JP2003249191A - 放電灯用電極 - Google Patents

放電灯用電極

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JP2003249191A
JP2003249191A JP2002049779A JP2002049779A JP2003249191A JP 2003249191 A JP2003249191 A JP 2003249191A JP 2002049779 A JP2002049779 A JP 2002049779A JP 2002049779 A JP2002049779 A JP 2002049779A JP 2003249191 A JP2003249191 A JP 2003249191A
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tungsten
metal
lamp
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Takeo Matsushima
竹夫 松島
Yoichiro Higashimoto
陽一郎 東本
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Ushio Denki KK
Ushio Inc
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Ushio Denki KK
Ushio Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極の温度上昇を確実に抑制できる放電灯用
電極を提供することにある。 【解決手段】 本発明の放電灯用電極は、電極となる基
体金属30の表面に、高融点金属よりなる微粒子をポー
ラス状に焼結した金属ポーラス層31を形成し、この金
属ポーラス層31に、ハフニウムカーバイト32が含浸
されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、投影装置の光源や
半導体露光装置の光源に利用されるショートアーク型放
電ランプに組み込まれる放電灯用電極に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来からプロジェクター等の投影装置の
光源として、あるいは半導体露光装置の光源として発光
管内に一対の電極が配置され、発光管内にキセノンガス
や水銀を封入したショートアーク型放電ランプが知られ
ている。
【0003】これらのランプのうち投影装置の光源とし
て利用されるランプでは、輝度を上げるために電極間距
離を短くしたり、入力電力を上げたりしているので、電
極の温度が上がるという問題があった。また、半導体露
光装置の光源として利用されるランプでは、紫外線放射
強度を上げるため封入水銀量を多くし、この多量の水銀
を完全に蒸発させるために入力電力を上げているので、
電極の温度が上がるという問題があった。このように、
電極の温度が上がると、電極が早期に蒸発して発光管の
内壁が黒化し、ランプの使用寿命が短くなる問題があっ
た。
【0004】このような電極の蒸発を抑える方法とし
て、電極表面にタングステンの微粒子を焼結した電極が
ある。このような電極では、タングステン微粒子の焼結
層が放熱層になり、電極の温度上昇を抑制することがで
きるものである。このような技術は、特開平9−231
946号に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
投影装置の光源として利用されるランプでは、なお一
層、輝度を上げるために更に電極間距離を短くしたり、
入力電力を上げたりしている。また、半導体露光装置用
の光源として利用されるランプでは、紫外線放射強度を
なお一層上げるために、入力電力を上げる傾向にあり、
一段と電極温度が上がる傾向になる。つまり、このよう
なランプでは、前述したように、電極表面にタングステ
ンの微粒子を焼結しただけでは、効果的に電極の温度上
昇を抑制することができなくなってきた。
【0006】そこで本発明は、上記の問題に鑑みてなさ
れたものであって、電極の温度上昇を確実に抑制できる
放電灯用電極を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の放電灯用電極は、電極となる基体
金属の表面に、高融点金属よりなる微粒子をポーラス状
に焼結した金属ポーラス層を形成し、この金属ポーラス
層に、ハフニウムカーバイトが含浸されていることを特
徴とする。
【0008】請求項2に記載の放電灯用電極は、請求項
1に記載の放電灯用電極であって、特に、前記基体金属
が、タングステン、タンタル、モリブデン、もしくは、
それらの混合物であり、前記高融点金属が、タングステ
ン、炭化タングステン、タンタル、炭化タンタル、モリ
ブデン、もしくは、それらの混合物であることを特徴と
する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、図面に基づいて本発明の
実施の形態を具体的に説明する。図1は、本発明の放電
灯用電極を組み込んだショートアーク型キセノン放電ラ
ンプの構造を示す断面図である。
【0010】石英ガラスよりなる楕円球状の発光管1の
両側に石英ガラスよりなる封止管2が続いて形成され、
発光管1内に一対のタングステン製の陰極3Aと陽極3
Bが配置されている。そして、陰極3Aと陽極3Bを支
持するタングステン製のリード棒4が、それぞれ陰極3
Aと陽極3Bに嵌合し、段継ぎガラス5によってリード
棒4が封止管2に封着されている。
【0011】6は石英ガラス製の保持用筒体であって、
リード棒4はこの保持用筒体6の貫通孔を貫通してお
り、保持用筒体6と対向する部分の封止管2を縮径させ
て保持用筒体6を封止管2内で固定するものである。そ
して、陰極3Aと陽極3Bの表面には、放熱層7が形成
されている。なお、上記のランプはリード棒4と封止管
2が段継ぎガラス5によって封止されているが、封止構
造に金属箔封止を用いてもよい。
【0012】図2は、電極表面に形成された放熱層7の
説明図であり、陰極3Aのみについて説明する。なお、
陽極3Bに形成される放熱層7は陰極3Aに形成される
放熱層7と同様であるので、説明は省略する。
【0013】陰極3Aは、タングステンよりなる基体金
属30の表面に、高融点金属であるタングステンよりな
る微粒子をポーラス状に焼結した金属ポーラス層である
タングステンポーラス層31が形成されている。このタ
ングステンポーラス層31は、平均粒径3μmのタング
ステン微粒子(純度99.9%)をニトロセルロースお
よび酢酸ブチルを溶剤として混合し、そのタングステン
微粒子が分散した溶液を基体金属30の表面に筆等を用
いて塗布する。そして塗布面が乾燥した後、2×104
Paの真空雰囲気中で2200℃の温度にて2時間保持
する焼結処理を行い、基体金属30表面にタングステン
の微粒子よりなるタングステンポーラス層31を形成す
る。
【0014】さらに、平均粒径0.5μmのハフニウム
カーバイト微粒子(純度99.9%)をニトロセルロー
スおよび酢酸ブチルを溶剤として混合し、そのハフニウ
ムカーバイト微粒子が分散した溶液をタングステンポー
ラス層31の表面に筆等を用いて塗布する。そして塗布
面が乾燥した後、2×104Paの真空雰囲気中で22
00℃の温度にて2時間保持する焼結処理を行い、タン
グステンポーラス層31のポーラス部分(空隙部分)
に、ハフニウムカーバイト32が含浸された状態で焼結
されるものである。
【0015】つまり、放熱層7とは、タングステンより
なる基体金属30の表面に、タングステンよりなる微粒
子をポーラス状に焼結したタングステンポーラス層31
を形成し、このタングステンポーラス層31に、ハフニ
ウムカーバイト32を含浸して焼結した層のことであ
る。
【0016】次に、上記の方法によって作成した今回の
発明の放電灯用電極Aと、比較のために表面にタングス
テン微粒子の焼結層のみ設けた放電灯用電極Bと、なに
も放熱層を設けておらず電極を構成する金属基体が露出
した放電灯用電極Cの放射率を測定した。
【0017】比較のために表面にタングステン微粒子の
焼結層を設けた放電灯用電極Bとは、平均粒径3μmの
タングステン微粒子(純度99.9%)をニトロセルロ
ースおよび酢酸ブチルを溶剤として混合し、そのタング
ステン微粒子が分散した溶液を基体金属の表面に筆等を
用いて塗布し、塗布面が乾燥した後、2×104Paの
真空雰囲気中で2200℃の温度にて2時間保持する焼
結処理を行ったものである。
【0018】測定結果を下記の表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】表1からわかるように、今回の発明の放電
灯用電極Aは放射率が0.8と最も高く、確実に放熱効
果がでるものである。また、ハフニウムカーバイトは高
融点物質であり、高温となる電極表面に形成しても蒸発
することがなく、この結果、放電現象になんら悪影響を
与えるものではない。さらに、図2に示すように、ハフ
ニウムカーバイト32は、タングステンポーラス層31
のポーラス部分(空隙部分)に、潜り込んだ状態で含浸
されて存在しているので、ハフニウムカーバイト32が
金属基材30やタングステンポーラス層31から剥離せ
ず強固に固定されるものである。
【0021】上記の実施例において、基体金属30とし
て、タングステンを用いて説明したが、タンタル、モリ
ブデン、もしくは、タングステンを含めたそれらの混合
物であっても良い。要は、放電に悪影響をおよぼさない
高融点の金属であれば良い。また、必要に応じて、基体
金属にトリウム等のエミッター物質や、基体金属を構成
している金属の粒成長を抑制する物質であるカリウム等
を添加しても良い。
【0022】また、上記の実施例では、金属ポーラス層
31として、タングステンポーラス層を用いて説明した
が、他の金属ポーラス層として、炭化タングステン、タ
ンタル、炭化タンタル、モリブデン、もしくは、それら
の混合物より高融点金属の微粒子を、タングステンポー
ラス層を製造する方法と同じ方法で、ポーラス状に基体
金属表面上に形成しても良い。
【0023】さらには、上記の実施例では、金属ポーラ
ス層にハフニウムカーバイトが含浸されて焼結されてい
るが、焼結せずに、自然乾燥させても良い。
【0024】表2に、本発明の放電灯用電極であって、
基体金属となる金属の違いと、金属ポーラス層となる高
融点金属の違いによる放電灯用電極の放射率を測定した
結果を示す。
【0025】
【表2】
【0026】表2からわかるように、本発明の放電灯用
電極の放射率は0.8であり、上述した表1に示す比較
用の従来の放電灯用電極の放射率、具体的には、放電灯
用電極Bの放射率0.6、放電灯用電極Cの放射率0.
43よりも、明らかに高い放射率を有するものである。
【0027】次に、図1に示すショートアーク型キセノ
ン放電ランプに電極として、上記放電灯用電極A、放電
灯用電極B、放電灯用電極Cを陰極と陽極の双方に用い
た、本発明の放電灯用電極を用いたランプA、比較用の
放電灯電極を用いたランプB、Cを作成して、照度維持
率の経時変化を調べる実験を行った。全てのランプの仕
様は表2の通りである。
【0028】
【表3】
【0029】照度維持率の経時変化の結果を図3に示
す。グラフaは本発明の放電灯用電極Aを用いたランプ
Aのデータであり、グラフbは比較用の放電灯用電極B
を用いたランプBのデータであり、グラフcは比較用の
放電灯用電極Cを用いたランプCのデータである。図3
からわかるように、本発明の放電灯用電極Aを用いたラ
ンプAは、点灯後、1000時間を経過した時点であっ
ても照度維持率が80%と高い値を維持しているのに対
し、比較用の放電灯用電極Bを用いたランプBでは、点
灯後1000時間を経過した時点での照度維持率は60
%であり、比較用の放電灯用電極Cを用いたランプCで
は、点灯後1000時間を経過した時点での照度維持率
が30%と低い値となっている。
【0030】この結果からわかるように、本発明の放電
灯用電極Aは、確実に電極に蓄積される熱を放熱するこ
とができ、電極の温度上昇を抑制して電極の蒸発を抑制
でき、発光管の黒化による照度維持率の低下を防止でき
ていることが図3のデータから理解することができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の放電灯用
電極によれば、確実に電極に蓄積される熱を放熱するこ
とができ、電極の温度上昇を抑制して電極の蒸発を防止
することができる。さらに、このような放電灯用電極を
用いたランプは、電極の蒸発による発光管の黒化を防止
でき、照度維持率の低下を防止でき、長寿命のランプと
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放電灯用電極を用いたショートアーク
型放電ランプの構造を示す断面図である。
【図2】本発明の放電灯用電極の拡大断面である。
【図3】本発明の放電電極を用いたランプと比較用の放
電電極を用いたランプの照度維持率データ図である。
【符号の説明】
1 発光管 2 封止管 3A 陰極 3B 陽極 4 リード棒 5 段継ぎガラス 6 保持用筒体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極となる基体金属の表面に、高融点金
    属よりなる微粒子をポーラス状に焼結した金属ポーラス
    層を形成し、この金属ポーラス層に、ハフニウムカーバ
    イトが含浸されていることを特徴とする放電灯用電極。
  2. 【請求項2】 前記基体金属が、タングステン、タンタ
    ル、モリブデン、もしくは、それらの混合物であり、 前記高融点金属が、タングステン、炭化タングステン、
    タンタル、炭化タンタル、モリブデン、もしくは、それ
    らの混合物であることを特徴とする請求項1に記載の放
    電灯用電極。
JP2002049779A 2002-02-26 2002-02-26 放電灯用電極 Withdrawn JP2003249191A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009152047A (ja) * 2007-12-20 2009-07-09 Ushio Inc 放電ランプ
JP2016024998A (ja) * 2014-07-22 2016-02-08 江東電気株式会社 水銀ランプ
CN106756169A (zh) * 2011-12-20 2017-05-31 株式会社东芝 钨合金、以及使用该钨合金的钨合金部件、放电灯、发射管和磁控管
JP2023048876A (ja) * 2021-09-28 2023-04-07 株式会社オーク製作所 放電ランプおよび放電ランプ用電極の製造方法

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