JP2003233429A - 電源回路及びバイアス回路 - Google Patents

電源回路及びバイアス回路

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JP2003233429A
JP2003233429A JP2002031595A JP2002031595A JP2003233429A JP 2003233429 A JP2003233429 A JP 2003233429A JP 2002031595 A JP2002031595 A JP 2002031595A JP 2002031595 A JP2002031595 A JP 2002031595A JP 2003233429 A JP2003233429 A JP 2003233429A
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transistor
mos transistor
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voltage
gate
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Masaru Nakamura
勝 中村
Makoto Chiba
真 千葉
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基準電圧の電源電圧依存性の低減を図る。 【解決手段】 第1トランジスタ(M1)と高電位側電
源(VDD)との間にデプレッションタイプの第3トラ
ンジスタ(M3)を設け、この第3トランジスタのバッ
クゲートをグランド(GND)、若しくは上記第1トラ
ンジスタと上記第2トランジスタとの直列接続ノードに
接続することにより、第3トランジスタは定電圧源とし
て作用し、第1トランジスタの端子電圧を安定化させ、
それによって基準電圧の電源電圧依存性の低減を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子回路技術、さ
らには所定の基準電圧を得るための電源回路や、所定の
バイアス電流を得るためのバイアス回路に関する。
【0002】
【従来の技術】デプレションタイプの第1nチャネル型
MOSトランジスタと、エンハンスメントタイプの第2
nチャネル型MOSトランジスタとを直列接続し、その
直列接続ノードから基準電圧を得るようにした基準電圧
回路が知られている。上記第1nチャネル型MOSトラ
ンジスタのゲート及び上記第2nチャネル型MOSトラ
ンジスタのゲートは、上記直列接続ノードに結合され
る。また、上記第1nチャネル型MOSトランジスタの
ソースが高電位側電源に結合され、上記第2nチャネル
型MOSトランジスタのソースが低電位側電源(グラン
ド)に結合される。この場合、上記基準電圧は、上記第
1トランジスタのしきい値と上記第2トランジスタのし
きい値との差分とされる。
【0003】尚、基準電圧回路について記載された文献
の例としては、1993年6月にコロナ社から発行され
た「集積回路工学(2)第180頁」がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】基準電圧は、高電位側
電源電圧の変動に対して影響を受けないのが理想的であ
る。しかしながら、上記のようにデプレションタイプの
第1nチャネル型MOSトランジスタと、エンハンスメ
ントタイプの第2nチャネル型MOSトランジスタとを
直列接続し、その直列接続ノードから基準電圧を得るよ
うにした基準電圧回路においては、そこに適用されるM
OSトランジスタの補正係数(アーリー電圧により決ま
る値)の影響により、高電位側電源電圧の変動に対して
基準電圧が変動されてしまい、例えば3端子レギュレー
タなどに適用される回路としては、基準電圧のラインレ
ギュレーション特性が十分とはいえないことが、本願発
明者によって見いだされた。また、半導体集積回路、特
に定電流出力型演算増幅器40などにおいては、出力電
流のラインレギュレーション特性が重要とされる。定電
流出力型演算増幅器40における出力電流のラインレギ
ュレーション特性を向上させるには、当該演算増幅器に
含まれるバイアス回路の電源電圧依存性を低減すること
が重要とされる。
【0005】本発明の目的は、基準電圧の電源電圧依存
性を低減するための技術を提供することにある。
【0006】本発明の別の目的は、バイアス回路の電源
電圧依存性を低減するための技術を提供することにあ
る。
【0007】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0009】すなわち、デプレションタイプの第1トラ
ンジスタと、それに直列接続されたエンハンスメントタ
イプの第2トランジスタとを含んで電源回路が構成され
るとき、第1トランジスタと高電位側電源との間にデプ
レッションタイプの第3トランジスタを設け、この第3
トランジスタのバックゲートをグランド、若しくは上記
第1トランジスタと上記第2トランジスタとの直列接続
ノードに接続する。
【0010】上記の手段によれば、第3トランジスタ
は、定電圧源として作用し、上記第1トランジスタの端
子電圧を安定化する。このことが、基準電圧の電源電圧
依存性の低減を達成する。
【0011】このとき、上記第1トランジスタと上記第
3トランジスタとの直列接続ノードの電位は、上記第1
トランジスタと上記第2トランジスタとの直列接続ノー
ドの電位と上記第1トランジスタのしきい値との加算値
よりも高くなるように設定することができる。また、上
記第3トランジスタのゲートサイズ比は、上記第1トラ
ンジスタのゲートサイズの比よりも大きく設定すること
ができる。さらに、基準電圧をさらに安定化させるに
は、上記第3トランジスタを複数個直列接続するとよ
い。
【0012】また、ゲートとソースとがグランドに結合
された第1トランジスタと、ゲートとソースとが上記第
1トランジスタのドレインに結合された第2トランジス
タと、を含み、上記第2トランジスタのバックゲートを
上記グランドに結合することでバイアス回路を構成す
る。
【0013】上記の手段によれば、上記第2トランジス
タは定電圧源として作用し、上記第1トランジスタの端
子電圧を安定化する。このとき、上記第2トランジスタ
を定電流源として機能させることにより、そこに流れる
バイアス電流を安定化させることができる。このこと
が、バイアス回路の電源電圧依存性の低減を達成する。
【0014】
【発明の実施の形態】図15には、本発明にかかる電源
回路の一例である定電圧回路の構成例が示される。図1
5に示される定電圧回路は、特に制限されないが、電圧
を低電圧化するための3端子レギュレータ10を含んで
成る。3端子レギュレータ10は、高電位側電源(VD
D)端子と、グランド(GND)端子と、出力(OU
T)端子とを有する。高電位側電源(VDD)端子に
は、高電位側電源VDDが供給され、出力(OUT)端
子から低電圧化された電圧が出力される。グランド(G
ND)端子はグランドGNDに結合される。高電位側電
源(VDD)端子にはキャパシタ11が結合され、出力
(OUT)端子にはキャパシタ12が結合される。出力
(OUT)端子からの出力電圧は、高電位側電源VDD
の依存性が低減されており、抵抗13,14の直列接続
回路により分圧され、その分圧出力Voutが、図示さ
れない回路に供給される。
【0015】図16には、本発明にかかる電源回路の一
例である定電流回路の構成例が示される。図16に示さ
れる定電流回路も、特に制限されないが、上記定電圧回
路と同様に3端子レギュレータ10を含んで成る。3端
子レギュレータ10の出力電圧によって駆動されるnp
n型バイポーラトランジスタ15が設けられる。npn
型バイポーラトランジスタ15のコレクタは、pnp型
バイポーラトランジスタ16を介して高電位側電源VD
Dに結合される。npn型バイポーラトランジスタ15
のソースは、抵抗18を介してグランドGNDに結合さ
れる。バイポーラトランジスタ16にカレントミラー結
合されたpnp型バイポーラトランジスタ17が設けら
れ、このバイポーラトランジスタ17を介して定電流出
力Ioutが得られる。
【0016】図1には、上記3端子レギュレータ10の
構成例が示される。
【0017】図1に示される3端子レギュレータ10
は、特に制限されないが、公知の半導体集積回路製造技
術により、単結晶シリコン基板などの一つの半導体基板
に形成される。
【0018】nチャネル型MOSトランジスタM5,M
6は、それらのソースがnチャネル型MOSトランジス
タM4を介してグランドGNDに結合されることで差動
結合される。また、nチャネル型MOSトランジスタM
5,M6のドレインは、対応するpチャネル型MOSト
ランジスタM7,M8を介して高電位側電源VDDに結
合される。pチャネル型MOSトランジスタM7がpチ
ャネル型MOSトランジスタM8にカレントミラー結合
される。nチャネル型MOSトランジスタM5のゲー
ト、及びnチャネル型MOSトランジスタM4のゲート
には、基準電圧回路20によって形成された基準電圧V
REFFが供給される。この基準電圧VREFFは、特
に制限されないが、1.6Vとされる。上記nチャネル
型MOSトランジスタM5のドレインから差動出力が得
られ、それが後段のpチャネル型MOSトランジスタM
9のゲートに伝達される。このpチャネル型MOSトラ
ンジスタM9のソースは高電位側電源VDDに結合され
る。pチャネル型MOSトランジスタM9のドレインか
ら、この3端子レギュレータ10の出力(OUT)端子
が引き出される。この出力端子からの出力電圧は、互い
に直列接続された抵抗R1,R2で分圧されることで検
出され、この検出結果がpチャネル型MOSトランジス
タM6のゲートに供給される。特に制限されないが、抵
抗R1は51.5kΩとされ、抵抗R2は48.5kΩ
とされる。pチャネル型MOSトランジスタM9のソー
スとゲートには位相補償のためのキャパシタCが設けら
れる。
【0019】ここで、上記nチャネル型MOSトランジ
スタM4、及びpチャネル型MOSトランジスタM7,
M8,M9は、エンハンスメントタイプとされ、上記n
チャネル型MOSトランジスタM5,M6はデプレショ
ンタイプとされる。また、上記nチャネル型MOSトラ
ンジスタM4のゲートサイズ比(ゲート幅Wとゲート長
Lの比)W/Lは、特に制限されないが、16/80と
される。
【0020】上記基準電圧回路20は、次のように構成
される。
【0021】nチャネル型MOSトランジスタM1,M
2が直列接続され、それにnチャネル型MOSトランジ
スタM3が直列接続される。nチャネル型MOSトラン
ジスタM3のドレインは高電位側電源VDDに結合さ
れ、nチャネル型MOSトランジスタM2のソースはグ
ランドGNDに結合される。nチャネル型MOSトラン
ジスタM1のゲートはソースに結合され、nチャネル型
MOSトランジスタM2のゲートはドレインに結合され
る。nチャネル型MOSトランジスタM3のゲートはソ
ースに結合される。上記nチャネル型MOSトランジス
タM1,M3はデプレションタイプとされ、上記nチャ
ネル型MOSトランジスタM2はエンハンスメントタイ
プとされる。nチャネル型MOSトランジスタM1やM
2のゲートサイズ比W/Lは16/80、nチャネル型
MOSトランジスタM3のゲートサイズ比W/Lは10
0/5とされる。nチャネル型MOSトランジスタM1
とM2との直列接続ノードから、この基準電圧回路20
の出力電圧VREFが得られる。nチャネル型MOSト
ランジスタM3の電圧をVSとし、nチャネル型MO
SトランジスタM1のしきい値をVTとするとき、電
圧VSが、VREF+VTよりも大きくなるように
MOSトランジスタのゲートサイズ比が決定される。ま
た、nチャネル型MOSトランジスタM1やM2のバッ
クゲートはソースに結合されているが、nチャネル型M
OSトランジスタM3のバックゲートはグランドGND
に結合されている。これにより、基準電圧VREFの高
電位側電源VDD依存性を低減することができる。この
ように基準電圧VREFの高電位側電源VDD依存性が
低減されることにより、基準電圧VREFに基づいて出
力電圧を形成する3端子レギュレータ10の高電位側電
源に対する出力電圧(VDD−OUT)特性は、図2に
示されるように、高電位側電源VDDの所定の範囲内
で、3.3Vに固定される。
【0022】次に、上記のように基準電圧回路20の出
力電圧VREFの高電位側電源VDD依存性が低減され
る理由について詳細に説明する。
【0023】先ず、基準電圧発生のための基本回路につ
いて説明する。
【0024】図3に示されるように、デプレッションタ
イプのnチャネル型MOSトランジスタM1と、エンハ
ンスメントタイプのnチャネル型MOSトランジスタM
2とが直列接続されて成る基準電圧回路は、MOSトラ
ンジスタM1のしきい値VT と、MOSトランジスタ
M2のしきい値VTの差分が基準電圧VREFとされ
る(図4参照)。尚、以下の説明では、−VT=VT
=0.8、K=0.75、2φF=0.65、VB=
−1.2V、β0=β0=77.5μA/Vとさ
れる。ここで、VTはMOSトランジスタM1のしき
い値、VTはMOSトランジスタM2のしきい値、K
はゲート酸化膜厚で決まる定数、2φFは基板の不純物
濃度と真性キャリア濃度により決まる定数、VBはMO
Sトランジスタのバックゲート電圧、β0はMOSト
ランジスタM1のゲートの構造により決定される定数、
β0はMOSトランジスタM2のゲートの構造により
決定される定数とされる。
【0025】nチャネル型MOSトランジスタM1のド
レイン電流IDは数1により示され、基準電圧VRE
Fは数2により示される。
【0026】
【数1】
【0027】
【数2】
【0028】ここで、数2に数1を代入して各値を適用
すると、数3に示されるように、基準電圧VREFは
1.6Vとされる。さらに、(β0・W/L)/
(β0 ・W/L)=1とおき、数1のルート内を
“1”とすることにより温度特性をゼロにすることがで
きる。
【0029】
【数3】
【0030】しかしながら、図5に示されるMOSトラ
ンジスタのドレイン・ソース電流(IDS)特性から明
かなように、nチャネル型MOSトランジスタM1の補
正係数λの影響があるため、図6に示されるように、高
電位側電源VDDの変化に対して基準電圧VREFが微
妙に変動される。基準電圧VREFの高電位側電源VD
D依存性の低減を図るため、図7に示されるように、n
チャネル型MOSトランジスタM1と高電位側電源VD
Dとの間にエンハンスメントタイプのnチャネル型MO
SトランジスタM0を設けることが考えられるが、実際
には十分な効果が得られない。
【0031】ここで、ドレイン・ソース間電圧VDSの
変動を考慮した場合のドレイン電流IDは、数4によ
って示され、この数4を数2に適用し、(β0・W
/L )/(β0・W/L)=1とおくと、基準
電圧VREFは数5に示されるようになる。
【0032】
【数4】
【0033】
【数5】
【0034】次に、数5をnチャネル型MOSトランジ
スタM1のドレイン・ソース間電圧VDSで微分する
と、数6に示されるようになる。また、λ1・VDS1
≪1であるから、λ1・VDS1=0とおき、数6を整
理すると、数7に示されるようになる。
【0035】
【数6】
【0036】
【数7】
【0037】数7にλ(1/50V)、VT=−0.
8Vを代入すると、ラインレギュレーションは8mV/
V以上の結果からnチャネル型MOSトランジスタM1
の補正係数λの影響によりVREFラインレギュレーシ
ョンが悪化するのは明かである。
【0038】そこで、図1に示されるように、デプレシ
ョンタイプのnチャネル型MOSトランジスタM3を設
け、このMOSトランジスタM3のバックゲートをグラ
ンドGNDに結合することで、基準電圧回路20を構成
する。
【0039】図8には、図1における基準電圧回路20
のみが代表的に示される。
【0040】デプレションタイプのnチャネル型MOS
トランジスタM3は、nチャンネル型MOSトランジス
タM1と高電位側電源VDDとの間に設けられ、MOS
トランジスタM3のバックゲートがグランドGNDに結
合される。また、VS>VREF+VTとなるよう
にMOSトランジスタM3のゲートサイズ比(W/L
)が設定される。これにより、MOSトランジスタM
3はMOSトランジスタM1によって決定されるドレイ
ン電流IDを流すのに十分な能力を有しているため、
しきい値(VT)が強制的に引き上げられ、MOSト
ランジスタMの電流を抑えるよう帰還がかかる。この
結果、MOSトランジスタM3のソースとグランド(バ
ックゲート)間に電位差(VS)が発生する。これに
より、図9に示されるように、MOSトランジスタM3
自体がバイアス電流(ID)により動作する一種の定
電圧源となり、高電位側電源VDDが変動しても、MO
SトランジスタM1のドレイン電圧(=VS)は、図
10に示されるように、ほぼ一定に保たれる。このた
め、基準電圧VREFのラインレギュレーションを大幅
に改善することができる。
【0041】ここで、基準電圧VREFのラインレギュ
レーション特性について、さらに考察する。
【0042】尚、数式の簡略化のため、以下の説明で
は、λのゲート長(L)依存性とドレイン電流(I
)の微小変化を無視するものとする。
【0043】先ず、MOSトランジスタM3のソース電
圧VSを求める。一般式であるID=(1/2)・
(β0・W/L)・(−VTの変形より、
数8を得ることができる。
【0044】
【数8】
【0045】また、MOSトランジスタM3はバックゲ
ートがグランドGNDへ接続されているために、しきい
値(VT)は基板バイアス効果の影響を受ける。この
とき、しきい値VTは数9によって示され、それをバ
ックゲート電圧(VB)について変形すると、数10
に示されるようになる。
【0046】
【数9】
【0047】
【数10】
【0048】以上により、MOSトランジスタM3のソ
ース電圧VSは、数10に数8を代入することによ
り、数11で示されるようになる。
【0049】
【数11】
【0050】この数11に、VT0=−0.8、K=
0.75、2φF=0.65、β0 =77.5μA/
、W/L=100/5、ID=5μAを代入
すると、VS=2.5Vを得る。
【0051】次に、高電位側電源Vddに対するソース
電圧VSの変動量を求める。ドレイン・ソース間電圧
VDSの影響を考慮したときのしきい値VTは、数8
を変形して数12のようになる。そしてこの数12を数
10へ代入することで、数13が得られ、この数13を
VDSで微分すること、数14が得られる。
【0052】
【数12】
【0053】
【数13】
【0054】
【数14】
【0055】また、λ・VDS≪1であるから、λ・
VDS=0とおき、数14を整理すると、数15が得
られる。
【0056】
【数15】
【0057】この数15に、VT0=−0.8、K=
0.75、2φF=0.65、β0 =77.5μA/
、W/L=60/15、λ=1/50V、ID
=5μAを代入してVSの変化量を求めると、δV
/δVDD=6.55mV/Vを得ることができ
る。
【0058】以上から、MOSトランジスタMを設け
たときのVREFラインレギュレーションは、数7と数
15との積より、数16で示されるようになる。すなわ
ち、MOSトランジスタM3が存在しない場合のVRE
Fラインレギュレーションは、8.00mV/Vである
のに対して(図6参照)、MOSトランジスタM3を設
けた場合のVREFラインレギュレーションは、52.
4μV/Vとなるから、MOSトランジスタM3を設け
ることにより、VREFラインレギュレーションが格段
に向上されるのが明らかである(図11参照)。
【0059】
【数16】
【0060】図1に示される3端子レギュレータ10の
出力端子からの出力電圧OUTは、数17で示され、V
T2=−VT1=0.8Vとすると、出力電圧OUT
は、3.3Vとされる。この出力電圧OUT=3.3V
は、基準電圧回路20においてVREFラインレギュレ
ーションの良好な基準電圧VREFに基づいて生成され
るため、高電位側電源Vdd依存性が低減されて安定化
されている。
【0061】
【数17】
【0062】上記の例によれば、以下の作用効果を得る
ことができる。
【0063】(1)基準電圧回路20においては、MO
SトランジスタM1と高電位側電源VDDとの間にデプ
レッションタイプのMOSトランジスタM3を設け、こ
のMOSトランジスタM3のバックゲートをグランドG
NDに接続することにより、上記MOSトランジスタM
3は定電圧源として作用し、MOSトランジスタM1の
端子電圧を安定化させることができるため、基準電圧V
REFの電源電圧依存性を低減することができる。
【0064】(2)上記(1)の作用効果により、基準
電圧VREFに基づいて動作される3端子レギュレータ
10における出力電圧OUTの電源電圧依存性を低減す
ることができる。
【0065】図12には3端子レギュレータ10の別の
構成例が示される。図12に示される3端子レギュレー
タ10が図1に示されるのと大きく相違するのは、nチ
ャネル型MOSトランジスタM10を設けた点である。
すなわち、デプレッションタイプのnチャネル型MOS
トランジスタM3と高電位側電源Vddとの間に、デプ
レッションタイプのnチャネル型MOSトランジスタM
10が設けられ、このMOSトランジスタM10のバッ
クゲートがグランドGNDに接続される。MOSトラン
ジスタM10のゲートはソースに結合される。また、特
に制限されないが、MOSトランジスタM10のゲート
サイズ比は、MOSトランジスタM3と同一とされる。
MOSトランジスタM3が一種の定電圧源として機能す
るのは前述の通りであるが、このMOSトランジスタM
3に縦積みされたMOSトランジスタM10もまた同様
に一種の定電圧源として機能することで、MOSトラン
ジスタM10のソース電圧(これはM3のドレイン電圧
に等しい)が安定化されることから、図12に示される
構成は、図1に示される場合よりも、基準電圧回路20
におけるVREFラインレギュレーションを向上させる
ことができる。このため、出力端子OUTから出力され
る電圧はさらに安定化される。尚、VREFラインレギ
ュレーションをさらに向上させるために、MOSトラン
ジスタM10に相当するMOSトランジスタをさらに増
設することは有効とされる。
【0066】図13には3端子レギュレータ10の別の
構成例が示される。
【0067】図13に示される3端子レギュレータ10
が、図1に示されるのと大きく相違するのは、MOSト
ランジスタM5,M6のバックゲートをグランドGND
に固定した点である。このようにしても図1に示される
回路と同様の作用効果を得ることができる。
【0068】図14には、本発明にかかるバイアス回路
が適用された定電流出力型演算増幅器が示される。
【0069】図14に示される定電流出力型演算増幅器
40は、バイアス回路30を有し、このバイアス回路3
0によって供給されるバイアス電流に基づいて動作され
るようになっている。pチャネル型MOSトランジスタ
M25とM26とは、それらのソースがpチャネル型M
OSトランジスタM24を介して高電位側電源Vddに
共通接続されることで差動結合されている。バイアス回
路30は、pチャネル型MOSトランジスタM23を介
して高電位側電源Vddに結合されることで、このMO
SトランジスタM23に所定電流が流れる。pチャネル
型MOSトランジスタM24は、上記MOSトランジス
タM23にミラー結合されているため、MOSトランジ
スタM24は、差動対(M25,M26)の定電流源と
して機能する。nチャネル型MOSトランジスタM2
7,M28は、差動結合されたMOSトランジスタM2
5,M26の負荷であり、ミラー結合されている。MO
SトランジスタM26のドレインから差動出力が得ら
れ、それが後段のnチャネル型MOSトランジスタM3
1のゲートに伝達される。nチャネル型MOSトランジ
スタM31にnチャネル型MOSトランジスタM32が
並列接続され、それに、pチャネル型MOSトランジス
タM29,M30が結合されている。このMOSトラン
ジスタM29,M30は、MOSトランジスタM23に
ミラー結合されており、定電流源として機能する。ま
た、上記MOSトランジスタM32に対してnチャネル
型MOSトランジスタM33がミラー結合される。そし
てこのMOSトランジスタM33にpチャネル型MOS
トランジスタM34が直列接続され、このMOSトラン
ジスタM34にpチャネル型MOSトランジスタM35
がミラー結合される。MOSトランジスタM35に、n
チャネル型MOSトランジスタM36が直列接続され、
このMOSトランジスタの直列接続ノードから出力電流
OUTが得られる。MOSトランジスタM36のゲート
には、上記MOSトランジスタM26のドレインが結合
されることで、差動対(M25,M26)の差動出力が
伝達されるようになっている。また、MOSトランジス
タM36のゲートとドレインとの間には位相補償用のキ
ャパシタCが接続される。
【0070】上記MOSトランジスタM25のゲートか
ら反転入力端子IN(−)が引き出され、上記MOSト
ランジスタM26のゲートから非反転入力端子IN
(+)が引き出される。反転入力端子IN(−)と非反
転入力端子IN(+)との間に入力された信号の電位差
に応じて出力電圧OUTが得られる。上記MOSトラン
ジスタM23〜M36はエンハンスメントタイプとされ
る。
【0071】ここで、上記バイアス回路30は、nチャ
ネル型MOSトランジスタM100とM300とが直列
接続され、基本的には、図1に示される基準電圧回路2
0においてMOSトランジスタM2が省略されたものと
等価とされる。MOSトランジスタM100のゲート、
ソース、及びバックゲートはグランドGNDに結合され
る。また、MOSトランジスタM300においては、ゲ
ートがソースに結合され、バックゲートがグランドGN
Dに結合されている。MOSトランジスタM100,M
300はデプレションタイプとされる。MOSトランジ
スタM300のゲートサイズ比は、MOSトランジスタ
M100のゲートサイズ比に比べて遙かに大きくなるよ
うに設定されている。この関係は、図1に示される基準
電圧回路20におけるMOSトランジスタM3とM1と
の関係と同じである。これは、MOSトランジスタM1
00の定電流源としての機能が、MOSトランジスタM
300によって制限されないようにするためである。M
OSトランジスタM300は、図1に示される基準電圧
回路20におけるMOSトランジスタM3と同様に一種
の定電圧源として機能し、MOSトランジスタM100
のドレイン電圧が、高電位側電源VDDに変動に対して
安定化される。MOSトランジスタM100のドレイン
電圧が安定化されるため、MOSトランジスタM23や
M300に流れる電流が安定化される。MOSトランジ
スタM23やM300に流れるバイアス電流は、定電流
源として機能するMOSトランジスタM100によって
決定される。
【0072】このようにバイアス回路3において、MO
SトランジスタM300が設けられ、このMOSトラン
ジスタ300のバックゲートがグランドGNDに結合さ
れることによって、MOSトランジスタM100のドレ
イン電圧を安定化させることができ、それによって、M
OSトランジスタM23,M300に流れるバイアス電
流のラインレギュレーションを向上させることができる
ので、出力電流OUTのラインレギュレーションの向上
を図ることができる。
【0073】以上本発明者によってなされた発明を具体
的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であるこ
とはいうまでもない。
【0074】例えば、上記の例では、MOSトランジス
タM3のバックゲートをグランドGNDに結合させた
が、助うっきバックゲートを、MOSトランジスタM1
とM2との直列接続ノードに結合させることで、基準電
圧VREFレベルに固定するようにしても、上記の例の
場合と同様の作用効果を得ることができる。
【0075】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である3端子
レギュレータや演算増幅器に適用した場合ついて説明し
たが、本発明はそれに限定されるものではなく、各種電
子回路に広く適用することができる。
【0076】本発明は、少なくともトランジスタを含む
ことを条件に適用することができる。
【0077】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0078】すなわち、第1トランジスタと高電位側電
源との間にデプレッションタイプの第3トランジスタを
設け、この第3トランジスタのバックゲートをグラン
ド、若しくは上記第1トランジスタと上記第2トランジ
スタとの直列接続ノードに接続することにより、第3ト
ランジスタは定電圧源として作用し、第1トランジスタ
の端子電圧を安定化させることができるため、基準電圧
の電源電圧依存性の低減を図ることができる。
【0079】また、ゲートとソースとがグランドに結合
された第1トランジスタと、ゲートとソースとが上記第
1トランジスタのドレインに結合された第2トランジス
タと、を含み、上記第2トランジスタのバックゲートを
上記グランドに結合することでバイアス回路を構成した
場合には、上記第2トランジスタは定電圧源として作用
し、上記第1トランジスタの端子電圧を安定化すること
ができるため、上記第2トランジスタを定電流源として
機能させることにより、そこに流れるバイアス電流を安
定化させることができ、バイアス回路の電源電圧依存性
の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる電源回路の一例である3端子レ
ギュレータの構成例回路図である。
【図2】上記3端子レギュレータの高電位側電源に対す
る出力電圧の特性図である。
【図3】基準電圧回路の基本構成の回路図である。
【図4】上記基準電圧回路における基準電圧発生の動作
原理説明のための特性図である。
【図5】MOSトランジスタのドレイン・ソース電圧に
対するドレイン・ソース間電流の特性図である。
【図6】図3に示される基準電圧回路におけるラインレ
ギュレーションの特性図である。
【図7】図3に示される基準電圧回路を改良した場合の
構成例回路図である。
【図8】本発明にかかる電源回路に適用される基準電圧
回路の構成例回路図である。
【図9】上記基準電圧回路におけるドレイン電流に対す
るソース電圧の特性図である。
【図10】上記基準電圧回路におけるドレイン電圧に対
する基準電圧及びソース電圧の特性図である。
【図11】上記基準電圧回路におけるラインレギュレー
ションの特性図である。
【図12】上記3端子レギュレータの別の構成例回路図
である。
【図13】上記3端子レギュレータの別の構成例回路図
である。
【図14】本発明にかかるバイアス回路が適用された定
電流出力型演算増幅器の構成例回路図である。
【図15】上記3端子レギュレータが適用された定電圧
回路の構成例回路図である。
【図16】上記3端子レギュレータが適用された定電流
回路の構成例回路図である。
【符号の説明】
10 3端子レギュレータ 20 基準電圧回路 30 バイアス回路 40 定電流出力型演算増幅器 M1,M2,M3 nチャネル型MOSトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F038 BB02 EZ20 5H420 NA16 NA28 NB02 NB12 NB22 NB25 NC02 NC03 NC14 NC26 NC33 5J056 BB40 CC01 CC02 CC10 DD17 DD18 DD46 DD51 EE04 GG09 KK03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デプレションタイプの第1トランジスタ
    と、それに直列接続されたエンハンスメントタイプの第
    2トランジスタとを含み、上記第1トランジスタと上記
    第2トランジスタとのしきい値の差分を基準電圧として
    得るようにした電源回路であって、 上記第1トランジスタと高電位側電源との間にデプレッ
    ションタイプの第3トランジスタを設け、この第3トラ
    ンジスタのバックゲートをグランド、若しくは上記第1
    トランジスタと上記第2トランジスタとの直列接続ノー
    ドに接続して成ることを特徴とする電源回路。
  2. 【請求項2】 上記第1トランジスタと上記第3トラン
    ジスタとの直列接続ノードの電位は、上記第1トランジ
    スタと上記第2トランジスタとの直列接続ノードの電位
    と上記第1トランジスタのしきい値との加算値よりも高
    くなるように設定された請求項1記載の電源回路。
  3. 【請求項3】 上記第3トランジスタのゲートサイズ比
    は、上記第1トランジスタのゲートサイズの比よりも大
    きく設定された請求項1又は2記載の電源回路。
  4. 【請求項4】 上記第3トランジスタが複数個直列接続
    された請求項1乃至3の何れか1項記載の電源回路。
  5. 【請求項5】 所定のバイアス電流を得るためのバイア
    ス回路であって、 ゲートとソースとがグランドに結合された第1トランジ
    スタと、ゲートとソースとが上記第1トランジスタのド
    レインに結合された第2トランジスタと、を含み、上記
    第2トランジスタのバックゲートを上記グランドに結合
    して成ることを特徴とするバイアス回路。
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