JP2003256129A - 携帯端末装置及びその制御方法 - Google Patents

携帯端末装置及びその制御方法

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JP2003256129A JP2002056529A JP2002056529A JP2003256129A JP 2003256129 A JP2003256129 A JP 2003256129A JP 2002056529 A JP2002056529 A JP 2002056529A JP 2002056529 A JP2002056529 A JP 2002056529A JP 2003256129 A JP2003256129 A JP 2003256129A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新たに専用のセンサを設けることなく、装置
本体を傾けることにより表示部における表示画面のスク
ロール操作をすること。 【解決手段】 方位検出用のXY2軸地磁気センサ5及
び各種データを表示する表示部32を有し、表示部32
の表示画面をスクロールする機能を有する携帯端末装置
であって、携帯端末装置本体の傾き状態を検出する状態
検出手段(5、8)と、該状態検出手段の検出出力を取
り込み、該検出出力に基づいて表示部32の画面をスク
ロールするように制御する制御回路10とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、方位計測用に地磁
気センサを搭載した携帯電話装置、携帯GPS等の携帯
端末装置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の携帯電話装置等の携帯端末装置に
あっては、ユーザが装置本体を傾けたり、振ったりした
状態を検出して、所定の動作を自動的に行わせるものが
提案されている。例えば、着信が有った際に自動的にオ
フフックする機能を有する従来の携帯電話装置として
は、特開平2001−94636号公報、特開平9−2
61299号公報に記載されたものがある。
【0003】特開平2001−94636号公報に記載
された携帯電話装置は、傾きセンサを内蔵したものであ
り、着信時に、横にしてあった端末を縦にして耳に当て
る動作をさせた際に、その傾き変化を傾きセンサで検出
し、自動的にオフフックするようにしたものである。
【0004】また、特開平9−261299号公報に記
載された携帯電話装置は、ショックセンサを内蔵し本体
を握ると、ショックセンサからの検出信号の受付が可能
になり、この状態で利用者が本体を振り下ろすと、フッ
ク制御部はショックセンサより加速度の検出信号を受
け、応答する(オフフックする)ことを可能としたもの
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の携帯電話装置等の携帯端末装置では、ユーザが装置本
体を持ち上げたり、振ったりする等の所定の動作の状態
検出手段として、いずれの場合も傾きセンサ、ショック
センサ(加速度センサ)等、専用のセンサを必要として
いた。
【0006】そのために、部品コストや部品スペースが
増加し、装置本体のサイズや重量が増加すると共に、消
費電力が増加するという問題が有った。本発明はこのよ
うな事情に鑑みてなされたものであり、新たに専用のセ
ンサを設けることなく、装置本体を傾けることにより表
示部における表示画面のスクロール操作をすることがで
きる携帯端末装置を提供すること目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、方位検出用の地磁気センサ
及び各種データを表示する表示部を有する携帯端末装置
の制御方法において、前記携帯端末装置本体の傾き角を
前記地磁気センサの検出出力に基づいて検出し、該検出
結果に基づいて前記表示部の画面をスクロールするよう
に制御することを特徴とする。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の携帯端末装置の制御方法において、前記検出さ
れた携帯端末装置本体の傾き方向に前記表示部の画面を
スクロールするように制御することを特徴とする。
【0009】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または2のいずれかに記載の携帯端末装置の制御方法に
おいて、前記検出された携帯端末装置本体の傾き方向の
変位角の大きさに応じて前記表示部の画面のスクロール
速度を変化させるように制御することを特徴とする。
【0010】また、請求項4に記載の発明は、各種デー
タを表示する表示部を有し、該表示部の表示画面をスク
ロールする機能を有する携帯端末装置であって、前記携
帯端末装置本体の傾き状態を検出する状態検出手段と、
該状態検出手段の検出出力を取り込み、該検出出力に基
づいて前記表示部の画面をスクロールするように制御す
る制御手段とを有することを特徴とする。
【0011】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載の携帯端末装置において、前記状態検出手段は、
地磁気を検出する地磁気センサと、該地磁気センサの出
力を取り込み、予め記憶されている前記地磁気センサの
出力と前記携帯端末装置本体の傾き角との関係を示すテ
ーブルを参照し、該携帯端末装置本体の傾き角を検出す
るデコーダとを有することを特徴とする。
【0012】また、請求項6に記載の発明は、請求項4
または5のいずれかに記載の携帯端末装置において、前
記制御手段は、前記状態検出手段の検出出力に基づいて
前記携帯端末装置本体の傾き方向に前記表示部の画面を
スクロールするように制御することを特徴とする。
【0013】また、請求項7に記載の発明は、請求項4
乃至6のいずれかに記載の携帯端末装置において、前記
制御手段は、前記状態検出手段の検出出力に基づいて求
めた前記携帯端末装置本体の傾き方向の変位角の大きさ
に応じて前記表示部の画面のスクロール速度を変化させ
るように制御することを特徴とする。
【0014】また、請求項8に記載の発明は、請求項4
乃至7に記載の携帯端末装置において、前記制御手段
は、前記状態検出手段の検出出力に基づいて求めた前記
携帯端末装置本体の傾き方向の変位角の大きさが微小範
囲内である場合には前記表示部の画面のスクロールを行
わないように制御することを特徴とする。
【0015】また、請求項9に記載の発明は、請求項4
乃至8のいずれかに記載の携帯端末装置において、前記
地磁気センサは、通常、方位検出に使用するために前記
携帯端末装置本体に搭載されているものであり、これを
該携帯端末装置本体の傾き角の検出に兼用することを特
徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、携
帯端末装置として携帯電話装置を例に取り説明する。図
1は本発明の実施形態に係る携帯電話装置の外観構成を
示している。携帯電話装置1の筐体1a内には、携帯電
話装置1の各種機能を実現するための電子回路が実装さ
れた回路基板2と、通常、方位検出に使用される地磁気
センサ5が内蔵されている。回路基板2には、地磁気セ
ンサ5以外の電子回路が実装されている。
【0017】次に、本発明の実施形態に係る携帯電話装
置1の電気的構成を図2に示す。図2において、携帯電
話装置1は、携帯電話機能部3と、GPSモジュール4
と、XY2軸地磁気センサ5と、A/D変換器6と、計
測タイミングカウンタ7と、デコーダ8と、ROM9
と、制御回路10、RAM11とを有している。携帯電
話機能部3は、携帯電話通信モジュール30と、操作入
力部31と、表示部32とを有している。携帯電話通信
モジュール30は、電話機能、データ通信機能、音楽再
生機能、ゲーム機能等の各種機能を実現するためのアン
テナ、無線通信部、音声CODEC、マイク、スピー
カ、楽曲再生部等から構成されている。
【0018】操作入力部31は、通話を開始する際に使
用する開始キー、通話を終了する際に使用する終了キ
ー、数字キー、各種機能を設定するための機能キー、電
源キー等から構成されている。本実施形態に係る携帯電
話装置1の動作モードとして、表示部32に位置情報セ
ンタよりダウンロードした地図情報を表示する地図表示
モード、表示部32に表示された地図等の画像を携帯電
話装置1の本体1aを傾けることでスクロールするスク
ロールモードを有しており、所定のキー操作により設定
することができるようになっている。ここで、地図情報
を配信する位置情報センタは携帯電話装置1を含む移動
通信ネットワークに直接、またはこの移動通信ネットワ
ークに接続されるネットワークを介して接続されてい
る。
【0019】表示部32は、各種データを表示する、例
えば、液晶ディスプレイ(LCD)である。GPSモジ
ュール4は、所定時間毎に、複数(3個以上)のGPS
衛星からの位置測定用の電波を受信し、そのデータをG
PS基地局に送信し、GPS基地局から測位演算結果を
受信してRAM11の所定のメモリエリアに格納し、更
新する機能を有している。計測タイミングカウンタ7
は、XY2軸地磁気センサ5の計測タイミングを規定す
る測定信号を出力するカウンタである。
【0020】XY2軸地磁気センサ5は、携帯電話装置
1の方位を検出するセンサであるが、本発明では、携帯
電話装置1の傾き角を検出してユーザが携帯電話装置1
を傾けた状態の検出にも兼用する。ここで、XY2軸地
磁気センサ5の電気的構成を図3に示す。同図におい
て、XY2軸地磁気センサ5は、GMR(Giant Magne
to Resistive)回路50と、電圧/磁界変換回路51
とを有している。GMR回路50は、定電流バイアス回
路500と、地磁気のX成分を検出するX軸GMR素子
501と、地磁気のY成分を検出するY軸GMR素子5
02と、計測タイミングカウンタ7から出力される測定
信号と制御回路10から出力される制御信号との論理積
をとるアンドゲート503とを有している。
【0021】また、定電流バイアス回路500は、制御
回路10より出力されるON制御信号と計測タイミング
カウンタ7から出力される測定信号との論理積をとるア
ンドゲート503の出力を受けて、X軸GMR素子50
1及びY軸GMR素子502に一定電流を供給する。す
なわち、制御回路10よりON制御信号が出力されてい
る状態でかつ計測タイミングカウンタ7から測定信号が
出力されている期間のみ、定電流バイアス回路500よ
りX軸GMR素子501及びY軸GMR素子502に一
定電流が供給されるようになっている。
【0022】X軸GMR素子501、Y軸GMR素子5
02は、磁気の変化に応じて抵抗値が変化する素子であ
り、これらの素子に一定電流をバイアスとして流すこと
により、磁気の変化を電圧の変化として検出する。すな
わち、XY2軸地磁気センサ5を構成するX軸GMR素
子501、Y軸GMR素子502が回転すると、地磁気
のX軸成分、Y軸成分が変化し、それが電圧変化として
現れる。電圧/磁界変換回路51は、GMR回路50よ
り出力される電圧を磁界値に変換し、出力する機能を有
している。
【0023】デコーダ8は、XY2軸地磁気センサ5の
出力を取り込み携帯電話装置1の方位(方位角)α(de
g)及び傾き角β(deg)を検出する。デコーダ8は、図
6に示すXY2軸地磁気センサ5の出力信号Sx(O
e)、Sy(Oe)に対する方位α(deg)、傾き角β
(deg)との関係を示す磁界/方位・傾き角変換テーブ
ルが記憶されているROMを内蔵しており、この磁界/
方位・傾き角変換テーブルを参照して、携帯電話装置1
の方位α(deg)、傾き角β(deg)をそれぞれ検出す
る。
【0024】図6に示す磁界/方位・傾き角変換テーブ
ルでは、方位α(deg)、傾き角β(deg)とも最小1度
の精度で検知が可能である(テーブル中に下線部で示
す)。方位α(deg)はXY2軸地磁気センサ5の本来
の目的である電子コンパスとして方位検知と表示に用い
る。この変換テーブルがどのようにして得られるかにつ
いては後述する。
【0025】ROM9には、各種制御プログラム及び固
定データが格納されている。また、ROM9には、後述
する変位角Δβ、Δγと表示部32における表示画面の
スクロール量との関係を示す変位角/スクロール量変換
テーブルが格納されている。制御回路10はROM9に
格納された制御プログラムを実行することにより各部を
制御する。
【0026】次に、上記のように構成された携帯電話装
置1の上下軸(Y軸)の方位α(deg)、及び同上下軸
の水平面からの傾き角β(deg)を求める際の動作につ
いて説明する。なお、方位αは、例えば携帯電話装置1
の上下軸の向き(Y軸正方向)が南を向いているとき
「0又は360(deg)」とし、西を向いているとき
「90(deg)」、北を向いているとき「180(de
g)」、東を向いているとき「270(deg)」となるよ
うに定義されている。
【0027】(方位α、傾き角βの求め方)携帯電話装
置1が(β=0の状態で)水平面内で回転されると、地
磁気センサ5のX軸GMR素子501の電圧出力が磁界
値に変換された出力Sxは正弦波状に変化し、Y軸GM
R素子502の電圧出力が磁界値に変換された出力Sy
は出力Sxと位相が90°だけ異なる正弦波状に変化す
る。従って、地磁気センサ5の出力Sxと出力Syの軌
跡は、図4の実線にて示したように、原点を中心とした
略真円状となる。
【0028】ところが、地磁気は水平ではなく、地球上
の場所に応じた角度だけ水平面から傾斜しているため、
携帯電話装置1が水平面から傾き角βだけ傾けられる
と、地磁気の向きと携帯電話装置1のY軸正方向のなす
角度が変化し、その影響が地磁気センサ5の出力Syに
現われる。
【0029】すなわち、携帯電話装置1が、図5に示し
たように、水平面から傾き角β1だけ傾斜された状態で
鉛直上下方向の軸Jの周りに回転されると、出力Sxと
出力Syの軌跡は、図4の破線にて示したように楕円形
となり、その中心が出力Syの負方向に移動する。更
に、携帯電話装置1が傾き角β1より大きい傾き角β2
だけ傾斜された状態で軸Jの周りに回転されると、出力
Sxと出力Syの軌跡は、図4の一点鎖線にて示したよ
うに短軸がより短い楕円形となるとともに、その中心が
出力Syの負方向に更に移動する。
【0030】換言すると、地磁気の水平面に対する角
度、従って、その携帯電話装置10の存在する位置(緯
度、経度)が一定であれば、出力Sxと出力Syの値
(Sx,Sy)は一定の軌跡を描くから、値(Sx,S
y)から方位αと傾き角βを特定することができる。
【0031】そこで、本実施形態においては携帯電話装
置1が、地磁気の傾きが略一定である範囲内に存在する
と仮定した場合の値(Sx,Sy)と、方位α及び傾き
角βの関係を予め測定し、これらの関係を磁界/方位・
傾き角変換テーブルとして準備し、デコーダ8内のRO
Mに格納しておく。そして、実際の方位α、及び傾き角
βを求める際に、実際の値(Sx,Sy)とデコーダ8
内のROMに格納した磁界/方位・傾き角変換テーブル
とから、携帯電話装置1の方位αと傾き角βを決定す
る。
【0032】なお、例えば、図4の点Kのように、同一
の値(Sx,Sy)に対し、二組以上の方位αと傾き角
βの組(α,β)が存在する場合がある。この場合、そ
の値(Sx,Sy)が生じうる方位αと傾き角βの組
(α、β)を、携帯電話装置1の想定し得る使用状態の
範囲で複数個求め、この複数個の組(α,β)の平均値
を前記磁界/方位・傾き角変換テーブルの値として採用
する。携帯電話装置1の想定し得る使用状態の範囲と
は、例えば、方位αについては0〜360(deg)、及
び傾き角βについては0〜45(deg)とする。このよ
うにして得られる磁界/方位・傾き角変換テーブルが図
6に示したものである。
【0033】(変化角度△β、△γの求め方)次に、携
帯電話装置1の本体1aの上下軸(Y軸)の水平面から
の傾き角度βの鉛直面内における変位角△βと、本体1
aの左右軸の前記上下軸周りの回転角度γ(ねじり角度
γ)の変位角△γの求め方について説明する。いま、図
7に示したように、携帯電話装置1の上下軸の方位が
α、同上下軸の傾き角がβ、及び同上下軸周りの回転角
がγであるとし、携帯電話装置1の本体1aの左右軸右
方向(X軸正方向)に向う単位ベクトルをVx、携帯電
話装置1の本体1aの上下軸上方向(Y軸正方向)に向
う単位ベクトルをVy、及び、携帯電話装置1の前面
(X−Y平面)に垂直な軸上で前面から離れる方向に向
う単位ベクトルをVzとする。このような単位ベクトル
Vx,Vy,Vzを、方位α、傾き角β、回転角γによ
り表すことを検討する。
【0034】携帯電話装置1を図7の状態とするには、
図7に示した右手系直交座標系X0,Y0,Z0におい
て、携帯電話装置1のY軸(本体1aの上下軸)をY0
軸に一致させてその方位αを0とし、携帯電話装置1の
本体1aのX−Y平面をX0−Y0平面に一致させて傾
き角β、及び回転角γを0とした状態とする。なお、X
0−Y0平面は水平面と平行であり、Y0軸正方向は
「南」であり、Z0軸は鉛直上下軸と平行である。そし
て、この状態の携帯電話装置1を次の(1)〜(3)の
手順で移動させればよい。
【0035】(1)Y軸の周りに角度γだけ回転させ
る。 (2)Y軸を鉛直上下方向の面内で角度βだけ回転させ
る。 (3)Y軸正方向の向きを、鉛直上下方向の軸(Z0
軸)の周りに角度αだけ回転させる。 このとき、上記(1)の回転操作を行列Cで表すと、次
式(1)の通りとなる。
【0036】
【数1】
【0037】また、上記(2)の回転操作を行列Bで表
すと、次式(2)の通りとなる。
【0038】
【数2】
【0039】更に、上記(3)の回転操作を行列Aで表
すと、次式(3)の通りとなる。
【0040】
【数3】
【0041】以上から、上記(1)〜(3)の操作を行
列で表すと、次式(4)の通りとなる。
【数4】
【0042】従って、方位α=0、傾き角β=0、回転
角γ=0のときのX軸方向の単位ベクトルV0x=
(1,0,0)、Y軸方向の単位ベクトルV0y=
(0,1,0)、及びZ軸方向の単位ベクトルV0z=
(0,0,1)を上記行列式ABCにより回転すれば、
上記単位ベクトルVx,Vy,Vzがそれぞれ得られ
る。このことから、次式(5)〜(7)が得られる。
【0043】
【数5】
【0044】
【数6】
【0045】
【数7】
【0046】いま、現在位置の地磁気のベクトルVGを
(0,Gp,Gs)(但し、Gpは地磁気ベクトルの鉛
直成分、Gsは地磁気ベクトルの水平成分である。)と
すると、出力SxはベクトルVGの単位ベクトルVxへ
の写像、即ち地磁気ベクトルVGと単位ベクトルVxの
内積で表される。同様に、出力Syは地磁気ベクトルV
Gと単位ベクトルVyの内積となる。
【0047】なお、仮に携帯電話装置1がX軸とY軸に
直交するZ軸方向の外部磁界を出力Szとして検出する
機能を備えていると仮定すると、その出力Szは地磁気
ベクトルVGと単位ベクトルVzの内積で表される。ま
た、ここでは、X軸、Y軸、及びZ軸方向にそれぞれ1
(oe)の大きさを有する磁界に対し、出力Sx,出力
Sy,及び出力Szの各値が「1」となるように、地磁
気センサ5を調整しておく。
【0048】
【数8】
【0049】
【数9】
【0050】
【数10】
【0051】更に、表示部32に表示された地図等の画
像を携帯電話装置1の本体1aを傾けることでスクロー
ルする場合(後述するスクロールモードの場合)では、
ユーザは方位αを初期方位αoに略固定しながら、上記
傾き角βと上記回転角γを変化させるものと考え、式
(8)、及び式(9)に基づいて傾き角βの変位角△β
と、回転角γの変位角△γを求める。このとき、β=β
0+△β、γ=0+△γ(初期傾き角β=β0、初期回転
角γ0=0)とし、且つ、各変位角△β,△γは十分に
小さいとして次式(11)〜(14)の近似を用いる。
この結果、式(15),(16)が得られる。
【0052】
【数11】
【0053】
【数12】
【0054】
【数13】
【0055】
【数14】
【0056】
【数15】
【0057】
【数16】
【0058】したがって、式(15)、 式(16)か
ら△β、△γは式(17)、及び式(18)のように表
される。
【0059】
【数17】
【0060】
【数18】
【0061】この場合、地磁気のベクトルVG(0.G
p,Gs)は、携帯電話装置1の存在する場所が特定さ
れることにより一意に定まる。また、初期方位αo、及
び初期傾き角βoは、それぞれスクロールモードに移行
したときの方位α、及び傾き角βを使用すればよいの
で、上式(17)、(18)により回転角△β,△γを
求めることができる。
【0062】図8に示すように携帯電話装置1の本体1
aを、〜の方向に傾けた場合、各方向への傾きの検
出は、それぞれ、アンテナ回りの回転角γの変位角Δγ
と傾き角βの変位角(仰角変位角)Δβとを求めること
により可能となる。本実施形態に係る携帯電話装置1に
おいて、スクロールモードに設定した場合には、ユーザ
が本体1aを傾けた方向(〜)に表示部32に表示
された画面がスクロールするように制御される。
【0063】例えば、表示部32に図9に示す地図が表
示されている場合において、ユーザが本体1aを画面上
で〜の方向にスクロールさせることことができるよ
うに、図8における本体1aを傾ける方向(〜)と
図9におけるスクロール方向(〜)が一致するよう
に制御される。
【0064】次に、上述したスクロール制御を行うため
の、ROM9に格納されている変位角/スクロール量変
換テーブルの内容を図10に示す。同図において、携帯
電話装置1の本体1aの仰角変位角Δβが正の値をとる
場合は、図8においてユーザが持つ本体1aの手前側が
下がる状態、すなわち図8において、本体1aを傾ける
方向において側が下がって、側が上がる状態とな
る。このとき表示部32に表示された図9に示す地図画
面は、図9に示すスクロール方向例において−Y方向に
スクロールする。
【0065】また、仰角変位角Δβが負の値をとる場合
は、図8においてユーザが持つ本体1aの手前側が上が
る状態、すなわち図8において、本体1aを傾ける方向
において側が上がって、側が下がる状態となる。こ
のとき表示部32に表示された図9に示す地図画面は、
図9に示すスクロール方向例において+Y方向にスクロ
ールする。
【0066】さらに、携帯電話装置1の本体1aの回転
角γの変位角Δγが正の値をとる場合は、図8において
側が下がって、側が上がる状態となる。このとき表
示部32に表示された図9に示す地図画面は、図9に示
すスクロール方向例において−X方向にスクロールす
る。また、携帯電話装置1の本体1aの回転角γの変位
角Δγが負の値をとる場合は、図8において側が上が
って、側が下がる状態となる。このとき表示部32に
表示された図9に示す地図画面は、図9に示すスクロー
ル方向例において+X方向にスクロールする。
【0067】図10に示す変位角/スクロール量変換テ
ーブルでは、変位角Δβ、Δγの絶対値が大きくなる
と、その大きさに応じてスクロール量が増加するよう設
定されている。また、図10に示す変位角/スクロール
量変換テーブルでは、変位角Δβ、Δγの絶対値が微小
範囲の値をとるとき、例えば、1deg以下の値をとると
きは誤動作を防止するためにスクロールを行わないよう
に設定されている。
【0068】次に、上記構成からなる携帯電話装置1
(以下、フローチャートでは自局と記載)の動作を図1
1及び図12に示すフローチャートを参照して説明す
る。この処理は所定周期毎に起動されるタイマ割り込み
ルーチンにより実行される。これらの図において、ステ
ップ600では地図表示モードに設定されているか否か
を判定し、地図表示モードに設定されていない場合には
この処理の実行を終了する。
【0069】また、ステップ600で地図表示モードに
設定されていると判定されている場合にはRAM11よ
り自局の現在位置情報、すなわち、自局の現在位置を示
す緯度、経度データを読み出す(ステップ601)。次
いで、RAM11より読み出した自局の現在位置を示す
緯度、経度データ及びその現在位置周辺の地図情報のダ
ウンロード要求を、位置情報センタに送出する(ステッ
プ602)。
【0070】次いで、地図情報センタからダウンロード
された自局の現在位置周辺の地図情報及び地磁気データ
Gp,Gsを受信し(ステップ603)、地磁気センサ
5の検出出力Sx,Syを読み込む(ステップ60
4)。このとき地磁気データGp,GsはRAM11の
所定のメモリエリアに格納され、ステップ611で変位
角Δβ、Δγを算出する際に使用される。
【0071】さらに、ステップ605では、スクロール
モードに設定されているか否かを判定する。スクロール
モードに設定されていない場合には、デコーダ8内のR
OMに格納されている図6に示す磁界/方位・傾き角変
換テーブルを参照し、ステップ604で読み込んだ地磁
気センサ5の検出出力Sx,Syに基づいて方位α、傾
き角βを求める(ステップ606)。例えば、(Sx,
Sy)が(−0.35,0.08)であるとすると、方
位αは256(deg)、及び傾き角βは1(deg)である
として求められる。
【0072】そして、受信した地図情報に基づく地図、
及びステップ606で求めた方位α、傾き角βを表示部
32に表示し(ステップ607)、この処理の実行を終
了する。このように、地図表示モードであって、スクロ
ールモードでない場合には、表示部32に携帯電話装置
1の現在の位置に応じた地図と、携帯電話装置1の方位
α、及び傾き角βが表示される。なお、表示される地図
の上方を方位αに一致させて表示したり、傾き角βに応
じて変形する等、方位α及び傾き角βに応じた処理を地
図データに施してから表示してもよい。
【0073】次に、地図表示モードであるときに、ユー
ザが操作入力部31を操作して、スクロールモードヘと
動作モードを変更した場合の動作について説明する。こ
の場合も、ステップ600〜604の処理を行って携帯
電話装置1の位置に応じた地図データをダウンロードす
るとともに、地磁気センサ5の出力Sx、Syを読み込
み、続くステップ605にて、現在がスクロールモード
であるか否かを判定する。
【0074】そして、前述したように、現在のモードは
スクロールモードヘと変更されているから、ステップ6
05の判定は肯定され、ステップ608に進み、ステッ
プ608にてスクロールモードに移行してから本ルーチ
ンを初めて実行する場合であるか否かを判定する。
【0075】現段階は、スクロールモードに移行してか
ら本ルーチンを初めて実行する。従って、ステップ60
8の判定は肯定され、ステップ609に進み、ステップ
609にてステップ606と同様にして実際の方位αと
実際の傾き角βとを求める。次いで、実際の方位α、及
び同実際の傾き角βを、それぞれ初期方位αo、及び初
期傾き角βoとしてRAM11の所定のメモリエリアに
格納し(ステップ610)、地図、方位α、及び傾き角
βを表示部32に表示した後、この処理の実行を終了す
る。
【0076】この状態が継続すると、再びこのルーチン
が起動され、ステップ600〜605の処理を実行し、
再びステップ608の判定を行う。そして、この段階
は、スクロールモードに移行してから本ルーチンを初め
て実行する段階ではないから、ステップ608の判定は
否定され、ステップ611に進み、ステップ611にて
式(17)、及び式(18)に従って、傾き角βの変位
角△βと、回転角γの変位角△γを求める。ここで、傾
き角βの変位角△βと、回転角γの変位角△γの算出に
必要な地磁気データGp,Gsはステップ603で、位
置情報センタからダウンロードされたデータを使用す
る。
【0077】地磁気ベクトルの水平成分Gpと鉛直成分
Gsは携帯電話装置1の使用される場所により異なるの
で、上記実施形態では、GPSモジュール4から得た現
在の携帯電話装置1の場所についての情報を情報センタ
に送信し、同情報センタから同場所に応じた地磁気デー
タGp,Gsを取得するようにしているが、これに限ら
ず、ROM9内に場所(緯度、経度)に関連させて地磁
気データGp,Gsを複数組記憶させておき、GPSモ
ジュール4から得た現在の携帯電話装置1の場所に応じ
て読み出すように構成してもよい。
【0078】次いで、ステップ612に進み、ステップ
612にて表示部32に表示されている地図をステップ
611で算出された傾き角βの変位角△βと、回転角γ
の変位角△γに基づいて、ROM9に格納されている変
位角/スクロール量変換テーブルを参照してスクロール
する。すなわち、図10に示す変位角/スクロール量変
換テーブルから判るように、変位角Δβ、Δγの大きさ
及び符号(正負)の組合せにより図8に示す表示例にお
いて、〜のいずれかの方向に画面がスクロールされ
ることとなる。ステップ612の処理の後、このルーチ
ンの実行を終了する。
【0079】以上、説明したように、本発明の実施形態
によれば、方位検出用の地磁気センサ5及び各種データ
を表示する表示部32を有する携帯端末装置において、
携帯端末装置本体1aの傾き角を地磁気センサ5の検出
出力に基づいて検出し、該検出結果に基づいて表示部3
2の画面をスクロールするようにしたので、新たに専用
のセンサを設けることなく、装置本体を傾けることによ
り表示部32における表示画面のスクロール操作をする
ことができる。
【0080】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ことはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採
用することができる。例えば、上記実施形態において
は、変換テーブルが予めROM22内に格納されていた
が、通信手段を介して、情報センター等から同変換テー
ブル(の値)を取得するように構成することもできる。
このようにすれば、ROM22の記憶容量を低減するこ
とも可能となる。
【0081】また、この場合、GPSモジュール4によ
り特定された携帯電話装置1の存在する位置に関する情
報を情報センターに送信することで、特定した位置に応
じた磁界/方位・傾き角変換テーブル(の値)を、通信
手段を介して取得するように構成してもよい。このよう
にすれば、携帯電話装置1が広範囲で使用されることに
より地磁気の水平面に対する傾きが変化した場合であっ
ても、携帯電話装置1の方位α、及び傾き角βを精度良
く求めることができる。
【0082】更に、上記地磁気センサ5は、GMR素子
により構成されていたが、これに限定されることなく、
例えば、磁気トンネル効果素子等の他の磁気抵抗効果素
子を用いて構成することもできる。
【0083】
【発明の効果】以上の発明によれば、新たに専用のセン
サを設けることなく、装置本体を傾けることにより表示
部における表示画面のスクロール操作をすることができ
る。また、ユーザの操作感覚に応じた表示画面のスクロ
ールを行うことができ、スクロールの誤動作を防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る携帯電話装置の外観
構成を示す斜視図。
【図2】 本発明の実施形態に係る携帯電話装置の電気
的構成を示すブロック図。
【図3】 図2に示した本発明の実施形態に係る携帯電
話装置におけるXY2軸地磁気センサの具体的構成を示
すブロック図。
【図4】 図1に示した携帯電話装置が回転された場合
における、XY2軸地磁気センサの出力値の軌跡図。
【図5】 図4に示した軌跡図を得る際の携帯電話装置
の動きを示した説明図。
【図6】 図2に示した本発明の実施形態に係る携帯電
話装置におけるデコーダ内のROMに格納される、XY
2軸地磁気センサの出力と方位及び傾き角との関係を示
す変換テーブルの内容を示す説明図。
【図7】 図1に示した携帯電話装置の傾き角βの変位
角Δβ、回転角γの変位角Δγを求める原理を説明する
ための図。
【図8】 図1に示した携帯電話装置の傾き角βの変位
角Δβ、回転角γの変位角Δγと、携帯電話装置の表示
画面のスクロール方向との関係を説明するための図。
【図9】 図1に示した携帯電話装置の表示部における
表示画面のスクロール方向例を示す説明図。
【図10】 図2に示した携帯電話装置におけるROM
に格納されている変位角/スクロール量変換テーブルの
内容を示す説明図。
【図11】 図2に示した携帯電話装置の処理内容を示
すフローチャート。
【図12】 図2に示した携帯電話装置の処理内容を示
すフローチャート。
【符号の説明】
1…携帯電話装置、1a…携帯電話装置本体、3…携帯
電話機能部、4…GPSモジュール、5…XY2軸地磁
気センサ(状態検出手段)、6…A/D変換器、7…計
測タイミングカウンタ、8…デコーダ(状態検出手
段)、9…ROM、10…制御回路(制御手段)、11
…RAM、30…携帯電話通信モジュール、31…操作
入力部、32…表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01S 5/14 H04B 7/26 109T 5K067 Fターム(参考) 2F029 AA07 AB01 AB07 AB09 AC02 AC04 5B087 AA09 AB02 AE09 BC01 BC12 BC31 DE06 5E501 AA04 AB03 BA05 CA02 CC01 FA21 FB21 5J062 AA08 BB05 CC07 FF06 5K027 AA11 BB01 EE11 FF01 FF22 5K067 AA26 BB04 FF23 FF31

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方位検出用の地磁気センサ及び各種デー
    タを表示する表示部を有する携帯端末装置の制御方法に
    おいて、 前記携帯端末装置本体の傾き角を前記地磁気センサの検
    出出力に基づいて検出し、該検出結果に基づいて前記表
    示部の画面をスクロールするように制御することを特徴
    とする携帯端末装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 前記検出された携帯端末装置本体の傾き
    方向に前記表示部の画面をスクロールするように制御す
    ることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置の制
    御方法。
  3. 【請求項3】 前記検出された携帯端末装置本体の傾き
    方向の変位角の大きさに応じて前記表示部の画面のスク
    ロール速度を変化させるように制御することを特徴とす
    る請求項1または2のいずれかに記載の携帯端末装置の
    制御方法。
  4. 【請求項4】 各種データを表示する表示部を有し、該
    表示部の表示画面をスクロールする機能を有する携帯端
    末装置であって、 前記携帯端末装置本体の傾き状態を検出する状態検出手
    段と、 該状態検出手段の検出出力を取り込み、該検出出力に基
    づいて前記表示部の画面をスクロールするように制御す
    る制御手段と、 を有することを特徴とする携帯端末装置。
  5. 【請求項5】 前記状態検出手段は、 地磁気を検出する地磁気センサと、 該地磁気センサの出力を取り込み、予め記憶されている
    前記地磁気センサの出力と前記携帯端末装置本体の傾き
    角との関係を示すテーブルを参照し、該携帯端末装置本
    体の傾き角を検出するデコーダと、 を有することを特徴とする請求項4に記載の携帯端末装
    置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記状態検出手段の検
    出出力に基づいて前記携帯端末装置本体の傾き方向に前
    記表示部の画面をスクロールするように制御することを
    特徴とする請求項4または5のいずれかに記載の携帯端
    末装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記状態検出手段の検
    出出力に基づいて求めた前記携帯端末装置本体の傾き方
    向の変位角の大きさに応じて前記表示部の画面のスクロ
    ール速度を変化させるように制御することを特徴とする
    請求項4乃至6のいずれかに記載の携帯端末装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記状態検出手段の検
    出出力に基づいて求めた前記携帯端末装置本体の傾き方
    向の変位角の大きさが微小範囲内である場合には前記表
    示部の画面のスクロールを行わないように制御すること
    を特徴とする請求項4乃至7に記載の携帯端末装置。
  9. 【請求項9】 前記地磁気センサは、通常、方位検出に
    使用するために前記携帯端末装置本体に搭載されている
    ものであり、これを該携帯端末装置本体の傾き角の検出
    に兼用することを特徴とする請求項4乃至8のいずれか
    に記載の携帯端末装置。
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