JP2003237607A - 車両の操舵装置 - Google Patents

車両の操舵装置

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JP2003237607A
JP2003237607A JP2002041669A JP2002041669A JP2003237607A JP 2003237607 A JP2003237607 A JP 2003237607A JP 2002041669 A JP2002041669 A JP 2002041669A JP 2002041669 A JP2002041669 A JP 2002041669A JP 2003237607 A JP2003237607 A JP 2003237607A
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steering
control
angle
target
automatic
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JP2002041669A
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English (en)
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Yoshiyuki Hashimoto
佳幸 橋本
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、車両の操舵装置に関し、操舵アク
チュエータとトーションバーを介して接続する操舵対象
の舵角が目標舵角に一致するようにフィードバック制御
される際に該操舵対象に生ずる振動を抑制することを目
的とする。 【解決手段】 ステアリングホイール12が接続する入
力シャフト20とモータ32が係合する出力シャフト2
2との間に設けられたトーションバー24のねじれ角Δ
θを操舵トルクセンサ26を用いて検出する。また、ス
テアリングホイール12のハンドル角θ2を操舵角セン
サ28を用いて検出する。ステアリングホイール12の
ハンドル角θ2を目標舵角θ*に一致させる自動操舵制
御が実行される際、モータ32を、ハンドル角θ2と目
標舵角θ*との偏差、トーションバー24のねじれ角Δ
θ、及び、その時間微分値d(Δθ)/dtに基づいて
算出された目標電流i*が流れるように駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の操舵装置に
係り、特に、操舵対象にトーションバーを介して接続す
る軸に操舵力を付与する操舵アクチュエータを備える車
両の操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平7−15681
8号公報に開示される如く、運転者によるステアリング
操作を伴うことなく自動的に操舵機構を操舵させる車両
の自動操舵装置が知られている。この自動操舵装置は、
操舵機構を操舵させる力を発生する油圧や電動モータ等
の操舵アクチュエータを備えている。この自動操舵装置
は、操舵機構の目標操舵角を設定し、実際の操舵角が目
標操舵角に一致するように操舵アクチュエータをフィー
ドバック制御する。以下、この制御を自動操舵制御と称
す。
【0003】また、車両の操舵装置としては、運転者の
ステアリング操作に対してその操舵トルクに応じたアシ
スト力を発生させるパワーステアリング装置が知られて
いる。パワーステアリング装置は、運転者の操作するス
テアリングホイールと、操舵機構を操舵させる力を発生
する操舵アクチュエータと、ステアリングホイールと操
舵アクチュエータとの間に設けられたトーションバー
と、を備えている。パワーステアリング装置は、運転者
のステアリング操作によるトーションバーのねじれ角に
基づいて操舵トルクを検出し、その操舵トルクに応じた
アシスト力が発生するように操舵アクチュエータを制御
する。以下、この制御をアシスト制御と称す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の自動
操舵装置及びパワーステアリング装置の双方を搭載する
車両において自動操舵制御が実行される際には、ステア
リングホイールの操舵角(以下、ハンドル角と称す)を
自動操舵装置における目標操舵角の対象として用いるこ
とが考えられる。
【0005】かかる車両において、自動操舵制御の実行
により操舵アクチュエータが回転すると、ステアリング
ホイールと操舵アクチュエータとの間には剛性の低いト
ーションバーが設けられているため、操舵アクチュエー
タの回転に追従して位相遅れを伴ってステアリングホイ
ールが回転し始める。トーションバーのステアリングホ
イール側は、その車輪側と異なり、何ら固定されていな
い。また、この場合、ステアリングホイールは運転者の
操作によることなく回転する。このため、ステアリング
ホイールは、操舵アクチュエータの回転に対して位相遅
れを伴って回転し始めた後、位相遅れが生じないよう
に、すなわち、トーションバーのねじれが解消されるよ
うに回転するので、回転方向において振動し始める。
【0006】かかる事態が生ずるにもかかわらず、操舵
アクチュエータが、ステアリングホイールのハンドル角
が目標操舵角に一致するように実ハンドル角と目標操舵
角との偏差のみに基づいて駆動制御されるものとする
と、ハンドル角が目標操舵角へ移行する過程でハンドル
角と操舵アクチュエータの回転角との偏差、すなわち、
トーションバーのねじれ角が考慮されないので、ステア
リングホイールの振動が抑制されず、その状態が継続し
てしまう。
【0007】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、操舵アクチュエータとトーションバーを介して
接続する操舵対象の舵角が目標舵角に一致するようにフ
ィードバック制御される際に該操舵対象に生ずる振動を
抑制することが可能な車両の操舵装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、操舵対象にトーションバーを介して接
続する軸に操舵力を付与する操舵アクチュエータと、前
記操舵対象の舵角を検出する舵角検出手段と、前記舵角
検出手段により検出される前記舵角と目標舵角との偏差
に基づいて、前記操舵対象の舵角が該目標舵角に一致す
るように前記操舵アクチュエータを駆動する自動操舵制
御手段と、を備える車両の操舵装置であって、前記トー
ションバーに生ずるねじれ角を検出するねじれ角検出手
段を備え、前記自動操舵制御手段は、前記偏差及び前記
ねじれ角検出手段により検出される前記ねじれ角に基づ
いて前記操舵アクチュエータを駆動する車両の操舵装置
により達成される。
【0009】本発明において、操舵アクチュエータが操
舵力を付与する軸と操舵対象との間に設けられたトーシ
ョンバーに生ずるねじれ角が検出される。操舵アクチュ
エータは、操舵対象の舵角と目標舵角との偏差と共に、
トーションバーに生じているねじれ角に基づいて、操舵
対象の舵角が目標舵角に一致するように駆動制御され
る。操舵アクチュエータの駆動制御がトーションバーに
生じているねじれ角を考慮して行われれば、操舵対象の
舵角の振動成分を除去することが可能となる。従って、
本発明によれば、自動操舵制御時にトーションバーの存
在に起因して操舵対象に生ずる振動を抑制することがで
きる。
【0010】尚、操舵アクチュエータの駆動制御につい
てトーションバーのねじれ角の時間微分値が考慮されれ
ば、操舵対象の舵角の振動成分を応答性よく除去でき
る。
【0011】従って、請求項2に記載する如く、請求項
1記載の車両の操舵装置において、前記トーションバー
に生ずるねじれ角の時間微分値を検出するねじれ角微分
値検出手段を備え、前記自動操舵制御手段は、前記偏
差、前記ねじれ角検出手段により検出される前記ねじれ
角、及びねじれ角微分値検出手段により検出される前記
時間微分値に基づいて前記操舵アクチュエータを駆動す
ることとすれば、自動操舵制御時にトーションバーの存
在に起因して操舵対象に生ずる振動を速やかに除去する
ことができる。
【0012】また、請求項3に記載する如く、請求項1
又は2記載の車両の操舵装置において、前記ねじれ角検
出手段により検出される前記ねじれ角に基づいて、前記
操舵対象に作用する操舵トルクに応じたアシスト力が発
生するように前記操舵アクチュエータを駆動するアシス
ト制御手段と、前記操舵アクチュエータの駆動制御を前
記自動操舵制御手段による制御と前記アシスト制御手段
による制御との間で切り換える制御切換手段と、前記制
御切換手段により前記操舵アクチュエータの駆動制御が
切り換わる際に、該操舵アクチュエータが発生する操舵
力を所定時間をかけて変更する操舵力徐変手段と、を備
える車両の操舵装置は、操舵アクチュエータの駆動制御
が切り換わる際にその操舵力をスムーズに変化させるう
えで有効である。
【0013】本発明において、操舵アクチュエータの駆
動制御が切り換わる際、その操舵アクチュエータが軸に
付与する操舵力は、所定時間をかけて変更される。すな
わち、操舵アクチュエータの操舵力は、一瞬でアシスト
制御のものと自動操舵制御のものとで変化することはな
い。このため、本発明によれば、駆動制御の切り換わり
に伴って運転者が操舵アクチュエータを介して感ずる違
和感を少なくすることができる。
【0014】尚、操舵アクチュエータの駆動制御がステ
アリングホイールの操作により自動操舵制御からアシス
ト制御へ切り換わるものとした構成においては、自動操
舵制御中にステアリングホイールが急操作された場合、
運転者が自動操舵制御からアシスト制御への速やかな移
行を意図しているものと判断することができる。従っ
て、この場合には、上記した操舵力についての所定時間
を短時間なものとすることが適切である。運転者がステ
アリングホイールを急操作した場合には、それに伴って
トーションバーに生ずるねじれ角が大きくなる。
【0015】従って、請求項4に記載する如く、請求項
3記載の車両の操舵装置において、前記制御切換手段に
より前記操舵アクチュエータの駆動制御が前記自動操舵
制御手段による制御から前記アシスト制御手段による制
御へ切り換わる際、前記ねじれ角検出手段により検出さ
れる前記ねじれ角に応じて前記所定時間を変更する時間
変更手段を備えることとすれば、運転者の意図に対応し
て適切に操舵アクチュエータの駆動制御の切り換えを行
うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例である
車両の操舵装置10の原理構成図を示す。図1に示す如
く、本実施例の操舵装置10は、車両の運転者が操作可
能なステアリングホイール12を備えている。ステアリ
ングホイール12は、ステアリングシャフト14の一端
に取り付けられている。ステアリングシャフト14は、
ステアリングホイール12の回転に伴って回転する。ス
テアリングシャフト14の他端には、ステアリングギヤ
ボックスを介してタイロッドが連結されている。ステア
リングギヤボックスは、ステアリングシャフト14の回
転運動をタイロッドの車幅方向への直進運動に変換する
機能を有している。タイロッドの両端にはそれぞれ、ナ
ックルアームを介して車輪16が連結されている。従っ
て、車輪16は、ステアリングシャフト14の回転に伴
ってタイロッドが車幅方向へ変位することにより転舵さ
れる。
【0017】ステアリングシャフト14は、ステアリン
グホイール12が固定されている入力シャフト20と、
タイロッドに連結する出力シャフト22と、を備えてい
る。入力シャフト20と出力シャフト22との間には、
トーションバー24が介在されている。トーションバー
24の一端は入力シャフト20に固定され、他端は出力
シャフト22に固定されている。トーションバー24
は、ステアリングホイール12に加わる操舵トルクに応
じたねじれを生ずる。トーションバー24のねじれ角
は、機械的なストッパにより所定の範囲内に制限されて
いる。
【0018】ステアリングシャフト14には、操舵トル
クセンサ26および操舵角センサ28が配設されてい
る。操舵トルクセンサ26は、出力シャフト22の舵角
θ1と入力シャフト20の舵角θ2との角度差Δθ(=
θ2−θ1)、すなわち、トーションバー24のねじれ
角Δθに応じた信号を出力する。トーションバー24の
ねじれ角Δθは、運転者がステアリングホイール12を
操作した際の操舵トルクに対応する。従って、操舵トル
クセンサ26は、ステアリングホイール12に加わる操
舵トルクに応じた信号を出力することとなる。また、操
舵角センサ28は、入力シャフト20の舵角θ2、すな
わち、ステアリングホイール12のハンドル角θ2に応
じた信号を出力する。
【0019】操舵トルクセンサ26及び操舵角センサ2
8には、電子制御ユニット(以下、ECUと称す)30
が接続されている。操舵トルクセンサ26の出力信号お
よび操舵角センサ28の出力信号は、それぞれECU3
0に供給されている。ECU30は、操舵トルクセンサ
26の出力信号に基づいてトーションバー24のねじれ
角Δθを検出し、そのねじれ角Δθの大きさに基づいて
運転者によるステアリングホイール12の操舵トルクを
検出すると共に、ねじれ角Δθの単位時間当たりの時間
微分値d(Δθ)/dtを検出する。また、ECU30
は、操舵角センサ28の出力信号に基づいてステアリン
グホイール12のハンドル角θ2を検出する。尚、以下
では、舵角やハンドル角並びにトルクについて、ステア
リングホイール12の左回転方向を正とし、また、出力
シャフト22に対して入力シャフト20が左回転方向に
ねじれている場合を正とする(Δθ=θ2−θ1)。
【0020】また、ステアリングシャフト14の出力シ
ャフト22には、モータ32が係合している。モータ3
2には、ECU30が接続されている。モータ32は、
車輪16が転舵される際に、ECU30からの指令に従
って、タイロッドを車幅方向へ変位させるべく、出力シ
ャフト22を回転させるための操舵トルクを発生する。
ECU30は、後に詳述する如く、ステアリング操作時
に運転者がステアリングホイール12に付与すべき操舵
トルクを補うように、又は、ステアリングホイールのハ
ンドル舵角θ2が運転者の操作によることなく目標舵角
に一致するようにモータ32を駆動する。
【0021】ECU30には、車両の運転者が操作可能
な自動モードスイッチ34が接続されている。自動モー
ドスイッチ34は、車室内に設けられており、常態でオ
フ状態を維持し、運転者の操作によりオン状態となるス
イッチである。自動モードスイッチ34の出力信号は、
ECU30に供給されている。ECU30は、自動モー
ドスイッチ34の状態を判定し、その結果、自動モード
スイッチ34がオン状態となったと判定した時点で、後
述の自動操舵制御を開始する処理を実行する。
【0022】次に、本実施例の操舵装置10の動作につ
いて説明する。
【0023】本実施例において、ECU30は、自動モ
ードスイッチ34がオン状態となっていない状況下にお
いては、モータ32を、操舵トルクセンサ26を用いて
検出されるステアリングホイール12の操舵トルクの大
きさに応じたアシストトルクがステアリングホイール1
2の回転方向と同方向に生ずるように駆動する。このよ
うにモータ32の駆動が行われると、ステアリングシャ
フト14が運転者による操舵トルクとモータ32による
アシストトルクとを合わせた操舵トルクにより回転さ
れ、車輪16が転舵される。この際、モータ32は、運
転者がステアリングホイール12に与えるべき操舵トル
クを補うように駆動する。従って、かかるモータ32の
駆動制御によれば、運転者が車輪16を転舵させる際に
そのステアリング操作をアシストすることができる。以
下、このようなモータ32の駆動制御をアシスト制御と
称す。
【0024】一方、ECU30は、自動モードスイッチ
34がオン状態となった状況下においては、例えば車両
を運転者のステアリング操作によることなく道路上の白
線に沿って走行させるべく、ステアリングホイール12
の目標舵角θ*を設定する。そして、ECU30は、目
標舵角θ*を設定すると、運転者がステアリングホイー
ル12を操作しないことを条件として、モータ32を、
ステアリングホイール12のハンドル角θ2が目標舵角
θ*に一致するようにフィードバック駆動する。このよ
うにモータ32の駆動が行われると、ステアリングシャ
フト14が運転者のステアリング操作によることなくモ
ータ32による操舵トルクのみにより回転され、車輪1
6が転舵される。従って、かかるモータ32の駆動制御
によれば、車輪16を運転者のステアリング操作による
ことなく自動的に転舵させることができる。以下、この
ようなモータ32の駆動制御を自動操舵制御と称す。
【0025】ところで、本実施例の操舵装置10におい
ては、ステアリングホイール12が取り付けられている
入力シャフト20とモータ32が係合する出力シャフト
22との間にトーションバー24が設けられている。こ
のため、自動操舵制御の実行によりモータ32が駆動す
ると、その駆動当初において入力シャフト20、すなわ
ち、ステアリングホイール12がモータ32の回転、す
なわち、出力シャフト22の回転に対して位相遅れを伴
って回転し始める。トーションバー24の出力シャフト
22については、車輪16が路面に設置しているので、
回転に対して大きな抵抗が生ずる一方、入力シャフト2
0については、ステアリングホイール12が何ら固定さ
れていないので、回転に対して僅かな抵抗しか生じな
い。また、自動操舵制御時にはステアリングホイール1
2は運転者の操作によることなく回転する。このため、
ステアリングホイール12は、モータ32の回転に対し
て位相遅れを伴って回転し始めた後、位相遅れが生じな
いように、すなわち、トーションバー24のねじれが解
消されるように回転し、回転方向に振動し始める。
【0026】かかる事態が生ずるにもかかわらず、自動
操舵制御がステアリングホイール12のハンドル角θ2
が目標舵角θ*に一致するようにその偏差のみに基づい
て行われるものとすると、ハンドル角θ2が目標舵角θ
*に一致したとしても、トーションバー24にねじれが
生じている場合には、そのねじれに起因してステアリン
グホイール12が回転し得ることとなるので、ハンドル
角θ2が目標舵角θ*からずれ易くなる。すなわち、自
動操舵制御がトーションバー24のねじれを考慮するこ
となく行われるものとすると、ステアリングホイール1
2の振動が抑制されないこととなる。
【0027】本実施例の操舵装置10は、自動操舵制御
が実行される際にステアリングホイール12に生ずる振
動を抑制する点に第1の特徴を有している。以下、図2
及び図3を参照して、その特徴部について説明する。
【0028】図2は、本実施例においてECU30が実
行する自動操舵制御の制御ブロック図を示す。上記の如
く、操舵装置10は操舵トルクセンサ26を備え、EC
U30は操舵トルクセンサ26の出力信号に基づいてト
ーションバー24のねじれ角Δθを検出する。すなわ
ち、ECU30は、自動操舵制御中においてもトーショ
ンバー24のねじれ角Δθを把握できる。
【0029】そこで、本実施例において、ECU30
は、自動操舵制御の実行時、図2に示す如く、ステアリ
ングホイール12の目標舵角θ*と実ハンドル角θ2と
の偏差と共に、トーションバー24のねじれ角Δθおよ
びその時間微分値d(Δθ)/dtに基づいて、次式
(1)に従ってモータ32を駆動するための目標電流i
*を算出し、その目標電流i*がモータ32に流れるよう
にモータ32に指令信号を供給する。尚、モータ32の
電流値iが正の値である場合にステアリングシャフト1
4が左回転方向のトルクを受けるものとし、電流値iが
負の値である場合にステアリングシャフト14が右回転
方向のトルクを受けるものとする。
【0030】 i*=g・(θ*−θ2)+f1・Δθ+f2・d(Δθ)/dt ・・・(1 ) 但し、gは角度制御比例ゲインであり、f1はトーショ
ンバー24のねじれ角Δθの比例ゲインであり、また、
2はトーションバー24のねじれ角Δθの微分ゲイン
である。また、g、f1、及びf2はすべて正値である。
【0031】上述の如く、舵角やハンドル角並びにトル
クについては、ステアリングホイール12の左回転方向
を正とし、また、出力シャフト22に対して入力シャフ
ト20が左回転方向にねじれている場合を正とする。従
って、上記(1)式に従って自動操舵制御が実行される
と、例えば、入力シャフト20が出力シャフト22に対
して右回転方向にねじれている場合、すなわち、ステア
リングホイール12が相対的に右回転方向にねじれてい
る場合には、f1・Δθ項が負値となるので、目標電流
*が小さくなる。目標電流i*が小さくなると、モータ
32によるステアリングシャフト14の左回転方向への
トルクが減少する。ステアリングホイール12が右回転
方向にねじれている状況下において左回転方向へのトル
クが減少すると、トーションバー24のねじれが解消さ
れ易くなる。従って、本実施例においては、ステアリン
グホイール12が右回転方向にねじれている際に左回転
方向へのトルクが減少することで、ステアリングホイー
ル12の左回転方向への回転が抑制される。
【0032】一方、入力シャフト20が出力シャフト2
2に対して左回転方向にねじれている場合、すなわち、
ステアリングホイール12が相対的に左回転方向にねじ
れている場合には、f1・Δθ項が正値となるので、目
標電流i*が大きくなる。目標電流i*が大きくなると、
モータ32によるステアリングシャフト14の右回転方
向へのトルクが減少する。ステアリングホイール12が
左回転方向にねじれている状況下において右回転方向へ
のトルクが減少すると、トーションバー24のねじれが
解消され易くなる。従って、本実施例においては、ステ
アリングホイール12が左回転方向にねじれている際に
右回転方向へのトルクが減少することで、ステアリング
ホイール12の右回転方向への回転が抑制される。
【0033】尚、上記(1)式に従った自動操舵制御に
おいては、トーションバー24のねじれ角Δθが大きい
ほど、モータ32への目標電流i*の増減量が大きくな
るので、ステアリングホイール12の回転が抑制され易
くなる。また、トーションバー24にねじれ角Δθが生
じていない場合には、f1・Δθ項が“0”となるの
で、ねじれ分によるステアリングホイール12の回転抑
制は生じない。
【0034】また、ステアリングホイール12が左回転
方向の最大ねじれ角から右回転方向の最大ねじれ角へ向
けて移行する過程においては、f2・d(Δθ)/dt
項が負値となるので、目標電流i*が小さくなる。この
ため、ステアリングホイール12がねじれ角“0”の状
態から右回転方向へ向けてねじれる過程においては、f
1・Δθ項が負値となりかつf2・d(Δθ)/dt項が
負値となるので、f1・Δθ項が負値となる場合のみと
比べて、目標電流i*の減少量が大きくなる。この場
合、モータ32によるステアリングシャフト14の左回
転方向へのトルクの減少量は更に大きくなる。
【0035】一方、ステアリングホイール12が右回転
方向の最大ねじれ角から左回転方向の最大ねじれ角へ向
けて移行する過程においては、f2・d(Δθ)/dt
項が正値となるので、目標電流i*が大きくなる。この
ため、ステアリングホイール12がねじれ角“0”の状
態から左回転方向へ向けてねじれる過程においては、f
1・Δθ項が正値となりかつf2・d(Δθ)/dt項が
正値となるので、f1・Δθ項が正値となる場合のみと
比べて、目標電流i*の増大量が大きくなる。この場
合、モータ32によるステアリングシャフト14の右回
転方向へのトルクの減少量は更に大きくなる。従って、
本実施例においては、自動操舵制御時にトーションバー
24のねじれの解消が速やかに行われるので、そのねじ
れ解消の応答性が向上する。
【0036】このように、かかる自動操舵制御によれ
ば、ステアリングホイール12のハンドル角θ2を目標
舵角θ*に一致させる際にトーションバー24のねじれ
角Δθ及びそのねじれ角Δθの時間変化を考慮してモー
タ32が駆動されるので、トーションバー24にねじれ
が生じてもそのねじれが解消され易くなり、その結果、
そのねじれに起因して生ずるステアリングホイール12
の回転方向への振動を抑制することが可能となると共
に、その振動抑制の応答性を向上させることが可能とな
る。
【0037】図3は、上記の機能を実現すべく、本実施
例のECU30が実行する制御ルーチンの一例のフロー
チャートを示す。図3に示すルーチンは、自動操舵制御
が実行される状況下において所定時間ごとに繰り返し起
動されるルーチンである。図3に示すルーチンが起動さ
れると、まずステップ100の処理が実行される。
【0038】ステップ100では、操舵角センサ28の
出力信号に基づいて検出したステアリングホイール12
のハンドル角θ2、及び、操舵トルクセンサ26の出力
信号に基づいて検出したトーションバー24のねじれ角
Δθを共に読み込む処理が実行される。ステップ102
では、例えばカメラの撮影した画像から認識した道路上
の白線に沿って車両を走行させるべく設定されている、
ステアリングホイール12の目標舵角θ*を読み込む処
理が実行される。
【0039】ステップ104では、上記ステップ100
及び102で読み込まれたパラメータに基づいて、上記
(1)式に従って、モータ32への目標電流i*を算出
する処理が実行される。ステップ106では、モータ3
2の実電流値iと上記ステップ104で算出した目標電
流i*との偏差を算出する電流制御演算を行う処理が実
行される。
【0040】ステップ108では、上記ステップ106
で演算された電流制御演算の結果に基づいてモータ32
に印加すべき電圧を算出し、その電圧を例えばPWM
(Pulse Width Modulation;パルス幅変調)制御により
モータ32に印加する処理が実行される。本ステップ1
08の処理が実行されると、以後、モータ32は目標電
流i*に応じたトルクが発生するように駆動され、車両
は運転者のステアリング操作によらずに自動的に操舵さ
れることとなる。本ステップ108の処理が終了する
と、今回のルーチンは終了される。
【0041】上記図3に示すルーチンによれば、自動操
舵制御によりステアリングホイール12のハンドル角θ
が目標舵角θ*に一致するようにフィードバック制御さ
れる際に、モータ32を、両者の偏差(θ*−θ)のみ
でなく、その偏差(θ*−θ)と共にトーションバー2
4のねじれ角Δθとそのねじれ角Δθの時間微分値とを
考慮して駆動することができる。モータ32の駆動にト
ーションバー24のねじれ角Δθが考慮されると、自動
操舵制御の実行によりトーションバー24にねじれが生
じてもそのねじれが解消され易くなる。従って、本実施
例によれば、自動操舵制御時において、トーションバー
24のねじれに起因して生ずるステアリングホイール1
2の回転方向への振動を抑制することができる。
【0042】また、モータ32の駆動にトーションバー
24のねじれ角Δθの時間微分値が考慮されると、トー
ションバー24にねじれが生じた際にそのねじれが速や
かに解消される。従って、本実施例においては、トーシ
ョンバー24のねじれに起因するステアリングホイール
12の振動を応答性よく抑制することが可能となってい
る。
【0043】次に、本実施例において、モータ32の駆
動制御を自動操舵制御とアシスト制御とで切り換える手
法について説明する。
【0044】本実施例において、自動モードスイッチ3
4がオフ状態に維持されている場合、モータ32の駆動
制御はアシスト制御である。かかる状態で運転者の操作
により自動モードスイッチ34がオフ状態からオン状態
に切り換わると、モータ32の駆動制御がアシスト制御
から自動操舵制御へ切り換わる。そして、自動操舵制御
の実行中に運転者の操作によりステアリングホイール1
2にある程度大きなトルクが生ずると、自動操舵制御の
実行が解除・中止され、モータ32の駆動制御がアシス
ト制御へ切り換わる。
【0045】しかしながら、自動操舵制御の実行中にモ
ータ32の駆動制御がアシスト制御へ一瞬で切り換わる
ものとすると、両制御間においてモータ32の目標電流
が著しく異なっている場合には、その切り換わり前と後
とでモータ32がステアリングシャフト14へ付与する
操舵トルクの変動量が大きくなるので、運転者がステア
リングホイール12を操作する際の操作感が著しく異な
るものとなり、違和感を感ずる。
【0046】そこで、本実施例の操舵装置10は、運転
者がステアリングホイール12を介して感ずる違和感を
低減すべく、モータ32の駆動制御が自動操舵制御から
アシスト制御へ切り換わる際にその切り換えを所定の時
間をかけて行う点、具体的には、モータ32によりステ
アリングシャフト14へ付与される操舵トルクを時間を
かけて変更する点に第2の特徴を有している。以下、図
4及び図5を参照して、その特徴部について説明する。
【0047】モータ32がステアリングシャフト14へ
付与する操舵トルクを自動操舵制御のものからアシスト
制御のものへ時間をかけて変更する手法としては、次式
(2)に従ってゲインHを“1”から“0”へ時間をか
けて徐々に変更することによりモータ32の目標電流i
*を算出し、その目標電流i*がモータ32に流れるよう
にモータ32に指令信号を供給することとすればよい。
【0048】 i*=H・{g・(θ*−θ2)+f1・Δθ+f2・d(Δθ)/dt} +(1−H)・ieps ・・・(2 ) 但し、Hは自動操舵制御の重み付きゲインであり、ま
た、iepsはアシスト制御の実行時に操舵トルクセンサ
26を用いて検出されるステアリングホイール12の操
舵トルクの大きさに応じたアシストトルクをステアリン
グシャフト14に生じさせるモータ32の電流値であ
る。
【0049】かかる(2)式に従って自動操舵制御の重
み付きゲインHが“1”から“0”へ時間をかけて徐々
に変更されると、モータ32の目標電流i*が自動操舵
制御のものからアシスト制御のものへ徐々に変更される
こととなるので、モータ32によるステアリングシャフ
ト14への操舵トルクが時間をかけて変更されることと
なる。従って、このようなモータ32の駆動制御によれ
ば、自動操舵制御からアシスト制御へ切り換わる際にモ
ータ32による操舵トルクをスムーズに変化させること
ができ、その結果、その切り換わりに伴う運転者の違和
感を低減させることが可能となる。
【0050】図4は、本実施例のECU30がモータ3
2を駆動制御する際に実行する制御ルーチンの一例のフ
ローチャートを示す。図4に示すルーチンは、その処理
が終了するごとに繰り返し起動されるルーチンである。
図4に示すルーチンが起動されると、まずステップ20
0の処理が実行される。
【0051】ステップ200では、自動操舵制御の実行
条件が成立するか否か、具体的には、操舵トルクセンサ
26の出力信号に基づいて検出されるトーションバー2
4のねじれがほとんど生じておらず、すなわち、運転者
によるステアリングホイール12への操舵トルクがほと
んどなく、かつ、自動モードスイッチ34がオン状態に
あるか否かが判別される。その結果、否定判定がなされ
た場合は、次にステップ202の処理が実行される。一
方、肯定判定がなされた場合は、次にステップ204の
処理が実行される。
【0052】ステップ202では、モータ32に電流i
epsを流すことによりアシスト制御を実行する処理が実
行される。本ステップ202の処理が実行されると、以
後、ステアリングシャフト14に、操舵トルクセンサ2
6を用いて検出されるステアリングホイール12の操舵
トルクの大きさに応じたアシストトルクが生ずることと
なり、運転者のステアリング操作がアシストされる。本
ステップ202の処理が終了すると、今回のルーチンは
終了される。
【0053】ステップ204では、操舵トルクセンサ2
6を用いて検出されるトーションバー24のねじれ角Δ
θが第1所定値Δθ1よりも大きいか否かが判別され
る。尚、第1所定値Δθ1は、運転者がステアリングホ
イール12をかなり大きなトルクで操作した際に生ずる
トーションバー24のねじれ角Δθである。その結果、
Δθ>Δθ1が成立しないと判別された場合は、次にス
テップ206の処理が実行される。一方、Δθ>Δθ1
が成立すると判別された場合は、次にステップ2216
の処理が実行される。
【0054】ステップ206では、操舵トルクセンサ2
6を用いて検出されるトーションバー24のねじれ角Δ
θが第2所定値Δθ2よりも大きいか否かが判別され
る。尚、第2所定値Δθ2は、運転者がモータ32の駆
動制御を自動操舵制御からアシスト制御へ切り換えるた
めにステアリングホイール12に付与すべきトルクに対
応するトーションバー24のねじれ角Δθの最小値であ
り、上記した第1所定値Δθ1よりも小さな値である。
その結果、Δθ>Δθ2が成立しないと判別された場合
は、次にステップ208の処理が実行される。一方、Δ
θ>Δθ2が成立すると判別された場合は、次にステッ
プ212の処理が実行される。
【0055】ステップ208では、後述のステップ21
2又は216で行われる重み付きゲインHの漸減が実行
されているか否かが判別される。その結果、否定判定が
なされた場合は、自動操舵制御の実行条件が成立し、か
つ、運転者がモータ32の駆動制御をアシスト制御へ切
り換える程度まではステアリングホイール12を操作し
ていないと判断できるので、自動操舵制御を開始し或い
はその制御を継続することが適切である。従って、かか
る判別がなされた場合は、次にステップ210の処理が
実行される。
【0056】ステップ210では、モータ32に上記
(2)式に従った目標電流i*を流すことにより自動操
舵制御を実行する処理が実行される。特に、重み付きゲ
インHの初期値は“1”であり、その漸減又は漸増が未
だ行われていない場合、すなわち、ステップ208で否
定判定がなされた後に本ステップ210の処理が実行さ
れる場合には、モータ32に上記(1)式に従った目標
電流i*、すなわち、上記(2)式においてH=1を代
入することにより得た目標電流i*を流すことにより自
動操舵制御が実行される。この場合には、ステアリング
シャフト14に、ステアリングホイール12のハンドル
角θ2が目標舵角θ*に一致するようなトルクが付与さ
れ、車両が運転者のステアリング操作によることなく自
動的に操舵される。本ステップ210の処理が終了する
と、次に上記ステップ204の処理が繰り返し実行され
る。
【0057】ステップ212では、重み付けゲインHを
“0”へ向けて緩やかに漸減させる処理が実行される。
図5は、本実施例における重み付けゲインHの時間変化
を表した図を示す。尚、図5には、トーションバー24
のねじれ角ΔθがΔθ1<Δθ<Δθ2を満たす場合を
実線で、Δθ>Δθ2を満たす場合を一点鎖線で、それ
ぞれ示す。本ステップ212において、重み付けゲイン
Hは、図5に実線で示す時間変化で減じられる。
【0058】一方、ステップ214では、重み付けゲイ
ンHを急速に漸減させる処理が実行される。本ステップ
214において、重み付けゲインHは、図5に一点鎖線
で示す時間変化で減じられる。上記ステップ212又は
214の処理が終了すると、次にステップ216の処理
が実行される。
【0059】ステップ216では、重み付けゲインHが
“0”に至ることによりその漸減処理が終了したか否か
が判別される。その結果、重み付けゲインHの漸減処理
が終了していないと判別された場合には、上記ステップ
210の処理が実行され、上記(2)式に適宜図5に示
す時間変化に従って変動する重み付けゲインHを代入
し、算出された目標電流i*をモータ32に流す処理が
実行される。一方、重み付けゲインHの漸減処理が終了
したと判別された場合は、上記ステップ202において
アシスト制御が実行される。
【0060】また、上記ステップ208において肯定判
定がなされた場合は、モータ32の駆動制御が自動操舵
制御からアシスト制御へ切り換わっている過程におい
て、運転者がアシスト制御を実行すべき程度までステア
リング操作を行わなくなったと判断できるので、モータ
32の駆動制御を自動操舵制御へ向けて復帰させること
が適切である。従って、かかる判別がなされた場合は、
次にステップ218の処理が実行される。
【0061】ステップ218では、漸減していた重み付
けゲインHを“1”へ向けて緩やかに漸増させる処理が
実行される。本ステップ218の処理が終了すると、上
記ステップ210の処理が実行される。
【0062】上記図4に示すルーチンによれば、自動操
舵制御の実行中に運転者がある程度大きなトルクでステ
アリング操作を行うことによりモータ32の駆動制御が
自動操舵制御からアシスト制御へ切り換わる際に、モー
タ32の目標電流i*を自動操舵制御のものからアシス
ト制御のものへ向けて時間をかけて連続的に徐々に変更
させることができる。この場合、モータ32によるステ
アリングシャフト14への操舵トルクも、自動操舵制御
のものからアシスト制御のものへ向けて時間をかけてス
ムーズに変化することとなる。
【0063】このため、本実施例によれば、モータ32
によるステアリングシャフト14への操舵トルクが自動
操舵制御のものからアシスト制御のものへ一瞬に変更さ
れる構成に比べて、その際に運転者がステアリングホイ
ール12を介して感ずる違和感を低減させることができ
る。従って、本実施例の操舵装置10によれば、モータ
32の駆動制御についての自動操舵制御からアシスト制
御への切り換えを、運転者にショックを与えることなく
実現することができる。
【0064】また、本実施例においては、モータ32に
よるステアリングシャフト14への操舵トルクが自動操
舵制御のものからアシスト制御のものへ変更される際の
時間(速度)が、トーションバー24のねじれ角Δθの
大きさ、すなわち、運転者がステアリングホイール12
を操作した際の操舵トルクの大きさに応じて変更され
る。具体的には、モータ32による操舵トルクの変更速
度は、運転者による操舵トルクが小さい場合には小さい
一方、運転者による操舵トルクが大きい場合には大きく
なる。
【0065】運転者によるステアリングホイール12の
操舵トルクが大きい場合には、ステアリングホイール1
2が急操作されており、運転者がモータ32の駆動制御
について自動操舵制御からアシスト制御への速やかな移
行を意図していると判断できる。一方、運転者によるス
テアリングホイール12の操舵トルクが小さい場合に
は、ステアリングホイール12が急操作されておらず、
運転者がモータ32の駆動制御の速やかな移行を意図し
ていないと判断できる。この点、本実施例においては、
上記の如く、モータ32による操舵トルクの変更速度が
運転者によるステアリングホイール12の操舵トルクに
応じて変更されるので、運転者の意図に対応して適切に
モータ32の駆動制御についての自動操舵制御からアシ
スト制御への切り換えを行うことが可能となっている。
【0066】更に、本実施例においては、モータ32の
駆動制御が自動操舵制御からアシスト制御へ移行してい
る過程で運転者によるステアリングホイール12の操舵
トルクが小さくなると、その駆動制御が自動操舵制御へ
復帰する。この際、モータ32の目標電流i*は、自動
操舵制御のものへ時間をかけて連続的に徐々に変更され
るので、モータ32によるステアリングシャフト14へ
の操舵トルクも、自動操舵制御のものへ向けて時間をか
けてスムーズに変化することとなる。このため、本実施
例によれば、自動操舵制御の復帰処理がなされる場合に
も、モータ32によるステアリングシャフト14への操
舵トルクが自動操舵制御のものへ一瞬に変更される構成
に比べて、その際に運転者がステアリングホイール12
を介して感ずる違和感を低減させることが可能となって
いる。
【0067】尚、上記の実施例においては、ステアリン
グホイール12が特許請求の範囲に記載した「操舵対
象」に、出力シャフト22が特許請求の範囲に記載した
「軸」に、モータ32が特許請求の範囲に記載した「操
舵アクチュエータ」に、それぞれ相当している。
【0068】また、上記の実施例においては、ECU3
0が、操舵角センサ28の出力信号に基づいてステアリ
ングホイール12のハンドル角θ2を検出することによ
り特許請求の範囲に記載した「舵角検出手段」が、操舵
トルクセンサ26の出力信号に基づいてトーションバー
24のねじれ角Δθを検出することにより特許請求の範
囲に記載した「ねじれ角検出手段」が、図3に示すルー
チンを実行することにより特許請求の範囲に記載した
「自動操舵制御手段」が、トーションバー24のねじれ
角Δθの単位時間当たりの時間微分値d(Δθ)/dt
を検出することにより特許請求の範囲に記載した「ねじ
れ角微分値検出手段」が、それぞれ実現されている。
【0069】また、上記の実施例においては、ECU3
0が、図4に示すステップ202の処理を実行すること
により特許請求の範囲に記載した「アシスト制御手段」
が、モータ32の駆動制御を自動操舵制御とアシスト制
御との間で切り換えることにより特許請求の範囲に記載
した「制御切換手段」が、上記(2)式に従って重み付
けゲインHを図5に示す如く時間変化させることにより
モータ32によるステアリングシャフト14への操舵ト
ルクを変更することにより特許請求の範囲に記載した
「操舵力徐変手段」が、ステップ204、206、21
2、及び214の処理を実行することにより特許請求の
範囲に記載した「時間変更手段」が、それぞれ実現され
ている。
【0070】ところで、上記の実施例においては、モー
タ32の目標電流i*を自動操舵制御のものからアシス
ト制御のものへ向けて変更する際に、時間をかけて連続
的に徐々に変更することとしているが、かかる目標電流
*を曲線的に変更することとしても、また、直線的に
変更することとしてもよく、更に、一定時間ごとに段階
的に変更することとしてもよい。
【0071】また、上記の実施例においては、モータ3
2によるステアリングシャフト14への操舵トルクが自
動操舵制御のものからアシスト制御のものへ変更される
際の変更速度を2段階に変更することとしているが、本
発明はこれに限定されるものではなく、運転者によるス
テアリングホイール12の操舵トルクに応じて多段階に
変更することとしてもよい。
【0072】
【発明の効果】上述の如く、請求項1及び2記載の発明
によれば、操舵対象の舵角が目標舵角に一致するように
操舵アクチュエータが駆動される自動操舵制御時、トー
ションバーの存在に起因して操舵対象に生ずる振動を抑
制することができる。
【0073】請求項3記載の発明によれば、操舵アクチ
ュエータの駆動制御が自動操舵制御とアシスト制御との
間で切り換わる際に操舵アクチュエータの操舵力をスム
ーズに変化させることができ、その結果、その切り換わ
りに伴う運転者の違和感を低減させることができる。
【0074】また、請求項4記載の発明によれば、運転
者の意図に対応して適切に操舵アクチュエータの駆動制
御の切り換えを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である車両の操舵装置の原理
構成図である。
【図2】本実施例の操舵装置の制御ブロック図である。
【図3】本実施例において、自動操舵制御が実行される
際に行われる制御ルーチンのフローチャートである。
【図4】本実施例において、操舵アクチュエータが駆動
制御される際に行われる制御ルーチンのフローチャート
である。
【図5】本実施例において操舵アクチュエータの駆動制
御が自動操舵制御からアシスト制御へ切り換わる際にお
けるゲインの時間変化を表した図である。
【符号の説明】
10 操舵装置 12 ステアリングホイール 14 ステアリングシャフト 20 入力シャフト 22 出力シャフト 24 トーションバー 26 操舵トルクセンサ 28 操舵角センサ 30 電子制御ユニット(ECU) 32 モータ 34 自動モードスイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵対象にトーションバーを介して接続
    する軸に操舵力を付与する操舵アクチュエータと、前記
    操舵対象の舵角を検出する舵角検出手段と、前記舵角検
    出手段により検出される前記舵角と目標舵角との偏差に
    基づいて、前記操舵対象の舵角が該目標舵角に一致する
    ように前記操舵アクチュエータを駆動する自動操舵制御
    手段と、を備える車両の操舵装置であって、 前記トーションバーに生ずるねじれ角を検出するねじれ
    角検出手段を備え、 前記自動操舵制御手段は、前記偏差及び前記ねじれ角検
    出手段により検出される前記ねじれ角に基づいて前記操
    舵アクチュエータを駆動することを特徴とする車両の操
    舵装置。
  2. 【請求項2】 前記トーションバーに生ずるねじれ角の
    時間微分値を検出するねじれ角微分値検出手段を備え、 前記自動操舵制御手段は、前記偏差、前記ねじれ角検出
    手段により検出される前記ねじれ角、及びねじれ角微分
    値検出手段により検出される前記時間微分値に基づいて
    前記操舵アクチュエータを駆動することを特徴とする請
    求項1記載の車両の操舵装置。
  3. 【請求項3】 前記ねじれ角検出手段により検出される
    前記ねじれ角に基づいて、前記操舵対象に作用する操舵
    トルクに応じたアシスト力が発生するように前記操舵ア
    クチュエータを駆動するアシスト制御手段と、 前記操舵アクチュエータの駆動制御を前記自動操舵制御
    手段による制御と前記アシスト制御手段による制御との
    間で切り換える制御切換手段と、 前記制御切換手段により前記操舵アクチュエータの駆動
    制御が切り換わる際に、該操舵アクチュエータが発生す
    る操舵力を所定時間をかけて変更する操舵力徐変手段
    と、 を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の車両の
    操舵装置。
  4. 【請求項4】 前記制御切換手段により前記操舵アクチ
    ュエータの駆動制御が前記自動操舵制御手段による制御
    から前記アシスト制御手段による制御へ切り換わる際、
    前記ねじれ角検出手段により検出される前記ねじれ角に
    応じて前記所定時間を変更する時間変更手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項3記載の車両の操舵装置。
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