ー回転数7000rpm(周速を146m/sec)、
分級ローター回転数3600rpmにする以外は、実施
例1と同様に図1に示す機械式粉砕機を用い微粉砕し
た。尚、原料粗砕物の供給量は実施例1の0.6倍であ
った。
【0108】得られた微粉砕物は、重量平均径6.2μ
m(粒径4.00μm以下の粒子を46個数%含有し、
粒径10.08μm以上の粒子を1.0体積%含有)で
あった。
【0109】次に、得られた微粉砕物を図2に示したよ
うな多分割気流分級機を用い、微粒子と粗粒子を除去し
た。重量平均径6.7μm(粒径4.00μm以下の粒
子を19個数%含有し、粒径10.08μm以上の粒子
を1.1体積%、粒径16.0μm以上の粒子を0.1
体積%未満含有する)のトナー粒子を分級収率86%で
得た。得られたトナー粒子の平均円形度を測定した結
果、0.953であった。また、分級エッジを確認した
ところトナー原材料の融着物は見られなかった。
【0110】実施例1と同様に、得られたトナー粒子に
疎水性シリカを外添混合しトナーを得た。
【0111】このトナーを用いて、実施例1と同様にレ
ーザージェットプリンターLBP−950改造機で画像
評価を行った。表1に示すように実施例1と同様に良好
な結果が得られた。
【0112】<比較例1>実施例1と同様のトナー原料
粗砕物を、衝突式気流粉砕装置(IDS−5型:日本ニ
ューマチック工業(株)製/粗粒子除去の分級手段DS
−5と衝突式気流粉砕機I−5との閉回路)により微粉
砕した。
【0113】尚、本比較例においては、該衝突式気流粉
砕機で使用する圧縮空気圧を6.0kg/cm3Gとし
た。また、重量平均径が6.5μmとなるように供給量
を調節し微粉砕した。
【0114】この時、衝突式気流粉砕装置で粉砕されて
得られた微粉砕品は、重量平均径が6.4μm(粒径
4.00μm以下の粒子を66個数%含有し、粒径1
0.08μm以上の粒子を3.9体積%含有)であっ
た。実施例と比較すると、微粉の値が大きく、ブロード
な粒度分布であった。
【0115】次に、気流式分級機(DS−5型:日本ニ
ューマチック工業(株)製)を用い微粉を除去し、重量
平均径6.8μm(粒径4.00μm以下の粒子を20
個数%含有し、粒径10.08μm以上の粒子を4.4
体積%、粒径16.0μm以上の粒子を0.6体積%含
有する)のトナー粒子を分級収率68%で得た。得られ
たトナーの平均円形度を測定した結果、0.932であ
った。
【0116】実施例1と同様に、得られたトナー粒子に
疎水性シリカを外添混合しトナーを得た。
【0117】このトナーを用いて、実施例1と同様にレ
ーザージェットプリンターLBP−950改造機で画像
評価を行った。実施例1に比べ画像濃度が低く、また転
写率も低い。これは、トナーの表面形状が丸くないため
である。また、粗大粒子が含まれているため、画像欠陥
も見られた。
【0118】<比較例2>実施例1と同様のトナー原料
粗砕物を、衝突式気流粉砕装置(IDS−5型:日本ニ
ューマチック工業(株)製/粗粒子除去の分級手段DS
−5と衝突式気流粉砕機I−5との閉回路)により微粉
砕した。
【0119】尚、本比較例においては、衝突式気流粉砕
装置(IDS−5型/粗粒子除去の分級手段DS−5と
衝突式気流粉砕機I−5との閉回路)での循環量を増や
すことを目的とし衝突式気流粉砕機で使用する圧縮空気
圧を4.0kg/cm3Gとした。また、重量平均径が
6.5μmとなるように供給量を調節し微粉砕した。供
給量は、比較例1の0.52倍であった。
【0120】この時、衝突式気流粉砕装置で粉砕されて
得られた微粉砕品は、重量平均径が6.4μm(粒径
4.00μm以下の粒子を62個数%含有し、粒径1
0.08μm以上の粒子を3.3体積%含有)であっ
た。実施例と比較すると、微粉の値が大きく、ブロード
な粒度分布であった。
【0121】次に、気流式分級機(DS−5型:日本ニ
ューマチック工業(株)製)を用い微粉を除去し、重量
平均径6.8μm(粒径4.00μm以下の粒子を20
個数%含有し、粒径10.08μm以上の粒子を3.9
体積%、粒径16.0μm以上の粒子を0.4体積%含
有する)のトナー粒子を分級収率69%で得た。得られ
たトナーの平均円形度を測定した結果、0.933であ
った。本比較例においては、比較例1より、衝突式気流
粉砕機の圧縮空気圧を下げ、原料供給量を減らして、衝
突式気流粉砕装置内のトナー循環量を増加させたが、ト
ナー形状は比較例1と変化はなかった。
【0122】実施例1と同様に、得られたトナー粒子に
疎水性シリカを外添混合しトナーを得た。
【0123】このトナーを用いて、実施例1と同様にレ
ーザージェットプリンターLBP−950改造機で画像
評価を行った。比較例1と同様に満足の行く結果は得ら
れなかった。
【0124】<比較例3>実施例1と同様のトナー原料
粗砕物を、機械式粉砕機KTE−2型(川崎重工業
(株)製)を用い、粉砕ローター回転数6900rpm
(周速を152m/sec)、風量15Nm3/min
で粉砕した。ここで粉砕ローターの粉砕部の長さLと粉
砕ローターの外径Dの関係L/Dは、1.20であり、
冷風温度T1を−12℃とした。尚、原料粗砕物の機械
式粉砕機への供給量は、排気温度T2が45℃以下にな
るように調整した。
【0125】得られた微粉砕物は、重量平均径6.3μ
m(粒径4.00μm以下の粒子を52個数%含有し、
粒径10.08μm以上の粒子を2.0体積%含有)で
あった。
【0126】次に、気流式分級機(DS−5型)を用い
微粉を除去し、重量平均径6.9μm(粒径4.00μ
m以下の粒子を19個数%含有し、粒径10.08μm
以上の粒子を2.5体積%、粒径16.0μm以上の粒
子を0.2体積%含有する)のトナー粒子を分級収率7
8%で分級品トナーを得た。得られたトナー粒子の平均
円形度を測定した結果、0.956であった。
【0127】実施例1と同様に、得られたトナー粒子に
疎水性シリカを外添混合しトナーを得た。
【0128】このトナーを用いて、実施例1と同様にレ
ーザージェットプリンターLBP−950改造機で画像
評価を行った。表1に示したように、放置後の立ち上が
りが実施例1に比べ遅くなっている。これは、L/Dが
大きいため、一部の材料が粉砕装置内で熱を過度に受け
たため、不均一になっているためと思われる。
【0129】<比較例4>実施例1と同様のトナー原料
粗砕物を、機械式粉砕機KTE−2型を用い、粉砕ロー
ター回転数6500rpm(周速を143m/se
c)、風量12Nm3/minで粉砕した。ここで粉砕
ローターの粉砕部の長さLと粉砕ローターの外径Dの関
係L/Dは、1.20であり、冷風温度T1を−12℃
とした。尚、原料粗砕物の機械式粉砕機への供給量は、
比較例3の0.4倍であった。
【0130】得られた微粉砕物は、重量平均径6.2μ
m(粒径4.00μm以下の粒子を51個数%含有し、
粒径10.08μm以上の粒子を0.8体積%含有)で
あった。
【0131】次に、気流式分級機(DS−5型)を用い
微粉を除去し、重量平均径6.9μm(粒径4.00μ
m以下の粒子を19個数%含有し、粒径10.08μm
以上の粒子を1.1体積%、粒径16.0μm以上の粒
子を0.1体積%含有する)のトナー粒子を分級収率7
8%で分級品トナーを得た。本比較例においては、比較
例3より、機械式粉砕機KTM−E2型の粉砕条件を、
粉砕ローター回転数6500rpm(周速を143m/
sec)、風量12Nm3/minに変更して、粉砕を
行ったが、得られたトナー粒子の平均円形度を測定した
結果は、比較例3と同様の0.956であり、トナー形
状を変化させることはできなかった。
【0132】実施例1と同様に、得られたトナー粒子に
疎水性シリカを外添混合しトナーを得た。このトナーを
用いて、実施例1と同様にレーザージェットプリンター
LBP−950改造機で画像評価を行った。
【0133】
【表1】
【0134】 <実施例5> ・不飽和ポリエステル樹脂 100質量部 ・磁性酸化鉄(平均粒径0.22μm) 90質量部 ・低分子量エチレン−プロピレン共重合体 3質量部 ・モノアゾ染料の鉄錯体 1質量部 上記の処方の材料をヘンシェルミキサー(FM−75
型、三井三池化工機(株)製)でよく混合した後、温度
110℃に設定した二軸混練機(PCM−30型、池貝
鉄工(株)製)にて混練した。得られた混練物を冷却
し、ハンマーミルにて1mm以下に粗粉砕し、トナー製
造用の粗砕物を得た。
【0135】得られたトナー原料粗砕物を、分級ロータ
ーの回転数を4500rpmとする以外は、実施例1と
同様に図1に示す機械式粉砕機で粉砕した。
【0136】得られた微粉砕物は、重量平均径6.9μ
m(粒径4.00μm以下の粒子を49個数%含有し、
粒径10.08μm以上の粒子を3.9体積%含有)で
あった。
【0137】次に、得られた微粉砕物を図2に示したよ
うな多分割気流分級機を用い、微粒子と粗粒子を除去し
た。重量平均径7.5μm(粒径4.00μm以下の粒
子を12個数%含有し、粒径10.08μm以上の粒子
を4.0体積%含有する)のトナー粒子を分級収率85
%で得た。得られたトナー粒子の平均円形度を測定した
結果、0.955であった。真比重は、1.7g/cm
3であった。また、分級エッジを確認したところトナー
原材料の融着物は見られなかった。
【0138】このトナー粒子100質量部に対して、B
ET法による比表面積が150m2/gである疎水性シ
リカを1.2質量部添加し、ヘンシェルミキサーにて外
添混合しトナーとした。
【0139】このトナーを、キヤノン製の複写機GP−
225に搭載して画出し試験を行い、トナーの画像特性
を評価した。評価は、印字比率6%のテストチャートを
用いて画出しを行った以外は、実施例1と同様な評価を
行った。表2に示したように良好な結果が得られた。
【0140】<比較例5>実施例5と同様のトナー原料
粗砕物を、比較例1と同じ衝突式気流粉砕装置(IDS
−5型)により微粉砕した。
【0141】尚、本比較例においては、該衝突式気流粉
砕機で使用する圧縮空気圧を6.0kg/cm3Gとし
た。また、重量平均径が6.9μmとなるように供給量
を調節し微粉砕した。
【0142】この時、衝突式気流粉砕装置で粉砕されて
得られた微粉砕品は、重量平均径が7.0μm(粒径
4.00μm以下の粒子を66個数%含有し、粒径1
0.08μm以上の粒子を5.6体積%含有)であっ
た。実施例と比較すると、微粉の値が大きく、ブロード
な粒度分布であった。
【0143】次に、気流式分級機(DS−5型:日本ニ
ューマチック工業(株)製)を用い微粉を除去し、重量
平均径7.5μm(粒径4.00μm以下の粒子を15
個数%含有し、粒径10.08μm以上の粒子を6.2
体積%、粒径16.0μm以上の粒子を0.8体積%含
有する)のトナー粒子を分級収率70%で得た。得られ
たトナーの平均円形度を測定した結果、0.931であ
った。
【0144】実施例5と同様に、得られたトナー粒子に
疎水性シリカを外添混合しトナーを得た。このトナーを
用いて、実施例5と同様に複写機GP−225で画像評
価を行った。結果を表2に示す。
【0145】<比較例6>実施例5と同様のトナー原料
粗砕物を、機械式粉砕機KTE−2型を用い、粉砕ロー
ター回転数6900(周速を152m/sec)rp
m、風量12Nm3/minで粉砕した。ここでKTE
−2型の粉砕ローターの粉砕部の長さLと粉砕ローター
の外径Dの関係L/Dは、1.20であり、冷風温度T
1を−12℃とした。
【0146】得られた微粉砕物は、重量平均径6.7μ
m(粒径4.00μm以下の粒子を62個数%含有し、
粒径10.08μm以上の粒子を7.6体積%含有)で
あった。実施例5と比較すると、粒径4.00μm以下
の粒子が多くなっているが、L/Dが大きいため、過粉
砕気味になったためである。
【0147】次に、得られた微粉砕物を図2に示したよ
うな多分割気流分級機を用い、微粒子と粗粒子を除去し
た。重量平均径7.5μm(粒径4.00μm以下の粒
子を12個数%含有し、粒径10.08μm以上の粒子
を4.0体積%含有する)のトナー粒子を分級収率72
%で得た。得られたトナー粒子の平均円形度を測定した
結果、0.956であった。
【0148】実施例5と同様に、得られたトナー粒子に
疎水性シリカを外添混合しトナーを得た。このトナーを
用いて、実施例5と同様に複写機GP−225で画像評
価を行った。結果を表2に示す。
【0149】
【表2】
【0150】 <実施例6> ・不飽和ポリエステル樹脂 100質量部 ・銅フタロシアニン顔料 4質量部 (C.I.Pigment Blue15:3) ・パラフィンワックス 5質量部 (最大吸熱ピーク73℃) ・荷電制御剤(サリチル酸金属錯体) 4質量部 上記の処方の材料をヘンシェルミキサー(FM−75
型、三井三池化工機(株)製)でよく混合した後、温度
110℃に設定した二軸混練機(PCM−30型、池貝
鉄工(株)製)にて混練した。得られた混練物を冷却
し、ハンマーミルにて1mm以下に粗粉砕し、トナー製
造用の粗砕物を得た。
【0151】実施例1と同様の条件で図1の機械式粉砕
機を用い、微粉砕物を得た。(微粉砕物は、重量平均径
7.1μm(粒径4.00μm以下の粒子を49個数%
含有し、粒径10.08μm以上の粒子を3.9体積%
含有)。
【0152】次に、得られた微粉砕物を多分割気流分級
機であるエルボジェット分級機(EJ−15−3型、日
鉄鉱業(株)製)を用い、重量平均径7.5μm(粒径
4.00μm以下の粒子を12個数%含有し、粒径1
0.08μm以上の粒子を4.5体積%、粒径16.0
μm以上の粒子を、0.4体積%含有)のトナー粒子を
分級収率75%で得た。また、分級エッジには、分級が
進むにつれてトナー原材料の融着物が見られた。
【0153】得られたトナー粒子に得られたトナー粒子
100質量部に対して、BET法による比表面積が20
0m2/gである疎水性シリカを1.2質量部外添混合
し、トナーを得、さらにアクリルコートされたフェライ
トキャリアと混合し、現像剤とした。
【0154】この現像剤を用いて、キヤノン製フルカラ
ー複写機CLC1000改造機で連続5000枚の画出
し評価を行ったところ、カブリもなく、画像濃度は安定
し、良好な画像が得られた。但し、全面青色画像に粗粒
子の影響と思われる白抜けが若干発生した。感光体から
転写材(坪量199g/m2紙)への転写効率は95%
とかなり高い転写効率を示した。
【0155】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の製造方法
によれば、粉砕及び分級を効率良く行って、シャープな
粒度分布を有する小粒径のトナー粒子を効率良く得るこ
とができる。また、トナー粒子の表面形状を任意にコン
トロールでき、高温高湿環境下でも初期から、また放置
後においても、良好な現像性、転写性、並びに安定した
帯電性を有する長寿命なトナーが得られるトナーの製造
方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトナーの製造方法において使用される
一例の機械式粉砕機の概略断面図である。
【図2】本発明のトナーの製造方法において使用される
一例の多分割気流式分級機の概略断面図である。
【図3】従来の衝突式気流粉砕機の概略断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 粉砕ローター 3 ライナー 4 分級ローター 5 冷風導入口 6 原料供給口 7 粉体排出口 8 循環流 11,12,13 排出口 14,15 入気管 16 原料供給ノズル 17,18 分級エッジ 19 入気エッジ 22,23 側壁 24,25 分級エッジブロック 26 コアンダブロック 27 左部ブロック 30 分級域 32 分級室 40 原料供給口 41 高圧エアー供給ノズル 42 原料粉体導入ノズル 54 原料供給口 55 衝突面 57 衝突部材 58 粉砕室内 59 加速管出口 60 加速管 61 高圧気体供給ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井田 哲也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 速見 一彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H005 AA02 AA15 AB04 CB03 EA10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、結着樹脂及び着色剤を含有
    する組成物を溶融混練し、混練物を冷却固化し、固化物
    を粉砕・分級手段により粉砕分級してトナーを得るトナ
    ーの製造方法において、 粉砕手段が、回転軸に支持され外側表面に実質的に全周
    に設けられている複数の凹凸より成る粉砕刃を有するリ
    ング状の粉砕ローターと、該粉砕ローターとの間に間隙
    をおいて固定配置されるとともに前記粉砕ローターとの
    対向面に複数の凹凸を有するライナーと、前記粉砕ロー
    ターとライナーとの間で粉砕され上方にもたらされた原
    料の所定粒径以下のものを出口側へ排出する回転羽根型
    の分級ローターを内蔵し、前記出口側へ排出されない原
    料を前記間隙の下方へもたらすための循環通路を前記粉
    砕刃の下方に設けてあり、該粉砕ローター粉砕部の長さ
    Lと該粉砕ローターの外径Dの関係が、L/D≦0.2
    0を満足する機械式微粉砕装置で固化物を微粉砕し、 得られた微粉砕物を分級手段である少なくとも3つに分
    画されてなる、交差気流とコアンダ効果を利用して粉体
    を分級する多分割気流式分級機に導入し、該多分割気流
    式分級機において少なくとも所定粒径以下の粒子群を主
    成分とする微粉体と、所定粒径以上の粒子群を主成分と
    する粗粉体と、所定粒径範囲の粒子群の中粉体とに分級
    し、分級された前記粗粉体を前記粉砕手段に循環し、分
    級された中粉体からトナー粒子を生成することを特徴と
    するトナーの製造方法。
  2. 【請求項2】 該機械式微粉砕装置の粉砕ローターの外
    径D(mm)と、粉砕ローターの外側表面に設けられた
    粉砕刃数nとの間に0.8≦n/D≦1.3の関係があ
    ることを特徴とする請求項1に記載のトナーの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 該機械式微粉砕装置の粉砕ライナーの内
    径D’(mm)と、粉砕ライナーの内側表面に設けられ
    た粉砕刃数n’との間に0.8≦n’/D’≦1.3の
    関係があることを特徴とする請求項1又は2に記載のト
    ナーの製造方法。
  4. 【請求項4】 該多分割気流式分級機が、原料供給ノズ
    ル、原料粉体導入ノズル及び高圧エアー供給ノズルを多
    分割気流式分級機の上面部に具備し、多分割気流式分級
    機内の分級エッジを具備する分級エッジブロックが、分
    級域の形状を変更できるようにその位置を変更し得る多
    分割気流式分級機であることを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれかに記載のトナーの製造方法。
  5. 【請求項5】 得られたトナー粒子の平均円形度が0.
    940乃至1.000であることを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれかに記載のトナーの製造方法。
  6. 【請求項6】 該トナー粒子が磁性トナーであることを
    特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のトナーの
    製造方法。
  7. 【請求項7】 該トナー粒子の真比重が1.2g/cm
    3を超えていることを特徴とする請求項1乃至6のいず
    れかに記載のトナーの製造方法。
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