JP2003246733A - 酸素に不安定な化合物を含有する固形組成物およびその安定化方法 - Google Patents

酸素に不安定な化合物を含有する固形組成物およびその安定化方法

Info

Publication number
JP2003246733A
JP2003246733A JP2002366133A JP2002366133A JP2003246733A JP 2003246733 A JP2003246733 A JP 2003246733A JP 2002366133 A JP2002366133 A JP 2002366133A JP 2002366133 A JP2002366133 A JP 2002366133A JP 2003246733 A JP2003246733 A JP 2003246733A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packaging
compound
solid composition
oxygen
nitrogen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002366133A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4394873B2 (ja
Inventor
Akio Yamashita
明生 山下
Naoki Hirashima
直樹 平嶋
Muneo Nonomura
宗夫 野々村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
Priority to JP2002366133A priority Critical patent/JP4394873B2/ja
Publication of JP2003246733A publication Critical patent/JP2003246733A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4394873B2 publication Critical patent/JP4394873B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Packages (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸素に不安定な含窒素縮合複素環化合物を含
有する固形組成物を安定化し、安定な製剤を得る。 【解決手段】平衡水分量が10%以上に保持すること、
および/またはアスコルビン酸もしくはその塩を配合す
ることにより安定化を達成する。遮光剤を含まないフィ
ルムコーティングを予め施することにより安定化を達成
する。固形組成物を、酸素透過を抑制した包装、ガス置
換包装、真空包装および脱酸素剤封入包装から選択され
る1または2以上の包装形態することにより安定化を達
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸素に不安定な化
合物を含有する固形組成物およびその安定化方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】含窒素縮合複素環化合物は種々の医薬と
して用いられており、最近、ベンゼン環と4〜7員含窒
素飽和複素環とが縮合した含窒素縮合複素環化合物、特
に、ベンゾフラン環を窒素原子の置換基として有するイ
ソインドリン化合物が神経再生促進薬および/または神
経幹細胞等の分化促進薬等として研究されている。該化
合物は、アルツハイマー病等の治療薬として注目をあび
ている。このような神経再生促進作用を有する含窒素縮
合複素環化合物としては、例えば、WO00/3426
2などに記載された化合物が知られている。しかしなが
ら、含窒素縮合複素環化合物、特に、イソインドリン化
合物を含め、ベンゼン環と含窒素7員環以下の環が縮合
した化合物は、ベンゼン環と含窒素8員環以上の環が縮
合した化合物と比較して歪が大きく不安定である。例え
ば、製薬工程や製剤工程での粉砕などの過程では、表面
積が大きくなり、酸素との接触面積が大きくなる。これ
により、化合物中の飽和環が酸化され水素を放出して芳
香環に変化するなどの現象が生じる。このように、これ
らの化合物は、固体状態では酸素に対して不安定であ
り、また光に対しても不安定である。一方、一般的に
は、製剤(例、錠剤、散剤、細粒剤、顆粒剤、カプセル
剤)では、製剤処方中の他成分との強い相互作用によ
り、化合物単独以上に化合物の安定性が低くなる。この
ため、製造時および経日的な含量低下、着色変化が著し
くなることが通常である。これらの不安定性を解消する
ために、製剤化検討において配合性試験等を行い、より
適合性の良好な賦形薬が選択して、適切な安定化が図ら
れる。しかしながら、これらの手法は一般的であるもの
の、適切な賦形薬の組み合わせによる処方および安定化
策は、化合物特有の物性に支配されるため、特異的に検
討を実施し取捨選択する必要があり、当業者といえども
容易に得られるものではない。
【0003】
【特許文献1】国際公開第00/34262号パンフレ
ット
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、酸素に不安
定な化合物を含有する固形組成物を安定化することを目
的とする。特に、本発明は、酸素に不安定な含窒素縮合
複素環化合物を含有する固形組成物を安定化し、安定な
製剤を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記のよ
うな事情に鑑み、酸素に対して不安定な含窒素縮合複素
環化合物の安定化について検討した結果、該含窒素縮合
複素環化合物のバルクが製剤化により安定化することを
見出した。また、該含窒素縮合複素環化合物を含有する
医薬組成物に遮光コーティングを施し、組成物の平衡水
分をコントロールすることによって安定化が達成され、
さらに、必要に応じて、アスコルビン酸もしくはその
塩を配合すること、および/またはいわゆるアンカー
コーティングとして遮光剤を含まないフィルムを予め施
すことにより安定化できることを見出した。さらに、こ
れらの安定化法と包装形態での安定化と組み合わせるこ
とも有効であることを見出し、さらに研究を重ねた結
果、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、(1) 酸素に不安
定な含窒素縮合複素環化合物を含有する固形組成物であ
って、[1]平衡水分量が10%以上に保持すること、
および/または[2]アスコルビン酸もしくはその塩を
配合することにより安定化された固形組成物、(2)
含窒素縮合複素環化合物が、式
【化4】 〔式中、A環は置換基を有していてもよいベンゼン環
を、B環はD以外に、ハロゲン、置換されていてもよい
複素環または置換されていてもよい炭化水素基で置換さ
れていてもよい4〜7員含窒素複素環を示し、Dは水素
原子、置換されていてもよく、かつ縮合環を有していて
もよい複素環基または置換されていてもよい炭化水素基
を示す。〕で表される化合物またはその塩(以下、化合
物(I)と称する場合がある)である上記(1)記載の
固形組成物、(3) 含窒素縮合複素環化合物がイソイ
ンドリン化合物である上記(1)記載の固形組成物、
(4) 含窒素縮合複素環化合物が(R)−(+)−
5,6−ジメトキシ−2−[2,2,4,6,7−ペン
タメチル−3−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]イソインドリン
(以下、化合物Aと称する場合がある)、(R)−
(+)−5,6−ジメトキシ−2−[2,2,4,6,
7−ペンタメチル−3−(1−メチルエチルフェニル)
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]イ
ソインドリン(以下、化合物Bと称する場合がある)、
(R)−(+)−5,6−ジメトキシ−2−[2,2,
4,6,7−ペンタメチル−3−(4−ブロモフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イ
ル]イソインドリン(以下、化合物Cと称する場合があ
る)またはその塩である上記(3)記載の固形組成物、
(5) 遮光フィルムコーティングされている上記
(2)記載の固形組成物、(6) 遮光剤を含まないフ
ィルムコーティングを予め施されている上記(5)記載
の固形組成物、(7) 上記(1)〜(6)いずれか1
項記載の固形組成物を、酸素透過を抑制した包装、ガス
置換包装、真空包装および脱酸素剤封入包装から選択さ
れる1または2以上の包装形態で包装してなる包装製
品、(8) 式
【化5】 〔式中、A環は置換基を有していてもよいベンゼン環
を、B環はD以外に、ハロゲン、置換されていてもよい
複素環または置換されていてもよい炭化水素基で置換さ
れていてもよい4〜7員含窒素複素環を示し、Dは水素
原子、置換されていてもよく、かつ縮合環を有していて
もよい複素環基または置換されていてもよい炭化水素基
を示す。〕で表される化合物またはその塩、およびアス
コルビン酸またはその塩を含有し、フィルムコーティン
グを予め施すことなしに遮光フィルムコーティングされ
てあり、平衡水分量が10%以上である固形組成物が、
窒素置換包装されてなる包装製品、(9) 酸素に不安
定な含窒素縮合複素環化合物を含む固形組成物の安定化
方法であって、[1]該固形組成物の平衡水分量を10
%以上に保持すること、[2]該固形組成物にアスコル
ビン酸もしくはその塩を配合すること、および/または
[3]該固形組成物を、酸素透過を抑制した包装、ガス
置換包装、真空包装および脱酸素剤封入包装から選択さ
れる1もしくは2以上の包装形態で包装することを含む
方法、(10) 含窒素縮合複素環化合物が、式
【化6】 〔式中、A環は置換基を有していてもよいベンゼン環
を、B環はD以外に、ハロゲン、置換されていてもよい
複素環または置換されていてもよい炭化水素基で置換さ
れていてもよい4〜7員含窒素複素環を示し、Dは水素
原子、置換されていてもよく、かつ縮合環を有していて
もよい複素環基または置換されていてもよい炭化水素基
を示す。〕で表される化合物またはその塩である上記
(9)記載の方法、(11) 含窒素縮合複素環化合物
がイソインドリン化合物である上記(9)記載の方法、
(12) 含窒素縮合複素環化合物が(R)−(+)−
5,6−ジメトキシ−2−[2,2,4,6,7−ペン
タメチル−3−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]イソインドリン、
(R)−(+)−5,6−ジメトキシ−2−[2,2,
4,6,7−ペンタメチル−3−(1−メチルエチルフ
ェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−
イル]イソインドリン、(R)−(+)−5,6−ジメ
トキシ−2−[2,2,4,6,7−ペンタメチル−3
−(4−ブロモフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−イル]イソインドリンまたはその塩で
ある上記(9)記載の安定化方法、(13) [1]酸
素に不安定な化合物、および[2]該化合物よりも酸化
され難い酸化防止剤を含有し、平衡水分量が10%以上
に保持されている、安定化された固形組成物、(14)
上記(13)記載の組成物を、酸素透過を抑制した包
装、ガス置換包装、真空包装および脱酸素剤封入包装か
ら選択される1もしくは2以上の包装形態で包装してな
る包装製品、および(15) 酸素に不安定な化合物を
含有する固形組成物の安定化方法であって、[1]該組
成物の平衡水分量を10%以上に保持すること、[2]
該組成物に該化合物よりも酸化され難い酸化防止剤を配
合することし、および/または[3]該固形組成物を、
酸素透過を抑制した包装、ガス置換包装、真空包装およ
び脱酸素剤封入包装から選択される1もしくは2以上の
包装形態で包装することを含む方法を提供する。
【0007】さらに本発明は、(16)B環が4〜5員
含窒素複素環である上記(2)記載の医薬固形組成物、
(17)含窒素縮合複素環化合物が、式
【化7】 〔式中、A環は置換基を有していてもよいベンゼン環
を、R1およびR2はそれぞれ水素原子または置換基を有
していてもよい炭化水素基を、R3は置換基を有してい
てもよい芳香族基を、B’環はハロゲンまたは置換基を
有していてもよい炭化水素基で置換されていてもよい4
〜7員含窒素複素環を、C環はさらに置換基を有してい
てもよいベンゼン環を示す。〕で表される化合物または
その塩(以下、化合物(II)と称する場合がある)で
ある上記(1)記載の医薬固形組成物、(18)B環が
4〜5員含窒素複素環である上記(9)記載の方法、お
よび(19)含窒素縮合複素環化合物が化合物(II)
である上記(9)記載の方法も提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】本明細書における酸素に不安定な
化合物には、酸素に不安定な含窒素縮合複素環化合物が
包含される。かかる化合物としては、例えば、上記した
化合物(I)、とりわけ、化合物(II)が挙げられ
る。これらの化合物は、光にも不安定である。化合物
(II)は神経再生促進作用および/または神経幹細胞
作用等を有する。
【0009】化合物(I)におけるA環は「置換基を有
していてもよいベンゼン環」であり、その「置換基」と
しては、例えば(1)ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素等)、(2)C1−3アルキレンジオキシ
(例、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ等)、(3)
ニトロ、(4)シアノ、(5)ハロゲン化されていてもよいC
1−6アルキル、(6)ハロゲン化されていてもよいC
2−6アルケニル、(7)ハロゲン化されていてもよいC
2−6アルキニル、(8)ハロゲン化されていてもよいC
3−6シクロアルキル、(9)C6−14アリール(例、
フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、ビフェニリ
ル、2−アンスリル等)、(10)ハロゲン化されていても
よいC1−6アルコキシ、(11)ハロゲン化されていても
よいC1−6アルキルチオまたはメルカプト、(12)ヒド
ロキシ、(13)アミノ、(14)モノ−C1−6アルキルアミ
ノ(例、メチルアミノ、エチルアミノ等)、(15)モノ−
6−14アリールアミノ(例、フェニルアミノ、1−
ナフチルアミノ、2−ナフチルアミノ等)、(16)ジ−C
1−6アルキルアミノ(例、ジメチルアミノ、ジエチル
アミノ等)、(17)ジ−C6−14アリールアミノ(例、
ジフェニルアミノ等)、(18)アシル、(19)アシルアミ
ノ、(20)アシルオキシ、(21)置換基を有していてもよい
5ないし7員飽和環状アミノ、(22)5ないし10員芳香
族複素環基(例、2−または3−チエニル、2−,3−
または4−ピリジル、2−,3−,4−,5−または8
−キノリル、1−,3−,4−または5−イソキノリ
ル、1−,2−または3−インドリル、2−ベンゾチア
ゾリル、2−ベンゾ[b]チエニル、ベンゾ[b]フラ
ニル等)、(23)スルホ、(24)C6−14アリールオキシ
(例、フェニルオキシ、ナフチルオキシ等)等が挙げら
れる。A環は、これらの置換基を置換可能な位置に1な
いし4個(好ましくは1または2個)有していてもよ
く、置換基数が2個以上の場合、各置換基は同一または
異なっていてもよい。上記「ハロゲン化されていてもよ
いC1−6アルキル」としては、例えば1ないし5個、
好ましくは1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素等)を有していてもよいC1−6
ルキル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、
ペンチル、ヘキシル等)等が挙げられる。具体例として
は、メチル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリク
ロロメチル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモ
エチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフル
オロエチル、プロピル、3,3,3−トリフルオロプロ
ピル、イソプロピル、ブチル、4,4,4−トリフルオ
ロブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペ
ンチル、イソペンチル、ネオペンチル、5,5,5−ト
リフルオロペンチル、ヘキシル、6,6,6−トリフル
オロヘキシル等が挙げられる。
【0010】上記「ハロゲン化されていてもよいC
2−6アルケニル」としては、例えば1ないし5個、好
ましくは1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素等)を有していてもよいC2−6アル
ケニル(例、ビニル、アリル、イソプロペニル、ブテニ
ル、イソブテニル、sec-ブテニル等)等が挙げられる。
具体例としては、ビニル、アリル、イソプロペニル、ブ
テニル、イソブテニル、sec-ブテニル、3,3,3−ト
リフルオロ−1−プロペニル、4,4,4−トリフルオ
ロ−1−ブテニル等が挙げられる。上記「ハロゲン化さ
れていてもよいC2−6アルキニル」としては、例えば
1ないし5個、好ましくは1ないし3個のハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)を有していても
よいC2−6アルキニル(例、エチニル、プロパルギ
ル、ブチニル、1−ヘキシニル等)等が挙げられる。具
体例としては、エチニル、プロパルギル、ブチニル、1
−ヘキシニル、3,3,3−トリフルオロ−1−プロピ
ニル、4,4,4−トリフルオロ−1−ブチニル等が挙
げられる。上記「ハロゲン化されていてもよいC3−6
シクロアルキル」としては、例えば1ないし5個、好ま
しくは1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素等)を有していてもよいC3−6シク
ロアルキル(例、シクロプロピル、シクロブチル、シク
ロペンチル、シクロヘキシル等)等が挙げられる。具体
例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペ
ンチル、シクロヘキシル、4,4−ジクロロシクロヘキ
シル、2,2,3,3−テトラフルオロシクロペンチ
ル、4−クロロシクロヘキシル等が挙げられる。上記
「ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ」と
しては、例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3個
のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)
を有していてもよいC1−6アルコキシ(例、メトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、イソブトキシ、sec-ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘ
キシルオキシ等)等が挙げられる。具体例としては、例
えばメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメト
キシ、エトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、
プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、4,4,4−
トリフルオロブトキシ、イソブトキシ、sec-ブトキシ、
ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ等が挙げられる。
【0011】上記「ハロゲン化されていてもよいC
1−6アルキルチオ」としては、例えば1ないし5個、
好ましくは1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素等)を有していてもよいC1−6
ルキルチオ(例、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチ
オ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、sec-ブチルチオ、
tert-ブチルチオ等)等が挙げられる。具体例として
は、メチルチオ、ジフルオロメチルチオ、トリフルオロ
メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピル
チオ、ブチルチオ、4,4,4−トリフルオロブチルチ
オ、ペンチルチオ、ヘキシルチオ等が挙げられる。上記
「アシル」としては、例えばホルミル、カルボキシ、カ
ルバモイル、C −6アルキル−カルボニル(例、アセ
チル、プロピオニル等)、C3−6シクロアルキル−カ
ルボニル(例、シクロプロピルカルボニル、シクロペン
チルカルボニル、シクロヘキシルカルボニル等)、C
1−6アルコキシ−カルボニル(例、メトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、tert
-ブトキシカルボニル等)、C6−14アリール−カル
ボニル(例、ベンゾイル、1−ナフトイル、2−ナフト
イル等)、C7−16アラルキル−カルボニル(例、フ
ェニルアセチル、フェニルプロピオニル等)、C
6−14アリールオキシ−カルボニル(例、フェノキシ
カルボニル等)、C7−16アラルキルオキシ−カルボ
ニル(例、ベンジルオキシカルボニル、フェネチルオキ
シカルボニル等)、5または6員複素環カルボニル
(例、ニコチノイル、イソニコチノイル、2−テノイ
ル、3−テノイル、2−フロイル、3−フロイル、モル
ホリノカルボニル、チオモルホリノカルボニル、ピペリ
ジノカルボニル、1−ピロリジニルカルボニル等)、モ
ノ−C1−6アルキル−カルバモイル(例、メチルカル
バモイル、エチルカルバモイル等)、ジ−C1−6アル
キル−カルバモイル(例、ジメチルカルバモイル、ジエ
チルカルバモイル、エチルメチルカルバモイル等)、C
6−14アリール−カルバモイル(例、フェニルカルバ
モイル、1−ナフチルカルバモイル、2−ナフチルカル
バモイル等)、チオカルバモイル、5または6員複素環
カルバモイル(例、2−ピリジルカルバモイル、3−ピ
リジルカルバモイル、4−ピリジルカルバモイル、2−
チエニルカルバモイル、3−チエニルカルバモイル
等)、C1−6アルキルスルホニル(例、メチルスルホ
ニル、エチルスルホニル等)、C6−14アリールスル
ホニル(例、フェニルスルホニル、1−ナフチルスルホ
ニル、2−ナフチルスルホニル等)、C1−6アルキル
スルフィニル(例、メチルスルフィニル、エチルスルフ
ィニル等)、C6−14アリールスルフィニル(例、フ
ェニルスルフィニル、1−ナフチルスルフィニル、2−
ナフチルスルフィニル等)等が挙げられる。上記「アシ
ルアミノ」としては、例えばホルミルアミノ、C1−6
アルキル−カルボニルアミノ(例、アセチルアミノ
等)、C6−14アリール−カルボニルアミノ(例、フ
ェニルカルボニルアミノ、ナフチルカルボニルアミノ
等)、C −6アルコキシ−カルボキニルアミノ(例、
メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミ
ノ、プロポキシカルニルアミノ、ブトキシカルボニルア
ミノ等)、C1−6アルキルスルホニルアミノ(例、メ
チルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ等)、
6−14アリールスルホニルアミノ(例、フェニルス
ルホニルアミノ、2−ナフチルスルホニルアミノ、1−
ナフチルスルホニルアミノ等)等が挙げられる。
【0012】上記「アシルオキシ」としては、例えばC
1−6アルキル−カルボニルオキシ(例、アセトキシ、
プロピオニルオキシ等)、C6−14アリール−カルボ
ニルオキシ(例、ベンゾイルオキシ、ナフチルカルボニ
ルオキシ等)、C1−6アルコキシ−カルボニルオキシ
(例、メトキシカルボニルオキシ、エトキシカルボニル
オキシ、プロポキシカルボニルオキシ、ブトキシカルボ
ニルオキシ等)、モノ−C1−6アルキル−カルバモイ
ルオキシ(例、メチルカルバモイルオキシ、エチルカル
バモイルオキシ等)、ジ−C1−6アルキル−カルバモ
イルオキシ(例、ジメチルカルバモイルオキシ、ジエチ
ルカルバモイルオキシ等)、C6−14アリール−カル
バモイルオキシ(例、フェニルカルバモイルオキシ、ナ
フチルカルバモイルオキシ等)、ニコチノイルオキシ等
が挙げられる。上記「置換基を有していてもよい5ない
し7員飽和環状アミノ」の「5ないし7員飽和環状アミ
ノ」としては、例えばモルホリノ、チオモルホリノ、ピ
ペラジン−1−イル、ピペリジノ、ピロリジン−1−イ
ル等が挙げられる。該「置換基を有していてもよい5な
いし7員飽和環状アミノ」の「置換基」としては、例え
ばC1−6アルキル(例、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert
-ブチル、ペンチル、ヘキシル等)、C6−14アリー
ル(例、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、ビフ
ェニリル、2−アンスリル等)、5ないし10員芳香族
複素環基(例、2−または3−チエニル、2−,3−ま
たは4−ピリジル、2−,3−,4−,5−または8−
キノリル、1−,3−,4−または5−イソキノリル、
1−,2−または3−インドリル、2−ベンゾチアゾリ
ル、2−ベンゾ[b]チエニル、ベンゾ[b]フラニル
等)等が1ないし3個挙げられる。
【0013】化合物(I)のB環は「4〜7員含窒素複
素環」であり、例えば、アゼチジン、アゼチジノン、ピ
ロール(例、1H−ピロール等)、ジヒドロピロール
(例、2,5−ジヒドロ−1H−ピロール等)、ジヒド
ロピリジン(例、1,2−ジヒドロピリジン等)、テト
ラヒドロピリジン(例、1,2,3,4−テトラヒドロ
ピリジン等)、アゼピン(例、1H−アゼピン等)、ジ
ヒドロアゼピン(例、2,3−ジヒドロ−1H−アゼピ
ン、2,5−ジヒドロ−1H−アゼピン、2,7−ジヒ
ドロ−1H−アゼピン等)、テトラヒドロアゼピン
(例、2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−アゼピ
ン、2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−アゼピン
等)等の4〜7員含窒素複素環等が挙げられる。B環
は、D以外に「ハロゲン」、「置換されていてもよい複
素環」または「置換されていてもよい炭化水素基」で置
換されていてもよい。該「ハロゲン」としては、例え
ば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられる。「置
換されていてもよい複素環基」の「複素環基」として
は、炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子および酸素原子
から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし1
4員複素環基(芳香族複素環基、飽和または不飽和の非
芳香族複素環基)等が挙げられる。該「芳香族複素環
基」としては、例えば炭素原子以外に窒素原子、硫黄原
子および酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1個以上
(例えば1ないし4個)を含む5ないし14員、好まし
くは5ないし10員の芳香族複素環基等が挙げられる。
具体的には、チオフェン、ベンゾチオフェン、ベンゾフ
ラン、ベンズイミダゾール、ベンズオキサゾール、ベン
ゾチアゾール、ベンズイソチアゾール、ナフト[2,3
−b]チオフェン、フラン、イソインドリジン、キサン
トレン、フェノキサチイン、ピロール、イミダゾール、
ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダ
ジン、インドール、イソインドール、1H−インダゾー
ル、プリン、4H−キノリジン、イソキノリン、キノリ
ン、フタラジン、ナフチリジン、キノキサリン、キナゾ
リン、シンノリン、カルバゾール、β−カルボリン、フ
ェナントリジン、アクリジン、フェナジン、チアゾー
ル、イソチアゾール、フェノチアジン、オキサゾール、
イソオキサゾール、フラザン、フェノキサジン等の芳香
族複素環、またはこれらの環(好ましくは単環)が1な
いし複数個(好ましくは1または2個)の芳香環(例、
ベンゼン環等)と縮合して形成された環から任意の水素
原子を除いてできる1価基等が挙げられる。
【0014】「芳香族複素環基」の好ましい例として
は、1個のベンゼン環と縮合していてもよい5または6
員芳香族複素環基等が挙げられる。具体例としては、2
−,3−または4−ピリジル、2−,3−,4−,5−
または8−キノリル、1−,3−,4−または5−イソ
キノリル、1−,2−または3−インドリル、2−ベン
ゾチアゾリル、2−ベンゾ[b]チエニル、ベンゾ
[b]フラニル、2−または3−チエニル等が挙げられ
る。さらに好ましくは、2−または3−チエニル、2
−,3−または4−ピリジル、2−または3−キノリ
ル、1−イソキノリル、1−または2−インドリル、2
−ベンゾチアゾリル等である。「非芳香族複素環基」と
しては、例えばオキシラニル、アゼチジニル、オキセタ
ニル、チエタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフリ
ル、チオラニル、ピペリジル、テトラヒドロピラニル、
モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル等の3
ないし8員(好ましくは5または6員)の飽和あるいは
不飽和(好ましくは飽和)の非芳香族複素環基(脂肪族
複素環基)等が挙げられる。該「置換されていてもよい
複素環基」の「置換基」としては、上記A環の「置換
基」と同様のものが置換可能な位置に1ないし5個、好
ましくは1ないし3個用いられ、置換基数が2個以上の
場合、各置換基は同一または異なっていてもよい。「置
換されていてもよい炭化水素基」の「炭化水素基」とし
ては、例えば、鎖状または環状炭化水素基(例、アルキ
ル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリー
ル等)等が挙げられる。このうち、炭素数1ないし16
個の鎖状または環状炭化水素基等が好ましい。「アルキ
ル」としては、例えばC1−6アルキル(例、メチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチ
ル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシル
等)等が好ましい。「アルケニル」としては、例えばC
2−6アルケニル(例、ビニル、アリル、イソプロペニ
ル、ブテニル、イソブテニル、sec-ブテニル等)等が好
ましい。「アルキニル」としては、例えばC2−6アル
キニル(例、エチニル、プロパルギル、ブチニル、1−
ヘキシニル等)等が好ましい。「シクロアルキル」とし
ては、例えばC3−6シクロアルキル(例、シクロプロ
ピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル
等)等が好ましい。「アリール」としては、例えばC
6−14アリール(例、フェニル、1−ナフチル、2−
ナフチル、ビフェニリル、2−アンスリル等)等が好ま
しい。「置換されていてもよい炭化水素基」の「置換
基」としては上記A環の置換基と同様なものを用いるこ
とができる。例えば、該「炭化水素基」は上記置換基
を、置換可能な位置に1ないし5個、好ましくは1ない
し3個有していてもよく、置換基数が2個以上の場合、
各置換基は同一または異なっていてもよい。
【0015】式:
【化8】 〔式中、各記号は上記と同意義を示す。〕で表される基
としては、より具体的には式:
【化9】 〔式中、RおよびRは、同一または異なって、水素
原子、ハロゲンまたは置換基されていてもよい炭化水素
基を、A環は上記と同意義を示す。〕で表される基等が
挙げられ、好ましくは式:
【化10】 〔式中、各記号は上記と同意義を示す。〕で表される基
等、さらに好ましくは式:
【化11】 〔式中、各記号は上記と同意義を示す。〕で表される基
等であり、中でも式:
【化12】 〔式中、各記号は上記と同意義を示す。〕で表される基
等が特に好ましい。イソインドリル化合物、すなわち、
イソインドリンを部分構造としてい有する化合物が本発
明に適用される代表的な化合物として挙げられる。R
およびRで示される「ハロゲン」または「置換されて
いてもよい炭化水素基」としては、上記B環の「置換
基」としての「ハロゲン」または「置換されていてもよ
い炭化水素基」と同様のものが用いられる。
【0016】化合物(I)におけるDは、「水素原
子」、「置換されていてもよく、かつ縮合環を有してい
てもよい複素環基」または「置換されていてもよい炭化
水素基」である。「置換されていてもよく、かつ縮合環
を有していてもよい複素環基」の「置換基」および「複
素環基」としては、上記B環に関して例示したと同様な
基が使用でき、「縮合環」としては、例えば、芳香族複
素環が1ないし複数個(好ましくは1または2個)の芳
香環(例、ベンゼン環等)と縮合して形成された環から
任意の水素原子を除いてできる1価基等が挙げられる。
具体例としては、2−、3−、4−、5−または8−キ
ノリル、1−、3−、4−または5−イソキノリル、1
−、2−または3−インドリル、2−ベンゾチアゾリ
ル、2−ベンゾ[b]チエニル、ベンゾ[b]フラニル
等が挙げられる。また、Dで示される「置換されていて
もよい炭化水素基」としては、上記B環の「置換基」と
しての「置換されていてもよい炭化水素基」と同様なも
のが挙げられる。
【0017】化合物(II)におけるA環としては、化
合物(I)におけるA環と同様なものが挙げられる。化
合物(II)におけるRまたはRで示される「置換
基を有していてもよい炭化水素基」としては、化合物
(I)におけるB環の「置換されていてもよい炭化水素
基」と同様なものが挙げられる。Rで示される「置換
基を有していてもよい芳香族基」としては、例えば、
「置換基を有していてもよいC6−14アリール」が挙
げられ、「C6−14アリール」としては、例えばフェ
ニル、1−ナフチル、2−ナフチル、ビフェニリル、ア
ンスリル等のC6−14アリール基等が挙げられる。該
「置換基を有していてもよいC6−14アリール」の
「置換基」としては、上記した化合物(I)におけるB
環の「置換されていてもよい炭化水素基」の「置換基」
と同様のものが同個数用いられる。化合物(II)にお
けるB’環としては、上記化合物(I)におけるB環と
同様なものが挙げられる。化合物(II)におけるC環
は、B’環以外に置換基を有していてもよいベンゼン環
であり、該「置換基」としては、上記化合物(I)のA
環における置換基と同様なものが挙げられる。
【0018】特に、本発明は、イソインドリン化合物に
対して好適であり、例えば、(R)−(+)−5,6−
ジメトキシ−2−[2,2,4,6,7−ペンタメチル
−3−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾフラン−5−イル]イソインドリン((R)−
5,6−ジメトキシ−2−[2,2,4,6,7−ペン
タメチル−3−(4−メチルフェニル)ベンゾフラン−
5−イル]−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドー
ル)、(R)−(+)−5,6−ジメトキシ−2−
[2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−(1−メチ
ルエチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフ
ラン−5−イル]イソインドリン、(R)−(+)−
5,6−ジメトキシ−2−[2,2,4,6,7−ペン
タメチル−3−(4−ブロモフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]イソインドリンま
たはその塩に好適である。
【0019】上記化合物(I)および(II)の塩とし
ては、−COOH等の酸性基を有する場合には例えば金
属塩、アンモニウム塩、有機塩基等との塩、−NH
の塩基性基を有する場合には例えば無機酸、有機酸、塩
基性または酸性アミノ酸等との塩等の他分子内塩であっ
てもよい。金属塩の好適な例としては、例えばナトリウ
ム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;カルシウム塩、
マグネシウム塩、バリウム塩等のアルカリ土類金属塩;
アルミニウム塩等が挙げられる。有機塩基との塩の好適
な例としては、例えばトリメチルアミン、トリエチルア
ミン、ピリジン、ピコリン、エタノールアミン、ジエタ
ノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシ
ルアミン、N,N−ジベンジルエチレンジアミン等との
塩が挙げられる。無機酸との塩の好適な例としては、例
えば塩酸、臭化水素酸酸、硝酸、硫酸、リン酸等との塩
が挙げられる。有機酸との塩の好適な例としては、例え
ばギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フマール酸、シュウ
酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ
酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トル
エンスルホン酸等との塩が挙げられる。塩基性アミノ酸
との塩の好適な例としては、例えばアルギニン、リジ
ン、オルニチン等との塩が挙げられ、酸性アミノ酸との
塩の好適な例としては、例えばアスパラギン酸、グルタ
ミン酸等との塩が挙げられる。このうち、薬学的に許容
し得る塩が好ましい。例えば、化合物内に酸性官能基を
有する場合には、アルカリ金属塩(例、ナトリウム塩,
カリウム塩等)、アルカリ土類金属塩(例、カルシウム
塩,マグネシウム塩,バリウム塩等)との塩等の無機
塩、アンモニウム塩等、また、化合物内に塩基性官能基
を有する場合には塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、臭化水素
酸酸塩等の無機塩または、酢酸塩、マレイン酸塩、フマ
ル酸塩、コハク酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエ
ンスルホン酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩等の有機塩が挙
げられる。化合物(I)および化合物(II)は、自体
公知の方法、例えば、WO 98/55454、WO 0
0/36262、WO 95/29907、特開平5−
194466号公報、USP 4,881,967、US
P 4,212,865およびテトラヘドロン レターズ(T
etrahedron Letters)、37巻、51号、9183-9186頁、1996
年等に記載の方法、またはこれらに準じた方法により製
造することができる。
【0020】本明細書における固形組成物としては、例
えば、上記のような酸素に不安定な含窒素縮合複素環化
合物を有効成分として含有する、錠剤、散剤、細粒剤、
顆粒剤、カプセル剤等のような製剤が挙げられる。包装
製品としては、例えば、これらの製剤を所定の包装形態
で包装した製品が挙げられる。以下、本発明の固形組成
物、包装製品および安定化方法を説明する。
【0021】本発明の安定化方法の1つは、固形組成物
の示す平衡水分量(ERH)を所定の値に保持すること
である。通常、固形組成物の水分値が高くなると成分が
不安定になるため、低水分化による安定化を図ることが
常である。ところが、予想外にも、本発明者の研究によ
り、固形組成物の示すERHが低くならないようにコン
トロールすることで、酸素に不安定な含窒素縮合複素環
化合物の酸化を抑制することが可能であり、安定化でき
ることが見出された。固形組成物のERHをコントロー
ルする方法は特に限定されるものではなく、いかなる方
法をもってしてもかまわず、最終的に得られる固形組成
物の示すERHが、例えば、ロトロニック社のRotronic
HygrpskopDTを用いて下記実験例3に示す条件で測定し
たとき、10%以上、好ましくは20%以上、さらに好
ましくは30%以上であればよい。ERHのコントロー
ルは、例えば、固形組成物を製するときのプロセスコン
トロールで行ってもよいし、製造後に加湿等の工程を加
え水分をコントロールしてもよい。また、固形組成物を
包装し、包装形態中で加湿させて、所定のERHに到達
させてもよい。「ERHを保持する」とは、必ずしも積
極的に加湿することのみを意味するものではない。例え
ば、ERHが所望の値以上であれば、加湿操作を行う必
要はない。
【0022】本発明の安定化方法のもう1つは、「酸に
不安定な化合物」よりも酸化され難い酸化防止剤を固形
組成物に配合し、かつERHを所定の値以上に保持する
ことである。通常、酸化防止剤としては、酸化を防止し
ようとする化合物よりも酸化され易い化合物が用いられ
る。これは、酸化防止剤に優先的に酸素を消費させるた
めである。しかし、驚くべきことに、本発明者らは、酸
化を防止しようとする化合物よりも酸化され易い化合物
を配合し、かつERHを所定の値以上に保持することに
より、「酸に不安定な化合物」の酸化が防止されること
を見出した。「より酸化され難い」とは、通常の研究室
の環境下(例、大気下、温度25℃、湿度50%)にお
いて、その物質の重量の低下速度がより低いことをい
う。この速度は、通常の研究室の環境下で、1週間放置
した場合にその物質の重量が減少したパーセンテージに
よって表すことができる。ERHは上記の方法と同様の
方法により、上記と同様の値以上に保持すればよい。こ
のような酸化防止剤としては、酸化を防止しようとする
「酸素に不安定な化合物」よりも酸化され難い酸化防止
剤であれば、特に限定されず、汎用の酸化防止剤を用い
ることができる。このような酸化防止剤としては、例え
ば、アスコルビン酸もしくはその塩(例、ナトリウム
塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、カリウム塩、塩基
性アミノ酸塩、メグルミン塩等)、亜硝酸ナトリウム、
L-アスコルビン酸ステアリン酸エステル、亜硫酸水素ナ
トリウム、亜硫酸ナトリウム、エデト酸の塩(ナトリウ
ム塩、カリウム塩、カルシウム塩)、エリソルビン酸、
塩酸システイン、クエン酸、酢酸トコフェロール、シス
テイン、ジクロルイソシアヌール酸カリウム、ジブチル
ヒドロキシトルエン(BHT)、大豆レシチン、チオグ
リコール酸ナトリウム、チオグリセロール、トコフェロ
ール(ビタミンE)、d−δ−トコフェロール、ナトリ
ウムホルムアルデヒドスルホキシレート、パルミチン酸
アスコルビン酸、ピロ亜硫酸ナトリウム、ブチルヒドロ
キシアニソール(BHA)、1,3-ブチレングリコール、
ベンゾトリアゾール、ペンタエリスリチル−テトラキス
[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート]、没食子酸プロピル、2-メルカ
プトベンズイミダゾールが挙げられる。本発明で用いら
れる酸化防止剤は、上記から明らかなように、酸化を防
止しようとする「酸素に不安定な化合物」に応じて、選
択することができる。該「酸素に不安定な化合物」が含
窒素縮合複素環化合物、なかでも化合物(I)または化
合物(II)である場合、酸化防止剤として、より好ま
しくは、アスコルビン酸もしくはその塩(例、ナトリウ
ム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、カリウム塩、塩
基性アミノ酸塩、メグルミン塩等)、亜硝酸ナトリウ
ム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、エデト
酸塩(ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩)、エ
リソルビン酸、塩酸システイン、クエン酸、システイ
ン、ジクロルイソシアヌール酸カリウム、チオグリコー
ル酸ナトリウム、チオグリセロール、ナトリウムホルム
アルデヒドスルホキシレート、ピロ亜硫酸ナトリウム、
1,3-ブチレングリコールであり、特に好ましくはアスコ
ルビン酸もしくはその塩(例、ナトリウム塩、カルシウ
ム塩、マグネシウム塩、カリウム塩、塩基性アミノ酸
塩、メグルミン塩等)である。これらの酸化防止剤は、
単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これ
らの酸化防止剤は、製剤の適当な工程において、自体公
知の方法により固形組成物の配合成分と混和すればよ
い。その配合量は、特に限定されないが、固形組成物全
重量の0.01%以上、好ましくは0.1%以上、さら
に好ましくは1.0%以上、より好ましくは5.0%以
上である。また、酸化防止剤は固形組成物中に配合され
ていればよく、その存在形態等は如何ようであってもよ
い。
【0023】「酸素に不安定な化合物」が含窒素縮合複
素環化合物、なかでも化合物(I)または化合物(I
I)である場合、自体公知の方法で、遮光コーティング
を施すことが好ましい。遮光コーティングのコーティン
グ基剤としては、例えばヒドロキシプロピルメチルセル
ロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリオキシエチレ
ングリコール、ツイーン80、プルロニックF68、セ
ルロースアセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロースフタレート、ヒドロキシメチルセルロー
スアセテートサクシネート、オイドラギット(ローム社
製、西ドイツ、メタアクリル酸・アクリル酸共重合
物)、セタノール、ポリビニルアルコール、ゼインが用
いられる。遮光コーティングの遮光剤としては、酸化チ
タン、タルクが挙げられる。コーティングに用いられる
他の素材としては、黄色三二酸化鉄、三二酸化鉄、ポリ
エチレングリコール、リボフラビン、カルボキシビニル
ポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、酢酸セルロー
ス、ゼラチン、マルチトール、セラックが挙げられる。
なお、タルクは遮光剤として作用する他、可塑剤等の用
途でも用いられる。さらに、それに先立って遮光剤を含
まないフィルムコーティングを予め施す、いわゆるアン
カーコートを施すことで酸素と光に対してさらに良好な
安定性を確保することができる。このようなアンカーコ
ートには、上記したフィルムコーティングのフィルム基
剤として挙げたものを用いることができる。例えば、錠
剤の場合、錠剤表面に対して、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース等を用いて0.1〜30mg/cm、好
ましくは1〜20mg/cm、より好ましくは3〜1
0mg/cmのコーティングを予め施し、次いで、そ
の上にヒドロキシプロピルメチルセルロース、マクロゴ
ール6000、酸化チタン、色素等からなるフィルムコ
ーティング液を約3〜10mg/cm程度用いてフィ
ルムコーティングする。このようにして得られた製剤
は、長期間保存しても、外観変化は少なく、有効成分の
含量の低下もほとんどない優れた安定性を示す。
【0024】フィルムコーティングは、味のマスキン
グ、腸溶性あるいは持続性の目的もまた有していてもよ
い。
【0025】一般に、酸素に対して不安定な含窒素縮合
複素環化合物は、単独でも、酸素存在下において速やか
に酸化されてしまう。また、上記したように、通常、固
形組成物での化合物の安定性は、化合物単独の場合の安
定性よりも低くなる。ところが予想外にも、本発明者ら
の研究により、ここのような化合物の酸化が、常法によ
る製剤化によって抑制できることが見出された。
【0026】本発明の固形組成物の製造には、自体公知
の製剤化方法(例えば、第10改正日本薬局方の製剤総
則に記載されている方法)を用いることができ、錠剤、
カプセル剤、散剤、顆粒剤、細粒剤などの経口投与に適
した剤形に製剤化することができる。例えば、錠剤の場
合は、酸素に不安定な化合物と賦形剤、崩壊剤を加え、
混合し、結合剤を加えて顆粒とし、これに滑沢剤を加え
て打錠して錠剤とする。また、顆粒剤においても錠剤と
ほぼ同様な方法の押出造粒を行なうか、流動層造粒を行
うか、あるいはノンパレル(白糖75%(W/W)およ
びコーンスターチ25%(W/W)を含む)に、水また
は、白糖、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロース等の結合剤溶液(濃度:約
0.5〜70%(W/V)を噴霧しながら酸素に不安定
な化合物、および添加剤(例、白糖、コーンスターチ、
結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビ
ニルピロリドン等)を含有してなる粉状散布剤をコーテ
ィングすることにより得られる。カプセル剤の場合は単
に混合して充填すればよい。
【0027】本発明の固形組成物には、上記の酸化防止
の他に、薬理学的に許容される担体または添加剤を用い
てもよい。本発明の固形組成物の製造に用いられてもよ
い薬理学的に許容される担体または添加剤としては、製
剤素材として慣用の各種有機あるいは無機担体物質が挙
げられ、例えば、固形製剤における賦形剤、滑沢剤、結
合剤、崩壊剤;液状製剤における溶剤、溶解補助剤、懸
濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤等が挙げられる。
また、必要に応じて、通常の防腐剤、着色剤、甘味剤、
吸着剤、湿潤剤等の添加物を用いることもできる。賦形
剤としては、例えば、乳糖、白糖、D−マンニトール、
デンプン、コーンスターチ、結晶セルロース、軽質無水
ケイ酸等が挙げられる。滑沢剤としては、例えば、ステ
アリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タル
ク、コロイドシリカ等が挙げられる。結合剤としては、
例えば、結晶セルロース、白糖、D−マンニトール、デ
キストリン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、
デンプン、ショ糖、ゼラチン、メチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロースナトリウム等が挙げられる。崩
壊剤としては、例えば、デンプン、カルボキシメチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、ク
ロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスター
チナトリウム、L−ヒドロキシプロピルセルロース等が
挙げられる。溶剤としては、例えば、注射用水、アルコ
ール、プロピレングリコール、マクロゴール、ゴマ油、
トウモロコシ油、オリーブ油等が挙げられる。溶解補助
剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、プロピ
レングリコール、D−マンニトール、安息香酸ベンジ
ル、エタノール、トリスアミノメタン、コレステロー
ル、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸
ナトリウム等が挙げられる。懸濁化剤としては、例え
ば、ステアリルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナ
トリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシチン、塩
化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、モノステア
リン酸グリセリン等の界面活性剤;例えばポリビニルア
ルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセ
ルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース等の親水性高分子等が挙げられ
る。等張化剤としては、例えば、ブドウ糖、 D−ソル
ビトール、塩化ナトリウム、グリセリン、D−マンニト
ール等が挙げられる。緩衝剤としては、例えば、リン酸
塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩等の緩衝液等が挙げら
れる。無痛化剤としては、例えば、ベンジルアルコール
等が挙げられる。防腐剤としては、例えば、パラオキシ
安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルアル
コール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソルビ
ン酸等が挙げられる。
【0028】本発明の安定化方法のもう一つは、酸素透
過を抑制する包装形態や、酸素以外の気体(例、窒素ガ
ス、アルゴンガス、二酸化炭素)で置換する方法(ガス
置換包装)、真空包装、脱酸素剤封入包装などの包装形
態にすることである。これにより、固形組成物に直接接
触する酸素量が低減され、安定化が図れる。脱酸素剤を
封入する場合は、酸素が透過する材料で固形組成物を包
装したのち、その包装品とともに新たな包装を施すこと
でもよい。可能な限りにおいて、上記の包装形態は、併
用することができる。例えば、酸素透過を抑制する包装
形態と、ガス置換包装と、脱酸素剤封入包装とは、併用
することができる。
【0029】上記した安定化方法を組み合わせることに
より、さらなる安定化が可能になる。ただし、「酸素に
不安定な化合物」が化合物(I)または化合物(II)
である場合、窒素ガス置換包装を採用すると、アンカー
コート無しでも、アンカーコート有りの場合と同等の安
定性が得られた。
【0030】本発明で用いる含窒素縮合複素環化合物の
うち、例えば、化合物(II)は、哺乳動物(例、マウ
ス、ラット、ハムスター、ウサギ、ネコ、イヌ、ウシ、
ヒツジ、サル、ヒト等)に対して、幹細胞(例、胚性幹
細胞、神経幹細胞等)増殖促進物質、神経前駆細細胞分
化促進物質として、または神経栄養因子様物質、神経栄
養因子活性増強物質、神経変性抑制物質として、神経細
胞死を抑制し、神経新生および神経軸索進展により神経
組織・機能の再生を促進する。さらに移殖治療に用いら
れる、神経幹細胞・神経細胞(神経前駆細胞を含む)の
胎児脳・患者脳組織および胚性幹細胞からの調製にも有
用であると同時に、移殖後の神経幹細胞・神経細胞の生
着・分化および機能発現を促進する。したがって、化合
物(II)を含有してなる幹細胞および/または神経前
駆細胞の増殖および/または分化促進剤は、例えば、神
経変性疾患(例、アルツハイマー病、パーキンソン病、
筋萎縮性側索硬化症(ALS)、ハンチントン病、脊髄
小脳変性症等)、精神神経疾患(例、精神分裂症等)、
頭部外傷、脊髄損傷、脳血管障害、脳血管性痴呆、等に
対して有効であり、これらの中枢神経系疾患の予防・治
療剤として用いられる。化合物(II)は、毒性が低
く、そのままあるいは自体公知の手段に従って、薬理学
的に許容される担体を混合して上記の固形組成物として
経口的に安全に投与することができる。化合物(II)
の本発明製剤中の含有量は、製剤全体の約0.01〜約
100重量%である。該投与量は、投与対象、疾患等に
よっても異なるが、例えばアルツハイマー病治療剤とし
て、成人に対し、経口剤として投与する場合、化合物
(II)を有効成分として約0.1〜約20mg/kg
体重、好ましくは約0.2〜約10mg/kg体重、さ
らに好ましくは約0.5〜約10mg/kg体重であっ
て、1日1ないし数回に分けて投与することができる。
【0031】
【実施例】以下に参考例、実施例および実験例を挙げて
本発明をさらに詳しく説明するが、これらは、本発明を
限定するものではない。
【0032】参考例1(化合物A) (R)‐(+)−5,6−ジメトキシ−2−[2,2,
4,6,7−ペンタメチル−3−(4−メチルフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イ
ル]イソインドリン アルゴン雰囲気下で、(+)−2,2,4,6,7−ペ
ンタメチル−3−(4−メチルフェニル)−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾフラン−5−アミン(6.00g,
20.3mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)
溶液に4,5−ジメトキシフタル酸無水物(4.43
g,21.3mmol)を加え、3時間加熱還流した。
反応混合物を室温まで冷却し、1−エチル−3−(3−
ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(WSC)塩
酸塩(4.67g,24.4mmol)と1−ヒドロキ
シ−1H−ベンゾトリアゾール(HOBt)一水和物
(3.74g,24.4mmol)を加えた。混合物を
14時間加熱還流した後、室温まで冷却した。反応混合
物に水、8規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、生成物
を酢酸エチルで2回抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥、
ろ過、減圧濃縮して、(+)−5,6−ジメトキシ−2
−[2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−(4−メ
チルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン
−5−イル]−1H−イソインドール−1,3(2H)
−ジオンの粗生成物8.40gを得た。塩化アルミニウ
ム(13.6g,102mmol)のテトラヒドロフラ
ン(60mL)溶液に水素化アルミニウムリチウム
(3.87g,102mmol)を加え、10分間撹拌
した。これに前述の粗生成物のテトラヒドロフラン(3
0mL)溶液を加え、混合物を3時間加熱還流した。反
応混合物を室温まで冷却した後、水を加え、生成物を酢
酸エチルで2回抽出した。抽出液を1規定水酸化ナトリ
ウム水溶液で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥、ろ
過、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン−酢酸エチル 8:1)に供し目的
物 6.23g(収率68%)を得た。融点 157−1
59℃。[α]=+62.3°(c=0.488,メ
タノール)1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.02 (3H, s), 1.51 (3H, s), 1.
76 (3H, s), 2.17 (3H,s), 2.18 (3H, s), 2.31 (3H,
s), 3.87 (6H, s), 4.10 (1H, s), 4.45 (4H, s), 6.70
-7.15 (6H, m)。
【0033】実験例1 化合物A原末およびアスコルビン酸ナトリウムをそれぞ
れ40℃、75%RH、大気下で1ヶ月間放置した後、
それらの残存率を測定した。その結果、化合物Aの残存
率は89.7%(W/W)、アスコルビン酸ナトリウム
の残存率は99.0%(W/W)であった。化合物Aの
定量は、下記の条件により、HPLC法によって行っ
た。 溶媒:アセトニトリル 測定波長:287nm カラム:CHIRALCEL OJ−R 4.6x15
0mm(ダイセル社製) 移動相:アセトニトリル/10mM酢酸アンモニウム水
溶液混液(16:9) オーブン温度:25℃付近 アスコルビン酸ナトリウムの定量はヨウ素滴定法によっ
て行った(溶媒:メタリン酸溶液(1→50)、指示
薬:デンプン試液)。
【0034】実施例1 化合物A原末1.8g、D−マンニット44.64gお
よびクロスカルメロースナトリウム2.7gを乳鉢に入
れ、ヒドロキシプロピルセルロース1.62gを溶解し
た溶液4.32gを投入し、乳棒を用いて、湿練合物を
得た。得られた練合物の全量を真空乾燥機(入江製作所
製)で乾燥し、造粒末を得た。得られた造粒末45.1
2gを乳鉢、乳棒で粉砕し、20号篩を通して整粒末を
得た。得られた整粒末42.3gとクロスカルメロース
ナトリウム2.25gおよびステアリン酸マグネシウム
0.45gをポリエチレン袋内で混合し、混合末とし
た。この混合末を万能試験機(島津製作所製)を用い打
錠し、素錠を得た。
【0035】実施例2 実施例1と同様にして、化合物B原末1.8g、D−マ
ンニット44.64gおよびクロスカルメロースナトリ
ウム2.7gを乳鉢に入れ、ヒドロキシプロピルセルロ
ース1.62gを溶解した溶液4.32gを投入し、乳
棒を用いて、湿練合物を得た。得られた練合物の全量を
真空乾燥機(入江製作所製)で乾燥し、造粒末を得た。
得られた造粒末45.12gを乳鉢、乳棒で粉砕し、2
0号篩を通して整粒末を得た。得られた整粒末42.3
gとクロスカルメロースナトリウム2.25gおよびス
テアリン酸マグネシウム0.45gをポリエチレン袋内
で混合し、混合末とした。この混合末を万能試験機(島
津製作所製)を用い打錠し、素錠を得た。
【0036】実施例3 実施例1と同様にして、化合物C原末1.8g、D−マ
ンニット44.64gおよびクロスカルメロースナトリ
ウム2.7gを乳鉢に入れ、ヒドロキシプロピルセルロ
ース1.62gを溶解した溶液4.32gを投入し、乳
棒を用いて、湿練合物を得た。得られた練合物の全量を
真空乾燥機(入江製作所製)で乾燥し、造粒末を得た。
得られた造粒末45.12gを乳鉢、乳棒で粉砕し、2
0号篩を通して整粒末を得た。得られた整粒末42.3
gとクロスカルメロースナトリウム2.25gおよびス
テアリン酸マグネシウム0.45gをポリエチレン袋内
で混合し、混合末とした。この混合末を万能試験機(島
津製作所製)を用い打錠し、素錠を得た。
【0037】参考例2 精製水1800gに酸化チタン90g、黄色三二酸化鉄
3.6gおよび三二酸化鉄3.6gを分散させ、精製水
3600gにヒドロキシプロピルメチルセルロース29
10(TC−5)412.8gおよびマクロゴール60
00 90gを溶解し、それらを混合して、被覆剤を製
した。
【0038】参考例3 精製水5400gにヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス2910(TC−5)600gを溶解し、下掛けの被
覆剤を製した。
【0039】実施例4 化合物A原末3.5g、D−マンニット970.2g、
クロスカルメロースナトリウム52.5gおよび軽質無
水ケイ酸9.8gを流動造粒乾燥機(パウレック社製)
に入れ、予熱混合し、ヒドロキシプロピルセルロース4
9gを溶解した溶液816.7gをスプレーして、造粒
末を得た。得られた造粒末930gをパワーミル(昭和
化学機械工作所製)を用いて整粒末とした。得られた整
粒末899gとクロスカルメロースナトリウム48.4
3gおよびステアリン酸マグネシウム9.57gをタン
ブラー混合機(昭和化学機械工作所製)を用いて混合末
とし、この混合末924gを打錠機(菊水製作所製)に
より打錠し、素錠を得た。
【0040】実施例5 実施例4で得られた素錠に、フィルムコーティング機
(フロイント社製)中で、参考例3で得られた下掛け被
覆剤を噴霧し、1錠当たり15mgの被覆を行い、参考
例2で得られた被覆剤を噴霧し、1錠当たり15mgの
被覆を行い、フィルムコーティング錠を得た。
【0041】実施例6 化合物A原末3.5g、D−マンニット935.2g、
クロスカルメロースナトリウム52.5g、軽質無水ケ
イ酸9.8gおよびアスコルビン酸ナトリウム35gを
流動造粒乾燥機(パウレック社製)に入れ、予熱混合
し、ヒドロキシプロピルセルロース49gを溶解した溶
液816.7gをスプレーして、造粒末を得た。得られ
た造粒末930gをパワーミル(昭和化学機械工作所
製)を用いて整粒末とした。得られた整粒末899gと
クロスカルメロースナトリウム48.43gおよびステ
アリン酸マグネシウム9.57gをタンブラー混合機
(昭和化学機械工作所製)を用いて混合末とし、この混
合末924gを打錠機(菊水製作所製)により打錠し、
素錠を得た。
【0042】実施例7 実施例6で得られた素錠に、フィルムコーティング機
(フロイント社製)中で、参考例3で得られた下掛け被
覆剤を噴霧し、1錠当たり15mgの被覆を行い、参考
例2で得られた被覆剤を噴霧し、1錠当たり15mgの
被覆を行い、フィルムコーティング錠を得た。
【0043】実施例8 化合物A原末350g、D−マンニット588.7g、
クロスカルメロースナトリウム52.5g、軽質無水ケ
イ酸9.8gおよびアスコルビン酸ナトリウム35gを
流動造粒乾燥機(パウレック社製)に入れ、予熱混合
し、ヒドロキシプロピルセルロース49gを溶解した溶
液816.7gをスプレーして、造粒末を得た。得られ
た造粒末930gをパワーミル(昭和化学機械工作所
製)を用いて整粒末とした。得られた整粒末899gと
クロスカルメロースナトリウム48.43gおよびステ
アリン酸マグネシウム9.57gをタンブラー混合機
(昭和化学機械工作所製)を用いて混合末とし、この混
合末924gを打錠機(菊水製作所製)により打錠し、
素錠を得た。
【0044】実施例9 実施例8で得られた素錠に、フィルムコーティング機
(フロイント社製)中で、参考例3で得られた下掛け被
覆剤を噴霧し、1錠当たり15mgの被覆を行い、参考
例2で得られた被覆剤を噴霧し、1錠当たり15mgの
被覆を行い、フィルムコーティング錠を得た。
【0045】実施例10 化合物A原末350g、D−マンニット623.7g、
クロスカルメロースナトリウム52.5gおよび軽質無
水ケイ酸9.8gを流動造粒乾燥機(パウレック社製)
に入れ、予熱混合し、ヒドロキシプロピルセルロース4
9gを溶解した溶液816.7gをスプレーして、造粒
末を得た。得られた造粒末930gをパワーミル(昭和
化学機械工作所製)を用いて整粒末とした。得られた整
粒末899gとクロスカルメロースナトリウム48.4
3gおよびステアリン酸マグネシウム9.57gをタン
ブラー混合機(昭和化学機械工作所製)を用いて混合末
とし、この混合末924gを打錠機(菊水製作所製)に
より打錠し、素錠を得た。
【0046】実施例11 実施例10で得られた素錠に、フィルムコーティング機
(フロイント社製)中で、参考例3で得られた下掛け被
覆剤を噴霧し、1錠当たり15mgの被覆を行い、参考
例2で得られた被覆剤を噴霧し、1錠当たり15mgの
被覆を行い、フィルムコーティング錠を得た。
【0047】参考例4 精製水1440gに酸化チタン48g、黄色三二酸化鉄
1.44gを分散させ、精製水2880gにヒドロキシ
プロピルメチルセルロース2910(TC−5)35
8.56gおよびマクロゴール6000 72gを溶解
し、それらを混合して、被覆剤を製した。
【0048】参考例5 精製水5400gにヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス2910(TC−5)600gを溶解し、下掛けの被
覆剤を製した。
【0049】実施例12 化合物A原末3.5g、D−マンニット847g、クロ
スカルメロースナトリウム 52.5gおよびアスコル
ビン酸ナトリウム52.5gを流動造粒乾燥機(パウレ
ック社製)に入れ、予熱混合し、ヒドロキシプロピルセ
ルロース31.5gを溶解した溶液525gをスプレー
して、造粒末を得た。得られた造粒末846gをパワー
ミル(昭和化学機械工作所製)を用いて整粒末とした。
得られた整粒末817.8gとトウモロコシデンプン1
21.8gおよびステアリン酸マグネシウム17.4g
を(ポリエチレン袋)タンブラー混合機(昭和化学機械
工作所製)を用いて混合末とし、この混合末924gを
打錠機(菊水製作所製)により打錠し、素錠を得た。
【0050】実施例13 実施例12で得られた素錠に、フィルムコーティング機
(フロイント社製)中で、参考例5で得られた下掛け被
覆剤を噴霧し、1錠当たり15mgの被覆を行い、参考
例4で得られた被覆剤を噴霧し、1錠当たり12mgの
被覆を行い、フィルムコーティング錠を得た。
【0051】実施例14 実施例12で得られた素錠に、フィルムコーティング機
(フロイント社製)中で、参考例4で得られた被覆剤を
噴霧し、1錠当たり12mgの被覆を行い、フィルムコ
ーティング錠を得た。
【0052】実験例2 実施例1で製造した製剤をガラス瓶に入れキャップをし
た密栓状態で60℃に2週間保存した後に、化合物Aの
含量および類縁物質量を測定した。同時に実施例1で製
造した製剤に使用した原薬も同様の形態および保存条件
で保存した後に、含量および類縁物質量を測定し、製剤
との安定性の比較をおこなった。化合物Aの含量および
類縁物質の測定は、下記の条件で、HPLC法によって
行った。 溶媒:水/アセトニトリル混液(4:6) 測定波長:287nm カラム:XTerra MS C18 3.5μm
4.6mm x 150mm(Waters社製) 移動相:10mM酢酸アンモニウム溶液/アセトニトリ
ル混液(4:3)及びアセトニトリル/10mM酢酸ア
ンモニウム溶液混液(9:1)によるグラジェント オーブン温度:40℃付近 その結果、表1に示すように、製剤化することにより、
含量変化には大きな差は認められないが、類縁物質の増
加が顕著に抑制され、安定性が向上することが確認され
た。
【表1】
【0053】実験例3 実施例5で製造したアスコルビン酸ナトリウムを含有し
ない1mg製剤および実施例7で製造したアスコルビン
酸ナトリウムを含有する1mg製剤を真空乾燥し、炭酸
カリウム飽和塩溶液を含んだデシケータ内で3日間調湿
した。それぞれの製剤の平衡水分値(ERH)を以下の
方法で測定した。その結果は、それぞれ3.0%、3.
4%であった。 (製剤平衡水分の測定方法)5錠〜30錠の素錠または
フィルムコーティング錠を使い、20〜25℃の環境下
でRotronic Hygroskop DT(ロトロニック社製)を用い
て測定した。これらの製剤をガラス瓶に入れ、キャップ
をし、密栓状態で40℃に1ヶ月間保存した後に、含量
および類縁物質量を測定した。化合物Aの含量の測定
は、溶媒に水/アセトニトリル混液(4:6)を用いた
ことを除き、実験例2における測定方法と同じ方法で行
った。また、類縁物質の測定は、実験例3における測定
方法と同じ方法で行った。なお類縁物質Aについては、
測定上アスコルビン酸ナトリウムと分離できなかったた
め、評価しなかった。その結果、表2に示すように、ア
スコルビン酸ナトリウムを配合した製剤は、含量の低下
もなく、また類縁物質の増加も認められなかった。さら
に、両製剤は同一の原薬を使用しており、製造直後の類
縁物質量の比較から、製剤製造中の主薬の分解もアスコ
ルビン酸ナトリウムを配合することで低減し、安定化が
図られていることが確認された。
【表2】 使用した原薬の類縁物質AからFの量は、下記のとおり
であった。 類縁物質A:0.31%、類縁物質B:0.08%、類
縁物質C:0.40%、 類縁物質D:0.43%、類縁物質E:0.08%、類
縁物質F:2.69%
【0054】実験例4 実施例5で製造した1mg製剤を真空乾燥した。その一
部は炭酸カリウム飽和塩溶液を含んだデシケータ内で3
日間調湿した。それぞれの製剤の平衡水分値(ERH)
を上記の方法で測定した。その結果は、真空乾燥品は
3.0%、調湿品は46.6%であった。このものをそ
れぞれガラス瓶に入れ、キャップをし、密栓状態で40
℃に1ヶ月保存した後に含量および類縁物質を測定し
た。化合物Aの含量および類縁物質の測定は、実験例3
と同じ方法で行った。なおその結果、表3に示すように
ERH10%以下の製剤に比較してERH10%以上の
製剤では、含量の低下が少なく、類縁物質の増加も少な
かった。
【表3】
【0055】実験例5 実施例13で製造したアンカーコートを施した後に通常
のフィルムコーティングをしたフィルムコーティング錠
および実施例14で製造した通常のフィルムコーティン
グしたフィルムコーティング錠をガラス瓶に入れ、開栓
状態で40℃/75%RH、3ヵ月間保存した後、含量
および類縁物質量を測定した。化合物Aの含量および類
縁物質の測定は、実験例3と同じ方法で行った。なおな
お、類縁物質Aについては、測定上アスコルビン酸ナト
リウムと分離できなかったため、評価しなかった。その
結果、表4に示すように、アンカーコートを施すことに
よって、含量の低下が少なく、類縁物質の増加も少なく
なった。
【表4】
【0056】実験例6 実施例5で製造した製剤を真空乾燥した。その製剤の平
衡水分値(ERH)を上記の方法で測定した。その結果
は、3.0%であった。真空乾燥した製剤をガラス瓶に
入れ、一種はそのままキャップをし、もう一種はさらに
容器内を窒素ガスで置換した状態でキャップをし、密栓
状態でそれぞれ40℃、1ヵ月間保存した後に、含量お
よび類縁物質量を測定した。化合物Aの含量および類縁
物質の測定は、実験例3と同じ方法で行った。なおその
結果、表5に示すように、窒素置換したものは有意に含
量の低下はなく、また類縁物質量の増加は認められなか
った。
【表5】
【0057】実験例7 実施例5で製造した製剤を真空乾燥した。その製剤の平
衡水分値(ERH)を上記の方法で測定した。その結果
は、3.0%であった。真空乾燥した製剤をガラス瓶に
入れ、一種はそのままキャップをし、もう一種はさらに
脱酸素剤(エージレス(Z−20PT):三菱ガス化学
社製)を入れ、キャップをし、密栓状態でそれぞれ40
℃、1ヵ月間保存した後に、含量および類縁物質を測定
した。化合物Aの含量および類縁物質の測定は、実験例
3と同じ方法で行った。なおその結果、表6に示すよう
に、脱酸素剤エージレス(Z−20PT)を同封した保
存形態では含量の低下を認めず、顕著な類縁物質の増加
も認めなかった。
【表6】
【0058】実験例8 実施例12で製造した素錠および実施例13で製造した
アンカーコートを施した後に通常のフィルムコーティン
グをしたフィルムコーティング錠ならびにアルミ箔で覆
い遮光した両製剤を、耐光試験機(スガ試験機社製)を
用い、キセノンランプ10万ルクスの照度で12時間光
を照射(積算で120万ルックス・時間)した後、含量
および類縁物質量を測定した。化合物Aの含量および類
縁物質の測定は、実験例2と同じ方法で行った。なお類
縁物質Aについては、測定上アスコルビン酸ナトリウム
と分離できなかったため、評価しなかった。その結果、
表7に示すようにフィルム錠とすることで,含量の低下
および類縁物質量の増加が抑制された。
【表7】
【0059】実験例9 実施例7で製造したアスコルビン酸ナトリウムを含有す
る1mg製剤および実施例9で製造したアスコルビン酸
ナトリウムを含有する100mg製剤を真空乾燥し、炭
酸カリウム飽和塩溶液を含んだデシケータ内で3日間調
湿した。それぞれの製剤の平衡水分値(ERH)を上記
の方法で測定した。その結果は、それぞれ46.2%、
44.5%であった。それらの製剤をそれぞれガラス瓶
に入れさらに脱酸素剤(エージレス(Z−20PT):
三菱ガス化学社製)を入れ、キャップをし、密栓状態
で、40℃、1ヶ月間保存した後に、含量および類縁物
質量を測定した。化合物Aの含量および類縁物質の測定
は、実験例3と同じ方法で行った。保存後の平衡水分値
(ERH)はそれぞれ65.3%、65.1%であっ
た。その結果、表8に示すように含量の低下および類縁
物質量の増加はほとんど認められず安定であった。ま
た、それぞれの製剤を、ガラス瓶に入れ、キャップを
し、密栓状態とし、室温で保管(23〜28℃)し、毎
日開栓し、1錠ずつ取り出し、再度キャップを施こす操
作を21日間おこなった。21日目に取り出した製剤の
含量および類縁物質量を測定した。このときの平衡水分
値(ERH)はそれぞれ42.0%、38.3%であっ
た。その結果、表9に示すように、含量の低下および類
縁物質量の増加はわずかであり、開栓後も安定な製剤で
あることが確認された。なお、これら評価では顕著な変
化を示す類縁物質C、D、Fについて評価した。
【表8】
【表9】
【0060】実験例10 実施例7で製造したアスコルビン酸ナトリウムを含有す
る1mg製剤および実施例9で製造したアスコルビン酸
ナトリウムを含有する100mg製剤を真空乾燥し、炭
酸カリウム飽和塩溶液を含んだデシケータ内で3日間調
湿した。それぞれの製剤の平衡水分値(ERH)を上記
の方法で測定した。その結果は、それぞれ46.2%、
44.5%であった。それらの製剤をそれぞれガラス瓶
に入れさらに容器内を窒素ガスで置換した状態でキャッ
プをし、密栓状態でそれぞれ40℃、1ヶ月保存した後
に、含量および類縁物質を測定した。化合物Aの含量お
よび類縁物質の測定は、実験例3と同じ方法で行った。
その結果、表10に示すように保存後の含量および類縁
物質の変化はほとんどなく安定であることが確認され
た。なお、この評価では顕著な変化を示す類縁物質C、
D、Fについて評価した。
【表10】
【0061】実験例11 実施例5で製造したアスコルビン酸ナトリウム無添加の
1mg製剤および実施例11で製造したアスコルビン酸
ナトリウム無添加の100mg製剤を真空乾燥し、炭酸
カリウム飽和塩溶液を含んだデシケータ内で3日間調湿
した。それぞれの製剤の平衡水分値(ERH)を上記の
方法で測定した。その結果は、それぞれ46.6%、3
7.4%であった。それらの製剤をそれぞれガラス瓶に
入れ、さらに脱酸素剤(エージレスZ−20PT:三菱
ガス化学社製)を入れ、キャップをし、密栓状態で、4
0℃、1ヶ月保存した後に、含量および類縁物質を測定
した。化合物Aの含量および類縁物質の測定は、実験例
3と同じ方法で行った。保存後の平衡水分値(ERH)
はそれぞれ65.2%、66.9%であった。その結
果、表11に示すように保存後の含量および類縁物質の
変化はほとんどなく安定であることが確認された。な
お、この評価では顕著な変化を示す類縁物質C、D、F
について評価した。
【表11】
【0062】実験例12 実施例5で製造したアスコルビン酸ナトリウム無添加の
1mg製剤および実施例11で製造したアスコルビン酸
ナトリウム無添加の100mg製剤を真空乾燥し、炭酸
カリウム飽和塩溶液を含んだデシケータ内で3日間調湿
した。それぞれの製剤の平衡水分値(ERH)を上記の
方法で測定した。その結果は、それぞれ46.6%、3
7.4%であった。それらの製剤をそれぞれガラス瓶に
入れさらに容器内を窒素ガスで置換した状態でキャップ
をし、密栓状態でそれぞれ40℃、1ヶ月保存した後
に、含量および類縁物質を測定した。化合物Aの含量お
よび類縁物質の測定は、実験例3と同じ方法で行った。
その結果、表12に示すように保存後の含量および類縁
物質の変化はほとんどなく安定であることが確認され
た。なお、この評価では顕著な変化を示す類縁物質C,
D,Fについて評価した。
【表12】
【0063】参考例6 精製水800gに酸化チタン45.0g、黄色三二酸化
鉄1.80gおよび三二酸化鉄1.80gを分散させ、
精製水1700gにヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス2910(TC−5)206.4gおよびマクロゴー
ル6000 45.0gを溶解し、それらと精製水20
0gを混合して、被覆剤を製した。
【0064】参考例7 精製水1350gにヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス2910(TC−5)150gを溶解し、下掛けの被
覆剤を製した。
【0065】実施例15 化合物A原末82.6g、D−マンニット4208.6
g、クロスカルメロースナトリウム240.0g、軽質
無水ケイ酸44.8gおよびアスコルビン酸ナトリウム
160.0gを流動造粒乾燥機(パウレック社製)に入
れ、予熱混合し、ヒドロキシプロピルセルロース22
4.0gを溶解した溶液3733.3gをスプレーし
て、造粒末を得た。得られた造粒末4495gをパワー
ミル(昭和化学機械工作所製)を用いて整粒末とした。
得られた整粒末4185gとクロスカルメロースナトリ
ウム225.5gおよびステアリン酸マグネシウム4
4.6gをタンブラー混合機(昭和化学機械工作所製)
を用いて混合末とし、この混合末4207.5gを打錠
機(菊水製作所製)により打錠し、素錠を得た。
【0066】実施例16 実施例15で得られた素錠に、フィルムコーティング機
(フロイント社製)中で、参考例7で得られた下掛け被
覆剤を噴霧し、1錠当たり15mgの被覆を行い、参考
例6で得られた被覆剤を噴霧し、1錠当たり15mgの
被覆を行い、フィルムコーティング錠を得た。
【0067】実施例17 実施例15で得られた素錠に、フィルムコーティング機
(フロイント社製)中で、参考例6で得られた被覆剤を
噴霧し、1錠当たり15mgの被覆を行い、フィルムコ
ーティング錠を得た。
【0068】実験例13 実施例16で製造したアンカーコートを施した後に通常
のフィルムコーティングをしたフィルムコーティング錠
および実施例17で製造した通常のフィルムコーティン
グしたフィルムコーティング錠をガラス瓶に入れ、その
ガラス瓶内に臭化ナトリウム飽和塩溶液を含んだ小型ガ
ラス瓶を入れ、容器内を窒素ガスで置換した状態でキャ
ップをし、密栓状態で40℃に2ヶ月間保存した後に、
化合物Aの含量および類縁物質量をHPLC法で測定し
た。化合物A及び類縁物質B〜Fの測定には、カラム:
XTerra MS C18 3.5μm 4.6mm
x 150mm(Waters社製)、移動相:10m
M酢酸アンモニウム溶液/アセトニトリル混液(4:
3)及びアセトニトリル/10mM酢酸アンモニウム溶
液混液(9:1)によるグラジェントを用いた。類縁物
質G及びHの測定には、カラム:CAPCELL PA
K C18 MG 5μm 4.6mm x 150mm
(資生堂製)、移動相:10mM酢酸アンモニウム溶液
/アセトニトリル混液(50:1)及びアセトニトリル
/10mM酢酸アンモニウム溶液混液(9:1)による
グラジェントを用いた。いずれも、測定波長:287n
m、オーブン温度:25℃付近、溶媒はアセトニトリル
/10mM酢酸アンモニウム溶液混液(7:3)を用い
て行った。類縁物質Aについては、新試験法により類縁
物質Gと類縁物質Hに分離できることが判った。製剤の平
衡水分値(ERH)を以下の方法で測定した。その結果
は、実施例16で製造した製剤がinitial23.3%、
保存後53.9%、実施例17で製造した製剤がinitia
l25.0%、保存後51.7%であった。 (製剤平衡水分の測定方法)5錠〜30錠の素錠または
フィルムコーティング錠を使い、20〜25℃の環境下
でRotronic Hygroskop DT(ロトロニック社製)を用い
て測定した。その結果、表13に示すように、アンカー
コートの有無による残存率、類縁物質増減の差は認めら
れなかった。
【表13】
【0069】実施例18 化合物A原末1315g、D−マンニット2297g、
クロスカルメロースナトリウム195gおよびアスコル
ビン酸ナトリウム130gを流動造粒乾燥機(パウレッ
ク社製)に入れ、予熱混合し、ヒドロキシプロピルセル
ロース130gを溶解した溶液2600gをスプレーし
て、造粒末を得た。得られた造粒末をパワーミル(昭和
化学機械工作所製)を用いて整粒末とした。得られた整
粒末930gとクロスカルメロースナトリウム50.1
gおよびステアリン酸マグネシウム9.9gを混合し、
この混合末全量を打錠機(菊水製作所製)により打錠
し、素錠を得た。
【0070】実施例19 実施例18で得られた素錠に、フィルムコーティング機
(フロイント社製)中で、参考例6で得られた被覆剤を
噴霧し、1錠当たり15mgの被覆を行い、フィルムコ
ーティング錠を得た。
【0071】実験例14 実施例19で製造した製剤をガラス瓶に入れ、そのガラ
ス瓶内に酢酸カリウム飽和塩溶液を含んだ小型ガラス瓶
を入れ、容器内を窒素ガスで置換した状態でキャップを
し、密栓状態で40℃に2ヶ月間保存した後に、含量お
よび類縁物質量を測定した。含量および類縁物質の測定
は、実験例12と同じ方法で行った。類縁物質Aについ
ては、新試験法により類縁物質Gと類縁物質Hに分離でき
ることが判った。製剤の平衡水分値(ERH)を以下の
方法で測定した。その結果は、initial17.3%、保
存後19.5%であった。 (製剤平衡水分の測定方法)5錠〜30錠の素錠または
フィルムコーティング錠を使い、20〜25℃の環境下
でRotronic Hygroskop DT(ロトロニック社製)を用い
て測定した。その結果、表14に示すように、含量の低
下、類縁物質の増加は、認められなかった。
【表14】
【0072】参考例8 精製水1600gに酸化チタン90.0g、黄色三二酸
化鉄3.60gおよび三二酸化鉄3.60gを分散さ
せ、精製水3400gにヒドロキシプロピルメチルセル
ロース2910(TC−5)412.8gおよびマクロ
ゴール600090.0gを溶解し、それらと精製水4
00gを混合して、被覆剤を製した。
【0073】実施例20 化合物A原末407g、D−マンニット3994g、ク
ロスカルメロースナトリウム240gおよびアスコルビ
ン酸ナトリウム160gを流動造粒乾燥機(パウレック
社製)に入れ、予熱混合し、ヒドロキシプロピルセルロ
ース160gを溶解した溶液3200gをスプレーし
て、造粒末を得た。得られた造粒末4588gをパワー
ミル(昭和化学機械工作所製)を用いて整粒末とした。
以上の操作を2バッチ実施し、得られた整粒末8742
gとクロスカルメロースナトリウム471gおよびステ
アリン酸マグネシウム93.1gをタンブラー混合機
(昭和化学機械工作所製)を用いて混合末とし、この混
合末8976gを打錠機(菊水製作所製)により打錠
し、素錠を得た。
【0074】実施例21 実施例20で得られた素錠に、フィルムコーティング機
(フロイント社製)中で、参考例8で得られた被覆剤を
噴霧し、1錠当たり15mgの被覆を行い、フィルムコ
ーティング錠を得た。
【0075】実施例22 化合物A原末1626g、D−マンニット2774g、
クロスカルメロースナトリウム240gおよびアスコル
ビン酸ナトリウム160gを流動造粒乾燥機(パウレッ
ク社製)に入れ、予熱混合し、ヒドロキシプロピルセル
ロース160gを溶解した溶液3200gをスプレーし
て、造粒末を得た。得られた造粒末4588gをパワー
ミル(昭和化学機械工作所製)を用いて整粒末とした。
以上の操作を2バッチ実施し、得られた整粒末8742
gとクロスカルメロースナトリウム471gおよびステ
アリン酸マグネシウム93.1gをタンブラー混合機
(昭和化学機械工作所製)を用いて混合末とし、この混
合末8976gを打錠機(菊水製作所製)により打錠
し、素錠を得た。
【0076】実施例23 実施例22で得られた素錠に、フィルムコーティング機
(フロイント社製)中で、参考例8で得られた被覆剤を
噴霧し、1錠当たり15mgの被覆を行い、フィルムコ
ーティング錠を得た。
【0077】
【発明の効果】本発明によれば、酸素に不安定な含窒素
縮合複素環化合物、特に上記の化合物(I)または(I
I)を安定化した安定な製剤を得ることができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 25/16 A61P 25/16 25/18 25/18 25/28 25/28 B65D 81/20 B65D 81/20 C F 81/26 81/26 S Fターム(参考) 3E067 AA05 AA11 AB81 BA02A BA03A BA12A BB08A BB14A CA06 EE21 EE25 EE27 FB11 GA19 GB13 GD10 4C076 AA30 AA31 AA36 AA53 BB01 CC01 DD29 DD38 DD41 DD59Q EE23 EE32 FF27 FF51 FF65 GG16 4C086 AA01 AA02 BC10 GA02 GA07 MA01 MA02 MA04 MA05 MA07 MA34 MA52 NA03 ZA02 ZA15 ZA16 ZA18 ZA22 ZA94

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸素に不安定な含窒素縮合複素環化合物
    を含有する固形組成物であって、[1]平衡水分量が1
    0%以上に保持すること、および/または[2]アスコ
    ルビン酸もしくはその塩を配合することにより安定化さ
    れた固形組成物。
  2. 【請求項2】 含窒素縮合複素環化合物が、式 【化1】 〔式中、A環は置換基を有していてもよいベンゼン環
    を、B環はD以外に、ハロゲン、置換されていてもよい
    複素環または置換されていてもよい炭化水素基で置換さ
    れていてもよい4〜7員含窒素複素環を示し、Dは水素
    原子、置換されていてもよく、かつ縮合環を有していて
    もよい複素環基または置換されていてもよい炭化水素基
    を示す。〕で表される化合物またはその塩である請求項
    1記載の固形組成物。
  3. 【請求項3】 含窒素縮合複素環化合物がイソインドリ
    ン化合物である請求項1記載の固形組成物。
  4. 【請求項4】 含窒素縮合複素環化合物が(R)−
    (+)−5,6−ジメトキシ−2−[2,2,4,6,
    7−ペンタメチル−3−(4−メチルフェニル)−2,
    3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]イソイン
    ドリン、(R)−(+)−5,6−ジメトキシ−2−
    [2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−(1−メチ
    ルエチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフ
    ラン−5−イル]イソインドリン、(R)−(+)−
    5,6−ジメトキシ−2−[2,2,4,6,7−ペン
    タメチル−3−(4−ブロモフェニル)−2,3−ジヒ
    ドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]イソインドリンま
    たはその塩である請求項3記載の固形組成物。
  5. 【請求項5】 遮光フィルムコーティングされている請
    求項2記載の固形組成物。
  6. 【請求項6】 遮光剤を含まないフィルムコーティング
    を予め施されている請求項5記載の固形組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6いずれか1項記載の固形組
    成物を、酸素透過を抑制した包装、ガス置換包装、真空
    包装および脱酸素剤封入包装から選択される1または2
    以上の包装形態で包装してなる包装製品。
  8. 【請求項8】 式 【化2】 〔式中、A環は置換基を有していてもよいベンゼン環
    を、B環はD以外に、ハロゲン、置換されていてもよい
    複素環または置換されていてもよい炭化水素基で置換さ
    れていてもよい4〜7員含窒素複素環を示し、Dは水素
    原子、置換されていてもよく、かつ縮合環を有していて
    もよい複素環基または置換されていてもよい炭化水素基
    を示す。〕で表される化合物またはその塩、およびアス
    コルビン酸またはその塩を含有し、フィルムコーティン
    グを予め施すことなしに遮光フィルムコーティングされ
    てあり、平衡水分量が10%以上である固形組成物が、
    窒素置換包装されてなる包装製品。
  9. 【請求項9】 酸素に不安定な含窒素縮合複素環化合物
    を含む固形組成物の安定化方法であって、[1]該固形
    組成物の平衡水分量を10%以上に保持すること、
    [2]該固形組成物にアスコルビン酸もしくはその塩を
    配合すること、および/または[3]該固形組成物を、
    酸素透過を抑制した包装、ガス置換包装、真空包装およ
    び脱酸素剤封入包装から選択される1もしくは2以上の
    包装形態で包装することを含む方法。
  10. 【請求項10】 含窒素縮合複素環化合物が、式 【化3】 〔式中、A環は置換基を有していてもよいベンゼン環
    を、B環はD以外に、ハロゲン、置換されていてもよい
    複素環または置換されていてもよい炭化水素基で置換さ
    れていてもよい4〜7員含窒素複素環を示し、Dは水素
    原子、置換されていてもよく、かつ縮合環を有していて
    もよい複素環基または置換されていてもよい炭化水素基
    を示す。〕で表される化合物またはその塩である請求項
    9記載の方法。
  11. 【請求項11】 含窒素縮合複素環化合物がイソインド
    リン化合物である請求項9記載の方法。
  12. 【請求項12】 含窒素縮合複素環化合物が(R)−
    (+)−5,6−ジメトキシ−2−[2,2,4,6,
    7−ペンタメチル−3−(4−メチルフェニル)−2,
    3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]イソイン
    ドリン、(R)−(+)−5,6−ジメトキシ−2−
    [2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−(1−メチ
    ルエチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフ
    ラン−5−イル]イソインドリン、(R)−(+)−
    5,6−ジメトキシ−2−[2,2,4,6,7−ペン
    タメチル−3−(4−ブロモフェニル)−2,3−ジヒ
    ドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]イソインドリンま
    たはその塩である請求項9記載の安定化方法。
  13. 【請求項13】 [1]酸素に不安定な化合物、および
    [2]該化合物よりも酸化され難い酸化防止剤を含有
    し、平衡水分量が10%以上に保持されている、安定化
    された固形組成物。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の組成物を、酸素透過
    を抑制した包装、ガス置換包装、真空包装および脱酸素
    剤封入包装から選択される1もしくは2以上の包装形態
    で包装してなる包装製品。
  15. 【請求項15】 酸素に不安定な化合物を含有する固形
    組成物の安定化方法であって、[1]該組成物の平衡水
    分量を10%以上に保持すること、[2]該組成物に該
    化合物よりも酸化され難い酸化防止剤を配合すること、
    および/または[3]該固形組成物を、酸素透過を抑制
    した包装、ガス置換包装、真空包装および脱酸素剤封入
    包装から選択される1もしくは2以上の包装形態で包装
    することを含む方法。
JP2002366133A 2001-12-19 2002-12-18 酸素に不安定な化合物を含有する固形組成物およびその安定化方法 Expired - Fee Related JP4394873B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002366133A JP4394873B2 (ja) 2001-12-19 2002-12-18 酸素に不安定な化合物を含有する固形組成物およびその安定化方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-386309 2001-12-19
JP2001386309 2001-12-19
JP2002366133A JP4394873B2 (ja) 2001-12-19 2002-12-18 酸素に不安定な化合物を含有する固形組成物およびその安定化方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003246733A true JP2003246733A (ja) 2003-09-02
JP4394873B2 JP4394873B2 (ja) 2010-01-06

Family

ID=28676880

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002366133A Expired - Fee Related JP4394873B2 (ja) 2001-12-19 2002-12-18 酸素に不安定な化合物を含有する固形組成物およびその安定化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4394873B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004035052A1 (ja) * 2002-10-16 2004-04-29 Takeda Pharmaceutical Company Limited 安定な固形製剤
JP2005259360A (ja) * 2004-03-09 2005-09-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 固体高分子電解質燃料電池
WO2005097070A1 (ja) * 2004-04-08 2005-10-20 Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. 安定性の向上した固形製剤およびその製造方法
WO2006075502A1 (ja) * 2004-12-24 2006-07-20 Kaneka Corporation 還元型補酵素q10を含有する固形製剤及びその製造方法
JP2008543755A (ja) * 2005-06-10 2008-12-04 イーライ リリー アンド カンパニー チエノピリジン系血小板凝集阻害剤を含有する製剤
WO2011102364A1 (ja) * 2010-02-22 2011-08-25 東洋炭素株式会社 容器入りフラーレン及びその製造方法並びにフラーレンの保存方法
JPWO2010107081A1 (ja) * 2009-03-19 2012-09-20 第一三共株式会社 包装により安定保存された固形製剤
JP2015529243A (ja) * 2012-09-20 2015-10-05 エスケー ケミカルズ カンパニー, リミテッドSk Chemicals Co., Ltd. リバスティグミンの安定性が改善した医薬品
JP2018100271A (ja) * 2016-12-21 2018-06-28 ニプロ株式会社 固形製剤及び非晶質体の安定性を向上させる方法
US12042540B2 (en) 2018-06-14 2024-07-23 Kaneka Corporation Formulation comprising active pharmaceutical ingredient

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8697097B2 (en) 2002-10-16 2014-04-15 Takeda Pharmaceutical Company Limited Stable solid preparations
US9265730B2 (en) 2002-10-16 2016-02-23 Takeda Pharmaceutical Company Limited Stable solid preparations
US8697094B2 (en) 2002-10-16 2014-04-15 Takeda Pharmaceutical Company Limited Stable solid preparations
WO2004035052A1 (ja) * 2002-10-16 2004-04-29 Takeda Pharmaceutical Company Limited 安定な固形製剤
JP2005259360A (ja) * 2004-03-09 2005-09-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 固体高分子電解質燃料電池
JPWO2005097070A1 (ja) * 2004-04-08 2007-08-16 協和醗酵工業株式会社 安定性の向上した固形製剤およびその製造方法
WO2005097070A1 (ja) * 2004-04-08 2005-10-20 Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. 安定性の向上した固形製剤およびその製造方法
WO2006075502A1 (ja) * 2004-12-24 2006-07-20 Kaneka Corporation 還元型補酵素q10を含有する固形製剤及びその製造方法
JP2008543755A (ja) * 2005-06-10 2008-12-04 イーライ リリー アンド カンパニー チエノピリジン系血小板凝集阻害剤を含有する製剤
JPWO2010107081A1 (ja) * 2009-03-19 2012-09-20 第一三共株式会社 包装により安定保存された固形製剤
JP2014139256A (ja) * 2009-03-19 2014-07-31 Daiichi Sankyo Co Ltd 包装により安定保存された固形製剤
GB2492683A (en) * 2010-02-22 2013-01-09 Toyo Tanso Co Container-enclosed fullerene, method of manufacturing the same, and method of storing fullerene
US8524339B2 (en) 2010-02-22 2013-09-03 Toyo Tanso Co., Ltd. Container-enclosed fullerene, method of manufacturing the same, and method of storing fullerene
WO2011102364A1 (ja) * 2010-02-22 2011-08-25 東洋炭素株式会社 容器入りフラーレン及びその製造方法並びにフラーレンの保存方法
JP2011168463A (ja) * 2010-02-22 2011-09-01 Toyo Tanso Kk 容器入りフラーレン及びその製造方法並びにフラーレンの保存方法
JP2015529243A (ja) * 2012-09-20 2015-10-05 エスケー ケミカルズ カンパニー, リミテッドSk Chemicals Co., Ltd. リバスティグミンの安定性が改善した医薬品
JP2018100271A (ja) * 2016-12-21 2018-06-28 ニプロ株式会社 固形製剤及び非晶質体の安定性を向上させる方法
JP7098925B2 (ja) 2016-12-21 2022-07-12 ニプロ株式会社 固形製剤及び非晶質体の安定性を向上させる方法
US12042540B2 (en) 2018-06-14 2024-07-23 Kaneka Corporation Formulation comprising active pharmaceutical ingredient

Also Published As

Publication number Publication date
JP4394873B2 (ja) 2010-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20050118202A1 (en) Solid compositions containing compounds unstable to oxygen and method for stabilization thereof
EP1949902B1 (en) USE OF COMBINATION OF ANTI-ANGIOGENIC SUBSTANCE AND c-kit KINASE INHIBITOR
US6187340B1 (en) Stabilized pharmaceutical preparation
DK2468281T3 (en) Quinolinderivatholdig pharmaceutical composition
KR100866720B1 (ko) 항치매 약물의 안정화 방법
JP5600747B2 (ja) 口腔内分散性製剤
KR20210052471A (ko) 신규한 방법
JPWO2016136849A1 (ja) 固形製剤
JP3689104B2 (ja) 安定な経口用固形医薬組成物
JP4394873B2 (ja) 酸素に不安定な化合物を含有する固形組成物およびその安定化方法
KR20240095429A (ko) Rock2 억제제의 나노결정 제제 및 이의 제조방법
JP4730985B2 (ja) 安定化された医薬製剤
EP2310385B1 (en) Solid pharmaceutical composition
KR102206104B1 (ko) 실로도신을 포함하는 과립물, 및 이를 포함하는 약학적 조성물 및 제형
JPWO2006132360A1 (ja) 糖衣製剤
JP6230626B2 (ja) ベンゾチアゾロン化合物を含む製剤
US8426461B2 (en) Orally dispersible tablet
KR102885257B1 (ko) 몬테루카스트 또는 이의 약학적으로 허용가능한 염 및 레보세티리진 또는 이의 약학적으로 허용가능한 염을 함유하는 안정성이 개선된 필름코팅 정제
WO2020111089A1 (ja) 医薬組成物
JP2016155777A (ja) モンテルカスト又はその塩を含む組成物
JPWO2007007656A1 (ja) チアゾリジンジオン化合物を含有する医薬組成物
KR20190034140A (ko) 광안정성이 향상된 고형 제제
EP3601278B1 (en) Crystalline form of masitinib
WO2006006691A2 (en) Solid dispersion of a p38 map kinase inhibitor
US20190290631A1 (en) Pharmaceutical composition comprising rapamycin or derivative thereof

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20051018

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090609

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090707

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090804

A521 Written amendment

Effective date: 20090902

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091006

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091016

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121023

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121023

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121023

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121023

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131023

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131023

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees