JP2003261994A - 防湿性床下地材および防湿性床構造 - Google Patents

防湿性床下地材および防湿性床構造

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JP2003261994A
JP2003261994A JP2002065989A JP2002065989A JP2003261994A JP 2003261994 A JP2003261994 A JP 2003261994A JP 2002065989 A JP2002065989 A JP 2002065989A JP 2002065989 A JP2002065989 A JP 2002065989A JP 2003261994 A JP2003261994 A JP 2003261994A
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moisture
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JP2002065989A
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Tomoki Yanagisawa
智樹 柳沢
Atsushi Tsunashima
淳 綱島
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】床仕上げ材としてフローリング材を用いた場合
でも、そのフローリング材の隙間の変位を少なくする防
湿性床下地材および防湿性床構造を提供することにあ
る。 【解決手段】防湿性床構造1は、建物の建物本体の床下
部分に架設される根太15と、根太15上に配置された
床面構成体14と、隣り合う2本の根太15の間に収納
された断熱材17と、前記根太15下面に設けられた防
蟻シート16とを備えている。床面構成体14は、防湿
性床下地材10およびフローリング材13からなる。防
湿性床下地材10は、木質系基材であるパーティクルボ
ード11と、パーティクルボード11の両面を覆う紙製
接着材層/ポリエチレン系樹脂層/紙製接着材層の3層
構造を有する防湿性シート12とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防湿性床下地材お
よび防湿性床構造に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、建物の床側の構造としては、例
えば、1階部分の床の構造としては、建物の基礎と、建
物の床下部分に架設される根太と、前記根太上に配置さ
れ、床下地材および床仕上げ材からなる床面構成体とを
備える構造が一般的であり、近年では、床仕上げ材とし
てはフローリング材を用い、床下地材としてはパーティ
クルボードを用いる構造が一般的である(1)。また、
建物の床側の構造には、(1)の床構造に、白蟻等の害
虫から建物を守る防蟻シートを床面構成体の下面側に設
ける構造もある。この防蟻シートは、含浸性のシートに
防蟻剤を含浸させる構成である(特開平12−2571
98号公報)(2)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、建物の
基礎部分の土壌には、日光があたらないため、水分が多
く含まれている。そのため、前記(1)の床構造では、
パーティクルボードは、土壌に含まれる湿気を吸収し、
そのためパーティクルボードが変形してしまい、パーテ
ィクルボードの上面に設けられたフローリング材の隙間
が変化する場合がある。例えば、床の一方側では、フロ
ーリング材の隙間が大きくなり、逆に他方側では、フロ
ーリング材の隙間が小さくなる場合がある。また、前記
(2)記載の技術である防蟻シートは、透湿性が小さく
なく、土壌からの湿気を通してしまう可能性があるの
で、フローリング材の隙間が変化する問題は依然解決さ
れないままである。
【0004】本発明の目的は、床仕上げ材としてフロー
リング材を用いた場合でも、そのフローリング材の隙間
の変位を少なくする防湿性床下地材および防湿性床構造
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達するため
に、本発明の防湿性床下地材10、40、50は、木質
系基材11と、前記木質系基材の少なくとも一方の面を
覆う紙製接着材層12B/ポリエチレン系樹脂層12A
/紙製接着材層12Bの多層構造を有する防湿性シート
12とを備えることを特徴とする。ここで、木質系基材
としては、パーティクルボード等が挙げられる。パーテ
ィクルボードは、木材の小片(削片)を接着剤により成
形熱圧して成板した板材料のことをいい、公知のものを
採用できる。また、木質系基材11の防湿性シート12
が覆う面は、湿気が発生する側であることが望ましい。
【0006】防湿性シートの紙製接着材層は、紙から構
成されている。この紙は、特に制限はないが、ポリエチ
レン系樹脂層および木質系基材と接着するので接着剤を
塗布しやすく、接着性が高いものが好ましい。この紙の
原料としては、例えば、植物繊維をすいて平らにからみ
合わせたものや、ビスコースレーヨン、セルロースアセ
テート、合成繊維、合成高分子などが挙げられる。
【0007】防湿性シートのポリエチレン系樹脂層は、
公知のポリエチレン系樹脂からなり、防湿性を備えるも
のである。他に、ポリエチレン系樹脂の特性として、耐
薬品性、電気絶縁性、耐水性等も備える。ポリエチレン
系樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン、高密度
ポリエチレンおよび直鎖状低密度ポリエチレン等が挙げ
られる。
【0008】低密度ポリエチレン(略称LDPE、比重
0.910〜0.925g/cm3)は、エチレンに酸
素、有機過酸化物、アゾ化合物などの作用で、100〜
300℃の温度と圧力1000〜2000気圧をかける
ことで得られる。その分子構造は、枝分かれが多く、そ
のため結晶化度が小さく、透明性、成形性に優れてい
る。高密度ポリエチレン(略称HDPE、比重0.94
1〜0.970g/cm3)は、チ−グラー触媒を用い
て、低温・低圧で製造される。その分子構造は、枝分か
れが少なく、そのため結晶化度が大きく、機械的強度に
優れている。直鎖状低密度ポリエチレン(略称LLDP
E、比重0.918〜0.940g/cm3)は、エチレ
ンに少量のα−オレフィンをチ−グラー触媒やフィリッ
プス触媒を用いて共重合することにより得られる。その
分子構造は、低密度ポリエチレンと比較すると枝分かれ
が少なく、そのため結晶化度が大きく、機械的強度に優
れている。
【0009】ポリエチレン系樹脂層と紙製接着材層との
接着、および木質系基材と紙製接着材層との接着は、接
着剤を塗布することにより行われる。使用する接着剤と
しては、例えば、主な原料で分けると、天然物と合成物
に大別できる。天然物としては、デンプン、にかわ、カ
ゼイン、天然ゴム、セラック、タールなどが挙げられ
る。合成物としては、熱可塑性や熱硬化性の合成樹脂、
合成ゴムなどが挙げられる。以上の原料を主成分とする
一般的な接着剤は塗布後、水や溶剤の蒸発によって固化
・接着するものである。
【0010】その他に、例えば、エポキシやイソシアナ
ート系のような2液接着剤等である反応型接着剤、たと
えば空気中の水分により高速でアニオン重合してかたま
るα‐シアノアクリラート型の接着剤である瞬間接着剤
や、エチレン‐酢酸ビニル共重合体、ポリアミド、ポリ
エステルなどを主剤とし、加熱溶融により接着するもの
であるホットメルト接着剤等が挙げられる。以上の中で
も木質系基材と接着するので、ホットメルト接着剤が好
ましい。
【0011】上記各々の接着面における接着剤の塗布方
法としては、接着面全体に接着剤を塗布する方法、接着
面において所定間隔で、縦横または斜め方向にストライ
プ状に塗布する方法、接着面においてスパイラル状に塗
布する方法等が挙げられる。
【0012】このような本発明によれば、木質系基材
と、前記木質系基材の少なくとも一方の面を覆う紙製接
着材層/ポリエチレン系樹脂層/紙製接着材層の多層構
造を有する防湿性シートとを備えることにより、ポリエ
チレン系樹脂層は透湿度が低いから、木質系基材は、土
壌に含まれる湿気を吸収することが少なく、木質系基材
の変形を抑えることができる。そのため、木質系基材の
上面に設けられる床仕上げ材の変形を抑えることがで
き、例えば、フローリング材であれば、フローリング材
の隙間の変位を少なくすることができる。
【0013】本発明の防湿性床下地材では、前記防湿性
シートは、前記木質系基材の両面を覆うことが好まし
い。これによれば、前記防湿性シートは、前記木質系基
材の両面を覆うことにより、木質系基材が湿気を吸収す
ることが、いずれか一方の面を覆う場合よりも、少なく
なるので、床仕上げ材の変形、例えば、フローリング材
の隙間が変位することをより一層少なくすることができ
る。
【0014】本発明の防湿性床構造1、2、3、4は、
建物100、200の床下部分に架設される根太15、
45と、前記根太上に配置され、床下地材および床仕上
げ材13からなる床面構成体14、44、54とを備
え、前記床下地材は、木質系基材と、前記木質系基材の
少なくとも一方の面を覆う紙製接着材層/ポリエチレン
系樹脂層/紙製接着材層の多層構造を有する防湿性シー
トとを備えることを特徴とする。ここで、床仕上げ材と
しては、台所等の床面に用いられる長尺シート床材やフ
ローリング材等が挙げられる。長尺シート床材は、例え
ば、リノリューム、ビニルシート、ゴムシート等が挙げ
られる。以上の中でも、床仕上げ材は、前記床下地材の
上面に敷き詰められた複数のフローリング材によって構
成されていることが好ましい。このような本発明によれ
ば、前述した、木質系基材と、前記木質系基材の少なく
とも一方の面を覆う防湿性シートを備える防湿性床下地
材と同様の作用・効果が得られる。また、防湿性シート
の表面は、紙製接着材層であるから、接着性がよいの
で、接合する根太または床仕上げ材との接着を容易に行
うことができる。
【0015】本発明の防湿性床構造では、前記防湿性シ
ートは、前記木質系基材の両面を覆うことが好ましい。
これによれば、前述した、木質系基材と、前記木質系基
材の両面を覆う防湿性シートを備える防湿性床下地材と
同様の作用・効果が得られる。また、防湿性シートの表
面は、紙製接着材層であるから、接着性がよいので、接
合する根太および床仕上げ材との接着を容易に行うこと
ができる。
【0016】本発明の防湿性床構造では、隣り合う2本
の前記根太の間には、断熱材17、47が設けられてい
ることが好ましい。ここで、断熱材としては、例えば、
グラスウール、スラグウール(鉱さい綿)、ケイ酸カルシ
ウム、ウレタンフォーム、ポリスチレンフォーム、セラ
ミックファイバ、パーライト等が挙げられる。また、グ
ラスウールは、ソーダ石灰系ガラスを遠心力あるいは火
炎、蒸気、圧縮空気などで吹き飛ばして製造される、公
知のグラスウールを採用できる。さらに、ポリスチレン
フォームは、発泡スチロールともいい、気泡を含ませて
成形したポリスチレンのことをいう。これによれば、隣
り合う2本の前記根太の間には、断熱材が設けられてい
ることにより、断熱材は、熱の移動を遮断するので、建
物内の熱を保つことができる。
【0017】本発明の防湿性床構造では、前記根太の下
面には、害虫を駆除する防蟻剤を有する防蟻シート16
が設けられていることが好ましい。ここで、この防蟻シ
ートは、含浸性のシートに防蟻剤を含浸させても良く、
塗布したものでも良い。このシートとしては、含浸性が
高ければ、特に制限はなく、不織布等が挙げられる。防
蟻剤としては、フィトンチッド等の植物抽出成分を主と
した薬剤、有機りん系殺虫剤であるクロルピリホス・ホ
キシム、ピレスロイド系殺虫剤であるペルメトリン等が
挙げられる。これによれば、前記根太の下面には、害虫
を駆除する防蟻剤を有する防蟻シートが設けられている
ことにより、防蟻シートは、防蟻剤を有しているから、
建物の床よりも下側の土壌等から発生する害虫を駆除す
ることができるので、害虫の食害から建物を保護するこ
とができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。[第1実施形態]図1には、本発
明の第1実施形態に係る建物100が示されている。建
物100は、基礎30と、この基礎30上にスペーサ3
1を介して設けられた建物本体101とを備えて構成さ
れている。
【0019】基礎30は、コンクリートの現場打設や、
あらかじめ工場で形成されたプレキャスト基礎を現場で
組み合わせる方法などにより形成された一般的な布基礎
等である。スペーサ31は、強化プラスチックや硬質ゴ
ムなどの材料からなり、一辺縁を基礎30の外側に合わ
せてかつ所定間隔をあけて複数配置されている。
【0020】建物本体101は、パネル工法により組み
立てられ、基礎30の上方に配置された土台32と、基
礎30上にあって、左右の土台32の間に設けられた防
湿性床構造1と、この防湿性床構造1の端部および土台
32にまたがるように立設された壁パネル19とを備え
ている。
【0021】壁パネル19は、建物100内側および外
側に配置されたそれぞれ木製のパネル板18の間に断熱
材17を挟んで構成されている。また、壁パネル19の
外側には、胴縁21を介して外壁材20が取り付けられ
ている。
【0022】本発明の防湿性床構造1は、建物100の
建物本体101の床下部分に架設される根太15と、根
太15上に配置された床面構成体14と、隣り合う2本
の根太15の間に収納された断熱材17と、前記根太1
5下面に設けられた防蟻シート16とを備えている。
【0023】根太15は、水平方向に対して455mm
間隔に設けられている。また、根太15の高さ方向の寸
法は、175mmである。
【0024】床面構成体14は、防湿性床下地材10お
よびフローリング材13からなる。
【0025】防湿性床下地材10は、図2および図3に
示されるように、木質系基材であるパーティクルボード
11と、パーティクルボード11の両面を覆う紙製接着
材層12B/ポリエチレン系樹脂層12A/紙製接着材
層12Bの3層構造を有する防湿性シート12とを備え
ている。
【0026】防湿性シート12の紙製接着材層12B
は、紙から構成されている。この紙は、植物繊維をすい
て平らにからみ合わせたもので構成されている。防湿性
シート12のポリエチレン系樹脂層12Aは、公知のポ
リエチレン系樹脂からなり、防湿性を備えるものであ
る。ポリエチレン系樹脂としては、低密度ポリエチレン
を採用している。
【0027】ポリエチレン系樹脂層12Aと紙製接着材
層12Bとの接着およびパーティクルボード11と紙製
接着材層12Bとの接着は、接着剤を塗布することによ
り行われる。接着剤としては、エチレン‐酢酸ビニル共
重合体、ポリアミド、ポリエステルなどを主剤とし、加
熱溶融により接着するものであるホットメルト接着剤を
使用している。また、ポリエチレン系樹脂層12Aと紙
製接着材層12Bとの接着およびパーティクルボード1
1と紙製接着材層12Bとの接着の接着面における接着
剤の塗布方法としては、接着面全体に接着剤を塗布する
方法を採用している。
【0028】フローリング材13は、図2に示されるよ
うに、平坦な板状の部材であり、その長さ方向の寸法
は、根太15が設けられる間隔と略同じである。また、
フローリング材13は、左右の端部にそれぞれ、フロー
リング材13の下面側が突起した下側凸部13Aおよび
フローリング材13の上面側が突起した上側凸部13B
が形成されている。これら下側凸部13Aおよび上側凸
部13Bは、大きさが同じで、点対称に形成されてお
り、これら下側凸部13Aおよび上側凸部13Bを嵌め
合わせることにより、複数のフローリング材13は、床
面構成体14の最上面を構成している。
【0029】図1および図2に戻って、断熱材17は、
グラスウール製である。また、防蟻シート16は、含浸
性のシートに防蟻剤を含浸させる構成である。このシー
トとしては、含浸性が高ければ、特に制限はなく、不織
布等を使用している。防蟻剤としては、フィトンチッド
等の植物抽出成分を主とした薬剤を使用している。この
防蟻シート16は、根太15の下面に水平に撓まないよ
うに張られ、スペーサ31の上面まで延び、土台32の
外側側面にまでその端部が延びている。また、防蟻シー
ト16は、土台32の外側側面において、略L字形の固
定部材22により固定されている。
【0030】防湿性シート12(図3)の製造手順とし
ては、まず、ポリエチレン系樹脂層12Aとなるシート
および紙製接着材層12Bとなる紙を所定の大きさに切
断等を行い、加工する。その後、ポリエチレン系樹脂層
12Aとなるシートの片面の全面にホットメルト接着剤
を塗布し、紙を接着する。そして、ポリエチレン系樹脂
層12Aとなるシートのもう一方の面にも同様にして紙
を接着する。
【0031】防湿性床下地材10(図1、2)の製造手
順としては、パーティクルボード11を所定の大きさに
切断等を行い、その両面を凹凸がなくなるように、研磨
加工を行う。その後、パーティクルボード11の片面の
全面にホットメルト接着剤を塗布し、防湿性シート12
を接着する。そして、パーティクルボード11のもう一
方の面にも同様にして防湿性シート12を接着する。
【0032】建物100および防湿性床構造1の施工手
順としては、まず、基礎30を土壌に打ち込み固定し、
基礎30の上面にスペーサ31を配置する。その後、防
蟻シート16を土台32および根太15に張り付け、ス
ペーサ31の上面に防蟻シート16が上を向くようにし
て、スペーサ31上に土台32および根太15を配置し
て固定する。その際、前述した防湿性床下地材10、フ
ローリング材13の順番に根太15の上側に配置して接
着剤、釘等で根太15に固定する。また、防湿性床下地
材10の下面側には、断熱材17が設けられ、接着剤、
釘等で根太15、防湿性床下地材10に固定し、防湿性
床構造1が完成する。その後、壁パネル19を所定の位
置に立設して、外壁材20を取り付けて、屋根等(図示
せず)の設置をすることにより、建物100が完成す
る。
【0033】上述のような本実施形態によれば、次のよ
うな効果がある。 (1)パーティクルボード11と、木質系基材の両面を
覆う紙製接着材層12B/ポリエチレン系樹脂層12A
/紙製接着材層12Bの3層構造を有する防湿性シート
12とを備えることにより、ポリエチレン系樹脂層12
Aは透湿度が低いから、パーティクルボード11は、土
壌に含まれる湿気を吸収することが少なく、パーティク
ルボード11の変形を抑えることができる。そのため、
パーティクルボード11の上面に設けられるフローリン
グ材13の変形を抑えることができ、フローリング材1
3の隙間の変位を少なくすることができる。
【0034】(2)床面構成体14の根太15側には、
断熱材17が設けられることにより、断熱材17は、熱
の移動を遮断するので、建物100内の熱を保つことが
できる。 (3)断熱材17は、グラスウール製であることによ
り、グラスウールは、音をよく吸収するので、建物10
0内に住む人が発生する足音等の騒音を遮断することが
できる。
【0035】(4)根太15下面には、害虫を駆除する
防蟻剤を含浸させた防蟻シート16が設けられているこ
とにより、防蟻シート16は、防蟻剤を有しているか
ら、建物100の防湿性床構造1よりも下側の土壌等か
ら発生する害虫を駆除することができるので、害虫の食
害から建物100を保護することができる。 (5)防湿性シート12の表面は、紙製接着材層12B
であるから、接着性がよいので、近接する根太15およ
びフローリング材13との接着を容易に行うことができ
る。
【0036】[第2実施形態]次に本発明の第2実施形
態を説明する。なお、以下の説明では既に説明した部
分、部材と同一のものは同一符号を付してその説明を簡
略する。
【0037】図4には、本発明の第2実施形態に係る建
物200が示されている。建物200は、基礎30と、
この基礎30上設けられた建物本体201とを備えて構
成されている。第1実施形態の建物100では、スペー
サ31が設けられていたが、第2実施形態の建物200
は、スペーサ31が設けられていない。
【0038】また、第1実施形態の建物100では、建
物本体101は、パネル工法により組み立てられていた
が、第2実施形態の建物200では、建物本体201
は、複数の建物ユニットを組み合わせて構成されるユニ
ット工法により組み立てられている点が異なる。
【0039】さらに、第1実施形態の建物100では、
防湿性床構造1は、防蟻シート16とを備えていたが、
第2実施形態の建物200では、防湿性床構造2は、防
蟻シート16(図5参照)を備えていない点が異なる。
【0040】また、第1実施形態の建物100では、壁
パネル19を備え、外壁材20が取り付けられていた
が、第2実施形態の建物200では、壁パネル19はな
く、外壁材20の代わりに、ALC板からなる外壁材6
0が取り付けられている。
【0041】建物本体201は、ユニット工法により組
み立てられ、複数の建物ユニットを組み合わせて構成さ
れる。この建物ユニットは、図示しないが、四隅に立設
された四本の柱と、各柱の上端間および下端間に架け渡
された各四本の天井梁および床梁とで構成されたフレー
ムを備えている。そして、各柱と、天井梁および床梁と
は、接合部材により各々接続されている。図4では、建
物ユニットの一部を示しており、床梁48と、柱49
と、これら床梁48および柱49とを接続する接合部材
42とを示している。対向する床梁48には、根太45
が複数等間隔に架け渡されている。
【0042】防湿性床構造2は、図5に示されるよう
に、詳しくは建物本体201の床側に配置された根太4
5と、根太45上に配置された床面構成体14と、床面
構成体14の根太45側かつ床面構成体14の下側に設
けられた断熱材47とを備えている。断熱材47は、ポ
リスチレンフォーム製である。
【0043】上述のような本実施形態によれば、前述の
第1実施形態の効果((3)、(4))を除く)に加え
て次のような効果がある。(6)断熱材47は、ポリス
チレンフォーム製であることにより、ポリスチレンフォ
ームは、透湿性が低いので、より一層防湿性を向上させ
ることができる。
【0044】なお、本発明は前記各実施形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良は、本発明に含まれるものである。例えば、防
湿性シート12の紙製接着材層12Bは、紙から構成さ
れている。前記各実施形態では、この紙の原料は、植物
繊維をすいて平らにからみ合わせたもので構成されてい
たが、これに限られず、例えば、ビスコースレーヨン、
セルロースアセテート、合成繊維、合成高分子などとし
てもよい。
【0045】防湿性シート12のポリエチレン系樹脂層
12Aとしては、低密度ポリエチレンであったが、これ
に限られず、高密度ポリエチレンおよび直鎖状低密度ポ
リエチレン等としてもよい。
【0046】ポリエチレン系樹脂層12Aと紙製接着材
層12Bとの接着およびパーティクルボード11と紙製
接着材層12Bとの接着は、接着剤を塗布することによ
り行われる。接着剤としては、ホットメルト接着剤を使
用していたが、これに限られず、例えば、接着剤の原料
で分けると天然物と合成物を主成分とする一般的な接着
剤でも良い。この天然物としては、デンプン、にかわ、
カゼイン、天然ゴム、セラック、タールなどが挙げら
れ、合成物には、熱可塑性や熱硬化性の合成樹脂、合成
ゴムなどが挙げられる。その他に、エポキシやイソシア
ナート系のような2液接着剤等である反応型接着剤、空
気中の水分により高速でアニオン重合してかたまるα‐
シアノアクリラート型の接着剤である瞬間接着剤等とし
てもよい。
【0047】ポリエチレン系樹脂層12Aと紙製接着材
層12Bとの接着およびパーティクルボード11と紙製
接着材層12Bとの接着の接着面における接着剤の塗布
方法としては、接着面全体に接着剤を塗布する方法とし
ていたが、これに限られず、接着面において所定間隔
で、縦横または斜め方向にストライプ状に塗布する方
法、接着面においてスパイラル状に塗布する方法等とし
てもよい。
【0048】フローリング材13は、その端部にはフロ
ーリング材13の下面側が突起した下側凸部13Aおよ
びフローリング材13の上面側が突起した上側凸部13
Bが形成されていたが、これに限られず、その端部が、
それぞれ凹部、凸部からなり、それぞれを嵌合できるよ
うな形状にしたものでもよい。
【0049】また、床仕上げ材としては、フローリング
材13を使用していたが、これに限られず、台所等の床
面に用いられる長尺シート床材等が挙げられる。長尺シ
ート床材は、例えば、リノリューム、ビニルシート、ゴ
ムシート等が挙げられる。長尺シート床材は、一般的
に、ロールに巻かれ、数列のシートを引くことによって
床面を構成している。そして、床仕上げ材の下の床下地
材が変形すると、各シート間の隙間の間隔が大きくな
る。そのため、長尺シート床材は、本発明の防湿性床構
造の床仕上げ材として好適である。また、長尺シート床
材は、長尺に限らず、矩形状に裁断したシートとして使
用しても良い。
【0050】防蟻シート16の防蟻剤としては、フィト
ンチッド等の植物抽出成分を主とした薬剤、を使用して
いたが、これに限られず、有機りん系殺虫剤であるクロ
ルピリホス・ホキシム、ピレスロイド系殺虫剤であるペ
ルメトリン等を使用してもよい。
【0051】断熱材17、47としては、それぞれグラ
スウールやポリスチレンフォーム製の断熱材を使用して
いたが、これに限られず、スラグウール(鉱さい綿)、ケ
イ酸カルシウム、ウレタンフォーム、セラミックファイ
バ、パーライト等からなる断熱材を使用してもよい。
【0052】防湿性床構造1、2(図2、5参照)とし
ては、防湿性床下地材10は、パーティクルボード11
の両面に、防湿性シート12が接着されていたが、これ
に限られず、図6に示されるように、パーティクルボー
ド11の上面側に、防湿性シート12が接着された防湿
性床下地材40としてもよい。そして、フローリング材
13と、防湿性床下地材40とを有する床面構成体44
を備えている防湿性床構造3のような構成としてもよい
(防湿性床構造の第1変形例)。この際、断熱材47
は、透湿度の低いポリスチレンフォーム製として湿気を
断熱材47で遮断できる。
【0053】また、図7に示されるように、パーティク
ルボード11の下面側に、防湿性シート12が接着され
た防湿性床下地材50としてもよい。そして、フローリ
ング材13と、防湿性床下地材50とを有する床面構成
体54を備えている防湿性床構造4のような構成として
もよい(防湿性床構造の第2変形例)。
【0054】当然ながら、以上の防湿性床構造1、2、
3および4は、パネル工法(図1)やユニット工法(図
4)の建物に適用が可能である。また、在来工法など、
その他の建築工法で建てられた建物にも適用することが
できる。さらに、前記各実施形態では、建物の1階部分
に防湿性床構造を適用していたが、これに限られず、建
物の2階以上の床の構造として適用してもよい。その
他、本発明を実施する際の具体的な構造および形状等
は、本発明の目的を達成できる範囲内で他の構造等とし
てもよい。
【0055】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、木質系基
材と、前記木質系基材の少なくとも一方の面を覆う紙製
接着材層/ポリエチレン系樹脂層/紙製接着材層の多層
構造を有する防湿性シートとを備えることにより、ポリ
エチレン系樹脂層は透湿度が低いから、木質系基材は、
土壌に含まれる湿気を吸収することが少なく、木質系基
材の変形を抑えることができる。そのため、木質系基材
の上面に設けられる床仕上げ材の変形を抑えることがで
き、例えば、フローリング材であれば、フローリング材
の隙間の変位を少なくすることができる。
【0056】請求項2記載の発明によれば、前記防湿性
シートは、前記木質系基材の両面を覆うことにより、木
質系基材が湿気を吸収することが、いずれか一方の面を
覆う場合よりも、少なくなるので、床仕上げ材の変形、
例えば、フローリング材の隙間が変位することをより一
層少なくすることができる。
【0057】請求項3記載の発明によれば、請求項1で
得られた効果と同様の効果が得られる。さらに、防湿性
シートの表面は、紙製接着材層であるから、接着性がよ
いので、接合する根太または床仕上げ材との接着を容易
に行うことができる。
【0058】請求項4記載の発明によれば、請求項3で
得られた効果と同様の効果が得られる。
【0059】請求項5記載の発明によれば、請求項2で
得られた効果と同様の効果が得られる。さらに、防湿性
シートの表面は、紙製接着材層であるから、接着性がよ
いので、接合する根太および床仕上げ材との接着を容易
に行うことができる。
【0060】請求項6記載の発明によれば、前記床面構
成体の根太側には、断熱材を備えることにより、断熱材
は、熱の移動を遮断するので、建物内の熱を保つことが
できる。
【0061】請求項7記載の発明によれば、前記根太の
下面には、害虫を駆除する防蟻剤を有する防蟻シートが
設けられていることにより、防蟻シートは、防蟻剤を有
しているから、建物の床よりも下側の土壌等から発生す
る害虫を駆除することができるので、害虫の食害から建
物を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる防湿性床構造を
備える建物を示す断面図である。
【図2】第1実施形態にかかる防湿性床構造の断面図で
ある。
【図3】第1実施形態にかかる防湿性シートの断面図で
ある。
【図4】本発明の第2実施形態にかかる防湿性床構造を
備える建物を示す断面図である。
【図5】第2実施形態にかかる防湿性床構造の断面図で
ある。
【図6】防湿性床構造の第1変形例の断面図である。
【図7】防湿性床構造の第2変形例の断面図である。
【符号の説明】
1、2、3、4 防湿性床構造 10、40、50 防湿性床下地材 11 パーティクルボード 12 防湿性シート 12A ポリエチレン系樹脂層 12B 紙製接着材層 13 フローリング材 14、44、54 床面構成体 15、45 根太 16 防蟻シート 17、47 断熱材 100、200 建物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DB01 DD01 DH14 FA03 FA11 FA21 GA01 GA24 GA42 HA07 HA33 HC04 HC07 HD09 HD11 HE01 LA04 LA12 2E220 AA03 AA07 AA13 AC03 BA01 CA05 CA07 CA10 DB09 DB12 EA11 GA22Y GA24Y GA25Y GB33Y GB46Y GB48Y

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木質系基材と、前記木質系基材の少なくと
    も一方の面を覆う紙製接着材層/ポリエチレン系樹脂層
    /紙製接着材層の多層構造を有する防湿性シートとを備
    えることを特徴とする防湿性床下地材。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の防湿性床下地材におい
    て、 前記防湿性シートは、前記木質系基材の両面を覆うこと
    を特徴とする防湿性床下地材。
  3. 【請求項3】建物の床下部分に架設される根太と、前記
    根太上に配置され、床下地材および床仕上げ材からなる
    床面構成体とを備え、 前記床下地材は、木質系基材と、前記木質系基材の少な
    くとも一方の面を覆う紙製接着材層/ポリエチレン系樹
    脂層/紙製接着材層の多層構造を有する防湿性シートと
    を備えることを特徴とする防湿性床構造。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の防湿性床構造において、 前記床仕上げ材は、前記床下地材の上面に敷き詰められ
    た複数のフローリング材によって構成されていることを
    特徴とする防湿性床構造。
  5. 【請求項5】請求項3または請求項4に記載の防湿性床
    構造において、 前記防湿性シートは、前記木質系基材の両面を覆うこと
    を特徴とする防湿性床構造。
  6. 【請求項6】請求項3から請求項5のいずれかに記載の
    防湿性床構造において、 隣り合う2本の前記根太の間には、断熱材が設けられて
    いることを特徴とする防湿性床構造。
  7. 【請求項7】請求項3から請求項6のいずれかに記載の
    防湿性床構造において、 前記根太の下面には、害虫を駆除する防蟻剤を有する防
    蟻シートが設けられていることを特徴とする防湿性床構
    造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010090593A (ja) * 2008-10-07 2010-04-22 Misawa Homes Co Ltd 床構造およびユニット式建物の施工方法

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