JP2003264871A - 移動体通信システム - Google Patents
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02D—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
- Y02D30/00—Reducing energy consumption in communication networks
- Y02D30/70—Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks
Landscapes
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の移動体通信システムは、近距離に位置
する移動局装置同士での直接通信を行うための制御局装
置の負荷が大きいという問題点があったが、本発明は、
制御局装置の負荷を増大することなく、効率よく、高品
質で確実に実現し、周波数利用効率が向上し、サービス
向上を図ることができる移動体通信システムを提供す
る。 【解決手段】 発信元の移動局装置1aが、制御局装置
3からの指示に従い、送信電力を段階的に増加させなが
ら着信先の移動局装置1bとの直接通信を試み、直接通
信が可能であった場合に、制御局装置3に直接通信用の
チャネル割り当て要求を行い、制御局装置3が直接通信
用のチャネルを割り当て、移動局装置間で、直接通信が
可能であった際の送信電力を利用して決定された直接通
信電力で制御局装置3から割り当てられた直接通信用の
チャネルを使って直接通信を行う移動体通信システムで
ある。
する移動局装置同士での直接通信を行うための制御局装
置の負荷が大きいという問題点があったが、本発明は、
制御局装置の負荷を増大することなく、効率よく、高品
質で確実に実現し、周波数利用効率が向上し、サービス
向上を図ることができる移動体通信システムを提供す
る。 【解決手段】 発信元の移動局装置1aが、制御局装置
3からの指示に従い、送信電力を段階的に増加させなが
ら着信先の移動局装置1bとの直接通信を試み、直接通
信が可能であった場合に、制御局装置3に直接通信用の
チャネル割り当て要求を行い、制御局装置3が直接通信
用のチャネルを割り当て、移動局装置間で、直接通信が
可能であった際の送信電力を利用して決定された直接通
信電力で制御局装置3から割り当てられた直接通信用の
チャネルを使って直接通信を行う移動体通信システムで
ある。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セルラ方式等の移
動体通信システムに係り、特に制御局装置の負荷を増大
することなく、移動局装置同士での直接通信サービスを
実現できる移動体通信システムに関する。 【0002】 【従来の技術】従来のセルラ方式に代表される移動体通
信システム(以下、セルラシステム)の通信方式につい
て図10を使って説明する。図10は、従来のセルラシ
ステムの通信方式の概略を説明する説明図である。従来
のセルラシステムでは、一つの無線基地局装置2が管轄
するエリアをセルと呼ぶ単位で区分けし、複数のセルで
広域のエリアに対し移動体通信システムを提供するセル
ラシステムが主流となっている。 【0003】通信方法は、携帯電話、PHS、携帯情報
端末(Personal Digital Assistants:PDA)などの移
動局装置1′の位置や通信距離に関わらず、無線基地局
装置2、無線基地局装置2の上位装置である制御局装置
3′を介し、通信相手先の移動局装置1が所属する無線
基地局装置2から通信相手先の移動局装置1′へ伝送す
る方法が取られている。発信側、着信側で使用されるチ
ャネルについては、チャネル割り当てアルゴリズムに基
づき、動的に最適なチャネルが割り当てられているが、
通信方法としては前述したように、例え通信相手がごく
近隣にいたとしても、必ず無線基地局装置2、制御局装
置3′を介する方法で統一されていた。 【0004】しかしながら、今後更なる携帯電話や非音
声通信データ需要の増加に伴い、セルラシステムにおけ
る同一セル内通信、または近隣セル間での近距離通信が
増加することを考慮すると、従来のセルラシステムの技
術では、周波数利用効率の観点から大変効率が悪く、新
たな通信方法の必要性が生じている。 【0005】近距離通信の需要に関しては、加入者(固
定)電話の例からも明らかなように通信頻度が通信距離
に逆比例する関係であり、回線数の増加、即ち移動局装
置1′の増加に伴い、近距離通話の需要が増加すること
も十分考えられる。また一方で、非音声通信データ需要
においても、携帯電話機などの移動局装置を利用し、近
隣の携帯電話機同士でネットワーク対戦型のゲーム等が
行われることも考えられる。 【0006】これらを考慮し、通信を行う移動局装置
1′同士の距離が近い場合に、ネットワークを介さずに
移動局装置1′間で直接通信(通話)を行う技術の必要
性が高まり、例えば、平成13年8月31日公開の特開
2001−238264号「移動体通信システム及びそ
れに用いる直接通話方法」(出願人:日本電気エンジニ
アリング株式会社、発明者:山角 真二)に提案されて
いる。この従来技術は、無線基地局管理局が直接通話を
希望する移動無線局と通信相手の移動無線局との位置を
検索して距離を推定し、電界強度を推定して、直接通話
可能と判断すると、双方の移動無線局に通信チャネルの
指定や無線周波数、接続コード等を通知して、直接通信
モードによる通信を行わせる移動体通信システム及びそ
れに用いる直接通話方法であり、これにより、ネットワ
ーク負荷の軽減と利用者の課金負担の軽減を図ることが
できるものである。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開2
001−238264号の移動体通信システムでは、無
線基地局管理局が端末間の距離推定や電界強度推定を行
って直接通話可能か否かを判断するので、距離推定や電
界強度推定のための構成が増加し、また直接通話を希望
する移動無線局の数が多いと無線基地局管理局の負荷が
増大するという問題点があった。 【0008】また、特開2001−238264号の移
動体通信システムでは、距離推定や電界強度推定の結果
から直接通信の可否を判断するので、伝送路状態などに
よって、推定結果と異なる事態が発生し、通話できな
い、或いは、通信品質が悪いなどしてサービス低下が危
惧されるという問題点があった。 【0009】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、近距離に位置する移動局装置同士での直接通信サー
ビスを、制御局装置の負荷を増大することなく、効率よ
く、高品質で確実に実現し、移動体通信システム全体と
して、周波数利用効率を向上し、サービス向上を図るこ
とができる移動体通信システムを提供することを目的と
する。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための本発明は、移動体通信システムにおいて、
移動局装置と、管轄するセル内に在る移動局装置との無
線通信を行う無線基地局装置と、複数の無線基地局装置
と接続し、移動局装置の接続制御を行う制御局装置とを
有する移動体通信システムであって、制御局装置が、発
信元の移動局装置からの発呼要求受け付け時に、着信先
の移動局装置が管轄するセル内に在る場合に、発信元及
び着信先の移動局装置間で直接通信を試みる指示を各移
動局装置に出力し、発信元の移動局装置から直接通信用
のチャネル割り当て要求があると、直接通信用のチャネ
ルを割り当てる制御局装置であり、発信元の移動局装置
が、制御局装置からの指示に従い、送信電力を段階的に
増加させながら着信先の移動局装置との直接通信を試
み、直接通信が可能であった場合に、制御局装置に直接
通信用のチャネル割り当て要求を行い、直接通信が可能
であった際の送信電力を利用して決定された直接通信電
力で制御局装置で割り当てられた直接通信用のチャネル
を使って直接通信を行う移動局装置であるものなので、
近距離に位置する移動局装置同士での直接通信の可否を
移動局装置間の直接送受信によって確認することによっ
て、直接通信サービスを、制御局装置の負荷を増大する
ことなく、効率よく、高品質で確実に実現できる。 【0011】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。尚、以下で説明する機能実現
手段は、当該機能を実現できる手段であれば、どのよう
な回路又は装置であっても構わず、また機能の一部又は
全部をソフトウェアで実現することも可能である。更
に、機能実現手段を複数の回路によって実現してもよ
く、複数の機能実現手段を単一の回路で実現してもよ
い。 【0012】本発明に係る移動体通信システムは、制御
局装置が、発信元の移動局装置からの発呼要求受け付け
時に、着信先の移動局装置が管轄するセル内に在る場合
に、発信元及び着信先の移動局装置間で直接通信を試み
る指示を各移動局装置に出力し、発信元の移動局装置
が、制御局装置からの指示に従い、送信電力を段階的に
増加させながら着信先の移動局装置との直接通信を試
み、直接通信が可能であった場合に、制御局装置に直接
通信用のチャネル割り当て要求を行い、制御局装置が直
接通信用のチャネルを割り当て、移動局装置間で、直接
通信が可能であった際の送信電力を利用して決定された
直接通信電力で制御局装置から割り当てられた直接通信
用のチャネルを使って直接通信を行うものなので、近距
離に位置する移動局装置同士での直接通信の可否を移動
局装置間の直接送受信によって確認することによって、
直接通信サービスを、制御局装置の負荷を増大すること
なく、効率よく、高品質で確実に実現できる。 【0013】まず、本発明に係る移動体通信システムの
機器構成と概略動作について図1を使って説明する。図
1は、本発明に係る移動体通信システムの機器構成図で
ある。尚、図10と同様の構成をとる部分については同
一の符号を付して説明する。本発明に係る移動体通信シ
ステムは、従来と同様に、移動局装置1と、管轄するエ
リア(セル)内に在る移動局装置1と無線チャネルによ
ってデータの送受信を行う中継装置である無線基地局装
置(Base Transceiver Station:BTS)2と、複数の
無線基地局装置2と専用有線伝送路で接続された上位装
置でネットワークの接続制御を行う制御局装置3とから
構成されている。 【0014】そして、本発明の移動体通信システムは、
従来の通信方法である移動局装置1が無線基地局装置2
及び制御局装置3を介して互いに通信を行う方法に加
え、通信相手までの距離を考慮し、無線基地局装置2ま
での距離と比較して近い場合には、制御局装置3で決定
された無線チャネルを使って、移動局装置1同士でネッ
トワークを介さずに直接通信を行うものである。 【0015】特に、本発明の特徴部分として、直接通信
が可能か否かの判断方法として、まず第1ステップとし
て、制御局装置3において直接通話の可能性があるかを
判断し、可能性がない場合には従来通りの通信方法で通
信を行い、可能性がある場合に、第2ステップとして、
通信を行おうとしている双方の移動局装置1で直接通信
を試みて可能か否かを判断し、可能な場合に直接通信を
行い、不可能な場合には従来通りの通信方法で通信を行
うようになっている。 【0016】ここで、第1ステップの制御局装置3にお
ける直接通話可能性の判断方法としては、通信を行おう
としている2つの移動局装置1の所属するセル(在圏セ
ルとよぶ)が、双方とも制御局装置3に接続されている
無線基地局装置2の管轄下のセルである場合を直接通話
の可能性があると判断する方法をとる。 【0017】具体的には、例えば図1に示すように、任
意の移動局装置1aから発呼要求が為されると、無線基
地局装置2aを介して発呼要求を受け付けた制御局装置
3が、位置登録情報を検索して、通信相手である移動局
装置1が制御局装置3に接続されている無線基地局装置
2の管轄下である、即ち制御局装置3の管轄下に存在す
るか否かを確認する。 【0018】つまり、制御局装置3では、通信相手(着
呼先)の移動局装置1の所属するセルが、例えば移動局
装置1bのように移動局装置1aの所属するセルAと同
一であるような場合、又は例えば移動局装置1cのよう
に、移動局装置1aの所属するセルAと近隣のセルBで
あるような場合には、何れも1つの制御局装置3の管轄
下であるので、直接通話の可能性があると判断し、第2
ステップに進むために、双方の移動局装置1に対して、
直接通話を試みる指示を送信する。 【0019】また、第2ステップの双方の移動局装置1
による直接通信が可能か否かの判断方法は、無線基地局
装置2との送信で用いる送信電力よりも小さい送信電力
で直接通信用の発呼要求(直接通信発呼要求)を発呼側
の移動局装置1aから通話相手に送信し、応答が有れば
直接通信可能と判断する方法である。 【0020】そして、双方の移動局装置1によるお互い
のやりとりによって直接通話が可能と判断された場合
に、制御局装置3が直接通話用の送信電力とチャネル割
り当てを双方の移動局装置1に通知し、双方の移動局装
置1間で当該チャネルを使って直接通話(図中、白抜き
矢印)を行うようになっている。 【0021】もし、双方の移動局装置1間のやりとりに
よって直接通話が可能でないと確認された場合には、制
御局装置3が無線基地局装置2を介した通常の通話用の
チャネル割り当てを決定して、双方の移動局装置1に送
信し、双方の移動局装置1間で当該チャネルを使ってネ
ットワークを介した通話(図中、黒矢印)を行うように
なっている。 【0022】次に、本発明の移動体通信システムを構成
する各装置について説明する。まず、移動局装置1の内
部構成の概略について、図2を使って説明する。図2
は、本発明の移動局装置1の内部構成を示すブロック図
である。本発明の移動局装置1は、図2に示すように、
無線信号の送受信を行うアンテナ18と、無線信号とベ
ースバンド信号との双方向の変換を行う送受信部(図で
はTRX部)11と、誤り訂正、フレーム化、データ変
復調などのベースバンド信号処理を行うベースバンド処
理部12と、音声信号の処理を行う音声処理部13と、
各種データの表示を行う表示部14と、電話番号入力な
どの各種入力を行う入力部15と、ユーザ登録データな
どを記憶する記憶部16と、外部機器との接続のために
プロトコル変換等を行うインタフェース部17と、各部
の制御をおこなう中央処理部10とから構成されてい
る。 【0023】そして、本発明の移動局装置1は、従来と
同様の通信方法によって無線基地局装置2を介して通信
を行う動作に加えて、本発明の特徴部分として、制御局
装置3の指示により、直接通信を試み、可能な場合に直
接通信によって他の移動局装置1と通信(通話)を行う
ものである。 【0024】尚、本発明の特徴部分である直接通信の制
御は、中央処理部11で実行される通信(通話)までの
接続制御を行う制御プログラムで実現されている。ま
た、直接通信を行う場合の無線チャネルについても従来
の通信方法の場合と同様に、制御局装置3より指示され
た無線チャネルにより通信を行う制御局装置3による集
中制御方式とする。 【0025】具体的に本発明の移動局装置1は、待受チ
ャネルとして、通常の無線基地局装置2との無線通信の
ための待受チャネル(通常通信待受チャネルと呼ぶ)
と、本発明の特徴部分である直接通話が可能かどうか試
すための直接通信発呼要求を受け付けることができる直
接通信発呼要求チャネルと、直接通信用のチャネル割り
当て情報を受信するための待ち受けチャネル(直接通信
待受チャネルと呼ぶ)と、制御局装置3によって割り当
てられる直接通信を行うチャネル(直接通信チャネル)
を有している。 【0026】そして、従来通りの位置登録を行ってい
て、発信(発呼)側の制御としては、従来通りの発呼要
求送信後、発呼要求応答で直接通信が可能であるかを試
みる指示(直接通信トライ指示)があった場合には、直
接通信が可能であるかを判断する処理(直接通信判断処
理)を行う。 【0027】直接通信判断処理とは、無線基地局装置2
との送信で用いる送信電力よりも小さい送信電力で直接
通信可能な範囲に通信相手が存在するかどうかを判定す
る処理である。具体的には、直接通信発呼要求を一定の
時間間隔で、段階的に送信電力を増加させて送信(発
信)し、これを受信した通信相手の移動局装置1からの
直接通信発呼応答を確認する処理である。 【0028】ここで、直接通信発呼要求を送信する時間
間隔と、送信電力の初期設定値及び送信電力増加させる
増加量及び上限値については予め設定されているものと
する。そして、直接通信発呼要求送信毎にシーケンス番
号を設定し、直接通信発呼要求並びに応答には、このシ
ーケンス番号を含めて送信し、シーケンス番号がいくつ
の時に通信相手の移動局装置1からの直接通信発呼応答
があったかを確認する。そして、予め設定された上限値
まで送信電力を増加させて直接通信発呼要求を送信して
も、通信相手の移動局装置1から応答がない場合には、
直接通信可能な範囲に通信相手が存在しないと判断でき
る。 【0029】ここで、送信電力の上限値としては、セル
端にいる移動局装置1からセル中央に配置されていると
仮定した無線基地局装置2に送信した信号が正確に受信
できる最小電力値を用いた固定値とする方法がある。こ
れは、セル半径以上の端末間距離で直接通信を行うより
は、セル中央にある無線基地局装置2と従来通りの通信
を行った方が送信電力が低減できるためである。この上
限値に達する前の送信電力で通信相手の移動局装置1と
直接通信できるのであれば、従来方式よりも送信電力が
低減できることになる。 【0030】また、上限値としては、上記説明したセル
半径距離における通信可能送信電力の他に、実際の無線
基地局装置2への送信電力を目安とする値を併せて用い
る方法も考えられる。例えば、直前に行われた発呼要求
送信時の送信電力の2倍を上限値とする。これにより、
無線基地局装置2が通信相手の移動局装置1よりも近い
場所にある場合には、直接通信発呼要求が通信相手の移
動局装置1で受信されず、直接通信発呼応答が返らない
ことになる。 【0031】そして、通信相手の移動局装置1と直接通
信が可能であると判断されると、直接通信発呼要求、応
答が成功した当該シーケンス番号を含む直接通信チャネ
ル割り当て要求を制御局装置3に送信し、制御局装置3
側から割り当てられた直接通信チャネル情報及び直接通
信の際の送信電力(直接通信電力と呼ぶ)を含む直接通
信チャネル割り当て応答を受信して、直接通話である旨
を表示し、割り当てられた直接通信チャネルで指定され
た直接通信電力によって直接通信(通話)を行うもので
ある。 【0032】また、本発明の移動局装置1は、着信(着
呼)側の制御としては、制御局装置3からの指示に従っ
て、通常通信待受チャネルと直接通信発呼要求チャネル
とを切り替え、直接通信発呼要求チャネルで直接通信発
呼要求を受信すると、直接通信発呼応答を返信し、制御
局装置3から直接通信チャネル割り当て応答を受け取る
と、指定されたチャネルと直接通信電力で発信側の移動
局装置1と直接通信を行うものである。 【0033】また、本発明の移動局装置1は、制御局装
置3から直接通信待受チャネルを通常通信待受チャネル
に戻す指示があったときや、直接通話が終了したときに
は、通常通信待受チャネルに戻して、通常の待ち受け状
態になる。 【0034】本発明の移動局装置1における発呼処理の
流れの具体例について、図3を使って説明する。図3
は、本発明の移動局装置1における発呼処理のフローチ
ャート図である。本発明の移動局装置1では発呼の際
に、まず発呼要求を無線基地局装置2に向けて送信し
(100)、無線基地局装置2から発呼要求応答を受信
し(102)、受信した発呼要求応答が直接通信トライ
指示であるか判断し(104)、直接通信トライ指示で
ない場合(No)には、通信相手が近くないということ
であり、従来通りのネットワークを介した通信制御によ
り通常の通信を行う(106)。 【0035】一方、処理104において、受信した発呼
要求応答が直接通信トライ指示であった場合(Yes)
には、直接通信判断処理として、シーケンス番号を初期
化し(110)、送信電力を初期値に設定し(11
2)、直接通信発呼要求を送信し(114)、直接通信
発呼応答を受信したか判断し(116)、受信しない場
合(No)には、送信電力の上限値に達しているか判断
し(120)、達していない場合(No)には、シーケ
ンス番号をインクリメントし(122)、送信電力を1
段階増加し(124)、処理114に戻って送信電力を
増加した状態で直接通信発呼要求の送信、応答受信を繰
り返す。 【0036】尚、処理120において、送信電力の上限
値に達している場合(Yes)には、直接通信は不可能
ということなので、従来通りのネットワークを介した通
信制御に戻って通常の通信を行う(140)。具体的に
は、無線基地局装置2から待ち受けチャネル変更要求を
受信して、通常待ち受けチャネルに移行し、通常待ち受
けチャネルで無線基地局装置2からのチャネル割り当て
情報通知を受信して、割り当てられたチャネルで通常の
ネットワークを介した通信を行う。 【0037】一方、処理116において、直接通信発呼
応答を受信した場合(Yes)には、直接通信が可能と
いうことなので、直接通信待ち受けチャネルに移行し
(130)、直接通信チャネル割当要求を無線基地局装
置2に送信し(132)、直接通信チャネル割当応答を
受信し(134)、直接通信中である旨の表示を行って
から、直接通信チャネル割当応答に含まれている直接通
信チャネルの情報に従って、直接通信チャネルに切り替
え、直接通信チャネル割当応答に含まれている直接通信
電力で直接通信を行う(136)ようになっている。
尚、直接通信中を行う際には、直接通信中である旨を表
示部に表示する。 【0038】次に、無線基地局装置2の内部構成につい
て、図4を使って説明する。図4は、本発明の無線基地
局装置2の内部構成を示すブロック図である。本発明の
無線基地局装置2は、図4に示すように、無線信号の送
受信を行うアンテナ27と、送信対象の無線信号や受信
した無線信号を増幅する増幅部(図ではAMP部)26
と、無線信号とベースバンド信号との双方向の変換を行
う送受信部(図ではTRX部)25と、誤り訂正、フレ
ーム化、データ変復調などのベースバンド信号処理を行
うベースバンド処理部24と、制御局装置3との有線接
続を行う有線伝送路21と、ベースバンド処理部24と
有線伝送路21との間で無線−ATMデータ変換等を行
うATMスイッチ(図ではATM−SW)28と、呼処
理の制御を行う呼処理制御部22と、保守監視制御を行
う保守監視制御部23とが備えられている。 【0039】本発明の無線基地局装置2は、従来の無線
基地局装置2と全く同一であり、上位装置である制御局
装置3と専用有線回線によって接続され、また管轄する
エリア(セル)内にある移動局装置1との無線通信を行
い、移動局装置1と制御局装置3との中継局として動作
するものである。 【0040】次に、制御局装置3の内部構成について、
図5を使って説明する。図5は、本発明の制御局装置3
の内部構成を示すブロック図である。本発明の制御局装
置3は、主制御部31と、信号終端カード部32と、ダ
イバーシチハンドオーバ処理と無線回線のMAC層多重
分離処理を行うダイバーシチハンドオーバトランクカー
/マック多重分離カード(図では、DHT/M‐MU
X)部33と、無線フレームとの同期をとるカードであ
るクロック同期部34と、各カードと有線回線とのイン
タフェースをとる伝送路インタフェース部35と、無線
基地局2との有線(ATM)回線インタフェースである
有線伝送路36と、無線基地局2からのATMセルを各
カードに分岐させるためのヘッダ変換等を行うATM−
SW部37とから構成されている。 【0041】そして、本発明の制御局装置3は、無線基
地局装置2と専用有線伝送路で接続され、複数接続され
た無線基地局装置2からの信号を選択合成し、複数の無
線基地局装置2への分配処理制御、発着信接続制御、終
話制御などを行う従来の動作に加え、本発明の制御局装
置3の特徴部分として、発着信の接続制御において、管
轄下のセルに位置する移動局装置1同士の接続の場合に
は、直接通信を推進する直接通信推進処理を行うもので
ある。尚、本発明の特徴部分である発着信の接続制御
は、主制御部31で実行される発着信の接続制御を行う
制御プログラムで実現されている。 【0042】直接通信推進処理とは具体的に、任意の移
動局装置1からの発信(発呼)要求に応じて、通信相手
が発信側と同一の制御局装置3に接続された無線基地局
装置2の管轄セルに在る場合(即ち、同一の位置登録エ
リア、一斉呼出エリアに在る場合)に直接通話の可能性
があると判断し、双方のやりとりで直接通信が可能か試
させ、可能な場合には、直接通信を行わせる処理であ
る。 【0043】ここで、本発明の制御局装置3における接
続制御処理の流れの具体例について、図6を使って説明
する。図6は、本発明の制御局装置3における接続制御
処理のフローチャート図である。本発明の制御局装置3
の接続制御処理は、まず、無線基地局装置2を介して、
発信元の移動局装置1aからの発呼要求を受信し(20
0)、位置登録情報で通信相手(着信側)の移動局装置
1bの位置を確認し(202)、着信側の移動局装置1
bが管轄下にあるか判断し(204)、管轄下でない場
合(No)には、双方の移動局装置1a,1bが近くな
く直接通話の可能性がないということであり、従来通り
のネットワークを介した接続制御により通常の通信接続
処理を行う(210)。 【0044】一方、処理204において、着信側の移動
局装置1bが管轄下にある場合(Yes)には、着信側
の移動局装置1bに対して待ち受けチャネルを直接通信
待ち受けチャネルに切り替えさせる待ち受けチャネル変
更要求を送信し(220)、待ち受けチャネル変更応答
を受信し(222)、発信元の移動局装置1aに直接通
信トライ指示の発呼要求応答を送信し(224)、タイ
マをスタートする(226)。 【0045】そして、発信元の移動局装置1aからの直
接通信チャネル割当要求を受信したか判断し(22
8)、受信した場合(Yes)には、直接通信が可能と
いうことなので、直接通信チャネル割当要求に含まれる
シーケンス番号から送信電力を対応付け、直接通信チャ
ネルの割り当てを決定し(230)、決定した送信電力
と直接通信チャネルの情報を含む直接通信チャネル割当
応答を移動局装置1a,移動局装置1bの双方に送信し
て直接通信を行わせ(232)、接続制御処理を終了す
る。 【0046】尚、制御局装置3には、シーケンス番号か
ら送信電力を判定できるテーブルを予め具備しており、
直接通信チャネル割り当て要求に含まれるシーケンス番
号を元にして直接通信電力と割り当てチャネルを決定す
るようになっている。 【0047】一方、処理228において、直接通信チャ
ネル割当要求を受信しない場合(No)には、タイマが
予め設定された時間に達してタイムアウトになったか判
断し(240)、タイムアウトになっていない場合(N
o)には、処理228に戻って直接通信チャネル割当要
求の受信を待つ。尚、タイムアウトとなる時間は、予め
決められている直接通信発呼要求の送信間隔と、送信電
力を段階的に増加させて、上限値に達するまでの送信回
数から決定されるタイマー値である。 【0048】処理240において、タイムアウトになっ
てしまった場合(Yes)には、直接通信は不可能とい
うことなので、移動局装置1a,移動局装置1bの双方
に対して待ち受けチャネルを通常待ち受けチャネルに戻
させる待ち受けチャネル変更要求を送信し(242)、
従来通りのネットワークを介した通常の通信を行うよう
通常の接続制御を行う(244)ようになっている。 【0049】次に、本発明の移動体通信システムにおけ
る通信開始時の動作例について、図7,図8を用いて説
明する。図7は、本発明の移動体通信システムにおける
直接通信可能時の接続制御シーケンスを示すシーケンス
図であり、図8は、本発明の移動体通信システムにおけ
る直接通信不可能時の接続制御シーケンスを示すシーケ
ンス図である。尚、移動局装置1と制御局装置3との通
信は、基本的に無線基地局装置2を介して行われるが、
説明の中では、省略する。 【0050】本発明の移動体通信システムにおいて、ユ
ーザが保有する移動局装置(図では、携帯電話機)1の
電源がONされてから待ち受け状態の間は、図7に示す
ように、無線基地局装置2から送信される報知情報を移
動局装置1a,1bが報知情報チャネルで受信し、無線
基地局装置2に対して在圏通知を送信している状態であ
り、在圏通知は無線基地局装置2から制御局装置3に送
信されて、制御局装置3において、移動局装置1a,1
bの位置が在圏セルの無線基地局装置2の識別子で位置
登録情報として管理されている。 【0051】そして、発信元の移動局装置1aからの発
呼要求が、無線基地局装置2を介して専用有線回線で制
御局装置3に送信され、制御局装置3において、着信先
の移動局装置1bの位置登録情報が検索され、移動局装
置1bが管轄するセル内に在る場合には、直接通信でき
る可能性があるとして直接通信を推進するために、着信
先の移動局装置1bに待ち受けチャネル変更要求が送信
され、移動局装置1bにおいて、待ち受けチャネルが直
接通信発呼要求を受け付けることができる直接通信発呼
要求チャネルに変更され、待ち受けチャネル変更応答が
制御局装置3に返信され、更に発信元の移動局装置1a
には、直接通信を試みるトライ指示の発呼要求応答が送
信され、制御局装置3では、タイマーがスタートされ
る。 【0052】直接通信を試みるトライ指示の発呼要求応
答が移動局装置1aで受信されると、移動局装置1aで
直接通信判断処理として、シーケンス番号をインクリメ
ントすると共に送信電力を段階的に増加させながら、直
接通信発呼要求が送信される。この時、着信先の移動局
装置1bによって直接通信発呼要求が受信されると、直
接通信発呼応答が返送されて、移動局装置1aが直接通
信発呼応答を受信した時点で、直接通信発呼要求の送信
は停止されて、双方の移動局装置1a,1b制御局装置
3からの応答が受信できるように直接通信待ち受けチャ
ネルに移行し、シーケンス番号を含む直接通信チャネル
割当要求が制御局装置3に送信される。 【0053】直接通信チャネル割当要求を受信した制御
局装置3では、直接通信チャネル割当要求に含まれるシ
ーケンス番号から送信電力が対応付けられ、直接通信チ
ャネルの割り当てが決定されて、送信電力と直接通信チ
ャネルの割り当て情報を含む直接通信チャネル割当応答
が移動局装置1a,移動局装置1bの双方に送信され、
移動局装置1a,移動局装置1bの双方において、直接
通信中である旨が表示され、割り当てられた直接通信チ
ャネルに切り替えて、ユーザ情報(音声/パケットデー
タ)が直接通信されるようになっている。 【0054】一方、直接通信を推進し、トライしたが不
可能であった場合の接続制御シーケンスは、図8に示す
ように、待ち受け状態から発信元の移動局装置1aによ
って発呼要求が送信され、制御局装置3で双方の移動局
装置1が管轄するセル内に在ることが確認されて発信元
の移動局装置1aに直接通信を試みるトライ指示の発呼
要求応答が送信されてタイマーがスタートされ、移動局
装置1aから移動局装置1bに直接通信発呼要求の送信
が行われるところまでは同一である。 【0055】ここで、段階的に送信電力が増加されなが
ら発信元の移動局装置1aから直接通信発呼要求が送信
されても、移動局装置1bが遠い場合には受信されず、
直接通信発呼応答が返信されないので、移動局装置1a
では、送信電力の上限値に達してしまい、直接通信不可
能と判断して、一旦直接通信待ち受けチャネルに移行す
る。 【0056】このころ制御局装置3では、タイマーがス
タートされてから、規定の時間内に、直接通信チャネル
割り当て要求が受信できずにタイムアウトとなり、直接
通信不可能と判断されて、待ち受けチャネル変更要求が
移動局装置1a,1bの双方に送信され、それぞれの移
動局装置1で待ち受けチャネルが通常待ち受けチャネル
に移行され、制御局装置3では、通常の通信用にチャネ
ルが割り当てられて通知され、従来通りの接続制御で無
線基地局装置2及び制御局装置3を介して、ユーザ情報
(音声/パケットデータ)が通信されるようになってい
る。 【0057】上記説明では、直接通信を行う送信電力
(直接通信電力)について、移動局装置1同士で行う直
接通信発呼要求・応答のやりとりが可能となった際の送
信電力に基づいて直接通信電力を決定することとした
が、移動局装置1において、直接通信の際に、相手から
送信された信号の受信電界強度等を監視し、受信電界強
度等が強くなった場合には、相手側に送信電力減少要求
を送信し、これを受信した移動局装置1が、送信電力を
1段階減少させるようにしても良い。また、逆に受信電
界強度等が弱くなった場合には、相手側に送信電力増加
要求を送信し、これを受信した移動局装置1が、送信電
力を1段階増加させるようにしても良い。 【0058】また、受信電界強度に応じた送信電力制御
の別の方法としては、移動局装置1において、直接通信
のタイムスロットの合間を利用して、無線基地局装置2
との間で、報知情報の受信及びそれに対する在圏情報の
送信を行うようにして、移動局装置1と無線基地局装置
2との間で、電力制御のための制御情報の送受信が可能
な状態を維持する。 【0059】そして、送信元の移動局装置1aで直接通
話中に受信電界強度を監視し、受信電界強度の変化をシ
ーケンス番号に対応付けて管理しておき、定期的或いは
受信電界強度が変化した時に、送信元の移動局装置1a
から無線基地局装置2を介して制御局装置3に更新され
たシーケンス番号を含む直接通信チャネル割り当て要求
を送信し、制御局装置3で更新されたシーケンス番号に
対応する直接通信電力を決定し、当該直接通信電力が設
定された直接通信チャネル割り当て応答を双方の移動局
装置1a,1bに送信し、双方の移動局装置1a,1b
で直接通信電力を変更するようにしても良い。 【0060】上記制御を行う場合には、直接通信チャネ
ル割り当て要求の送信も直接通信のタイムスロットの合
間を利用して行うことになる。また、全ての移動局装置
1がタイムスロットの合間に無線基地局装置2からの報
知情報を受信できるように、無線基地局装置2は、直接
通信中の移動局装置1に向けて報知情報を複数のタイム
スロットにおいて送信できるようにしなければならな
い。 【0061】次に、本発明の移動体通信システムにおい
て、直接通信を行った場合の、通信終了時の終呼制御シ
ーケンスについて図9を使って説明する。図9は、本発
明の移動体通信システムにおける直接通信終了時の終呼
制御シーケンスを示すシーケンス図である。移動局装置
1a,1bでは、お互いの通信相手である移動局装置1
に直接通信終呼要求が送信され、直接通信終呼要求応答
が返信されて、移動局装置1同士での終呼となり、その
後、移動局装置1a,1bの双方から無線基地局装置2
に直接通信完了通知が送信され、制御局装置3へ伝送さ
れる。 【0062】制御局装置3では、直接通信完了通知を受
信すると、直接通信完了応答が無線基地局装置2を介し
て各移動局装置1a,1bに送信されて、終話が確立
し、各移動局装置1a,1bでは待ち受けチャネルが通
常待ち受けチャネルに戻されて、待ち受け状態に遷移す
る。 【0063】この時、移動局装置1から制御局装置3に
送信される直接通信完了通知に、直接通信時間と送受信
データ量を含めることによって、制御局装置3では、こ
れらの情報を元に課金計算を行うこともできる。 【0064】本発明の移動体通信システムによれば、通
信相手が同一の制御局装置3の管轄するセル内に在る場
合に、通信相手までの距離を考慮し、無線基地局装置2
までの距離と比較して近い場合には、制御局装置3で決
定された無線チャネルを使って、移動局装置1同士で無
線基地局装置2及び制御局装置3のネットワークを介さ
ずに直接通信を行うので、今後、需要増加が想定される
近距離通信や非音声データ通信に対し、従来のネットワ
ークを介した通信方法に加えて、移動局装置1間の直接
通信を加えることよって、システムとして限られた周波
数資源を有効利用し、周波数利用効率を向上させること
ができる効果がある。 【0065】また、通信事業者にとっては、新たな装置
の追加を必要とせず直接通話を実現するので、直接通話
が行われる機会が増えると、無線基地局装置2や制御局
装置3の負荷軽減と無線チャネルを効率的に割り当てる
ことが可能になるため、従来方式の通信方法よりも安価
な料金でサービスを提供することも可能になる効果があ
る。 【0066】また、本発明の移動体通信システムでは、
直接通信が実際に可能であるか否かを、移動局装置1同
士のデータのやりとりによって確認するので、特開20
01−238264号のように、制御局装置3で移動局
装置1間の距離や電界強度の推定結果に基づいて可能か
否かを判断するのに比べて、障害物の有無や天候など日
々変化する伝送路状況(通信状況)も含めて可能か否か
が判断できるので、確実性を増し、移動体通信システム
としての信頼性も向上できる効果がある。 【0067】また、直接通信が実際に可能であるか否か
を、移動局装置1同士のデータのやりとりによって確認
するので、直接通信の可能性がある移動局装置1の組が
増大しても、特開2001−238264号のように、
制御局装置3の負荷が増大することはなく、装置の構成
を拡大する必要もなく、また、移動体通信システムとし
ての安定性も保持できる効果がある。 【0068】また、本発明の移動体通信システムによれ
ば、直接通信が実際に可能であるか否かを、移動局装置
1同士のデータのやりとりによって確認する際に、送信
電力を段階的に増加させてゆき、送受信が可能と判断で
きる最低限の送信電力で以降の直接通信を行うので、事
実上無線基地局装置2との無線通信を行う従来方式より
も送信電力を低減することができ、移動局装置1におけ
る消費電力を低減できる効果がある。 【0069】また、直接通話の過程で受信電界強度を監
視し、受信電界強度の強弱の変化に応じて送信電力を段
階的に上げ下げするように制御すれば、更に送信電力を
効率的に変化させ、全体として低減することができ、移
動局装置1における消費電力を低減できる効果がある。 【0070】また、直接通信が行われる割合にもよる
が、直接通信を行うことで携帯電話の送信電力が低減さ
れ、それにより干渉波も低減できるため、周波数利用効
率が向上し、セル当たりのユーザ容量拡大が見込めるの
で、移動体通信システムとしてのサービス向上を図るこ
とができる効果がある。 【0071】また、例えば、無線基地局装置2に近い位
置に移動局装置1a、移動局装置1bが在り、無線基地
局装置2から遠い位置に移動局装置1cが在る場合にお
いて、移動局装置1a、移動局装置1c間で直接通信を
行う場合、移動局装置1aが移動局装置1cに対して下
り帯域を用いて送信すると、移動局装置1bにおける無
線基地局装置2からの受信が妨害されることを防ぐこと
ができる。 【0072】また、本発明の移動体通信システムによれ
ば、直接通信が可能か否かの判断に関する制御は移動局
装置1同士で行うものの、直接通信チャネル及び電力の
決定、通知及び終話確認を制御局装置3で集中制御する
ため、従来方式と協和のとれた電力制御が可能になる
他、直接通信時間などを制御局装置3で管理することが
でき、直接通信に関しても課金が可能になり、直接通信
サービスの事業化を可能にできる効果がある。 【0073】また、移動局装置1を使用するユーザ側か
らすれば、日頃使い憤れている移動局装置1(携帯電話
機)の操作手順の変更はなく、通話相手の位置に応じて
自動的に直接通信が行われ、従来の通話方法と何ら変わ
りなく使用できるので、利用しやすいサービスとして受
け入れやすいといった効果がある。 【0074】また、本発明の移動体通信システムによれ
ば、移動局装置1同士の直接通信が可能か否かの判断に
関する制御において、着信側の移動局装置1が直接通信
の機能を具備していない移動局装置であった場合には、
発信側からの直接通信発呼要求に対して応答が返らない
が、発信側の移動局装置1において送信電力が上限値に
達し、制御局装置3では、タイムアウトとなって、直接
通信不可能と判断されて、従来通りの通常の通信接続制
御に切り替わるので、特別の装置や処理を行わなくて
も、従来型の移動局装置と、本発明の直接通信機能に対
応した移動局装置1とが混在利用できる環境を実現でき
るので、移動体通信システムとしての一時的なサービス
混乱を引き起こすことなく、新サービスを導入できる効
果がある。 【0075】 【発明の効果】本発明によれば、制御局装置が、発信元
の移動局装置からの発呼要求受け付け時に、着信先の移
動局装置が管轄するセル内に在る場合に、発信元及び着
信先の移動局装置間で直接通信を試みる指示を各移動局
装置に出力し、発信元の移動局装置が、制御局装置から
の指示に従い、送信電力を段階的に増加させながら着信
先の移動局装置との直接通信を試み、直接通信が可能で
あった場合に、制御局装置に直接通信用のチャネル割り
当て要求を行い、制御局装置が直接通信用のチャネルを
割り当て、移動局装置間で、直接通信が可能であった際
の送信電力を利用して決定された直接通信電力で制御局
装置から割り当てられた直接通信用のチャネルを使って
直接通信を行う移動体通信システムとしているので、近
距離に位置する移動局装置同士での直接通信サービス
を、制御局装置の負荷を増大することなく、効率よく、
高品質で確実に実現し、移動体通信システム全体とし
て、周波数利用効率を向上し、サービス向上を図ること
ができる効果がある。
動体通信システムに係り、特に制御局装置の負荷を増大
することなく、移動局装置同士での直接通信サービスを
実現できる移動体通信システムに関する。 【0002】 【従来の技術】従来のセルラ方式に代表される移動体通
信システム(以下、セルラシステム)の通信方式につい
て図10を使って説明する。図10は、従来のセルラシ
ステムの通信方式の概略を説明する説明図である。従来
のセルラシステムでは、一つの無線基地局装置2が管轄
するエリアをセルと呼ぶ単位で区分けし、複数のセルで
広域のエリアに対し移動体通信システムを提供するセル
ラシステムが主流となっている。 【0003】通信方法は、携帯電話、PHS、携帯情報
端末(Personal Digital Assistants:PDA)などの移
動局装置1′の位置や通信距離に関わらず、無線基地局
装置2、無線基地局装置2の上位装置である制御局装置
3′を介し、通信相手先の移動局装置1が所属する無線
基地局装置2から通信相手先の移動局装置1′へ伝送す
る方法が取られている。発信側、着信側で使用されるチ
ャネルについては、チャネル割り当てアルゴリズムに基
づき、動的に最適なチャネルが割り当てられているが、
通信方法としては前述したように、例え通信相手がごく
近隣にいたとしても、必ず無線基地局装置2、制御局装
置3′を介する方法で統一されていた。 【0004】しかしながら、今後更なる携帯電話や非音
声通信データ需要の増加に伴い、セルラシステムにおけ
る同一セル内通信、または近隣セル間での近距離通信が
増加することを考慮すると、従来のセルラシステムの技
術では、周波数利用効率の観点から大変効率が悪く、新
たな通信方法の必要性が生じている。 【0005】近距離通信の需要に関しては、加入者(固
定)電話の例からも明らかなように通信頻度が通信距離
に逆比例する関係であり、回線数の増加、即ち移動局装
置1′の増加に伴い、近距離通話の需要が増加すること
も十分考えられる。また一方で、非音声通信データ需要
においても、携帯電話機などの移動局装置を利用し、近
隣の携帯電話機同士でネットワーク対戦型のゲーム等が
行われることも考えられる。 【0006】これらを考慮し、通信を行う移動局装置
1′同士の距離が近い場合に、ネットワークを介さずに
移動局装置1′間で直接通信(通話)を行う技術の必要
性が高まり、例えば、平成13年8月31日公開の特開
2001−238264号「移動体通信システム及びそ
れに用いる直接通話方法」(出願人:日本電気エンジニ
アリング株式会社、発明者:山角 真二)に提案されて
いる。この従来技術は、無線基地局管理局が直接通話を
希望する移動無線局と通信相手の移動無線局との位置を
検索して距離を推定し、電界強度を推定して、直接通話
可能と判断すると、双方の移動無線局に通信チャネルの
指定や無線周波数、接続コード等を通知して、直接通信
モードによる通信を行わせる移動体通信システム及びそ
れに用いる直接通話方法であり、これにより、ネットワ
ーク負荷の軽減と利用者の課金負担の軽減を図ることが
できるものである。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開2
001−238264号の移動体通信システムでは、無
線基地局管理局が端末間の距離推定や電界強度推定を行
って直接通話可能か否かを判断するので、距離推定や電
界強度推定のための構成が増加し、また直接通話を希望
する移動無線局の数が多いと無線基地局管理局の負荷が
増大するという問題点があった。 【0008】また、特開2001−238264号の移
動体通信システムでは、距離推定や電界強度推定の結果
から直接通信の可否を判断するので、伝送路状態などに
よって、推定結果と異なる事態が発生し、通話できな
い、或いは、通信品質が悪いなどしてサービス低下が危
惧されるという問題点があった。 【0009】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、近距離に位置する移動局装置同士での直接通信サー
ビスを、制御局装置の負荷を増大することなく、効率よ
く、高品質で確実に実現し、移動体通信システム全体と
して、周波数利用効率を向上し、サービス向上を図るこ
とができる移動体通信システムを提供することを目的と
する。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための本発明は、移動体通信システムにおいて、
移動局装置と、管轄するセル内に在る移動局装置との無
線通信を行う無線基地局装置と、複数の無線基地局装置
と接続し、移動局装置の接続制御を行う制御局装置とを
有する移動体通信システムであって、制御局装置が、発
信元の移動局装置からの発呼要求受け付け時に、着信先
の移動局装置が管轄するセル内に在る場合に、発信元及
び着信先の移動局装置間で直接通信を試みる指示を各移
動局装置に出力し、発信元の移動局装置から直接通信用
のチャネル割り当て要求があると、直接通信用のチャネ
ルを割り当てる制御局装置であり、発信元の移動局装置
が、制御局装置からの指示に従い、送信電力を段階的に
増加させながら着信先の移動局装置との直接通信を試
み、直接通信が可能であった場合に、制御局装置に直接
通信用のチャネル割り当て要求を行い、直接通信が可能
であった際の送信電力を利用して決定された直接通信電
力で制御局装置で割り当てられた直接通信用のチャネル
を使って直接通信を行う移動局装置であるものなので、
近距離に位置する移動局装置同士での直接通信の可否を
移動局装置間の直接送受信によって確認することによっ
て、直接通信サービスを、制御局装置の負荷を増大する
ことなく、効率よく、高品質で確実に実現できる。 【0011】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。尚、以下で説明する機能実現
手段は、当該機能を実現できる手段であれば、どのよう
な回路又は装置であっても構わず、また機能の一部又は
全部をソフトウェアで実現することも可能である。更
に、機能実現手段を複数の回路によって実現してもよ
く、複数の機能実現手段を単一の回路で実現してもよ
い。 【0012】本発明に係る移動体通信システムは、制御
局装置が、発信元の移動局装置からの発呼要求受け付け
時に、着信先の移動局装置が管轄するセル内に在る場合
に、発信元及び着信先の移動局装置間で直接通信を試み
る指示を各移動局装置に出力し、発信元の移動局装置
が、制御局装置からの指示に従い、送信電力を段階的に
増加させながら着信先の移動局装置との直接通信を試
み、直接通信が可能であった場合に、制御局装置に直接
通信用のチャネル割り当て要求を行い、制御局装置が直
接通信用のチャネルを割り当て、移動局装置間で、直接
通信が可能であった際の送信電力を利用して決定された
直接通信電力で制御局装置から割り当てられた直接通信
用のチャネルを使って直接通信を行うものなので、近距
離に位置する移動局装置同士での直接通信の可否を移動
局装置間の直接送受信によって確認することによって、
直接通信サービスを、制御局装置の負荷を増大すること
なく、効率よく、高品質で確実に実現できる。 【0013】まず、本発明に係る移動体通信システムの
機器構成と概略動作について図1を使って説明する。図
1は、本発明に係る移動体通信システムの機器構成図で
ある。尚、図10と同様の構成をとる部分については同
一の符号を付して説明する。本発明に係る移動体通信シ
ステムは、従来と同様に、移動局装置1と、管轄するエ
リア(セル)内に在る移動局装置1と無線チャネルによ
ってデータの送受信を行う中継装置である無線基地局装
置(Base Transceiver Station:BTS)2と、複数の
無線基地局装置2と専用有線伝送路で接続された上位装
置でネットワークの接続制御を行う制御局装置3とから
構成されている。 【0014】そして、本発明の移動体通信システムは、
従来の通信方法である移動局装置1が無線基地局装置2
及び制御局装置3を介して互いに通信を行う方法に加
え、通信相手までの距離を考慮し、無線基地局装置2ま
での距離と比較して近い場合には、制御局装置3で決定
された無線チャネルを使って、移動局装置1同士でネッ
トワークを介さずに直接通信を行うものである。 【0015】特に、本発明の特徴部分として、直接通信
が可能か否かの判断方法として、まず第1ステップとし
て、制御局装置3において直接通話の可能性があるかを
判断し、可能性がない場合には従来通りの通信方法で通
信を行い、可能性がある場合に、第2ステップとして、
通信を行おうとしている双方の移動局装置1で直接通信
を試みて可能か否かを判断し、可能な場合に直接通信を
行い、不可能な場合には従来通りの通信方法で通信を行
うようになっている。 【0016】ここで、第1ステップの制御局装置3にお
ける直接通話可能性の判断方法としては、通信を行おう
としている2つの移動局装置1の所属するセル(在圏セ
ルとよぶ)が、双方とも制御局装置3に接続されている
無線基地局装置2の管轄下のセルである場合を直接通話
の可能性があると判断する方法をとる。 【0017】具体的には、例えば図1に示すように、任
意の移動局装置1aから発呼要求が為されると、無線基
地局装置2aを介して発呼要求を受け付けた制御局装置
3が、位置登録情報を検索して、通信相手である移動局
装置1が制御局装置3に接続されている無線基地局装置
2の管轄下である、即ち制御局装置3の管轄下に存在す
るか否かを確認する。 【0018】つまり、制御局装置3では、通信相手(着
呼先)の移動局装置1の所属するセルが、例えば移動局
装置1bのように移動局装置1aの所属するセルAと同
一であるような場合、又は例えば移動局装置1cのよう
に、移動局装置1aの所属するセルAと近隣のセルBで
あるような場合には、何れも1つの制御局装置3の管轄
下であるので、直接通話の可能性があると判断し、第2
ステップに進むために、双方の移動局装置1に対して、
直接通話を試みる指示を送信する。 【0019】また、第2ステップの双方の移動局装置1
による直接通信が可能か否かの判断方法は、無線基地局
装置2との送信で用いる送信電力よりも小さい送信電力
で直接通信用の発呼要求(直接通信発呼要求)を発呼側
の移動局装置1aから通話相手に送信し、応答が有れば
直接通信可能と判断する方法である。 【0020】そして、双方の移動局装置1によるお互い
のやりとりによって直接通話が可能と判断された場合
に、制御局装置3が直接通話用の送信電力とチャネル割
り当てを双方の移動局装置1に通知し、双方の移動局装
置1間で当該チャネルを使って直接通話(図中、白抜き
矢印)を行うようになっている。 【0021】もし、双方の移動局装置1間のやりとりに
よって直接通話が可能でないと確認された場合には、制
御局装置3が無線基地局装置2を介した通常の通話用の
チャネル割り当てを決定して、双方の移動局装置1に送
信し、双方の移動局装置1間で当該チャネルを使ってネ
ットワークを介した通話(図中、黒矢印)を行うように
なっている。 【0022】次に、本発明の移動体通信システムを構成
する各装置について説明する。まず、移動局装置1の内
部構成の概略について、図2を使って説明する。図2
は、本発明の移動局装置1の内部構成を示すブロック図
である。本発明の移動局装置1は、図2に示すように、
無線信号の送受信を行うアンテナ18と、無線信号とベ
ースバンド信号との双方向の変換を行う送受信部(図で
はTRX部)11と、誤り訂正、フレーム化、データ変
復調などのベースバンド信号処理を行うベースバンド処
理部12と、音声信号の処理を行う音声処理部13と、
各種データの表示を行う表示部14と、電話番号入力な
どの各種入力を行う入力部15と、ユーザ登録データな
どを記憶する記憶部16と、外部機器との接続のために
プロトコル変換等を行うインタフェース部17と、各部
の制御をおこなう中央処理部10とから構成されてい
る。 【0023】そして、本発明の移動局装置1は、従来と
同様の通信方法によって無線基地局装置2を介して通信
を行う動作に加えて、本発明の特徴部分として、制御局
装置3の指示により、直接通信を試み、可能な場合に直
接通信によって他の移動局装置1と通信(通話)を行う
ものである。 【0024】尚、本発明の特徴部分である直接通信の制
御は、中央処理部11で実行される通信(通話)までの
接続制御を行う制御プログラムで実現されている。ま
た、直接通信を行う場合の無線チャネルについても従来
の通信方法の場合と同様に、制御局装置3より指示され
た無線チャネルにより通信を行う制御局装置3による集
中制御方式とする。 【0025】具体的に本発明の移動局装置1は、待受チ
ャネルとして、通常の無線基地局装置2との無線通信の
ための待受チャネル(通常通信待受チャネルと呼ぶ)
と、本発明の特徴部分である直接通話が可能かどうか試
すための直接通信発呼要求を受け付けることができる直
接通信発呼要求チャネルと、直接通信用のチャネル割り
当て情報を受信するための待ち受けチャネル(直接通信
待受チャネルと呼ぶ)と、制御局装置3によって割り当
てられる直接通信を行うチャネル(直接通信チャネル)
を有している。 【0026】そして、従来通りの位置登録を行ってい
て、発信(発呼)側の制御としては、従来通りの発呼要
求送信後、発呼要求応答で直接通信が可能であるかを試
みる指示(直接通信トライ指示)があった場合には、直
接通信が可能であるかを判断する処理(直接通信判断処
理)を行う。 【0027】直接通信判断処理とは、無線基地局装置2
との送信で用いる送信電力よりも小さい送信電力で直接
通信可能な範囲に通信相手が存在するかどうかを判定す
る処理である。具体的には、直接通信発呼要求を一定の
時間間隔で、段階的に送信電力を増加させて送信(発
信)し、これを受信した通信相手の移動局装置1からの
直接通信発呼応答を確認する処理である。 【0028】ここで、直接通信発呼要求を送信する時間
間隔と、送信電力の初期設定値及び送信電力増加させる
増加量及び上限値については予め設定されているものと
する。そして、直接通信発呼要求送信毎にシーケンス番
号を設定し、直接通信発呼要求並びに応答には、このシ
ーケンス番号を含めて送信し、シーケンス番号がいくつ
の時に通信相手の移動局装置1からの直接通信発呼応答
があったかを確認する。そして、予め設定された上限値
まで送信電力を増加させて直接通信発呼要求を送信して
も、通信相手の移動局装置1から応答がない場合には、
直接通信可能な範囲に通信相手が存在しないと判断でき
る。 【0029】ここで、送信電力の上限値としては、セル
端にいる移動局装置1からセル中央に配置されていると
仮定した無線基地局装置2に送信した信号が正確に受信
できる最小電力値を用いた固定値とする方法がある。こ
れは、セル半径以上の端末間距離で直接通信を行うより
は、セル中央にある無線基地局装置2と従来通りの通信
を行った方が送信電力が低減できるためである。この上
限値に達する前の送信電力で通信相手の移動局装置1と
直接通信できるのであれば、従来方式よりも送信電力が
低減できることになる。 【0030】また、上限値としては、上記説明したセル
半径距離における通信可能送信電力の他に、実際の無線
基地局装置2への送信電力を目安とする値を併せて用い
る方法も考えられる。例えば、直前に行われた発呼要求
送信時の送信電力の2倍を上限値とする。これにより、
無線基地局装置2が通信相手の移動局装置1よりも近い
場所にある場合には、直接通信発呼要求が通信相手の移
動局装置1で受信されず、直接通信発呼応答が返らない
ことになる。 【0031】そして、通信相手の移動局装置1と直接通
信が可能であると判断されると、直接通信発呼要求、応
答が成功した当該シーケンス番号を含む直接通信チャネ
ル割り当て要求を制御局装置3に送信し、制御局装置3
側から割り当てられた直接通信チャネル情報及び直接通
信の際の送信電力(直接通信電力と呼ぶ)を含む直接通
信チャネル割り当て応答を受信して、直接通話である旨
を表示し、割り当てられた直接通信チャネルで指定され
た直接通信電力によって直接通信(通話)を行うもので
ある。 【0032】また、本発明の移動局装置1は、着信(着
呼)側の制御としては、制御局装置3からの指示に従っ
て、通常通信待受チャネルと直接通信発呼要求チャネル
とを切り替え、直接通信発呼要求チャネルで直接通信発
呼要求を受信すると、直接通信発呼応答を返信し、制御
局装置3から直接通信チャネル割り当て応答を受け取る
と、指定されたチャネルと直接通信電力で発信側の移動
局装置1と直接通信を行うものである。 【0033】また、本発明の移動局装置1は、制御局装
置3から直接通信待受チャネルを通常通信待受チャネル
に戻す指示があったときや、直接通話が終了したときに
は、通常通信待受チャネルに戻して、通常の待ち受け状
態になる。 【0034】本発明の移動局装置1における発呼処理の
流れの具体例について、図3を使って説明する。図3
は、本発明の移動局装置1における発呼処理のフローチ
ャート図である。本発明の移動局装置1では発呼の際
に、まず発呼要求を無線基地局装置2に向けて送信し
(100)、無線基地局装置2から発呼要求応答を受信
し(102)、受信した発呼要求応答が直接通信トライ
指示であるか判断し(104)、直接通信トライ指示で
ない場合(No)には、通信相手が近くないということ
であり、従来通りのネットワークを介した通信制御によ
り通常の通信を行う(106)。 【0035】一方、処理104において、受信した発呼
要求応答が直接通信トライ指示であった場合(Yes)
には、直接通信判断処理として、シーケンス番号を初期
化し(110)、送信電力を初期値に設定し(11
2)、直接通信発呼要求を送信し(114)、直接通信
発呼応答を受信したか判断し(116)、受信しない場
合(No)には、送信電力の上限値に達しているか判断
し(120)、達していない場合(No)には、シーケ
ンス番号をインクリメントし(122)、送信電力を1
段階増加し(124)、処理114に戻って送信電力を
増加した状態で直接通信発呼要求の送信、応答受信を繰
り返す。 【0036】尚、処理120において、送信電力の上限
値に達している場合(Yes)には、直接通信は不可能
ということなので、従来通りのネットワークを介した通
信制御に戻って通常の通信を行う(140)。具体的に
は、無線基地局装置2から待ち受けチャネル変更要求を
受信して、通常待ち受けチャネルに移行し、通常待ち受
けチャネルで無線基地局装置2からのチャネル割り当て
情報通知を受信して、割り当てられたチャネルで通常の
ネットワークを介した通信を行う。 【0037】一方、処理116において、直接通信発呼
応答を受信した場合(Yes)には、直接通信が可能と
いうことなので、直接通信待ち受けチャネルに移行し
(130)、直接通信チャネル割当要求を無線基地局装
置2に送信し(132)、直接通信チャネル割当応答を
受信し(134)、直接通信中である旨の表示を行って
から、直接通信チャネル割当応答に含まれている直接通
信チャネルの情報に従って、直接通信チャネルに切り替
え、直接通信チャネル割当応答に含まれている直接通信
電力で直接通信を行う(136)ようになっている。
尚、直接通信中を行う際には、直接通信中である旨を表
示部に表示する。 【0038】次に、無線基地局装置2の内部構成につい
て、図4を使って説明する。図4は、本発明の無線基地
局装置2の内部構成を示すブロック図である。本発明の
無線基地局装置2は、図4に示すように、無線信号の送
受信を行うアンテナ27と、送信対象の無線信号や受信
した無線信号を増幅する増幅部(図ではAMP部)26
と、無線信号とベースバンド信号との双方向の変換を行
う送受信部(図ではTRX部)25と、誤り訂正、フレ
ーム化、データ変復調などのベースバンド信号処理を行
うベースバンド処理部24と、制御局装置3との有線接
続を行う有線伝送路21と、ベースバンド処理部24と
有線伝送路21との間で無線−ATMデータ変換等を行
うATMスイッチ(図ではATM−SW)28と、呼処
理の制御を行う呼処理制御部22と、保守監視制御を行
う保守監視制御部23とが備えられている。 【0039】本発明の無線基地局装置2は、従来の無線
基地局装置2と全く同一であり、上位装置である制御局
装置3と専用有線回線によって接続され、また管轄する
エリア(セル)内にある移動局装置1との無線通信を行
い、移動局装置1と制御局装置3との中継局として動作
するものである。 【0040】次に、制御局装置3の内部構成について、
図5を使って説明する。図5は、本発明の制御局装置3
の内部構成を示すブロック図である。本発明の制御局装
置3は、主制御部31と、信号終端カード部32と、ダ
イバーシチハンドオーバ処理と無線回線のMAC層多重
分離処理を行うダイバーシチハンドオーバトランクカー
/マック多重分離カード(図では、DHT/M‐MU
X)部33と、無線フレームとの同期をとるカードであ
るクロック同期部34と、各カードと有線回線とのイン
タフェースをとる伝送路インタフェース部35と、無線
基地局2との有線(ATM)回線インタフェースである
有線伝送路36と、無線基地局2からのATMセルを各
カードに分岐させるためのヘッダ変換等を行うATM−
SW部37とから構成されている。 【0041】そして、本発明の制御局装置3は、無線基
地局装置2と専用有線伝送路で接続され、複数接続され
た無線基地局装置2からの信号を選択合成し、複数の無
線基地局装置2への分配処理制御、発着信接続制御、終
話制御などを行う従来の動作に加え、本発明の制御局装
置3の特徴部分として、発着信の接続制御において、管
轄下のセルに位置する移動局装置1同士の接続の場合に
は、直接通信を推進する直接通信推進処理を行うもので
ある。尚、本発明の特徴部分である発着信の接続制御
は、主制御部31で実行される発着信の接続制御を行う
制御プログラムで実現されている。 【0042】直接通信推進処理とは具体的に、任意の移
動局装置1からの発信(発呼)要求に応じて、通信相手
が発信側と同一の制御局装置3に接続された無線基地局
装置2の管轄セルに在る場合(即ち、同一の位置登録エ
リア、一斉呼出エリアに在る場合)に直接通話の可能性
があると判断し、双方のやりとりで直接通信が可能か試
させ、可能な場合には、直接通信を行わせる処理であ
る。 【0043】ここで、本発明の制御局装置3における接
続制御処理の流れの具体例について、図6を使って説明
する。図6は、本発明の制御局装置3における接続制御
処理のフローチャート図である。本発明の制御局装置3
の接続制御処理は、まず、無線基地局装置2を介して、
発信元の移動局装置1aからの発呼要求を受信し(20
0)、位置登録情報で通信相手(着信側)の移動局装置
1bの位置を確認し(202)、着信側の移動局装置1
bが管轄下にあるか判断し(204)、管轄下でない場
合(No)には、双方の移動局装置1a,1bが近くな
く直接通話の可能性がないということであり、従来通り
のネットワークを介した接続制御により通常の通信接続
処理を行う(210)。 【0044】一方、処理204において、着信側の移動
局装置1bが管轄下にある場合(Yes)には、着信側
の移動局装置1bに対して待ち受けチャネルを直接通信
待ち受けチャネルに切り替えさせる待ち受けチャネル変
更要求を送信し(220)、待ち受けチャネル変更応答
を受信し(222)、発信元の移動局装置1aに直接通
信トライ指示の発呼要求応答を送信し(224)、タイ
マをスタートする(226)。 【0045】そして、発信元の移動局装置1aからの直
接通信チャネル割当要求を受信したか判断し(22
8)、受信した場合(Yes)には、直接通信が可能と
いうことなので、直接通信チャネル割当要求に含まれる
シーケンス番号から送信電力を対応付け、直接通信チャ
ネルの割り当てを決定し(230)、決定した送信電力
と直接通信チャネルの情報を含む直接通信チャネル割当
応答を移動局装置1a,移動局装置1bの双方に送信し
て直接通信を行わせ(232)、接続制御処理を終了す
る。 【0046】尚、制御局装置3には、シーケンス番号か
ら送信電力を判定できるテーブルを予め具備しており、
直接通信チャネル割り当て要求に含まれるシーケンス番
号を元にして直接通信電力と割り当てチャネルを決定す
るようになっている。 【0047】一方、処理228において、直接通信チャ
ネル割当要求を受信しない場合(No)には、タイマが
予め設定された時間に達してタイムアウトになったか判
断し(240)、タイムアウトになっていない場合(N
o)には、処理228に戻って直接通信チャネル割当要
求の受信を待つ。尚、タイムアウトとなる時間は、予め
決められている直接通信発呼要求の送信間隔と、送信電
力を段階的に増加させて、上限値に達するまでの送信回
数から決定されるタイマー値である。 【0048】処理240において、タイムアウトになっ
てしまった場合(Yes)には、直接通信は不可能とい
うことなので、移動局装置1a,移動局装置1bの双方
に対して待ち受けチャネルを通常待ち受けチャネルに戻
させる待ち受けチャネル変更要求を送信し(242)、
従来通りのネットワークを介した通常の通信を行うよう
通常の接続制御を行う(244)ようになっている。 【0049】次に、本発明の移動体通信システムにおけ
る通信開始時の動作例について、図7,図8を用いて説
明する。図7は、本発明の移動体通信システムにおける
直接通信可能時の接続制御シーケンスを示すシーケンス
図であり、図8は、本発明の移動体通信システムにおけ
る直接通信不可能時の接続制御シーケンスを示すシーケ
ンス図である。尚、移動局装置1と制御局装置3との通
信は、基本的に無線基地局装置2を介して行われるが、
説明の中では、省略する。 【0050】本発明の移動体通信システムにおいて、ユ
ーザが保有する移動局装置(図では、携帯電話機)1の
電源がONされてから待ち受け状態の間は、図7に示す
ように、無線基地局装置2から送信される報知情報を移
動局装置1a,1bが報知情報チャネルで受信し、無線
基地局装置2に対して在圏通知を送信している状態であ
り、在圏通知は無線基地局装置2から制御局装置3に送
信されて、制御局装置3において、移動局装置1a,1
bの位置が在圏セルの無線基地局装置2の識別子で位置
登録情報として管理されている。 【0051】そして、発信元の移動局装置1aからの発
呼要求が、無線基地局装置2を介して専用有線回線で制
御局装置3に送信され、制御局装置3において、着信先
の移動局装置1bの位置登録情報が検索され、移動局装
置1bが管轄するセル内に在る場合には、直接通信でき
る可能性があるとして直接通信を推進するために、着信
先の移動局装置1bに待ち受けチャネル変更要求が送信
され、移動局装置1bにおいて、待ち受けチャネルが直
接通信発呼要求を受け付けることができる直接通信発呼
要求チャネルに変更され、待ち受けチャネル変更応答が
制御局装置3に返信され、更に発信元の移動局装置1a
には、直接通信を試みるトライ指示の発呼要求応答が送
信され、制御局装置3では、タイマーがスタートされ
る。 【0052】直接通信を試みるトライ指示の発呼要求応
答が移動局装置1aで受信されると、移動局装置1aで
直接通信判断処理として、シーケンス番号をインクリメ
ントすると共に送信電力を段階的に増加させながら、直
接通信発呼要求が送信される。この時、着信先の移動局
装置1bによって直接通信発呼要求が受信されると、直
接通信発呼応答が返送されて、移動局装置1aが直接通
信発呼応答を受信した時点で、直接通信発呼要求の送信
は停止されて、双方の移動局装置1a,1b制御局装置
3からの応答が受信できるように直接通信待ち受けチャ
ネルに移行し、シーケンス番号を含む直接通信チャネル
割当要求が制御局装置3に送信される。 【0053】直接通信チャネル割当要求を受信した制御
局装置3では、直接通信チャネル割当要求に含まれるシ
ーケンス番号から送信電力が対応付けられ、直接通信チ
ャネルの割り当てが決定されて、送信電力と直接通信チ
ャネルの割り当て情報を含む直接通信チャネル割当応答
が移動局装置1a,移動局装置1bの双方に送信され、
移動局装置1a,移動局装置1bの双方において、直接
通信中である旨が表示され、割り当てられた直接通信チ
ャネルに切り替えて、ユーザ情報(音声/パケットデー
タ)が直接通信されるようになっている。 【0054】一方、直接通信を推進し、トライしたが不
可能であった場合の接続制御シーケンスは、図8に示す
ように、待ち受け状態から発信元の移動局装置1aによ
って発呼要求が送信され、制御局装置3で双方の移動局
装置1が管轄するセル内に在ることが確認されて発信元
の移動局装置1aに直接通信を試みるトライ指示の発呼
要求応答が送信されてタイマーがスタートされ、移動局
装置1aから移動局装置1bに直接通信発呼要求の送信
が行われるところまでは同一である。 【0055】ここで、段階的に送信電力が増加されなが
ら発信元の移動局装置1aから直接通信発呼要求が送信
されても、移動局装置1bが遠い場合には受信されず、
直接通信発呼応答が返信されないので、移動局装置1a
では、送信電力の上限値に達してしまい、直接通信不可
能と判断して、一旦直接通信待ち受けチャネルに移行す
る。 【0056】このころ制御局装置3では、タイマーがス
タートされてから、規定の時間内に、直接通信チャネル
割り当て要求が受信できずにタイムアウトとなり、直接
通信不可能と判断されて、待ち受けチャネル変更要求が
移動局装置1a,1bの双方に送信され、それぞれの移
動局装置1で待ち受けチャネルが通常待ち受けチャネル
に移行され、制御局装置3では、通常の通信用にチャネ
ルが割り当てられて通知され、従来通りの接続制御で無
線基地局装置2及び制御局装置3を介して、ユーザ情報
(音声/パケットデータ)が通信されるようになってい
る。 【0057】上記説明では、直接通信を行う送信電力
(直接通信電力)について、移動局装置1同士で行う直
接通信発呼要求・応答のやりとりが可能となった際の送
信電力に基づいて直接通信電力を決定することとした
が、移動局装置1において、直接通信の際に、相手から
送信された信号の受信電界強度等を監視し、受信電界強
度等が強くなった場合には、相手側に送信電力減少要求
を送信し、これを受信した移動局装置1が、送信電力を
1段階減少させるようにしても良い。また、逆に受信電
界強度等が弱くなった場合には、相手側に送信電力増加
要求を送信し、これを受信した移動局装置1が、送信電
力を1段階増加させるようにしても良い。 【0058】また、受信電界強度に応じた送信電力制御
の別の方法としては、移動局装置1において、直接通信
のタイムスロットの合間を利用して、無線基地局装置2
との間で、報知情報の受信及びそれに対する在圏情報の
送信を行うようにして、移動局装置1と無線基地局装置
2との間で、電力制御のための制御情報の送受信が可能
な状態を維持する。 【0059】そして、送信元の移動局装置1aで直接通
話中に受信電界強度を監視し、受信電界強度の変化をシ
ーケンス番号に対応付けて管理しておき、定期的或いは
受信電界強度が変化した時に、送信元の移動局装置1a
から無線基地局装置2を介して制御局装置3に更新され
たシーケンス番号を含む直接通信チャネル割り当て要求
を送信し、制御局装置3で更新されたシーケンス番号に
対応する直接通信電力を決定し、当該直接通信電力が設
定された直接通信チャネル割り当て応答を双方の移動局
装置1a,1bに送信し、双方の移動局装置1a,1b
で直接通信電力を変更するようにしても良い。 【0060】上記制御を行う場合には、直接通信チャネ
ル割り当て要求の送信も直接通信のタイムスロットの合
間を利用して行うことになる。また、全ての移動局装置
1がタイムスロットの合間に無線基地局装置2からの報
知情報を受信できるように、無線基地局装置2は、直接
通信中の移動局装置1に向けて報知情報を複数のタイム
スロットにおいて送信できるようにしなければならな
い。 【0061】次に、本発明の移動体通信システムにおい
て、直接通信を行った場合の、通信終了時の終呼制御シ
ーケンスについて図9を使って説明する。図9は、本発
明の移動体通信システムにおける直接通信終了時の終呼
制御シーケンスを示すシーケンス図である。移動局装置
1a,1bでは、お互いの通信相手である移動局装置1
に直接通信終呼要求が送信され、直接通信終呼要求応答
が返信されて、移動局装置1同士での終呼となり、その
後、移動局装置1a,1bの双方から無線基地局装置2
に直接通信完了通知が送信され、制御局装置3へ伝送さ
れる。 【0062】制御局装置3では、直接通信完了通知を受
信すると、直接通信完了応答が無線基地局装置2を介し
て各移動局装置1a,1bに送信されて、終話が確立
し、各移動局装置1a,1bでは待ち受けチャネルが通
常待ち受けチャネルに戻されて、待ち受け状態に遷移す
る。 【0063】この時、移動局装置1から制御局装置3に
送信される直接通信完了通知に、直接通信時間と送受信
データ量を含めることによって、制御局装置3では、こ
れらの情報を元に課金計算を行うこともできる。 【0064】本発明の移動体通信システムによれば、通
信相手が同一の制御局装置3の管轄するセル内に在る場
合に、通信相手までの距離を考慮し、無線基地局装置2
までの距離と比較して近い場合には、制御局装置3で決
定された無線チャネルを使って、移動局装置1同士で無
線基地局装置2及び制御局装置3のネットワークを介さ
ずに直接通信を行うので、今後、需要増加が想定される
近距離通信や非音声データ通信に対し、従来のネットワ
ークを介した通信方法に加えて、移動局装置1間の直接
通信を加えることよって、システムとして限られた周波
数資源を有効利用し、周波数利用効率を向上させること
ができる効果がある。 【0065】また、通信事業者にとっては、新たな装置
の追加を必要とせず直接通話を実現するので、直接通話
が行われる機会が増えると、無線基地局装置2や制御局
装置3の負荷軽減と無線チャネルを効率的に割り当てる
ことが可能になるため、従来方式の通信方法よりも安価
な料金でサービスを提供することも可能になる効果があ
る。 【0066】また、本発明の移動体通信システムでは、
直接通信が実際に可能であるか否かを、移動局装置1同
士のデータのやりとりによって確認するので、特開20
01−238264号のように、制御局装置3で移動局
装置1間の距離や電界強度の推定結果に基づいて可能か
否かを判断するのに比べて、障害物の有無や天候など日
々変化する伝送路状況(通信状況)も含めて可能か否か
が判断できるので、確実性を増し、移動体通信システム
としての信頼性も向上できる効果がある。 【0067】また、直接通信が実際に可能であるか否か
を、移動局装置1同士のデータのやりとりによって確認
するので、直接通信の可能性がある移動局装置1の組が
増大しても、特開2001−238264号のように、
制御局装置3の負荷が増大することはなく、装置の構成
を拡大する必要もなく、また、移動体通信システムとし
ての安定性も保持できる効果がある。 【0068】また、本発明の移動体通信システムによれ
ば、直接通信が実際に可能であるか否かを、移動局装置
1同士のデータのやりとりによって確認する際に、送信
電力を段階的に増加させてゆき、送受信が可能と判断で
きる最低限の送信電力で以降の直接通信を行うので、事
実上無線基地局装置2との無線通信を行う従来方式より
も送信電力を低減することができ、移動局装置1におけ
る消費電力を低減できる効果がある。 【0069】また、直接通話の過程で受信電界強度を監
視し、受信電界強度の強弱の変化に応じて送信電力を段
階的に上げ下げするように制御すれば、更に送信電力を
効率的に変化させ、全体として低減することができ、移
動局装置1における消費電力を低減できる効果がある。 【0070】また、直接通信が行われる割合にもよる
が、直接通信を行うことで携帯電話の送信電力が低減さ
れ、それにより干渉波も低減できるため、周波数利用効
率が向上し、セル当たりのユーザ容量拡大が見込めるの
で、移動体通信システムとしてのサービス向上を図るこ
とができる効果がある。 【0071】また、例えば、無線基地局装置2に近い位
置に移動局装置1a、移動局装置1bが在り、無線基地
局装置2から遠い位置に移動局装置1cが在る場合にお
いて、移動局装置1a、移動局装置1c間で直接通信を
行う場合、移動局装置1aが移動局装置1cに対して下
り帯域を用いて送信すると、移動局装置1bにおける無
線基地局装置2からの受信が妨害されることを防ぐこと
ができる。 【0072】また、本発明の移動体通信システムによれ
ば、直接通信が可能か否かの判断に関する制御は移動局
装置1同士で行うものの、直接通信チャネル及び電力の
決定、通知及び終話確認を制御局装置3で集中制御する
ため、従来方式と協和のとれた電力制御が可能になる
他、直接通信時間などを制御局装置3で管理することが
でき、直接通信に関しても課金が可能になり、直接通信
サービスの事業化を可能にできる効果がある。 【0073】また、移動局装置1を使用するユーザ側か
らすれば、日頃使い憤れている移動局装置1(携帯電話
機)の操作手順の変更はなく、通話相手の位置に応じて
自動的に直接通信が行われ、従来の通話方法と何ら変わ
りなく使用できるので、利用しやすいサービスとして受
け入れやすいといった効果がある。 【0074】また、本発明の移動体通信システムによれ
ば、移動局装置1同士の直接通信が可能か否かの判断に
関する制御において、着信側の移動局装置1が直接通信
の機能を具備していない移動局装置であった場合には、
発信側からの直接通信発呼要求に対して応答が返らない
が、発信側の移動局装置1において送信電力が上限値に
達し、制御局装置3では、タイムアウトとなって、直接
通信不可能と判断されて、従来通りの通常の通信接続制
御に切り替わるので、特別の装置や処理を行わなくて
も、従来型の移動局装置と、本発明の直接通信機能に対
応した移動局装置1とが混在利用できる環境を実現でき
るので、移動体通信システムとしての一時的なサービス
混乱を引き起こすことなく、新サービスを導入できる効
果がある。 【0075】 【発明の効果】本発明によれば、制御局装置が、発信元
の移動局装置からの発呼要求受け付け時に、着信先の移
動局装置が管轄するセル内に在る場合に、発信元及び着
信先の移動局装置間で直接通信を試みる指示を各移動局
装置に出力し、発信元の移動局装置が、制御局装置から
の指示に従い、送信電力を段階的に増加させながら着信
先の移動局装置との直接通信を試み、直接通信が可能で
あった場合に、制御局装置に直接通信用のチャネル割り
当て要求を行い、制御局装置が直接通信用のチャネルを
割り当て、移動局装置間で、直接通信が可能であった際
の送信電力を利用して決定された直接通信電力で制御局
装置から割り当てられた直接通信用のチャネルを使って
直接通信を行う移動体通信システムとしているので、近
距離に位置する移動局装置同士での直接通信サービス
を、制御局装置の負荷を増大することなく、効率よく、
高品質で確実に実現し、移動体通信システム全体とし
て、周波数利用効率を向上し、サービス向上を図ること
ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る移動体通信システムの機器構成図
である。 【図2】本発明の移動局装置の内部構成を示すブロック
図である。 【図3】本発明の移動局装置における発呼処理のフロー
チャート図である。 【図4】本発明の無線基地局装置の内部構成を示すブロ
ック図である。 【図5】本発明の制御局装置の内部構成を示すブロック
図である。 【図6】本発明の制御局装置における接続制御処理のフ
ローチャート図である。 【図7】、本発明の移動体通信システムにおける直接通
信可能時の接続制御シーケンスを示すシーケンス図であ
る。 【図8】本発明の移動体通信システムにおける直接通信
不可能時の接続制御シーケンスを示すシーケンス図であ
る。 【図9】本発明の移動体通信システムにおける直接通信
終了時の終呼制御シーケンスを示すシーケンス図であ
る。 【図10】従来のセルラシステムの通信方式の概略を説
明する説明図である。 【符号の説明】 1,1′…移動局装置、 2…無線基地局装置、 3,
3′…制御局装置、10…中央処理部、 11…送受信
部、 12…ベースバンド処理部、 13…音声処理
部、 14…表示部、 15…入力部、 16…記憶
部、 17…インタフェース部、 18…アンテナ、
21…有線伝送路、 22…呼処理制御部、 23…保
守監視制御部、 24…ベースバンド処理部、 25…
送受信部、26…増幅部、 27…アンテナ、 28…
ATMスイッチ、 31…主制御部、 32…信号終端
カード部、 33…ダイバーシチハンドオーバトランク
カー/マック多重分離カード、 34…クロック同期
部、 35…伝送路インタフェース部、 36…有線伝
送路、 37…ATM−SW部
である。 【図2】本発明の移動局装置の内部構成を示すブロック
図である。 【図3】本発明の移動局装置における発呼処理のフロー
チャート図である。 【図4】本発明の無線基地局装置の内部構成を示すブロ
ック図である。 【図5】本発明の制御局装置の内部構成を示すブロック
図である。 【図6】本発明の制御局装置における接続制御処理のフ
ローチャート図である。 【図7】、本発明の移動体通信システムにおける直接通
信可能時の接続制御シーケンスを示すシーケンス図であ
る。 【図8】本発明の移動体通信システムにおける直接通信
不可能時の接続制御シーケンスを示すシーケンス図であ
る。 【図9】本発明の移動体通信システムにおける直接通信
終了時の終呼制御シーケンスを示すシーケンス図であ
る。 【図10】従来のセルラシステムの通信方式の概略を説
明する説明図である。 【符号の説明】 1,1′…移動局装置、 2…無線基地局装置、 3,
3′…制御局装置、10…中央処理部、 11…送受信
部、 12…ベースバンド処理部、 13…音声処理
部、 14…表示部、 15…入力部、 16…記憶
部、 17…インタフェース部、 18…アンテナ、
21…有線伝送路、 22…呼処理制御部、 23…保
守監視制御部、 24…ベースバンド処理部、 25…
送受信部、26…増幅部、 27…アンテナ、 28…
ATMスイッチ、 31…主制御部、 32…信号終端
カード部、 33…ダイバーシチハンドオーバトランク
カー/マック多重分離カード、 34…クロック同期
部、 35…伝送路インタフェース部、 36…有線伝
送路、 37…ATM−SW部
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 移動局装置と、管轄するセル内に在る前
記移動局装置との無線通信を行う無線基地局装置と、複
数の前記無線基地局装置と接続し、前記移動局装置の接
続制御を行う制御局装置とを有する移動体通信システム
であって、 前記制御局装置が、発信元の移動局装置からの発呼要求
受け付け時に、着信先の移動局装置が管轄するセル内に
在る場合に、前記発信元及び着信先の移動局装置間で直
接通信を試みる指示を前記各移動局装置に出力し、前記
発信元の移動局装置から直接通信用のチャネル割り当て
要求があると、直接通信用のチャネルを割り当てる制御
局装置であり、 前記発信元の移動局装置が、前記制御局装置からの指示
に従い、送信電力を段階的に増加させながら着信先の移
動局装置との直接通信を試み、直接通信が可能であった
場合に、前記制御局装置に直接通信用のチャネル割り当
て要求を行い、直接通信が可能であった際の送信電力を
利用して決定された直接通信電力で前記制御局装置で割
り当てられた直接通信用のチャネルを使って直接通信を
行う移動局装置であることを特徴とする移動体通信シス
テム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002062909A JP2003264871A (ja) | 2002-03-08 | 2002-03-08 | 移動体通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002062909A JP2003264871A (ja) | 2002-03-08 | 2002-03-08 | 移動体通信システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003264871A true JP2003264871A (ja) | 2003-09-19 |
Family
ID=29196442
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002062909A Pending JP2003264871A (ja) | 2002-03-08 | 2002-03-08 | 移動体通信システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003264871A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004032378A1 (ja) * | 2002-10-03 | 2004-04-15 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | 通信管理システム、携帯端末装置および通信管理プログラム |
| JP2005341290A (ja) * | 2004-05-27 | 2005-12-08 | Keio Gijuku | 通信システムおよび無線通信装置 |
| JP2009516418A (ja) * | 2005-11-11 | 2009-04-16 | テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) | ピア・ツー・ピア通信の干渉を制限する方法および装置 |
| JP2012514435A (ja) * | 2008-12-30 | 2012-06-21 | クゥアルコム・インコーポレイテッド | ピア発見パイロット送信の中央制御 |
| WO2013183727A1 (ja) * | 2012-06-06 | 2013-12-12 | 京セラ株式会社 | 通信制御方法、ユーザ端末、プロセッサ、記憶媒体、及び基地局 |
-
2002
- 2002-03-08 JP JP2002062909A patent/JP2003264871A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004032378A1 (ja) * | 2002-10-03 | 2004-04-15 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | 通信管理システム、携帯端末装置および通信管理プログラム |
| US7363021B2 (en) | 2002-10-03 | 2008-04-22 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Communication management system, mobile terminal device, and communication management program |
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| JP4933558B2 (ja) * | 2005-11-11 | 2012-05-16 | テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) | ピア・ツー・ピア通信の干渉を制限する方法および装置 |
| JP2012514435A (ja) * | 2008-12-30 | 2012-06-21 | クゥアルコム・インコーポレイテッド | ピア発見パイロット送信の中央制御 |
| US8493887B2 (en) | 2008-12-30 | 2013-07-23 | Qualcomm Incorporated | Centralized control of peer discovery pilot transmission |
| WO2013183727A1 (ja) * | 2012-06-06 | 2013-12-12 | 京セラ株式会社 | 通信制御方法、ユーザ端末、プロセッサ、記憶媒体、及び基地局 |
| JPWO2013183727A1 (ja) * | 2012-06-06 | 2016-02-01 | 京セラ株式会社 | 通信制御方法、ユーザ端末、プロセッサ、及び基地局 |
| US9826562B2 (en) | 2012-06-06 | 2017-11-21 | Kyocera Corporation | Communication control method, user terminal, processor, storage medium, and base station for D2D communication |
| US10440764B2 (en) | 2012-06-06 | 2019-10-08 | Kyocera Corporation | Communication control method, user terminal, processor, and base station |
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