JP2003252005A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

空気入りラジアルタイヤ

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JP2003252005A
JP2003252005A JP2002055813A JP2002055813A JP2003252005A JP 2003252005 A JP2003252005 A JP 2003252005A JP 2002055813 A JP2002055813 A JP 2002055813A JP 2002055813 A JP2002055813 A JP 2002055813A JP 2003252005 A JP2003252005 A JP 2003252005A
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cord
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐久性や部分収縮の問題を招くことなく、操縦
安定性を改善することが可能な空気入りラジアルタイヤ
を提供する。 【解決手段】カーカス層4の補強コードに使用される有
機熱収縮繊維コードを、下撚りをかけた繊維原糸10を
複数本引き揃えて下撚りと逆方向に上撚りをかけた双撚
り糸11から構成し、その双撚り糸11の下撚り数を上
撚り数より大きくする。下撚り数T1と上撚り数T2の
比T1/T2を1.75≦T1/T2≦4.00、上撚
り数T2と繊維原糸10のトータル表示デシテックスD
の平方根との積で表される上撚りの撚り係数T2×D
1/2 を1000≦T2×D1/2 ≦4700にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気入りラジアル
タイヤに関し、更に詳しくは、操縦安定性を改善するよ
うにした空気入りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】空気入りラジアルタイヤのカーカス層の
補強コードには、一般にナイロンコードが用いられてい
る。
【0003】従来、操縦安定性を向上するため、カーカ
ス層の補強コードとして、上述したナイロンコードに代
えて、スチールコードや、撚り数の低いナイロンコード
などの有機熱収縮繊維コードを使用する提案がある。こ
のようなコードの使用により高い弾性率を確保すること
で、操縦安定性を改善するようにしている。しかし、上
記のような高弾性率のコードを使用すると、耐久性が低
下するという問題があった。
【0004】また、カーカス層の補強コードとして使用
するために行う延伸熱処理時に、ナイロンコードの熱処
理温度を下げたり、より大きな延伸処理を施すことによ
り、コードの熱収縮力を大きくし、それによって操縦安
定性を向上するようにした技術の提案もある。しかし、
このように延伸熱処理したコードは、簾状に織られた多
数のコードをロール状に巻取って収容した際に、露出す
る両側部分に空気中の水分が浸入して、側面部分のみが
部分収縮してしまうという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐久
性や部分収縮の問題を招くことなく、操縦安定性を改善
することが可能な空気入りラジアルタイヤを提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、左右のビード部間に有機熱収縮繊維コードからな
る補強コードを配列したカーカス層を装架した空気入り
ラジアルタイヤにおいて、前記有機熱収縮繊維コードを
下撚りをかけた繊維原糸を複数本引き揃えて下撚りと逆
方向に上撚りをかけた双撚り糸から構成し、該双撚り糸
の下撚り数を上撚り数より大きくし、下撚り数をT1、
上撚り数をT2、繊維原糸のトータル表示デシテックス
をDとすると、下撚り数T1と上撚り数T2の比T1/
T2を1.75≦T1/T2≦4.00、上撚り数T2
とトータル表示デシテックスDの平方根との積で表され
る上撚りの撚り係数T2×D1/2 を1000≦T2×D
1/ 2 ≦4700にしたことを特徴とする。
【0007】上記本発明によれば、下撚り数T1と上撚
り数T2の比T1/T2と上撚りの撚り係数T2×D
1/2 を上記範囲に規定して、下撚り数T1を上撚り数T
2より大きくするので、上撚りをかけ終えた段階で下撚
りが十分に残っており、この残存する下撚りにより有機
熱収縮繊維コードの熱収縮力を効果的に増大させること
が可能になる。そのため、車両走行中のタイヤ発熱時に
有機熱収縮繊維コードが熱収縮して張力を増大させるこ
とができるため、操縦安定性の改善が可能になる。
【0008】また、延伸熱処理時における熱処理温度や
延伸度を変更せずに、撚り数に関連する事項の特定によ
り有機熱収縮繊維コードの熱収縮力を増加させたので、
従来のようにロール状に巻取って収容した際に、露出す
る両側部分に空気中の水分が浸入して、側面部分のみが
部分的に収縮するような問題が生じることがない。
【0009】また、スチールコードなどの高弾性率のコ
ードを使用せずに、下撚り数を上撚り数より大きくした
有機熱収縮繊維コードの熱収縮を利用して張力を高める
構成にするため、耐久性の悪化を招くことがなく、しか
も上記範囲に規定することで、耐久性を向上することが
できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明の空気入りラジアルタイヤ
の一例を示し、1はトレッド部、2はサイドウォール
部、3はビード部である。タイヤ内側には左右のビード
部3間に、タイヤ幅方向に沿って有機熱収縮繊維コード
からなる補強コードを配列したカーカス層4が装架さ
れ、その両端部4aがビード部3に埋設されたビードコ
ア5の周りに、ビードフィラー6を挟み込むようにして
タイヤ内側から外側に折り返されている。トレッド部1
のカーカス層4外周側には、複数のベルト層7が設けら
れている。
【0012】有機熱収縮繊維コードは、図2に示すよう
に、下撚りをかけた繊維原糸10を複数本引き揃えて下
撚りと逆方向に上撚りをかけた双撚り糸11から構成さ
れている。
【0013】双撚り糸11の下撚り数が上撚り数より大
きく、下撚り数をT1、上撚り数をT2とすると、下撚
り数T1と上撚り数T2の比T1/T2が1.75≦T
1/T2≦4.00の範囲になっている。
【0014】また、双撚り糸11における繊維原糸10
のトータル表示デシテックスをDとすると、上撚り数T
2とトータル表示デシテックスDの平方根との積で表さ
れる上撚りの撚り係数T2×D1/2 を1000≦T2×
1/2 ≦4700の範囲にしてある。
【0015】上記有機熱収縮繊維コードとしては、ナイ
ロンコードやポリエステルコードを好ましく使用するこ
とができる。
【0016】このように下撚り数T1と上撚り数T2の
比T1/T2と上撚りの撚り係数T2×D1/2 を上記の
ように特定して、下撚り数T1を上撚り数T2より多く
するため、上撚りをかけ終えた段階で残る下撚りによ
り、有機熱収縮繊維コードの熱収縮力を効果的に高める
ことができる。従って、車両走行時にタイヤが発熱して
有機熱収縮繊維コードが熱収縮した際に有機熱収縮繊維
コードの張力が増大するので、操縦安定性を向上するこ
とができる。
【0017】また、高弾性率のコードを使用せずに、下
撚り数を上撚り数より大きくした有機熱収縮繊維コード
の熱収縮を利用して張力を高めるため、耐久性の悪化を
招くことがなく、しかも上記範囲に規定することで、耐
久性を高めることができる。
【0018】また、延伸熱処理時における熱処理温度や
延伸度を変更せずに、上記のように撚り構造を特定する
ことにより有機熱収縮繊維コードの熱収縮力を大きくし
たので、巻取り時における部分収縮が発生することがな
い。
【0019】下撚り数T1が上撚り数T2より小さい
と、上撚りをかけ終えた段階で上撚りと同方向の下撚り
がかかっているため、耐久性が悪化する。また、有機熱
収縮繊維コードの熱収縮力を効果的に高めることができ
ない。比T1/T2が4.00を越えると、この関係を
満足させるように撚るためには上撚り数を大きく低減す
る必要があり、その結果、耐久性が大きく低下する。
【0020】撚り係数T2×D1/2 が1000より小さ
いと、耐久性が低下し、逆に4700より大きいと、上
撚りをかけることが困難になり、上述した双撚り糸11
を製造することが難しくなる。
【0021】本発明は、特にレーシング用空気入りラジ
アルタイヤに好ましく用いることができるが、それに限
定されず、他の空気入りラジアルタイヤにも好適に使用
することができる。
【0022】
【実施例】タイヤサイズを330/710R18で共通
にし、カーカス層の補強コードに撚り構造1400dt
ex/2のナイロンコード(中間伸度8%)を使用し、
その下撚り数T1、上撚り数T2、比T1/T2、撚り
係数T2×D1/2 を表1のように変えた図1に示す構成
を有する本発明タイヤ1〜3と比較タイヤ1,2、及び
従来タイヤとをそれぞれ作製した。
【0023】これら各試験タイヤをリムサイズ18×1
3JJのリムに装着し、以下に示す測定条件により、操
縦安定性と耐久性の評価試験を行ったところ、表1に示
す結果を得た。また、各試験タイヤに使用されたナイロ
ンコードの100℃における熱収縮応力を測定し、その
結果を従来タイヤを100とする指数値にして表1に示
した。 操縦安定性 各試験タイヤを空気圧180kPaにして500馬力の
車両に取り付け、テストコースにおいて、テストドライ
バーによるラップタイムを測定し、その結果を従来タイ
ヤを100とする指数値で評価した。この値が小さい
程、ラップタイムが短く、操縦安定性が優れている。 耐久性 タイヤ試験ドラム(直径1707mm)上で、空気圧18
0kPa、荷重4KN、速度80km/hで24時間で
走行後、荷重を4時間毎に15%づつ増加し、破壊まで
の走行距離を測定し、その結果を従来タイヤを100と
する指数値で評価した。この値が大きい程、耐久性が優
れている。
【0024】
【表1】
【0025】表1から、本発明タイヤは、従来タイヤよ
りも、ナイロンコードの熱収縮応力が大きく、ラップタ
イムが短く、操縦安定性を改善できることがわかる。ま
た、耐久性を改善できることもわかる。
【0026】
【発明の効果】上述したように本発明は、有機熱収縮繊
維コードの下撚り数T1と上撚り数T2の比T1/T2
と上撚りの撚り係数T2×D1/2 を上記のように特定す
ることにより、耐久性や部分収縮の問題を招くことな
く、操縦安定性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気入りラジアルタイヤの一例を示す
タイヤ子午線要部断面図である。
【図2】図1のカーカス層の補強コードに使用される有
機熱収縮繊維コードの一例を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 トレッド部 2 サイドウォール
部 3 ビード部 4 カーカス層 4a 端部 5 ビードコア 7 ベルト層 10 繊維原糸 11 双撚り糸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右のビード部間に有機熱収縮繊維コー
    ドからなる補強コードを配列したカーカス層を装架した
    空気入りラジアルタイヤにおいて、 前記有機熱収縮繊維コードを下撚りをかけた繊維原糸を
    複数本引き揃えて下撚りと逆方向に上撚りをかけた双撚
    り糸から構成し、該双撚り糸の下撚り数を上撚り数より
    大きくし、下撚り数をT1、上撚り数をT2、繊維原糸
    のトータル表示デシテックスをDとすると、下撚り数T
    1と上撚り数T2の比T1/T2を1.75≦T1/T
    2≦4.00、上撚り数T2とトータル表示デシテック
    スDの平方根との積で表される上撚りの撚り係数T2×
    1/2 を1000≦T2×D1/2≦4700にした空気
    入りラジアルタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記有機熱収縮繊維コードがナイロンコ
    ードまたはポリエステルコードである請求項1に記載の
    空気入りラジアルタイヤ。
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