JP2003258681A - マッチドフィルタ装置及び相関検出方法並びに受信装置 - Google Patents

マッチドフィルタ装置及び相関検出方法並びに受信装置

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JP2003258681A
JP2003258681A JP2002053900A JP2002053900A JP2003258681A JP 2003258681 A JP2003258681 A JP 2003258681A JP 2002053900 A JP2002053900 A JP 2002053900A JP 2002053900 A JP2002053900 A JP 2002053900A JP 2003258681 A JP2003258681 A JP 2003258681A
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Manabu Nitta
学 新田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部又は内部に設けられる特定のハードウェ
ア等に起因するノイズの影響を除去し、スペクトラム拡
散信号における拡散符号の相関のピークを正確に且つ容
易に検出することができるマッチドフィルタを提供す
る。 【解決手段】 GPS受信機における同期捕捉部に適用
されるディジタルマッチドフィルタ100は、メモリ1
02によってバッファリングされたIF信号を読み出し
てFFT処理を施すFFT処理部103と、このFFT
処理部103によってFFT処理が施されて得られた周
波数領域信号のうち所定の閾値を超える強度を示すスペ
クトル成分を除去するリミッタ104と、GPS衛星か
らのRF信号における拡散符号と同じ拡散符号を発生す
る拡散符号発生器106と、この拡散符号発生器106
によって発生された拡散符号に対してFFT処理を施す
FFT処理部107とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペクトラム拡散
信号を復調する際に、スペクトラム拡散信号における拡
散符号の位相を検出するために、拡散符号と自己が発生
する拡散符号との相関を検出するマッチドフィルタ装置
及び相関検出方法、並びにこれらのマッチドフィルタ装
置及び相関検出方法を適用した受信装置であっていわゆ
るGNSS(Global Navigation Satellites System)
における衛星からの信号を受信して自己の位置及び速度
を算出する受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、人工衛星を利用して地上における
移動体の位置を測定するGNSSシステムが普及しつつ
ある。このGNSSシステムとしては、例えば全地球測
位システム(Global Positioning System;以下、GP
Sという。)がある。このGPSシステムにおいて、G
PS衛星からの信号を受信するGPS受信機は、少なく
とも4個以上のGPS衛星からの信号を受信して、その
受信信号に基づいて当該GPS受信機の位置を算出し、
ユーザに報知することが基本機能である。
【0003】すなわち、GPS受信機は、各GPS衛星
からの信号を復調して各GPS衛星の軌道情報を取得
し、各GPS衛星の軌道及び時間情報と受信信号の遅延
時間とに基づいて、当該GPS受信機の3次元位置を連
立方程式によって導出するものである。なお、GPSシ
ステムにおいて、受信信号を得るGPS衛星が少なくと
も4個必要となるのは、GPS受信機が備える時計によ
る内部時間とGPS衛星が備える原子時計による時間と
の間に誤差があり、その誤差の影響を除去した3次元位
置と正確な時刻との4つの未知パラメータを算出するた
めには、少なくとも4個のGPS衛星からの擬似距離が
必要となることによる。
【0004】GPSシステムにおいては、民生用のGP
S受信機を用いる場合には、GPS衛星(Navstar)か
らのL1帯、C/A(Clear and Acquisition)コード
と呼ばれるスペクトラム拡散信号電波を受信して、測位
演算を行う。
【0005】このL1帯、C/Aコードと呼ばれる送信
信号は、送信信号速度、すなわち、チップレートが1.
023MHzであり、例えばいわゆるGold符号等の
符号長が1023の擬似ランダムノイズ(Pseudo-rando
m Noise;PN)系列の拡散符号で、50bpsのデー
タを直接拡散した信号により、周波数が1575.42
MHzの搬送波(以下、キャリアという。)に対して2
相位相変調方式(Binary Phase Shift Keying;以下、
BPSK変調方式という。)に基づく変調を施した信号
である。この場合、符号長が1023であることから、
C/Aコードは、図12中1段目に示すように、拡散符
号が1023チップを1周期として、すなわち、1周期
=1ミリ秒(msec)として、繰り返すものとなる。
【0006】このC/Aコードの拡散符号は、GPS衛
星毎に異なっているが、どのGPS衛星が、どの拡散符
号を用いるかは、予めGPS受信機によって検知できる
ようになされている。また、GPS受信機は、後述する
航法メッセージにより、どのGPS衛星からの信号をそ
の地点及びその時点で受信することができるかが把握で
きるようになされている。そのため、GPS受信機は、
例えば3次元測位であれば、その地点及びその時点で取
得することができる少なくとも4個以上のGPS衛星か
らの電波を受信してスペクトラム逆拡散を施し、測位演
算を行うことにより、自己の位置を算出する。
【0007】また、GPS衛星からの信号データの1ビ
ットは、同図中2段目に示すように、拡散符号の20周
期分、すなわち、20ミリ秒単位として伝送される。す
なわち、データの伝送速度は、上述したように、50b
psである。さらに、拡散符号の1周期分の1023チ
ップは、ビットが"1"であるときと"0"であるときとで
は、反転したものとなる。
【0008】さらに、GPS衛星からの信号は、同図中
3段目に示すように、30ビット、すなわち、600ミ
リ秒で1ワードを形成する。さらにまた、GPS衛星か
らの信号は、同図中4段目に示すように、10ワード、
すなわち、6秒で1サブフレームを形成する。そして、
GPS衛星からの信号には、同図中5段目に示すよう
に、1サブフレームの先頭のワードに、データが更新さ
れたときであっても常に規定のビットパターンとされる
プリアンブルが挿入され、このプリアンブルに後続して
データが伝送されてくる。
【0009】さらにまた、GPS衛星からの信号は、5
サブフレーム、すなわち、30秒で1フレームを形成す
る。そして、GPS衛星からの信号においては、上述し
た航法メッセージが、この1フレームのデータ単位で伝
送されてくる。
【0010】この1フレームのデータのうちの始めの3
個のサブフレームは、エフェメリス(Ephemeris)情報
と呼ばれるGPS衛星固有の情報である。このエフェメ
リス情報には、GPS衛星の軌道を求めるためのパラメ
ータと、GPS衛星からの信号の送出時刻とが含まれ
る。
【0011】全てのGPS衛星は、原子時計を備えるこ
とによって共通の時刻情報を用いており、エフェメリス
情報に含まれるGPS衛星からの信号の送出時刻は、原
子時計の1秒単位とされている。また、GPS衛星の拡
散符号は、原子時計に同期したものとして生成される。
【0012】エフェメリス情報に含まれる軌道情報は、
数時間毎に更新されるが、その更新が行われるまでは同
一の情報となる。そのため、GPS受信機は、エフェメ
リス情報に含まれる軌道情報をメモリに保持しておくこ
とにより、数時間は同じ軌道情報を精度よく使用するこ
とができる。なお、GPS衛星からの信号の送出時刻
は、TOW(Time Of Week)情報として6秒毎に更新さ
れる。
【0013】一方、1フレームのデータのうちの残りの
2個のサブフレームの航法メッセージは、アルマナック
(Almanac)情報と呼ばれる全てのGPS衛星から共通
に送信される情報である。このアルマナック情報は、全
情報を取得するために25フレーム分必要となるもので
あり、各GPS衛星のおおよその位置情報や、どのGP
S衛星が使用可能であるのかを示す情報等から構成され
る。このアルマナック情報は、数日毎に更新されるが、
その更新が行われるまでは同一の情報となる。そのた
め、GPS受信機は、アルマナック情報をメモリに保持
しておくことにより、数日は同じ情報を精度よく使用す
ることができる。しかし、GPS受信機は、精度は多少
落ちるものの、数か月の間、同じアルマナック情報を使
用することもできる。
【0014】GPS受信機は、GPS衛星からの信号を
受信して上述したデータを得るために、まず、キャリア
を除去した後、受信しようとするGPS衛星で用いられ
ているC/Aコードと同じ拡散符号を用いて、そのGP
S衛星からの信号について、C/Aコードの位相同期を
とることによってGPS衛星からの信号を捕捉し、スペ
クトラム逆拡散を行う。GPS受信機は、C/Aコード
との位相同期をとってスペクトラム逆拡散を行うと、ビ
ットが検出され、GPS衛星からの信号に基づいて時刻
情報等を含む航法メッセージを取得することが可能とな
る。
【0015】GPS受信機は、GPS衛星からの信号の
捕捉をC/Aコードの位相同期探索によって行うが、こ
の位相同期探索として、自己が発生する拡散符号とGP
S衛星からの受信信号の拡散符号との相関を検出し、例
えば、その相関検出結果の相関値が予め定められた値よ
りも大きい場合に、両者が同期しているものと判定す
る。そして、GPS受信機は、同期がとれていないもの
と判定した場合には、何らかの同期手法を用いて、自己
が発生する拡散符号の位相を制御し、受信信号の拡散符
号と同期させるようにしている。
【0016】ところで、GPS衛星からの信号は、上述
したように、データを拡散符号で拡散した信号によって
キャリアをBPSK変調方式に基づいて変調した信号で
ある。したがって、GPS受信機は、GPS衛星からの
信号を受信するには、拡散符号のみならず、キャリア及
びデータの同期をとる必要があるが、拡散符号とキャリ
アの同期を独立に行うことはできない。
【0017】また、GPS受信機は、通常、受信信号の
キャリア周波数を数MHz以内の中間周波数(Intermed
iate Frequency;以下、IFという。)に変換すること
によって受信信号をIF信号に変換し、このIF信号で
上述した同期検出処理を行う。このIF信号におけるキ
ャリア(以下、IFキャリアという。)には、主に、G
PS衛星の移動速度に応じたドップラシフトによる周波
数誤差分と、受信信号をIF信号に変換する際にGPS
受信機の内部で生成する局部発振器の周波数誤差分とが
含まれる。
【0018】したがって、GPS受信機においては、こ
れらの周波数誤差要因によってIFキャリア周波数が未
知であることから、その周波数のサーチが必要となる。
また、拡散符号の1周期内での同期点(同期位相)は、
GPS受信機とGPS衛星との位置関係に依存すること
に起因して未知であることから、GPS受信機において
は、上述したように、何らかの同期手法が必要となる。
【0019】従来のGPS受信機では、キャリアについ
ての周波数サーチと、スライディング相関器による同期
捕捉、DLL(Delay Locked Loop)及びコスタスルー
プによる同期保持とを組み合わせた同期手法を用いてい
る。以下、この同期手法について説明する。
【0020】GPS受信機の拡散符号の発生器を駆動す
るクロックは、当該GPS受信機に用意されている基準
周波数発振器を分周したものが一般に用いられる。この
基準周波数発振器としては、高精度の水晶発振器が用い
られ、GPS受信機は、この基準周波数発振器の出力に
基づいて、GPS衛星からの受信信号をIF信号に変換
するために用いる局部発振信号を生成する。
【0021】ここで、周波数サーチについての処理内容
を図13に示す。GPS受信機は、拡散符号の発生器を
駆動するクロック信号の周波数が、ある周波数f1であ
るときの拡散符号についての位相同期探索を行う。すな
わち、GPS受信機は、拡散符号の位相を1チップずつ
順次ずらしていくことによって各チップ位相のときのG
PS衛星からの受信信号と拡散符号との相関を検出し、
相関のピークを検出することにより、同期がとれる位相
を検出する。また、GPS受信機は、クロック信号の周
波数がf1であるときにおいて、1023チップ分の位
相探索の全てで同期する位相が存在しない場合には、例
えば基準周波数発振器に対する分周比を変化させ、クロ
ック信号の周波数を他の周波数f2に変更し、同様に1
023チップ分の位相探索を行う。GPS受信機は、こ
のような動作を、クロック信号の周波数をステップ的に
変化させて繰り返すことによって周波数サーチを実現す
る。
【0022】そして、GPS受信機は、このような周波
数サーチを行うことによって同期可能とされるクロック
信号の周波数を検出すると、そのクロック信号の周波数
で最終的な拡散符号の位相同期を行う。これにより、G
PS受信機は、水晶発振器の発振周波数にずれがある場
合であっても、GPS衛星からの信号を捕捉することが
可能となる。
【0023】しかしながら、このような従来の同期手法
は、原理的には高速同期には不向きである。GPS受信
機においては、拡散符号及びIFキャリアの同期に時間
を要すると反応が遅くなり、使用上において不便を生じ
る。そのため、実際のGPS受信機においては、この欠
点を補うため、多チャンネル化して並列処理によって同
期捕捉までの時間を短縮している。
【0024】一方、上述したスライディング相関を用い
た手法に代わってスペクトラム拡散信号の同期捕捉を高
速に行う手法としては、マッチドフィルタの利用があ
る。マッチドフィルタは、いわゆるトランスバーサルフ
ィルタによってディジタル的に実現可能である。また、
マッチドフィルタとしては、近年のDSP(Digital Si
gnal Processor)に代表されるハードウェアの能力の向
上により、高速フーリエ変換(Fast Fourier Transfor
m;以下、FFTという。)を利用したディジタルマッ
チドフィルタによって拡散符号の同期を高速に行う手法
が実現されている。後者は、古くから知られる相関計算
の高速化手法に基づくものである。
【0025】GPS受信機は、これらのマッチドフィル
タを用いることにより、相関がある場合には、例えば図
14に出力波形の1周期分を示すように、相関のピーク
を検出する。このピークの位置は、拡散符号の先頭を示
すものである。GPS受信機は、このピークを検出する
ことにより、同期を捕捉、すなわち、受信信号における
拡散符号の位相を検出することができる。また、GPS
受信機は、例えば上述したFFTを利用したディジタル
マッチドフィルタを用い、FFTの周波数領域での操作
を行うことにより、拡散符号の位相とともにIFキャリ
ア周波数を検出することができる。そして、GPS受信
機は、拡散符号の位相を擬似距離に換算し、少なくとも
4個のGPS衛星が検出された場合には当該GPS受信
機の位置を算出することができ、また、IFキャリア周
波数に基づいて当該GPS受信機の速度を算出すること
ができる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】ところで、GPS受信
機においては、上述したように、同期捕捉を行うため
に、FFTを利用したディジタルマッチドフィルタを用
いることがある。
【0027】具体的には、図15に示すように、ディジ
タルマッチドフィルタ300は、GPS衛星から送信さ
れてきたRF信号を受信するアンテナ401及びRF信
号をIF信号に変換する周波数変換部402によって得
られるIF信号を、所定のサンプリング周波数で入力信
号をサンプリングするサンプラ301によってサンプリ
ングした上で入力する。ディジタルマッチドフィルタ3
00は、サンプラ301によってサンプリングされたI
F信号をバッファリングするメモリ302と、このメモ
リ302によってバッファリングされたIF信号を読み
出してFFT処理を施すFFT処理部303と、このF
FT処理部303によってFFT処理が施されて得られ
た周波数領域信号をバッファリングするメモリ304
と、GPS衛星からのRF信号における拡散符号と同じ
拡散符号を発生する拡散符号発生器305と、この拡散
符号発生器305によって発生された拡散符号に対して
FFT処理を施すFFT処理部306と、このFFT処
理部306によってFFT処理が施されて得られた周波
数領域信号をバッファリングするメモリ307と、メモ
リ304にバッファリングされている周波数領域信号と
メモリ307にバッファリングされている周波数領域信
号とのうちいずれか一方の複素共役と他方とを乗算する
乗算器308と、この乗算器308によって乗算された
周波数領域信号に対して逆FFT(Inversed Fast Four
ier Transform;以下、IFFTという。)処理を施す
IFFT処理部309と、このIFFT処理部309に
よってIFFT処理が施されて得られた相互相関関数に
基づいてGPS衛星からのRF信号における拡散符号と
拡散符号発生器305によって発生された拡散符号との
相関のピークを検出するピーク検出器310とを有す
る。
【0028】このようなディジタルマッチドフィルタ3
00は、実際には、FFT処理部303,306、拡散
符号発生器305、乗算器308、IFFT処理部30
9、及びピーク検出器310の各部をDSPによって実
行されるソフトウェアとして実装される。
【0029】このようなディジタルマッチドフィルタ3
00は、演算能力の高いDSPによって処理を行うこと
により、拡散符号と同期した位相において相関のピーク
を検出し、拡散符号の同期点を判別することができる。
【0030】しかしながら、DSPのような演算能力の
高いハードウェアは、信号処理に高速化を可能にするも
のの、当該ハードウェア自身がノイズ源となり、周囲の
機器に悪影響を及ぼすことがある。また、このようなハ
ードウェアは、周囲のみならず自己にもノイズ源として
作用することがある。この影響は、アナログ信号を受信
するGPS受信機の場合には、特に顕著に現れる。
【0031】例えば、DSPによって実装されるディジ
タルマッチドフィルタ300を備えるGPS受信機によ
って受信したIF信号に対してFFT処理を施して得ら
れる周波数領域信号のスペクトル関数は、図16に示す
ように、当該GPS受信機自身によって発生したノイズ
が特定周波数のピークとして現れるものとなる。
【0032】GPS受信機においては、このようなノイ
ズの影響を受けたRF信号をそのまま処理した場合に
は、ノイズによる影響が大きく、正確な測位が困難とな
ることが多い。具体的には、RF信号を変換して得られ
た図16にスペクトル関数を示すIF信号について、デ
ィジタルマッチドフィルタ300を用いて拡散符号の位
相を検出する場合には、IFFT処理部309によって
IFFT処理を施して得られる相互相関関数を示す出力
波形は、例えば図17に示すように、振幅が大きい特定
の低周波成分が重畳したS/N(Signal to Noise rati
o)が極めて低いものとなる。GPS受信機は、このよ
うな相互相関関数を示す出力波形を得た場合には、同図
中nで表されるべき相関のピークを検出することがで
きないことは明らかである。
【0033】このようなノイズを除去する手法として
は、特許第2937578号公報に記載されているもの
がある。この手法は、受信したスペクトラム拡散信号に
対してFFT処理を施してノイズ成分を検出し、この検
出結果に基づいて、ノイズ波形を形成し、さらに、この
ノイズ波形に基づいて、時間領域でスペクトラム拡散信
号からノイズ成分を除去するものである。
【0034】しかしながら、この手法は、受信したスペ
クトラム拡散信号に送受信間で重畳したノイズを除去す
ることを目的とするものであり、ディジタルマッチドフ
ィルタ等の特定のハードウェアに起因するノイズには対
応することができない。また、この手法は、ノイズを除
去するために、FFT処理やノイズ波形の形成といった
処理を行う手段を別途設ける必要があることから、大幅
に規模が大きくなり、また、DSP等のハードウェアに
よってこの手段を実現する場合には、上述したように、
自身がノイズ源となることも考えられる。
【0035】したがって、GPS受信機としては、外部
又は内部に設けられる特定のハードウェア等に起因する
ノイズの影響を除去し、拡散符号の相関のピークを正確
に検出するための対策が待望されていた。
【0036】この問題は、GPS受信機に限ったもので
はなく、GPS信号と同様のスペクトラム拡散で直接拡
散方式の変調方式を採用する移動体通信全般に共通のも
のである。
【0037】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、外部又は内部に設けられる特定のハード
ウェア等に起因するノイズの影響を除去し、スペクトラ
ム拡散信号における拡散符号の相関のピークを正確に且
つ容易に検出することができるマッチドフィルタ装置及
び相関検出方法を提供することを目的とする。また、本
発明は、これらのマッチドフィルタ装置及び相関検出方
法を適用し、高感度化及び高精度化を図ることができる
受信装置を提供することを目的とする。
【0038】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明にかかるマッチドフィルタ装置は、入力されたス
ペクトラム拡散信号における拡散符号の位相を検出する
ために、拡散符号と自己が発生する拡散符号との相関を
検出するマッチドフィルタ装置であって、スペクトラム
拡散信号が所定のサンプリング周波数でサンプリングさ
れて入力されたデータに対して高速フーリエ変換処理を
施す第1の高速フーリエ変換処理手段と、スペクトラム
拡散信号における拡散符号と同じ拡散符号を発生する拡
散符号発生手段と、この拡散符号発生手段によって発生
された拡散符号に対して高速フーリエ変換処理を施す第
2の高速フーリエ変換処理手段と、少なくとも第1の高
速フーリエ変換処理手段によって高速フーリエ変換処理
が施されて得られた周波数領域信号のうち所定の閾値を
超える強度を示すスペクトル成分を除去する制限手段と
を備えることを特徴としている。
【0039】このような本発明にかかるマッチドフィル
タ装置は、制限手段によって少なくとも第1の高速フー
リエ変換処理手段によって高速フーリエ変換処理が施さ
れて得られた周波数領域信号のうち所定の閾値を超える
強度を示すスペクトル成分を除去する。
【0040】また、上述した目的を達成する本発明にか
かる相関検出方法は、入力されたスペクトラム拡散信号
における拡散符号の位相を検出するために、拡散符号と
自己が発生する拡散符号との相関を検出する相関検出方
法であって、スペクトラム拡散信号が所定のサンプリン
グ周波数でサンプリングされて入力されたデータに対し
て高速フーリエ変換処理を施す工程と、スペクトラム拡
散信号における拡散符号と同じ拡散符号を発生する工程
と、発生された拡散符号に対して高速フーリエ変換処理
を施す工程と、少なくとも入力されたデータに対する高
速フーリエ変換処理が施されて得られた周波数領域信号
のうち所定の閾値を超える強度を示すスペクトル成分を
除去する工程とを備えることを特徴としている。
【0041】このような本発明にかかる相関検出方法
は、少なくとも入力されたデータに対する高速フーリエ
変換処理が施されて得られた周波数領域信号のうち所定
の閾値を超える強度を示すスペクトル成分を除去する。
【0042】さらに、上述した目的を達成する本発明に
かかる受信装置は、衛星からの信号を受信して自己の位
置及び速度を算出する受信装置であって、衛星からの信
号を受信する受信手段と、この受信手段によって受信し
た受信信号の周波数を所定の中間周波数に変換する周波
数変換手段と、この周波数変換手段によって得られた中
間周波数信号における拡散符号の位相を検出する同期捕
捉と中間周波数信号におけるキャリア周波数の検出とを
行う同期捕捉手段と、この同期捕捉手段によって検出さ
れた拡散符号の位相及び同期捕捉手段によって検出され
たキャリア周波数を、複数の衛星に対応して独立に設け
られた複数のチャンネルのそれぞれに対して衛星毎に割
り当てて設定し、設定した拡散符号の位相及びキャリア
周波数を初期値として、拡散符号とキャリアとの同期保
持を行うとともに、中間周波数信号に含まれるメッセー
ジの復調を行う同期保持手段とを備え、スペクトラム拡
散信号である中間周波数信号における拡散符号の位相を
検出するために、拡散符号と自己が発生する拡散符号と
の相関を検出する同期捕捉手段は、中間周波数信号が所
定のサンプリング周波数でサンプリングされて入力され
たデータに対して高速フーリエ変換処理を施す第1の高
速フーリエ変換処理手段と、中間周波数信号における拡
散符号と同じ拡散符号を発生する拡散符号発生手段と、
この拡散符号発生手段によって発生された拡散符号に対
して高速フーリエ変換処理を施す第2の高速フーリエ変
換処理手段と、少なくとも第1の高速フーリエ変換処理
手段によって高速フーリエ変換処理が施されて得られた
周波数領域信号のうち所定の閾値を超える強度を示すス
ペクトル成分を除去する制限手段とを有するマッチドフ
ィルタを用いて構成されることを特徴としている。
【0043】このような本発明にかかる受信装置は、同
期捕捉手段における制限手段によって少なくとも第1の
高速フーリエ変換処理手段によって高速フーリエ変換処
理が施されて得られた周波数領域信号のうち所定の閾値
を超える強度を示すスペクトル成分を除去する。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0045】この実施の形態は、人工衛星を利用して地
上における移動体の位置を測定するいわゆるGNSS
(Global Navigation Satellites System)システムの
一種である全地球測位システム(Global Positioning S
ystem;以下、GPSという。)を適用したものであ
り、少なくとも4個以上のGPS衛星からの信号を受信
して、その受信信号に基づいて自己の位置を算出するG
PS受信機である。このGPS受信機は、L1帯、C/
A(Clear and Acquisition)コードと呼ばれるスペク
トラム拡散信号電波を受信信号として受信するものであ
って、ディジタルマッチドフィルタを用いてスペクトラ
ム拡散信号の同期捕捉を行う際に、発生したノイズを適
切に除去し、相関のピークを正確に検出することができ
るものである。
【0046】なお、このGPS受信機10は、図1に示
すように、受信した受信信号を復調する際に、自己が発
生する擬似ランダムノイズ(Pseudo-random Noise;P
N)系列の拡散符号と受信信号における拡散符号との同
期を捕捉する機能と、拡散符号と搬送波(以下、キャリ
アという。)との同期を保持する機能とを分離すること
により、小さい回路規模のもとに、同期捕捉を高速化す
ることができるものである。
【0047】以下では、まず、同期捕捉の機能と同期保
持の機能とを分離したGPS受信機10の全体的な構成
について説明した後、同期捕捉部24及び同期保持部2
5による処理について詳述し、さらにその後、同期捕捉
部24の具体的な構成について詳述するものとする。
【0048】まず、GPS受信機の全体的な構成につい
て説明する。
【0049】GPS受信機10は、同図に示すように、
所定の発振周波数を有する発振信号D1を生成する水晶
発振器(X'tal Oscillator;以下、XOという。)11
と、このXO11とは異なる所定の発振周波数FOSC
を有する発振信号D2を生成する温度補償型水晶発振器
(Temperature Compensated X'tal Oscillator;以下、
TCXOという。)12と、このTCXO12から供給
される発振信号D2を逓倍(multiply)及び/又は分周
(divide)する逓倍/分周器13とを備える。
【0050】XO11は、例えば32.768kHz程
度の所定の発振周波数を有する発振信号D1を生成す
る。XO11は、生成した発振信号D1を後述するRT
C(Real Time Clock)27に供給する。
【0051】TCXO12は、XO11とは異なる例え
ば18.414MHz程度の所定の発振周波数FOSC
を有する発振信号D2を生成する。TCXO12は、生
成した発振信号D2を逓倍/分周器13、及び後述する
周波数シンセサイザ18等に供給する。
【0052】逓倍/分周器13は、後述するCPU(Ce
ntral Processing Unit)26から供給される制御信号
D3に基づいて、TCXO12から供給される発振信号
D2を、所定の逓倍率で逓倍し、及び/又は所定の分周
比で分周する。逓倍/分周器13は、逓倍及び/又は分
周した発振信号D4を後述する同期捕捉部24、後述す
る同期保持部25、CPU26、後述するタイマ28、
及び後述するメモリ29に供給する。
【0053】また、GPS受信機10は、GPS衛星か
ら送信されてきたRF(Radio Frequency)信号を受信
するアンテナ14と、このアンテナ14によって受信さ
れた受信RF信号D5を増幅するローノイズ・アンプ
(Low Noise Amplifier;以下、LNAという。)15
と、このLNA15によって増幅された増幅RF信号D
6のうち所定の周波数帯域成分を通過させる帯域通過フ
ィルタ(Band Pass Filter;以下、BPFという。)1
6と、このBPF16によって通過された増幅RF信号
D7をさらに増幅する増幅器17と、TCXO12から
供給される発振信号D2に基づいて所定の周波数FLO
を有する局部発振信号D10を生成する周波数シンセサ
イザ18と、増幅器17によって増幅された所定の周波
数FRFを有する増幅RF信号D8に対して周波数シン
セサイザ18から供給された局部発振信号D10を乗算
するミキサ19と、このミキサ19によって乗算される
ことによってダウンコンバートされた所定の周波数F
IFを有する中間周波数(Intermediate Frequency;以
下、IFという。)信号D11を増幅する増幅器20
と、この増幅器20によって増幅された増幅IF信号D
12のうち所定の周波数帯域成分を通過させる低域通過
フィルタ(Low Pass Filter;以下、LPFという。)
21と、このLPF21によって通過されたアナログ形
式の増幅IF信号D13をディジタル形式の増幅IF信
号D14に変換するアナログ/ディジタル変換器(Anal
og/Digital Converter;以下、A/Dという。)22と
を備える。
【0054】アンテナ14は、GPS衛星から送信され
てきた周波数が1575.42MHzのキャリアが拡散
されたRF信号を受信する。このアンテナ14によって
受信された受信RF信号D5は、LNA15に供給され
る。
【0055】LNA15は、アンテナ14によって受信
された受信RF信号D5を増幅する。LNA15は、増
幅した増幅RF信号D6をBPF16に供給する。
【0056】BPF16は、いわゆるSAW(Surface
Acoustic Wave)フィルタからなり、LNA15によっ
て増幅された増幅RF信号D6のうち所定の周波数帯域
成分を通過させる。このBPF16によって通過された
増幅RF信号D7は、増幅器17に供給される。
【0057】増幅器17は、BPF16によって通過さ
れた増幅RF信号D7をさらに増幅する。増幅器17
は、増幅した所定の周波数FRF、すなわち、157
5.42MHzの増幅RF信号D8をミキサ19に供給
する。
【0058】周波数シンセサイザ18は、CPU26か
ら供給される制御信号D9による制御のもとに、TCX
O12から供給される発振信号D2に基づいて所定の周
波数FLOを有する局部発振信号D10を生成する。周
波数シンセサイザ18は、生成した局部発振信号D10
をミキサ19に供給する。
【0059】ミキサ19は、増幅器17によって増幅さ
れた所定の周波数FRFを有する増幅RF信号D8に対
して周波数シンセサイザ18から供給された局部発振信
号D10を乗算することによって増幅RF信号D8をダ
ウンコンバートし、例えば1.023MHz程度の所定
の周波数FIFを有するIF信号D11を生成する。こ
のミキサ19によって生成されたIF信号D11は、増
幅器20に供給される。
【0060】増幅器20は、ミキサ19によってダウン
コンバートされたIF信号D11を増幅する。増幅器2
0は、増幅した増幅IF信号D12をLPF21に供給
する。
【0061】LPF21は、増幅器20によって増幅さ
れた増幅IF信号D12のうち所定の周波数よりも低域
成分を通過させる。このLPF21によって通過された
増幅IF信号D13は、A/D22に供給される。
【0062】A/D22は、LPF21によって通過さ
れたアナログ形式の増幅IF信号D13をディジタル形
式の増幅IF信号D14に変換する。このA/D22に
よって変換された増幅IF信号D14は、同期捕捉部2
4及び同期保持部25に供給される。
【0063】なお、GPS受信機10においては、これ
らの各部のうち、LNA15、BPF16、増幅器1
7,20、周波数シンセサイザ18、ミキサ19、LP
F21、及びA/D22は、アンテナ14によって受信
された1575.42MHzの高い周波数を有する受信
RF信号D5を、ディジタル信号処理が施しやすいよう
に、例えば1.023MHz程度の低い周波数FIF
有する増幅IF信号D14にダウンコンバートする周波
数変換部23として構成される。
【0064】さらに、GPS受信機10は、自己が発生
する拡散符号とA/D22から供給される増幅IF信号
D14における拡散符号との同期捕捉及び増幅IF信号
D14におけるキャリア周波数の検出を行う同期捕捉部
24と、A/D22から供給される増幅IF信号D14
における拡散符号とキャリアとの同期保持及びメッセー
ジの復調を行う同期保持部25と、各部を統括的に制御
して各種演算処理を行うCPU26と、XO11から供
給される発振信号D1に基づいて時間を計測するRTC
27と、CPU26の内部時計としてのタイマ28と、
RAM(RandomAccess Memory)やROM(Read Only M
emory)等からなるメモリ29とを備える。
【0065】同期捕捉部24は、詳細は後述するが、C
PU26の制御のもとに、逓倍/分周器13から供給さ
れる逓倍及び/又は分周された発振信号D4に基づい
て、A/D22から供給される増幅IF信号D14にお
ける拡散符号の同期捕捉を行うとともに、増幅IF信号
D14におけるキャリア周波数の検出を行う。このと
き、同期捕捉部24は、後述するように、粗い精度での
同期捕捉を行う。同期捕捉部24は、検出したGPS衛
星を識別するための衛星番号、拡散符号の位相、及びキ
ャリア周波数を同期保持部25及びCPU26に供給す
る。
【0066】同期保持部25は、詳細は後述するが、C
PU26の制御のもとに、逓倍/分周器13から供給さ
れる逓倍及び/又は分周された発振信号D4に基づい
て、A/D22から供給される増幅IF信号D14にお
ける拡散符号とキャリアとの同期保持を行うとともに、
増幅IF信号D14に含まれる航法メッセージの復調を
行う。このとき、同期保持部25は、後述するように、
同期捕捉部24から供給される衛星番号、拡散符号の位
相、及びキャリア周波数を初期値として動作を開始す
る。同期保持部25は、複数のGPS衛星からの増幅I
F信号D14についての同期保持を並列的に行い、検出
した拡散符号の位相、キャリア周波数、及び航法メッセ
ージをCPU26に供給する。
【0067】CPU26は、同期保持部25から供給さ
れる拡散符号の位相、キャリア周波数、及び航法メッセ
ージを取得し、これらの各種情報に基づいて、当該GP
S受信機10の位置及び速度を算出するとともに、航法
メッセージから得られるGPS衛星の正確な時間情報に
基づいて、当該GPS受信機10の時間情報を補正する
といったGPSに関する各種演算処理を行う。また、C
PU26は、当該GPS受信機10の各部及び各種ペリ
フェラル、並びに外部との入出力(Input/Output)に関
する制御を統括的に行う。
【0068】RTC27は、XO11から供給される発
振信号D1に基づいて、時間を計測する。このRTC2
7によって計測される時間情報は、GPS衛星の正確な
時間情報が得られるまでの間に代用されるものであっ
て、GPS衛星の正確な時間情報を得たCPU26がX
O11を制御することによって適宜補正される。
【0069】タイマ28は、CPU26の内部時計とし
て機能するものであり、各部の動作に必要となる各種タ
イミング信号の生成及び時間参照に用いられる。例え
ば、GPS受信機10においては、同期捕捉部24が同
期捕捉した拡散符号の位相に合わせて同期保持部25が
後述する拡散符号発生器の動作を開始させるタイミング
を、このタイマ28によって参照する。
【0070】メモリ29は、RAMやROM等からな
る。メモリ29においては、CPU26等による各種処
理を行う際のワークエリアとしてRAMが用いられると
ともに、入力した各種データをバッファリングする際
や、演算過程で生成される中間データ及び演算結果デー
タを保持する際にもRAMが用いられる。また、メモリ
29においては、各種プログラムや固定データ等を記憶
する手段としてROMが用いられる。
【0071】なお、GPS受信機10においては、これ
らの同期捕捉部24、同期保持部25、CPU26、R
TC27、タイマ28、メモリ29は、ベースバンド処
理部として構成される。
【0072】このような各部を備えるGPS受信機10
においては、少なくとも、XO11、TCXO12、ア
ンテナ14、LNA15、及びBPF16を除く各部
を、集積回路化した1チップからなる復調回路30とし
て構成することができる。
【0073】GPS受信機10は、少なくとも4個以上
のGPS衛星からのRF信号を受信して、このRF信号
を周波数変換部23によってIF信号に変換した後、同
期捕捉部24によって拡散符号の同期捕捉及びキャリア
周波数の検出を行い、同期保持部25によって拡散符号
とキャリアとの同期保持及び航法メッセージの復調を行
う。そして、GPS受信機10は、拡散符号の位相、キ
ャリア周波数、及び航法メッセージに基づいて、CPU
26によって当該GPS受信機10の位置及び速度を算
出する。
【0074】さて、以下では、このようなGPS受信機
10における同期捕捉部24及び同期保持部25による
処理について詳述する。GPS受信機10は、上述した
ように、同期捕捉の機能と同期保持の機能とを、同期捕
捉部24及び同期保持部25に分離したものである。こ
こでは、このように機能を分離した理由についても併せ
て説明する。
【0075】同期捕捉部24は、拡散符号の同期捕捉を
高速に行うためにマッチドフィルタを利用する。具体的
には、同期捕捉部24は、マッチドフィルタとして、詳
細は後述するが、高速フーリエ変換(Fast Fourier Tra
nsform;以下、FFTという。)を利用したディジタル
マッチドフィルタを用いることができる。このディジタ
ルマッチドフィルタは、実際には、FFT処理やピーク
検出等の処理がDSP(Digital Signal Processor)に
よって実行されるソフトウェアとして実装される。
【0076】同期捕捉部24は、ディジタルマッチドフ
ィルタとして構成することにより、拡散符号と同期した
位相において相関のピークを検出し、拡散符号の同期点
を判別する。同期捕捉部24は、例えば、1.023M
HzのIF信号を4.096MHzでサンプリングし、
DSPによってディジタルマッチドフィルタと等価な演
算を行うことにより、拡散符号の同期捕捉、すなわち、
IF信号における拡散符号の位相検出を1/4チップの
精度で行うことができる。また、この同期捕捉部24
は、入力したIF信号をバッファリングするためのRA
Mの容量が16ミリ秒分であるものとすると、DSPに
よってFFTの周波数領域での操作を行うことにより、
1/16kHz(±1/32kHz)の精度で、IF信
号におけるキャリア(以下、IFキャリアという。)周
波数を検出することができる。同期捕捉部24は、RA
Mに記憶したIF信号には複数のGPS衛星からの信号
が含まれていることから、各GPS衛星の拡散符号との
相関を算出することにより、複数のGPS衛星を検出す
ることができる。
【0077】GPS受信機10は、この同期捕捉部24
によって検出した少なくとも4個以上のGPS衛星に対
する拡散符号の位相とキャリア周波数とに基づいて、当
該GPS受信機10の位置と速度とを算出することがで
きる。
【0078】ただし、GPS受信機10においては、拡
散符号の位相検出精度としての上述した1/4チップ、
及びキャリア周波数の検出精度としての1/16kHz
のもとに得られる当該GPS受信機10の位置及び速度
の算出結果は十分な精度とは言い難いものである。GP
S受信機10においては、精度を向上させるためには、
IF信号のサンプリング周波数を高くする、IF信号を
記憶する時間長を長くする、といった処理が必要となる
が、これにともない、RAM等のメモリの容量が増大
し、且つ、拡散符号の位相及びキャリア周波数を検出す
るまでの処理時間が長くなる事態が想定される。また、
GPS受信機10においては、同期捕捉部24が外部か
ら航法メッセージを受け取らないものとすると、少なく
とも4個以上のGPS衛星からの航法メッセージを20
ミリ秒毎に復調する必要があることから、DSPは、常
に、同期の検出と航法メッセージの復調とを極めて高速
に行う必要がある。これらの問題は、ハードウェアのサ
イズの膨大化によるコストアップと消費電力の増大化を
招来する。
【0079】そこで、GPS受信機10においては、粗
い精度での同期捕捉を同期捕捉部24によって行い、複
数のGPS衛星の同期保持及び航法メッセージの復調を
同期保持部25によって行う。
【0080】同期捕捉部24は、検出したGPS衛星の
衛星番号、その拡散符号の位相、及びキャリア周波数を
同期保持部25に供給する。一方、同期保持部25は、
同期捕捉部24から供給されるこれらの各種情報を初期
値として動作を開始する。同期保持部25は、拡散符号
の位相に基づいて、後述するDLL(Delay Locked Loo
p)の回路で生成する拡散符号の開始タイミングを合わ
せる。なお、GPS受信機10は、生成する拡散符号と
して、検出したGPS衛星の衛星番号に対応するものを
設定する。このとき、GPS受信機10においては、ド
ップラシフト、及びTCXO12等の発振器によって生
成される発振信号の発振周波数の誤差の影響を受ける
が、基本的に拡散符号は1ミリ秒の周期で繰り返される
ものであることから、DLLの回路で生成する拡散符号
の開始タイミングは、1ミリ秒の整数倍ずらしても構わ
ない。
【0081】なお、IFキャリア周波数は、IF信号を
上述したRAM等のメモリに取り込むためのサンプリン
グクロックを生成しているTCXO12の誤差を含むこ
とから、上述した分解能の問題を除去したとしても、正
確な値、すなわち、キャリア周波数とドップラシフト量
との和ではない。しかしながら、GPS受信機10にお
いては、同期捕捉部24と同期保持部25とが同じ発振
器、すなわち、TCXO12を発振源とするクロックで
動作している場合には、両者で全く同じ周波数誤差を有
することから、同期保持部25が同期捕捉部24によっ
て検出されたIFキャリア周波数を初期値として動作を
開始することには何らの問題がない。
【0082】同期保持部25は、複数のGPS衛星の同
期保持を並列的に行うことから、例えば図2に示すよう
に、複数個の独立したチャンネル回路51,51
・・・,51を有する。チャンネル回路51,51
,・・・,51は、それぞれ、コントロール・レジ
スタ52の設定によって同期捕捉部24による個々の検
出結果に対して割り当てられる。
【0083】チャンネル回路51,51,・・・,
51は、それぞれ、図3に示すように、従来のGPS
受信機における同期捕捉及び同期保持の双方を実現する
IFキャリア同期用のコスタスループ61と拡散符号同
期用のDLL62とを組み合わせた回路と基本的には同
様に構成される。
【0084】すなわち、チャンネル回路51,5
,・・・,51においては、それぞれ、同図に示
すように、コスタスループ61には、上述したアンテナ
14及び周波数変換部23によって得られる増幅IF信
号D14に対応するIF信号に対して、後述する拡散符
号発生器(PN Generator;以下、PNGという。)88
によって発生された位相がP(Prompt)とされる拡散符
号が乗算器63によって乗算された信号が入力される。
一方、チャンネル回路51,51,・・・,51
においては、それぞれ、DLL62には、上述したアン
テナ14及び周波数変換部23によって得られる増幅I
F信号D14に対応するIF信号が入力される。
【0085】コスタスループ61においては、入力され
た信号に対して、NCO(NumericControlled Oscillat
or)64によって生成された再生キャリアのうちのサイ
ン成分(同相成分)が乗算器65によって乗算される一
方、NCO64によって生成された再生キャリアのうち
のコサイン成分(直交成分)が乗算器66によって乗算
される。コスタスループ61においては、乗算器65に
よって得られた同相成分の信号のうち所定の周波数帯域
成分がLPF67によって通過され、この信号が位相検
出器70、2値化回路71及び2乗和算出回路72に供
給される。一方、コスタスループ61においては、乗算
器66によって得られた直交成分の信号のうち所定の周
波数帯域成分がLPF68によって通過され、この信号
が位相検出器70及び2乗和算出回路72に供給され
る。コスタスループ61においては、LPF67,68
のそれぞれから出力された信号に基づいて位相検出器7
0によって検出された位相情報がループフィルタ69を
介してNCO64に供給される。また、コスタスループ
61においては、LPF67,68のそれぞれから出力
された信号が2乗和算出回路72に供給され、この2乗
和算出回路72によって算出された2乗和(I
)が、位相がPとされる拡散符号についての相関値
(P)として出力される。さらに、コスタスループ61
においては、LPF67から出力された信号が2値化回
路71に供給され、2値化されて得られた情報が航法メ
ッセージとして出力される。
【0086】一方、DLL62においては、入力された
IF信号に対して、PNG88によって発生された位相
がPよりも進んだE(Early)とされる拡散符号が乗算
器73によって乗算されるとともに、PNG88によっ
て発生された位相がPよりも遅れたL(Late)とされる
拡散符号が乗算器74によって乗算される。DLL62
においては、乗算器73によって得られた信号に対し
て、コスタスループ61におけるNCO64によって生
成された再生キャリアのうちのサイン成分が乗算器75
によって乗算されるとともに、NCO64によって生成
された再生キャリアのうちのコサイン成分が乗算器76
によって乗算される。そして、DLL62においては、
乗算器75によって得られた同相成分の信号のうち所定
の周波数帯域成分がLPF77によって通過され、この
信号が2乗和算出回路79に供給される。一方、DLL
62においては、乗算器76によって得られた直交成分
の信号のうち所定の周波数帯域成分がLPF78によっ
て通過され、この信号が2乗和算出回路79に供給され
る。また、DLL62においては、乗算器74によって
得られた信号に対して、コスタスループ61におけるN
CO64によって生成された再生キャリアのうちのサイ
ン成分が乗算器80によって乗算されるとともに、NC
O64によって生成された再生キャリアのうちのコサイ
ン成分が乗算器81によって乗算される。そして、DL
L62においては、乗算器80によって得られた同相成
分の信号のうち所定の周波数帯域成分がLPF82によ
って通過され、この信号が2乗和算出回路84に供給さ
れる。一方、DLL62においては、乗算器81によっ
て得られた直交成分の信号のうち所定の周波数帯域成分
がLPF83によって通過され、この信号が2乗和算出
回路84に供給される。
【0087】DLL62においては、2乗和算出回路7
9,84のそれぞれから出力された信号が位相検出器8
5に供給され、これらの信号に基づいて位相検出器85
によって検出された位相情報がループフィルタ86を介
してNCO87に供給され、さらに、NCO87によっ
て生成された所定の周波数を有する信号に基づいて、P
NG88によって各位相E,P,Lの拡散符号が発生さ
れる。さらに、DLL62においては、2乗和算出回路
79によって算出された2乗和(I+Q)が、位相
がEとされる拡散符号についての相関値(E)として出
力される一方、2乗和算出回路84によって算出された
2乗和(I+Q)が、位相がLとされる拡散符号に
ついての相関値(L)として出力される。
【0088】このように、IFキャリア同期用のコスタ
スループ61と拡散符号同期用のDLL62とを組み合
わせた回路と同様に構成されるチャンネル回路51
51 ,・・・,51を有する同期保持部25におい
ては、動作開始前に、GPS衛星の衛星番号、拡散符号
の位相、及びキャリア周波数が初期値として設定され
る。この初期値の設定は、同期捕捉部24との間で直接
的に通信を行うか、又は、同期捕捉部24及び当該同期
保持部25を制御するCPU26を介して行うことによ
ってなされる。
【0089】このような同期保持部25は、以下のよう
にして拡散符号と同期を合わせる。すなわち、図4に示
すように、同期捕捉部24がIF信号をRAM等のメモ
リに取り込むタイミングでタイマを開始させ、同期捕捉
部24がメモリに記憶しているIF信号に対して拡散符
号の位相hを検出すると、同期保持部25は、この位相
hの値を受け取った後、同じタイマによって1ミリ秒の
整数倍からhだけずらした時点においてDLL62によ
って発生する拡散符号を開始させることにより、受信信
号の拡散符号に位相を合わせる。なお、同図における"
PN"は、PN系列の符号、すなわち、拡散符号を示し
ている。
【0090】ここで、従来のコスタスループとDLLと
を組み合わせた回路においては、受信信号における拡散
符号の位相が未知であることから、DLLによって発生
するIFキャリア周波数と拡散符号の周期とを少しずら
し、IF信号の拡散符号に対して位相をスライドしてい
く過程で、有意な強度の相関がある位相を検出してい
た。そのため、従来の回路においては、位相を検出する
のに、最悪の場合、数kHzの範囲のキャリア周波数と
符号長が1023の拡散符号における全ての位相とに対
して検出を行うことから、同期を確立するまでにかなり
の時間を要していた。
【0091】これに対して、GPS受信機10において
は、同期保持部25が従来の回路と基本的には同様の構
成でありながら、同期保持部25が受け取った拡散符号
の位相とIFキャリア周波数との初期値は真値から僅か
にしかずれていないことから、有意な強度の相関がある
位相は、誤差を含めても初期値の近辺に必ず存在する。
したがって、同期保持部25は、従来の回路と同様に、
まずコスタスループ61及びDLL62におけるループ
フィルタ69,86の制御を止めた状態にして、NCO
64,87のそれぞれによって生成する信号を初期値の
近辺で変化させながら有意な強度の相関を探索し、相関
を検出した後には、ループフィルタ69,86のそれぞ
れからの制御に切り替える。これにより、同期保持部2
5は、DLL62による拡散符号の位相の同期確立、及
びコスタスループ61によるキャリアの位相の同期確立
を極めて短時間に行うことができ、以降、同期を保持し
続けることができる。同期保持部25においては、IF
キャリア周波数に対して、NCO64によって生成する
再生キャリアの周波数を数十Hzの誤差範囲で初期値を
設定できることから、LPF67,68,77,78,
82,83、及びループフィルタ69,86の帯域幅を
当初から狭くすることができ、S/N(Signal to Nois
e ratio)が高い状態で同期を確立することができる。
【0092】GPS受信機10においては、同期保持部
25を例えば1.023MHz×16=16.368M
Hzのクロックで動作させ、DLL62において拡散符
号の位相を1/16.368MHzの時間分解能で検出
すれば、1/16チップの精度で拡散符号の位相からG
PS衛星までの擬似距離を算出することができ、また、
コスタスループ61におけるNCO64を1Hz単位で
制御できる構成にすれば、IFキャリア周波数の分解能
は1Hzとなり、DLL62とコスタスループ61とに
よってこれらの精度で同期を保持することができる。
【0093】以上のように、GPS受信機10において
は、同期保持部25によって同期保持が行われると、D
LL62によって発生する拡散符号の位相に基づいて、
当該GPS受信機10の位置を連続的に算出して出力す
ることができるとともに、コスタスループ61によって
得られるIFキャリア周波数に基づいて、当該GPS受
信機10の速度を連続的に算出して出力することができ
る。
【0094】同期保持部25は、上述したように、同期
捕捉部24から受け渡された拡散符号の位相及びIFキ
ャリア周波数を初期値とすることにより、これらの初期
値の近辺で有意な強度の相関が得られる位相を探索す
る。これは、GPS受信機10に搭載されているクロッ
ク源の発振器、すなわち、TCXO12が公称周波数に
対して誤差を有することが1つの理由である。GPS受
信機10においては、FFTを利用したディジタルマッ
チドフィルタを用いて同期捕捉部24を構成した場合に
は、IF信号をメモリに記憶した後、DSPの処理時間
分遅れて同期保持部25に検出結果が供給されることか
ら、発振器の公称周波数FOSCとの誤差をΔFOSC
とし、DSPの処理時間をT秒とすると、同期保持部2
5に検出結果が供給される時点では、T×ΔFOSC
OSCの誤差が生じる。例えば、GPS受信機10に
おいては、T=3秒とし、ΔFOSC/FOSCが±3
ppmの範囲内とすると、±9マイクロ秒=約±9チッ
プ以内の誤差が生じる。このように、GPS受信機10
においては、DSPの処理時間が長くなると、その分誤
差が大きくなる。
【0095】また、GPS受信機10においては、GP
S衛星と当該GPS受信機10との移動によって生じる
キャリア周波数のドップラシフトも誤差を生じる要因と
なる。GPS受信機10においては、キャリアの周波
数、すなわち、1575.42MHzをFRFとし、受
信信号のドップラシフトをΔFとすると、ドップラシ
フトによって拡散符号の周期、すなわち、1ミリ秒は、
ほぼ(1−ΔF/F )倍となり、例えば、+5〜
−5kHzの範囲のドップラシフトが生じている場合に
は、3秒間で約−9.5〜9.5マイクロ秒=約−9.
5〜9.5チップの誤差が生じる。
【0096】これらの2つの例は、比較的現実に近い値
であり、GPS受信機10においては、発振器の誤差と
ドップラシフトとの両者の要因を併せると、±20チッ
プ程度の範囲内で誤差が生じることから、この範囲だけ
を探索して相関を検出すればよい。例えば、同期保持部
25は、同期捕捉部24から供給される拡散符号の位相
よりも20チップ分だけ早くDLL62によって発生す
る拡散符号を開始させ、そのときの拡散符号の周期とし
て、NCO64,87の周波数設定を(1+5/157
5.420)ミリ秒よりも長めに設定しておけば、IF
信号に含まれるGPS衛星からの信号の拡散符号に対す
るスライドが+20チップだけずれた時点から開始さ
れ、適当な時間の間、拡散符号同士の位相がスライドし
ている状態で相関の有無を探索することができる。
【0097】このように、従来においては、DLLとコ
スタスループとを用いて1023チップの範囲で、且
つ、IFキャリア周波数についても発振器の誤差とドッ
プラシフト量との範囲で変化させながら、相関検出を行
っていたのに比較して、GPS受信機10においては、
初期値のキャリア周波数が僅かな誤差しか有さず、相関
を検出する範囲も数十分の1程度で済むことから、同期
保持部25による同期確立に要する時間を極めて短時間
とすることができる。
【0098】以上のように、GPS受信機10は、同期
捕捉の機能と同期保持の機能とを分離して構成すること
により、同期捕捉部24によってIF信号に含まれるG
PS衛星からの信号の拡散符号の位相及びIFキャリア
周波数を高速に検出することができ、この検出結果に基
づいて同期保持部25が速やかに同期保持動作に移行す
ることができる。しかしながら、GPS受信機10にお
いては、IF信号に含まれる微弱なGPS衛星の信号を
検出するために処理シーケンスが増える場合、また、電
力消費を抑制するために同期捕捉部24を低速のクロッ
クで動作させている場合等には、同期捕捉部24での処
理時間が長くなり、これにともない、同期保持部25に
よる同期確立までに探索する範囲が広くなり、好ましく
ない。
【0099】一般に、GPS受信機においては、周波数
変換部における局部発振器とベースバンド処理部におけ
る信号処理のクロックを生成する源発振器として、共通
の水晶発振器を用いるが、GPS受信機10において
は、これと同様に、先に図1に示したように、周波数変
換部23における局部発振器の源発振器と同期捕捉部2
4及び同期保持部25の動作クロックの源発振器とを、
TCXO12に共通化する。そして、同期保持部25
は、同期捕捉部24によって検出したIFキャリア周波
数とTCXO12の公称値に基づく例えば1.023M
Hzの中間周波数F IFとの差分をΔFIFとし、15
75.42MHzであるGPS衛星からの信号のキャリ
ア周波数をFRFとし、同期捕捉部24がIF信号をメ
モリに取り込んでから同期捕捉処理に要した時間をT秒
とし、拡散符号の位相をhとすると、図5に示すよう
に、拡散符号の位相hをh+Δh(Δh=−T×ΔF
IF/F )のように補正する。例えば、ΔFIF
+3kHz、T=10秒の場合には、Δh=−19マイ
クロ秒=約−19チップとなる。同期保持部25は、こ
のような補正を行うことにより、TCXO12の発振周
波数FOSCの誤差とドップラシフトとによって生じる
拡散符号の位相のずれを極めて正確に補正することがで
き、同期捕捉部24による同期捕捉処理に時間を数十秒
要した場合であっても、ほぼ1チップ程度の範囲での探
索で同期を確立することができる。
【0100】このような補正が可能な理由は、以下のと
おりである。
【0101】GPS受信機10においては、周波数変換
部23によってGPS衛星からの信号の既知であるキャ
リア周波数FRFを既知である中間周波数FIFに変換
するために、公称発振周波数FOSCのTCXO12に
基づいて周波数シンセサイザ18によって局部発振周波
数FLO=N×FOSC(Nは定数数、N>>1)を生
成し、FIF=FRF−FLOとなるようにする。ここ
で、実際に受信するGPS衛星からの信号には、中間周
波数FIFに対してTCXO12の発振周波数FOSC
の誤差とドップラシフトとによって生じる誤差ΔFIF
が加わったものである。すなわち、GPS受信機10に
おいては、ドップラシフト量をΔFとし、TCXO1
2による公称発振周波数との誤差をΔFOSCとする
と、 FIF+ΔFIF=FRF+ΔF−FLO=FRF
ΔF−N×(FOS +ΔFOSC) となる。したがって、GPS受信機10においては、同
期捕捉部24が検出するIFキャリア周波数は、 FIF+ΔFIF、ΔFIF=ΔF−N×ΔFOSC となる。ここで重要なことは、同期捕捉部24が検出す
ることができるものはΔFIFのみであり、ΔF,Δ
OSCは最初の同期捕捉の段階では未知であるという
ことである。
【0102】ここで、TCXO12によって拡散符号の
1周期長である1ミリ秒を公称発振周波数でタイマがカ
ウントした場合には、誤差ΔFOSCがあるために、実
際には、1ミリ秒×FOSC/(FOSC+Δ
OSC)≒(1−ΔFOSC/F SC)ミリ秒とな
る。一方、受信信号における拡散符号の1周期長さは、
ドップラシフト量ΔFにより、1ミリ秒×FRF
(FRF+ΔF)≒(1−ΔF /FRF)ミリ秒と
なる。したがって、受信信号における拡散符号の1周期
長とTCXO12による公称発振周波数でカウントした
1ミリ秒との比は、 (1−ΔF/FRF)/(1−ΔFOSC
OSC)≒1−ΔF/F +ΔFOSC/F
OSC となる。さらに、この式における右辺は、変形すると、 1−ΔFIF/FRF+(ΔFOSC/FOSC)×
(FIF/(N×FOS ))≒1−ΔFIF/FRF となる。このように、GPS受信機10においては、同
期捕捉部24にとって未知のパラメータであるΔF
ΔFOSCを含まない形でかなり良好な近似をすること
ができる。
【0103】この結果により、GPS受信機10におい
ては、同期捕捉部24がIF信号をメモリに取り込んだ
時点から同期捕捉処理を行い、検出した拡散符号の位相
hが同期保持部25に供給されるまでの時間にT秒要し
た場合には、このT秒の間に同期捕捉部24が検出した
拡散符号の位相から−T×ΔFIF/FRFだけずれる
ことになる。したがって、同期保持部25は、図5に示
したように、同期捕捉部24から供給された拡散符号の
位相hに補正値Δh=−T×ΔFIF/FRFを加えた
h+ΔhによってDLL62によって発生する拡散符号
の開始タイミングを合わせることにより、同期捕捉処理
時間に生じた拡散符号の位相のずれを補正することがで
き、これによってほぼ1チップ程度の範囲内において相
関を検出することができ、極めて短時間に同期を確立す
ることができる。GPS受信機10においては、補正値
を例えばCPU26によって算出し、その算出結果を同
期保持部25に供給し、同期保持部25によって位相を
補正した後に、同期捕捉部24による同期捕捉処理を開
始すればよい。
【0104】このような拡散符号の位相を補正する手法
において必要となる情報は、同期捕捉部24が検出した
IFキャリア周波数のみであり、GPS受信機10にお
いては、TCXO12の発振周波数FOSCの誤差もド
ップラシフト量も、情報として不要である。また、GP
S受信機10においては、IFキャリア周波数に依存せ
ず、FIF=FRO−FLOとなるように局部発振周波
数FLOを設定する場合であっても、ΔFIFの符号を
変更するのみで済む。
【0105】さて、以下では、以上のような同期捕捉部
24の具体的な構成について説明する。
【0106】同期捕捉部24は、上述したように、拡散
符号の同期捕捉を高速に行うために、FFTを利用した
ディジタルマッチドフィルタをDSPによって実行され
るソフトウェアとして実装することによって構成され
る。ここで、GPS受信機10においては、受信したI
F信号のおおよその強度が理論的に予め求めることが可
能であることから、この強度を超える成分についてはノ
イズ成分であるものとみなすことができる。そのため、
同期捕捉部24は、サンプリングされたIF信号に対し
てFFT処理を施して得られた周波数領域でのデータに
対して、所定の閾値を超える強度を示すスペクトル成分
を除去するためのリミッタを設ける。
【0107】具体的には、図6に示すように、ディジタ
ルマッチドフィルタ100は、上述したアンテナ14及
び周波数変換部23によって得られる増幅IF信号D1
4に対応するIF信号を、上述したTCXO12によっ
て生成される発振信号D2に基づく所定のサンプリング
周波数で入力信号をサンプリングするサンプラ101に
よってサンプリングした上で入力する。ディジタルマッ
チドフィルタ100は、サンプラ101によってサンプ
リングされた一定時間長のIF信号をバッファリングす
るメモリ102と、このメモリ102によってバッファ
リングされたIF信号を読み出してFFT処理を施すF
FT処理部103と、このFFT処理部103によって
FFT処理が施されて得られた周波数領域信号のうち所
定の閾値を超える強度を示すスペクトル成分を除去する
リミッタ104と、このリミッタ104を介して得られ
た周波数領域信号をバッファリングするメモリ105
と、GPS衛星からのRF信号における拡散符号と同じ
拡散符号を発生する拡散符号発生器106と、この拡散
符号発生器106によって発生された拡散符号に対して
FFT処理を施すFFT処理部107と、このFFT処
理部107によってFFT処理が施されて得られた周波
数領域信号をバッファリングするメモリ108と、メモ
リ105にバッファリングされている周波数領域信号と
メモリ108にバッファリングされている周波数領域信
号とのうちいずれか一方の複素共役と他方とを乗算する
乗算器109と、この乗算器109によって乗算された
周波数領域信号に対して逆FFT(Inversed Fast Four
ier Transform;以下、IFFTという。)処理を施す
IFFT処理部110と、このIFFT処理部110に
よってIFFT処理が施されて得られた相互相関関数に
基づいてGPS衛星からのRF信号における拡散符号と
拡散符号発生器106によって発生された拡散符号との
相関のピークを検出するピーク検出器111とを有す
る。
【0108】このようなディジタルマッチドフィルタ1
00は、実際には、FFT処理部103,107、リミ
ッタ104、拡散符号発生器106、乗算器109、I
FFT処理部110、及びピーク検出器111の各部を
DSPによって実行されるソフトウェアとして実装され
る。すなわち、ディジタルマッチドフィルタ100を適
用した同期捕捉部24は、例えば図7に示すように、上
述したサンプラ101に相当するサンプラ121と、上
述したメモリ102に相当するRAM122と、上述し
たメモリ105,108とDSPのプログラムエリア及
びワークエリアとを含むRAM/ROM123と、上述
したFFT処理部103,107、拡散符号発生器10
6、乗算器109、IFFT処理部110、及びピーク
検出器111の処理を実行するDSP124とから構成
される。なお、このDSP124は、CPUであっても
よい。
【0109】サンプラ121は、上述したTCXO12
によって生成される発振信号D2に基づく所定のサンプ
リング周波数で入力されたIF信号をサンプリングす
る。このとき、サンプラ121は、DSP124若しく
はこれに代わるCPU、又は上述したメインのCPU2
6によるサンプリング開始の命令に応じて、IF信号の
サンプリングを開始する。このサンプラ121によって
サンプリングされたIF信号は、RAM122に書き込
まれてバッファリングされる。
【0110】RAM122は、サンプラ121によって
サンプリングされて書き込まれた一定時間長のIF信号
を記憶する。このRAM122に記憶されたIF信号
は、DSP124又はこれに代わるCPUによって読み
出され、拡散符号との相関検出処理に用いられる。
【0111】RAM/ROM123は、各種情報を記憶
するものである。RAM/ROM123のうち、RAM
は、検出された相関値を記憶するエリア及びDSP12
4又はこれに代わるCPUのワークエリアとして用いら
れる。また、RAM/ROM123のうち、ROMは、
DSP124又はこれに代わるCPUによって実行され
るプログラムエリア及び必要なデータを記憶するエリア
として用いられる。なお、RAM/ROM123のうち
のRAMは、RAM122と物理的に共用してもよく、
同図においては、論理的に異なる記憶素子として図示し
ているにすぎないものである。
【0112】DSP124又はこれに代わるCPUは、
CPU26によって指示されたGPS衛星に対応する拡
散符号を発生させ、ディジタルマッチドフィルタ100
と等価な演算を行うことによってRAM122に記憶し
ているIF信号に対する拡散符号の各位相についての相
関値を検出する。DSP124又はこれに代わるCPU
は、検出した相関値をRAM/ROM123におけるR
AMの一部に記憶させる。
【0113】このようなDSP124を有する同期捕捉
部24に適用されるディジタルマッチドフィルタ100
は、サンプラ101によってサンプリングされたIF信
号に対してFFT処理部103によってFFT処理を施
すと、得られた周波数領域信号のうち、所定の閾値を超
える強度を示すスペクトル成分をリミッタ104によっ
て除去する。例えば、リミッタ104は、閾値を超えた
スペクトル成分については、閾値と同じ値に変更するか
又は値を"0"に変更することによってノイズを除去し、
得られた周波数領域信号をメモリ105に書き込む。例
えば、閾値を超えたスペクトル成分の値を"0"に変更す
るリミッタ104によって得られる周波数領域信号のス
ペクトル関数は、図8に示すように、特定周波数のピー
クとして現れる当該GPS受信機10自身によって発生
したノイズを示すスペクトル成分が除去されたものとな
る。これにより、GPS受信機10は、大幅にノイズを
軽減することが可能となる。
【0114】また、同期捕捉部24としては、図9に示
すようなディジタルマッチドフィルタ150を適用して
もよい。
【0115】このディジタルマッチドフィルタ150
は、同図に示すように、上述したサンプラ101、メモ
リ102、FFT処理部103,107、拡散符号発生
器106、メモリ108、IFFT処理部110、及び
ピーク検出器111の他に、FFT処理部103によっ
てFFT処理が施されて得られた周波数領域信号をバッ
ファリングするメモリ151と、このメモリ151にバ
ッファリングされている周波数領域信号のうち所定の閾
値を超える強度を示すスペクトル成分を除去するリミッ
タ152と、このリミッタ152を介して得られた周波
数領域信号とメモリ108にバッファリングされている
周波数領域信号とのうちいずれか一方の複素共役と他方
とを乗算する乗算器153とを有する。
【0116】すなわち、ディジタルマッチドフィルタ1
50は、上述したディジタルマッチドフィルタ100に
おけるリミッタ104を、FFT処理部103の直後で
はなく、メモリ105に相当するメモリ151の直後に
リミッタ152として設けたものである。
【0117】このようなディジタルマッチドフィルタ1
50は、ディジタルマッチドフィルタ100と同様に、
先に図7に示した同期捕捉部24におけるDSP124
を用いて実装することができる。ディジタルマッチドフ
ィルタ150は、サンプラ101によってサンプリング
されたIF信号に対してFFT処理部103によってF
FT処理を施し、得られた周波数領域信号をメモリ15
1に一旦記憶した後、このメモリ151に記憶されてい
る周波数領域信号のうち、所定の閾値を超える強度を示
すスペクトル成分をリミッタ152によって除去する。
このとき、リミッタ152は、リミッタ104と同様
に、閾値を超えたスペクトル成分については、例えば閾
値と同じ値に変更するか又は値を"0"に変更することに
よってノイズを除去し、得られた周波数領域信号を乗算
器153に供給する。
【0118】さらに、同期捕捉部24としては、図10
に示すようなディジタルマッチドフィルタ200を適用
してもよい。
【0119】このディジタルマッチドフィルタ200
は、同図に示すように、上述したサンプラ101、メモ
リ102,151、FFT処理部103,107、拡散
符号発生器106、メモリ108、乗算器109、及び
ピーク検出器111の他に、乗算器109によって乗算
された周波数領域信号のうち所定の閾値を超える強度を
示すスペクトル成分を除去するリミッタ201と、この
リミッタ201を介して得られた周波数領域信号に対し
てIFFT処理を施すIFFT処理部202とを有す
る。
【0120】すなわち、ディジタルマッチドフィルタ2
00は、上述したディジタルマッチドフィルタ100に
おけるリミッタ104を、FFT処理部103の直後で
はなく、乗算器109の直後にリミッタ201として設
けたものである。
【0121】このようなディジタルマッチドフィルタ2
00は、ディジタルマッチドフィルタ100,150と
同様に、先に図7に示した同期捕捉部24におけるDS
P124を用いて実装することができる。ディジタルマ
ッチドフィルタ200は、サンプラ101によってサン
プリングされたIF信号に対してFFT処理部103に
よってFFT処理を施して得られた周波数領域信号をメ
モリ151に一旦記憶し、このメモリ151に記憶され
ている周波数領域信号とメモリ108に記憶されている
周波数領域信号とのうちいずれか一方の複素共役と他方
とを乗算器109によって乗算した後、この乗算器10
9によって得られた周波数領域信号のうち、所定の閾値
を超える強度を示すスペクトル成分をリミッタ201に
よって除去する。このとき、リミッタ201は、リミッ
タ104,152と同様に、閾値を超えたスペクトル成
分については、例えば閾値と同じ値に変更するか又は値
を"0"に変更することによってノイズを除去し、得られ
た周波数領域信号をIFFT処理部202に供給する。
【0122】同期捕捉部24は、このようなディジタル
マッチドフィルタ100,150,200を適用するこ
とができる。すなわち、同期捕捉部24は、サンプリン
グされたIF信号に対してFFT処理を施した後、周波
数領域信号に対してIFFT処理を施すまでの間のいず
れかの箇所にリミッタを設ければよく、周波数領域でノ
イズを除去することを特徴とするものである。GPS受
信機10は、このようなディジタルマッチドフィルタ1
00,150,200を用いた同期捕捉部24を備える
ことにより、特に回路規模を増大させることなく、外部
又は内部に設けられるDSP等の特定のハードウェアに
起因するノイズの影響を除去し、拡散符号の相関のピー
クを正確に且つ容易に検出することができる。
【0123】先に図8にスペクトル関数を示したリミッ
タによるノイズ除去後の周波数領域信号について、ディ
ジタルマッチドフィルタ100,150,200のいず
れかを用いて拡散符号の位相を検出した場合には、IF
FT処理部110,202によってIFFT処理を施し
て得られる相互相関関数を示す出力波形は、例えば図1
1に示すように、ノイズの影響による特定の周波数成分
が重畳することなく、大幅にノイズが軽減されたS/N
が高いものとなる。したがって、GPS受信機10は、
このような相互相関関数を示す出力波形に基づいて、ピ
ーク検出器111によって同図中nで表す相関のピー
クを正確に且つ容易に検出することができる。
【0124】なお、同期捕捉部24としては、ディジタ
ルマッチドフィルタ100のように、IF信号に対して
FFT処理を施した直後の周波数領域信号に対して、リ
ミッタによって強度を制限するものが最も好ましい。こ
れは、FFT処理の直後の周波数領域信号に対して強度
を制限することにより、周波数領域信号のスペクトル関
数の値を表すビット数をリミッタにおける閾値に基づい
て予め削減することができるからであり、これにともな
い、周波数領域信号を記憶するメモリの容量も削減する
ことができるからである。
【0125】以上説明したように、GPS受信機10
は、同期捕捉部24によって拡散符号の位相を探索する
ための相関値を検出する際に、サンプリングされたIF
信号に対してFFT処理を施して得られた周波数領域で
のデータに対して、所定の閾値を超える強度を示すスペ
クトル成分を除去することにより、ノイズが多い環境で
あってもS/Nが改善された信号を得ることができ、相
関のピークを正確に且つ容易に検出することができる。
したがって、GPS受信機10は、高感度化及び高精度
化を図ることができる。
【0126】特に、GPS受信機10は、自己がノイズ
源となり、受信した信号に悪影響を及ぼしている場合で
あっても、大規模なハードウェアの変更を行うことな
く、ノイズを軽減することができ、開発コストの削減を
図ることができる。
【0127】また、GPS受信機10は、集積回路化し
て構成する場合には、通常ではノイズの影響を鑑みて当
該集積回路の密度を上げることができなかった実情を克
服し、ノイズに拘泥せずに集積度を上げることが可能と
なることから、小型化及び低コスト化を図ることができ
る。
【0128】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではない。例えば、上述した実施の形態で
は、GPS受信機10を用いて説明したが、本発明は、
スペクトラム拡散信号を受信して復調する受信機であれ
ば、いかなるものでも適用することができる。
【0129】また、本発明は、受信状況等の各種状態に
応じて、リミッタの機能をオン状態又はオフ状態に切り
替えるようにするようにしてもよい。
【0130】さらに、上述した実施の形態では、GPS
受信機10を用いて説明したが、本発明は、衛星を利用
した測位システム、すなわち、GNSSシステムを適用
した受信機の機能が組み込まれた電子機器であれば、い
かなるものであっても適用することができる。GNSS
システムとしては、米国における上述したGPSシステ
ムの他、旧ソ連邦におけるGLONASS(Global Nav
igation Satellites System)や、欧州を中心として開
発が進められているGALILEO等があるが、本発明
は、これら全てのGNSSシステムを適用することがで
きるものである。
【0131】このように、本発明は、その趣旨を逸脱し
ない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもな
い。
【0132】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かるマッチドフィルタ装置は、入力されたスペクトラム
拡散信号における拡散符号の位相を検出するために、拡
散符号と自己が発生する拡散符号との相関を検出するマ
ッチドフィルタ装置であって、スペクトラム拡散信号が
所定のサンプリング周波数でサンプリングされて入力さ
れたデータに対して高速フーリエ変換処理を施す第1の
高速フーリエ変換処理手段と、スペクトラム拡散信号に
おける拡散符号と同じ拡散符号を発生する拡散符号発生
手段と、この拡散符号発生手段によって発生された拡散
符号に対して高速フーリエ変換処理を施す第2の高速フ
ーリエ変換処理手段と、少なくとも第1の高速フーリエ
変換処理手段によって高速フーリエ変換処理が施されて
得られた周波数領域信号のうち所定の閾値を超える強度
を示すスペクトル成分を除去する制限手段とを備える。
【0133】したがって、本発明にかかるマッチドフィ
ルタ装置は、制限手段によって少なくとも第1の高速フ
ーリエ変換処理手段によって高速フーリエ変換処理が施
されて得られた周波数領域信号のうち所定の閾値を超え
る強度を示すスペクトル成分を除去することにより、ス
ペクトラム拡散信号における拡散符号の相関のピークを
正確に且つ容易に検出することができる。
【0134】また、本発明にかかる相関検出方法は、入
力されたスペクトラム拡散信号における拡散符号の位相
を検出するために、拡散符号と自己が発生する拡散符号
との相関を検出する相関検出方法であって、スペクトラ
ム拡散信号が所定のサンプリング周波数でサンプリング
されて入力されたデータに対して高速フーリエ変換処理
を施す工程と、スペクトラム拡散信号における拡散符号
と同じ拡散符号を発生する工程と、発生された拡散符号
に対して高速フーリエ変換処理を施す工程と、少なくと
も入力されたデータに対する高速フーリエ変換処理が施
されて得られた周波数領域信号のうち所定の閾値を超え
る強度を示すスペクトル成分を除去する工程とを備え
る。
【0135】したがって、本発明にかかる相関検出方法
は、少なくとも入力されたデータに対する高速フーリエ
変換処理が施されて得られた周波数領域信号のうち所定
の閾値を超える強度を示すスペクトル成分を除去するこ
とにより、スペクトラム拡散信号における拡散符号の相
関のピークを正確に且つ容易に検出することが可能とな
る。
【0136】さらに、本発明にかかる受信装置は、衛星
からの信号を受信して自己の位置及び速度を算出する受
信装置であって、衛星からの信号を受信する受信手段
と、この受信手段によって受信した受信信号の周波数を
所定の中間周波数に変換する周波数変換手段と、この周
波数変換手段によって得られた中間周波数信号における
拡散符号の位相を検出する同期捕捉と中間周波数信号に
おけるキャリア周波数の検出とを行う同期捕捉手段と、
この同期捕捉手段によって検出された拡散符号の位相及
び同期捕捉手段によって検出されたキャリア周波数を、
複数の衛星に対応して独立に設けられた複数のチャンネ
ルのそれぞれに対して衛星毎に割り当てて設定し、設定
した拡散符号の位相及びキャリア周波数を初期値とし
て、拡散符号とキャリアとの同期保持を行うとともに、
中間周波数信号に含まれるメッセージの復調を行う同期
保持手段とを備え、スペクトラム拡散信号である中間周
波数信号における拡散符号の位相を検出するために、拡
散符号と自己が発生する拡散符号との相関を検出する同
期捕捉手段は、中間周波数信号が所定のサンプリング周
波数でサンプリングされて入力されたデータに対して高
速フーリエ変換処理を施す第1の高速フーリエ変換処理
手段と、中間周波数信号における拡散符号と同じ拡散符
号を発生する拡散符号発生手段と、この拡散符号発生手
段によって発生された拡散符号に対して高速フーリエ変
換処理を施す第2の高速フーリエ変換処理手段と、少な
くとも第1の高速フーリエ変換処理手段によって高速フ
ーリエ変換処理が施されて得られた周波数領域信号のう
ち所定の閾値を超える強度を示すスペクトル成分を除去
する制限手段とを有するマッチドフィルタを用いて構成
される。
【0137】したがって、本発明にかかる受信装置は、
同期捕捉手段における制限手段によって少なくとも第1
の高速フーリエ変換処理手段によって高速フーリエ変換
処理が施されて得られた周波数領域信号のうち所定の閾
値を超える強度を示すスペクトル成分を除去することに
より、スペクトラム拡散信号における拡散符号の相関の
ピークを正確に且つ容易に検出することができ、高感度
化及び高精度化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示すGPS受信機の
構成を説明するブロック図である。
【図2】同GPS受信機が備える同期保持部の構成を説
明するブロック図である。
【図3】同GPS受信機が備える同期保持部が有するチ
ャンネル回路の構成を説明するブロック図である。
【図4】同GPS受信機が備える同期保持部における拡
散符号の位相合わせについて説明するための図である。
【図5】同GPS受信機が備える同期保持部における拡
散符号の位相補正について説明するための図である。
【図6】同GPS受信機が備える同期捕捉部として適用
することができるFFTを利用したディジタルマッチド
フィルタの構成を説明するブロック図である。
【図7】同GPS受信機が備える同期捕捉部として図6
に示すディジタルマッチドフィルタを適用した場合にお
ける実際の実装例を説明するブロック図である。
【図8】同GPS受信機が備える同期捕捉部として適用
したディジタルマッチドフィルタによってノイズが除去
された周波数領域信号のスペクトル関数の例を説明する
図である。
【図9】同GPS受信機が備える同期捕捉部として適用
することができるFFTを利用した他のディジタルマッ
チドフィルタの構成を説明するブロック図である。
【図10】同GPS受信機が備える同期捕捉部として適
用することができるFFTを利用したさらに他のディジ
タルマッチドフィルタの構成を説明するブロック図であ
る。
【図11】同GPS受信機が備える同期捕捉部によって
検出した相関値の時間変化を示す出力波形の例を説明す
る図である。
【図12】GPS衛星からの信号の構成を説明する図で
ある。
【図13】従来の拡散符号及びキャリアの同期処理を説
明するための図であって、周波数サーチを説明するため
の図である。
【図14】ディジタルマッチドフィルタを用いて検出し
た相関値の時間変化を示す出力波形の例を説明する図で
ある。
【図15】従来のGPS受信機に適用されるFFTを利
用したディジタルマッチドフィルタの構成を説明するブ
ロック図である。
【図16】IF信号に対してFFT処理を施して得られ
る周波数領域信号のスペクトル関数の例を説明する図で
ある。
【図17】従来のディジタルマッチドフィルタを用いて
検出した相関値の時間変化を示す出力波形の例を説明す
る図である。
【符号の説明】
10 GPS受信機、 11 XO、 12 TCX
O、 13 逓倍/分周器、 14 アンテナ、 15
LNA、 16 BPF、 17,20 増幅器、
18 周波数シンセサイザ、 19 ミキサ、 21,
67,68,77,78,82,83 LPF、 22
A/D、 23 周波数変換部、 24同期捕捉部、
25 同期保持部、 26 CPU、 27 RT
C、 28タイマ、 29,102,105,108,
151 メモリ、 30 復調回路、 51,51
51,・・・,51 チャンネル回路、 52 コ
ントロール・レジスタ、 61 コスタスループ、 6
2 DLL、 63,65,66,73,74,75,
76,80,81,109,153 乗算器、 64,
87 NCO、 69,86 ループフィルタ、 7
0,85 位相検出器、 71 2値化回路、 72,
79,84 2乗和算出回路、 88,106拡散符号
発生器、 100,150,200 ディジタルマッチ
ドフィルタ、101,121 サンプラ、 103,1
07 FFT処理部、 104,152,201 リミ
ッタ、 110,202 IFFT処理部、 111
ピーク検出器、 122 RAM、 123 RAM/
ROM、 124 DSP

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたスペクトラム拡散信号におけ
    る拡散符号の位相を検出するために、上記拡散符号と自
    己が発生する拡散符号との相関を検出するマッチドフィ
    ルタ装置であって、 上記スペクトラム拡散信号が所定のサンプリング周波数
    でサンプリングされて入力されたデータに対して高速フ
    ーリエ変換処理を施す第1の高速フーリエ変換処理手段
    と、 上記スペクトラム拡散信号における拡散符号と同じ拡散
    符号を発生する拡散符号発生手段と、 上記拡散符号発生手段によって発生された拡散符号に対
    して高速フーリエ変換処理を施す第2の高速フーリエ変
    換処理手段と、 少なくとも上記第1の高速フーリエ変換処理手段によっ
    て高速フーリエ変換処理が施されて得られた周波数領域
    信号のうち所定の閾値を超える強度を示すスペクトル成
    分を除去する制限手段とを備えることを特徴とするマッ
    チドフィルタ装置。
  2. 【請求項2】 上記制限手段は、上記第1の高速フーリ
    エ変換処理手段によって高速フーリエ変換処理が施され
    て得られた周波数領域信号のうち所定の閾値を超える強
    度を示すスペクトル成分を除去することを特徴とする請
    求項1記載のマッチドフィルタ装置。
  3. 【請求項3】 上記制限手段を介して得られた周波数領
    域信号を記憶する記憶手段と、 上記記憶手段に記憶されている周波数領域信号と上記第
    2の高速フーリエ変換処理手段によって高速フーリエ変
    換処理が施されて得られた周波数領域信号とのうちいず
    れか一方の複素共役と他方とを乗算する乗算手段と、 上記乗算手段によって乗算された周波数領域信号に対し
    て逆高速フーリエ変換処理を施す逆高速フーリエ変換処
    理手段と、 上記逆高速フーリエ変換処理手段によって逆高速フーリ
    エ変換処理が施されて得られた相互相関関数に基づい
    て、上記スペクトラム拡散信号における拡散符号と上記
    拡散符号発生手段によって発生された拡散符号との相関
    のピークを検出するピーク検出手段とを備えることを特
    徴とする請求項2記載のマッチドフィルタ装置。
  4. 【請求項4】 上記第1の高速フーリエ変換処理手段に
    よって高速フーリエ変換処理が施されて得られた周波数
    領域信号を記憶する記憶手段を備え、 上記制限手段は、上記記憶手段に記憶されている周波数
    領域信号のうち所定の閾値を超える強度を示すスペクト
    ル成分を除去することを特徴とする請求項1記載のマッ
    チドフィルタ装置。
  5. 【請求項5】 上記制限手段を介して得られた周波数領
    域信号と上記第2の高速フーリエ変換処理手段によって
    高速フーリエ変換処理が施されて得られた周波数領域信
    号とのうちいずれか一方の複素共役と他方とを乗算する
    乗算手段と、 上記乗算手段によって乗算された周波数領域信号に対し
    て逆高速フーリエ変換処理を施す逆高速フーリエ変換処
    理手段と、 上記逆高速フーリエ変換処理手段によって逆高速フーリ
    エ変換処理が施されて得られた相互相関関数に基づい
    て、上記スペクトラム拡散信号における拡散符号と上記
    拡散符号発生手段によって発生された拡散符号との相関
    のピークを検出するピーク検出手段とを備えることを特
    徴とする請求項4記載のマッチドフィルタ装置。
  6. 【請求項6】 上記第1の高速フーリエ変換処理手段に
    よって高速フーリエ変換処理が施されて得られた周波数
    領域信号を記憶する記憶手段と、 上記記憶手段に記憶されている周波数領域信号と上記第
    2の高速フーリエ変換処理手段によって高速フーリエ変
    換処理が施されて得られた周波数領域信号とのうちいず
    れか一方の複素共役と他方とを乗算する乗算手段とを備
    え、 上記制限手段は、上記乗算手段によって乗算された周波
    数領域信号のうち所定の閾値を超える強度を示すスペク
    トル成分を除去することを特徴とする請求項1記載のマ
    ッチドフィルタ装置。
  7. 【請求項7】 上記制限手段を介して得られた周波数領
    域信号に対して逆高速フーリエ変換処理を施す逆高速フ
    ーリエ変換処理手段と、 上記逆高速フーリエ変換処理手段によって逆高速フーリ
    エ変換処理が施されて得られた相互相関関数に基づい
    て、上記スペクトラム拡散信号における拡散符号と上記
    拡散符号発生手段によって発生された拡散符号との相関
    のピークを検出するピーク検出手段とを備えることを特
    徴とする請求項6記載のマッチドフィルタ装置。
  8. 【請求項8】 上記スペクトラム拡散信号が所定のサン
    プリング周波数でサンプリングされたデータを記憶する
    記憶手段を備え、 上記第1の高速フーリエ変換処理手段は、上記記憶手段
    に記憶されているデータを読み出して高速フーリエ変換
    処理を施すことを特徴とする請求項1記載のマッチドフ
    ィルタ装置。
  9. 【請求項9】 上記第2の高速フーリエ変換処理手段に
    よって高速フーリエ変換処理が施されて得られた周波数
    領域信号をバッファリングする記憶手段を備えることを
    特徴とする請求項1記載のマッチドフィルタ装置。
  10. 【請求項10】 衛星からの信号を受信して自己の位置
    及び速度を算出する際に、上記スペクトラム拡散信号に
    おける拡散符号の位相を検出する同期捕捉を行うもので
    あることを特徴とする請求項1記載のマッチドフィルタ
    装置。
  11. 【請求項11】 入力されたスペクトラム拡散信号にお
    ける拡散符号の位相を検出するために、上記拡散符号と
    自己が発生する拡散符号との相関を検出する相関検出方
    法であって、 上記スペクトラム拡散信号が所定のサンプリング周波数
    でサンプリングされて入力されたデータに対して高速フ
    ーリエ変換処理を施す工程と、 上記スペクトラム拡散信号における拡散符号と同じ拡散
    符号を発生する工程と、 発生された拡散符号に対して高速フーリエ変換処理を施
    す工程と、 少なくとも上記入力されたデータに対する高速フーリエ
    変換処理が施されて得られた周波数領域信号のうち所定
    の閾値を超える強度を示すスペクトル成分を除去する工
    程とを備えることを特徴とする相関検出方法。
  12. 【請求項12】 衛星からの信号を受信して自己の位置
    及び速度を算出する受信装置であって、 上記衛星からの信号を受信する受信手段と、 上記受信手段によって受信した受信信号の周波数を所定
    の中間周波数に変換する周波数変換手段と、 上記周波数変換手段によって得られた中間周波数信号に
    おける拡散符号の位相を検出する同期捕捉と上記中間周
    波数信号におけるキャリア周波数の検出とを行う同期捕
    捉手段と、 上記同期捕捉手段によって検出された上記拡散符号の位
    相及び上記同期捕捉手段によって検出された上記キャリ
    ア周波数を、複数の上記衛星に対応して独立に設けられ
    た複数のチャンネルのそれぞれに対して上記衛星毎に割
    り当てて設定し、設定した上記拡散符号の位相及び上記
    キャリア周波数を初期値として、上記拡散符号とキャリ
    アとの同期保持を行うとともに、上記中間周波数信号に
    含まれるメッセージの復調を行う同期保持手段とを備
    え、 スペクトラム拡散信号である上記中間周波数信号におけ
    る拡散符号の位相を検出するために、上記拡散符号と自
    己が発生する拡散符号との相関を検出する上記同期捕捉
    手段は、 上記中間周波数信号が所定のサンプリング周波数でサン
    プリングされて入力されたデータに対して高速フーリエ
    変換処理を施す第1の高速フーリエ変換処理手段と、 上記中間周波数信号における拡散符号と同じ拡散符号を
    発生する拡散符号発生手段と、 上記拡散符号発生手段によって発生された拡散符号に対
    して高速フーリエ変換処理を施す第2の高速フーリエ変
    換処理手段と、 少なくとも上記第1の高速フーリエ変換処理手段によっ
    て高速フーリエ変換処理が施されて得られた周波数領域
    信号のうち所定の閾値を超える強度を示すスペクトル成
    分を除去する制限手段とを有するマッチドフィルタを用
    いて構成されることを特徴とする受信装置。
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