JP2003238657A - エポキシ樹脂組成物、樹脂硬化物、プリプレグおよび繊維強化複合材料 - Google Patents
エポキシ樹脂組成物、樹脂硬化物、プリプレグおよび繊維強化複合材料Info
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- JP2003238657A JP2003238657A JP2002036352A JP2002036352A JP2003238657A JP 2003238657 A JP2003238657 A JP 2003238657A JP 2002036352 A JP2002036352 A JP 2002036352A JP 2002036352 A JP2002036352 A JP 2002036352A JP 2003238657 A JP2003238657 A JP 2003238657A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】エポキシ樹脂と熱可塑性樹脂との界面接着性に
優れ、それにより優れた靱性のみならず、高度な耐熱性
および機械物性を有し、かつプロセス性、取り扱い性に
優れたエポキシ樹脂組成物を提供する。 【解決手段】[A]、[B]、[C]および[D]の成
分を含んでなるエポキシ樹脂組成物。 [A]分子中に少なくとも2個以上のエポキシ基を有
し、かつ平均分子量が150以上800以下であるエポ
キシ樹脂 [B]分子中に2個のエポキシ基を有し、平均分子量M
bが900以上5000以下であるエポキシ樹脂 [C]熱可塑性樹脂であって、その平均分子量Mcが
[B]のエポキシ樹脂成分の平均分子量Mbに対して、
3≦Mc/Mb≦100を満たす熱可塑性樹脂 [D]分子内に芳香族環を有するジアミン硬化剤 【効果】高い弾性率と、高度な靭性を併せ持ち、耐熱性
に優れる繊維強化複合材料を与える。
優れ、それにより優れた靱性のみならず、高度な耐熱性
および機械物性を有し、かつプロセス性、取り扱い性に
優れたエポキシ樹脂組成物を提供する。 【解決手段】[A]、[B]、[C]および[D]の成
分を含んでなるエポキシ樹脂組成物。 [A]分子中に少なくとも2個以上のエポキシ基を有
し、かつ平均分子量が150以上800以下であるエポ
キシ樹脂 [B]分子中に2個のエポキシ基を有し、平均分子量M
bが900以上5000以下であるエポキシ樹脂 [C]熱可塑性樹脂であって、その平均分子量Mcが
[B]のエポキシ樹脂成分の平均分子量Mbに対して、
3≦Mc/Mb≦100を満たす熱可塑性樹脂 [D]分子内に芳香族環を有するジアミン硬化剤 【効果】高い弾性率と、高度な靭性を併せ持ち、耐熱性
に優れる繊維強化複合材料を与える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスポーツ用途、航空
機用途、一般産業用途に適した繊維強化複合材料、これ
を得るための中間基材であるプリプレグ、そのマトリッ
クス樹脂として好適に用いられるエポキシ樹脂組成物に
関するものである。
機用途、一般産業用途に適した繊維強化複合材料、これ
を得るための中間基材であるプリプレグ、そのマトリッ
クス樹脂として好適に用いられるエポキシ樹脂組成物に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、炭素繊維やアラミド繊維などを強
化繊維として用いた繊維強化複合材料は、その高い比強
度・比弾性率を利用して、航空機や自動車などの構造材
料や、テニスラケット、ゴルフシャフト、釣り竿などの
スポーツ・一般産業用途などに利用されてきた。繊推強
化複合材料の製造には、強化繊維に未硬化のマトリック
ス樹脂が含浸されたシート状中間基材であるプリプレグ
を用いる方法や、モールド中に並べた繊維に液状の樹脂
を流し込み硬化させるレジン・トランスファー・モール
ディング法などが用いられている。このうちプリプレグ
を用いる方法では、通常、プリプレグを複数枚積層した
後、加熱加圧することによって複合材料成形物を得てい
る。このプリプレグに用いられる樹脂としては生産性の
面から、熱硬化性樹脂、特にエポキシ樹脂が用いられる
ことが多い。
化繊維として用いた繊維強化複合材料は、その高い比強
度・比弾性率を利用して、航空機や自動車などの構造材
料や、テニスラケット、ゴルフシャフト、釣り竿などの
スポーツ・一般産業用途などに利用されてきた。繊推強
化複合材料の製造には、強化繊維に未硬化のマトリック
ス樹脂が含浸されたシート状中間基材であるプリプレグ
を用いる方法や、モールド中に並べた繊維に液状の樹脂
を流し込み硬化させるレジン・トランスファー・モール
ディング法などが用いられている。このうちプリプレグ
を用いる方法では、通常、プリプレグを複数枚積層した
後、加熱加圧することによって複合材料成形物を得てい
る。このプリプレグに用いられる樹脂としては生産性の
面から、熱硬化性樹脂、特にエポキシ樹脂が用いられる
ことが多い。
【0003】エポキシ樹脂からなるマトリックス樹脂は
優れた耐熱性と良好な機械物性を示す一方で、エポキシ
樹脂の伸度および/または靱性が熱可塑性樹脂に対して
低いため、複合材料としたとき、靱性や耐衝撃性が低く
なることが指摘され、改善を要求されてきた。特に、航
空機の一次構造材として利用する場合、離着陸時におけ
る小石の跳ね上げや整備時の工具の落下などの外部から
の衝撃によって破損する恐れがある。このため、複合材
料に衝撃後残存圧縮強度に代表される耐衝撃性を付与す
ることは重要な課題となっている。
優れた耐熱性と良好な機械物性を示す一方で、エポキシ
樹脂の伸度および/または靱性が熱可塑性樹脂に対して
低いため、複合材料としたとき、靱性や耐衝撃性が低く
なることが指摘され、改善を要求されてきた。特に、航
空機の一次構造材として利用する場合、離着陸時におけ
る小石の跳ね上げや整備時の工具の落下などの外部から
の衝撃によって破損する恐れがある。このため、複合材
料に衝撃後残存圧縮強度に代表される耐衝撃性を付与す
ることは重要な課題となっている。
【0004】複合材料の耐衝撃性を上げるためには、複
合材料を構成する繊維の伸度やマトリックス樹脂の伸度
や靱性を向上させる必要がある。これらのうち、特にマ
トリックス樹脂の靱性を向上させることが重要かつ有効
であるとされ、エポキシ樹脂の改質が試みられてきた。
合材料を構成する繊維の伸度やマトリックス樹脂の伸度
や靱性を向上させる必要がある。これらのうち、特にマ
トリックス樹脂の靱性を向上させることが重要かつ有効
であるとされ、エポキシ樹脂の改質が試みられてきた。
【0005】エポキシ樹脂の靱性を向上させる方法とし
ては靱性に優れるゴム成分や熱可塑性樹脂を配合する方
法などが試されてきた。
ては靱性に優れるゴム成分や熱可塑性樹脂を配合する方
法などが試されてきた。
【0006】ゴム成分を配合することによりエポキシ樹
脂の靱性が改善されることは1970年代より検討され
ており、一般によく知られている。しかしながら、ゴム
成分は耐熱性低下や弾性率低下を引き起こす上、ゴム成
分による靱性改質効果を十分に得るためにはゴム成分を
多量に配合する必要がある。このため、エポキシ樹脂本
来の耐熱性や機械物性が低下し、良好な物性を有する複
合材料が得られないという欠点があった。
脂の靱性が改善されることは1970年代より検討され
ており、一般によく知られている。しかしながら、ゴム
成分は耐熱性低下や弾性率低下を引き起こす上、ゴム成
分による靱性改質効果を十分に得るためにはゴム成分を
多量に配合する必要がある。このため、エポキシ樹脂本
来の耐熱性や機械物性が低下し、良好な物性を有する複
合材料が得られないという欠点があった。
【0007】また、熱可塑性樹脂を配合する方法として
は、特公平6−43508公報に述べられているように
熱可塑性樹脂をエポキシ樹脂に溶解、あるいは微粉末で
配合し溶解することにより樹脂中に均一に分散させる方
法があり、エポキシ樹脂の持つ機械物性を損なうことな
しに靱性を向上し、耐衝撃性に優れる複合材料が得られ
ることが知られている。しかし、一般的に熱可塑性樹脂
はエポキシ樹脂と相溶性が低く、得られる樹脂硬化物や
複合材料の機械物性が低下するという問題があった。ま
た、特公平6−53791公報では高分子量固形ビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂、ポリアリールエーテルスル
ホン、また、硬化剤としてジシアンジアミドを必須成分
とした樹脂組成物が開示されている。しかし、ジシアン
ジアミドは反応性が高いため、樹脂組成物の調製条件や
硬化条件によりエポキシ樹脂と熱可塑性樹脂との相溶性
が変化しやすく、これら樹脂間の界面接着性が低下する
恐れがあった。さらに、ジシアンジアミドを用いた樹脂
組成物の硬化物は機械物性、特に高温条件での機械物性
が不足することが多く、得られる複合材料の耐熱性が低
下する懸念があった。
は、特公平6−43508公報に述べられているように
熱可塑性樹脂をエポキシ樹脂に溶解、あるいは微粉末で
配合し溶解することにより樹脂中に均一に分散させる方
法があり、エポキシ樹脂の持つ機械物性を損なうことな
しに靱性を向上し、耐衝撃性に優れる複合材料が得られ
ることが知られている。しかし、一般的に熱可塑性樹脂
はエポキシ樹脂と相溶性が低く、得られる樹脂硬化物や
複合材料の機械物性が低下するという問題があった。ま
た、特公平6−53791公報では高分子量固形ビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂、ポリアリールエーテルスル
ホン、また、硬化剤としてジシアンジアミドを必須成分
とした樹脂組成物が開示されている。しかし、ジシアン
ジアミドは反応性が高いため、樹脂組成物の調製条件や
硬化条件によりエポキシ樹脂と熱可塑性樹脂との相溶性
が変化しやすく、これら樹脂間の界面接着性が低下する
恐れがあった。さらに、ジシアンジアミドを用いた樹脂
組成物の硬化物は機械物性、特に高温条件での機械物性
が不足することが多く、得られる複合材料の耐熱性が低
下する懸念があった。
【0008】この欠点を改善する方法として、特公平6
−68015公報では熱可塑性樹脂の末端官能基がエポ
キシ樹脂と反応性を持つものを用い、かつ硬化剤として
芳香族ジアミンを用いることにより前述問題を解決し、
エポキシ樹脂の靱性向上を行う方法が開示されている。
しかし、この方法においても、樹脂組成物の調製条件や
硬化条件によりエポキシ樹脂と熱可塑性樹脂との相溶性
が低下し、エポキシ樹脂と熱可塑性樹脂との界面接着性
低下に起因する樹脂硬化物の機械物性低下、ひいては複
合材料の機械物性低下の懸念は払拭されていない。
−68015公報では熱可塑性樹脂の末端官能基がエポ
キシ樹脂と反応性を持つものを用い、かつ硬化剤として
芳香族ジアミンを用いることにより前述問題を解決し、
エポキシ樹脂の靱性向上を行う方法が開示されている。
しかし、この方法においても、樹脂組成物の調製条件や
硬化条件によりエポキシ樹脂と熱可塑性樹脂との相溶性
が低下し、エポキシ樹脂と熱可塑性樹脂との界面接着性
低下に起因する樹脂硬化物の機械物性低下、ひいては複
合材料の機械物性低下の懸念は払拭されていない。
【0009】この相溶性不足を解決するために、特開平
2−202913公報では、フェノキシ樹脂や平均分子
量5,000以上のエポキシ樹脂などを高分子量乳化剤
として用いる方法が提案されている。ところが、これら
高分子量乳化剤を配合すると樹脂組成物の粘度が高くな
り、樹脂組成物やプリプレグ製造時におけるプロセス性
や、得られるプリプレグの取り扱い性が悪くなるという
本質的な問題があった。
2−202913公報では、フェノキシ樹脂や平均分子
量5,000以上のエポキシ樹脂などを高分子量乳化剤
として用いる方法が提案されている。ところが、これら
高分子量乳化剤を配合すると樹脂組成物の粘度が高くな
り、樹脂組成物やプリプレグ製造時におけるプロセス性
や、得られるプリプレグの取り扱い性が悪くなるという
本質的な問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、エポキシ樹
脂と熱可塑性樹脂との界面接着性に優れ、それにより優
れた靱性のみならず、高度な耐熱性および機械物性を有
し、かつプロセス性、取り扱い性に優れたエポキシ樹脂
組成物を提供することにある。
脂と熱可塑性樹脂との界面接着性に優れ、それにより優
れた靱性のみならず、高度な耐熱性および機械物性を有
し、かつプロセス性、取り扱い性に優れたエポキシ樹脂
組成物を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は次の構成を有する。すなわち下記[A]、
[B]、[C]および[D]の成分を含んでなるエポキ
シ樹脂組成物である。 [A]分子中に少なくとも2個以上のエポキシ基を有
し、かつ平均分子量Maが150以上800以下である
エポキシ樹脂 [B]分子中に2個のエポキシ基を有し、平均分子量M
bが900以上5000以下であるエポキシ樹脂 [C]熱可塑性樹脂であって、その平均分子量Mcが
[B]のエポキシ樹脂成分の分子量Mbに対して、3≦
Mc/Mb≦100を満たす熱可塑性樹脂 [D]分子内に芳香族環を有するジアミン硬化剤 または、上記エポキシ樹脂組成物を強化繊維に含浸して
なることを特徴とするプリプレグである。
に本発明は次の構成を有する。すなわち下記[A]、
[B]、[C]および[D]の成分を含んでなるエポキ
シ樹脂組成物である。 [A]分子中に少なくとも2個以上のエポキシ基を有
し、かつ平均分子量Maが150以上800以下である
エポキシ樹脂 [B]分子中に2個のエポキシ基を有し、平均分子量M
bが900以上5000以下であるエポキシ樹脂 [C]熱可塑性樹脂であって、その平均分子量Mcが
[B]のエポキシ樹脂成分の分子量Mbに対して、3≦
Mc/Mb≦100を満たす熱可塑性樹脂 [D]分子内に芳香族環を有するジアミン硬化剤 または、上記エポキシ樹脂組成物を強化繊維に含浸して
なることを特徴とするプリプレグである。
【0012】さらには、上記エポキシ樹脂組成物を硬化
してなる樹脂硬化物と強化繊維からなることを特徴とす
る繊維強化複合材料である。
してなる樹脂硬化物と強化繊維からなることを特徴とす
る繊維強化複合材料である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
する。
【0014】本発明の要するところは下記のごとく、マ
トリックス樹脂中に特定エポキシ樹脂、特定の熱可塑性
樹脂、および特定の硬化剤を用いることにより、エポキ
シ樹脂の機械物性を落とすことなく熱可塑性樹脂の耐衝
撃性を兼ね備え、かつ優れたプロセス性および取り扱い
性を有するエポキシ樹脂組成物となることを見出した点
にある。
トリックス樹脂中に特定エポキシ樹脂、特定の熱可塑性
樹脂、および特定の硬化剤を用いることにより、エポキ
シ樹脂の機械物性を落とすことなく熱可塑性樹脂の耐衝
撃性を兼ね備え、かつ優れたプロセス性および取り扱い
性を有するエポキシ樹脂組成物となることを見出した点
にある。
【0015】本発明における[A]成分は高い耐熱性お
よび高度の機械物性、特に高い弾性率を有する樹脂硬化
物を与えるために必要な成分である。
よび高度の機械物性、特に高い弾性率を有する樹脂硬化
物を与えるために必要な成分である。
【0016】[A]成分は分子中に2個以上のエポキシ
基を有し、かつ、その平均分子量Maが150以上80
0以下のものであればどのようなものでも使用できる。
基を有し、かつ、その平均分子量Maが150以上80
0以下のものであればどのようなものでも使用できる。
【0017】分子中に2個以上のエポキシ基を有するエ
ポキシ樹脂としては、例えば、分子内に水酸基を有する
化合物から得られるグリシジルエーテル型エポキシ樹
脂、分子内にアミノ基を有する化合物から得られるグリ
シジルアミン型エポキシ樹脂、分子内にカルボキシル基
を有する化合物から得られるグリシジルエステル型エポ
キシ樹脂、分子内に不飽和結合を有する化合物から得ら
れる環式脂肪族エポキシ樹脂、トリグリシジルイソシア
ネートなどの複素環式エポキシ樹脂、あるいはこれらか
ら選ばれる2種類以上のタイプが分子内に混在するエポ
キシ樹脂などを用いることができる。
ポキシ樹脂としては、例えば、分子内に水酸基を有する
化合物から得られるグリシジルエーテル型エポキシ樹
脂、分子内にアミノ基を有する化合物から得られるグリ
シジルアミン型エポキシ樹脂、分子内にカルボキシル基
を有する化合物から得られるグリシジルエステル型エポ
キシ樹脂、分子内に不飽和結合を有する化合物から得ら
れる環式脂肪族エポキシ樹脂、トリグリシジルイソシア
ネートなどの複素環式エポキシ樹脂、あるいはこれらか
ら選ばれる2種類以上のタイプが分子内に混在するエポ
キシ樹脂などを用いることができる。
【0018】グリシジルエーテル型エポキシ樹脂の具体
例としては、ビスフェノールAとエピクロロヒドリンの
反応により得られるビスフェノールA型エポキシ樹脂、
ビスフェノールFとエピクロロヒドリンの反応により得
られるビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビフェニルと
エピクロロヒドリンの反応により得られるビフェニル型
エポキシ樹脂、レゾルシノールとエピクロロヒドリンの
反応により得られるレゾルシノール型エポキシ樹脂、ビ
スフェノールSとエピクロロヒドリンの反応により得ら
れるビスフェノールS型エポキシ樹脂、そのほかポリエ
チレングリコール型エポキシ樹脂、ポリプロピレングリ
コール型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、フ
ェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラ
ック型エポキシ樹脂、およびこれらのハロゲンあるいは
アルキル置換体などが挙げられる。
例としては、ビスフェノールAとエピクロロヒドリンの
反応により得られるビスフェノールA型エポキシ樹脂、
ビスフェノールFとエピクロロヒドリンの反応により得
られるビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビフェニルと
エピクロロヒドリンの反応により得られるビフェニル型
エポキシ樹脂、レゾルシノールとエピクロロヒドリンの
反応により得られるレゾルシノール型エポキシ樹脂、ビ
スフェノールSとエピクロロヒドリンの反応により得ら
れるビスフェノールS型エポキシ樹脂、そのほかポリエ
チレングリコール型エポキシ樹脂、ポリプロピレングリ
コール型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、フ
ェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラ
ック型エポキシ樹脂、およびこれらのハロゲンあるいは
アルキル置換体などが挙げられる。
【0019】平均分子量Maが150以上800以下で
あるビスフェノールA型エポキシ樹脂の市販品として
は、エピコート(登録商標)825、エピコート82
8、エピコート834(以上ジャパンエポキシレジン社
製)、エポトート(登録商標)YD-128(東都化成社
製)、DER−331(ダウケミカル社製)などが挙げ
られる。
あるビスフェノールA型エポキシ樹脂の市販品として
は、エピコート(登録商標)825、エピコート82
8、エピコート834(以上ジャパンエポキシレジン社
製)、エポトート(登録商標)YD-128(東都化成社
製)、DER−331(ダウケミカル社製)などが挙げ
られる。
【0020】平均分子量Maが150以上800以下で
あるビスフェノールF型エポキシ樹脂の市販品としては
エピコート806、エピコート807(以上ジャパンエ
ポキシレジン社製)、エピクロン(登録商標)830
(大日本インキ化学工業製)、エポトートYD-170、
エポトートYD−175(以上東都化成社製)などが挙げ
られる。
あるビスフェノールF型エポキシ樹脂の市販品としては
エピコート806、エピコート807(以上ジャパンエ
ポキシレジン社製)、エピクロン(登録商標)830
(大日本インキ化学工業製)、エポトートYD-170、
エポトートYD−175(以上東都化成社製)などが挙げ
られる。
【0021】平均分子量Maが150以上800以下で
あるビフェニル型エポキシ樹脂の市販品としてはエピコ
ートYX4000、エピコートYX4000H(以上ジ
ャパンエポキシレジン社製)などが挙げられる。
あるビフェニル型エポキシ樹脂の市販品としてはエピコ
ートYX4000、エピコートYX4000H(以上ジ
ャパンエポキシレジン社製)などが挙げられる。
【0022】平均分子量Maが150以上800以下で
あるレゾルシノール型エポキシ樹脂の具体例としては、
ヘロキシ(登録商標)69(ウイルミングトンケミカル
社製)、デナコール(登録商標)EX−201(ナガセ
ケムテックス製)などが挙げられる。
あるレゾルシノール型エポキシ樹脂の具体例としては、
ヘロキシ(登録商標)69(ウイルミングトンケミカル
社製)、デナコール(登録商標)EX−201(ナガセ
ケムテックス製)などが挙げられる。
【0023】グリシジルアミン型エポキシ樹脂の具体例
としては、テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン
類、アミノフェノールのグリシジル化合物類、グリシジ
ルアニリン類などが挙げられる。
としては、テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン
類、アミノフェノールのグリシジル化合物類、グリシジ
ルアニリン類などが挙げられる。
【0024】平均分子量Maが150以上800以下で
あるテトラグリシジルジアミノジフェニルメタン類の市
販品としてはELM434(住友化学社製)、アラルダ
イト(登録商標)MY720、アラルダイトMY72
1、アラルダイトMY722、アラルダイトMY951
2、アラルダイトMY9612、アラルダイトMY96
34、アラルダイトMY9663(以上Vantico
社製)、エポトートYH−434(東都化成社製)、エ
ピコート604(ジャパンエポキシレジン社製)などが
挙げられる。
あるテトラグリシジルジアミノジフェニルメタン類の市
販品としてはELM434(住友化学社製)、アラルダ
イト(登録商標)MY720、アラルダイトMY72
1、アラルダイトMY722、アラルダイトMY951
2、アラルダイトMY9612、アラルダイトMY96
34、アラルダイトMY9663(以上Vantico
社製)、エポトートYH−434(東都化成社製)、エ
ピコート604(ジャパンエポキシレジン社製)などが
挙げられる。
【0025】平均分子量Maが150以上800以下で
あるアミノフェノールのグリシジル化合物類の市販品と
しては、ELM120、ELM100(以上住友化学社
製)、エピコート630(ジャパンエポキシレジン社
製)、アラルダイトMY0500、アラルダイトMY0
510(以上Vantico社製)などが挙げられる。
あるアミノフェノールのグリシジル化合物類の市販品と
しては、ELM120、ELM100(以上住友化学社
製)、エピコート630(ジャパンエポキシレジン社
製)、アラルダイトMY0500、アラルダイトMY0
510(以上Vantico社製)などが挙げられる。
【0026】グリシジルアニリン類の市販品としては、
GAN、GOT(以上日本化薬製)などが挙げられる。
GAN、GOT(以上日本化薬製)などが挙げられる。
【0027】平均分子量Maが150以上800以下で
あるグリシジルエステル型エポキシ樹脂の具体例として
は、フタル酸ジグリシジルエステルや、テレフタル酸ジ
グリシジルエステル、ヘキサヒドロフタル酸ジグリシジ
ルエステル、イソフタル酸ジグリシジルエステル、およ
びこれらのハロゲンあるいはアルキル置換体などが挙げ
られる。
あるグリシジルエステル型エポキシ樹脂の具体例として
は、フタル酸ジグリシジルエステルや、テレフタル酸ジ
グリシジルエステル、ヘキサヒドロフタル酸ジグリシジ
ルエステル、イソフタル酸ジグリシジルエステル、およ
びこれらのハロゲンあるいはアルキル置換体などが挙げ
られる。
【0028】平均分子量Maが150以上800以下で
あるフタル酸ジグリシジルエステルの市販品としてはエ
ポミック(登録商標)R508(三井化学製)、デナコ
ールEX−721(ナガセケムテックス製)などが挙げ
られる。
あるフタル酸ジグリシジルエステルの市販品としてはエ
ポミック(登録商標)R508(三井化学製)、デナコ
ールEX−721(ナガセケムテックス製)などが挙げ
られる。
【0029】平均分子量Maが150以上800以下で
あるテレフタル酸ジグリシジルエステルの市販品として
はデナコールEX−711(ナガセケムテックス製)が
挙げられる。
あるテレフタル酸ジグリシジルエステルの市販品として
はデナコールEX−711(ナガセケムテックス製)が
挙げられる。
【0030】平均分子量Maが150以上800以下で
あるヘキサヒドロフタル酸ジグリシジルエステルの市販
品としてはエポミックR540(三井化学製)、AK−
601(日本化薬)などが挙げられる。
あるヘキサヒドロフタル酸ジグリシジルエステルの市販
品としてはエポミックR540(三井化学製)、AK−
601(日本化薬)などが挙げられる。
【0031】平均分子量Maが150以上800以下で
ある脂環式エポキシ樹脂の市販品としては、セロキサイ
ド(登録商標)2021、セロキサイド2080(以上
ダイセル化学工業社製)、CY179(Vantico
社製)が挙げられる。
ある脂環式エポキシ樹脂の市販品としては、セロキサイ
ド(登録商標)2021、セロキサイド2080(以上
ダイセル化学工業社製)、CY179(Vantico
社製)が挙げられる。
【0032】平均分子量Maが150以上800以下で
あるウレタン変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂の市
販品としては、AER4152(旭化成エポキシ社製)
が挙げられる。これら[A]成分のエポキシ樹脂は単独で
も混合物でも使用できる。耐熱性が必要な場合、グリシ
ジルアミン型エポキシ樹脂であるテトラグリシジルジア
ミノジフェニルメタンやアミノフェノールのグリシジル
化合物等のような耐熱性に優れたエポキシ樹脂が[A]
成分100重量部中に50重量部以上用られていること
が望ましい。
あるウレタン変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂の市
販品としては、AER4152(旭化成エポキシ社製)
が挙げられる。これら[A]成分のエポキシ樹脂は単独で
も混合物でも使用できる。耐熱性が必要な場合、グリシ
ジルアミン型エポキシ樹脂であるテトラグリシジルジア
ミノジフェニルメタンやアミノフェノールのグリシジル
化合物等のような耐熱性に優れたエポキシ樹脂が[A]
成分100重量部中に50重量部以上用られていること
が望ましい。
【0033】なお、本発明で言う平均分子量とは、ゲル
パーミエーションクロマトグラフィーによって得られる
数平均分子量のことを指す。数平均分子量の測定方法と
しては例えば、カラムに、Shodex80M(登録商
標、昭和電工製)2本と、Shodex802(昭和電
工製)1本を用い、サンプルを0.3μL注入し、流速
1mL/minで測定したサンプルの保持時間を、ポリ
スチレンの校正用サンプルの保持時間を用いて分子量に
換算して求める方法などが使用できる。なお、液体クロ
マトグラフィーで複数のピークが観測される場合は、目
的成分を分離して個々のピークについて分子量の換算を
行うことができる。
パーミエーションクロマトグラフィーによって得られる
数平均分子量のことを指す。数平均分子量の測定方法と
しては例えば、カラムに、Shodex80M(登録商
標、昭和電工製)2本と、Shodex802(昭和電
工製)1本を用い、サンプルを0.3μL注入し、流速
1mL/minで測定したサンプルの保持時間を、ポリ
スチレンの校正用サンプルの保持時間を用いて分子量に
換算して求める方法などが使用できる。なお、液体クロ
マトグラフィーで複数のピークが観測される場合は、目
的成分を分離して個々のピークについて分子量の換算を
行うことができる。
【0034】本発明における[B]成分であるエポキシ
樹脂は、[A]のエポキシ樹脂成分と[C]の熱可塑性
樹脂成分との相溶性を向上させ、エポキシ樹脂と熱可塑
性樹脂との高い界面接着性を実現することにより高度な
靱性を有する樹脂硬化物を得るために必要な成分であ
り、分子中に2個のエポキシ基を有し平均分子量Mbが
900以上5000以下であるエポキシ樹脂であれば、
どのようなものでも良い。
樹脂は、[A]のエポキシ樹脂成分と[C]の熱可塑性
樹脂成分との相溶性を向上させ、エポキシ樹脂と熱可塑
性樹脂との高い界面接着性を実現することにより高度な
靱性を有する樹脂硬化物を得るために必要な成分であ
り、分子中に2個のエポキシ基を有し平均分子量Mbが
900以上5000以下であるエポキシ樹脂であれば、
どのようなものでも良い。
【0035】平均分子量Mbが900未満の場合、エポ
キシ樹脂と熱可塑性樹脂との界面接着性が不足すること
があり、十分な靱性の向上効果が得られないことがあ
る。一方、平均分子量Mbが5000を越える場合、樹
脂組成物の耐熱性などの機械物性が低下するばかりでな
く、プロセス性や取り扱い性が低下することがある。硬
化物の靱性の点から、さらに望ましくは平均分子量Mb
が1200以上3000以下である。
キシ樹脂と熱可塑性樹脂との界面接着性が不足すること
があり、十分な靱性の向上効果が得られないことがあ
る。一方、平均分子量Mbが5000を越える場合、樹
脂組成物の耐熱性などの機械物性が低下するばかりでな
く、プロセス性や取り扱い性が低下することがある。硬
化物の靱性の点から、さらに望ましくは平均分子量Mb
が1200以上3000以下である。
【0036】分子中に2個以上のエポキシ基を有するエ
ポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型エポキシ樹
脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビフェニル型エ
ポキシ樹脂、ポリエチレングリコール型エポキシ樹脂、
ポリプロピレングリコール型エポキシ樹脂、およびこれ
らのハロゲンあるいはアルキル置換体などが挙げられ
る。
ポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型エポキシ樹
脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビフェニル型エ
ポキシ樹脂、ポリエチレングリコール型エポキシ樹脂、
ポリプロピレングリコール型エポキシ樹脂、およびこれ
らのハロゲンあるいはアルキル置換体などが挙げられ
る。
【0037】中でも、高い界面接着性が得られる、ビス
フェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポ
キシ樹脂ならびに、ビフェニル型エポキシ樹脂がより好
ましい。
フェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポ
キシ樹脂ならびに、ビフェニル型エポキシ樹脂がより好
ましい。
【0038】平均分子量Mbが900以上5000以下
であるビスフェノールA型エポキシ樹脂の市販品の具体
例としてはエピコート1001、エピコート1002、
エピコート1003、エピコート1004、エピコート
1004AF、エピコート1007、エピコート100
9(以上ジャパンエポキシレジン社製)などが挙げられ
る。
であるビスフェノールA型エポキシ樹脂の市販品の具体
例としてはエピコート1001、エピコート1002、
エピコート1003、エピコート1004、エピコート
1004AF、エピコート1007、エピコート100
9(以上ジャパンエポキシレジン社製)などが挙げられ
る。
【0039】平均分子量Mbが900以上5000以下
であるビスフェノールF型エポキシ樹脂の市販品の具体
例としてはエピコート4004P、エピコート4007
P、エピコート4009P(以上ジャパンエポキシレジ
ン社製)、エポトートYDF2001、エポトートYD
F2004(以上東都化成社製)などが挙げられる。
であるビスフェノールF型エポキシ樹脂の市販品の具体
例としてはエピコート4004P、エピコート4007
P、エピコート4009P(以上ジャパンエポキシレジ
ン社製)、エポトートYDF2001、エポトートYD
F2004(以上東都化成社製)などが挙げられる。
【0040】平均分子量Mbが900以上5000以下
であるビフェニル型エポキシ樹脂の市販品の具体例とし
てはエピコートYL6616(ジャパンエポキシレジン
社製)が挙げられる。
であるビフェニル型エポキシ樹脂の市販品の具体例とし
てはエピコートYL6616(ジャパンエポキシレジン
社製)が挙げられる。
【0041】平均分子量Mbが900以上5000以下
であるポリエチレングリコール型エポキシ樹脂の市販品
の具体例としてはデナコールEX−861(ナガセケム
テックス製)が挙げられる。
であるポリエチレングリコール型エポキシ樹脂の市販品
の具体例としてはデナコールEX−861(ナガセケム
テックス製)が挙げられる。
【0042】[B]成分の添加量は[A]成分および
[C]成分の種類やその配合量にもよるが、[A]成分
100重量部に対して0.2重量部以上25重量部以下
の範囲が好ましい。0.2重量部未満では[A]成分と
[C]成分の界面を接着する効果が十分でない場合があ
り、また25重量部を越えるとエポキシ樹脂組成物の耐
熱性が低下したり、粘度が高くなる恐れがある。0.2
重量部以上であれば十分な界面の接着効果が得られる
が、さらに望ましくは2重量部以上25重量部以下であ
る。
[C]成分の種類やその配合量にもよるが、[A]成分
100重量部に対して0.2重量部以上25重量部以下
の範囲が好ましい。0.2重量部未満では[A]成分と
[C]成分の界面を接着する効果が十分でない場合があ
り、また25重量部を越えるとエポキシ樹脂組成物の耐
熱性が低下したり、粘度が高くなる恐れがある。0.2
重量部以上であれば十分な界面の接着効果が得られる
が、さらに望ましくは2重量部以上25重量部以下であ
る。
【0043】本発明における[C]成分である熱可塑性
樹脂は高度な靱性を有する樹脂硬化物を与えるために必
要な成分であり、[B]のエポキシ樹脂成分の平均分子
量をMbとし、[C]の熱可塑性樹脂成分の平均分子量
をMcとしたとき、3≦Mc/Mb≦100の範囲を満
たすことにより、[A]のエポキシ樹脂成分と高い相溶
性を実現することができる成分である。[C]成分とし
て用いる熱可塑性樹脂としてはこの平均分子量範囲を満
たしていればどのようなものでも良い。Mc/Mbが3
未満の場合、十分な靱性向上効果が得られないことがあ
り、Mc/Mbが100を越える場合、[A]のエポキ
シ樹脂成分と[C]の熱可塑性樹脂成分の相溶性が低下
し、得られる樹脂硬化物の機械物性が低下することがあ
る。望ましくは、Mc/Mbが3以上30以下、より望
ましくは3以上20以下である。
樹脂は高度な靱性を有する樹脂硬化物を与えるために必
要な成分であり、[B]のエポキシ樹脂成分の平均分子
量をMbとし、[C]の熱可塑性樹脂成分の平均分子量
をMcとしたとき、3≦Mc/Mb≦100の範囲を満
たすことにより、[A]のエポキシ樹脂成分と高い相溶
性を実現することができる成分である。[C]成分とし
て用いる熱可塑性樹脂としてはこの平均分子量範囲を満
たしていればどのようなものでも良い。Mc/Mbが3
未満の場合、十分な靱性向上効果が得られないことがあ
り、Mc/Mbが100を越える場合、[A]のエポキ
シ樹脂成分と[C]の熱可塑性樹脂成分の相溶性が低下
し、得られる樹脂硬化物の機械物性が低下することがあ
る。望ましくは、Mc/Mbが3以上30以下、より望
ましくは3以上20以下である。
【0044】なお、[B]成分を複数種用いる場合は、
少なくとも1つの[B]成分に対して[C]成分が3≦
Mc/Mb≦100の関係を満たせば良く、全ての
[B]成分に対して3≦Mc/Mb≦100を満たせば
より好ましい。
少なくとも1つの[B]成分に対して[C]成分が3≦
Mc/Mb≦100の関係を満たせば良く、全ての
[B]成分に対して3≦Mc/Mb≦100を満たせば
より好ましい。
【0045】また[C]成分は複数種を用いることもで
きる。
きる。
【0046】[C]成分として用いる熱可塑性樹脂とし
ては、得られる樹脂硬化物への靱性付与の観点から、平
均分子量Mcが5000以上100000以下の範囲に
あることが望ましい。熱可塑性樹脂は単独もしくは2種
以上のものを混合して用いてもよい。
ては、得られる樹脂硬化物への靱性付与の観点から、平
均分子量Mcが5000以上100000以下の範囲に
あることが望ましい。熱可塑性樹脂は単独もしくは2種
以上のものを混合して用いてもよい。
【0047】熱可塑性樹脂の種類としては、ポリエーテ
ルスルホン、ポリフェニルスルホン、ポリスルホン、ポ
リエーテルイミド、ポリフェニレンエーテル、ポリフェ
ニレンスルフィド、ポリカーボネート、ポリエーテルエ
ーテルケトン、ポリエーテルエーテルスルホンなどが挙
げられる。このうち、耐熱性、耐溶剤性や均一混合性の
面から、ポリエーテルスルホン、ポリフェニルスルホ
ン、ポリスルホン、ポリエーテルイミド、ポリエーテル
エーテルスルホンが望ましい。
ルスルホン、ポリフェニルスルホン、ポリスルホン、ポ
リエーテルイミド、ポリフェニレンエーテル、ポリフェ
ニレンスルフィド、ポリカーボネート、ポリエーテルエ
ーテルケトン、ポリエーテルエーテルスルホンなどが挙
げられる。このうち、耐熱性、耐溶剤性や均一混合性の
面から、ポリエーテルスルホン、ポリフェニルスルホ
ン、ポリスルホン、ポリエーテルイミド、ポリエーテル
エーテルスルホンが望ましい。
【0048】これら熱可塑性樹脂の末端官能基として
は、第1級アミン、第2級アミン、水酸基、カルボキシ
ル基、チオール基、酸無水物やハロゲン類(塩素、臭
素)などのものが使用できる。このうち、保存安定性の
面からは、末端官能基はエポキシ樹脂との反応性が少な
いハロゲン類が望ましい。上記の末端官能基のうちハロ
ゲン類を除いたものは、エポキシ樹脂との反応性を有し
ている。これらの末端官能基がエポキシ樹脂と反応しう
る熱可塑性樹脂は、よりエポキシ樹脂と熱可塑性樹脂の
接着が必要な場合に好ましく用いられる。
は、第1級アミン、第2級アミン、水酸基、カルボキシ
ル基、チオール基、酸無水物やハロゲン類(塩素、臭
素)などのものが使用できる。このうち、保存安定性の
面からは、末端官能基はエポキシ樹脂との反応性が少な
いハロゲン類が望ましい。上記の末端官能基のうちハロ
ゲン類を除いたものは、エポキシ樹脂との反応性を有し
ている。これらの末端官能基がエポキシ樹脂と反応しう
る熱可塑性樹脂は、よりエポキシ樹脂と熱可塑性樹脂の
接着が必要な場合に好ましく用いられる。
【0049】ポリエーテルスルホンの市販品としては、
末端官能基が塩素のものとしてはスミカエクセル(登録
商標)3600P、スミカエクセル4100P、スミカ
エクセル5200P、スミカエクセル7600P、(以
上住友化学社製)、RADEL(登録商標)A−10
0、RADEL A−200、RADEL A−300
(以上BPアモコ社製)などが挙げられ、末端官能基が
水酸基のものとしてはスミカエクセル5003P(住友
化学社製)が挙げられる。
末端官能基が塩素のものとしてはスミカエクセル(登録
商標)3600P、スミカエクセル4100P、スミカ
エクセル5200P、スミカエクセル7600P、(以
上住友化学社製)、RADEL(登録商標)A−10
0、RADEL A−200、RADEL A−300
(以上BPアモコ社製)などが挙げられ、末端官能基が
水酸基のものとしてはスミカエクセル5003P(住友
化学社製)が挙げられる。
【0050】ポリフェニルスルホンの市販品としては末
端官能基が塩素のRADEL R−5000(BPアモ
コ社製)などが挙げられる。
端官能基が塩素のRADEL R−5000(BPアモ
コ社製)などが挙げられる。
【0051】ポリスルホンの市販品としては末端官能基
が塩素のUDEL(登録商標) P−1700、UDE
L P−3500(以上BPアモコ社製)などが挙げら
れる。
が塩素のUDEL(登録商標) P−1700、UDE
L P−3500(以上BPアモコ社製)などが挙げら
れる。
【0052】またポリエーテルイミドの市販品としては
末端官能基がアミンと酸無水物の両方を含むUltem
(登録商標)1000、Ultem1010、Ulte
m1040(以上ジェネラル・エレクトリック社製)など
が挙げられる。このような熱可塑性樹脂の中から所望の
平均分子量のものを選択する。
末端官能基がアミンと酸無水物の両方を含むUltem
(登録商標)1000、Ultem1010、Ulte
m1040(以上ジェネラル・エレクトリック社製)など
が挙げられる。このような熱可塑性樹脂の中から所望の
平均分子量のものを選択する。
【0053】[C]成分の添加量は[A]成分および
[B]成分の種類や使用する熱可塑性樹脂の種類による
が、[A]成分100重量部に対して12重量部以上6
0重量部以下であることが好ましい。12重量部未満で
は十分な靭性向上効果が得られないことがあり、60重
量部を越えるとエポキシ樹脂組成物の粘度が高くなり作
業性が低下する場合がある。より望ましくは20重量部
以上45重量部以下である.本発明における[D]成分
である硬化剤は、耐熱性および機械物性に優れた硬化物
を与え、かつ[B]のエポキシ樹脂成分と同時に用いる
ことにより[A]のエポキシ樹脂成分と[C]の熱可塑
性樹脂成分との相溶性をより高めるために必要な成分で
あり、分子内に芳香族環を有するジアミン硬化剤であ
る。特に例示するならば、1−メチル−3,5−ジエチ
ル−2,6−ジアミノベンゼン、1−メチル−3,5−
ジエチル−2,4−ジアミノベンゼン、4,4’−ジア
ミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニ
ルメタン、3,4’−ジアミノジフェニルスルホン、
3,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’−ジア
ミノジフェニルスルホン、3,3’−ジアミノジフェニ
ルメタン、およびそれらの芳香族環の水素が炭素数3以
下のアルキル基あるいはハロゲン基により置換された誘
導体等が挙げられるが、これだけに限らない。このうち
エポキシ樹脂組成物の硬化物が高い機械物性を与える
3,3’−ジアミノジフェニルスルホン、3,4’−ジ
アミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェ
ニルスルホンが望ましい。さらに望ましくはエポキシ樹
脂組成物の硬化物に特に室温下および高温高湿下にて高
い弾性率および低い吸水率を与える3,3’−ジアミノ
ジフェニルスルホン、3,4’−ジアミノジフェニルス
ルホンである。硬化剤はモノマー、オリゴマーいずれの
形でも使用できる。他成分との混合時は粉体、液体いず
れの形態でも良く、粉体と液体のものを混合して用いて
も良い。
[B]成分の種類や使用する熱可塑性樹脂の種類による
が、[A]成分100重量部に対して12重量部以上6
0重量部以下であることが好ましい。12重量部未満で
は十分な靭性向上効果が得られないことがあり、60重
量部を越えるとエポキシ樹脂組成物の粘度が高くなり作
業性が低下する場合がある。より望ましくは20重量部
以上45重量部以下である.本発明における[D]成分
である硬化剤は、耐熱性および機械物性に優れた硬化物
を与え、かつ[B]のエポキシ樹脂成分と同時に用いる
ことにより[A]のエポキシ樹脂成分と[C]の熱可塑
性樹脂成分との相溶性をより高めるために必要な成分で
あり、分子内に芳香族環を有するジアミン硬化剤であ
る。特に例示するならば、1−メチル−3,5−ジエチ
ル−2,6−ジアミノベンゼン、1−メチル−3,5−
ジエチル−2,4−ジアミノベンゼン、4,4’−ジア
ミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニ
ルメタン、3,4’−ジアミノジフェニルスルホン、
3,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’−ジア
ミノジフェニルスルホン、3,3’−ジアミノジフェニ
ルメタン、およびそれらの芳香族環の水素が炭素数3以
下のアルキル基あるいはハロゲン基により置換された誘
導体等が挙げられるが、これだけに限らない。このうち
エポキシ樹脂組成物の硬化物が高い機械物性を与える
3,3’−ジアミノジフェニルスルホン、3,4’−ジ
アミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェ
ニルスルホンが望ましい。さらに望ましくはエポキシ樹
脂組成物の硬化物に特に室温下および高温高湿下にて高
い弾性率および低い吸水率を与える3,3’−ジアミノ
ジフェニルスルホン、3,4’−ジアミノジフェニルス
ルホンである。硬化剤はモノマー、オリゴマーいずれの
形でも使用できる。他成分との混合時は粉体、液体いず
れの形態でも良く、粉体と液体のものを混合して用いて
も良い。
【0054】[D]成分の添加量は用いる[A]、
[B]成分の種類・量によって変わるが、[A]成分1
00重量部に対して、25重量部以上70重量部以下の
範囲で配合することができる。25重量部未満の場合、
十分な靱性が得られない場合があり、70重量部を越え
る場合、機械物性が低下することがある。これらは単独
もしくは2種以上混合して用いても良い。
[B]成分の種類・量によって変わるが、[A]成分1
00重量部に対して、25重量部以上70重量部以下の
範囲で配合することができる。25重量部未満の場合、
十分な靱性が得られない場合があり、70重量部を越え
る場合、機械物性が低下することがある。これらは単独
もしくは2種以上混合して用いても良い。
【0055】また、必要に応じて、[D]成分以外のエ
ポキシ樹脂硬化剤や硬化促進剤を併用することも可能で
ある。[D]成分以外のエポキシ樹脂硬化剤の例として
はイソホロンジアミンなどの脂環式アミンやジシアンジ
アミドなどが、また硬化促進剤としてはジクロロジメチ
ルウレアなどの尿素化合物、イミダゾール類、3級アミ
ン、有機金属塩などをそれぞれ挙げることができる。
ポキシ樹脂硬化剤や硬化促進剤を併用することも可能で
ある。[D]成分以外のエポキシ樹脂硬化剤の例として
はイソホロンジアミンなどの脂環式アミンやジシアンジ
アミドなどが、また硬化促進剤としてはジクロロジメチ
ルウレアなどの尿素化合物、イミダゾール類、3級アミ
ン、有機金属塩などをそれぞれ挙げることができる。
【0056】本発明の樹脂組成物には、必要に応じて、
上記[A]〜[D]成分のほかに有機粒子、無機粒子な
どの粒子や、平均分子量が5000を超えるエポキシ樹
脂や分子中に1個のエポキシ基を持つエポキシ樹脂など
の[A]成分および[B]成分以外のエポキシ樹脂や、
シアネートエステル樹脂、ビスマレイミド樹脂、ベンゾ
オキサジン樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ユリ
ア樹脂などの熱硬化性樹脂や、樹脂組成物の機械物性を
損なわない範囲で、粘度調整などのために、[C]成分と
は異なる熱可塑性樹脂などを少量添加することも可能で
ある。
上記[A]〜[D]成分のほかに有機粒子、無機粒子な
どの粒子や、平均分子量が5000を超えるエポキシ樹
脂や分子中に1個のエポキシ基を持つエポキシ樹脂など
の[A]成分および[B]成分以外のエポキシ樹脂や、
シアネートエステル樹脂、ビスマレイミド樹脂、ベンゾ
オキサジン樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ユリ
ア樹脂などの熱硬化性樹脂や、樹脂組成物の機械物性を
損なわない範囲で、粘度調整などのために、[C]成分と
は異なる熱可塑性樹脂などを少量添加することも可能で
ある。
【0057】本発明では、樹脂の靭性や、得られる複合
材料の耐衝撃性をさらに高めるため、エポキシ樹脂組成
物にゴム粒子および熱可塑性樹脂粒子等の有機粒子を配
合することができる。
材料の耐衝撃性をさらに高めるため、エポキシ樹脂組成
物にゴム粒子および熱可塑性樹脂粒子等の有機粒子を配
合することができる。
【0058】ゴム粒子としては、架橋ゴム粒子、および
架橋ゴム粒子の表面に異種ポリマーをグラフト重合した
コアシェルゴム粒子が、取り扱い性等の観点から好まし
く用いられる。
架橋ゴム粒子の表面に異種ポリマーをグラフト重合した
コアシェルゴム粒子が、取り扱い性等の観点から好まし
く用いられる。
【0059】架橋ゴム粒子の市販品としては、カルボキ
シル変性のブタジエン−アクリロニトリル共重合体の架
橋物からなるXER−91(型番、日本合成ゴム工業社
製)、アクリルゴム微粒子からなるCX−MNシリーズ
(型番、日本触媒製)、YR−500シリーズ(型番、
東都化成製)等を使用することができる。
シル変性のブタジエン−アクリロニトリル共重合体の架
橋物からなるXER−91(型番、日本合成ゴム工業社
製)、アクリルゴム微粒子からなるCX−MNシリーズ
(型番、日本触媒製)、YR−500シリーズ(型番、
東都化成製)等を使用することができる。
【0060】コアシェルゴム粒子の市販品としては、例
えば、ブタジエン・メタクリル酸アルキル・スチレン共
重合物からなるパラロイド(登録商標)EXL−265
5(呉羽化学工業製)、アクリル酸エステル・メタクリ
ル酸エステル共重合体からなるスタフィロイド(登録商
標)AC−3355、TR−2122(以上武田薬品工
業製)、アクリル酸ブチル・メタクリル酸メチル共重合
物からなるPARALOID(登録商標)EXL−26
11、EXL−3387(以上Rohm&Haas社
製)等を使用することができる。
えば、ブタジエン・メタクリル酸アルキル・スチレン共
重合物からなるパラロイド(登録商標)EXL−265
5(呉羽化学工業製)、アクリル酸エステル・メタクリ
ル酸エステル共重合体からなるスタフィロイド(登録商
標)AC−3355、TR−2122(以上武田薬品工
業製)、アクリル酸ブチル・メタクリル酸メチル共重合
物からなるPARALOID(登録商標)EXL−26
11、EXL−3387(以上Rohm&Haas社
製)等を使用することができる。
【0061】熱可塑性樹脂粒子としては、ポリアミド粒
子やポリイミド粒子が好ましく用いられ、ポリアミド粒
子の市販品として、SP−500(型番、東レ製)、オ
ルガソール(登録商標、ATOCHEM社製)等を使用
することができる。
子やポリイミド粒子が好ましく用いられ、ポリアミド粒
子の市販品として、SP−500(型番、東レ製)、オ
ルガソール(登録商標、ATOCHEM社製)等を使用
することができる。
【0062】本発明における、ゴム粒子および熱可塑性
樹脂粒子等の有機粒子の配合量は、得られる樹脂硬化物
の弾性率と靱性を両立させる点から、[A]成分と[B]成
分を合計した重量部100重量部に対して、0.1重量
部以上50重量部以下が好ましく、1重量部以上35重
量部以下配合するのがさらに好ましい。
樹脂粒子等の有機粒子の配合量は、得られる樹脂硬化物
の弾性率と靱性を両立させる点から、[A]成分と[B]成
分を合計した重量部100重量部に対して、0.1重量
部以上50重量部以下が好ましく、1重量部以上35重
量部以下配合するのがさらに好ましい。
【0063】本発明では、樹脂組成物の増粘等の粘弾性
制御、揺変性付与のため、エポキシ樹脂組成物にシリ
カ、アルミナ、スメクタイト、合成マイカ等の無機粒子
を配合することができる。
制御、揺変性付与のため、エポキシ樹脂組成物にシリ
カ、アルミナ、スメクタイト、合成マイカ等の無機粒子
を配合することができる。
【0064】本発明では、無機粒子はエポキシ樹脂組成
物に適度な粘弾性を与え、優れた取り扱い性のプリプレ
グ、良質な複合材料が得られるため、[A]成分と[B]成
分を合計した重量部100重量部に対して、好ましくは
0.001重量部以上20重量部以下、より好ましくは
0.01重量部以上10重量部以下配合するのが好まし
い。
物に適度な粘弾性を与え、優れた取り扱い性のプリプレ
グ、良質な複合材料が得られるため、[A]成分と[B]成
分を合計した重量部100重量部に対して、好ましくは
0.001重量部以上20重量部以下、より好ましくは
0.01重量部以上10重量部以下配合するのが好まし
い。
【0065】本発明の樹脂組成物を加熱硬化せしめて得
られる硬化物(以下硬化物という)のガラス転移温度は
150℃以上250℃以下であることが好ましい。より
好ましくは170℃以上230℃以下であり、特に好ま
しくは175℃以上220℃以下である。硬化物のガラ
ス転移温度が250℃を超えると、繊維強化複合材料に
残留する熱応力が大きくなったり、硬化物が脆くなりが
ちであり、得られる繊維強化複合材料の強度特性が低下
する場合がある。
られる硬化物(以下硬化物という)のガラス転移温度は
150℃以上250℃以下であることが好ましい。より
好ましくは170℃以上230℃以下であり、特に好ま
しくは175℃以上220℃以下である。硬化物のガラ
ス転移温度が250℃を超えると、繊維強化複合材料に
残留する熱応力が大きくなったり、硬化物が脆くなりが
ちであり、得られる繊維強化複合材料の強度特性が低下
する場合がある。
【0066】ガラス転移温度が150℃未満であると、
繊維強化複合材料に成形後、表面を研磨するとき、熱に
より軟化した樹脂が研磨機に目詰まりを起こさせる場合
があったり、材料として使用時に熱による変形を起こし
やすくなる場合がある。
繊維強化複合材料に成形後、表面を研磨するとき、熱に
より軟化した樹脂が研磨機に目詰まりを起こさせる場合
があったり、材料として使用時に熱による変形を起こし
やすくなる場合がある。
【0067】なお、ガラス転移温度は、樹脂組成物を1
20℃〜230℃の範囲から選ばれる一定温度で120
〜180分間加熱処理して得られる硬化物について、示
差走査熱量測定法(DSC)によって測定される値であ
る。
20℃〜230℃の範囲から選ばれる一定温度で120
〜180分間加熱処理して得られる硬化物について、示
差走査熱量測定法(DSC)によって測定される値であ
る。
【0068】また、繊維強化複合材料から切り出したサ
ンプルについて測定することによって、繊維強化複合材
料に含まれる樹脂硬化物のガラス転移温度を測定でき
る。
ンプルについて測定することによって、繊維強化複合材
料に含まれる樹脂硬化物のガラス転移温度を測定でき
る。
【0069】さらに、本発明の樹脂組成物は、硬化物の
靭性が0.90〜1.80MPa・m-1/2であることが
好ましい。ここで、硬化物の靭性とは変形モードI(開
口型)の臨界応力強度のことを指し、後述するようにA
STM D5045に従って求めることができる値であ
る。一般的にこの値が大きいほど硬化物の靱性ならびに
耐衝撃性は高くなる。かかる硬化物の靭性が0.90未
満であると繊維強化複合材料の耐衝撃性例えば衝撃付与
後の残存圧縮強度などが不足する場合があり、1.80
を超えると切削性など加工性が低下して繊維強化複合材
料の機械物性の低下をまねく場合がある。
靭性が0.90〜1.80MPa・m-1/2であることが
好ましい。ここで、硬化物の靭性とは変形モードI(開
口型)の臨界応力強度のことを指し、後述するようにA
STM D5045に従って求めることができる値であ
る。一般的にこの値が大きいほど硬化物の靱性ならびに
耐衝撃性は高くなる。かかる硬化物の靭性が0.90未
満であると繊維強化複合材料の耐衝撃性例えば衝撃付与
後の残存圧縮強度などが不足する場合があり、1.80
を超えると切削性など加工性が低下して繊維強化複合材
料の機械物性の低下をまねく場合がある。
【0070】本発明のプリプレグに用いる強化繊維とし
ては、ガラス繊維、炭素繊維、黒鉛繊維、アラミド繊
維、ボロン繊維、アルミナ繊維、炭化ケイ素繊維等が好
ましく用いられる。これらの繊維を2種以上混合して用
いても構わないが、より軽量で、より耐久性の高い成形
品を得るために、炭素繊維や黒鉛繊維を用いるのが良
い。
ては、ガラス繊維、炭素繊維、黒鉛繊維、アラミド繊
維、ボロン繊維、アルミナ繊維、炭化ケイ素繊維等が好
ましく用いられる。これらの繊維を2種以上混合して用
いても構わないが、より軽量で、より耐久性の高い成形
品を得るために、炭素繊維や黒鉛繊維を用いるのが良
い。
【0071】本発明においては、用途に応じてあらゆる
種類の炭素繊維や黒鉛繊維を用いることが可能である
が、耐衝撃性に優れ、高い剛性および機械強度を有する
複合材料が得られることから、JIS R7601に記
載の方法によるストランド引張試験における引張弾性率
が200GPa以上、引張強度4 .4GPa以上 、引
張伸度1 .7%以上の高強度高伸度炭素繊維が最も適
している。
種類の炭素繊維や黒鉛繊維を用いることが可能である
が、耐衝撃性に優れ、高い剛性および機械強度を有する
複合材料が得られることから、JIS R7601に記
載の方法によるストランド引張試験における引張弾性率
が200GPa以上、引張強度4 .4GPa以上 、引
張伸度1 .7%以上の高強度高伸度炭素繊維が最も適
している。
【0072】強化繊維の形態は特に限定されるものでは
なく、例えば、一方向に引き揃えた長繊維、トウ、織
物、マット、ニット、組み紐などが用いられる。また、
特に、比強度、比弾性率が高いことを要求される用途に
は強化繊維が単一方向に引き揃えられた配列が最も適し
ているが、取り扱いの容易な織物状の配列も本発明には
適している。
なく、例えば、一方向に引き揃えた長繊維、トウ、織
物、マット、ニット、組み紐などが用いられる。また、
特に、比強度、比弾性率が高いことを要求される用途に
は強化繊維が単一方向に引き揃えられた配列が最も適し
ているが、取り扱いの容易な織物状の配列も本発明には
適している。
【0073】本発明のプリプレグは、マトリックス樹脂
をメチルエチルケトン、メタノール等の溶媒に溶解して
低粘度化し、含浸させるウェット法と、加熱により低粘
度化し、含浸させるホットメルト法(ドライ法)等によ
り作製することができる。
をメチルエチルケトン、メタノール等の溶媒に溶解して
低粘度化し、含浸させるウェット法と、加熱により低粘
度化し、含浸させるホットメルト法(ドライ法)等によ
り作製することができる。
【0074】ウェット法は、強化繊維をエポキシ樹脂組
成物の溶液に浸漬した後、引き上げ、オーブン等を用い
て溶媒を蒸発させる方法であり、ホットメルト法は、加
熱により低粘度化したエポキシ樹脂組成物を直接強化繊
維に含浸させる方法、または一旦エポキシ樹脂組成物を
離型紙等の上にコーティングしたフィルムを作製してお
き、次いで強化繊維の両側または片側から前記フィルム
を重ね、加熱加圧することにより強化繊維に樹脂を含浸
させる方法である。ホットメルト法によれば、プリプレ
グ中に残留する溶媒が実質上皆無となるため好ましい。
成物の溶液に浸漬した後、引き上げ、オーブン等を用い
て溶媒を蒸発させる方法であり、ホットメルト法は、加
熱により低粘度化したエポキシ樹脂組成物を直接強化繊
維に含浸させる方法、または一旦エポキシ樹脂組成物を
離型紙等の上にコーティングしたフィルムを作製してお
き、次いで強化繊維の両側または片側から前記フィルム
を重ね、加熱加圧することにより強化繊維に樹脂を含浸
させる方法である。ホットメルト法によれば、プリプレ
グ中に残留する溶媒が実質上皆無となるため好ましい。
【0075】得られたプリプレグを積層後、積層物に圧
力を付与しながら樹脂を加熱硬化させる方法等により、
本発明による複合材料が作製される。
力を付与しながら樹脂を加熱硬化させる方法等により、
本発明による複合材料が作製される。
【0076】ここで熱および圧力を付与する方法には、
プレス成形法、オートクレーブ成形法、バッギング成形
法、ラッピングテープ法、内圧成形法等が採用されるな
お、本発明の繊維強化複合材料は、プリプレグを介さ
ず、エポキシ樹脂組成物を直接強化繊維に含浸させた
後、加熱硬化せしめる方法、例えばハンド・レイアップ
法、フィラメント・ワインディング法、プルトルージョ
ン法、レジン・インジェクション・モールディング法、
レジン・トランスファー・モールディング法等の成形法
によっても作製できる。これらの方法では、エポキシ樹
脂からなる主剤と硬化剤との2液を使用直前に混合して
樹脂組成物を調製するのが好ましい。
プレス成形法、オートクレーブ成形法、バッギング成形
法、ラッピングテープ法、内圧成形法等が採用されるな
お、本発明の繊維強化複合材料は、プリプレグを介さ
ず、エポキシ樹脂組成物を直接強化繊維に含浸させた
後、加熱硬化せしめる方法、例えばハンド・レイアップ
法、フィラメント・ワインディング法、プルトルージョ
ン法、レジン・インジェクション・モールディング法、
レジン・トランスファー・モールディング法等の成形法
によっても作製できる。これらの方法では、エポキシ樹
脂からなる主剤と硬化剤との2液を使用直前に混合して
樹脂組成物を調製するのが好ましい。
【0077】
【実施例】エポキシ樹脂硬化物の靱性試験方法はインス
トロン万能試験機(インストロン社製)を用い、AST
M D5045に従って実験を行った。ここで樹脂硬化
物の靱性は変形モードI(開口型)の臨界応力強度のこ
とを指すものである。硬化物のガラス転移温度はDSC
法で測定した。ここでは、TAインスツルメンツ社製D
SC2910を用い、昇温速度10℃/minで測定し
た。
トロン万能試験機(インストロン社製)を用い、AST
M D5045に従って実験を行った。ここで樹脂硬化
物の靱性は変形モードI(開口型)の臨界応力強度のこ
とを指すものである。硬化物のガラス転移温度はDSC
法で測定した。ここでは、TAインスツルメンツ社製D
SC2910を用い、昇温速度10℃/minで測定し
た。
【0078】プリプレグは、以下の様に作成した。未硬
化の樹脂組成物をナイフコーターを用いてフィルム化
し、このフィルム上に炭素繊維トレカ(登録商標)T8
00H(東レ社製、引張弾性率290GPa、引張強度
5.9GPa)を並べ、加熱、含浸させて得られた炭素
繊維目付190g/m2、樹脂含有率36重量%の一方
向プリプレグを得た。
化の樹脂組成物をナイフコーターを用いてフィルム化
し、このフィルム上に炭素繊維トレカ(登録商標)T8
00H(東レ社製、引張弾性率290GPa、引張強度
5.9GPa)を並べ、加熱、含浸させて得られた炭素
繊維目付190g/m2、樹脂含有率36重量%の一方
向プリプレグを得た。
【0079】コンポジットの耐衝撃性試験は、以下の様
にして行った。ここでコンポジットの耐衝撃性とは、衝
撃後の残存圧縮強度のことを指す。
にして行った。ここでコンポジットの耐衝撃性とは、衝
撃後の残存圧縮強度のことを指す。
【0080】プリプレグを(+45°/0°/−45°
/90°)3s構成で、疑似等方的に24枚積層し、オ
ートクレーブにて、成形し積層体を作製した。この積層
体から、縦150mm×横100mmの試験片を切り出
し、ASTM D695に従い、ガードナー衝撃装置を
用いて試験片の中心部に6.7J/mmの落錘衝撃を与
え、インストロン万能試験機を用いて衝撃後の圧縮強度
を求めた。 (実施例1)[A]成分としてELM434(平均分子
量500)を50重量部と、エピコート630(平均分
子量300)とGAN(平均分子量250)をそれぞれ
25重量部、[B]成分としてエピコート1004(平
均分子量1800)を10重量部、[C]成分としてス
ミカエクセル3600P(末端塩素、平均分子量160
00)を35重量部混合し、150℃で1時間加熱撹拌
を行い透明な粘稠液を得た。この組成物を冷却し、温度
が70℃以下になったところで[D]成分として3,
3’−ジアミノジフェニルスルホン56重量部を加え均
一に拡散させて得た組成物をモールド中で180℃で2
時間硬化させ硬化物を得た。このとき硬化物の靱性は
1.12MPa・m-1/2であり、ガラス転移温度は19
9℃であった。また、昇温速度1.5℃/分とし0.5
9MPaの圧力下、180℃で2時間で硬化させたコン
ポジットの耐衝撃性は240MPa・mm-2であった。
結果を表1に示す。 (実施例2)[A]成分としてELM434を45重量
部とエピコート630を25重量部、GANを30重量
部、[B]成分としてエピコート4004P(平均分子
量1600)を10重量部、[C]成分としてスミカエ
クセル3600Pを35重量部混合し、150℃で1時
間加熱撹拌を行い透明な粘稠液を得た。この組成物を冷
却し、温度が70℃以下になったところで[D]成分と
して3,3’−ジアミノジフェニルスルホン50重量部
を加え均一に拡散させて得た組成物をモールド中で18
0℃で2時間硬化させ硬化物を得た。この硬化物の靱性
は1.10MPa・m-1/2であり、ガラス転移温度は1
95℃であった。また、昇温速度1.5℃/分とし0.
59MPaの圧力下、180℃で2時間で硬化させたコ
ンポジットの耐衝撃性を測定したところ、240MPa
・mm-2であった。結果を表1に示す。また、この樹脂
を100℃で1時間、180℃で3時間の硬化条件で硬
化させたところ、靱性は1.10MPa・m-1/2であ
り、ガラス転移温度は196℃であった。さらに、昇温
速度1.5℃/分とし0.59MPaの圧力下、100
℃で1時間、180℃で3時間硬化させたコンポジット
の耐衝撃性は240MPa・mm-2となり、硬化条件に
よる機械物性の低下は見られなかった。 (実施例3)[A]成分としてELM434とエピコー
ト630をそれぞれ50重量部と、[B]成分としてエ
ピコート1004を3重量部、[C]成分としてスミカ
エクセル5200P(末端塩素、平均分子量3500
0)を30重量部混合し、150℃で1時間加熱撹拌を
行い透明な粘稠液を得た。この組成物を冷却し、温度が
70℃以下になったところで[D]成分の3,3’−ジ
アミノジフェニルスルホン34.6重量部を均一に拡散
させて得た組成物をモールド中で180℃で2時間硬化
させ硬化物を得た。この硬化物の靱性は1.08MPa
・m-1 /2であっり、ガラス転移温度は204℃であっ
た。また、昇温速度1.5℃/分とし0.59MPaの
圧力下、180℃で2時間で硬化させたコンポジットの
耐衝撃性を測定したところ、235MPa・mm-2であ
った。結果を表1に示す。 (実施例4)[A]成分としてELM434を50重量
部とエピコート630を25重量部、GANを25重量
部、[B]成分としてエピコート4007P(平均分子
量4000)を10重量部、[C]成分としてスミカエ
クセル3600Pを35重量部混合し、150℃で1時
間加熱撹拌を行い透明な粘稠液を得た。この組成物を冷
却し、温度が70℃以下になったところで[D]成分と
して3,3’−ジアミノジフェニルスルホン56重量部
を加え均一に拡散させて得た組成物をモールド中で18
0℃で2時間硬化させ硬化物を得た。この硬化物の靱性
は1.08MPa・m-1/2であっり、ガラス転移温度は
200℃であった。また、昇温速度1.5℃/分とし
0.59MPaの圧力下、180℃で2時間で硬化させ
たコンポジットの耐衝撃性を測定したところ、235M
Pa・mm-2であった。結果を表1に示す。 (実施例5)[A]成分としてELM434を50重量
部とエピコート630を25重量部、GANを25重量
部、[B]成分としてエピコートYL6616(平均分
子量1000)を10重量部、[C]成分としてスミカ
エクセル3600Pを35重量部混合し、150℃で1
時間加熱撹拌を行い透明な粘稠液を得た。この組成物を
冷却し、温度が70℃以下になったところで[D]成分
として3,3’−ジアミノジフェニルスルホン57.2
重量部を加え均一に拡散させて得た組成物をモールド中
で180℃で2時間硬化させ硬化物を得た。この硬化物
の靱性は1.06MPa・m-1/2であり、ガラス転移温
度は209℃であった。また、昇温速度1.5℃/分と
し0.59MPaの圧力下、180℃で2時間で硬化さ
せたコンポジットの耐衝撃性を測定したところ、235
MPa・mm-2であった。結果を表1に示す。 (実施例6)[A]成分としてELM434を90重量
部と、エポトートYD−128(平均分子量350)を
10重量部加え[B]成分としてエピコート1004を
3重量部、[C]成分としてスミカエクセル5003P
(末端水酸基、平均分子量30000)を35重量部混
合し、150℃で1時間加熱撹拌を行い透明な粘稠液を
得た。この組成物を冷却し、温度が70℃以下になった
ところで、[D]成分として4,4’−ジアミノジフェ
ニルスルホン44重量部を加え均一に拡散させて得た組
成物をモールド中で180℃で2時間硬化させ硬化物を
得た。このとき硬化物の靱性は1.05MPa・m-1/2
であり、ガラス転移温度は208℃であった。また、昇
温速度1.5℃/分とし0.59MPaの圧力下、18
0℃で2時間で硬化させたコンポジットの耐衝撃性を測
定したところ、230MPa・mm-2であった。結果を
表2に示す。 (実施例7)[A]成分としてエピコート630を50
重量部と、GANを50重量部加え[B]成分としてエ
ピコート1004を3重量部、[C]成分としてUlt
em1010(末端酸無水物ならびに末端アミノ基、平
均分子量32000)を38.5重量部混合し、150
℃で1時間加熱撹拌を行い透明な粘稠液を得た。この組
成物を冷却し、温度が70℃以下になったところで、
[D]成分として3,3’−ジアミノジフェニルスルホ
ン54重量部を加え均一に拡散させて得た組成物をモー
ルド中で180℃で2時間硬化させ硬化物を得た。この
とき硬化物の靱性は1.60MPa・m-1/2であり、ガ
ラス転移温度は190℃であった。また、昇温速度1.
5℃/分とし0.59MPaの圧力下、180℃で2時
間で硬化させたコンポジットの耐衝撃性を測定したとこ
ろ、220MPa・mm -2であった。結果を表2に示
す。 (比較例1)[A]成分としてELM434とエピコー
ト806(平均分子量350)をそれぞれ50重量部、
[C]成分としてスミカエクセル5003Pを25重量
部混合し、150℃で1時間加熱撹拌を行い透明な粘稠
液を得た。この組成物を冷却し、温度が70℃以下にな
ったところで、[D]成分として4,4’−ジアミノジ
フェニルスルホン、44.3重量部を加え均一に拡散さ
せて得た組成物をモールド中で180℃で2時間硬化さ
せ硬化物を得た。このとき硬化物の靱性は0.66MP
a・m-1/2であった。この硬化物のガラス転移温度は1
92℃であった。昇温速度1.5℃/分とし0.59M
Paの圧力下、180℃で2時間で硬化させた、コンポ
ジットの耐衝撃性を測定したところ、165MPa・m
m-2であった。結果を表3に示す。100℃で1時間、
180℃で3時間の硬化条件で硬化させたところ、靱性
は0.80MPa・m-1/2であり、ガラス転移温度は2
02℃であった。また昇温速度1.5℃/分とし0.5
9MPaの圧力下、オートクレーブ中で100℃で1時
間、180℃で3時間の硬化させたコンポジットの耐衝
撃性は175MPa・mm-2となり、硬化条件による樹
脂物性に変化が見られた。 (比較例2)実施例1の原料のうち[B]成分にあたる
エピコート1004のかわりに、エピコート1256
(平均分子量50000)を3重量部加えた以外は実施
例1と同様にして樹脂硬化物を得た。この硬化物の靱性
は0.82MPa・m-1/2であり、ガラス転移温度は2
01℃であった。また、昇温速度1.5℃/分とし0.
59MPaの圧力下、180℃で2時間で硬化させたコ
ンポジットの耐衝撃性を測定したところ、170MPa
・mm-2であった。さらに、ここで用いたプリプレグは
ドレープ性が悪く、取り扱い性に問題があった。結果を
表3に示す。 (比較例3)[A]成分としてELM434を90重量部
と、YD−128を10重量部加え[B]成分としてエ
ピコート1004を3重量部、[C]成分としてスミカ
エクセル5003Pを15重量部混合し、150℃で1
時間加熱撹拌を行い透明な粘稠液を得た。この組成物を
冷却し、温度が70℃以下になったところで[D]成分
のかわりに、硬化剤として分子中に芳香族を持たないジ
シアンジアミド3.5重量部とジアミンでない1,3−
ジクロロフェニルジメチルウレア4重量部を加え均一に
拡散させて得た組成物をモールド中で130℃で2時間
硬化させ硬化物を得た。このとき硬化物の靱性は0.6
6MPa・m-1/2であり、ガラス転移温度は140℃で
あった。成形温度を130℃とした以外、実施例1と同
様にしてコンポジットを作製した。耐衝撃性を測定した
ところ、160MPa・mm-2であった。結果を表3に
示す。
/90°)3s構成で、疑似等方的に24枚積層し、オ
ートクレーブにて、成形し積層体を作製した。この積層
体から、縦150mm×横100mmの試験片を切り出
し、ASTM D695に従い、ガードナー衝撃装置を
用いて試験片の中心部に6.7J/mmの落錘衝撃を与
え、インストロン万能試験機を用いて衝撃後の圧縮強度
を求めた。 (実施例1)[A]成分としてELM434(平均分子
量500)を50重量部と、エピコート630(平均分
子量300)とGAN(平均分子量250)をそれぞれ
25重量部、[B]成分としてエピコート1004(平
均分子量1800)を10重量部、[C]成分としてス
ミカエクセル3600P(末端塩素、平均分子量160
00)を35重量部混合し、150℃で1時間加熱撹拌
を行い透明な粘稠液を得た。この組成物を冷却し、温度
が70℃以下になったところで[D]成分として3,
3’−ジアミノジフェニルスルホン56重量部を加え均
一に拡散させて得た組成物をモールド中で180℃で2
時間硬化させ硬化物を得た。このとき硬化物の靱性は
1.12MPa・m-1/2であり、ガラス転移温度は19
9℃であった。また、昇温速度1.5℃/分とし0.5
9MPaの圧力下、180℃で2時間で硬化させたコン
ポジットの耐衝撃性は240MPa・mm-2であった。
結果を表1に示す。 (実施例2)[A]成分としてELM434を45重量
部とエピコート630を25重量部、GANを30重量
部、[B]成分としてエピコート4004P(平均分子
量1600)を10重量部、[C]成分としてスミカエ
クセル3600Pを35重量部混合し、150℃で1時
間加熱撹拌を行い透明な粘稠液を得た。この組成物を冷
却し、温度が70℃以下になったところで[D]成分と
して3,3’−ジアミノジフェニルスルホン50重量部
を加え均一に拡散させて得た組成物をモールド中で18
0℃で2時間硬化させ硬化物を得た。この硬化物の靱性
は1.10MPa・m-1/2であり、ガラス転移温度は1
95℃であった。また、昇温速度1.5℃/分とし0.
59MPaの圧力下、180℃で2時間で硬化させたコ
ンポジットの耐衝撃性を測定したところ、240MPa
・mm-2であった。結果を表1に示す。また、この樹脂
を100℃で1時間、180℃で3時間の硬化条件で硬
化させたところ、靱性は1.10MPa・m-1/2であ
り、ガラス転移温度は196℃であった。さらに、昇温
速度1.5℃/分とし0.59MPaの圧力下、100
℃で1時間、180℃で3時間硬化させたコンポジット
の耐衝撃性は240MPa・mm-2となり、硬化条件に
よる機械物性の低下は見られなかった。 (実施例3)[A]成分としてELM434とエピコー
ト630をそれぞれ50重量部と、[B]成分としてエ
ピコート1004を3重量部、[C]成分としてスミカ
エクセル5200P(末端塩素、平均分子量3500
0)を30重量部混合し、150℃で1時間加熱撹拌を
行い透明な粘稠液を得た。この組成物を冷却し、温度が
70℃以下になったところで[D]成分の3,3’−ジ
アミノジフェニルスルホン34.6重量部を均一に拡散
させて得た組成物をモールド中で180℃で2時間硬化
させ硬化物を得た。この硬化物の靱性は1.08MPa
・m-1 /2であっり、ガラス転移温度は204℃であっ
た。また、昇温速度1.5℃/分とし0.59MPaの
圧力下、180℃で2時間で硬化させたコンポジットの
耐衝撃性を測定したところ、235MPa・mm-2であ
った。結果を表1に示す。 (実施例4)[A]成分としてELM434を50重量
部とエピコート630を25重量部、GANを25重量
部、[B]成分としてエピコート4007P(平均分子
量4000)を10重量部、[C]成分としてスミカエ
クセル3600Pを35重量部混合し、150℃で1時
間加熱撹拌を行い透明な粘稠液を得た。この組成物を冷
却し、温度が70℃以下になったところで[D]成分と
して3,3’−ジアミノジフェニルスルホン56重量部
を加え均一に拡散させて得た組成物をモールド中で18
0℃で2時間硬化させ硬化物を得た。この硬化物の靱性
は1.08MPa・m-1/2であっり、ガラス転移温度は
200℃であった。また、昇温速度1.5℃/分とし
0.59MPaの圧力下、180℃で2時間で硬化させ
たコンポジットの耐衝撃性を測定したところ、235M
Pa・mm-2であった。結果を表1に示す。 (実施例5)[A]成分としてELM434を50重量
部とエピコート630を25重量部、GANを25重量
部、[B]成分としてエピコートYL6616(平均分
子量1000)を10重量部、[C]成分としてスミカ
エクセル3600Pを35重量部混合し、150℃で1
時間加熱撹拌を行い透明な粘稠液を得た。この組成物を
冷却し、温度が70℃以下になったところで[D]成分
として3,3’−ジアミノジフェニルスルホン57.2
重量部を加え均一に拡散させて得た組成物をモールド中
で180℃で2時間硬化させ硬化物を得た。この硬化物
の靱性は1.06MPa・m-1/2であり、ガラス転移温
度は209℃であった。また、昇温速度1.5℃/分と
し0.59MPaの圧力下、180℃で2時間で硬化さ
せたコンポジットの耐衝撃性を測定したところ、235
MPa・mm-2であった。結果を表1に示す。 (実施例6)[A]成分としてELM434を90重量
部と、エポトートYD−128(平均分子量350)を
10重量部加え[B]成分としてエピコート1004を
3重量部、[C]成分としてスミカエクセル5003P
(末端水酸基、平均分子量30000)を35重量部混
合し、150℃で1時間加熱撹拌を行い透明な粘稠液を
得た。この組成物を冷却し、温度が70℃以下になった
ところで、[D]成分として4,4’−ジアミノジフェ
ニルスルホン44重量部を加え均一に拡散させて得た組
成物をモールド中で180℃で2時間硬化させ硬化物を
得た。このとき硬化物の靱性は1.05MPa・m-1/2
であり、ガラス転移温度は208℃であった。また、昇
温速度1.5℃/分とし0.59MPaの圧力下、18
0℃で2時間で硬化させたコンポジットの耐衝撃性を測
定したところ、230MPa・mm-2であった。結果を
表2に示す。 (実施例7)[A]成分としてエピコート630を50
重量部と、GANを50重量部加え[B]成分としてエ
ピコート1004を3重量部、[C]成分としてUlt
em1010(末端酸無水物ならびに末端アミノ基、平
均分子量32000)を38.5重量部混合し、150
℃で1時間加熱撹拌を行い透明な粘稠液を得た。この組
成物を冷却し、温度が70℃以下になったところで、
[D]成分として3,3’−ジアミノジフェニルスルホ
ン54重量部を加え均一に拡散させて得た組成物をモー
ルド中で180℃で2時間硬化させ硬化物を得た。この
とき硬化物の靱性は1.60MPa・m-1/2であり、ガ
ラス転移温度は190℃であった。また、昇温速度1.
5℃/分とし0.59MPaの圧力下、180℃で2時
間で硬化させたコンポジットの耐衝撃性を測定したとこ
ろ、220MPa・mm -2であった。結果を表2に示
す。 (比較例1)[A]成分としてELM434とエピコー
ト806(平均分子量350)をそれぞれ50重量部、
[C]成分としてスミカエクセル5003Pを25重量
部混合し、150℃で1時間加熱撹拌を行い透明な粘稠
液を得た。この組成物を冷却し、温度が70℃以下にな
ったところで、[D]成分として4,4’−ジアミノジ
フェニルスルホン、44.3重量部を加え均一に拡散さ
せて得た組成物をモールド中で180℃で2時間硬化さ
せ硬化物を得た。このとき硬化物の靱性は0.66MP
a・m-1/2であった。この硬化物のガラス転移温度は1
92℃であった。昇温速度1.5℃/分とし0.59M
Paの圧力下、180℃で2時間で硬化させた、コンポ
ジットの耐衝撃性を測定したところ、165MPa・m
m-2であった。結果を表3に示す。100℃で1時間、
180℃で3時間の硬化条件で硬化させたところ、靱性
は0.80MPa・m-1/2であり、ガラス転移温度は2
02℃であった。また昇温速度1.5℃/分とし0.5
9MPaの圧力下、オートクレーブ中で100℃で1時
間、180℃で3時間の硬化させたコンポジットの耐衝
撃性は175MPa・mm-2となり、硬化条件による樹
脂物性に変化が見られた。 (比較例2)実施例1の原料のうち[B]成分にあたる
エピコート1004のかわりに、エピコート1256
(平均分子量50000)を3重量部加えた以外は実施
例1と同様にして樹脂硬化物を得た。この硬化物の靱性
は0.82MPa・m-1/2であり、ガラス転移温度は2
01℃であった。また、昇温速度1.5℃/分とし0.
59MPaの圧力下、180℃で2時間で硬化させたコ
ンポジットの耐衝撃性を測定したところ、170MPa
・mm-2であった。さらに、ここで用いたプリプレグは
ドレープ性が悪く、取り扱い性に問題があった。結果を
表3に示す。 (比較例3)[A]成分としてELM434を90重量部
と、YD−128を10重量部加え[B]成分としてエ
ピコート1004を3重量部、[C]成分としてスミカ
エクセル5003Pを15重量部混合し、150℃で1
時間加熱撹拌を行い透明な粘稠液を得た。この組成物を
冷却し、温度が70℃以下になったところで[D]成分
のかわりに、硬化剤として分子中に芳香族を持たないジ
シアンジアミド3.5重量部とジアミンでない1,3−
ジクロロフェニルジメチルウレア4重量部を加え均一に
拡散させて得た組成物をモールド中で130℃で2時間
硬化させ硬化物を得た。このとき硬化物の靱性は0.6
6MPa・m-1/2であり、ガラス転移温度は140℃で
あった。成形温度を130℃とした以外、実施例1と同
様にしてコンポジットを作製した。耐衝撃性を測定した
ところ、160MPa・mm-2であった。結果を表3に
示す。
【0081】
【表1】
【0082】
【表2】
【0083】
【表3】
【0084】
【発明の効果】本発明のエポキシ樹脂組成物はプロセス
性に優れ、高い靭性を有し、かつ耐熱性に優れた硬化物
を与える。また、該エポキシ樹脂組成物と強化繊維から
なるプリプレグは取り扱い性に優れたものとなる。さら
に、該エポキシ樹脂組成物の硬化物と強化繊維からなる
ことを特徴とする繊維強化複合材料は耐衝撃性、耐熱性
に優れる。本発明の繊維強化複合材料は、航空宇宙用
途、海洋船舶用途、一般産業用途などに使用できる。
性に優れ、高い靭性を有し、かつ耐熱性に優れた硬化物
を与える。また、該エポキシ樹脂組成物と強化繊維から
なるプリプレグは取り扱い性に優れたものとなる。さら
に、該エポキシ樹脂組成物の硬化物と強化繊維からなる
ことを特徴とする繊維強化複合材料は耐衝撃性、耐熱性
に優れる。本発明の繊維強化複合材料は、航空宇宙用
途、海洋船舶用途、一般産業用途などに使用できる。
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Fターム(参考) 4F072 AA07 AB10 AD23 AD46 AL02
AL04
4J002 CD041 CD051 CD052 CM043
CN013 CN033 EN076 EV246
FD146 GC00 GN00
4J036 AA05 AB09 AC05 AD07 AD08
AF06 DC03 DC10 FB15 JA08
JA11
Claims (8)
- 【請求項1】下記[A]、[B]、[C]および[D]
の成分を含んでなるエポキシ樹脂組成物。 [A]分子中に少なくとも2個以上のエポキシ基を有
し、かつ平均分子量Maが150以上800以下である
エポキシ樹脂 [B]分子中に2個のエポキシ基を有し、平均分子量M
bが900以上5000以下であるエポキシ樹脂 [C]熱可塑性樹脂であって、その平均分子量Mcが
[B]のエポキシ樹脂成分の平均分子量Mbに対して、
3≦Mc/Mb≦100を満たす熱可塑性樹脂 [D]分子内に芳香族環を有するジアミン硬化剤 - 【請求項2】エポキシ樹脂組成物中に[A]成分100
重量部に対して、[B]成分が0.2〜25重量部、
[C]成分が12〜60重量部および[D]成分が25
〜70重量部含まれてなることを特徴とする請求項1に
記載のエポキシ樹脂組成物。 - 【請求項3】[C]成分が平均分子量Mcが5000≦
Mc≦100000を満たす熱可塑性樹脂であることを
特徴とする請求項1または2に記載のエポキシ樹脂組成
物。 - 【請求項4】[C]成分の熱可塑性樹脂がポリエーテル
スルホン、ポリフェニルスルホン、ポリスルホン、ポリ
エーテルエーテルスルホン、ポリエーテルイミドより選
ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1
〜3のいずれかに記載のエポキシ樹脂組成物。 - 【請求項5】[B]成分がビスフェノールA型エポキシ
樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビフェニル型
エポキシ樹脂より選ばれる少なくとも1種であることを
特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のエポキシ樹
脂組成物。 - 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載のエポキシ
樹脂組成物と強化繊維からなることを特徴とするプリプ
レグ。 - 【請求項7】請求項1〜5のいずれかに記載の樹脂組成
物を硬化してなる樹脂硬化物。 - 【請求項8】請求項7記載の樹脂硬化物と、強化繊維と
を含んでなることを特徴とする繊維強化複合材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002036352A JP2003238657A (ja) | 2002-02-14 | 2002-02-14 | エポキシ樹脂組成物、樹脂硬化物、プリプレグおよび繊維強化複合材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2002036352A JP2003238657A (ja) | 2002-02-14 | 2002-02-14 | エポキシ樹脂組成物、樹脂硬化物、プリプレグおよび繊維強化複合材料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003238657A true JP2003238657A (ja) | 2003-08-27 |
Family
ID=27778257
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002036352A Pending JP2003238657A (ja) | 2002-02-14 | 2002-02-14 | エポキシ樹脂組成物、樹脂硬化物、プリプレグおよび繊維強化複合材料 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003238657A (ja) |
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- 2002-02-14 JP JP2002036352A patent/JP2003238657A/ja active Pending
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