JP2003255759A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JP2003255759A
JP2003255759A JP2002053272A JP2002053272A JP2003255759A JP 2003255759 A JP2003255759 A JP 2003255759A JP 2002053272 A JP2002053272 A JP 2002053272A JP 2002053272 A JP2002053272 A JP 2002053272A JP 2003255759 A JP2003255759 A JP 2003255759A
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resin
flange
fitting
adhesive
drum
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JP2002053272A
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English (en)
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Motoi Ebizuka
基 海老塚
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Fuji Electric Imaging Device Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Imaging Device Co Ltd
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】フランジの導電性円筒状支持基体への嵌合等の
作業性がよく、接着剤との接着力が高く、繰り返し印刷
後においても斜歯ギヤ付きフランジが結合された感光ド
ラムからフランジの脱落や結合のゆるみの発生しにくい
長期信頼性の高い電子写真感光体を提供。 【解決手段】導電性円筒状支持基体の外周面に光導電性
材料を含む感光層が形成された感光ドラムと、この感光
ドラムの開口端部内に嵌合される嵌合部と回転軸を支持
する中心孔を有する円形壁部と前記開口端部外に位置し
回転駆動力と回転軸方向応力を前記ドラムに伝達する斜
歯ギヤ部とを一体成形してなる樹脂フランジを備える電
子写真感光体において、前記樹脂フランジの嵌合部の平
均表面粗さRaが2.5μm以上である電子写真感光体
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は円筒状支持基体の外
周面に有機材料を主成分とする感光層が形成され、その
開口端部にギヤ付き樹脂フランジを備えた電子写真感光
体に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体は円筒状の導電性支持基
体上に光導電性を有する感光層を備えた感光ドラムとこ
のドラムの両端にそれぞれ合成樹脂を主材料とするギヤ
無しフランジ、平歯ギヤまたは斜歯ギヤ付きフランジ等
のいずれかを強固に結合させたものからなる。
【0003】この電子写真感光体は、複写機、プリン
タ、ファクシミリなどの電子写真装置またはこれらの装
置に搭載されるプロセスカートリッジに装着されて画像
形成を行う際には、前記ギヤ(歯車)を介して装置側の
回転駆動力を感光ドラムに安定して確実に繰り返し伝達
する必要があるため、ギヤの脱落または結合のゆるみ等
がないように一体成形されたギヤ付き樹脂フランジは感
光ドラムの両端に嵌合されて強固に結合される。
【0004】この電子写真感光体は円滑な回転を可能に
するために、回転軸を前記樹脂フランジに設けられた中
心孔により支持して回転可能な構成にして装置に装着さ
れる。また、感光ドラムの両端に結合された樹脂フラン
ジのいずれか一方を図4の斜視図に示すような斜歯ギヤ
付きフランジ18とすることにより、回転駆動力と共
に、一方の軸方向へ働く力のモーメントを発生させ、回
転時に感光体が軸方向にブレることを防いでいる。
【0005】電子写真装置における画像形成機能は電子
写真感光体を回転させながら、その外周面近傍上に設け
られる電子写真プロセス部材による機能、すなわち、感
光体表面の帯電、露光、現像、転写、(定着)、クリー
ニング、除電等を1サイクルとする電子写真プロセス機
能を順に奏することにより実行される。さらにこれらの
電子写真プロセス機能が正常に実行されるには、アルミ
ニウム合金などからなる感光体ドラムの支持基体をステ
ンレス鋼などからなる回転軸を介して前記装置側のアー
ス電位に落とす必要がある。そのために前記樹脂フラン
ジは導電性を備える必要がある。
【0006】さらに、前記各電子写真プロセスは1サイ
クルが終了すると、最初の帯電プロセスに戻るので、感
光体を連続的に回転させることにより、繰り返し連続し
て画像を形成することができる。この画像形成プロセス
が繰り返し良好に行われるには装置側の回転駆動力が繰
り返し良好に感光体に伝達されることが肝要である。
【0007】たとえば、感光ドラムに結合されている前
記樹脂フランジがドラムから脱落またはゆるみなどによ
って結合異常の状態になると、回転停止および装置の機
能停止もしくはジッタなどの画像障害発生という重大事
故となるので、フランジと感光ドラムの結合状態の異常
事態は装置の長期信頼性を確保する上で、あってはなら
ない重要な技術的課題である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一方、電子写真装置や
電子写真感光体のコストダウンへの要望から、従来フラ
ンジの材料として多く採用されていたアルミニウム合金
材料から、前述のように安価な樹脂材料へ切り替えられ
るようになってきている。
【0009】安価なフランジとしては、樹脂材料に価
格、機械的強度、寸法精度などの点から、ポリカーボネ
ート(PC)樹脂またはポリオキシメチレン(POM)
樹脂などの絶縁樹脂を用い、金属板等の導電性材料を組
み合わせて導電性機能を確保したものまたは樹脂に導電
性粉末材料を添加した導電性樹脂からなるフランジが多
く採用される。
【0010】感光ドラムと前記樹脂フランジの結合は、
前記アルミニウム製支持基体の両端部の内径とフランジ
嵌合部の外径との関係をしまりばめの関係になるように
設計すると共に、接着剤による接着力を有効にすべくフ
ランジの嵌合部4に、図4に示すように接着剤溜りとも
言うべき溝17を形成することにより接着力を高めたも
のが多く用いられる。
【0011】しかしながら、このようなしまりばめと接
着剤による結合には以下のような問題がある。しまりば
めの関係を有するフランジは支持基体の開口端部に嵌め
難く組み立て時の作業性が悪い。接着剤による接着力は
接着剤の偏在等によるバラツキ防止のために接着剤溜り
とも言うべき溝17が形成されていてもなお、バラツキ
が避けられない。特に膨張係数の関係から低温低湿の温
度環境における繰り返し印字等の長期信頼性に問題が発
生し易い。感光ドラムの両端には、そのいずれか一方の
端部にギヤ無しフランジまたは平歯ギヤ付きフランジが
嵌合され、他端部には斜歯ギヤ付きフランジ18が嵌合
される。斜歯ギヤには前述のように回転駆動力と軸方向
モーメント応力とが加えられるので、特に斜歯ギヤ付き
フランジ18では平歯ギヤ付きフランジよりも感光ドラ
ムとの結合部において前述のような問題が発生し易い。
【0012】以上説明した問題点に鑑み、本発明の目的
は、フランジの導電性円筒状支持基体への嵌合等の作業
性がよく、接着剤による接着力が高く、繰り返し印刷後
においても斜歯ギヤ付きフランジが結合された感光ドラ
ムからフランジの脱落や結合のゆるみの発生しにくい長
期信頼性の高い電子写真感光体の提供である。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
よれば、前記目的は、導電性円筒状支持基体の外周面に
光導電性材料を含む感光層が形成された感光ドラムと、
この感光ドラムの開口端部内に嵌合される嵌合部と回転
軸を支持する中心孔を有する円形壁部と前記開口端部外
に位置し回転駆動力と回転軸方向応力を前記ドラムに伝
達する斜歯ギヤ部とを一体成形してなる樹脂フランジを
備える電子写真感光体において、前記樹脂フランジの嵌
合部の平均表面粗さRaが2.5μm以上である電子写
真感光体とすることにより、達成される。
【0014】請求項2記載の本発明によれば、嵌合部
が、導電性円筒状支持基体の開口端部内径としまりばめ
の関係になる嵌合外径部と接着後に接着剤の層を形成す
る溝部が複数形成された接着部を備える請求項1記載の
電子写真感光体とすることが好ましい。
【0015】請求項3記載の本発明によれば、接着部の
最大外径が嵌合外径部の外径より小径である請求項2記
載の電子写真感光体とすることがより好ましい。
【0016】請求項4記載の本発明によれば、樹脂フラ
ンジがポリカーボネート樹脂またはポリオキシメチレン
樹脂を主成分とする請求項1乃至3のいずれか一項に記
載の電子写真感光体とすることがよりいっそう好まし
い。
【0017】請求項5記載の本発明によれば、感光ドラ
ムと樹脂フランジ嵌合部がシアノアクリレート系接着剤
により接着嵌合されている請求項1乃至4のいずれか一
項に記載の電子写真感光体とすることが望ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電子写真感光体に
関し、図を用いて詳細に説明する。本発明はその要旨を
超えない限り、以下に説明する実施例に限定されるもの
ではない。
【0019】図1は本発明にかかる電子写真感光体10
の一部を破断した斜視図を示す。図2は本発明にかかる
電子写真感光体10のいずれか一方の開口端部に圧入さ
れる斜歯ギヤ付きフランジ15の断面図を示す。(a)
は軸方向に直角の方向から見たフランジであって、感光
ドラム11に嵌合したことを示す断面図、(b)は軸方
向の感光ドラム11内部側から見たフランジの平面図で
ある。図3は本発明にかかる斜歯ギヤ付きフランジ15
の斜視図である。
【0020】図1に示す電子写真感光体10において、
破断線12により囲まれる破断部では円筒状の導電性支
持基体1の外周面に感光層2を被覆した感光ドラム11
の内部および断面を示し、この感光ドラム11の両開口
端部にギヤ付き樹脂フランジ15、31を嵌合して結合
させたことを示している。
【0021】この支持基体1は感光体の電極としての役
目と同時に感光層2の支持体となっており、アルミニウ
ム、ステンレス鋼、ニッケルなどの金属、あるいはガラ
ス、樹脂等に導電処理を施したものなどを採用すること
ができる。
【0022】この支持基体1の外周面に被覆される感光
層2としては、単層感光層または電荷発生層および電荷
輸送層などからなる積層感光層があるが、必要に応じ
て、支持基体1と感光層2の間には下引層を設けても良
い。この下引層は、支持基体1から感光層2への不要な
電荷の注入防止、支持基体表面の欠陥被覆、感光層の接
着性の向上等の目的で必要に応じて設けられる。下引層
の樹脂バインダーとして、環状エーテルまたは低級アル
コールに可溶な、ガゼイン、アクリル樹脂、酢酸ビニル
樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ポリウレタン樹脂、
エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、ポリ
ブチラール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリアミ
ド樹脂およびこれらの共重合体などを適宜組み合わせて
使用することが可能である。またこれらの樹脂中に分散
させる金属酸化物微粒子はそれ自体に導電性の無いもの
として、SiO2、TiO2、In23、ZrO2、Al2
3等を用いることが可能である。またこれら金属酸化
物微粒子は分散安定性や感光特性向上のために、さらに
ポリシロキサンやアルコキシシランやシランカップリン
グ剤で表面処理を行った微粒子を用いることもできる。
【0023】電荷発生層としては電荷発生物質を真空蒸
着した層または有機光導電性物質の粒子を樹脂バインダ
ー中に分散させた塗液を塗布して得られる層などがあ
る。電荷発生層の機能は光を受容し電荷を発生すること
である。また電荷発生層は電荷発生効率が高いことと同
時に発生した電荷の電荷輸送層への注入性に電界依存性
が少なく低電界でも注入効率の良いことが望まれ、電荷
発生物質を主体としてこれに電荷輸送物質などを添加し
て使用することもある。
【0024】電荷発生物質としては無金属フタロシアニ
ン、チタニルフタロシアニン、スズフタロシアニン等の
フタロシアニン系顔料、アゾ顔料、アントアントロン顔
料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、スクアリリウム顔
料、チアピリリウム顔料、キナクリドン顔料などを用い
ることができ、またこれらの顔料を組み合わせて用いて
もよい。
【0025】樹脂バインダ−としては、ポリカ−ボネ−
ト樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレ
タン樹脂、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、
ポリビニルアセタール樹脂、塩化ビニル系樹脂、フェノ
キシ樹脂、シリコン樹脂、メタクリル酸エステル樹脂お
よびこれらの共重合体などを適宜組み合わせて使用する
ことが可能である。
【0026】電荷輸送層は電荷輸送物質と樹脂バインダ
ーを溶剤に溶解させた塗布液をシールコート法もしくは
浸漬塗布法により成膜することで構成される。電荷輸送
物質の一例としては、ヒドラゾン化合物、スチリル化合
物、ピラゾリン化合物、ピラゾロン化合物、オキサジア
ゾール化合物、アリールアミン化合物、ベンジジン化合
物、スチルベン化合物、ブタジエン化合物及びポリビニ
ルカルバゾールなどがあり、その他に電荷輸送性ポリマ
ーおよび樹脂バインダーと電荷輸送物質の共重合体ポリ
マー等を使用することも可能である。
【0027】また前記電荷輸送物質を分散させる樹脂バ
インダーとしては、ポリカーボネート樹脂、ポリエステ
ル樹脂、ポリスチレン樹脂、メタクリル酸エステルの重
合体および共重合体などを含んでもよい。樹脂バインダ
ーは電荷輸送物質との相溶性、分散性が良くなる組み合
わせとし、かつ電荷輸送層として機械的、化学的および
電気的安定性および電荷発生層との密着性が確保される
ように形成することが好ましい。また電荷輸送層の膜厚
は実用的に必要とされる表面電位を実現するために10
〜50μmの範囲が好ましい。
【0028】この感光ドラム11両端の開口端部には図
1、2に示すように、感光ドラムと中心孔5により支持
される回転軸(図示せず)との電気的導通を確保するた
めに、ドラム内面と回転軸とにそれぞれ接触部9,8に
て接触するアース板6が取り付けられた斜歯ギヤ付き樹
脂フランジ15と、平歯ギヤ31付き樹脂フランジがそ
れぞれ嵌合部4を円筒状支持基体1内部に圧入して強固
に接着されている。この斜歯ギヤ付きフランジ15は斜
歯ギヤ部3と感光ドラムに挿入される嵌合部4と回転軸
を支持する中心孔5を備えており、嵌合部の表面は平均
表面粗さRaが2.5μm以上に加工されている。
【0029】斜歯ギヤ付き樹脂フランジ15としては、
成形性、成形精度、機械的強度、価格等を考慮するとポ
リオキシメチレン樹脂またはポリカーボネート樹脂の射
出成形による一体成形が好ましい。この樹脂フランジ1
5と組み合わされるアース板6はリン青銅板またはステ
ンレス鋼板等の打ち抜きにより成形され、樹脂フランジ
15に固着される。このようにして作製された樹脂フラ
ンジ15と前述した感光ドラム11は、前述のようにフ
ランジの嵌合部4の平均表面粗さを2.5μm以上とし
たので、強固に接着圧入され、かつ電気的にもアース板
6により接続されているので、装置側の回転駆動力が斜
歯ギヤ部3に加えられると、確実に感光ドラム11に伝
達され、また、感光ドラム11の電位は回転軸を介して
装置側のアース電位に落とされる。特にフランジの嵌合
部を嵌合外径部と、より小径の接着部とに分けた斜歯ギ
ヤ付きフランジを用いた電子写真感光体ではフランジの
嵌合の作業性を向上させることができる。
【0030】
【実施例】(感光ドラムの作製)JIS6063に規定
されるアルミニウム合金からなり、外径30mmφ、内
径28.5mmφ、長さ260.5mmの円筒状支持基
体の外周面に下引層として、アルコール可溶性ポリアミ
ド系樹脂(CM−8000 東レ(株)製)にアミノシ
ラン処理された酸化チタン微粒子をメタノール/ジクロ
ロメタン混合溶剤で分散させた塗布液からの浸漬塗布膜
を100℃で30分乾燥して1μm厚に形成した。
【0031】電荷発生層は、チタニルフタロシアニンを
ポリビニルブチラール樹脂(積水化学製 BX−1)に
ジクロロメタン溶剤に分散させた塗布液から浸漬塗布に
より成膜し、80℃で15分乾燥して、0.2μm厚と
した。
【0032】電荷輸送層は、下記化学式(1)で示され
るスチリル化合物1重量部および下記化学式(2)(n
は重合度を表し、1万〜10万から適宜選ばれる)に示
されるポリカーボネート樹脂(パンライトL1225、
帝人化成(株)製)1重量部をジクロロメタン10重量
部に溶解し、この溶液を上記電荷発生層上に塗布し、乾
燥することにより、電荷輸送層を形成した。乾燥後の膜
厚は20μmであった。
【0033】
【化1】
【0034】
【化2】
【0035】なお、本発明では、支持基体と感光層の材
料については、感光体として求められる種々の電気特性
を満たすようにさまざまに変更することができ、上記の
材料に限定されるものではない。
【0036】(樹脂フランジの作製)ポリオキシメチレ
ン(POM)樹脂材料の射出成形により、図3の斜視図
に示す形状の斜歯ギヤ付き樹脂フランジ15を一体成形
により作製した。この樹脂フランジ15は嵌合部4内に
許容誤差を含めて外径28.56〜28.62mmφの
嵌合外径部41を有し、感光ドラムの嵌合内径(寸法範
囲28.50〜28.54mmφ)とは、いわゆる、し
まりばめの関係にされている。嵌合部4のうち、前記嵌
合外径部以外の接着部42は、その外径を許容誤差を含
めて28.46〜28.56mmφのように、嵌合外径
部41より少し小さくされているので、アース板6の感
光ドラム内面との接触部9による挿入抵抗はあるもの
の、嵌合部4の感光ドラム11への挿入をし易くしてい
る。また接着部42の表面上の接着剤も嵌合外径部41
の表面よりは厚く付き易い。さらにこの接着部42の外
周面にはさらに幅2mm、長さ7mm、深さ0.5mm
の接着剤溜りとなる溝部17が複数設けられている。こ
のように接着部42は外径を小さくされていることと前
記溝部17による効果とが相俟って、この接着部42に
は層状に形成された接着剤が嵌合外径部41より多く付
着することになるので、フランジと感光ドラムの接着力
の向上または接着力のバラツキ防止に有効となる。この
嵌合部4はさらに下記実験例において詳細を説明するよ
うに、平均表面粗さRa2.5μm以上の表面粗さに処
理されている。この処理はギヤ部をマスクした状態で、
よく知られているサンドブラストを適宜施すことにより
得られる。
【0037】さらに外径が30.0mmφ、軸方向長さ
10mmの斜歯ギヤ部3と外径5mmφの回転軸が通る
中心孔5を備え、円形壁部16が斜歯ギヤ部の中間に形
成されている。
【0038】前記嵌合部4の感光ドラム側の端面には図
2、3に示すようなアース板6が固着されている。この
アース板6は、別途作製されたリン青銅を主成分とする
弾性材料が用いられ、アース板6に形成されている固定
用孔7に、予め前記各樹脂フランジ15に形成されてい
る樹脂突起を挿入し、熱圧着することによりアース板6
と樹脂フランジ15を固定する。この固定部は必要に応
じて、その位置や数を変えてもよい。
【0039】前記アース板6は0.2mm厚のバネ弾性
を有するリン青銅板を材料として、打ち抜きにより作製
した。アース板6の材料としては、リン青銅板の他にス
テンレス鋼板を用いてもよい。
【0040】樹脂フランジ15の樹脂材料としては、前
述のPOM樹脂の他に、ポリカーボネート樹脂を用いる
こともできる。ポリカーボネート樹脂は前記POM樹脂
より熱膨張係数が小さく、強度も大きいので、同じ内径
の感光ドラムであっても、しまりばめの関係となる嵌合
外径部の外径は異なる。ポリカーボネート樹脂はPOM
樹脂より高価であるので、コスト的にはPOM樹脂が多
く用いられる。
【0041】(実験例1〜6)画像形成装置の実機内で
実使用上必要な回転駆動トルクは3.8N・mである。
実使用上想定される環境条件に対し、下記のような常温
常湿、低温低湿、高温高湿の3環境条件について、嵌合
部の表面粗さを変えて種々のフランジの結合状態とした
場合について、各最大回転駆動トルク値を測定し、前記
実使用上必要な回転駆動トルクの3.8N・mとの関係
を調べた。
【0042】嵌合部の平均表面粗さRaが0.5μm、
1.0μm、1.5μm、2.0μm、2.5μm、
3.0μmとなる6種類の斜歯ギヤ付きフランジを各3
0個づつ計180個用意し、感光ドラムの開口端部の内
面にシアノアクリレート系接着剤(ロックタイト403
日本ロックタイト社製)をそれぞれ同量塗布し、各フ
ランジをそれぞれ嵌めて接着した。接着後24時間常温
常湿(25℃、40%)で放置した後、常温常湿(25
℃、40%)、低温低湿(10℃、20%)、高温高湿
(35℃、80%)の3環境で、初期の最大回転駆動ト
ルク値を測定した。
【0043】実験結果として、表1に前記嵌合部表面粗
さの6種類と3環境条件の場合について、各10本毎の
平均の最大回転駆動トルク値を示す。なお、平均表面粗
さの測定には、東京精密(株)製のSURFCOM55
3Aを用いた。
【0044】さらに表1の結果に基き、嵌合部の平均表
面粗さRaが2.0以下のフランジは実際の画像形成装
置における実使用で必要な感光ドラムの回転駆動トルク
値である3.8N・mに達しないことが判明したので、
初期の回転駆動トルク値が3.8N・m以上である平均
表面粗さRaが2.1μm以上の場合に付いて長期的信
頼性を確かめるために、下記実験を行った。
【0045】嵌合部の平均表面粗さRaが2.1μm、
2.2μm、2.3μm、2.4μm、2.5μm、
3.0μmとなる6種類の斜歯ギヤ付きフランジを各3
0個づつ計180個用意し、感光ドラムの開口端部の内
面にシアノアクリレート系接着剤(ロックタイト403
日本ロックタイト社製)をそれぞれ同量塗布し、各フ
ランジをそれぞれ嵌めて接着した。長期信頼性試験にお
いては、常温常湿(25℃、40%)の環境で24時間
放置後、支持基体とフランジの嵌合が各材料の熱膨張係
数の観点から最も厳しいと思われる低温低湿(10℃、
20%)の環境における初期と、同環境中において市販
のプリンタにより3万枚連続印字(または印刷)後の最
大回転駆動トルク値を測定した。その結果を表2に示
す。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】表1の結果より、前記実験例において作製
した電子写真感光体では、斜歯ギヤ付きフランジの嵌合
部の平均表面粗さRaを2.5μm以上とした場合に、
前記3環境のいずれの環境にもよらず、初期的には3.
8N・m以上の最大回転駆動トルクが得られるが、同R
aを2.0μm以下とした場合は初期的にも最大回転駆
動トルク3.8N・mを得られないことがわかる。
【0049】表2の結果から、前記実験例において作製
した電子写真感光体では、斜歯ギヤ付きフランジの嵌合
部の平均表面粗さRaを2.1μm以上とした場合に、
初期的には3.8N・m以上の最大回転駆動トルクの得
られることがわかるが、3万枚連続印字後の長期信頼性
試験でも、3.8N・m以上の最大回転駆動トルクを得
るには平均表面粗さRaを2.5μmとする必要のある
ことが分かる。
【0050】上記実験例では樹脂材料として、POM樹
脂を用いたが、ポリカーボネート樹脂を用いた場合で
も、平均表面粗さRaとの関係では、同様の結果が得ら
れることを別途確認した。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、導電性円筒状支持基体
の外周面に光導電性材料を含む感光層が形成された感光
ドラムと、この感光ドラムの開口端部内に嵌合される嵌
合部と回転軸を支持する中心孔を有する円形壁部と前記
開口端部外に位置し回転駆動力と回転軸方向応力を前記
ドラムに伝達する斜歯ギヤ部とを一体成形してなる樹脂
フランジを備える電子写真感光体において、前記樹脂フ
ランジの嵌合部の平均表面粗さRaが2.5μm以上で
ある電子写真感光体としたので、フランジの導電性円筒
状支持基体への嵌合等の作業性がよく、接着剤との接着
力が高く、繰り返し印刷後においても斜歯ギヤ付きフラ
ンジが結合された感光ドラムからフランジの脱落や結合
のゆるみの発生しにくい長期信頼性の高い電子写真感光
体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる電子写真感光体の一部破断斜視
【図2】本発明にかかる電子写真感光体に嵌合される斜
歯ギヤ付きフランジの断面図
【図3】本発明にかかる電子写真感光体に嵌合される斜
歯ギヤ付きフランジの斜視図
【図4】従来の電子写真感光体に嵌合される斜歯ギヤ付
きフランジの斜視図
【符号の説明】
1 導電性円筒状支持基体 2 感光層 3 斜歯ギヤ部 4 嵌合部 5 中心孔 10 電子写真感光体 11 感光ドラム 15 斜歯ギヤ付きフランジ 16 円形壁部 17 溝部 41 嵌合外径部 42 接着部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性円筒状支持基体の外周面に光導電
    性材料を含む感光層が形成された感光ドラムと、この感
    光ドラムの開口端部内に嵌合される嵌合部と回転軸を支
    持する中心孔を有する円形壁部と前記開口端部外に位置
    し回転駆動力と回転軸方向応力を前記ドラムに伝達する
    斜歯ギヤ部とを一体成形してなる樹脂フランジとを備え
    る電子写真感光体において、前記樹脂フランジの嵌合部
    の平均表面粗さRaが2.5μm以上であることを特徴
    とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 嵌合部が、導電性円筒状支持基体の開口
    端部内径としまりばめの関係になる嵌合外径部と接着後
    に接着剤の層を形成する溝部が複数形成された接着部を
    備えることを特徴とする請求項1記載の電子写真感光
    体。
  3. 【請求項3】 接着部の最大外径が嵌合外径部の外径よ
    り小径であることを特徴とする請求項2記載の電子写真
    感光体。
  4. 【請求項4】 樹脂フランジがポリカーボネート樹脂ま
    たはポリオキシメチレン樹脂を主成分とすることを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電子写真
    感光体。
  5. 【請求項5】 感光ドラムと樹脂フランジ嵌合部がシア
    ノアクリレート系接着剤により接着嵌合されていること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電
    子写真感光体。
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