JP2003255603A - 正帯電性トナー - Google Patents
正帯電性トナーInfo
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- JP2003255603A JP2003255603A JP2002052585A JP2002052585A JP2003255603A JP 2003255603 A JP2003255603 A JP 2003255603A JP 2002052585 A JP2002052585 A JP 2002052585A JP 2002052585 A JP2002052585 A JP 2002052585A JP 2003255603 A JP2003255603 A JP 2003255603A
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- acid
- polyester resin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 帯電量の安定性に優れ、着色剤の分散性に優
れ、カブリの発生がなく、印字濃度が高く、さらに低温
定着性及び高温保存性のバランスに優れ、樹脂シートへ
の色写りや貼り付きを起こし難い正帯電性トナーを提供
すること。 【解決手段】 アミノ基若しくはその塩を含有する多価
カルボン酸化合物(A1)及び/又はアミノ基若しくは
その塩を含有する多価アルコール(A2)を重縮合して
なるポリエステル樹脂からなる結着樹脂と、着色剤とを
含有する正帯電性トナー。
れ、カブリの発生がなく、印字濃度が高く、さらに低温
定着性及び高温保存性のバランスに優れ、樹脂シートへ
の色写りや貼り付きを起こし難い正帯電性トナーを提供
すること。 【解決手段】 アミノ基若しくはその塩を含有する多価
カルボン酸化合物(A1)及び/又はアミノ基若しくは
その塩を含有する多価アルコール(A2)を重縮合して
なるポリエステル樹脂からなる結着樹脂と、着色剤とを
含有する正帯電性トナー。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正帯電性トナー及
びその製造方法に関するものである。詳細には、一成分
方式、二成分方式にかかわらずに、鮮明な色調と、安定
した帯電と、優れた転写性を有する正帯電性トナー及び
その製造方法に関する。
びその製造方法に関するものである。詳細には、一成分
方式、二成分方式にかかわらずに、鮮明な色調と、安定
した帯電と、優れた転写性を有する正帯電性トナー及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、フルカラー電子写真装置、特にデ
ジタル化されたフルカラー電子写真装置が注目されてき
ており、OA化の伸展に伴って広く市場に展開されつつ
ある。電子写真装置に用いられる電子写真用トナー(以
下、単に「トナー」ということがある。)としては、主
に、結着樹脂に、着色剤、帯電制御剤等を加えて混練
し、次いで粉砕、さらに分級する、いわゆる粉砕法によ
って製造される粒子(粉砕法粒子)、又は、重合性単量
体、着色剤、帯電制御剤等の混合物を懸濁重合、乳化重
合、分散重合などの方法で重合して、必要に応じて会合
させることによって製造される粒子(重合法粒子)が主
に用いられている。また、感光体の帯電方式によって、
それに用いられるトナーが異なり、正帯電性のトナーと
負帯電性のトナーに分類されている。
ジタル化されたフルカラー電子写真装置が注目されてき
ており、OA化の伸展に伴って広く市場に展開されつつ
ある。電子写真装置に用いられる電子写真用トナー(以
下、単に「トナー」ということがある。)としては、主
に、結着樹脂に、着色剤、帯電制御剤等を加えて混練
し、次いで粉砕、さらに分級する、いわゆる粉砕法によ
って製造される粒子(粉砕法粒子)、又は、重合性単量
体、着色剤、帯電制御剤等の混合物を懸濁重合、乳化重
合、分散重合などの方法で重合して、必要に応じて会合
させることによって製造される粒子(重合法粒子)が主
に用いられている。また、感光体の帯電方式によって、
それに用いられるトナーが異なり、正帯電性のトナーと
負帯電性のトナーに分類されている。
【0003】粉砕法に用いられるトナー用結着樹脂とし
て、ポリエステル樹脂が賞用されている。このようなポ
リエステル樹脂として、例えば、特開平2000−30
5320号公報には、脂環式多価カルボン酸と脂環式多
価アルコールとの重縮合体からなるポリエステル樹脂、
脂環式多価カルボン酸と線状脂肪族多価カルボン酸と脂
環式多価アルコールとの重縮合体からなるポリエステル
樹脂、芳香族多価カルボン酸と脂環式多価アルコールと
線状脂肪族多価アルコールとの重縮合体からなるポリエ
ステル樹脂、脂環式多価カルボン酸と芳香族多価カルボ
ン酸と脂環式多価アルコールと芳香族多価アルコールと
の重縮合体からなるポリエステル樹脂などが提案されて
いる。これらのポリエステル樹脂は他の結着樹脂と併用
し、しかも粒径を厳密に制御することによって、カブリ
や中抜けなどがなく、画像濃度も高い現像ができるとさ
れているものである。特開平5−94043号公報に
は、スルホン酸塩の基を有する芳香族多価カルボン酸と
エタンジオール誘導体並びに水素化ビスフェノールA等
から得られるポリエステル樹脂が、特開平3−2141
66号公報には、スルホン酸塩基含有多価カルボン酸と
芳香族多価カルボン酸とビスフェノールAとから得られ
るポリエステル樹脂が提案されている。しかしながら、
これらのポリエステル樹脂を用いても、超高速印刷や超
細密カラー印刷においては、帯電の安定性、着色剤の分
散性が不十分であり、カブリの発生、画像濃度低下など
が起きやすかった。また、塩化ビニル樹脂シートに色写
りや、貼り付きを起こすことがあった。
て、ポリエステル樹脂が賞用されている。このようなポ
リエステル樹脂として、例えば、特開平2000−30
5320号公報には、脂環式多価カルボン酸と脂環式多
価アルコールとの重縮合体からなるポリエステル樹脂、
脂環式多価カルボン酸と線状脂肪族多価カルボン酸と脂
環式多価アルコールとの重縮合体からなるポリエステル
樹脂、芳香族多価カルボン酸と脂環式多価アルコールと
線状脂肪族多価アルコールとの重縮合体からなるポリエ
ステル樹脂、脂環式多価カルボン酸と芳香族多価カルボ
ン酸と脂環式多価アルコールと芳香族多価アルコールと
の重縮合体からなるポリエステル樹脂などが提案されて
いる。これらのポリエステル樹脂は他の結着樹脂と併用
し、しかも粒径を厳密に制御することによって、カブリ
や中抜けなどがなく、画像濃度も高い現像ができるとさ
れているものである。特開平5−94043号公報に
は、スルホン酸塩の基を有する芳香族多価カルボン酸と
エタンジオール誘導体並びに水素化ビスフェノールA等
から得られるポリエステル樹脂が、特開平3−2141
66号公報には、スルホン酸塩基含有多価カルボン酸と
芳香族多価カルボン酸とビスフェノールAとから得られ
るポリエステル樹脂が提案されている。しかしながら、
これらのポリエステル樹脂を用いても、超高速印刷や超
細密カラー印刷においては、帯電の安定性、着色剤の分
散性が不十分であり、カブリの発生、画像濃度低下など
が起きやすかった。また、塩化ビニル樹脂シートに色写
りや、貼り付きを起こすことがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる事情に
鑑みなされたものであって、帯電量の安定性に優れ、着
色剤の分散性に優れ、さらに低温定着性及び高温保存性
のバランスに優れ、樹脂シートへの色写りや貼り付きし
難い正帯電性トナーを提供することを目的とするもので
ある。本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、特定のポリ
エステル樹脂からなる結着樹脂を含有するトナーが、帯
電量の安定性に優れ、着色剤の分散性に優れ、さらに低
温定着性及び高温保存性のバランスに優れていることを
見出し、それらの知見に基づいて、本発明を完成するに
至った。
鑑みなされたものであって、帯電量の安定性に優れ、着
色剤の分散性に優れ、さらに低温定着性及び高温保存性
のバランスに優れ、樹脂シートへの色写りや貼り付きし
難い正帯電性トナーを提供することを目的とするもので
ある。本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、特定のポリ
エステル樹脂からなる結着樹脂を含有するトナーが、帯
電量の安定性に優れ、着色剤の分散性に優れ、さらに低
温定着性及び高温保存性のバランスに優れていることを
見出し、それらの知見に基づいて、本発明を完成するに
至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明によれ
ば、アミノ基若しくはその塩を含有する多価カルボン酸
化合物(A1)及び/又はアミノ基若しくはその塩を含
有する多価アルコール(A2)を重縮合してなるポリエ
ステル樹脂から成る結着樹脂と、着色剤とを含有する正
帯電性トナー、が提供される。
ば、アミノ基若しくはその塩を含有する多価カルボン酸
化合物(A1)及び/又はアミノ基若しくはその塩を含
有する多価アルコール(A2)を重縮合してなるポリエ
ステル樹脂から成る結着樹脂と、着色剤とを含有する正
帯電性トナー、が提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の正帯電性トナーは、少な
くとも結着樹脂と、着色剤とを含有する。本発明のトナ
ーに含有される結着樹脂は、アミノ基若しくはその塩を
含有する多価カルボン酸化合物(A1)及び/又はアミ
ノ基若しくはその塩を含有する多価アルコール(A2)
を重縮合してなるポリエステル樹脂からなるものであ
る。尚、後述するアミノ基若しくはその塩を含有する多
価カルボン酸化合物(A1)及び/又はアミノ基若しく
はその塩を含有する多価アルコール(A2)と共重縮合
できるその他の多価カルボン酸化合物や多価アルコール
には、アミノ基若しくはその塩を含有しない。
くとも結着樹脂と、着色剤とを含有する。本発明のトナ
ーに含有される結着樹脂は、アミノ基若しくはその塩を
含有する多価カルボン酸化合物(A1)及び/又はアミ
ノ基若しくはその塩を含有する多価アルコール(A2)
を重縮合してなるポリエステル樹脂からなるものであ
る。尚、後述するアミノ基若しくはその塩を含有する多
価カルボン酸化合物(A1)及び/又はアミノ基若しく
はその塩を含有する多価アルコール(A2)と共重縮合
できるその他の多価カルボン酸化合物や多価アルコール
には、アミノ基若しくはその塩を含有しない。
【0007】ポリエステル樹脂を構成するアミノ基若し
くはその塩を含有する多価カルボン酸化合物(A1)と
しては、アミノテレフタル酸、5−アミノイソフタル
酸、5−アミノイソフタル酸メチルエステル、4−アミ
ノフタル酸、4−アミノフタル酸無水物、4−アミノナ
フタレン−2,7ジカルボン酸、5−〔4−アミノフェ
ノキシ〕イソフタル酸などの芳香族多価カルボン酸;5
−アミノヘキサヒドロイソフタル酸、5−アミノヘキサ
ヒドロイソフタル酸メチルエステル、4−アミノヘキサ
ヒドロフタル酸、4−アミノヘキサヒドロフタル酸無水
物;5−アミノテトラヒドロイソフタル酸、5−アミノ
テトラヒドロイソフタル酸メチルエステル、4−アミノ
テトラヒドロフタル酸、4−アミノテトラヒドロフタル
酸無水物等の脂環族多価カルボン酸;等が挙げられる。
また、アミノ基若しくはその塩を含有する多価アルコー
ル(A2)としては、2−アミノ−2−メチル−1,3
−プロパンジオール、ジエタノールアミン等の鎖状脂肪
族多価アルコール;2−アミノ−4−ヒドロキシメチル
ベンジルアルコール、2−アミノ−3−ヒドロキシメチ
ルベンジルアルコール、4−アミノ−2−ヒドロキシメ
チルベンジルアルコール、5−アミノ−3−ヒドロキシ
メチルベンジルアルコール等の芳香族多価アルコール;
2,4−ビス(ヒドロキシエチル)−1−アミノシクロ
ヘキサンなど脂環族多価アルコール;及びそれらのアン
モニウム塩が挙げられる。
くはその塩を含有する多価カルボン酸化合物(A1)と
しては、アミノテレフタル酸、5−アミノイソフタル
酸、5−アミノイソフタル酸メチルエステル、4−アミ
ノフタル酸、4−アミノフタル酸無水物、4−アミノナ
フタレン−2,7ジカルボン酸、5−〔4−アミノフェ
ノキシ〕イソフタル酸などの芳香族多価カルボン酸;5
−アミノヘキサヒドロイソフタル酸、5−アミノヘキサ
ヒドロイソフタル酸メチルエステル、4−アミノヘキサ
ヒドロフタル酸、4−アミノヘキサヒドロフタル酸無水
物;5−アミノテトラヒドロイソフタル酸、5−アミノ
テトラヒドロイソフタル酸メチルエステル、4−アミノ
テトラヒドロフタル酸、4−アミノテトラヒドロフタル
酸無水物等の脂環族多価カルボン酸;等が挙げられる。
また、アミノ基若しくはその塩を含有する多価アルコー
ル(A2)としては、2−アミノ−2−メチル−1,3
−プロパンジオール、ジエタノールアミン等の鎖状脂肪
族多価アルコール;2−アミノ−4−ヒドロキシメチル
ベンジルアルコール、2−アミノ−3−ヒドロキシメチ
ルベンジルアルコール、4−アミノ−2−ヒドロキシメ
チルベンジルアルコール、5−アミノ−3−ヒドロキシ
メチルベンジルアルコール等の芳香族多価アルコール;
2,4−ビス(ヒドロキシエチル)−1−アミノシクロ
ヘキサンなど脂環族多価アルコール;及びそれらのアン
モニウム塩が挙げられる。
【0008】アンモニウム塩を有するポリエステル樹脂
は、上記のごときアンモニウム塩を有する多価カルボン
酸化合物(A1)及び/又はアンモニウム塩を有する多
価アルコール(A2)が共重縮合されたものであっても
よいし、アミノ基を有する多価カルボン酸化合物(A
1)及び/又はアミノ基を有する多価アルコール(A
2)を共重縮合させた後でアンモニウム塩化したもので
もよい。本発明のトナーに含有されるポリエステル樹脂
において、アミノ基若しくはその塩を含有する多価カル
ボン酸化合物(A1)及び/又はアミノ基若しくはその
塩を含有する多価アルコール(A2)の量は、ポリエス
テル樹脂を構成する全単量体(全カルボン酸成分と全ア
ルコール成分との合計)の、通常、0.2〜30モル
%、好ましくは、0.5〜10モル%、更に好ましくは
1.0〜5モル%である。この多価カルボン酸化合物
(A1)及び/又は多価アルコール(A2)を重縮合成
分として含有することによって、トナ−中の顔料の分散
性が向上し、トナーの帯電性を制御することができる。
は、上記のごときアンモニウム塩を有する多価カルボン
酸化合物(A1)及び/又はアンモニウム塩を有する多
価アルコール(A2)が共重縮合されたものであっても
よいし、アミノ基を有する多価カルボン酸化合物(A
1)及び/又はアミノ基を有する多価アルコール(A
2)を共重縮合させた後でアンモニウム塩化したもので
もよい。本発明のトナーに含有されるポリエステル樹脂
において、アミノ基若しくはその塩を含有する多価カル
ボン酸化合物(A1)及び/又はアミノ基若しくはその
塩を含有する多価アルコール(A2)の量は、ポリエス
テル樹脂を構成する全単量体(全カルボン酸成分と全ア
ルコール成分との合計)の、通常、0.2〜30モル
%、好ましくは、0.5〜10モル%、更に好ましくは
1.0〜5モル%である。この多価カルボン酸化合物
(A1)及び/又は多価アルコール(A2)を重縮合成
分として含有することによって、トナ−中の顔料の分散
性が向上し、トナーの帯電性を制御することができる。
【0009】ポリエステル樹脂は、さらに環式2価カル
ボン酸化合物(B)が共重縮合されていることが好まし
い。環式2価カルボン酸化合物(B)としては、芳香族
2価カルボン酸化合物及び脂環族2価カルボン酸化合物
が挙げられ、脂環族2価カルボン酸化合物が好ましい。
芳香族2価カルボン酸化合物としては、1,5−ナフタ
ル酸、2,6−ナフタル酸、ジフェン酸、テレフタル
酸、イソフタル酸、フタル酸及びこれらのアルキル置換
体、並びにこれらの酸無水物、ハロゲン化物、エステ
ル、アミドなどの誘導体が挙げられる。
ボン酸化合物(B)が共重縮合されていることが好まし
い。環式2価カルボン酸化合物(B)としては、芳香族
2価カルボン酸化合物及び脂環族2価カルボン酸化合物
が挙げられ、脂環族2価カルボン酸化合物が好ましい。
芳香族2価カルボン酸化合物としては、1,5−ナフタ
ル酸、2,6−ナフタル酸、ジフェン酸、テレフタル
酸、イソフタル酸、フタル酸及びこれらのアルキル置換
体、並びにこれらの酸無水物、ハロゲン化物、エステ
ル、アミドなどの誘導体が挙げられる。
【0010】脂環族2価カルボン酸化合物は、脂環構造
と2個のカルボキシル基又はカルボン酸誘導体基とが分
子構造中に存在する化合物である。脂環構造としては、
シクロペンタン環、シクロヘキサン環、シクロヘプタン
環、シクロヘキセン環などの単環;ノルボルナン環、ノ
ルボルネン環などの多環のものが挙げられる。好適な脂
環族2価カルボン酸化合物としては、カルボキシル基又
はカルボン酸誘導体基(アミド基、エステル基、酸無水
物基、酸ハロゲン化物)が、脂環を構成する2個の炭素
原子それぞれに結合してなる脂環族2価カルボン酸化合
物;特に一般式(1)又は(2)で表される脂環族2価
カルボン酸またはそれらの無水物のようなアルキル基が
脂環に置換基として結合しているものである。なお、ア
ルキル基としては、好ましくは炭素数1〜8個のもの、
具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロ
ピル基などが挙げられる。
と2個のカルボキシル基又はカルボン酸誘導体基とが分
子構造中に存在する化合物である。脂環構造としては、
シクロペンタン環、シクロヘキサン環、シクロヘプタン
環、シクロヘキセン環などの単環;ノルボルナン環、ノ
ルボルネン環などの多環のものが挙げられる。好適な脂
環族2価カルボン酸化合物としては、カルボキシル基又
はカルボン酸誘導体基(アミド基、エステル基、酸無水
物基、酸ハロゲン化物)が、脂環を構成する2個の炭素
原子それぞれに結合してなる脂環族2価カルボン酸化合
物;特に一般式(1)又は(2)で表される脂環族2価
カルボン酸またはそれらの無水物のようなアルキル基が
脂環に置換基として結合しているものである。なお、ア
ルキル基としては、好ましくは炭素数1〜8個のもの、
具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロ
ピル基などが挙げられる。
【0011】
【化1】
【0012】
【化2】
【0013】式(1)又は(2)中のRは、アルキル基
である。
である。
【0014】ポリエステル樹脂に好ましく用いられる脂
環族2価カルボン酸化合物は、たとえば、ブタジエン、
イソプレン、ピペリレン、シクロペンタジエンなどのジ
エン化合物と;無水マレイン酸とを反応させ、必要に応
じて水素化すること等によって得られる。脂環族2価カ
ルボン酸化合物の具体例としては、テトラヒドロテレフ
タル酸、テトラヒドロイソフタル酸、テトラヒドロフタ
ル酸;ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフ
タル酸、ヘキサヒドロフタル酸;3−アルキルテトラヒ
ドロテレフタル酸、4−アルキルテトラヒドロテレフタ
ル酸、3−アルキルテトラヒドロイソフタル酸、4−ア
ルキルテトラヒドロイソフタル酸、3−アルキルテトラ
ヒドロフタル酸、4−アルキルテトラヒドロフタル酸;
3−アルキルヘキサヒドロテレフタル酸、4−アルキル
ヘキサヒドロテレフタル酸、3−アルキルヘキサヒドロ
イソフタル酸、4−アルキルヘキサヒドロイソフタル
酸、3−アルキルヘキサヒドロフタル酸、4−アルキル
ヘキサヒドロフタル酸;3,6−エンドメチレン−テト
ラヒドロテレフタル酸、3,6−エンドメチレン−テト
ラヒドロイソフタル酸、3,6−エンドメチレン−テト
ラヒドロフタル酸;3,6−エンドメチレン−ヘキサヒ
ドロテレフタル酸、3,6−エンドメチレン−ヘキサヒ
ドロイソフタル酸、3,6−エンドメチレン−ヘキサヒ
ドロフタル酸;
環族2価カルボン酸化合物は、たとえば、ブタジエン、
イソプレン、ピペリレン、シクロペンタジエンなどのジ
エン化合物と;無水マレイン酸とを反応させ、必要に応
じて水素化すること等によって得られる。脂環族2価カ
ルボン酸化合物の具体例としては、テトラヒドロテレフ
タル酸、テトラヒドロイソフタル酸、テトラヒドロフタ
ル酸;ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフ
タル酸、ヘキサヒドロフタル酸;3−アルキルテトラヒ
ドロテレフタル酸、4−アルキルテトラヒドロテレフタ
ル酸、3−アルキルテトラヒドロイソフタル酸、4−ア
ルキルテトラヒドロイソフタル酸、3−アルキルテトラ
ヒドロフタル酸、4−アルキルテトラヒドロフタル酸;
3−アルキルヘキサヒドロテレフタル酸、4−アルキル
ヘキサヒドロテレフタル酸、3−アルキルヘキサヒドロ
イソフタル酸、4−アルキルヘキサヒドロイソフタル
酸、3−アルキルヘキサヒドロフタル酸、4−アルキル
ヘキサヒドロフタル酸;3,6−エンドメチレン−テト
ラヒドロテレフタル酸、3,6−エンドメチレン−テト
ラヒドロイソフタル酸、3,6−エンドメチレン−テト
ラヒドロフタル酸;3,6−エンドメチレン−ヘキサヒ
ドロテレフタル酸、3,6−エンドメチレン−ヘキサヒ
ドロイソフタル酸、3,6−エンドメチレン−ヘキサヒ
ドロフタル酸;
【0015】2−アルキル−3,6−エンドメチレン−
テトラヒドロテレフタル酸、3−アルキル−3,6−エ
ンドメチレン−テトラヒドロテレフタル酸、2−アルキ
ル−3,6−エンドメチレン−テトラヒドロイソフタル
酸、3−アルキル−3,6−エンドメチレン−テトラヒ
ドロイソフタル酸、2−アルキル−3,6−エンドメチ
レン−テトラヒドロフタル酸、3−アルキル−3,6−
エンドメチレン−テトラヒドロフタル酸;2−アルキル
−3,6−エンドメチレン−ヘキサヒドロテレフタル
酸、3−アルキル−3,6−エンドメチレン−ヘキサヒ
ドロテレフタル酸;2−アルキル−3,6−エンドメチ
レン−ヘキサヒドロイソフタル酸、3−アルキル−3,
6−エンドメチレン−ヘキサヒドロイソフタル酸、2−
アルキル−3,6−エンドメチレン−ヘキサヒドロフタ
ル酸、3−アルキル−3,6−エンドメチレン−ヘキサ
ヒドロフタル酸;が挙げられる。
テトラヒドロテレフタル酸、3−アルキル−3,6−エ
ンドメチレン−テトラヒドロテレフタル酸、2−アルキ
ル−3,6−エンドメチレン−テトラヒドロイソフタル
酸、3−アルキル−3,6−エンドメチレン−テトラヒ
ドロイソフタル酸、2−アルキル−3,6−エンドメチ
レン−テトラヒドロフタル酸、3−アルキル−3,6−
エンドメチレン−テトラヒドロフタル酸;2−アルキル
−3,6−エンドメチレン−ヘキサヒドロテレフタル
酸、3−アルキル−3,6−エンドメチレン−ヘキサヒ
ドロテレフタル酸;2−アルキル−3,6−エンドメチ
レン−ヘキサヒドロイソフタル酸、3−アルキル−3,
6−エンドメチレン−ヘキサヒドロイソフタル酸、2−
アルキル−3,6−エンドメチレン−ヘキサヒドロフタ
ル酸、3−アルキル−3,6−エンドメチレン−ヘキサ
ヒドロフタル酸;が挙げられる。
【0016】脂環族2価カルボン酸化合物の誘導体の具
体例としては、テトラヒドロフタル酸無水物、ヘキサヒ
ドロフタル酸無水物、3−アルキルテトラヒドロフタル
酸無水物、3−アルキルヘキサヒドロフタル酸無水物、
4−アルキルテトラヒドロフタル酸無水物、4−アルキ
ルヘキサヒドロフタル酸無水物などの酸無水物;ハロゲ
ン化物、エステル、アミド等が挙げられる。これらは、
それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用い
ることができる。これらの中でも、3−アルキルテトラ
ヒドロフタル酸、3−アルキルヘキサヒドロフタル酸、
4−アルキルテトラヒドロフタル酸、4−アルキルヘキ
サヒドロフタル酸およびこれらの無水物が、溶融特性が
高くなり、トナーに該ポリエステル樹脂を用いた場合に
は着色剤の分散性に優れるトナーが得られるので好まし
い。環式2価カルボン酸化合物(B)の量は、ポリエス
テル樹脂を構成する全多価カルボン酸成分の、通常、7
0〜100モル%、特に、80〜100モル%であるこ
とが好ましい。この割合が少ないと、トナーの十分な保
存性が得られないことがある。
体例としては、テトラヒドロフタル酸無水物、ヘキサヒ
ドロフタル酸無水物、3−アルキルテトラヒドロフタル
酸無水物、3−アルキルヘキサヒドロフタル酸無水物、
4−アルキルテトラヒドロフタル酸無水物、4−アルキ
ルヘキサヒドロフタル酸無水物などの酸無水物;ハロゲ
ン化物、エステル、アミド等が挙げられる。これらは、
それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用い
ることができる。これらの中でも、3−アルキルテトラ
ヒドロフタル酸、3−アルキルヘキサヒドロフタル酸、
4−アルキルテトラヒドロフタル酸、4−アルキルヘキ
サヒドロフタル酸およびこれらの無水物が、溶融特性が
高くなり、トナーに該ポリエステル樹脂を用いた場合に
は着色剤の分散性に優れるトナーが得られるので好まし
い。環式2価カルボン酸化合物(B)の量は、ポリエス
テル樹脂を構成する全多価カルボン酸成分の、通常、7
0〜100モル%、特に、80〜100モル%であるこ
とが好ましい。この割合が少ないと、トナーの十分な保
存性が得られないことがある。
【0017】ポリエステル樹脂を構成するカルボン酸成
分として、必要に応じて、鎖式2価カルボン酸化合物
(D)や3価以上のカルボン酸化合物(F)が共重縮合
されていてもよい。共重縮合可能な鎖式2価カルボン酸
化合物(D)としては、コハク酸、アジピン酸、アゼラ
イン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、フマル
酸、マレイン酸、イタコン酸などが挙げられる。3価以
上の多価カルボン酸化合物(F)としては、トリメリッ
ト酸、ピロメリット酸、トリメシン酸などが挙げられ
る。鎖式2価カルボン酸化合物(D)の割合は、全カル
ボン酸成分の30モル%以下が好ましい。この割合が大
きくなると、ガラス転移温度や溶融粘度が低くなり、ト
ナーの耐ブロッキング性が低下したり、ホットオフセッ
トが発生したりすることがある。3価以上の多価カルボ
ン酸化合物(F)の割合は、全カルボン酸成分の5モル
%以下が好ましい。この割合が大きくなると、ポリエス
テル樹脂の重量平均分子量が高くなるために、トナーの
溶融粘度が高くなり、トナーの定着性が悪くなることが
ある。
分として、必要に応じて、鎖式2価カルボン酸化合物
(D)や3価以上のカルボン酸化合物(F)が共重縮合
されていてもよい。共重縮合可能な鎖式2価カルボン酸
化合物(D)としては、コハク酸、アジピン酸、アゼラ
イン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、フマル
酸、マレイン酸、イタコン酸などが挙げられる。3価以
上の多価カルボン酸化合物(F)としては、トリメリッ
ト酸、ピロメリット酸、トリメシン酸などが挙げられ
る。鎖式2価カルボン酸化合物(D)の割合は、全カル
ボン酸成分の30モル%以下が好ましい。この割合が大
きくなると、ガラス転移温度や溶融粘度が低くなり、ト
ナーの耐ブロッキング性が低下したり、ホットオフセッ
トが発生したりすることがある。3価以上の多価カルボ
ン酸化合物(F)の割合は、全カルボン酸成分の5モル
%以下が好ましい。この割合が大きくなると、ポリエス
テル樹脂の重量平均分子量が高くなるために、トナーの
溶融粘度が高くなり、トナーの定着性が悪くなることが
ある。
【0018】本発明のトナーに含有されるポリエステル
樹脂は、さらに環式2価アルコール(C)が共重縮合さ
れていることが好ましい。環式2価アルコール(C)と
しては、芳香族2価アルコールと脂環族2価アルコール
が挙げられ、脂環族2価アルコールが好ましい。芳香族
2価アルコールとしては、パラキシリレングリコ−ル、
メタキシリレングリコ−ル、オルトキシリレングリコ−
ル、1,4−フェニレングリコ−ルのエチレンオキサイ
ド付加物、ビスフェノ−ルAのエチレンオキサイド付加
物およびプロピレンオキサイド付加物などが挙げられ
る。脂環族2価アルコールとしては、2,2−ビス(4
−ヒドロキシシクロヘキシル)−プロパン(すなわち、
水素化ビスフェノールA)、1,4−ビス(ヒドロキシ
メチル)シクロヘキサン、1,3−ビス(ヒドロキシメ
チル)シクロヘキサン、1,2−ビス(ヒドロキシメチ
ル)シクロヘキサン、2,2,4,4−テトラメチル−
1,3−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキ
サンジオール、水素化ビスフェノ−ルAのエチレンオキ
サイド付加物およびプロピレンオキサイド付加物、トリ
シクロデカンジオ−ル、トリシクロデカンジメタノ−
ル、ジシクロヘキシル4,4’−ジオ−ルなどが挙げら
れる。これらのうち水素化ビスフェノールAなどのビス
(ヒドロキシシクロヘキシル)−アルカンが好ましい。
環式2価アルコール(C)の量は、ポリエステル樹脂を
構成する全多価アルコール成分の2〜60モル%である
と好ましく、3〜50モル%であると更に好ましい。環
式2価アルコール(C)の量が少なすぎると、ガラス転
移温度や溶融粘度が低くなり、耐ブロッキング性が低下
したり、ホットオフセットが発生したりすることがあ
り、逆に脂環族2価アルコールの量が多くなりすぎる
と、溶融粘度が高くなり、定着性が低下することがあ
る。
樹脂は、さらに環式2価アルコール(C)が共重縮合さ
れていることが好ましい。環式2価アルコール(C)と
しては、芳香族2価アルコールと脂環族2価アルコール
が挙げられ、脂環族2価アルコールが好ましい。芳香族
2価アルコールとしては、パラキシリレングリコ−ル、
メタキシリレングリコ−ル、オルトキシリレングリコ−
ル、1,4−フェニレングリコ−ルのエチレンオキサイ
ド付加物、ビスフェノ−ルAのエチレンオキサイド付加
物およびプロピレンオキサイド付加物などが挙げられ
る。脂環族2価アルコールとしては、2,2−ビス(4
−ヒドロキシシクロヘキシル)−プロパン(すなわち、
水素化ビスフェノールA)、1,4−ビス(ヒドロキシ
メチル)シクロヘキサン、1,3−ビス(ヒドロキシメ
チル)シクロヘキサン、1,2−ビス(ヒドロキシメチ
ル)シクロヘキサン、2,2,4,4−テトラメチル−
1,3−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキ
サンジオール、水素化ビスフェノ−ルAのエチレンオキ
サイド付加物およびプロピレンオキサイド付加物、トリ
シクロデカンジオ−ル、トリシクロデカンジメタノ−
ル、ジシクロヘキシル4,4’−ジオ−ルなどが挙げら
れる。これらのうち水素化ビスフェノールAなどのビス
(ヒドロキシシクロヘキシル)−アルカンが好ましい。
環式2価アルコール(C)の量は、ポリエステル樹脂を
構成する全多価アルコール成分の2〜60モル%である
と好ましく、3〜50モル%であると更に好ましい。環
式2価アルコール(C)の量が少なすぎると、ガラス転
移温度や溶融粘度が低くなり、耐ブロッキング性が低下
したり、ホットオフセットが発生したりすることがあ
り、逆に脂環族2価アルコールの量が多くなりすぎる
と、溶融粘度が高くなり、定着性が低下することがあ
る。
【0019】ポリエステル樹脂を構成する他のアルコー
ル成分として、さらに鎖式2価アルコール(E)が共重
縮合されていることが好ましい。また、3価以上のアル
コール(G)が共重縮合されていてもよい。鎖式2価ア
ルコール(E)としては、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、1,3−プロパンジオ−ル、1,4−
ブタンジオール、1,5−ペンタンジオ−ル、1,6−
ヘキサンジオール、ジエチレングリコ−ル、ポリエチレ
ングリコ−ル、ポリテトラメチレングリコ−ルなどの直
鎖状脂肪族グリコール;プロピレングリコール、ジプロ
ピレングリコ−ル、ポリプロピレングリコ−ル、ネオペ
ンチルグリコール、2,2,4−トリメチル−1,3−
ペンタンジオ−ル、2−エチル−2−ブチル−1,3−
プロパンジオールなどの分岐鎖状脂肪族グリコールなど
が挙げられる。これらの中でも、直鎖状脂肪族グリコー
ルが好ましく、その中でもエチレングリコールが特に好
ましい。鎖式2価アルコール(E)の量は、ポリエステ
ル樹脂を構成する全多価アルコール成分の40〜98モ
ル%であると好ましく、50〜97モル%であると更に
好ましい。鎖式2価アルコール(E)の量が少なすぎる
と、溶融粘度が高くなり、定着性が低下することがあ
り、逆に鎖式2価アルコールの量が多くなりすぎると、
ガラス転移温度や溶融粘度が低くなり、耐ブロッキング
性が低下したり、ホットオフセットが発生したりするこ
とがある。3価以上のアルコール(G)としては、トリ
メチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトー
ル、ジペンタエリスリトール、トリメチロ−ルエタン、
シクロヘキサントリオ−ル、トリス(ヒドロキシメチ
ル)シクロヘキサンなどが挙げられる。3価以上のアル
コール(G)の割合は、全アルコール成分の5モル%以
下が好ましい。この割合が大きくなると、ポリエステル
樹脂の重量平均分子量が高くなるために、トナーの溶融
粘度が高くなり、トナーの定着性が悪くなることがあ
る。
ル成分として、さらに鎖式2価アルコール(E)が共重
縮合されていることが好ましい。また、3価以上のアル
コール(G)が共重縮合されていてもよい。鎖式2価ア
ルコール(E)としては、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、1,3−プロパンジオ−ル、1,4−
ブタンジオール、1,5−ペンタンジオ−ル、1,6−
ヘキサンジオール、ジエチレングリコ−ル、ポリエチレ
ングリコ−ル、ポリテトラメチレングリコ−ルなどの直
鎖状脂肪族グリコール;プロピレングリコール、ジプロ
ピレングリコ−ル、ポリプロピレングリコ−ル、ネオペ
ンチルグリコール、2,2,4−トリメチル−1,3−
ペンタンジオ−ル、2−エチル−2−ブチル−1,3−
プロパンジオールなどの分岐鎖状脂肪族グリコールなど
が挙げられる。これらの中でも、直鎖状脂肪族グリコー
ルが好ましく、その中でもエチレングリコールが特に好
ましい。鎖式2価アルコール(E)の量は、ポリエステ
ル樹脂を構成する全多価アルコール成分の40〜98モ
ル%であると好ましく、50〜97モル%であると更に
好ましい。鎖式2価アルコール(E)の量が少なすぎる
と、溶融粘度が高くなり、定着性が低下することがあ
り、逆に鎖式2価アルコールの量が多くなりすぎると、
ガラス転移温度や溶融粘度が低くなり、耐ブロッキング
性が低下したり、ホットオフセットが発生したりするこ
とがある。3価以上のアルコール(G)としては、トリ
メチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトー
ル、ジペンタエリスリトール、トリメチロ−ルエタン、
シクロヘキサントリオ−ル、トリス(ヒドロキシメチ
ル)シクロヘキサンなどが挙げられる。3価以上のアル
コール(G)の割合は、全アルコール成分の5モル%以
下が好ましい。この割合が大きくなると、ポリエステル
樹脂の重量平均分子量が高くなるために、トナーの溶融
粘度が高くなり、トナーの定着性が悪くなることがあ
る。
【0020】本発明のトナーに含有されるポリエステル
樹脂の分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィー(GPC)で測定したときに、ポリスチレン換算
で、数平均分子量が、1,500〜20,000、好ま
しくは2,000〜10,000であり、重量平均分子
量が、好ましくは5,000〜300,000、好まし
くは7,000〜100,000である。分子量がこの
範囲にあることによって低温定着性とホットオフセット
耐性に優れたトナーを得ることができる。数平均分子量
や重量平均分子量が上記範囲より小さい場合、樹脂の凝
集力が低下し、保存性が悪化することがあり、逆に大き
い場合、生産性が低下し、トナーの定着性が悪化するこ
とがある。また、ポリエステル樹脂のガラス転移温度
は、好ましくは40〜90℃、特に好ましくは50〜8
0℃である。ガラス転移温度が上記範囲であれば、トナ
ーの保存性が改良される。
樹脂の分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィー(GPC)で測定したときに、ポリスチレン換算
で、数平均分子量が、1,500〜20,000、好ま
しくは2,000〜10,000であり、重量平均分子
量が、好ましくは5,000〜300,000、好まし
くは7,000〜100,000である。分子量がこの
範囲にあることによって低温定着性とホットオフセット
耐性に優れたトナーを得ることができる。数平均分子量
や重量平均分子量が上記範囲より小さい場合、樹脂の凝
集力が低下し、保存性が悪化することがあり、逆に大き
い場合、生産性が低下し、トナーの定着性が悪化するこ
とがある。また、ポリエステル樹脂のガラス転移温度
は、好ましくは40〜90℃、特に好ましくは50〜8
0℃である。ガラス転移温度が上記範囲であれば、トナ
ーの保存性が改良される。
【0021】ポリエステル樹脂は、水酸基価が通常1〜
100mgKOH/gであり、好ましくは5〜80mg
KOH/gのものである。水酸基価が小さいと、定着性
が悪くなり、画像の表面に大きな凹凸が生じて平滑性が
低下することがある。逆に大きいと、ホットオフセット
発生温度が低くなり、さらに親水性が高くなって、環境
変化によって帯電量が変化しやすい傾向にある。また、
このポリエステル樹脂は、高温高湿環境での水分の影響
を少なくするために、芳香環をより少なくすることが好
ましい。
100mgKOH/gであり、好ましくは5〜80mg
KOH/gのものである。水酸基価が小さいと、定着性
が悪くなり、画像の表面に大きな凹凸が生じて平滑性が
低下することがある。逆に大きいと、ホットオフセット
発生温度が低くなり、さらに親水性が高くなって、環境
変化によって帯電量が変化しやすい傾向にある。また、
このポリエステル樹脂は、高温高湿環境での水分の影響
を少なくするために、芳香環をより少なくすることが好
ましい。
【0022】本発明のトナーに含有されるポリエステル
樹脂は、公知の方法、すなわち重縮合法により製造する
ことができる。多価カルボン酸成分と多価アルコール成
分とを重縮合するにあたり、多価カルボン酸成分と多価
アルコール成分とを合計した全単量体中、アルコール性
反応性基の水酸基価の総数〔X〕が前記カルボン酸性反
応性基の酸価の総数〔Y〕よりも小さくならない条件で
行うことが、ポリエステルの分子量を高くし、且つ水酸
基価を高くすることができるので好適である。アルコー
ル性反応性基の水酸基価の総数〔X〕とカルボン酸性反
応性基の酸価の総数〔Y〕との割合は〔X〕/〔Y〕の
当量比1.00以上が好ましく、1.01〜1.5がよ
り好ましく、1.03〜1.3の範囲が特に好ましい。
ここでアルコール性反応性基とは、エステル結合を形成
させるアルコール性の官能基をいい、通常、ヒドロキシ
ル基などが挙げられる。カルボン酸性反応性基とは、エ
ステル結合を形成させるカルボン酸性の官能基をいい、
通常、カルボキシル基又はカルボン酸誘導体基などが挙
げられる。
樹脂は、公知の方法、すなわち重縮合法により製造する
ことができる。多価カルボン酸成分と多価アルコール成
分とを重縮合するにあたり、多価カルボン酸成分と多価
アルコール成分とを合計した全単量体中、アルコール性
反応性基の水酸基価の総数〔X〕が前記カルボン酸性反
応性基の酸価の総数〔Y〕よりも小さくならない条件で
行うことが、ポリエステルの分子量を高くし、且つ水酸
基価を高くすることができるので好適である。アルコー
ル性反応性基の水酸基価の総数〔X〕とカルボン酸性反
応性基の酸価の総数〔Y〕との割合は〔X〕/〔Y〕の
当量比1.00以上が好ましく、1.01〜1.5がよ
り好ましく、1.03〜1.3の範囲が特に好ましい。
ここでアルコール性反応性基とは、エステル結合を形成
させるアルコール性の官能基をいい、通常、ヒドロキシ
ル基などが挙げられる。カルボン酸性反応性基とは、エ
ステル結合を形成させるカルボン酸性の官能基をいい、
通常、カルボキシル基又はカルボン酸誘導体基などが挙
げられる。
【0023】重縮合反応は、例えば、反応温度100〜
300℃、好ましくは150〜280℃で行われ、特に
不活性ガスの存在下で行うのが好ましい。必要に応じ
て、トルエン、キシレンなどの、水と共沸する非水溶性
の有機溶媒を使用してもよい。また重縮合反応を減圧下
(通常、0.1〜500mmHg、好ましくは0.5〜
200mmHg、より好ましくは1〜50mmHg)で
行ってもよい。また、この重縮合反応には、通常、エス
テル化触媒が用いられる。エステル化触媒としては、例
えば、パラトルエンスルホン酸、硫酸、リン酸などのブ
レンステッド酸;酢酸カルシウム、酢酸亜鉛、酢酸マン
ガン、ステアリン酸亜鉛;鉄や亜鉛のアセチルアセトナ
ート;金属アルコキシド;アルキル錫オキサイド、ジア
ルキル錫オキサイド、有機チタン化合物などの有機金属
化合物:酸化スズ、酸化アンチモン、酸化チタン、酸化
バナジウムなどの金属酸化物:ヘテロポリ酸などが挙げ
られ、得られたポリエステルを高分子量化できる点でチ
タンアルコキサイド、ヘテロポリ酸又は鉄アセチルアセ
トナートが好ましい。
300℃、好ましくは150〜280℃で行われ、特に
不活性ガスの存在下で行うのが好ましい。必要に応じ
て、トルエン、キシレンなどの、水と共沸する非水溶性
の有機溶媒を使用してもよい。また重縮合反応を減圧下
(通常、0.1〜500mmHg、好ましくは0.5〜
200mmHg、より好ましくは1〜50mmHg)で
行ってもよい。また、この重縮合反応には、通常、エス
テル化触媒が用いられる。エステル化触媒としては、例
えば、パラトルエンスルホン酸、硫酸、リン酸などのブ
レンステッド酸;酢酸カルシウム、酢酸亜鉛、酢酸マン
ガン、ステアリン酸亜鉛;鉄や亜鉛のアセチルアセトナ
ート;金属アルコキシド;アルキル錫オキサイド、ジア
ルキル錫オキサイド、有機チタン化合物などの有機金属
化合物:酸化スズ、酸化アンチモン、酸化チタン、酸化
バナジウムなどの金属酸化物:ヘテロポリ酸などが挙げ
られ、得られたポリエステルを高分子量化できる点でチ
タンアルコキサイド、ヘテロポリ酸又は鉄アセチルアセ
トナートが好ましい。
【0024】本発明のトナーに含有されるポリエステル
樹脂を得るために、上記カルボン酸化合物及びアルコー
ルを、所望の組成比で仕込み一括して反応させてもよ
く、分子量の調整を行なうために次の方法を用いること
もできる。即ち、環式2価カルボン酸化合物(B)と環
式2価アルコール(C)とを、好ましくは、環式2価カ
ルボン酸化合物(B)、環式2価アルコール(C)並び
に鎖式2価カルボン酸化合物(D)及び/又は鎖式2価
アルコール(E)とを、重縮合させて前駆体を得、次い
で、この前駆体とアミノ基若しくはその塩を含有する多
価カルボン酸化合物(A1)及び/又はアミノ基若しく
はその塩を含有する多価アルコール(A2)、並びに多
価カルボン酸化合物(H)及び/又は多価アルコール
(I)とを重縮合させる。
樹脂を得るために、上記カルボン酸化合物及びアルコー
ルを、所望の組成比で仕込み一括して反応させてもよ
く、分子量の調整を行なうために次の方法を用いること
もできる。即ち、環式2価カルボン酸化合物(B)と環
式2価アルコール(C)とを、好ましくは、環式2価カ
ルボン酸化合物(B)、環式2価アルコール(C)並び
に鎖式2価カルボン酸化合物(D)及び/又は鎖式2価
アルコール(E)とを、重縮合させて前駆体を得、次い
で、この前駆体とアミノ基若しくはその塩を含有する多
価カルボン酸化合物(A1)及び/又はアミノ基若しく
はその塩を含有する多価アルコール(A2)、並びに多
価カルボン酸化合物(H)及び/又は多価アルコール
(I)とを重縮合させる。
【0025】前駆体は、ゲルパーミエーションクロマト
グラフィー(GPC)で測定したときに、ポリスチレン
換算で、その数平均分子量が1,500〜5,000、
好ましくは、2,000〜4,000である。分子量がこ
の範囲にあることによって樹脂の分散性が高くなる。前
駆体のガラス転移温度は、好ましくは40℃以上、特に
好ましくは50〜80℃である。ガラス転移温度が40
℃以上であればトナーの保存性が改良される。
グラフィー(GPC)で測定したときに、ポリスチレン
換算で、その数平均分子量が1,500〜5,000、
好ましくは、2,000〜4,000である。分子量がこ
の範囲にあることによって樹脂の分散性が高くなる。前
駆体のガラス転移温度は、好ましくは40℃以上、特に
好ましくは50〜80℃である。ガラス転移温度が40
℃以上であればトナーの保存性が改良される。
【0026】前駆体及びアミノ基若しくはその塩を含有
する多価カルボン酸化合物(A1)及び/又はアミノ基
若しくはその塩を含有する多価アルコール(A2)と共
重縮合させる多価カルボン酸化合物(H)は、特に制限
されず、前述したような、芳香族2価カルボン酸化合物
及び脂環族ジカルボン酸化合物のような環式2価カルボ
ン酸化合物(B)、鎖式2価カルボン酸化合物(D)、
3価以上のカルボン酸化合物(F)などを挙げることが
できる。これらの中でも、テレフタル酸、テトラヒドロ
テレフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸のごとき、環
を構成する隣り合わない2個の炭素原子それぞれにカル
ボキシル基又はカルボン酸誘導体基が結合した環式2価
カルボン酸化合物が好ましい。前駆体及びアミノ基若し
くはその塩を含有する多価カルボン酸化合物(A1)及
び/又はアミノ基若しくはその塩を含有する多価アルコ
ール(A2)と共重縮合させる多価アルコール(I)
も、特に制限されず、前述したような、芳香族2価アル
コールや脂環族2価アルコールのような環式2価アルコ
ール(C)、鎖式2価アルコール(E)、3価以上のア
ルコール(G)などを挙げることができる。前駆体との
共重縮合に用いる、多価カルボン酸化合物(H)または
多価アルコール(I)の合計量は、前駆体100重量部
に対して、好ましくは10〜50重量部、特に好ましく
は20〜40重量部である。この多価カルボン酸化合物
又は多価アルコールの量が上記範囲にあることによっ
て、溶融特性を損なわずに高分子量化することができる
ので好ましい。
する多価カルボン酸化合物(A1)及び/又はアミノ基
若しくはその塩を含有する多価アルコール(A2)と共
重縮合させる多価カルボン酸化合物(H)は、特に制限
されず、前述したような、芳香族2価カルボン酸化合物
及び脂環族ジカルボン酸化合物のような環式2価カルボ
ン酸化合物(B)、鎖式2価カルボン酸化合物(D)、
3価以上のカルボン酸化合物(F)などを挙げることが
できる。これらの中でも、テレフタル酸、テトラヒドロ
テレフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸のごとき、環
を構成する隣り合わない2個の炭素原子それぞれにカル
ボキシル基又はカルボン酸誘導体基が結合した環式2価
カルボン酸化合物が好ましい。前駆体及びアミノ基若し
くはその塩を含有する多価カルボン酸化合物(A1)及
び/又はアミノ基若しくはその塩を含有する多価アルコ
ール(A2)と共重縮合させる多価アルコール(I)
も、特に制限されず、前述したような、芳香族2価アル
コールや脂環族2価アルコールのような環式2価アルコ
ール(C)、鎖式2価アルコール(E)、3価以上のア
ルコール(G)などを挙げることができる。前駆体との
共重縮合に用いる、多価カルボン酸化合物(H)または
多価アルコール(I)の合計量は、前駆体100重量部
に対して、好ましくは10〜50重量部、特に好ましく
は20〜40重量部である。この多価カルボン酸化合物
又は多価アルコールの量が上記範囲にあることによっ
て、溶融特性を損なわずに高分子量化することができる
ので好ましい。
【0027】本発明の電子写真用トナーに含有される結
着樹脂は、上記したポリエステル樹脂のみでも構わない
が、トナーの特性を向上させるために、トナーの結着樹
脂として通常に使われている重合体を含有することがで
きる。具体的には、ポリスチレン、スチレン−(メタ)
アクリレート共重合樹脂、上記以外のポリエステル樹
脂、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリオレフィン、ポ
リアミド、ポリスルホン、ポリシアノアリールエーテ
ル、(メタ)アクリレート樹脂、ノルボルネン系樹脂、
スチレン系樹脂の核水添物、スチレン−イソプレン−ス
チレンブロックポリマーの核水添物などが挙げられる。
上述したポリエステル樹脂に対して、結着樹脂として他
の重合体を30重量%以下の割合で用いることができ
る。これが多すぎると、トナー溶融粘度が高くなり、定
着性が悪くなることがある。
着樹脂は、上記したポリエステル樹脂のみでも構わない
が、トナーの特性を向上させるために、トナーの結着樹
脂として通常に使われている重合体を含有することがで
きる。具体的には、ポリスチレン、スチレン−(メタ)
アクリレート共重合樹脂、上記以外のポリエステル樹
脂、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリオレフィン、ポ
リアミド、ポリスルホン、ポリシアノアリールエーテ
ル、(メタ)アクリレート樹脂、ノルボルネン系樹脂、
スチレン系樹脂の核水添物、スチレン−イソプレン−ス
チレンブロックポリマーの核水添物などが挙げられる。
上述したポリエステル樹脂に対して、結着樹脂として他
の重合体を30重量%以下の割合で用いることができ
る。これが多すぎると、トナー溶融粘度が高くなり、定
着性が悪くなることがある。
【0028】本発明のトナーに含有される着色剤として
は、黒色着色剤、イエロー着色剤、マゼンタ着色剤、シ
アン着色剤などがある。黒色着色剤としては、カーボン
ブラック、ニグロシンベースの染顔料類;コバルト、ニ
ッケル、四三酸化鉄、酸化鉄マンガン、酸化鉄亜鉛、酸
化鉄ニッケル等の磁性粒子;などを挙げることができ
る。カーボンブラックを用いる場合、一次粒径が20〜
40nmであるものを用いると良好な画質が得られ、ま
たトナーの環境への安全性も高まるので好ましい。イエ
ロー着色剤としては、アゾ系顔料、縮合多環系顔料等の
化合物が用いられる。具体的にはC.I.ピグメントイ
エロー3、12、13、14、15、17、62、6
5、73、83、90、93、97、120、138、
155、180および181等が挙げられる。マゼンタ
着色剤としては、アゾ系顔料、縮合多環系顔料等の化合
物が用いられる。具体的にはC.I.ピグメントレッド
48、57、58、60、63、64、68、81、8
3、87、88、89、90、112、114、12
2、123、144、146、149、163、17
0、184、185、187、202、206、20
7、209、251、C.I.ピグメントバイオレット
19、等が挙げられる。シアン着色剤としては、銅フタ
ロシアニン化合物及びその誘導体、アントラキノン化合
物等が利用できる。具体的にはC.I.ピグメントブル
ー2、3、6、15、15:1、15:2、15:3、
15:4、16、17、および60等が挙げられる。こ
れら着色剤の量は、結着樹脂100重量部に対して、通
常、0.1〜50重量部、好ましくは1〜20重量部で
ある。
は、黒色着色剤、イエロー着色剤、マゼンタ着色剤、シ
アン着色剤などがある。黒色着色剤としては、カーボン
ブラック、ニグロシンベースの染顔料類;コバルト、ニ
ッケル、四三酸化鉄、酸化鉄マンガン、酸化鉄亜鉛、酸
化鉄ニッケル等の磁性粒子;などを挙げることができ
る。カーボンブラックを用いる場合、一次粒径が20〜
40nmであるものを用いると良好な画質が得られ、ま
たトナーの環境への安全性も高まるので好ましい。イエ
ロー着色剤としては、アゾ系顔料、縮合多環系顔料等の
化合物が用いられる。具体的にはC.I.ピグメントイ
エロー3、12、13、14、15、17、62、6
5、73、83、90、93、97、120、138、
155、180および181等が挙げられる。マゼンタ
着色剤としては、アゾ系顔料、縮合多環系顔料等の化合
物が用いられる。具体的にはC.I.ピグメントレッド
48、57、58、60、63、64、68、81、8
3、87、88、89、90、112、114、12
2、123、144、146、149、163、17
0、184、185、187、202、206、20
7、209、251、C.I.ピグメントバイオレット
19、等が挙げられる。シアン着色剤としては、銅フタ
ロシアニン化合物及びその誘導体、アントラキノン化合
物等が利用できる。具体的にはC.I.ピグメントブル
ー2、3、6、15、15:1、15:2、15:3、
15:4、16、17、および60等が挙げられる。こ
れら着色剤の量は、結着樹脂100重量部に対して、通
常、0.1〜50重量部、好ましくは1〜20重量部で
ある。
【0029】本発明のトナーでは、上述したポリエステ
ル樹脂が帯電制御能を有しており、帯電制御剤を併用し
なくても実用上十分な帯電特性を示す。しかしながら微
調整などの目的で、従来の帯電制御剤を併用してもよ
い。帯電制御剤として、各種の正帯電性又は負帯電性の
帯電制御剤を用いることが可能である。例えば、カルボ
キシル基または含窒素基を有する有機化合物の金属錯
体、含金属染料、ニグロシン等が挙げられる。より具体
的には、スピロンブラックTRH(保土ヶ谷化学工業社
製)、T−77(保土ヶ谷化学工業社製)、ボントロン
S−34(オリエント化学工業社製)、ボントロンE−
84(オリエント化学工業社製)、ボントロンN−01
(オリエント化学工業社製 )、コピーブルー−PR
(クラリアント社製)等の帯電制御剤および/または4
級アンモニウム(塩)基含有(メタ)アクリレート系共
重合体、スルホン酸(塩)基含有アクリレート系共重合
体等の他の帯電制御樹脂を挙げることができる。
ル樹脂が帯電制御能を有しており、帯電制御剤を併用し
なくても実用上十分な帯電特性を示す。しかしながら微
調整などの目的で、従来の帯電制御剤を併用してもよ
い。帯電制御剤として、各種の正帯電性又は負帯電性の
帯電制御剤を用いることが可能である。例えば、カルボ
キシル基または含窒素基を有する有機化合物の金属錯
体、含金属染料、ニグロシン等が挙げられる。より具体
的には、スピロンブラックTRH(保土ヶ谷化学工業社
製)、T−77(保土ヶ谷化学工業社製)、ボントロン
S−34(オリエント化学工業社製)、ボントロンE−
84(オリエント化学工業社製)、ボントロンN−01
(オリエント化学工業社製 )、コピーブルー−PR
(クラリアント社製)等の帯電制御剤および/または4
級アンモニウム(塩)基含有(メタ)アクリレート系共
重合体、スルホン酸(塩)基含有アクリレート系共重合
体等の他の帯電制御樹脂を挙げることができる。
【0030】本発明のトナーは、低温定着性の改善、フ
ィルミング防止などの観点から離型剤を含有していても
よい。離型剤としては、例えば、低分子量ポリエチレ
ン、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリブチレンな
どのポリオレフィンワックス類;キャンデリラ、カルナ
ウバ、ライス、木ロウなどの植物系天然ワックス;パラ
フィン、マイクロクリスタリン、ペトロラクタムなどの
石油系ワックス;フィッシャートロプシュワックスなど
の合成ワックス;ペンタエリスリトールテトラミリステ
ート、ペンタエリスリトールテトラパルミテート、ジペ
ンタエリスリトールヘキサミリステートなどの多官能エ
ステル化合物などが挙げられる。これらは1種あるいは
2種以上を組み合わせて使用することができる。
ィルミング防止などの観点から離型剤を含有していても
よい。離型剤としては、例えば、低分子量ポリエチレ
ン、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリブチレンな
どのポリオレフィンワックス類;キャンデリラ、カルナ
ウバ、ライス、木ロウなどの植物系天然ワックス;パラ
フィン、マイクロクリスタリン、ペトロラクタムなどの
石油系ワックス;フィッシャートロプシュワックスなど
の合成ワックス;ペンタエリスリトールテトラミリステ
ート、ペンタエリスリトールテトラパルミテート、ジペ
ンタエリスリトールヘキサミリステートなどの多官能エ
ステル化合物などが挙げられる。これらは1種あるいは
2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0031】これらのうち、合成ワックス(特にフィッ
シャートロプシュワックス)、石油系ワックス、多官能
エステル化合物などが好ましい。これらのなかでも示差
走査熱量計により測定されるDSC曲線において、昇温
時の吸熱ピーク温度が30〜200℃、好ましくは50
〜180℃、特に好ましくは60〜160℃の範囲にあ
るペンタエリスリトールエステルや、同吸熱ピーク温度
が50〜80℃の範囲にあるジペンタエリスリトールエ
ステルなどの多官能エステル化合物が、トナーとしての
定着−剥離性バランスの面で特に好ましい。とりわけ分
子量が1000以上であり、スチレン100重量部に対
し25℃で5重量部以上溶解し、酸価が10mg/KO
H以下であるジペンタエリスリトールエステルは、定着
温度低下に著効を示す。吸熱ピーク温度は、ASTM
D3418−82によって測定された値である。上記離
型剤の量は、結着樹脂100重量部に対して、通常、
0.1〜20重量部、好ましくは1〜15重量部であ
る。
シャートロプシュワックス)、石油系ワックス、多官能
エステル化合物などが好ましい。これらのなかでも示差
走査熱量計により測定されるDSC曲線において、昇温
時の吸熱ピーク温度が30〜200℃、好ましくは50
〜180℃、特に好ましくは60〜160℃の範囲にあ
るペンタエリスリトールエステルや、同吸熱ピーク温度
が50〜80℃の範囲にあるジペンタエリスリトールエ
ステルなどの多官能エステル化合物が、トナーとしての
定着−剥離性バランスの面で特に好ましい。とりわけ分
子量が1000以上であり、スチレン100重量部に対
し25℃で5重量部以上溶解し、酸価が10mg/KO
H以下であるジペンタエリスリトールエステルは、定着
温度低下に著効を示す。吸熱ピーク温度は、ASTM
D3418−82によって測定された値である。上記離
型剤の量は、結着樹脂100重量部に対して、通常、
0.1〜20重量部、好ましくは1〜15重量部であ
る。
【0032】本発明のトナーは、体積平均粒径(dv)
が、通常、1〜10μm、好ましくは3〜8μmであ
り、体積平均粒径と個数平均粒径(dp)の比(dv/
dp)が1〜2.0、好ましくは1〜1.5である。ま
た、トナーの長径rlを短径rsで割った値(rl/r
s)が1〜1.3の範囲であることが好ましい。この比
が大きくなると、感光体上のトナー像を紙等の転写材に
転写する転写性が低下したり、画像形成装置のトナー収
納部に該トナーを納めたときにトナー同士の摩擦が大き
くなるので外添剤が剥離したりして、耐久性が低下する
ことがある。
が、通常、1〜10μm、好ましくは3〜8μmであ
り、体積平均粒径と個数平均粒径(dp)の比(dv/
dp)が1〜2.0、好ましくは1〜1.5である。ま
た、トナーの長径rlを短径rsで割った値(rl/r
s)が1〜1.3の範囲であることが好ましい。この比
が大きくなると、感光体上のトナー像を紙等の転写材に
転写する転写性が低下したり、画像形成装置のトナー収
納部に該トナーを納めたときにトナー同士の摩擦が大き
くなるので外添剤が剥離したりして、耐久性が低下する
ことがある。
【0033】本発明のトナーは、120℃での溶融粘度
が、通常、10,000Pa・s以下、好ましくは10
0〜10,000Pa・s、より好ましくは1,000
〜8,000Pa・sである。このような溶融粘度を持
つトナーによれば高速での印刷によっても高画質が実現
する。粘度測定は、フローテスターを用いて測定するこ
とができる。また、フローテスターによる軟化温度が、
通常、50〜80℃、好ましくは60〜70℃であり、
流出開始温度が、通常90〜150℃、好ましくは10
0〜130℃である。軟化温度が低いと保存性が低下す
ることがあり、逆に高いと定着性が低下することがあ
る。流出開始温度が低いとホットオフセット耐性が低下
することがあり、逆に高いと定着性が低下することがあ
る。本発明のトナーは、示差走査熱量計によるガラス転
移温度が、通常、0〜80℃、好ましくは40〜70℃
である。ガラス転移温度が低いと保存性が低下すること
があり、逆に高いと定着性が低下することがある。
が、通常、10,000Pa・s以下、好ましくは10
0〜10,000Pa・s、より好ましくは1,000
〜8,000Pa・sである。このような溶融粘度を持
つトナーによれば高速での印刷によっても高画質が実現
する。粘度測定は、フローテスターを用いて測定するこ
とができる。また、フローテスターによる軟化温度が、
通常、50〜80℃、好ましくは60〜70℃であり、
流出開始温度が、通常90〜150℃、好ましくは10
0〜130℃である。軟化温度が低いと保存性が低下す
ることがあり、逆に高いと定着性が低下することがあ
る。流出開始温度が低いとホットオフセット耐性が低下
することがあり、逆に高いと定着性が低下することがあ
る。本発明のトナーは、示差走査熱量計によるガラス転
移温度が、通常、0〜80℃、好ましくは40〜70℃
である。ガラス転移温度が低いと保存性が低下すること
があり、逆に高いと定着性が低下することがある。
【0034】本発明のトナーは、テトラヒドロフラン
(THF)不溶分量が、通常、0〜50%、好ましくは
0〜20%である。50%以上では、グロスの低下や透
明性の悪化が発生する。THF不溶分量は後述の方法に
よって測定することができる。本発明に用いる好ましい
トナーは、誘電体損測定器による体積固有抵抗値(lo
g(Ω・cm))が、通常10〜13、好ましくは1
0.5〜12.5のものである。体積固有抵抗値が小さ
いと、カブリが発生することがあり、逆に大きいと、ト
ナー飛散、カブリ、フィルミングまたはクリーニング不
良が発生することがある。また、本発明のトナーは、高
温高湿環境(H/H環境)、低温低湿環境(L/L環
境)での帯電量変化が少ないこと、所謂環境安定性が高
いことが好ましい。その際、各環境間での帯電量の変化
量は5μC/g以下であることが好ましい。環境安定性
が低い場合、カブリが発生することがある。
(THF)不溶分量が、通常、0〜50%、好ましくは
0〜20%である。50%以上では、グロスの低下や透
明性の悪化が発生する。THF不溶分量は後述の方法に
よって測定することができる。本発明に用いる好ましい
トナーは、誘電体損測定器による体積固有抵抗値(lo
g(Ω・cm))が、通常10〜13、好ましくは1
0.5〜12.5のものである。体積固有抵抗値が小さ
いと、カブリが発生することがあり、逆に大きいと、ト
ナー飛散、カブリ、フィルミングまたはクリーニング不
良が発生することがある。また、本発明のトナーは、高
温高湿環境(H/H環境)、低温低湿環境(L/L環
境)での帯電量変化が少ないこと、所謂環境安定性が高
いことが好ましい。その際、各環境間での帯電量の変化
量は5μC/g以下であることが好ましい。環境安定性
が低い場合、カブリが発生することがある。
【0035】本発明のトナーは、加熱溶融して膜厚20
μmにしたトナーの面積100μm×100μm中に観
察される長径0.2μm以上の着色剤粒子数が、好まし
くは50個以下、より好ましくは30個以下、さらに好
ましくは20個以下である。この数が多いとカラー画像
の鮮明な色調の再現に必要な透明性等の分光特性に悪く
なり、カブリが多くなり、印字濃度が低くなることがあ
る。分光特性は、市販のプリンターでベタの印字を行
い、その色調を分光色差計で測定することができる。
μmにしたトナーの面積100μm×100μm中に観
察される長径0.2μm以上の着色剤粒子数が、好まし
くは50個以下、より好ましくは30個以下、さらに好
ましくは20個以下である。この数が多いとカラー画像
の鮮明な色調の再現に必要な透明性等の分光特性に悪く
なり、カブリが多くなり、印字濃度が低くなることがあ
る。分光特性は、市販のプリンターでベタの印字を行
い、その色調を分光色差計で測定することができる。
【0036】本発明の電子写真用トナーは、従来から公
知の方法によって製造することができる。即ち、結着樹
脂、着色剤及びその他の添加剤を、ニーダやロール等を
用いて溶融混練して均一に分散し、次いで固化させ、ハ
ンマーミルやジェットミルなどにより微粉砕し、風力分
級機などによって分級することによって所望のトナーを
調製することができる。
知の方法によって製造することができる。即ち、結着樹
脂、着色剤及びその他の添加剤を、ニーダやロール等を
用いて溶融混練して均一に分散し、次いで固化させ、ハ
ンマーミルやジェットミルなどにより微粉砕し、風力分
級機などによって分級することによって所望のトナーを
調製することができる。
【0037】本発明の電子写真用トナーは、そのままで
電子写真の現像に使用することもできるが、通常は、ト
ナーの帯電性、流動性、保存安定性などを調整するため
に、トナー粒子表面に、該トナー粒子よりも小さい粒径
の微粒子(以下、外添剤という。)を付着又は埋設させ
て使用する。外添剤としては、無機粒子や有機樹脂粒子
が挙げられる。無機粒子としては、二酸化ケイ素、酸化
アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化錫、チタン
酸バリウム、チタン酸ストロンチウムなどが挙げられ
る。有機樹脂粒子としては、メタクリル酸エステル重合
体粒子、アクリル酸エステル重合体粒子、スチレン−メ
タクリル酸エステル共重合体粒子、スチレン−アクリル
酸エステル共重合体粒子、ステアリン酸亜鉛、ステアリ
ン酸カルシウム、シェルがメタクリル酸エステル共重合
体でコアがスチレン重合体で形成されたコアシェル型粒
子などが挙げられる。磁性一成分系現像剤の場合には、
鉄、コバルト、ニッケル、あるいはそれらを主体とする
合金、あるいはフェライト等の酸化物、を含んでもよ
い。これらのうち、無機酸化物粒子、特に二酸化ケイ素
粒子が好適である。また、これらの微粒子表面を疎水化
処理することができ、疎水化処理された二酸化ケイ素粒
子が特に好適である。外添剤の量は、特に限定されない
が、トナー粒子100重量部に対して、通常、0.1〜
6重量部である。外添剤は2種以上を組み合わせて用い
ても良い。外添剤を組み合わせて用いる場合には、平均
粒子径の異なる無機粒子同士または無機粒子と有機樹脂
粒子を組み合わせる方法が好適である。外添剤を前記ト
ナー粒子に付着させるには、通常、外添剤とトナー粒子
とをヘンシェルミキサーなどの混合器に仕込み、撹拌し
て行う。
電子写真の現像に使用することもできるが、通常は、ト
ナーの帯電性、流動性、保存安定性などを調整するため
に、トナー粒子表面に、該トナー粒子よりも小さい粒径
の微粒子(以下、外添剤という。)を付着又は埋設させ
て使用する。外添剤としては、無機粒子や有機樹脂粒子
が挙げられる。無機粒子としては、二酸化ケイ素、酸化
アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化錫、チタン
酸バリウム、チタン酸ストロンチウムなどが挙げられ
る。有機樹脂粒子としては、メタクリル酸エステル重合
体粒子、アクリル酸エステル重合体粒子、スチレン−メ
タクリル酸エステル共重合体粒子、スチレン−アクリル
酸エステル共重合体粒子、ステアリン酸亜鉛、ステアリ
ン酸カルシウム、シェルがメタクリル酸エステル共重合
体でコアがスチレン重合体で形成されたコアシェル型粒
子などが挙げられる。磁性一成分系現像剤の場合には、
鉄、コバルト、ニッケル、あるいはそれらを主体とする
合金、あるいはフェライト等の酸化物、を含んでもよ
い。これらのうち、無機酸化物粒子、特に二酸化ケイ素
粒子が好適である。また、これらの微粒子表面を疎水化
処理することができ、疎水化処理された二酸化ケイ素粒
子が特に好適である。外添剤の量は、特に限定されない
が、トナー粒子100重量部に対して、通常、0.1〜
6重量部である。外添剤は2種以上を組み合わせて用い
ても良い。外添剤を組み合わせて用いる場合には、平均
粒子径の異なる無機粒子同士または無機粒子と有機樹脂
粒子を組み合わせる方法が好適である。外添剤を前記ト
ナー粒子に付着させるには、通常、外添剤とトナー粒子
とをヘンシェルミキサーなどの混合器に仕込み、撹拌し
て行う。
【0038】本発明の正帯電性トナ−は良好なる画像特
性、定着特性、耐ブロッキング性、保存安定性と耐塩ビ
可塑剤性、帯電安定性を兼備する。これは本発明に用い
られる結着樹脂が比較的高いガラス転移温度を保持した
状態において高温での低溶融粘度を実現し、さらに塩化
ビニル系樹脂、消しゴム等に含有される可塑剤との親和
性が低いために、現像されたトナ−像へ可塑剤が移行し
難く、またトナー像そのものが致密であるためにトナ−
像中の色材のブリ−ドが抑制されるためである。したが
って本発明のトナ−による複写物を、塩化ビニル系透明
シ−ト等に接触させた状態において長期間保存した場合
においても、色移りやシ−トへのトナーの付着等を生じ
させ難い。
性、定着特性、耐ブロッキング性、保存安定性と耐塩ビ
可塑剤性、帯電安定性を兼備する。これは本発明に用い
られる結着樹脂が比較的高いガラス転移温度を保持した
状態において高温での低溶融粘度を実現し、さらに塩化
ビニル系樹脂、消しゴム等に含有される可塑剤との親和
性が低いために、現像されたトナ−像へ可塑剤が移行し
難く、またトナー像そのものが致密であるためにトナ−
像中の色材のブリ−ドが抑制されるためである。したが
って本発明のトナ−による複写物を、塩化ビニル系透明
シ−ト等に接触させた状態において長期間保存した場合
においても、色移りやシ−トへのトナーの付着等を生じ
させ難い。
【0039】本発明の電子写真用トナーは、着色におけ
る発色性に優れ、また着色剤に対する安定性が高いた
め、高い光堅牢度を示す。また本発明におけるトナ−
は、透明性に優れるため、単色の場合の着色のみなら
ず、他の色と重ねた場合の混色性が良好であるため、中
間色の再現性に優れている。またオ−バ−ヘッドプロジ
ェクタ−等に用いられる透明フィルム上に画像を形成し
た場合には、スクリ−ンに投影された画像においても良
好なる色調を示す。
る発色性に優れ、また着色剤に対する安定性が高いた
め、高い光堅牢度を示す。また本発明におけるトナ−
は、透明性に優れるため、単色の場合の着色のみなら
ず、他の色と重ねた場合の混色性が良好であるため、中
間色の再現性に優れている。またオ−バ−ヘッドプロジ
ェクタ−等に用いられる透明フィルム上に画像を形成し
た場合には、スクリ−ンに投影された画像においても良
好なる色調を示す。
【0040】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。これらの例中の部および%は、特記がない限り重量
基準である。 本実施例では、以下の方法で評価した。 1.ポリエステル樹脂特性 (1)数平均分子量及び重量平均分子量 ポリエステルの数平均分子量及び重量平均分子量は、G
PC法に従って、標準ポリスチレン換算量として算出し
た。 (2)水酸基価 ポリエステルの水酸基価は、「基準油脂分析試験法」
(日本油化学協会)の2,4,9,2−83項に記載さ
れる方法に準じて測定した。単位はmgKOH/gであ
る。 (3)ガラス転移温度 ポリエステル樹脂のガラス転移温度(Tg)は、JIS
K 7121に規定されたDSC法に準じて測定し
た。単位は℃である。
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。これらの例中の部および%は、特記がない限り重量
基準である。 本実施例では、以下の方法で評価した。 1.ポリエステル樹脂特性 (1)数平均分子量及び重量平均分子量 ポリエステルの数平均分子量及び重量平均分子量は、G
PC法に従って、標準ポリスチレン換算量として算出し
た。 (2)水酸基価 ポリエステルの水酸基価は、「基準油脂分析試験法」
(日本油化学協会)の2,4,9,2−83項に記載さ
れる方法に準じて測定した。単位はmgKOH/gであ
る。 (3)ガラス転移温度 ポリエステル樹脂のガラス転移温度(Tg)は、JIS
K 7121に規定されたDSC法に準じて測定し
た。単位は℃である。
【0041】2トナー特性
(1)トナーの粒径
重合体粒子の体積平均粒径(dv)及び個数平均粒径
(dp)は、マルチサイザー(ベックマン・コールター
社製)により測定した。このマルチサイザーによる測定
は、アパーチャー径:100μm、媒体:イソトンII、
測定粒子個数:100000個の条件で行った。 (2)トナー形状 トナーの形状は走査型電子顕微鏡で写真を撮り、その写
真をネクサス9000型の画像処理装置で読み込み、ト
ナーの長径を短径で割った値(rl/rs)を測定し
た。この時のトナーの測定個数は100個で行った。 (3)溶融粘度 フローテスター(島津製作所製、機種名「CFT−50
0C」)を用いて、試料量を1.0〜1.3gとして、
下記の測定条件で測定し、120℃における溶融粘度を
測定した。 開始温度:35℃、昇温速度:3℃/分、予熱時間:5
分、シリンダー圧力:10.0Kgf/cm2、ダイス
直径:0.5mm、ダイス長さ1.0mm、剪断応力:
2.451×105Pa (4)THF不溶分量 トナーを1g精秤して、円筒ろ紙(アドバンテック社
製、86Rサイズ28×100mm)に入れ、それをソ
ックスレー抽出器にかけ、THFを下部のフラスコにい
れ、6時間抽出する。抽出後、抽出溶媒を回収し、抽出
溶媒中に抽出された可溶性樹脂分をエバポレータにて分
離後、精秤して、以下の計算から算出した。 THF不溶分量(%)=((T−S)/T)×100 T:トナーサンプル量(g) S:抽出樹脂分量(g)
(dp)は、マルチサイザー(ベックマン・コールター
社製)により測定した。このマルチサイザーによる測定
は、アパーチャー径:100μm、媒体:イソトンII、
測定粒子個数:100000個の条件で行った。 (2)トナー形状 トナーの形状は走査型電子顕微鏡で写真を撮り、その写
真をネクサス9000型の画像処理装置で読み込み、ト
ナーの長径を短径で割った値(rl/rs)を測定し
た。この時のトナーの測定個数は100個で行った。 (3)溶融粘度 フローテスター(島津製作所製、機種名「CFT−50
0C」)を用いて、試料量を1.0〜1.3gとして、
下記の測定条件で測定し、120℃における溶融粘度を
測定した。 開始温度:35℃、昇温速度:3℃/分、予熱時間:5
分、シリンダー圧力:10.0Kgf/cm2、ダイス
直径:0.5mm、ダイス長さ1.0mm、剪断応力:
2.451×105Pa (4)THF不溶分量 トナーを1g精秤して、円筒ろ紙(アドバンテック社
製、86Rサイズ28×100mm)に入れ、それをソ
ックスレー抽出器にかけ、THFを下部のフラスコにい
れ、6時間抽出する。抽出後、抽出溶媒を回収し、抽出
溶媒中に抽出された可溶性樹脂分をエバポレータにて分
離後、精秤して、以下の計算から算出した。 THF不溶分量(%)=((T−S)/T)×100 T:トナーサンプル量(g) S:抽出樹脂分量(g)
【0042】(5)体積固有抵抗値
トナーの体積固有抵抗値は、トナー約3gを直径5cm
の錠剤成型器に入れ、約100kgの荷重を1分間かけ
て試験片を作製し、それを誘電体損測定器(安藤電気社
製、機種名「TRS−10型」)を用い、温度30℃、
周波数1kHzの条件下で測定した。 (6)帯電量 L/L(温度10℃、湿度20%)、H/H(温度35
℃、湿度80%)環境下における帯電量を測定し、その
環境変動の状況を評価した。トナーの帯電量は、市販の
非磁性一成分現像方式のプリンター(ブラザー工業社
製、商品名「HL1670N」)にトナーを入れ、前記
環境下で1昼夜放置後、ハーフトーンの印字パターンを
5枚印字し、その後、現像ローラ上のトナーを吸引式帯
電量測定装置に吸引し、帯電量と吸引量から単位重量当
たりの帯電量を測定した。 (7)着色剤分散性 スライドグラスに適量のトナーをのせ、その上からカバ
ーグラスを掛け、それをホットプレートにて170℃ま
で加熱してトナーを溶融させ、次に、カバーグラスで力
を加え、トナーを押し潰した。膜厚計(アンリツ社製、
商品名:K−402B)で測定したトナーの厚みが20
μmの部分を、光学顕微鏡にて観察し、100μm平方
に存在する、長径が0.2μm以上の着色剤粒子の個数
を数えた。
の錠剤成型器に入れ、約100kgの荷重を1分間かけ
て試験片を作製し、それを誘電体損測定器(安藤電気社
製、機種名「TRS−10型」)を用い、温度30℃、
周波数1kHzの条件下で測定した。 (6)帯電量 L/L(温度10℃、湿度20%)、H/H(温度35
℃、湿度80%)環境下における帯電量を測定し、その
環境変動の状況を評価した。トナーの帯電量は、市販の
非磁性一成分現像方式のプリンター(ブラザー工業社
製、商品名「HL1670N」)にトナーを入れ、前記
環境下で1昼夜放置後、ハーフトーンの印字パターンを
5枚印字し、その後、現像ローラ上のトナーを吸引式帯
電量測定装置に吸引し、帯電量と吸引量から単位重量当
たりの帯電量を測定した。 (7)着色剤分散性 スライドグラスに適量のトナーをのせ、その上からカバ
ーグラスを掛け、それをホットプレートにて170℃ま
で加熱してトナーを溶融させ、次に、カバーグラスで力
を加え、トナーを押し潰した。膜厚計(アンリツ社製、
商品名:K−402B)で測定したトナーの厚みが20
μmの部分を、光学顕微鏡にて観察し、100μm平方
に存在する、長径が0.2μm以上の着色剤粒子の個数
を数えた。
【0043】3画質評価
(1)色調
前述したプリンターに印字用紙をセットし、現像装置に
トナーを入れ、温度35℃及び湿度80%の(H/H)
環境下で一昼夜放置後、5%濃度で10枚印字し、その
後ベタ印字を行い、分光色差計(日本電色社製、機種名
「SE2000」)で測定した。 (2)印字濃度 前述したプリンターに印字用紙をセットし、現像装置に
トナーを入れ、温度35℃及び湿度80%の(H/H)
環境下で一昼夜放置後、5%濃度で初期から連続印字を
行い、20,000枚目印字時にベタ印字を行い、黒ト
ナーはMcBeth透過式画像濃度測定機、カラートナ
ーはカラー反射型濃度計(X−ライト社製、機種名「4
04A」)を用いて、印字濃度を測定した。 (3)カブリ 前述したプリンターを用いて、温度35℃及び湿度80
%の(H/H)環境下で一昼夜放置後、5%濃度で連続
印字を行い、20,000枚印字後に、ベタ印字を行
い、印字を途中で停止させ、現像後の感光体上にある非
画像部のトナーを粘着テープ(住友スリーエム社製、ス
コッチメンディングテープ810−3−18)で剥ぎ取
り、それを新しい印字用紙に貼り付けた。黒トナーは、
その粘着テープを貼り付けた印字用紙の白色度(B)
を、白色度計(日本電色社製)で測定し、同様にして、
粘着テープだけを貼り付けた印字用紙の白色度(A)を
測定した。その白色度(A)と白色度(B)の差ΔYを
算出して、カブリ値とした。一方、カラートナーは、黒
トナーと同様にして、前述の分光色差計を用いて、白色
度の代わりにその色調を測定し、それぞれLab空間の
座標として表し、色差ΔEを算出して、カブリ値とし
た。この値の小さい方が、カブリが少ないことを示す。
トナーを入れ、温度35℃及び湿度80%の(H/H)
環境下で一昼夜放置後、5%濃度で10枚印字し、その
後ベタ印字を行い、分光色差計(日本電色社製、機種名
「SE2000」)で測定した。 (2)印字濃度 前述したプリンターに印字用紙をセットし、現像装置に
トナーを入れ、温度35℃及び湿度80%の(H/H)
環境下で一昼夜放置後、5%濃度で初期から連続印字を
行い、20,000枚目印字時にベタ印字を行い、黒ト
ナーはMcBeth透過式画像濃度測定機、カラートナ
ーはカラー反射型濃度計(X−ライト社製、機種名「4
04A」)を用いて、印字濃度を測定した。 (3)カブリ 前述したプリンターを用いて、温度35℃及び湿度80
%の(H/H)環境下で一昼夜放置後、5%濃度で連続
印字を行い、20,000枚印字後に、ベタ印字を行
い、印字を途中で停止させ、現像後の感光体上にある非
画像部のトナーを粘着テープ(住友スリーエム社製、ス
コッチメンディングテープ810−3−18)で剥ぎ取
り、それを新しい印字用紙に貼り付けた。黒トナーは、
その粘着テープを貼り付けた印字用紙の白色度(B)
を、白色度計(日本電色社製)で測定し、同様にして、
粘着テープだけを貼り付けた印字用紙の白色度(A)を
測定した。その白色度(A)と白色度(B)の差ΔYを
算出して、カブリ値とした。一方、カラートナーは、黒
トナーと同様にして、前述の分光色差計を用いて、白色
度の代わりにその色調を測定し、それぞれLab空間の
座標として表し、色差ΔEを算出して、カブリ値とし
た。この値の小さい方が、カブリが少ないことを示す。
【0044】(4)定着温度
前述したプリンターの定着ロール部の温度を変化できる
ように改造して、定着ロールの温度を変化させて、5℃
刻みで、それぞれの温度での現像剤の定着率を測定し、
温度と定着率の関係を求める定着試験を行った。定着率
は、変化させた定着ロールの温度を安定化させるため5
分以上放置し、その後改造プリンターで印字用紙にベタ
印字を行い、印字した用紙のベタ領域について、テープ
剥離操作前後の印字濃度の比率から計算した。すなわ
ち、テープ剥離前の画像濃度をID前、テープ剥離後の
画像濃度をID後として、定着率は、次式から算出し
た。 定着率(%)=(ID後/ID前)×100 ここで、テープ剥離操作とは、試験用紙の測定部分に前
述した粘着テープを貼り、一定圧力で押圧して付着さ
せ、その後、一定速度で紙に沿った方向に粘着テープを
剥離する一連の操作である。この定着試験において、定
着率80%に該当する定着ロール温度を、現像剤の定着
温度とした。 (5)ホットオフセット温度 定着温度測定と同様に、定着ロール温度を変化させて、
ベタ印字を行い、ホットオフセットの発生する温度を測
定した。ホットオフセットが発生した時の定着ロール温
度をホットオフセット温度とした。
ように改造して、定着ロールの温度を変化させて、5℃
刻みで、それぞれの温度での現像剤の定着率を測定し、
温度と定着率の関係を求める定着試験を行った。定着率
は、変化させた定着ロールの温度を安定化させるため5
分以上放置し、その後改造プリンターで印字用紙にベタ
印字を行い、印字した用紙のベタ領域について、テープ
剥離操作前後の印字濃度の比率から計算した。すなわ
ち、テープ剥離前の画像濃度をID前、テープ剥離後の
画像濃度をID後として、定着率は、次式から算出し
た。 定着率(%)=(ID後/ID前)×100 ここで、テープ剥離操作とは、試験用紙の測定部分に前
述した粘着テープを貼り、一定圧力で押圧して付着さ
せ、その後、一定速度で紙に沿った方向に粘着テープを
剥離する一連の操作である。この定着試験において、定
着率80%に該当する定着ロール温度を、現像剤の定着
温度とした。 (5)ホットオフセット温度 定着温度測定と同様に、定着ロール温度を変化させて、
ベタ印字を行い、ホットオフセットの発生する温度を測
定した。ホットオフセットが発生した時の定着ロール温
度をホットオフセット温度とした。
【0045】[ヘキサヒドロテレフタル酸ビス(β−ヒ
ドロキシエチル)の合成]攪拌機、温度計、還流冷却
管、分水管および窒素ガス導入管を備えた三ツ口フラス
コに、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸557部、
及びエチレングリコール443部を仕込んだ。窒素ガス
を導入しながら攪拌を行い、反応中に生成する水を除去
しながら180℃で5時間反応させた。反応温度を20
0℃に上げてフラスコ内の圧力を少しずつ減じ、1.5
時間後に5mmHg以下にし、その後さらに2時間反応
を続けて、ヘキサヒドロテレフタル酸ビス(β−ヒドロ
キシエチル)を得た。ヘキサヒドロテレフタル酸ビス
(β−ヒドロキシエチル)は無色透明の液体であった。
ドロキシエチル)の合成]攪拌機、温度計、還流冷却
管、分水管および窒素ガス導入管を備えた三ツ口フラス
コに、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸557部、
及びエチレングリコール443部を仕込んだ。窒素ガス
を導入しながら攪拌を行い、反応中に生成する水を除去
しながら180℃で5時間反応させた。反応温度を20
0℃に上げてフラスコ内の圧力を少しずつ減じ、1.5
時間後に5mmHg以下にし、その後さらに2時間反応
を続けて、ヘキサヒドロテレフタル酸ビス(β−ヒドロ
キシエチル)を得た。ヘキサヒドロテレフタル酸ビス
(β−ヒドロキシエチル)は無色透明の液体であった。
【0046】[ポリエステル樹脂の合成]
(合成例1)攪拌機、温度計、還流冷却管、分水管およ
び窒素ガス導入管を備えた三ツ口フラスコに、4−メチ
ル−ヘキサヒドロフタル酸無水物536部、ヘキサヒド
ロテレフタル酸ビス(β−ヒドロキシエチル)100
部、5−アミノヘキサヒドロイソフタル酸ジメチルエス
テル30部、2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロへキ
シル)−プロパン284部、及びエチレングリコール1
50部を仕込んだ。水酸基価の総数〔X〕/酸価の総数
〔Y〕の比は1.07である。窒素ガスを導入しながら
攪拌を行い、反応中に生成するアルコールを除去しなが
ら200℃で3時間反応させた。次にテトラブトキシチ
タネート5部を添加し、反応温度を220℃に上げてフ
ラスコ内の圧力を少しずつ減じ、1.5時間後に5mm
Hg以下にし、その後さらに3時間反応を続けて、ポリ
エステル樹脂(1)を得た。得られたポリエステル樹脂
(1)は数平均分子量が3,000、重量平均分子量が
14,000、水酸基価が38mgKOH/g、ガラス
転移温度が65℃であった。
び窒素ガス導入管を備えた三ツ口フラスコに、4−メチ
ル−ヘキサヒドロフタル酸無水物536部、ヘキサヒド
ロテレフタル酸ビス(β−ヒドロキシエチル)100
部、5−アミノヘキサヒドロイソフタル酸ジメチルエス
テル30部、2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロへキ
シル)−プロパン284部、及びエチレングリコール1
50部を仕込んだ。水酸基価の総数〔X〕/酸価の総数
〔Y〕の比は1.07である。窒素ガスを導入しながら
攪拌を行い、反応中に生成するアルコールを除去しなが
ら200℃で3時間反応させた。次にテトラブトキシチ
タネート5部を添加し、反応温度を220℃に上げてフ
ラスコ内の圧力を少しずつ減じ、1.5時間後に5mm
Hg以下にし、その後さらに3時間反応を続けて、ポリ
エステル樹脂(1)を得た。得られたポリエステル樹脂
(1)は数平均分子量が3,000、重量平均分子量が
14,000、水酸基価が38mgKOH/g、ガラス
転移温度が65℃であった。
【0047】(合成例2)攪拌機、温度計、還流冷却
管、分水管および窒素ガス導入管を備えた三ツ口フラス
コに、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸93部、
1,3,5−シクロヘキサントリカルボン酸7部、水素
化ビスフェノールA60部及び1,4−シクロヘキサン
ジオール40部を仕込んだ。窒素ガスを導入しながら攪
拌を行い、反応中に生成する水を除去しながら200℃
で5時間反応させた。鉄アセチルアセトネート0.5部
を添加し、反応温度を220℃に上げてフラスコ内の圧
力を少しずつ減じ、1.5時間後に5mmHg以下に
し、さらに5時間反応を続けて、ポリエステル樹脂
(2)を得た。得られたポリエステル樹脂(2)は、数
平均分子量が8,500、重量平均分子量が28,00
0、ガラス転移温度が62℃の淡黄色透明の固体であっ
た。
管、分水管および窒素ガス導入管を備えた三ツ口フラス
コに、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸93部、
1,3,5−シクロヘキサントリカルボン酸7部、水素
化ビスフェノールA60部及び1,4−シクロヘキサン
ジオール40部を仕込んだ。窒素ガスを導入しながら攪
拌を行い、反応中に生成する水を除去しながら200℃
で5時間反応させた。鉄アセチルアセトネート0.5部
を添加し、反応温度を220℃に上げてフラスコ内の圧
力を少しずつ減じ、1.5時間後に5mmHg以下に
し、さらに5時間反応を続けて、ポリエステル樹脂
(2)を得た。得られたポリエステル樹脂(2)は、数
平均分子量が8,500、重量平均分子量が28,00
0、ガラス転移温度が62℃の淡黄色透明の固体であっ
た。
【0048】[トナーの製造]
(実施例1)結着樹脂としてポリエステル樹脂(1)1
00部、着色剤としてマゼンタ顔料(C.I.ピグメン
トバイオレット19;クライアント社製)6部及びジペ
ンタエリスリトールヘキサミリステート10部を混合し
て、溶融押出機にて混練した後、冷却ベルト上に板状に
押し出して冷却固化してトナー原料を得た。次いで、冷
却固化されたトナー原料を、分級機にて粉砕した後、分
級し、体積平均粒径(dv)は7.1μm、体積平均粒
径(dv)/個数平均粒径(dp)は1.21、単位面
積中に存在する顔料粒子の数が1個であるトナー粒子を
得た。前記により得られたトナー粒子100部に、疎水
化処理されたコロイダルシリカ(クラリアント社製、商
品名「HDK2150」)0.6部を添加し、ヘンシェ
ルミキサーを用いて混合してトナーを調製した。得られ
たトナーの特性及び画像等の評価を表1に示す。
00部、着色剤としてマゼンタ顔料(C.I.ピグメン
トバイオレット19;クライアント社製)6部及びジペ
ンタエリスリトールヘキサミリステート10部を混合し
て、溶融押出機にて混練した後、冷却ベルト上に板状に
押し出して冷却固化してトナー原料を得た。次いで、冷
却固化されたトナー原料を、分級機にて粉砕した後、分
級し、体積平均粒径(dv)は7.1μm、体積平均粒
径(dv)/個数平均粒径(dp)は1.21、単位面
積中に存在する顔料粒子の数が1個であるトナー粒子を
得た。前記により得られたトナー粒子100部に、疎水
化処理されたコロイダルシリカ(クラリアント社製、商
品名「HDK2150」)0.6部を添加し、ヘンシェ
ルミキサーを用いて混合してトナーを調製した。得られ
たトナーの特性及び画像等の評価を表1に示す。
【0049】(実施例2〜3)実施例1において、着色
剤としてマゼンタ顔料(クライアント社製、商品名
「C.I.ピグメントバイオレット19」)の代わり
に、シアン顔料(クライアント社製、商品名「C.I.
ピグメントブルー15:3」)またはイエロー顔料(ク
ライアント社製、商品名「C.I.ピグメントイエロー
180」)を用いた他は、実施例1と同様にしてトナー
を得た。得られたトナーの特性及び画像の評価結果を表
1に示す。
剤としてマゼンタ顔料(クライアント社製、商品名
「C.I.ピグメントバイオレット19」)の代わり
に、シアン顔料(クライアント社製、商品名「C.I.
ピグメントブルー15:3」)またはイエロー顔料(ク
ライアント社製、商品名「C.I.ピグメントイエロー
180」)を用いた他は、実施例1と同様にしてトナー
を得た。得られたトナーの特性及び画像の評価結果を表
1に示す。
【0050】(比較例1〜3)実施例1〜3において、
結着樹脂としてポリエステル樹脂(1)を用いずに、結
着樹脂として合成例2で得られたポリエステル樹脂
(2)、及び帯電制御剤として第4級アンモニウム塩帯
電制御剤(オリエント化学工業社製、商品名「ボントロ
ンP−51」)1部を用いた他は、実施例1〜3と同様
にしてトナーを得た。得られたトナーの特性及び画像等
の評価を表1に示す。
結着樹脂としてポリエステル樹脂(1)を用いずに、結
着樹脂として合成例2で得られたポリエステル樹脂
(2)、及び帯電制御剤として第4級アンモニウム塩帯
電制御剤(オリエント化学工業社製、商品名「ボントロ
ンP−51」)1部を用いた他は、実施例1〜3と同様
にしてトナーを得た。得られたトナーの特性及び画像等
の評価を表1に示す。
【0051】
【表1】
【0052】表1より、アミノ基若しくはその塩を含有
する多価カルボン酸化合物(A1)及び/又はアミノ基
若しくはその塩を含有する多価アルコール(A2)を重
縮合していないポリエステル樹脂を結着樹脂として用い
た比較例1〜3の正帯電性トナーは、顔料分散性と色調
が悪く、印字濃度も低く、カブリが多いことがわかる。
これに対して、アミノ基若しくはその塩を含有する多価
カルボン酸化合物(A1)及び/又はアミノ基若しくは
その塩を含有する多価アルコール(A2)を重縮合して
なるポリエステル樹脂を結着樹脂として用いた実施例1
〜3の正帯電性トナーは、環境安定性が高く、顔料分散
性や色調が良好で、印字濃度が高く、カブリも少なくで
きることが分かる。
する多価カルボン酸化合物(A1)及び/又はアミノ基
若しくはその塩を含有する多価アルコール(A2)を重
縮合していないポリエステル樹脂を結着樹脂として用い
た比較例1〜3の正帯電性トナーは、顔料分散性と色調
が悪く、印字濃度も低く、カブリが多いことがわかる。
これに対して、アミノ基若しくはその塩を含有する多価
カルボン酸化合物(A1)及び/又はアミノ基若しくは
その塩を含有する多価アルコール(A2)を重縮合して
なるポリエステル樹脂を結着樹脂として用いた実施例1
〜3の正帯電性トナーは、環境安定性が高く、顔料分散
性や色調が良好で、印字濃度が高く、カブリも少なくで
きることが分かる。
【0053】
【発明の効果】本発明の正帯電性トナ−は、省電力、ク
イックスタートが可能な耐熱フィルムとサーマルヘッド
を組み合わせた定着機器においても、定着開始温度とオ
フセット開始温度との間隔が広く、良好な低温定着特性
と、高い定着画像の表面平滑性と、高温保存性とを示
す。また、帯電量の安定性に優れ、着色剤の分散性に優
れるので、カラー画像の再現性が高く、鮮明な画像を得
ることができ、カブリが少なく、印字濃度も高くするこ
とができ、塩化ビニル樹脂シートへの色写りや貼り付き
を起こし難い。
イックスタートが可能な耐熱フィルムとサーマルヘッド
を組み合わせた定着機器においても、定着開始温度とオ
フセット開始温度との間隔が広く、良好な低温定着特性
と、高い定着画像の表面平滑性と、高温保存性とを示
す。また、帯電量の安定性に優れ、着色剤の分散性に優
れるので、カラー画像の再現性が高く、鮮明な画像を得
ることができ、カブリが少なく、印字濃度も高くするこ
とができ、塩化ビニル樹脂シートへの色写りや貼り付き
を起こし難い。
Claims (8)
- 【請求項1】 アミノ基若しくはその塩を含有する多価
カルボン酸化合物(A1)及び/又はアミノ基若しくは
その塩を含有する多価アルコール(A2)を重縮合して
なるポリエステル樹脂から成る結着樹脂と、着色剤とを
含有する正帯電性トナー。 - 【請求項2】 結着樹脂が、更に環式2価カルボン酸化
合物(B)を重縮合してなるポリエステル樹脂である請
求項1記載の正帯電性トナー。 - 【請求項3】 結着樹脂が、更に環式2価アルコール
(C)を重縮合してなるポリエステル樹脂である請求項
2記載の正帯電性トナー。 - 【請求項4】 結着樹脂が、更に鎖式2価アルコール
(E)を重縮合してなるポリエステル樹脂である請求項
3記載の正帯電性トナー。 - 【請求項5】 環式2価カルボン酸化合物(B)が、脂
環族2価カルボン酸化合物である請求項2〜4記載の正
帯電性トナー。 - 【請求項6】 脂環族2価カルボン酸化合物が、脂環を
構成する隣り合った2個の炭素原子それぞれにカルボキ
シル基又はカルボン酸誘導体基が結合した化合物である
請求項5記載の正帯電性トナー。 - 【請求項7】 環式2価アルコール(C)が、脂環族2
価アルコールである請求項3〜6記載の正帯電性トナ
ー。 - 【請求項8】 脂環族2価アルコールが、ビス(ヒドロ
キシシクロヘキシル)−アルカンである請求項7記載の
正帯電性トナー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002052585A JP2003255603A (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | 正帯電性トナー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002052585A JP2003255603A (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | 正帯電性トナー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003255603A true JP2003255603A (ja) | 2003-09-10 |
Family
ID=28664242
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002052585A Pending JP2003255603A (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | 正帯電性トナー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003255603A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010204358A (ja) * | 2009-03-03 | 2010-09-16 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成方法及び画像形成装置 |
| WO2017141817A1 (ja) * | 2016-02-16 | 2017-08-24 | 花王株式会社 | 電子写真用トナー |
| JP2019035879A (ja) * | 2017-08-17 | 2019-03-07 | 花王株式会社 | 電子写真用正帯電性トナーの製造方法 |
| JP2019101109A (ja) * | 2017-11-29 | 2019-06-24 | 花王株式会社 | トナー用結着樹脂組成物 |
-
2002
- 2002-02-28 JP JP2002052585A patent/JP2003255603A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010204358A (ja) * | 2009-03-03 | 2010-09-16 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成方法及び画像形成装置 |
| WO2017141817A1 (ja) * | 2016-02-16 | 2017-08-24 | 花王株式会社 | 電子写真用トナー |
| JP2019035879A (ja) * | 2017-08-17 | 2019-03-07 | 花王株式会社 | 電子写真用正帯電性トナーの製造方法 |
| JP2019101109A (ja) * | 2017-11-29 | 2019-06-24 | 花王株式会社 | トナー用結着樹脂組成物 |
| JP6990569B2 (ja) | 2017-11-29 | 2022-01-12 | 花王株式会社 | トナー用結着樹脂組成物 |
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