JP2003242484A - カメラ運動・物体形状復元方法、装置、プログラム、同プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

カメラ運動・物体形状復元方法、装置、プログラム、同プログラムを記録した記録媒体

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JP2003242484A
JP2003242484A JP2002039217A JP2002039217A JP2003242484A JP 2003242484 A JP2003242484 A JP 2003242484A JP 2002039217 A JP2002039217 A JP 2002039217A JP 2002039217 A JP2002039217 A JP 2002039217A JP 2003242484 A JP2003242484 A JP 2003242484A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カメラ運動および物体形状を高精度に、かつ
雑音にロバストに復元する。 【解決手段】 時系列画像から測定した特徴点の時間的
動きから、反復的透視投影型因子分解法の中で、情報基
準量を算出し、これにより、雑音を除去するととも、カ
メラ運動の復元に必要な条件式を設定することで、雑音
にロバストなカメラ運動を復元し、同時に、物体形状を
復元する。また、透視投影型因子分解法を反復的に繰り
返す計算において、カメラ運動または物体形状のどちら
かに優勢な分解が存在するため、この優勢を検出し、カ
メラ運動と物体形状を同時に、かつ高精度に復元するた
めに、カメラ運動または物体形状のどちらか優勢な方を
拘束して、さらに、反復的透視投影型因子分解法を繰り
返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像入力装置で取
得した時系列画像データから時系列画像中の対象物の形
状およびカメラの運動を復元する方法および装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンピュータビジョン分野では、時系列
画像データから、対象物の形状を計測または獲得する手
法として、ステレオ計測やエピポーラ解析を用いた3次
元解析手法がある。また、最近では、カメラの運動と対
象物の形状に関する3次元情報を同時に計測または獲得
する手法の代表的な手法として、因子分解法(1)C.Tomas
i,T.kanede,"Shape and Motion from Image Streams Un
der Orthography:A Factorization Methood"Internatio
nal Jornal of Vision,Vol.9,No.2.1992. 2)B.Triggs,
"Factorization Method for Projective Structure an
d Motion" Proc.CVPR96.1996. 3)C.J Poelman,T.kanad
e" A Paraperspective Factorization Method for Shap
e and Motion Recovery" IEEE Transactions Pattern A
nalysis and Machine Intelligence,Vol.19,No.3,199
7.))がある。
【0003】これらの手法によれば、対象物が撮影され
ている複数の時系列画像から、3次元の形状に関する情
報、およびカメラ視点に関する運動を獲得、復元するこ
とができる。さらに、これらの手法を利用することによ
り、空撮映像から市街地の3次元(空間)データを獲得
することができ、3次元(立体)地図生成の自動化が期
待できる。しかし、空撮時の気象条件や市街地空撮での
ビル風の影響により、また空撮映像中の雑音成分の影響
により、カメラ運動の復元が困難な場合がある。
【0004】また、因子分解法を反復的に作用させるこ
とで、近似カメラモデル、例えば、平行透視モデルか
ら、現実のカメラモデルに近い透視投影での因子分解が
可能であるが、この手法によるカメラ運動と物体形状復
元において、お互いに影響するような分解が行われるた
め、反復的に透視投影型の因子分解法において、カメラ
運動または物体形状のどちらかに偏って復元される可能
性があった。
【0005】反復的な透視投影型因子分解法として、以
下の文献がある。 1)S.Christy and R.Horaud. "Euclidean Shape and Mot
ion from Multiple Perspective Views by Affine Iter
ations" ,INRIA Technical Report RP-2421,1994. 2)S.Christy and R.Horaud, "Euclidean Shape and Mot
ion from Multiple Perspective Views by Affine Iter
ations",IEEE Transactions Pattern Analysis and Mac
hine Intelligence,Vol.18, No.11,pp.2495-2503,1996. 3)S.Christy and R.Horaud, "Euclidean Reconstructio
n: from Paraperspective to Perspective",ECCV96,199
6. 4)M.Han and T.Kanede, "Perspective Factorization M
ethods for EuculideanReconstruction",CMU-RI-TR-99-
22,1999
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、画像入力装置
(カメラ)から取得した時系列画像から、カメラの動き
と対象物の形状を同時に復元する場合、時系列画像に混
入するランダム雑音の影響や、撮影時のカメラの微小な
動きを正確に復元することは困難である。このような問
題を扱うべく、コンピュータビジョンでは、因子分解
法、特に、反復的透視投影型因子分解法があり、透視投
影モデルを幾何的な線形モデルで近似した平行透視型因
子分解法を反復的に作用させることにより、カメラの動
きおよび物体形状を復元することが可能である。
【0007】しかし、カメラの動きと物体形状を同時
に、かつ高精度に復元することは難しい。特に、空撮映
像では、撮影時の気象条件や、都市部でのビル風の影響
により、機体の動きはランダムに振動し、シームレスな
時系列画像ではない。そのため、ランダム性雑音の影響
も大きく、従来の因子分解法(反復的透視投影型因子分
解法)では、常に、安定的に、カメラの動きと物体の形
状を、同時に、かつ高精度に復元することは不可能であ
る。
【0008】本発明の目的は、カメラ運動と物体の形状
を高精度に、かつ雑音にロバストに復元するカメラ運動
・物体形状復元方法、装置、プログラム、同プログラム
を記録した記録媒体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、空撮映像特有
のカメラの振動に対しても、正確にカメラ運動を復元す
るため、時系列画像から測定した特徴点の時間的動きか
ら、反復的透視投影型因子分解法の中で、情報基準量を
算出し、これにより、雑音を除去するととも、カメラ運
動の復元に必要な条件式を設定することで、雑音にロバ
ストなカメラ運動を復元し、同時に、物体形状を復元す
る。また、透視投影型因子分解法を反復的に繰り返す計
算において、カメラ運動または物体形状のどちらかに優
勢な分解が存在するため、この優勢を検出し、カメラ運
動と物体形状を同時に、かつ高精度に復元するために、
カメラ運動または物体形状のどちらか優勢な方を拘束し
て、さらに、反復的透視投影型因子分解法を繰り返す
(以下では、拘束分解と称している)ことで、分解に偏
りの少ない因子分解をすることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0011】図1を参照すると、本発明の一実施形態の
カメラ運動・物体形状復元装置は特徴点配置部1と時系
列画像追跡部2と計測行列記録部3と計測行列ロード部
4と情報基準量処理部5と因子分解法処理部6と正規解
/反転解判定部7と解収束判定部8と計測行列生成部9
で構成されている。
【0012】まず、特徴点配置部1により、空撮画像が
時間管理で格納されている時系列画像データベース10
から、画像を1枚取り出し、これを初期画像として、そ
の画像上に特徴点を配置する。この場合、エッジ検出、
ハフ変換、ならびに、濃淡の2次元勾配などの画像処理
により自動的に特徴点を配置するか、または、オペレー
タが視覚的に目立つ画像中の点にポイント入力するなど
して、特徴点を配置する。このとき配置する特徴点の数
をP個(j=1,2,・・・,P)とし、配置したとき
の特徴点の2次元座標値(x1j,y1j):j=1,2,
・・・,Pを記録しておく。
【0013】次に、時系列画像追跡部2にて、初期画像
に続く時系列画像をデータベース10から1枚ずつ読み
込み、初期画像に配置した特徴点を、時系列画像間の濃
淡の変化などに着目した手法などを利用することで画像
追跡し、計測行列記録部3にて、各時系列画像(初期画
像から第i番目の画像)の特徴点の画像座標値(xij
ij)を記録する。時系列画像を読み出し続けた場合、
初期画像に配置した特徴点の中で、画像中から消失した
り、オクルージョンなどにより隠れてしまったときは、
画像追跡を停止し、特徴点追跡を終了する。特徴点追跡
が終了した時点で、読み出した時系列画像の数i=1,
2,・・・,Fは、初期画像を含めてF枚とする。
【0014】計測行列記録部3では、各時系列画像にお
ける特徴点の時間的な画像座標的配置の変化量が記録さ
れている。特徴点の時間的な画像座標的配置の変化を行
列としてデータ化したものを計測行列[A]と称し、式
(1)のデータ形式とする。
【0015】
【数1】 まず、計測行列ロード部4において、反復回数が1回目
か2回目以上なのかを判定し、反復回数1回目のとき
は、計測行列記録部3から出力される計測行列を読み出
し、それ以上の反復ループであるときは、正規解と反転
解から生成した計測行列を読み出す。以下は、1回目の
反復ループでの処理、反復回数が2回目以降の正規解、
反転解としたとき、同様の処理を行う。
【0016】次に、情報基準量処理部5では、図2に示
すような処理フローで、情報基準量が計算される。ま
ず、計測行列データ入力部11により計測行列[A]デ
ータを入力し、共分散行列計算部12にて、この計測行
列[A]の行列要素から、2×2サイズのサブ行列Cjk
を要素とする以下で定義する共分散行列[C]を求め
る。共分散行列の計算には、文献「金谷健一、゛因子分
解しない因子分解法:平行投影から透視変換へ"、電子
情報通信学会パターン認識とメディア理解研究会、PR
MU98−26、1998」があり、この共分散行列に
似た共分散行列を使用している。
【0017】
【数2】 さらに、固有値分解計算部13では、式(2)の共分散
行列を、式(3)に示すように固有値分解し、固有値行
列「Vc]を得る。ただし、式(3)での[Lc]は、そ
れぞれの固有値に対応する固有値ベクトルから構成され
る行列である。
【0018】
【数3】 次に、無効固有値検出部14では、固有値計算部13で
求めた固有値の中から、無効な固有値を検出する。ここ
での無効な固有値とは、値0にほぼ等しいと判断される
固有値であり、検出方法は、固有値行列の対角要素を降
順に並べたときに、固有値の値が10-10以下の値であ
るとき、無効な固有値と見なして、固有値から除外す
る。このようなフィルタリングを通過した固有値(全部
でp個とする)のみを取り出す。
【0019】次に、情報基準量計算部15にて、式
(4)に示す情報基準量MDL(k)を計算する。MD
L(K)の計算は、文献「M.Wax and T.Kailath" Detec
tion ofSignals by Information Theoretic Criteria",
IEEE Transaction Acoustics,Acoustics,Speech, and S
ignal Processing,Vol.ASSP-33,No.2,1985.」で定義さ
れている式を利用する(後述のAIC(k)も同様)。
【0020】
【数4】 最後に、情報基準量出力部16では、式(4)のMDL
(k)を最小にするときのパラメータk=nを検索し、
これを情報基準量として出力する。なお、式(5)のA
IC(k)を計算して、この値を最小にするときのパラ
メータk=nも、情報基準量として利用することもでき
る。
【0021】
【数5】 図1の情報基準量処理部5にて情報基準量nが計算でき
ると、次の因子分解法処理部6にてカメラ運動と物体形
状を復元する。
【0022】図3に、因子分解法処理部6での処理フロ
ーを示す。まず、図1で記録した計測行列[A]を、計
測行列データ入力部21において読み込む。次に、特異
値分解処理部22において、この行列データ[A]を式
(6)に示す特異値分解で行列分解する。
【0023】
【数6】 さらに、行列分解部23で行列分解した後、図1での情
報基準量nにより、さらに行列を式(7)のように分離
する。雑音除去部24で式(7)の第二項を雑音成分と
見なして、雑音除去する。
【0024】次に、カメラ運動拘束条件設定部25で、
雑音除去された、式(8)に示す行列において、n×n
サイズの行列[Q]を想定し、この行列[Q]を求める
ためのカメラ運動拘束条件を設定する。カメラ運動拘束
条件は、[U][Q]=[M]としたとき、[M]の第
i行の行ベクトル
【0025】
【外1】 と、第j番目の行ベクトル
【0026】
【外2】 に関するノルムと内積を拘束する式であり、式(9)の
ような連立方程式を設定する。なお、ここで求めるの
は、[Q]2 であるため、行列[Q]算出部26で、式
(10)のように、固有値分解して、平方した行列
「Q]=「LQ][VQ 1/2 を得る。
【0027】3次元化分離部27では、求めたn×nサ
イズの行列[Q]から、式(11)に示すように、行方
向の4次元以上の要素を削除し、n×3サイズの行列
[Q]を得る。
【0028】
【数7】
【数8】 さらに、式(8)に示すように、カメラ運動出力部28
A,28Bにより、雑音除去された後の行列[U]によ
りカメラ運動[M]と、物体形状出力部29A,29B
により、雑音除去した後の行列[W][V]により、物
体形状[S]を算出する。
【0029】このとき、正と負の解が存在する。すなわ
ち、正規解とする[M]と[S]のペアと、反転解とす
る−[M]と−[S]のペアである。図3では、正規解
と反転解を求め、図1での正規解記憶部30Aおよび反
転解記憶部30Bへ転送し、それぞれ独立に格納する。
【0030】次に、図1にある正規解/反転解判定部7
で正規解と反転解の判定を行う。正規解と反転解に対し
て、図4にある処理フローにより判定処理が行われる。
まず、カメラ運動データ入力部31A、物体形状データ
入力部31Bよりカメラ運動データと物体形状データを
入力し、正規解、反転解、それぞれに対して、逆投影計
算部32で式(12)の逆投影計算を行う。ここで、正
規解の場合、カメラ運動行列を[M]、各フレームに対
応するカメラ運動ベクトルを
【0031】
【外3】 とし、物体形状行列を[S]、第j番目の3次元座標値
ベクトルを
【0032】
【外4】 とする。
【0033】
【数9】 なお、εijを奥行き情報とし、ここでのkiおよびTzi
は、式(13)から算出する。
【0034】
【数10】 逆投影計算は、復元されたカメラ運動行列と物体形状行
列により、画像面での画像座標値を計算することであ
る。次に、式(12)による逆投影で求めた投影結果
(uij,vij)と(xij,yij)を成分とする計測行列
[A]との誤差行列[δA]を投影誤差計算部33で計
算し、この誤差行列[δA]
【0035】
【数11】 から、[δA]T[δA]を求め、この対角要素を加算
した量を計測行列との誤差とする。誤差比較部34で、
正規解の場合の誤差と、反転解の場合の誤差のうち、ど
ちらが小さいかを判定し、誤差を小さくする方のカメラ
運動行列と物体形状行列のペアをカメラ運動・物体形状
データ記憶部35に記憶する。
【0036】これまで説明してきたように、反復ループ
において、正規解ファミリー(反復回数1回目で正規解
として残し、それ以降の反復で、これを親として正規解
と反転解を得て、計測行列との誤差を最小にする方の解
を残し、次の反復を行う系列)と反転解ファミリー(反
復回数1回目で反転解として残し、それ以降の反復で、
これを親として正規解と反転解を得て、計測行列との誤
差を最小にする方の解を残し、次の反復を行う系列)で
のカメラ運動と物体形状を独立に復元し反復を継続し、
各反復で復元したとき、正規解ファミリーにおいて正規
解と反転解のうちで計測行列との誤差を小さくする方の
解を残し、一方、反転解ファミリーにおいて正規解と反
転解のうちで計測行列との誤差を小さくする方の解を残
し、次の反復ループを繰り返す。
【0037】次に、図1の解収束判定部8では、記憶し
た解が収束しているかの判定を行う。この収束の判定に
は、現時点での反復における計測行列との誤差と、その
前後する反復時の計測行列との誤差において、二次式で
近似したときの二次係数の値を監視し、この係数が値0
に近いとき(または許容誤差範囲内のとき)を、収束し
たと判定する。収束したと判定した場合、正規解ファミ
リーでの現在の反復ループでの解と反復解ファミリーで
の現在の反復ループでの解のうちで、計測行列との誤差
を最小とする方の解を最終解として出力する。
【0038】一方、収束していないと判定した場合、正
規ファミリーの場合の式(15)の計測行列と、反転フ
ァミリーの場合の式(15)の計測行列を計測行列生成
部9で生成し、次の反復ループでの処理を行う。
【0039】
【数12】
【0040】
【数13】 このとき、各反復での正規ファミリー、反転ファミリー
での解の誤差が収束していると判定したとき、反復ルー
プを終了し、正規ファミリーでの解と反転ファミリー解
のうちで、計測行列との誤差を小さくする方の解を最終
解とし、カメラ運動行列と物体形状行列を出力して、処
理を終える。
【0041】以上により、カメラ運動により表現される
撮影時のカメラ姿勢と物体形状を表現する3次元座標値
を獲得することが可能となる。
【0042】図5は図1の処理フローで得られた最終解
であるカメラ運動行列と物体形状行列に対して、引き続
いて処理を行う拘束分解の処理フローを示す図である。
【0043】まず、最終解としてのカメラ運動行列と物
体形状行列データを入力する(ステップ41A,41
B)。次に、カメラ運動行列と物体形状行列から、式
(15)に従って、次の反復時で使用する計測行列
[A]を生成する(ステップ42)。この計測行列
[A]から、1回だけの反復により、図1での処理フロ
ーに従ってカメラ運動と物体形状を復元する(ステップ
43A,43B)。
【0044】このとき、最終解でのカメラ運動行列と今
回の反復で復元したカメラ運動行列との間の誤差、およ
び最終解での物体形状行列と今回の反復で復元した物体
形状行列との間の誤差を求め(ステップ44A,44
B)、どちらの誤差が小さいかを判定する(ステップ4
5)。ここで、カメラ運動間での誤差が物体形状間での
誤差よりも小さい場合運動優勢と判定し、物体形状間で
の誤差がカメラ運動間での誤差よりも小さい場合形状優
勢と判定する。
【0045】次に、運動優勢と判定された場合、図1の
処理フローで復元した最終解のうち、カメラ運動行列
【0046】
【外5】 を拘束(次に反復を継続するとき、固定するという意
味)し、さらに反復ループを繰り返し、物体形状行列を
復元する(ステップ46A)。このときの処理フローを
図6に示す。まず、式(1)の計測行列[A]を読み込
み(ステップ51)、式(6)に従って特異値分解する
(ステップ52)。このとき、分解した各々の行列に対
して、特異値行列[W]のランク3を境界にして式(1
6)のように分離し、式(17)のように、第二項を雑
音成分と見なして除去する(ステップ53)。
【0047】また、式(17)のように分解した後、拘
束しておいたカメラ運動行列をメモリからロードし(ス
テップ54)、行列[Q]を決定して(ステップ5
5)、その反復ループにおける物体形状行列[S]を決
定する(ステップ56)。このとき、カメラ運動行列を
拘束するので、どの反復においても、
【0048】
【外6】 とする。したがって、求める行列[Q]は、式(18)
に従って得る。
【0049】
【数14】 この[Q]を使って、式(19)に従って物体形状行列
[S]を得る。
【0050】
【数15】 さらに、物体形状行列[S]が得られた後、式(12)
の逆投影計算を行い(ステップ57)、元の計測行列と
の誤差を式(14)に従って計算する(ステップ5
8)。このとき、1つ前の反復ループでの誤差との差が
許容誤差ε以下かどうか判定し(ステップ59)、以下
の場合、収束したとして反復計算を終了し、その反復ル
ープにおけるカメラ運動行列と物体形状行列を、最終解
として出力する。許容誤差を越えれば計測行列を生成す
る(ステップ60)。
【0051】一方、形状優勢と判定された場合、図1の
処理フローで復元した最終解のうち、物体形状行列
【0052】
【外7】 を拘束(次に反復を継続するとき、固定するという意
味)し、さらに反復ループを繰り返し、カメラ運動行列
を復元する(ステップ46B)。このときの処理フロー
を図7に示す。まず、式(1)の計測行列[A]を読み
込み(ステップ61)、式(6)に従って特異値分解す
る(ステップ62)。このとき、分解した各々の行列に
対して、特異値行列[W]のランク3を境界にして式
(16)のように分離し、式(17)のように、第二項
を雑音成分と見なして除去する(ステップ63)。
【0053】また、式(17)のように分解した後、拘
束しておいた物体形状行列をメモリからロードし(ステ
ップ64)、行列[Q]を決定して(ステップ65)、
その反復ループにおけるカメラ運動行列[M]と物体形
状行列[S]を決定する(ステップ66)。このとき、
物体形状行列を拘束するので、どの反復においても、
【0054】
【外8】 とする。したがって、求める行列[Q]は、式(20)
に従って得る。
【0055】
【数16】 この[Q]を使って、式(21)に従って物体形状行列
[M]を得る。
【0056】
【数17】 さらに、カメラ運動行列[M]が得られた後、式(1
2)の逆投影計算を行い(ステップ67)、元の計測行
列との誤差を式(14)に従って計算する(ステップ6
8)。このとき、1つ前の反復ループでの誤差との差が
許容誤差ε以下かどうか判定し(ステップ69)、以下
の場合、収束したとして反復計算を終了し、その反復ル
ープにおけるカメラ運動行列と物体形状行列を、最終解
として出力する。許容誤差εより大きければ計測行列を
生成する(ステップ70)。
【0057】以上により、カメラ運動により表現される
撮影時のカメラ姿勢と物体形状を表現する3次元座標値
を獲得することが可能となる。
【0058】なお、本実施形態のカメラ運動・物体形状
復元装置の処理は専用のハードウェアにより実現される
もの以外に、その機能を実現するためのプログラムを、
コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この
記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステ
ムに読み込ませ、実行するものであってもよい。コンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体とは、フロッピー(登録
商標)ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM等の記
録媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディ
スク装置等の記憶装置を指す。さらに、コンピュータ読
み取り可能な記録媒体は、インターネットを介してプロ
グラムを送信する場合のように、短時間の間、動的にプ
ログラムを保持するもの(伝送媒体もしくは伝送波)、
その場合のサーバとなるコンピュータシステム内部の揮
発性メモリのように、一定時間プログラムを保持してい
るものも含む。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
空中撮影した時系列画像から、カメラの動き、すなわ
ち、カメラ運動と、対象物、すなわち、物体形状を高精
度に獲得、復元することが可能となる。また、これまで
の航空測量で用いられていた航空写真測量並の高精度な
3次元立体視が可能であり、現状のセンシング技術で
は、より詳細な機体の動き、すなわち、カメラ運動を復
元することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のカメラ運動・物体形状復
元装置のブロック図である。
【図2】情報基準量処理部5のブロック図である。
【図3】因子分解法処理部6のブロック図である。
【図4】正規解/反転解判定部7のブロック図である。
【図5】拘束分解処理のフローチャートである。
【図6】カメラ運動を拘束にした場合の拘束分解処理の
フローチャートである。
【図7】物体形状を拘束にした場合の拘束分解処理のフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 特徴点配置部 2 時系列画像追跡部 3 計測行列記録部 4 計測行列ロード部 5 情報基準量処理部 6 因子分解法処理部 7 正規解/反転解判定部 8 解収束判定部 9 計測行列生成部 10 時系列画像データベース 11 計測行列データ入力部 12 共分散行列計算部 13 固有値分解計算部 14 無効固有値検出部 15 情報基準量計算部 16 情報基準量出力部 21 計測行列データ入力部 22 特異値分解部 23 行列分解部 24 雑音除去部 25 カメラ運動拘束条件設定部 26 行列[Q]算出部 27 3次元化分離部 28A,28B カメラ運動出力部 29A,29B 物体形状出力部 30A 正規解記憶部 30B 反転解記憶部 31A カメラ運動データ入力部 31B 物体形状データ入力部 32 逆投影計算部 33 投影誤差計算部 34 誤差比較部 35 カメラ運動・物体形状データ記憶部 41A,41B,・・・,51〜60 ステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 裕治 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 若林 佳織 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 有川 知彦 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5B057 AA14 BA02 DA06 DB02 DB05 DB09 DC09 DC13 DC16 DC30 5C054 AA06 CA04 CE12 CH01 EA07 FD01 HA05 5L096 AA03 AA06 AA09 BA08 BA18 CA04 DA02 FA24 FA67 FA69 GA03

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像入力装置で取得した時系列画像中の
    対象とする画像における特徴点に関する画像座標値の時
    間的変化量から、対象とする時系列画像中の対象物の形
    状および時系列に関するカメラの運動を復元する方法で
    あって、 時系列画像中の特徴点の時間的変動量を集計したデータ
    である計測行列中の雑音成分をフィルタリングした後の
    正味の成分から、カメラ運動を復元するための条件式を
    設定する第1のステップと、 前記条件式からカメラ運動を復元し、同時に物体形状を
    復元し、該カメラ運動と物体形状を画像面へ逆投影し
    て、生成された計測行列と元の計測行列との誤差を算出
    し、その誤差の値が収束しているかどうか、または許容
    誤差以内かどうか判定し、前記計測行列との誤差が収束
    していない、または、許容誤差以上と判定された場合
    に、復元されたカメラ運動と物体形状から、各時系列に
    おけるカメラ視点から物体形状の重心までの奥行き情報
    を計算し、該奥行き情報を前記計測行列の各要素に掛け
    合わせた要素で計測行列を構成して行列要素を更新し、
    その更新された計測行列から透視投影モデルでのカメラ
    運動と物体形状を復元する反復を繰り返す第2のステッ
    プと、 第2のステップにおいて、カメラ運動と物体形状から生
    成された次の反復のための計測行列と、元の計測行列と
    の誤差が収束している、または許容誤差以下と判定され
    た場合、収束解として、その反復時点での復元されたカ
    メラ運動と物体形状を出力し、計測行列からの分解にお
    いて、カメラ運動または物体形状行列のどちらかに優勢
    的に分解しているかを示す傾向を検出する第3のステッ
    プと、 第3のステップにおいて、優勢と判定されたカメラ運動
    または物体形状の一方を固定または拘束して、第1のス
    テップ以降の処理を繰り返し、物体形状行列またはカメ
    ラ運動行列を復元する第4のステップとを有するカメラ
    運動・物体形状復元方法。
  2. 【請求項2】 第3のステップにおいて、カメラ運動に
    優勢に分解されている傾向があると判定したとき、各反
    復ステップにおいて、更新された計測行列から部分的に
    分解した行列において、カメラ運動成分に相当する行列
    を優勢と判定した時点でのカメラ運動を保持し、この保
    持したカメラ運動と部分行列から物体形状を復元する、
    請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 第3のステップにおいて、物体形状に優
    勢に分解されている傾向があると判定したとき、各反復
    ステップにおいて、更新された計測行列から部分的に分
    解した行列において、物体形状成分に相当する行列を優
    勢と判定した時点での物体形状行列を保持し、この保持
    した物体形状と部分行列からカメラ運動を復元する、請
    求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記計測行列から共分散行列を構成し、
    その共分散行列から情報基準量を計算し、計測行列を特
    異値分解してから、この情報基準量により雑音を除去
    し、残った部分行列から、情報基準量の次元数により、
    カメラ運動を拘束する条件式を設定する、請求項1に記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 前記のカメラ運動と物体形状を復元する
    場合、正規のカメラ運動と物体形状と反転または鏡映の
    関係にあるカメラ運動と物体形状を復元しながら、反復
    的に計測行列を更新し、透視投影モデルでのカメラ運動
    と物体形状を復元し、計測行列の更新の各反復処理にお
    いて、次の反復処理に残す、正規または反転のカメラ運
    動と物体形状の組み合わせを、生成された計測行列と元
    の計測行列との誤差により判断し、最終的に元の計測行
    列に近い最も誤差の小さい組み合わせを残す、請求項1
    に記載の方法。
  6. 【請求項6】 第3のステップにおいて、各反復時での
    計測行列と元の計測行列との誤差の値を蓄積または記憶
    し、その誤差の近傍の誤差曲線を多項式により近似し、
    該近似式の高次係数から、その反復におけるカメラ運動
    と物体形状への分解に関する安定性を検出し、収束す
    る、または許容誤差以下と判定し、カメラ運動と物体形
    状の収束解を求める、請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 画像入力装置で取得した時系列画像中の
    対象とする画像における特徴点に関する画像座標値の時
    間的変化量から、対象とする時系列画像中の対象物の形
    状および時系列に関するカメラの運動を復元する装置で
    あって、 時系列画像中の特徴点の時間的変動量を集計したデータ
    である計測行列中の雑音成分をフィルタリングした後の
    正味の成分から、カメラ運動を復元するための条件式を
    設定する第1の手段と、 前記条件式からカメラ運動を復元し、同時に物体形状を
    復元し、該カメラ運動と物体形状を画像面へ逆投影し
    て、生成された計測行列と元の計測行列との誤差を算出
    し、その誤差の値が収束しているかどうか、または許容
    誤差以内かどうか判定し、前記計測行列との誤差が収束
    していない、または許容誤差以上と判定された場合に、
    復元されたカメラ運動と物体形状から、各時系列におけ
    るカメラ視点から物体形状の重心までの奥行き情報を計
    算し、該奥行き情報を前記計測行列の各要素に掛け合わ
    せた要素で計測行列を構成して行列要素を更新し、その
    更新された計測行列から透視投影モデルでのカメラ運動
    と物体形状を復元する反復を繰り返す第2の手段と、 第2の手段において、カメラ運動と物体形状から生成さ
    れた次の反復のための計測行列と、元の計測行列との誤
    差が収束している、または許容誤差以下と判定された場
    合、収束解として、その反復時点での復元されたカメラ
    運動と物体形状を出力し、計測行列からの分解におい
    て、カメラ運動または物体形状行列のどちらかに優勢的
    に分解しているかを示す傾向を検出する第3の手段を有
    し、 第3の手段において、優勢と判定されたカメラ運動また
    は物体形状の一方を固定または拘束して、前第1のステ
    ップ以降の処理を繰り返して、物体形状行列またはカメ
    ラ運動行列を復元するカメラ運動・物体形状復元装置。
  8. 【請求項8】 第3の手段において、カメラ運動に優勢
    に分解されている傾向があると判定したとき、各反復ス
    テップにおいて、更新された計測行列から部分的に分解
    した行列において、カメラ運動成分に相当する行列を優
    勢と判定した時点でのカメラ運動を保持し、この保持し
    たカメラ運動と部分行列から物体形状を復元する、請求
    項7記載の装置。
  9. 【請求項9】 第3の手段において、物体形状に優勢に
    分解されている傾向があると判定したとき、各反復ステ
    ップにおいて、更新された計測行列から部分的に分解し
    た行列において、物体形状成分に相当する行列を優勢と
    判定した時点での物体形状行列を保持し、この保持した
    物体形状行列と部分行列からカメラ運動を復元する、請
    求項7に記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記計測行列から共分散行列を構成
    し、その共分散行列から情報基準量を計算し、計測行列
    を特異値分解してから、この情報基準量により雑音を除
    去し、残った部分行列から、情報基準量の次元数によ
    り、カメラ運動を拘束する条件式を設定する、請求項7
    記載の装置。
  11. 【請求項11】 前記のカメラ運動と物体形状を復元す
    る場合、正規のカメラ運動と物体形状と反転または鏡映
    の関係にあるカメラ運動と物体形状を復元しながら、反
    復的に計測行列を更新し、透視投影モデルでのカメラ運
    動と物体形状を復元し、計測行列の更新の各反復処理に
    おいて、次の反復処理に残す、正規または反転のカメラ
    運動と物体形状の組み合わせを、生成された計測行列と
    元の計測行列との誤差により判断し、最終的に元の計測
    行列に近い最も誤差の小さい組み合わせを残す、請求項
    7に記載の装置。
  12. 【請求項12】 第3の手段において、各反復時での計
    測行列と元の計測行列との誤差の値を蓄積または記憶
    し、その誤差の近傍の誤差曲線を多項式により近似し、
    該近似式の高次係数から、その反復におけるカメラ運動
    と物体形状への分解に関する安定性を検出し、収束す
    る、または許容誤差以下と判定し、カメラ運動と物体形
    状の収束解を求める、請求項7に記載の装置。
  13. 【請求項13】 請求項1から6のいずれか1項に記載
    の方法をコンピュータに実行させるためのカメラ運動・
    物体形状復元プログラム。
  14. 【請求項14】 請求項1から6のいずれか1項に記載
    の方法をコンピュータに実行させるためのカメラ運動・
    物体形状復元プログラムを記録した記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8107735B2 (en) 2007-04-10 2012-01-31 Denso Corporation Three dimensional shape reconstitution device and estimation device
US12320862B2 (en) 2020-07-15 2025-06-03 Lg Energy Solution, Ltd. Battery management system, battery pack, energy storage system and battery management method

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