JP2003268065A - 塗料用ポリイソシアネートの製造方法 - Google Patents
塗料用ポリイソシアネートの製造方法Info
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Abstract
塗料用ポリイソシアネートの製造方法を提供する。 【解決手段】 以下に示す(A)、(B)、及び(C)
を、固形分換算質量比で(A):(B)=6/4〜9/
1、かつ、{(A)+(B)}:(C)=8/2〜4/
6の割合で混合することを特徴とする、塗料用ポリイソ
シアネートの製造方法により解決する。 (A):TDI(a1)と、公称官能基数2以上、数平
均分子量200〜2,000のPPG系ポリオール(a
2)を反応させて得られる、NCO含量10〜20質量
%のNCO基含有プレポリマー。 (B):液状MDI(b1)と、分子量250以下、官
能基数2〜3の低分子ポリオール(b2)を反応させて
得られる、NCO含量15〜30質量%のNCO基含有
プレポリマー。 (C):TDI(c1)をイソシアヌレート変性して得
られる、NCO含量10〜20質量%のNCO基含有プ
レポリマー。
Description
アネートの製造方法に関する。更に詳細には、肉持ち
感、耐溶剤性、硬度発現性に優れた塗料用ポリイソシア
ネートの製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】塗料用の硬化剤としては、有機ジイソシ
アネートとポリオールとを反応させて得られるウレタン
変性ポリイソシアネート、有機ジイソシアネートと水と
を反応させて得られるビウレット変性ポリイソシアネー
ト、有機ジイソシアネート又はウレタン変性ポリイソシ
アネートを三量化反応させて得られるイソシアヌレート
変性ポリイソシアネート等が広く用いられている。例え
ば、特開平3−103485号公報では、トリレンジイ
ソシアネートと特定のポリオールと反応させる塗料用ウ
レタンプレポリマーの製造方法が開示されている。ま
た、特開平9−255916号公報では、ウレタンプレ
ポリマーとカルボジイミド変性ジフェニルメタンジイソ
シアネート系ポリイソシアネートを併用した湿分硬化性
一成分塗料が開示されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
塗料用ポリイソシアネートでは、肉持ち感、耐溶剤性、
硬度発現性等の全ての物性に優れたものは得られていな
かった。 【0004】本発明は、上記課題を鑑み、肉持ち感、耐
溶剤性、硬度発現性等に優れた塗料用ポリイソシアネー
トの製造方法を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者等は鋭意検討し
た結果、特定の原料を用いる製造方法によって得られた
ポリイソシアネートが、上記課題を解決することを見い
だし、本発明を完成させるに至った。 【0006】すなわち本発明は、以下に示す(A)、
(B)、及び(C)を、固形分換算質量比で(A):
(B)=6/4〜9/1、かつ、{(A)+(B)}:
(C)=8/2〜4/6の割合で混合することを特徴と
する、塗料用ポリイソシアネートの製造方法である。 (A):トリレンジイソシアネート(a1)と、公称官
能基数2以上、数平均分子量200〜2,000のポリ
(オキシプロピレン)系ポリオール(a2)を反応させ
て得られる、イソシアネート含量10〜20質量%のイ
ソシアネート基含有プレポリマー。 (B):カルボジイミド変性ジフェニルメタンジイソシ
アネート(b1)と、分子量250以下、官能基数2〜
3の低分子ポリオール(b2)を反応させて得られる、
イソシアネート含量15〜30質量%のイソシアネート
基含有プレポリマー。 (C):トリレンジイソシアネート(c1)をイソシア
ヌレート変性して得られる、イソシアネート含量10〜
20質量%のイソシアネート基含有プレポリマー。 【0007】 【発明の実施の手段】本発明における(A)は、トリレ
ンジイソシアネート(以下、TDIと略称する)(a
1)と、数平均分子量200〜2,000のポリ(オキ
シプロピレン)系ポリオール(以下、PPG系ポリオー
ルと略称する)(a2)を反応させて得られるイソシア
ネート基含有プレポリマーである。 【0008】TDI(a1)は、2,4−トリレンジイ
ソシアネート(以下、2,4−TDIと略称する)と
2,6−トリレンジイソシアネート(以下、2,6−T
DIと略称する)の単品又は任意の混合物である。工業
的には、2,4−TDI/2,6−TDI=100/0
〜65/35(質量比)のものが使用される。 【0009】PPG系ポリオール(a2)は、公称官能
基数2以上、数平均分子量が200〜2,000の水酸
基含有ポリエーテルであり、好ましくは公称官能基数
2、数平均分子量が500〜1,500のポリエーテル
である。(a2)の数平均分子量が大きすぎる場合は、
得られるポリイソシアネートのイソシアネート含量が小
さくなり、これを塗料用硬化剤として用いると、塗膜強
度が発現しにくい。また、数平均分子量が小さすぎる場
合は、得られるポリイソシアネートの主剤用ポリオール
との相溶性が小さくなる。公称官能基数が高すぎる場
合、得られるポリイソシアネートの官能基数が高くな
り、粘度が高くなる。なお「ポリ(オキシ)プロピレン
系」とは、主とする繰り返し構造単位がオキシプロピレ
ン基であるということであり、オキシエチレン基等、他
のオキシアルキレン基を含んでいてもよいという趣旨で
あり、繰り返し単位におけるオキシプロピレン基が50
質量%以上のものが好ましい。 【0010】本発明における(B)は、カルボジイミド
変性ジフェニルメタンジイソシアネート(以下、液状M
DIと略称する)(b1)と、分子量250以下、官能
基数2〜3の低分子ポリオール(b2)を反応させて得
られるイソシアネート基含有プレポリマーである。 【0011】液状MDI(b1)は、ジフェニルメタン
ジイソシアネート(以下、MDIと略称する)をカルボ
ジイミド化触媒の存在下で脱炭酸ガス反応により得られ
るものである。なお、MDI(b1)は、2,2′−ジ
フェニルメタンジイソシアネート(以下、2,2′−M
DIと略称する)、2,4′−ジフェニルメタンジイソ
シアネート(以下、2,4′−MDIと略称する)、
4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(以下、
4,4′−MDIと略称する)の単品又は任意の混合物
である。工業的には、4,4′−MDI/(2,2′−
MDI+2,4′−MDI)=100/0〜50/50
(質量比)のものが使用される。 【0012】低分子ポリオール(b2)としては、エチ
レングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−
プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−
ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペ
ンタンジオール、2−メチル−1,5−ペンタンジオー
ル、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1,8−
オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、2,2−
ジエチル−1,3−プロパンジオール、2−n−ブチル
−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,2,4
−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、2−エチル
−1,3−ヘキサンジオール、2−n−ヘキサデカン−
1,2−エチレングリコール、2−n−エイコサン−
1,2−エチレングリコール、2−n−オクタコサン−
1,2−エチレングリコール、ジエチレングリコール、
ジプロピレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメ
タノール、ビスフェノールAのエチレンオキサイドやプ
ロピレンオキサイド等のアルキレンオキサイド付加物、
水素添加ビスフェノールA、3−ヒドロキシ−2,2−
ジメチルプロピル−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル
プロピオネート等の低分子ジオール類、トリメチロール
プロパン、グリセリン等の低分子トリオール類等が挙げ
られる。 【0013】本発明における(C)は、TDI(c1)
をイソシアヌレート化触媒の存在下でイソシアネート基
の三量化反応させて得られるイソシアネート基含有プレ
ポリマーである。この(c1)は、前述の(a1)と同
じであっても異なっていてもよい。 【0014】なお、必要に応じて(A)には(a1)以
外の有機ジイソシアネートを、(B)には(b1)以外
の有機ジイソシアネートを、(C)には(c1)以外の
有機ジイソシアネートを用いてもよい。また、同様に
(A)には(a2)以外の活性水素基含有化合物を、
(B)には(b2)以外の活性水素基含有化合物を用い
てもよい。 【0015】(a1)、(b1)、及び(c1)以外の
有機ジイソシアネートとしては、2−ニトロジフェニル
−4,4′−ジイソシアネート、2,2′−ジフェニル
プロパン−4,4′−ジイソシアネート、3,3′−ジ
メチルジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネー
ト、4,4′−ジフェニルプロパンジイソシアネート、
m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイ
ソシアネート、ナフチレン−1,4−ジイソシアネー
ト、ナフチレン−1,5−ジイソシアネート、3,3′
−ジメトキシジフェニル−4,4′−ジイソシアネート
等の芳香族イソシアネート;ヘキサメチレンジイソシア
ネート、1,4−テトラメチレンジイソシアネート、2
−メチルペンタン−1,5−ジイソシアネート、リジン
ジイソシアネート等の脂肪族イソシアネート;キシリレ
ン−1,4−ジイソシアネート、キシリレン−1,3−
ジイソシアネート等の芳香脂肪族ジイソシアネート、テ
トラメチルキシリレンジイソシアネート;イソホロンジ
イソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネート、
水素添加キシレンジイソシアネート、水素添加ジフェニ
ルメタンジイソシアネート、水素添加テトラメチルキシ
レンジイソシアネート等の脂環族ジイソシアネート等が
挙げられる。 【0016】(a2)及び(b1)以外の活性水素基含
有化合物としては、メタノール、エタノール、n−プロ
パノール、i−プロパノール、n−ブタノール、i−ブ
タノール、t−ブタノール等の低分子モノオール類、エ
チルアミン、アニリン等の低分子モノアミン類、ヘキサ
メチレンジアミン、イソホロンジアミン等の低分子ポリ
アミン類、モノエタノールアミン等の低分子アミノアル
コール類、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリ
オール、ポリカーボネートポリオール等の高分子ポリオ
ール等が挙げられる。 【0017】次に具体的な製造手順について説明する。
本発明は、(A)〜(C)を個別に製造し、最後にこれ
らを混合するという製造方法である。以下(A)〜
(C)の製造方法について説明する。 【0018】<(A)の製造方法>TDI(a1)、P
PG系ポリオール(a2)をイソシアネート基過剰の雰
囲気下で反応させる。このときの反応条件は、温度:2
0〜120℃、時間:1〜10時間が好ましく、特に温
度:50〜100℃、時間:1〜5時間が好ましい。な
お、この反応の際、公知のジブチルチンジラウレート、
トリエチレンジアミン等のウレタン化触媒を用いること
ができる。 【0019】このようにして得られたイソシアネート基
含有ウレタンプレポリマーのイソシアネート含量は、固
形分換算で10〜20質量%であり、好ましくは10〜
15質量%である。 【0020】<(B)の製造方法>液状MDI(b
1)、低分子ポリオール(b2)をイソシアネート基過
剰の雰囲気下で反応させる。このときの反応条件は、温
度:20〜120℃、時間:1〜10時間が好ましく、
特に温度:50〜100℃、時間:1〜5時間が好まし
い。なお、この反応の際、公知のジブチルチンジラウレ
ート、トリエチレンジアミン等のウレタン化触媒を用い
ることができる。 【0021】このようにして得られたイソシアネート基
含有ウレタンプレポリマーのイソシアネート含量は、固
形分換算で15〜30質量%であり、好ましくは17〜
28質量%である。 【0022】<(C)の製造方法>TDI(c1)をイ
ソシアヌレート化触媒、必要に応じて助触媒の存在下、
加熱して、イソシアヌレート化反応させる。この場合の
温度は30〜70℃が好ましい。イソシアヌレート化触
媒の添加方法としては、一括仕込み、分割仕込み等が挙
げられる。分割仕込みの場合、各触媒仕込量は、同量で
も異なっていてもよい。 【0023】イソシアヌレート化触媒としては、テトラ
メチルアンモニウムハイドロオキサイド、テトラエチル
アンモニウムハイドロオキサイド、テトラブチルアンモ
ニウムハイドロオキサイド等のテトラアルキルアンモニ
ウムハイドロオキサイド、酢酸テトラメチルアンモニウ
ム塩、酢酸テトラエチルアンモニウム塩、酢酸テトラブ
チルアンモニウム塩等の有機弱酸塩、トリメチルヒドロ
キシプロピルアンモニウムハイドロオキサイド、トリメ
チルヒドロキシエチルアンモニウムハイドロオキサイ
ド、トリエチルヒドロキシプロピルアンモニウムハイド
ロオキサイド、トリエチルヒドロキシエチルアンモニウ
ムハイドロオキサイド等のトリアルヒドロキシキルアン
モニウムハイドロオキサイド、酢酸トリメチルヒドロキ
シプロピルアンモニウム塩、酢酸トリメチルヒドロキシ
エチルアンモニウム塩、酢酸トリエチルヒドロキシプロ
ピルアンモニウム塩、酢酸トリエチルヒドロキシエチル
アンモニウム塩等の有機弱酸塩、トリエチルアミン、ト
リエチレンジアミン等の三級アミン、酢酸、カプロン
酸、オクチル酸、ミリスチン酸等のアルキルカルボン酸
の金属塩等、公知の物は全て使用可能である。 【0024】イソシアヌレート化触媒の添加量は、(c
1)に対して10〜10,000ppmの範囲から選択
される。また、イソシアヌレート化反応が進みすぎる
と、ゲル化しやすくなるため、目的とする形状のものが
得られなくなる。そのため、イソシアネート含量が固形
分換算で10〜20質量%になったら、後述する触媒毒
を仕込んでイソシアヌレート化反応を停止させる。 【0025】イソシアヌレート化反応の停止に使用する
触媒毒としては、リン酸、亜リン酸、リン酸エチル、リ
ン酸ジエチル等の酸性リン酸エステル、亜リン酸エチ
ル、亜リン酸ジエチル等の酸性亜リン酸エステル、硫
黄、塩酸、硝酸、硫酸、トルエンスルホン酸、トルエン
スルホン酸エステル、過酸化ベンゾイル等の有機過酸化
物、酢酸クロライド等の有機酸ハライド等が挙げられ
る。触媒毒の使用量は、イソシアヌレート化触媒に対し
て、0.8〜2当量が好ましい。 【0026】<(A)〜(C)共通事項>なお、(A)
〜(C)を得る際、反応時に有機溶剤を用いたほうが反
応制御、粘度低下の観点から好ましい。有機溶剤の仕込
み時期は、少なくともイソシアヌレート化反応の前が好
ましい。この有機溶剤としては、n−ヘキサン、オクタ
ン等の脂肪族炭化水素系有機溶剤、シクロヘキサン、メ
チルシクロヘキサン等の脂環族炭化水素系有機溶剤、ア
セトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、シクロヘキサノン等のケトン系有機溶剤、酢酸メチ
ル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル等のエス
テル系有機溶剤、エチレングリコールエチルエーテルア
セテート、プロピレングリコールメチルエーテルアセテ
ート、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、エ
チル−3−エトキシプロピオネート等のグリコールエー
テルエステル系有機溶剤、ジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等のエーテル系有機溶剤、塩化
メチル、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、臭
化メチル、ヨウ化メチレン、ジクロロエタン等のハロゲ
ン化脂肪族炭化水素系有機溶剤、N−メチルピロリド
ン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジ
メチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホニルアミド等
の極性非プロトン溶剤等が挙げられる。前記溶剤は1種
又は2種以上使用することができる。 【0027】イソシアヌレート化反応後、必要に応じて
未反応のTDI等の有機ジイソシアネートを除去するこ
とができる。未反応のTDI等を除去する方法として
は、蒸留、再沈、抽出等公知の方法が挙げられる。 【0028】<(A)〜(C)の混合>(A)〜(C)
の混合は、特に制限なく、公知の攪拌装置を用いること
ができる。(A)〜(C)の割合は、固形分換算の固形
分換算質量比で(A):(B)=6/4〜9/1、か
つ、{(A)+(B)}:(C)=8/2〜4/6であ
り、好ましくは(A):(B)=7/3〜9/1、か
つ、{(A)+(B)}:(C)=7/3〜5/5であ
る。(A)が多すぎる場合は塗膜強度が不十分となりや
すい。(B)が多すぎる場合は貯蔵安定性が不十分とな
りやすい。(C)が多すぎる場合は、塗膜が脆くなりや
すい。(A)が少なすぎる場合は、塗膜の柔軟性が不十
分となりやすい。(B)が少なすぎる場合は、肉持ち感
が不十分となりやすい。(C)が少なすぎる場合は、乾
燥性が不十分となりやすい。 【0029】本発明によって得られた塗料用ポリイソシ
アネートの25℃の粘度は2,000mm2 /s以下で
あり、好ましくは100〜1,800mm2 /sであ
る。 【0030】本発明によって得られたポリイソシアネー
トには、必要に応じて、酸化防止剤や、紫外線吸収剤、
顔料、染料、溶剤、難燃剤、加水分解防止剤、潤滑剤、
可塑剤、充填剤、貯蔵安定剤等の添加剤を適宜配合する
ことができる。 【0031】本発明によって得られたポリイソシアネー
トは、二液ポリウレタン塗料用硬化剤に最適である。主
剤には、二液ポリウレタン塗料分野で使用されるポリオ
ールであり、例えば脂肪族炭化水素ポリオール類、フッ
素ポリオール類、ポリエーテルポリオール類、ポリエス
テルポリオール類、ポリカーボネートポリオール類、エ
ポキシ樹脂類、アクリルポリオール類、及びアルキドポ
リオール類等の中の1種類またはその混合物などが挙げ
られる。特にフッ素ポリオール類やアクリルポリオール
類は耐候性が優れているため、より好ましい。これらの
ポリオールは、1分子中に2つ以上の水酸基を有し、溶
液重合や縮合反応等の公知の技術で製造されるものであ
る。 【0032】主剤用ポリオールは、1〜300mgKO
H/g、好ましくは10〜150mgKOH/g、より
好ましくは20〜100mgKOHの水酸基価を有する
ものが好ましい。水酸基価が1mgKOH/g未満の場
合は、塗膜が脆弱となるため好ましくない。水酸基価が
300mgKOH/gを超えると、塗膜の表面の平滑性
が損なわれる場合や、塗膜が硬く脆くなる場合があり好
ましくない。 【0033】主剤ポリオールとポリイソシアネートの、
イソシアネート基と水酸基の当量比は、イソシアネート
基/水酸基=9/1〜1/9、好ましくは8/2〜2/
8である。水酸基が上記範囲より過剰の場合は、塗膜が
脆弱となる場合がある。イソシアネート基が過剰の場合
は、架橋に関与しないポリイソシアネートが多量に存在
するため、塗膜が脆くなる場合がある。 【0034】 【実施例】本発明について、実施例、比較例により更に
詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定され
るものではない。なお、実施例、比較例において特に示
さない限り、「%」は「質量%」を、比率は質量比を意
味する。 【0035】〔イソシアネート基含有プレポリマーの製
造〕各製造例に用いた原料は以下の通り。 TDI−100:2,4−TDI TDI−90 :2,4−TDI/2,6−TDI=9
0/10の混合物 TDI−80 :2,4−TDI/2,6−TDI=8
0/20の混合物 TDI−65 :2,4−TDI/2,6−TDI=6
5/35の混合物 液状MDI :カルボジイミド変性MDI MDI;4,4′−MDI イソシアネート含量=18.4% PP−1000:ポリ(オキシプロピレン)ポリオール 繰り返し単位中のオキシプロピレン基の割合=100% 公称官能基数=2 数平均分子量=1,000 PP−200 :ポリ(オキシプロピレン)ポリオール 繰り返し単位中のオキシプロピレン基の割合=100% 公称官能基数=2 数平均分子量=200 1,3−BD :1,3−ブタンジオール TMP :トリメチロールプロパン DPG :ジプロピレングリコール 【0036】製造例1 攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管のついた容
量:1Lの反応器に、酢酸ブチルを300g、TDI−
100を474g、PP−1000を91g、1,3−
BDを22g、TMPを113g仕込み、80℃にて3
時間ウレタン化反応させて、イソシアネート基含有プレ
ポリマーNCO−A1を得た。NCO−A1は、外観:
淡黄色液体、イソシアネート含量:9.4%、25℃の
粘度:70,000mPa・s、固形分:70%であっ
た。 【0037】製造例2、3 表1に示す原料を用いて、製造例1と同様にして、各イ
ソシアネート基含有プレポリマーを得た。結果を表1に
示す。 【0038】製造例4 攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管のついた容
量:2Lの反応器に、TDI−90を500g、ナフテ
ン酸マグネシウムを2g仕込み、50℃で10時間イソ
シアヌレート化反応させた。その後、リン酸を0.3g
仕込み50℃で1時間イソシアヌレート化停止反応させ
て、イソシアネート基含有プレポリマーNCO−C1を
得た。NCO−C1は、外観:淡黄色液体、イソシアネ
ート含量:8.0%、25℃の粘度:900mPa・
s、固形分:50%であった。 【0039】製造例5 表1に示す原料を用いて、製造例4と同様にして、イソ
シアネート基含有プレポリマーNCO−C2を得た。結
果を表1に示す。 【0040】 【表1】【0041】実施例1〜3、比較例1〜2 表2に示す配合でイソシアネート基含有プレポリマーを
混合し、塗料用ポリイソシアネートNCO−1〜5を調
製した。 【0042】 【表2】 【0043】〔塗膜物性評価〕 応用実施例1〜3、応用比較例1〜2 主剤にアルキドポリオール、硬化剤にNCO−1〜5を
用いて、塗膜物性を評価した。結果を表3に示す。 【0044】塗膜作成条件 主剤;アルキドポリオール溶液 水酸基価:88mgKOH/g 固形分 :30% 溶剤:酢酸ブチル 硬化剤配合比;イソシアネート基/水酸基=0.9(モ
ル比) 触媒;アミノアルコール系触媒 触媒添加量;全固形分に対して0.025%添加 主剤/硬化剤配合液固形分;30% 希釈溶剤;酢酸ブチル 被塗物;処理軟鋼板 膜厚;20μm(dry) 硬化条件;10℃×60%RH 【0045】塗膜物性評価法 ・塗膜外観:ピンホール、濁り等の有無を目視評価す
る。 評価;(良←)○〜△〜×(→不良) ・肉持ち感:塗膜の肉持ち感を目視評価する。 評価;(良←)○〜△〜×(→不良) ・乾燥性 :塗布後塗膜を指で触り、タックがなくなる
までの時間を測定する。・耐溶剤性:配合液を処理軟鋼
板に塗布してから3時間後に、MEKのスポットテスト
(15秒放置)行い、MEKを拭き取り、塗膜外観を目
視評価する。 評価;(良←)○〜△〜×(→不良) ・鉛筆硬度:配合液を処理軟鋼板に塗布してから3時間
後に、塗膜を鉛筆で引っ掻いて評価する。 JIS K−5400試験法による。 【0046】 【表3】 【0047】表3より、TDIのイソシアヌレート変性
イソシアネート基含有プレポリマーを用いないものは、
乾燥性が不十分であり、また塗膜硬度も低かった。ま
た、液状MDIのイソシアネート基含有プレポリマーを
用いないものは、塗膜の肉持ち感が不十分であり、耐溶
剤性も不十分であった。一方、実施例においては、評価
した物性については、全て良好な結果を示した。 【0048】 【発明の効果】以上説明した通り、本発明によって得ら
れた塗料用ポリイソシアネートは、塗膜外観(特に塗膜
の肉持ち感)に優れ、乾燥性、耐溶剤性、硬度に優れた
塗膜が得られるものであった。なお、本発明によって得
られたポリイソシアネートは二液タイプの塗料用硬化剤
のみならず、一液タイプの塗料用樹脂、接着剤用の樹脂
原料、二液タイプの接着剤の硬化剤、シール材、目止め
材、コーティング剤に対しても有用である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 以下に示す(A)、(B)、及び(C)
を、固形分換算質量比で(A):(B)=6/4〜9/
1、かつ、{(A)+(B)}:(C)=8/2〜4/
6の割合で混合することを特徴とする、塗料用ポリイソ
シアネートの製造方法。 (A):トリレンジイソシアネート(a1)と、公称官
能基数2以上、数平均分子量200〜2,000のポリ
(オキシプロピレン)系ポリオール(a2)を反応させ
て得られる、イソシアネート含量10〜20質量%のイ
ソシアネート基含有プレポリマー。 (B):カルボジイミド変性ジフェニルメタンジイソシ
アネート(b1)と、分子量250以下、官能基数2〜
3の低分子ポリオール(b2)を反応させて得られる、
イソシアネート含量15〜30質量%のイソシアネート
基含有プレポリマー。 (C):トリレンジイソシアネート(c1)をイソシア
ヌレート変性して得られる、イソシアネート含量10〜
20質量%のイソシアネート基含有プレポリマー。
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|---|---|---|---|
| JP2002067565A JP3985265B2 (ja) | 2002-03-12 | 2002-03-12 | 塗料用ポリイソシアネートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP3985265B2 JP3985265B2 (ja) | 2007-10-03 |
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| JP (1) | JP3985265B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010100748A (ja) * | 2008-10-24 | 2010-05-06 | Kansai Paint Co Ltd | 塗料組成物及び塗膜形成方法 |
| WO2018076198A1 (en) * | 2016-10-26 | 2018-05-03 | Covestro Deutschland Ag | Tdi based polyisocyanate mixture with a high solids content |
-
2002
- 2002-03-12 JP JP2002067565A patent/JP3985265B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| CN109844045B (zh) * | 2016-10-26 | 2021-08-17 | 科思创聚合物(中国)有限公司 | 具有高固含量的基于tdi的多异氰酸酯混合物 |
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