JP2003243314A - ダイヤモンド膜の製造方法およびそれを用いた電子デバイスの製造方法 - Google Patents

ダイヤモンド膜の製造方法およびそれを用いた電子デバイスの製造方法

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JP2003243314A JP2002042603A JP2002042603A JP2003243314A JP 2003243314 A JP2003243314 A JP 2003243314A JP 2002042603 A JP2002042603 A JP 2002042603A JP 2002042603 A JP2002042603 A JP 2002042603A JP 2003243314 A JP2003243314 A JP 2003243314A
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diamond
film
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Makoto Kakazu
誠 嘉数
Naoki Kobayashi
小林  直樹
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正孔の移動度を飛躍的に増加させることを可
能にするダイヤモンド膜の製造方法、および、それを用
いた電子デバイスの製造方法を提供する。 【解決手段】 (001)面方位を有する高温高圧合成
ダイヤモンド単結晶基板1上にマイクロ波プラズマ化学
気相堆積法で成長するダイヤモンド膜2の製造方法であ
って、ダイヤモンド膜2の成長時の基板温度を摂氏64
0度から680度までの範囲にし、成長後のダイヤモン
ド膜2の厚さを1μmから3μmの範囲にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超高周波(例えば
200GHz帯)で動作する、あるいは高温(例えば40
0℃)で動作するダイヤモンド膜の製造方法、このダイ
ヤモンドを用いた電子デバイス(電界効果トランジスタ
ー)の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイヤモンドは、正孔の飽和速度が1×
107cm/s、絶縁破壊電界が107V/cmである(D.L.D
reifus and B.A.Fox, Mark A.Prelas著、Handbook of i
ndustrial diamonds and diamond films, Marcel Dekke
r, Inc. New York 1998, 1043ページ)。ダイヤモンド
膜を用いた、GaAsの10倍の遮断周波数をもつ電子デバ
イス(電界効果トランジスター)の実現が期待されてい
る。
【0003】ダイヤモンド膜の最も簡便なp型ドーピン
グ法は、水素パッシベーションと称する方法である。つ
まり、マイクロ波プラズマ化学気相堆積法による成長中
のダイヤモンド表面は、水素ラジカルにさらされてい
る。その水素ラジカルは、ダイヤモンド表面原子と化学
結合し、それがアクセプターになるため、ダイヤモンド
膜中に正孔を供給するというものである。その方法を用
いた電界効果トランジスターの作製は、川原田らのグル
ープなどによって既に発表されている(応用物理学会
誌、2001年5月号536頁)。
【0004】しかし、この方法によって作製したダイヤ
モンドの正孔移動度は、室温で高々30cm2/V・sま
たは70cm2/V・sであり、また電界効果トランジス
ターのゲート電圧・ドレイン電流特性から求められた移
動度も100cm2/V・s程度であった。これらの値
は、価電子帯を正孔が走行するという理想的な場合の正
孔移動度の理論的予想値である1500〜2000cm2
/V・sより極めて低いといえる。
【0005】このような従来の技術による作製例を、図
11および図12に示す。図11(a)に示すように、
(001)面方位の高温高圧合成ダイヤモンド単結晶基
板201(以下、基板201という)を反応管内に導入
する。前記反応管内に、炭素源としてのCH4ガスを供
給し、水素源としてのH2ガスを供給する。また、前記
反応管内に、マイクロ波を導入することにより、プラズ
マ221を発生させる。基板201の表面をプラズマ2
21にさらす。これをマイクロ波プラズマ化学気相堆積
(以下、マイクロ波CVDという)法と呼ぶ。
【0006】図11(b)に示すように、基板201上
にCVDダイヤモンド層202が成長する。成長中のC
VDダイヤモンド層202の表面には、水素ラジカル2
22が吸着する。水素ラジカル222は、正孔を供給す
るアクセプターとなる。CVDダイヤモンド層202の
膜厚をdとする。従来の技術では、成長時の基板温度が
750℃または800℃、膜厚dが2μm以下であった
(山中貞則他、電子技術総合研究所彙報、第63巻、第
1,2号、21頁)。
【0007】図11(c)に示すように、CVDダイヤ
モンド層202上にMISトランジスターを作製するた
めに、SiO2膜などの絶縁膜203をスパッタ法などに
より堆積する。この際、供給原料のエネルギーなどによ
り、基板201の温度が摂氏300度以上に上昇してし
まう。すると、温度の上昇によって、表面に吸着してい
た水素ラジカル222が蒸発してしまった。
【0008】図12(a)に示すように、図11(c)
のCVDダイヤモンド層202および絶縁膜203に、
ソース電極204、ゲート電極205、およびドレイン
電極206を作成するために金属を蒸着する。この際、
供給原料のエネルギーなどにより、基板201の温度は
摂氏300度以上に上昇してしまう。すると、CVDダ
イヤモンド層202の表面上に吸着していた水素ラジカ
ル222が蒸発してしまった。
【0009】こうして作成して完成した電界効果トラン
ジスターの構造を、図12(b)に示す。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】先に述べた、CVDダ
イヤモンド層202による電界効果トランジスターに
は、次のような課題がある。つまり、従来のCVDダイ
ヤモンド層202では、(100)面の場合、膜厚dが
2μm以下と薄かった。従来の技術で作製されたCVD
ダイヤモンド層202を正孔が走行する様子を、図13
に表す。表面の水素ラジカルはアクセプターとして働
き、CVDダイヤモンド層202内に正孔223を生成
する。しかし、正孔223がCVDダイヤモンド層20
2内を走行する際に、前記水素ラジカルがイオン不純物
散乱を起こすので、正孔223が非常に低い移動度しか
出すことができなかった。
【0011】また、従来の技術の絶縁膜203の堆積
(図11(c))、金属膜の蒸着の工程(図12
(a))においては、CVDダイヤモンド層202の温
度が上昇し、表面の水素ラジカルが蒸発してしまった。
水素ラジカルの面密度が低下すると、生成する正孔の密
度が減少し、移動度も大幅に減少しまう。
【0012】この発明は、前記の課題を解決し、正孔の
移動度を飛躍的に増加させることを可能にするダイヤモ
ンド膜の製造方法、および、それを用いた電子デバイス
の製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、(001)面方位を有する高温
高圧合成ダイヤモンド単結晶基板上にマイクロ波プラズ
マ化学気相堆積法で成長するダイヤモンド膜の製造方法
であって、前記ダイヤモンド膜の成長時の基板温度を摂
氏640度から680度までの範囲にし、成長後の前記
ダイヤモンド膜の厚さを1μmから3μmの範囲にしたこ
とを特徴とするダイヤモンド膜の製造方法である。
【0014】請求項2の発明は、(001)面方位を有
する高温高圧合成ダイヤモンド単結晶基板上にマイクロ
波プラズマ化学気相堆積法で成長したダイヤモンド膜の
製造方法であって、前記ダイヤモンド膜の成長時の基板
温度を摂氏640度から680度までの範囲にし、成長
後の前記ダイヤモンド膜の厚さを3μmから11μmの範
囲にしたことを特徴とするダイヤモンド膜の製造方法で
ある。
【0015】請求項3の発明は、(001)面方位を有
する高温高圧合成ダイヤモンド単結晶基板上にマイクロ
波プラズマ化学気相堆積法で成長したダイヤモンド膜の
製造方法であって、前記ダイヤモンド膜の成長時の基板
温度を摂氏640度から680度までの範囲にし、成長
後の前記ダイヤモンド膜の厚さを11μmから26μmの
範囲にしたことを特徴とするダイヤモンド膜の製造方法
である。
【0016】請求項4の発明は、(001)面方位を有
する高温高圧合成ダイヤモンド単結晶基板上にマイクロ
波プラズマ化学気相堆積法で成長したダイヤモンド膜の
製造方法であって、前記ダイヤモンド膜の成長時の基板
温度を摂氏680度から760度までの範囲にし、成長
後の前記ダイヤモンド膜の厚さを3μmから8μmの範囲
にしたことを特徴とするダイヤモンド膜の製造方法であ
る。
【0017】請求項5の発明は、(001)面方位を有
する高温高圧合成ダイヤモンド単結晶基板上にマイクロ
波プラズマ化学気相堆積法で成長したダイヤモンド膜の
製造方法であって、前記ダイヤモンド膜の成長時の基板
温度を摂氏680度から760度までの範囲にし、成長
後の前記ダイヤモンド膜の厚さを8μmから20μmの範
囲にしたことを特徴とするダイヤモンド膜の製造方法で
ある。
【0018】請求項6の発明は、(001)面方位を有
する高温高圧合成ダイヤモンド単結晶基板上にマイクロ
波プラズマ化学気相堆積法で成長したダイヤモンド膜の
製造方法であって、前記ダイヤモンド膜の成長時の基板
温度を摂氏760度から790度までの範囲にし、成長
後の前記ダイヤモンド膜の厚さを1μmから3μmの範囲
にしたことを特徴とするダイヤモンド膜の製造方法であ
る。
【0019】請求項7の発明は、(001)面方位を有
する高温高圧合成ダイヤモンド単結晶基板上にマイクロ
波プラズマ化学気相堆積法で成長したダイヤモンド膜の
製造方法であって、前記ダイヤモンド膜の成長時の基板
温度を摂氏760度から790度までの範囲にし、成長
後の前記ダイヤモンド膜の厚さを3μmから10μmの範
囲にしたことを特徴とするダイヤモンド膜の製造方法で
ある。
【0020】請求項8の発明は、(001)面方位を有
する高温高圧合成ダイヤモンド単結晶基板上にマイクロ
波プラズマ化学気相堆積法で成長したダイヤモンド膜の
製造方法であって、前記ダイヤモンド膜の成長時の基板
温度を摂氏760度から790度までの範囲にし、成長
後の前記ダイヤモンド膜の厚さを10μmから20μmの
範囲にしたことを特徴とするダイヤモンド膜の製造方法
である。
【0021】請求項9の発明は、(111)面方位を有
する高温高圧合成ダイヤモンド単結晶基板上にマイクロ
波プラズマ化学気相堆積法で成長したダイヤモンド膜の
製造方法であって、前記ダイヤモンド膜の成長時の基板
温度を摂氏635度から700度までの範囲にし、成長
後の前記ダイヤモンド膜の厚さを0.75μmから3μm
までの範囲にしたことを特徴とするダイヤモンド膜の製
造方法である。
【0022】請求項10の発明は、(111)面方位を
有する高温高圧合成ダイヤモンド単結晶基板上にマイク
ロ波プラズマ化学気相堆積法で成長したダイヤモンド膜
の製造方法であって、前記ダイヤモンド膜の成長時の基
板温度を摂氏635度から700度までの範囲にし、前
記ダイヤモンド膜の厚さを3μmから16μmまでの範囲
にしたことを特徴とするダイヤモンド膜の製造方法であ
る。
【0023】請求項11の発明は、高温高圧合成ダイヤ
モンド単結晶基板上に、マイクロ波プラズマ化学気相堆
積法で成長したダイヤモンド膜の表面に絶縁膜を堆積す
る、ダイヤモンド膜を用いた電子デバイスの製造方法で
あって、前記絶縁膜を堆積するプロセスで、前記ダイヤ
モンド膜を冷却して、前記ダイヤモンド膜の温度を摂氏
100度以下にすることを特徴とする電子デバイスの製
造方法である。
【0024】請求項12の発明は、高温高圧合成ダイヤ
モンド単結晶基板上に、マイクロ波プラズマ化学気相堆
積法で成長したダイヤモンド膜表面に金属膜を蒸着す
る、電子デバイスの製造方法であって、前記金属膜を蒸
着するプロセスで、前記ダイヤモンド膜を冷却して、前
記ダイヤモンド膜の温度を摂氏100度以下にすること
を特徴とする電子デバイスの製造方法である。
【0025】請求項13の発明は、高温高圧合成ダイヤ
モンド単結晶基板上に、マイクロ波プラズマ化学気相堆
積法で成長したダイヤモンド膜表面に、少なくとも1
回、金属膜を蒸着するプロセスまたは絶縁膜を堆積する
プロセスを施し、この後、再び水素雰囲気のプラズマに
前記ダイヤモンド膜表面をさらすプロセスを施すことを
特徴とする電子デバイスの製造方法である。
【0026】請求項1から請求項10においては、ダイ
ヤモンド膜の膜厚を適度に増加させることにより、正孔
が走行する領域と水素ラジカルの存在する表面とを空間
的に離すことことができ、正孔の走行に影響を及ぼすイ
オン散乱を抑制することができ、極めて高い正孔移動度
を実現することができる。また、請求項9および請求項
10の発明においては、(111)面方位のダイヤモン
ド基板を用いることにより、CVDダイヤモンド膜は高
い正孔移動度を保ったままで、高い正孔濃度を得ること
ができる。
【0027】また、請求項11、12の発明において
は、絶縁膜の堆積、金属膜の蒸着時における水素ラジカ
ルの蒸発を抑制することができるので、正孔濃度の減少
を抑制することができる。請求項13の発明では、従来
の絶縁膜の堆積、金属膜の蒸着時に一旦減少した水素ラ
ジカルを回復することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態につ
いて、図面を参照して詳しく説明する。
【0029】[実施の形態1]本実施の形態では、(0
01)面方位を有する基板を使っている。本実施の形態
による作製工程を図1に示す。図1(a)に示すよう
に、支持台101の基板1は、(001)面方位を有す
る高温高圧合成ダイヤモンド単結晶基板である。基板1
上に、マイクロ波CVD法によりCVDダイヤモンド膜
を成長する。つまり、反応管内に、炭素源としてCH4
ガスを供給し、水素源としてH2ガスを供給する。ま
た、前記反応管内にマイクロ波を導入することにより、
プラズマ121を発生させて、基板1の表面をプラズマ
121にさらす。
【0030】このとき、前記反応管内の圧力が50Torr
であり、6N(シックスナイン、99.9999%以
上)の純化した水素ガスと6Nの高純度メタンガスとを
100:1の割合で供給する。マイクロ波の出力は13
00Wである。
【0031】成長中の基板温度を次のようにして測定す
る。つまり、基板面に対して約45度の角度からビユー
ポート(窓の素材、石英ガラス)102を通して、波長
1.88μmで測定したパイロメーター温度計103でモ
ニターした測定値を用いる。支持台101の素材はモリ
ブデンであるので、放射率0.16で測定した値を用い
る。
【0032】図1(b)に示すように、基板1にダイヤ
モンド膜2が成長する。基板1上に成長したCVDダイ
ヤモンド膜2(以下、ダイヤモンド膜2という)、の膜
厚をd1とする。ダイヤモンド膜2の表面には水素ラジ
カル122が吸着している。
【0033】成長時の基板温度と、得られたダイヤモン
ド膜の各膜厚とにおける、室温での正孔移動度を計測し
た。正孔のホール移動度(以下、単に正孔移動度とい
う)の計測は、van der Pauw法と呼ばれる方法によって
行われた。この方法の詳細は、例えば、「半導体評価技
術」河東田隆編著、産業図書、217ページから232
ページに記されている。先端の曲率半径が5μmの尖っ
たSus304の材質の四探針を、各々、ほぼ正方形の形
状を持った試料の表面上の角の近くに接触させる。表面
に垂直に磁場を印加し、四探針のうち対角の2探針間に
微小電流を流し、もう一方の対角の2探針間に現れる電
圧を測定する。そして、測定した値から移動度(正確に
はホール移動度)を算出する方法である。
【0034】実際の測定においては、磁場の大きさを
0.324テスラ、微小電流値を10マイクロアンペア
で測定した。しかし、異なる磁場の大きさ、微小電流値
で測定した場合でも、実際に得られた移動度はほとんど
変化せず、その変動は、たかだか2%であった。
【0035】正孔移動度の計測結果を図2に示す。図2
では、符号◎、○、△、×は次のとおりである。 ◎…正孔移動度が1200cm2/V・s以上の場合 ○…正孔移動度が1200cm2/V・s未満、1000c
m2/V・s以上の場合 △…正孔移動度が1000cm2/V・s未満、800cm
2/V・s以上の場合 ×…正孔移動度が800cm2/V・s未満の場合
【0036】図2の領域I(請求項1に対応)は、基板
温度が摂氏640度から680度までの範囲、厚さが1
μmから3μmの範囲である。領域Iは、正孔移動度が1
000〜1200cm2/V・sであり、正孔移動度の高
い領域である。
【0037】領域II(請求項2に対応)は、基板温度が
摂氏640度から680度までの範囲、厚さが3μmか
ら11μmの範囲である。領域IIは、正孔移動度が12
00cm 2/V・s以上であり、正孔移動度の非常に高い
領域である。
【0038】領域III(請求項3に対応)は、基板温度
が摂氏640度から680度までの範囲、厚さが11μ
mから26μmの範囲である。領域IIIは、正孔移動度が
およそ800〜1000cm2/V・sであり、正孔移動
度が高い領域である。
【0039】領域IV(請求項4に対応)は、基板温度が
摂氏680度から760度までの範囲、厚さが3μmか
ら8μmの範囲である。領域IVは、正孔移動度がおよそ
1000cm2/V・s以上であり、正孔移動度の非常に
高い領域である。
【0040】領域V(請求項5に対応)は、基板温度が
摂氏680度から760度までの範囲、厚さが8μmか
ら20μmの範囲である。領域Vでは、およそ1000
〜1200cm2/V・sの正孔移動度があり、高い正孔
移動度の領域である。
【0041】領域VI(請求項6に対応)は、基板温度が
摂氏760度から790度までの範囲、厚さが1μmか
ら3μmの観囲である。領域VIでは、およそ1000〜
1200cm2/V・sであり、正孔移動度の高い領域で
ある。
【0042】領域VII(請求項7に対応)は、基板温度
が摂氏760度から790度までの範囲、厚さが3μm
から10μmの範囲である。領域VIIでは、1200cm
2/V・s以上の正孔移動度があり、非常に高い正孔移
動度の領域である。
【0043】領域VIII(請求項8に対応)は、基板温度
が摂氏760度から790度までの範囲、厚さが10μ
mから20μmの範囲にある。領域VIIIは、およそ100
0〜1200cm2/V・sであり、正孔移動度の高い領
域である。
【0044】これらの領域I〜VIIIは、従来の正孔移動
度30〜100cm2/V・sに比べると、正孔移動度が
格段に高い値を示す。
【0045】このように正孔移動度が飛躍的に増加する
原理を、図3を用いて説明する。図3(a)に示すよう
に、従来の技術で作られた、基板131のダイヤモンド
膜132では、(100)面の場合、膜厚d2が2μm
以下と薄かった。表面の水素ラジカルはアクセプターと
して働き、ダイヤモンド膜132内に正孔132Aを生
成する。しかし、前記水素ラジカルは、正孔132Aが
ダイヤモンド膜132内を走行する際にイオン不純物散
乱を起こすので、正孔132Aは、100cm2/V・s
以下という非常に低い移動度しか出すことができなかっ
た。
【0046】しかし、本実施の形態の場合、図3(b)
に示すように、基板141のダイヤモンド膜142の厚
さd1は適度に厚くしている。この場合、正孔141A
は、表面のアクセプターである水素ラジカルと空間的に
離れて走行できる。つまり、正孔141Aは、水素ラジ
カルから受けるイオン不純物散乱の影響を受けずに走行
することができるので、極めて高い移動度を出すことが
できる。
【0047】しかし、図3(c)に示すように、基板1
51のダイヤモンド膜152の厚さd3が厚すぎると、
ダイヤモンド膜152内では、欠陥が表面に対して垂直
方向に生じ、これが正孔152Aの走行の障害となる。
この結果、正孔移動度は急激に減少する。
【0048】基板温度770℃、膜厚7μmのCVDダ
イヤモンド膜を用いて、ゲート長が1μmのMISFE
Tを作製したところ、図4に示すように、従来の技術で
は1.5mSmm−1であった増幅率が、120mSmm−1に
飛躍的に増加した。
【0049】[実施の形態2]本実施の形態による作製
工程を、実施の形態1で使用した図1を用いて説明す
る。本実施の形態では、(111)面方位を有する基板
を使っている。図1(a)に示すように、支持台101
の基板1は、(111)面方位を有する高温高圧合成ダ
イヤモンド単結晶基板である。基板1上に、マイクロ波
CVD法によりダイヤモンド膜を成長する。つまり、反
応管内に、炭素源としてのCH4ガスを供給し、水素源
としてのH2ガスを供給する。また、前記反応管内に、
マイクロ波を導入することにより、プラズマ121を発
生させて、基板1の表面をプラズマ121にさらす。
【0050】このとき、前記反応管内圧力は50Torrで
あり、6N(シックスナイン、99.9999%以上)
の純化した水素ガスと6Nの高純度メタンガスとを10
0:1の割合で供給する。マイクロ波の出力は1300
Wである。
【0051】成長中の基板温度を次のようにして測定す
る。つまり、基板面に対して約45度の角度からビユー
ポート102を通して波長1.88μmで測定したパイロ
メーター温度計103でモニターした測定値を用いる。
支持台101の素材はモリブデンであるので、放射率
0.16で測定した値を用いる。
【0052】図1(b)に示すように、基板1にダイヤ
モンド膜2が成長する。基板1上に成長したダイヤモン
ド膜2の膜厚をdとする。ダイヤモンド膜2の表面には
水素ラジカル122が吸着している。
【0053】成長時の基板温度と、得られたダイヤモン
ド膜の各膜厚における室温での正孔移動度を計測した。
測定は実施の形態1と同様である。測定結果を図5に示
す。図5では、符号◎、○、△、×は次のとおりであ
る。 ◎…正孔移動度が300cm2/V・s以上の場合 ○…正孔移動度が300cm2/V・s未満、100cm2/
V・s以上の場合 △…正孔移動度が100cm2/V・s未満、50cm2/V
・s以上の場合 ×…正孔移動度が50cm2/V・s未満の場合
【0054】図5の領域IX(請求項9に対応)は、基板
温度が摂氏635度から700度までの範囲、厚さが
0.75μmから3μmの範囲である。領域IXは、正孔移
動度が300cm2/V・s以上であり、正孔移動度の非
常に高い領域である。
【0055】領域X(請求項10に対応)は、基板温度
が摂氏635度から700度までの範囲、厚さが3μm
から16μmの範囲である。領域Xは、正孔移動度が5
0cm2/V・s程度から300cm2/V・s程度まで広く
分布しており、正孔移動度の高い領域である。
【0056】従来の技術と比較して、CVDダイヤモン
ド膜の厚さが適度に厚くなった時に、正孔移動度が飛躍
的に増加する原理は、実施の形態1で説明した原理(図
3)と同様である。実施の形態1の(100)面方位の
場合より本実施の形態の(111)面方位の方が優れて
いるのは、正孔移動度がそれほど違いがないのに、正孔
濃度が1桁ほど高いことである。たとえば、(100)
では、1×1012cm −2程度であるが、(111)で
は1×1013cm−2である。
【0057】基板温度650℃、膜厚1μmのCVDダ
イヤモンド膜を用いて、ゲート長が1μmのMISFE
Tを作製したところ、図6に示すように、従来の技術で
は1.5mSmm−1であった増幅率が、430mSmm−1に
飛躍的に増加した。
【0058】[実施の形態3]本実施の形態では、絶縁
膜を堆積するプロセス時に基板を冷却する。つまり、本
実施の形態は請求項11に対応する。本実施の形態によ
る作成工程を図7に示す。なお、図7では、先に説明し
た図1と同一もしくは同一と見なされる構成要素には、
それと同じ参照符号を付けて、重複説明を省略する。
【0059】図7(a)に示すように、基板1は、(0
01)面方位を有する高温高圧合成ダイヤモンド単結晶
基板である。基板1上に、マイクロ波CVD法によりダ
イヤモンド膜を成長する。このときの反応管内の圧力は
50Torrであり、6N(シックスナイン、99.999
9%以上)の純化した水素ガスと6Nの高純度メタンガ
スとを100:1の割合で供給する。マイクロ波の出力
は1300Wである。
【0060】成長中の基板温度を次のようにして測定す
る。つまり、基板面に対して約45度の角度からビュー
ポート102を通して波長1.88μmで測定したパイロ
メーター温度計103でモニターした測定値を用いる。
支持台101の素材はモリブデンであるので、放射率
0.16で測定した値を用いる。
【0061】図7(b)に示すように、膜厚d1が7μ
mのダイヤモンド膜2を(001)面方位を有する基板
1上に基板温度770℃で成長する。ダイヤモンド膜2
の表面には水素ラジカル122が吸着している。
【0062】図7(c)に示すように、MISFETを
作製するために、SiO2などの絶縁膜3を堆積する。こ
の際に、ECRプラズマ成膜法などを用い、支持台10
1に冷却水101A(または液体窒素)を流すなどし
て、基板温度が摂氏100度以下になるように冷却す
る。各基板温度に対して得られた室温での正孔移動度
を、表1に示す。
【0063】本実施の形態による正孔移動度の回復を示
す表である表1から明らかなように、基板温度を摂氏1
00度以下にすると、正孔移動度が上昇することがわか
る。従来の技術では、正孔移動度は1300cm2/V・
sから2cm2/V・sに減少していた。しかし、本実施
の形態では、基板温度を100℃に冷却することによっ
て、正孔移動度が1300cm2/V・sのままで、減少
は全く見られなかった。
【0064】[実施の形態4]本実施の形態では、(1
00)または(111)面方位を有する基板を使い、金
属膜蒸着時に基板を冷却する。つまり、本実施の形態は
請求項12に対応する。本実施の形態による作製工程
を、図8を用いて説明する。なお、図8では、先に説明
した図7と同一もしくは同一と見なされる構成要素に
は、それと同じ参照符号を付けて、重複説明を省略す
る。
【0065】図8(a)に示すように、基板1は、(1
00)面方位を有する高温高圧合成ダイヤモンド単結晶
基板である。基板1上に、マイクロ波CVD法によりダ
イヤモンド膜を成長する。このときの反応管内圧力は5
0Torrであり、6N(シックスナイン、99.9999
%以上)の純化した水素ガスと6Nの高純度メタンガス
とを100:1の割合で供給する。マイクロ波の出力は
1300Wである。
【0066】成長中の基板温度を次のようにして測定す
る。つまり、基板面に対して約45度の角度からビュー
ポート102を通して波長1.88μmで測定したパイロ
メーター温度計103でモニターした測定値を用いる。
支持台の101素材はモリブデンであるので、放射率
0.16で測定した値を用いる。
【0067】図8(b)に示すように、膜厚d1が7μ
mのダイヤモンド膜2を(100)面方位を有する基板
1上に基板温度770℃で成長する。ダイヤモンド膜2
の表面には水素ラジカル122が吸着している。(11
1)面方位を有する高温高圧合成ダイヤモンド基板上に
ダイヤモンド膜2を成長する場合は、膜厚d1を1μm
にし、基板温度を650℃に設定する。この後、MIS
FETを作製するために、絶縁膜3を堆積する。
【0068】図8(c)に示すように、ソース電極4、
ゲート電極5、ドレイン電極6の材料である金属膜を蒸
着する。その際に、支持台101に冷却水101A(ま
たは液体窒素)を流すようにして、基板温度が摂氏10
0度以下になるように冷却する。各基板温度に対して得
られた室温での正孔移動度を、表2に示す。
【0069】本実施の形態による正孔移動度の回復を示
す表である表2から明らかなように、従来の技術では、
正孔移動度が1300cm2/V・sから1cm2/V・sに
減少していた。これに対して、本実施の形態によって、
基板温度を100℃に冷却することによって、正孔移動
度が1300cm2/V・sのままで、減少は全く見られ
なかった。
【0070】[実施の形態5]本実施の形態では、(1
00)または(111)面方位を有する基板を使い、絶
縁膜および金属膜堆積時に基板をしない。つまり、本実
施の形態は請求項13に対応する。本実施の形態による
作製工程を、図9を用いて説明する。なお、図9では、
先に説明した図8と同一もしくは同一と見なされる構成
要素には、それと同じ参照符号を付けて、重複説明を省
略する。
【0071】図9(a)に示すように、基板1は、(1
00)面方位を有する高温高圧合成ダイヤモンド単結晶
基板である。基板1上に、マイクロ波CVD法によりダ
イヤモンド膜を成長する。このときの反応管内の圧力は
50Torrであり、6N(シックスナイン、99.999
9%以上)の純化した水素ガスと6Nの高純度メタンガ
スを100:1の割合で供給する。マイクロ波の出力は
1300Wである。
【0072】成長中の基板温度を次のようにして測定す
る。つまり、基板面に対して約45度の角度からビュー
ポート102を通して波長1.88μmで測定したパイロ
メーター温度計103でモニターした測定値を用いる。
支持台101の素材はモリブデンであるので、放射率
0.16で測定した値を用いる。
【0073】図9(b)に示すように、膜厚d1が7μ
mのダイヤモンド膜2を(100)面方位を有する基板
1上に基板温度770℃で成長する。ダイヤモンド膜2
の表面には水素ラジカル122が吸着している。(11
1)面方位を有する高温高圧合成ダイヤモンド基板上に
ダイヤモンド膜2を成長する場合は、膜厚を1μmに
し、基板温度を650℃に設定する。
【0074】図9(c)に示すように、金属膜蒸着、絶
縁膜堆積時に基板1を全く冷却せずに、金属膜蒸着、絶
縁膜堆積を行なう。これによって絶縁膜3、ソース電極
4、ゲート電極5、およびドレイン電極6が形成され
る。金属膜蒸着、絶縁膜堆積を行なうと、最初1300
cm2/V・sであった正孔移動度は、各々、2cm2/V・
sまたは1cm2/V・sに減少する。
【0075】この後で、ダイヤモンド膜2を再びマイク
ロ波CVDの反応管内に入れ、水素ガスのみを供給し
て、マイクロ波によってプラズマ161を発生させる。
ダイヤモンド膜2の表面をプラズマ161にさらすこと
により、水素ラジカル162をダイヤモンド膜2表面に
再度吸着させる。反応管中の圧力は50Torr、マイクロ
波出力は1300W、水素流量は300ccm、時間は3
0分である。基板温度は実施の形態1で記述した方法に
より測定した。
【0076】水素ラジカル162の再度吸着により、正
孔移動度は元の1300cm2/V・sに回復した。本工
程による正孔移動度の回復を表3と表4とに示す。
【0077】本実施の形態による正孔移動度の回復を示
す表である表3および表4から明らかなように、必ずし
もマイクロ波CVD反応管内でこの工程を行なう必要は
ない。たとえば、水素ガスを導入した反応管内で、フィ
ラメントを1000℃程度まで通電加熱し、水素ガスが
分解して生成した水素ラジカルをダイヤモンド膜2に供
給することもできる。
【0078】本実施の形態により作製した電子デバイス
の完成図を図10に示す。
【0079】[実施の形態6]実施の形態6では、実施
の形態1から実施の形態5までを組み合わせることによ
り、優れた増幅特性を有する電子デバイスであるMIS
FETを作製する。つまり、本実施の形態では、下記の
工程を組み合わせる。 (あ)図1(a)に示す工程、つまり、実施の形態1ま
たは実施の形態2で述べた条件(特に基板温度)で高温
高圧合成ダイヤモンド基板である基板1上に成長を行な
う。 (い)図1(b)に示す工程、つまり、実施の形態1ま
たは実施の形態2で述べたような厚さd1になるよう
に、高温高圧合成ダイヤモンド基板である基板1上にダ
イヤモンド膜2を成長する。 (う)図7(c)に示す工程、つまり、実施の形態3で
述べたような条件で、高温高圧合成ダイヤモンド基板で
ある基板1とダイヤモンド膜2とから構成される試料を
冷却しながら、絶縁膜3をダイヤモンド膜2表面上に堆
積させる。 (え)図8(c)に示す工程、つまり、基板1、ダイヤ
モンド膜2、絶縁膜3から構成される試料を冷却しなが
ら、ソース電極4、ゲート電極5、ドレイン電極6の材
料である金属膜を蒸着する。 (お)図9(c)に示す工程、つまり、基板1、ダイヤ
モンド膜2、絶縁膜3、ソース電極4、ゲート電極5、
ドレイン電極6から構成される試料を、再びマイクロ波
CVD装置の反応管内に入れ、試料表面を水素プラズマ
にさらす。
【0080】これらの工程(あ)〜(お)を組み合わせ
ることにより、優れた増幅特性を有するMISFETが
完成する。
【0081】以上、本発明の実施の形態1〜6を詳述し
てきたが、具体的な構成はこれら実施の形態に限られる
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の
変更等があっても、本発明に含まれる。
【0082】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1から請
求項8の発明によれば、極めて高い正孔移動度を実現す
ることができる。また、請求項9および請求項10の発
明によれば、高い正孔移動度を保ったままで、高い正孔
濃度を得ることができる。請求項11および請求項12
の発明によれば、デバイスプロセスにおける正孔濃度の
減少を抑制することができる。請求項13の発明によれ
ば、一旦減少した水素ラジカルを回復することができ
る。
【0083】また、そのいずれの場合によっても、従来
の場合に比べて、正孔移動度を増加させ、電子デバイス
の増幅率を飛躍的に増加させることができる。正孔の蝕
和速度が極めて高く、破壊電界強度が極めて高いとい
う、従来の半導体では実現し得ないダイヤモンドの優れ
た内因的物性を生かした、超高速、超高周波、あるいは
高温動作可能な電子素子を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1を説明する電子素子の工程図であ
る。
【図2】実施の形態1を説明する(100)基板上に成
長したダイヤモンド膜の成長中の基板温度、膜厚に対す
る室温での正孔移動度の相図である。
【図3】実施の形態1の原理を説明する図である。
【図4】実施の形態1による正孔移動度の向上を示す、
正孔移動度の測定温度特性である。
【図5】実施の形態2を説明する(111)基板上に成
長したダイヤモンド膜の成長中の基板温度、膜厚に対す
る室温での正孔移動度の相図である。
【図6】実施の形態2による正孔移動度の向上を示す、
正孔移動度の測定温度特性である。
【図7】実施の形態3を説明する電子素子の工程図であ
る。
【図8】実施の形態4を説明する電子素子の工程図であ
る。
【図9】実施の形態5を説明する電子素子の工程図であ
る。
【図10】実施の形態5により作製した電子デバイスの
完成図である。
【図11】従来の技術を説明する電子素子の工程図であ
る。
【図12】従来の技術を説明する電子素子の工程図であ
る。
【図13】従来技術による正孔移動の様子を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 基板 2 ダイヤモンド膜 3 絶縁膜 4 ソース電極 5 ゲート電極 6 ドレイン電極 101 支持台 101A 冷却水 102 ビユーポート 103 パイロメーター温度計 121、161 プラズマ 122、162 水素ラジカル 131、141、151 基板 132、142、152 ダイヤモンド膜 132A、141A、152A 正孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G077 AA03 BA03 DB19 EA02 ED05 EH01 HA06 TA04 TA07 TB02 TB07 TK06 4K030 AA09 AA17 BA28 BB02 CA01 FA01 JA01 JA10 LA15 5F045 AA09 AB07 AC08 AD10 AD11 AE23 AF02 AF13 BB16 CA05 5F140 AA01 BA04 BA20 BC12 BD06 BE10 BE13 BE20 BF01 BF05 BG30 BJ01 BJ05 BK29

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (001)面方位を有する高温高圧合成
    ダイヤモンド単結晶基板上にマイクロ波プラズマ化学気
    相堆積法で成長するダイヤモンド膜の製造方法であっ
    て、 前記ダイヤモンド膜の成長時の基板温度を摂氏640度
    から680度までの範囲にし、成長後の前記ダイヤモン
    ド膜の厚さを1μmから3μmの範囲にしたことを特徴と
    するダイヤモンド膜の製造方法。
  2. 【請求項2】 (001)面方位を有する高温高圧合成
    ダイヤモンド単結晶基板上にマイクロ波プラズマ化学気
    相堆積法で成長したダイヤモンド膜の製造方法であっ
    て、 前記ダイヤモンド膜の成長時の基板温度を摂氏640度
    から680度までの範囲にし、成長後の前記ダイヤモン
    ド膜の厚さを3μmから11μmの範囲にしたことを特徴
    とするダイヤモンド膜の製造方法。
  3. 【請求項3】 (001)面方位を有する高温高圧合成
    ダイヤモンド単結晶基板上にマイクロ波プラズマ化学気
    相堆積法で成長したダイヤモンド膜の製造方法であっ
    て、 前記ダイヤモンド膜の成長時の基板温度を摂氏640度
    から680度までの範囲にし、成長後の前記ダイヤモン
    ド膜の厚さを11μmから26μmの範囲にしたことを特
    徴とするダイヤモンド膜の製造方法。
  4. 【請求項4】 (001)面方位を有する高温高圧合成
    ダイヤモンド単結晶基板上にマイクロ波プラズマ化学気
    相堆積法で成長したダイヤモンド膜の製造方法であっ
    て、 前記ダイヤモンド膜の成長時の基板温度を摂氏680度
    から760度までの範囲にし、成長後の前記ダイヤモン
    ド膜の厚さを3μmから8μmの範囲にしたことを特徴と
    するダイヤモンド膜の製造方法。
  5. 【請求項5】 (001)面方位を有する高温高圧合成
    ダイヤモンド単結晶基板上にマイクロ波プラズマ化学気
    相堆積法で成長したダイヤモンド膜の製造方法であっ
    て、 前記ダイヤモンド膜の成長時の基板温度を摂氏680度
    から760度までの範囲にし、成長後の前記ダイヤモン
    ド膜の厚さを8μmから20μmの範囲にしたことを特徴
    とするダイヤモンド膜の製造方法。
  6. 【請求項6】 (001)面方位を有する高温高圧合成
    ダイヤモンド単結晶基板上にマイクロ波プラズマ化学気
    相堆積法で成長したダイヤモンド膜の製造方法であっ
    て、 前記ダイヤモンド膜の成長時の基板温度を摂氏760度
    から790度までの範囲にし、成長後の前記ダイヤモン
    ド膜の厚さを1μmから3μmの範囲にしたことを特徴と
    するダイヤモンド膜の製造方法。
  7. 【請求項7】 (001)面方位を有する高温高圧合成
    ダイヤモンド単結晶基板上にマイクロ波プラズマ化学気
    相堆積法で成長したダイヤモンド膜の製造方法であっ
    て、 前記ダイヤモンド膜の成長時の基板温度を摂氏760度
    から790度までの範囲にし、成長後の前記ダイヤモン
    ド膜の厚さを3μmから10μmの範囲にしたことを特徴
    とするダイヤモンド膜の製造方法。
  8. 【請求項8】 (001)面方位を有する高温高圧合成
    ダイヤモンド単結晶基板上にマイクロ波プラズマ化学気
    相堆積法で成長したダイヤモンド膜の製造方法であっ
    て、 前記ダイヤモンド膜の成長時の基板温度を摂氏760度
    から790度までの範囲にし、成長後の前記ダイヤモン
    ド膜の厚さを10μmから20μmの範囲にしたことを特
    徴とするダイヤモンド膜の製造方法。
  9. 【請求項9】 (111)面方位を有する高温高圧合成
    ダイヤモンド単結晶基板上にマイクロ波プラズマ化学気
    相堆積法で成長したダイヤモンド膜の製造方法であっ
    て、 前記ダイヤモンド膜の成長時の基板温度を摂氏635度
    から700度までの範囲にし、成長後の前記ダイヤモン
    ド膜の厚さを0.75μmから3μmまでの範囲にしたこ
    とを特徴とするダイヤモンド膜の製造方法。
  10. 【請求項10】 (111)面方位を有する高温高圧合
    成ダイヤモンド単結晶基板上にマイクロ波プラズマ化学
    気相堆積法で成長したダイヤモンド膜の製造方法であっ
    て、 前記ダイヤモンド膜の成長時の基板温度を摂氏635度
    から700度までの範囲にし、前記ダイヤモンド膜の厚
    さを3μmから16μmまでの範囲にしたことを特徴とす
    るダイヤモンド膜の製造方法。
  11. 【請求項11】 高温高圧合成ダイヤモンド単結晶基板
    上に、マイクロ波プラズマ化学気相堆積法で成長したダ
    イヤモンド膜の表面に絶縁膜を堆積する、ダイヤモンド
    膜を用いた電子デバイスの製造方法であって、 前記絶縁膜を堆積するプロセスで、前記ダイヤモンド膜
    を冷却して、前記ダイヤモンド膜の温度を摂氏100度
    以下にすることを特徴とする電子デバイスの製造方法。
  12. 【請求項12】 高温高圧合成ダイヤモンド単結晶基板
    上に、マイクロ波プラズマ化学気相堆積法で成長したダ
    イヤモンド膜表面に金属膜を蒸着する、電子デバイスの
    製造方法であって、 前記金属膜を蒸着するプロセスで、前記ダイヤモンド膜
    を冷却して、前記ダイヤモンド膜の温度を摂氏100度
    以下にすることを特徴とする電子デバイスの製造方法。
  13. 【請求項13】 高温高圧合成ダイヤモンド単結晶基板
    上に、マイクロ波プラズマ化学気相堆積法で成長したダ
    イヤモンド膜表面に、少なくとも1回、金属膜を蒸着す
    るプロセスまたは絶縁膜を堆積するプロセスを施し、 この後、再び水素雰囲気のプラズマに前記ダイヤモンド
    膜表面をさらすプロセスを施すことを特徴とする電子デ
    バイスの製造方法。
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