JP2003252155A - 自動車用内装部品 - Google Patents

自動車用内装部品

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JP2003252155A JP2002057801A JP2002057801A JP2003252155A JP 2003252155 A JP2003252155 A JP 2003252155A JP 2002057801 A JP2002057801 A JP 2002057801A JP 2002057801 A JP2002057801 A JP 2002057801A JP 2003252155 A JP2003252155 A JP 2003252155A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体の側壁パネルに内装される自動車用内装
部品であって、インパクトエリア裏面に衝撃吸収パット
を備えた自動車用内装部品における衝撃吸収機能を高め
る。 【解決手段】 腰部インパクトエリアAにおけるトリム
基材11裏面に取付面から延びるプレート状リブ30を
設け、腰部インパクトエリアA裏面のトリム基材11裏
面に固定する衝撃吸収パット20内部にプレート状リブ
30がインサートされる状態で取り付ける。そして、側
突等、衝撃荷重が加わった際、プレート状リブ30が衝
撃を受けることにより、衝撃初期時における立ち上がり
を速めるとともに、プレート状リブ30に設けた凹溝3
1、開口32により座屈を誘発し、ピーク反力が過度に
上昇するのを抑え、理想的な衝撃吸収機能を確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、側突時に乗員の
腰部等がぶつかるインパクトエリアに衝撃吸収パットを
設けた自動車用内装部品に係り、特に、側突時における
理想的な衝撃吸収性能が得られる自動車用内装部品に関
する。
【0002】
【従来の技術】通常、車両の側壁パネルの室内側に装着
される内装部品には、側方から衝撃が加わった際、乗員
に加わる衝撃荷重を吸収できる衝撃吸収機能を備えてい
る。
【0003】例えば、図11(a)に示す自動車用ドア
トリム1は、PP(ポリプロピレン)樹脂等の合成樹脂
をモールドプレス成形、射出成形することによりドアト
リム基材1aを所要形状に成形するとともに、アームレ
スト1b、ドアポケット1c、スピーカグリル1dを一
体に設けることでドアトリム1の機能を満足させてい
る。
【0004】そして、ドアトリム1のドアトリム基材1
aの裏面には、例えば乗員の腰部と対応する箇所には、
図11(b)に示すように、腰部インパクトエリアとし
て、衝撃吸収パット2がホットメルト系接着剤等により
接着固定されている。この衝撃吸収パット2としては、
モールドウレタンが従来から使用されている。
【0005】また、図示はしないが、乗員の肩部が触れ
易い肩部インパクトエリアについても、図11(b)に
示す衝撃吸収パット2が並設される場合もある。
【0006】そして、ドアトリム1の腰部インパクトエ
リアに衝撃吸収パット2を装着したケースでは、実際に
車両の側方に側突等により荷重が加わった場合、衝撃吸
収パット2の圧縮変形及び破断により衝撃を吸収してい
る。図12は、ウレタンモールドからなる衝撃吸収パッ
ト2の荷重/ストローク曲線を示している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、ドアトリ
ム1のインパクトエリアの裏面にモールドウレタン等か
らなる衝撃吸収パット2を設置した場合、衝撃吸収パッ
ト2の圧縮変形及び破断により良好な衝撃吸収性能が得
られるものの、衝撃初期時の反力が図12のグラフに示
すように小さく、かつエネルギー吸収代をそれ程大きく
確保できないという傾向にあり、更に衝撃吸収機能を高
めるためには、これらの点を解決することが急務とされ
ていた。
【0008】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、インパクトエリアに対応して、衝撃吸収パ
ットを備えた自動車用内装部品において、側突等、外部
からの衝撃荷重が加わった際、反力特性の初期立ち上が
りが速く、かつピーク反力が上がり過ぎることがなく、
適正値を維持できる等、理想的な衝撃吸収性能が得られ
る自動車用内装部品を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この出願の請求項1に記載の発明は、所要形状に成
形されたトリム基材からなり、インパクトエリアにおけ
るトリム基材裏面に衝撃吸収パットを固着した自動車用
内装部品において、前記トリム基材の裏面に、衝撃吸収
パットを支持固着するプレート状リブが設けられるとと
もに、前記プレート状リブに座屈用の剛性低下部が形成
されていることにより、車両に外方からの衝撃荷重が加
わった際、この剛性低下部の座屈変形により衝撃荷重を
吸収できるようにしたことを特徴とする。
【0010】ここで、剛性低下部としては、単一、ある
いは複数の凹溝、単一、あるいは複数の開口、あるいは
凹溝と開口を組み合わせたものなど、適宜選択して良
い。
【0011】そして、請求項1に記載の自動車用内装部
品によれば、インパクトエリアにおけるトリム基材の裏
面には、衝撃吸収パット取付面から延びるプレート状リ
ブが設けられ、このプレート状リブに衝撃吸収パットが
固着されているため、側突等、車両に外部からの衝撃が
加わった際、この衝撃吸収パットとプレート状リブによ
り受けることになり、衝撃荷重が初期時における立ち上
がりを速めることができる。
【0012】更に、プレート状リブに座屈用の剛性低下
部が設けられているため、外部からの衝撃荷重が所定値
に達すれば、この剛性低下部が座屈することにより、プ
レート状リブが破断するため、ピーク時の反力がそれ程
大きくならず、ピーク時の反力を適正値に維持できる。
【0013】この出願の請求項2に記載の発明は、前記
プレート状リブは、トリム基材の裏面に一体に成形され
ていることを特徴とする。
【0014】ここで、トリム基材と一体にプレート状リ
ブを成形するためには、トリム基材に射出成形、モール
ドプレス成形等が使用できる。
【0015】そして、請求項2に記載の自動車用内装部
品によれば、トリム基材を成形する成形金型に穿設加工
を行なうだけで、簡単にプレート状リブを一体化でき
る。
【0016】この出願の請求項3に記載の発明は、前記
プレート状リブは、トリム基材とは別体に構成され、取
付用フランジを介してトリム基材に固着されることを特
徴とする。
【0017】ここで、トリム基材とプレート状リブを別
体構成とするのは、トリム基材に一体にリブを成形する
のが困難な繊維板、複合繊維板等をホットプレス成形等
により成形したものが用いられた場合であり、プレート
状リブは、トリム基材に取り付けるためにフランジ状の
取付用ブラケットがプレート状リブの端縁に一体成形さ
れた断面ほぼT字状のプレート状リブが使用される。
【0018】そして、請求項3に記載の自動車用内装部
品によれば、トリム基材の材質として、廉価な材質のも
のが使用できるとともに、トリム基材の成形金型を簡単
に加工できる。
【0019】この出願の請求項4に記載の発明は、前記
プレート状リブは、トリム基材の裏面に対して略垂直に
成形されていることを特徴とする。
【0020】この出願の請求項5に記載の発明は、前記
プレート状リブの先端に左右方向に延在する押圧プレー
トが設けられ、この押圧プレートとトリム基材とにより
衝撃吸収パットを挟持したことを特徴とする。
【0021】そして、請求項5に記載の自動車用内装部
品によれば、プレート状リブの先端に左右方向に延在す
る押圧プレートが一体に設けられているため、例えば、
衝撃荷重が側方から加わった際、この衝撃荷重がプレー
ト状リブからずれた場合においてもこの押圧プレートを
介してプレート状リブに荷重が加わり、荷重吸収の許容
範囲を広げることができる。
【0022】更に、この押圧プレートとトリム基材との
間で衝撃吸収パットを挟持するという構成であるため、
衝撃吸収パットの接着力に加えて押圧プレートの挟持力
が付加されるため、衝撃吸収パットの接合強度をより強
化することができる。
【0023】この出願の請求項6に記載の発明は、前記
押圧プレートは、両側縁が中央部よりも低位置となるよ
うに傘状、あるいは湾曲状に設定されていることを特徴
とする。
【0024】そして、請求項6に記載の自動車用内装部
品によれば、プレート状リブの先端に設ける押圧プレー
トは、傘状、あるいは湾曲状に形成されているため、斜
め方向からの衝撃荷重が加わった場合でも、プレート状
リブに荷重を適正に伝達することができる。
【0025】また、傘状、湾曲状に設定されているた
め、押圧プレートの両側縁が衝撃吸収パットに線接触状
で接触しているとともに、弾性反発力を付与した状態で
保持されていることにより、接合強度を強化することが
できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る自動車用内装
部品を自動車用ドアトリムに適用した実施形態につい
て、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0027】図1は本発明を適用した自動車用ドアトリ
ムを示す正面図、図2は本発明の第1実施形態を示す衝
撃吸収パットの取付構造を示す説明図、図3は同衝撃吸
収パットを取り付けた状態を示す斜視図、図4は同衝撃
吸収パットを取り付けた状態を示す断面図である。ま
た、図5は本発明に係る第1実施形態におけるプレート
状リブの変形例を示す各斜視図である。
【0028】図6,図7は本発明の第2実施形態を示す
もので、図6は衝撃吸収パットの取付状態を示す説明
図、図7は衝撃吸収パットの取付構造を示す断面図であ
る。また、図8,図9は本発明の第3実施形態及び第4
実施形態を示す衝撃吸収パットの取付構造の各説明図、
図10は本発明の第1実施形態と従来例との荷重/スト
ローク曲線を比較して示すグラフである。
【0029】図1乃至図5において、本発明を自動車用
ドアトリムに適用した第1実施形態について説明する。
【0030】自動車用ドアトリム10は、所要形状に成
形されたドアトリム基材11から構成され、このドアト
リム基材11は、PP(ポリプロピレン)樹脂、あるい
はタルクを混入したPP樹脂を射出成形、又はモールド
プレス成形することにより所要形状に成形されている。
また、中央部に室内側に膨出するアームレスト12、そ
の下方に備品を収容できるドアポケット13、そのフロ
ント側にスピーカグリル14が一体成形されている。
【0031】そして、図1中点線で示す部位は、ドアト
リム基材11の裏面に取り付ける衝撃吸収パット20で
あり、この衝撃吸収パット20設置箇所は、乗員の腰部
がぶつかる腰部インパクトエリアAに相当する。
【0032】上記自動車用ドアトリム10は、腰部イン
パクトエリアAにおけるドアトリム基材11裏面に衝撃
吸収パット20が固着されている。この衝撃吸収パット
20としては、モールドウレタン、あるいはオレフィン
系樹脂発泡体、オレフィン系樹脂発泡ビーズ体等が適用
されるが、コスト及び衝撃吸収性を考慮すれば、ウレタ
ン樹脂のモールド成形体、すなわちモールドウレタンが
好ましい。
【0033】また、本実施形態に使用する衝撃吸収パッ
ト20は、ウレタンの発泡密度が0.02〜0.23g
/cm3で、50%圧縮時における、反力が3〜5kg
fのモールドウレタンを使用している。
【0034】ところで、本発明に係る自動車用ドアトリ
ム10は、理想的な衝撃吸収性能、すなわち、初期立ち
上がりが速く、かつ反力ピーク値を過度に大きくならな
いように制御できる点に着目し、図2で示す分解斜視
図、図3に示す取付状態図のように構成した。
【0035】図2に示すように、腰部インパクトエリア
Aにおけるドアトリム基材11裏面には、ドアトリム1
0を図示しない車体パネルにクリップを介して取り付け
るためのクリップ座15及び衝撃吸収パット20を適切
位置に位置決めするためのロケートピン16が図示する
ように突設形成されており、このクリップ座15とロケ
ートピン16との間にドアトリム基材11の裏面から面
直方向に延びるプレート状リブ30がドアトリム基材1
1と一体成形されている。
【0036】また、このプレート状リブ30には、横方
向に延びる2条の凹溝31が開設されている。プレート
状リブ30の縦×横×厚み寸法は、80mm×80mm
×3mmで、凹溝31の溝深さは、2mmに設定されて
いる。
【0037】また、衝撃吸収パット20を取り付ける箇
所は、図2中斜線で示すように、プレート状リブ30を
境にしてクリップ座15側及びロケートピン16側に略
対称位置に設定され、ポリエチレン樹脂等のホットメル
ト系接着剤をドアトリム基材11の裏面ならびにプレー
ト状リブ30の両側面に塗布した後、衝撃吸収パット2
0を取り付ける。
【0038】この衝撃吸収パット20は、左右2分割体
(20A,20B)から構成され、一方側の衝撃吸収パ
ット20Aは、クリップ座15に係止固定できるように
差込片21が形成され、ドアトリム基材11の裏面及び
プレート状リブ30の一方側面(凹溝31を形成した側
面)に接着固定される。
【0039】他方側の分割体である衝撃吸収パット20
Bは、ロケートピン16を差し込むためのロケート孔2
2が開設されており、ロケートピン16を含めたドアト
リム基材11の裏面及びプレート状リブ30の他方側面
に接着剤を介して接着固定される。図3,図4は、ドア
トリム基材11の腰部インパクトエリアA裏面側に衝撃
吸収パット20を接着固定した状態を示している。
【0040】このように、本発明の第1実施形態におけ
る自動車用ドアトリム10においては、衝撃吸収パット
20をプレート状リブ30により支持固定するという構
成を採用したため、図4に示す断面図から明らかなよう
に、側突等、車両に側方からの衝撃荷重が加わった際、
ドアパネルからの衝撃荷重(図中Fで示す)が加われ
ば、従来では衝撃吸収パット20自体の圧縮変形によ
り、初期荷重の立ち上がりが遅い傾向にあったが、衝撃
荷重Fを主にプレート状リブ30により受けるため、衝
撃初期時における立ち上がりが速い。このことは、図1
0のグラフ中(a)ポイントから明らかである。
【0041】更に、プレート状リブ30には、2列の凹
溝31が形成されているため、所定値の衝撃荷重により
凹溝31を基にプレート状リブ30が破断することによ
り、荷重ピーク値を引き下げることができる。このこと
は図10のグラフ中(b)ポイントから明らかである。
【0042】従って、この第1実施形態における自動車
用ドアトリム10にあっては、モールドウレタンからな
る衝撃吸収パット20の支持構造として、ドアトリム基
材11の腰部インパクトエリアAの裏面にプレート状リ
ブ30を一体成形し、このプレート状リブ30により衝
撃荷重Fを受ける構造としたため、衝撃初期時における
立ち上がりが速く、かつプレート状リブ30に形成した
凹溝31により、座屈を誘発するため、衝撃反力のピー
ク値が過大にならず、適正なピーク値に調整することが
でき、理想的な衝撃吸収性能が得られることになる。
【0043】この第1実施形態においては、プレート状
リブ30の座屈構造として、2列の凹溝31を形成した
が、凹溝31に替えて部分的に剛性を低下させる構成と
しては種々のものが考えられる。例えば、図5(a)〜
(d)に示す変形例を採用することもできる。
【0044】図5(a)に示すように、プレート状リブ
30に複数の開口32を並設してもこの開口32を基に
座屈が誘発できる。図5(b)に示すように、縦横方向
に延びる格子状リブ33により、プレート状リブ30を
構成しても、上述した開口32と同様の効果が得られ、
衝撃荷重の反力ピーク値を適正に引き下げることができ
る。図5(c)に示すように、凹溝31と開口32を組
み合わせることも可能であり、図5(d)に示すよう
に、凹溝31をプレート状リブ30の両面に設けるよう
にしても良い。
【0045】次いで、図6,図7は、本発明の第2実施
形態を示すもので、この第2実施形態についても自動車
用ドアトリム10の腰部インパクトエリアAに取り付け
る衝撃吸収パット20の支持構造に適用される。
【0046】図6に示す自動車用ドアトリム10におけ
るドアトリム基材11は、木質繊維板や複合樹脂板等、
第1実施形態に使用するドアトリム基材11よりも成形
性に劣るが、廉価な材質を使用したもので、クリップ座
15a、ロケートピン16a及びプレート状リブ30
は、ドアトリム基材11とは別途成形されたものを接着
固定、あるいは超音波溶着固定により接合固定してい
る。
【0047】すなわち、この第2実施形態においては、
木質繊維板等からなるトリム基材11の裏面に取り付け
られるクリップ座15a及びロケートピン16aは、そ
れぞれ取付用ブラケット15b,16bが設けられ、こ
れら取付用ブラケット15b,16bによりドアトリム
基材11裏面所定箇所に取り付けられる。
【0048】同様に、プレート状リブ30についても、
ドアトリム基材11取付面側に取付用フランジ34が形
成され、略T字状の断面形状を備えている。尚、このT
字状のプレート状リブ30についても、部分的に剛性を
低下させて、座屈を誘発する構成として、2列の凹溝3
1が形成されている。
【0049】そして、この第2実施形態においても、図
7に示すように、側突等、外部からの衝撃荷重Fが加わ
れば、プレート状リブ30により衝撃を受けるため、衝
撃初期時の立ち上がりが非常に速く、かつプレート状リ
ブ30に設けた凹溝31によりピーク値の反力を抑える
ことができ、理想的な衝撃吸収機能が得られる。
【0050】次いで、図8は本発明の第3実施形態を示
すもので、図8では便宜的にプレート状リブ30と衝撃
吸収パット20についてのみ図示したが、クリップ座1
5やロケートピン16等は上述実施形態と同一構成であ
るので図示は省略する。
【0051】そして、この第3実施形態においては、ト
リム基材11と一体に成形されているプレート状リブ3
0の先端に左右方向に水平に延びる押圧プレート35が
一体に成形されている。
【0052】そして、この押圧プレート35は、例えば
図示するように、プレート状リブ30の中心からずれた
位置への衝撃荷重(図中F1,F2)に対して、この押
圧プレート35を介して、プレート状リブ30に上記衝
撃荷重F1,F2が伝達され、衝撃ポイントがずれた場
合でも、プレート状リブ30の支持により、衝撃初期時
の立ち上がりを速めることができる。
【0053】更に、この押圧プレート35は、ドアトリ
ム基材11の裏面との間で衝撃吸収パット20A,20
Bを挟持固定できるため、衝撃吸収パット20の接着強
度に加えて、衝撃吸収パット20をより強固に支持する
ことができるという付随的な利点がある。尚、図示は省
略したが、プレート状リブ30に凹溝31や開口32を
設けることにより、反力ピーク値を引き下げることがで
きるのは勿論である。また、プレート状リブ30をドア
トリム基材11と別体構造とするためには、取付用フラ
ンジ34を介して固定すれば良い。
【0054】次に、図9は第3実施形態の変形態様を示
すもので、水平状の押圧プレート35に替えて、図9
(a)に示す湾曲状押圧プレート35a、図9(b)に
示すように傘状押圧プレート35bを使用している。
【0055】そして、この湾曲状押圧プレート35aや
傘状押圧プレート35bは、水平状の押圧プレート35
と同等の機能、すなわち、衝撃ポイントがずれても、プ
レート状リブ30に衝撃力を伝達することができる他
に、例えば、図9(a),(b)中、F3,F4のよう
に、斜め方向からの衝撃荷重が加わった場合でも、プレ
ート状リブ30に衝撃力を伝達することができ、斜め方
向からの衝撃荷重F3,F4に対しても有効に機能す
る。
【0056】特に、分割体である衝撃吸収パット20
A,20Bの厚みが異なった場合でも、湾曲状押圧プレ
ート35a、傘状押圧プレート35bの弾性変形を使用
して、良好に衝撃吸収パット20A,20Bを押付け固
定することができ、この弾性押圧力により、衝撃吸収パ
ット20の支持強度をより強固なものにすることができ
る。
【0057】また、図9に示す湾曲状押圧プレート35
aや傘状押圧プレート35bを使用するタイプの場合で
も、取付用フランジ34を形成した別体タイプのもの
や、プレート状リブ30に凹溝31や開口32を形成す
ることができる点は図8と同様である。
【0058】尚、図9中湾曲状フランジ36、傘状フラ
ンジ37から衝撃吸収パット20A,20Bに加わる押
圧力をf1,f2で示す。
【0059】図10は、本発明の第1実施形態における
衝撃吸収パット20の支持構造と従来の衝撃吸収パット
2のみの場合の荷重/ストローク(侵入量)曲線を示す
もので、本発明の第1実施形態を実線、従来例を点線で
それぞれ示す。
【0060】そして、図10のグラフ中、(a)ポイン
トのように、衝撃初期時の立ち上がりが速く、かつ
(b)ポイントのように、プレート状リブ30に設けた
凹溝31により、座屈によるピーク値の圧力を抑えるこ
とができる。
【0061】尚、本実施形態では、衝撃吸収パット20
は接着固定したが、溶着固定でも良く、特に、限定する
ものではない。
【0062】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係る自動車
用内装部品は、インパクトエリアにおけるトリム基材裏
面に取り付ける衝撃吸収パットは、トリム基材の裏面か
ら延びるプレート状リブにより支持され、側方からの衝
撃が加わった際、プレート状リブがこの衝撃荷重を受け
るため、初期立ち上がりが速く、かつプレート状リブに
設けた凹溝、開口等の剛性低下部の座屈変形による反力
ピーク値の過度の上昇を抑え、理想的な衝撃吸収機能が
得られるという効果を有する。
【0063】更に、衝撃吸収パットは、トリム基材裏面
に固定されるだけでなくプレート状リブの両面に固定さ
れるため、衝撃吸収パットの取付強度を強化することが
でき、経時変化によっても脱落することがなく、品質性
能を高めることができるという効果を有する。
【0064】また、プレート状リブ先端に左右方向に延
在する押圧プレートを設ければ、押圧プレートにより衝
撃吸収パットを押圧固定できるため、衝撃吸収パットの
取付強度を強固にすることができるとともに、特に押圧
プレートを傘状、あるいは湾曲状に設定すれば、弾性押
圧力により、支持強度をより高め、かつ衝撃吸収パット
の厚み寸法の変動に対応することができるという効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す自動車用ドアトリ
ムの正面図である。
【図2】図1に示す自動車用ドアトリムにおける衝撃吸
収パットの取付状態を示す説明図である。
【図3】図1に示す自動車用ドアトリムにおけるインパ
クトエリアを裏面側から見た斜視図である。
【図4】図1に示す自動車用ドアトリムにおける衝撃吸
収パットの取付構造を示す断面図である。
【図5】図1に示す自動車用ドアトリムにおける衝撃吸
収パットの取付構造に使用するプレート状リブの変形例
を示す各斜視図である。
【図6】本発明の第2実施形態を適用した自動車用ドア
トリムにおけるインパクトエリアを裏面側から見た斜視
図である。
【図7】図6に示す自動車用ドアトリムにおける衝撃吸
収パットの取付構造を示す断面図である。
【図8】本発明の第3実施形態における衝撃吸収パット
の取付構造を示す断面図である。
【図9】図8に示す衝撃吸収パットの取付構造の変形例
を示す各断面図である。
【図10】本発明と従来例との荷重/ストロークの相関
関係を示すグラフである。
【図11】(a)従来の自動車用ドアトリムの正面図、
(b)従来の自動車用ドアトリムに取り付ける衝撃吸収
パットの斜視図である。
【図12】従来の衝撃吸収パットの荷重/ストローク曲
線を示すグラフである。
【符号の説明】
10 自動車用ドアトリム 11 ドアトリム基材 15,15a クリップ座 16,16a ロケートピン 20,20A,20B 衝撃吸収パット 21 差込片 22 ロケート孔 30 プレート状リブ 31 凹溝 32 開口 33 格子状リブ 34 取付用フランジ 35 押圧プレート 35a 湾曲状押圧プレート 35b 傘状押圧プレート A 腰部インパクトエリア

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要形状に成形されたトリム基材(1
    1)からなり、インパクトエリア(A)におけるトリム
    基材(11)裏面に衝撃吸収パット(20)を固着した
    自動車用内装部品において、 前記トリム基材(11)の裏面に、衝撃吸収パット(2
    0)を支持固着するプレート状リブ(30)が設けられ
    るとともに、前記プレート状リブ(30)に座屈用の剛
    性低下部(31,32)が形成されていることにより、
    車両に外方からの衝撃荷重が加わった際、この剛性低下
    部(31,32)の座屈変形により衝撃荷重を吸収でき
    るようにしたことを特徴とする自動車用内装部品。
  2. 【請求項2】 前記プレート状リブ(30)は、トリム
    基材(11)の裏面に一体に成形されていることを特徴
    とする請求項1に記載の自動車用内装部品。
  3. 【請求項3】 前記プレート状リブ(30)は、トリム
    基材(11)とは別体に構成され、取付用フランジ(3
    4)を介してトリム基材(11)に固着されることを特
    徴とする請求項1に記載の自動車用内装部品。
  4. 【請求項4】 前記プレート状リブ(30)は、トリム
    基材(11)の裏面に対して略垂直に成形されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の自動
    車用内装部品。
  5. 【請求項5】 前記プレート状リブ(30)の先端に左
    右方向に延在する押圧プレート(35)が設けられ、こ
    の押圧プレート(35)とトリム基材(11)とにより
    衝撃吸収パット(20)を挟持したことを特徴とする請
    求項4に記載の自動車用内装部品。
  6. 【請求項6】 前記押圧プレート(35)は、両側縁が
    中央部よりも低位置となるように傘状、あるいは湾曲状
    に設定されていることを特徴とする請求項5に記載の自
    動車用内装部品。
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