JP2003247171A - 防塵衣用素材およびそれを用いてなる防塵衣 - Google Patents
防塵衣用素材およびそれを用いてなる防塵衣Info
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Abstract
を具備し、かつ洗濯耐久性に優れた防塵衣用素材および
それを用いてなる防塵衣を提供する。 【解決手段】総繊維繊度110dtex以下かつ単繊維
繊度1.5dtex以上の合成繊維および導電性繊維を
用いてなり、次式で示されるカバーファクター(CF)
が600以下である編地の少なくとも片面に合成樹脂皮
膜を有することを特徴とする防塵衣用素材。 編地のCF={(D)1/2 ×M}+{(D)1/2 ×N} CF:カバーファクター D :地部構成糸の繊度(dtex) M :ウエル密度(ループ個数/2.54cm) N :コース密度(ループ個数/2.54cm)
Description
布帛の少なくとも片面に合成樹脂皮膜を有し、優れた制
電性と防塵特性を有する防塵衣用素材およびその素材を
使用した防塵衣に関するものである。
食品加工や医療技術の進展により、製造現場や医療現場
における微細な粉塵や細菌、また静電気が障害となるた
め、それら現場環境のクリーン化が進められている。そ
の一環として、クリーンな環境に対応できる防塵衣、無
塵衣、無菌衣等の開発が進められている。一般的には、
防塵衣や無塵衣、無菌衣(以下、「防塵衣」と総称す
る)用素材には、形態安定性、機械強度、耐薬品性、耐
熱性、洗濯耐久性に優れていることから、ポリエステル
長繊維が中心的に使用されている。しかし、ポリエステ
ル長繊維のみでは制電性が不良であるため、カーボンブ
ラックや導電性金属酸化物の微粒子を重合体に含有させ
た導電成分を複合した導電糸を併用した織物が用いられ
ている。かかる従来の技術において、防塵性能、制電性
能を有する防塵衣が提供されている。
機器や精密機器や医薬産業等において精密度が向上し、
わずかな塵埃が付着しても問題になる場合が多くなり、
より高い防塵性能や制電性が要求されている。
のポリエステル長繊維と導電糸を併用した防塵衣用織物
のみでは達成できない高度な防塵特性を有する防塵衣用
素材および防塵衣を提供するものである。
に、本発明は以下の構成を採用する。
かつ単繊維繊度1.5dtex以上の合成繊維および導
電性繊維を用いてなり、次式で示されるカバーファクタ
ー(CF)が600以下である編地の少なくとも片面に
合成樹脂皮膜を有することを特徴とする防塵衣用素材で
ある。
{(D)1/2 ×N} CF:カバーファクター D :地部構成糸の繊度(dtex) M :ウエル密度(ループ個数/2.54cm) N :コース密度(ループ個数/2.54cm) また、総繊維繊度110dtex以下かつ単繊維繊度
1.5dtex以上の合成繊維および導電性繊維を用い
てなり、次式で示されるカバーファクター(CF)が1
800以下である織物の少なくとも片面に合成樹脂皮膜
を有することを特徴とする防塵衣用素材である。
{(D2)1/2 ×N} CF:カバーファクター D1:地部構成タテ糸の繊度(dtex) M :タテ糸密度(本/2.54cm) D2:地部構成ヨコ糸の繊度(dtex) N :ヨコ糸密度(本/2.54cm)
いてさらに具体的に説明する。
性繊維を含む布帛の少なくとも片面に合成樹脂から成る
皮膜を有するものである。
ド、ポリエステル、ポリアクリルニトリル系、ポリエチ
レン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリ塩化
ビニル等の繊維形成性合成重合体からなるものが含まれ
る。耐洗濯性、寸法安定性、形態保持性に優れることか
ら、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリ
エステルが好ましい。また、繊維のなかでも発塵性が低
く、強度に優れる点から長繊維であることが好ましい。
透けないように透明度を制御するために酸化チタン等の
セラミック粉末を含有させたり、制電性向上のため繊維
内部にポリエーテルとポリアミドとのブロック共重合体
であるブロックポリエーテルポリアミド等の制電剤を分
散させてもよい。仮ヨリ加工等の糸加工を施しても何ら
問題なく、断面形状も特に限定されない。
ンブラック、または銀微粒子、銅微粒子、アルミ微粒子
等の金属微粒子および酸化第2錫、酸化亜鉛、酸化イン
ジウム等の金属酸化物を主体とする微粒子、または導電
性酸化物をコーティングした微粒子等の導電性微粒子を
含むものである。導電性微粒子は重合体の中に混合さ
れ、繊維形成性重合体と共に導電性複合繊維を構成す
る。ここで、繊維形成性重合体としては、ポリアミド、
ポリエステル、ポリアクリルニトリル系、ポリエチレン
などのポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン
等が含まれるが、なかでも耐洗濯性、寸法安定性、形態
保持性に優れたポリエチレンテレフタレート、ポリトリ
メチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート
などのポリエステルが好ましい。また、繊維のなかでも
発塵性が低く、強度に優れる点から長繊維であることが
好ましい。
の繊維形成性重合体と同種の重合体を使用できる。導電
性微粒子を含有する重合体と繊維形成性重合体は異種の
重合体から構成されてもよいが、同種の重合体から構成
されている方が層間の接着性が良好になるので好まし
い。
製糸性や糸強度を適切なものとする観点から、好ましく
は粒径1μm以下のもの、より好ましくは粒径0.1μ
m以下のものが用いられる。導電性微粒子の含有量は、
同様の理由から、導電性微粒子を含有する重合体に対し
て20〜80重量%の範囲にあることが好ましい。ま
た、導電性複合長繊維における導電性微粒子を含有する
重合体と繊維形成性重合体の体積比率は、導電性微粒子
を含有する重合体が繊維形成性重合体の1/2〜1/1
5の範囲が好ましい。
有する重合体を芯部に配置し、繊維形成性重合体を鞘部
に配置した芯鞘複合繊維である。ここで、導電性微粒子
を含有する重合体が芯部側に存在しかつその一部分が繊
維表面に露出したものは、除電効果に優れるので好まし
い。その露出面積が大きい程、除電効果が大きなるが、
一方で、例えば導電成分にカーボンブラックを用いる場
合には、導電性繊維の色彩が黒くなってくるので、織物
の色彩を考慮すると同時に、製糸時の口金汚れや糸切れ
を防ぐことより露出面積を0.5〜20%程度にするこ
とが好ましい。また、繊維表面には導電性微粒子の一部
が露出していることが好ましい。導電性微粒子の一部が
露出していることにより、さらに除電性能が高くなり、
かつ電気比抵抗が小さくなる。
例は、非重合性のガスのプラズマで処理するものであ
る。このプラズマ処理によって重合体はエッチングされ
るが、導電性微粒子はエッチングされないために、導電
性微粒子を含有する重合体の表面に導電性微粒子の一部
が露出するようになる。無論これに限られることなく、
いかなる方法でもかまわない。
型、Y型、T型、W型、扁平型、多角形型、多葉型、中
空型や不定形型などいかなる形状でもかまわない。ま
た、上述した芯部を形成する導電性微粒子を含有する重
合体は、前記同様にいかなる断面形状でもかまわなく、
繊維形成性重合体の中で独立した島として複数存在して
いてもかまわない。
るには、上述した導電性繊維と繊維形成性の合成重合体
よりなる繊維を合撚、空気交絡(インターレース)、引
き揃え等により混繊したものを用いることができる。
る糸とともに、ダイヤ柄、格子柄、ストライプ柄等のよ
うに一部の編み糸に導電性繊維の単独糸または導電性繊
維を有する混繊糸を使用して編物とすることができる。
丸編、経編などの編組織は特に限定されない。
タテ糸またはヨコ糸のいずれか、またはタテ糸およびヨ
コ糸の両方に導電性繊維の単独糸または導電性繊維を含
有する混繊糸を使用して織物とすることができる。平組
織、綾組織、朱子組織等の織組織は特に限定されない。
織物または編物において2〜10mmの間隔で使用する
ことが好ましい。さらに好ましくは3〜6mm間隔で使
用することにより、所望の制電性能が得られる。これよ
り間隔が狭いと使用する導電糸の量が多くなってコスト
が高くなる。また、間隔が広いと所望の制電性能が得ら
れ難い。
比率は、0.5〜12重量%が好ましく、さらに好まし
くは1〜8重量%である。導電性複合繊維の占める量が
これより多くなると風合いが粗硬化するとともに、導電
糸は比較的コストが高いため製造コストが高くなる。ま
たこれより少なくなると制電性が低下するので好ましく
ない。
導電糸を含有する混繊糸の総繊維繊度は110dtex
以下であり、かつそれらの単繊維繊度が1.5dtex
以上であることが重要である。本発明の防塵衣用素材
は、編地または織物の片面に合成樹脂からなる皮膜が積
層されるため、洗濯処理時の液通り性が悪く編織物を構
成する繊維の単繊維間に付着した微小な塵埃は流れ落ち
にくい。防塵衣の洗濯は、防塵衣に付着している塵埃を
落とすため洗濯処理した後、クリーンルームにて純水で
すすぎ処理を行い、次いで乾燥し、パッキングするクリ
ーン洗濯と呼ばれる処理を行っていることが一般的であ
り、微小な塵埃の付着も作業の妨げとなる。単糸繊度が
1.5dより細くなると、塵埃が単糸間に付着し易くな
るのと同時に、クリーン洗濯で塵埃が落としにくくな
る。地部構成糸の単糸繊度は太い程好ましいが、太くな
りすぎると衣料としての風合いが粗硬になり、着用快適
性が悪くなるため10dtex以下が望ましい。塵埃の
付着およびクリーン洗濯での脱落性と着用快適性から単
繊維繊度は、2〜8dtexの範囲がより好ましい。
exより太いと風合いが硬くなり、着用快適性に劣るも
のとなる。細すぎると風合いが柔らかくなりすぎるため
総繊維繊度は30〜110dtexの範囲が好ましい。
1.5dtex以上とすることが重要であるが、導電糸
は編物または織物を構成する一部に使用されるものであ
り、太くても風合いはあまり粗硬にならないことから3
0dtex程度まで使用できる。
繊維形成性合成重合体よりなる繊維を合撚、空気交絡
(インターレース)、引き揃え等により混繊した混繊糸
として使用する場合も、総繊維繊度は地部構成糸と同様
に30〜110dtexの範囲が好ましい。また、導電
糸と混繊する繊維形成性合成重合体よりなる繊維も単繊
維繊度を1.5dtex以上とするが、地部混繊糸と同
様に塵埃の付着およびクリーン洗濯での脱落性と着用快
適性から単繊維繊度は2〜8dtexの範囲がより好ま
しく、総繊維繊度は導電糸の繊度を加えて30〜110
dtexの範囲とすることが好ましい。
皮膜に積層される編物の編地のカバーファクターが60
0以下であることが重要である。カバーファクターが低
いことにより、洗濯時の水通り性が良くなり、単繊維間
に付着した塵埃が落としやすい。編物のカバーファクタ
ーが600超であると単繊維間に付着した塵埃をクリー
ン洗濯で落としにくくなる。また300より小さくなる
と粗くなりすぎて衣料に適さなくなる。塵埃の付着およ
びクリーン洗濯での脱落性と着用快適性から編地のカバ
ーファクターは、350〜550の範囲がより好まし
く、編組織は特に限定されない。
物のカバーファクターが1800以下であることが重要
である。また1300より小さくなると粗くなりすぎ衣
料に適さなくなる。塵埃の付着およびクリーン洗濯での
脱落性と着用快適性から織物のカバーファクターは、1
400〜1700の範囲がより好ましく、織組織は特に
限定されない。
x以下で、かつ単繊維繊度が1.5dtex以上の繊維
を使用してカバーファクターの低い布帛を使用すること
により、皮膜が積層されていても、クリーン洗濯で布帛
に付着している塵埃が除去できるため、発塵量が極めて
少ない防塵衣に適した素材となりうるのである。
ート樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポ
リウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂等
からなる微多孔皮膜、無孔皮膜、微多孔皮膜に無孔皮膜
を積層した皮膜等、透湿性を有する皮膜であれば特に限
定なく用いることができる。なかでも皮膜にストレッチ
性があり、積層した編織物のストレッチ性の妨げになら
ないという観点から、ポリウレタンを主体とした微多孔
皮膜または無孔皮膜であることが好ましく、あるいはポ
リウレタンを主体とした微多孔皮膜と無孔皮膜を積層し
た皮膜であることが好ましい。微多孔皮膜の一例を挙げ
れば、ポリウレタン樹脂をジメチルホルムアミドに溶解
し、ナイフオーバーロールコーターで布帛にコーティン
グした後、水中に導き凝固させ、次いで乾燥させるとい
う、いわゆる湿式凝固法にてポリウレタン微多孔皮膜を
得ることができる。微多孔の孔径は3μm以下が塵埃を
通過させにくく好ましい。これより孔径が大きくなる
と、着用時に身体から発生した塵埃が防塵衣を通過して
防塵性能が低下する。
がキシリレンジイソシアネートであり、ソフトセグメン
トにポリテトラメチレングリコールを含むポリエーテル
系ポリウレタン樹脂をジメチルホルムアミドとメチルエ
チルケトンとの混合溶媒に溶解し、ポリウレタン樹脂溶
液を調整した後、架橋剤としてシアヌル骨格を有するヘ
キサメチレンジイソシアネートを添加した塗工液をナイ
フコーター等で布帛に塗工し、乾燥することで得られ
る。
膜は、上述の湿式凝固法にて布帛にポリウレタン微多孔
皮膜を積層した後、微多孔皮膜面に上述の無孔皮膜を作
製した塗工液をナイフオーバーロールコーター等で積層
塗工し、乾燥することで得られる。
コーティング法にて直接編物または織物に塗布積層して
もよく、また皮膜を予め離型紙の上に作製しておき、そ
の皮膜上にポリウレタン等から成る接着剤を点状または
線状、または全面に塗り、次いで編物または織物を積層
して接着するラミネート法も採用できる。加工性、コス
ト、性能等によって塗布積層方法を選択すればよく、一
般的には織物の場合はコーティング法を用い、編物の場
合はストレッチ性が高いためコーティング加工が難しい
ためラミネート法を用いるが、これらに限定されるもの
ではない。
クターを高くした高密度織物を使用することにより、身
体やインナーから発生する塵埃を通過させにくくしてい
るが、本発明の防塵衣素材は、皮膜を積層していること
により塵埃の通過性は格段に向上し、ほとんどの塵埃を
通過させることはない。
の蒸れ感を防ぐため、透湿性は4000g/m2・24
時間以上とすることが好ましい。透湿性は、より好まし
くは6000g/m2・24時間以上である。
孔皮膜、親水性樹脂からなる無孔皮膜、疎水性の樹脂に
親水性の樹脂を混合させた無孔皮膜を用いる方法、微多
孔皮膜に親水性の無孔皮膜を積層した皮膜などがある
が、これらに限定されるものではない。
0kV以下、粒径0.1μm以上の塵埃の発塵量が10
個/28l(1.0ft3)・100cm2以下にするこ
とが好ましい。摩擦帯電圧の測定法は後述する実施例で
詳しく述べるが、摩擦帯電圧が低い程、静電気が発生し
にくく塵埃が付着しにくくなると同時に、クリーンルー
ム内での作業時に、機器や製品に対する静電気障害が少
なくなる。前記した導電糸を用いることにより摩擦帯電
圧を低くすることができ、より好ましくは1.5kV以
下とする。発塵量は、測定法を後述する実施例において
詳しく述べるが、10個/28l(1.0ft3)・1
00cm2以下にすることは、摩擦帯電圧を低くして静
電気による塵埃の付着を少なくし、かつクリーン洗濯で
塵埃が落ちやすくすることでできる。8個/28l(f
t3)100cm2以下とすることがより好ましい。
製する際には、合成樹脂皮膜面が表になるように用いて
も、裏になるように用いてもかまわないが、合成樹脂皮
膜面が防塵衣の表になるように用い、編物または織物の
面が肌側になるように使用することにより、塵埃が付着
し易い布帛面が内側になり布帛は合成樹脂皮膜で覆われ
ているため塵埃が通過することなく発塵量がさらに少な
くなり、かつ肌面は布帛に覆われているため、着用快適
性に優れた防塵衣となる。
いわゆるトップス部分、腰から下のボトムス部分、胸部
などの一部分を合成樹脂皮膜面が防塵衣の表になるよう
に用いてもよく、またこれらのいくつかあるいは全部を
合成樹脂皮膜面が防塵衣の表になるように用いてもよ
く、使用される用途に応じて合成樹脂皮膜面が防塵衣の
表になるようにすればよい。
なくまた身体およびインナーから発生する塵埃を通過さ
せず、かつ優れた耐久性を有する防塵衣として用いるこ
とができ、なかでも電子部品、電子機器、精密機器、医
薬、医療機器、食品関係の製造工程における作業者に用
いられる防塵衣として特に最適なものである。
に説明する。なお、実施例中での性能評価は次の方法に
従った。
0.1μm以上の粒子が10個以下であるクリーンルー
ムにおいて、JIS B9932 光散乱式粒子計数機法
のシェーキング法に既定された条件に従い、回転数50
0rpm、回転角400度、上下動作14.5cm、サン
プルサイズ31cm×23cmのサンプルホルダーを持った
試験器を用い、作動5分間でJIS B9921に既定
される光散乱式粒子計数機によって、0.5μm以上の
粒子について計数し、布帛面積100cm2から発塵する
空気28リットル(1ft3)当たりの粒子数を算出す
る。なお、発塵量のテスト布は、予め空気中のホコリが
28リットル(1ft3 )当たり粒径0.1μm以上の
粒子が10個以下であるクリーンルームに併設されるラ
ンドリー洗濯機にて純水を使用し、40℃で10分すす
ぎ処理をした後、脱液、純水を入れ替え40℃で10分
すすぎ処理をした後、乾燥30分で一回処理した物を用
いる。
0803に規定の綿添付布を使用し測定して、サンプル
の布帛面と摩擦した。ただし、環境温湿度は20℃、3
0%RHとして測定した。
2g/l、過酸化水素水(35%工業用)3cc/l、
過炭酸ナトリウム1.5g/l、温度60±2℃、浴比
1:20で15分間洗濯し、その後、排水、脱水、水洗
を行い、脱水後、空気中のホコリが28リットル(1f
t3 )当たり粒径0.1μm以上の粒子が10個以下で
あるクリーンルームに併設されるランドリー洗濯機にて
純水を使用し、40℃で10分すすぎ処理をした後、脱
液、純水を入れ替え40℃で10分すすぎ処理をした
後、乾燥30分で処理したものを洗濯1回とした。ま
た、クリーンルーム室外へ出す場合には、クリーンルー
ム内でポリプロピレン製の袋に入れ密封した。 [実施例1]鞘成分に酸化チタン(TiO2)を2.2重
量%含むポリエチレンテレフタレートを使用し、同じく
酸化チタン2.2重量%含むポリエチレンテレフタレー
トに導電性カーボンブラックを40重量%混合し分散さ
せたカーボンブラック含有ポリエチレンテレフタレート
を導電成分として円型断面の中心部に芯成分として用
い、鞘と芯の複合比を10:1として溶融複合紡糸を行
ない、22dtex−4フィラメントの導電糸を得た。
ラメントの酸化チタン(TiO2)を2.2重量%含むポ
リエチレンテレフタレート円型断面糸を用い、上記導電
糸を挿入し28ゲージのシングルトリコット組織で編
み、次いで常法で白色に染色しウエル密度29ループ個
数/2.54cm、コース密度46ループ個数/2.5
4cmで導電糸をダイヤ柄で4mm間隔になる様に仕上
げた。
タフタにシリコーン系撥水剤を用いて撥水処理を施しカ
レンダーロールを用いて190℃にて圧力をかけカレン
ダーリングを行なった離型布上に処方1に示すポリウレ
タン溶液を150g/m2の割合でナイフオーバーロー
ルコーターを使用しコーティングした。次いでジメチル
ホルムアミド10重量%含有した水溶液を凝固層とする
浴槽中に30℃にて3分間浸漬してポリウレタン塗布液
を湿式凝固させ、次いで80℃の温湯にて10分間湯洗
し、140℃にて熱風乾燥して、離型布上にポリウレタ
ン微多孔皮膜を得た。
テル系ポリウレタン樹脂(有効成分70重量%)100
重量部、トリメチロールプロパン−トルイレンジイソシ
アネート(モル比1:3)付加物を15重量部および架
橋促進剤5重量部をキシロール60重量部に溶解した接
着剤液を30メッシュの格子状に彫刻したグラビアロー
ルを用いて35g/m2塗布し、100℃にて熱風乾燥
した。この接着剤塗布面に上述の編物を無張力の状態に
て貼り合わせ、マングルにて軽くニップ後、100℃の
熱風で10分間処理し、40℃で24時間熟成した後、
離型布を剥離し上述の編物に微多孔皮膜を積層したラミ
ネート品を得た。
を積層した防塵衣用素材のカバーファクターは497.
5であった。摩擦帯電圧、透湿度および発塵量について
洗濯耐久性を含めて評価した結果は、表1に示すように
防塵衣に適した素材であった。 (処方1)ポリウレタン樹脂(大日本インキ化学工業
(株)製のクリスボン8166(固形分25重量%)):
25部 フッ素系撥水剤:(明成化学(株)製のアサヒガードAG
650):5部 架橋剤(ブロックイソシアネート:大日本インキ化学工
業(株)製のバーノックD500):1部 スメクタイト(コープケミカル(株)製のルーセンタイト
STN):0.25部ジメチルホルムアミド:100部 [実施例2]実施例1で得られた導電糸に56dtex
−24フィラメントのセミダル(酸化チタン(TiO2)
2.2重量%含有)円形断面ポリエチレンテレフタレー
ト糸をZヨリで200T/mの合撚を施し導電糸を含有
する混繊糸とし、タテ糸16本に1本の割合で使用し
た。またよこ糸にもヨコ糸13本に1本の割合で使用し
た。地部構成糸として84dtex−36フィラメント
の円形断面ポリエチレンテレフタレート糸を使用して、
平組織でタテ密度91本/2.54cm、よこ密度72
本/2.54cmで製織した。次いで常法により精練・
リラックス(98℃×2分)、プレセット(180℃×
1分)し、白色で染色(125℃×30分)し乾燥(1
30℃×2分)した後、ピンテンターで170℃で1分
間熱処理を行ない、タテ密度100本/2.54cm、
よこ密度80本/2.54cmの密度で仕上げた。タテ
糸およびヨコ糸に配列される導電糸を含有する混繊糸
は、タテ、ヨコとも4mm間隔であった。
200g/m2の割合でフローテイングナイフコーター
を使用しコーティングした。次いでジメチルホルムアミ
ド10重量%含有した水溶液を凝固層とする浴槽中に3
0℃にて3分間浸漬してポリウレタン塗布液を湿式凝固
させ、次いで80℃の温湯にて10分間湯洗し、140
℃にて熱風乾燥して、上述の織物にポリウレタン微多孔
皮膜を積層したコーティング織物を得た。
した防塵衣用素材のカバーファクターは1650であっ
た。摩擦帯電圧、透湿度および発塵量について洗濯耐久
性を含めて評価した結果は、表1に示すように防塵衣に
適した素材であった。 [実施例3]実施例1で得られた防塵衣用素材を皮膜面
が防塵衣の表になるように用いて上下つなぎの防塵衣を
縫製し、縫い目部分は防水用の目止めテープを用い皮膜
面に接着した。また、皮膜面が防塵衣の裏になるように
用いた以外は同様ににして防塵衣を縫製し、クリーン洗
濯1回の処理を行ない、空気中のホコリが28リットル
(1ft3 )当たり粒径0.1μm以上の粒子が10個
以下であるクリーンルーム内に併設した補助室で着用し
た後、クリーンルームに入り踏み台昇降を24回/分の
速度で5分間行った直後の防塵衣から2cm離れたとこ
ろ(胸部)の塵埃をJIS B9921に既定される光
散乱式粒子計数機を用いて測定測定した。皮膜面が防塵
衣の裏になるように用いたものは、粒径0.1μm以上
の塵埃が8個/28l(ft3)であったのに対し、皮
膜面が防塵衣の表になるように用いたものは、粒径0.
1μm以上の塵埃が2個/28l(ft3)であり皮膜面
が防塵衣の表になるように用いたものの方が発塵量が少
なかった。 [比較例1]地部構成糸に44dtex−38フィラメ
ントを用いて編成密度を上げた以外は実施例1と同様に
して、ウエル密度75ループ個数/2.54cm、コー
ス密度37ループ個数/2.54cmで導電糸を格子柄
で4mm間隔になる様に仕上げたトリコットを得た。次
いで実施例1と同様にポリウレタン微多孔膜を接着した
防塵衣用素材を得た。
を積層した防塵衣用素材のカバーファクターは742.
9であった。摩擦帯電圧、透湿度および発塵量について
評価した結果は、表1に示すように発塵量が多く防塵衣
に適さない素材であった。 [比較例2]地部構成糸に84dtex−72フィラメ
ントの円形断面ポリエチレンテレフタレート糸を用い、
織密度を上げた以外は実施例2と同様にしてタテ密度1
20本/2.54cm、よこ密度90本/2.54cm
の密度で仕上げた。タテ糸およびヨコ糸に配列される導
電糸を含有する混繊糸は、タテ、ヨコとも4mm間隔で
あった。次いで実施例1と同様に処方1に示すポリウレ
タン溶液を200g/m2の割合でフローテイングナイ
フコーターを使用しコーティングした後、ジメチルホル
ムアミド10重量%含有した水溶液を凝固層とする浴槽
中に30℃にて3分間浸漬してポリウレタン塗布液を湿
式凝固させ、次いで80℃の温湯にて10分間湯洗し、
140℃にて熱風乾燥して、上述の織物にポリウレタン
微多孔皮膜を積層したコーティング織物を得た。
衣用素材のカバーファクターは1925であった。摩擦
帯電圧、透湿度および発塵量について評価した結果は、
表1に示すように発塵量が多く防塵衣に適さない素材で
あった。
用した防塵衣用織物では達成できない高度な防塵特性を
有する防塵衣用素材およびそれを用いてなる防塵衣を提
供できる。
Claims (8)
- 【請求項1】総繊維繊度110dtex以下かつ単繊維
繊度1.5dtex以上の合成繊維および導電性繊維を
用いてなり、次式で示されるカバーファクター(CF)
が600以下である編地の少なくとも片面に合成樹脂皮
膜を有することを特徴とする防塵衣用素材。 編地のCF={(D)1/2 ×M}+{(D)1/2 ×N} CF:カバーファクター D :地部構成糸の繊度(dtex) M :ウエル密度(ループ個数/2.54cm) N :コース密度(ループ個数/2.54cm) - 【請求項2】総繊維繊度110dtex以下かつ単繊維
繊度1.5dtex以上の合成繊維および導電性繊維を
用いてなり、次式で示されるカバーファクター(CF)
が1800以下である織物の少なくとも片面に合成樹脂
皮膜を有することを特徴とする防塵衣用素材。 織物のCF={(D1)1/2 ×M}+{(D2)1/2 ×
N} CF:カバーファクター D1:地部構成タテ糸の繊度(dtex) M :タテ糸密度(本/2.54cm) D2:地部構成ヨコ糸の繊度(dtex) N :ヨコ糸密度(本/2.54cm) - 【請求項3】粒径0.1μm以上の塵埃の発塵量が10
個/28l(1.0ft3)・100cm2以下、摩擦帯
電圧が2.0kV以下、透湿度が4000g/m2・2
4時間以上であることを特徴とする請求項1または2記
載の防塵衣用素材。 - 【請求項4】合成樹脂皮膜がポリウレタンを主体とする
微多孔皮膜であることを特徴とする請求項1または2記
載の防塵衣用素材。 - 【請求項5】合成樹脂皮膜がポリウレタンを主体とする
無孔皮膜であることを特徴とする請求項1または2記載
の防塵衣用素材。 - 【請求項6】合成樹脂皮膜がポリウレタンを主体とする
微多孔皮膜と無孔皮膜の積層膜であることを特徴とする
請求項1または2記載の防塵衣用素材。 - 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載の防塵衣用
素材を皮膜が防塵衣の表になるように用いてなることを
特徴とする防塵衣。 - 【請求項8】電子部品、電子機器、精密機器、医薬、医
療機器または食品の製造工程における作業者用衣料であ
ることを特徴とする請求項7に記載の防塵衣。
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