JP2003238773A - 導電性組成物 - Google Patents
導電性組成物Info
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- JP2003238773A JP2003238773A JP2002036592A JP2002036592A JP2003238773A JP 2003238773 A JP2003238773 A JP 2003238773A JP 2002036592 A JP2002036592 A JP 2002036592A JP 2002036592 A JP2002036592 A JP 2002036592A JP 2003238773 A JP2003238773 A JP 2003238773A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ポリチオフェンを構成成分として用いて、簡便
かつ安価に製造しうる導電性組成物を提供すること。 【解決手段】メトキシ基などのアルコキシ基をチオフェ
ン環に対して1個ないしは2個導入されているポリチオ
フェン又はアルキル置換環状エーテル構造を持つチオフ
ェンが重合してなるポリチオフェン(1)〜(7)それぞれ
のクロロホルム溶液と、Ag+(CF3SO3 −)アセ
トニトリル溶液とを、ポリチオフェンのモノマー単位/
Ag+(CF3SO3 −)の最終組成比が1:1(モル
比)になるように混合して混合溶液を調製し、その混合
溶液を基板の上に塗布し、溶媒であるクロロホルムとア
セトニトリルとを蒸発させて、導電性組成物である、ポ
リチオフェン(1)〜(7)とAg+(CF3SO3 −)と
の混合物の膜を形成する。
かつ安価に製造しうる導電性組成物を提供すること。 【解決手段】メトキシ基などのアルコキシ基をチオフェ
ン環に対して1個ないしは2個導入されているポリチオ
フェン又はアルキル置換環状エーテル構造を持つチオフ
ェンが重合してなるポリチオフェン(1)〜(7)それぞれ
のクロロホルム溶液と、Ag+(CF3SO3 −)アセ
トニトリル溶液とを、ポリチオフェンのモノマー単位/
Ag+(CF3SO3 −)の最終組成比が1:1(モル
比)になるように混合して混合溶液を調製し、その混合
溶液を基板の上に塗布し、溶媒であるクロロホルムとア
セトニトリルとを蒸発させて、導電性組成物である、ポ
リチオフェン(1)〜(7)とAg+(CF3SO3 −)と
の混合物の膜を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は導電性組成物に関
し、特に、ポリチオフェンを構成成分とする導電性組成
物に関する。
し、特に、ポリチオフェンを構成成分とする導電性組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ポリチオフェンは機能性高分子材
料として注目を集めてきており、高分子半導体、高分子
導電体、エレクトロクロミック材料、電界発光材料、非
線形光学材料など、応用を指向した多くの研究例が報告
されている。
料として注目を集めてきており、高分子半導体、高分子
導電体、エレクトロクロミック材料、電界発光材料、非
線形光学材料など、応用を指向した多くの研究例が報告
されている。
【0003】従来の方法で導電性ポリチオフェンを得る
には、ポリチオフェンに電子受容性あるいは電子供与性
の化学物質を電気化学的にあるいは化学的に共存(ドー
ピング)させることが必要であった。例えば有機溶媒に
溶解するポリチオフェンの場合、溶液中でヨウ素分子と
共存させ、その溶液を用いて導電性の膜を形成させる、
あるいはポリチオフェン膜をヨウ素蒸気にさらしたり、
あるいはヨウ素溶液に浸すことによって、導電性を付与
していた。また、ポリチオフェン膜を電極表面に形成さ
せ、電気化学的に酸化還元させることによって、支持電
解質の対イオンを膜中に導入することによって導電性を
付与していた。
には、ポリチオフェンに電子受容性あるいは電子供与性
の化学物質を電気化学的にあるいは化学的に共存(ドー
ピング)させることが必要であった。例えば有機溶媒に
溶解するポリチオフェンの場合、溶液中でヨウ素分子と
共存させ、その溶液を用いて導電性の膜を形成させる、
あるいはポリチオフェン膜をヨウ素蒸気にさらしたり、
あるいはヨウ素溶液に浸すことによって、導電性を付与
していた。また、ポリチオフェン膜を電極表面に形成さ
せ、電気化学的に酸化還元させることによって、支持電
解質の対イオンを膜中に導入することによって導電性を
付与していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、導電性ポ
リチオフェンを実現するには、電子受容性あるいは電子
供与性を示す中性の化学物質あるいは電気化学的に酸化
還元反応のための支持電解質を必要としていた。
リチオフェンを実現するには、電子受容性あるいは電子
供与性を示す中性の化学物質あるいは電気化学的に酸化
還元反応のための支持電解質を必要としていた。
【0005】また、導電性を高めたポリチオフェンを水
中に分散させてなる分散液も開発されており、そのよう
な分散液を基板に塗布し、分散媒である水を蒸発させ
て、導電性ポリチオフェンの膜を形成させることができ
るが、その場合に、分散液のポリチオフェン含有率が1
%程度と低いため、薄膜形成に多量の水分を蒸発させる
必要があり、形成された薄膜の表面には凹凸が認めら
れ、用途の種類によっては、これが問題となる場合があ
った。
中に分散させてなる分散液も開発されており、そのよう
な分散液を基板に塗布し、分散媒である水を蒸発させ
て、導電性ポリチオフェンの膜を形成させることができ
るが、その場合に、分散液のポリチオフェン含有率が1
%程度と低いため、薄膜形成に多量の水分を蒸発させる
必要があり、形成された薄膜の表面には凹凸が認めら
れ、用途の種類によっては、これが問題となる場合があ
った。
【0006】このように、導電性ポリチオフェンを用い
た電子機能デバイスを構築する上で、導電度、伝導キャ
リアー濃度や移動度の制御や膜の作製の簡便性、再現性
の点でも大きな問題があった。
た電子機能デバイスを構築する上で、導電度、伝導キャ
リアー濃度や移動度の制御や膜の作製の簡便性、再現性
の点でも大きな問題があった。
【0007】本発明の目的は、上記の問題を解決し、ポ
リチオフェンを構成成分として用いて、簡便かつ安価に
製造しうる導電性組成物を提供することにある。
リチオフェンを構成成分として用いて、簡便かつ安価に
製造しうる導電性組成物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1に記載したように、下記一般式
1又は一般式2で表されるポリチオフェンと金属塩ある
いはプロトン酸との混合物であることを特徴とする導電
性組成物を構成する。
成するために、請求項1に記載したように、下記一般式
1又は一般式2で表されるポリチオフェンと金属塩ある
いはプロトン酸との混合物であることを特徴とする導電
性組成物を構成する。
【0009】
【化2】
ここに、R1及びR2のうちの少なくとも一つはアルコ
キシ基であり、R1及びR2のうちの一つは水素であっ
てもよく、R3及びR4のうちの少なくとも一つはアル
キル基であり、R3及びR4のうちの一つは水素であっ
てもよく、nは10以上100000以下の整数であ
る。
キシ基であり、R1及びR2のうちの一つは水素であっ
てもよく、R3及びR4のうちの少なくとも一つはアル
キル基であり、R3及びR4のうちの一つは水素であっ
てもよく、nは10以上100000以下の整数であ
る。
【0010】また、本発明は、請求項2に記載したよう
に、請求項1記載の導電性組成物において、上記金属塩
あるいはプロトン酸の陽イオン成分はLi+、Na+、
K+、Fe2+、Fe3+、Cu+、Cu2+、A
g+、Zn2+、Eu3+あるいはH+であり、陰イオ
ン成分はClO4 −、BF4 −、B(フェニル)4 −、B
(ペンタフルオロフェニル)4 −、B(3,5-ビス(トリフ
ルオロメチル)フェニル)4 −、B(p-クロロフェニル)
4 −、B(p-フルオロフェニル)4 −、CF3SO3 −
又はカンファースルホン酸イオンであることを特徴とす
る導電性組成物を構成する。
に、請求項1記載の導電性組成物において、上記金属塩
あるいはプロトン酸の陽イオン成分はLi+、Na+、
K+、Fe2+、Fe3+、Cu+、Cu2+、A
g+、Zn2+、Eu3+あるいはH+であり、陰イオ
ン成分はClO4 −、BF4 −、B(フェニル)4 −、B
(ペンタフルオロフェニル)4 −、B(3,5-ビス(トリフ
ルオロメチル)フェニル)4 −、B(p-クロロフェニル)
4 −、B(p-フルオロフェニル)4 −、CF3SO3 −
又はカンファースルホン酸イオンであることを特徴とす
る導電性組成物を構成する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る導電性組成物の特徴
は、この導電性組成物が、少なくとも一個のアルコキシ
基を持つチオフェン又はアルキル置換環状エーテル構造
を持つチオフェンが重合してなるポリチオフェンに金属
塩あるいはプロトン酸を混合し、あるいは、このポリチ
オフェンの膜にこれらの金属塩あるいはプロトン酸の溶
液を接触させるのみで、得られることにある。
は、この導電性組成物が、少なくとも一個のアルコキシ
基を持つチオフェン又はアルキル置換環状エーテル構造
を持つチオフェンが重合してなるポリチオフェンに金属
塩あるいはプロトン酸を混合し、あるいは、このポリチ
オフェンの膜にこれらの金属塩あるいはプロトン酸の溶
液を接触させるのみで、得られることにある。
【0012】以下、本発明の実施の形態について詳細に
説明する。
説明する。
【0013】まず、置換ポリチオフェンの合成例を示
す。
す。
【0014】アルコキシ置換チオフェン(上記アルキル
置換環状エーテル構造を持つチオフェンを含む)を、ト
ルエン中、硫酸水素ナトリウムを触媒とするエーテル交
換反応(例えば、特開2001−261796号公報、
藤木、中島、コウ、張、本永、「アルコキシポリチオフ
ェンとアルコキシチオフェン」参照)により合成した。
置換環状エーテル構造を持つチオフェンを含む)を、ト
ルエン中、硫酸水素ナトリウムを触媒とするエーテル交
換反応(例えば、特開2001−261796号公報、
藤木、中島、コウ、張、本永、「アルコキシポリチオフ
ェンとアルコキシチオフェン」参照)により合成した。
【0015】このアルコキシ置換チオフェンを、塩化第
二鉄酸化法あるいはアルコキシ置換チオフェンの2,5-
ジブロモ体をNi(0)ビス(シクロオクタジエン)の酸
化カップリング反応によって重合させて、アルコキシ置
換ポリチオフェンを合成した。このようにして得られ重
合体は、いずれも有機溶媒に可溶なアルコキシ置換ポリ
チオフェンであった。このアルコキシ置換ポリチオフェ
ンの構造式、分子量ほか同定結果を表1に示す。
二鉄酸化法あるいはアルコキシ置換チオフェンの2,5-
ジブロモ体をNi(0)ビス(シクロオクタジエン)の酸
化カップリング反応によって重合させて、アルコキシ置
換ポリチオフェンを合成した。このようにして得られ重
合体は、いずれも有機溶媒に可溶なアルコキシ置換ポリ
チオフェンであった。このアルコキシ置換ポリチオフェ
ンの構造式、分子量ほか同定結果を表1に示す。
【0016】
【表1】
表1中、構造式において、C8H17-2及び2-C8H
17はアルキル基:CH3(CH2)5CH(CH3)-を
表し、C8H17-n及びn-C8H17はアルキル基:C
H3(CH2)7-を表し、C9H19-n及びn-C9H
19はアルキル基:CH3(CH2)8-を表し、重合方
法の表示において、「Ni(0)カップリング」は、2,5
-ジブロモ体をNi(0)ビス(シクロオクタジエン)の酸
化カップリング反応によって重合させる方法を表し、
「FeCl3酸化」は、チオフェンを、塩化第二鉄(F
eCl3)によって酸化して重合させる方法を表し、M
wは重量平均分子量を表し、Mnは数平均分子量を表し
ている。
17はアルキル基:CH3(CH2)5CH(CH3)-を
表し、C8H17-n及びn-C8H17はアルキル基:C
H3(CH2)7-を表し、C9H19-n及びn-C9H
19はアルキル基:CH3(CH2)8-を表し、重合方
法の表示において、「Ni(0)カップリング」は、2,5
-ジブロモ体をNi(0)ビス(シクロオクタジエン)の酸
化カップリング反応によって重合させる方法を表し、
「FeCl3酸化」は、チオフェンを、塩化第二鉄(F
eCl3)によって酸化して重合させる方法を表し、M
wは重量平均分子量を表し、Mnは数平均分子量を表し
ている。
【0017】表1中、上記のアルキル基及びMe(メチ
ル基)は、5番のポリチオフェンの場合を除いて、すべ
て、酸素基(−O−)と結合してアルコシキ基となって
いる。これらのアルコシキ基は、上記一般式1における
R1又はR2に相当する。ただし、1、2、3番のポリ
チオフェンの場合には、R1は水素である。また、5番
のポリチオフェンの場合には、上記一般式2におけるR
3は水素であり、R4はアルキル基:CH3(CH2)7
-である。
ル基)は、5番のポリチオフェンの場合を除いて、すべ
て、酸素基(−O−)と結合してアルコシキ基となって
いる。これらのアルコシキ基は、上記一般式1における
R1又はR2に相当する。ただし、1、2、3番のポリ
チオフェンの場合には、R1は水素である。また、5番
のポリチオフェンの場合には、上記一般式2におけるR
3は水素であり、R4はアルキル基:CH3(CH2)7
-である。
【0018】
【実施例】以下、実施例によって、本発明の実施の形態
を詳細に説明する。
を詳細に説明する。
【0019】[実施例1]表1に示したポリチオフェン
のクロロホルム溶液と金属塩の一つであるAg+(CF
3SO3 −)のアセトニトリル溶液とを混合した。ポリ
チオフェンのモノマー単位/Ag+(CF3SO3 −)
の最終組成比が1/1(モル比)になるように混合溶液
を調製した。その混合溶液を櫛形電極が形成されている
基板の上に塗布し、溶媒であるクロロホルムとアセトニ
トリルとを蒸発させて、ポリチオフェンとAg+(CF
3SO3 −)との混合物の膜を基板上に形成させた。電
圧スイープで電流を測定して抵抗値を求め、また別途膜
厚計で櫛形電極のサイズを決定した。それらの結果を用
いて、ポリチオフェンとAg+(CF3SO3 −)との
混合物の体積導電率を算出した。この銀塩すなわちAg
+(CF3SO3 −)が存在しない場合、これらのポリ
チオフェンの体積導電率は10−10(Scm −1)程
度であった。この銀塩がポリチオフェン膜中に共存する
と、体積導電率は10−3から10−2(Scm−1)
にまで増大した。
のクロロホルム溶液と金属塩の一つであるAg+(CF
3SO3 −)のアセトニトリル溶液とを混合した。ポリ
チオフェンのモノマー単位/Ag+(CF3SO3 −)
の最終組成比が1/1(モル比)になるように混合溶液
を調製した。その混合溶液を櫛形電極が形成されている
基板の上に塗布し、溶媒であるクロロホルムとアセトニ
トリルとを蒸発させて、ポリチオフェンとAg+(CF
3SO3 −)との混合物の膜を基板上に形成させた。電
圧スイープで電流を測定して抵抗値を求め、また別途膜
厚計で櫛形電極のサイズを決定した。それらの結果を用
いて、ポリチオフェンとAg+(CF3SO3 −)との
混合物の体積導電率を算出した。この銀塩すなわちAg
+(CF3SO3 −)が存在しない場合、これらのポリ
チオフェンの体積導電率は10−10(Scm −1)程
度であった。この銀塩がポリチオフェン膜中に共存する
と、体積導電率は10−3から10−2(Scm−1)
にまで増大した。
【0020】図1は、上記の方法によって算出された、
ポリチオフェン-Ag+(CF3SO 3 −)混合体膜の体
積導電率とポリチオフェンの種類との関係を示してい
る。図中、横軸の番号は、表1においてポリチオフェン
に付した番号と同じものであり、縦軸は体積導電率を表
し、縦棒の高さは各ポリチオフェンに対応する体積導電
率を表し、その高さは縦棒の上部に数字でも表示されて
いる。なお、ポリチオフェンの番号と構造との対応を図
の下に示してある。
ポリチオフェン-Ag+(CF3SO 3 −)混合体膜の体
積導電率とポリチオフェンの種類との関係を示してい
る。図中、横軸の番号は、表1においてポリチオフェン
に付した番号と同じものであり、縦軸は体積導電率を表
し、縦棒の高さは各ポリチオフェンに対応する体積導電
率を表し、その高さは縦棒の上部に数字でも表示されて
いる。なお、ポリチオフェンの番号と構造との対応を図
の下に示してある。
【0021】図1から明らかなように、体積導電率は、
ポリチオフェンの構造、特に側鎖基の構造に大きく依存
している。ポリチオフェンの電子供与能は置換基の構造
に強く依存するので、共存する塩との間の有効な電荷移
動量も置換基の構造によって異なり、その結果として、
このような体積導電率の置換基構造依存性が生じるので
あると理解された。その証拠として、種々のポリチオフ
ェンのAg+(CF3SO3 −)添加前後(モル比1:
1の組成となるように添加)の電子スペクトルの著しい
変化を図2に示す。図中、吸収曲線に付した番号は、表
1においてポリチオフェンに付した番号と同じものであ
り、実線は銀塩添加前の吸収を示し、破線は銀塩添加後
の吸収を示している。
ポリチオフェンの構造、特に側鎖基の構造に大きく依存
している。ポリチオフェンの電子供与能は置換基の構造
に強く依存するので、共存する塩との間の有効な電荷移
動量も置換基の構造によって異なり、その結果として、
このような体積導電率の置換基構造依存性が生じるので
あると理解された。その証拠として、種々のポリチオフ
ェンのAg+(CF3SO3 −)添加前後(モル比1:
1の組成となるように添加)の電子スペクトルの著しい
変化を図2に示す。図中、吸収曲線に付した番号は、表
1においてポリチオフェンに付した番号と同じものであ
り、実線は銀塩添加前の吸収を示し、破線は銀塩添加後
の吸収を示している。
【0022】図1と図2との対比から判るように、銀塩
添加後の吸収が低エネルギー領域にまで伸びているほ
ど、高い導電率が得られている。このように、電子スペ
クトルの変化と、ポリチオフェン混合物の導電率との間
に相関関係があるので、添加物による、上記のような電
子スペクトルの変化を知れば、その添加物によるポリチ
オフェンの導電率の増大を知ることができる。
添加後の吸収が低エネルギー領域にまで伸びているほ
ど、高い導電率が得られている。このように、電子スペ
クトルの変化と、ポリチオフェン混合物の導電率との間
に相関関係があるので、添加物による、上記のような電
子スペクトルの変化を知れば、その添加物によるポリチ
オフェンの導電率の増大を知ることができる。
【0023】[実施例2]実施例1で示したポリチオフ
ェンのうち、最も高い導電率を与えるポリチオフェン
(1)(表1において番号1を付されポリチオフェン)と
Ag+(CF3SO 3 −)との混合物におけるモル比
(Ag/ポリチオフェンのモノマー単位)を変えて、体
積導電率を求めた。膜の作製方法は実施例1と同様であ
る。
ェンのうち、最も高い導電率を与えるポリチオフェン
(1)(表1において番号1を付されポリチオフェン)と
Ag+(CF3SO 3 −)との混合物におけるモル比
(Ag/ポリチオフェンのモノマー単位)を変えて、体
積導電率を求めた。膜の作製方法は実施例1と同様であ
る。
【0024】結果を図3に与える。図の横軸は上記のモ
ル比を表し、図の(a)はこのモル比が0〜5の場合で
あり、(b)はこのモル比が0〜0.5の場合である。
図の縦軸は、体積導電率をσとしたときのLog(σ/S
cm−1)、すなわち体積導電率をScm−1単位で表
した数値の常用対数を表している。
ル比を表し、図の(a)はこのモル比が0〜5の場合で
あり、(b)はこのモル比が0〜0.5の場合である。
図の縦軸は、体積導電率をσとしたときのLog(σ/S
cm−1)、すなわち体積導電率をScm−1単位で表
した数値の常用対数を表している。
【0025】図3から判るように、モル比が0.25で
最大の導電率10−1Scm−1(Log(σ/Scm
−1)=−1)が実現した。モル比が0.25よりも小
さくなると、急激に導電率が減少した。また、モル比が
0.25よりも大きくなる場合、ゆるやかに導電率が減
少した。
最大の導電率10−1Scm−1(Log(σ/Scm
−1)=−1)が実現した。モル比が0.25よりも小
さくなると、急激に導電率が減少した。また、モル比が
0.25よりも大きくなる場合、ゆるやかに導電率が減
少した。
【0026】[実施例3]金属塩などの添加によるポリ
チオフェンの導電率の著しい向上は、Ag+(CF3S
O3 −)のみならず、他の金属塩やプロトン酸でも実現
した。上記金属塩あるいはプロトン酸の陽イオン成分
は、例えば、Li+、Na+、K+、Fe2 +、Fe
3+、Cu+、Cu2+、Ag+、Zn2+、Eu3+
あるいはH+であり、陰イオン成分はClO4 −、BF
4 −、B(フェニル)4 −、B(ペンタフルオロフェニル)
4 −、B(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)4
−、B(p-クロロフェニル)4 −、B(p-フルオロフェ
ニル)4 −、トリフルオロメタンスルホン酸イオン又は
カンファースルホン酸イオンであれば、最高導電率とし
ては、Ag+(CF3SO3 −)を用いた場合の10
−1Scm−1から最低でも10−6Scm−1が実現
した。
チオフェンの導電率の著しい向上は、Ag+(CF3S
O3 −)のみならず、他の金属塩やプロトン酸でも実現
した。上記金属塩あるいはプロトン酸の陽イオン成分
は、例えば、Li+、Na+、K+、Fe2 +、Fe
3+、Cu+、Cu2+、Ag+、Zn2+、Eu3+
あるいはH+であり、陰イオン成分はClO4 −、BF
4 −、B(フェニル)4 −、B(ペンタフルオロフェニル)
4 −、B(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)4
−、B(p-クロロフェニル)4 −、B(p-フルオロフェ
ニル)4 −、トリフルオロメタンスルホン酸イオン又は
カンファースルホン酸イオンであれば、最高導電率とし
ては、Ag+(CF3SO3 −)を用いた場合の10
−1Scm−1から最低でも10−6Scm−1が実現
した。
【0027】このように、ポリチオフェンとして、例え
ばメトキシ基などのアルコキシ基をチオフェン環に対し
て1個ないしは2個導入されているものを用いると、こ
のような著しい導電性の向上が認められた。このような
アルコキシ置換の効果は、アルコキシ基の導入により、
ポリチオフェンの電子供与能が高まり、共存する塩との
間に有効な電荷移動が起こるためであると理解された。
なお、ポリチオフェン(5)(表1において番号5を付さ
れポリチオフェン)の環状エーテル構造は、上記のアル
コキシ基と同じ結合形式、すなわち、チオフェン環の炭
素−酸素−炭素の結合を2つ持っているので、アルコキ
シ基2つと等価な電子供与能増大効果を有すると考えら
れる。
ばメトキシ基などのアルコキシ基をチオフェン環に対し
て1個ないしは2個導入されているものを用いると、こ
のような著しい導電性の向上が認められた。このような
アルコキシ置換の効果は、アルコキシ基の導入により、
ポリチオフェンの電子供与能が高まり、共存する塩との
間に有効な電荷移動が起こるためであると理解された。
なお、ポリチオフェン(5)(表1において番号5を付さ
れポリチオフェン)の環状エーテル構造は、上記のアル
コキシ基と同じ結合形式、すなわち、チオフェン環の炭
素−酸素−炭素の結合を2つ持っているので、アルコキ
シ基2つと等価な電子供与能増大効果を有すると考えら
れる。
【0028】金属塩の添加によって、電荷移動が起きて
いる証拠は、塩添加前後の電子スペクトルの著しい変化
によって認められる。そのような変化の例を図4に示
す。
いる証拠は、塩添加前後の電子スペクトルの著しい変化
によって認められる。そのような変化の例を図4に示
す。
【0029】図4において、クロロホルム-アセトニト
リル混合溶媒中、ポリチオフェン(1)(表1において番
号1を付されポリチオフェン)に、各種の金属塩を、ポ
リチオフェンのモノマー単位に対して等モル添加した場
合の電子スペクトルの変化を、それぞれの金属塩につい
て示してある。図の横軸は光子エネルギーであり、縦軸
は分子吸光係数[cm−1M−1]であり、この場合の
モル濃度Mはポリチオフェンのモノマー単位のモル濃度
である。図において、曲線aは金属塩を添加する前、曲
線bはNa+B(フェニル)4 −を添加した場合、曲線c
はNa+B(p-フルオロフェニル)4 −を添加した場
合、曲線dはK+B(p-クロロフェニル)4 −を添加し
た場合、曲線eはLi+B(ペンタフルオロフェニル)4
−を添加した場合、曲線fはNa+B(3,5-ビス(トリ
フルオロメチル)フェニル)4 −を添加した場 合、曲線
gはZn2+(CF3SO3 −)2を添加した場合、曲線
hはAg+CF3SO3 −を添加した場合、曲線iはA
g+ClO4 −を添加した場合、曲線jはCu+CF3
SO3 −を添加した場合、曲線kはFe2+(ClO4
−)2を添加した場合、曲線mはFe3+(ClO4 −)
3を添加した場合、曲線nはCu2+(CF3SO3 −)
2を添加した場合の電子スペクトルを、それぞれ、示し
ている。
リル混合溶媒中、ポリチオフェン(1)(表1において番
号1を付されポリチオフェン)に、各種の金属塩を、ポ
リチオフェンのモノマー単位に対して等モル添加した場
合の電子スペクトルの変化を、それぞれの金属塩につい
て示してある。図の横軸は光子エネルギーであり、縦軸
は分子吸光係数[cm−1M−1]であり、この場合の
モル濃度Mはポリチオフェンのモノマー単位のモル濃度
である。図において、曲線aは金属塩を添加する前、曲
線bはNa+B(フェニル)4 −を添加した場合、曲線c
はNa+B(p-フルオロフェニル)4 −を添加した場
合、曲線dはK+B(p-クロロフェニル)4 −を添加し
た場合、曲線eはLi+B(ペンタフルオロフェニル)4
−を添加した場合、曲線fはNa+B(3,5-ビス(トリ
フルオロメチル)フェニル)4 −を添加した場 合、曲線
gはZn2+(CF3SO3 −)2を添加した場合、曲線
hはAg+CF3SO3 −を添加した場合、曲線iはA
g+ClO4 −を添加した場合、曲線jはCu+CF3
SO3 −を添加した場合、曲線kはFe2+(ClO4
−)2を添加した場合、曲線mはFe3+(ClO4 −)
3を添加した場合、曲線nはCu2+(CF3SO3 −)
2を添加した場合の電子スペクトルを、それぞれ、示し
ている。
【0030】図4に見られるように、ポリチオフェン
(1)に各種金属塩を添加すると、ポリチオフェン(1)の
0.24eV付近の吸収ピークは高エネルギー側にシフ
トするとともに低くなり、低エネルギー側に新しい吸収
ピークが現われる。このことから、ポリチオフェン(1)
と各種金属塩との間の電荷移動が起こっていることが判
り、ポリチオフェン(1)にこれらの金属塩を混合するこ
とによって、導電率が向上することも判る。
(1)に各種金属塩を添加すると、ポリチオフェン(1)の
0.24eV付近の吸収ピークは高エネルギー側にシフ
トするとともに低くなり、低エネルギー側に新しい吸収
ピークが現われる。このことから、ポリチオフェン(1)
と各種金属塩との間の電荷移動が起こっていることが判
り、ポリチオフェン(1)にこれらの金属塩を混合するこ
とによって、導電率が向上することも判る。
【0031】[実施例4]金属塩の一つであるLi+B
(ペンタフルオロフェニル)4 −の添加によるポリチオフ
ェン(5)(表1において番号5を付されポリチオフェ
ン)の導電率の向上は、つぎに示すように、電子スペク
トルにおいても確認できた。
(ペンタフルオロフェニル)4 −の添加によるポリチオフ
ェン(5)(表1において番号5を付されポリチオフェ
ン)の導電率の向上は、つぎに示すように、電子スペク
トルにおいても確認できた。
【0032】図5は、クロロホルム-アセトニトリル混
合溶媒中、ポリチオフェン(5)にLi+B(ペンタフル
オロフェニル)4 −を、添加量を変えて、添加した場合
の電子スペクトルの変化を示している。図中、曲線pは
塩を添加する前の電子スペクトルを示し、曲線q、r、
s、t、uは、それぞれ、塩を0.93、5.11、2
5.36、46.62、97.10mg添加した場合の電
子スペクトルを示している。この場合に、97.10m
gの塩の添加が、ポリチオフェン(5)のモノマー単位1
モルに対して、0.25モルの塩の添加に相当する。
合溶媒中、ポリチオフェン(5)にLi+B(ペンタフル
オロフェニル)4 −を、添加量を変えて、添加した場合
の電子スペクトルの変化を示している。図中、曲線pは
塩を添加する前の電子スペクトルを示し、曲線q、r、
s、t、uは、それぞれ、塩を0.93、5.11、2
5.36、46.62、97.10mg添加した場合の電
子スペクトルを示している。この場合に、97.10m
gの塩の添加が、ポリチオフェン(5)のモノマー単位1
モルに対して、0.25モルの塩の添加に相当する。
【0033】図5に見られるように、ポリチオフェン
(5)にLi+B(ペンタフルオロフェニル)4 −を添加
すると、ポリチオフェン(5)のモノマー単位に対する
Li+B(ペンタフルオロフェニル)4 −のモル比率が0
から0.25に増大するにつれて、ポリチオフェン(5)
の0.23eV付近の吸収ピークは高エネルギー側にシ
フトしながら低くなり、低エネルギー側に新しい吸収ピ
ークが現われる。このことから、ポリチオフェン(5)と
Li+B(ペンタフルオロフェニル)4 −との間の電荷移
動が起こっていることが判り、ポリチオフェン(5)にL
i+B(ペンタフルオロフェニル)4 −を混合することに
よって、導電率が向上することも判る。
(5)にLi+B(ペンタフルオロフェニル)4 −を添加
すると、ポリチオフェン(5)のモノマー単位に対する
Li+B(ペンタフルオロフェニル)4 −のモル比率が0
から0.25に増大するにつれて、ポリチオフェン(5)
の0.23eV付近の吸収ピークは高エネルギー側にシ
フトしながら低くなり、低エネルギー側に新しい吸収ピ
ークが現われる。このことから、ポリチオフェン(5)と
Li+B(ペンタフルオロフェニル)4 −との間の電荷移
動が起こっていることが判り、ポリチオフェン(5)にL
i+B(ペンタフルオロフェニル)4 −を混合することに
よって、導電率が向上することも判る。
【0034】[実施例5]プロトン酸の一つであるカン
ファースルホン酸の添加によるポリチオフェン(5)の
導電率の向上は、つぎに示すように、電子スペクトルに
おいても確認できた。
ファースルホン酸の添加によるポリチオフェン(5)の
導電率の向上は、つぎに示すように、電子スペクトルに
おいても確認できた。
【0035】図6は、クロロホルム-アセトニトリル混
合溶媒中、ポリチオフェン(5)にカンファースルホン酸
を、添加量を変えて、添加した場合の電子スペクトルの
変化を示している。図中、酸を添加する前の電子スペク
トルは「酸無添加」で表示され、酸を添加した後の電子
スペクトルは、それぞれ、ポリチオフェン(5)のモノ
マー単位と酸とのモル比で表示されている。
合溶媒中、ポリチオフェン(5)にカンファースルホン酸
を、添加量を変えて、添加した場合の電子スペクトルの
変化を示している。図中、酸を添加する前の電子スペク
トルは「酸無添加」で表示され、酸を添加した後の電子
スペクトルは、それぞれ、ポリチオフェン(5)のモノ
マー単位と酸とのモル比で表示されている。
【0036】図6に見られるように、ポリチオフェン
(5)のモノマー単位とカンファースルフォホン酸との
モル比が12:1から12:5へと、酸が増大する方向
に変化するにつれ、ポリチオフェン(5)の0.23eV
付近の吸収ピークは高エネルギー側にシフトしながら低
くなり、低エネルギー側に新しい吸収ピークが現われ
る。このことから、ポリチオフェン(5)とカンファース
ルフォホン酸との間の電荷移動が起こっていることが判
り、ポリチオフェン(5)にカンファースルフォホン酸を
混合することによって、導電率が向上することも判る。
(5)のモノマー単位とカンファースルフォホン酸との
モル比が12:1から12:5へと、酸が増大する方向
に変化するにつれ、ポリチオフェン(5)の0.23eV
付近の吸収ピークは高エネルギー側にシフトしながら低
くなり、低エネルギー側に新しい吸収ピークが現われ
る。このことから、ポリチオフェン(5)とカンファース
ルフォホン酸との間の電荷移動が起こっていることが判
り、ポリチオフェン(5)にカンファースルフォホン酸を
混合することによって、導電率が向上することも判る。
【0037】[比較例1]アルドリッチ社(米国)より
入手可能な有機溶媒に可溶なポリアルキルチオフェン類
(アルキル鎖はn-ヘキシル、n-オクチル、n-デシル
など)を用いて比較実験を行った。
入手可能な有機溶媒に可溶なポリアルキルチオフェン類
(アルキル鎖はn-ヘキシル、n-オクチル、n-デシル
など)を用いて比較実験を行った。
【0038】ポリ(n-ヘキシルチオフェン)のクロロホ
ルム溶液と金属塩の一つであるAg +CF3SO3 −の
アセトニトリル溶液とを混合した。ポリチオフェンのモ
ノマー単位/Ag+CF3SO3 −の最終組成比が1:
1(モル比)になるように調製した。その溶液を櫛形電
極が形成されている基板の上に塗布し、溶媒であるクロ
ロホルムとアセトニトリルとを蒸発させて、ポリチオフ
ェンとAg+(CF3SO3 −)との混合物の膜を基板
上に形成させた。電圧スイープで電流を測定して抵抗値
を求め、また別途膜厚計で櫛形電極のサイズを決定し
た。その結果を用いて、ポリチオフェンとAg+CF3
SO3 −の混合物の体積導電率を算出した。この銀塩す
なわちAg+(CF3SO3 −)が存在しない場合、こ
のポリチオフェンの体積導電率は10−9Scm−1程
度であった。この銀塩がポリチオフェン膜中に共存する
場合にも、体積導電率は10−7Scm−1にしか増大
しなかった。また、他のポリ(n-アルキルチオフェン)
を用いた場合にも、同様に塩の添加による導電性の向上
は10−7Scm−1程度であった。
ルム溶液と金属塩の一つであるAg +CF3SO3 −の
アセトニトリル溶液とを混合した。ポリチオフェンのモ
ノマー単位/Ag+CF3SO3 −の最終組成比が1:
1(モル比)になるように調製した。その溶液を櫛形電
極が形成されている基板の上に塗布し、溶媒であるクロ
ロホルムとアセトニトリルとを蒸発させて、ポリチオフ
ェンとAg+(CF3SO3 −)との混合物の膜を基板
上に形成させた。電圧スイープで電流を測定して抵抗値
を求め、また別途膜厚計で櫛形電極のサイズを決定し
た。その結果を用いて、ポリチオフェンとAg+CF3
SO3 −の混合物の体積導電率を算出した。この銀塩す
なわちAg+(CF3SO3 −)が存在しない場合、こ
のポリチオフェンの体積導電率は10−9Scm−1程
度であった。この銀塩がポリチオフェン膜中に共存する
場合にも、体積導電率は10−7Scm−1にしか増大
しなかった。また、他のポリ(n-アルキルチオフェン)
を用いた場合にも、同様に塩の添加による導電性の向上
は10−7Scm−1程度であった。
【0039】[比較例2]アルドリッチ社(米国)より
入手可能な、水中に分散させたポリ(エチレンジオキサ
チオフェン)(通称PEDT)(対アニオンはポリスチ
レンスルホネート)を用いて作製した薄膜の体積導電率
は10−1Scm−1程度と高いが、分散液のチオフェ
ン含有率が1%と低いため、薄膜形成に多量の水分を蒸
発させる必要があり、形成された薄膜の表面には凹凸が
認められた。
入手可能な、水中に分散させたポリ(エチレンジオキサ
チオフェン)(通称PEDT)(対アニオンはポリスチ
レンスルホネート)を用いて作製した薄膜の体積導電率
は10−1Scm−1程度と高いが、分散液のチオフェ
ン含有率が1%と低いため、薄膜形成に多量の水分を蒸
発させる必要があり、形成された薄膜の表面には凹凸が
認められた。
【0040】上記の実施例1〜3においては、ポリチオ
フェンと金属塩あるいはプロトン酸との混合溶液を基板
に塗布し、溶媒を蒸発させて薄膜を形成したが、ポリチ
オフェンのみの溶液を用いて薄膜を形成した後に、その
薄膜に金属塩あるいはプロトン酸の溶液を触れさせて、
金属塩あるいはプロトン酸を薄膜中に浸透させて、ポリ
チオフェンと金属塩あるいはプロトン酸との混合物の薄
膜としてもよい。この場合に、金属塩あるいはプロトン
酸の溶液の溶媒としては、既に形成されているポリチオ
フェンの薄膜を溶解しないものを用いることが望まし
い。
フェンと金属塩あるいはプロトン酸との混合溶液を基板
に塗布し、溶媒を蒸発させて薄膜を形成したが、ポリチ
オフェンのみの溶液を用いて薄膜を形成した後に、その
薄膜に金属塩あるいはプロトン酸の溶液を触れさせて、
金属塩あるいはプロトン酸を薄膜中に浸透させて、ポリ
チオフェンと金属塩あるいはプロトン酸との混合物の薄
膜としてもよい。この場合に、金属塩あるいはプロトン
酸の溶液の溶媒としては、既に形成されているポリチオ
フェンの薄膜を溶解しないものを用いることが望まし
い。
【0041】上記の実施例1〜3と比較例1〜2とを比
較すれば明らかなように、本発明の実施によって、導電
性ポリチオフェンを用いた電子機能デバイスを構築する
上での問題、すなわち、導電度、伝導キャリアー濃度や
移動度の制御や膜の作製の簡便性、再現性の問題が解決
されることが判る。すなわち、本発明に係る導電性組成
物の有機溶媒溶液を回転塗布するだけで、導電特性が制
御された導電性薄膜を容易に形成することが可能とな
り、その結果として、上記導電性ポリチオフェンを用い
た電子機能デバイスを構築する上での問題が解決され
る。
較すれば明らかなように、本発明の実施によって、導電
性ポリチオフェンを用いた電子機能デバイスを構築する
上での問題、すなわち、導電度、伝導キャリアー濃度や
移動度の制御や膜の作製の簡便性、再現性の問題が解決
されることが判る。すなわち、本発明に係る導電性組成
物の有機溶媒溶液を回転塗布するだけで、導電特性が制
御された導電性薄膜を容易に形成することが可能とな
り、その結果として、上記導電性ポリチオフェンを用い
た電子機能デバイスを構築する上での問題が解決され
る。
【0042】なお、上記の実施例においては、表1に示
したポリチオフェンを用いているが、本発明において有
効に用いられるポリチオフェンは、これに限られるもの
ではなく、下記一般式1又は一般式2で表されるポリチ
オフェンであればよい。
したポリチオフェンを用いているが、本発明において有
効に用いられるポリチオフェンは、これに限られるもの
ではなく、下記一般式1又は一般式2で表されるポリチ
オフェンであればよい。
【0043】
【化3】
ここに、R1及びR2のうちの少なくとも一つはアルコ
キシ基であり、R1及びR2のうちの一つは水素であっ
てもよく、R3及びR4のうちの少なくとも一つはアル
キル基であり、R3及びR4のうちの一つは水素であっ
てもよく、nは10以上100000以下の整数であ
る。
キシ基であり、R1及びR2のうちの一つは水素であっ
てもよく、R3及びR4のうちの少なくとも一つはアル
キル基であり、R3及びR4のうちの一つは水素であっ
てもよく、nは10以上100000以下の整数であ
る。
【0044】上記一般式1におけるR1及びR2のうち
の少なくとも一つはアルコキシ基であることにより、ポ
リチオフェンの電子供与能が高まり、共存する金属塩あ
るいはプロトン酸との間に著しい電荷移動が起こり、そ
の結果として、高い導電性が実現する。また、上記のア
ルコキシ基はポリチオフェンの有機溶媒可溶性を高め、
溶媒選択の範囲を広げ、溶液塗布によるポリチオフェン
薄膜作製の簡便性を増大させる。
の少なくとも一つはアルコキシ基であることにより、ポ
リチオフェンの電子供与能が高まり、共存する金属塩あ
るいはプロトン酸との間に著しい電荷移動が起こり、そ
の結果として、高い導電性が実現する。また、上記のア
ルコキシ基はポリチオフェンの有機溶媒可溶性を高め、
溶媒選択の範囲を広げ、溶液塗布によるポリチオフェン
薄膜作製の簡便性を増大させる。
【0045】また、上記一般式2で示されるポリチオフ
ェンは、アルコキシ基2個と等価な電子供与能増大効果
を有する環状エーテル構造を有していると考えられ、そ
の環状エーテル構造おける置換基R3及びR4のうちの
少なくとも一つがアルキル基であることにより、ポリチ
オフェンの有機溶媒可溶性が高まり、溶媒選択の範囲が
広がり、溶液塗布によるポリチオフェン薄膜作製の簡便
性が増大する。
ェンは、アルコキシ基2個と等価な電子供与能増大効果
を有する環状エーテル構造を有していると考えられ、そ
の環状エーテル構造おける置換基R3及びR4のうちの
少なくとも一つがアルキル基であることにより、ポリチ
オフェンの有機溶媒可溶性が高まり、溶媒選択の範囲が
広がり、溶液塗布によるポリチオフェン薄膜作製の簡便
性が増大する。
【0046】また、一般式1及び一般式2におけるnは
10以上100000以下であることが好ましい。nが
10よりも小であるとポリチオフェン膜の機械的強度が
不十分となり、100000を超えるとポリチオフェン
の溶媒可溶性が低下するので、いずれも好ましくない。
10以上100000以下であることが好ましい。nが
10よりも小であるとポリチオフェン膜の機械的強度が
不十分となり、100000を超えるとポリチオフェン
の溶媒可溶性が低下するので、いずれも好ましくない。
【0047】上記実施例1〜5において、ポリチオフェ
ンとの間で電荷移動を起こす化合物として、多種類のも
のを用いているが、本発明において有効に用いられる化
合物は、これに限られるものではなく、一般に、金属塩
あるいはプロトン酸であればよい。
ンとの間で電荷移動を起こす化合物として、多種類のも
のを用いているが、本発明において有効に用いられる化
合物は、これに限られるものではなく、一般に、金属塩
あるいはプロトン酸であればよい。
【0048】以上を要するに、本発明に係る導電性組成
物の構成要素であるポリチオフェンは有機溶媒に可溶で
あり、しかも、高い電子供与能を有しているので、この
ポリチオフェンを用いれば、溶液からの膜形成によっ
て、基板上に高い導電率の導電性膜を容易に形成するこ
とができ、機能性素子の作製工程における導電性膜の形
成を容易に行うことができるようになる。
物の構成要素であるポリチオフェンは有機溶媒に可溶で
あり、しかも、高い電子供与能を有しているので、この
ポリチオフェンを用いれば、溶液からの膜形成によっ
て、基板上に高い導電率の導電性膜を容易に形成するこ
とができ、機能性素子の作製工程における導電性膜の形
成を容易に行うことができるようになる。
【0049】具体的には、電界発光素子材料のITO基
板上に、本発明に係る導電性組成物の溶液を回転塗布す
るだけで、表面平滑性の高い可視光で高い透明性を有す
る導電性薄膜を容易に形成することが可能となり、本発
明の適用によって、良好な電界発光素子の簡便な作製方
法に貢献できる。
板上に、本発明に係る導電性組成物の溶液を回転塗布す
るだけで、表面平滑性の高い可視光で高い透明性を有す
る導電性薄膜を容易に形成することが可能となり、本発
明の適用によって、良好な電界発光素子の簡便な作製方
法に貢献できる。
【0050】また、本発明に係る導電性組成物は電子線
レジスト材料としても有用である。すなわち、既に使用
されているネガ型レジスト材料やホジ型レジスト材料上
に本発明に係る導電性組成物を回転塗布することにより
導電層を形成させると、電子線描画時に発生する表面帯
電による描画の乱れが抑制されるため、非常に高精度で
高スループットの電子線描画が可能となる。また、本発
明に係る導電性組成物は、ドライエッチング耐性を兼ね
備えているため、それ単独でも、導電性の電子線レジス
ト材料としても使用可能である。すなわち、電子線照射
によって側鎖基の分解脱離を起こせば、現像時のポリア
ルコキシチオフェンの溶解度が低下するため、ネガ型レ
ジスト材料として利用でき、チオフェン主鎖分解を起こ
せば、ポリアルコキシチオフェン自身の分子量が低下
し、現像時の溶解度が向上するため、ポジ型レジスト材
料として利用できる。
レジスト材料としても有用である。すなわち、既に使用
されているネガ型レジスト材料やホジ型レジスト材料上
に本発明に係る導電性組成物を回転塗布することにより
導電層を形成させると、電子線描画時に発生する表面帯
電による描画の乱れが抑制されるため、非常に高精度で
高スループットの電子線描画が可能となる。また、本発
明に係る導電性組成物は、ドライエッチング耐性を兼ね
備えているため、それ単独でも、導電性の電子線レジス
ト材料としても使用可能である。すなわち、電子線照射
によって側鎖基の分解脱離を起こせば、現像時のポリア
ルコキシチオフェンの溶解度が低下するため、ネガ型レ
ジスト材料として利用でき、チオフェン主鎖分解を起こ
せば、ポリアルコキシチオフェン自身の分子量が低下
し、現像時の溶解度が向上するため、ポジ型レジスト材
料として利用できる。
【0051】
【発明の効果】本発明の実施により、ポリチオフェンを
構成成分として用いて、簡便かつ安価に製造しうる導電
性組成物を提供することが可能となる。
構成成分として用いて、簡便かつ安価に製造しうる導電
性組成物を提供することが可能となる。
【0052】本発明によれば、少なくとも一個のアルコ
キシ基を有するポリチオフェン、又は、アルキル置換環
状エーテル構造を持つチオフェンに金属塩あるいはプロ
トン酸を混合し、あるいは、アルコキシ基を有するポリ
チオフェン膜にこれらの金属塩あるいはプロトン酸の溶
液を接触させるだけで導電性組成物を容易に提供するこ
とが可能になる。
キシ基を有するポリチオフェン、又は、アルキル置換環
状エーテル構造を持つチオフェンに金属塩あるいはプロ
トン酸を混合し、あるいは、アルコキシ基を有するポリ
チオフェン膜にこれらの金属塩あるいはプロトン酸の溶
液を接触させるだけで導電性組成物を容易に提供するこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】種々のポリチオフェンとAg+CF3SO3 −
との混合物の体積導電率を示す図である。
との混合物の体積導電率を示す図である。
【図2】種々のポリチオフェンにAg+CF3SO3 −
を添加したときの、添加前後の電子スペクトルの変化を
示す図である。
を添加したときの、添加前後の電子スペクトルの変化を
示す図である。
【図3】ポリチオフェン(1)とAg+CF3SO3 −
との混合組成比と体積導電率との関係を示す図である。
との混合組成比と体積導電率との関係を示す図である。
【図4】ポリチオフェン(1)と種々の金属塩との混合
物の電子スペクトル(クロロホルム-アセトニトリル混
合溶媒中)を示す図である。
物の電子スペクトル(クロロホルム-アセトニトリル混
合溶媒中)を示す図である。
【図5】ポリチオフェン(5)にLi+B(ペンタフルオ
ロフェニル)4 −を、添加量を変えて、添加した場合の
電子スペクトルの変化(クロロホルム-アセトニトリル
混合溶媒中)を示す図である。
ロフェニル)4 −を、添加量を変えて、添加した場合の
電子スペクトルの変化(クロロホルム-アセトニトリル
混合溶媒中)を示す図である。
【図6】ポリチオフェン(5)にカンファースルホン酸
を、添加量を変えて、添加した場合の電子スペクトルの
変化(クロロホルム-アセトニトリル混合溶媒中)を示
す図である。
を、添加量を変えて、添加した場合の電子スペクトルの
変化(クロロホルム-アセトニトリル混合溶媒中)を示
す図である。
1〜7…ポリチオフェンに付した番号。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 中島 寛
東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日
本電信電話株式会社内
(72)発明者 古川 一暁
東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日
本電信電話株式会社内
(72)発明者 樫村 吉晃
東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日
本電信電話株式会社内
Fターム(参考) 4J002 CE001 DE176 DG046 DK006
EY016 FD116 GT00
Claims (2)
- 【請求項1】下記一般式1又は一般式2で表されるポリ
チオフェンと金属塩あるいはプロトン酸との混合物であ
ることを特徴とする導電性組成物。 【化1】 ここに、R1及びR2のうちの少なくとも一つはアルコ
キシ基であり、R1及びR2のうちの一つは水素であっ
てもよく、R3及びR4のうちの少なくとも一つはアル
キル基であり、R3及びR4のうちの一つは水素であっ
てもよく、nは10以上100000以下の整数であ
る。 - 【請求項2】請求項1記載の導電性組成物において、上
記金属塩あるいはプロトン酸の陽イオン成分はLi+、
Na+、K+、Fe2+、Fe3+、Cu+、C
u2+、Ag+、Zn2+、Eu3+あるいはH+であ
り、陰イオン成分はClO4 −、BF4 −、B(フェニ
ル)4 −、B(ペンタフルオロフェニル)4 −、B(3,5-
ビス(トリフルオロメチル)フェニル)4 −、B(p-クロ
ロフェニル)4 −、B(p-フルオロフェニル)4 −、CF
3SO3 −又はカンファースルホン酸イオンであること
を特徴とする導電性組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002036592A JP2003238773A (ja) | 2002-02-14 | 2002-02-14 | 導電性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002036592A JP2003238773A (ja) | 2002-02-14 | 2002-02-14 | 導電性組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
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-
2002
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