JP2003246522A - 連続紙処理装置における連続紙案内装置 - Google Patents

連続紙処理装置における連続紙案内装置

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JP2003246522A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転する案内部材の外面上で重ね合わせられ
る各連続紙の、ゆるみを除去し、連続紙間に気流が巻き
込まれるのを防止し、連続紙相互の摩擦力を十分得るよ
うにする。 【解決手段】 1つの下流案内部材G2及び複数の上流
案内部材G1で下流案内部材の外周面に集中するように
形成された複数の連続紙案内経路3と、下流案内部材の
外周面に集中し重ね合わせられた複数の連続紙Wを後工
程にむけて走行させるべく重ね合わせられた連続紙の走
行経路に設けられた連続紙牽引手段DRと、重ね合わせ
られる複数の連続紙が下流案内部材の上流側で形成する
各連続紙間隔空間から吸気すべく下流案内部材の近傍に
おける複数の連続紙案内経路の側方に設けられた吸気手
段Vと、を備え、重ね合せられる手前の位置における複
数の連続紙間の気圧を減圧可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の連続紙を
重ね合わせて後工程に案内して処理する、例えば新聞用
輪転機のような連続紙処理装置において、連続紙処理装
置内を走行する複数の連続紙を重ね合わせるべく案内す
る連続紙案内装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の連続紙を重ね合わせて後工程に案
内して処理する連続紙処理装置としては、新聞用輪転機
が代表例としてよく知られている。
【0003】新聞用輪転機では、例えば、印刷工学便覧
((社)日本印刷学会編、1983年5月1日1版1
刷、技報堂出版(株)発行)の第889ページの図−
5、13を写した図3に示すように、複数の連続紙W、
W…がそれぞれ個別に、インフィードローラーI、印刷
胴Cなどの駆動されて回転する回転部材によって牽引さ
れかつ送り出され、給紙部Sから印刷部Pを経由し、折
部Fに至る手前に設けられた、駆動されて回転するドラ
ッグローラーDの外周面上で重ね合わせられ、当該ロー
ラーに底辺を近接させるとともに頂角を下方前方に配し
て設けられた略2等辺三角形状のフォーマーFOに送り
出されて、長手方向と平行に2つ折りされ、フォーマー
FOの下方に設けられた切断折畳み機構FCに至らされ
て、予め定められた長さに切断され、4つ折りの新聞と
して搬出される。
【0004】この新聞用輪転機では、各連続紙Wが折部
Fに至る経路長さの相違、各連続紙Wごとの走行張力や
物性の若干の相違などによって、あるいは、重ね合わせ
られた後の連続紙Wの集合体を走行させるべくこの集合
体に一括して作用する力が、重ね合わせられた連続紙W
相互間の摩擦力の相違によって各連続紙Wごとに相違が
生じてしまうことによって、重ね合わせられる連続紙
W、W…のいずれかがゆるんだり、いずれかにしわが生
じたり、重ね合わせられた後の連続紙W、W…のそれぞ
れの走行に遅速が生じて切断位置のずれや連続紙Wの破
損をまねくことがある。
【0005】このような不都合に対し、これを防止する
ものとして、例えば、実開平2−137236号の全文
明細書に示されるもの、特開平2−282155号公報
に示されるもの、実公平4−19012号公報に示され
るものなどが公知である。
【0006】実開平2−137236号の全文明細書に
示されるものは、印刷された複数の連続紙(走行紙)を
それぞれ複数のローラーで案内し、折部(フォルダ)の
上流のドラッグローラーの外周面上で重ね合わせて折部
に供給するようにした輪転機において、各連続紙ごと
に、連続紙を案内するローラーの少なくとも1つにおい
て制動を加えうるようになっており、各連続紙にその走
行条件に応じて制動を加え、折部の上流の駆動されて回
転するローラーの外周面上で連続紙を重ね合わせるとき
に、いずれの連続紙にもだぶつきが生じないようにした
ものである。
【0007】特開平2−282155号公報に示される
ものは、印刷された複数の連続紙(ウエブ)をフォーマ
ー(三角板折部)の上流のドラッグローラーの外周面上
で重ね合わせて折部に供給するようにした輪転機におい
て、前記駆動されて回転するローラーの外周面に針状突
起を設け、連続紙の表面を刺して連続紙との摩擦係数を
増大させるようになっており、連続紙を前記駆動されて
回転するローラーの外周面で重ね合わせるときに最下層
の連続紙の張力がゆるむのを防止し、張力のゆるみによ
る印刷品質の低下や、フォーマーの下流側の折部でのし
わの発生がないようにしたものである。
【0008】実公平4−19012号公報に示されるも
のは、多数の連続紙(料紙)をフォーマー近傍上流側で
重ね合わせるようにした輪転機において、フォーマーの
上流にドラッグローラーを2つ設け、上流側のドラッグ
ローラーの外周面で多数の連続紙を重ね合わせるととも
にこの外周面に重ね合わせた積層連続紙群の一方面が適
宜の巻角だけ接触するよう案内し、次に、下流側のドラ
ッグローラーの外周面に前記重ね合わせた積層連続紙群
の他方面が適宜の巻角だけ接触するよう案内して、重ね
合わせた積層連続紙群を、2つのドラッグローラーで両
面から一斉に牽引するようになっており、重ね合わせら
れた多数の連続紙が、ドラッグローラーと連続紙の摩擦
力及び連続紙相互の摩擦力で牽引されるときに、ドラッ
グローラーから遠い連続紙に作用する牽引力が小さくて
当該連続紙の張力がゆるむのを防止し、張力のゆるみに
よる印刷品質の低下や、フォーマーの下流側の折部での
しわの発生がないようにしたものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記実開平
2−137236号の全文明細書に示されるもの、特開
平2−282155号公報に示されるもの、実公平4−
19012号公報に示されるものには、それぞれ次に記
載するように、それぞれに種々の問題がある上に、連続
紙のいずれかがだぶついたり、いずれかにしわが生じた
り、重ね合わせられた後の連続紙のそれぞれの走行に遅
速が生じて切断位置のずれや連続紙Wの破損をまねくと
いった不都合を無くし得なかった。
【0010】すなわち、前記実開平2−137236号
の全文明細書に示されるものでは、各連続紙にその走行
条件に応じて制動を加えるための機構及び制御設備が必
要であり、製造コスト、ライニングコストともに大きい
ものであった。加えて、制動を加えられるローラー(以
下、制動ローラーとする)と折部の上流の駆動されて回
転するローラーとの間の連続紙のだぶつきが無くなるも
のの、その分を制動ローラーの上流側に残すようにして
いるだけであるため、制動ローラーの上流側では、連続
紙の張力が低下し、連続紙が幅方向にずれる所謂紙流れ
やしわが生じることを防止し得ないものであった。ま
た、連続紙が重ね合わせられる際、連続紙の走行によっ
て生じる気流が連続紙間に巻き込まれ、重ね合わせられ
た連続紙相互の摩擦力を十分に得ることができず、重ね
合わせられた後の連続紙のそれぞれの走行に遅速が生じ
るのを防止しきれなかった。
【0011】特開平2−282155号公報に示される
ものでは、印刷後の連続紙に針状突起による穴が生じて
商品価値を低下させるものであり、印刷画像の配置によ
っては使用できないものであるうえ、針状突起の消耗に
対応してこれを交換する保守管理を必要とするものであ
った。また、連続紙が重ね合わせられる際、連続紙の走
行によって生じる気流が連続紙間に巻き込まれ、重ね合
わせられた連続紙相互の摩擦力を十分に得ることができ
ず、重ね合わせられた後の連続紙のそれぞれの走行に遅
速が生じるのを防止しきれなかった。
【0012】実公平4−19012号公報に示されるも
のでは、連続紙が重ね合わせられる際、連続紙の走行に
よって生じる気流が連続紙間に巻き込まれ、重ね合わせ
られた連続紙相互の摩擦力を十分に得ることができず、
重ね合わせられた後の連続紙のそれぞれの走行に遅速が
生じるのを十分に防止しきることができるものではなか
った。
【0013】この発明は、例えば回転するローラーの外
周面など、案内部材の外周面上で重ね合わせられる各連
続紙それぞれに生じるゆるみを除去するとともに、重ね
合わせられる連続紙間に気流が巻き込まれるのを防止
し、重ね合わせられた連続紙相互の摩擦力を十分に得ら
れるようにして、前記課題を解決することを目的とする
ものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明に係る連続紙処理装置における連続紙案内
装置は、複数の連続紙を重ね合わせて後工程に案内して
処理する連続紙処理装置における連続紙案内装置におい
て、1つの下流案内部材及び複数の上流案内部材で下流
案内部材の外周面に集中するように形成された複数の連
続紙案内経路と、この連続紙案内経路に案内されて下流
案内部材の外周面に集中し重ね合わせられた複数の連続
紙を後工程にむけて走行させるべく重ね合わせられた連
続紙の走行経路に設けられた連続紙牽引手段と、連続紙
案内経路に案内され重ね合わせられる複数の連続紙が下
流案内部材の上流側で形成する各連続紙間隔空間から吸
気すべく下流案内部材の近傍における複数の連続紙案内
経路の側方に設けられた吸気手段と、を備え、重ね合わ
せられる手前の位置における複数の連続紙間の気圧を減
圧可能に設けた構成になっている。
【0015】そして上記構成の紙処理装置における連続
紙案内装置において、吸気手段が連続紙案内経路の両側
方に設けられ、また、吸気手段を連続紙案内経路の幅方
向に移動すべく移動手段が設けられ、そして連続紙案内
経路の両側方に設けられた吸気手段を連続紙案内経路の
幅方向にそれぞれ個別に移動すべく移動手段が設けら
れ、さらに、前記連続紙処理装置が輪転機であり、下流
案内部材が、重ね合わせた連続紙をフォーマーに向けて
送り出すべく駆動されて回転するローラーであって牽引
手段を兼ねている構成になっている。
【0016】
【作 用】前記構成によれば、複数の連続紙案内経路に
従って、それぞれ別個の上流案内部材を経由した複数の
連続紙が下流案内部材の外周面に集中させられて重ね合
わせられ、適宜の連続紙牽引手段(例えば、下流案内部
材である重ね合わせた連続紙をフォーマーに向けて送り
出すべく駆動されて回転するローラー)によって牽引さ
れ、後工程にむけて走行させられる。
【0017】この連続紙の走行時において、複数の連続
紙が下流案内部材の外周面に集中させられて重ね合わせ
られるのに先立って、この下流案内部材の近傍におい
て、下流案内部材の外周面で重ね合わせられる寸前の複
数の連続紙が形成する各連続紙間隔空間から吸気手段に
て吸気され、この各連続紙間隔空間の気圧が減圧され
る。
【0018】この減圧により、ゆるみが生じている連続
紙はより気圧の低い空間側に引き寄せられ、ゆるみが除
去される。また、この吸気手段の作動による各連続紙間
隔空間の気圧減圧によって、連続紙が互いに接触しやす
い環境となるとともに、連続紙の走行によって生じた気
流が乱されて連続紙間に空気が巻き込まれにくい環境と
なるので、重ね合わせられた連続紙相互の接触面積をよ
り大きくすることができ、ひいては連続紙相互の摩擦力
を十分に得ることができる。
【0019】そして前記吸気手段が、移動手段にて連続
紙案内経路の幅方向に移動できる構成にあっては、この
移動手段を動作することにより、連続紙の幅に合わせ
て、または連続紙案内経路における連続紙の走行する位
置に合わせて、吸気手段が連続紙の幅方向に移動され
る。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、この発明について、1つの
実施の形態を示す図面を参照しながら説明する。図1
は、この発明を新聞用輪転機に実施した1つの実施の形
態を示す概略斜視図、図2は、図1に示す実施の形態に
おいて、図1に示すものとは幅の相違する連続紙を、輪
転機の一方側に片寄せて案内する場合を示す概略斜視図
である。
【0021】図1において、この発明の連続紙案内装置
は、複数の連続紙W、W…の走行を案内すべく設けられ
た、案内方向上流側の上流案内部材GIである複数のガ
イドローラー1、1…及び案内方向下流側の下流案内部
材G2である1つのドラッグローラー2が形成する複数
の連続紙案内経路3、3…を備えており、この連続紙案
内経路3、3…は、ドラッグローラー2の外周面に集中
するようになっている。
【0022】前記ガイドローラー1、1…およびドラッ
グローラー2は、連続紙案内経路3、3…が設けられた
空間を挟んで対向して設けられた図示しないフレーム
に、回転可能に設けられるとともに、ドラッグローラー
2は、図示しない駆動手段によって回転駆動されるよう
に設けられている。そして、各連続紙案内経路3、3…
には、それぞれ連続紙Wが案内され、各連続紙W、W…
は、ドラッグローラー2の外周面で重ね合わせられる。
【0023】また、連続紙案内装置は、ドラッグローラ
ー2の外周面で重ね合わせられた連続紙W、W…を重ね
合わせられた状態で走行させるべく、連続紙W、W…が
重ね合わせられる位置を含めてその下流側の、重ね合わ
せられた状態の連続紙W、W…の走行経路に、連続紙牽
引手段DRが設けられている。図1、図2の実施の形態
では、下流案内部材G2であるドラッグローラー2が連
続紙牽引手段DRを兼ねているが、連続紙牽引手段DR
は、後工程機構側に設けられていてもよいことは勿論で
ある。
【0024】更に、連続紙案内装置は、ドラッグローラ
ー2の近傍上流側かつ連続紙案内経路3、3…の両側に
近接させて、吸気手段V、Vが設けられている。
【0025】吸気手段V、Vは、いずれも、ドラッグロ
ーラー2の外周面で重ね合わせられる複数の連続紙W、
W…の両外側の連続紙Wa、Wbが案内される最も外側
の連続紙案内経路3a、3bの間隔距離よりも広くなる
ように、かつ連続紙案内経路3、3…の上流側から下流
側に向かって幅が小さくなる略台形状の開口部を連続紙
案内経路3、3…の内側に向けて設けられた中空箱4を
備え、中空箱4の中空部は、図示しない吸気機構又は排
気機構の吸気側に適宜の配管手段5で配管連結されてい
る。図示の実施の形態では、配管手段5は、例えば蛇腹
状の可撓性に富むとともに潰れ難い形状に形成されてお
り、図示しないステーなどの適宜の手段で支持されてい
る。
【0026】また、中空箱4の開口部の2方には、前記
両外側の連続紙Wa、Wbの外側に被されるフラップ4
a、4bが設けられており、中空箱4とともにこのフラ
ップ4a、4bにて両外側の連続紙Wa、Wbの連続紙
案内経路3a、3b間の連続紙W、W…の幅方向両側を
遮蔽するようになっている。このフラップ4a、4b
は、重ね合わせられる連続紙W、W…の枚数が少なく両
外側となる連続紙W、Wの連続紙案内経路3、3を形成
するガイドローラー1、1が図示の最外側のガイドロー
ラー1a、1bと相違するときは、両外側となる連続紙
W、Wの連続紙案内経路3、3の位置に合わせてその角
度を変更可能に設けられていて差し支えない。
【0027】更にまた、前記中空箱4は、ともに移動手
段SFによって連続紙案内経路3、3…の幅方向に移動
可能に支持されている。
【0028】移動手段SFは、中空箱4に取り付けられ
たブラケット6、連続紙W、W…の幅方向と平行に、前
記対向して設けられた図示しないフレームに回転可能に
設けられるとともに、それぞれ適宜の回転源8に連結さ
れている、一対の支持棒7、7とを備えている。
【0029】中空箱4に取り付けられたブラケット6に
は、前記一対の支持棒7、7の設置間隔と一致する間隔
で連続紙W、Wの幅方向と平行な中心線にそった貫通雌
ねじ穴6aと貫通案内穴6bが設けられている。また、
一対の支持棒7、7は、その一方が一端から略中央ま
で、その他方は他端から略中央まで、それぞれ雄ねじ部
7aが設けられており、いずれも、略中央からのこる端
部まで滑らかな案内面7bが設けられている。そして、
一対の支持棒7、7は、それぞれの雄ねじ部7aが、互
いに別個の中空箱4に取り付けられたブラケット6の貫
通雌ねじ穴6aにねじ連結されるとともに、それぞれの
滑らかな案内面7bが、互いに別個の中空箱4に取り付
けられたブラケット6の貫通案内穴6bに挿入されてい
る。
【0030】ここで、支持棒7の雄ねじ部7aとブラケ
ット6の貫通雌ねじ穴6aのねじ連結を、ボールねじで
構成してねじによる進退をより良好にしてよく、ブラケ
ット6の貫通案内穴6bにおける支持棒7の滑らかな案
内面7bとの接触部を、回転と直動を許容する軸受(例
えば、(株)エイエスケイのボールブッシュ、大同メタ
ル工業(株)のDUベアリングなど)で形成し、貫通案
内穴6bと滑らかな案内面7bとのすべり案内作用をよ
り良好にしてよい。更にまた、一対の支持棒7、7に連
結された回転源8は、例えば回転操作ハンドルであって
も電動機であってもよく、支持棒7、7を個別に回転操
作可能に設けられている。
【0031】なお、図1、図2において、9は、ドラッ
グローラー2の外周面で重ね合わせられた連続紙W、W
…をその長手方向と平行に折り畳むフォーマー(図3に
おけるFO)、10は、フォーマー9を通過して長手方
向と平行に折り畳まれた連続紙W、W…を案内するフォ
ーミングローラー、11は、ドラッグローラー2の外周
面で重ね合わせられた連続紙W、W…をその長手方向と
平行に切断するスリッターである。
【0032】以上記載の構成の動作について説明する。
新聞用輪転機に所望の新聞を作成可能であるように給紙
部から折部に至るように連続紙W、W…を紙通しした状
態で輪転機を稼動させる。すると、各連続紙Wは、印刷
部の上流側のインフィードローラー、印刷胴及びドラッ
グローラー2によって牽引されかつ送り出されて走行さ
せられ、ガイドローラー1とドラッグローラー2とで形
成された連続紙案内経路3を経てドラッグローラー2の
外周面上で重ね合わせられ、ドラッグローラー2の下流
側のフォーマー9及びフォーミングローラー10を経て
後工程に送り出される。
【0033】また、輪転機が稼動を開始すると、吸気手
段V、Vが吸気を開始する。すなわち、中空箱4と配管
手段5を介して連結された図示しない吸気機構又は吸気
側が連結された図示しない排気機構が作動し、中空箱4
の開口部から吸気する。この吸気によって、ドラッグロ
ーラー2の外周面に集合すべく連続紙案内経路3、3…
にそってドラッグローラー2の近傍上流側を走行する、
重ね合わせられる寸前の連続紙W、W…相互の狭隘にな
った間隔空間が減圧される。すると、連続紙W、W…個
々の物性の僅かな相違や、走行中の連続紙W、W…個々
に作用する外力の相違などによってゆるみが生じている
連続紙W、W…は、より気圧の低い空間側に引き寄せら
れ、弛みが除去される。
【0034】また、この各連続紙間隔空間の気圧減圧に
よって、連続紙W、W…が互いに接触しやすい環境とな
るとともに、連続紙W、W…の走行によって各連続紙間
隔空間に生じた気流が乱されて連続紙W、W…間に空気
が巻き込まれにくい環境となるので、重ね合わせられた
連続紙W、W…相互の接触面積をより大きくすることが
でき、ひいては重ね合わせられた連続紙W、W…相互の
摩擦力を十分に得ることができる。
【0035】なお、この吸気作用において、中空箱4の
開口部の2方に設けられたフラップ4a、4bは、両外
側の連続紙Wa、Wb側からの空気の自由流入を妨げ
て、吸気手段Vによる連続紙W、W…相互の間隔空間の
減圧効率を高める一助となっている。したがって、フラ
ップ4a、4bに最も近い位置を走行する重ね合わせら
れた連続紙W、W…両外側の連続紙W、Wが案内される
連続紙案内経路3、3が、複数の連続紙案内経路3、3
…の最も外側の連続紙案内経路3a、3bでないとき
は、前記フラップ4a、4bの角度を変えてその先端
を、フラップ4a、4bに最も近い位置を走行する連続
紙W、Wに接近させて、中空箱4の開口部の一部を遮蔽
することにより、吸気手段Vによる連続紙W、W…相互
の間隔空間の減圧効率の低下を緩和することができる。
【0036】他方、図2に示すように、連続紙案内経路
3、3…に案内される連続紙W、W…の幅が、連続紙案
内経路3、3…の全幅に満たないときは、案内される連
続紙W、W…の幅及び連続紙W、W…が案内される連続
紙案内経路3、3…の幅方向の位置に合わせて、吸気手
段V、Vを、それぞれ連続紙案内経路3、3…の幅方向
に移動させる。具体的には、支持棒7、7に連結された
回転源8をそれぞれ個別に手動又は給電などにより動作
させ、支持棒7、7を個別に回転させる。すると、支持
棒7の雄ねじ部7aに貫通雌ねじ穴6aがねじ連結され
たブラケット6がねじの送り作用によって支持棒7の軸
方向に移動させられ、ブラケット6に取り付けられた中
空箱4が、支持棒7の軸方向、つまり、連続紙案内経路
3、3…の幅方向に移動させられる。この吸気手段V、
Vの移動に際し、ブラケット6の貫通案内穴6bに滑ら
かな案内面7bを挿入された他の支持棒7は、回転され
る支持棒7周りのブラケット6の回転を防止するととも
に、ねじの送りによるブラケット6及び中空箱4の進退
移動が円滑に行われるように案内する。また、この吸気
手段V、Vの移動に際し、蛇腹状の配管手段5は、その
可撓性によって中空箱4によく追従し、かつ潰れて吸気
性能を低下させるようなこともない。
【0037】なお、この発明は、吸気手段5が連続紙案
内経路3、3…の一側のみに設けられてもよく、このよ
うに吸気手段5が連続紙案内経路3、3…の一側のみに
設けられる場合には、必要に応じて、連続紙案内経路
3、3…の他側を平板などの適宜な遮蔽部材(図示せ
ず)で遮蔽してもよい。また、案内される連続紙W、W
…が常時同一幅で同一位置を案内されるときは、移動手
段SFを設けなくともよいことは勿論である。
【0038】
【発明の効果】以上記載のとおりでなので、この発明の
実施により、例えば回転するローラーの外周面など、案
内部材の外面上で重ね合わせられる各連続紙をより気圧
の低い空間側に引き寄せることができ、それぞれに生じ
るゆるみを防止することができた。したがって、連続紙
のいずれかがだぶついたり、いずれかにしわが生じたり
することがなくなった。
【0039】また、重ね合わせられる連続紙間に空気が
巻き込まれにくくなって重ね合わせられた連続紙相互の
接触面積をより大きくし、連続紙相互の摩擦力を十分に
得ることができるようになった。したがって、重ね合わ
せられた後の連続紙のそれぞれの走行に遅速が生じて切
断位置のずれや連続紙Wの破損をまねくことが無くなっ
た。
【0040】さらに、請求項3及び請求項4の発明で
は、連続紙の幅や連続紙案内経路における連続紙の走行
する位置が変わる場合でも、吸気手段による各連続紙間
隔空間の気圧減圧の効果を低下させることなく前記効果
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を新聞用輪転機に実施した1つの実施
の形態を示す概略斜視図である。
【図2】図1に示す実施の形態において、図1に示すも
のとは幅の相違する連続紙を、輪転機の一方側に片寄せ
て案内する場合を示す概略斜視図である。
【図3】この発明を実施することが可能な新聞用輪転機
の概略構成を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1…ガイドローラー、1a、1b…最外側のガイドロー
ラー、2…ドラッグローラー、3…連続紙案内経路、3
a、3b…最も外側の連続紙案内経路、4…中空箱、4
a、4b…フラップ、5…配管手段、6…ブラケット、
6a…貫通雌ねじ穴、6b…貫通案内穴、7…支持棒、
7a…雄ねじ部、7b…滑らかな案内面、8…回転源、
9…フォーマー、10…フォーミングローラー、11…
スリッター、C…印刷胴、D…ドラッグローラー、DR
…連続紙牽引手段、F…折部、FC…切断折畳み機構、
FO…フォーマー、G1…上流案内部材、G2…下流案
内部材、I…インフィードローラー、P…印刷部、S…
給紙部、SF…移動手段、V…吸気手段、W…連続紙、
Wa、Wb…重ね合わせられる複数の連続紙の外側の連
続紙。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F050 BC01 BC02 BD03 BE17 LA15 LB01 3F104 AA01 DA32 FA01 KA05 KA07 KA18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の連続紙を重ね合わせて後工程に案
    内して処理する連続紙処理装置における連続紙案内装置
    において、 1つの下流案内部材及び複数の上流案内部材で下流案内
    部材の外周面に集中するように形成された複数の連続紙
    案内経路と、 この連続紙案内経路に案内されて下流案内部材の外周面
    に集中し重ね合わせられた複数の連続紙を後工程にむけ
    て走行させるべく重ね合わせられた連続紙の走行経路に
    設けられた連続紙牽引手段と、 連続紙案内経路に案内され重ね合わせられる複数の連続
    紙が下流案内部材の上流側で形成する各連続紙間隔空間
    から吸気すべく下流案内部材の近傍における複数の連続
    紙案内経路の側方に設けられた吸気手段と、 を備え、 重ね合わせられる手前の位置における複数の連続紙間の
    気圧を減圧可能に設けたことを特徴とする連続紙処理装
    置における連続紙案内装置。
  2. 【請求項2】 吸気手段が連続紙案内経路の両側方に設
    けられた、請求項1に記載の連続紙処理装置における連
    続紙案内装置。
  3. 【請求項3】 吸気手段を連続紙案内経路の幅方向に移
    動すべく移動手段が設けられた、請求項1又は請求項2
    に記載の連続紙処理装置における連続紙案内装置。
  4. 【請求項4】 連続紙案内経路の両側方に設けられた吸
    気手段を連続紙案内経路の幅方向にそれぞれ個別に移動
    すべく移動手段が設けられた、請求項2に記載の連続紙
    処理装置における連続紙案内装置。
  5. 【請求項5】 連続紙処理装置が輪転機であり、下流案
    内部材が、重ね合わせた連続紙をフォーマーに向けて送
    り出すべく駆動されて回転するローラーであって牽引手
    段を兼ねている、請求項1又は請求項2又は請求項3又
    は請求項4に記載の連続紙処理装置における連続紙案内
    装置。
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