JP2003258304A - 半導体発光素子及びその製造方法 - Google Patents

半導体発光素子及びその製造方法

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JP2003258304A
JP2003258304A JP2002052512A JP2002052512A JP2003258304A JP 2003258304 A JP2003258304 A JP 2003258304A JP 2002052512 A JP2002052512 A JP 2002052512A JP 2002052512 A JP2002052512 A JP 2002052512A JP 2003258304 A JP2003258304 A JP 2003258304A
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semiconductor light
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Taiichiro Konno
泰一郎 今野
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Hitachi Cable Ltd
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Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電流分散膜として金属酸化膜の透明導電膜を用
いた構造のLEDにおいて、透明導電膜の低抵抗化を可
能として順方向動作電圧Vfを低くし、且つVfの素子
間バラツキをなくする。 【解決手段】第一導電型基板1の上に、活性層3を第一
導電型クラッド層2と第二導電型クラッド層4とで挟ん
だ発光部を形成し、その上に金属酸化膜からなる透明導
電層8を形成し、前記透明導電層の表面の一部に上部電
極9を形成し、第一導電型基板1の発光部層が形成され
た反対側の面に、全面又は部分的に電極10を形成した
半導体発光素子において、前記第二導電型クラッド層4
と前記透明導電層8の間に、Zn層6とNi層7の積層
構造を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高輝度の半導体発
光素子、特に順方向動作電圧の低い半導体発光素子及び
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、発光ダイオード(Light Emitting
Diode:LED)は、GaPの緑色、AlGaAsの赤
色がほとんどであった。しかし、最近GaN系やAlG
aInP系の結晶層をMOVPE法で成長できるように
なったことから、橙色、黄色、緑色、青色の高輝度LE
Dが製作できるようになってきた。
【0003】MOVPE法で形成したエピタキシャルウ
ェハは、これまでに無かった短波長の発光や、高輝度を
示すLEDの製作を可能とした。しかし、高輝度を得る
ために、電流分散層の膜厚を厚く成長させようとする
と、LED用エピタキシャルウェハのコストが高くなる
ことが問題であった。
【0004】これらの問題を解決する方法としては、電
流分散層としてできるだけ抵抗の低い値が得られる材料
を用いる方法がある。例えばAlGaInP4元系の場
合には、電流分散層としてGaPやAlGaAsが用い
られたりしている。しかし、これらの抵抗率の低い材料
を用いてもやはり電流分散を良くするためには、膜厚を
8μm以上まで厚くする必要がある。
【0005】この膜を薄くするためには、電流分散層の
抵抗率を低くすることが考えられる。また移動度を大幅
に変えることは困難であることから、キャリア濃度を高
くしようとすることも試みられているが、現段階では電
流分散層を薄くできるほどキャリア濃度を高くすること
はできない。
【0006】この解決手段として、半導体の電流分散層
の変わりに、キャリア濃度が非常に高く、薄い膜厚で十
分な電流分散を得ることができるため、透明導電膜を用
いる方法が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金属酸
化膜を用いた透明導電膜を用いた場合、その上に金属電
極が形成されるが、エピタキシャルウェハ最上層と透明
導電膜間に接触抵抗が発生してしまい、順方向動作電圧
が高くなるという問題が発生する。
【0008】この問題を解決するために、エピタキシャ
ルウェハ最上層と透明導電膜間にZn若しくはAu−Z
n合金膜を挿入して順方向動作電圧(以下Vfと略す)
を低くする方法が開示されている(特開平11−402
0号公報明細書参照)。
【0009】しかしこの方法では、透明導電膜を420
℃以上で形成すると、エピタキシャルウェハ最上層と透
明導電膜間に形成したZn若しくはAu−Zn合金膜が
球状化してしまい、半導体発光素子若しくはエピタキシ
ャルウェハ面内でZn若しくはAu−Zn合金膜が無い
部分ができてしまう。このため半導体発光素子の中に、
非常にVfが高いものができる。また、前記球状化を抑
止するために、透明導電膜形成温度を420℃より低く
すると、透明導電膜が十分に低抵抗化できず、透明導電
膜を形成した効果が無い。
【0010】またエピタキシャルウェハ最上層と透明導
電膜間にZn、Au−Zn合金膜以外にNi、In、A
l、Au、Pt、Sb、Ag、Ti、Cr、Mo、V、
Au−Ge、Au−Sn、In−Sn、Au−Be、I
n−Znを挿入して、Vfを低くする方法が開示されて
いる(特開2001−36130、2001−6872
8号公報参照)。
【0011】しかしIn−Znを用いた場合、上記した
透明導電膜の形成条件では、420℃以上で形成する
と、エピタキシャルウェハ最上層と透明導電膜間に形成
したIn−Zn合金膜が球状化してしまい、半導体発光
素子若しくはエピタキシャルウェハ面内でIn−Zn合
金膜が無い部分ができてしまう。このため半導体発光素
子の中に、非常にVfが高いものができる。
【0012】また、その他の材料でも、融点が420℃
以下の材料では、前記球状化現象が起こる。融点が42
0℃以上の前記材料を挿入すると、前記球状化現象を抑
えることができるが、Zn系材料を用いた時よりもVf
が高い。
【0013】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、電流分散膜として金属酸化膜の透明導電膜を用いた
構造の半導体発光素子において、透明導電膜の低抵抗化
を可能として順方向動作電圧Vfを低くし、且つVfの
素子間バラツキをなくすことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、次のように構成したものである。
【0015】請求項1の発明に係る半導体発光素子は、
第一導電型の基板の上に、活性層を第一導電型のクラッ
ド層と第二導電型のクラッド層とで挟んだ発光部を形成
し、その上に金属酸化膜からなる透明導電層を形成し、
前記透明導電層の表面の一部に上部電極を形成し、第一
導電型の基板の発光部層が形成された反対側の面に、全
面又は部分的に電極を形成した半導体発光素子におい
て、前記第二導電型のクラッド層と前記透明導電層の間
に、Zn層とNi層が順次積層されていることを特徴と
する。
【0016】請求項2の発明は、請求項1に記載の半導
体発光素子において、前記発光部と前記Zn層との間
に、第二導電型の電流分散層が形成されていることを特
徴とする。これはZn層が電流分散層側に存する形態で
ある。
【0017】請求項3の発明は、請求項1又は2に記載
の半導体発光素子において、前記透明導電層の上に形成
された電極の直下にあたる部分の一部には、順次積層さ
れた前記Zn層とNi層が形成されていないことを特徴
とする。
【0018】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かに記載の半導体発光素子において、前記Zn層とNi
層の厚さがそれぞれ1nm以上であり、前記Zn層とN
i層の厚さが合わせて15nm以下であることを特徴と
する。
【0019】請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれ
かに記載の半導体発光素子において、前記上部電極が円
形、角形又は円形の角形に突起を付けた形状を具備する
ことを特徴とする。
【0020】請求項6の発明は、請求項3に記載の半導
体発光素子において、順次積層された前記Zn層とNi
層が形成されていない領域は、上部電極と中心が略合致
し、且つ前記電極の0.6〜1.3倍であることを特徴
とする。
【0021】請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれ
かに記載の半導体発光素子において、前記基板がGaA
sから成り、前記発光部がAlGaInP又はGaIn
Pから成ることを特徴とする。
【0022】請求項8の発明に係る半導体発光素子の製
造方法は、請求項1〜6のいずれかに記載の半導体発光
素子を製造する方法において、透明導電層の形成温度を
420℃以上とすることを特徴とする。
【0023】なお、請求項3及び請求項6に記載の半導
体発光素子において、電極を設けるに際しては、フォト
リソプロセスにより、エピタキシャルウェハ上に部分的
に金属薄膜層の形成されていない部分と中心を略合致さ
せる様に電極を配列するとよい。
【0024】<発明の要点>本発明は、上記目的を達す
るために、電流分散膜として金属酸化膜の透明導電膜を
用いた構造のLEDにおいて、エピタキシャルウェハの
表面にVfを低くするための金属層としてZnとNiの
積層構造を設け、これにより半導体発光素子のVfの素
子間バラツキ、特にVfの高い素子の発生をなくし、且
つ透明導電膜の形成温度を高くして低抵抗の透明導電膜
の形成を可能とし、以てVfが低く、且つバラツキが少
ない高発光出力の透明電極付LEDを提供するものであ
る。
【0025】Zn層とNi層の厚さは、図4に示すよう
に、Zn層及びNi層共にそれぞれ1nm以上であれ
ば、Zn層が均一化し、順方向動作電圧Vfを素子間バ
ラツキなしに、従来並に又はそれ以下に低くする効果
(図4で1.90V以下)が得られ、厚さを増すにつれ
てVfも低下するが、図3に示すように、Zn層とNi
層の層厚を厚くするに従って発光出力が低下するため、
発光出力の点からはあまり厚くすることは得策でなく、
前記Zn層とNi層の厚さを合わせて15nm以下とす
るのがよい。
【0026】またZn層及びNi層の領域の内、透明導
電層の上に形成されている電極の直下にあたる部分つい
ては、Zn層及びNi層の一部を欠いた形態(図2)と
することもできる。この形態において、Zn層とNi層
が形成されていない領域は、上部電極と厳密に一致させ
る必要はなく、上部電極と中心が略合致し、且つ該電極
の0.6〜1.3倍とすることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態に
基づいて説明する。以下の例は、第一導電型をn型と
し、第二導電型をp型とした例となっている。
【0028】[従来例]従来例として、図5に示した構
造の発光波長630nm付近の赤色発光ダイオード用エ
ピタキシャルウェハを作製した。
【0029】まず、n型GaAs基板1上に、MOVP
E法で、n型(Seドープ)GaAsバッファ層、n型
(Seドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5P下クラ
ッド層2、アンドープ(Al0.15Ga0.850.5In0.5
P活性層3、p型(亜鉛ドープ)(Al0.7Ga0.3
0.5In0.5P上クラッド層4、を成長させ、その上にp
型(亜鉛ドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5P及び
GaP電流分散層5をMOVPE成長で成長させた。
【0030】次に、このエピタキシャルウェハにZnを
2nm蒸着し、Zn層6を形成した。更に前記エピタキ
シャルウェハを、上述の420℃より高い温度である5
00℃に加熱し、スプレー法にて透明導電膜8としての
ITO膜を形成した。
【0031】エピタキシャルウェハ上面には、上部電極
として直径125μmの円形のp側電極(第二導電型チ
ップ上面電極)9を、マトリックス状に蒸着で形成し
た。p側電極9は、金・亜鉛、ニッケル、金を、それぞ
れ60nm、10nm、1000nmの順に蒸着した。
更にエピタキシャルウェハ底面には、全面にn側電極
(裏面電極)10を形成した。n側電極10は、金・ゲ
ルマニウム、ニッケル、金を、それぞれ60nm、10
nm、500nmの順に蒸着し、その後、電極の合金化
であるアロイを、窒素ガス雰囲気中430℃で5分行っ
た。
【0032】前記ITO膜及び電極付きエピタキシャル
ウェハを、ダイシング等で加工して、チップサイズ30
0μm角の発光ダイオードチップを作製し、更にダイボ
ンディング、ワイヤボンディングを行って発光ダイオー
ドを製作した。
【0033】この従来例の発光ダイオードの発光特性を
調べた結果、発光出力は2.2mW、Vfは1.90V
〜6.07V(20mA通電時)であった。このように
Vfの値に1.90V〜6.07Vとバラツキがあるの
は、この従来例の発光ダイオードの場合、透明導電膜を
500℃(つまり420℃以上)で形成しているため、
エピタキシャルウェハ最上層と透明導電膜間に形成した
Zn膜が球状化してしまい、エピタキシャルウェハ面内
でZn膜が無い部分ができ、このため半導体発光素子の
中に、非常にVfが高いものができると考えられる。
【0034】また、エピタキシャルウェハにZn系以外
の金属を2nm蒸着してみたが、この場合は、発光出力
が2.2mW、Vfは2.01〜2.05V(20mA
通電時)であり、やはりVfの値にバラツキが生じた。
【0035】[実施例1]次に、実施例1として、図1
に示した構造の発光波長630nm付近の赤色発光ダイ
オード用エピタキシャルウェハを作製した。
【0036】n型GaAs基板1上に、MOVPE法
で、n型(Seドープ)GaAsバッファ層、n型(S
eドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5P下クラッド
層2、アンドープ(Al0.15Ga0.850.5In0.5P活
性層3、p型(亜鉛ドープ)(Al0.7Ga0.30.5
0.5P上クラッド層4、を成長させ、その上にp型
(亜鉛ドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5P及びG
aP電流分散層5をMOVPE成長で成長させた。
【0037】次に、このエピタキシャルウェハにZnを
1nm蒸着してZn層6を形成し、更にNiを1nm蒸
着してNi層7を形成した。更に前記エピタキシャルウ
ェハを500℃に加熱し、スプレー法にて透明導電膜8
としてのITO膜を形成した。
【0038】エピタキシャルウェハ上面には、上部電極
として直径125μmの円形のp側電極(第二導電型チ
ップ上面電極)9を、マトリックス状に蒸着で形成し
た。p側電極9は、金・亜鉛、ニッケル、金を、それぞ
れ60nm、10nm、1000nmの順に蒸着した。
更にエピタキシャルウェハ底面には、全面にn側電極
(裏面電極)10を形成した。n側電極10は、金・ゲ
ルマニウム、ニッケル、金を、それぞれ60nm、10
nm、500nmの順に蒸着し、その後、電極の合金化
であるアロイを、窒素ガス雰囲気中430℃で5分行っ
た。
【0039】前記ITO膜及び電極付きエピタキシャル
ウェハを、ダイシング等で加工して、チップサイズ30
0μm角の発光ダイオードチップを作製し、更にダイボ
ンディング、ワイヤボンディングを行って発光ダイオー
ドを製作した。
【0040】この実施例1の発光ダイオードの発光特性
を調べた結果、発光出力は2.2mWであり、Vfは
1.90±0.02V(20mA通電時)と一定してい
た。つまり、この実施例1の発光ダイオードの場合、透
明導電膜を500℃(つまり420℃以上)で形成して
いるにも拘わらず、半導体発光素子の素子間バラツキが
なく、全ての素子のVfが1.90Vを中心とする±
0.02Vの偏差の中に収まっており、特にVfの高い
素子が発生するということはなかった。また、透明導電
膜の形成温度を500℃(つまり420℃以上)と高く
しているため、透明導電膜も低抵抗のものとなった。
【0041】[実施例2]実施例2として、図2のよう
な構造の、発光波長630nm付近の赤色発光ダイオー
ド用エピタキシャルウェハを作製した。これは上記Zn
層及びNi層の領域の内、透明導電層の上に形成されて
いる電極の直下にあたる部分ついて、Zn層及びNi層
の一部を欠いた形態としたものである。
【0042】MOVPE法によるエピタキシャル成長方
法、エピタキシャル層1〜5を有するエピタキシャル構
造等は、基本的に前記の従来例と同じとし、またITO
膜形成方法、電極形成方法及び電極形状も基本的に前記
の従来例と同じとした。更にプロセス加工及びワイヤボ
ンディング工程も、前記の実施例1と同じとした。
【0043】上記エピタキシャル層1〜5を有するエピ
タキシャルウェハに対し、フォトリソにより、レジスト
マスクをマトリックス状に形成した。レジストマスクが
ある部分の大きさは、直径125μmの円形である。
【0044】このレジストマスク付エピタキシャルウェ
ハに、蒸着法でZn層6を1nm、更にその上にNi層
7を1nm形成し、更にレジスト膜を除去することで、
マトリックス状に直径125μmのZn層6とNi層7
が形成されていない金属層付きエピタキシャルウェハを
製作した。
【0045】その後、透明導電膜8としてのITO膜を
形成し、そのITO膜上に、直径1251μmの円形の
p側電極9を、Zn層6及びNi層7が無い部分の中心
と略合致させる様に、マトリックス状に蒸着で形成し
た。p側電極9は、金・亜鉛、ニッケル、金を、それぞ
れ60nm、10nm、1000nmの順に蒸着した。
更にエピタキシャルウェハ底面には、全面にn側電極1
0を形成し、n側電極10は、金・ゲルマニウム、ニッ
ケル、金を、それぞれ60nm、10nm、500nm
の順に蒸着し、その後、電極の合金化であるアロイを、
窒素ガス雰囲気中430℃で5分行った。
【0046】前記ITO膜及び電極付きエピタキシャル
ウェハを、ダイシング等で加工して、チップサイズ30
0μm角の発光ダイオードチップを作製した。
【0047】この実施例2の発光ダイオードの発光特性
を調べた結果、発光出力は2.6mWであり、Vfは
1.92±0.02V(20mA通電時)と一定してい
た。つまり、この実施例2の発光ダイオードの場合、透
明導電膜を500℃(つまり420℃以上)で形成して
いるにも拘わらず、半導体発光素子の素子間バラツキが
なく、全ての素子のVfが±0.02Vの偏差の中に収
まっており、特にVfの高い素子が発生するということ
はなかった。また、透明導電膜の形成温度を500℃
(つまり420℃以上)と高くしているため、透明導電
膜も低抵抗のものとなった。
【0048】[比較例]比較例として、図1のような構
造の、発光波長630nm付近の赤色発光ダイオード用
エピタキシャルウェハを作製した。
【0049】MOVPE法によるエピタキシャル成長方
法、エピタキシャル層1〜5を有するエピタキシャル構
造等は、基本的に前記の実施例1と同じとし、またIT
O膜形成方法、電極形成方法及び電極形状も基本的に前
記の実施例1と同じとした。また更にプロセス加工も、
実施例1と同じとした。
【0050】ただし、実施例1の場合と異なり、半導体
層とITO膜の間に形成する金属については、上記Zn
層6及びNi層7の代わりに、Mg、Be、Ge、Ni
及びそれらのAu化合物として、発光ダイオードを製作
した。
【0051】その結果、発光ダイオードの発光特性は、
順方向動作電圧(20mA通電時)が、それぞれ1.9
5V、1.94V、1.97V、1.94Vであり、そ
れらのAu化合物でも2.0V以下であった。また発光
出力は、上記構造全て2.5mW以上であった。
【0052】上記実施例と従来例及び比較例との対比か
ら明らかなように、本発明に従って半導体層とITO膜
の間にZn層6及びNi層7を介在させることにより、
高出力でVfが低く、且つ素子間でのVfバラツキの非
常に小さいITO膜付きLEDができる。これによりL
ED用のエピタキシャル層の膜厚は五分の一から数十分
の一まで薄くすることができる。LEDを構成するエピ
タキシャルウェハの中で電流分散膜の厚さがもっとも厚
かったためである。これにより、エピタキシャルウェハ
の価格を大幅に低くすることができた。
【0053】上記実施例では、Zn層6及びNi層7の
厚さをそれぞれ1nmとしたが、これ以外の値を採るこ
とができる。ただし、半導体層とITO膜の間に挿入し
たZn層6が薄すぎると、Znの効果が薄れ、Vfが高
くなる。またNi層7が薄すぎるとZn層が均一になら
ず、Vfがばらつく。さらに半導体層とITO膜の間に
挿入したZn層6とNi層7の全厚が厚すぎると、金属
層での光吸収が大きくなることから、発光出力が低くな
る。このため、Zn層、Ni層とZn層とNi層の合計
膜厚には、最適値がある。
【0054】図3にZn層とNi層の総厚と光出力の関
係を、また図4にZn層とNi層の総厚とVfの関係を
示す。
【0055】Zn層とNi層の厚さは、図4に示すよう
に、Zn層及びNi層共にそれぞれ1nm以上であれ
ば、Zn層が均一化し、順方向動作電圧Vfを素子間バ
ラツキなしに、従来並に低くする効果(図4で1.90
V以下)が得られ、厚さを増すにつれてVfも低下す
る。一方、図3に示すように、Zn層とNi層を厚くす
るに従って発光出力が低下するため、発光出力の点から
はあまり厚くすることは得策でなく、前記Zn層とNi
層の厚さを合わせて15nm以下、好ましくは10nm
以下、更に好ましくは7.5nm以下とするのがよい。
【0056】上記実施例では、表面電極と金属層の形状
は、円形であるが、異形状、例えば四角、菱形、多角形
等としても、同様の効果が得られる。
【0057】また、従来例及び実施例での透明導電膜形
成方法は、スプレー法で形成したものであるが、その他
の透明導電膜形成方法、例えばスパッタ法や蒸着法等で
形成しても、同様の効果を得ることができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
流分散膜として金属酸化膜の透明導電膜を用いた構造の
LEDにおいて、エピタキシャルウェハの表面に順方向
動作電圧Vfを低くするための金属層としてZnとNi
の積層構造を設けているので、これにより半導体発光素
子の素子間バラツキ、特に順方向動作電圧Vfの高い素
子の発生をなくし、且つ透明導電膜の形成温度を高くし
て低抵抗の透明導電膜の形成を可能とし、以て順方向動
作電圧Vfが低く、且つバラツキが少ない高発光出力の
透明電極付LEDを得ることができる。
【0059】また、高出力であり順方向動作電圧Vfが
低く、且つ素子間でのVfバラツキの非常に小さいIT
O膜付きLEDができる様になったことから、LED用
のエピタキシャル層の膜厚は五分の一から数十分の一ま
で薄くすることができるようになった。LEDを構成す
るエピタキシャルウェハの中で電流分散膜の厚さがもっ
とも厚かったためである。これにより、エピタキシャル
ウェハの価格を大幅に低くすることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1にかかるLEDの断面図であ
る。
【図2】本発明の実施側2にかかるLEDの断面図であ
る。
【図3】ZnとNi層の膜厚と発光出力との関係を示す
グラフである。
【図4】ZnとNi層の膜厚とVfとの関係を示すグラ
フである。
【図5】従来例にかかるLEDの断面図である。
【符号の説明】
1 n型GaAs基板(第一導電型基板) 2 n型下クラッド層(第一導電型クラッド層) 3 活性層 4 p型上クラッド層(第二導電型クラッド層) 5 p型電流分散層(第二導電型電流分散層) 6 Zn層 7 Ni層 8 透明導電膜

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一導電型の基板の上に、活性層を第一導
    電型のクラッド層と第二導電型のクラッド層とで挟んだ
    発光部を形成し、その上に金属酸化膜からなる透明導電
    層を形成し、前記透明導電層の表面の一部に上部電極を
    形成し、第一導電型の基板の発光部層が形成された反対
    側の面に、全面又は部分的に電極を形成した半導体発光
    素子において、 前記第二導電型のクラッド層と前記透明導電層の間に、
    Zn層とNi層が順次積層されていることを特徴とする
    半導体発光素子。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の半導体発光素子におい
    て、 前記発光部と前記Zn層との間に、第二導電型の電流分
    散層が形成されていることを特徴とする半導体発光素
    子。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の半導体発光素子に
    おいて、 前記透明導電層の上に形成された電極の直下にあたる部
    分の一部には、順次積層された前記Zn層とNi層が形
    成されていないことを特徴とする半導体発光素子。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の半導体発
    光素子において、 前記Zn層とNi層の厚さがそれぞれ1nm以上であ
    り、前記Zn層とNi層の厚さが合わせて15nm以下
    であることを特徴とする半導体発光素子。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の半導体発
    光素子において、 前記上部電極が円形、角形又は円形の角形に突起を付け
    た形状を具備することを特徴とする半導体発光素子。
  6. 【請求項6】請求項3に記載の半導体発光素子におい
    て、 順次積層された前記Zn層とNi層が形成されていない
    領域は、上部電極と中心が略合致し、且つ前記電極の
    0.6〜1.3倍であることを特徴とする半導体発光素
    子。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載の半導体発
    光素子において、 前記基板がGaAsから成り、前記発光部がAlGaI
    nP又はGaInPから成ることを特徴とする半導体発
    光素子。
  8. 【請求項8】請求項1〜6のいずれかに記載の半導体発
    光素子を製造する方法において、透明導電層の形成温度
    を420℃以上とすることを特徴とする半導体発光素子
    の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100428509C (zh) * 2004-10-18 2008-10-22 三垦电气株式会社 半导体发光元件及其制造方法
JP2011199319A (ja) * 2003-05-07 2011-10-06 Samsung Led Co Ltd 薄膜電極、及びその製造方法
JP2013004925A (ja) * 2011-06-21 2013-01-07 Disco Abrasive Syst Ltd 光デバイスウエーハの加工方法

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