JP2003237653A - ガラス分離方法 - Google Patents
ガラス分離方法Info
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Abstract
るガラス分離方法を提供することを目的とする。 【解決手段】レーザ(L)を透過するガラス(231)
とこのガラスに固着されレーザを吸収すると共にそのガ
ラスよりも高い融点を有する固着部材(232)とから
なるガラス体(230)に、ガラス側から固着部材へレ
ーザを照射してガラスと固着部材との固着界面(K)を
加熱し固着界面近傍のガラスを溶融させるレーザ照射工
程と、レーザ照射工程で溶融したガラスの再凝固により
固着部材を脆化させる固着部材脆化工程と、固着部材脆
化工程で脆化した固着部材とガラスとを分離する分離工
程と、を備えることを特徴とするガラス分離方法。ガラ
スの溶融、再凝固により、それに面した固着部材は脆化
して、ガラスから固着部材が容易に分離される。
Description
着した固着部材とを分離するガラス分離方法およびその
装置に関するものである。
(固定枠)等に種々のガラスが取付けられている。この
ようなガラスは、固定枠へ機械的に固定されている場合
もあるが、接着剤で接着されている場合も多い。後者の
場合、接着剤がガラスと固定枠とを強固に連結している
ため、ガラスを固定枠から容易に取外すことはできな
い。しかし、車両のリサイクル、解体、修理、修復、さ
らには、ガラス自体の取替え等のために、接着されたガ
ラスを固定枠から取外す必要も生じ得る。このような場
合、ガラス自体を切断して、残存した接着剤やガラスの
一部等は別途除去する方法も従来行われてきた。しか
し、この方法では、ガラスを取外す際に、ガラスの破片
が飛散し、その作業性も悪い。また、こうして取外した
ガラスは原形をとどめないために、そのままでは再生で
きず、別途、粉砕処理等を行って他用途に再利用するし
かない。従って、このようは方法では、ガラスの有効な
リサイクルを図れない。
や特開平11−320138号公報等には、ガラスを非
破壊状態で取外す方法およびその装置が開示されてい
る。これらの方法は、ガラス側から接着剤により形成さ
れた接着層へレーザを照射し、ガラスと接着層との間の
接着界面を熱的に破壊(分解による凝集破壊)して、ガ
ラスから接着層を剥離させ、ガラスの取外しを行うもの
である。特に、自動車用ガラスの場合、ガラス側に固着
された黒色セラミックの部分でレーザが吸収されて発熱
が効率的になされることを利用している。これにより、
ガラスを破壊することなく、そのまま取外して回収する
ことを可能としている。
示された方法の場合、あくまでも、樹脂系接着層を劣化
させ、その接着界面を熱的に破壊して、その接着層をガ
ラスから剥離、分離させるものである。このようは方法
を用いてガラスを固定枠から取り外した場合、ガラスに
は依然として、レーザの吸収体となった黒色セラミック
等が固着、残存したままとなる。このような黒色セラミ
ック等はガラスに強固に固着しており、従来は、薬品等
を使用しない限り、それを容易に剥離除去することはで
きなかった。このため、上記方法を用いてガラスを回収
しても、結局、その黒色セラミック等をガラスから剥離
除去するために、別途、多くの工数を要する結果となっ
ていた。本発明は、このような事情に鑑みて為されたも
のである。つまり、ガラスに固着した黒色セラミック等
の固着部材をガラスから容易に分離でき、ガラスの取外
作業性やガラスのリサイクル性等を一層向上させること
ができるガラス分離方法およびその装置を提供すること
を目的とする。
課題を解決すべく鋭意研究し、試行錯誤を重ねた結果、
ガラスと固着部材との固着界面にレーザを照射して、そ
の近傍のガラスを溶融、再凝固させると、固着部材がガ
ラスから容易に分離できることを発見し、本発明を完成
させるに至ったものである。(ガラス取外し方法)すな
わち、本発明のガラス分離方法は、レーザを透過するガ
ラスと該ガラスに固着され該レーザを吸収すると共に該
ガラスよりも高い融点を有する固着部材とからなるガラ
ス体に、該ガラス側から該固着部材へ該レーザを照射し
て該ガラスと該固着部材との固着界面を加熱し該固着界
面近傍の該ガラスを溶融させるレーザ照射工程と、該レ
ーザ照射工程で溶融したガラスの再凝固により該固着部
材を脆化させる固着部材脆化工程と、該固着部材脆化工
程で脆化した固着部材と該ガラスとを分離する分離工程
とを備えることを特徴とする。
材は、固着部材脆化工程により脆化する。その結果、従
来、除去することが難しかった固着部材も、容易に分離
してガラスから除去することが可能となった。このた
め、例えば、ガラスから固着部材を除去する作業やガラ
スを固定枠から取外す作業等を一層容易に行えるように
なった。そして、ガラスのリサイクル性を従来以上に向
上させることが可能となった。
離できる理由を、現状、解る範囲で次に説明する。レー
ザ照射工程で、レーザが固着部材へ照射されると、その
固着部材はレーザを吸収して発熱しガラスと固着部材と
の固着界面の温度を上昇させる。このとき、レーザの出
力、ビーム径(照射径)等を適切に設定してエネルギ密
度等を調整すれば、その固着界面近傍にあるガラスのみ
を容易に溶融させることができる。このとき、固着部材
はガラスよりも融点が高いため、固着部材がガラスに先
行して溶融することはない。このレーザ照射を止める
と、溶融したガラスは、熱伝導や熱伝達によって冷却さ
れ、再び凝固する。この再凝固時に、ガラスの固着界面
側には収縮応力が作用する。そして、その収縮応力に応
じて、固着部材の固着界面側には、主に引張応力が作用
する。勿論、実際には、様々な方向に種々の応力が作用
している予想されるが、いずれにしても、ガラスの溶
融、再凝固によって、固着部材またはその固着界面が破
壊されるに足る応力が作用すると考えられる。その結
果、固着部材が少なくとも固着界面で脆化し、固着部材
脆化工程後の分離工程で、ガラスと固着部材とが容易に
分離されるようになったと思われる。
は、固着部材が固着界面で脆化すれば足り、必ずしも、
固着部材がガラスから剥離する必要はない。例えば、固
着部材脆化工程で、固着部材の固着界面近傍がひび割れ
れば十分である。何故なら、それが剥離に至らなくと
も、ひび割れる程度で、固着部材をガラスからそぎ落す
こと等が容易にできるからである。勿論、固着部材の特
性に応じて、レーザの種類や照射の程度等を調整すれ
ば、固着部材脆化工程で固着部材をガラスから剥離させ
ることも容易である。そして、その固着部材脆化工程
が、固着部材を脆化させてガラスから剥離させる脆化剥
離工程であると好適であることはいうまでもない。
法は、次のようなガラス分離装置を用いて実施できる。
すなわち、レーザを発生させるレーザ発生源と、該レー
ザを透過するガラスと該ガラスに固着され該レーザを吸
収すると共に該ガラスよりも高い融点を有する固着部材
とからなるガラス体に、該ガラス側から該固着部材へ該
レーザを照射して該ガラスと該固着部材との固着界面を
加熱し該固着界面近傍の該ガラスを溶融させるレーザ照
射手段と、該レーザ照射手段によるレーザ照射により溶
融したガラスを再凝固させる際に脆化した該固着部材と
該ガラスとを分離する分離手段と、を備えることを特徴
とするガラス分離装置である。
材のレーザに対する透過性や吸収性は、相対的であっ
て、本発明を実施できる程度に透過性や吸収性を有すれ
ば足りる。例えば、ガラスであっても、100%レーザ
を透過することは現実にはほとんどあり得ないし、逆
に、固着部材であっても100%レーザを吸収すること
も難しい。重要なことは、レーザ照射により固着界面が
加熱され、その部分でガラスが固着部材よりも早く溶融
することである。
より詳細に説明する。なお、以下で説明することは、い
ずれも、本発明のガラス分離方法およびガラス分離装置
について適宜当てはまることである。 (1)レーザ レーザとして種々のものを使用可能であるが、例えば、
各種ガスレーザ、YAGレーザ、半導体レーザ(LD)
等を用いることができる。また、ガラスや固着部材の材
質、レーザ照射幅(または固着幅)、作業性等を考慮し
て、レーザの種類、波長、出力等を適当に選択すれば良
い。例えば、使用するレーザの波長は、ガラスや固着部
材の組成により異なるが、自動車用ガラスに固着した黒
色セラミック(固着部材)を分離する場合なら、例え
ば、YAGレーザで1000〜1100nm、半導体レ
ーザで800〜900nm程度とすると良い。
ーム径(照射径)によっても異なるが、ビーム径が数m
m程度なら、出力は200〜400W程度で良い。レー
ザのビーム径、出力とも関連するが、レーザの焦点は必
ずしも固着界面に合わせる必要はない。従って、例え
ば、固着界面よりも固着部材側の深い位置に合わても良
い。また、その焦点を調整することにより、照射幅の制
御をも行い得る。また、少なくとも固着界面近傍のガラ
スが溶融する程度の時間は、レーザを固着界面に照射し
続けることが必要であるが、照射開始時を除けば、レー
ザを適当な移動速度で連続に移動させたとしても、その
軌跡に沿ってガラスを溶融させることができる。例え
ば、前述の自動車用ガラスにレーザ(LD)を照射する
場合なら、その移動速度を1〜5m/min程度として
も、十分に固着界面近傍のガラスを溶融させることがで
きる。レーザの照射角度は、ガラスの直上から固着部材
へ向けて照射することが好ましいが、それに限らず、斜
め方向からレーザを照射させても良い。斜め方向からレ
ーザを照射すると、ガラスの直上にレーザを遮る障害物
が存在している場合でも、屈折率等さえ考慮すれば、レ
ーザを固着界面へ適切に照射できる。
に応じたレーザ発生器(レーザ発生源)から得ることが
できる。この得られたレーザを、例えば、光ファイバー
を経由させてレンズで集光して、固着界面へ照射するが
できる。その照射するレーザの出力等は、レーザ発生器
等に備付けられたレーザの調整部で調整できる。この場
合、本発明でいうレーザ照射手段は、その光ファイバー
およびレンズからなる照射部と、出力等を調整できる調
整部で構成されることとなる。
によって固定枠へ固定されていることが多い。そこで、
レーザ照射手段は、その固着部材のある周囲に沿ってレ
ーザの照射位置を自動的に移動させ得る移動手段を備え
ることが好ましい。この移動手段は、例えば、ロボット
のアームに前述の照射部を把持させて、その照射部を予
め入力されたプログラムに従って移動させるようにする
ことで実現できる。移動のさせ方は、直線状でもジグザ
グ状でも良い。固着界面の幅やレーザの照射幅等の関係
で決定すればよい。仮に、固着界面が広い場合でも、レ
ーザのビーム数を増やせば、レーザの照射部を直線状に
移動させて作業性を向上させることもできる。また、ガ
ラス体やそれが取付けられているワークの形態に応じた
専用機械を使用する程、作業性はさらに向上し、作業時
間の短縮等を図れる。
その代表例として、自動車用ガラスを挙げることができ
る。この自動車用ガラスにも多くの種類が存在し、例え
ば、フロントウインド等に使用される合ガラス、クォー
タウインド等に使用される強化ガラス、サンルーフ等に
使用される熱線吸収ガラス、リアウインドなどに使用さ
れる導電性ガラスなどがある。このように、多数の種類
や形状が存在するガラス程、単純に一括した処分が困難
であることから、本発明を利用してリサイクル性を高め
る価値が大きい。特に、自動車用ガラスのように高価な
ものが多い場合は、なおさらである。勿論、本発明でい
うガラスは、自動車用ガラスに限らす、鉄道車両や飛行
機などに使用されるガラス等でも良い。さらに、移動体
の窓ガラス等に限らず、建築物等の固定式窓ガラス等で
あっても良い。
吸収し固着界面で発熱するものである。そして、固着部
材の融点はガラスの融点よりも高いため、ガラスが溶融
しても固着部材は溶融しない。その結果、ガラスが溶融
後に再凝固すると、固着部材に応力が作用して固着部材
が脆化する。このような固着部材として、例えば、自動
車用ガラスにプリントされた層状の黒色セラミックを挙
げることができる。黒色セラミックは、ガラスを窓枠
(固定枠)へ接着させている接着剤を覆い隠し、自動車
用ガラスの見栄えを向上させていると共に、紫外線等を
遮蔽して、その接着剤の劣化を防止している。黒色セラ
ミックの成分は、主に、ガラスフリットと、酸化ビスマ
ス、酸化亜鉛等のセラミックスなどからなり、そこに顔
料やインクを添加して黒色に着色されている。なお、黒
色セラミックは、その名の通り、黒系統が一般的である
が、本発明が実施できる限りにおいて、その色彩は本来
問題ではない。つまり、その固着部材が固着界面でレー
ザを吸収、発熱してガラスを溶融させ得る限り、その厳
密な色は問わない。
た状態にあるものでも、固定枠に固定された状態にある
ものでもよい。固定枠から既に取外された状態にあるガ
ラス体から、ガラスと固着部材とを分離する場合なら、
脆化した固着部材をスクレッパー等で掻き落しても良い
(分離工程、分離手段)。勿論、固着部材がガラスから
剥離していれば、きれいに一層容易にそれらを分離でき
る。また、そのガラス体が固定枠に接着固定された状態
にある場合なら、レーザ照射によって固着界面にある固
着部材を脆化した後に、その固着界面部分から、ガラス
を接着剤または固定枠から取り外すことができる(取外
工程)。
的に行うこともできるし、機械により自動的に取外しを
行うこともできる。例えば、レーザ照射工程後に、汎用
ロボットのアーム先端に取付けた吸盤(分離手段)をガ
ラスに吸着させて、ガラスの取外し(分離工程)、搬送
を行うこともできる。勿論、汎用ロボットに限らず、専
用機械でも同様の取外しが可能である。なお、吸盤は、
空気の吸引管(または吐出管)の開口を内部に備え、吸
盤内部の気圧制御により、ガラスの吸着と離着とを切替
えできるようにしておくとよい。
接着剤で接着固定された自動車用ガラスと、接着剤とそ
のガラスとの間に介在しガラスに展着された黒色セラミ
ックとを分離する場合を考える。このような接着剤とし
て、ウレタン等の樹脂系接着剤(プライマー等の反応剤
をも含む)が用いられることが多い。このウレタン系接
着剤は、尿素結合等により、ガラス体を窓枠へ強固に接
着しているが、所定温度以上に加熱されると、接着界面
付近で凝集破壊を起して、窓枠または黒色セラミックと
接着剤との間の接着力がなくなる。そして、一旦、その
界面破壊が生じると、温度が低下してその接着力は回復
しない。
ある黒色セラミックへレーザ照射すると、その接着剤自
体も加熱されて、接着剤は上記のように接着力を喪失す
る。その結果、上記黒色セラミックとガラスとの分離の
みならず、接着剤と窓枠との分離をも、容易に行えるこ
ととなる。特に、前述したように窓枠からガラスを取外
そうとした場合に、それらを同時に行うことも可能とな
る。
は、自動車を解体して各部品をリサイクルする場合のみ
ならず、自動車を修理する場合等にも有効である。ま
た、自動車解体工場のような大型専用設備の下で行う場
合に限らず、自動車修理工場のような小規模で行う場合
等、いずれの状況下でも本発明は有効である。
説明する。 (ガラス分離方法)先ず、本発明に係るガラス分離方法
について、図1および図2を参照しつつ説明する。図1
は、ガラス体へ、ガラス側からレーザ照射している様子
(レーザ照射工程)を模式的に示したものである。この
ガラス体は、具体的には、黒色セラミックをガラスの周
囲にプリントした自動車のフロントウィンド用ガラスで
ある。より詳しくは、ポリビニール・ブチラール等の中
間膜(厚さ0.5mm)を2枚のガラス(厚さ1.9m
mと2.1mm)で挟んで圧着した合わせガラス(全
厚:4.5mm)である。
ビスマス、酸化亜鉛、顔料およびインクを混合してなる
幅30〜60mm、厚さ0.03mmの周知のものであ
る。なお、この黒色セラミックの融点は、そのガラスの
融点(650〜700℃)よりも十分に高く、1300
℃である。照射したレーザは、半導体(ダイオード)レ
ーザであり、波長は、808nm(〜940nm)のも
のである。また、その焦点は、ガラスと黒色セラミック
と境界である固着界面上で、レーザビーム径が4mmと
なるように調整した。さらに、レーザの移動速度を2m
/minとして、50mmの直線区間でレーザを照射し
た。また、レーザの出力を150〜300Wの範囲で、
50Wごとに変更して各試験を行った。
2から解るように、本実施例の場合、レーザ出力が20
0W以上で、黒色セラミックが脆化することが明らかと
なった(固着部材脆化工程)。なお、図2中、X印はガ
ラスが溶融しなかったこと、または、黒色セラミックが
脆化しなかったことを示す。△印は、黒色セラミックが
脆化して、ひび割れを起したが、剥離までには至らなか
ったことを示す。もっとも、この場合でも、脆化した黒
色セラミックは、爪で引掻く程度の力で容易にガラスか
ら剥がれた(分離工程)。○印は、ガラスが溶融したこ
と、または、黒色セラミックがガラスの固着界面から剥
離したことを示す。いうまでもないが、レーザ出力が2
50W以上のものは、ほぼ自然にまたは軽い力を加える
程度で、容易に、きれいに、黒色セラミックがガラスか
ら剥がれることが確認できた(分離工程)。
ラス分離装置の一実施例であるガラス取外装置200を
図3に示す。このガラス取外装置200は、自動車用ウ
インドガラス230をボディ251のウインドフレーム
250(固定枠)から取外すための専用装置である。ガ
ラス取外装置200は、台車261に載置された鋼板製
のボディ251が挿通可能な鉄骨製の架台260を有す
る。また、台座212上にベースが固定された多軸関節
型のロボット210(移動手段)が架台260の側方に
配設されている。このロボット210のアーム先端部2
11には、レーザLを照射するレーザ照射部220(レ
ーザ照射手段)が取付けられている。また、そのレーザ
照射部220を覆うように可撓性の排気ダクト223が
設けられている。排気ダクト223は、架台260のレ
ール上を滑走するスライダー224とロボット210の
アームとに固定されている。この排気ダクト223によ
り、レーザ照射による加熱によって発生するガスや煙が
外部に導かれ処理される。
ーザ発生器225(レーザ発生源)から延在する可撓性
の光ファイバー222が接続されており、スライダー2
24で保持されている。このガラス取外装置200によ
れば、レーザ照射工程を自動的に効率よく行うことがで
きる。また、複数車種毎のガラスデータをロボット21
0の制御装置に記憶させておくと、レーザ照射部220
の軌跡を自動的に車種に応じて変更することも可能とな
る。
外工程は、例えば、図4に示すような取外手段を用いて
行うことができる。これは、ロボット210(ガラス取
外手段)のアーム先端部211に吸盤213を取付け
て、自動車用ウインドガラス230の取外し、搬送を行
えるようにしたものである。吸盤213は、負圧発生装
置(図示せず)に接続された吸入管の開口をその内部に
備える。そして、その内部の気圧制御により、自動車用
ウインドガラス230の吸着と離着とを切替えられるよ
うになっている。
示すような装置を用いても良い。これは、架台260を
横断するレール265上を移動可能なスライダー266
に、4つの吸盤267を取付けたものである。この場合
も、自動車用ウインドガラス230の吸着と離着は、吸
盤267内部の気圧制御で行うと良い。最後に、自動車
用ウインドガラス230とウインドフレーム250との
固定関係等について図6を用いて説明する。図6に示し
た自動車用ウインドガラス230は、ガラス231の下
層に黒色セラミック232がプリントされたものであ
る。そして、自動車用ウインドガラス230は、その鋼
板製のウインドフレーム250(固定枠)上に、接着剤
からなる接着層240を介して接着固定されている。
ドガラス230側のプライマー241と、ウインドフレ
ーム250側のプライマー242と、それらの間に介在
するウレタン接着剤243(ウレタン系接着剤)とから
なる。プライマー241、242の成分は、ウレタン接
着剤243の成分に応じて適切なものが選択される。例
えば、ウレタン接着剤243がウレタンプレポリマーと
イソラマネートとカーボンとからなるとき、プライマー
241はシランカップリング剤とMEKと酢酸エチルと
カーボンとからなり、プライマー242はイソシアネー
ト化合物と酢酸エチルとカーボンとからなる。なお、黒
色セラミック232の成分は、前述した通りである。こ
の自動車用ウインドガラス230に、ガラス231側か
ら黒色セラミック232へレーザLを照射すると、ガラ
ス231と黒色セラミック232との固着界面Kが発熱
し、ガラス231の最下層表面が溶融する。そして、レ
ーザLの照射がなされなくなると、その固着界面Kが冷
却されて、ガラス231の溶融部分が再凝固する。この
ガラス231の溶融、再凝固が固着界面近傍の極狭い領
域で生じるだけでも、黒色セラミック232は十分に脆
化して、容易に分離され得る。
程を行うと、自動車用ウインドガラス230は、その固
着界面Kでウインドフレーム250から取り外されるこ
とになる。ここで、レーザLを照射することで、固着界
面Kや接着界面Aが破壊されるとしても、接着界面Bは
破壊されるとは限らない。接着層240の熱伝達率が一
般的に低く、接着界面Bが熱的に破壊されるまでには至
らないからである。従って、レーザの照射条件(照射エ
ネルギー、照射時間等)を適切に設定すれば、接着層2
40をウインドフレーム250に残存させつつ、ガラス
231のみを取り外すこともできる。逆に、レーザを強
く照射すれば、黒色セラミック232と接着層240と
の分離は勿論、接着層240とウインドフレーム250
との分離をも同時に行うことも可能である。
によれば、固着部材をガラスから容易に、効率良く、分
離することができる。
である。
験結果である。
図である。
の一例を示す図である。
の別例を示す図である。
インドガラスと、それを固定していたウインドフレーム
との固定関係を示す断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】レーザを透過するガラスと該ガラスに固着
され該レーザを吸収すると共に該ガラスよりも高い融点
を有する固着部材とからなるガラス体に、該ガラス側か
ら該固着部材へ該レーザを照射して該ガラスと該固着部
材との固着界面を加熱し該固着界面近傍の該ガラスを溶
融させるレーザ照射工程と、 該レーザ照射工程で溶融したガラスの再凝固により該固
着部材を脆化させる固着部材脆化工程と、 該固着部材脆化工程で脆化した固着部材と該ガラスとを
分離する分離工程と、 を備えることを特徴とするガラス分離方法。 - 【請求項2】前記固着部材脆化工程は、前記固着部材が
脆化して前記ガラスから剥離する脆化剥離工程である請
求項1記載のガラス分離方法。 - 【請求項3】前記分離工程は、前記ガラスが前記固着部
材を介して接着剤により固定された固定枠から該ガラス
を前記固着界面で取り外す取外工程である請求項1また
は2記載のガラス分離方法。 - 【請求項4】前記ガラスは自動車用ガラスであり、前記
固着部材は黒色セラミックである請求項1〜3のいずれ
かに記載のガラス分離方法。
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|---|---|---|---|
| JP2002039026A JP4032767B2 (ja) | 2002-02-15 | 2002-02-15 | ガラス分離方法 |
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Publications (2)
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|---|---|
| JP2003237653A true JP2003237653A (ja) | 2003-08-27 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4032767B2 (ja) |
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| DE102009002615A1 (de) * | 2009-04-24 | 2010-10-28 | Robert Bosch Gmbh | Verfahren zum Lösen von miteinander verbundenen Bauteilen |
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2002
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