JP2003257560A - シールドコネクタ - Google Patents

シールドコネクタ

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JP2003257560A
JP2003257560A JP2002056754A JP2002056754A JP2003257560A JP 2003257560 A JP2003257560 A JP 2003257560A JP 2002056754 A JP2002056754 A JP 2002056754A JP 2002056754 A JP2002056754 A JP 2002056754A JP 2003257560 A JP2003257560 A JP 2003257560A
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dielectric
opening
outer conductor
terminal
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JP2002056754A
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Norifumi Yoshida
典史 吉田
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コネクタ内のインピーダンス整合を図り、反射
等による信号の伝送ロスの少ない、ケーブルへの端末加
工性も良好なシールドコネクタを提供すること。 【解決手段】シールドケーブルWの信号導体Waに圧着
接続された内導体端子11を、外導体端子13の上面が
開口したスペース(開口部13b)を利用して、予め外
導体端子13内部に収容された誘電体12に装着した際
に、その開口部13b内で信号導体Waと内導体端子1
1との接続部である圧着部11cが露出される構造のシ
ールドコネクタにおいて、開口部13bの内底面に、開
口部13bの口径を露出した圧着部11c寄りに小径化
するための凸壁15を設けて、コネクタの特性インピー
ダンスを圧着部11c付近においても整合させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の電気装
置等へのワイヤーハーネス等のケーブルの接続に関し、
特にその電気装置におけるプリント基板やアンテナへシ
ールドケーブルを中継接続するシールドコネクタの接続
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カーナビゲーションシステム等の
自動車の電気装置に内蔵される電子部品やIC(集積回
路)等が実装された制御用のプリント基板へ伝送される
電気信号は高速化(高周波化)され、また、そのプリン
ト基板の基板パターンも密集し高密度化されてきてい
る。一般的に、このような高周波の電気信号を伝送する
ために高周波対応のシールドケーブルが用いられるが、
伝送される電気信号のより高周波化に伴って、このシー
ルドケーブルを中継接続するシールドコネクタにも高周
波対応小型化の要求がある。
【0003】シールドケーブルの構造として、例えばい
わゆる同軸ケーブルと呼ばれるような構造のものがあ
る。このケーブルは通常、電気信号等の伝送路として金
属製の複数の素線を撚り束ねた信号導体と同じく複数の
素線を編んだ編組線よりなるシールド導体との間に絶縁
体が介在され、その外周を同じく絶縁性のシースで覆っ
た同軸の構造になっており、シールド導体が信号導体の
外周を一定の間隔を置いて隙間なく覆うことで高周波数
の電気信号の伝達に適した構造になっている。
【0004】一般的に、このような高周波信号を伝送す
る同軸ケーブルの両端に接続される端子を内蔵したシー
ルドコネクタには、ケーブルの信号導体と接続される内
導体端子と、編組線などのシールド導体と接続されると
共に内導体端子の外周を覆って電磁的にシールドする外
導体端子と、これら内導体端子と外導体端子の間に介在
して設けられる所定の誘電率を有する誘電体とが備えら
れており、接続されるケーブル端末の絶縁体とシースが
剥ぎ取られて露出した信号導体とシールド導体にそれぞ
れ個別に電気的に接続される。
【0005】このシールドコネクタの例としては、実開
平3−80982号公報に開示されているようなものが
ある。図7の(a)はシールドコネクタ70の縦断面、
(b)はそのB−B断面を示した図である。図示される
シールドコネクタ70において、同軸ケーブルWの絶縁
体WbとシースWeが剥ぎ取られて信号導体Wa及びシ
ールド導体Wdが露出した部分への接続は、予め外導体
端子73に誘電体74と内導体端子72を組み付けてお
き、所定の長さで露出された信号導体Waとシールド導
体Wdとをそれぞれが圧着接続される内導体端子72の
圧着部72aと外導体端子73の圧着部73aの位置に
載置する。そして圧着治具75により両方の圧着部72
a,73aを一括して圧着することで接続が完了すると
いうものである。
【0006】この場合、内導体端子72の圧着部72a
へ信号導体Waを圧着するために、外導体端子73の内
導体端子圧着部72a位置の上下が開口した開口部73
b,73bが形成されており、これによりシールド導体
Wdともども一括して圧着接続することが可能で、機械
による圧着接続の自動化も容易になっている。
【0007】また、特開2000−173725号公報
に開示されているようなものがある。図8の(a)はシ
ールドコネクタ80の縦断面、(b)はそのC−C断面
を示した図である。図示されるシールドコネクタ80に
おいて、同軸ケーブルWの絶縁体WbとシースWeが剥
ぎ取られた信号導体Wa及びシールド導体Wbへの接続
は、先ず、所定長さで露出された信号導体Waに内導体
端子82の圧着部82aを圧着接続しておく。その後外
導体端子83内に予め組み付けられた誘電体84の挿入
孔84aに先のケーブルに繋がった内導体端子82を押
し込んで装着すると共に、ケーブルのシースWeの上に
反転されたシールド導体Wdを外導体端子83の圧着部
83aに載置する。図示しない圧着治具でシースWeと
シールド導体Wdごと圧着固定することで接続が完了す
る。
【0008】この場合、外導体端子83の圧着部83a
でケーブルWを圧着固定する前の工程である内導体端子
82を誘電体84に装着する際に、外導体端子83の開
口した開口部83bをその作業スペースとして利用する
ことで、内導体端子82を押し込み治具を用いて外導体
端子83に収容済みの誘電体84に装着する工程を簡便
に行うことが可能で、機械による組付けの自動化も容易
になっている。
【0009】高周波の電気信号の伝送におけるシールド
ケーブルの特性インピーダンスとこのケーブルの両端に
接続する回路の入力インピーダンスが一致しないと、信
号の反射が起きる。反射はノイズの発生原因になり、エ
ネルギー伝送の無駄にもなることから、伝送回路のイン
ピーダンスは全部同じ値になるように設計されており、
これがインピーダンス・マッチング(インピーダンス整
合)と呼ばれている。通常、例えば50Ωというように
設定して電気装置の回路基板やケーブル等のインピーダ
ンスの整合が図られているのだが、ケーブル同士や基板
とケーブルを接続する部分であるシールドコネクタにお
いても当然インピーダンスが整合されていなければなら
ない。シールドコネクタの一部にでも、伝送経路とのイ
ンピーダンスが整合していない部分が存在すると、その
不整合部での信号の反射による伝送効率の低下及びノイ
ズの発生やクロストークの発生等の不具合が生じること
になってしまう。
【0010】シールドコネクタにおける特性インピーダ
ンスは、一般的にその「外導体端子の内径と内導体端子
の外径の比」および「誘電体の比誘電率」を調整して、
伝送路であるシールドケーブルとのインピーダンス整合
が図られているのだが、前述の図7および図8に示され
る内導体端子72,82の圧着後の圧着部72aおよび
圧着部82aの口径は、信号導体Waとの電気的な接続
信頼性を優先したサイズ・形状となっているため、通
常、誘電体に装着されている部分の口径よりも小径にな
る。従ってこの圧着部においては、「外導体端子の内径
と内導体端子の外径の比」が設定した比になっていな
い。更に、これら圧着部位置の外導体端子には、内導体
端子用の圧着治具や押し込み治具等の作業用のスペース
として利用するために開口した開口部73b,83bが
あるため、圧着部72a,82aは、シールドする為の
外導体端子や誘電体でその全方位が覆われずに誘電率ε
=1である空気中に開放されてしまっている。このた
め、この部分の特性インピーダンスが伝送路とのインピ
ーダンスに比べて高くなってしまい整合していなかっ
た。
【0011】このようなシールドコネクタの特性インピ
ーダンスがシールドケーブルのそれと等しくない部分で
は、前述のように伝送された電気信号の反射や放射が起
こって、信号が正しく伝送されなかったり他の機器への
ノイズの原因になったりする。特に数GHzの高周波信
号の伝送においてはその傾向が著しく、これらのシール
ドコネクタの構造では、より高周波への対応が難しかっ
た。
【0012】この改善として、内導体体端子の圧着部に
おける特性インピーダンスをシールドケーブルやコネク
タの他の部分の特性インピーダンスと整合するように低
くするために、内導体端子の圧着後の圧着部口径を太く
させることでインピーダンスを整合させて、より高周波
数の電気信号の伝送にも対応させる方法がある。従来、
この圧着部口径を太くする方法としては、圧着後の圧着
部に別途金属テープを巻いたり、又は筒状の金属製スリ
ーブをさらに上から圧着して太くする方法が採られてき
た。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金属テ
ープを巻いて圧着部を大径化する加工は手作業となる
上、小型のコネクタの場合には小さな内導体端子の極細
の圧着後の圧着部に対して行うことになるため非常に作
業が煩雑で加工精度も出ず、コネクタの製作工程の時間
短縮による低コスト化が難しい。また、金属テープが万
が一外れてしまった場合には外導体端子と接触して短絡
してしまう恐れがあり、厳しい環境下での使用には無理
があった。
【0014】筒状の金属製スリーブを更に上から圧着し
て圧着後の圧着部を大径化する加工は、そのスリーブの
圧着加工を機械化して自動で行うことができるので、低
コストで実施できそうだが、この金属スリーブの圧着加
工は、当然ケーブルをコネクタに接続する際のケーブル
端末加工時に行うことになるため、自動化されたケーブ
ル端末加工工場の加工ライン毎に、金属スリーブ圧着専
用の加工機を別途追加して用意する必要があり、かえっ
てコスト高になってしまう。また、部位点数の増加や加
工数の増加等によるコストの増加は避けられない。
【0015】さらには、ケーブルの種類によってその信
号導体の太さも変わり、それに圧着する内導体端子の圧
着片の厚さも変わるため、圧着後の圧着部の断面サイズ
も変化することから、その上から圧着される金属スリー
ブのサイズも変える必要があり、さまざまな種類のケー
ブルに対応させて適正なインピーダンスを図ることが難
しい。
【0016】また、従来技術で説明したコネクタの誘電
体を外導体端子内へ固定すると共に、その前後への抜け
を防止するために、外導体端子の内面に形成された係止
用の切起こし片73c,83cにも問題があった。特に
図8に示したシールドコネクタ80の下側の係止用切起
こし片83cは、図示されるようにその切起こし片の先
端が内導体端子82に近づくことでインピーダンスの整
合を乱すことになり、また切り起こしに伴って形成され
る開口85もインピーダンスの整合を乱す要因になる。
つまり、これらシールドコネクタを、より高周波数の電
気信号の伝送に対応させるには、このような外導体端子
や誘電体の係止のための凸凹をも無くして、コネクタの
特性インピーダンスを均質なものにする必要があった。
【0017】本発明が解決しようとする課題は、コネク
タのインピーダンス整合性の向上を図ってノイズ放射量
・信号の反射ロス等を減少させると共に、ケーブル端末
への組付け加工も良好なシールドコネクタを提供するこ
とである。
【0018】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
本発明に係る請求項1に記載のシールドコネクタは、信
号導体とシールド導体とが絶縁体を介してシースにより
一体的に被覆されたシールドケーブルの前記信号導体に
内導体端子が接続され、該内導体端子が誘電体を介して
略筒状の外導体端子に収容されると共に該外導体端子に
前記シールド導体が接続されてなるシールドコネクタに
おいて、前記外導体端子の一側には、前記内導体端子を
収容するため開口部が形成され、この開口部に前記シー
ルドケーブルの信号導体と内導体端子との接続部が露出
して収容されると共に、該開口部の内底面には、該開口
部の内口径を該開口部に露出収容されたシールドケーブ
ルの信号導体の内導体端子との接続部側に膨出される凸
壁が形成されていることを要旨とするものである。
【0019】上記構成を有するシールドコネクタは、シ
ールドケーブルの信号導体とそれに接続される内導体端
子との接続部の外口径を外導体端子の内口径に合わせて
大きくするのではなく、その部分の外導体端子の内口径
を信号導体の内導体端子との接続部の外口径に合わせて
小さくすることでインピーダンス整合を図るというもの
で、内導体端子を収容するために外導体端子の一側に形
成される開口部にシールドケーブルの信号導体と内導体
端子との接続部が露出された状態で収容され、そのとき
にその開口部が内底面に形成される凸壁によって小径化
され、これにより、シールドケーブルの信号導体に接続
後の内導体端子を、外導体端子の開口部を利用して、予
め外導体端子内部に収容された誘電体に装着させること
が図8の従来技術と同様にできる上に、形成された凸壁
が外導体端子の開口部の口径を小径化することで、空気
中に開放されてしまったシールドケーブルの信号導体と
内導体端子との接続部付近の高い特性インピーダンスを
低くしてインピーダンスを整合させることができる。
【0020】このように凸壁を設けることで、コネクタ
内におけるこの部分のインピーダンスを他の部分と整合
するように設定することが可能になり、不整合を解消す
ることができる。つまり開口部における信号の反射や放
射が減り、より高い周波数の電気信号の伝達に適用させ
ることができる。また、シールドケーブル端末へ接続す
る際の加工性についても、従来用いられた金属テープの
手作業による圧着部を拡径する加工や、金属スリーブの
圧着による拡径加工のように別途工程を要することな
く、凸壁が形成された外導体端子を用いるだけなので簡
便で精度も良い構造である。
【0021】この場合、請求項2に記載のように、シー
ルドケーブルの信号導体の内導体端子との接続部と、外
導体端子の開口部の内底面に形成される凸壁との間にも
内導体端子が装着される誘電体の一部が介在されている
構成にすれば、より開口部分の特性インピーダンスを他
の部分と整合するように設定することが容易になり、開
口部における信号の反射や放射を減らすことができる。
【0022】さらに、請求項3に記載のように、内導体
端子と外導体端子との間に介在される誘電体と、外導体
端子の開口部の内底面に形成される凸壁とが係合するこ
とにより誘電体が外導体端子内に抜脱不能に固定される
構成にすれば、従来技術のような係止用切起こし片73
b,83b等を設けることなく、誘電体を外導体端子内
に収容固定できるので、インピーダンスの整合を乱す要
因を減らすことができる。従って、このような外導体端
子や誘電体の係止のための凸凹が無くなり、コネクタの
インピーダンスを均質にすることができる。この誘電体
と凸壁を係合させる構造としては、請求項4に記載のよ
うに、誘電体の凸壁との係合部及び/又は該凸壁が弾性
を持って形成され、これらの部材が弾性変形することに
より、該誘電体と凸壁とが係合する構造、又は請求項5
に記載のように、誘電体の凸壁との係合部に形成された
挿入孔に凸壁が圧入固定されることにより、誘電体と凸
壁とが係合する構造でも良い。
【0023】そして、請求項6に記載のように、誘電体
と凸壁とを係合させることで誘電体を外導体端子内に固
定する構造において、さらに、外導体端子の略筒状部の
側壁面及びその内側に位置する前記誘電体の外側面が共
に略平面状に形成された構成にすれば、従来技術のよう
な外導体端子と誘電体のそれぞれに形成されていた誘電
体係止のための凸凹が無くなくなるので、コネクタのイ
ンピーダンスをより均質なものとなる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態に係
るシールドコネクタについて図面を参照して詳細に説明
する。図1はシールドコネクタ10の分解斜視図、図2
は外導体端子への誘電体の組付けを示した斜視図、図3
(a)は組付後のシールドコネクタの縦断面図、(b)
はその横断面図を示している。
【0025】図1に示すシールドコネクタ10は、内導
体端子11が収容される誘電体12と、この誘電体12
を収容する外導体端子13とで構成される。内導体端子
11には、高周波信号が伝達されるようになっており、
外導体端子13はこの内導体端子11の周囲を覆って電
磁的にシールドするためのものである。
【0026】内導体端子11は、導電性板材を折り曲げ
加工により先細状に形成されたもので、図示しない相手
方コネクタの内導体端子と接続して電気信号の受け渡し
が行われる。この場合の内導体端子11はいわゆるオス
型の端子形状を有しており、中央の左右から起立した起
立部11b,11bから前方に延設されたタブ形状のタ
ブ部11aが形成されており、このタブ部11aが相手
方の内導体端子と嵌合接触することで電気的に導通す
る。
【0027】また、内導体端子11の起立部11b,1
1bから後方に圧着部11cが延設されている。この圧
着部11cにはシールドケーブルWの信号導体Waに圧
着接続される圧着片11d,11dが形成されており、
この圧着片11dが信号導体Waを圧着固定することで
内導体端子11と信号導体Waは電気的に接続される。
【0028】この内導体端子11が挿入される誘電体1
2は、所定の比誘電率を有する樹脂製の絶縁性材料から
成形されており、内導体端子11と外導体端子13との
間に組み付けられて、両導体端子間を絶縁状態にするた
めのものである。
【0029】この誘電体12には、内導体端子11が挿
入される挿入孔12aが前後に開口して本体部12bに
形成されている。また、本体部12bのほぼ下半分は後
方に向かって延設されており、挿入された内導体端子1
1の圧着部11cの左右下方向を覆う圧着部収容部14
となっている。内導体端子11はこの誘電体12の後方
から挿入孔12aに押し込まれて圧入固定される。その
際、固定された内導体端子11の圧着部11cが誘電体
12の圧着部収容部14に位置するようになっており、
その圧着部11cの左右下方向が圧着部収容部14によ
って覆われる。
【0030】この圧着部収容部14の底部14aはこの
場合、左右の側部14b,14bとは分離されて上下に
弾性変形可能とされている。この底部14aの後端には
下向きに突出した係止爪14cが形成されており、後述
する外導体端子13に収納される際、開口部13bの内
底面に設けられた凸壁15の後端に係合するようになっ
ている。従って、誘電体12のこの圧着部収容部14は
外導体端子13の開口部13b位置で露出された状態に
なる。
【0031】外導体端子13は導電性板材を折り曲げ加
工して前後に開口した中空状に形成されており、上下左
右の壁を備えた筒状の本体部13aと、シールドケーブ
ルWを固定すると共にシールド導体Wdに接続されるケ
ーブル圧着部13cとで構成される。
【0032】本体部13a内側の収容室13dには前述
の誘電体12が収容可能となっている。本体部13a前
方の左右壁には、図示しない相手方コネクタの外導体端
子が嵌り込んだ際に、その外導体端子の外壁面に弾性的
に接触する弾性接触片13eが内側に向かって湾曲して
形成されている。上下壁には、同じく相手側の外導体端
子の外壁面に接触する接触突起13fが内側に突出して
設けられている。
【0033】本体部13aの後側には上壁が開口した開
口部13bが形成されている。この開口部13bは、外
導体端子13に予め収容固定された誘電体12の挿入孔
12aに、シールドケーブルWの信号導体20aに圧着
接続済みの内導体端子11のその起立部11b,11b
を図示しない治具等によって引っかけて後方から押込む
ためのスペースとして利用するために開口したものであ
る。誘電体12に挿入後の内導体端子11の圧着部11
cは、この開口部13b位置で露出された状態となる。
【0034】また、この開口部13b位置の外導体端子
13の下壁には、剪断加工により内側に突出して設けら
れた凸壁15が形成されている。この凸壁15は図3
(a)に示すように、誘電体12に挿入後の内導体端子
11の圧着部11cの下方位置にあり、図3(b)のC
−C断面に示されるように外導体端子13の内壁断面の
口径がこの部分だけ内側に突出することで小径化されて
いる。
【0035】この凸壁15は、誘電体12と係合するこ
とで誘電体12を外導体端子13内に固定するのにも用
いられる。図2に示すように、誘電体12の底部14a
に形成された係止爪14cが凸壁15を乗り越えてその
後端部分に係合すると、誘電体12は外導体端子13内
に抜脱不能に固定されるようになっている。
【0036】外導体端子13の本体部13a後方から絞
り込むように延設されたケーブル圧着部13cには、載
置されたシールドケーブルWを圧着固定する一対の圧着
片13g,13gが対向して形成されている。この場合
シールドケーブルWのシールド導体Wdを外被であるシ
ースWe上に反転させた反転部Wfを圧着固定すること
で外導体端子13とシールド導体Wdは電気的に接続さ
れる。
【0037】また、外導体端子13の開口部13b位置
の左右壁の上端からは外側に向かって突出したガイド片
13hが形成されており、外導体端子13を収容固定す
る図示しないコネクタハウジングに収容する際に、その
コネクタハウジングに形成されたガイド溝に案内され
る。
【0038】次に、このような構成のシールドコネクタ
10における凸壁15の機能及びその効果について図3
を用いて説明する。図3(a)は図2のシールドコネク
タの縦断面を示しており、図3(b)はそのA−A断面
を示している。図示されるように内導体端子11の圧着
部11cは、通常、シールドケーブルWの信号導体Wa
との接続信頼性を優先したサイズ・形状となっているた
め、概して圧着加工後の口径は起立部11bのそれより
も細くなるが、内導体端子11の圧着後の圧着部11c
の上方向を除く周囲3方向を開口部13bの左右下方向
の壁面で覆うと共に、そのうちの下壁面には凸壁15が
圧着部11c寄りに突出して設けられるので、開口部1
3bの内口径を一部凹ませることで小径化していること
になる。
【0039】つまり、開口部13bの外導体端子口径を
圧着部11cに合わせて小さくすることでインピーダン
ス整合を図るというもので、従来技術のように外導体端
子及び誘電体に覆われることなく空気中に開放されてし
まっていたことによる内導体端子圧着部11c付近の高
いインピーダンスを低く設定変更することが可能にな
り、コネクタ内におけるこの部分のインピーダンスを他
の部分と整合するように凸壁15の突出量や形状等を設
定すれば不整合が解消される。
【0040】したがって、従来技術の構造のものではイ
ンピーダンスが整合していないことによって、外導体端
子が覆っていない部分からのノイズ放射量が多かった
が、本構造では該当部位のインピーダンス不整合が解消
されるので、より高い周波数の電気信号伝送への適用が
可能となり、その際のクロストークの発生、伝送効率の
低下及び信号の反射によるノイズの発生等の不具合が防
止された優れた特性のコネクタとすることができる。
【0041】また、従来技術のような、金属テープの手
作業による内導体端子の圧着後の圧着部を大径化する加
工や、金属スリーブを別途圧着して大径化する加工と違
って、内導体端子の圧着後の圧着部を大径化するのでは
なく、外導体端子の開口部の内口径をインピーダンス・
マッチングするように小径化する凸壁が形成された外導
体端子13を用いるだけなので、高周波特性が極めて優
れたコネクタの製造コストを従来と同等にすることがで
きる。
【0042】さらに、従来技術とは違って、シールドケ
ーブルの信号導体の内導体端子との接続部である圧着部
と、外導体端子の開口部の内底面に形成される凸壁との
間にも誘電体の一部が介在されている構成なので、凸壁
と共に開口部分の特性インピーダンスを他の部分と整合
させる際の設計パラメータが増えて整合のための設定が
行い易い。また、凸壁が開口部内壁の一部を剪断加工す
ることで形成されているので、従来技術で説明した誘電
体係止用の切起こし片を設けた際の開口のようなインピ
ーダンスを乱す新たな開口を伴うことなく外導体端子の
開口部内壁に凸壁を形成することができる。
【0043】そして、誘電体を凸壁と係合させて外導体
端子内に固定する構造を採用したことにより、従来技術
のような誘電体係止専用の切起こし片を外導体端子に設
けることを要することなく、誘電体を外導体端子内に固
定できるので、インピーダンスの整合を乱す要因を減ら
すことが可能となる。したがって、従来技術のような外
導体端子や誘電体の係止のための凸凹を無くなるので、
コネクタの特性インピーダンスが均質なものとすること
ができる。
【0044】次に、本発明の他の実施の形態について図
4から図6を用いて説明する。尚、図4から図6に示す
3つのシールドコネクタについては、上述の実施例のシ
ールドコネクタとは誘電体と凸壁を係合させる構造のみ
が異なるだけなので、上述の実施例と同一の構成につい
ては同符号を附して説明は省略し、異なる点を中心に説
明する。
【0045】図4(a)に示されるシールドコネクタ4
0の凸壁41は、開口部13bの下壁から剪断加工によ
り切り起こされており、後端側が上下に弾性変形可能と
なっている。外導体端子13の前方から誘電体12を収
容すると、誘電体12の圧着部収容部42の底部42a
の下側に形成された下向きの係止爪42bが、凸壁41
を乗り越えて、凸壁41の後端部に係合することで、誘
電体12は外導体端子13内に抜脱不能に固定される
(図4(b)参照)。
【0046】図5(a)に示されるシールドコネクタ5
0の凸壁51は、開口部13bの下壁から剪断加工によ
り切り起こされており、この場合、前端側が上下に弾性
変形可能となっている。外導体端子13の前方から誘電
体12を収容すると、誘電体12の圧着部収容部52の
底板52aに形成された圧入孔52bに凸壁51が圧入
されることで、誘電体12は外導体端子13内に抜脱不
能に固定される(図5(b)参照)。
【0047】図6(a)に示されるシールドコネクタ6
0の凸壁61も同様に、開口部13bの下壁から剪断加
工により切り起こされ、前端側が上下に弾性変形可能と
なっている。誘電体12の圧着部収容部62の底部62
a下側奥には、先端が上下に弾性変形可能に形成された
係止爪62bを有する係合片62cが設けられ、またこ
の係合片62cの左右両側には(片側のみ図示)、凸壁
61の前端に当接して、誘電体12の後方への移動を規
制する当止部62dが設けられている。従って、外導体
端子13の前方から誘電体12を収容すると、下向きの
係止爪62bが、凸壁61の剪断開口面61aの前端部
分に係合し、当止部62dが凸壁61の前端に当接する
ことで、誘電体12は外導体端子13内に抜脱不能に固
定される(図6(b)参照)。
【0048】以上説明したシールドコネクタをシールド
ケーブルに接続する端末加工の工程としては、i)シー
ルドケーブル端末の皮剥ぎによって信号導体とシールド
導体を露出させる(必要に応じてシールド導体をシース
上に反転)、ii)信号導体に内導体端子を圧着接続す
る、iii)外導体端子に予め収容された誘電体に内導
体端子を挿入、iv)シールド導体に外導体端子を圧着
接続するという工程となる。これらの工程は従来行われ
てきたものと同様で、本発明による外導体端子を用いれ
ば、シールドケーブルへの接続端末加工時の工程を従来
と同一とすることができ、実際に端末加工を行う工場・
ライン毎に新たな加工機を導入する必要がなく、同等性
能の従来品に比べ非常に低コストである。
【0049】以上本発明の実施形態について説明した
が、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々
なる態様で実施できることは勿論である。例えば、上記
の実施の形態では凸壁が平板状に設けられていたが、例
えば湾曲状に形成して、インピーダンス不整合を解消す
るように設定することも可能で、種々なる形状を用いる
ことができる。要は、外導体端子の開口部の内口径を、
その開口部で露出された信号導体と内導体端子との接続
部寄りに小径化して、インピーダンス整合を図る凸壁で
あれば良く、上記実施例のようには限定されない。ま
た、実施例ではオス型タイプのコネクタを示したが、メ
ス型タイプのコネクタにも適用可能である。さらにケー
ブルコネクタ同士の接続以外にも、プリント基板等に接
続固定される基板用のコネクタにも適用可能なのは言う
までもない。
【0050】
【発明の効果】本発明は、シールドケーブルの信号導体
に接続された内導体端子を、外導体端子の上面が開口し
たスペース(開口部)を利用して、予め外導体端子内部
に収容された誘電体に装着した際に、その開口部内で信
号導体と内導体端子との接続部が露出される構造のシー
ルドコネクタにおいて、開口部の内底面に、開口部の内
口径を露出した接続部寄りに小径化するための凸壁を設
けて、コネクタの特性インピーダンスをその接続部付近
においても整合させたことにより、従来外導体端子の開
口部から外部に開放されてしまっていたことによる内導
体端子の信号導体との接続部付近の高いインピーダンス
を低くして、インピーダンス不整合を解消することがで
きる上に、従来と同様のケーブル端末への加工性を有
し、精度も良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るシールドコネク
タの分解斜視図である。
【図2】図1のシールドコネクタの誘電体収容の様子を
示した図である。
【図3】(a)は図1のシールドコネクタの組付後の縦
断面、(b)はそのA−A断面を示した図である。
【図4】(a)は本発明の第2の実施形態に係るシール
ドコネクタの誘電体収容の様子を示した図、(b)はそ
のシールドコネクタの組付後の縦断面を示した図であ
る。
【図5】(a)は本発明の第3の実施形態に係るシール
ドコネクタの誘電体収容の様子を示した図、(b)はそ
のシールドコネクタの組付後の縦断面を示した図であ
る。
【図6】(a)は本発明の第4の実施形態に係るシール
ドコネクタの誘電体収容の様子を示した図、(b)はそ
のシールドコネクタの組付後の縦断面を示した図であ
る。
【図7】従来一般に知られるシールドコネクタの縦断面
と横断面を示した図である。
【図8】従来一般に知られる他のシールドコネクタの縦
断面と横断面を示した図である。
【符号の説明】
10 シールドコネクタ 11 内導体端子 11c 圧着部 12 誘電体 12a 挿入孔 13 外導体端子 13b 端子挿入開口部 14 圧着部収容部 14a 底部 14c 係止爪 15 凸壁 W シールドケーブル Wa 信号導体 Wb 絶縁体 Wc シールド導体 Wd シース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 典史 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 Fターム(参考) 5E021 FA03 FB11 FC21 FC23 LA09 LA12 LA15 LA21

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号導体とシールド導体とが絶縁体を介
    してシースにより一体的に被覆されたシールドケーブル
    の前記信号導体に内導体端子が接続され、該内導体端子
    が誘電体を介して略筒状の外導体端子に収容されると共
    に該外導体端子に前記シールド導体が接続されてなるシ
    ールドコネクタにおいて、前記外導体端子の一側には、
    前記内導体端子を収容するため開口部が形成され、この
    開口部に前記シールドケーブルの信号導体と内導体端子
    との接続部が露出して収容されると共に、該開口部の内
    底面には、該開口部の内口径を該開口部に露出収容され
    たシールドケーブルの信号導体の内導体端子との接続部
    側に膨出される凸壁が形成されていることを特徴とする
    シールドコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記シールドケーブルの信号導体の内導
    体端子との接続部と、前記外導体端子の開口部の内底面
    に形成される凸壁との間にも前記内導体端子が装着され
    る誘電体の一部が介在されていることを特徴とする請求
    項1に記載のシールドコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記内導体端子と外導体端子との間に介
    在される誘電体と、前記外導体端子の開口部の内底面に
    形成される凸壁とが係合することにより該誘電体が前記
    外導体端子内に抜脱不能に固定されることを特徴とする
    請求項1又は2に記載のシールドコネクタ。
  4. 【請求項4】 前記誘電体の凸壁との係合部及び/又は
    該凸壁が弾性を持って形成され、これらの部材が弾性変
    形することにより、該誘電体と凸壁とが係合することを
    特徴とする請求項3に記載のシールドコネクタ。
  5. 【請求項5】 前記誘電体の凸壁との係合部に形成され
    た挿入孔に該凸壁が圧入固定されることにより、該誘電
    体と凸壁とが係合することを特徴とする請求項3に記載
    のシールドコネクタ。
  6. 【請求項6】 前記外導体端子の略筒状部の側壁面及び
    その内側に位置する前記誘電体の外側面が共に略平面状
    に形成されていることを特徴とする請求項3から5のい
    ずれかに記載のシールドコネクタ
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